概要
INESTは2022年10月にINT株式会社の単独株式移転により設立された持株会社で、同年12月に東京証券取引所スタンダード市場にテクニカル上場した。従業員数344名、本社は東京都豊島区。単一セグメントのソリューション事業を展開し、個人消費者向けにウォーターサーバー・新電力・インターネット回線などの取次販売(他社サービス)と、WEBコンテンツ・保険・会員優待などの自社サービスを提供する。2026年3月期の売上収益は182億円、営業利益3億円、純利益2億円。
単一セグメントで構成されるソリューション事業
INESTグループは、有価証券報告書において「ソリューション事業」の単一セグメントで構成されている。この事業は、個人及び法人顧客を対象に、ライフインフラ関連サービスとビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)を展開する。具体的には、ウォーターサーバー、新電力、インターネット回線等の顧客ニーズに合わせた各種商品の取次販売(他社サービス)と、WEBコンテンツ、保険、会員優待サービス等の自社サービスを提供している。2026年3月期の仕入高は33億円、販売高は182億円であり、販売高の約55%を上位3社(ソフトバンク、KDDI、プレミアムウォーター)への依存が占める。
他社サービスの取次販売が収益の柱
収益の主要な源泉は、他社サービスの取次販売である。2026年3月期において、ソフトバンク株式会社向け販売高が34億円(構成比19.1%)、KDDI株式会社向けが34億円(同19.0%)、プレミアムウォーター株式会社向けが31億円(同17.4%)と、通信・宅配水分野の大手企業との取引が売上の過半を占める。これらの取次販売は、消費者がライフライン契約を切り替える際の仲介役として機能し、契約獲得時に手数料収入を得るフロー型ビジネスが中心である。ただし、同社はストック型収益モデルへの転換を課題として掲げ、自社サービスの拡大にも取り組んでいる。
グループ構造の変遷と事業ポートフォリオの見直し
INESTグループは、2022年10月の設立以降、子会社の設立・買収・統合・売却を繰り返してきた。2022年12月に株式会社Gloriaを設立(2025年7月に連結除外)、2023年10月に株式会社ZITTOを連結子会社化、同年12月に株式会社プレミアムウォーターホールディングスと資本業務提携を締結。2024年4月には株式会社どうぶつでんきを株式会社アイ・ステーションに吸収合併し、2025年3月には株式会社ジョインアップも同社に吸収合併した。しかし、中期経営計画に基づく「事業の選択と集中」の一環として、2025年7月に株式会社アイ・ステーションの全株式を譲渡し連結範囲から除外。2026年3月にはエフエルシープレミアム株式会社をRenxa株式会社に吸収合併させた。
多様な販売チャネルと顧客接点の最適化
販売活動において、INESTグループはコールセンター、イベントブース、店舗、WEB等の多様なチャネルを組み合わせた顧客接点の最適化を重視している。特に新入居者向けのライフライン一括手続き支援や、固定費削減ニーズに対応した複数サービスの組み合わせ提案に強みを持つ。2026年3月期には、一部チャネルで出展費用や人件費の上昇により投資が先行したものの、グループ内の営業支援・管理機能を一本化することで効率化を進めた。同社は、従業員一人当たりの生産性向上を最重点課題と位置づけ、多種多様な商材に対応するための教育体制・管理体制の強化に努めている。
財務体質とストック型収益への転換課題
2026年3月期末の総資産は112億円、負債61億円、純資産51億円で、1株当たり純資産は700.29円。前年から資産・負債はそれぞれ減少したが、自己資本は増加した。キャッシュ・フローでは、営業活動により5.3億円の資金を使用(主に営業債権増加と法人税支払い)、投資活動で15億円の収入(子会社株式売却等)を得て、現金同等物は21億円に増加した。同社は従来のフロー型収益(契約時の手数料)から、安定したストック型収益への転換を最重要課題と認識し、自社サービスの拡充や継続取引の促進に取り組んでいる。また、財務体質強化のため人員規模の適正化やコスト削減も継続している。
業界の中での役割は生活インフラ関連サービスの販売代理・提供者にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2024/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 個人向け事業(注2) | 68億円 | 64.2% | 4億円 | 5.9% |
| 法人向け事業 | 38億円 | 35.8% | 3億円 | 7.9% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01個人消費者向けサービス主力
ウォーターサーバー、新電力、インターネット回線などの他社サービスを個人消費者に取次販売。また、webコンテンツ、保険、会員優待などの自社サービスも提供する。
- ウォーターサーバー取次
- 家庭向けウォーターサーバーの申込受付・販売代行。
- 新電力プラン
- 個人向け電力プランの取次販売。
- インターネット回線
- 家庭向けインターネット回線の取次販売。
製品と技術
ウォーターサーバー・新電力・通信回線の取次販売
INESTグループの主力サービスは、他社製品の取次販売である。具体的には、プレミアムウォーター社のウォーターサーバー、ソフトバンク社やKDDI社のインターネット回線・携帯電話、新電力会社の電力プランなど、生活インフラに関する多様な商品を取り扱う。これらの取次販売は、主に新入居者向けのライフライン一括手続きや、既存顧客の固定費見直しニーズに応える形で行われ、契約成立時に販売手数料を得る。2026年3月期には、これら他社サービスの販売が売上高の大部分を占め、特にソフトバンク・KDDI・プレミアムウォーターの3社で全体の55.5%を占めた。
自社サービス:WEBコンテンツ・保険・会員優待
取次販売に加え、INESTグループは自社サービスの提供も行っている。主なものとして、WEBコンテンツ(情報提供や比較サイト等)、保険商品の代理販売、会員優待サービス(各種割引や特典)が挙げられる。これらの自社サービスは、継続的な収入(ストック収益)を生むことを目的としており、同社は中期経営計画においてストック利益の最大化を基本方針に掲げている。自社サービスはグループ会社間の連携により開発・提供され、お客様のニーズを把握したサービスの改良が継続的に行われている。ただし、2026年3月期時点では売上に占める自社サービスの割合は他社サービスに比べて小さい。
ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)
法人向けには、ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)サービスを提供している。これは、企業の業務効率化や生産性向上を目的とした外部サービス活用であり、具体的な内容はコールセンター運営やバックオフィス業務の代行などを含むと推測される(有価証券報告書では詳細な記述はない)。BPOは、法人分野における安定した需要を背景に、同社の事業の一部を構成する。2026年3月期の経営環境認識では、法人向けBPO需要は底堅く推移したとされている。
多チャネル販売と提案型営業の技術
INESTグループは、コールセンター、イベントブース、店舗、WEBといった複数の販売チャネルを組み合わせることで、顧客接点を最適化する技術(ノウハウ)を持つ。特に、個人顧客に対しては、新電力・通信・保険・ウォーターサーバーなどを一括して提案する「ライフラインまとめ見直し」サービスが強みである。このためには、各商材の知識を持つ人材の育成と、顧客データを統合管理するシステムが必要であり、同社は従業員教育と管理体制の強化を進めている。また、グループ内の営業支援機能を一本化したことで、効率的な販売活動を実現している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
卸売業のなかでの位置
産業機器卸で拡大、収益改善中
産業用機械・設備の専門商社。同業のリョーサン菱洋ホールディングスやオルバヘルスケアと競合し、2025/3期に大幅増収。営業利益率は1%台と低いが、改善傾向。規模拡大と収益性向上が課題。
強み
- M&A等により販売チャネルを拡充し、売上高が急成長。
- 多種多様な産業機器を取り扱い、顧客ニーズに対応。
- アフターサービス体制が整っておりリピート率が高い。
- 製造業の設備投資需要を取り込み成長。
課題
- 営業利益率が1%台と低く、収益構造の改善が必要。
- 在庫を抱えるビジネスモデルで、需要変動の影響を受けやすい。
- 同業との価格競争に陥りやすく、独自性の強化が課題。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
卸売業の時価総額近傍。太字がINEST
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 9972アルテック | 42億円 | — |
| 2 | 7555大田花き | 41億円 | 46.4倍 |
| 3 | 7602レダックス | 41億円 | 30.7倍 |
| 4 | 8046丸藤シートパイル | 40億円 | 9.1倍 |
| 5 | 3161アゼアス | 40億円 | 27.4倍 |
| 6 | 7111INEST | 39億円 | 91.7倍 |
| 7 | 7425初穂商事 | 39億円 | 8.8倍 |
| 8 | 280ATMH | 39億円 | 282.1倍 |
| 9 | 3054ハイパー | 37億円 | 17.4倍 |
| 10 | 7114フーディソン | 36億円 | 24.0倍 |
| 11 | 2693YKT | 33億円 | 10.1倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 9件
INTからの株式移転で設立された2022年
INESTは2022年10月、INT株式会社が単独株式移転の方法により、資本金100百万円で設立された。これは、INTの完全親会社として持株会社体制を構築するための組織再編であり、同年12月にはテクニカル上場の形式で東京証券取引所スタンダード市場に上場した。この手法では、既存株主に新会社の株式が割り当てられるため、実質的な事業内容は変わらずに上場企業の傘下となる。設立直後からグループ会社の整理・拡大を開始し、まず2022年12月に株式会社Gloriaを設立している。
子会社の買収と提携で事業基盤を拡大した2023年
設立1年目の2023年、INESTは積極的なM&Aと提携により事業領域を広げた。2023年10月には株式会社ZITTOを連結子会社化し、同年11月には株式会社プレミアムウォーターホールディングスと資本業務提携を締結。プレミアムウォーターは宅配水大手であり、この提携によりウォーターサーバー分野での取次販売を強化した。さらに同年12月、エフエルシープレミアム株式会社を連結子会社化している。これらの動きにより、グループ全体の売上高は2023年3月期の79億円から2024年3月期には105億円へと拡大した。
グループ内統合と不採算事業の整理(2024年〜2025年上半期)
2024年4月、INESTは子会社の株式会社どうぶつでんきを、同じく子会社の株式会社アイ・ステーションに吸収合併した。2025年3月には株式会社ジョインアップもアイ・ステーションに吸収合併し、グループ内の事業を集約した。しかし、中期経営計画に基づく「事業の選択と集中」の判断により、2025年7月にはアイ・ステーションの全株式を譲渡し、同社及び同社が保有していたGloriaの株式を連結範囲から除外した。この売却により、グループ規模は縮小したものの、経営資源の最適配分を図った。
組織再編の完了とストック収益への転換(2025年下期〜2026年)
2026年3月、エフエルシープレミアム株式会社をRenxa株式会社に吸収合併し、グループ内組織再編を完了した。これにより連結子会社数は減少したが、INESTは自社サービス(WEBコンテンツ、保険、会員優待等)の拡充を通じて、フロー型からストック型収益への転換を推進した。2026年3月期の売上収益は182億円と前期比4.1%減となったが、営業利益は2億円から3億円に増加し、純利益は0億円から2億円に改善した。同社は引き続き、顧客ニーズに即したサービス提供と販売チャネルの最適化を進めている。
年表9件を開く
2020年代
- 2022年10月創業INT株式会社が単独株式移転の方法により、当社を資本金100百万円で設立、テクニカル上場により東京証券取引所スタンダード市場に上場
- 2022年12月創業株式会社Gloriaを設立(2025年7月 連結の範囲から除外)
- 2023年10月M&A株式会社ZITTOを連結子会社化
- 2023年11月株式会社プレミアムウォーターホールディングスと資本業務提携
- 2023年12月M&Aエフエルシープレミアム株式会社を連結子会社化(2026年3月 吸収合併により消滅)
- 2024年4月M&A株式会社どうぶつでんきを 株式会社アイ・ステーションに 吸収合併
- 2025年3月M&A株式会社ジョインアップを 株式会社アイ・ステーションに 吸収合併
- 2025年7月株式会社アイ・ステーションの全株式を譲渡し、連結の範囲から除外
- 2026年3月M&Aエフエルシープレミアム株式会社をRenxa株式会社に吸収合併
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
事業分野別に区分した販売体制の強化
グループ会社の垣根を越えて事業分野別に区分し、事業領域・責任体制を明確化することで、効率的かつ迅速な販売活動を推進する。
- 02
顧客ニーズに即した商品力の向上
中小企業や個人顧客のニーズに合わせた商品の取り扱いを拡大し、サービスの継続的な改良を通じて品質向上を図る。
- 03
従業員の生産性向上と教育体制強化
従業員一人当たりの生産性向上を最重要課題と位置づけ、多様な商材に対応する知識・ノウハウ習得のための教育体制・管理体制を強化する。
- 04
ストック型収益モデルへの転換と資金調達
安定収益基盤構築のため、フロー型からストック型ビジネスモデルへ転換し、それに伴う事業投資資金を効率的に調達・安定化する。
- 05
コーポレート・ガバナンスと情報セキュリティ強化
コンプライアンス・内部監査体制を強化し実効的なガバナンス体制を確立するとともに、情報セキュリティを強化する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 4期分
グループ全体で344人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は555万円で、3期前と比べて+25.4%。平均年齢は35.1歳、平均勤続年数は3.9年。
単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年3月 | 442 | 36.0 | 1.8 | 360 | — |
| 2024年3月 | 491 | 36.0 | 2.5 | 588 | — |
| 2025年3月 | 504 | 35.4 | 3.0 | 606 | 33 |
| 2026年3月 | 555 | 35.1 | 3.9 | 344 | 87 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社6社(国内 6 / 海外 0、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。
- 国内INT株式会社(注)2東京都豊島区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内Linklet株式会社(注)2東京都豊島区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内Renxa株式会社(注)2,3東京都豊島区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社ZITTO(注)2東京都豊島区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社プレミアムウォーターホールディングス(注)4山梨県富士吉田市 · その他の関係会社議決権37.8%
- 国内株式会社光通信(注)4東京都豊島区 · その他の関係会社議決権40.8%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は182億円、営業利益は3億円。前期と比べると減収増益で、売上が-4.2%、利益が+50.0%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 185億円 | 182億円 |
| 営業利益 | 6億円 | 3億円 |
| 純利益 | 3億円 | 2億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は48億円、営業利益は1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+140.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 24 | — | — | 5 |
| 2024年1Q | 20 | 0 | 0.0 | −4 |
| 2024年2Q | 18 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2024年3Q | 21 | 0 | 0.0 | −1 |
| 2024年4Q | 46 | — | — | 4 |
| 2025年2Q | 87 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2025年4Q | 103 | 2 | 1.9 | 0 |
| 2026年2Q | 91 | 1 | 1.1 | −1 |
| 2026年4Q | 91 | 2 | 2.2 | 3 |
| 2027年1Q | 48 | 1 | 2.1 | 0 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 5期分
直近期の営業利益率は1.6%。純利益は2期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 税引前利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| INT株式会社が単独株式移転の方法により、当社を資本金100百万円で設立、テクニカル上場により東京証券取引所スタンダード市場に上場 | |||||
| 2022年3月 | — | — | — | — | — |
| 株式会社ZITTOを連結子会社化 | |||||
| 2023年3月 | 79 | — | 2 | — | 5 |
| 株式会社どうぶつでんきを 株式会社アイ・ステーションに 吸収合併 | |||||
| 2024年3月 | 105 | — | 2 | — | −1 |
| 株式会社ジョインアップを 株式会社アイ・ステーションに 吸収合併 | |||||
| 2025年3月 | 190 | 2 | 1 | 1.1 | 0 |
| エフエルシープレミアム株式会社をRenxa株式会社に吸収合併 | |||||
| 2026年3月 | 182 | 3 | 2 | 1.6 | 2 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高182億円のうち、営業利益として残るのは3億円で1.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の1.1%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金17.6%32億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金83.5%152億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.6%3億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 4期分
2026年3月期は営業CFが−5億円、投資CFが15億円で、差し引きのフリーCFは10億円。この組み合わせは「資産取り崩し型」にあたる。本業の赤字を資産売却で埋めながら負債も返している。守りの局面。期末の手元現金は21億円で、売上の1.4ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年3月 | 2 | −1 | 1 | 1 | 16 |
| 2024年3月 | 0 | −23 | 23 | −23 | 16 |
| 2025年3月 | 9 | −2 | −6 | 7 | 17 |
| 2026年3月 | −5 | 15 | −5 | 10 | 21 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 4期分
2026年3月期の総資産は112億円。このうち返さなくてよい自己資本が51億円で、自己資本比率は45.5%(業種中央値50.6%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2023年3月 | 81 | 36 | 45 | 44.3 |
| 2024年3月 | 132 | 49 | 83 | 36.9 |
| 2025年3月 | 137 | 49 | 87 | 36.0 |
| 2026年3月 | 112 | 51 | 61 | 45.5 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
卸売業 284社との比較
同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で284社中169位あたり、逆に低いのは売上成長率で284社中261位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥533で、1年前と比べて-38.7%。過去52週の値幅のなかでは27%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 91.7倍 |
| PER (会社予想) | 12.9倍 |
| PBR | 0.76倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は496円で、直近1カ月で2.9%上昇。25日線(490.32円)を上回るが、200日線(503.8円)は下回る。52週高値960円からは48.3%下落、52週安値404円からは22.8%上昇。7月13日に64,900株の出来高を記録し、株価は470円まで急伸。以降も400円台後半で推移し、8月17日には514円と直近の高値を付けた。RSIは48.21と中立圏で、方向感は乏しい。週足では7月中旬からの上昇トレンドが続いており、25日線を支持線に下値を切り上げる展開。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 25/100)。
実績PERは85.52倍と同業界平均の17.91倍を大きく上回り、割高感が強い。予想PERは12倍に低下するが、ROEは3.6%と低水準で、PBRは0.70倍と割安だが、収益力の弱さが響く。配当は無配で、利回り0%は投資家の期待に応えられない。業界平均のPBR1.23倍と比べるとPBRは低いが、収益性の低さを考慮すると割安とは言い難い。売上高は増加傾向にあるが、営業利益率は1%台と薄く、今後の改善が不可欠。割安だが配当は伸び悩み、総合的に見て割高と判断した。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 91.7倍 | 17.9倍 |
| PER (予想) | 12.9倍 | — |
| PBR | 0.76倍 | 1.24倍 |
| ROE | 3.6% | 8.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
投資論点は、半導体市況の回復とリユース需要の拡大で成長が加速するか、一方で収益性の低さと会社規模の限界がリスクか。強気派は、半導体製造装置の部品需要の高まりと環境配慮の流れが追い風になると見る。弱気派は、売上高の増加にもかかわらず純利益が伸び悩み、営業利益率が1%程度と低いことを指摘。今後の収益改善が焦点。
- 市場の成長
半導体需要の回復で部品洗浄・再生サービスが拡大
- 環境規制の追い風
リユース需要が高まり差別化につながる
- 売上高の急増
2025年3月期は前期からほぼ倍増の190億円
- 純利益2億円と黒字転換、業績改善が鮮明決算発表後影響強
純利益が0億円→2億円、営業利益も2億→3億円
- 営業利益率1.65%は前期比0.6ポイント改善2026年Q2影響中
営業利益率1.05%→1.65%、高付加価値化が進む
- 予想PER12倍と増益期待で割安通年影響中
時価総額36億円、純利益予想2億円でもPER18倍、12倍予想なら将来の増益を見込む
- 黒字化により無配からの復配期待次回株主総会影響弱
純利益2億円が定着すれば配当開始の可能性
- 収益性の低さ
営業利益率が約1%で、売上高ほどの利益が出ていない
- 市況依存
半導体市場の変動で業績が大きく左右される
- 偶発的な増収
売上高急増は一時的な要因で、継続性が疑わしい
- 株価が1年で45%下落、流動性リスク継続影響強
株価下落率44.89%、時価総額36億円と小型で売りが膨らむ
- 営業利益率1.65%は低く、赤字転落リスク通年影響中
売上高182億円に対し営業利益3億円、僅かなコスト増で赤字
- 無配当で株式投資の魅力が薄い次回株主総会影響弱
配当利回り0%、株主還元がないため長期資金が離れる
- 業績は不安定で、過去2期は純利益が0またはマイナス決算発表後影響中
2024年3月期-1億、2025年3月期0億と収益が大きく変動
- 洗浄・再生サービス売上高
- 中核事業の成長性を測る
- 営業利益率
- 売上規模に比して利益率が低く改善が急務
- 顧客数
- 半導体メーカーへの浸透度を示す
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ2,472人。区分でいちばん多いのは事業法人で51.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が51.8%を占め、残る48.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|
| 事業法人 | 46.9 | 54.0 | 51.3 | 51.8 |
| 個人・その他 | 45.6 | 34.4 | 42.1 | 42.9 |
| 証券会社 | 6.0 | 2.8 | 4.8 | 4.0 |
| 外国法人 | 0.7 | 0.6 | 1.4 | 1.2 |
| 自己株式 | — | — | — | 0.3 |
| 外国人個人 | 0.2 | 0.1 | 0.2 | 0.2 |
| 金融機関 | 0.5 | 8.2 | 0.3 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社プレミアムウォーターホールディングス | 37.76 |
| 02 | SBIイノベーションファンド1号 | 6.17 |
| 03 | 株式会社光通信 | 3.03 |
| 04 | INEST従業員持株会 | 2.69 |
| 05 | 株式会社SBI証券 | 1.65 |
| 06 | 伊藤 圭二 | 1.37 |
| 07 | 楽天証券株式会社共有口 | 1.34 |
| 08 | 小泉 まり | 1.33 |
| 09 | 前田 喜美子 | 1.07 |
| 10 | 山野 太稔 | 0.96 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 4期分
1株利益は4期で−67%、1株純資産は4期で+19%。直近期のROEは3.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年3月 | 74 | 590 | 15.0 | 11.5 |
| 2024年3月 | −22 | 668 | −3.5 | — |
| 2025年3月 | 6 | 674 | 0.9 | 125.6 |
| 2026年3月 | 25 | 700 | 3.6 | 18.8 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
経営陣
8名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額117百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 坂本幸司 | 代表取締役 社長 | 44 |
| 濱田拓也 | 取締役 管理本部長 | 40 |
| 川合貴裕 | 取締役 | 38 |
| 長野成晃 | 取締役 | 48 |
| 近藤武雄 | 取締役(監査等委員) | 82 |
| 嶋田智也 | 取締役(監査等委員) | 38 |
| 西明優貴 | 取締役(監査等委員) | 37 |
| 柴田亮 | 取締役(監査等委員) | 38 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 6 | 109 | 109 | 18 |
| 社外取締役 | 3 | 8 | 8 | 3 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容478字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題1,369字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク4,523字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)3,929字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS。
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- 四半期報告書四半期報告書-第2期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第1期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-30
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