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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

大田花き

Ota Floriculture Auction Co.,Ltd.7555 · Standard · 卸売業

東京都中央卸売市場・大田市場を拠点とする花き卸売の専門会社。九州や東北にも販路を広げる。

概要

大田花きは、東京都大田区の東京都中央卸売市場大田市場に拠点を置く花き専門の卸売会社である。切り花や鉢物などの仲卸・卸売を手がけ、取扱高は全国有数の規模を誇る。生産者と小売店を結ぶ花き流通の中核として、2026年3月期の連結売上高は36.6億円、営業利益0.5億円。グループは連結子会社2社、持分法適用関連会社3社などで構成される。

事業の柱は花き卸売の単一セグメント

グループは当社のほか、連結子会社として九州地方で卸売・問屋を営む株式会社九州大田花き、大田市場向け冷蔵倉庫を賃貸する株式会社大田ウィングスを持つ。持分法適用関連会社には、生産者向け種苗販売や蘭卸売を行う株式会社ディーオーシー、東北地方で花き卸売を行う株式会社とうほくフラワーサポート、倉庫賃貸の花き施設整備有限会社がある。また非連結子会社として株式会社大田花き花の生活研究所が研究・情報サービスを提供する。その他の関係会社は株式会社大森園芸ホールディングスで、資本関係のみ取引はない。グループ全体で商流・物流・情報流・資金流を連動させる体制をとる。

高い収益性と直近の減収減益

直近5期の連結売上高は、2022年3月期39億円、2023年3月期43億円、2024年3月期41億円、2025年3月期39億円、2026年3月期37億円と、40億円前後で推移。営業利益は2025年3月期が3億円(利益率7.7%)と高水準だったが、2026年3月期は54百万円(同1.5%)に急減した。減益の主因は前年度の花き単価高騰からの反落で、特に2025年3月に市場外輸入品の増加で需給バランスが崩れたことによる。親会社株主に帰属する当期純利益は2025年3月期2.2億円から2026年3月期82百万円へ減少。2026年3月期末の自己資本は52.2億円、自己資本比率は約63.7%と財務基盤は堅調である。

大田市場の一拠点から全国展開へ

大田花きは1990年に大田市場花き部の開場とともに業務を開始し、当初は東京一極だった。その後、2005年に株式会社ディーオーシーを子会社化し神奈川県の蘭卸売に進出。2008年には株式会社九州大田花きを設立し九州地方へ、2010年には株式会社東日本板橋花きを子会社化し東京都板橋区の市場も傘下に収めた(2026年4月子会社化完了)。現在はグループ全体で、関東・九州・東北の拠点を持ち、地域特有の花き文化を尊重しつつ全国的なサプライチェーンを構築している。物流面では2008年に花き市場として世界2番目のMPS-GPA認証を取得し、品質管理の国際標準を導入。

業界の中での役割は花き卸売業者(東京都中央卸売市場)。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
37億円
営業利益
1億円
営業利益率
2.7%
純利益
1億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01花き卸売主力

卸売市場法に基づき、東京都中央卸売市場大田市場において花きの卸売を営む。九州や東北にも子会社を持ち、幅広い地域に花きを供給する。

主な製品・サービス5
花き卸売サービス
大田市場における花きの卸売。市場法に基づき、生産者から集荷した花きを小売業者などに販売する。
倉庫賃貸
市場業者向けに花きを保管する倉庫の賃貸。
種苗販売
生産者向けの種苗販売。
洋らん卸売
生花店など小売業者向けの洋らんの卸売。
花き小売
花きの小売販売。

製品と技術

切り花と鉢物の卸売が中核

鮮度保持が重要な花き物流において、大田花きは1993年に花保ち試験室を設置し鮮度比較試験を開始。1999年には自動物流センターが完成し、定温倉庫と自動搬送設備が稼働。2008年にはMPS-GPA(花き市場工程管理認証プログラム)を日本の市場初、世界2番目に取得し、工程管理の国際標準を導入。2010年にはグループ会社が運営する保冷物流施設「OTA花ステーション」を完成させ、コールドチェーンを強化。生産者から小売店までの物流効率化を推進している。

情報システムによるセリと市場運営

2026年4月に子会社化した株式会社東日本板橋花きも同様の情報システムを持ち、両市場の連携で取扱規模拡充と価格形成機能の強化を図る。グループ全体で商流・物流・情報流を連動させる方針のもと、DX化による業務効率向上とコスト削減を進めている。2025年3月期には高い収益率(営業利益率7.7%)を達成したが、2026年3月期は市場環境悪化で利益率が低下。今後はシステム投資とグループシナジーで競争力強化を目指す。

研究と品質認証で支える花き流通

グループの株式会社ディーオーシーは生産者向け種苗販売や洋らん卸売を手がけ、株式会社とうほくフラワーサポートは東北地方の花き流通を担う。これらの子会社・関連会社と連携し、サプライチェーン全体の品質向上を推進。経営課題として「物流クライシス」への対応を掲げ、コールドチェーン強化と物流効率化に取り組む。2026年3月期は厳しい市場環境だったが、長期的には生活者ニーズを捉えた高付加価値商品の提供と、生産者・買参人双方の利便性向上を目指す。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

花き卸売でシェア、収益は減少傾向

大田花きは卸売業に分類されるが、専門性の高い花き(花卉)卸売市場を運営する。同業他社にはリョーサン菱洋ホールディングス(167A)、イメージワン(2667)、タビオ(2668)、高千穂交易(2676)、オルバヘルスケアホールディングス(2689)がいるが、これらは異なる分野の卸売業であり、花き専門の競合は上場企業には限られる。直近3期の売上高は41億→39億→37億円と減少、営業利益率は2025/3期に7.69%と高かったが、2026/3期は2.7%と急低下。市場縮小や取引量減少が背景。高千穂交易などは技術系卸で収益性が異なる。大田花きは花き卸売で国内有数の市場だが、需要減退に直面。

強み

  • 大田花きは国内有数の花き卸売市場を運営し、ブランド力・取扱量で優位。
  • 2025/3期は営業利益率7.69%と高収益を達成し、コスト管理の実績。
  • 国内外の花きを幅広く取り扱い、需要変動に柔軟に対応。
  • 生産者とのネットワークにより、安定供給が可能。

課題

  • 売上高が3期連続減少し、市場縮小や競合の影響が懸念される。
  • 営業利益率が7.69%から2.7%に急落し、収益力の脆弱さを示す。
  • 生花需要が減少傾向にあり、新たな需要創出が急務。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

卸売業の時価総額近傍。太字が大田花き

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13035ケイティケイ44億円11.0倍
27443横浜魚類43億円22.9倍
37446東北化学薬品43億円7.3倍
43045カワサキ42億円8.9倍
59972アルテック42億円
67555大田花き41億円46.4倍
77602レダックス41億円30.7倍
88046丸藤シートパイル40億円9.1倍
93161アゼアス40億円27.4倍
107111INEST39億円91.7倍
117425初穂商事39億円8.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 20件

東京都中央卸売市場大田市場への参入 (1989-1990)

1992年11月には、卸売市場総合情報システムが「第2回流通システム大賞奨励賞」を受賞。同時期に卸売市場の近代化が評価され「'92物流大賞奨励賞」も受賞した。1993年2月には花保ち試験室を設置し、花きの鮮度比較試験を開始。1994年11月には鉢物の取引日を増やし、火・木・土曜日として入荷量の平準化を図った。1995年9月にはセリ機械を5台から8台へ増強し、買参人端末機も516席から598席に拡充した。

合併と株式上場 (1996-2004)

1996年4月、株式の額面金額変更を目的として形式上の存続会社である株式会社ケイ・エヌ・エス(東京都渋谷区)と合併し、社名は株式会社大田花きを継承した。1997年9月、日本証券業協会に株式を店頭登録。1999年12月には自動物流センターが完成し操業を開始。2004年12月、ジャスダック証券取引所に株式を上場し、店頭登録を取消した。この間、2002年8月には花き施設整備有限会社を、2005年11月には株式会社とうほくフラワーサポートを設立し、グループ企業を拡大した。

委員会設置会社への移行と子会社拡大 (2005-2010)

2005年6月、経営の監督と業務執行を分離するため委員会等設置会社へ移行。2006年9月には株式会社ディーオーシーの株式を100%取得し子会社化。2007年1月、花き業界初のシンクタンク「株式会社大田花き花の生活研究所」を設立。2008年3月、日本の花き卸売市場として初めてMPS-GPA認証を取得(世界2番目)。同年12月には株式会社九州大田花きを設立し九州進出を果たした。2010年4月、ジャスダックと大阪証券取引所の合併に伴い大阪証券取引所JASDAQに上場、その後東京証券取引所との統合で東証JASDAQ(スタンダード)に移行した。

市場区分変更と板橋花きの子会社化 (2010-2026)

2010年4月、株式会社大田ウィングスを設立し、保冷機能を備えた物流施設「OTA花ステーション」を完成。2022年4月の東京証券取引所の市場区分見直しにより、JASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行。2026年4月には株式会社東日本板橋花きの株式を100%取得し子会社化し、首都圏のもう一つの拠点を獲得。これにより大田市場と板橋市場の連携を強化し、日本最大規模の花き取引所ビジネスの確立を目指す。2026年3月期の業績は売上高36.6億円、営業利益0.5億円と減収減益となったが、経営戦略としてグループシナジーの最大化を掲げている。

年表20件を開く

1980年代

  • 1989年1月創業東京都中央卸売市場大田市場花き部へ入場のため株式会社大田花きを設立

1990年代

  • 1990年9月大田市場花き部開場、日本初のセリ下げ方式によるセリ機械4台、鮮度保持流通のための定温倉庫、さらに自動搬送設備を設置し、月、水、金曜日に切花、鉢物の取引日、火、土曜日に切花の取引日として花きの卸売業務開始
  • 1990年12月取扱量の増加に伴いセリ機械1台を増設し、セリ機械5台で卸売業務を開始
  • 1992年11月当社の卸売市場総合情報システムが優れた情報システムと認められ、第2回流通システム大賞奨励賞を日刊工業新聞社より受賞
  • 1992年11月卸売市場の近代化に寄与したことで、'92物流大賞奨励賞を社団法人日本ロジステイックスシステム協会より受賞
  • 1993年2月花保ち試験室を設置し、花保ちの比較試験を開始
  • 1994年11月商号変更増加する入荷量の平準化を図るため、鉢物の取引日を火、木、土曜日に変更して対処
  • 1995年9月セリ機械5台よりセリ機械8台へ、買参人用端末機516席より598席に増設し卸売業務を強化
  • 1996年4月M&A株式の額面金額を変更するため、形式上の存続会社である株式会社大田花き(旧社名株式会社ケイ・エヌ・エス 東京都渋谷区所在)と合併
  • 1997年9月日本証券業協会に株式を店頭登録
  • 1999年12月自動物流センター完成、操業開始

2000年代

  • 2002年8月創業花き施設整備有限会社を株式会社フラワーオークションジャパンとともに設立(現持分法適用関連会社)
  • 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場
  • 2005年6月経営の監督と業務執行を分離し、迅速性の高い経営を行うため委員会等設置会社へ移行
  • 2005年11月創業株式会社とうほくフラワーサポートを株式会社石巻花卉園芸等とともに設立(現持分法適用関連会社)
  • 2006年9月株式会社ディーオーシーの株式を100%取得し子会社とする(現持分法適用関連会社)
  • 2007年1月花き業界初のシンクタンク、株式会社大田花き花の生活研究所を設立(現非連結子会社)
  • 2008年3月日本の花き卸売市場としては初めて、世界でも2番目に「MPS-GPA」(花き市場工程管理認証プログラム)を取得
  • 2008年12月株式会社九州大田花きを設立(現連結子会社)

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場 東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場 株式会社大田ウィングスを設立(現連結子会社)株式会社大田ウィングスで保冷機能を備えた物流施設「OTA花ステーション」完成 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のJASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行 株式会社東日本板橋花きの株式を100%取得し子会社とする

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    首都圏市場連携強化とシナジー最大化

    2026年4月子会社化した東日本板橋花きをグループ戦略上の重要市場と位置付け、首都圏需要をきめ細かく捉える体制を構築し、サプライチェーン全体の最適化とシナジー最大化を推進する。

  2. 02

    日本最大規模の花き取引所ビジネス確立

    大田花きと東日本板橋市場の連携強化により取扱規模を拡充し、価格形成機能を活かした取引所ビジネスを展開。生産者・買参人双方に利便性の高い市場運営と公正な価格形成を通じて市場の信頼性向上を図る。

  3. 03

    鮮度保持強化と効率的物流の実現

    コールドチェーン強化や保管・荷捌き機能の高度化で高鮮度商品の安定供給体制を構築。輸送ルート最適化や荷役効率化によりリードタイム短縮と物流コスト削減を図り、生産者・買参人双方の価値向上に貢献する。

  4. 04

    サプライチェーン全体の相乗効果ビジネス創出

    グループ内外の関係事業者と連携し、情報共有や商品企画、販売促進施策等で新たな付加価値を創出。需要創出型ビジネスや流通支援機能の拡充により、卸売に留まらない持続的な成長基盤の確立を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で186人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は651万円で、9期前と比べて+29.2%平均年齢は43.2歳、平均勤続年数は17.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月201
2018年3月194
2019年3月50439.013.4198
2020年3月51440.114.4197
2021年3月52040.915.0192
2022年3月55442.015.9189
2023年3月62841.815.9189
2024年3月61142.416.9184
2025年3月63142.417.1186161
2026年3月65143.217.518654

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率10.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率0.0%
縦線は目安の85%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
OTA花ステーション — 東京都大田区2,223百万円
本社 — 東京都大田区483百万円
御殿場研修所 — 静岡県御殿場市87百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社 大田ウィングス
    東京都大田区
    議決権100.0%
  • 国内
    花き施設整備 有限会社
    東京都大田区
    議決権50.0%
  • 国内
    株式会社 とうほくフラワーサポート
    仙台市太白区
    議決権36.6%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は37億円営業利益1億円前期と比べると減収減益で、売上が-5.1%、利益が-66.7%。

売上高
-5.1%
37億円
営業利益
-66.7%
1億円
純利益
-50.0%
1億円
営業利益率
2.7%
前期比 -5.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高44億円37億円
営業利益1億円1億円
純利益1億円1億円
1株あたり配当¥12¥12

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は10億円、営業利益は−1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+11.1%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q111
2024年1Q900.00
2024年2Q1218.31
2024年3Q1119.11
2024年4Q90
2025年2Q1915.31
2025年4Q20210.01
2026年2Q17−1−5.90
2026年4Q20210.01
2027年1Q10−1−10.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は258億円から37億円へ14%に減った。直近期の営業利益率は2.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月25831
2014年3月26332
2015年3月25621
2016年3月27321
2017年3月27010
2018年3月25411
2019年3月25500
2020年3月24910
2021年3月23900
2022年3月3922
2023年3月4343
2024年3月4132
2025年3月39337.72
2026年3月37112.71

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高37億円のうち、営業利益として残るのは1億円2.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の2.7%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金21.6%8億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金75.7%28億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.7%1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
78.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.5pt
2.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.3pt
2.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比6.5pt
1.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが3億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは1億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は15億円で、売上の4.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月5−8−1−323
2014年3月−1−2−1−320
2015年3月34−1726
2016年3月2−2416−2220
2017年3月5−1512−1022
2018年3月7−1−4624
2019年3月30−4323
2020年3月1−2−4−118
2021年3月20−4216
2022年3月5−1−4416
2023年3月6−1−4518
2024年3月10−1−4923
2025年3月1−2−4−117
2026年3月3−2−3115

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は82億円。このうち返さなくてよい自己資本が52億円で、自己資本比率は63.7%(業種中央値50.6%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月70462464.9
2014年3月68472168.3
2015年3月70482268.4
2016年3月93474650.4
2017年3月100465446.5
2018年3月100475346.6
2019年3月100465446.4
2020年3月88464252.6
2021年3月89464351.2
2022年3月88474153.3
2023年3月88493956.0
2024年3月92504254.6
2025年3月84523262.0
2026年3月82523063.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
16億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
46億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
30億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
75
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率5 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率284社中69位あたり、逆に低いのはROE284社中267位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
1.6%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
2.7%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
63.7%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-5.1%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.6%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥747で、1年前と比べて-0.4%過去52週の値幅のなかでは15%の位置にある。

¥747-0.3%1ヶ月+0.7%1年-0.4%時価総額41億円
過去52週の値幅
安値¥733高値¥829

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)46.4倍
PER (会社予想)27.5倍
PBR0.74倍
配当利回り1.61%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+0.68%とほぼ横ばい。8月6日終値744円は25日線(740.6円)を約0.5%上回り、75日線(749.75円)・200日線(743.48円)とほぼ同水準。52週高値829円から約10%下落、安値733円からは+1.5%と狭いレンジで推移。出来高は概ね500-2000株と少なく、方向感に欠ける。6月30日に733円まで下落したが、その後は740円台に回復。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)

PERは46.1倍と業界平均の17.82倍を大きく上回り、収益に対して株価が過大評価されています。PBRは0.72倍と1倍を下回っており、純資産ベースでは割安ですが、ROEが1.58%と極めて低く、資本効率が悪いため、割安に見えるのは業績不振の影響です。配当利回りは1.34%と業界平均の2.96%を下回り、配当性向が117.08%と配当が利益を超えており、持続可能性に懸念があります。総合的に割高と判断します。

指標この会社業種平均
PER (実績)46.4倍17.9倍
PER (予想)27.5倍
PBR0.74倍1.24倍
ROE1.6%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

花き卸売市場の需要は、少子高齢化やライフスタイルの変化により縮小傾向にある。強気派は、生花需要の底堅さや、菓子や装飾など新たな需要開拓の可能性を指摘する。一方、弱気派は、売上高と利益率の低下、市場の統廃合による生き残り競争の激化を懸念する。株価はPBR0.7倍台と割安だが、ROE1.6%と低収益であり、収益改善が焦点となる。

プラスに働く材料7
  • 割安指標

    PBR0.72倍と解散価値割れ水準で、下値リスクが限定的。

  • 新需要の可能性

    ギフトやイベント用途など、新たな需要開拓の余地がある。

  • 配当維持

    減益だが配当利回り1.3%を維持し、株主還元を継続。

  • PBR0.72倍と解散価値割れで下値が堅い不定影響

    PBR0.72倍、時価総額41億円で純資産を大きく下回る水準

  • 最終損益は3期連続で黒字を維持通年影響

    純利益は2億円→2億円→1億円と黒字が続き、赤字を回避

  • 直近2期とも営業黒字を確保通年影響

    営業利益は2025/3期3億円、2026/3期1億円と黒字を維持

  • 配当利回り1.34%を確保している継続影響

    配当利回り1.34%を維持し、株主への還元を継続

マイナスに働く材料7
  • 市場縮小

    売上高が3期連続で減少し、2026年3月期も減収予想。

  • 低収益性

    ROE1.6%と資本効率が悪く、成長性が見込めない。

  • 競争の厳しさ

    産地直送やネット販売の台頭で、卸売市場の存在意義が問われる。

  • 売上高が41→39→37億円と3期連続減収通年影響

    売上高は減少が続き、2026/3期は前期比2億円減の37億円

  • 営業利益が3億円から1億円へ66.7%減通年影響

    営業利益率は7.69%から2.70%へ悪化、減収の影響が大きい

  • 純利益が2億円から1億円へ半減通年影響

    純利益は前期比50%減の1億円と大幅に減少

  • PER46.1倍と収益減速で割高感不定影響

    PER46.1倍に対しROE1.58%と低く、成長期待は乏しい

次の決算で確かめる点
売上高
市場縮小の中で、収益の推移を直接確認するため。
営業利益率
コスト管理や高付加価値化の成果を測るため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり12で、前期から16.7%いまの株価に対する利回りは1.61%。

年間配当
¥12
1株あたり
配当利回り
1.61%
いまの株価に対して
配当性向
117.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月12199.0
2018年3月120.079.9
2019年3月120.0121.8
2020年3月10−16.7147.5
2021年3月100.0
2022年3月1220.039.6
2023年3月1525.033.7
2024年3月12−20.044.1
2025年3月120.038.1
2026年3月10−16.7117.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥12

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,381人。区分でいちばん多いのは事業法人56.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が56.9%を占め、残る43.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人56.957.057.157.056.756.9
個人・その他43.043.042.843.043.243.0
自己株式7.57.57.57.57.57.5
証券会社0.10.10.00.10.10.1
金融機関0.00.0
外国法人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社大森園芸ホールディングス29.58
02東京青果株式会社9.07
03小杉 圭一8.73
04株式会社大森園芸7.27
05磯村 信夫2.91
06株式会社都立コーポレーション2.84
07大田花き従業員持株会2.16
08株式会社南関東花き園芸卸売市場1.91
09石井 亜木子1.87
10野田 裕一朗1.87

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-05-21
    小杉 圭一
    変更報告
    5.78%
    -2.95pt
  • 2026-05-20
    小杉 圭一
    新規の大量保有報告
    5.78%
    -2.95pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−44%、1株純資産は14期で+15%。直近期のROEは1.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月298943.332.341.4
2014年3月359173.826.534.5
2015年3月299343.230.341.0
2016年3月239192.537.538.8
2017年3月69130.7130.9199.0
2018年3月159161.751.179.9
2019年3月79110.8109.3121.8
2020年3月109091.168.6147.5
2021年3月−1898−0.1
2022年3月349223.821.939.6
2023年3月609706.412.433.7
2024年3月369913.621.544.1
2025年3月441,0224.317.138.1
2026年3月161,0261.646.1117.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

16名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は16名。2026/3期の役員報酬は総額115百万円。

氏名役職年齢保有株数
磯村信夫取締役76160,000
須磨佳津江取締役77
大島代次郎取締役69
菊田一郎取締役69
内田善昭取締役56
小和田有花取締役52
磯村隆夫取締役50
川田光太取締役42
萩原正臣取締役5219,000
加藤了嗣執行役 経営企画部長54
大西克典執行役 営業本部長50
金子和彦執行役 営業本部副本部長6112,000
残りの役員4名を開く
氏名役職年齢保有株数
平野俊雄執行役 管理本部長661,000
内田維和執行役 ロジスティック本部長511,000
山田幾執行役 情報システム本部長53
秋月功三執行役 経営企画部特命部長58

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
執行役6979716
社外取締役612122
取締役(社内)2663

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容688字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社(株式会社大田花き)、連結子会社2社、持分法適用関連会社3社、非連結子会社1社及びその他の関係会社1社により構成されており、その他の関係会社を除き、花きの卸売事業を主たる業務とし、それに付帯する業務を行っております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置づけは次の通りであります。 なお、当社は、花き卸売事業の単一セグメントであります。 事業 区分   主な事業内容   会社名 花き卸売事業   卸売市場法に基づき東京都中央卸売市場大田市場において、花き卸売業を営んでおります。   株式会社大田花き(当社) 九州地方にて花き類の卸売・問屋業を営んでおります。   株式会社九州大田花き   ※1 大田市場の業者向けに花き類を保管する倉庫を賃貸しております。   株式会社大田ウィングス   ※1 生産者向けの種苗販売、生花店など小売業者向けの洋らん卸売業、花き小売業を営んでおります。   株式会社ディーオーシー   ※2 大田市場の業者向けに花き類を保管する倉庫を賃貸しております。   花き施設整備有限会社   ※2 東北地方にて花き類・関連資材の卸売・問屋業を営んでおります。   株式会社とうほくフラワーサポート   ※2 大田市場において、花きに関する研究、情報サービスの提供などを行っております。   株式会社大田花き花の生活研究所   ※3 なお、当社のその他の関係会社である株式会社大森園芸ホールディングスとは資本関係のみで、取引は行っておりません。 事業系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,976字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは「世界を花で笑顔にする」というパーパスのもと、事業を通して暮らしに潤いを提供し、豊かな 社会文化を創造すべく努力を積み重ねております。花のビジネスは、成熟国家日本の暮らし向きを考えると今後とも拡大の可能性を秘めています。また、花きの生産地は日本国内のみならず、世界各地に広がっており、それぞれの生産者が花きを生産して良かったと実感していただけるような流通が必要と考えております。そこで当社グループでは、花き流通を担う企業集団として、主要な機能である①商流②物流③情報流④資金流を各社有機的に 連動させ、生産者や顧客の期待に応えるべく努めております。このことにより事業が持続的に発展し、中長期的な企業価値向上につながり、ひいては株主の皆様の負託に応えられるものと考えております。 ①商流 価格形成力のある拠点的な花の卸会社として、業界をリードする相場の形成に努めます。 ②物流 効率的なコールドチェーンを図り、逼迫する物流を改善し取引先の利便性を図ります。 ③情報流 商流・物流を効率的に運用するための情報流を整備し、有益でスピーディーな情報伝達を図ります。 ④資金流 資金の効率活用を目指し、信頼される健全企業であることに努めます。 (2)経営戦略等 当社グループは日本最大の花き卸売会社大田花きを中心として、2026年4月に子会社化した株式会社東日本板橋花きをグループ戦略上の重要な花き卸売市場と位置付け、首都圏需要をよりきめ細かく捉える体制を構築するとともに、サプライチェーン全体の最適化を推進してシナジーの最大化を図ります。また地域特有の花き文化を尊重しつつ、日本全体の花き文化の発展に貢献してまいります。 当社グループの主な戦略テーマは以下のとおりです。 ①日本最大規模の花き取引所ビジネスの確立 当社と東日本板橋市場の連携強化により、取扱規模の拡充と価格形成機能を活かした取引所ビジネスを展開いたします。生産者および買参人双方にとって利便性の高い市場運営を実現するとともに、安定的かつ公正な価格形成を通じて市場の信頼性向上を図ります。 ②鮮度保持機能の強化と効率的・合理的物流の実現 コールドチェーンの強化や保管・荷捌き機能の高度化を推進することで、高鮮度商品の安定供給体制を構築いたします。また、輸送ルートの最適化や荷役作業の効率化により、リードタイムの短縮と物流コストの削減を図り、生産者および買参人双方の価値向上に貢献します。 ③サプライチェーン全体を通じた相乗効果ビジネスの創出 グループ内外の関係事業者との連携を強化し、情報共有や商品企画、販売促進施策等を通じて新たな付加価値を創出いたします。市場機能に加え、需要創出型ビジネスや流通支援機能の拡充を進めることで、単なる卸売にとどまらない持続的な成長基盤の確立を目指します。 (3)経営環境 花き業界を取り巻く事業環境は、国内生産者の高齢化や後継者不足の進行に加え、気候変動に起因する異常気象の影響により、生産の不安定化が進んでおります。さらに、エネルギー価格や資材価格の高騰、物流クライシス(いわゆる2024年・2030年問題)など、生産・物流・販売を取り巻く課題が重なり、業界全体として課題解決は急務であります。当社グループでは、業界の先頭に立って効率化、構造改革、再編に進んで取り組んでまいります。 また新たな需要を掘り起こすべく、消費活動を牽引する取り組みも行ってまいります。 これらを実現するためにも一層のコーポレート・ガバナンスを徹底し、同時に品質、情報、流通の管理ビジョン 「確実なパスワーク」を明確にし、経営機能を強化してまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ①「物流クライシス」に対処した円滑な物流網の構築 ②生活者へは生産コストの価格転嫁を図りながらも付加価値のある商品の提供 ③取引先との信用強化 ④投資判断の明確化と投資コストの早期回収 ⑤競争力を高める情報システムの強化 (5)経営者の問題意識と今後の方針について 経営環境におきましては、予断を許さない国内の生産・物流環境に加え、円安の影響により輸入量は横ばいと見込まれています。しかしながら冠婚葬祭やギフト需要、底堅い個人需要等、幅広い需要基盤を持つ当社は、選択される流通基盤として取り扱いを維持拡大でき、取扱高は増加すると想定しております。コスト面に関してはDX化などでの業務効率向上によりコスト低減を実現すると共に、遣り甲斐の持てる職場環境の整備や待遇改善に向けた積極投資を実践してまいります。
事業等のリスク1,539字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成 績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、ここで記載する内容は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)当社グループを取り巻く経済環境 花きは嗜好性が高い商品であり、世代やシチュエーションによって異なるニーズがあります。コロナ禍明けの冠婚葬祭の小型化や消費構造に変化が生じています。また物価高騰からくる可処分所得の減少も影響しています。一方「推し花」に象徴されるような若年層の消費が増加傾向にあります。このような情勢の中、花き購買層の中心である中高年層の消費意欲の継続性も含め当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 このリスクに対応するため、変化する消費構造を考え、若年層への訴求など顧客に寄り添い、消費者が求めることを捉えていくことに努めてまいります。そのためにも生活者視点で経営資源を投入、バランスを図ってまいります。 (2)天候による影響 花きの商品価値は供給・需要双方で天候の影響を受けます。供給面では生産段階から生花店が一般の消費者へ販売する時点まで品質・物の良し悪しに影響し、需要面では、購入時点における嗜好に影響いたします。したがって、温暖化も含め天候により供給と需要のバランスがくずれ取引量や取引価額に影響する場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 このリスクに対応するため、供給面・品質面では保冷倉庫棟の設備強化を行っています。このことは顧客サポー トにもつながり、消費者ニーズにも応える花きの提案を行ってまいります。 (3)自然災害や疾病の流行などによる影響 自然災害や疾病の流行などの有事が発生した場合、当社グループで人的・物的被害を受けたり、有事により社会情勢が大きく変化した際に、全部の事業、又は一部の事業の継続が困難になるなど影響を及ぼす可能性があります。 このリスクに対応するため、事業継続計画を作成し、有事での対応、手順を整え備えております。 (4)債権回収リスク 当社グループは売上債権及び貸付金の貸倒による損失に備えて貸倒引当金を計上しております。取引先の信用力や支払条件等、与信リスクの最小化を図っておりますが、生花店の経営において花きは“フレッシュ”であることが求められ、商品価値期間が短いという商品特性上在庫が直ちに損失となる可能性が高く、これにより取引先の経営・資金繰りが悪化した場合には当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 このリスクに対応するため、営業本部を中心に部署横断で顧客管理を行い、債権管理も含めた取引先のリスク管理に努めております。 (5)法的規制について 当社は生鮮食料品等の取引の適正化等を目的とする「卸売市場法(1971年法律第35号)」及び卸売市場法に基づく「東京都中央卸売市場条例」その他関係諸法令による規制の対象となっております。2020年6月21日、卸売市場法 の改正が施行され卸売市場の規制が大きく緩和されました。このことは花き卸売事業を花き流通の要と捉えている 当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 このリスクに対応するため、法令順守に努める一方で、花きを取り巻くシーンで卸売市場流通が生活者視点での インフラとして認識されるように花き流通のプラットフォーマーの役を担い、顧客に寄り添い、必要とされるグル ープとなるように努めてまいります。
経営成績の分析 (MD&A)3,477字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、非製造業を中心に底堅く、省力化・DX・ソフトウェア投資など前向きな 設備投資が進展し、追加関税等の影響も一部ありましたが賃上げと内需の底堅さに支えられ緩やかな回復基調が続きました。また、物価上昇の影響により名目個人消費は伸びたものの、実質個人消費は伸び悩んでおり、中東情勢の影響など先行きは不透明な状況が続いております。 花き業界においては、お米に代表される生活必需品の高騰が継続し、天候不順による需給バランスのミスマッチや、日常的な節約志向、ブライダル・葬儀の小規模化が進み年間通じて厳しい取引環境が続きました。また、前年度3月のお彼岸期間中に中国から安価な菊が大量に市場外で流通した事に端を発し、主要商材である菊の相場が崩れたことで、今年度は4月から低調市況で始まり年間を通じて低相場での推移となりました。 物流面においては、物流業界を取り巻く環境は一層厳しさを増しておりますが、当社はサプライチェーンをより 強固なものとするべく各地の生産者・生花店・パートナー市場と連携して、種苗・運送会社のご協力により、生活 者が求める商品の安定流通を実現してまいりました。 このような結果、当連結会計年度の業績は、売上高36億61百万円(前年同期比5.1%減)、営業利益54百万円 (前年同期比80.2%減)、経常利益1億20百万円(前年同期比63.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益82百 万円(前年同期比62.9%減)となりました。 なお、当社グループは花き卸売事業単一セグメントであるため、セグメント別の記載は行っておりません。 ②財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における資産合計は81億96百万円となりました。流動資産は前連結会計年度末に比べ1億13百万円減少し37億64百万円、固定資産は前連結会計年度末に比べ76百万円減少し44億31百万円となりました。流動資産の主な内訳は売掛金21億19百万円、現金及び預金15億66百万円、固定資産の主な内訳は建物及び構築物22億66百万円です。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は29億73百万円となりました。流動負債は前連結会計年度末に比べ1億9百万円減少し19億9百万円、固定負債は前連結会計年度末に比べ1億1百万円減少し10億64百万円となりました。流動負債の主な内訳は受託販売未払金14億67百万円、固定負債の主な内訳は退職給付に係る負債5億69百万円、預り保証金2億20百万円です。 (純資産) 純資産は前連結会計年度末に比べ21百万円増加し52億22百万円となりました。これは親会社株主に帰属する当期純利益82百万円の計上、剰余金の配当61百万円によるものです。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比較して2億円減少し15億46百万円となっております。 当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、3億16百万円(前年同期は71百万円の増加)となりました。主な増加要因は、減価償却費2億55百万円、税金等調整前当期純利益1億20百万円であり、主な減少要因は、法人税等の支払額1億37百万円、売上債権の増加56百万円によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、1億71百万円(前年同期は2億50百万円の使用)となりました。主な減少要因は、投資有価証券の取得による支出1億円、有形固定資産の取得による支出42百万円であり、増加要因は貸付金の回収による収入36百万円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、3億45百万円(前年同期は3億76百万円の使用)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出2億69百万円、配当金の支払額61百万円によるものです。 ④生産、受注及び販売の実績 a.仕入実績 当連結会計年度の仕入実績を取扱品目別に示すと、次のとおりであります。 なお、当社グループは花き卸売事業の単一セグメントであります。 品目   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比 (%) 買付品(百万円)   609   95.5 その他(百万円)   201   135.6 合計(百万円)   810   103.1 b.受注実績 該当事項はありません。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績を取扱品目別に示すと、次のとおりであります。 なお、当社グループは花き卸売事業の単一セグメントであります。 品目   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比 (%) 受託品(百万円)   2,545   94.0 買付品(百万円)   661   95.7 その他(百万円)   454   99.2 合計(百万円)   3,661   94.9 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の経営成績等について、売上高、営業利益、経常利益ともに昨年を下回りました。これは前年度全国的に品薄単価高であったものから、一転反落した影響が大きく出たものです。前年度単価が高騰したことから、2025年3月に彼岸用仏花商材中心に市場外での輸入品の調達が大幅に増え、需給バランスが崩れたことが発端となりました。4月以降、国内農業生産が減少傾向の中、補完する輸入品においても円安と単価安から数量は大きく減少しました。一方小売り側では諸物価高騰と可処分所得の減少から、特にスーパー等の売り場において停滞が見られました。しかしながら消費者の『コト消費』といったニーズを的確に捉え、それに応じた販売を実現した専門小売店は堅調に推移しました。経費面では働く社員へ待遇改善を図りつつも、合理化を図り削減に努めましたが、物価高騰の影響が大きく前年から微増となりました。このような結果、売上高36億61百万円(前年同期比5.1%減)、営業利益54百万円(前年同期比80.2%減)、経常利益1億20百万円(前年同期比63.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益82百万円(前年同期比62.9%減)となりました。 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因について、「第2 事業の状況 3事業等のリスク」をご参照ください。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの資金状況は、営業活動によって3億16百万円の資金を得て、投資活動によって1億71百万円、財務活動によって3億45百万円の資金を使用しました。当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比較して2億円減少し15億46百万円となりました。 運転資金需要のうち主なものは、商品仕入資金、販売費及び一般管理費の営業費用であり、また、当社グループの事業の特性上、回収、支払サイトが他業種に比べて短く、流動性は極めて高くなっております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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