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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

SHINKO

SHINKO Inc.7120 · Standard · 卸売業

医療機器を中心に独立系ならではの多様な機器保守を強みとし、IT・人材サービスまで一気通貫で提供する。

概要

株式会社SHINKOは、医療機関向け電子カルテや調剤薬局向けシステムの保守を主力とする独立系ITサービス企業である。保守・ソリューション・人材サービスの3事業を柱に、全国60拠点以上で24時間365日のオンサイト保守を提供する。2026年3月期の売上高は約194億円、従業員895名。

保守サービス事業:医療機器を中心に3万6千件の契約

保守サービス事業は、病院・診療所の電子カルテシステムやレセプトコンピュータ、調剤薬局の電子薬歴システムなど、医療・ヘルスケア分野の機器保守を中核とする。顧客と直接契約する「ハードウェア保守契約」と、メーカーであるウィーメックス社から保守料を受領する「システムサポート契約」の2形態があり、2026年3月時点で約3万6千件の保守契約を保有する。24時間365日のオンサイト対応が強みで、メーカーに依存しない独立系ゆえに多種多様な機器を扱える。2025年からはパソコン等のLCM(Life Cycle Management)サービスにも進出し、調達から廃棄まで一貫支援している。

ソリューション事業:設計から設置・運用までワンストップ

ソリューション事業は、医療機関、企業、官公庁向けにシステム設計、構築、設置工事、ICTサービスを提供する。KDDIや日本電気などの大手企業との協業により、ネットワーク機器設定や電気通信工事、自動倉庫システムなどの案件を全国展開する。テクニカルセンターでは機器のキッティングから現地配送までを一括管理し、八王子や北海道など各地のキッティングスペースと連携して品質平準化を図る。2023年に古物商許可を取得し、LCMサービスの本格展開を開始。地元ニーズに応じた案件(例:北海道の家畜セリシステム)も獲得している。

人材サービス事業:CE・SE派遣でストック収益を確保

人材サービス事業は、カスタマエンジニア(CE)やシステムエンジニア(SE)を派遣するストック型ビジネスである。主要取引先はNECフィールディング(CE約130名)とKDDIグループ(SE約50名以上)で、毎年増員要請を受けている。2026年3月期の派遣人員は259名。IT人材不足の中、採用・教育に注力し、社内研修や資格取得支援でスキルアップを図る。派遣を契機にソリューションや保守案件を受託するケースも増加しており、3事業間のシナジー創出に寄与している。

全国ネットワークと独立系としての強み

当社はメーカー系列に属さない独立系保守会社であり、医療・IT・非IT機器を問わず幅広いメーカー製品に対応できる。全国60拠点以上にエンジニアを配置し、テクニカルセンターを司令塔として迅速なトラブル対応を実現。2024年には遠隔作業支援システム(スマートグラス)を導入し、技術支援の効率化を進める。また、3事業(保守・ソリューション・人材)を横断するエンジニア(750名超)が、現場の課題を把握し新規ビジネスを創出する体制が強みである。

業界の中での役割は独立系の保守サービス・ICTソリューション・技術者派遣のワンストッププロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
194億円
営業利益
9億円
営業利益率
4.6%
純利益
7億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01医療機関・調剤薬局主力

病院・クリニックの電子カルテやレセプトコンピュータ、調剤薬局の電子薬歴システムなど医療機器の保守を請け負う。ウィーメックスやPHC製の機器を中心に全国約3.6万件の保守契約を有し、24時間365日オンサイトサービスを提供。

主な製品・サービス1
医療機器保守サービス
電子カルテ、レセプトコンピュータ、薬歴システムなど医療機器の保守を提供。障害時の駆けつけ修理から遠隔監視まで、サービスレベルに応じた契約で対応する。

02一般企業・官公庁(ICTソリューション)準主力

医療機関や福祉施設、一般企業、官公庁向けにシステムの設計・構築・設置工事などのICTサービスを提供。大手企業との協業によりネットワークやPC関連サービス、自動倉庫システムなども展開。

主要顧客KDDI、日本電気、ウィーメックス、PHC

主な製品・サービス1
ICT導入設計・設置サービス
ネットワーク機器やPCの設定、電気通信工事などを提供。顧客に合わせた最適なシステム構築を全国で同一品質で展開する。

03IT・医療機器メーカー等(人材派遣)副次

NECフィールディングへはCEを、KDDIグループへはSEを派遣。多様な顧客企業や空港にもエンジニアを派遣し、派遣を契機に保守・ソリューション案件を受託する相乗効果を生む。

主要顧客NECフィールディング、KDDI

主な製品・サービス1
エンジニア派遣サービス(CE・SE)
IT機器の保守・修理を行うCEとシステム設計・開発を行うSEを派遣。派遣先でのスキルを活かし、関連サービスへ展開する。

製品と技術

電子カルテ・レセコン保守:ウィーメックス製品の高いシェア

保守サービス事業の核は、ウィーメックス社製の電子カルテシステムおよびレセプトコンピュータ(診療報酬明細書発行システム)の保守である。クリニック向け機器として高い国内シェアを誇るこれらのシステムについて、当社はハードウェア保守契約とシステムサポート契約の2パターンでサービスを提供。全国約11万3千の病院・診療所のうち、約3万6千件の保守契約を保有する。顧客がウィーメックス製品を選ぶ理由の一つとして、当社の保守品質への評価があると同社は分析している。

調剤薬局向けシステム保守:PHC社製品にも対応

調剤薬局向けには、PHC社製の電子薬歴システム、薬剤情報システム、自動錠剤包装機、一包化監査システムなどを保守する。全国約6万3千の調剤薬局を市場とし、当社はメーカーに依存しない独立系の立場から、多様な機器の保守を一括で受託。24時間365日のオンサイトサービスと、障害発生時の迅速なディスパッチ体制が強みである。2025年からはIT機器や医療機器のリペア業務も開始し、サービス範囲を拡大している。

ITソリューションとLCM:導入から廃棄までワンストップ

ソリューション事業では、ネットワーク設計・構築、機器設置、キッティング、そして保守事業へつなぐ運用管理までを一貫提供する。テクニカルセンターはキッティングセンター機能も持ち、全国のキッティングスペースと連携して品質平準化を図る。2025年にはLCM(Life Cycle Management)サービスを本格展開し、IT資産の選定、調達、導入、運用、保守、廃棄までをワンストップでサポート。官公庁のガバメントクラウド案件や教育機関の「NEXT GIGA」関連工事も受注し、売上拡大に貢献している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

同業の企業

卸売業の時価総額近傍。太字がSHINKO

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18105Bitcoin Japan59億円
23359cotta59億円12.3倍
33377バイク王&カンパニー59億円11.4倍
42788アップルインターナショナル58億円4.3倍
55283高見澤56億円4.3倍
67120SHINKO55億円6.9倍
78025ツカモトコーポレーション54億円30.5倍
83070ジェリービーンズグループ54億円
99885シャルレ54億円
102776新都ホールディングス54億円46.3倍
117538大水53億円7.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

テレプリンター保守で創業した1953年

1953年7月、東京都港区三田において「株式会社新興印刷電信サービスステーション」として創業した。元々は新興製作所(現社名)のST型頁式和欧文印刷電信機(テレプリンター)の保守サービスと関連機器販売を目的として発足した。1963年に本社を新橋へ移転し、1969年に商号を「谷村新興サービス株式会社」に変更。1972年には西新橋へ移転し、その後1982年にOA機器(FAX・コピー機等)の販売を開始、事業領域を拡大した。

OA機器販売と三洋電機との合弁会社設立(1982~1994年)

1982年5月、商号を「新興サービス株式会社」に変更し、OA機器販売に本格参入した。1994年6月には三洋電機情報機器との共同出資で「株式会社サンヨーオーエー新興」を設立し、東京地区での三洋製品販売を強化。2001年4月には同社を吸収合併し、事業基盤を拡充した。この間、1998年には退職社員の再雇用を目的に「株式会社エス・エス・エンジニアリング」を設立するなど、人材活用にも取り組んだ。

人材サービス事業への参入(2005年)

2005年1月、愛・地球博(日本国際博覧会)へのエンジニア派遣を契機に人材サービス事業を開始した。当初はイベント関連の派遣だったが、その後KDDIグループやNECフィールディングなどとの長期取引へと発展。2007年にはソリューション営業に特化した組織を立ち上げ、全国展開のソリューション事業を本格化させた。2011年5月には本社を東京都台東区浅草橋に移転し、現在の所在地となる。

経営再編と新興リボーンによる買収(2014~2016年)

2014年5月、旧新興サービスの株式取得を目的に「新興リボーン株式会社」が設立された。同年6月に旧新興サービスの全株式を取得し子会社化、11月には吸収合併して商号を「新興サービス株式会社」に戻した。2016年12月には、さらに「株式会社ヒューマンサービス」が当社株式の67.5%を取得し子会社化。この再編により経営基盤が強化され、その後の成長の土台が築かれた。

社名変更と東証スタンダード上場(2020~2023年)

2020年4月、商号を「株式会社SHINKO」に変更した。2023年3月、東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場。同時に親会社だったヒューマンサービスの所有割合が15.1%に低下し、その他の関係会社となった。2023年6月にはストックオプション行使により所有割合が14.8%に低下し、ヒューマンサービスは主要株主ではあるものの関係会社に該当しないこととなった。これにより、経営の独立性が高まった。

新中期経営計画と事業基盤拡大(2024年以降)

2024年7月、新中期経営計画を発表し、「成長と収益力向上」を掲げた。2026年3月期はWindows10サポート終了やGIGAスクール第2期「NEXT GIGA」、ガバメントソリューション等の需要を取り込み、売上高194億円(前期比14.7%増)、営業利益9.1億円(同32.8%増)と過去最高を記録。医療機器修理業許可を全国5拠点で取得し、LCMサービスも開始。営業利益10億円突破を最終年度目標に掲げている。

年表23件を開く

2010年代

  • 2014年5月創業新興サービス株式会社の株式の引受けを目的に新興リボーン株式会社設立
  • 2014年6月M&A旧新興サービス株式会社の株主から発行済株式の100%を取得し、同社を子会社化
  • 2014年11月M&A旧新興サービス株式会社を吸収合併 商号を新興サービス株式会社に変更
  • 2016年12月M&A新興サービス株式会社の株式の引受けを目的として、株式会社ヒューマンサービス設立 株式会社ヒューマンサービスは、当社普通株式の67.5%を既存株主から取得し、当社を子会社化

2020年代

  • 2020年4月商号変更商号を株式会社SHINKOに変更
  • 2023年3月上場東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場 株式会社ヒューマンサービスは、上場に伴う当社株式売出により普通株式の所有割合が15.1%となったため、当社の親会社に該当しないこととなり、その他の関係会社となる。
  • 2023年6月当社従業員に付与したストックオプション40個が行使されたことにより、株式会社ヒューマンサービスの普通株式の所有割合が14.8%に低下し、さらに同社は実質的に当社代表取締役社長福留泰蔵が100%出資する資産管理会社となり、引き続き当社の主要株主ではあるものの、その他の関係会社に該当しないこととなりました。
  • 旧新興サービス株式会社の沿革

1950年代

  • 1953年7月創業東京都港区三田において株式会社新興印刷電信サービスステーションを創業 株式会社新興製作所(現社名)のST型頁式和欧文印刷電信機(テレプリンター)の保守サービス会社並びに保守対応機器の販売会社として発足

1960年代

  • 1963年8月本社事務所を東京都港区新橋に移転
  • 1969年8月商号変更商号を谷村新興サービス株式会社に変更

1970年代

  • 1972年7月本社事務所を東京都港区西新橋に移転

1980年代

  • 1982年5月商号変更商号を新興サービス株式会社に変更 OA機器(FAX・コピー機等)販売開始

1990年代

  • 1994年6月創業東京地区の三洋電機製品販売拡大を目的として、株式会社サンヨーオーエー新興を三洋電機情報機器株式会社との共同出資により設立
  • 1998年1月創業勧奨退職制度による退職社員の再雇用の場として株式会社エス・エス・エンジニアリングを設立

2000年代

  • 2001年4月M&A株式会社サンヨーオーエー新興を吸収合併
  • 2001年12月本社事務所を東京都港区西新橋内で移転
  • 2002年4月創業自社開発の「電気工事積算システム」のバージョンアップ及び開発・販売体制強化を目的として株式会社ドソネ設立
  • 2004年4月株式会社ドソネ解散
  • 2005年1月愛・地球博(日本国際博覧会)にエンジニアを派遣したことを契機に、人材サービス事業を開始
  • 2007年7月ソリューション営業に特化した組織を作り、全国で展開作業等のソリューション事業を開始

2010年代

  • 2011年5月本社事務所を東京都台東区浅草橋へ移転
  • 2014年11月M&A新興リボーン株式会社と合併。この合併により、旧新興サービス株式会社は消滅

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 営業利益10億円突破

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    保守サービス事業の拡大とシナジー創出

    ソリューション事業での機器販売・設置先から保守を受託するシナジー効果を追求し、最も利益率の高い保守サービス事業の拡大を図る。LCM案件の本格展開にも取り組む。

  2. 02

    ソリューション事業の新規案件獲得と医療DX参入

    ガバメントクラウド関連工事の継続対応と並行し、新規案件を獲得。介護情報基盤の導入支援(2028年本格運用開始に向け)やヘルスケア分野への積極参入を進める。

  3. 03

    人材サービス事業の採用・育成強化

    エンジニアの派遣需要増加に対応するため、採用活動を強化し、新卒研修プログラムや資格取得支援を提供。予備人材を確保し機会損失を防ぐ。

  4. 04

    収益率向上と施工管理の内製化

    ソリューション事業の外注費増加に対応し、2026年4月に施工管理部門を新設。工事案件の内製化と外注費コントロールにより利益率を改善する。

  5. 05

    IT戦略による生産性向上とシステム最適化

    営業支援システムの効率化に加え、基幹システムの更新時期を捉え、ITインフラ管理、データ活用、AI実装等を検討し業務効率化を推進。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 4期分

グループ全体で895人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は542万円で、3期前と比べて+7.3%平均年齢は39.8歳、平均勤続年数は12.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2023年3月50540.311.3797
2024年3月49740.513.4811
2025年3月50940.013.186081
2026年3月54239.812.8895101

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率50.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)75.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社 — 東京都 台東区131百万円
全社(共通)
テクニカルセンター — 東京都 江戸川区89百万円
全社(共通)
その他事業所40百万円
全社(共通)
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    水戸刑務所総合警備システム更新整備契約
    法務省 · 2025-03-13
    7,690万円
  • 調達
    令和7年度岐阜刑務所岐阜拘置支所等警備システム緊急整備契約
    法務省 · 2026-07-22
    6,400万円
  • 調達
    旅行安全情報共有プラットフォームの提供及びサービス運用等に係る業務
    観光庁 · 2023-03-20
    4,970万円
  • 調達
    旅行安全情報共有プラットフォームの提供及びサービス運用等に係る業務
    観光庁 · 2024-03-28
    4,450万円
  • 調達
    令和4年度秋田少年鑑別所少年保安システム更新整備
    法務省 · 2023-10-13
    1,990万円
  • 調達
    令和4年度仙台少年鑑別所盛岡少年鑑別支所少年保安システム整備一式
    法務省 · 2023-09-21
    1,970万円
  • 調達
    令和6年度松山少年鑑別所少年保安システム更新整備一式
    法務省 · 2025-08-20
    1,800万円
  • 調達
    令和5年度和歌山少年鑑別所少年保安システム等更新整備
    法務省 · 2024-03-25
    1,547万円
  • 調達
    令和5年度旭川少年鑑別所少年保安システム更新整備
    法務省 · 2024-07-05
    1,497万円
  • 調達
    令和5年度那覇少年鑑別所少年保安システム等更新整備
    法務省 · 2024-06-26
    1,457万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は194億円営業利益9億円前期と比べると増収増益で、売上が+14.8%、利益が+28.6%。

売上高
+14.8%
194億円
営業利益
+28.6%
9億円
純利益
+40.0%
7億円
営業利益率
4.6%
前期比 +0.5%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高216億円194億円
営業利益10億円9億円
純利益7億円7億円
1株あたり配当¥44¥44

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

9期分

直近は2027年1Qで、売上は42億円、営業利益は−1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+16.7%、営業利益は−200.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q3612.80
2024年2Q3912.61
2024年3Q3812.61
2024年4Q482
2025年2Q7622.61
2025年4Q9355.44
2026年2Q8022.51
2026年4Q11476.16
2027年1Q42−1−2.4−1

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 8期分

2019年3月期からの8期で、売上は122億円から194億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は4.6%。売上は5期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2019年3月12242
商号を株式会社SHINKOに変更
2020年3月13464
2021年3月12752
2022年3月13964
東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場 株式会社ヒューマンサービスは、上場に伴う当社株式売出により普通株式の所有割合が15.1%となったため、当社の親会社に該当しないこととなり、その他の関係会社となる。
2023年3月15985
2024年3月16164
2025年3月169774.15
2026年3月194994.67

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高194億円のうち、営業利益として残るのは9億円4.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は7億円、売上の3.6%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金76.8%149億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金18.6%36億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.6%9億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
23.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.4pt
4.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.2pt
3.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+25.5pt
33.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
8.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 6期分

2026年3月期は営業CFが−4億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは−5億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は15億円で、売上の0.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2021年3月−3−22−59
2022年3月100−10109
2023年3月−404−49
2024年3月11−1−41015
2025年3月9−2−7715
2026年3月−4−15−515

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 8期分

2026年3月期の総資産は88億円。このうち返さなくてよい自己資本が23億円で、自己資本比率は25.9%(業種中央値50.6%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2019年3月5274513.5
2020年3月47103722.0
2021年3月55114420.2
2022年3月55104517.9
2023年3月65164925.1
2024年3月65194629.4
2025年3月64184627.5
2026年3月88236525.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
15億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
25億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
4億円
在庫として抱えている分
負債合計
65億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
46
/ 100
安定性自己資本比率17 / 40
収益力営業利益率9 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE284社中3位あたり、逆に低いのは自己資本比率284社中270位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
33.6%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.6%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
25.9%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
14.8%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.4%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥995で、1年前と比べて+32.2%過去52週の値幅のなかでは63%の位置にある。

¥995-0.6%1ヶ月-3.7%1年+32.2%時価総額55億円
過去52週の値幅
安値¥783高値¥1,122

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)6.9倍
PER (会社予想)6.9倍
PBR2.40倍
配当利回り4.42%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月14日に976円と前日比-7.22%と急落。1ヶ月で-8.7%下落し、1年では+29.83%となお上昇圏。25日線1054.12円を-7.4%下回り、75日線1015.93円も割り込んだ。RSI23.6と売られ過ぎの水準。52週高値1122円からは-13.0%の水準まで下落。8月14日の出来高は21.1万株と急増しており、売りが殺到した模様。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER 7.5倍と業界平均17.4倍を大幅に下回り、PBRは2.23倍と同業平均1.19倍を上回るが、ROE33.6%が高水準でPBR割安感は限定的。無配当だが、業績拡大中で配当余地は今後期待。割安だが配当は現状なし。

指標この会社業種平均
PER (実績)6.9倍17.9倍
PER (予想)6.9倍
PBR2.40倍1.24倍
ROE33.6%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり44で、前期から+33.0%いまの株価に対する利回りは4.42%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥44
1株あたり
配当利回り
4.42%
いまの株価に対して
配当性向
30.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2024年3月2735.5
2025年3月3221.232.8
2026年3月4333.030.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥44

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,893人。区分でいちばん多いのは個人・その他67.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が25.9%を占め、残る74.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他40.448.765.767.1
事業法人34.534.120.624.5
自己株式14.514.5
外国法人7.37.85.65.1
証券会社15.14.13.51.7
金融機関2.75.24.41.4
外国人個人0.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社ヒューマンサービス14.77
02SHINKO従業員持株会7.30
03福留泰蔵5.46
04エヌ・デーソフトウェア株式会社4.14
05CITIC SECURITIES BROKERAGE (HK) LIMITED AC CLIENT (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)2.95
06磯野紀和2.29
07槇田重夫2.00
08ASGJapan株式会社1.79
09上田八木短資株式会社1.65
10株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.35

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 8期分

1株利益は8期で−100%、1株純資産は8期で−100%。直近期のROEは33.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2019年3月57,285191,61537.78.7
2020年3月157,165343,52048.53.2
2021年3月5038922.110.0
2022年3月8219340.32.0
2023年3月9430236.89.825.0
2024年3月7534823.29.835.5
2025年3月9937228.07.032.8
2026年3月14448333.66.030.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

20名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は20名。2026/3期の役員報酬は総額183百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
福留泰蔵代表取締役会長執行役員731,113,300
村上芳仁代表取締役社長執行役員617,200
石田英章常務取締役執行役員 広域ビジネス事業本部担当 兼 ヒューマンリソース事業本部担当5927,000
星野達也取締役執行役員 技術本部担当 兼 ソリューション事業本部担当573,000
漆原良夫取締役81
根本紀行取締役51
伊藤憲太郎取締役701,000
ホーマン由佳取締役62
森渕琢磨常勤監査役599,000
若松巌監査役73
吉田修監査役72
石渡慶子執行役員 経営企画室長
残りの役員8名を開く
氏名役職年齢
儘田康弘執行役員 管理本部長
盛田和明執行役員 品質管理本部長
石田尚大執行役員 技術本部長
丸山隆道執行役員 広域ビジョン事業本部長
岸本一彦執行役員 ソリューション事業本部長
山中晋執行役員 ヒューマンリソース事業本部長
松本知祐執行役員 エリア本部長兼東日本エリア長
松木隆憲執行役員 エリア本部副本部長兼西日本エリア長

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)511428815130
監査役2142168
社外取締役412123
社外監査役2442

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,925字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、保守サービス事業、ソリューション事業、人材サービス事業の3事業を柱に、全国60超の拠点より24時間365日エンジニアが機器の保守、導入設計、設置展開サービスを提供しております。 なお、上記3事業は、本書の「第5 経理の状況 1 財務諸表等(1)財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント区分と同一であります。 保守サービス事業 システムのサポート、機器の保守、コールセンター、ヘルプデスクサービスを提供しております。 全国の病院、クリニックに導入されているウィーメックス株式会社製電子カルテシステム、レセプトコンピュータ(診療報酬明細書発行システム)を始め、調剤薬局に導入されているPHC株式会社製電子薬歴システム、薬剤情報システム、自動錠剤包装機、一包化監査システム、医事コンピュータ、注射薬払出システム、適温配膳車等の保守サービスを受託しております。 全国の病院・一般診療所の数は、厚生労働省の調査によると現在約11万3千件(厚生労働省ホームページhttps://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/m26/dl/is2602.pdf 2026年2月末時点データ)でほぼ横ばいとなっております。また、調剤薬局は、全国約6万3千件(厚生労働省ホームページhttps://www.mhlw.go.jp/toukei/youran/datar07k/2-77.xlsx 2024年時点データ)であります。そのうち当社では病院・一般診療所へ導入されている電子カルテシステムやレセプトコンピュータ、調剤薬局に導入されている電子薬歴システム等の機器を合わせて、約3万6千件の保守契約を締結し保守サービス業務を行っております。 電子カルテシステム及びレセプトコンピュータの保守は、顧客と直接保守契約を締結する「ハードウェア保守契約」と機器のメーカーであるウィーメックス株式会社と顧客がハードウェア機器契約を締結した後、当社が顧客に対してサービスを提供し、ウィーメックス株式会社からハードウェア保守料を受領する「システムサポート契約」の2つのパターンがあります。現在ウィーメックス株式会社により、システムサポート契約の締結が促進されており、既存顧客は機器のリプレースのタイミングで順次ハードウェア保守契約からシステムサポート契約へ契約形態を変更しております。また、従来契約を締結しないまま障害発生の都度修理対応をしていた顧客に対しても契約締結を促す意向であることから、毎年契約件数は増加してまいりました。 ウィーメックス株式会社によれば、同社製の電子カルテシステム、レセプトコンピュータは、クリニック(診療所)向けの機器としては高い国内シェアを維持しているとのことですが、顧客がウィーメックス株式会社製の機器を選ぶ理由の一つとして、当社の保守サービスの品質への高い評価も存在すると当社では考えております。 当社は、メーカーに属さない独立系の保守会社であることが強みであり、医療機器やIT機器、非IT機器を問わず様々なメーカー機器の保守対応が可能であり、24時間365日オンサイトサービスを提供しております。 この点が評価され、ウィーメックス株式会社及びPHC株式会社以外にも多くのベンダーから多種多様な機器の保守サービスを委託されており、緊急対応の要否、駆けつけ時間と部品在庫管理等の細かな修理対応サービスレベルに合わせた保守契約を各ベンダーと締結しております。 保守サービス事業の多くは保守契約に基づき継続的に収益が入るストック型ビジネスであることから、経済状況の変動に左右されにくいという特長があります。新型コロナウイルス感染症が拡大し、経済が低迷した2020年以降においても、大きな影響を受けることなく安定した収益を確保できておりました。 2025年には、新たな取組としてパソコン等のIT機器の調達、導入、運用、保守、廃棄までをサポートするLCM(Life Cycle Management)サービスの提供を開始し、ソリューション事業で調達、導入支援した機器の運用、保守を保守サービス事業にて受託し、ワンストップで対応しております。 また、コールセンターやヘルプデスク業務、機器の稼働状況を継続的にチェックする死活監視業務についても、近年需要が増えております。2024年2月にはIPOで調達した資金を充当し、保守及びソリューションサービスの全社サポート拠点であるテクニカルセンターを東京都台東区から東京都江戸川区に移転、拡充いたしました。 テクニカルセンターはオンサイトサービスの中枢拠点でもあり、障害発生の一次連絡を受付けております。連絡受付後、障害内容を踏まえて対応方法をジャッジし、現地対応が必要な案件については、拠点の管理者(通称ディスパッチャー)へ連絡します。ディスパッチャーはエンジニアを手配したり、訪問前準備をしたり、各種サービスの司令塔として機能し、迅速なトラブル対応を可能にしております。そのほかテクニカルセンターでは、ネットワークやPCの遠隔監視や診断を行っており、障害発生時にも自動的にアラートが上がる仕組みになっております。また、遠隔監視により、システムの利用が不可能となるような重度の障害を未然に防ぐ等の予防保守にも繋がっております。 2024年以降は遠隔作業支援システム(スマートグラス)を導入し、エンジニアの技術支援及び効率的なアサインの実現を目指して取り組んでおります。また、スマートグラスやWeb会議を活用したリモート研修を実施することで、エンジニアが研修に参加する機会の拡大を図っております。2025年からは新たにIT機器や医療機器のリペア業務も開始しました。 テクニカルセンターは、移転に際して当社のサービスを可視化したショールームのような仕様としており、随時見学会を開催しており、新たな保守等の受託に繋がっております。現在は81の企業より業務を受託しております(2026年3月31日時点)。 当社では、ヘルスケア市場における保守サービス事業の拡大を目指し、2016年に東京都、2020年には大阪府、2021年には宮城県、2022年には北海道、2024年には長野県において医療機器修理業の許可を取得しました。2025年にはテクニカルセンター、愛知県においても医療機器修理業の許可を取得し、対応拠点を拡大しました。医療分野における保守実績のある当社へは、毎年多くのメーカーから医療機器の保守依頼や、同業他社からの協業依頼がきております。 ソリューション事業 医療機関、福祉施設、一般企業、官公庁向けにシステムの設計、構築、設置工事、展開管理等のICTサービスを提供、また顧客の要望に合わせた機器の提案、販売をしております。 本社におけるソリューション営業活動では、KDDI株式会社、日本電気株式会社といった大手企業との協業により、ネットワーク機器やPC関連の設定サービス、電気通信工事等を提供するほか、大手総合重工業メーカー物流部門との協業による自動倉庫システムサービスの展開等、様々なサービスメニューを開発、展開しております。これらの案件は本社が全国拠点をマネジメントすることにより、全エリアにおいて同一品質のサービスを提供しております。 また、当社テクニカルセンターは機器の設定から現地配送までを一括管理するキッティングセンターとしての機能も備えており、東京都八王子市、北海道支店、東北支店、中部支店、関西支店に設置しているキッティングスペースと併せて、品質の平準化を図るべくその体制を強化しております。 全国の支店及び営業所においてもそれぞれソリューション営業の活動をしております。特に地元企業とのリレーションに力を入れ、例えば北海道支店における家畜セリシステムといった地元ならではの機器に関わるソリューション案件も獲得しております。 顧客からの情報収集、営業提案、ネットワークの設計、構築、機器の設置展開、さらに保守サービス事業へ引継いでの運用管理、オンサイトサービスという一連の流れをワンストップで提供できることが当社の強みであります。2023年には古物商(事務機器商)の許可を取得し、IT資産の選定から廃棄までのライフサイクルを各プロセスに応じてサポートするLCMサービス事業の展開が可能となり、2025年より本格的にサービスの提供を開始しました。 人材サービス事業 IT機器の保守、点検、修理を行うカスタマエンジニア(以下、「CE」といいます)、システムの設計や、ネットワークの設計・構築、派遣先企業のフロント営業のサポートを行うシステムエンジニア(以下、「SE」といいます)を派遣しており、人材サービス事業は保守サービス事業同様、派遣契約に基づくストック型のビジネスが主であります。 主要取引先であるNECフィールディング株式会社へはCEを、KDDIグループへはSEを派遣しております。 NECフィールディング株式会社とは1967年のプリンター保守サービスの提供をきっかけに、以来長期にわたる取引の中で当社のエンジニアの技術力が評価され、現在は130名を超えるCEを派遣しております(2026年3月31日時点)。 KDDIグループからは、2005年の日本国際博覧会におけるSE派遣以来、継続して派遣の要請があり、現在は50名以上のSEを派遣、また25名が準委任契約又は請負契約による業務に従事しております(2026年3月31日時点)。上記2社からは、毎年増員要請を受けております。 また、そのほか複数の企業や空港にもエンジニアを派遣しており、派遣を契機にソリューションや保守案件を受託するケースが増えております。 人材サービス事業全体の各期末時点における派遣人員数は、2022年3月期262名、2023年3月期254名、2024年3月期257名、2025年3月期263名、2026年3月期259名と推移しております。2026年3月期に派遣人員が減少したのは、ソリューション事業で受注した大型案件対応のために、戦略的に人事ローテーションを図ったことによるものです。IT人材不足という市場環境において、派遣の需要が毎年増え続けていることから、今後も機会損失が無いよう、毎年計画的に派遣人員を採用し、社内研修による資格取得推進を始め、スキルアップを図っております。 当社の社員は入社後、CEあるいはSEとしての教育を受け、必要な資格を取得したうえでそれぞれ拠点へ配属されます。エンジニアは各配属先において現場経験を積むことや、資格取得講習等を受講することにより、必要なスキルを身に付けていきます。その後、ジョブローテーションにより、新たな部署で経験を積むことで、マルチな対応が可能なエンジニアへとスキルアップしていく、そのような環境が当社にはあります。 当社には現在750名を超えるエンジニアがおり(2026年3月31日時点)、その多くはCEとSEの両スキルを保有しております。特定の時間に集中していることが多い保守サービス業務の前後の時間に機器の設定や設置等作業を行うことにより、業務効率が上がり、生産性の向上に繋がっております。 このように、保守サービス事業、ソリューション事業、人材サービス事業全てに対応でき、各事業の知見があるエンジニアが、自身の配属先あるいは派遣先での業務に従事する中で、取引先企業の抱える課題や需要を把握し、当社の3事業の特長を活かした提案をすることで、新たなビジネスが生まれております。他にも当初機器の導入展開案件を受託した取引先から、その次のステップである運用管理まで依頼されるケースも増えてきております。このように、事業間シナジーにより新規案件を獲得できること、3事業を通じて様々な市場に参画できるといった強みがあります。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題7,041字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであり、実際には今後の様々な要因によって予測と異なる結果となる可能性があります。 (1)企業理念、行動基準/行動指針 当社は、「わたしたちはお客様を念(おも)い、仲間を想(おも)い、社会を憶(おも)い、高度情報通信ネットワーク社会のラストワンマイルである人と人との接点に新たな価値を創造していきます。」を企業理念として掲げております。 当社の活動する現場は、人と人との接点の場であり、お客様、仲間、社会それぞれへの思いを大切に活動してまいります。 ◆お客様 = 最も大切な存在 『念う(一心に思う)』 ◆仲間 = お互いに尊敬しあい、大切にする存在 『想う(感情をこめて思う)』 ◆社会 = 深い問題意識を持ちつつ貢献していく 『憶う(深く思う)』 当社の保守サービス事業、ソリューション事業、人材サービス事業の現場は、人と人との接点にこそあります。 医療機関に導入されている電子カルテシステムやレセプトコンピュータ等の機器、あるいは企業に導入されているパソコン、サーバー等のIT機器の設置や保守といった業務は、実際に病院やクリニック、企業に当社の社員が出向いて作業を行います。そこで機器を利用する方々の使用状況を伺いながら、エンジニアの視点からの機器使用についてのアドバイスを行うこと、顧客の要望に応えるべく現場ごとに適切な作業を行うこと、それが高度情報通信ネットワーク社会のラストワンマイルを担う当社に求められた使命であると考えております。 上記企業理念に加えて、以下6項目を行動基準/行動指針として掲げております。 わたしたちは、お客様第一で行動します。 そのために、お客様の期待を超えるサービスを提供します。 わたしたちは、プロフェッショナルとして行動します。 そのために、日々の研鑽を怠らず、スキルの習得に努めます。 わたしたちは、チャレンジ精神で行動します。 そのために、前向きに努力し、常に挑戦し続けます。 わたしたちは、コンプライアンス意識をもって行動します。 そのために、ルールを正しく理解し厳守します。 わたしたちは、チームワークを大切に行動します。 そのために、仲間の個性と価値観を尊重します。 わたしたちは、社会貢献を喜びとして行動します。 そのために、社会の一員として責任を果たします。 これらを実現することにより、法令を遵守した継続的かつ安定的な企業成長を目指し、社会的責任を果たしてまいります。 (2)経営環境 2027年3月期のわが国経済は、中東情勢の企業活動への影響が懸念されます。また、AIデータセンターにおけるHBM(高帯域幅メモリ)の需要が高まり、パソコン向けメモリの生産能力が奪われ、品薄の状況が発生し、それによりパソコンやサーバーの供給が需要を下回る傾向が出始めております。IT機器の供給状況は当社の全ての事業に影響を及ぼす可能性があるため、状況を注視していく必要があると認識しております。 2026年の国内IT市場規模については、IDCのプレスリリースによると、2025年10月の「Windows10」のサポート終了に伴うPC駆け込み需要が収束したことから大幅なマイナス成長を要因として、前年比で2.3%増の28兆1,074億円と小幅のプラス成長にとどまり、2024年~2029年の年間平均成長率(CAGR)は5.9%と予測されております。一方で、企業や官公庁におけるIT支出は引き続き好調であり、IaaS、ソフトウエア、ITサービス等の各分野は2026年も堅調に拡大を維持し、生産性向上、収益拡大を目的としたデジタル化、既存システムのマイグレーション等を目的としたIT支出は拡大すると予測しています。 (出典:IDC Japanプレスリリース「国内IT市場産業分野別/従業員規模別/地域別2026年最新予測を発表~2026年も大企業中心にIT支出は堅調に拡大~」(2026年1月14日)) このようなIT市場において、当社の需要は今後も高まっていくと考えております。2026年3月期にソリューション事業の売上高拡大の要因となった、政府が推進するガバメントソリューションサービスやガバメントクラウド関連の作業については、デジタル庁の令和8年度の予算において情報システムの整備・運用費用の拡大が計画されており、引き続き需要があると考えております。当社では当事業年度において整備した体制及び蓄積したナレッジを活かし、業務効率の向上を図りながら引き続き取り組んでまいりたいと考えております。 また、医療DXの一環として介護情報基盤を活用した情報共有のための機器導入といったIT投資も拡大することが予測されますので、関連する案件を積極的に獲得し、さらなる事業基盤拡大を図ってまいります。 (3)経営戦略 当社は、2024年7月に新中期経営計画を発表いたしました。DX改革の一翼を担い、事業の成長を継続し、ステークホルダーの期待に応えていくことを目標と定め、総合ITソリューション企業を目指し、ITネットワーク技術と全国ネットワークの強みを活かし、DXを推進する医療機関、企業を全面的にサポートすることを宣言しております。 新中期経営計画2年目となる2026年3月期は、Windows10のサポート終了、「NEXT GIGA」やガバメントソリューション等、政府による大規模な投資が行われた一年間で、当社も様々な需要に対応し、増収増益での着地、売上高、段階利益全てが過去最高を記録し、「成長と収益力向上」、そして事業基盤の拡大が着実に進展した1年間となりました。2026年4月より、新中期経営計画の最終年度がスタートしました。最終年度においてもこれらの目標を達成し、営業利益は10億円突破を目指してまいります。 国内IT市場において、DXが推進される中、経営環境は極めて良好であると考えております。今後も引き続き、取引先企業の成長をさらに支援し、新たな付加価値を提供できる会社であり続けるため、一層の変革を進めるべく、事業セグメントごとに戦略を立てております。 保守サービス事業は、ソリューション事業で機器の販売や設置をした取引先から引き続き保守を受託する、シナジー効果による拡大を今後も図ってまいります。当事業年度において対応した、官公庁施設や小売店のネットワーク工事は、引き続き保守を受託いたしました。また、取引先の合併等により電子カルテの保守及びコールセンター業務の受託件数も増加する計画となっております。3つの事業のうち、最も利益率の高い保守サービス事業を伸ばしていくことは、全社の利益率向上にも繋がるため、保守、コールセンター案件の獲得に加えて、当事業年度より本格的に開始したLCM案件の拡大に取り組んでまいります。 ソリューション事業は、Windows10サポート終了に伴うパソコン需要の反動が予測される一方、政府のガバメントソリューションサービスやガバメントクラウドへの投資が引き続き拡大していくことから、当事業年度から続く工事案件への対応と並行して新規案件の獲得を目指してまいります。 また、介護情報基盤を活用した情報共有のためのカードリーダー等の導入やWebサービスのアカウント設定等の対応が、2028年4月の本格運用開始に向けて動きだし、当社は導入支援事業者としての活動をスタートしております。ここから2年をかけて、各自治体や介護事業所等の導入を支援してまいります。 その他、ヘルスケア分野へのさらなる積極的な参入を目指し、2026年4月1日より組織再編を致しましたので、今後その効果が発揮できるように努めてまいります。 人材サービス事業においては、既存取引先のみならず、空港や医療機器等メーカーからのエンジニアの派遣要請が引き続き増加傾向にあります。エンジニアの採用、育成に引き続き注力し、機会損失の無いよう絶えず予備人材を確保することにより、需要に応えてまいりたいと考えております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ①収益率向上のための取組(適切な外注費コントロール) ソリューション事業では自社内で対応できない工事案件が増加傾向にあり、それに伴い外注費が増加したことから、当初想定していた利益率には及びませんでした。今後も同様の電気通信工事に係る案件は増加していくことが期待されることから、2026年4月以降、社内に施工管理部門を新たに新設いたしました。今後、工事案件の内製化及び外注費のコントロールに取り組んでまいります。 ②生産性向上のためのシステムの最適化 当社が今後生産性の向上を図るには、業務の効率化が必要であると考えております。現在、営業支援システムを利用して日々の営業活動、案件の管理を行っておりますが、さらなる効率化を目指し、IT戦略を策定し、ITインフラやシステムの管理、データの活用の推進、AIの業務実装等に取り組むべく検討を進めてまいります。 特に基幹システムは更新のタイミングを迎えるため、社内システムの最適化も含めて慎重に検討してまいります。 ③優秀な人材の採用と育成、従業員エンゲージメントの向上 企業が直面する課題として人材不足があり、近年では企業倒産の大きな要因にもなっております。特にIT人材不足はDX需要の拡大の一方労働人口の減少により深刻化しております。 このような環境において、当社の人材サービス事業にはSE、CE派遣の要請が増加傾向にありますが、速やかに適切な人員をアサインできないケースがあります。人材サービス事業の安定的な成長のためにも、事業の要となる人材の採用と育成が重要な課題と認識し、採用活動を強化しております。近年は業界職種研修、企業面接対策、ビジネスマナー講座や、就職に有利な技術スキル習得のためのITパスポート、Microsoft Office Word Specialist、Microsoft Office Excel Specialist等の資格の研修を、要請のあった大学の学生に対して提供する取組をしており、受講した学生からは非常に高い満足度評価を得ており、研修を実施した大学からの新卒応募が増加しております。また、当事業年度よりオープン・カンパニーも開始しました。この結果、2026年4月には74名の新卒社員が入社し、昨年に続き70名を超える人材を確保することができております。 当社入社後、社員にはビジネスマナー等の基礎教育からスタートし、IT基礎教育、派遣予定先企業での業務を踏まえての取扱機器の実機研修やネットワーク構築基礎教育、公的資格取得研修等、入社後約3か月でエンジニアとして活躍できるITエンジニア育成プログラムを用意しております。 また、全国に拠点があることを活かし、Uターン、Iターン、Jターン希望にジョブローテーションを活用して応えていくことで、従業員がライフスタイルに合わせて長く働ける環境を作っていきたいと考えております。 当社にとって人材は事業の維持、拡大の基盤であるため、人材の採用はもちろん、従業員エンゲージメントの向上が全社的な課題であると考えております。 当事業年度においては、定期昇給とベースアップに加えて賞与支給額を3か月から4か月に増加しました。2026年4月以降は、夜間出動手当を創設し、エンジニアの処遇改善を図っております。 また、企業認知度向上と併せて、インナーモチベーションの向上を目的として全国の主要駅に企業広告を掲出する取組を行い、これにより従業員からは「公共の場に当社のプロモーションが掲出されたこと、過去に例がなく非常に嬉しく思いました。」といった声が聞かれましたので、今後も継続してまいりたいと考えております。 ④エンジニアのスキルアップと活用 ソリューション事業の成長、特に利益率の向上には、より高度なスキルを必要とする案件に対応できるよう、エンジニアのスキルアップが必要と考えております。当社のエンジニアは、多種多様な現場作業案件に携わることで、機器の保守から導入設計、設置展開等マルチなスキルや対応力を身に付けておりますが、今後はネットワークやサーバーの設計、開発、提案等といった分野にも業務を拡大できるよう、テクニカルセンターを中心にSEの専門部隊を設置し、経験豊富なSEを中心としてOJTを兼ねた高レベルな案件対応や技術支援を行い、スキルアップを図っております。また、定期的にネットワークスキル資格取得のための教育研修を実施しており、これにより全世界共通のネットワークスキルを証明するシスコ技術者認定CCNA、CCNP Enterpriseや、IT運用スキルを証明するCompTIA A+等の資格を取得するエンジニアが増えております。 下記は当社従業員が保有する資格の一例とその保有人数です。(2026年4月30日時点) IPA ネットワークスペシャリスト試験(NW)   9名 IPA 応用情報技術者試験(AP)   16名 CompTIA Project+   3名 CCNP Enterprise   3名 CCNA   81名 CompTIA A+   17名 CompTIA CySA   1名 人材サービス事業において、派遣に際して上記資格を有することがエンジニアの条件として求められることが多々あるため、今後も求められる必要な技術の教育及び資格取得促進に向けた制度の確立を行ってまいります。 ⑤医療機器修理業受託のための体制整備 医療機器修理の分野に進出することで、既存のレセプトコンピュータや電子カルテだけではなく、その他病院、診療所内のネットワークに繋がる全ての機器やシステムの保守を当社が一括して受託することが可能となり、結果として全導入機器のヘルスチェックや予防的対策も可能となります。この実現には社内体制の強化も必要であり、医療機器修理業の全国エリアでの許可取得と、エンジニアのスキルアップを図ってまいります。 ⑥リソースコントロール 当社の経営資源は「人」であります。当社では利益拡大のために人的リソースの有効活用に取り組んでおります。当社が受託する全国規模の大型案件は本社及びテクニカルセンターを中心に全拠点のリソースを管理しながら対応しております。特にソリューション事業では、年度末に案件が集中する傾向があり、全国規模の案件と各拠点で受託した個別案件と通常業務が重複することにより人員不足となり、急遽外注によりリソースを確保せざるを得ない状況が発生する場合があります。テクニカルセンターが中心となり、案件管理及び支店間の支援体制を組み、リソースコントロールを実施することで、内製化を進め、それにより業務効率化を図ってまいります。 ⑦パートナー企業とのグリップ強化 KDDI株式会社、日本電気株式会社をはじめとする、継続的に取引のある企業からの受注拡大のため、機会損失の無い営業体制を構築、強化してまいります。 ⑧品質の向上、効率化の実現 サービス品質の向上は、顧客の当社に対する信頼性を高めることに繋がります。品質管理システムを活用し、全社的なサービスレベルの底上げとさらなる業務効率化を目指してまいります。 ⑨財務上の課題 現在、運転資金は自己資金で賄えておりますが、大規模なシステム投資等を行った場合や大型案件に伴って調達が先行した場合、運転資金が不足する可能性があります。その手当として金融機関からの借入を想定しております。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社の経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標としては、売上高、セグメント利益及び営業利益率を設定し、企業規模の拡大、企業価値の向上を目指しております。 項目   前事業年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   当事業年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 売上高   全社   16,904,476   19,383,783 (千円)   保守サービス事業   4,923,593   5,140,314 ソリューション事業   9,815,785   11,973,870 人材サービス事業   2,165,097   2,269,598 セグメント利益   保守サービス事業   873,014   1,017,902 ソリューション事業   789,532   938,125 (千円)   人材サービス事業   304,061   315,622 調整額※1   △1,278,916   △1,358,248 営業利益   687,690   913,401 営業利益率   4.1%   4.7% ※1 セグメント利益の調整額は、報告セグメントに配賦していない本社費用であり、本社管理部門に係る人件費、 不動産賃借料等の販売費及び一般管理費です。
事業等のリスク5,771字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社の事業の状況、経理の状況に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。またリスク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断上重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から開示しております。 当社はこれらのリスク発生の可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。当社におけるリスク管理を適切に実施、管理するためリスク管理委員会を設置しております。リスク管理委員会については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ②企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由 6.リスク管理委員会」に、リスク管理体制の整備の状況については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ④リスク管理体制の整備の状況」に記載しております。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 事業戦略リスク (1)事業環境について(発生可能性:高/影響度:中) 当社が事業展開している市場は、技術革新と変化が激しいため、常に市場に適応した新サービスを提供する必要があります。当社が魅力ある新サービスを提供できない場合、又は競合他社が新たな技術を利用した新サービスを提供した場合、当社サービスのニーズが減少し当社の業績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。当社では、新たな技術の情報収集と習得に努め、技術革新に対応したサービスの提供と競争力の確保に努めています。 また、当社の保守サービスの料金は、対象機器の障害発生率やSLA(Service Level Agreementの略で、サービスの提供事業者とその利用者の間で結ばれる、サービスのレベル(定義、範囲、内容、達成目標等)に関する合意サービス水準、サービス品質保証)により設定されます。今後クラウドへの移行が進み、使用機器(タブレット等)のセンドバック保守がメインとなり、オンサイトサービスの需要が低下した場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性がありますが、当社の保守サービス事業の主要取引先である医療機関等においては、即時対応が求められるケースが多く、オンサイトの需要は今後も継続してあると予測しております。 当社は、業務の効率化と技術力の向上により利益確保と受注拡大に努めています。 (2)経営成績の季節変動性に関するリスク(発生可能性:中/影響度:中) 当社の保守サービス事業、人材サービス事業は、季節による大きな変動はありませんが、ソリューション事業は作業完了時期や機器の納期が年度末に集中することから、年度末に売上が集中する傾向があります。 社内で対応できない事情により作業の完了や機器の調達が遅れた場合、納品が翌期となり当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 そのため当社では、業務の進捗管理を徹底し作業遅延に繋がる事象の早期発見に努めるとともに、協力会社や機器の調達先を多様化し期限内の納品や作業完了に努めています。 (3)主要取引先であるウィーメックス株式会社及びPHC株式会社との関係について(発生可能性:低/影響度:大) 保守サービス事業の中心はウィーメックス株式会社製電子カルテシステム、レセプトコンピュータ等及びPHC株式会社製適温配膳車、注射払出機等の保守であります。当事業年度の保守サービス事業の売上高に占める両社製品を使用するクリニックや調剤薬局等の売上割合は57.3%、当事業年度の保守サービス事業の仕入高に占める両社からの仕入割合は32.3%となっております。また、ソリューション事業及び人材サービス事業でも両者へサービスを提供しており、当事業年度の売上高に占めるPHC株式会社及びウィーメックス株式会社の売上割合は16.0%となっております。 当社とウィーメックス株式会社及びPHC株式会社は、良好な関係を継続しておりますが、仮に関係が悪化するような事態が発生した場合、売上高が減少し、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、今後もサービス品質の維持向上を図りウィーメックス株式会社及びPHC株式会社の期待に応え、関係維持に努めてまいります。 (4)特定会社への依存について(発生可能性:低/影響度:大) 人材サービス事業の主な顧客はKDDI株式会社、NECフィールディング株式会社の2社であり、当事業年度の人材サービス事業の売上高に占める割合は、KDDI株式会社が34.5%、NECフィールディング株式会社が46.1%となっております。なお、当事業年度の売上高に占めるウィーメックス株式会社、KDDI株式会社及びNECフィールディング株式会社の3社の売上割合は37.7%となっております。 今後上記3社からの受託業務等が、サービス品質や料金等で折り合わず他社に変更される、取引先の経営方針により受託業務等が縮小又は終了される等の事態が生じた場合、売上高が減少し当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、サービス品質の維持向上に努め受注の継続を図るとともに、新たな取引先を積極的に開拓し特定会社への依存度を低めるよう努めております。 (5)人材サービスについて(発生可能性:低/影響度:大) 当社は、人材サービス事業として労働者派遣事業と委任契約による役務の提供を行っておりますが、派遣するスタッフは無期雇用の従業員であり人件費が固定的に発生いたしますので、派遣先の経営状況や経営方針の変更により派遣及び役務依頼が減少した場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、顧客ニーズに対応する人材が確保できなかった場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 このため当社は、新たな派遣先の開拓に努めるとともに、派遣を終了した従業員が社内で就業できるよう請負業務の受注拡大に努めています。また、技術者の中途採用や社内の教育研修により顧客ニーズに対応する人材の確保に努めております。 (6)事業の許認可と法的規制について(発生可能性:低/影響度:中) 当社の事業を規制する主な法律として、保守サービス事業の特にヘルスケア関連(医療機器修理及び販売)においては「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(医薬品医療機器等法)、ソリューション事業(電気工事、電気通信工事、古物商)においては「建設業法」及び「古物営業法」、人材サービス事業(労働者派遣)においては「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」(労働者派遣法)及び「職業安定法」(有料職業紹介事業)があります。 当社は許認可を取得し必要な資格者、責任者等を置き、事業を推進しておりますが、資格者や責任者等が退職する等の当該法令に抵触する事態が生じ営業停止又は許可取消等により事業活動に支障が出た場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 許認可に必要な資格者や責任者等が欠員となることが無いよう資格者や責任者等を十分確保する、法令に抵触するような事態が生じないよう社員への教育を徹底する等、事業の許認可と法的規制遵守の体制を強化し 事業を継続してまいります。 許認可の名称   関連法規制   有効期間   登録交付者   取消理由 高度管理医療機器等 販売業・貸与業 (許可)   医薬品医療機器等法   6年間   各所轄保健所長   営業所の構造設備が、厚生労働省令で定める基準に適合しないとき 医療機器修理業 (許可)   医薬品医療機器等法   5年間   各都道府県知事   許可行政庁が許可の審査に当たって必要とする事項についての虚偽の記載、記載漏れ等 一般建設業 (許可)   建設業法   5年間   国土交通大臣   許可行政庁が許可の審査に当たって必要とする事項についての虚偽の記載、記載漏れ等 古物商 (許可)   古物営業法   なし   都道府県公安委員会   六月以上の営業の休止、営業所の不確知等 労働者派遣事業 (許可)   労働者派遣法   5年間   厚生労働大臣   労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律に違反したとき 有料職業紹介事業 (許可)   職業安定法   5年間   厚生労働大臣   法令違反や不正行為(虚偽の報告、不適切な求職者紹介、労働条件の明示義務違反等)があったとき (7)コンプライアンスについて(発生可能性:低/影響度:大) 万一重大なコンプライアンス違反や法令違反により取引先等との間に問題が生じた場合、損害賠償を請求される、あるいは訴訟を提起されることで、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、コンプライアンス規程を制定し、教育・研修等により従業員のコンプライアンス意識を高めるとともに、内部通報窓口及び外部通報窓口を設置し、コンプライアンス違反の把握と未然防止に努めております。 (8)人材の確保・育成について(発生可能性:中/影響度:大) 当社事業の中心は人的サービスであり、顧客に満足いただける品質のサービスを提供できる高スキル技術者の確保・育成が、事業の継続と発展を左右するものと認識しております。高い技術を持った人材を確保・育成できなかった場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、事業計画の重要項目の一つとして人材採用と教育研修を位置づけており、採用計画に基づき予算を計上し人材の確保と育成に努めております。 オペレーションリスク (9)品質管理について(発生可能性:中/影響度:大) 品質面で重大な瑕疵があった場合、取引先への損害賠償や信用失墜による受注の減少等が発生する可能性があります。このような事態が発生した場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 このため当社は、業務研修やミーティングにより従業員への業務マニュアルの教育、作業上の注意事項についての周知の徹底を図り、作業ミスの防止と作業品質の均一化に努めております。 (10)内部管理体制について(発生可能性:低/影響度:中) 当社は、今後も事業を拡大し円滑に運営していくためには管理体制の一層の充実を図る必要があると認識しております。管理体制と規程等の適正な整備に努めておりますが、今後、事業規模や人員数等が急激に変化し管理体制の整備が間に合わないような事態が生じた場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。今後も当社は、内部管理に必要な人材と要員を迅速適正に配置し管理体制に不備が生じないよう努めてまいります。 (11)自然災害について(発生可能性:低/影響度:大) 地震、津波、台風等の想定外の大規模災害が発生した場合、事務所や設備の損壊、業務システムの停止、従業員の就労不能等により事業運営に支障をきたし、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 このため当社は、自然災害が発生した場合に備え、支店、営業所のハザードマップを確認して具体的な危険度を把握するほか、事業継続計画を策定し社員の安全確保と事業を継続するための社内対応を定めています。 (12)感染症について(発生可能性:中/影響度:中) 当社の事業は顧客先での作業や役務の提供が主であるため、コロナウイルス感染症(COVID-19)のような未知の感染症が世界的に流行し、従業員が当該感染症に感染した場合は、サービスの提供ができず当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 そのため当社は、政府や都道府県等関係機関のガイドラインに沿った感染予防と感染拡大防止策について従業員に周知し、手洗いや消毒の励行、在宅勤務(テレワーク)の導入を実施しております。 (13)システム障害について(発生可能性:低/影響度:大) 当社の事業の遂行にはコンピュータシステムとネットワークが不可欠であり、これらのシステムに障害が発生した場合、業務の一部遅延や停止等、業務に支障が出る可能性があります。これにより取引先からの損害賠償や当社への信頼低下による失注等が発生した場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、社内のシステムトラブルを未然に防止し、障害が発生した場合でも迅速に復旧できるよう社内情報システムの管理部門を置いております。情報システム部門は、常に社内システムとネットワーク機器の稼働状況を監視しており、外部アタックやウイルス等のセキュリティについても対策しています。また、地震や火災等に備え、業務システムサーバーを外部のデータセンターに置き、システムの安全を図っております。 (14)情報セキュリティについて(発生可能性:中/影響度:大) 当社の責により顧客からの預かり情報を紛失、あるいは機密とされている情報を漏洩した場合、顧客に重大な損害を与え、多額の損害賠償が発生し、当社の経営成績及び財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。また、社内の機密情報や個人情報の流失や漏洩は、会社の信用失墜や重大な損害に繋がる可能性があります。ウイルスや外部ハッカーにより社内システムが破壊や使用不能となった場合、業務の停止や遅延等が発生し、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、ISO/IEC27001が規定する情報セキュリティマネジメント活動を通し、こうした情報リスクへの対策に取り組み、顧客情報、社内情報やハードウェア、ソフトウエア等の情報資産について、その機密性・完全性・可用性の保持を図り情報セキュリティの確保に努めております。
経営成績の分析 (MD&A)7,831字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における流動資産は7,392,076千円となり、前事業年度末に比べ2,330,401千円増加いたしました。これは主として、官公庁長期案件による売上高増加に伴う売掛金が1,799,145千円、ソリューション事業で大型案件提供に当たって手配した機器等のリース資産の増加等によりリース投資資産が365,201千円、官公庁長期案件対応に伴う仕掛増加に伴い棚卸資産が178,609千円増加したことによります。固定資産は1,376,626千円となり、前事業年度末に比べ68,671千円増加いたしました。これは主として、長期サービス提供案件の受託増加に伴う外部委託費用の前払いの増加により長期前払費用が53,569千円増加したことによります。 この結果、総資産は8,768,702千円となり、前事業年度末に比べ2,399,073千円増加いたしました。 (負債) 当事業年度末における流動負債は4,706,927千円となり、前事業年度末に比べ1,643,065千円増加いたしました。これは主として、官公庁長期案件対応に伴う商品等の支払のための借入により短期借入金が700,000千円、同案件対応に伴う商品等の調達増加により買掛金が650,261千円増加したことによります。固定負債は1,787,890千円となり、前事業年度末に比べ232,948千円増加いたしました。これは主として、退職給付債務の見積りの見直しに伴い退職給付引当金が66,431千円減少したものの、ソリューション事業で大型案件提供に当たって手配した機器等のリース負債の増加等によりリース債務が315,346千円増加したことによります。 この結果、負債合計は6,494,818千円となり、前事業年度末に比べ1,876,013千円増加いたしました。 (純資産) 当事業年度末における純資産合計は2,273,884千円となり、前事業年度末に比べ523,059千円増加いたしました。これは主として、当期純利益675,152千円及び剰余金の配当152,092千円によるものであります。 この結果、自己資本比率は25.9%(前事業年度末は27.5%)となりました。 ②経営成績の状況 わが国経済は、2026年3月の政府の月例経済報告によると、「景気は、緩やかに回復しているが、中東情勢の影響を注視する必要がある。」とあります。企業の設備投資や個人消費は持ち直しの動きがみられ、先行きについては雇用・所得環境の改善や各種政策の効果が緩やかな回復を支えることが期待されるものの、2026年2月にアメリカとイスラエルによるイランへの軍事攻撃をきっかけにイラン紛争が勃発し、ホルムズ海峡の封鎖によりエネルギー供給や物流に深刻な混乱が発生し、その影響は全世界へと波及しています。中東情勢悪化により、原油・LNG価格は高騰し、そこから燃料費の高騰、物流コストの上昇、原材料価格の高騰という形で企業活動に影響を与えておりますので、今後の動向を注視していく必要があると感じております。 一方、2026年の春季労使交渉においては、近年の高い賃上げの勢いを保ち、平均賃上げ率は5%を超え、2024年から3年連続の5%台を維持する見込みとなっております。2026年1月に取適法が施行され、中小企業の交渉力が強化された結果、人件費の上昇を理由とする価格転嫁が進展した中小企業と大企業の企業規模間格差は縮小してまいりました。 当社を取り巻くIT市場では、Windows10のサポート終了、「NEXT GIGA」やガバメントソリューション等、政府による大規模な投資が行われた一年でした。 当社の2026年3月期は2025年4月に70名の新卒社員を迎えスタートしました。 当初2025年10月にサポートの終了を迎えるWindows10からWindows11へのパソコンの入れ替えや新規購入による需要が大幅に伸びると予測しておりましたが、期中で有償によるサポート期間の延長を選択する取引先が複数でてまいりました。一方、医療機関においては、11月以降も引き続き需要が伸び、件数はわずかですが2026年4月以降に持ち越す案件が出ております。 文部科学省が推進するGIGAスクール構想の第2期「NEXT GIGA」では、第1期において配備された1人1台端末の入れ替えや、ICT環境の整備が進み、当社が提供する教育機関専用インターネット回線プロバイダーサービス「MSK@ひかり」の導入件数が伸びております。 その他、デジタル庁によるデジタルガバメント政策の推進に伴い、官公庁のネットワーク関連の工事の受注と作業が大幅に増加しました。 また、介護施設における人材不足解消のための見守りセンサー、インカム、介護記録ソフト等の導入を支援する補助金であるIT導入補助金2025等を利用したシステムの導入が進みました。加えて、2028年4月に本格運用を開始する介護情報基盤を活用した情報共有のためのカードリーダー等の導入やWebサービスのアカウント設定等の対応が、介護事業所や医療機関において徐々に開始し、導入支援事業者としての活動がスタートしました。 この結果、当事業年度の業績は、売上高19,383,783千円(前事業年度比14.7%増)、営業利益913,401円(同32.8%増)、経常利益926,342千円(同33.9%増)、当期純利益675,152千円(同31.6%増)となりました。 当事業年度は、下期において北関東支店の移転を決定したため、移転後継続使用しない資産を減損損失として特別損失に計上いたしました。 複数の大型案件受注による売上高の大幅な成長と、価格転嫁交渉等の取組による利益率向上によって、2024年7月に発表した新中期経営計画において最重要テーマとした「成長と収益力向上」の実現に一歩近づきました。 当社はこの3年間を事業基盤拡大の3ヶ年と位置付けております。2年目である当事業年度においては、医療DX、教育DX、自治体DX、企業DX等の推進に伴う需要に積極的に対応していくことで、前年に引き続き着実に事業基盤を拡大してまいりました。 当社の成長は人材が鍵を握ることから、当事業年度においても新卒及び中途社員の採用、教育、エンジニアの育成に注力しながら、賞与支給額を従来の3か月から4か月に増やし、従業員満足度の向上にも努めてまいりました。この結果、当事業年度の離職率は6.5%と、日本全体の常用労働者の平均離職率や産業別離職率と比較して低く抑えられております。 また、当事業年度よりサステナビリティやESGへの取組にも注力し、EcoVadisバッチの取得や、SBT認定取得に向けてGHG排出量(Scope1、2、3)を算定いたしました。 セグメントの業績は、次のとおりであります。 なお、「セグメント利益」は、本源的な事業の業績を図るために、本社管理部門の販売費及び一般管理費配賦前の営業損益を示しており、各報告セグメントの全社への貢献を明確化した利益指標であります。 保守サービス事業 保守サービス事業では、システムのサポート、機器の保守、コールセンター、ヘルプデスクサービス等を提供しております。 事業の主軸であるウィーメックス株式会社製電子カルテシステム、レセプトコンピュータの保守は、既存顧客の機器リプレース時に契約形態を当社と顧客がメディコムハード保守契約を直接締結する方式から、顧客とウィーメックス株式会社が保守契約を締結し、ウィーメックス株式会社から当社がハードに係る保守を受託し保守料を受領するシステムサポート契約方式への切り替えが、当事業年度においても進みました(図1)。一方でこの契約方式になることで、これまで未契約であった顧客との契約締結が促進されていることから、契約件数は増加傾向にあります。 (図1) また、ウィーメックス株式会社以外では、医療機関・保険薬局及び訪問看護ステーション向けオンライン資格確認導入後の保守や、オンライン請求の開始に伴うネットワークの保守が引き続き増加しております。さらにソリューション事業において小売店の新店開店や出店エリア拡大に伴うネットワーク工事案件が増加し、工事完了後引き続き保守を受託することで契約数が増加しております。その他、銀行、病院等のネットワーク機器の保守、空港内システムの保守拡大、プリンターのサブスクリプションサービスである「フラット12」も導入件数を伸ばしております。 9月から開始したテクニカルセンターにおける新たな取組である電子黒板のリペア運用業務に加えて、医療機器のリペアも受託する等、事業は引き続き堅調に成長しております。 この結果、当事業年度の業績は、売上高5,140,314千円(前事業年度比4.4%増)、セグメント利益1,017,902千円(同16.6%増)となりました。 ソリューション事業 ソリューション事業では、主要取引先であるKDDI株式会社をはじめ、全国の企業、官公庁からの依頼により、IT機器の販売、設計・構築、設置展開作業を受注しております。 当事業年度は、2025年10月のWindows10サポート終了に伴う、パソコンのWindows11への移行や新規導入に係るマスタ作成、キッティング等の案件が増加しました。特に医療機関向けのパソコン導入案件に多く対応してまいりました。 また、医療機関・薬局向けオンライン資格確認用機器は、開業による新規設置と以前導入した機器の更改のタイミングにより、全国で対応案件が増加しました。病院向けネットワーク配線作業や電子カルテ導入等の作業も順調に進みました。 また、GIGAスクール構想第2期の開始に伴い教育機関専用インターネット回線プロバイダーサービス「MSK@ひかり」の導入件数も順調に伸長し、教育委員会による大型導入案件にも対応いたしました。 その他、小売店の新店開店に伴うネットワーク構築、官公庁案件等、期初の想定以上に対応してまいりました。 官公庁のシステム更新等に係る案件は、第4四半期から本格的に工事を開始し、3月末までに完成図書の納品が完了した案件については当事業年度の実績として計上しました。本件については、来年度も継続して対応してまいります。 この結果、当事業年度の業績は、売上高11,973,870千円(前事業年度比22.0%増)、セグメント利益938,125千円(同18.8%増)となりました。 人材サービス事業 人材サービス事業では、2026年3月31日時点で259名が従事しております。2025年3月31日時点と比較して人員数が4名減少しております。これは、ソリューション事業における複数の大型案件の対応に向けて、社内の人員体制整備のためにジョブローテーションを図ったことが一つの要因です。派遣者数は減少したものの、派遣単価交渉と請負案件受託のために積極的な営業活動を図った結果、前事業年度と比較して事業は成長いたしました。 定期的な若手社員のスキルアップのための勉強会開催や個別面談、派遣者の要望に応えたローテーションの実施等の取組が功を奏し、離職者は減少傾向にあります。 この結果、当事業年度の業績は、売上高2,269,598千円(前事業年度比4.8%増)、セグメント利益315,622千円(同3.8%増)となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は1,495,527千円となり、前事業年度末に比べ38,885千円減少いたしました。 なお、当事業年度における各活動によるキャッシュ・フローは以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動による資金は、435,933千円の減少(前事業年度は、921,745千円の増加)となりました。これは主として、税引前当期純利益924,098千円の収入、全国の企業、官公庁等へのIT機器の販売、設計・構築、設置展開作業等に伴う売上債権の増加による支出1,844,148千円、仕入債務の増加による収入650,261千円、法人税等の支払に伴う支出216,349千円があったことによります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動による資金は、64,865千円の減少(前事業年度は、186,750千円の減少)となりました。これは主として、中部支店の移転及び保守用部材等の購入に伴う有形固定資産の取得による支出27,496千円、会計システムの入れ替え及び勤怠管理システムの改修等に伴う無形固定資産の取得による支出18,463千円があったことによります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動による資金は、461,914千円の増加(前事業年度は、709,963千円の減少)となりました。これは主として、運転資金調達のための短期借入金増加に伴う収入1,400,000千円、返済による支出700,000千円、株主への配当金支払151,760千円があったことによります。 ④生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 該当事項はありません。 b.受注実績 当社で行う事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 c.販売実績 当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 保守サービス事業(千円)   5,140,314   104.4 ソリューション事業(千円)   11,973,870   122.0 人材サービス事業(千円)   2,269,598   104.8 合計(千円)   19,383,783   114.7 (注)1.セグメント間の取引については発生しておりません。 2.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前事業年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   当事業年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) KDDI株式会社   1,270,444   7.5   3,285,318   16.9 ウィーメックス株式会社   2,547,366   15.1   2,854,632   14.7 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たりましては、経営者が採用した会計方針及びその適用方法並びに経営者によって行われた見積りや評価が含まれております。これらの見積りにつきましては、過去の実績等を勘案して合理的に判断しておりますが、不確実性を伴うため、実際の結果はこれらとは異なる場合があります。 詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等(1)財務諸表 注記事項 重要な会計方針」及び「第5 経理の状況 1 財務諸表等(1)財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載しております。 ②経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績等に関する分析 イ.経営成績 当該事項につきましては、本書の「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ロ.財政状態 当該事項につきましては、本書の「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態の状況」に記載のとおりであります。 ハ.キャッシュ・フローの状況 当該事項につきましては、本書の「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ③資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社の運転資金、設備資金等の所要資金につきましては、営業活動で得られた資金を財源としております。大規模なシステム・整備への投資に伴い資金の不足が見込まれる場合には金融機関からの借入による手当を想定しております。また、ソリューション事業の拡大に伴い、大型案件の商品調達に係る資金需要が見込まれますが、こちらについても金融機関からの借入により所要資金の確保を行ってまいります。 季節的な変動に伴う資金需要に機動的に対応するため、取引先金融機関2行と当座貸越契約を締結しております。当座貸越枠の合計は1,000,000千円であり、当事業年度において、本契約に基づく当座貸越残高は300,000千円となっております。 また、当社の現金及び現金同等物により、現在必要とされる資金水準を満たす流動性を保持していると考えております。 ④経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ⑤経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の分析について 経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおりです。 当社の経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標としては、売上高、セグメント利益及び営業利益率を設定し、経営上の目標としております。 売上高は保守サービス事業においてはソリューション事業におけるDX推進に伴う機器の販売案件の増加に付随して保守案件が増加しており、事業は堅調に成長しております。ソリューション事業は、医療機関、企業、官公庁のIT投資の拡大に伴い、事業が大きく成長いたしました。人材サービス事業は派遣単金アップの交渉の成功と、請負案件の積極的な獲得により、こちらも堅調に伸長しております。 価格転嫁の交渉、経費削減等の効果もあり、営業利益率は前年同期比で0.6%向上し、4.7%となりました。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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