概要
近畿車輛は1920年創業の鉄道車両専門メーカーである。近鉄グループホールディングスの傘下にあり、近畿日本鉄道や西日本旅客鉄道向けを中心に、国内外の鉄道事業者へ車両を供給する。売上高は300~400億円台で変動し、受注残高は1,132億円(2026年3月期)にのぼる。従業員数は1,163名(連結)である。
鉄道車両関連事業が売上の97%を占める
2026年3月期の連結売上高371億円のうち、鉄道車両関連事業が362億5千2百万円(約97.7%)を占める。同事業は車両の新造・改造・メンテナンスを手掛け、西日本旅客鉄道(JR西日本)向け電車や近畿日本鉄道向け電車が主な収益源である。受注高は315億円、受注残高は1,132億円と先行きの工作量を確保しているが、営業利益は2億7千6百万円と低水準である。
不動産賃貸事業が安定した利益を提供
不動産賃貸事業は連結売上高8億4千7百万円と全体に占める比率は小さいが、営業利益7億4千2百万円と高い利益率を示す。主な資産は東大阪商業施設と所沢商業施設であり、安定的な収入源として事業ポートフォリオを補完している。
米国とカナダに生産・販売拠点を配置
海外案件の獲得と現地生産のために、米国にKINKISHARYO International, L.L.C.とKI-PISCATAWAY LLC、カナダにKINKISHARYO INTERNATIONAL CANADA INC.を設立している。これらの子会社は受注車両の構体などを供給し、北米市場への足がかりとしている。ニュージャージー交通局やロサンゼルス郡都市交通局向けの大型案件も手がけてきた。
業界の中での役割は鉄道車両メーカーとして、国内私鉄・海外の交通機関に車両を供給。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 鉄道車両 関連事業 | 363億円 | 97.8% | 3億円 | 0.8% |
| 不動産 賃貸事業 | 8億円 | 2.2% | 7億円 | 87.5% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01鉄道車両関連主力
鉄道車両の製造・販売および部品供給。子会社に製造補助業務を委託し、米国・カナダの子会社を通じて海外案件の構体を納入。技術エンジニアリング業務もグループで対応。
主要顧客近畿日本鉄道
- 鉄道車両
- 通勤型・特急型など多様な鉄道車両を製造。近畿日本鉄道向けが主力。
- 鉄道車両部品(台車・構体など)
- 鉄道車両の主要部品を製造し、国内外の車両メーカーに供給。
02不動産賃貸副次
保有する不動産の賃貸を行う。セグメントとしては小規模で、鉄道車両事業を支える周辺事業。
製品と技術
近鉄・JR西日本向け通勤型車両の製造
当社の主力製品は近畿日本鉄道や西日本旅客鉄道向けの通勤型電車である。2026年3月期にはJR西日本向けに94億円、近鉄向けに75億円の販売実績がある。長年にわたる両社への納入実績により、設計・製造のノウハウを蓄積している。
海外向け地下鉄車両の構体製造
北米市場向けには、ニュージャージー交通局やロサンゼルス郡都市交通局向けの地下鉄車両を手がける。米国子会社KINKISHARYO International, L.L.C.が構体を製造し、現地で最終組立を行う。エジプト・カイロ地下鉄向けの大型案件も進行中である。
車両の改造・メンテナンスと設計受託
新造だけでなく、既存車両の改造・メンテナンスも重要な事業である。子会社RAIL TRANSIT CONSULTANTS,INC.が技術エンジニアリング業務を担い、設計面でもグループ全体で対応する。また、国内では車両設計室を通じて設計業務を一元化している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
輸送用機器のなかでの位置
鉄道車両専業で国内大手
近畿車輛は、鉄道車両の製造・販売を主力とする専業メーカーであり、国内ではJR向けや私鉄向けでシェアを持つ。同業のジャパンエンジンコーポレーションなどと比べ、車両全体を手掛ける点が差異。しかし、売上高が432億円から303億円へ急減し、営業利益率0.66%と低水準。2026年3月期には赤字転落が見込まれ、苦境にある。受注の変動が大きく、安定的な収益確保が課題。
強み
- 長年の実績に基づく車両設計・製造技術で、安全・信頼性が高い。
- JR各社や大手私鉄との取引実績があり、継続受注が見込める。
- 製造後のメンテナンスや部品供給で安定収益を確保。
- 海外鉄道需要を取り込むことで成長機会がある。
課題
- 大型案件の有無で売上高が乱高下し、業績が不安定。
- 営業利益率1%未満で推移し、コスト削減や収益改善が必要。
- 2026年3月期に営業赤字見込みで、早期の受注回復が急務。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
輸送用機器の時価総額近傍。太字が近畿車輛
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 7266今仙電機製作所 | 229億円 | 8.7倍 |
| 2 | 6018阪神内燃機工業 | 199億円 | 27.1倍 |
| 3 | 7254ユニバンス | 196億円 | 18.9倍 |
| 4 | 7299フジオーゼックス | 192億円 | 8.8倍 |
| 5 | 7273イクヨ | 173億円 | 6.2倍 |
| 6 | 7122近畿車輛 | 167億円 | 10.6倍 |
| 7 | 7256河西工業 | 164億円 | 17.1倍 |
| 8 | 7235東京ラヂエーター製造 | 162億円 | 7.3倍 |
| 9 | 7228デイトナ | 146億円 | 7.9倍 |
| 10 | 6493NITTAN | 145億円 | 6.5倍 |
| 11 | 7212エフテック | 140億円 | 2.9倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 27件
田中車輛工場として創業し合名会社へ改組(1920年~1935年)
1920年12月、田中太介が尼崎市に田中車輛工場を創設し、鉄道車両の製造を開始した。1935年12月には個人経営から出資金300万円の田中車輛合名会社に改組し、経営基盤を法人化した。創業からわずか15年で組織を拡大した。
株式会社化と近鉄グループへの編入(1939年~1945年)
1939年11月、資本金300万円で田中車輛株式会社を設立。1941年には徳庵工場を完成させ生産能力を高めた。1945年11月、全株式を近畿日本鉄道(現近鉄グループホールディングス)に譲渡し、商号を近畿車輛株式会社に変更。以後、近鉄グループの一員として歩む。
建材事業への進出と上場(1949年~1960年代)
1949年5月に大阪証券取引所へ上場。1956年5月には建築用スチール製サッシ・ドアの製造を開始し、鉄道車両以外の事業に進出。1960年7月にはアルミ製サッシの製造も開始した。1961年10月には東京証券取引所市場第一部に上場し、全国的な知名度を得た。
産業機器分野への進出と米国現地法人の設立(1964年~1991年)
1964年7月、産業機器分野に進出し事業領域を拡大。1991年5月には米国現地法人KINKISHARYO (USA) INC.を設立し、海外市場への本格的な展開を開始した。1999年5月にはKINKISHARYO International, L.L.C.を設立し、北米でのプレゼンスを強化した。
建材事業撤退とJR西日本との業務提携(2009年~2012年)
2009年3月、建材事業を廃止し、鉄道車両関連事業に経営資源を集中。同年6月には子会社のアルミニウム事業も廃止した。2012年5月、西日本旅客鉄道(JR西日本)との業務提携契約を締結し、販路拡大と技術協力を強化した。
海外大型案件の受注と100周年(2018年~2020年)
2018年1月、米国子会社2社を統合し効率化。2020年12月に創業100周年を迎えた。この間、カイロ地下鉄向け電車やロサンゼルス郡都市交通局向け電車など大型海外案件を受注し、国際的な受注実績を積み上げた。
年表27件を開く
1920年代
- 1920年12月田中太介、尼崎市松島町2丁目に田中車輛工場を創設、鉄道車輛の製造を開始
1930年代
- 1935年12月個人経営の田中車輛工場を出資金300万円の田中車輛合名会社に改組
- 1939年11月田中車輛合名会社を資本金300万円の田中車輛株式会社に改組、本社を大阪府布施市橋本1番地の1に置く
1940年代
- 1941年3月徳庵工場を完成
- 1945年11月商号変更田中車輛株式会社の全株式を近畿日本鉄道株式会社(現近鉄グループホールディングス株式会社)に譲渡し、以後同社の経営に移り、商号を近畿車輛株式会社に変更
- 1949年5月上場株式を大阪証券取引所に上場
1950年代
- 1956年5月建築用スチール製サッシ・ドアの製造を開始
1960年代
- 1960年7月アルミ製サッシの製造を開始
- 1961年10月上場株式を東京証券取引所市場第一部に上場
- 1964年7月産業機器分野に進出
1970年代
- 1974年10月子会社株式会社きんきゴルフセンター(現非連結子会社:株式会社ケーエステクノス)設立
- 1975年7月本社を東大阪市稲田966番地の1に移転(1989年9月 東大阪市稲田新町3丁目9番60号に住居表示を変更)
- 1979年4月子会社近車サービス株式会社(現非連結子会社:株式会社ケーエステクノス)設立
1980年代
- 1986年4月子会社株式会社テクノデザイン(株式会社ケーエスデザイン)設立
1990年代
- 1991年5月創業米国現地法人KINKISHARYO (USA) INC.(現KINKISHARYO International, L.L.C.)設立
- 1999年5月米国現地法人KINKISHARYO International, L.L.C.(現連結子会社)設立
2000年代
- 2004年1月本社を東大阪市稲田上町2丁目6番41号に移転
- 2006年2月カナダ現地法人KINKISHARYO INTERNATIONAL CANADA INC.(現非連結子会社)設立
- 2009年3月建材事業の廃止
- 2009年6月株式会社ケーエステクノスのアルミニウム事業の廃止
- 2009年8月本社を東大阪市稲田上町2丁目2番46号に移転
2010年代
- 2012年5月西日本旅客鉄道株式会社との間で業務提携契約を締結
- 2012年7月株式会社ケーエスデザインを車両設計室に一元化
- 2018年1月M&A米国現地法人KINKISHARYO (USA) INC.とKINKISHARYO International, L.L.C.が後者を存続会社として統合
2020年代
- 2020年12月創業創業100周年
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しにより市場第一部からスタンダード市場へ移行
- 2025年11月米国現地法人KI-PISCATAWAY LLC(現連結子会社)設立
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
DXと設備改良による生産性向上
DXや製造設備の改良を通じてものづくりを変革し、生産性を高めるとともに、製造工程で再生可能エネルギー電力を使用するなど持続可能な企業活動を推進する。
- 02
受注済み大型案件の確実な遂行
カイロ地下鉄向け電車やロサンゼルス郡都市交通局向け電車の最終組立工事など、受注済みの国内外の大型案件を着実に実行する。
- 03
環境対応と最適仕様の車両提案
デザイン力や製造技術力を活かし、環境面も考慮した社会のニーズに応える最適仕様の車両を提案することで、案件獲得と収益確保を目指す。
- 04
財務報告に係る内部統制の強化
財務報告に係る内部統制の重要性を認識し、その整備・運用を強化することで財務報告の信頼性を確保する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で1,163人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は605万円で、9期前と比べて+21.0%。平均年齢は45.4歳、平均勤続年数は21.3年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 1,498 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 1,573 | — |
| 2019年3月 | 500 | 42.3 | 19.3 | 1,603 | — |
| 2020年3月 | 545 | 42.6 | 19.7 | 1,372 | — |
| 2021年3月 | 562 | 41.6 | 18.5 | 1,249 | — |
| 2022年3月 | 549 | 43.3 | 20.3 | 1,160 | — |
| 2023年3月 | 560 | 44.4 | 20.8 | 1,221 | — |
| 2024年3月 | 603 | 44.9 | 21.1 | 1,229 | — |
| 2025年3月 | 571 | 45.1 | 21.0 | 1,225 | 16 |
| 2026年3月 | 605 | 45.4 | 21.3 | 1,163 | −17 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社4社(国内 2 / 海外 2、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。
- 海外KINKISHARYO International, L.L.C. (注)3,6CALIFORNIA, U.S.A. · 連結子会社議決権100.0%
- 海外KI-PISCATAWAY LLC (注)4CALIFORNIA, U.S.A. · 連結子会社議決権100.0%
- 国内近鉄グループホールディングス㈱(注)2,4大阪市天王寺区 · その他の関係会社議決権44.6%
- 国内近畿日本鉄道㈱(注)5大阪市天王寺区 · その他の関係会社議決権30.4%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は371億円、営業利益は-2億円。前期と比べると増収減益で、売上が+22.4%、利益が-200.0%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 530億円 | 371億円 |
| 営業利益 | 1億円 | -2億円 |
| 純利益 | 10億円 | 16億円 |
| 1株あたり配当 | ¥50 | ¥50 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は108億円、営業利益は3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+77.0%、営業利益は−62.5%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 88 | — | — | −9 |
| 2024年1Q | 61 | 8 | 13.1 | 12 |
| 2024年2Q | 100 | 8 | 8.0 | 7 |
| 2024年3Q | 136 | 19 | 14.0 | 15 |
| 2024年4Q | 135 | — | — | 10 |
| 2025年2Q | 136 | 3 | 2.2 | 0 |
| 2025年4Q | 167 | −1 | −0.6 | 6 |
| 2026年2Q | 163 | 3 | 1.8 | 3 |
| 2026年4Q | 208 | −5 | −2.4 | 13 |
| 2027年1Q | 108 | 3 | 2.8 | 3 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は223億円から371億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は-0.5%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 223 | — | 2 | — | 5 |
| 2014年3月 | 132 | — | −45 | — | −59 |
| 2015年3月 | 221 | — | −30 | — | −34 |
| 2016年3月 | 440 | — | 12 | — | 9 |
| 2017年3月 | 455 | — | −150 | — | −146 |
| 米国現地法人KINKISHARYO (USA) INC.とKINKISHARYO International, L.L.C.が後者を存続会社として統合 | |||||
| 2018年3月 | 617 | — | 45 | — | 52 |
| 2019年3月 | 653 | — | 22 | — | 18 |
| 創業100周年 | |||||
| 2020年3月 | 411 | — | −10 | — | 7 |
| 2021年3月 | 494 | — | 3 | — | 7 |
| 2022年3月 | 393 | — | 22 | — | 28 |
| 2023年3月 | 359 | — | 13 | — | 12 |
| 2024年3月 | 432 | — | 50 | — | 44 |
| 米国現地法人KI-PISCATAWAY LLC(現連結子会社)設立 | |||||
| 2025年3月 | 303 | 2 | 3 | 0.7 | 6 |
| 2026年3月 | 371 | −2 | 2 | −0.5 | 16 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高371億円のうち、営業利益として残るのは-2億円で-0.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は16億円、売上の4.3%にあたる。営業利益率は業種中央値5.1%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金90.3%335億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金10.5%39億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-0.5%-2億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが156億円、投資CFが−6億円で、差し引きのフリーCFは150億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は168億円で、売上の5.4ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 49 | −1 | −3 | 48 | 219 |
| 2014年3月 | −36 | −17 | −3 | −53 | 184 |
| 2015年3月 | −110 | 7 | 0 | −103 | 91 |
| 2016年3月 | −50 | −37 | 42 | −87 | 46 |
| 2017年3月 | −110 | −24 | 128 | −134 | 40 |
| 2018年3月 | −120 | −8 | 135 | −128 | 46 |
| 2019年3月 | −66 | 1 | 40 | −65 | 19 |
| 2020年3月 | 144 | 8 | −118 | 152 | 52 |
| 2021年3月 | 0 | −1 | −7 | −1 | 43 |
| 2022年3月 | 129 | −40 | −65 | 89 | 68 |
| 2023年3月 | 59 | −7 | −83 | 52 | 42 |
| 2024年3月 | 89 | 26 | −46 | 115 | 112 |
| 2025年3月 | −49 | −6 | 0 | −55 | 63 |
| 2026年3月 | 156 | −6 | −43 | 150 | 168 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は729億円。このうち返さなくてよい自己資本が360億円で、自己資本比率は49.3%(業種中央値53.0%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 449 | 355 | 94 | 79.0 |
| 2014年3月 | 504 | 303 | 201 | 60.0 |
| 2015年3月 | 542 | 307 | 235 | 56.7 |
| 2016年3月 | 576 | 318 | 258 | 55.3 |
| 2017年3月 | 726 | 166 | 560 | 22.8 |
| 2018年3月 | 797 | 219 | 578 | 27.5 |
| 2019年3月 | 837 | 237 | 600 | 28.2 |
| 2020年3月 | 759 | 225 | 534 | 29.6 |
| 2021年3月 | 660 | 213 | 447 | 32.3 |
| 2022年3月 | 615 | 245 | 370 | 39.8 |
| 2023年3月 | 555 | 273 | 282 | 49.2 |
| 2024年3月 | 596 | 325 | 271 | 54.6 |
| 2025年3月 | 588 | 336 | 252 | 57.1 |
| 2026年3月 | 729 | 360 | 370 | 49.3 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
輸送用機器 82社との比較
同じ輸送用機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で82社中6位あたり、逆に低いのは営業利益率で82社中79位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,417で、1年前と比べて+7.3%。過去52週の値幅のなかでは70%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 10.6倍 |
| PER (会社予想) | 16.6倍 |
| PBR | 0.47倍 |
| 配当利回り | 2.07% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1ヶ月で-1.7%と小安く、25日線(2384円)を下回る弱含み。75日線(2335円)は辛うじて上回るが、200日線(2356円)付近でのもみ合い継続。52週高値2566円からは下落基調。出来高は直近1,400株と低調。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)。
PERは10.3倍と業界平均16.5倍を下回り、PBRは0.45倍と業界平均1.09倍を大きく割り込む。ROEは4.5%と低いものの、配当利回り2.10%は業界平均2.80%をやや下回る。直近の売上高減少や営業赤字など業績悪化が懸念されるが、資産価値に比べて株価が低く割安圏内。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 10.6倍 | 16.3倍 |
| PER (予想) | 16.6倍 | — |
| PBR | 0.47倍 | 1.12倍 |
| ROE | 4.5% | 7.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
受注産業型で業績変動が大きく、2026年3月期は営業損失を見込む。一方、PBR0.45倍と割安であり、鉄道需要の回復やメンテナンス需要の安定性を評価する強気派と、受注の不確実性や収益力の弱さを懸念する弱気派が対立。
- PBR0.45倍の割安感
解散価値の半分以下の時価総額。
- メンテナンス需要安定
既存車両の保守・改造は定期的収入。
- 鉄道需要回復期待
観光需要回復で新車投入の動き。
- 鉄道車両受注回復による収益改善2027年以降影響強
受注高増加で営業利益黒字転換、10億円利益ならPER16倍
- 不採算プロジェクトの終了2026年影響中
赤字案件完工で損失解消、営業利益2億円改善
- 資産売却による特別利益不定影響弱
遊休不動産売却で20億円の特別利益、純利益押し上げ
- PBR0.45倍の割安株としての見直し中期的影響弱
株主還元強化でPBR1倍目線、株価倍増の可能性
- 受注変動で赤字リスク
2026年3月期営業損失予想。
- 競争激化で値下がり
海外メーカーや国内同業との競合。
- ROE低く資本効率悪い
過去平均ROE4.5%と低水準。
- 営業赤字の継続と債務超過懸念通年影響強
営業利益-2億円予想、赤字続けば財務悪化で株価下落
- 受注競争激化による採算悪化継続影響中
国内鉄道市場縮小、低価格受注で更なる損失拡大
- 年金費用の増加中長期的影響中
年金数理計算で追加負担、純利益10億円押し下げ
- 配当減少または無配転落リスク次回決算影響弱
配当性向高く、減益で減配なら株主離れ
- 受注高・受注残高
- 将来の売上を左右する先行指標。
- 営業利益率
- 収益性改善の有無を確認。
- 近鉄グループ向け売上比率
- 主要顧客依存度の変化。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり50円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは2.07%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2021年3月 | 30 | — | 29.6 |
| 2022年3月 | 30 | 0.0 | 8.1 |
| 2023年3月 | 50 | 66.7 | 12.9 |
| 2024年3月 | 50 | 0.0 | 8.0 |
| 2025年3月 | 50 | 0.0 | 26.9 |
| 2026年3月 | 50 | 0.0 | 14.1 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥50
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ4,216人。区分でいちばん多いのは金融機関で33.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が55.0%を占め、残る45.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金融機関 | 43.7 | 42.8 | 40.2 | 36.8 | 34.0 | 33.9 |
| 外国法人 | 7.4 | 6.3 | 6.5 | 9.8 | 17.4 | 22.9 |
| 事業法人 | 22.0 | 21.9 | 21.9 | 22.0 | 22.0 | 21.1 |
| 個人・その他 | 18.4 | 20.6 | 23.0 | 21.2 | 25.3 | 21.1 |
| 証券会社 | 8.5 | 8.4 | 8.5 | 10.2 | 1.3 | 1.0 |
| 自己株式 | 0.4 | 0.4 | 0.4 | 0.4 | 0.4 | 0.4 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(近畿日本鉄道株式会社退職給付信託口) | 30.18 |
| 02 | 近鉄グループホールディングス株式会社 | 14.05 |
| 03 | ECM MF(常任代理人 立花証券株式会社) | 8.42 |
| 04 | JEFFERIES LLC-SPEC CUST AC FBO CUSTOMER(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ 東京支店) | 6.89 |
| 05 | 西日本旅客鉄道株式会社 | 5.00 |
| 06 | 日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社) | 2.58 |
| 07 | UBS AG LONDON A/C IPB SEGREGATED CLIENT ACCOUNT(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ 東京支店) | 1.24 |
| 08 | GOLDMAN SACHS BANK EUROPE SE(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社) | 1.23 |
| 09 | 三菱重工業株式会社 | 1.11 |
| 10 | INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社) | 1.09 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-06-17レンジリー・キャピタル・エルエルシー(Rangeley Capital, LLC)新規の大量保有報告0.04%-6.11pt
- 2026-06-17オアシス マネジメント カンパニー リミテッド(Oasis Management Company Ltd.)新規の大量保有報告6.96%
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+3214%、1株純資産は14期で+915%。直近期のROEは4.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 7 | 515 | 1.4 | 44.3 | 34.7 |
| 2014年3月 | −86 | 440 | −18.0 | — | — |
| 2015年3月 | −49 | 446 | −11.0 | — | — |
| 2016年3月 | 126 | 4,623 | 2.8 | 26.1 | 19.6 |
| 2017年3月 | −2,122 | 2,406 | −60.4 | — | — |
| 2018年3月 | 751 | 3,180 | 26.9 | 3.3 | — |
| 2019年3月 | 262 | 3,436 | 7.9 | 7.8 | — |
| 2020年3月 | 102 | 3,262 | 3.1 | 10.3 | — |
| 2021年3月 | 96 | 3,098 | 3.0 | 13.8 | 29.6 |
| 2022年3月 | 402 | 3,557 | 12.1 | 3.0 | 8.1 |
| 2023年3月 | 172 | 3,967 | 4.6 | 8.6 | 12.9 |
| 2024年3月 | 636 | 4,724 | 14.6 | 3.8 | 8.0 |
| 2025年3月 | 81 | 4,885 | 1.7 | 18.5 | 26.9 |
| 2026年3月 | 228 | 5,226 | 4.5 | 9.2 | 14.1 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
16名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は16名。2026/3期の役員報酬は総額194百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 吉川富雄 | 代表取締役社長 | 70 | 6,400 |
| 青木裕孝 | 取締役専務執行役員 車両統括 資材部担任 | 68 | 7,300 |
| 田畑果津志 | 取締役常務執行役員 製作所担任 | 67 | 11,100 |
| 杉森尚志 | 取締役常務執行役員 事業企画室・海外事業室担任 | 55 | 1,700 |
| 岡島成吉 | 取締役常務執行役員 経営管理室・総務部・人事部・品質保証部担任 | 60 | 2,700 |
| 岡崎尚毅 | 取締役常務執行役員 経理部担任 | 61 | 900 |
| 野崎篤彦 | 取締役 | 73 | — |
| 小森悟 | 取締役 | 75 | — |
| 大津谷正和 | 取締役 | 77 | — |
| 森川国昭 | 監査役(常勤) | 65 | 1,100 |
| 木村幸彦 | 監査役 | 69 | — |
| 栗本知子 | 監査役 | 45 | — |
残りの役員4名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 川村公二 | 監査役 | 56 | — |
| 吉田二三男 | — | 76 | 2,500 |
| 藤田雅也 | 取締役常務執行役員 経営管理室担任 | 56 | — |
| 越野純子 | 取締役 | 56 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 7 | 147 | 147 | 21 |
| 社外監査役 | 5 | 33 | 33 | 7 |
| 社外取締役 | 3 | 14 | 14 | 5 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容523字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題1,032字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク2,389字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)3,924字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第114期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-24
- 半期報告書半期報告書-第114期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第113期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-25
- 半期報告書半期報告書-第113期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第112期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-27
- 四半期報告書四半期報告書-第112期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第112期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-08
- 四半期報告書四半期報告書-第112期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第111期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-29
- 四半期報告書四半期報告書-第111期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第111期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
- 四半期報告書四半期報告書-第111期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-10
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