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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

近畿車輛

THE KINKI SHARYO CO.,LTD.7122 · Standard · 輸送用機器

鉄道車両専門メーカー。近畿日本鉄道を主要顧客としつつ、北米市場を中心に海外案件も獲得。構体製造から設計までをグループで一貫対応する。

概要

近畿車輛は1920年創業の鉄道車両専門メーカーである。近鉄グループホールディングスの傘下にあり、近畿日本鉄道や西日本旅客鉄道向けを中心に、国内外の鉄道事業者へ車両を供給する。売上高は300~400億円台で変動し、受注残高は1,132億円(2026年3月期)にのぼる。従業員数は1,163名(連結)である。

鉄道車両関連事業が売上の97%を占める

2026年3月期の連結売上高371億円のうち、鉄道車両関連事業が362億5千2百万円(約97.7%)を占める。同事業は車両の新造・改造・メンテナンスを手掛け、西日本旅客鉄道(JR西日本)向け電車や近畿日本鉄道向け電車が主な収益源である。受注高は315億円、受注残高は1,132億円と先行きの工作量を確保しているが、営業利益は2億7千6百万円と低水準である。

不動産賃貸事業が安定した利益を提供

不動産賃貸事業は連結売上高8億4千7百万円と全体に占める比率は小さいが、営業利益7億4千2百万円と高い利益率を示す。主な資産は東大阪商業施設と所沢商業施設であり、安定的な収入源として事業ポートフォリオを補完している。

米国とカナダに生産・販売拠点を配置

海外案件の獲得と現地生産のために、米国にKINKISHARYO International, L.L.C.とKI-PISCATAWAY LLC、カナダにKINKISHARYO INTERNATIONAL CANADA INC.を設立している。これらの子会社は受注車両の構体などを供給し、北米市場への足がかりとしている。ニュージャージー交通局やロサンゼルス郡都市交通局向けの大型案件も手がけてきた。

業界の中での役割は鉄道車両メーカーとして、国内私鉄・海外の交通機関に車両を供給。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
371億円
営業利益
-2億円
営業利益率
-0.5%
純利益
16億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
鉄道車両 関連事業363億円97.8%3億円0.8%
不動産 賃貸事業8億円2.2%7億円87.5%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01鉄道車両関連主力

鉄道車両の製造・販売および部品供給。子会社に製造補助業務を委託し、米国・カナダの子会社を通じて海外案件の構体を納入。技術エンジニアリング業務もグループで対応。

主要顧客近畿日本鉄道

主な製品・サービス2
鉄道車両
通勤型・特急型など多様な鉄道車両を製造。近畿日本鉄道向けが主力。
鉄道車両部品(台車・構体など)
鉄道車両の主要部品を製造し、国内外の車両メーカーに供給。

02不動産賃貸副次

保有する不動産の賃貸を行う。セグメントとしては小規模で、鉄道車両事業を支える周辺事業。

製品と技術

近鉄・JR西日本向け通勤型車両の製造

当社の主力製品は近畿日本鉄道や西日本旅客鉄道向けの通勤型電車である。2026年3月期にはJR西日本向けに94億円、近鉄向けに75億円の販売実績がある。長年にわたる両社への納入実績により、設計・製造のノウハウを蓄積している。

海外向け地下鉄車両の構体製造

北米市場向けには、ニュージャージー交通局やロサンゼルス郡都市交通局向けの地下鉄車両を手がける。米国子会社KINKISHARYO International, L.L.C.が構体を製造し、現地で最終組立を行う。エジプト・カイロ地下鉄向けの大型案件も進行中である。

車両の改造・メンテナンスと設計受託

新造だけでなく、既存車両の改造・メンテナンスも重要な事業である。子会社RAIL TRANSIT CONSULTANTS,INC.が技術エンジニアリング業務を担い、設計面でもグループ全体で対応する。また、国内では車両設計室を通じて設計業務を一元化している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

輸送用機器のなかでの位置

鉄道車両専業で国内大手

近畿車輛は、鉄道車両の製造・販売を主力とする専業メーカーであり、国内ではJR向けや私鉄向けでシェアを持つ。同業のジャパンエンジンコーポレーションなどと比べ、車両全体を手掛ける点が差異。しかし、売上高が432億円から303億円へ急減し、営業利益率0.66%と低水準。2026年3月期には赤字転落が見込まれ、苦境にある。受注の変動が大きく、安定的な収益確保が課題。

強み

  • 長年の実績に基づく車両設計・製造技術で、安全・信頼性が高い。
  • JR各社や大手私鉄との取引実績があり、継続受注が見込める。
  • 製造後のメンテナンスや部品供給で安定収益を確保。
  • 海外鉄道需要を取り込むことで成長機会がある。

課題

  • 大型案件の有無で売上高が乱高下し、業績が不安定。
  • 営業利益率1%未満で推移し、コスト削減や収益改善が必要。
  • 2026年3月期に営業赤字見込みで、早期の受注回復が急務。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

輸送用機器の時価総額近傍。太字が近畿車輛

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17266今仙電機製作所229億円8.7倍
26018阪神内燃機工業199億円27.1倍
37254ユニバンス196億円18.9倍
47299フジオーゼックス192億円8.8倍
57273イクヨ173億円6.2倍
67122近畿車輛167億円10.6倍
77256河西工業164億円17.1倍
87235東京ラヂエーター製造162億円7.3倍
97228デイトナ146億円7.9倍
106493NITTAN145億円6.5倍
117212エフテック140億円2.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

田中車輛工場として創業し合名会社へ改組(1920年~1935年)

1920年12月、田中太介が尼崎市に田中車輛工場を創設し、鉄道車両の製造を開始した。1935年12月には個人経営から出資金300万円の田中車輛合名会社に改組し、経営基盤を法人化した。創業からわずか15年で組織を拡大した。

株式会社化と近鉄グループへの編入(1939年~1945年)

1939年11月、資本金300万円で田中車輛株式会社を設立。1941年には徳庵工場を完成させ生産能力を高めた。1945年11月、全株式を近畿日本鉄道(現近鉄グループホールディングス)に譲渡し、商号を近畿車輛株式会社に変更。以後、近鉄グループの一員として歩む。

建材事業への進出と上場(1949年~1960年代)

1949年5月に大阪証券取引所へ上場。1956年5月には建築用スチール製サッシ・ドアの製造を開始し、鉄道車両以外の事業に進出。1960年7月にはアルミ製サッシの製造も開始した。1961年10月には東京証券取引所市場第一部に上場し、全国的な知名度を得た。

産業機器分野への進出と米国現地法人の設立(1964年~1991年)

1964年7月、産業機器分野に進出し事業領域を拡大。1991年5月には米国現地法人KINKISHARYO (USA) INC.を設立し、海外市場への本格的な展開を開始した。1999年5月にはKINKISHARYO International, L.L.C.を設立し、北米でのプレゼンスを強化した。

建材事業撤退とJR西日本との業務提携(2009年~2012年)

2009年3月、建材事業を廃止し、鉄道車両関連事業に経営資源を集中。同年6月には子会社のアルミニウム事業も廃止した。2012年5月、西日本旅客鉄道(JR西日本)との業務提携契約を締結し、販路拡大と技術協力を強化した。

海外大型案件の受注と100周年(2018年~2020年)

2018年1月、米国子会社2社を統合し効率化。2020年12月に創業100周年を迎えた。この間、カイロ地下鉄向け電車やロサンゼルス郡都市交通局向け電車など大型海外案件を受注し、国際的な受注実績を積み上げた。

年表27件を開く

1920年代

  • 1920年12月田中太介、尼崎市松島町2丁目に田中車輛工場を創設、鉄道車輛の製造を開始

1930年代

  • 1935年12月個人経営の田中車輛工場を出資金300万円の田中車輛合名会社に改組
  • 1939年11月田中車輛合名会社を資本金300万円の田中車輛株式会社に改組、本社を大阪府布施市橋本1番地の1に置く

1940年代

  • 1941年3月徳庵工場を完成
  • 1945年11月商号変更田中車輛株式会社の全株式を近畿日本鉄道株式会社(現近鉄グループホールディングス株式会社)に譲渡し、以後同社の経営に移り、商号を近畿車輛株式会社に変更
  • 1949年5月上場株式を大阪証券取引所に上場

1950年代

  • 1956年5月建築用スチール製サッシ・ドアの製造を開始

1960年代

  • 1960年7月アルミ製サッシの製造を開始
  • 1961年10月上場株式を東京証券取引所市場第一部に上場
  • 1964年7月産業機器分野に進出

1970年代

  • 1974年10月子会社株式会社きんきゴルフセンター(現非連結子会社:株式会社ケーエステクノス)設立
  • 1975年7月本社を東大阪市稲田966番地の1に移転(1989年9月 東大阪市稲田新町3丁目9番60号に住居表示を変更)
  • 1979年4月子会社近車サービス株式会社(現非連結子会社:株式会社ケーエステクノス)設立

1980年代

  • 1986年4月子会社株式会社テクノデザイン(株式会社ケーエスデザイン)設立

1990年代

  • 1991年5月創業米国現地法人KINKISHARYO (USA) INC.(現KINKISHARYO International, L.L.C.)設立
  • 1999年5月米国現地法人KINKISHARYO International, L.L.C.(現連結子会社)設立

2000年代

  • 2004年1月本社を東大阪市稲田上町2丁目6番41号に移転
  • 2006年2月カナダ現地法人KINKISHARYO INTERNATIONAL CANADA INC.(現非連結子会社)設立
  • 2009年3月建材事業の廃止
  • 2009年6月株式会社ケーエステクノスのアルミニウム事業の廃止
  • 2009年8月本社を東大阪市稲田上町2丁目2番46号に移転

2010年代

  • 2012年5月西日本旅客鉄道株式会社との間で業務提携契約を締結
  • 2012年7月株式会社ケーエスデザインを車両設計室に一元化
  • 2018年1月M&A米国現地法人KINKISHARYO (USA) INC.とKINKISHARYO International, L.L.C.が後者を存続会社として統合

2020年代

  • 2020年12月創業創業100周年
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しにより市場第一部からスタンダード市場へ移行
  • 2025年11月米国現地法人KI-PISCATAWAY LLC(現連結子会社)設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    DXと設備改良による生産性向上

    DXや製造設備の改良を通じてものづくりを変革し、生産性を高めるとともに、製造工程で再生可能エネルギー電力を使用するなど持続可能な企業活動を推進する。

  2. 02

    受注済み大型案件の確実な遂行

    カイロ地下鉄向け電車やロサンゼルス郡都市交通局向け電車の最終組立工事など、受注済みの国内外の大型案件を着実に実行する。

  3. 03

    環境対応と最適仕様の車両提案

    デザイン力や製造技術力を活かし、環境面も考慮した社会のニーズに応える最適仕様の車両を提案することで、案件獲得と収益確保を目指す。

  4. 04

    財務報告に係る内部統制の強化

    財務報告に係る内部統制の重要性を認識し、その整備・運用を強化することで財務報告の信頼性を確保する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,163人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は605万円で、9期前と比べて+21.0%平均年齢は45.4歳、平均勤続年数は21.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,498
2018年3月1,573
2019年3月50042.319.31,603
2020年3月54542.619.71,372
2021年3月56241.618.51,249
2022年3月54943.320.31,160
2023年3月56044.420.81,221
2024年3月60344.921.11,229
2025年3月57145.121.01,22516
2026年3月60545.421.31,163−17

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率55.6%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)90.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 2 / 海外 2、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
徳庵工場 — 大阪府東大阪市8,624百万円
鉄道車両 関連事業
ピスカタウェイ工場 — NEW JERSEY,U.S.A.1,400百万円
鉄道車両 関連事業
複合商業施設(大阪府東大阪市) (注)1971百万円
不動産 賃貸事業
パームデール工場 — CALIFORNIA,U.S.A.907百万円
鉄道車両 関連事業
複合商業施設(埼玉県所沢市) (注)2469百万円
不動産 賃貸事業
主な関係会社
  • 海外
    KINKISHARYO International, L.L.C. (注)3,6
    CALIFORNIA, U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    KI-PISCATAWAY LLC (注)4
    CALIFORNIA, U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    近鉄グループホールディングス㈱(注)2,4
    大阪市天王寺区 · その他の関係会社
    議決権44.6%
  • 国内
    近畿日本鉄道㈱(注)5
    大阪市天王寺区 · その他の関係会社
    議決権30.4%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は371億円営業利益-2億円前期と比べると増収減益で、売上が+22.4%、利益が-200.0%。

売上高
+22.4%
371億円
営業利益
-200.0%
-2億円
純利益
+166.7%
16億円
営業利益率
-0.5%
前期比 -1.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高530億円371億円
営業利益1億円-2億円
純利益10億円16億円
1株あたり配当¥50¥50

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は108億円、営業利益は3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+77.0%、営業利益は−62.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q88−9
2024年1Q61813.112
2024年2Q10088.07
2024年3Q1361914.015
2024年4Q13510
2025年2Q13632.20
2025年4Q167−1−0.66
2026年2Q16331.83
2026年4Q208−5−2.413
2027年1Q10832.83

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は223億円から371億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は-0.5%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月22325
2014年3月132−45−59
2015年3月221−30−34
2016年3月440129
2017年3月455−150−146
米国現地法人KINKISHARYO (USA) INC.とKINKISHARYO International, L.L.C.が後者を存続会社として統合
2018年3月6174552
2019年3月6532218
創業100周年
2020年3月411−107
2021年3月49437
2022年3月3932228
2023年3月3591312
2024年3月4325044
米国現地法人KI-PISCATAWAY LLC(現連結子会社)設立
2025年3月303230.76
2026年3月371−22−0.516

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高371億円のうち、営業利益として残るのは-2億円-0.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は16億円、売上の4.3%にあたる。営業利益率は業種中央値5.1%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金90.3%335億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金10.5%39億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-0.5%-2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
9.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比5.6pt
-0.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.6pt
4.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.2pt
4.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-0.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが156億円、投資CFが−6億円で、差し引きのフリーCFは150億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は168億円で、売上の5.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月49−1−348219
2014年3月−36−17−3−53184
2015年3月−11070−10391
2016年3月−50−3742−8746
2017年3月−110−24128−13440
2018年3月−120−8135−12846
2019年3月−66140−6519
2020年3月1448−11815252
2021年3月0−1−7−143
2022年3月129−40−658968
2023年3月59−7−835242
2024年3月8926−46115112
2025年3月−49−60−5563
2026年3月156−6−43150168

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は729億円。このうち返さなくてよい自己資本が360億円で、自己資本比率は49.3%(業種中央値53.0%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月4493559479.0
2014年3月50430320160.0
2015年3月54230723556.7
2016年3月57631825855.3
2017年3月72616656022.8
2018年3月79721957827.5
2019年3月83723760028.2
2020年3月75922553429.6
2021年3月66021344732.3
2022年3月61524537039.8
2023年3月55527328249.2
2024年3月59632527154.6
2025年3月58833625257.1
2026年3月72936037049.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
169億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
211億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
370億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
53
/ 100
安定性自己資本比率33 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

輸送用機器 82社との比較

同じ輸送用機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率82社中6位あたり、逆に低いのは営業利益率82社中79位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.5%/中央値 5.7%
P25 3.3%P75 9.7%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-0.5%/中央値 5.1%
P25 2.6%P75 7.3%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
49.3%/中央値 53.0%
P25 40.5%P75 65.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
22.4%/中央値 2.1%
P25 -1.4%P75 6.5%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.1%/中央値 3.2%
P25 2.4%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,417で、1年前と比べて+7.3%過去52週の値幅のなかでは70%の位置にある。

¥2,417-0.7%1ヶ月+5.0%1年+7.3%時価総額167億円
過去52週の値幅
安値¥2,075高値¥2,566

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.6倍
PER (会社予想)16.6倍
PBR0.47倍
配当利回り2.07%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で-1.7%と小安く、25日線(2384円)を下回る弱含み。75日線(2335円)は辛うじて上回るが、200日線(2356円)付近でのもみ合い継続。52週高値2566円からは下落基調。出来高は直近1,400株と低調。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERは10.3倍と業界平均16.5倍を下回り、PBRは0.45倍と業界平均1.09倍を大きく割り込む。ROEは4.5%と低いものの、配当利回り2.10%は業界平均2.80%をやや下回る。直近の売上高減少や営業赤字など業績悪化が懸念されるが、資産価値に比べて株価が低く割安圏内。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.6倍16.3倍
PER (予想)16.6倍
PBR0.47倍1.12倍
ROE4.5%7.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

受注産業型で業績変動が大きく、2026年3月期は営業損失を見込む。一方、PBR0.45倍と割安であり、鉄道需要の回復やメンテナンス需要の安定性を評価する強気派と、受注の不確実性や収益力の弱さを懸念する弱気派が対立。

プラスに働く材料7
  • PBR0.45倍の割安感

    解散価値の半分以下の時価総額。

  • メンテナンス需要安定

    既存車両の保守・改造は定期的収入。

  • 鉄道需要回復期待

    観光需要回復で新車投入の動き。

  • 鉄道車両受注回復による収益改善2027年以降影響

    受注高増加で営業利益黒字転換、10億円利益ならPER16倍

  • 不採算プロジェクトの終了2026年影響

    赤字案件完工で損失解消、営業利益2億円改善

  • 資産売却による特別利益不定影響

    遊休不動産売却で20億円の特別利益、純利益押し上げ

  • PBR0.45倍の割安株としての見直し中期的影響

    株主還元強化でPBR1倍目線、株価倍増の可能性

マイナスに働く材料7
  • 受注変動で赤字リスク

    2026年3月期営業損失予想。

  • 競争激化で値下がり

    海外メーカーや国内同業との競合。

  • ROE低く資本効率悪い

    過去平均ROE4.5%と低水準。

  • 営業赤字の継続と債務超過懸念通年影響

    営業利益-2億円予想、赤字続けば財務悪化で株価下落

  • 受注競争激化による採算悪化継続影響

    国内鉄道市場縮小、低価格受注で更なる損失拡大

  • 年金費用の増加中長期的影響

    年金数理計算で追加負担、純利益10億円押し下げ

  • 配当減少または無配転落リスク次回決算影響

    配当性向高く、減益で減配なら株主離れ

次の決算で確かめる点
受注高・受注残高
将来の売上を左右する先行指標。
営業利益率
収益性改善の有無を確認。
近鉄グループ向け売上比率
主要顧客依存度の変化。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり50で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは2.07%。

年間配当
¥50
1株あたり
配当利回り
2.07%
いまの株価に対して
配当性向
14.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2021年3月3029.6
2022年3月300.08.1
2023年3月5066.712.9
2024年3月500.08.0
2025年3月500.026.9
2026年3月500.014.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥50

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,216人。区分でいちばん多いのは金融機関33.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が55.0%を占め、残る45.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関43.742.840.236.834.033.9
外国法人7.46.36.59.817.422.9
事業法人22.021.921.922.022.021.1
個人・その他18.420.623.021.225.321.1
証券会社8.58.48.510.21.31.0
自己株式0.40.40.40.40.40.4
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(近畿日本鉄道株式会社退職給付信託口)30.18
02近鉄グループホールディングス株式会社14.05
03ECM MF(常任代理人 立花証券株式会社)8.42
04JEFFERIES LLC-SPEC CUST AC FBO CUSTOMER(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ 東京支店)6.89
05西日本旅客鉄道株式会社5.00
06日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)2.58
07UBS AG LONDON A/C IPB SEGREGATED CLIENT ACCOUNT(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ 東京支店)1.24
08GOLDMAN SACHS BANK EUROPE SE(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)1.23
09三菱重工業株式会社1.11
10INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)1.09

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-06-17
    レンジリー・キャピタル・エルエルシー(Rangeley Capital, LLC)
    新規の大量保有報告
    0.04%
    -6.11pt
  • 2026-06-17
    オアシス マネジメント カンパニー リミテッド(Oasis Management Company Ltd.)
    新規の大量保有報告
    6.96%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+3214%、1株純資産は14期で+915%。直近期のROEは4.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月75151.444.334.7
2014年3月−86440−18.0
2015年3月−49446−11.0
2016年3月1264,6232.826.119.6
2017年3月−2,1222,406−60.4
2018年3月7513,18026.93.3
2019年3月2623,4367.97.8
2020年3月1023,2623.110.3
2021年3月963,0983.013.829.6
2022年3月4023,55712.13.08.1
2023年3月1723,9674.68.612.9
2024年3月6364,72414.63.88.0
2025年3月814,8851.718.526.9
2026年3月2285,2264.59.214.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

16名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は16名。2026/3期の役員報酬は総額194百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
吉川富雄代表取締役社長706,400
青木裕孝取締役専務執行役員 車両統括 資材部担任687,300
田畑果津志取締役常務執行役員 製作所担任6711,100
杉森尚志取締役常務執行役員 事業企画室・海外事業室担任551,700
岡島成吉取締役常務執行役員 経営管理室・総務部・人事部・品質保証部担任602,700
岡崎尚毅取締役常務執行役員 経理部担任61900
野崎篤彦取締役73
小森悟取締役75
大津谷正和取締役77
森川国昭監査役(常勤)651,100
木村幸彦監査役69
栗本知子監査役45
残りの役員4名を開く
氏名役職年齢保有株数
川村公二監査役56
吉田二三男762,500
藤田雅也取締役常務執行役員 経営管理室担任56
越野純子取締役56

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)714714721
社外監査役533337
社外取締役314145

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容523字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社5社及びその他の関係会社で構成され、鉄道車両関連事業及び不動産賃貸事業に事業活動を展開しております。 当社グループの事業に関わる位置付け及びセグメントとの関連は次のとおりであります。なお、セグメントと同一の区分となっております。 鉄道車両関連事業(6社)   当社が鉄道車両を製造するにあたり、車両製造に関わる補助業務を子会社の㈱ケーエステクノスに委託しております。 また、米国及びカナダを中心とした海外案件獲得の拠点である子会社のKINKISHARYO International, L.L.C.、KI-PISCATAWAY LLC及びKINKISHARYO INTERNATIONAL CANADA INC.に対しては受注車両の構体などを納入し、RAIL TRANSIT CONSULTANTS,INC.は当社及びその子会社の技術エンジニアリング業務を行っております。 不動産賃貸事業(1社)   不動産賃貸事業は当社が事業活動を展開しております。 上記のほか、当社は、その他の関係会社である近畿日本鉄道㈱に鉄道車両及び同部品などを販売しております。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,032字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、「我々は、常に誠意と熱意を持って、優れた技術と創造力を発揮し、豊かで快適な人間環境の実現に貢献します。」を企業理念として掲げ、創業以来、人と物の移動手段の近代化のために鉄道車両製造に携わってまいりました。 また、「サステナビリティ」理念を制定し、当社の社会的責任とその姿勢を明確にしております。「サステナビリティ」理念は、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (1) 考え方」に記載しております。 (2) 経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後の見通しといたしましては、短期的には中東情勢の緊迫化による資源供給の混乱がもたらす原材料不足、物価の上昇が懸念され、当社グループにおいても受注車両の製造工程への影響と、原材料やエネルギー価格の高騰などによる製造原価の上昇が考えられます。 一方、中期的には省エネルギー化、CO2削減などに向けた鉄道分野へのGX対応要請や、多様なニーズに対応するための旅客サービス向上を背景に、国内市場では鉄道事業者による車両新造の需要があり、また、海外市場では納入実績のある鉄道事業者で車両新造の計画が動き出しています。長期的には、国内市場では少子化に伴う鉄道利用者数の減少が予測されますが、鉄道は持続可能かつ必要不可欠な公共交通手段として重要な役割を果たすことが期待され、鉄道事業者では省人化に向けた開発と投資をすでに活発化させています。海外市場では人口動態等から継続した車両新造などの需要が見込まれます。 こうした状況にあって、当社グループでは、DXや製造設備改良によるものづくりの変革により生産性を高め、製造における再生可能エネルギー電力の使用などにより持続可能な企業活動を推進し、国内案件はもとより大型海外案件であるカイロ地下鉄向け電車やロサンゼルス郡都市交通局向け電車の最終組立工事などの受注済案件を着実に遂行してまいります。また、デザイン力や製造技術力を活かし、環境面も考慮した社会のニーズに応える最適仕様の車両を提案し、案件獲得と収益の確保に努めてまいります。 また、当社グループは、財務報告に係る内部統制の重要性を認識しており、内部統制の整備、運用を強化し財務報告の信頼性を確保してまいります。
事業等のリスク2,389字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 事業の特性 当社グループは、鉄道車両関連事業の売上高が連結売上高の大宗を占める実質的な鉄道車両専業メーカーであり、新製車両の需要の動向に左右されやすい事業構成となっております。経済情勢等の影響により受注競争が激化し、安定的に受注できなかった場合や厳しい条件での受注となった場合、当社グループの業績に影響を及ぼすリスクがあります。また、鉄道車両関連事業は、個別契約に基づき受注するオーダーメイドの案件が多く、受注から納車までの期間が数年に及ぶため、当初想定できなかった著しい景気変動や経済情勢の変動等による原材料の価格高騰や調達部品の納入遅延、あるいは設計変更や工程変更等による想定外の追加費用の発生するおそれがあり、当社グループの業績に影響を及ぼすリスクがあります。 国内案件においては、社会の高度化と顧客からの車両品質向上の要求が強まる一方で、メーカー間の競争の激化によりさらなる価格低減に取り組む必要に迫られております。 海外案件においては、欧州主導の世界標準の鉄道技術及び規格等に対応しなければならないなか、業界の寡占化、グローバル化が進んでおり、受注に際してはこれらの会社との競合があり、厳しい競争になります。さらに米国案件においては、バイアメリカン条項により70%以上を米国内で調達する必要があります。また、仕様・規格の制約上、主要機器の多くは欧州のメーカーを選択することになります。 以上のリスクに対処するため、受注に際しましては、契約締結前に価格、仕様、納期、収支等について十分な社内検討を行っており、社内常勤役員全員が出席する会議で討議、決定することとしております。案件の製造開始後の工程・収支管理につきましても、同様の会議を通じて問題の共有化と対策の早期実施を図っております。また、従前より「優れたデザイン力」、「高品質な溶接技術」等の特徴や技術を活かした製品づくりを推し進めておりますが、入札指名や随意契約の指名を受けるために、さらなる利点を追求し、当社グループの望む評価の確保とその向上に努め、受注の獲得に注力してまいります。 (2) 製品の品質 当社グループは、公共輸送を担う鉄道車両の製造を請け負っており、顧客の要求仕様を十分に満たした上でさらに社内で確立した厳しい基準を適用することで品質確保と信頼性の向上に努めております。しかし、鉄道車両は鉄道システムの一部であり当社単独では予想しえない事故や不具合が発生した場合、また品質に起因する事故あるいはクレームやリコールにより損害賠償や訴訟費用等の多額のコストが発生した場合は、当社グループの業績に影響を及ぼすリスクがあります。 以上のリスクに対処するため、当社は、製品の品質確保に向けて、ISO9001(品質マネジメントシステム)の認証を取得して、確かな設計・製造技術、信頼のおける品質管理体制を築いているほか、常に新しい技術開発の推進に全社をあげて取り組んでおります。 (3) 人材確保 鉄道車両は、鉄道事業者ごとの仕様に基づき発注され、車両数も限定的であります。従って、大量生産でなく多品種少量生産となっており、多くの熟練社員がほぼ手作業で製品を組み立てております。これらの技術力は一朝一夕に伝承されるものではなく、教育・訓練を充実させて技術伝承に努めております。 少子高齢化と団塊の世代の退職が進むなか、将来を支える優秀な若年層の人材確保が年々難しくなっており、人材が確保できない場合は、当社グループの業績に影響を及ぼすリスクがあります。 以上のリスクに対処するため、訓練センターを設置し若年層の技量アップを図り、社員が働きやすい環境の整備を進め現有社員の流出を防ぐとともに採用活動を通じて安定した人材確保に努めております。 (4) 資金調達・金利変動 当社グループは、資金の調達が必要な場合、キャッシュ・フローの将来見通しを勘案して低金利の資金調達に努めておりますが、金融市場の動向や調達金利の上昇が当社グループの業績や財務状況に影響を及ぼすリスクがあります。 以上のリスクに対処するため、メインバンク、準メインバンクより安定的な資金を調達するとともに、他の金融機関からも幅広く資金を調達しております。 (5) 為替の変動 当社は外貨建て取引の比率が半分近くになる場合があり、為替の動向によっては当社グループの業績に影響を及ぼすリスクがあります。 以上のリスクに対処するため、為替の動向を考慮しながら適宜為替予約等のリスクヘッジに努めております。 (6) 大規模災害等 地震・台風等の大規模災害や感染症の流行等が起こった場合には、当社グループの業績に直接的又は間接的に影響を及ぼすリスクがあります。 以上のリスクに対処するため、激甚災害やトラブルに備えてBCPを策定するほか、地震等の大規模災害に備えて耐震補強工事や定期点検、非常時訓練等を実施しております。台風等による損失につきましては、一定の範囲で損害保険を付しております。また、従業員の安否確認の集計、会社からの指示などの連絡手段としての安否確認システム導入、水や食料の備蓄などを進めております。感染症の流行等への対策につきましては、社員の感染や部品調達の停滞等により生産工程に影響が出るおそれがあるため、感染拡大防止のための取り組みを社員・協力会社をあげて実施してまいります。
経営成績の分析 (MD&A)3,924字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 (1) 経営成績 当連結会計年度におけるわが国経済は、緩やかな景気回復が続く一方、物価上昇の継続が個人消費に及ぼす影響やアメリカの通商政策をめぐる動向に加え、中東情勢の混乱による景気下振れリスクが増大し、先行きに不透明感を増すうちに推移しました。こうした状況の中で、当連結会計年度の当社グループ(当社及び連結子会社)における業績は、売上高が371億円(前連結会計年度売上高302億5千7百万円)と前年同期と比べ68億4千2百万円の増収となりました。主な増収の要因は、国内向車両が増加したことによるものです。営業損失は2億3千4百万円(前連結会計年度営業利益2億3千2百万円)と前年同期と比べ4億6千7百万円の減益となりました。営業外収益は6億4千8百万円(前連結会計年度営業外収益4億2千8百万円)と前年同期と比べ2億1千9百万円の増加となり、営業外費用は2億2千万円(前連結会計年度営業外費用3億2千1百万円)と前年同期と比べ1億円の減少となりました。営業外収益から営業外費用を差し引いた純額は4億2千7百万円(前連結会計年度1億7百万円)となり、経常利益は1億9千2百万円(前連結会計年度経常利益3億3千9百万円)と前年同期と比べ1億4千7百万円の減益となりました。また、当連結会計年度は、資本効率の向上を目的とした政策保有株式縮減のため、当社が保有する投資有価証券の一部を売却したことにより9億6千1百万円を投資有価証券売却益として特別利益に計上しております。以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は15億7千万円(前連結会計年度親会社株主に帰属する当期純利益5億6千万円)と前年同期と比べ10億1千万円の増益となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 鉄道車両関連事業 西日本旅客鉄道株式会社向電車及び近畿日本鉄道株式会社向電車等により、売上高は362億5千2百万円(前連結会計年度売上高294億4千万円)と前年同期と比べ68億1千1百万円の増収となりました。営業利益は2億7千6百万円(前連結会計年度営業利益7億4千5百万円)と前年同期と比べ4億6千8百万円の減益となりました。 不動産賃貸事業 東大阪商業施設及び所沢商業施設を中心に売上高は8億4千7百万円(前連結会計年度売上高8億1千6百万円)となりました。営業利益は7億4千2百万円(前連結会計年度営業利益7億5百万円)となりました。 生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。 ①生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前年同期比(%) 鉄道車両関連事業   37,466   111.1 合計   37,466   111.1 ②受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) 鉄道車両関連事業   31,537   155.5   113,226   96.0 合計   31,537   155.5   113,226   96.0 ③販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) 鉄道車両関連事業   36,252   123.1 不動産賃貸事業   847   103.9 合計   37,100   122.6 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 前連結会計年度 相手先   販売高(百万円)   割合(%) 近畿日本鉄道株式会社   5,887   19.5 西日本旅客鉄道株式会社   4,755   15.7 New Jersey Transit(ニュージャージー交通局)   4,317   14.3 Los Angeles County Metropolitan Transportation Authority(ロサンゼルス郡都市交通局)   3,910   12.9 当連結会計年度 相手先   販売高(百万円)   割合(%) 西日本旅客鉄道株式会社   9,431   25.4 近畿日本鉄道株式会社   7,573   20.4 (2) 財政状態 (資産) 当連結会計年度末の資産合計は、729億3千7百万円(前連結会計年度末588億3千5百万円)と141億2百万円の増加となりました。流動資産は主に現金及び預金の増加により、518億1千9百万円(前連結会計年度末396億8千7百万円)と121億3千2百万円の増加となりました。固定資産は主に投資有価証券の時価変動による増加により、211億1千7百万円(前連結会計年度末191億4千8百万円)と19億6千9百万円の増加となりました。 (負債) 当連結会計年度末の負債合計は、369億8千2百万円(前連結会計年度末252億2千3百万円)と117億5千9百万円の増加となりました。流動負債は短期借入金が減少したものの、主に契約負債の増加により、328億4千6百万円(前連結会計年度末205億1千4百万円)と123億3千2百万円の増加となりました。固定負債は主に退職給付に係る負債が減少したことにより、41億3千6百万円(前連結会計年度末47億9百万円)と5億7千3百万円の減少となりました。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産合計は、359億5千5百万円(前連結会計年度末336億1千1百万円)と23億4千3百万円の増加となりました。 セグメントごとの資産は、次のとおりであります。 鉄道車両関連事業 当連結会計年度末のセグメント資産は、573億6千6百万円(前連結会計年度末528億5千1百万円)と45億1千5百万円の増加となりました。 不動産賃貸事業 当連結会計年度末のセグメント資産は、14億6千7百万円(前連結会計年度末14億8千2百万円)と1千5百万円の減少となりました。 (3) キャッシュ・フロー 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、168億4千3百万円(前連結会計年度末62億9千1百万円)と105億5千2百万円の増加となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益が11億5千4百万円となり、主に契約負債の増加により、156億3千万円の収入(前連結会計年度48億5千8百万円の支出)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、主に有形固定資産の取得による支出により、5億5千8百万円の支出(前連結会計年度5億7千6百万円の支出)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、主に短期借入金の返済による支出により、43億3千5百万円の支出(前連結会計年度1千4百万円の支出)となりました。 (資本の財源及び資金の流動性についての分析) 当社グループの資金運営は、事業活動にかかる運転資金については営業キャッシュ・フローで獲得した資金を主な財源としておりますが、売上債権の回収までに必要な資金については金融機関からの借入による短期資金調達やコミットメント契約の利用により流動性を維持しております。 一方、設備資金など長期的な資金については、国内外での資金調達について、市場金利動向や既存借入金の償還時期等を総合的に勘案し、金融機関からの借入による長期借入金により流動性を維持しております。 当社グループの当連結会計年度末の資金は、前年同期と比べ105億5千2百万円増加し168億4千3百万円となりました。当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、契約負債が増加したことなどにより204億8千9百万円収入が増加し156億3千万円の収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出が増加したものの投資有価証券の売却による収入により1千7百万円支出が減少し5億5千8百万円の支出となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の返済による支出により43億2千1百万円支出が増加し43億3千5百万円の支出となりました。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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