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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

イクヨ

IKUYO CO.,LTD.7273 · Standard · 輸送用機器

自動車内装・外装部品メーカー。ドアトリムやフロアコンソールなど、車室内の快適性と機能性を支える装備品を国内外で製造する。

概要

イクヨは1947年に自動車窓用ゴムの製造販売会社として創業し、樹脂成形技術を軸に自動車内装・外装部品のサプライヤーへと成長した。2026年3月期の連結売上高は301億円、従業員337名。東京証券取引所スタンダード市場に上場。現在は持株会社体制に移行し、日本・中国・インドネシア・ベトナムで事業を展開する。

自動車部品とWeb3・ロボットの二本柱

主力の自動車部品事業は連結売上高の99%以上を占め、ドアトリムやフロアコンソールなどの内装品、ラジエターグリルなどの外装品、さらに建設機械部品やダイカスト品を手掛ける。2026年3月期の同事業売上高は300億円(前年比70%増)、セグメント利益9億円。一方、その他事業は暗号資産マイニング(1,400台のマシン稼働)やステーブルコイン決済プラットフォーム構築、ロボット・水素事業など新領域への投資が本格化しており、売上高は4600万円だが将来の柱と位置付ける。

日本・中国・インドネシア・ベトナムの4極体制

国内拠点は厚木工場(神奈川)、名古屋工場(愛知)、岡山工場の3か所。海外はPT. IKUYO INDONESIA(インドネシア)、IKUYO VIETNAM CO., LTD(ベトナム)、そして2025年に株式取得したKunshan VeriTech Automotive Systems(中国)を連結子会社とする。中国子会社は燃料パイプやガソリン微粒子フィルター(OPF)、ターボ充電システムを生産。インドネシアではラジエターグリルやバンパーなど外装部品を供給する。各地域の特性を活かしたグローバルサプライチェーンを構築している。

M&Aで売上高倍増、連結業績を拡大

2026年3月期の連結売上高は301億円と前期から70%増加した。営業利益は5億円(前期0.4億円)、親会社株主帰属当期純利益は27.6億円。急成長の背景には2025年のKunshan VeriTech(中国)と㈱タマダイの連結子会社化があり、固定資産やのれんが大幅に増加した。経営方針として「M&Aを重要な成長エンジン」と位置付け、自動車部品に限らずEV・脱炭素・DX・ヘルスケア領域への投資も視野に入れる。2026年4月には持株会社体制に移行し、グループ経営の効率化を図る。

業界の中での役割は自動車部品のティア1サプライヤー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
301億円
営業利益
5億円
営業利益率
1.7%
純利益
28億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01自動車OEM主力

自動車メーカー向けに、ドアトリム、フロアコンソール、ピラートリムなどの内装品や、ラジエターグリル、バンパーなどの外装品を供給。日本、インドネシア、ベトナム、中国に生産拠点を持ち、グローバルに展開している。

主な製品・サービス4
ドアトリム
自動車のドア内側に取り付ける内装部品。意匠性と機能性を両立し、車室内の快適性を高める。
フロアコンソール
運転席と助手席の間に設置される内装部品。シフトレバーやカップホルダーなどを一体化し、収納や操作性を提供する。
ピラートリム
自動車のピラー(柱)部分を覆う内装部品。見た目を整えるとともに、衝突時の衝撃吸収にも寄与する。
ラジエターグリル
自動車の前面に取り付ける外装部品。エンジン冷却用の空気を取り入れるとともに、車両のデザインを特徴づける。

02建設機械準主力

建設機械メーカー向けに、EV重機や建設機械を供給。内燃機関に加え、電動化に対応した製品も手がける。

主な製品・サービス2
建設機械
建設現場で使用される重機。EV重機など、環境対応型の製品も展開している。
ダイカスト品
金属を型に流し込んで成形するダイカスト法による部品。自動車や建設機械などに使用される。

製品と技術

ドアトリムからバンパーまで樹脂加工の総合力

主力製品はドアトリム、フロアコンソール、ピラートリムなどの内装部品だ。これらは乗用車の車室内に多く使われ、軽量化とデザイン性が求められる。外装部品ではラジエターグリルやバンパー、サイドガーニッシュを生産。インドネシア拠点が外装品を担当する。また、建設機械向けのキャビン部品や、ダイカストによる金属部品も手掛ける。樹脂射出成形から塗装、組立までの一貫生産が強みである。

中国拠点のエンジン周辺精密部品

2025年に連結子会社化したKunshan VeriTech Automotive Systems(中国・崑山)は、内燃機関向けの燃料パイプ、ガソリン微粒子フィルター(OPF)、ターボ充電システムを製造する。同社の製品は排出ガス規制対応が目的で、特に欧州や中国の環境基準を満たすために需要が高い。純粋持株会社体制移行後も、イクヨオートモーティブ傘下で内燃機関部品の供給を継続する。

マイニングマシン1,400台と水素・ロボット

自動車部品以外では、2026年3月期から暗号資産マイニング事業に本格参入。国内工場の太陽光発電による余剰電力を活用し、1,400台のマイニングマシンを稼働させている。また、国際B2B決済向けのステーブルコイン決済プラットフォーム構築を進め、「ステーブルコイン決済協会」を設立。さらに水素自転車やRaaS型ロボット事業にも着手し、自動車部品に依存しない収益源の多様化を図る。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

輸送用機器のなかでの位置

輸送用機器、赤字から成長軌道へ

イクヨは輸送用機器業界に属し、売上高約174億円(2024/3期)。同業のトヨタ紡織やユニプレスと比較して小規模だが、2025/3期は営業利益率0%と採算悪化。しかし2026/3期には売上高301億円、営業利益率1.66%と急成長見込み。業界内でのポジションは改善傾向。

強み

  • 2025/3期177億円→2026/3期301億円と大幅増収。
  • 2026/3期に営業黒字化見込み。
  • 輸送用機器業界に属し、安定的な需要。
  • 詳細は不明だが、特定の顧客基盤を有する。

課題

  • 2025/3期は営業利益率0%、赤字転落のリスク。
  • 2026/3期でも1.66%と低い利益率。
  • トヨタ紡織など大手との競争が厳しい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

輸送用機器の時価総額近傍。太字がイクヨ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17294ヨロズ229億円10.3倍
27266今仙電機製作所229億円8.7倍
36018阪神内燃機工業199億円27.1倍
47254ユニバンス196億円18.9倍
57299フジオーゼックス192億円8.8倍
67273イクヨ173億円6.2倍
77122近畿車輛167億円10.6倍
87256河西工業164億円17.1倍
97235東京ラヂエーター製造162億円7.3倍
107228デイトナ146億円7.9倍
116493NITTAN145億円6.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 45件

創業と窓用ゴム製造開始の1947年

1947年5月、東京都中央区に資本金19万円で㈱イクヨ商会を設立。自動車窓用ゴムの製造販売を目的とした。1951年9月には荒川工場を設置し、自社製造を開始。ゴム加工技術を基盤に事業を立ち上げた。

化学工業への転換と樹脂成形への進出

1953年にイクヨ化学工業㈱に商号変更。1959年12月から樹脂成形品の生産を開始し、ゴムから樹脂へ事業領域を拡大。1962年に本店を荒川区に移転後、1964年12月には厚木工場を新設し荒川工場を廃止。厚木が生産の中心となる。

岡山工場の建設と企業買収の1969年

1969年2月、岡山県倉敷市に水島工場(現岡山工場)を設置。同年6月には富士金属塗工を買収しイクヨ塗工㈱に。1972年に本店を厚木市へ移転し、1974年4月に現在の商号㈱イクヨに変更。塗装工程を内製化し、一貫生産体制を強化した。

名古屋工場の拡充と店頭登録まで

1977年に愛知県安城市に岡崎工場(現名古屋工場)を設置。その後1989年に半田市へ移転。関連子会社としてイクヨワークス、イクヨトレーディング、アイケイモールドを設立。1995年8月、日本証券業協会に店頭登録(後のJASDAQ)し、資金調達力を高めた。

米国進出と東証二部上場の1997年

1996年にイクヨアメリカコーポレーションとユーエスアイインコーポレイテッドを米国に設立。1997年3月、東京証券取引所市場第二部に上場。1999年に厚木工場内にイクヨウッド工場を設置するが、2002年に閉鎖。2000年に米国子会社2社を合併し、北米事業を整理した。

子会社統合と北米撤退の再編期

2001年にイクヨワークスとイクヨ塗工を吸収合併。2008年にイクヨトレーディングを吸収合併。同年、イクヨ技術開発研究所を設立するが2009年に吸収合併。2011年にはユーエスアイインコーポレイテッドの全株式を売却し、北米から撤退。同年山口光工場を閉鎖し、国内拠点の統廃合を進めた。

インドネシア・ベトナム進出と市場区分変更

2012年にアイケイモールドを吸収合併。2013年にPT. IKUYO INDONESIAを設立しインドネシア進出。2021年にIKUYO VIETNAM CO., LTDを設立。2022年の東京証券取引所市場区分見直しによりスタンダード市場へ移行。海外生産拠点を拡充する一方、国内は厚木・名古屋・岡山の3工場体制を維持した。

大型M&Aと持株会社体制への移行

2024年にイクヨトレーディングを再設立。2025年、中国のKunshan Veritas Automotive Systems(現Kunshan VeriTech)の株式51%を取得し連結子会社化。同時に㈱タマダイを完全子会社化。同年11月にイクヨオートモーティブ㈱を設立。2026年4月、会社分割により自動車部品事業を同社に承継し、純粋持株会社体制へ移行。売上高は301億円に拡大した。

年表45件を開く

1940年代

  • 1947年5月自動車窓用ゴムの製造及び販売を目的として、東京都中央区に㈱イクヨ商会設立、資本金19万円

1950年代

  • 1951年9月東京都荒川区に荒川工場設置、自動車窓用ゴムの自社製造を開始
  • 1953年1月商号変更イクヨ化学工業㈱に商号変更
  • 1959年12月樹脂成形品生産開始

1960年代

  • 1962年1月東京都荒川区に本店を移転
  • 1964年12月神奈川県厚木市に厚木工場を設置し、荒川工場を廃止
  • 1969年2月岡山県倉敷市に水島工場(現 岡山工場)を設置
  • 1969年6月M&A富士金属塗工㈱を買収し、イクヨ塗工㈱に商号変更

1970年代

  • 1972年9月神奈川県厚木市に本店を移転
  • 1974年4月商号変更㈱イクヨに商号変更
  • 1977年10月愛知県安城市に岡崎工場(現 名古屋工場)を設置
  • 1979年12月イクヨワークス㈱設立

1980年代

  • 1981年9月㈱イクヨトレーディング設立
  • 1984年4月㈱アイケイモールド設立
  • 1987年7月岡山県金光町に岡山工場を移転
  • 1987年7月東京都渋谷区に本店を移転
  • 1988年6月京都市下京区に京都営業所を設置
  • 1989年7月広島市中区に広島営業所を設置
  • 1989年8月愛知県半田市に名古屋工場を移転

1990年代

  • 1993年5月山口県光市に山口光工場を設置
  • 1995年8月日本証券業協会に店頭登録
  • 1996年8月創業イクヨアメリカコーポレーション設立
  • 1996年8月創業ユーエスアイインコーポレイテッド設立
  • 1997年3月上場東京証券取引所 市場第二部に上場
  • 1997年7月愛知県半田市に名古屋第二工場を設置
  • 1998年9月京都営業所を廃止
  • 1999年9月厚木工場内にイクヨウッド工場を設置

2000年代

  • 2000年1月M&Aイクヨアメリカコーポレーションは、ユーエスアイインコーポレイテッドと合併 存続会社は、ユーエスアイインコーポレイテッド
  • 2001年4月M&Aイクヨワークス(株)及びイクヨ塗工(株)は、(株)イクヨと合併 存続会社は、(株)イクヨ
  • 2002年3月イクヨウッド工場を閉鎖
  • 2007年8月神奈川県厚木市に本店を移転
  • 2008年10月M&A㈱イクヨトレーディングを吸収合併
  • 2008年10月㈱イクヨ技術開発研究所設立
  • 2009年10月M&A㈱イクヨ技術開発研究所を吸収合併

2010年代

  • 2011年3月ユーエスアイインコーポレイテッドの全株式を売却
  • 2011年5月山口光工場を閉鎖
  • 2012年4月M&A㈱アイケイモールドを吸収合併
  • 2013年4月創業PT. IKUYO INDONESIA設立

2020年代

  • 2021年7月創業IKUYO VIETNAM CO., LTD設立
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所市場第二部からスタンダード市場に移行
  • 2024年8月㈱イクヨトレーディング設立
  • 2025年4月M&AKunshan Veritas Automotive Systems Co., Ltd.(現 Kunshan VeriTech Automotive Systems Co.,Ltd)の51%の株式を取得し連結子会社化
  • 2025年5月M&A㈱タマダイの全株式を取得し連結子会社化
  • 2025年11月イクヨオートモーティブ㈱設立
  • 2026年4月会社分割(吸収分割)により自動車部品事業等をイクヨオートモーティブ株式会社へ承継し、持株会社体制へ移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 新工場移転完了2028年9月まで2028年9月

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    両輪経営と持株会社体制移行

    既存事業の安定・深化と新規領域への挑戦を両立させる「両輪経営」を推進する。2026年4月に持株会社体制へ移行し、グループ経営機能と事業執行機能を分離することで経営戦略を高度化する。

  2. 02

    主力自動車部品事業の競争力強化

    国内・海外生産拠点の最適活用によるサプライチェーン最適化、CASE領域に対応した次世代部品の研究開発加速、グローバル顧客基盤の拡大を進める。

  3. 03

    新規事業の展開(Web3・ロボット・水素)

    ステーブルコイン決済プラットフォームの構築や暗号資産マイニング、RaaS型ロボット事業、水素自転車を起点とした水素ビジネスを推進し、早期収益化を目指す。

  4. 04

    戦略的M&Aとオープンイノベーション

    自動車部品に限らずEV・脱炭素・DX・ヘルスケア等の新規領域でM&Aを成長エンジンとし、大学・スタートアップとの連携によるオープンイノベーションを推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で337人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は684万円で、9期前と比べて+24.1%平均年齢は41.2歳、平均勤続年数は16.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月165
2018年3月183
2019年3月55142.217.0195
2020年3月52442.017.1196
2021年3月45042.117.3198
2022年3月46642.417.8197
2023年3月51542.918.1193
2024年3月56742.918.2190
2025年3月53141.616.51890
2026年3月68441.216.8337148

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 2 / 海外 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
名古屋第二工場 — 愛知県半田市1,651百万円
自動車部品事業
名古屋工場 — 愛知県半田市1,635百万円
自動車部品事業
中華人民共和国江蘇省1,551百万円
自動車部品事業
本社他 — 神奈川県厚木市824百万円
会社総括 業務
岡山工場 — 岡山県浅口市790百万円
自動車部品事業
神奈川県足柄上郡開成町734百万円
自動車部品事業
厚木工場 — 神奈川県厚木市564百万円
自動車部品事業 その他
主な関係会社
  • 海外
    PT.IKUYO INDONESIA (注)3、5
    インドネシア共和国バンテン州
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社タマダイ
    神奈川県足柄上郡開成町
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社イクヨトレーディング
    神奈川県厚木市
    議決権100.0%
  • 海外
    VeriTech Innovation Co.,Ltd
    中華人民共和国香港
    議決権51.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は301億円営業利益5億円前期と比べると増収で、売上が+70.1%。

売上高
+70.1%
301億円
営業利益
5億円
純利益
28億円
営業利益率
1.7%
前期比 +1.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高344億円301億円
営業利益13億円5億円
純利益1億円28億円
1株あたり配当¥3¥3

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は63億円、営業利益は−5億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+65.8%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q392
2024年1Q3800.00
2024年2Q4324.71
2024年3Q4300.01
2024年4Q503
2025年2Q83−1−1.20
2025年4Q9411.10
2026年2Q14242.830
2026年4Q15910.6−2
2027年1Q63−5−7.9−5

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は84億円から301億円へ3.6倍に増えた。直近期の営業利益率は1.7%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
PT. IKUYO INDONESIA設立
2013年3月8422
2014年3月9364
2015年3月105810
2016年3月11999
2017年3月10353
2018年3月13175
2019年3月16885
2020年3月15643
IKUYO VIETNAM CO., LTD設立
2021年3月105−3−5
2022年3月13244
2023年3月14675
㈱イクヨトレーディング設立
2024年3月17475
Kunshan Veritas Automotive Systems Co., Ltd.(現 Kunshan VeriTech Automotive Systems Co.,Ltd)の51%の株式を取得し連結子会社化
2025年3月177000.00
2026年3月301521.728

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高301億円のうち、営業利益として残るのは5億円1.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は28億円、売上の9.3%にあたる。営業利益率は業種中央値5.1%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金85.0%256億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金13.0%39億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.7%5億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
14.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比3.4pt
1.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+5.6pt
9.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+21.6pt
27.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが37億円、投資CFが−49億円で、差し引きのフリーCFは−12億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は42億円で、売上の1.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月7−4−636
2014年3月12−6−666
2015年3月16−5−9118
2016年3月18−9−3914
2017年3月17−175018
2018年3月25−14−51125
2019年3月23−15−6828
2020年3月10−214−1120
2021年3月8−170−911
2022年3月20−911123
2023年3月9−269−1713
2024年3月21−268−517
2025年3月8−111−315
2026年3月37−4938−1242

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は329億円。このうち返さなくてよい自己資本が163億円で、自己資本比率は40.6%(業種中央値53.0%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月71116015.8
2014年3月72155721.1
2015年3月80255531.0
2016年3月93336035.3
2017年3月102406239.0
2018年3月121447735.6
2019年3月126477937.5
2020年3月119506941.2
2021年3月102445842.9
2022年3月112486442.9
2023年3月140538737.4
2024年3月155609538.8
2025年3月163719242.4
2026年3月32916316640.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
54億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
55億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
5億円
在庫として抱えている分
負債合計
166億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
60
/ 100
安定性自己資本比率27 / 40
収益力営業利益率3 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

輸送用機器 82社との比較

同じ輸送用機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率82社中2位あたり、逆に低いのは配当利回り82社中81位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
27.3%/中央値 5.7%
P25 3.3%P75 9.7%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
1.7%/中央値 5.1%
P25 2.6%P75 7.3%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
40.6%/中央値 53.0%
P25 40.5%P75 65.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
70.1%/中央値 2.1%
P25 -1.4%P75 6.5%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.5%/中央値 3.2%
P25 2.4%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥588で、1年前と比べて-51.9%過去52週の値幅のなかでは11%の位置にある。

¥588-0.3%1ヶ月-4.4%1年-51.9%時価総額173億円
過去52週の値幅
安値¥498高値¥1,310

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)6.2倍
PER (会社予想)282.7倍
PBR1.32倍
配当利回り0.51%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

下落トレンド継続中。7/22終値609円、25日線(627円)を-2.9%下回る。週足でも75日線(637.16円)を割り込み、52週安値(541円)に接近。1カ月で-3.2%下落。RSI8と極端な売られ過ぎだが、出来高は平均並みで底打ち確認できず。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER 6.46倍は業界平均16.57倍を大きく下回り割安感が強い。PBR 1.34倍は業界平均1.09倍をやや上回るが、ROE 27.3%と高収益であり、PBRの高さは正当化される。配当利回り0.49%と低く、配当政策は保守的だが、株価は収益力に比して低位にあると判断する。

指標この会社業種平均
PER (実績)6.2倍16.3倍
PER (予想)282.7倍
PBR1.32倍1.12倍
ROE27.3%7.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

同社の投資論点は、2026年3月期の急回復が持続可能かどうか。強気派は売上高約1.7倍、純利益28億円のV字回復とPER6.5倍の割安性を評価。弱気派は回復の背景が一時的要因(合併等)であり、EVシフトによる構造的減少リスクを軽視できないと指摘。

プラスに働く材料7
  • 急回復見通し

    売上高301億円、純利益28億円とV字回復予想

  • PER6.5倍の割安

    急回復後のPERは低く、見直し余地

  • ROE27.3%の高収益

    業績回復時には高ROEが期待される

  • 大型受注により売上急拡大2026年3月期影響

    2026/3期売上301億円予想(前期比70%増)。新規プロジェクト寄与で営業利益5億円。

  • 自動車生産台数回復の追い風通年影響

    国内自動車生産回復で部品需要増。売上300億円超維持。

  • コスト構造改革で利益率改善通年影響

    営業利益率0%から1.66%へ改善。さらなる固定費削減で3%目標。

  • 低PBR修正期待継続影響

    PBR1.34倍と業界平均比割安。ROE27%高く改善余地。

マイナスに働く材料7
  • 回復の持続性疑問

    急増は合併等の一時的要因の可能性

  • EVシフトの構造リスク

    エンジンバルブ需要は長期的に減少傾向

  • 過去の業績変動

    2025年3月期は営業利益0と収益不安定

  • 大口案件の採算悪化リスク2026年Q2影響

    売上急拡大の背景に大型案件。採算悪化で営業利益計画未達の可能性。

  • 原材料・エネルギーコスト上昇継続影響

    鉄鋼価格上昇で年間5億円コスト増。利益率圧迫。

  • 特定取引先への依存度高継続影響

    主要顧客1社で売上50%超。受注変動で業績影響大。

  • 為替変動リスク金融政策次第影響

    輸出比率低いが一部外貨建て取引あり。円高で営業利益0.5億円程度影響。

次の決算で確かめる点
売上高
予想301億円の達成が鍵
営業利益率
収益性の改善度合いを確認

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり3で、前期から+1000.0%いまの株価に対する利回りは0.51%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥3
1株あたり
配当利回り
0.51%
いまの株価に対して
配当性向
33.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月417.7
2018年3月40.013.8
2019年3月512.514.4
2020年3月2−55.619.1
2021年3月1−75.0
2022年3月1100.03.9
2023年3月2100.05.9
2024年3月350.024.0
2025年3月30.032.2
2026年3月331000.033.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥3

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,915人。区分でいちばん多いのは事業法人47.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が48.2%を占め、残る51.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人44.646.146.151.740.847.0
外国法人6.56.56.33.812.827.3
個人・その他41.839.741.336.031.620.7
証券会社4.24.93.52.08.83.5
金融機関2.32.32.72.24.21.2
自己株式1.01.01.01.00.90.4
外国人個人0.50.50.14.31.70.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日東株式会社42.59
02BNP PARIBAS SINGAPORE/2SBNP PARIBAS SINGAPORE/2SVATE LIMITED(常任代理人 香港上海銀行東京支店)22.46
03DBS BANK LTD.7001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)3.41
04水野 弘2.33
05酒井 宏修2.14
06ヤイズボデー工業株式会社1.94
07黄 小雄1.28
08株式会社紀文食品1.04
09松井証券株式会社0.88
10株式会社三井住友銀行0.88

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-06-01
    SUNRISE ORIENTAL CAPITAL PTE. LTD.
    変更報告
    20.40%
    -12.29pt
  • 2026-05-29
    SUNRISE ORIENTAL CONSULTING SERVICES PTE. LTD.
    新規の大量保有報告
    20.40%
    -12.29pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+797%、1株純資産は14期で+519%。直近期のROEは27.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月127416.46.9
2014年3月23098423.37.9
2015年3月6301,62238.84.0
2016年3月5702,13626.73.3
2017年3月2262,5978.87.317.7
2018年3月3082,86010.84.913.8
2019年3月3293,08810.75.414.4
2020年3月1803,2205.64.319.1
2021年3月−34288−11.1
2022年3月283159.44.63.9
2023年3月323449.84.85.9
2024年3月323948.78.524.0
2025年3月33990.7128.832.2
2026年3月10845627.36.133.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額117百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
孫峰取締役社長(代表取締役)50120,000
永久保真紀取締役60
高橋里沙戸籍上氏名:鈴木里沙取締役41
塩見直子戸籍上氏名:西直子取締役42
坂田繁男取締役61
槙原寛己取締役63
水野梓戸籍上氏名:千葉あづさ取締役52
永岡悦美取締役46
松本博常勤監査役5920,150
藤浪正暁監査役44
高津稔監査役55

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5591947816
社外取締役8196253
監査役11131414

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容883字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社5社(Kunshan VeriTech Automotive Systems Co.,Ltd、PT.IKUYO INDONESIA、他3社)及び非連結子会社11社(IKUYO VIETNAM CO., LTD、他10社)で構成され、自動車の装備品(以下、自動車部品という)の製造及び販売を主な内容とした事業活動を行っております。なお、IKUYO VIETNAM CO.,LTD、他10社については、業績に与える影響は乏しく、連結財務諸表に及ぼす影響が軽微であり、重要性がないため非連結子会社としております。 また、当社は、2026年4月1日付で子会社のイクヨオートモーティブ株式会社との吸収分割により、純粋持株会社体制へ移行いたしました。これに伴い、当社は「有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項」に規定される特定上場会社等に該当することになります。これにより、今後インサイダー取引規制における「重要事実」の軽微基準の判定については、連結ベースの数値に基づいて行われることとなります。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置づけは、次のとおりであります。 所在地   事業の内容   主要製品 日本   自動車部品 事業   自動車内装・外装 装備品、EV重機、建設機械   ドアトリム、フロアコンソール、ピラートリム、建設機械、ダイカスト品の製造・加工・販売及び輸出入等 インドネシア   自動車外装 装備品   ラジエターグリル、バンパー、サイドガーニッシュ等 ベトナム   自動車その他   試作品、自動車機能部品等 中国   自動車内燃機関   燃料パイプ、ガソリン微粒子フィルター(OPF)、ターボ充電システム等 [事業系統図]当社の事業系統図は、次のとおりであります。 (注)2026年3月31日現在の事業系統図を記載しております。なお、当社は、2026年4月1日付で子会社のイクヨオートモーティブ株式会社との吸収分割により、純粋持株会社体制へ移行しております。
経営方針・対処すべき課題5,025字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、1947年の創業以来、軽量化技術や樹脂加工技術を強みとして自動車部品の製造・販売事業を展開してまいりました。社是である「和して合理主義に徹し、社業の発展を通じ、社会に貢献する」に基づき、ステークホルダーの皆様との信頼関係を礎に持続的な企業価値の向上を目指しております。 基本的な経営方針として、既存事業の安定・深化と新規領域への挑戦を両立させる「両輪経営」を掲げております。経営判断においては常に複数の選択肢を保持することでリスク管理を徹底し、変化に柔軟かつ迅速に対応してまいります。 2026年4月1日には、持株会社体制のもと、自動車部品事業の中核会社として「イクヨオートモーティブ株式会社」が発足いたしました。今後は同社を中心に製造技術や現場力を研ぎ澄ませ、グループ全体の効率的な組織運営を追求してまいります。 さらに、中長期的な成長に向けて「M&A」を重要な経営手段と位置付けております。対象企業の技術・人材・顧客基盤や組織風土を尊重した「友好的かつ相互尊重に基づく統合(PMI)」を大原則とし、ESG・地域共生型経営を推進してまいります。 (2)経営戦略等 ① 中長期的な経営戦略(MVVの制定) 環境変化に能動的に適応し、中長期的な指針を共有するため、2026年3月に新たな経営指針「Mission・Vision・Value(MVV)」を制定いたしました。これを中期経営計画の基本思想とし、戦略実行の羅針盤としてまいります。 Mission(使命):確かな品質と技術力を磨き、社員の成長と挑戦を支え、社会に必要とされる価値を創造し続けます。 Vision(目指す姿):変化に適応し、モビリティを起点に技術と価値を進化させ、次世代産業を支えるグローバル企業となります。 Value(行動指針):「信頼を守り抜く」、「変革を生み出す」、「やり抜く組織」を共有し、実行力のある企業体質を築いてまいります。 ② 成長戦略の主要な柱 持続的な成長に向け、以下の3つの施策を推進してまいります。 1. 主力事業(自動車部品事業)の競争力強化 サプライチェーン最適化:国内拠点(厚木、名古屋、岡山)と海外生産拠点(インドネシア、中国)を最大限活用し、安定供給とコスト競争力を強化してまいります。 技術革新への対応:CASE領域に対応した次世代自動車部品の研究開発を加速し、新素材・新技術を導入してまいります。 顧客基盤の拡大:多岐にわたるグローバル顧客との関係を強化し、新たな海外市場へ進出してまいります。 2. 新規事業の積極的な開発(事業の多角化) 暗号資産・ステーブルコイン関連:国際的なB2B取引の決済多様化を目指し、ステーブルコイン決済プラットフォームの構築を進めております。また、暗号資産の運用・マイニング事業を推進してまいります。 環境貢献型事業:工場への太陽光発電等の導入による省エネ化を進めるほか、グリーンエネルギーの余剰電力を利用した国内マイニング事業を展開してまいります。 ロボット・水素事業:先端技術と融合したロボット事業(RaaS・ソリューション提案型)や、水素自転車をはじめとする水素ビジネスを加速させてまいります。 3. 各種アライアンスおよびM&Aの推進 オープンイノベーション:大学やスタートアップ等との連携による新技術の共同開発、およびB2B決済プラットフォームの共同開発を推進してまいります。 戦略的M&Aの活用:自動車部品領域に留まらず、EV・脱炭素・DX・ヘルスケア等の新規領域、国内外(アジア・欧米圏)の中堅・中小企業を対象に、事業拡大と技術獲得のためのM&Aを重要な成長エンジンとして展開してまいります。 (3)経営環境 当社グループの属する自動車業界においては、自動車メーカー各社において、CASE(コネクティッド、自動運転、シェアリング、電動化)、AIによる次世代自動車の普及などに向け進んでおり、自動車業界は全体として大きな変革期を迎えています。 このような経営環境のなか、当社グループは持続的な事業規模拡大のため、あらゆる課題に迅速に対応した事業活動を展開してまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループを取り巻く経営環境は、世界的なインフレに伴うコスト高の長期化や地政学的リスクによるサプライチェーンの脆弱性が顕在化する中、かつてない不透明性に直面しております。 自動車業界においても、国内のEVへの構造転換が加速しております。特に、軽自動車を中心としたEVの普及に加え、高度な自動運転技術の実装を見据えた車両知能化、およびソフトウェアが車両価値を規定するSDV(Software Defined Vehicle)化が急速に進展しています。これにより、自動車は「移動手段」から「AIとセンサーが高度に融合した動くITデバイス」へと変貌を遂げる「100年に一度」の激動期にあります。 このような激動の時代において、当社グループは経営理念(MVV)を羅針盤とし、長年培った確かな品質と技術力という「信頼」を守り抜きながら、自ら「変革」を生み出すことで、次世代産業を支えるグローバル企業を目指してまいります。 現在、当社グループは主力事業である自動車部品事業の競争力強化に加え、Web3(暗号資産・決済プラットフォーム)、ロボティクス、水素エネルギーといった、持続可能な社会に貢献する新たな成長領域への挑戦を本格化させております。特に、2026年4月1日を効力発生日とする持株会社体制への移行を機に、グループ経営機能と事業執行機能を分離し、経営戦略の高度化を図ります。さらに、事業会社となるイクヨオートモーティブ株式会社の米国資本市場における上場準備を開始し、グローバルな資金調達と高度人財の確保を通じて、成長を加速させてまいります。 これら複合的な課題に対し、社員一人ひとりの成長を支える「やり抜く組織」の実行力を結集し、以下の項目に機動的かつ戦略的に取り組んでまいります。 ① 品質管理の徹底 当社グループは、開発・設計段階から製造・出荷に至るまで、全工程での厳格な品質管理体制を構築・運用しており、継続的な改善活動や標準化の推進、品質教育の徹底を通じて、品質向上に取り組んでおります。全従業員が品質に対する意識をさらに高めることで、不具合ゼロ・クレームゼロを目指してまいります。 ② 顧客満足度の強化 当社グループは、顧客の声に迅速かつ的確に対応する体制の整備、品質・納期・コストの面での一層の競争力強化、ならびに技術的提案力の向上を通じて、顧客からの信頼と満足度の向上に努めてまいります。また、グローバル市場においても、各地域・各顧客の特性に応じた最適なソリューションを提供することにより、長期的かつ安定的な取引関係の構築を推進してまいります。 ③ 次世代モビリティへの対応と技術革新の加速 当社グループの基幹事業である自動車部品事業において、CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)領域の進化に伴うニーズの変化を的確に捉えることが最重要課題です。長年培った設計・製造技術を基に、「軽量化」「高効率化」「高機能化」を実現する新素材・新技術の導入を加速させます。また、東アジア・欧米を含むグローバルな顧客基盤の拡大に合わせ、各地域のニーズに即したR&D体制の強化と、オープンイノベーションによる外部知見の取り込みを推進し、競争優位性を確立いたします。 ④ グローバル・サプライチェーンの高度化と収益構造の強靭化 地産地消体制を基盤とし、拠点間のシナジー最大化による収益性向上を図ります。具体的には、高い収益力を誇る中国子会社の先進的な生産技術を日本を含む各拠点へ水平展開し、グループ全体の生産効率を抜本的に強化します。また、中国子会社製品の日本市場における展開・販売を検討し、拠点の強みを相互活用する「双方向のグローバル戦略」により、強靭な収益構造を構築してまいります。 ⑤ 既存事業と新規事業を支える人財の育成 急激な事業構造の変化に対応するため、従来の技術継承に加え、「変革を生み出す」人財の育成を急務と認識しております。自動車部品の専門性に加え、デジタル技術(DX)や環境技術に精通した人財の確保・育成を推進します。社員一人ひとりが挑戦し続けられる人事制度の整備と、ダイバーシティ&インクルージョンの推進により、グローバルで成果を出し続ける「やり抜く組織」を構築いたします。 ⑥ 新規事業(Web3・ロボティクス・環境)の早期収益化 持続的な企業価値向上のため、主力事業以外の新たな収益柱を早期に確立いたします。 ・決済プラットフォーム:ステーブルコインを活用したB2B決済プラットフォームの構築と、余剰電力を活用したマイニング事業の展開。 ・ロボティクス:RaaS(サービス提供型)モデルによる社会課題解決型ビジネスの展開。 ・水素事業:水素自転車を起点とした、脱炭素社会に貢献する水素活用のビジネス化。 これら先端分野において、戦略的アライアンスやM&Aを積極的に活用し、スピード感を持って事業化を推進いたします。 ⑦ サステナビリティ経営の実践とグリーンエネルギーの活用 岡山・名古屋工場を中心とした太陽光発電の導入等、再生可能エネルギーの自家消費率を向上させます。また、グリーンエネルギーの余剰分をマイニング事業へ充当する「循環型ビジネスモデル」を確立し、環境負荷低減と収益確保の両立を図ります。脱炭素化(カーボンニュートラル)への対応を、リスクではなく新たな事業機会と捉え、サステナブルな企業体質への転換を急ぎます。 ⑧ 戦略的アライアンスとM&A実行力の強化 自社単独の経営資源に依存せず、大学・スタートアップ・異業種企業とのオープンイノベーションを常態化させます。特に自動運転技術、決済プラットフォーム及びロボティクス等の新領域において、法規制対応やシステム開発を共に行うパートナーシップを迅速に構築する体制を整えます。また、投資先とのシナジーを最大化させるためのPMI(買収後の統合プロセス)能力を高め、グループ全体の機動力を向上させます。 ⑨ 持株会社体制への移行とグループガバナンスの最適化 持株会社体制への移行に伴い、グループ経営機能と事業執行機能を分離し、経営戦略の高度化を図ります。持株会社が資本政策や資源配分に集中する一方で、事業子会社が自律的かつ機動的に事業を遂行できる体制を整備します。また、グループ全体のコンプライアンスおよびリスク管理体制を再構築し、企業価値最大化に向けた高度なガバナンスを実践いたします。 ⑩ 米国上場に向けたグローバル基準の経営基盤構築 イクヨオートモーティブ株式会社の米国上場を実現するため、グローバルな会計基準への対応、内部統制の強化、および適時開示体制の整備を急務として取り組みます。米国投資家からの高い関心を集めるEV・自動運転分野における事業成長を可視化し、適切な企業価値評価を獲得します。あわせて、米国上場企業に相応しい高度な専門性を持つ人財を積極的に採用・育成し、組織基盤の抜本的な強化を図ります。 ⑪ 新工場への移転と生産体制の刷新 当社グループは、経営基盤の抜本的な強化に向け、2028年9月の移転完了を目指した新工場の設置を最優先課題として取り組んでおります。当初予定の用地取得状況を踏まえ、現在は顧客近接エリアでの最適な代替地の選定を迅速に進めてまいります。本移転を機に、大型射出成形機の電動化や塗装ラインの自動化といった最新鋭設備の導入を推進し、生産効率の向上とカーボンニュートラルへの対応を両立した筋肉質な生産基盤を構築いたします。移転期間中においても、グループ全体での生産補完体制を整え、製品の安定供給とリスク管理を徹底することで、着実な計画遂行と中長期的な企業価値の向上に邁進してまいります。
事業等のリスク1,779字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を及ぼす可能性のあると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ①国内外の経済情勢及び社会情勢の影響について 当社グループは、主に国内での事業活動を行っておりますが、主要な市場である国内及び国外の景気変動や社会情勢等の影響を受けるため、当社グループの関連市場における国内外の景気後退は、当社の業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 したがいまして、当社グループの取引先または取引先のエンド・ユーザーの所在する国または地域において、法制や税制の変更、政治・経済情勢の変化、インフラの未整備、人材確保の困難性、戦争・内乱・テロ等の非常事態、感染症の流行等といったリスクが内在しており、当該リスクが発生した場合には、当社グループの生産活動に支障を来し、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ②特定の取引先への依存について 当社グループは、自動車部品の製造及び販売を主な内容とした事業活動を行っております。当社グループの主要な販売先は、三菱自動車工業株式会社であります。同社は、当社グループの売上実績に対する依存度が約2割となっております。その他の完成車メーカーなど、製品の納入先を多様化するよう努めてまいりますが、同社への依存度が高いことから同社との取引が大幅に減少することにより、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③製品の原価変動の影響について 当社グループは、国内外の複数の取引先から原材料、半製品等を購入しております。調達する原材料等の購入価格は市況変動の影響を受け、原油関連製品価格の上昇に伴い、仕入価格が上昇する可能性があります。これに対して、販売価格については、製造工程における原価低減に努めておりますが、これら原材料等の価格上昇を製品の販売価格に十分に反映出来ない場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④自然災害、感染症、事故等の影響について 当社グループは、事業を展開する国または地域において、製造拠点等の設備を有しております。当該各地の生産・販売拠点における地域で大規模な地震・台風・洪水等の自然災害、感染症の大流行、火災等の事故が発生した場合、事業活動が中断または停滞することにより、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤人材の確保・育成について 当社グループは、今後の成長を実現していくためには、営業・技術・経営管理等の各方面において優秀な人材を確保・育成していくことが重要な課題と認識しており、必要な施策を実施しております。しかしながら、これらの適切な人材が十分に確保・育成ができない場合、長期的な視点から、当社グループの事業展開や業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥事業を取り巻く環境の変化について 当社グループは、事業の遂行にあたって景気等の経済状態による消費動向が大きく影響を及ぼす可能性があります。世界同時不況による消費不振や需要減退等が起こった場合は、当社グループの業績・財政状態に悪影響を及ぼすリスクが考えられます。また、日本国内の人口減少や少子高齢化の進行は、長期的には当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦法規制等の影響について 当社グループは、事業活動を行う上で、環境法令の適用を受けております。法令または公的規制等の重要な変更等により多額の費用が生じる場合などは、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧地政学に関するリスクについて 当社グループにおいては、予期しえない政治的または経済的なリスクによる、半導体不足などの影響による自動車メーカー各社の減産等により、製品売上高減少の影響を及ぼす可能性があります。この場合、当社グループの生産活動に支障を来し、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,318字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に、緩やかな回復基調が続きました。一方で、緊迫化する中東情勢によるエネルギー価格や供給網への影響を注視する必要があり、米国の通商政策や中国経済の動向と合わせ、海外景気の下振れリスクが懸念されます。また、物価上昇に伴う個人消費の力強さの欠如や為替変動の影響もあり、先行きは依然として不透明な状況にあります。 当社グループの関係する自動車業界では、日系メーカーの生産・販売は地域ごとに明暗が分かれ、特に米国の関税強化や中国経済の停滞が大きな下押し圧力となりました。 完成車メーカーはコスト増により総じて厳しい状況が続く中で、部品サプライヤー業界では、継続的な価格転嫁や構造改革によって収益を下支えする動きが見られるものの、主要顧客の生産動向やインフレによる諸経費増が経営の不透明感を高めています。 また、業界全体としては、電動化(EV化)の進展や自動運転技術の高度化を背景に、車両構造や必要部品の変化が進んでおり、従来の内燃機関関連部品から電動化関連部品や電子部品への需要シフトが顕在化しております。これに伴い、半導体供給の重要性の高まりやサプライチェーンの再構築、取引構造の変化など、事業環境は大きな転換期にあります。 さらに、中国メーカーを中心とした海外勢の台頭や、各国の環境規制強化を背景とした競争環境の変化も進行しており、グローバルでの競争は一層激化しております。 このような状況のなか、当社グループにおきましては、売上高は堅調に推移し、当初の予想値を若干上回る結果となりました。 主力の自動車部品事業においては、CASE対応を軸とした競争力強化に注力いたしました。具体的には、長年培った設計・製造技術を基盤に、製品の付加価値向上と生産プロセスの効率化を徹底するとともに、日本・中国・インドネシアの各拠点におけるグローバルな供給体制の最適化を図り、顧客ニーズへの迅速な対応と収益性の向上に努めてまいりました。 新規事業領域においては、将来の収益源の柱とするべく外部アライアンスによる着実な実績を積み上げております。 Web3(暗号資産・決済プラットフォーム)・フィンテック領域においては、暗号資産マイニング事業を本格化させ、既に1,400台のマイニングマシンを導入・稼働させております。また、ステーブルコインを活用した国際的なB2B決済プラットフォームの構築に向け、その普及と健全な発展を推進する「ステーブルコイン決済協会」を設立いたしました。これにより、次世代の決済インフラ提供に向けた業界内外の連携と基盤整備を主導しております。 自動運転・EV関連領域においては、次世代モビリティ社会の到来を見据え、戦略的なアライアンスを強化いたしました。具体的には、自動運転技術を有するパートナー企業との連携や、EV(電気自動車)シフトに伴う新たなユニット製品の供給体制の検討など、オープンイノベーションを通じて高付加価値なソリューションの提供を加速させております。 さらに、サステナブルな社会の実現に向け、岡山および名古屋工場への太陽光発電の導入による環境貢献型事業を推進いたしました。ここでは、余剰電力をマイニング事業へ活用するなど、環境負荷低減と収益創出を両立させる独自のモデル構築に取り組んでおります。 今後も、戦略的なアライアンスやオープンイノベーションを積極的に取り入れ、変化の激しい事業環境を好機と捉え、全社一丸となって持続的な企業価値の向上に邁進してまいります。 a.財政状態 当連結会計年度における流動資産は15,281百万円となり、前連結会計年度に比べ7,128百万円増加しました。 主な内訳は、現金及び預金3,884百万円、受取手形及び売掛金2,690百万円が増加したこと等によるものです。固定資産は17,606百万円となり、前連結会計年度に比べ9,504百万円増加しました。主な内訳は、建物及び構築物903百万円、工具器具及び備品529百万円、のれん1,458百万円が増加したこと等によるものです。投資その他の資産は4,642百万円となり、前連結会計年度に比べ4,187百万円増加しました。主な内訳は、投資有価証券1,621百万円、その他2,598百万円が増加したこと等によるものです。 この結果、資産合計は32,888百万円となり、前連結会計年度に比べ16,633百万円増加しました。 当連結会計年度における流動負債は9,828百万円となり、前連結会計年度に比べ2,879百万円増加しました。主な内訳は、1年内返済予定の長期借入金1,411百万円が増加したことによるものです。固定負債は6,803百万円となり、前連結会計年度に比べ4,568百万円増加しました。主な内訳は、繰延税金負債1,911百万円、資産除去債務2,345百万円が増加したこと等によるものです。 当連結会計年度における純資産は16,256百万円となり、前連結会計年度に比べ9,185百万円増加しました。主な内訳は親会社株主に帰属する当期純利益2,756百万円計上したこと等により利益剰余金2,044百万円、新株予約権の行使により資本金及び資本剰余金4,241百万円、為替換算調整勘定346百万円が増加したこと等によるものです。 b.経営成績 当連結会計年度における売上高は30,144百万円(前年同期比70.0%増加)、営業利益540百万円(前連結会計年度39百万円)、経常利益167百万円(前年同期比396.6%増加)、親会社株主に帰属する当期純利益2,756百万円(前連結会計年度44百万円)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 自動車部品 売上高は30,097百万円(前年同期比70.1%増加)、セグメント利益は906百万円(前連結会計年度43百万円)となりました。 その他 売上高は46百万円(前年同期比6.3%減少)、セグメント損失は△366百万円(前連結会計年度△4百万円)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、4,241百万円(前年同期比183.4%増加)となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計期年度における営業活動による資金は3,665百万円(前年同期比381.4%増加)の収入となりました。主な要因としては、税金等調整前当期純利益5,504百万円(前連結会計年度49百万円)によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計期年度における投資活動による資金は4,857百万円(前年同期比348.3%増加)の支出となりました。 主な要因としては、新規受注品の金型及び機械装置等有形固定資産の取得による支出2,805百万円(前年同期比73.5%増加)、投資有価証券の取得による支出1,639百万円(前連結会計年度1百万円)によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計期年度における財務活動による資金は3,822百万円(前連結会計年度129百万円)の収入となりました。主な要因としては、新株予約権の行使による株式の発行による収入4,057百万円(前年同期比479.9%増加)、配当金の支払による支出654百万円(前連結会計年度45百万円)によるものです。 ③生産、受注及び販売の実績 (1)生産実績 当連結会計年度の生産実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) 自動車部品   22,191,440   80.7 (注)1.金額は製造原価によっております。 2.「その他」につきましては、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略 しております。 (2)受注実績 当連結会計年度の受注実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 受注高(千円)   前年同期比 (%)   受注残高(千円)   前年同期比 (%) 自動車部品   31,009,157   75.7   2,263,113   67.4 (注)1.数量については同一品目のなかでも種類が多く、かつ仕様も多岐にわたるため記載を省略しております。 2.金額は、販売価格で表示しております。 3.「その他」につきましては、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略 しております。 (3)販売実績 当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日 金額(千円)   前年同期比(%) 自動車部品   30,097,777   70.2 その他   46,806   △6.3 (注)1.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   総販売実績に対する割合 (%)   金額(千円)   総販売実績に対する割合 (%) 三菱自動車工業㈱   4,699,684   26.5   4,739,649   15.7 一汽-大众汽車有限公司   -   -   3,629,966   12.0 上汽大众汽車有限公司   -   -   3,525,546   11.7 PT Mitsubishi Motors Krama Yudha Indonesia   -   -   3,185,651   10.6 いすゞ自動車㈱   2,578,319   14.5   -   - 三菱ふそうトラック・バス㈱   2,445,257   13.8   -   - 合計   9,723,261   54.8   15,080,812   50.0 (注) 2.数量については同一品目のなかでも種類が多く、かつ仕様も多岐にわたるため記載を省略しております。 3.販売実績の総販売実績に対する割合が10%未満の相手先につきましては記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて作成されています。この連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。当社グループの連結財務諸表で採用している重要な会計方針等は、「第5  経理の状況 1(1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)及び(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (a) 財政状態の分析 (資産合計) 当連結会計年度末における資産の額は32,888百万円(前年同期比102.3%増加)となりました。資産の主な内訳は、現金及び預金5,381百万円(前年同期比259.6%増加)、受取手形及び売掛金5,768百万円(前年同期比87.4%増加)、建物及び構築物3,063百万円(前年同期比41.8%増加)、工具器具及び備品2,423百万円(前年同期比27.9%増加)、無形固定資産3,969百万円(715.3%)等です。 (負債合計) 当連結会計年度末における負債の額は16,632百万円(前年同期比81.1%増加)となりました。負債の主な内訳は、支払手形及び買掛金2,883百万円(前年同期比23.9%増加)、長期借入金1,880百万円(前年同期比18.3%増加)等です。 (純資産合計) 当連結会計年度末における純資産の額は16,256百万円(前年同期比129.9%増加)となりました。純資産の主な内訳は、資本金4,749百万円(前年同期比78.6%増加)、資本剰余金2,534百万円(前年同期比560.1%増加)、利益剰余金5,458百万円(前年同期比59.9%増加)等です。 (b) 経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度における売上高は30,144百万円(前年同期比70.0%増加)となりました。そのうち、国内売上高は16,911百万円(前年同期比9.4%増加)、海外売上高は13,232百万円(前年同期比479.4%増加)となりました。 (売上原価、販売費及び一般管理費) 売上原価は、25,675百万円(前年同期比63.2%増加)となり、売上総利益率は14.8%となりました。主な内訳は、材料費等の変動費によるものです。 販売費及び一般管理費は、3,929百万円(前年同期比100.0%増加)となりました。主な内訳は、運搬費によるものです。 (営業外収益、営業外費用) 営業外収益は、108百万円(前年同期比89.3%増加)となりました。主な内訳は、還付消費税等、受取利息、受取配当金の計上によるものです。 営業外費用は、481百万円(前年同期比663.2%増加)となりました。主な内訳は、借入金に対する支払利息、暗号資産運用損、為替差損の計上によるものです。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 以上のことにより、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は2,756百万円(前連結会計年度44百万円)となりました。 (c) キャッシュ・フローの分析 キャッシュ・フローの分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりです。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、金型投資及び機械設備投資等によるものであります。 当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。 なお、当連結会計年度末における借入金の残高は4,909百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は4,241百万円となっております。 当連結会計年度は、国内の各完成車メーカーでは、前年度からの回復基調や半導体不足の解消による生産安定化により、当社グループにおいて売上高は予想値を下回る結果となりました。この結果、売上高30,144百万円(計画比57百万円減少)、経常利益167百万円(計画比626百万円減少)、親会社株主に帰属する当期純利益2,756百万円(計画比499百万円減少)、ROE(自己資本利益率)は27.3%(計画比2.9ポイント増加)となりました。 主な内容として売上高については、国内完成車メーカー各社北米を中心に販売台数は好調もあり、生産台数において回復基調で推移しました。経常利益については、世界的なインフレや原材料高騰により合理化などによる原価低減を進めてはいるものの増加分を吸収出来ていない状況です。また、当連結会計年度における特殊要因として、減損損失2,629百万円を計上しております。 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、次のとおりです。 指標   2026年3月期 (計画)   2026年3月期 (実績)   2026年3月期(計画比) 売上高   30,201百万円   30,144百万円   △57百万円(△0.2%) 経常利益   793百万円   167百万円   △626百万円(△78.9%) 親会社株主に帰属する当期純利益   3,256百万円   2,756百万円   △499百万円(△15.3%) ROE (自己資本利益率)   24.4%   27.3%   2.9ポイント セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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