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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

阪和興業

HANWA CO.,LTD.8078 · Prime · 卸売業

鉄鋼を中心とする総合商社。機能素材から食品まで幅広く手掛ける。

概要

阪和興業は1947年に大阪で鉄鋼卸売業として創業した大手総合商社である。鉄鋼を中核に、非鉄金属、食品、エネルギー、住宅資材など幅広い商材を扱い、鋼材加工やリサイクル金属加工も手掛ける。国内外に約80の拠点を持ち、107の連結子会社で構成される。2025年3月期の連結売上高は2兆5,545億円、営業利益は615億円、従業員数は6,079人。東南アジアや北米など海外売上比率は約40%を占める。

鉄鋼を中核とする7つの事業セグメント

阪和興業の事業は7つの報告セグメントで構成される。最大の鉄鋼事業は条鋼、鋼板、特殊鋼、線材、鋼管などを扱い、2026年3月期の売上高は1兆719億円と全体の約40%を占める。プライマリーメタル事業は合金鉄やステンレス母材、リサイクルメタル事業は非鉄金属のリサイクル原料を扱い、売上高はそれぞれ2,441億円、2,842億円。食品事業は水産物と畜産物で1,505億円、エネルギー・生活資材事業は石油製品や化学品で3,837億円。海外販売子会社は各地域で多種多様な商材を扱い5,177億円、その他(住宅資材・機械)は1,339億円の売上高となる。鉄鋼事業のセグメント利益は387億円と最大だが、プライマリーメタルは1.5億円の損失、リサイクルメタルは13億円の利益など、収益構造は多様である。

国内外に広がる販売網と加工拠点

阪和興業は国内に東京本社、大阪本社、名古屋支社など主要都市に拠点を持ち、海外は北米(米国、カナダ、メキシコ)、中南米、欧州(オランダ、イタリア、英国)、東南アジア(シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア、ベトナム)、中国(上海、広州、東莞など)、中東(UAE)、アフリカ(南アフリカ)に子会社を配置する。鉄鋼加工では、メキシコ、タイ、インドネシア、マレーシア、中国などに鋼材サービス拠点を有し、現地での切断・加工・保管サービスを提供する。食品事業では米国やカナダに水産加工拠点を持ち、エネルギー事業ではインドネシアにバイオマス関連会社を置く。連結子会社107社、関連会社37社で構成され、国内外のサプライチェーンを統合している。

安定した収益基盤と財務体質

2026年3月期の連結売上高は2兆6,627億円、営業利益584億円、親会社株主に帰属する当期純利益383億円。自己資本比率は35.3%、ネット負債倍率は0.6倍と財務は健全。過去10年の売上高は1.5兆円から2.6兆円へ拡大し、当期純利益は2020年3月期に137億円の赤字を記録したが、その後回復し2023年3月期には515億円の最高益を達成。収益の源泉は鉄鋼事業が中心だが、海外販売子会社や非鉄金属事業も寄与する。2024年3月期には劣後特約付きローン500億円を実施し、資本性を強化している。

M&Aによる事業拡大と多角化

阪和興業は2010年以降、M&Aを積極的に活用し事業基盤を拡大してきた。昭和メタル(非鉄金属)、ダイコースチール、トーヨーエナジー(エネルギー)、すばる鋼材、シーテルシュリンプ(食品)、廣内スチール、三栄金属(住宅資材)、北陸コラム、福岡鋼業、ダイサン、日興金属、亀井鐵鋼、ジャパンライフなど、鉄鋼関連から食品・エネルギー・住宅資材まで多岐にわたる企業を子会社化。直近ではシンクス(住宅設備)やマルゴ福山水産(食品)を取得。海外でもメキシコやイタリア、英国に新会社を設立し、2017年には再保険会社HANWA REINSURANCE CORP.を設立するなど、リスク分散と収益源の多様化を進めている。

業界の中での役割はマテリアル総合商社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2.7兆円
営業利益
584億円
営業利益率
2.2%
純利益
383億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01鉄鋼主力

条鋼、鋼板、特殊鋼、線材、鋼管などの鉄鋼製品の販売が中核。加工・保管サービスも提供し、国内外に広がるネットワークで顧客に供給。

主な製品・サービス5
条鋼
H形鋼、I形鋼、山形鋼など、建築・土木用形鋼。
鋼板
薄板、厚板、表面処理鋼板など、自動車・家電・建材向け。
特殊鋼
合金鋼、工具鋼、ステンレス鋼など、特殊用途向け鋼材。
線材
棒鋼、線材製品。ばね、ねじ、ワイヤーなどの素材。
鋼管
電縫管、継目無管など、配管・構造用鋼管。

02プライマリーメタル準主力

ニッケル、クロム、シリコン、マンガンなどの合金鉄やステンレス母材、鉄屑等の冷鉄源を取り扱う。インプットから中間製品までを供給。

主な製品・サービス3
合金鉄
鉄合金(フェロアロイ)。鋼の成分調整や特殊鋼製造に使用。
ステンレス母材
ステンレス鋼の原料となるスラブやブルーム。
冷鉄源
鉄スクラップ、還元鉄など、電炉原料。

03食品準主力

水産物(えび、魚類など)および畜産物(食肉)の輸入・販売。国内外の加工拠点も有する。

04リサイクルメタル副次

アルミニウム、銅、亜鉛、チタン、ニッケル等の非鉄金属リサイクル原料や貴金属を取り扱う。環境負荷低減に貢献。

主な製品・サービス2
リサイクル原料
アルミ、銅、亜鉛などのスクラップ。溶解・精製後に再生金属として利用。
貴金属
金、銀、白金族金属の地金やスクラップ。

05エネルギー・生活資材副次

石油製品、工業薬品、化学品、バイオマス・リサイクル燃料を取り扱う。産業用エネルギーや素材を供給。

06その他副次

住宅資材(建材・設備機器)や機械(工作機械・建設機械など)の販売。

07海外販売子会社その他

海外の主要拠点で鉄鋼を中心に多種多様な商品の売買を行う。各地域の市場特性に応じた販売活動を展開。

製品と技術

建築・自動車向け鉄鋼製品の品揃え

鉄鋼事業の主力製品は、建築・土木向けの条鋼(H形鋼、I形鋼、山形鋼)、自動車・家電向けの鋼板(薄板、厚板、表面処理鋼板)、工具やばね向けの特殊鋼(合金鋼、工具鋼、ステンレス鋼)、ねじやワイヤー向けの線材、配管・構造用の鋼管(電縫管、継目無管)である。これらの製品は国内だけでなく、海外の鋼材サービス拠点(メキシコ、タイ、インドネシアなど)で切断・加工・保管され、現地顧客に納入される。また、建設工事の請負も行う。グローバル鉄鋼取扱重量は中計目標で1,700万トンに設定され、加工機能の拡充が競争力の源泉となっている。

非鉄金属・リサイクル原料のサプライチェーン

プライマリーメタル事業では、ニッケル、クロム、シリコン、マンガンなどの合金鉄(フェロアロイ)やステンレス母材、鉄スクラップなどの冷鉄源を取り扱う。南アフリカのSAMANCOR CHROME HOLDINGSはクロム合金の重要な供給源である。リサイクルメタル事業では、アルミニウム、銅、亜鉛、チタン、ニッケルなどの非鉄金属スクラップや貴金属(金、銀、白金族)を扱う。昭和メタルや日興金属などの子会社が回収・加工を担い、溶解・精製後に再生金属として自動車部品や電子機器に供給する。環境負荷低減に貢献する事業として位置づけられている。

食品・エネルギー・住宅資材への多角化

食品事業では、エビや魚類などの水産物と食肉などの畜産物を輸入・販売する。米国子会社シーテルシュリンプは外食産業向け販売が好調で、カナダ法人、国内のハンワフーズ、丸本本間水産、マルゴ福山水産などが加工・販売を担う。エネルギー・生活資材事業では、石油製品、工業薬品、化学品、バイオマス燃料を取り扱い、トーヨーエナジーや西部サービスが中核となる。住宅資材・機械事業では、北陸コラムや三栄金属、シンクスが建材・設備機器を、阪和アルファビジネスが工作機械を販売。これらの事業の売上高は食品1,505億円、エネルギー・生活資材3,837億円、その他1,339億円(2026年3月期)と、鉄鋼に依存しない収益源として機能する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

鉄鋼・金属の総合商社、国内卸売で存在感

当社は鉄鋼を中心とした金属製品の卸売を手がける総合商社で、国内卸売業界では大手の一角を占める。同業他社との比較では、売上高は最大級であり、営業利益率は低いものの、安定した収益基盤を持つ。ライバルとしてリョーサン菱洋ホールディングスなどが挙げられるが、当社は幅広い商品ラインナップと顧客基盤を強みとする。近年の業績は、売上高が増加傾向で、営業利益率はほぼ横ばいである。課題としては、収益性の改善や海外展開があり、またデジタル化の遅れが指摘される。将来的には、付加価値の高いサービスや新規分野への進出が成長の鍵となる。

強み

  • 業界最大級の売上規模を持ち、スケールメリットを活かせる。
  • 強固なサプライチェーンを有し、安定的な供給が可能。
  • 多様な業種の顧客を持ち、幅広い需要に応えている。
  • 鉄鋼以外にも金属製品や素材を扱い、総合力で勝負する。

課題

  • 売上規模に比べ営業利益率が低く、収益性改善が課題。
  • 海外企業との競争が激化しており、グローバル展開の強化が必要。
  • デジタル変革が遅れており、業務効率化や新サービス開発が急務。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

商社・卸売の時価総額近傍。太字が阪和興業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19902日伝909億円17.5倍
28043スターゼン897億円10.5倍
33950ザ・パック895億円14.9倍
43151バイタルケーエスケー・ホールディングス864億円10.9倍
53946トーモク863億円10.0倍
68078阪和興業827億円10.1倍
78075神鋼商事824億円9.9倍
87613シークス811億円19.4倍
97130ヤマエグループホールディングス805億円7.3倍
108065佐藤商事789億円11.7倍
116331三菱化工機750億円9.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(商社・卸売)に従っています。

会社の歴史

沿革 58件

大阪で鉄鋼卸売業として創業した1947年

阪和興業は1947年4月、大阪市東区に資本金19万8千円で鉄鋼製品の卸売業として設立された。翌1948年12月には東京出張所を開設し、関東圏への販路を拡大。1952年11月には名古屋出張所を設け、国内主要都市への拠点配置を進めた。1963年8月に大阪証券取引所に上場し、1970年9月には東京証券取引所にも上場。この間、鉄鋼専門商社としての基盤を固め、のちの総合商社化への第一歩を踏み出した。

海外子会社の設立と二本社制への移行

1968年9月、初の海外子会社HANWA AMERICAN CORP.を米国に設立。翌1971年7月には香港、1972年4月にはシンガポール、1976年9月にはタイと、アジア拠点を相次いで開設した。1983年7月、東京支社を東京本社に昇格させ、大阪・東京の二本社制を採用。これにより、国内を二極化しつつ海外展開の窓口を東京に集約する体制を整え、グローバル戦略の推進力を高めた。

東南アジアと中国に網を広げた1990年代

1991年2月にマレーシア、1992年12月に台湾、1995年7月に中国(上海)に拠点を設立。東アジア・東南アジアでの販売網を拡充するとともに、1995年4月には国内でも東北支店(仙台)と九州支店(福岡)を開設し、全国展開を進めた。2002年10月には広州、2005年7月には東莞に鋼板加工会社を設立し、中国での加工機能を強化。2004年6月にはタイに鋼材サービス会社を設立するなど、海外でのバリューチェーン構築を本格化させた。

リサイクル・エネルギー・食品分野への進出

2000年6月にエコスチール(現・阪和エコスチール)を設立し、鉄スクラップリサイクル事業に参入。2001年4月には流通センター事業を再編し、東京・大阪・名古屋に専門会社を設立。2006年4月に北海道支店、2007年2月に新潟支店と広島支店を開設。2008年6月には欧州法人(オランダ)、2008年9月にはインドネシア鋼材サービス会社、2009年4月には南アフリカ・ヨハネスブルグ支店を開設。同年7月には米国サンディエゴの鋼材サービス会社を取得し、グローバルカバレッジを拡大した。

M&Aで事業ポートフォリオを拡充した2010年代

2010年4月に昭和メタル、同年8月にダイコースチール、10月にトーヨーエナジーを相次いで子会社化。2011年9月にベトナム法人を設立、12月にすばる鋼材を取得。2012年2月に米国水産会社シーテルシュリンプ、7月に廣内圧延工業(現・廣内スチール)、8月と9月にメキシコ法人2社を設立・取得。2013年10月に三栄金属、11月に北陸コラムを取得し住宅資材分野を強化。2015年4月に福岡鋼業、7月にダイサン、10月に日興金属、12月に西部サービスを傘下に加え、事業ポートフォリオを多角化した。

欧州・新興国展開と直近の子会社化

2017年4月に亀井鐵鋼、10月にジャパンライフ、11月に再保険会社を設立。2018年5月にマレーシアのTATT GIAP STEEL CENTREを子会社化。2020年10月に鉄建工業を追加取得。2022年6月に阪和ダイサン、7月にイタリア法人、12月に田中鉄鋼販売を取得。2024年2月に英国法人、7月にシンクス(住宅資材)、9月にマルゴ福山水産(食品)を子会社化した。これにより連結子会社数は107社に達し、取扱商材と地域の両面で総合商社としての規模を拡大させている。

年表58件を開く

1940年代

  • 1947年4月創業大阪市東区に主に鉄鋼製品を扱う卸売業として設立(資本金198,000円 本店:大阪市)
  • 1948年12月東京出張所(現・東京本社)開設

1950年代

  • 1952年11月名古屋出張所(現・名古屋支社)開設

1960年代

  • 1963年8月上場大阪証券取引所上場
  • 1968年9月HANWA AMERICAN CORP.(現・連結子会社)設立

1970年代

  • 1970年9月上場東京証券取引所上場
  • 1971年7月阪和(香港)有限公司(現・連結子会社)設立
  • 1972年4月HANWA SINGAPORE (PRIVATE) LTD.(現・連結子会社)設立
  • 1976年9月HANWA THAILAND CO., LTD.(現・連結子会社)設立

1980年代

  • 1983年7月東京支社を東京本社に昇格、二本社制を採用

1990年代

  • 1991年2月HANWA (MALAYSIA) SDN. BHD. (現・連結子会社)設立
  • 1992年12月台湾阪和興業股份有限公司(現・連結子会社)設立
  • 1995年4月東北支店(仙台市)、九州支店(現・九州支社(福岡市))開設
  • 1995年7月阪和貿易(上海)有限公司(現・阪和(上海)管理有限公司(現・連結子会社))設立
  • 1997年3月㈱阪和アルファビジネス(現・連結子会社)設立

2000年代

  • 2000年3月HANWA CANADA CORP.(現・連結子会社)設立
  • 2000年6月エコスチール㈱(現・阪和エコスチール㈱(現・連結子会社))設立
  • 2001年4月㈱阪和流通センターをエイチケイ流通センター東京㈱(現・阪和流通センター東京㈱(現・連結子会社))、エイチケイ流通センター大阪㈱(現・阪和流通センター大阪㈱(現・連結子会社))及びエイチケイ流通センター名古屋㈱(現・阪和流通センター名古屋㈱(現・連結子会社))に再編
  • 2002年4月阪和スチールサービス㈱(現・連結子会社)設立
  • 2002年10月広州阪和貿易有限公司(現・連結子会社)設立
  • 2004年6月HANWA STEEL SERVICE (THAILAND) CO., LTD.(現・連結子会社)設立
  • 2005年7月阪和鋼板加工(東莞)有限公司(現・連結子会社)設立
  • 2006年4月北海道支店(札幌市)開設
  • 2007年2月新潟営業所(現・新潟支店(新潟市))、広島営業所(現・中国支店(広島市))開設
  • 2008年6月HANWA EUROPE B.V. (現・連結子会社)設立
  • 2008年9月PT. HANWA STEEL SERVICE INDONESIA(現・連結子会社)設立
  • 2009年4月ヨハネスブルグ支店開設
  • 2009年7月SAN DIEGO VISTA STEEL SERVICE CORP. (現・連結子会社)設立

2010年代

  • 2010年4月M&A昭和メタル㈱(現・連結子会社)の株式を追加取得し子会社化
  • 2010年8月ダイコースチール㈱(現・ダイコー小和野㈱(現・連結子会社))の株式を取得
  • 2010年10月トーヨーエナジー㈱(現・連結子会社)の株式を取得
  • 2011年9月HANWA VIETNAM CO., LTD.(現・連結子会社)設立
  • 2011年10月静岡営業所(現・静岡支店(静岡市))開設
  • 2011年12月すばる鋼材㈱(現・すばるスチール㈱(現・連結子会社))の株式を取得
  • 2012年2月M&ASEATTLE SHRIMP & SEAFOOD COMPANY, INC.(現・連結子会社)の株式を追加取得し子会社化
  • 2012年7月廣内圧延工業㈱(現・廣内スチール㈱(現・連結子会社))の株式を取得
  • 2012年8月HANWA MEXICANA S.A. DE C.V.(現・連結子会社)設立
  • 2012年9月HANWA STEEL SERVICE MEXICANA, S.A. DE C.V.(現・連結子会社)設立
  • 2012年11月ハンワフーズ㈱(現・連結子会社)設立
  • 2013年10月三栄金属㈱(現・連結子会社)の株式を取得
  • 2013年11月北陸コラム㈱(現・連結子会社)の株式を取得
  • 2014年7月丸本本間水産㈱(現・連結子会社)の株式を取得
  • 2014年7月北陸事務所(現・北陸支店(富山市))開設
  • 2015年4月福岡鋼業㈱(現・連結子会社)の株式を取得
  • 2015年7月㈱ダイサン(現・連結子会社)の株式を取得
  • 2015年10月M&A日興金属㈱(現・連結子会社)の株式を追加取得し子会社化
  • 2015年12月西部サービス㈱(現・連結子会社)の株式を取得
  • 2017年4月亀井鐵鋼㈱(現・連結子会社)の株式を取得
  • 2017年10月ジャパンライフ㈱(現・連結子会社)の株式を取得
  • 2017年11月HANWA REINSURANCE CORP.(現・連結子会社)設立
  • 2018年5月M&ATATT GIAP STEEL CENTRE SDN. BHD.(現・HANWA STEEL CENTRE (M) SDN. BHD.(現・連結子会社))の株式を追加取得し子会社化

2020年代

  • 2020年10月M&A鉄建工業㈱(現・連結子会社)の株式を追加取得し子会社化
  • 2022年6月阪和ダイサン㈱(現・連結子会社)設立
  • 2022年7月HANWA ITALIA S.R.L.(現・連結子会社)設立
  • 2022年12月田中鉄鋼販売㈱(現・連結子会社)の株式を取得
  • 2024年2月HANWA UK LTD.(現・連結子会社)設立
  • 2024年7月シンクス㈱(現・連結子会社)の株式を取得
  • 2024年9月㈱マルゴ福山水産(現・連結子会社)の株式を取得

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE2029年3月期まで12.0%以上
  • 経常利益2029年3月期まで750億円
  • 投融資枠(中計期間3年累計)2029年3月期まで1,600億円
  • グローバル鉄鋼取扱重量2029年3月期まで1,700万トン
  • Net DER2029年3月期まで1.0倍程度

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    サプライチェーン創造型商社への進化

    従来のトレーディング機能を基盤に、サプライチェーン全体の設計・統合を通じた付加価値創出へ進化させ、持続的な企業価値向上を目指す。

  2. 02

    攻めの事業投資とポートフォリオ再構築

    非連続的成長を目指し、成長市場への重点投資、既存事業・資産の入れ替えによるキャッシュ創出と好循環を確立し、事業ポートフォリオの磨き上げ・再構築を推進する。

  3. 03

    ユーザー・社会課題解決型ビジネスの拡大

    強みであるサプライチェーン創造力を起点に、「ユーザー課題解決型ビジネス」と「社会課題解決型ビジネス」を成長の中核に位置づけ、収益機会の創出を図る。

  4. 04

    DX・人的資本・サステナビリティの一体化推進

    DX・AI・データ活用の経営実装、多様な人材の活躍を支える人的資本戦略、脱炭素・資源循環等のサステナビリティ戦略を一体的に推進し、持続的成長を支える基盤を強化する。

  5. 05

    規律ある資本政策と株主還元の強化

    資本コストを意識した経営を徹底し、信用格付A格維持、Net DER1.0倍程度の規律ある有利子負債活用、DOE3.5%下限と総還元性向40%程度の株主還元を実施する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で6,079人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は998万円で、9期前と比べて+20.4%平均年齢は37.4歳、平均勤続年数は11.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月3,155
2018年3月3,576
2019年3月82937.112.54,080
2020年3月80737.612.64,627
2021年3月79838.213.14,845
2022年3月84338.413.15,123
2023年3月88538.212.65,442
2024年3月84937.812.05,508
2025年3月92637.411.55,6881,081
2026年3月99837.411.36,079961

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率77.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)53.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社85(国内 46 / 海外 39、うち連結子会社 27) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社 — 堺市堺区8,347百万円
鉄鋼事業
本社 — 愛知県海部郡 飛島村3,733百万円
鉄鋼事業
本社 — 大阪府八尾市3,527百万円
鉄鋼事業
大阪本社 — 大阪市中央区3,375百万円
鉄鋼事業、プライマリーメタル事業、リサイクルメタル事業、食品事業、エネルギー・生活資材事業、その他
本社 — Rayong, Thailand3,132百万円
海外販売 子会社
浦安支店 — 千葉県浦安市2,894百万円
鉄鋼事業
本社 — 太倉、中国2,832百万円
鉄鋼事業
本社 — Guanajuato, Mexico2,701百万円
鉄鋼事業
北関東支店 — 群馬県 伊勢崎市2,619百万円
鉄鋼事業
本社 — Jawa Barat, Indonesia1,473百万円
鉄鋼事業
ほか4件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    阪和エンジニアリング㈱
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    阪和エコスチール㈱
    千葉県鎌ケ谷市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    阪和流通センター東京㈱
    千葉県習志野市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    阪和流通センター大阪㈱
    堺市堺区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    阪和流通センター名古屋㈱
    愛知県海部郡 飛島村 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    阪和スチールサービス㈱
    滋賀県甲賀市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    廣内スチール㈱
    大阪府八尾市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ダイサン
    大阪市西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    福岡鋼業㈱
    岡山県津山市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    三栄金属㈱
    大阪市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    田中鉄鋼販売㈱
    埼玉県羽生市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    北陸コラム㈱
    富山県射水市 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社73社を開く
  • ㈱トーハンスチール千葉県船橋市100%
  • ジャパンライフ㈱東京都江東区100%
  • すばるスチール㈱大阪市大正区100%
  • ダイコー小和野㈱大阪市住之江区100%
  • 亀井鐵鋼㈱愛媛県松山市100%
  • 大鋼産業㈱大阪市中央区100%
  • 阪和ダイサン㈱東京都中央区100%
  • ㈱出雲テック大阪市中央区100%
  • 鉄建工業㈱福井県坂井市100%
  • 太洋鋼材㈱大阪市中央区100%
  • ㈱松岡鋼材滋賀県甲賀市100%
  • ㈱カネキ京都府久世郡 久御山町99%
  • MS日吉鋼材㈱愛媛県今治市70%
  • 山陽鋼材㈱広島市中区51%
  • HANWA STEEL SERVICE MEXICANA S.A. DE C.V. (注)3Guanajuato, Mexico100%
  • SAN DIEGO VISTA STEEL SERVICE CORP. (注)3California, U.S.A.100%
  • PT. HANWA STEEL SERVICE INDONESIABekasi, Indonesia100%
  • HANWA STEEL CENTRE (M) SDN. BHD.Penang, Malaysia100%
  • HANWA STEEL SERVICE (THAILAND) CO., LTD.Chonburi, Thailand100%
  • 阪和鋼板加工(東莞)有限公司東莞、中国100%
  • 長富不銹鋼中心(蘇州)有限公司太倉、中国74%
  • HANWA SMC STEEL SERVICE HA NOI CO., LTD.Ha Noi, Vietnam65%
  • 日本南アフリカクロム㈱東京都中央区50%
  • 昭和メタル㈱川崎市川崎区100%
  • 日興金属㈱北九州市門司区100%
  • 正起金属加工㈱愛知県知多郡 武豊町97%
  • PT. HANWA ROYAL METALSJawa Timur, Indonesia51%
  • ハンワフーズ㈱東京都中央区100%
  • ㈱マルゴ福山水産北海道稚内市100%
  • 丸本本間水産㈱札幌市西区100%
  • 東日本フーズ㈱宮城県石巻市78%
  • SEATTLE SHRIMP & SEAFOOD COMPANY, INC.Washington, U.S.A.100%
  • HANWA CANADA CORP.Vancouver, Canada100%
  • トーヨーエナジー㈱大阪市中央区100%
  • 西部サービス㈱大阪市淀川区100%
  • ㈲アルファフォルム大阪市淀川区100%
  • HANWA SINGAPORE (PRIVATE) LTD. (注)3Singapore100%
  • HANWA AMERICAN CORP.New Jersey, U.S.A.100%
  • HANWA THAILAND CO., LTD.Bangkok, Thailand100%
  • HANWA METALS (THAILAND) CO., LTD.Rayong, Thailand100%
  • HANWA VIETNAM CO., LTD.Ho Chi Minh, Vietnam100%
  • 阪和(香港)有限公司香港、中国100%
  • HANWA MEXICANA S.A. DE C.V.Mexico DF, Mexico100%
  • HANWA UK LTD.London, U.K.100%
  • HANWA (MALAYSIA) SDN. BHD.Kuala Lumpur, Malaysia100%
  • 広州阪和貿易有限公司広州、中国100%
  • HANWA ITALIA S.R.L.Milano, Italy100%
  • 阪和(上海)管理有限公司上海、中国100%
  • 台湾阪和興業股份有限公司台北、台湾100%
  • HANWA EUROPE B.V.Amsterdam, The Netherlands100%
  • PT. HANWA INDONESIA (注)3Jakarta, Indonesia100%
  • シンクス㈱静岡県焼津市100%
  • ㈱阪和アルファビジネス東京都中央区100%
  • HANWA REINSURANCE CORP.Pohnpei, Micronesia100%
  • 近江産業㈱大阪市大正区39%
  • ステンレスパイプ工業㈱堺市美原区34%
  • メタルテック㈱東京都墨田区33%
  • ㈱富士昭サンマテック大阪市中央区30%
  • ㈱東京富士昭東京都港区30%
  • 三沢興産㈱大阪市北区20%
  • 近江テクノメタル㈱(注)5大阪市大正区0%
  • SOHBI CRAFT POLAND SP. Z O.O.Lysomice, Poland29%
  • SENDO STEEL PIPE JOINT VENTURE CO., LTD.Ba Ria Vung Tau, Vietnam25%
  • SOHBI KOHGEI (PHILS.), INC.Batangas, Philippines25%
  • SMC TOAMI LLC.Ba Ria Vung Tau, Vietnam25%
  • HANWA FELLOWS ENGINEERING (THAILAND) CO., LTD.Bangkok, Thailand25%
  • 鈴木住電鋼線製品(広州)有限公司広州、中国22%
  • NST SAIGON COIL CENTER CO., LTD.Binh Duong, Vietnam20%
  • SMC TRADING INVESTMENT JSC. (注)5Ho Chi Minh, Vietnam20%
  • SAMANCOR CHROME HOLDINGS PROPRIETARY LTD.Johannesburg, South Africa34%
  • COSMOSTEEL HOLDINGS PTE. LTD.Singapore30%
  • 江陰市暁達金属製品製造股份有限公司江陰、中国21%
  • PT. GARUDA YAMATO STEEL (注)5West Java, Indonesia15%
国際子会社 (GLEIF登録 3社)
  • NLHanwa Europe B.V.
  • SGHANWA SINGAPORE (PRIVATE) LIMITED
  • THบริษัท ฮันวาไทย จำกัด

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    金の売払い
    財務省 · 2022-02-24
    17.2億円
  • 調達
    令和8年度第1回地金入札 区分2(青銅)
    財務省 · 2026-04-22
    2.2億円
  • 調達
    令和7年度第8回地金入札 区分2(青銅)
    財務省 · 2025-12-10
    1.8億円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は2.7兆円営業利益584億円前期と比べると増収減益で、売上が+4.2%、利益が-5.0%。

売上高
+4.2%
2.7兆円
営業利益
-5.0%
584億円
純利益
-15.8%
383億円
営業利益率
2.2%
前期比 -0.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高3.0兆円2.7兆円
営業利益625億円584億円
純利益400億円383億円
1株あたり配当¥66¥66

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は7,186億円、営業利益は206億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+18.1%、営業利益は+26.4%。

対象期間売上高兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q0.6466
2024年1Q0.611632.7115
2024年2Q0.591001.776
2024年3Q0.631622.6117
2024年4Q0.6176
2025年2Q1.262892.3202
2025年4Q1.303262.5253
2026年2Q1.282772.2167
2026年4Q1.383072.2216
2027年1Q0.722062.9115

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1.5兆円から2.7兆円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は2.2%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高兆円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1.518947
北陸事務所(現・北陸支店(富山市))開設
2014年3月1.6814779
日興金属㈱(現・連結子会社)の株式を追加取得し子会社化
2015年3月1.7414391
2016年3月1.51154255
HANWA REINSURANCE CORP.(現・連結子会社)設立
2017年3月1.51229164
TATT GIAP STEEL CENTRE SDN. BHD.(現・HANWA STEEL CENTRE (M) SDN. BHD.(現・連結子会社))の株式を追加取得し子会社化
2018年3月1.79255174
2019年3月2.07234139
鉄建工業㈱(現・連結子会社)の株式を追加取得し子会社化
2020年3月1.91−126−137
2021年3月1.75288196
阪和ダイサン㈱(現・連結子会社)設立
2022年3月2.16627436
2023年3月2.67643515
HANWA UK LTD.(現・連結子会社)設立
2024年3月2.43483384
2025年3月2.556155972.4455
2026年3月2.665845232.2383

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高2.7兆円のうち、営業利益として残るのは584億円2.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は383億円、売上の1.4%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金94.7%2.5兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金3.1%827億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.2%584億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
5.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.0pt
2.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.0pt
1.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.3pt
9.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが743億円、投資CFが−108億円で、差し引きのフリーCFは635億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は855億円で、売上の0.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月194−51−164143232
2014年3月3−52−49−49159
2015年3月18−137193−119245
2016年3月531−104−418427258
2017年3月40−184154−144272
2018年3月−198−400664−598349
2019年3月154−206281−52584
2020年3月743−242−423501672
2021年3月190−42−342148509
2022年3月−2,808−1504,068−2,9581,651
2023年3月2,842−65−3,5182,777841
2024年3月18210−263192765
2025年3月101−2183−117653
2026年3月743−108−476635855

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1.2兆円。このうち返さなくてよい自己資本が4,330億円で、自己資本比率は35.3%(業種中央値50.6%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本億円負債兆円自己資本比率%
2013年3月0.551,2070.4321.4
2014年3月0.591,2540.4720.6
2015年3月0.651,4270.5121.7
2016年3月0.601,5610.4425.8
2017年3月0.691,7160.5224.5
2018年3月0.862,0370.6621.8
2019年3月0.932,0250.7320.2
2020年3月0.801,6610.6320.5
2021年3月0.821,9190.6322.9
2022年3月1.722,4051.4713.8
2023年3月1.163,0880.8526.2
2024年3月1.173,5680.8130.1
2025年3月1.173,8950.7832.9
2026年3月1.214,3300.7835.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
857億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
3,286億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
2,914億円
在庫として抱えている分
負債合計
7,797億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
58
/ 100
安定性自己資本比率24 / 40
収益力営業利益率4 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE284社中99位あたり、逆に低いのは自己資本比率284社中244位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.4%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
2.2%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
35.3%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
4.2%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.4%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,953で、1年前と比べて+59.0%過去52週の値幅のなかでは96%の位置にある。

¥1,953+0.2%1ヶ月+14.9%1年+59.0%時価総額827億円
過去52週の値幅
安値¥1,226高値¥1,987

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.1倍
PER (会社予想)9.5倍
PBR0.86倍
配当利回り3.38%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月7日に3.7%上昇し1821円と、年初来高値1927円に迫る水準。1か月で6%上昇、1年では51%高と上昇トレンドが続く。25日線1719.32円や75日線1716.49円を上回り、200日線1568.75円も大きく上回る。RSIは75.79と買われ過ぎ圏にあり、短期的な過熱感が意識される。出来高は8月7日に745500株と増加し、買い意欲の強さを示す。ただし、高値圏での変動が大きく、注意が必要。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 82/100)

PERが9.42倍と業界平均の17.78倍を大きく下回り、予想PERも8.9倍と低い。PBRは0.8286倍で平均の1.24倍を下回り、配当利回りは3.62%と平均の2.99%を上回る。ROEは9.4%と安定しており、収益性も良好。配当性向は37.7%と健全で、今後の増配余地もある。総合的に割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.1倍17.9倍
PER (予想)9.5倍
PBR0.86倍1.24倍
ROE9.4%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

鉄鋼市況の変動と世界的な需要動向が投資論点の中心。強気派は資源価格の上昇局面で利益が拡大し、東南アジアの成長市場への展開が将来の収益を牽引するとみる。一方、弱気派は市況の下落時に収益が大きく悪化するリスクや、中国市場の減速、競争激化によるマージン低下を懸念する。安定した配当利回りも評価されつつ、市況敏感なビジネスモデルが課題。

プラスに働く材料7
  • グローバルな販売網

    中国や東南アジアに拠点を持ち、成長市場を取り込む。

  • 高配当利回り

    配当利回り3.62%と投資家に還元。

  • 安定収益基盤

    売上高2.5兆円超と大規模で多角化が進む。

  • PER9.42倍・PBR0.83倍の割安修正通年影響

    PER9.42倍、PBR0.83倍と割安

  • 売上高2兆6627億円で過去最高決算発表後影響

    売上高は前期比1,082億円増の2兆6,627億円

  • 配当利回り3.62%を上回る増配余地次回株主総会影響

    配当利回り3.62%と高水準

  • 外国人保有27.2%と需給良好継続影響

    外国人保有比率27.2%と高く、買い意欲が続く

マイナスに働く材料7
  • 市況依存のリスク

    鉄鋼価格の変動で収益が大きく左右される。

  • 中国需要の減速

    主要市場である中国の景気減速が打撃。

  • 競争激化

    同業他社との価格競争でマージンが縮小。

  • 営業利益584億円と減益転換決算発表後影響

    2026年3月期営業利益は前期比31億円減の584億円

  • 純利益が383億円へ2年ぶり減益通年影響

    純利益は455億円から383億円へ72億円減

  • 営業利益率が2.41%→2.19%に低下決算発表後影響

    営業利益率は2.41%→2.19%に低下

  • 年初来51%高で高値警戒感継続影響

    年初来上昇率51.53%と高値警戒

次の決算で確かめる点
鉄鋼取引量
主力商材の販売動向が業績の鍵を握るため。
海外売上比率
グローバル展開の進捗と市況影響を測るため。
在庫評価損益
資源価格変動が在庫評価に与える影響を確認するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり66で、前期から+28.9%いまの株価に対する利回りは3.38%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥66
1株あたり
配当利回り
3.38%
いまの株価に対して
配当性向
37.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1924.8
2018年3月17−10.534.9
2019年3月3076.552.2
2020年3月20−33.3
2021年3月12−40.015.3
2022年3月2066.713.2
2023年3月2630.012.7
2024年3月3742.328.9
2025年3月4521.625.9
2026年3月5828.937.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥66

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ8,184人。区分でいちばん多いのは個人・その他33.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が36.4%を占め、残る63.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他29.329.130.128.329.833.7
外国法人28.927.728.527.926.627.1
金融機関27.127.025.227.426.622.7
事業法人13.314.514.414.414.413.7
自己株式4.04.04.03.94.68.1
証券会社1.31.71.72.12.62.7
外国人個人0.10.10.10.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)11.39
02阪和興業取引先持株会5.74
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.76
04阪和興業社員持株会2.70
05THE CHASE MANHATTAN BANK, N.A. LONDONSECS LENDING OMNIBUS ACCOUNT(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.39
06株式会社三井住友銀行1.80
07DFA INTL SMALL CAP VALUE PORTFOLIO(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.49
08日本製鉄株式会社1.42
09STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.41
10BNYM AS AGT/CLTS NON TREATYJASDEC(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.36

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+748%、1株純資産は14期で+285%。直近期のROEは9.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月235714.114.955.8
2014年3月385926.610.530.6
2015年3月446826.911.136.9
2016年3月12374717.23.916.0
2017年3月4014,19410.19.924.8
2018年3月4274,6229.710.534.9
2019年3月3424,6337.49.052.2
2020年3月−3374,027−7.8
2021年3月4834,65611.17.015.3
2022年3月2151,16720.53.013.2
2023年3月2531,49219.13.112.7
2024年3月1891,72711.76.328.9
2025年3月2251,89712.44.325.9
2026年3月1932,1989.48.037.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

19名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は19名。2026/3期の役員報酬は総額610百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
中川洋一代表取締役社長65990
山本浩雅取締役 副社長執行役員66705
畠中康司取締役 副社長執行役員66755
篠山陽一取締役 専務執行役員64481
松原圭司取締役 専務執行役員65794
本田恒取締役 専務執行役員57292
堀龍兒取締役83112
中井加明三取締役76200
古川玲子取締役6725
佐藤千佳取締役646
川西英夫取締役 常勤監査等委員761,279
髙橋秀行取締役 監査等委員6910
残りの役員7名を開く
氏名役職年齢保有株数
櫻井直哉取締役 監査等委員694
國賀久徳取締役 監査等委員6620
宮野好史取締役 専務執行役員62601
内藤憲治取締役 常務執行役員58228
渡辺安彦取締役 常務執行役員57175
松本大吾取締役 執行役員54303
竹迫隆一取締役 常勤監査等委員62281

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)82721307047459
社外取締役1010010010
取締役(社内)1222222
監査役214147

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,643字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当グループは、当社、子会社107社及び関連会社37社で構成され、鉄鋼を中心にプライマリーメタル、リサイクルメタル、食品、エネルギー・生活資材、住宅資材及び機械等各種商品の販売を主たる事業とし、さらに鋼材加工及びリサイクル金属加工等の事業活動も行っております。 当グループは、販路開拓に積極的に取り組んでおり、国内外にわたり営業拠点を充実させております。 なお、当グループの事業に係わる位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。 また、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 [経理の状況] 1 [連結財務諸表等] (1) [連結財務諸表] [注記事項](セグメント情報等)」をご参照ください。 セグメントの名称 主な取扱商品または サービスの内容   主要な関係会社名 鉄鋼事業 主な取扱商品は、条鋼、建設工事、鋼板、特殊鋼、線材及び鋼管であります。また、加工及び保管等を行っております。   国内   ◎阪和エンジニアリング㈱◎阪和エコスチール㈱◎阪和流通センター東京㈱◎阪和流通センター大阪㈱◎阪和流通センター名古屋㈱◎阪和スチールサービス㈱◎廣内スチール㈱◎㈱ダイサン◎福岡鋼業㈱◎三栄金属㈱◎田中鉄鋼販売㈱◎北陸コラム㈱◎㈱トーハンスチール◎ジャパンライフ㈱◎すばるスチール㈱◎ダイコー小和野㈱◎亀井鐵鋼㈱◎大鋼産業㈱◎阪和ダイサン㈱◎㈱出雲テック◎鉄建工業㈱   ◎太洋鋼材㈱◎㈱松岡鋼材◎㈱カネキ◎MS日吉鋼材㈱◎山陽鋼材㈱〇HKGトレーディング㈱〇協和スチール㈱〇協和運輸㈱〇㈱建鋼社〇永和金属㈱〇東邦金属㈱◇ダイサン物流㈱◆近江産業㈱◆ステンレスパイプ工業㈱◆メタルテック㈱◆㈱富士昭サンマテック◆㈱東京富士昭◆三沢興産㈱◆近江テクノメタル㈱●㈱サンセイテック 海外   ◎HANWA STEEL SERVICE MEXICANA, S.A. DE C.V.◎SAN DIEGO VISTA STEEL SERVICE CORP.◎PT. HANWA STEEL SERVICE INDONESIA◎HANWA STEEL CENTRE (M) SDN. BHD.◎HANWA STEEL SERVICE (THAILAND) CO., LTD.◎阪和鋼板加工(東莞)有限公司◎長富不銹鋼中心(蘇州)有限公司◎HANWA SMC STEEL SERVICE HA NOI CO., LTD.   ◆SOHBI CRAFT POLAND SP. Z O.O.◆SENDO STEEL PIPE JOINT VENTURE CO., LTD.◆SOHBI KOHGEI (PHILS.), INC.◆SMC TOAMI LLC.◆HANWA FELLOWS ENGINEERING (THAILAND) CO., LTD.◆鈴木住電鋼線製品(広州)有限公司◆NST SAIGON COIL CENTER CO., LTD.◆SMC TRADING INVESTMENT JSC.●PCM PROCESSING (THAILAND) LTD. プライマリーメタル事業 主な取扱商品は、ニッケル、クロム、シリコン、マンガン、合金鉄、ステンレス母材、高機能材及び鉄屑等冷鉄源であります。   国内   ◎日本南アフリカクロム㈱ 海外   ◆SAMANCOR CHROME HOLDINGS PROPRIETARY LTD. リサイクルメタル事業 主な取扱商品は、アルミニウム、銅、亜鉛、チタン、ニッケル等のリサイクル原料及び貴金属であります。   国内   ◎昭和メタル㈱◎日興金属㈱   ◎正起金属加工㈱◇阪和メタルズ㈱ 海外   ◎PT. HANWA ROYAL METALS   ◇SIAM HANWA CO., LTD. 食品事業 主な取扱商品は、水産物及び畜産物であります。   国内   ◎ハンワフーズ㈱◎㈱マルゴ福山水産◎丸本本間水産㈱   ◎東日本フーズ㈱〇㈱丸イ佐藤海産〇㈱丸イホールディングス 海外   ◎SEATTLE SHRIMP & SEAFOOD COMPANY, INC.   ◎HANWA CANADA CORP. エネルギー・生活資材事業 主な取扱商品は、石油製品、工業薬品、化学品及びバイオマス・リサイクル燃料であります。   国内   ◎トーヨーエナジー㈱ ◎西部サービス㈱ ◎㈲アルファフォルム   ◇ティーエスオイルターミナル㈱◇東谷石油㈱ 海外   ●PT.BIOMASA JAYA ABADI 海外販売子会社 海外の主要な拠点において当社と同様に多種多様な商品の売買を行っております。    海外   ◎HANWA SINGAPORE (PRIVATE) LTD.◎HANWA AMERICAN CORP.◎HANWA THAILAND CO., LTD.◎HANWA METALS (THAILAND) CO., LTD.◎HANWA VIETNAM CO., LTD.◎阪和(香港)有限公司◎HANWA MEXICANA, S.A. DE C.V.◎HANWA UK LTD.◎HANWA (MALAYSIA) SDN. BHD.◎広州阪和貿易有限公司◎HANWA ITALIA S.R.L.◎阪和(上海)管理有限公司   ◎台湾阪和興業股份有限公司◎HANWA EUROPE B.V.◎PT. HANWA INDONESIA◇HANWA MIDDLE EAST FZE◇阪和商貿(大連)有限公司◇HANWA (KOREA) CO., LTD.◇阪和商貿(青島)有限公司◇HANWA TURKEY ITHALAT IHRACAT VETICARET LTD. SIRKETI◇HANWA MIDDLE EAST STEEL TRADING L.L.C◆COSMOSTEEL HOLDINGS PTE. LTD.◆江陰市暁達金属製品製造股份有限公司◆PT. GARUDA YAMATO STEEL その他 主な取扱商品は、住宅資材及び機械であります。   国内   ◎シンクス㈱   ◎㈱阪和アルファビジネス 海外   ◎HANWA REINSURANCE CORP. ◎連結子会社 〇非連結子会社 ◇持分法適用非連結子会社 ◆持分法適用関連会社 ●関連会社
経営方針・対処すべき課題3,952字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社は、「私たちは、時代と市場の変化に迅速に対応し、『流通のプロ』として顧客の多様なニーズに応え、広く社会に貢献します」との経営理念のもと、事業活動を展開しております。 また、この理念を具体化し、当社グループが社会に対して果たすべきミッションとして、「すべての『ほしい』をつなげてく。ユーザーの為に、ユーザーと共に。」を掲げ、顧客第一主義のもと、従来のトレーディング機能を基盤としながら、サプライチェーン全体の設計・統合を通じた付加価値創出へと進化させることで、持続的な企業価値向上を目指しております。 さらに、当社グループのスピリッツとして「GRIP & GRIT(つかんでやり抜く力)」を掲げ、市場やユーザーのニーズ等を的確に「つかみ」、困難な状況においても粘り強く「やり抜く」ことで、持続的な価値創造を実現してまいります。このように、理念を基盤としつつ、ミッション及びスピリッツを通じて価値創造プロセスを進化させ、またコンプライアンスを重視し、事業を通じて国際社会や地域社会に貢献することで「企業の社会的責任」を果たし、すべてのステークホルダーからの評価・支持を得られる企業価値の持続的向上を目指しております。 (2) 経営環境及び対処すべき課題 今後の経済環境は、米国の通商政策や外交面での不確実性をはじめ、ウクライナや中東を中心とする地政学リスク、中国経済の動向、日本を含めた各国の金融政策等の影響を受けて不透明な状況が続くものと想定されます。また、中東情勢が一段と緊迫化した場合、現時点では当社事業への直接的な影響は限定的であると認識しておりますが、資源価格や物流コストの上昇等を通じて当社を取り巻く環境に波及する可能性もあることから、引き続き情勢の推移を注視してまいります。 当社グループとしましては、このような先行き不透明感が強まっている事業環境の中においても、各事業分野における需要動向や、ユーザーや社会のニーズ・課題を的確に把握し、それら課題を解決する事業を推進していくことで、業績の維持・向上に注力していく所存です。 当社グループの対処すべき課題としては、以下を認識しております。 営業面では、サプライチェーン全体の最適化を志向した事業戦略を軸に、既存事業の競争力強化及びグループ会社の増加を踏まえた事業の最適配置を進めることで、安定した収益基盤の確立を図ると共に、成長分野・市場への展開を加速してまいります。 経営管理面では、資本配分・ポートフォリオマネジメントの高度化を進め、投融資管理及びガバナンスの強化を通じて資本効率の向上と持続的成長の両立を図ってまいります。また、業務執行体制への権限委譲の推進等により、よりスピーディかつ適切な経営判断が可能な体制を構築してまいります。 さらに、DX・AI・データ活用の経営実装およびサステナビリティ管理体制の強化を進めるほか、多様な人材の活躍を支える人的資本戦略の強化及び組織体制の見直しに取り組んでまいります。加えて、資本市場との建設的な対話を通じ、資本効率の向上及び資本コストを意識した経営の徹底により、市場からの評価向上を図ってまいります。 (3) 中長期的な経営戦略 当社グループは2026年5月に、2026年度から2028年度までの3ヵ年にわたる「中期経営計画2028」を策定いたしました(計画の詳細は、2026年5月12日発表の「阪和興業 中期経営計画(2026年度-2028年度)に関するお知らせ」をご参照ください。)。 「中期経営計画2025」で強化した財務基盤・リスク管理体制を土台に、「中期経営計画 2028」においては「非連続的成長に資する攻めの事業投資への転換」、「事業戦略を推進するための原動力となる人的資本の強化」、「事業ポートフォリオの磨き上げ・再構築」を着実に実施すると共に、グローバルに事業と人材の最適配置を進めてまいります。引き続き、持続可能な社会を支える「サプライチェーン創造型商社」を目指し、企業価値の向上に努めてまいります。 中期経営計画の概要は以下のとおりです。 《テーマ》 『Go Beyond ~殻を打ち破れ~』 《定量目標》 最終年度(2029年3月期) 資本効率性   経常利益 (最終年度)   投融資枠 (中計期間3年累計) ROE 12.0%以上(注1)   750億円   1,600億円 株主還元   グローバル鉄鋼取扱重量   財務健全性 DOE3.5%下限(注2)及び 総還元性向40%程度を目標   1,700万トン   Net DER 1.0倍程度 (注)1 ROE(株主資本利益率)=親会社株主に帰属する当期純利益÷期首・期末平均株主資本 2 DOE(株主資本配当率)=配当総額÷期首株主資本 《事業戦略》 当社グループは、国内事業で培ったキャッシュ創出力を基盤とし、成長市場に対して経営資源を重点配分することで、グローバルでの持続的な成長を実現する方針としております。とりわけ、海外においてはM&Aを含む投資を通じて事業基盤の拡充を図り、各地域におけるインサイダー化を推進することで、域内ニーズに即した機能の獲得と競争力の強化を進めてまいります。 さらに、当社の強みであるサプライチェーン創造力を起点として、「ユーザー課題解決型ビジネス」及び「社会課題解決型ビジネス」を事業成長の中核に位置付けております。 また、事業ポートフォリオの高度化に向け、セグメント別に成長性及び資本収益性の観点から各事業を評価し、既存事業・資産の入れ替えを通じたキャッシュの創出と、成長領域への経営資源の重点配分による好循環の確立による事業ポートフォリオの磨き上げ・再構築を推進していきます 《人的資本戦略、IT・DX戦略、サステナビリティ戦略及び資本政策》 当社グループは、事業戦略の実現に向け、人的資本、IT・DX、サステナビリティ及び資本政策を一体的に推進することで、持続的な成長と企業価値の向上を図っております。 ① 人的資本戦略 当社は、「企業の繁栄と社員の幸福は車の両輪である」との考えのもと、従業員一人ひとりが全力で活躍できる企業風土の醸成に取り組んでおります。具体的には、理念・戦略への共感を基盤としたエンゲージメントの向上、多様な視点の融合による価値創出、自律的に力を発揮できる組織風土の維持・向上、次世代リーダーの育成及びサクセッションの推進、並びにDX人材基盤の充実を図っております。 また、戦略推進人材として、グローバル人材、エンジニアリング/加工ソリューション領域人材、事業投資高度化人材、次世代経営人材及びコーポレートプロフェッショナル人材の育成を進めると共に、戦略軸に基づく組織体制の構築及びDXを活用した経営基盤・収益力の強化に取り組んでおります。 ② IT・DX戦略 事業モデルの変革、経営基盤の強化及びIT・DX人材育成を三位一体で推進し、生産性及び業務効率の向上を図っております。事業モデルの変革に向けては、事業部門を巻き込んだ全社的なデジタル推進を展開すべく、デジタル推進室の新設を図り、生成AIやデータ分析の活用によるデータドリブンな営業・経営の高度化を進めると共に、営業業務管理システム(SFA)の全社導入による情報共有の深化に注力していく所存です。 ③ サステナビリティ戦略 サプライチェーン全体を通じて環境・社会・ガバナンスの課題に対応することを基本方針としております。具体的には、「攻め」と「守り」の両面から取り組みを推進しております。 「攻め」の側面では、顧客・市場の移行ニーズを起点に、当社の商流・情報・機能を通じて収益機会の拡大を図り、環境価値の事業化を推進しております。また、脱炭素・資源循環を軸とした収益機会の創出や、CFP算定の推進、カーボンクレジットの創出等を含む環境関連サービス及び環境配慮型商材ビジネスの強化に取り組んでおります。 一方、「守り」の側面では、商社としての広範なサプライチェーンを踏まえ、リスクの可視化と管理体制の強化を図ると共に、ESGリスクの把握・管理の高度化及び取引先等のサプライチェーン上における責任ある事業運営に取り組んでおります。 ④ キャッシュアロケーション及び財務戦略 中期経営計画(2026年度-2028年度)におけるキャッシュアロケーション計画については、基礎営業キャッシュフローによるキャッシュインを約1,700億円想定しており、これに加え、政策保有株式等の縮減等による資産の入れ替えや、信用格付A格の維持を前提としたNet DER1.0倍程度の水準までの規律ある有利子負債の活用を行った上で、投融資に約1,600億円、株主還元に約550億円を配分する計画です。 ⑤ 株主還元方針 配当については、安定的かつ累進的な配当を基本方針とし、株主資本配当率(DOE)の下限を2.5%から3.5%へ引き上げます。また、新たに総還元性向40%程度を目標とすることを導入し、自己株式の取得についても機動的かつ継続的に実施することで株主還元の充実と資本効率の向上を図ってまいります。 (4) 2027年3月期の通期業績予想 2027年3月期の通期業績予想につきましては、売上高は3兆円、営業利益は625億円、経常利益は570億円、親会社株主に帰属する当期純利益は400億円としております。
事業等のリスク6,499字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 (1) 当社グループのリスク管理 ① リスク管理の基本方針 当社では、リスクマネジメントを経営上の重要課題と認識し、取締役会で決定した基本方針のもとリスクマネジメントの体制と管理手法を整備しております。「リスク」を「事業戦略及びビジネス目標の達成に影響を与える不確実性」と定義し、リスクを適切にコントロールすることで積極的な投融資・事業拡大による事業成長の基盤と位置づけ、経営の健全性確保と企業価値の維持・向上、経営資源の保全と有効活用、安定的な事業継続と事業成長、ステークホルダーの信頼性の維持・向上、役員・従業員等の安全確保・健康確保を目的としております。また、リスクマネジメントの基本方針に基づいて計量化に基づく管理を推進し、定量的に把握可能な重要リスクについては、連結ベースで最大損失額をもとにリスクアセットを算出し、株主資本(リスクバッファー)の範囲内にコントロールしております(2026年3月期のリスクアセット率は5~6割程度)。そして、経営上重大な影響のあるリスクを「トップリスク」として位置づけるほか、複数のストレスシナリオにおける影響度を取締役会に報告しております。 ② リスク管理体制 当社では、管理部門統轄役員をリスクマネジメントの統轄責任者としたうえで、リスクマネジメント部を設置し、連結ベースでの統合的なリスクマネジメント体制を構築しております。リスクマネジメント部は、関係部署と連携し個別リスクを管理・モニタリングするとともに、定量的に把握可能なリスクについては、グループ全体のリスク量を経営会議、社長及び取締役会に定期報告しております。また、COSO-ERMフレームワークが推奨する3ラインモデル(スリーライン・ディフェンス)に基づき、第1線(営業部門・子会社)がリスクの特定・評価・対応を、第2線(リスクマネジメント部)が独立した立場で基本原則・枠組みの策定及び第1線への牽制・モニタリングを、第3線(監査部)が独立した立場で態勢の適切性・実効性を検証し、監査等委員会・社長・経営会議に報告・改善提言を行う体制を構築するものとしております。信用・カントリー・与信・事業投資・市場、安全保障貿易管理等、各種リスク等のうち、当社グループにおいて特に集中的に管理すべきリスクを重要リスクと位置づけ、リスクマネジメント部が統括管理し重要事項は取締役会で決定・継続監督されます。また、健全なリスクカルチャーの醸成・浸透を図るため、教育・訓練及びリスク情報の共有を継続的に行っております。 <当社のリスク管理体制> (2)主要なリスクの概要 ① マクロ経済環境の変化に関するリスク 当社グループの全世界における営業収入は、当社グループが商品を取り扱っている国又は地域のマクロ経済環境の変化の影響を受けます。従いまして、日本、アジア、米州、欧州、アフリカ等を含む当社グループの主要市場における景気後退及びそれに伴う需要の縮小などは、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ② カントリーリスク 当社グループは、アジア市場や米・欧州等の市場において積極的な事業展開を行っております。これら海外市場での事業展開には、貿易保険によるリスク抑制策を講じていますが、予期しない法律又は関税などの貿易取引規制の変更、不利な政治的・経済的変動や国際通貨の変動、企業活動にとって不利な税制度への変更、現地におけるインフラの未整備、テロ、戦争、その他の要因による社会的混乱等のリスクが内在しております。これらの事象が顕在化した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ③ 商品市況リスク 当社グループでは、鉄鋼製品、金属原料、非鉄金属、食品及びエネルギー製品・生活資材等について、市況商品を扱い、一部で流通在庫を有しております。当社グループは、過去の市況変動データに基づく統計的手法により、将来のある一定期間のうちに被る可能性のある最大損失額を計測し、商品の価格変動リスクの把握に努めております。また、市況の変動が大きくなった場合に備え、必要に応じてポジション枠や損失限度枠等を設定することとしておりますが、需給状況や為替動向、時には地政学的な環境の変化が市況に与える影響が大きく、市況の変動への適切な対応ができなかった場合、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。なお、非鉄地金や石油製品等については、商品先渡取引や商品スワップ取引を利用して相場変動等のリスクヘッジに努め、内部規程に基づき、その評価損やリスク枠の上限等を設定のうえ管理しておりますが、ヘッジポジションの状況や商品在庫の種類、相場の急激な変動等によっては、リスクの軽減効果が十分には得られないことや期末の時価会計処理による評価損の発生、追加の証拠金拠出による資金流出等、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ④ 為替リスク 当社グループの事業には、全世界における商品の仕入と販売が含まれております。各地域における収益、費用、資産、負債を含む現地通貨建ての項目は、連結財務諸表の作成のために円換算しております。換算時の為替レートにより、これらの項目の現地通貨における価値が変わらなかったとしても、円換算後の価値が影響を受ける可能性があります。一般に他の通貨に対する円高(特に当社グループの売上の重要部分を占める米ドルに対する円高)は当社グループの輸出取引に対しては悪影響を及ぼしますが、輸入取引には好影響を及ぼし、円安は輸入取引に対しては悪影響を及ぼしますが、輸出取引には好影響を及ぼします。なお、当社グループでは、先物為替取引、通貨スワップ取引及び為替スワップ取引等を利用し為替変動のリスクヘッジに努めておりますが、期末における為替ポジションの状況や外貨建資産・負債の保有状況によってはリスクの軽減効果が十分には得られない場合があります。 ⑤ 金利リスク 当社グループは、営業取引及び投融資活動において、金融機関からの借入及び社債等資本市場からの資金調達を行っております。このうち変動金利による調達につきましては、一部に金利スワップ等を利用して金利変動のリスクヘッジに努めておりますが、今後の金利動向によっては、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループの従業員退職給付費用及び債務は、割引率や長期期待運用収益率等数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出されており、数理計算上の前提条件の変更や実際の結果との乖離、割引率の低下、運用利回りの悪化等による退職給付債務の増加を通じて、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 上場有価証券の価格変動リスク 当社グループは、取引先を中心に国内外で市場性のある株式等の上場有価証券を保有しており、上場有価証券の価格変動リスクを負っております。このため、保有する上場有価証券の価格の動向によっては、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。なお、個々の保有株式等については、毎年定期的に取締役会及び経営会議において、取引や配当による投資リターン、資本効率、保有目的等に照らして保有の適否を総合的に検証しております。保有する意義が乏しいと判断された株式等については、適宜売却を進めております。 ⑦ 信用リスク 当社グループの事業における売上債権等の大部分は、取引先ごとに一定の信用を供与し、掛取引を行ったものであり、売掛債権、前渡金、貸付金、保証その他の形で信用供与を行っております。信用供与に際しては、各取引先に対して与信限度額を設定し、必要に応じて信用保険の付保等を行い、エクスポージャーの集中状況等を含めて厳格かつ機敏な与信管理を通じ、リスクの低減を図っておりますが、必ずしも全額の回収が行われるとは限りません。また、社内格付に応じた予想倒産率や倒産時の損失率、デフォルト時のエクスポージャーを勘案し、最大損失額の計測を実施しておりますが、経済的状況や事業環境、国際的・地政学的な環境の急激な変化により、取引先の不測の倒産・民事再生手続等が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 事業投資リスク 当社グループは、既存事業の強化や事業領域の拡大等を図るための事業投資を行っております。これらの投資に際しては、投資等審査委員会において検討を行う等、投資内容や投資金額に応じた所定の手続きを経て実行の是非を決定しております。投資実行後は計画の進捗状況等について定期的に一括して分析を行うと共に、分析の結果、特に注意を要すると考えられる投資先については集中的なモニタリングを実施しておりますが、投資先の企業価値の低下や所期の投資採算が確保できない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。特に、開発型案件や資源分野等については、需給バランス、市況、生産コスト等の変動が大きく、当該投資から得られる収益のボラティリティは他の投資に比べると高い傾向があります。 ⑨ 資金調達リスク 当社グループは、営業取引及び投融資活動において、金融機関からの借入及び社債等資本市場からの資金調達を行っております。資金調達に当たっては、資金需要見通しに基づき、手元流動性の確保に努めておりますが、国内外の金融市場の混乱や金融規制の変更、当社グループへの信用格付の引き下げ又は金融機関の融資方針の変更など調達環境に大きな変化が生じた場合、資金需要の急激な増加が発生した場合、一部の借入契約に付されている財務制限条項に抵触した場合などには、資金調達の制約や調達コストの増加などにより、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。財務制限条項の詳細については、「第2 [事業の状況] 5 [重要な契約等](借入契約における財務制限条項)」をご参照ください。 ⑩ 法的規制等に関するリスク 当社グループは、事業を展開する各国において、事業・投資の許認可、国家安全保障又はその他の理由による輸出入及び販売制限、関税をはじめとするその他の貿易取引規制等、様々な政府規制の適用を受けております。また、通商、独占禁止、特許、租税、為替管理、食品の安全規制、環境・リサイクル関連等の法規制の適用も受けております。特に貿易関連の法的規制については専門部署を設置し、体制を強化しておりますが、これらの規制により、当社グループの活動が制限される可能性があるだけでなく、規制への対応がコストの増加につながる可能性もあります。従いまして、これらの規制は当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑪ コンプライアンスリスク 当社グループは、国内、海外において多岐にわたる分野で事業活動を行っており、その遂行において、それぞれの国・地域の会社法、税法、独占禁止法、金融商品取引法、贈収賄防止規制、安全保障貿易管理、各国の輸出管理規制、各種経済制裁等への遵守をはじめとする様々な法令、公的規制、社会規範規程の遵守を求められております。万一、当社グループの役職員によりこれらの法令、公的規制、社会規範規程に違反する事象が発生した場合、罰金・課徴金、事業活動の制限(輸出許可取消等)、取引先からの取引停止、損害賠償等の関連する費用の発生、社会的信用の失墜等を通じて、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑫ 税務に関するリスク 当社グループは、アジア市場や米・欧州等の市場において積極的な事業展開を行っており、日本及び諸外国において納税義務を負っております。そのため、将来的に、各国税務当局による課税が強化され、企業活動にとって不利な税制度への変更が行われた場合には、当社グループが納付すべき税額が増加する可能性があります。 ⑬ 気候変動に関するリスク 当社グループでは、 TCFD提言に基づくシナリオ分析を通じて、気候変動に関するリスクの識別・評価を行っております。当社グループは、鉄鋼製品、非鉄金属、化石燃料由来の商材等、温室効果ガス(GHG)排出強度の高い商品を主要に取扱っており、気候変動に関する規制の強化(カーボンプライシング、炭素国境調整措置等)、カーボンニュートラル社会への移行に伴う市場環境の変化、自然災害の激甚化等のリスクに晒されております。これらのリスクが顕在化した場合、商品需要構造の変化、調達・物流コストの上昇、保有資産の評価減等を通じて、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、GHG排出量の削減目標(2030年度国内Scope1+2:2021年度比34%削減、2050年度:カーボンニュートラルの実現)を設定のうえ、Scope1,2排出量の削減に取り組むとともに、脱炭素に資する商材の取扱い拡大等により対応しております。 ⑭ 人的資本に関するリスク 当社グループの事業継続と成長は、専門性を有する人材の確保・育成・処遇が重要な要素(基盤)となっています。労働市場の構造的な人手不足、世代交代に伴うノウハウ承継の困難、海外拠点における採用と定着の難しさ、ダイバーシティ&インクルージョンへの対応の遅れ等のリスクに晒されております。人材の確保・育成・定着が円滑に進まない場合、専門性の喪失、事業競争力の低下、海外事業展開の遅延等を通じて、当社グループの経営成績及び中長期的な成長に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、Hanwa Business School (HKBS)を中核とするProfessional & Global人材の計画的な育成、健康経営の推進、ダイバーシティ推進等を継続実施しております。 ⑮ 情報システム及び情報セキュリティに関するリスク 当社グループは、事業遂行のため基幹システム及び各種業務システムを多数運用しており、サイバー攻撃(標的型攻撃、ランサムウェア、サプライチェーン攻撃を含む)、システム障害、人為的ミス、自然災害等のリスクが存在します。これらのリスクが顕在化し、システムの長時間停止、機密情報・個人情報の漏洩、業務継続性の毀損が生じた場合、業務の中断、損害賠償請求、社会的信用の失墜等を通じて、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑯ 品質に関するリスク 当社グループは、鉄鋼製品、金属原料、非鉄金属、食品等の商品を取扱っており、当社グループが提供する製品やサービスの品質については、製造者や委託加工先と共同で適切な検査体制の下に提供しているほか、品質安全環境管理部が所管する品質管理規程に基づいた、適切な仕入先の選定や品質基準の維持がなされておりますが、製品やサービスに欠陥があり、製造物責任賠償やリコール等が発生した場合には、多額の費用負担が発生することや、当社グループの社会的信用や企業イメージの低下を招くなど、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑰ 自然災害等に関するリスク 当社グループは、地震等の自然災害やインフルエンザ等の感染症の発生に備えて、危機管理マニュアルや事業継続計画の整備、安否確認システムの導入、防災訓練などの対策を実施しております。しかしながら当社グループの事業所や社員の活動は広範囲に及んでおり、自然災害等が発生した際にはその損害を完全に回避できるものではありません。想定を超える損害が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度における世界経済は、米国の関税を巡る政策動向をはじめ、中東やウクライナを中心とする地政学リスクや各国金融政策の動向をうけ、不透明感の強い状況が継続しました。米国においては、雇用情勢が軟調に推移したため個人消費が減速したほか、関税引き上げや中東情勢の緊迫化などが経済に影響を与えました。欧州においては、米国の関税政策などが製造業を中心に影響を与えましたが、財政支出の拡大や、個人消費の改善などにより景気は下支えされました。中国においては、景気浮揚策により一部持ち直しの動きは見られましたが、不動産市況の低迷などにより、景気回復が思うように進まない状況が継続しています。その他の新興諸国においては、東南アジア地域を中心に底堅く推移しましたが、一部地域にて米国の関税政策などにより、成長の鈍化が見られました。 国内経済については、賃金の上昇などを受けて、個人消費を中心に底堅く推移しました。また、中東情勢の緊迫化や新内閣の政策を巡る動向などが、為替・株価・市場金利をはじめ国内経済に影響を与えました。 このような環境において、当連結会計年度では、プライマリーメタル事業や海外販売子会社において取引が拡大した結果、売上高は前連結会計年度比4.2%増の2兆6,626億69百万円となりました。利益面では、主にリサイクルメタル事業の損益が悪化したことや人件費の増加などにより、営業利益は前連結会計年度比5.0%減の584億44百万円に、経常利益は前連結会計年度比12.5%減の522億62百万円に、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度比15.9%減の382億65百万円となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 なお、第3四半期連結会計期間より、当社から連結子会社への株式譲渡による組織構造の変更に伴い、従来「鉄鋼事業」に区分しておりましたCOSMO STEEL HOLDINGS LTD.を「海外販売子会社」に変更しております。 前連結会計年度比較につきましては、変更後の区分方法に基づき行っております。 鉄鋼事業 各種鋼材価格の下落や鋼板の取扱数量が減少したことなどが収益を押し下げました。一方、一部の海外子会社で採算が改善したことや持分法による投資利益が拡大したことなどが利益を押し上げました。これらの結果、当事業の売上高は前連結会計年度比7.2%減の1兆719億13百万円、セグメント利益は前連結会計年度比16.7%増の387億7百万円となりました。 プライマリーメタル事業 一部の副資材の販売が堅調に推移したことなどが収益を押し上げました。一方、SAMANCOR CHROME HOLDINGS PROPRIETARY LTD.からの持分法による投資損益がマイナスに転じたことが利益を押し下げました。これらの結果、当事業の売上高は前連結会計年度比32.5%増の2,441億5百万円、セグメント損益は1億50百万円の損失(前連結会計年度は、60億84百万円の利益)となりました。 リサイクルメタル事業 鉛鉱石の取扱数量が増加したことなどが収益を押し上げました。一方、アルミなどの採算が悪化したことなどが利益を押し下げました。これらの結果、当事業の売上高は前連結会計年度比25.3%増の2,842億12百万円、セグメント利益は前連結会計年度比58.0%減の13億2百万円となりました。 食品事業 米国子会社で外食産業向け販売が好調に推移したことや、新規連結子会社の業績などが収益・利益を押し上げました。これらの結果、当事業の売上高は前連結会計年度比7.2%増の1,505億33百万円、セグメント利益は前連結会計年度比31.9%増の30億41百万円となりました。 エネルギー・生活資材事業 期中における原油の平均価格が前連結会計年度比で低調に推移したことや、化学品関連の採算が悪化したことなどが収益・利益を押し下げました。これらの結果、当事業の売上高は前連結会計年度比2.0%減の3,837億13百万円、セグメント利益は前連結会計年度比18.1%減の85億41百万円となりました。 海外販売子会社 東南アジアでスクラップ取引が拡大したことや、新規連結子会社の業績などが収益を押し上げました。一方、主に鉄鋼製品の採算が悪化したことなどが利益を押し下げました。これらの結果、売上高は前連結会計年度比17.3%増の5,177億5百万円、セグメント利益は前連結会計年度比33.0%減の55億28百万円となりました。 その他の事業 住宅資材事業では、住宅メーカーとの取引拡大が進んだ一方、欧州材の採算が悪化したことなどから、増収・減益となりました。機械事業では、産業機械分野での完工物件が前連結会計年度比で増加した一方、国内子会社の採算が悪化したことなどから、増収・減益となりました。これらの結果、売上高は前連結会計年度比0.1%増の1,339億26百万円、セグメント利益は前連結会計年度比11.2%減の21億32百万円となりました。 ② 財政状態の状況 当連結会計年度の総資産は、投資有価証券や現金及び預金の増加などにより、前連結会計年度末比4.0%増の1兆2,126億62百万円となりました。 負債は、支払手形及び買掛金や繰延税金負債の増加などにより、前連結会計年度末比0.4%増の7,797億11百万円となりました。そのうち有利子負債は、前連結会計年度末比6.6%減の3,570億74百万円となり、当連結会計年度末のネット負債倍率は、0.6倍(0.5倍※)となりました。 純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益からの利益剰余金の積み上がりやその他有価証券評価差額金の増加などにより、前連結会計年度末比11.2%増の4,329億51百万円となりました。この結果、当連結会計年度末の自己資本比率は、前連結会計年度末の32.9%(35.0%※)から35.3%(37.3%※)に上昇しました。 ※ネット負債倍率及び自己資本比率の( )内の値は、2024年3月に実施した劣後特約付きローン(ハイブリッドローン)500億円について、格付上の資本性(50%)を考慮して算出しております。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて202億41百万円(31.0%)増加し、855億5百万円となりました。これは主に売上債権及び契約資産の減少や仕入債務の増加によるものです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動による収入は、前連結会計年度比633.7%増の743億31百万円となりました。これは主に売上債権及び契約資産が減少したことや仕入債務が増加したことなどによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動による支出は、前連結会計年度比50.4%減の108億40百万円となりました。これは主に投資有価証券の取得や短期貸付けの支出などによるものです。 この結果、営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローを合計したフリー・キャッシュ・フローは、634億91百万円の収入となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動による支出は、476億38百万円となりました(前連結会計年度は2億93百万円の収入)。これは主に社債の償還や短期借入金の返済などによるものです。 ④ 販売の実績 「①経営成績の状況」及び「第5[経理の状況] 1[連結財務諸表等] (1) [連結財務諸表] [注記事項](セグメント情報等)[セグメント情報]」に記載のとおりであります。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっての重要な会計方針につきましては、「第5[経理の状況] 1[連結財務諸表等] (1) [連結財務諸表] [注記事項](連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 4 会計方針に関する事項」をご参照ください。なお、有価証券や固定資産の評価、貸倒引当金や賞与引当金等における見積り及び判断・評価については、過去の実績や足元の状況に応じて合理的と考えられる要因等に基づいて行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なる場合があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況 売上高は、プライマリーメタル事業や海外販売子会社において取引が拡大した結果、前連結会計年度比4.2%増の2兆6,626億69百万円となりました。このうち、国内売上高は前連結会計年度比1.4%減の1兆6,557億93百万円、海外売上高は前連結会計年度比15.1%増の1兆68億75百万円となりました。 売上原価は、売上増加に伴い、前連結会計年度比4.5%増の2兆5,215億52百万円となりました。 販売費及び一般管理費は、人件費が増加したことなどにより、前連結会計年度比4.5%増の826億72百万円となりました。 営業外収益は、持分法による投資損益がマイナスに転じたことや受取配当金が減少したことなどにより、前連結会計年度比29.8%減の86億87百万円となりました。また、営業外費用は、上記の持分法による投資損益の影響に加え、為替差損が増加したことなどにより、前連結会計年度比5.0%増の148億69百万円となりました。 特別利益は、投資有価証券売却益が減少したことなどにより、前連結会計年度比77.5%減の13億96百万円となりました。また、特別損失は、投資有価証券売却損や固定資産売却損が発生したことなどにより、前連結会計年度比91.5%増の8億75百万円となりました。 法人税等は、課税所得の減少に伴い、前連結会計年度比20.5%減の153億76百万円となりました。 これらの結果、当期純利益は前連結会計年度比18.9%減の374億6百万円となり、その内、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度比15.9%減の382億65百万円となりました。また、1株当たり当期純利益の金額は前連結会計年度の225.13円※に対し、193.13円※となりました。 ※当社は、2026年4月1日付で普通株式1株につき5株の割合で株式分割を行っております。前連結会計年度の期首に当該株式分割が行われたと仮定して、1株当たり当期純利益を算定しております。 ③ 当社グループの経営成績等に重要な影響を与える要因 当社グループの経営成績等に影響を与える要因は、「第2 [事業の状況] 3[事業等のリスク]」に記載のとおりです。 当社の主たる事業である商社事業において影響が大きいものは、商品価格の動向であります。価格のトレンドや国内外の需給動向を確認しながら、売りと仕入のタイミングを図っていきます。特に在庫取引を行う商品については、買う時期と数量を慎重に判断して行います。鉄鋼事業では流通業向け店売り市場が縮小しており、以前ほど大量の在庫を保有することはなくなったため、市況下落による評価損も昨今は限定的ではあるものの、商品価格の変動幅が過去に比べて大きく変動速度も速くなっており、実需以外の要因も影響を及ぼすため、市況動向の見極めが一層重要になっております。 次に、当社グループの取引は掛け売りやユーザンスを与えるものも多く、それらは各取引先に対する厳格な審査・与信管理の下に信用枠を設定しています。取引先の信用状態については、常に各営業担当が確認をしており、会社としても社員の与信管理能力の強化や信用保険・ファクタリング等による債権保全に努めておりますが、不測の倒産等が発生した場合には、売上債権の全額を回収できずに貸倒れとなることもあり、全体の損益が影響を受けることがあります。 海外との取引においては、決済通貨と表示通貨が異なる場合に、表示通貨への換算の際に為替変動の影響を受けます。個別の取引においては、原則として為替予約などにより為替変動による影響を最小限にするように対処しておりますが、決算期末での債権債務の期末レートへの換算替えにおいては、評価損益が発生することがあり、変動幅や速度によっては、全体の損益が影響を受けることがあります。 資本政策に関しては、当社グループは運転資金や投融資資金を金融機関からの借入や社債発行などにより調達しており、金利変動や金融市場の動向、格付などにより、事業の採算や借入コストが影響を受けます。取引仲介における口銭や手数料収入の利率を金利変動に応じて変動させたり、金利スワップ等でコストの増加を抑制するなどの対応をしてはおりますが、金融市場の大きな変動の中では全体の損益が影響を受けることがあります。 そのような事業環境のなか、当社グループは、事業領域の拡大や将来収益の源泉を確保するために、既存の商社事業を土台としながら、バリューチェーンのより広い範囲に積極的な事業投資を展開しております。投資に際しては、専門家によるデューディリジェンスの実施や、投資等審査委員会などによる収益性の検証及びリスクの洗い出し等を行っておりますが、当初予定していた事業計画が大きく下振れした場合や予測が困難であった重要な偶発的事象が発生した場合などには、全体の損益が影響を受けることがあります。特に大規模な開発型案件や資源分野などへの投資については、収益性のボラティリティが高い傾向にあるため、経営会議や取締役会などにおいて定期的なモニタリングを実施しております。 また、当社グループは様々な商品やサービスを取り扱っており、その品質については、仕入先や委託加工先と提携して万全を期していますが、時に品質基準を満たさないもの、不良なものが発生することがありえます。従来、品質に問題があった場合には仕入先や加工先に一義的な保証責任がありましたが、品質欠陥に対する社会的な影響が大きくなっている昨今、商社も品質管理に一層の注意を払うことが必要になっており、その対応によっては保証費用や信用低下などにより全体の損益が影響を受けることがあります。当社では、品質安全環境管理部による定期的なモニタリングを基に、協力業者も含めた品質管理体制の強化を進めています。 なお、当社グループでは、グループにおけるすべてのリスクの把握に努め、当該リスクをコントロールするために適切な対応策を講じるようリスクマネジメント基本方針を定めております。また、リスクマネジメント部は、関係部署と連携し個別リスクごとにリスクを管理し、対応策のモニタリングを行うほか、定量的に把握可能なリスクについては定期的にグループ全体のリスク量を把握し、適宜経営会議、社長及び取締役会に報告する体制を整えております。 ④ 当社グループの資本の財源及び資金の流動性 (キャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べて642億円多い743億31百万円の収入となりました。これは主に売上債権及び契約資産が減少したことや仕入債務が増加したことなどによるものです。 投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べて109億96百万円少ない108億40百万円の支出となりました。これは主に投資有価証券の取得や短期貸付けの支出などによるものです。 財務活動によるキャッシュ・フローは、476億38百万円の支出となりました(前連結会計年度は2億93百万円の収入)。これは主に社債の償還や短期借入金の返済などによるものです。 (財務政策) 当社グループは持続可能な企業成長のために必要なレベルの流動性の確保と財務的な健全性・安定性維持を方針としており、資金調達にあたっては、多様化を図るべく、資本市場における社債並びにコマーシャル・ペーパー発行による調達を随時行いつつも、主に長期借入金を中心に調達を行っております。また、流動性維持のために、金融機関との間で総額1,550億円のコミットメントライン契約を締結しており、当連結会計年度末現在において全額未使用となっております。 社債につきましては、市場環境や財政状態の変化に対応した機動的な社債発行を可能にするため、発行登録制度を利用しており、当連結会計年度末現在の国内公募普通社債発行登録枠の未使用枠は、800億円であります。 長期借入金のうち、500億円は劣後特約付ローン(ハイブリッドローン)であり、持続可能な企業成長のための資金確保と財務的な健全性の両立を目的として2024年3月に調達を行っております。本ハイブリッドローンは、資本と負債の中間的な性質を持ち、格付機関は残高の50%である250億円を資本と同等に扱っております。 有利子負債においては、資産側の通貨属性を考慮し、適宜外貨建て借入や、通貨金利スワップ、為替予約を締結することで、資産の内容に見合った調達を図っております。 また、連結ベースの資金管理体制については、国内子会社においては原則キャッシュ・マネジメント・サービスを導入しており、海外子会社に対しても現地借入から親子ローンへの切替え促進を行っており、これらの取組によりグローバル財務マネジメントの強化を図っております。 ⑤ 中期経営計画の達成状況 「中期経営計画 2025」で掲げております定量目標について、実績並びに達成状況は以下のとおりです。 定量目標   実績   定量目標 経常利益   522億円   700億円 海外の鉄鋼市況の長期低迷やEV普及の減速、各種商材の事業環境の急変により、プライマリーメタル、エネルギー・生活資材、海外販売子会社事業において下振れとなりました。 3ヵ年平均ROE(株主資本利益率)※1   12.8%   12.0%以上 最終年度の利益は目標を下回ったものの、株主還元の強化もあり達成となりました。 DOE(株主資本配当率)※2   3.4%   2.5%下限 安定的な収益を背景に企業価値向上に向けて株主還元を強化した結果、下限として設定していた2.5%を上回る水準で配当を実施いたしました。 Net DER(純負債資本倍率)※3   0.6倍   1.0倍以下 安定的な収益の継続及び適切な有利子負債のコントロールにより、財務健全性が確保された結果、中計3年間を通して1.0倍以下を維持し、信用格付けはA- から Aに格上げ (R&I、JCR)となりました。 累計投融資枠   688億円   800億円 一部案件においてキャッシュアウト時期が2026年度にずれ込んだものの、承認済の案件を含めると達成いたしました。 連結鉄鋼取扱重量※4    1,433万トン   1,700万トン ASEAN等での市況低迷・需要減退の中にもかかわらず、地産地消ビジネスや冷鉄源の取扱量拡大により海外においては取扱量を伸ばしたものの、国内において想定以上に鋼材需要が減退したことで未達となりました。 ※1 ROE=親会社株主に帰属する当期純利益÷期首・期末平均株主資本 ※2 DOE=年間配当総額÷期首株主資本 ※3 Net DER=(有利子負債-現金及び預金)÷期末自己資本 ※4 連結鉄鋼取扱重量は、当社及び連結子会社における鉄鋼取扱重量の単純合算です。

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出典

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