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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

栄研化学

EIKEN CHEMICAL CO.,LTD.4549 · Prime · 医薬品

検査薬専業メーカー。主力は糞便検査用の「フィーチャー法」による潜血検査薬。

概要

栄研化学は、臨床検査薬や体外診断用医薬品を主力とする中堅メーカー。便潜血検査薬「フィーチャー」シリーズで高いシェアを持ち、大腸がん検診に強みを持つ。2025年3月期の売上高は405億円、営業利益率7.41%と安定した収益力を示す。

検査薬の製造販売を主軸とする事業構成

当社グループは、検査薬の製造販売を主事業として営んでいる。主力製品は免疫血清学的検査による迅速診断キットや便潜血検査薬であり、特に大腸がんスクリーニング用の便潜血検査薬「フィーチャー」シリーズは高感度・高特異性で国内外に広く普及している。また、生化学検査薬や微生物検査用試薬、尿検査用試薬、器具・食品環境関連培地なども取り扱い、2026年3月期の免疫血清検査用試薬売上高は232億87百万円で全体の55.6%を占める。尿検査用試薬は46億23百万円、微生物検査用試薬は42億84百万円と続く。

便潜血検査薬がけん引する収益構造

売上高は2013年3月期の286億円から増加傾向にあり、2026年3月期には419億円に達した。営業利益は2026年3月期に29億19百万円、営業利益率6.97%と前期からやや低下したものの、安定した収益力を維持。親会社株主に帰属する当期純利益は37億8百万円となり、前期比66.5%増加した。これは連結子会社の持分譲渡に伴う特別利益の計上が主因。自己資本比率は70.1%と財務基盤は強固。

国内事業の収益力強化と海外成長へのシフト

国内市場の成熟に対応し、当社は製品ポートフォリオを4区分に整理し低収益製品の方向性を決定した。海外事業では便潜血検査を中核に、米国現地法人EIKEN MEDICAL AMERICA INC.(2023年11月設立)や中国子会社を通じて展開。2026年3月期の海外向け売上高は114億57百万円と前期比7.0%増加。2025年4月より中期経営計画を開始し、ROIC経営の推進と非連続成長を目指す。

業界の中での役割は体外診断用検査薬メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
419億円
営業利益
29億円
営業利益率
6.9%
純利益
37億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2021/3
事業売上構成比利益利益率
免疫血清学的 検査用試薬187億円48.4%
その他98億円25.4%
微生物 検査用試薬40億円10.4%
尿 検査用試薬34億円8.8%
器具・食品 環境関連培地21億円5.4%
生化学的 検査用試薬6億円1.6%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01臨床検査薬主力

検査薬の製造販売を主な事業として営む。免疫血清学的検査(イムノクロマト法等)による感染症・腫瘍マーカー等の迅速診断キット、生化学検査薬等を開発・製造・販売。主力製品は便潜血検査薬「フィーチャー」シリーズ。

主な製品・サービス3
便潜血検査薬(フィーチャー法)
大腸がんスクリーニング用の免疫学的便潜血検査薬。高感度・高特異性が特徴。
迅速診断キット(イムノクロマト法)
各種感染症(インフルエンザ、ノロウイルス等)や腫瘍マーカーを短時間で検出するキット。
生化学検査薬
血液・尿中の成分(血糖、コレステロール等)を測定する試薬。

製品と技術

大腸がん検診の標準となった便潜血検査薬「フィーチャー」

便潜血検査薬「フィーチャー」シリーズは、免疫学的便潜血検査法(FIT)を用いた大腸がんスクリーニング製品。高感度・高特異性が特徴で、国内の検診現場で高いシェアを誇る。海外においても大腸がん検診の受診対象年齢拡大など需要が拡大しており、2026年3月期の免疫血清検査用試薬売上高232億87百万円の多くを占める。当社はスクリーニングプログラムをグローバルに構築している。

感染症診断に貢献する迅速診断キットと遺伝子検査技術

イムノクロマト法を採用した迅速診断キットは、インフルエンザ、ノロウイルス、結核、マラリアなど多様な感染症の短時間検出を可能にする。また、LAMP法を用いた遺伝子検査システムを展開し、結核やマラリアの診断に応用。2020年には新型コロナウイルス検出試薬の供給体制を整備した。これらの製品群は医療アクセスの向上に寄与している。

生化学検査薬と尿検査・微生物検査のラインアップ

生化学検査薬は血液・尿中の血糖、コレステロールなどの成分測定に用いられる。尿検査用試薬は尿試験紙などで構成され、2026年3月期に46億23百万円の売上。微生物検査用試薬は42億84百万円で、培地や同定キットを含む。器具・食品環境関連培地も手掛け、18億18百万円。幅広い検査薬ラインアップにより、医療現場の多様なニーズに対応している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

医薬品のなかでの位置

体外診断薬で国内大手、海外シェア低め

栄研化学は、体外診断用薬品・機器を手掛ける医薬品メーカーである。同業他社(Veritas In Silico、Chordia Therapeutics、タウンズ、PRISM BioLab、ジーエヌアイグループ)はいずれも創薬バイオベンチャーや新興企業で、体外診断分野での直接の競合はほとんどない。同社は特に感染症診断薬や免疫血清検査試薬で強みを持ち、安定した需要を背景に売上高は400億円前後で推移する。2025年3月期の営業利益率7.41%から2026年3月期は6.92%とやや低下見込みだが、収益基盤は堅調である。しかし、海外売上高比率が低く、成長市場である海外への展開は限定的。また、研究開発投資の効率化や新興国市場への浸透が課題である。

強み

  • 疾病診断に不可欠な製品群を有し、医療現場での需要が安定的に続く。
  • 結核やノロウイルスなど感染症関連の診断薬で国内シェアが高く、ブランドを確立。
  • 売上高400億円超、営業利益率7%前後と安定した収益力を維持。
  • 独自の免疫測定技術や遺伝子検査技術を有し、新製品投入を継続。

課題

  • 海外売上高比率が低く、成長著しい新興国市場への浸透が不十分。
  • 新規診断薬開発に多額の投資が必要で、費用対効果の改善が課題。
  • 迅速診断など技術革新が激しく、競合他社に後れを取るリスクがある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

医薬品・バイオの時価総額近傍。太字が栄研化学

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14587ペプチドリーム1,398億円
24534持田製薬1,194億円14.7倍
33110日東紡績1,185億円13.7倍
44565ネクセラファーマ1,041億円
54559ゼリア新薬工業1,008億円10.5倍
64549栄研化学804億円20.8倍
74552JCRファーマ678億円29.3倍
84886あすか製薬ホールディングス596億円10.8倍
92207meito579億円19.0倍
102395新日本科学562億円12.3倍
112931ユーグレナ474億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(医薬品・バイオ)に従っています。

会社の歴史

沿革 46件

家畜臓器原料の栄養食品から臨床検査薬へ転換した創業期

1939年、興亜化学工業株式会社として資本金5万円で創業。家畜臓器を原料とする栄養食品を製造販売した。1940年に株式会社興亜栄養化学研究所と社名変更、1941年に医薬品製造業免許を取得。1946年に日本栄養化学株式会社と改称、1950年にSS寒天培地の製品化に成功し防疫・公衆衛生に貢献。1961年臨床検査薬部門を開設、1969年には創立30周年を機に栄研化学株式会社と社名変更した。

生産拠点拡大と上場による事業基盤の確立

1965年野木工場第1期工事完成、1975年王子事業所開設、1979年東金工場、1984年那須工場と生産拠点を拡充。1987年栄研器材株式会社に資本参加。1990年東京証券取引所市場第二部に株式上場。1992年生物化学研究所完成、1996年那須工場第2工場増設。2002年市場第一部銘柄に指定され、検査薬メーカーとしての地位を固めた。

グループ再編と中国・欧州への進出

2004年栄研生物科技(上海)有限公司設立、2006年工場竣工で中国生産開始。2006年子会社の合併、2007年栄研器材株式会社を吸収合併しグループ再編。2008年本社を台東区に移転し都内事業所を統合。2012年中国子会社を栄研生物科技(中国)有限公司に社名変更、同年王子事業所と東金事業所を閉鎖し野木事業所へ集約。2014年欧州支店をアムステルダムに開設。

新型コロナウイルス対応と研究開発体制の強化

2020年、新型コロナウイルス検出試薬の安定的供給体制を整備。2022年、新研究棟が栃木県野木町に完成し、既存研究棟と合わせて総合研究センターとして業務を開始。同年、東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場へ移行。さらに那須工場の増改築や野木工場新製造棟での尿試験紙生産ライン稼動など、生産能力の増強を継続した。

米国法人設立と中国子会社譲渡による事業構造の変化

2023年、米国にEIKEN MEDICAL AMERICA INC.を設立し北米市場への本格参入を開始。2025年、栄研医薬(上海)有限公司を設立する一方、同年栄研生物科技(中国)有限公司の全持分を譲渡。同年本社を千代田区に移転。2026年、野木工場にImmunoChemical Product Plant棟が完成し生産開始。一連の動きは海外展開の加速とポートフォリオ見直しを反映する。

年表46件を開く

1930年代

  • 1939年2月創業興亜化学工業株式会社(東京都葛飾区本田町133番地)を資本金5万円をもって創立し家畜臓器を原料とする栄養食品の製造販売開始。

1940年代

  • 1940年8月商号変更株式会社興亜栄養化学研究所と社名変更。
  • 1941年4月臓器系医薬品の製造販売を開始する目的で医薬品製造業者、薬種商の免許取得。
  • 1943年5月第三者割当によって田辺製薬㈱が資本参加。
  • 1946年4月商号変更日本栄養化学株式会社と社名変更。

1950年代

  • 1950年4月SS寒天培地(赤痢菌等の検索)の製品化に成功し、わが国の防疫、公衆衛生の普及、発展に貢献。

1960年代

  • 1961年5月臨床検査薬部門を開設し、臨床検査薬の研究開発開始。
  • 1965年9月野木工場(栃木県野木町)第1期工事が完成し生産開始。
  • 1969年2月創業創立30周年記念に当たり、栄研化学株式会社と社名変更。

1970年代

  • 1975年2月王子事業所(東京都北区)が完成し業務開始。
  • 1979年6月東金工場(千葉県東金市)が完成し生産開始。

1980年代

  • 1980年8月本社新社屋(東京都文京区)が完成し業務開始。
  • 1984年4月那須工場(栃木県大田原市)第1期工事が完成し生産開始。
  • 1987年3月那須工場第2期工事が完成し生産開始。
  • 1987年12月栄研器材株式会社に資本参加。
  • 1989年6月野木工場第8工場(免疫血清製剤工場)が完成し生産開始。

1990年代

  • 1990年1月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場。
  • 1990年5月東京事業所(東京都墨田区)開設。
  • 1991年9月創業株式会社栄研ミリオンスタッフを設立。
  • 1992年6月生物化学研究所(栃木県野木町)が完成し業務開始。
  • 1996年9月那須工場第2工場第1期工事が完成し生産開始。

2000年代

  • 2001年9月創業株式会社栄研ロジスティクスサービスを設立。
  • 2002年3月東京証券取引所市場第一部銘柄に指定。
  • 2004年2月物流管理センター(栃木県野木町)が完成し業務開始。
  • 2004年9月創業栄研生物科技(上海)有限公司を設立。
  • 2006年8月栄研生物科技(上海)有限公司の工場が竣工。
  • 2006年10月M&A株式会社栄研ミリオンスタッフが株式会社栄研ロジスティクスサービスを吸収合併。
  • 2007年4月M&A栄研器材株式会社を吸収合併。
  • 2008年7月M&A本社移転及び東京都内3事業所の統合。(東京都台東区)
  • 2009年7月野木工場粉末培地工場が完成し生産開始。

2010年代

  • 2012年2月野木事業所オペレーションマネージメントセンター(事務棟・製造棟)が完成し業務開始。
  • 2012年3月王子事業所を閉鎖し、主に野木事業所へ集約。
  • 2012年4月商号変更栄研生物科技(上海)有限公司について、社名を栄研生物科技(中国)有限公司に変更。
  • 2012年6月東金事業所を閉鎖し、野木事業所へ生産移管。
  • 2014年3月株式会社栄研ミリオンスタッフを解散。
  • 2014年4月欧州支店(オランダ・アムステルダム)を開設。
  • 2017年4月那須工場第2工場の増改築を実施し、稼動開始。
  • 2017年9月野木工場新製造棟で尿試験紙の生産ライン稼動開始。

2020年代

  • 2020年9月新型コロナウイルス検出試薬の安定的供給体制を整備。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場へ移行。
  • 2022年10月新研究棟(栃木県野木町)が完成し、既存研究棟と合わせ『総合研究センター』として業務開始。
  • 2023年11月創業EIKEN MEDICAL AMERICA INC.(デラウェア州)を設立。
  • 2025年5月創業栄研医薬(上海)有限公司を設立。
  • 2025年9月栄研生物科技(中国)有限公司の全持分を譲渡。
  • 2025年9月本社移転。(東京都千代田区)
  • 2026年6月野木工場ImmunoChemical Product Plant(ICPP棟)が完成し生産開始。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2031年3月期まで500億円以上(海外向け売上高比率35%以上)
  • 営業利益2031年3月期まで70億円以上(営業利益率14.0%以上)
  • ROIC2031年3月期まで10%以上
  • ROE2031年3月期まで10%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    国内事業の収益力強化

    製品ポートフォリオを4区分に整理し、低収益製品群の見直しを進め、成長性・収益性の高い製品群へ経営資源を重点配分することでROIC改善を図る。

  2. 02

    海外成長の加速

    便潜血検査事業を中核に、新規採用国拡大や既存代理店との協業深化、米国現地法人による免疫血清試薬販売などを通じて海外売上高比率の向上を目指す。

  3. 03

    M&A・アライアンスによる非連続成長

    自社単独では難しい技術・製品・事業領域をM&Aやアライアンスで取り込み、事業ポートフォリオを進化させ成長を加速する。

  4. 04

    がんの予防・治療への貢献

    肺がんコンパニオン診断システムの普及拡大や便潜血検査による大腸がん早期発見に加え、治療薬選択や治療効果判定まで網羅した検査システムを開発する。

  5. 05

    感染症撲滅・感染制御への貢献

    結核やマラリアなどの遺伝子検査システムをグローバルに展開し、簡易で精確な診断システムの開発により医療アクセス向上に寄与する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で696人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は786万円で、9期前と比べて+4.9%平均年齢は41.0歳、平均勤続年数は13.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月694
2018年3月704
2019年3月74942.016.0719
2020年3月73542.015.0724
2021年3月75742.016.0733
2022年3月76442.016.0745
2023年3月76942.016.0754
2024年3月77242.015.0757
2025年3月76541.014.0702427
2026年3月78641.013.0696417

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率18.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)68.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 1 / 海外 2、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
野木事業所 — 栃木県野木町177億円
那須事業所 — 栃木県大田原市3,523百万円
主な関係会社
  • 海外
    栄研医薬(上海)有限公司
    中国上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    EIKEN MEDICAL AMERICA INC.
    米国テキサス州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ナノティス株式会社
    東京都渋谷区 · 持分法適用会社
    議決権24.5%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 補助金
    動物用医薬品対策事業/薬剤耐性菌リスク低減のための動物用ワクチン等実用化促進事業
    農林水産省 · 2022-05-20
    1,023万円
  • 補助金
    動物用医薬品対策事業/薬剤耐性菌リスク低減のための動物用ワクチン等実用化促進事業
    農林水産省 · 2023-05-08
    965万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は419億円営業利益29億円前期と比べると増収減益で、売上が+3.5%、利益が-3.3%。

売上高
+3.5%
419億円
営業利益
-3.3%
29億円
純利益
+68.2%
37億円
営業利益率
6.9%
前期比 -0.5%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高420億円419億円
営業利益31億円29億円
純利益21億円37億円
1株あたり配当¥58¥58

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は107億円、営業利益は7億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+8.1%、営業利益は−36.4%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q943
2024年1Q991111.18
2024年2Q104109.68
2024年3Q1021312.710
2024年4Q960
2025年2Q197168.113
2025年4Q208146.79
2026年2Q204178.330
2026年4Q215125.67
2027年1Q10776.54

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は286億円から419億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は6.9%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月2862825
欧州支店(オランダ・アムステルダム)を開設。
2014年3月3003120
2015年3月3103021
2016年3月3223624
2017年3月3334129
2018年3月3503526
2019年3月3584734
2020年3月3664735
2021年3月3876850
2022年3月4308562
EIKEN MEDICAL AMERICA INC.(デラウェア州)を設立。
2023年3月4337657
2024年3月4013626
栄研医薬(上海)有限公司を設立。
2025年3月40530327.422
野木工場ImmunoChemical Product Plant(ICPP棟)が完成し生産開始。
2026年3月41929286.937

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高419億円のうち、営業利益として残るのは29億円6.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は37億円、売上の8.8%にあたる。営業利益率は業種中央値2.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金61.3%257億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金31.7%133億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.9%29億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
38.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+4.0pt
6.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+6.1pt
8.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.6pt
8.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが40億円、投資CFが−34億円で、差し引きのフリーCFは6億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は79億円で、売上の2.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月2234−125696
2014年3月34−8−1326109
2015年3月34−67−11−3366
2016年3月31−37−9−651
2017年3月47−19−92870
2018年3月41−32−12967
2019年3月33−44−11−1144
2020年3月55−37−121850
2021年3月55−22−133370
2022年3月78−501228109
2023年3月76−3−2173161
2024年3月38−22−6716110
2025年3月60−45−491576
2026年3月40−34−3679

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は627億円。このうち返さなくてよい自己資本が440億円で、自己資本比率は70.1%(業種中央値69.9%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月35123711467.0
2014年3月36424312166.2
2015年3月37926611369.8
2016年3月39328211171.2
2017年3月44330613768.6
2018年3月45232512771.2
2019年3月47335012373.5
2020年3月50337313073.5
2021年3月55741714074.3
2022年3月62545816772.8
2023年3月66349516874.2
2024年3月61746015774.0
2025年3月62443618869.3
2026年3月62744018670.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
109億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
309億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
44億円
在庫として抱えている分
負債合計
186億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
84
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率14 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

医薬品 79社との比較

同じ医薬品の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE79社中28位あたり、逆に低いのは配当利回り79社中53位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.5%/中央値 5.9%
P25 2.0%P75 11.0%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.9%/中央値 2.9%
P25 -162.5%P75 11.5%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
70.1%/中央値 69.9%
P25 53.4%P75 84.5%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.5%/中央値 2.8%
P25 -1.3%P75 12.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.5%/中央値 2.9%
P25 2.3%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,329で、1年前と比べて-2.5%過去52週の値幅のなかでは21%の位置にある。

¥2,329-0.6%1ヶ月+12.8%1年-2.5%時価総額804億円
過去52週の値幅
安値¥2,021高値¥3,500

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)20.8倍
PER (会社予想)37.1倍
PBR1.77倍
配当利回り2.49%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で株価は-6.38%下落し、7月後半から8月にかけて一時2100円台まで急落したが、8月21日には2378円まで回復した。25日移動平均線(2361.28円)をわずかに上回っており、RSIは72.84と短期的な過熱感がある。52週高値3500円からは-32.1%の位置にあり、上値は重いが、低値2021円からは+17.7%と底堅さも見られる。出来高は急落時に115万株超と膨らんだが、その後は15万株前後で推移しており、売り一巡感がある。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 68/100)

PERは21.22倍で業界平均の35.25倍を大きく下回り、PBRは1.80倍と平均の4.11倍を大幅に下回る。一方、配当利回りは2.44%と平均の1.43%を上回る。ROEは8.5%とやや低水準であるが、今期予想PERは37.9倍と悪化しており、短期的な収益鈍化が懸念される。割安だが配当は伸び悩み。

指標この会社業種平均
PER (実績)20.8倍36.0倍
PER (予想)37.1倍
PBR1.77倍3.53倍
ROE8.5%6.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、既存主力製品の安定収益を活かした成長戦略の成否と、医療費抑制策への耐性。強気派は、大腸がん検診の普及拡大や新製品の期待、高い配当利回り(約2.4%)を評価する。一方、弱気派は、売上高が400億円前後で横ばい、営業利益率も7%前後と低く、競争激化や検診の受診率低下の影響を懸念する。また、2025年3月期の純利益が前期比で減少しており、収益性の悪化を指摘する。

プラスに働く材料7
  • 検診需要の拡大

    大腸がん検診の受診率向上や国際的ながん検診需要の高まり。

  • 安定配当

    配当利回り2.44%と株主還元が充実。

  • 新製品開発

    新規検査薬のパイプラインが成長の芽。

  • 売上高419億円、3期連続で増収通年影響

    売上高は401→405→419億円、前期比3.5%増

  • 純利益37億円、前期比68%増益通年影響

    純利益は22億円から37億円へ68.2%増加

  • 配当利回り2.44%と安定配当継続影響

    配当利回りは2.44%、株主への還元が下支え

  • 外国人保有が51.7%と過半を占める継続影響

    外国人株主比率は51.66%と高く、需給が堅調

マイナスに働く材料7
  • 売上頭打ち

    直近の売上高が405億円で、前期比ほぼ横ばい。

  • 利益率の低さ

    営業利益率は7%台と高収益とは言えない。

  • 純利益の減少

    2025年3月期の純利益は22億円で前期から減少。

  • 予想PER37.9倍と実績PER21.2倍の乖離通年影響

    実績PER21.22倍に対し予想PER37.9倍、今期減益を警戒

  • 営業利益が30億→29億円と減益通年影響

    営業利益は29億円、前期から約1億円減少

  • 営業利益率6.92%と小幅低下通年影響

    営業利益率は7.41%→6.92%と0.49pt悪化

  • 株価は1年で+0.2%とほぼ横ばい継続影響

    株価変動率は+0.2%、上値追いは限定的

次の決算で確かめる点
便潜血検査薬の売上高
主力製品の需要動向を直接反映。
海外売上比率
海外展開の進捗と成長余地を測る。
検診受診率
がん検診市場全体の需要に影響。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり58で、前期から+9.4%いまの株価に対する利回りは2.49%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥58
1株あたり
配当利回り
2.49%
いまの株価に対して
配当性向
63.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2530.7
2018年3月250.034.2
2019年3月3020.032.2
2020年3月300.031.4
2021年3月3620.029.9
2022年3月5141.730.2
2023年3月510.032.6
2024年3月510.070.8
2025年3月533.972.4
2026年3月589.463.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥58

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,231人。区分でいちばん多いのは外国法人51.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が25.3%を占め、残る74.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人28.929.235.941.744.551.7
金融機関26.927.224.224.523.622.3
個人・その他32.232.432.931.429.521.9
自己株式15.215.115.013.613.34.6
事業法人9.99.95.40.81.32.9
証券会社2.01.21.51.61.11.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)12.12
02NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC(常任代理人 香港上海銀行東京支店)9.46
03AVI JAPAN OPPORTUNITY TRUST PLC(常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部)6.51
04STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)6.33
05THE BANK OF NEW YORK - JASDECTREATY ACCOUNT(常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部)4.24
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.66
07NAVF SELECT LLC(常任代理人 香港上海銀行東京支店)3.62
08第一生命保険株式会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)3.18
09GOLDMAN,SACHS & CO.REG (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)2.67
10CACEIS BANK, LUXEMBOURG BRANCH /AIF CLIENTS ASSETS(常任代理人 香港上海銀行東京支店)2.40

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近5
  • 2026-07-31
    ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンド(NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC)
    変更報告
    31.00%
    -1.83pt
  • 2026-07-24
    ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンド(NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC)
    新規の大量保有報告
    9.46%
  • 2026-06-30
    ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンド(NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC)
    新規の大量保有報告
    9.46%
  • 2026-06-19
    ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンド(NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC)
    新規の大量保有報告
    9.46%
  • 2026-04-08
    ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンド(NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC)
    新規の大量保有報告
    9.46%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−17%、1株純資産は14期で+3%。直近期のROEは8.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1351,29410.99.826.5
2014年3月556628.316.432.5
2015年3月587248.317.130.4
2016年3月667658.917.729.7
2017年3月8082810.019.430.7
2018年3月718778.337.634.2
2019年3月9494210.327.832.2
2020年3月961,0039.920.531.4
2021年3月1371,12012.915.829.9
2022年3月1681,23114.310.330.2
2023年3月1551,32712.110.132.6
2024年3月721,3185.627.970.8
2025年3月651,2945.035.072.4
2026年3月1131,3338.527.263.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

15名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は15名。2026/3期の役員報酬は総額337百万円。

氏名役職年齢保有株数
納富継宣取締役68189
瀨川雄司取締役60112
森安義取締役5986
石井潔取締役735
中村規代実取締役575
松竹直喜取締役685
植木理恵取締役625
木野瀨祐太取締役455
戸田達喜取締役555
土居通寿常務執行役 生産本部長 兼CPO6497
古橋弘康執行役 内部監査室長63129
土谷敏之執行役 営業本部長 兼CMSO5895
残りの役員3名を開く
氏名役職年齢保有株数
吉田佳一郎執行役 営業本部海外営業統括部長6027
赤石聡執行役 営業本部国内営業統括部長5444
藤吉彰Heartseed株式会社 社外監査役

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
執行役16125427524215
社外取締役87057610
取締役(社内)5171194

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容120字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社(栄研医薬(上海)有限公司及びEIKEN MEDICAL AMERICA INC.)の計3社及び持分法適用関連会社1社により構成されており、検査薬の製造販売を主な事業として営んでおります。
経営方針・対処すべき課題4,700字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、「経営理念」、「経営ビジョン」、「モットー」からなる “EIKEN WAY”を制定し、グループ全体で“EIKEN WAY”を実践することにより持続的な企業価値の向上を図り、取引先の繁栄と株主並びに社会への貢献を果たしてまいります。 EIKEN WAY □経営理念 :ヘルスケアを通じて人々の健康を守ります。 □経営ビジョン:EIKENグループは、人々の健康を守るため、検査のパイオニアとしてお客様に信頼される製品・サービスを提供し、企業価値の向上を図ります。 □モットー :品質で信頼され、技術で発展する“EIKEN” (2) 経営戦略等 当社グループは、事業を取り巻く環境変化に対応するとともに、サステナビリティ経営の視点を取り込み、2030年の目指す姿として、「EIKEN Vision 2030」を設定しております。 「EIKEN Vision 2030」では、現在の事業領域を中核事業としつつ、さらに一歩踏み出し、医療のプロセスにイノベーションを起こし、検査の未来を創っていくことを目指しております。 注力事業分野として「がんの予防・治療への貢献」、「感染症撲滅・感染制御への貢献」、「ヘルスケアに役立つ製品・サービスの提供」の3つを設定しております。 <中長期を見据えたビジョン> ■がんの予防・治療への貢献 当社グループは、これまで検診事業(予防と早期発見)に注力し、特に大腸がんではスクリーニングプログラムをグローバルに構築し、早期発見により死亡率減少と医療費抑制に貢献してまいりました。一方で、がんの治療には高額の医療費を必要とすることから適切な治療の選択が重要です。がんの予防・早期発見だけではなく、このような医療課題に対しても対応すべく、治療薬の選択や治療効果の判定まで網羅した検査システムを開発し提供することによって、がんによる死亡率の更なる減少を目指してまいります。 ■感染症撲滅・感染制御への貢献 脅威となる感染症への対策として製品ラインアップを拡充し、グローバルでの結核やマラリアなど遺伝子検査システムを展開してまいります。また、より簡易で誰でもどこでも使える迅速で精確な感染症診断システムを開発することで、医療アクセスの向上に寄与してまいります。 ■ヘルスケアに役立つ製品・サービスの提供 健康寿命の延伸に向けて、遠隔診療や在宅での検査の領域を広げて、モバイルヘルスへ発展させていきます。最終的には本人が意識しなくても健康状態を知らせてくれる暮らしに寄り添ったモニタリングシステムの開発を目指してまいります。 <経営計画2030の策定> 2025年4月より中期経営計画(2026年3月期~2028年3月期)をスタートいたしましたが、新執行体制のもと、外部環境の変化および内部要因を総合的に検討した結果、2030年の目指す姿である「EIKEN Vision 2030」の実現に向けた中長期的な戦略ストーリーとして位置づけていた「EIKEN ROAD MAP 2030」を見直すことといたしました。 その上で、新たに2027年3月期を初年度、2031年3月期を最終年度とする5か年の経営計画を策定いたしました。2026年4月より、本計画のもと、ROIC改善の土台となる国内事業の収益力強化を図るとともに、成長が期待される分野への重点投資を行い、連続成長の中核となる海外事業の成長を加速させ、加えて、M&A・アライアンスによる非連続成長に伴う事業ポートフォリオの進化を通じて、持続的な成長と収益性の向上を目指してまいります。 ◇国内事業の収益力強化 - ROIC改善の土台 - 当社グループは、便潜血検査、尿検査、免疫検査を中心とした検査領域において、国内市場で長年にわたり医療現場から高い信頼を獲得してきました。これらに支えられた強固な顧客基盤および製品群は、当社の競争優位性の源泉となっております。 一方で、国内市場の成熟が進む中、持続的な成長と企業価値の向上を実現していくためには、従来の延長線上にとどまらない収益構造の抜本的な高度化が不可欠であると認識しております。 このため当社グループは、当連結会計年度において製品ポートフォリオを「主力製品群」「収益製品群」「育成製品群」「低収益製品群」の4区分に整理した上で、低収益製品群については方向性を決定いたしました。本年度から、決定した方向性に基づき実行可能な施策については着手しており、今後も引き続き成長性および収益性の高い製品群へ経営資源を重点的に配分してまいります。 これらの取り組みにより、国内事業における利益創出力の向上と投下資本効率の改善を同時に進め、ROICを経営管理の指標として一層実効的に活用することで、ROIC経営のさらなる進化を図ってまいります。 ◇海外成長の加速 - 連続成長の中核 - 国内市場の成熟が進む中、海外事業については、中長期的な事業規模の拡大および企業価値の向上を牽引する中核戦略と位置付けております。 当社グループは、便潜血検査事業(FIT)を海外展開の中核事業とし、新規採用国の拡大に加え、各国における大腸がん検診の受診対象年齢の拡大といった検査需要の成長を、確実に取り込んでまいります。また、積極的な市場開拓および既存代理店との協業深化を通じ、需要の最大化を図ります。 実行にあたっては、国・地域ごとの規制、医療制度、物流特性等を踏まえた最適な参入モデルを構築するとともに、既存代理店との戦略的協働を一段と強化し、中長期的なパートナーシップを強固にすることで、海外成長の確度向上とスピード加速を実現してまいります。 また、米国現地法人を通じた免疫血清試薬の販売を開始し、さらに、FIT製品に対する付加価値技術を組み合わせることにより、新市場および新需要の創出に取り組み、収益基盤をさらに拡大してまいります。 ◇M&A・アライアンスによる非連続成長 - 事業ポートフォリオ進化 - 当社グループ単独では取り込みが難しい技術、製品、事業領域について、M&Aやアライアンスを通じて事業ポートフォリオに組み込むことで、事業領域の進化と成長の加速を図ります。これにより、成長性・収益性・資本効率のバランスを重視した事業運営を推進し、中長期的な企業価値の持続的向上を目指してまいります。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、中長期的な経営戦略の進捗および成果を測るための指標として、2031年3月期における主要な経営指標について、以下の水準を目標として設定しております。 売上高 :500億円以上(海外向け売上高比率35%以上) 営業利益:70億円以上(営業利益率14.0%以上) ROIC :10%以上 ROE  :10%以上 (4) 経営環境 今後の見通しにつきましては、資源価格の高騰や地政学的リスク、米国の通商政策や主要国の金融政策等の影響を受け、不安定な状況のまま推移し、依然として不確実性の高い状況が続くことが見込まれます。 当社グループは、事業を取り巻く環境変化に対応するとともに、現在の事業領域を中核事業としつつ、「がんの予防・治療への貢献」、「感染症撲滅・感染制御への貢献」、「ヘルスケアに役立つ製品・サービスの提供」の3つを注力事業分野として重点施策を展開してまいります。「がん」の分野ではより治療に直結する領域に、「感染症」の分野ではより簡易な検査技術の確立に注力いたします。また、「ヘルスケア」の分野では遠隔健診や在宅での検査に対応できる製品・サービスを拡大してまいります。 また、当社グループは、持続可能な社会の実現に向けて、優先的に取り組むべき11のマテリアリティ(重要課題)を特定し、具体的な行動計画に展開しています。各マテリアリティについて、達成度を評価するための指標(KPI)を設けて進捗状況をモニタリングしながら取り組みを進めております。世界の人々の健康を守る企業として「医療」の課題、そして「環境」・「社会」・「ガバナンス」の課題にも積極的に取り組み、社会課題の解決を通じて、さらなる企業価値の向上と持続可能な社会の実現につなげてまいります。 次期の業績見通しにつきましては、海外市場における便潜血検査用試薬の売上増加等を背景に、売上高42,000百万円(前期比0.2%増)を見込んでおります。このうち、海外向け売上高は11,790百万円(同2.9%増)となり、売上高に占める比率は28.0%となる見通しです。利益面では、収益性の向上に向けた取り組みの進展等により、営業利益3,070百万円(同5.2%増)ならびに経常利益2,900百万円(同2.0%増)を見込んでおります。一方で、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、前期に連結子会社の持分譲渡に伴う特別利益を計上したことにより、2,070百万円(同44.2%減)を予想しております。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、当連結会計年度において、中期経営計画に基づき、以下の重点課題に取り組んでまいりました。 ①がんの予防・治療への貢献 2024年に上市した『MINtS 肺癌マルチ CDx ライブラリー調製試薬キット』および『遺伝子解析プログラム MINtS Analyzer』による、非小細胞肺癌のコンパニオン診断システムの普及拡大に向けた取り組みを進めてまいりました。今後も、関連する医療機関や関係者との連携を通じて、本診断システムのさらなる浸透を図ってまいります。 また、便潜血検査用試薬および装置の販売は、便潜血検査を中核とした大腸がん検診ニーズの高まりを背景に、欧州を中心とする海外市場において堅調に推移いたしました。今後も海外市場での便潜血検査の普及を推進するとともに、大腸がんを中心としたがんの早期発見に貢献してまいります。 ②感染症撲滅・感染制御への貢献 USAIDの閉鎖に伴うGlobal Fundの資金規模縮小といった影響はありましたが、当社はアフリカをはじめとする途上国において、LAMP法を用いた結核検査システム(TB-LAMP)の普及を通じ、結核撲滅に向けた取り組みを継続してまいりました。 また、結核に加えて、マラリアやNTDs(顧みられない熱帯病)への対応にも注力し、各国・地域の医療環境に応じた診断機会の拡大を通じて、医療アクセス向上および感染症の制御・撲滅に貢献してまいりました。 ③ヘルスケアに役立つ製品・サービスの提供 当社は、2023年に便中カルプロテクチン測定試薬について、「クローン病の病態把握の補助」を目的とした使用(臨床的意義)に関する薬事承認を取得しました。これにより、非侵襲的な便検査によりクローン病の病態を把握できる新たな選択肢として医療現場での認知が進み、当連結会計年度においても国内の医療機関への導入が着実に拡大しました。 また、海外市場においては、欧米を中心に便中カルプロテクチン検査の臨床活用が広がっており、今後も各国の医療ニーズや診療ガイドラインの動向を踏まえながら、当該検査をはじめとするヘルスケア分野の製品・サービス展開を積極的に推進してまいります。
事業等のリスク3,019字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループは、臨床検査薬の製造・販売を主たる事業として、グローバルに事業活動を展開しています。事業活動において存在する様々なリスクに対応するため、当社グループではグループのリスク管理を体系的に定める「栄研グループ・リスク管理規程」を制定するとともに、全執行役を委員とする「リスク管理・コンプライアンス委員会」を設置することにより、リスクマネジメントしています。リスクマネジメントに関する取組は取締役会へ報告され、取締役会がその実効性を監督しています。 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項は、以下のようなものがあります。 なお、これらのほかにも現在及び将来において、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性のある様々なリスクが存在しており、ここに記載されたリスクは当社グループのすべてのリスクではありません。また、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)海外事業展開に係るもの グローバルに事業活動を展開していく中で、国・地域ごとの経済・景気の変化、パンデミックの発生や地政学的リスク等により、主力製品である便潜血検査用試薬に関して大腸がん検診のスクリーニングプログラムの遅延または実施の中断や中止などがあった場合や新製品の薬事承認の遅延があった場合、また、USAIDの閉鎖に伴うGlobal Fundの資金規模縮小により途上国の医療・試薬関連の需要の減少が長期化した場合には、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、当社グループでは海外営業部門が、販売代理店等を戦略パートナーとして国・地域毎の迅速な情報収集・共有に努めるとともに国際機関等との連携を図り、適時適切に対応してまいります。 (2)新製品・新技術・新規事業に係るもの 当社グループは、医療ニーズ及び中長期的なビジョンに基づき新製品・新技術の企画・開発の強化及び新規事業の創出を図っております。しかし、研究開発の不確実性(遅延・中断や中止)により研究開発投資の回収が困難になった場合若しくはそれによる事業化機会の逸失または刻々と変化する市場動向との不整合等により十分な成果に結びつかなかった場合や新規事業の計画の遅延や中断があった場合には、中長期的な事業計画が影響を受け、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、当社グループでは新技術・新領域を活用した事業ポートフォリオに基づき事業戦略を策定し、新市場及び新需要の創出に取り組むとともに、投資回収の基準を設定し、経営会議、取締役会等で進捗を評価し、適時適切に管理してまいります。 (3)医療制度・薬事規制等に係るもの 当社グループは、国・地域ごとの薬事規制等に従い製品を販売しておりますが、各国の医療制度改革の動向により医療費抑制や薬事規制が強化された場合や大腸がん検診のスクリーニングプログラムの運用に変化があった場合、また、検査用試薬や医療機器への環境規制が強化された場合には、製品価格や製品の使用方法のほか、薬事申請や入札条件等が影響を受け、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、当社グループでは各国の医療制度や薬事規制、環境規制の動向の迅速な把握に努め、適時適切に対応してまいります。 (4)製品品質に係るもの 当社グループは、品質マネジメントシステム(ISO13485認証、MDSAP認証)に基づく品質管理体制のもと製品の品質保証に取り組んでおります。しかし、万一主力製品群、高収益製品群に品質問題が発生し、長期間の製品供給ができなくなった場合には、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、当社グループでは生産技術力の強化による品質の安定化と品質マネジメントシステムの適切な運用及び市場における製品の品質評価の調査・分析により品質のモニタリングと品質保証の強化に取り組んでおります。 (5)製品の安定供給に係るもの 当社グループまたはサプライヤーが、大規模な地震、風水害等の自然災害や火災等の重大な事故、サイバー攻撃により甚大な被害を被った場合やパンデミックの発生または地政学的リスク等により、長期間の操業停止となった場合には、製品の供給維持ができなくなり、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、当社グループでは製品の安全在庫の確保とともに、重要な原材料の在庫量確保や複数社購買などによるリスク回避に努めるほか、事業継続マネジメントにより供給維持が図れるよう対応能力の継続的向上に取り組んでおります。なお、当社は、内閣官房国土強靭化推進室が進める国土強靭化貢献団体認証(レジリエンス認証)を取得しております。 (6)ITシステムに係るもの 当社グループは、業務効率化のため各種ITシステムを導入し、ビジネスプロセスの改善に取り組んでおります。そのため、災害等によるシステム障害、サイバー攻撃による業務の阻害や社外への情報流出等が発生し長期間の対応が必要となった場合には、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、当社グループでは適切な情報セキュリティ対策を構築するとともに、標的型攻撃メール対応やITリテラシー向上を目的とした全従業者向け教育訓練やサイバー攻撃の初動対応や事業継続マネジメントの訓練を定期的に実施しております。 (7)原材料価格・エネルギー価格の高騰等に係るもの 当社グループの製品に使用する原材料の価格は、国・地域ごとの経済情勢の変化、パンデミックの発生や地政学的リスク等に伴う市場価格、輸送コスト、為替等の変化によって変動します。当該価格がこれらの原因等により高騰した場合やアメリカ・イラン戦争が長引き、エネルギー価格が高止まりした場合には、当該製品の原価が上昇し、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、当社グループでは製品ポートフォリオの区分に基づき経営資源の配分を行い、また、経営会議にてモニタリングを行い、継続的な生産効率化による製造原価の低減や収益性の向上を図ってまいります。 (8)棚卸資産の評価 当社グループは、2026年3月期連結貸借対照表において棚卸資産として7,992百万円を計上しており、総資産に対する比率は12.8%となっております。急激な需給バランスの悪化等により製商品市況が著しく下落した場合には、棚卸資産の評価減により、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、当社グループでは、DXの推進により需給予測の精度を高めることにより生産計画の精緻化を図るとともに、販売金額等に基づき品目をグルーピングし、グループごとに安全在庫及び発注・生産条件を設定しております。これにより、製品の重要度や市場への影響度に応じた在庫コントロールを実現し、過剰在庫等が発生するリスクの軽減を図っております。また、棚卸資産回転率を資本効率性の指標として定め適正水準の管理を行っております。
経営成績の分析 (MD&A)6,973字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における国内外の経済は、依然として資源価格の高騰や地政学的リスク、米国の通商政策や主要国の金融政策等の影響を受け、不安定な状況のまま推移しました。臨床検査薬業界においては医療費抑制策と円安や原油高による物流及び原材料調達などのコスト上昇の継続により経営環境は一層厳しさを増しております。各企業には一層のコスト競争力の強化と、戦略的な海外市場への展開が求められております。 このような経営環境の下、当社グループは中期経営計画に基づき「がんの予防・治療への貢献」、「感染症撲滅・感染制御への貢献」、「ヘルスケアに役立つ製品・サービスの提供」の3つの注力事業分野を中心に重点施策を展開するとともに、当社グループ全体で収益基盤の強化に向けた抜本的な変革を進めてまいりました。また、世界の人々の健康を守る企業として「医療」の課題、そして「環境」・「社会」・「ガバナンス」の課題にも積極的に取り組み、さらなる企業価値の向上と持続可能な社会の実現を目指しております。 当連結会計年度の売上高は、国内・海外ともに堅調に推移し、41,899百万円(前期比3.4%増)、当社の業績予想に対しては0.7%減となりました。製品ごとの売上高では、微生物検査用試薬は4,284百万円(同4.8%減)、尿検査用試薬は4,623百万円(同0.1%増)となりました。免疫血清検査用試薬は、海外向けの便潜血検査用試薬の売上が増加したことに加え、東ソー株式会社から導入・販売している製品が堅調に推移したことにより、23,287百万円(同3.3%増)となりました。生化学検査用試薬は579百万円(同1.1%増)、器具・食品環境関連培地は1,818百万円(同7.2%減)となりました。その他(医療機器・遺伝子関連等)につきましては、医療機器の大幅な売上増加およびLAMP法の特許料収入により、7,305百万円(同15.2%増)となりました。 なお、海外向け売上高は、便潜血検査用試薬および医療機器の売上が伸長したことにより、11,457百万円(同7.0%増)となりました。 利益面につきましては、売上高は堅調に推移したものの、USAIDの閉鎖に伴う海外市場の変動の影響を受けたこと、および売上構成が変化したこと等により、営業利益は2,919百万円(同2.7%減)、経常利益は2,844百万円(同11.1%減)となりました。一方で、連結子会社の持分譲渡に伴い特別利益を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は3,708百万円(同66.5%増)となりました。 当連結会計年度末の財政状態は以下のとおりであります。 前連結会計年度末に比べ総資産は285百万円増加、負債は151百万円減少、純資産は436百万円増加いたしました。 増減の主なものとして、資産の部では、現金及び預金が1,069百万円増加しております。野木新生産棟建設および本社移転等により有形固定資産が1,216百万円増加しております。負債の部では、長期借入金が2,650百万円増加、1年内返済予定の長期借入金が300百万円増加しております。純資産の部では、配当金の支払や自己株式の取得があったものの、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により株主資本が697百万円増加しております。 これらの結果、自己資本比率は前連結会計年度末の69.3%から70.1%となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ303百万円増加し、当連結会計年度末には7,943百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動による資金は、4,045百万円の収入(前連結会計年度は6,033百万円の収入)となりました。これは主に、売上債権の減少により341百万円の収入、棚卸資産の減少により507百万円の収入、仕入債務の減少により1,029百万円の支出及び税金等調整前当期純利益が4,834百万円あったことによります。 なお、減価償却費は2,536百万円発生しております。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動による資金は、3,423百万円の支出(前連結会計年度は4,499百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が5,756百万円、連結の範囲の変更を伴う関係会社出資金の譲渡による収入が2,074百万円あったことによります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動による資金は、322百万円の支出(前連結会計年度は4,857百万円の支出)となりました。これは主に、長期借入による収入が3,000百万円、自己株式の取得による支出が1,675百万円、配当金の支払額が1,858百万円あったことによります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当社グループは、検査薬事業のみの単一セグメントであるため、生産、受注及び販売の実績については製品の種類別区分ごとに記載しております。 (ア)生産実績 当連結会計年度における生産実績を製品の種類別区分ごとに示すと、次のとおりであります。 製品の種類別区分の名称   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)   前期比(%) 微生物検査用試薬(百万円)   4,188   98.0 尿検査用試薬(百万円)   4,856   105.9 免疫血清検査用試薬(百万円)   7,805   112.9 器具・食品環境関連培地(百万円)   28   26.4 その他(百万円)   1,407   77.0 合計(百万円)   18,286   103.2 (注) 金額は、売価換算値で表示しております。 (イ)商品仕入実績 当連結会計年度における商品仕入実績を製品の種類別区分ごとに示すと、次のとおりであります。 製品の種類別区分の名称   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)   前期比(%) 微生物検査用試薬(百万円)   387   113.1 尿検査用試薬(百万円)   26   96.3 免疫血清検査用試薬(百万円)   10,050   96.8 生化学検査用試薬(百万円)   328   99.9 器具・食品環境関連培地(百万円)   1,336   89.0 その他(百万円)   4,318   121.4 合計(百万円)   16,447   101.9 (ウ)受注実績 当社グループは見込み生産を行っているため、該当事項はありません。 (エ)販売実績 当連結会計年度における販売実績を製品の種類別区分ごとに示すと、次のとおりであります。 製品の種類別区分の名称   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)   前期比(%) 微生物検査用試薬(百万円)   4,284   95.2 尿検査用試薬(百万円)   4,623   100.1 免疫血清検査用試薬(百万円)   23,287   103.3 生化学検査用試薬(百万円)   579   101.1 器具・食品環境関連培地(百万円)   1,818   92.8 その他(百万円)   7,305   115.2 合計(百万円)   41,899   103.4 (注)  最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) ㈱スズケン   4,829   11.9   4,731   11.3 アルフレッサ㈱   4,559   11.2   4,656   11.1 東邦薬品㈱   4,450   11.0   4,643   11.1 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであり、将来のリスク、不確実性及び仮定を伴う予測情報を含んでおります。「3 事業等のリスク」などに記載された事項及びその他の要因により、当社グループの実際の業績は、これらの予測情報から予測された内容とは大幅に異なる可能性があります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社の連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 当社経営陣は、連結財務諸表の作成に際し、決算日における資産・負債の報告数値及び偶発資産・負債の開示、並びに報告期間における収入・費用の報告数値に影響を与える見積り及び仮定設定を行わなければなりません。経営陣は、貸倒債権、退職金、投資、偶発事象や訴訟等に関する見積り及び判断に対して、継続して評価を行っております。経営陣は、過去の実績や状況に応じ合理的だと考えられる様々な要因に基づき、見積り及び判断を行い、その結果は、他の方法では判定しにくい資産・負債の簿価及び収入・費用の報告数字についての判断の基礎となります。実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社は、特に以下の重要な会計方針が、当社の連結財務諸表の作成において使用される当社の重要な判断と見積りに大きな影響を及ぼすと考えております。 (ア)貸倒引当金 当社グループは、顧客の支払不能時に発生する損失の見積額について、貸倒引当金を計上しております。顧客の財務状態が悪化し、その支払能力が低下した場合、追加引当が必要となる可能性があります。 (イ)退職給付費用 当社においては従業員退職給付費用及び債務は、数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出しております。これらの前提条件には、割引率、将来の給与水準、退職率、直近の統計数値に基づいて算出される死亡率及び年金資産の収益率などが含まれます。当社の年金制度においては、割引率は日本の国債の市場利回りを参考値として、在籍従業員の平均残存勤務期間内の一定の年数で算出しております。期待収益率は、年金資産が投資されている資産の種類毎の期待収益率の加重平均に基づいて計算しております。実際の結果が前提条件と異なる場合、または前提条件が変更された場合、その影響は累積され、将来にわたって規則的に認識されるため、一般的には将来期間において認識される費用及び計上される債務に影響を及ぼします。また、割引率の低下及び年金資産運用での損失は、当社グループの退職給付費用に対して悪影響を及ぼす可能性があります。 (ウ)投資の減損 当社グループは、取引関係維持のために、特定の顧客の株式を保有しております。これらの株式には価格変動性が高い公開会社の株式と、株価の決定が困難である非公開会社の株式が含まれます。また、関係会社に対して出資を行っております。当社グループは投資価値が著しく下落し、回復の見込みがないと判断した場合、投資の減損を計上しております。将来の市況悪化または投資先の業績不振により、現在の簿価に反映されていない損失または簿価の回収不能が発生した場合、評価損の計上が必要となる可能性があります。 (エ)棚卸資産の評価 「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り) 」に記載のとおりであります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、以下のとおりであります。 当連結会計年度の売上高は、国内・海外ともに堅調に推移し、41,899百万円(前期比3.4%増)となりました。 売上原価は25,723百万円、売上原価率は61.4%となり、前連結会計年度に比べ2.1ポイント上昇いたしました。 売上総利益は前連結会計年度に比べ337百万円減少し、16,175百万円となりました。販売費及び一般管理費については前連結会計年度に比べ256百万円減少し、13,255百万円となりました。 営業利益は前連結会計年度に比べ80百万円減少し、2,919百万円となりました。売上高営業利益率は7.0%となり前連結会計年度に比べ0.4ポイント低下いたしました。 営業外収益は164百万円を計上し、前連結会計年度に比べ71百万円減少いたしました。 営業外費用は239百万円を計上し、前連結会計年度に比べ202百万円増加いたしました。 経常利益は営業外損失75百万円を計上し、2,844百万円となり、前連結会計年度に比べ354百万円減少いたしました。経常利益率は前連結会計年度に比べ1.1ポイント低下し、6.8%となりました。 特別利益は2,013百万円を計上し、前連結会計年度に比べ1,963百万円増加いたしました。特別損失は22百万円を計上し、前連結会計年度に比べ233百万円減少いたしました。 税金等調整前当期純利益は特別損益で1,990百万円の純利益を計上し、4,834百万円となりました。税金等調整前当期純利益に対する法人税、住民税及び事業税の負担率は前連結会計年度25.5%に対して当連結会計年度が23.3%となり、2.2ポイント低下いたしました。 親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ1,480百万円増加し、3,708百万円となり、当期純利益率としては3.4ポイント上昇し8.9%となりました。 当社グループは、経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等として、2026年3月期に売上高42,200百万円、営業利益3,250百万円、ROE8.8%の達成を目指しておりましたが、売上高41,899百万円、営業利益2,919百万円、ROE8.5%となり目標値に対して未達となりました。 指標   2025年3月期   2026年3月期 目標   実績   目標   実績 連結売上高(百万円)   43,100   40,539   42,200   41,899 連結営業利益(百万円)   5,660   2,999   3,250   2,919 ROE(%)   9.5   5.0   8.8   8.5 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については以下のとおりであります。 (ア)キャッシュ・フロー 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 (イ)財務政策 当社グループの財務政策における基本方針は、資本効率の向上による財務体質の強化であり、継続的に実行しております。 資金の調達及び運用については、当社グループとして一体となり実行しており当社の信用力を最大限に活用しております。運転資金及び設備投資については、基本的に手持資金(利益等の内部留保資金)にて調達しております。なお、運転資金の効率的な調達を行うため金融機関との間で、総額8,600百万円の当座貸越契約及び貸出コミットメント契約を締結しております。余剰資金の運用については、安全性・流動性の高い金融商品にて実行しております。当社グループの高いキャッシュポジションに対して、今後の効率的・戦略的な資金運用を検討しております。 当社グループは、その健全な財務状態、営業活動によるキャッシュ・フローを生み出す能力、売掛債権信託(債権流動化)及び貸出コミットメント契約により、当社グループの成長を維持するために将来必要な運転資金及び設備投資資金を調達することが可能と考えておりますが、設備投資等の長期資金需要に関しては金融機関からの長期借入、社債またはその組み合わせによる調達方法も実施しております。 また、当社は、財務体質の強化と積極的な事業展開による持続的な企業価値の向上を経営目標に掲げるとともに、株主の皆様に対する継続的な利益還元を経営上の最重要施策の一つとして位置付け、中間配当と期末配当の年2回の剰余金の配当を行うことを基本方針としております。上記方針を踏まえ、株主の皆様に対する利益還元の強化を目的として、「総還元性向50%以上」を目指します。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

IR資料の開示履歴 (TDnet)
  • 決算説明資料2027年3月期 第1四半期決算補足説明資料2026-07-30

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