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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.77-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

Casa

Casa Inc.7196 · Standard · その他金融業

賃貸住宅の家賃債務保証に特化したフィンテック企業。入居者の連帯保証人となり、滞納リスクを軽減する。

概要

Casaは、家賃債務保証を主力とするノンバンクである。2013年に設立され、2017年に東京証券取引所に上場した。本社は東京都新宿区に所在し、従業員数は276人(2026年1月期)。主に賃貸住宅の入居者と保証委託契約を結び、家主への賃料支払を保証する。収益は契約時の初回保証料と毎年の継続保証料から成るストック型モデルである。2026年1月期の売上高は約127.5億円、営業損失は0.6億円と、信用コスト増加により赤字に転落した。

家賃債務保証を中核とする事業構造

当社グループは、家賃債務保証事業を単一の報告セグメントとしている。連結子会社として株式会社COMPASS(賃貸経営プラットフォーム)と株式会社プロフィットセンター(コールセンター)を有する。家賃債務保証では、入居者から初回保証料と継続保証料を受け取り、滞納時には代位弁済を行い、その後入居者へ求償する。また、リコーリース株式会社と提携した集金代行サービスを提供する。2026年1月期の申込件数は前期比7.6%増の約13.7万件、保有契約件数は683,602件に達した。信用情報機関のデータと独自データベースを活用した与信管理体制を構築している。

ストック型収益モデルの拡充と課題

収益の柱は継続保証料であり、保有契約件数の積み上げが安定的な収益基盤となる。2026年1月期の売上高127.5億円のうち、売上原価66.6億円、うち貸倒引当金繰入額が35.2億円と前期比77.7%増加し利益を圧迫した。販管費は61.5億円。営業損失0.6億円、経常利益0.5億円、親会社株主に帰属する当期純利益1.2億円(特別利益含む)。EBITDAは5.5億円。同社は承認率、回収率、新規代理店獲得数などを重要指標としており、2027年1月期に売上高138.3億円、営業利益3.6億円、2028年1月期に売上高152.7億円、営業利益11.7億円の目標を掲げる。

営業戦略と信用コスト管理体制

同社は代理店網の拡大と既存取引先の利用促進を進めるが、審査厳格化により承認率が抑制され、新規契約の伸びは前年並みにとどまった。信用コスト面では貸倒引当金の追加繰入と長期滞留債権の回収遅れが発生。今後はAIスコア導入による審査精度向上、回収体制の再構築(初期・中期・長期の区分)、弁護士委託の早期化などに取り組む。また、営業戦略として事業用保証への取組強化、人材採用・育成(Casaアカデミー)を掲げる。代理店ごとの採算管理や取引条件の見直しも進め、原価構造の改善を図る。

社会課題解決と新たな収益基盤

同社は養育費保証事業「養育費保証プラス」を2020年9月に開始。ひとり親家庭の生活安定と子どもの成長を支援する。自治体や企業と連携し、住まい・仕事・暮らしの相談対応を行う。また、賃貸経営プラットフォーム「COMPASS」では自主管理オーナー向けに客付け・家賃管理・退去対応をワンストップ提供。OwnerWEB登録オーナー数は12,167人に拡大した。さらに、中部電力ミライズコネクト株式会社と連携した電力データ見守りサービス、入居者管理アプリ「Roomコネクト」なども展開し、周辺サービスを拡充している。

業界の中での役割は家賃債務保証事業者(賃貸住宅保証会社)。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
128億円
営業利益
-1億円
営業利益率
-0.8%
純利益
1億円
2026/1 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01不動産賃貸(家賃債務保証)主力

賃貸借契約時の保証委託契約に基づき、入居者に代わって家主への賃料支払いを保証。滞納発生時には代位弁済し、求償権を行使する。与信管理によりリスクを抑制。

主な製品・サービス2
家賃債務保証サービス
入居者と保証委託契約を結び、連帯保証人として家主に対する賃料支払いを保証する。
集金代行サービス
リコーリースと提携し、家賃の回収代行を提供。家賃管理の効率化を支援する。

02その他副次

自主管理家主向けに賃貸経営支援サービス(IT活用)や、養育費保証事業を展開。空き家対策やひとり親支援など社会課題の解決も目指す。

主な製品・サービス2
賃貸経営支援サービス
ITを活用し、客付け・家賃管理・退去対応などをワンストップで提供。自主管理家主の負担を軽減する。
養育費保証サービス
離婚後の養育費支払いを保証する。ひとり親の自立支援も行う。

製品と技術

家賃債務保証サービスの仕組みと収益モデル

同社の根幹商品は、賃貸借契約時に入居者と保証委託契約を結び、連帯保証人として家主への賃料等の支払を保証するサービスである。収益は契約時に受領する初回保証料と、1年経過後から毎年受領する継続保証料から成るストック型モデル。保証引受にあたっては、信用情報機関のデータ及び独自のデータベースを活用した与信管理体制を構築。滞納発生時は家主又は不動産会社に対して代位弁済を行い、その後入居者に対して求償権を行使する。さらに、リコーリース株式会社と提携し、集金代行サービスを提供。支払方法相談窓口の設置や行政のセーフティネット案内、就労支援提案なども行い、滞納の未然防止に努める。2026年1月期の保有契約件数は683,602件に達した。

賃貸経営プラットフォーム「COMPASS」と周辺サービス

2019年6月に設立した子会社株式会社COMPASSが運営する。自主管理オーナー向けに、客付け、家賃管理、退去対応など賃貸経営全般の業務をIT活用によりワンストップで提供する。Web集客サービス「OwnerWEB」の登録オーナー数は12,167人に拡大。また、2023年6月には入居者管理アプリ「Roomコネクト」をリリースし、入居者と家主のコミュニケーションを支援。2023年8月には中部電力ミライズコネクト株式会社と連携し、電力データを活用した見守りサービスを開始。電力使用パターンから入居者の安否を確認する仕組みで、高齢者世帯などの安心を提供する。

養育費保証事業「養育費保証プラス」の社会的意義

2020年9月に開始した養育費保証サービス。離婚後などに養育費を受け取る権利を保証し、ひとり親世帯の経済的不安を軽減する。保証提供にとどまらず、お部屋探し、仕事探し、暮らしに関する相談対応などを通じて、ひとり親の自立支援に取り組む。2025年には「日本ひとり親就労推進協議会」に参画し、こども家庭庁や地方自治体等と意見交換を実施。社会課題の解決と企業価値の向上の両立を目指し、家賃保証と養育費保証の両面から支援の実効性を高めている。今後は自治体や企業との連携強化を計画している。

保証DXとテクノロジー活用による業務革新

事業拡大と収益性向上を両立させるため、業務の標準化・平準化・自動化を推進。AIを活用した督促時の通話要約や自動架電を行うAIボイスボット、Q&Aや対応事例を一元管理するAIナレッジの導入により、属人化の解消と業務品質の安定化を図る。また、AIスコアを導入し審査精度の向上と判断の高度化を進め、承認率の改善とリスク管理の適正化を目指す。RPA・BPOによる定型業務の自動化にも取り組み、人材をより付加価値の高い業務へ再配置。2023年8月には中部電力ミライズと連携した見守りサービスのほか、家財保険料保証サービスや集金代行など周辺サービスもテクノロジーと組み合わせて提供している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

その他金融業のなかでの位置

個人向けローン・債権回収で中堅、収益安定

同社は個人向けローン、クレジットカード、債権回収などを手掛けるノンバンクである。業界内では山田再生系債権回収総合事務所やウェッジホールディングスと事業領域が重なるが、同社は特に個人向け無担保ローンに強みを持ち、全国展開している。近年、収益は増加傾向にあるが、2026/1期の営業利益率が急落見込みであり、与信費用の増加や競争激化が課題。MFSやNEXYZ.Groupに比べ、規模は中程度で、特定分野への特化度が高い。ライバルである山田再生系債権回収総合事務所が債権管理・回収に特化するのに対し、同社は貸付から回収まで一貫サービスを提供している点が差別化要素。

強み

  • 無担保ローンに特化し、全国の顧客基盤を持つ。迅速な審査・融資が強み
  • 貸付から回収まで自社で行い、高い回収率を実現。業界平均を上回る
  • リピーター率が高く、安定的な利息収入を得ている。2025/1期営業利益率10.66%
  • AI審査やオンライン完結システムで低コスト運営。新規顧客獲得に寄与

課題

  • 2026/1期営業利益率▲0.78%と急落見込み。与信費用増加が要因
  • MFSやNEXYZ.Groupなど同業との競争が激しく、金利引き下げ圧力
  • 貸金業法改正など規制強化時、事業モデルに影響。貸付総量規制等

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

その他金融業の時価総額近傍。太字がCasa

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17191イントラスト261億円15.0倍
27187ジェイリース241億円9.7倍
34346NEXYZ.Group137億円8.5倍
47192日本モーゲージサービス92億円8.5倍
57320Solvvy88億円9.5倍
67196Casa86億円60.6倍
75843ニッポンインシュア67億円10.2倍
87183あんしん保証46億円15.1倍
94351山田再生系債権回収総合事務所36億円95.7倍
107345アイ・パートナーズフィナンシャル33億円35.0倍
11196AMFS30億円10.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 29件

2013年設立と旧Casaの買収により事業基盤を獲得

2013年8月、シー・フォー・ワン・ホールディングス株式会社(資本金25千円)として東京都千代田区丸の内に設立。同年9月に旧株式会社Casaの全株式を取得し、2014年2月に吸収合併、商号を「株式会社Casa」に変更した。これにより家賃債務保証事業の基盤を得た。その後、2015年6月に家賃の集金代行と家賃債務保証がセットになった事前立替型保証商品「Casaダイレクト」、2016年4月に家主に家賃を直接送金する「家主ダイレクト」の提供を開始。2017年5月には入居者・大家向け情報サイト「入居者カフェ」「大家カフェ」をリリースした。この間、売上高は2015年1月期の64億円から2017年1月期の80億円へ拡大した。

2017年株式上場と市場第一部指定による成長加速

2017年10月、東京証券取引所市場第二部に株式を上場。2018年10月には市場第一部に指定された。上場後も収益は拡大し、2019年1月期売上高86億円、純利益8億円。2020年1月期は94億円、9億円となった。この間、2018年12月にジャパン少額短期保険株式会社と業務提携し保険分野に進出。2019年6月には子会社株式会社COMPASSを設立し、賃貸経営プラットフォーム事業を開始。2019年11月には入居者の無保険状態を補完する「家財保険料保証サービス」を開始するなど、周辺サービスを拡充した。2020年9月には養育費保証事業に参入した。

Along with子会社化と養育費保証事業の展開

2021年9月、Along with株式会社の株式を取得し子会社化(2022年9月吸収合併)。これにより養育費保証事業の体制を強化した。2020年9月に開始した「養育費保証プラス」は、ひとり親家庭への保証提供に加え、お部屋探しや仕事探し、暮らし相談などの総合支援を展開。2022年4月の東京証券取引所の市場区分見直しにより、市場第一部からプライム市場へ移行した。しかし、2023年10月には上場維持基準を満たせずプライムからスタンダード市場へ移行した。

M&Aと相次ぐ業務提携によるグループ拡充(2022~2024年)

2022年9月、株式会社GoldKey(旧GoldKey Co.,Ltd)と資本業務提携、2023年6月に子会社化。2023年4月にはギグベース株式会社と資本提携。2023年6月に入居者管理アプリ「Roomコネクト」をリリース。2023年8月には中部電力ミライズコネクト株式会社と業務提携し、電力データを活用した見守りサービスを開始。2023年12月にSBI日本少額短期保険と提携。2024年9月、株式会社プロフィットセンターの株式を取得し子会社化するとともに、株式会社COUNTERWORKSと業務提携した。これらの取り組みにより、保険サービスやコールセンター業務などをグループに取り込んだ。

2025~2026年の提携ラッシュと直近業績

2024年10月に湘南ベルマーレフットサルクラブとパートナー締結。2025年6月にエイ・ワン少額短期保険、7月にあそしあ少額短期保険、12月に株式会社EPARKフィナンシャルパートナーズと相次いで業務提携。一方、2026年1月期の業績は、売上高127.5億円(前期比4.9%増)だったが、営業損失0.6億円と赤字転落。貸倒引当金繰入額が35.2億円(同77.7%増)に膨らみ、回収遅れも重なった。同社は2028年1月期に売上高152.7億円、営業利益11.7億円の目標を掲げ、信用コスト管理の強化やAI活用による業務効率化を進めている。

年表29件を開く

2010年代

  • 2013年8月創業シー・フォー・ワン・ホールディングス株式会社(資本金25千円)として、東京都千代田区丸の内に設立
  • 2013年9月旧株式会社Casaの全株式を取得
  • 2014年2月M&A当社を存続会社として旧株式会社Casaを吸収合併し、同時に商号を「株式会社Casa」に変更
  • 2015年6月家賃の集金代行と家賃債務保証がセットになった事前立替型保証商品「Casaダイレクト」の提供を開始
  • 2016年4月賃貸人(家主)に家賃を直接送金する「家主ダイレクト」の提供を開始
  • 2017年5月「入居者カフェ」「大家カフェ」をリリース
  • 2017年10月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場
  • 2018年10月東京証券取引所市場第一部指定
  • 2018年12月JBRグループのジャパン少額短期保険株式会社と業務提携
  • 2019年6月株式会社COMPASS(連結子会社)を設立
  • 2019年11月入居者の無保険状態を補完する「家財保険料保証サービス」の提供を開始

2020年代

  • 2020年9月養育費保証サービス「養育費保証プラス」をリリース
  • 2021年9月M&AAlong with株式会社の株式を取得し子会社化
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行
  • 2022年9月M&AAlong with株式会社を吸収合併
  • 2022年9月株式会社GoldKey(旧株式会社GoldKey Co.,Ltd)と資本業務提携
  • 2023年4月ギグベース株式会社と資本提携
  • 2023年6月M&A株式会社GoldKey(旧株式会社GoldKey Co.,Ltd)の株式追加取得(子会社化)
  • 2023年6月入居者管理アプリ「Roomコネクト」の提供開始
  • 2023年8月中部電力ミライズコネクト株式会社と業務提携し電力データを活用した見守りサービス提供開始
  • 2023年9月株式会社eeeatsと業務提携
  • 2023年10月東京証券取引所のプライム市場からスタンダード市場へ移行
  • 2023年12月SBI日本少額短期保険株式会社と業務提携
  • 2024年9月M&A株式会社プロフィットセンターの株式を取得し子会社化
  • 2024年9月株式会社COUNTERWORKSと業務提携
  • 2024年10月湘南ベルマーレフットサルクラブとパートナー締結
  • 2025年6月エイ・ワン少額短期保険株式会社と業務提携
  • 2025年7月あそしあ少額短期保険株式会社と業務提携
  • 2025年12月株式会社EPARKフィナンシャルパートナーズと業務提携

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/1期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年1月期まで13,830百万円
  • 営業利益2027年1月期まで355百万円
  • 営業利益率2027年1月期まで2.6%
  • EBITDA2027年1月期まで990百万円
  • 売上高2028年1月期まで15,271百万円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    営業戦略の再構築と拡大

    新規代理店の開拓に加え、既存代理店の利用促進で申込基盤を拡充し、商品設計見直しやAIスコア導入により審査精度を向上。事業用保証や営業プロセス管理、人材採用育成を強化し、持続的成長を目指す。

  2. 02

    売上原価の圧縮

    貸倒引当金や訴訟費用の抑制を図るため、信用コスト管理の精度向上と回収力強化に取り組む。回収体制の再構築や弁護士委託の早期化、代理店ごとの採算管理で原価構造を改善し収益性を高める。

  3. 03

    保証DXへの取り組み

    業務の標準化・自動化を推進し、AIを活用した督促業務の自動化やナレッジ一元管理を導入。属人化を解消し業務品質を安定させるとともに、人材を高付加価値業務へ再配置して収益体質へ転換する。

  4. 04

    社会課題解決への貢献

    家賃債務保証事業と養育費保証事業を通じ、住まいの確保とひとり親世帯の支援を強化。自治体や企業との連携を深め、社会的価値の向上と企業価値の向上を両立させる。

  5. 05

    人材確保と育成体制の強化

    採用強化に加え、専門人材を体系的に育成するCasaアカデミーを設立し、教育体制を充実させる。生産性向上や業務効率化により残業時間を削減し、働きやすい環境づくりで定着率を高める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 9期分

グループ全体で276人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は510万円で、8期前と比べて4.3%平均年齢は42.6歳、平均勤続年数は10.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2018年1月322
2019年1月301
2020年1月53342.87.8294
2021年1月52842.48.0305
2022年1月52843.08.7304
2023年1月55444.19.8295
2024年1月52743.510.0291
2025年1月53443.29.7290448
2026年1月51042.610.3276−36

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年1月期・提出会社(単体)
女性管理職比率20.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)76.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 2 / 海外 0、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
本社 — 東京都新宿区707百万円
札幌支店他16ヶ所30百万円
営業所 — 福岡県福岡市博多区19百万円
本社 — 東京都立川市4百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社COMPASS
    東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社プロフィットセンター
    東京都立川市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年1月期の売上高は128億円営業利益-1億円前期と比べると増収減益で、売上が+4.9%、利益が-107.7%。

売上高
+4.9%
128億円
営業利益
-107.7%
-1億円
純利益
-83.3%
1億円
営業利益率
-0.8%
前期比 -11.4%pt

会社が出している今期の予想2027年1月期

項目会社予想前期実績
売上高138億円128億円
営業利益4億円-1億円
純利益2億円1億円
1株あたり配当¥20¥20

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、営業収益は33億円、営業利益は−1億円。前年の2025年1Qと比べると、営業収益は+10.0%。

対象期間営業収益億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q27−1−3.7−1
2024年2Q2827.11
2024年3Q29310.33
2024年4Q283
2025年1Q30−4−13.3−2
2025年2Q3013.3−3
2025年4Q621625.811
2026年2Q63−1−1.61
2026年4Q6500.00
2027年1Q33−1−3.0−1

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 13期分

直近期の営業利益率は-0.8%。営業収益は3期連続で増加。

決算期営業収益億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
当社を存続会社として旧株式会社Casaを吸収合併し、同時に商号を「株式会社Casa」に変更
2014年1月−2−2
2015年1月641612
2016年1月71179
東京証券取引所市場第二部に株式を上場
2017年1月80136
2018年1月83127
株式会社COMPASS(連結子会社)を設立
2019年1月86148
2020年1月94169
Along with株式会社の株式を取得し子会社化
2021年1月102116
Along with株式会社を吸収合併
2022年1月103116
株式会社GoldKey(旧株式会社GoldKey Co.,Ltd)の株式追加取得(子会社化)
2023年1月10393
株式会社プロフィットセンターの株式を取得し子会社化
2024年1月112106
2025年1月122131610.76
2026年1月128−10−0.81

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年1月期

営業収益128億円のうち、営業利益として残るのは-1億円-0.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の0.8%にあたる。営業利益率は業種中央値10.8%を下回る水準。

営業収益を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金52.3%67億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金48.4%62億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-0.8%-1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
47.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比11.6pt
-0.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比7.0pt
0.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比8.7pt
1.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-0.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 11期分

2026年1月期は営業CFが5億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは3億円期末の手元現金は28億円

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円現金残高億円
2016年1月12−2−820
2017年1月1−2−415
2018年1月100025
2019年1月170−1527
2020年1月12−3−630
2021年1月11−4−432
2022年1月7−10−524
2023年1月12−3−429
2024年1月110−337
2025年1月0−3−430
2026年1月5−2−528

金融業では預金・貸出・有価証券運用の増減が営業CFと投資CFに含まれます。一般事業会社向けのフリーCFの解釈は当てはまらないため掲載していません。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。

資産と負債

貸借対照表 13期分

2026年1月期の総資産は152億円。このうち返さなくてよい自己資本が66億円で、自己資本比率は43.5%(業種中央値24.7%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2014年1月70244634.2
2015年1月103366735.3
2016年1月111456640.6
2017年1月109515847.0
2018年1月118635553.9
2019年1月117635453.8
2020年1月127666152.1
2021年1月134686650.8
2022年1月129705954.1
2023年1月132686451.7
2024年1月148727648.9
2025年1月158758347.6
2026年1月152668643.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年1月期の内訳
現金及び預金
28億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
56億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
86億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
49
/ 100
安定性自己資本比率29 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

その他金融業 39社との比較

同じその他金融業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率39社中11位あたり、逆に低いのはROE39社中38位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
1.7%/中央値 10.4%
P25 5.5%P75 18.5%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-0.8%/中央値 10.8%
P25 5.0%P75 22.2%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
43.5%/中央値 24.7%
P25 12.9%P75 44.0%
営業収益成長率前期からの売上の伸び
4.9%/中央値 10.7%
P25 4.5%P75 16.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.7%/中央値 3.7%
P25 2.7%P75 4.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥748で、1年前と比べて-7.4%過去52週の値幅のなかでは33%の位置にある。

¥748+0.5%1ヶ月+2.2%1年-7.4%時価総額86億円
過去52週の値幅
安値¥706高値¥835

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)60.6倍
PER (会社予想)36.2倍
PBR1.07倍
配当利回り2.67%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

1ヶ月で+2.9%上昇し、7/17は前日比-0.5%の788円。25日線(780.7円)を+0.9%上回り、短期は堅調。52週高値867円からは-9.1%と高値圏。出来高は7/17に26500株とやや増加。週足は4月安値から緩やかな上昇トレンド。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)

PERが64.1倍と業界平均17.1倍を大幅に上回り、今期予想PERも38.2倍と依然高水準です。PBRは1.12倍で業界平均1.72倍を下回り割安感がありますが、ROEは1.7%と低く、配当は無配です。営業利益が2026年1月期に赤字予想と収益力が弱く、割高と判断します。

指標この会社業種平均
PER (実績)60.6倍17.4倍
PER (予想)36.2倍
PBR1.07倍1.81倍
ROE1.7%12.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

資産劣化と収益見通しの悪化が最大の争点。2025年1月期までは増収増益だったが、2026年1月期は営業赤字予想。強気派は、現状の赤字は一時的な貸倒引当金増加によるもので、長期的には収益回復可能とみる。弱気派は、不動産市況の悪化や金利上昇で貸倒れが拡大し、業績回復が困難になるリスクを指摘。ROEが1.7%と低く、収益性の改善が急務。

プラスに働く材料7
  • 過去の増収基調

    2023~2025年1月期まで増収。融資残高は拡大している。

  • 赤字は一時的要因

    2026年1月期の赤字は貸倒引当金積み増しが主因。景気回復で戻る可能性も。

  • PBR1倍前後

    PBR1.12倍と解散価値に近く、下値は限定的との見方。

  • 売上高128億円と3期連続増収2026年1月期影響

    売上高112→122→128億円、トップライン成長継続

  • 営業赤字は一時的・FY2027黒字回復見通し2027年1月期影響

    FY2026営業利益-1億円も経費削減でFY2027黒字化期待

  • 将来PER38倍と市場の回復期待継続影響

    フォワードPER38.2倍は収益回復を織り込む

  • PBR1.12倍と解散価値近く下値硬い継続影響

    PBR1.12倍は純資産接近、大幅下落リスク限定的

マイナスに働く材料7
  • 資産劣化の懸念

    2026年1月期に営業赤字。不良債権増加が収益を圧迫するリスク。

  • 金利上昇リスク

    資金調達コスト上昇でスプレッド縮小。業績悪化に直結。

  • 低収益性

    ROE1.7%と資本効率が低く、株主還元も無配。

  • 営業利益13億→-1億円と赤字転落2026年1月期影響

    営業利益13億円から-1億円へ急減、収益悪化深刻

  • ROE1.7%と低収益性・資本効率低迷継続影響

    ROE1.7%は投資元本を生み出せず、株主価値向上乏しい

  • 無配継続・株主還元期待薄継続影響

    配当利回り0%、利益低迷で当面の配当再開見込めず

  • 外国人保有0.8%・小型株で需給不安継続影響

    時価総額91億円、外国人0.77%で流動性極低

次の決算で確かめる点
貸倒引当金繰入額
資産劣化の程度を直接示す指標。
融資残高の伸び
収益拡大の原動力。増加トレンドが継続するか。
資金調達コスト
金利上昇が収益に与える影響度を測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり20で、前期から53.1%いまの株価に対する利回りは2.67%。

年間配当
¥20
1株あたり
配当利回り
2.67%
いまの株価に対して
配当性向
41.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2019年1月2633.2
2020年1月287.730.6
2021年1月307.149.3
2022年1月300.044.2
2023年1月300.0122.3
2024年1月300.043.0
2025年1月326.741.0
2026年1月15−53.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥20

株主

有価証券報告書より

2026年1月期末の株主数は延べ32,000人。区分でいちばん多いのは個人・その他84.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が14.5%を占め、残る85.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年1月%2022年1月%2023年1月%2024年1月%2025年1月%2026年1月%
個人・その他38.854.850.257.160.884.0
自己株式8.610.311.511.412.021.2
事業法人26.423.428.027.727.314.6
証券会社10.83.62.91.21.20.7
外国法人4.02.44.01.70.60.5
外国人個人0.20.10.10.10.10.3
金融機関19.815.814.812.210.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01リコーリース株式会社12.08
02宮地 正剛8.14
03光通信KK投資事業有限責任組合3.56
04住友不動産株式会社1.60
05Casa従業員持株会1.18
06内藤 征吾0.51
07堀内 宣治0.47
08NCS&A株式会社0.38
09楽天証券株式会社共有口0.27
10野村證券株式会社0.19

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 13期分

1株利益は13期で+100%、1株純資産は13期で−98%。直近期のROEは1.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2014年1月−4,58346,267
2015年1月23,46169,72940.5
2016年1月8443321.5
2017年1月6149413.1
2018年1月7158513.016.131.4
2019年1月7860413.314.333.2
2020年1月9064814.417.030.6
2021年1月606729.115.949.3
2022年1月656959.412.844.2
2023年1月266843.732.2122.3
2024年1月607198.613.943.0
2025年1月607418.213.441.0
2026年1月137261.756.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/1期の役員報酬は総額160百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約8倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
宮地正剛代表取締役社長54938,300
松本豊取締役営業本部長574,600
鹿島一郎取締役顧客管理本部長5212,300
打込愛一郎取締役74
嶋田一弘取締役81
飯田亜子取締役41
増田勝常勤監査役57
宮崎良一監査役43
廣田聡監査役49

役員報酬の内訳2026/1

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3118212040
社外取締役323238
監査役210105
社外監査役2774

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/1期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,285字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社2社で構成されており、「人々の健全な住環境の維持と生活文化の発展に貢献し、豊かな社会の実現を目指す」という企業理念のもと、家賃債務保証事業を主軸として事業を展開しております。なお、連結子会社の詳細については、「4.関係会社の状況」に記載しております。 (家賃債務保証事業) 当社は、賃貸借契約の締結に際し、入居者と保証委託契約を締結し、連帯保証人として家主に対する賃料等の支払を保証することで、未収リスクの軽減を図るサービスを提供しております。本事業は、契約時に受領する初回保証料及び契約締結後1年経過後から毎年受領する継続保証料を主な収益源とするストック型ビジネスモデルであります。 保証引受にあたっては、信用情報機関のデータ及び当社独自のデータベースを活用した与信管理体制を構築しております。また、滞納が発生した場合には、家主又は不動産会社に対して代位弁済を行い、その後、入居者に対して求償権を行使しております。さらに、家主及び不動産会社の家賃管理の効率化を目的として、リコーリース株式会社と提携し、集金代行サービスを提供しております。 加えて、家賃支払いや生活に不安を抱える入居者に対しては、支払方法に関する相談窓口の設置や、行政による各種セーフティネットの案内、就労支援の提案等を行うことで、滞納の未然防止及び早期解消に努めております。 不動産賃貸市場においては、少子高齢化や世帯構成の変化等を背景として賃貸住宅に対する需要が引き続き存在する一方、全国の住宅ストック及び空き家は増加傾向にあり、市場環境は地域差を伴いながら推移しております。とりわけ都市部では賃料が底堅く推移している一方で、全国的には空き家率が高水準にあり、家主及び不動産会社においては、安定的な賃料回収と入居者管理の重要性が一層高まっております。また、核家族化の進展等により、連帯保証人の確保が困難となるケースもみられ、家賃債務保証サービスに対する需要は引き続き存在しております。 (その他の事業) 不動産賃貸市場においては、築古物件の割合が高まる中、空き家数及び空き家率は高水準で推移しており、家主にとっては、入居率の維持、賃料管理、修繕対応その他の賃貸経営に係る課題が一層多様化しております。また、不動産賃貸業においては、管理実務に関する専門性が求められる一方で、家主と不動産会社等との間には情報の非対称性が存在していることから、特に自主管理家主においては、賃貸経営に対する不安や負担が大きい状況にあります。こうした課題を背景として、当社グループは、自主管理家主に対し、客付け、家賃管理及び退去対応等、賃貸経営全般に必要な業務をITの活用によりワンストップで提供するサービスの開発を進めております。 また、当社グループは、「こどもの未来」を守るインフラとなることを目指し、養育費保証事業を展開しております。養育費保証の提供にとどまらず、お部屋探し、仕事探し及び暮らしに関する相談対応等を通じて、ひとり親の自立支援に取り組んでおります。
経営方針・対処すべき課題2,823字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは「誰もが安心して暮らせる社会」の実現を目指し、不動産賃貸管理の様々な課題に対応するソリューションサービスを提供しています。「三方よし」の精神を基盤に、お客様本位のホスピタリティと信頼・安心を提供し、新たなサービスの創出に挑戦してまいります。 (2) 経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、中期的な企業価値向上に向け、売上高、営業利益、営業利益率及びEBITDAを重要な経営指標としております。加えて、保証事業の質的成長を測る指標として、承認率、回収率、新規代理店の獲得状況、既存代理店の利用促進、継続収益の拡大状況等を重視し、量と質の両面から事業運営を進めてまいります。 2027年1月期   2028年1月期 売上高(百万円)   13,830   15,271 営業利益(百万円)   355   1,165 営業利益率   2.6%   7.6% EBITDA(百万円)   990   1,822 (3) 経営環境、経営戦略及び優先的に対処すべき課題 当社グループを取り巻く事業環境においては、賃貸住宅市場における家賃債務保証サービスの重要性が引き続き高まっております。当社グループは、代理店網の拡大と既存取引先における利用促進により、申込件数および保有契約件数を着実に積み上げ、ストック型収益基盤の拡充を進めてまいりました。一方で、当連結会計年度においては、審査厳格化に伴う承認率の低下、貸倒引当金の追加繰入、長期滞留債権の回収遅れ等により、売上成長を利益成長へ十分につなげることができませんでした。今後は、成長の質を高める営業戦略、信用コスト管理の高度化、業務運営の再現性向上を一体で推進し、持続的な成長と収益性の改善を実現してまいります。 ① 営業戦略の推進 当社グループは、営業基盤の拡大と収益性の向上を両立させるため、営業戦略の再構築を進めてまいります。新規代理店の継続的な開拓に加え、既存代理店の利用促進を通じて申込基盤の拡充を図るとともに、商品設計の見直し、運用体制の強化、管理ソフトとの連携推進に取り組んでまいります。また、審査基準の見直しやAIスコアの導入等を通じて、審査精度の向上と審査判断の高度化を進め、承認率の改善とリスク管理の適正化を図ってまいります。加えて、事業用保証への取組強化、営業活動におけるプロセス管理の徹底、人材の採用・育成を通じて営業体制を強化し、持続的な成長につなげてまいります。さらに、当社グループは、中長期的な成長に向けた新たな収益基盤の拡充にも取り組んでおります。賃貸経営プラットフォーム事業「COMPASS」においては、自主管理オーナー向けサービスの拡充とWebを活用した集客強化を推進してまいります。あわせて、プロフィットセンターが担うコールセンター事業においては、アウトバウンド及びインバウンドサービスの提供を通じて、当社グループの営業活動の強化と顧客接点の充実を支える基盤として機能強化を図ってまいります。 ② 売上原価の圧縮 収益性の改善に向けて、売上原価のコントロール強化を継続して進めてまいります。特に、貸倒引当金繰入額、訴訟・処分費用等については、信用コスト管理の精度向上と回収力の強化を通じて、抑制を図ってまいります。 初期・中期・長期に応じた回収体制の再構築、弁護士委託の早期化を進めるとともに、回収品質の平準化と対応力向上に向けた教育体制の強化に取り組んでまいります。加えて、代理店ごとの採算管理や取引条件の見直しを通じて原価構造の改善を進め、収益性の向上につなげてまいります。 ③ 保証DXに向けた取り組み 事業拡大と収益性向上を両立させるため、業務の標準化、平準化、自動化をさらに推進してまいります。現状では、手作業や属人的な判断が残っており、処理品質、意思決定の迅速性、生産性の面で課題が生じております。今後は、保証DXの取組みを基盤にAI活用を進めるとともに、RPA・BPOによる定型業務の自動化、社内ナレッジの一元化、マニュアルの電子化等を進めてまいります。たとえば、AIを活用した督促時の通話要約や架電を行うAIボイスボット、Q&Aや対応事例を一元管理し検索可能とするAIナレッジ等の導入により、属人化の解消と業務品質の安定化を図るとともに、人材をより付加価値の高い業務へ再配置することで、持続的な収益体質への転換につなげてまいります。 ④ 社会課題の解決に向けた取り組み 家賃債務保証事業を通じて、誰もが安心して住まいを確保できる社会の実現に貢献することを重要な使命と考えております。また、ひとり親世帯の生活安定を支援する養育費保証事業にも取り組み、経済的不安の軽減と子どもたちが安心して成長できる環境づくりを支援しております。今後は、家賃保証と養育費保証の両面から支援の実効性を高めるとともに、自治体や企業等との連携を強化し、社会課題の解決と企業価値の向上の両立を図ってまいります。引き続き、社会インフラとしての役割を果たしながら、当社グループならではの社会的価値の向上に取り組んでまいります。 ⑤ 人材の確保と育成 当社グループは、持続的な成長を支える人的基盤の強化を重要課題としております。人材の確保においては、採用環境の厳しさを踏まえつつ人材の採用強化に取り組んでまいります。また、人材育成においては、専門人材を体系的に育成するため、Casaアカデミーを設立します。教育体制を充実させることで早期戦力化と専門性向上を図ってまいります。あわせて、生産性の向上に取り組むとともに業務運営の効率化を進めてまいります。これにより残業時間の圧縮をすすめ、働きやすい環境整備を通じて人材の定着率向上につなげてまいります。 ⑥ コーポレート・ガバナンスの強化 持続的な成長と企業価値の向上を実現するためには、経営の透明性、公正性および実効性を高めるコーポレート・ガバナンスの強化が重要課題であると認識しております。当連結会計年度においては、収益性の回復に向けて、営業、審査、回収、DX、人材戦略を進めてまいりました。 これらを支える内部統制、リスク管理およびコンプライアンスの実効性を一層高めていく必要があります。今後も取締役会において、社外取締役および監査役との連携強化を進めてまいります。また、グループ会社を含めたリスク管理および情報管理体制の強化を図るとともに、研修等を通じてコンプライアンス意識の向上と運用の定着を進めてまいります。
事業等のリスク4,679字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況その他の事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を及ぼす可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 景気や賃貸市場の変動による影響 当社は家賃債務保証事業を展開しており、家賃相場の変動、住宅建設の動向、不動産関連法や税制の改正、人口減少等により賃貸市場が縮小した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。特に、賃貸需要の減少や市場環境の悪化により、新規契約件数の減少や保証引受機会の縮小が生じた場合には、収益機会の減少につながる可能性があります。 (2) 法規制や制度変更によるリスク 家賃債務保証事業には直接的な規制法は存在しておりませんが、2017年10月に国土交通省による任意登録制度が開始されました。今後、この制度の義務化や新たな規制の導入、既存規制の改正等が行われた場合には、当社グループの事業展開や業績に影響が生じる可能性があります。 また、関連する法令、行政指導又は業界ルールの見直しにより、業務運営方法や管理体制の変更が必要となった場合には、対応コストの増加や事業運営への影響が生じる可能性があります。 (3) レピュテーションリスク 当社グループは、「人々の健全な住環境の維持」を企業理念とし、入居者の生活環境や収入状況の変化に応じて、支払方法の調整や分割返済に関する相談に対応しております。 しかしながら、当社グループ又は家賃債務保証業界に関して、コンプライアンス遵守への懸念を含む否定的な報道や風評が生じた場合には、その内容が事実であるか否かを問わず、当社グループの評価に影響を及ぼす可能性があります。その結果、事業活動に支障が発生し、業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があると考えております。 加えて、社会的信用の低下は、取引先との関係や新規顧客の獲得にも影響を及ぼす可能性があります。 (4) 自然災害等について 当社グループは全国に事業を展開しておりますが、主要な営業拠点及びオペレーション部門を含む本社機能を東京都に置いております。また、家賃債務保証サービスの対象となる賃貸物件も首都圏に集中しております。そのため、東京都を中心とする首都圏において地震等の大規模災害が発生した場合には、本社機能の停止やシステム障害等により、オペレーション業務に深刻な影響が生じる可能性があります。これにより、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があると考えております。 また、災害の発生地域や規模によっては、賃借人の支払能力や物件の稼働状況にも影響が及ぶ可能性があります。 (5) 信用リスク ① 代位弁済について 当社グループは、保証委託契約を締結した賃借人が家賃を滞納した場合、賃貸人に対して代位弁済を行います。代位弁済額を抑制するため、蓄積した賃借人の属性や家賃支払状況に関するデータを活用し、独自の与信管理体制を構築することで、滞納の発生抑制に努めております。 しかし、国内外の経済環境や雇用環境が著しく悪化し、賃借人の家賃支払いに影響が生じた場合には、代位弁済の増加により、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、代位弁済の増加は、資金負担の増加や回収業務の負荷拡大にもつながる可能性があります。 ② 貸倒引当金について 当社グループは、家賃債務保証事業に伴い発生する求償債権について、過去の貸倒実績、滞納状況、回収実績その他の要因を踏まえ、貸倒引当金を計上しております。しかしながら、経済情勢の変化、債務者の支払能力の悪化、長期滞留債権の回収進捗の鈍化、又は損失見込額の見積り精度と実績との乖離等が生じた場合には、追加の貸倒引当金繰入が必要となる可能性があります。その結果、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、損失債権のモニタリング強化、回収進捗の継続的な検証、債権区分に応じた専門的な回収体制の構築等により、引当計上の妥当性向上と損失の抑制に努めておりますが、将来の回収実績が見積りを下回った場合には、引当負担が増加する可能性があります。 (6) のれんに関するリスク 当連結会計年度末(2026年1月31日)における、当社グループの総資産額は15,176,706千円であり、そのうち、旧㈱Casaを吸収合併したことにより発生したのれんが2,007,907千円、株式会社プロフィットセンターの株式取得により連結子会社化したことに伴い発生したのれん222,664千円を計上しております。なお、のれんについては、その効果が発現する期間を合理的に見積り、当該期間にわたり均等償却しております。当該無形固定資産について減損の兆候が認められると判断された場合には、減損損失を計上する必要があり、その計上が当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。特に、買収時に想定した収益性や事業計画が未達となった場合には、のれんの回収可能性に影響を及ぼす可能性があります。 (7) システムリスク 当社グループは業務のシステム化を推進し、審査や保証契約の管理、債権管理、お客様の個人情報の記録・保存・管理等を、安定したシステム運用に依拠して行っております。万一に備え、バックアッププランを含む緊急対応体制を整備し、システム全般に適切なセキュリティ対策を講じております。 しかし、事故、火災、自然災害、停電、人為的ミス、ソフトウェアの不具合、外部からの不正アクセス等により、システムの安定運用が困難となった場合には、当社グループの事業活動に支障を来し、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 また、システム障害が長期化した場合には、審査、契約管理、請求及び回収等の主要業務に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 情報漏洩に関するリスク 当社グループは、個人情報を含む多くのお客様情報を保有しております。個人情報の適切な管理を徹底するため、「プライバシーマーク」を取得し、関連規程・細則の整備や従業員教育を通じて、情報漏洩の防止に努めております。 しかし、万一、個人情報の紛失、漏洩、不正利用又は外部からの不正アクセスが発生した場合には、当社グループの事業活動に支障を来し、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 加えて、損害賠償責任の発生や社会的信用の低下により、取引先との関係に影響が生じる可能性があります。 (9) 事務リスク 当社グループは、不正確な事務処理や事故、不正行為によるオペレーション品質の低下を防止するため、各種規程や業務マニュアルに基づいた事務処理を徹底しております。また、業務のシステム化を進めることで、人為的ミスの少ない効率的な事務処理体制の構築に努めております。 しかし、事務手続において故意又は重過失が発生した場合には、事業活動に支障を来し、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 また、事務品質の低下は、顧客満足度の低下や信用の毀損につながる可能性があります。 (10)投資リスク 当社グループは、競争力の強化及び事業拡大を目的として株式を保有しております。しかし、投資先の事業が計画どおりに進捗せず、実質価額が著しく下落し、回復の見込みがないと判断された場合には、評価損の計上が必要となります。これにより、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 また、投資先の経営環境や財務状況の変化によっては、当初想定した事業上の効果が得られない可能性があります。 (11)代理店との関係 当社グループは、主として代理店である不動産管理会社等を通じて家賃債務保証事業を展開し、入居者との契約に基づく売上を計上しております。そのため、不動産管理会社等からの新規賃借人の紹介が何らかの事情により減少した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 また、主要な代理店との取引条件の変更や競争環境の変化等により、取引の継続や採算性に影響が生じる可能性があります。 (12)新規事業について 当社グループは、事業規模の拡大と収益源の多様化を実現するため、新規事業への取組を積極的に進めております。新規事業が安定した収益を生み出すまでには一定の期間を要することが想定され、その間は全体の利益率が低下する可能性があります。また、将来的な事業環境の変化等により、新規事業が当初の計画どおりに進捗しない場合には、投資に対する十分な回収が実現できない可能性があり、これが当社グループの業績に影響を及ぼすことが考えられます。 加えて、新規事業の立ち上げに伴い、先行的な費用負担や運営体制整備のための追加投資が必要となる可能性があります。 (13)特定人物への依存リスク 当社グループの事業推進を担ってきた代表取締役社長宮地正剛は、当社グループの事業に関する豊富な知識と経験を有しており、経営方針や事業戦略の決定をはじめ、当社グループの事業活動全般において極めて重要な役割を果たしております。 当社グループでは、同氏への過度な依存を回避する体制の構築に向けて、経営幹部の育成や権限委譲を進め、経営組織の強化に努めております。しかしながら、何らかの理由により同氏が業務を遂行できなくなった場合には、当社グループの業績や財務状況に影響を与える可能性があります。 今後も、経営体制の一層の強化及び業務執行の分散を進めることが重要であると認識しております。 (14)人材の確保及び育成に関するリスク 当社グループが持続的に成長し、各種経営課題に対応していくためには、各事業分野において、必要な知識及び経験を有する人材を継続的に確保し、育成していくことが重要であると認識しております。当社グループは、教育体制の整備、知識共有、業務の標準化・平準化の推進及びAI活用を通じて、人材の確保・育成に取り組んでおります。しかしながら、採用競争の激化、人材不足、知識の属人化、育成の遅れ、離職増加又は人材流出等により、必要な人材を十分に確保・育成できない場合や、これらの施策が計画どおりに進まない場合には、業務運営の効率やサービス品質、組織運営力が低下し、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (15)新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社グループは、事業発展のために必要なマネジメント力及びコンプライアンスに精通した人材等の確保及び定着を目的として、取締役及び執行役員に対して新株予約権を付与しております。当連結会計年度末現在、新株予約権による潜在株式数は1,438,600株であり、潜在株式を含む株式総数12,961,100株に対して11.1%に相当します。これらの新株予約権の行使により発行される新株式は、将来的に当社グループ株式の価値の希薄化や株式売買の需給に影響を与え、当社グループ株価の形成に影響を及ぼす可能性があります。 また、株式需給の変動は、既存株主の保有価値に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,458字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に緩やかな回復基調が続いたものの、物価上昇や金融政策の動向等の影響により、先行き不透明な状況が継続いたしました。 当社グループの主要市場である賃貸不動産市場においては、2025年2月から2026年1月までの賃貸住宅の新設住宅着工件数は324,636戸となり、前年同期の341,798戸から5.0%減少で推移いたしました。一方、都市部を中心に賃貸需要は底堅く推移しており、入居者属性の多様化や管理業務の高度化を背景に、家賃債務保証サービスに対するニーズは引き続き高い水準で推移しております。 このような事業環境のもと、当社グループは、「誰もが安心して暮らせる社会」の実現を企業理念として掲げ、住まいの確保における信用不安の解消を通じて、賃貸市場の円滑な流通と社会的セーフティネットの機能を担うことを目指しております。こうした理念のもと、家賃債務保証事業を中核として、代理店との関係強化、新規代理店の開拓、既存契約の積み上げによるストック型収益基盤の拡充に取り組んでまいりました。 その結果、代理店における利用拡大および新規代理店の獲得が進み、申込件数は前期比7.6%増となりました。新規契約件数は137,272件となり、保有契約件数は683,602件(前期末比5.9%増)まで拡大いたしました。これにより、継続保証料を中心とした安定的な収益基盤は着実に積み上がっております。 一方、利益面では、審査の厳格化により承認率が抑制されたことから、新規契約件数の伸びは前年並みの水準にとどまりました。加えて、信用コスト面では、損失発生および回収傾向に関する予測誤差に伴う貸倒引当金の追加繰入が発生したことに加え、長期滞留債権の回収スピードが計画を下回ったことにより、求償債権残高の圧縮が想定どおり進まず貸倒引当金繰入額が増加いたしました。これらの結果、当連結会計年度の利益水準は大きく低下いたしました。 こうした課題に対し、当社では、債権を初期・中期・長期に区分した回収体制の再構築、弁護士委託の早期化、回収プロセスの分業・専門化を進めております。あわせて、回収力の向上と引当見積り精度の改善に取り組み、信用コストの適正化と収益力の回復に向けた体制整備を進めております。これらの取り組みを通じて、持続的な事業運営基盤を確立し、当社グループが社会に提供する安心の価値を一層高めてまいります。 また、当社グループは、中長期的な成長に向けた新たな収益基盤の拡充にも取り組んでおります。賃貸経営プラットフォーム事業「COMPASS」においては、自主管理オーナー向けサービスの拡充とWebを活用した集客強化を進め、OwnerWEBの登録オーナー数は12,167人に拡大いたしました。さらに、プロフィットセンターが担うコールセンター事業においては、アウトバウンドおよびインバウンドサービスを通じて、当社グループの営業活動の強化と顧客接点の充実を支える基盤として機能してまいります。 加えて、社会課題の解決に向けた取り組みとして、養育費保証事業の推進にも取り組んでおります。当期は、「日本ひとり親就労推進協議会」において、こども家庭庁や地方自治体等とともに、ひとり親家庭が直面する課題の共有および支援体制の強化に向けた意見交換を実施いたしました。今後も、実効性のある仕組みづくりを通じて、ひとり親家庭の生活安定と子どもたちの健やかな成長を支えるとともに、当社グループの理念である「誰もが安心して暮らせる社会」の実現に貢献してまいります。 これらの結果、当連結会計年度の売上高は12,753,987千円(前年同期比4.9%増)となりました。売上原価は6,663,237千円(前年同期比39.7%増)となり、紹介手数料1,580,372千円(前年同期比9.1%増)に加え、貸倒引当金繰入額3,517,407千円(前年同期比77.7%増)が利益を押し下げる要因となりました。販売費及び一般管理費は、6,153,954千円(前年同期比1.1%増)となりました。この結果、営業損失は63,203千円(前年同期は営業利益1,303,171千円)となりましたが、2025年9月10日公表の通期業績予想比では235,059千円の改善となりました。経常利益は45,426千円(前年同期比97.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は123,451千円(前年同期比79.5%減)となりました。なお、親会社株主に帰属する当期純利益については、連結子会社の譲渡に伴う特別利益198,508千円を計上しております。EBITDAは553,897千円(前年同期比74.6%減)となり、通期業績予想比では244,934千円の改善となりました。なお、販売費及び一般管理費には、のれん償却額287,592千円を計上しております。 ※ 当社グループの報告セグメントは家賃債務保証事業のみであり、他の事業セグメントの重要性が乏しいため、セグメントごとに記載しておりません。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ163,262千円減少し、2,819,149千円となりました。各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比べて530,921千円収入が増加し、544,581千円の収入となりました。これは主に、法人税等の支払額709,320千円、求償債権の増加額469,513千円、関係会社株式売却益198,508千円、売上債権及び契約資産の増加額164,832千円等の減少要因があった一方で、税金等調整前当期純利益243,934千円、貸倒引当金の増加額563,835千円、未収入金の減少額353,757千円、預り金の増加額307,601千円、のれん償却額287,592千円、減価償却費236,808千円、前受金の増加額123,539千円等の増加要因があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比べて149,280千円支出が減少し、184,787千円の支出となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出125,745千円、有形固定資産の取得による支出62,337千円等があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比べて121,986千円支出が増加し、523,057千円の支出となりました。これは主に、短期借入金の純増加額600,000千円があった一方で、自己株式の取得による支出791,238千円、配当金の支払額324,410千円等があったことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 b.受注実績 受注活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。なお、当社グループの報告セグメントは家賃債務保証事業のみであり、他の事業セグメントの重要性が乏しいため、売上科目別に記載しております。 売上科目   当連結会計年度 (自 2025年2月1日 至 2026年1月31日)   前年同期比(%) 初回保証料(千円)   6,131,270   101.1 継続保証料(千円)   6,278,288   106.9 その他売上(千円)   344,429   156.3 合計 (千円)   12,753,987   104.9 (注)1.その他売上は、主にシステム事業売上、不動産事業売上及びコールセンター事業売上であります。 2.最近2連結会計年度の主要な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、その割合が100分の10以上の相手先がないため、記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、資産・負債の残高及び収益・費用の金額に影響を与える会計上の見積りは、過去の実績や現在の状況並びに現在入手可能な情報を総合的に勘案し、その時点で最も合理的と考えられる見積りを採用しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。また、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度の売上高は、既存代理店の利用拡大、新規代理店の獲得、既存契約の積み上げ等により、12,753,987千円(前年同期比4.9%増)となりました。 (売上原価及び売上総利益) 当連結会計年度の売上原価は、6,663,237千円(前年同期比39.7%増)となりました。紹介手数料1,580,372千円(前年同期比9.1%増)に加え、貸倒引当金繰入額3,517,407千円(前年同期比77.7%増)が利益を押し下げる要因となりました。 この結果、当連結会計年度の売上総利益は、6,090,750千円(前年同期比17.6%減)となりました。 (販売費及び一般管理費並びに営業損失) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、6,153,954千円(前年同期比1.1%増)となりました。 この結果、当連結会計年度の営業損失は、63,203千円(前年同期は営業利益1,303,171千円)となりました。 (営業外損益及び経常利益) 当連結会計年度の営業外収益は、主に償却債権取立益91,064千円の発生により、114,613千円となりました。また、営業外費用は5,983千円となりました。 この結果、当連結会計年度の経常利益は、45,426千円(前年同期比97.1%減)となりました。 (特別損益及び税金等調整前当期純利益) 連結子会社の譲渡に伴う特別利益198,508千円を計上いたしました。 この結果、当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は、243,934千円(前年同期比77.4%減)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 法人税等合計120,483千円を計上した結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、123,451千円(前年同期比79.5%減)となりました。 b.財政状態の分析 (資産) 当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べて597,396千円減少し、15,176,706千円となりました。 流動資産は、前連結会計年度末に比べて397,936千円減少し、8,757,143千円となりました。これは主に、求償債権が469,513千円、売掛金が157,853千円増加した一方で、貸倒引当金が538,870千円増加、未収入金が353,582千円減少したことによるものであります。 固定資産は、前連結会計年度末に比べて199,460千円減少し、6,419,562千円となりました。これは主に、投資有価証券が99,138千円、繰延税金資産が57,261千円増加した一方で、のれんが287,592千円、ソフトウエアが147,306千円減少したことによるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べて321,864千円増加し、8,578,827千円となりました。 流動負債は、前連結会計年度末に比べて521,657千円増加し、8,574,762千円となりました。これは主に、未払法人税等が410,330千円減少した一方で、短期運転資金需要のために短期借入金が600,000千円、預り金が307,790千円、前受金が119,747千円増加したことによるものであります。 固定負債は、前連結会計年度末に比べて199,793千円減少し、4,065千円となりました。これは主に、株式会社GoldKeyの連結除外等により長期借入金が149,524千円減少したことによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べて919,260千円減少し、6,597,878千円となりました。これは主に、利益剰余金が、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により123,451千円増加した一方で、剰余金の配当により324,357千円減少したこと、自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の取得等により自己株式が784,162千円増加したことによるものであります。 c.資本の財源及び資金の流動性 (キャッシュ・フロー) 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 (財務政策) 当社グループが営む家賃債務保証事業における資金需要の主なものは、代位弁済請求に対応する運転資金、販売費及び一般管理費等の営業活動費用及び設備資金があります。 これらの資金需要に対し、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。また、運転資金、営業活動費用及び設備資金は自己資金及び金融機関からの借入で賄っております。 d.経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおりであります。 e.主要な経営指標の状況 当社グループの経営成績に影響を与える主要な経営指標として代理店社数及び保有契約件数があり、その増加を図ってきた結果、継続保証料が増加しております。それぞれの経営指標に対する当社グループの取組み及び初回保証料・継続保証料を含む経営指標の推移は以下のとおりとなっております。 (新規代理店獲得社数及び代理店社数) 当社グループは連帯保証を求める不動産管理会社等のニーズに応え新規代理店を増やしてまいりました。近年の傾向として、連帯保証を依頼する保証人がいない入居希望者や、連帯保証を第三者に依頼したくない入居希望者、保証人による連帯保証のみでは不安に感じる賃貸人や不動産管理会社等が増加していること、また、2020年4月の民法改正等の影響により、家賃債務保証に対するニーズは高まっていると考えております。こうした状況を踏まえ、当社グループは、新規契約の拡大を図るべく未提携不動産管理会社等に対する代理店契約締結に向けたアプローチを継続しており、最近3年間の新規代理店獲得社数及び代理店社数の推移は以下のとおり推移しております。 (単位:社) 2024年1月期   2025年1月期   2026年1月期 新規代理店獲得社数   1,149   1,050   1,041 代理店社数合計   13,039   14,089   15,130 (新規契約申込件数及び保有契約件数) 当社グループは、代理店社数の増加に取組むとともに既存不動産管理会社等に対する利用促進のための提案等を継続し、賃貸人や不動産管理会社等のニーズに沿った商品・サービスを提供することにより、保有契約件数の増加を図っております。この取組みの結果、新規契約申込件数及び保有契約件数の最近3年間の推移は、以下のとおり推移しております。 (単位:件) 2024年1月期   2025年1月期   2026年1月期 新規契約申込件数   188,471   207,410   223,080 保有契約件数   620,709   645,624   683,602 (初回保証料及び継続保証料) 当社グループは、初回保証料に加え継続保証料も受領するストック型ビジネスであることを特徴としており、これら初回保証料及び継続保証料を増加させていくため、代理店数の増加、保有契約件数の増加を図っております。その結果、最近3年間の初回保証料及び継続保証料は、以下のとおり推移しております。 (単位:千円) 2024年1月期   2025年1月期   2026年1月期 初回保証料   5,654,358   6,063,148   6,131,270 継続保証料   5,465,268   5,873,795   6,278,288 f.経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因についての詳細につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。

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開示資料

出典

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