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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

レシップホールディングス

LECIP HOLDINGS CORPORATION7213 · Standard · 輸送用機器

バス・鉄道向け運賃箱や表示器で国内トップクラス。ワンマン運行を支えるシステム機器をフルラインアップで提供する交通機器メーカー。

概要

レシップホールディングスは岐阜県本巣市に本社を置く輸送機器メーカーである。バス・鉄道向けの運賃箱、ICカードシステム、行先表示器、車載照明灯具を主力とし、産業機器事業ではフォークリフト用充電器や無停電電源装置を手がける。2026年3月期の連結売上高は239億円、従業員数は721人。東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

バス・鉄道向け電装機器を核とする事業構成

連結売上高の約84%を占める輸送機器事業は、バス市場(150億円)、鉄道市場(40億円)、自動車市場(10億円)で構成される。バス向けには運賃箱、ICカードシステム、LED行先表示器、車載液晶表示器OBC-VISION、運行支援ユニットLIVUをフルラインアップで提供する。鉄道向けはワンマン機器と照明灯具、自動車向けは室内・荷室用照明灯具が中心である。産業機器事業(約38億円)はバッテリーフォークリフト用充電器や無停電電源装置、連結子会社レシップ電子による基板実装(EMS)からなる。その他事業は不動産賃貸である。

国内ニッチトップ戦略とグローバル展開

バス用運賃箱やフォークリフト用充電器など複数製品で国内トップシェアを持つ。海外展開では、米国子会社LECIP INC.が2016年・2018年にクラーク郡交通局やローグバレイ交通局へ路線バス用運賃収受システムを納入。スウェーデンで買収したLECIP ARCONTIA AB、シンガポールのLECIP (SINGAPORE) PTE LTDを通じて欧州・アジア市場にも拠点を持つ。2025年にはタイの合弁会社LECIP THAI CO., LTD.を解散し、清算手続き中である。

持株会社体制とグループ再編の歩み

2010年10月、会社分割によりレシップホールディングス株式会社を設立し、持株会社体制へ移行。同時にレシップ株式会社とレシップインターナショナル株式会社を新設した。その後、グループ内の効率化を目的に子会社の吸収合併を繰り返し、2019年にはレシップ産業株式会社、2020年にはレシップエスエルピー株式会社を吸収。2023年には岐阜DS管理株式会社をレシップデジタルサイネージ株式会社に改称し、デジタルサイネージ運営を開始した。

変動する収益と大型案件への依存

売上高は2020年3月期の261億円をピークに、コロナ禍で2022年3月期は141億円まで落ち込んだ。2024年の新紙幣発行に伴う特需や米国向け大型AFC案件により2025年3月期は259億円、営業利益35億円と過去最高を記録。しかし2026年3月期はその反動で売上239億円、営業利益13億円と減少した。純利益も23億円から12億円へ半減しており、特需と大型案件の受注動向に業績が左右される構造にある。

業界の中での役割は輸送機器(バス・鉄道・自動車)のシステムサプライヤーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
239億円
営業利益
13億円
営業利益率
5.4%
純利益
12億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
輸送機器事業200億円84.0%
産業機器事業(エネルギーマネジメントシステム事業)38億円16.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01バス市場主力

路線バス向けに運賃箱、ICカードシステム、LED式行先表示器、車載用液晶表示器、運行支援ユニットなどを提供。運賃収受データの集計・分析機能も備え、運行の効率化に貢献。

主な製品・サービス5
自動循環式運賃箱
バスの運賃を自動で収受・計数する装置。硬貨・紙幣を分けて収納する。
ICカードシステム
ICカード乗車券の読み取り・決済システム。
LED式行先表示器
バスの前面・側面に設置し、行き先を表示するLEDディスプレイ。
車載用液晶表示器OBC-VISION
バス車内で運賃案内や広告などを表示する液晶モニター。
路線バス運行支援ユニットLIVU
GPSなどでバスの位置を把握し、自動放送や運賃表示更新、運行データ収集を可能にするプラットフォーム型ユニット。

02鉄道市場主力

列車のワンマン運転を支援する機器(列車用ワンマン機器)や車内照明を提供。運賃収受やドア開閉制御など、安全・効率運行に貢献。

主な製品・サービス2
列車用ワンマン機器
ワンマン運転のための運賃収受、ドア操作、案内表示などを統合制御するシステム。
列車用照明灯具
車内照明や前照灯など、鉄道車両用の照明器具。

03自動車市場準主力

乗用車・トラック向けの室内用・荷室用照明灯具を製造販売。振動や温度変化の厳しい環境でも安定した性能を発揮。

主な製品・サービス2
自動車用室内照明灯具
車内の天井や足元を照らす照明器具。
自動車用荷室用照明灯具
トランクや荷室を照らす照明器具。

04電源ソリューション(フォークリフト・無停電電源)準主力

バッテリー式フォークリフト用充電器を国内主要メーカーに納入。無停電電源装置はケーブルテレビや通信基地局で採用。

主な製品・サービス2
バッテリー式フォークリフト用充電器
電動フォークリフトのバッテリーを充電する装置。効率的な充電で運用を支援。
無停電電源装置
停電時に電力をバックアップし、電気機器を保護する装置。

05EMS(電子機器製造受託)準主力

連結子会社のレシップ電子がプリント基板実装を中心に受託製造。自動車用電装品や電子機器向け、小ロットにも対応。

主な製品・サービス1
プリント基板実装
電子部品を基板に実装するサービス。高密度実装や鉛フリーはんだ対応。

06その他(不動産賃貸)副次

保有する土地・建物を外部に賃貸する不動産賃貸事業。

製品と技術

バス用運賃収受システムのフルラインアップ

自動循環式運賃箱を基幹製品とし、非接触ICカードシステム、マルチ決済端末、金庫精算システム(精算機・データ処理機器)を組み合わせて提供する。ICカードシステムは1994年の開発以来、首都圏の相互利用対応など実績を積み重ねてきた。運賃データはメモリーカートリッジやメモリー内蔵金庫に記録され、営業所で計数や乗降動態データの収集が可能であり、運行の効率化に貢献している。

路線バス運行支援ユニットLIVUのプラットフォーム機能

LIVU(LECIP Intelligent Vehicle Unit)は、GPSによる位置情報を活用し、車内案内放送の自動化や運賃表示器・運賃データの自動更新を実現する。アプリケーション追加で機能を拡張可能なプラットフォーム型のユニットであり、バスの運行に関するデータの収集・一元管理・アウトプットを一括して行える。バス事業者の運行管理向上を目的として開発され、ソフトウェア面での付加価値を高めている。

車載用照明と表示器の耐環境設計

バス・鉄道・トラック・乗用車向けの室内用・荷室用照明灯具を製造する。振動や電圧変動、温度変化の厳しい条件下でも安定した照明を保つ設計技術を持つ。LED式行先表示器や車載用液晶表示器OBC-VISIONも主力製品であり、パソコン機能を内蔵したバス用液晶表示器は2005年に製品化した。近年はデジタルサイネージ事業にも進出している。

産業用電源機器とEMS事業の展開

バッテリー式フォークリフト用充電器は国内主要フォークリフトメーカーに納入しており、環境意識の高まりを背景に需要が拡大している。無停電電源装置はケーブルテレビや通信基地局向けが主体である。一方、EMS事業は連結子会社レシップ電子が担当し、自動車用電装品や電子機器向けプリント基板の高密度実装を行う。鉛フリーはんだ対応ラインを拡充し、環境規制への対応も進めている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

同業の企業

輸送用機器の時価総額近傍。太字がレシップホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17212エフテック140億円2.9倍
27247ミクニ128億円10.5倍
37551ウェッズ117億円11.9倍
47277TBK116億円
57218田中精密工業113億円9.4倍
67213レシップホールディングス109億円8.9倍
77271安永104億円4.4倍
87236ティラド90億円10.3倍
97291日本プラスト90億円4.4倍
107264ムロコーポレーション89億円11.5倍
116042ニッキ77億円7.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 56件

小型変圧器メーカーから出発した1953年

1953年3月、岐阜県岐阜市に株式会社三陽電機製作所を設立。資本金50万円で小型変圧器とバス用蛍光灯具の製造・販売を開始した。1956年12月には1灯1ユニット方式のインバータ内蔵型直流点灯式蛍光灯を開発し、バス用照明の分野で技術基盤を築いた。その後、常磐工場の完成や本社移転を経て、1968年に現在の本社所在地(岐阜県本巣市)に糸貫工場を建設した。

鉄道・自動車市場へ事業領域を拡大した1960年代

1960年9月、バス用蛍光灯具の技術を応用して自動車用蛍光灯具を開発し、自動車市場に参入。翌1961年5月には鉄道用蛍光灯具で鉄道市場へ進出した。1965年4月には産業用インバータ電源を開発し、産業機器事業を開始。以来、輸送機器と産業機器の二軸で事業を広げた。1968年の工場建設は生産能力拡大に寄与し、後の多品種化の基盤となった。

運賃箱とICカードシステムでバス事業の柱を築く

1970年9月にバス用運賃箱を開発。1974年9月には運賃箱・整理券発行器を手がける湊製作所と資本・技術提携を結び、製品ラインを強化した。1985年10月には磁気式バスカードシステムを開発し、1994年11月には非接触ICカードシステムを製品化。2007年3月には首都圏のIC乗車券相互利用サービス向け共通化ユニットを納入し、バス運賃収受分野での総合力を確立した。

社名変更と株式上場、海外展開の加速

2002年1月、社名をレシップ株式会社に変更。2005年12月にジャスダック証券取引所へ上場、2007年12月には東京証券取引所第二部・名古屋証券取引所第二部へ上場した。海外では2002年に米国子会社LECIP U.S.A.,INC.、2004年に中国子会社レシップ上海電機有限公司を設立。2013年8月にはスウェーデンのArcontia International ABを買収し、欧州での事業基盤を獲得した。

持株会社移行と国内再編(2010年代)

2010年10月、会社分割によりレシップホールディングス株式会社へ商号変更。同時にレシップ株式会社とレシップインターナショナル株式会社を設立した。2011年4月にはレシップ株式会社の事業の一部を新設分割し、レシップエスエルピー株式会社とレシップエンジニアリング株式会社を設立。その後、グループの効率化を目的に2015年3月にレシップインターナショナルを吸収合併するなど再編を進めた。2016年6月には監査等委員会設置会社へ移行した。

米国市場への本格進出と大型案件対応

2010年3月に米国子会社LECIP INC.を設立し、北米輸送機器市場への参入を本格化。2016年7月にクラーク郡交通局へ路線バス用運賃収受システムを納入、2018年3月にはローグバレイ交通局へ同システムを納入した。これらの大型案件は2020年代の業績を押し上げる要因となり、海外売上比率の向上につながった。2022年4月には東京証券取引所プライム市場へ移行したが、2023年10月にスタンダード市場へ移行した。

新紙幣対応特需とその後の収益変動

2024年に日本で新紙幣が発行され、バス・鉄道向け運賃箱の改造やソフトウェア改修の需要が一時的に急増。2025年3月期の売上高は259億円、営業利益35億円と過去最高を記録した。しかし、翌2026年3月期は特需の反動で売上高239億円、営業利益13億円と減少。米国向け大型案件の継続的受注が下支えとなったものの、国内市場の縮小傾向への対応が課題となっている。

年表56件を開く

1950年代

  • 1953年3月創業岐阜県岐阜市若宮町に小型変圧器とバス用蛍光灯具の製造・販売を事業目的とした、株式会社三陽電機製作所(資本金50万円)を設立
  • 1954年6月本社及び工場を岐阜県岐阜市雲井町に移転
  • 1956年12月1灯1ユニット方式のインバータ内蔵型のバス用直流点灯式蛍光灯を開発

1960年代

  • 1960年9月バス用蛍光灯具の開発技術を基に、自動車用蛍光灯具を開発し、自動車市場に参入
  • 1961年5月バス用蛍光灯具の開発技術を基に、鉄道用蛍光灯具を開発し、鉄道市場に参入
  • 1965年1月常磐工場が完成し、本社を岐阜県岐阜市上土居に移転
  • 1965年4月産業用のインバータ電源を開発し、産業機器事業を開始
  • 1968年12月岐阜県本巣郡糸貫町(現:岐阜県本巣市)に、糸貫工場(現:本社事業場)を建設

1970年代

  • 1970年9月バス用運賃箱を開発
  • 1974年4月当社製品の海外拡販のため、貿易専門商社として子会社の三陽貿易株式会社を設立
  • 1974年9月バス用運賃箱・整理券発行器製造の株式会社湊製作所と資本及び技術提携
  • 1975年4月バス用蛍光灯具の開発技術を基に、トラック用蛍光灯具を開発

1980年代

  • 1981年7月ケーブルテレビ用無停電電源装置を開発
  • 1985年1月バッテリー式フォークリフト用充電器を開発
  • 1985年10月磁気式バスカードシステムを開発
  • 1987年11月ネオン変圧器等の製造を目的としてタイ国に子会社のTHAI SANYO DENKI COMPANY LIMITEDを設立
  • 1989年3月産業機器事業のプリント基板の受注量の増大・変動に対処するため、子会社の三陽電子株式会社(現:レシップ電子株式会社)を設立

1990年代

  • 1993年4月当社製品のメンテナンス、データ作成を専門とする子会社の三陽エンジニアリング株式会社を設立
  • 1994年11月バス用非接触ICカードシステムを開発
  • 1995年4月高齢者の雇用を目的として子会社の三陽アクセル株式会社を設立
  • 1996年7月品質マネジメントの国際規格ISO9001の認証を取得

2000年代

  • 2000年7月環境マネジメントの国際規格ISO14001の認証を取得
  • 2001年1月M&A三陽貿易株式会社を100%子会社化し、同社営業部門を当社内に移管(海外部)
  • 2002年1月商号変更株式会社三陽電機製作所からレシップ株式会社に社名変更
  • 2002年4月M&Aサービス業務のグループ全体としての効率化のため子会社の三陽エンジニアリング株式会社を吸収合併 当社の高齢者雇用体制の整備完了に伴い、子会社の三陽アクセル株式会社を吸収合併
  • 2002年6月ネオン変圧器の販売会社として米国に子会社のLECIP U.S.A.,INC.を設立
  • 2004年1月現地生産委託先の管理会社として中国に子会社のレシップ上海電機有限公司を設立
  • 2004年3月M&Aグループ全体としての経営の効率化を図るため、子会社のレシップ貿易事務代行株式会社(旧:三陽貿易株式会社)を吸収合併
  • 2004年7月本社を岐阜県本巣市上保に移転
  • 2005年3月当社グループ等の保険付保、加入等の手続き上の便宜を図るため、保険業務を扱う子会社のレシップ産業株式会社を設立
  • 2005年7月パソコン機能を内蔵したバス用液晶表示器を製品化
  • 2005年12月上場ジャスダック証券取引所へ株式を上場
  • 2007年3月首都圏のIC乗車券相互利用サービスのバス用共通化ユニットを納入
  • 2007年12月上場東京証券取引所第二部、名古屋証券取引所第二部へ株式を上場
  • 2008年2月上場ジャスダック証券取引所への株式上場を廃止

2010年代

  • 2010年3月北米における輸送機器市場への参入を目的として米国に子会社のLECIP INC.を設立
  • 2010年10月創業会社分割による持株会社体制への移行に伴い、レシップホールディングス株式会社へ商号変更することと併せ、レシップ株式会社及びレシップインターナショナル株式会社を設立 デジタル・サイネージの運営管理を目的とした岐阜DS管理株式会社を設立
  • 2011年1月情報マネジメントの国際規格ISO27001の認証を取得
  • 2011年4月創業レシップ株式会社の事業の一部を新設分割し、レシップエスエルピー株式会社、レシップエンジニアリング株式会社を設立
  • 2012年12月創業シンガポールにLECIP(SINGAPORE) PTE LTDを設立
  • 2013年8月M&AスウェーデンのArcontia International ABを買収
  • 2013年10月タイに、現地法人THAI INDUSTRIAL PARTS LTDと合弁会社LECIP THAI CO., LTD.を設立
  • 2014年2月東京証券取引所第一部、名古屋証券取引所第一部に指定された。
  • 2015年3月M&Aレシップ株式会社がレシップインターナショナル株式会社を吸収合併
  • 2016年6月レシップホールディングス株式会社が監査等委員会設置会社へ移行
  • 2016年7月米国クラーク郡交通局へ路線バス用運賃収受システムを納入
  • 2018年3月米国ローグバレイ交通局へ路線バス用運賃収受システムを納入
  • 2019年4月レシップ株式会社がレシップエスエルピー株式会社の営業部門を吸収分割により承継
  • 2019年10月M&Aレシップ株式会社がレシップ産業株式会社を吸収合併
  • 2019年11月資本金を11億9,095万円に増資

2020年代

  • 2020年4月M&Aレシップ株式会社がレシップエスエルピー株式会社を吸収合併
  • 2022年4月東京証券取引所プライム市場、名古屋証券取引所プレミア市場へ移行
  • 2023年10月商号変更岐阜DS管理株式会社からレシップデジタルサイネージ株式会社へ社名変更
  • 2023年10月東京証券取引所プライム市場からスタンダード市場へ移行
  • 2024年8月資本金を17億1,822万円に増資
  • 2025年7月連結子会社であるLECIP THAI CO., LTD.の解散

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    モノ+コトへの事業構造変革

    ハードウェア中心の事業から、ハードにソフトウェアやサービスを組み合わせた高付加価値事業へ転換する。

  2. 02

    エネルギーマネジメント事業の育成

    産業機器事業をエネルギーマネジメントシステム事業と再定義し、電力変換・情報処理技術を活かして再生可能エネルギーやスマートシティ領域を開拓する。

  3. 03

    海外市場での事業拡大

    北米・ASEANを中心に、公共交通関連投資を取り込み海外売上比率を高めるため積極投資する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で721人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は494万円で、9期前と比べて13.4%平均年齢は35.5歳、平均勤続年数は6.7年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月538
2018年3月564
2019年3月57143.813.6578
2020年3月59740.210.2631
2021年3月52237.89.7623
2022年3月54739.510.6600
2023年3月48437.79.0590
2024年3月45937.87.5600
2025年3月53836.37.5633553
2026年3月49435.56.7721180

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率22.2%
縦線は目安の30%
女性の賃金(男性=100)79.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社6(国内 3 / 海外 3、うち連結子会社 6) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社事業場 — 岐阜県本巣市1,411百万円
輸送機器事業 産業機器事業(エネルギーマネジメントシステム事業)全社
主な関係会社
  • 国内
    レシップ㈱(注2,注4)
    岐阜県本巣市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    レシップエンジニアリング㈱
    岐阜県本巣市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    レシップ電子㈱
    岐阜県本巣市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    LECIP INC. (注3)
    Illinois,U.S.A · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    LECIP(SINGAPORE) PTE LTD
    SINGAPORE · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    LECIP ARCONTIA AB
    SWEDEN · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は239億円営業利益13億円前期と比べると減収減益で、売上が-7.7%、利益が-62.9%。

売上高
-7.7%
239億円
営業利益
-62.9%
13億円
純利益
-47.8%
12億円
営業利益率
5.4%
前期比 -8.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高265億円239億円
営業利益19億円13億円
純利益13億円12億円
1株あたり配当¥26¥26

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は61億円、営業利益は5億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+103.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q605
2024年1Q30−2−6.70
2024年2Q4337.02
2024年3Q44511.42
2024年4Q11020
2025年2Q1031312.67
2025年4Q1562214.116
2026年2Q83−2−2.4−2
2026年4Q156159.614
2027年1Q6158.26

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は135億円から239億円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は5.4%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
スウェーデンのArcontia International ABを買収
2013年3月13553
2014年3月1422−1
レシップ株式会社がレシップインターナショナル株式会社を吸収合併
2015年3月20282
2016年3月162−6−14
2017年3月17041
2018年3月157−2−5
レシップ株式会社がレシップ産業株式会社を吸収合併
2019年3月215104
レシップ株式会社がレシップエスエルピー株式会社を吸収合併
2020年3月261189
2021年3月1560−1
2022年3月14131
岐阜DS管理株式会社からレシップデジタルサイネージ株式会社へ社名変更
2023年3月143−2−2
2024年3月2273624
2025年3月259353513.523
2026年3月23913155.412

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高239億円のうち、営業利益として残るのは13億円5.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は12億円、売上の5.0%にあたる。営業利益率は業種中央値5.1%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金73.2%175億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金21.3%51億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.4%13億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
26.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.3pt
5.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.3pt
5.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+5.5pt
11.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが36億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは33億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は44億円で、売上の2.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月2−1−416
2014年3月−6−1113−173
2015年3月−3−713−106
2016年3月3−64−38
2017年3月11−4−1715
2018年3月5−3−2215
2019年3月1−510−422
2020年3月29−7−222222
2021年3月−11−527−1633
2022年3月23−1−142241
2023年3月−15−28−1732
2024年3月23−1−252230
2025年3月12−16−5−421
2026年3月36−3−103344

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は217億円。このうち返さなくてよい自己資本が110億円で、自己資本比率は50.6%(業種中央値53.0%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月98485048.6
2014年3月127468136.4
2015年3月144469832.1
2016年3月132339924.9
2017年3月130359526.8
2018年3月125309524.0
2019年3月1643413020.8
2020年3月148519734.3
2021年3月1514910232.5
2022年3月144489633.0
2023年3月1494710231.6
2024年3月1996913034.5
2025年3月20410110349.5
2026年3月21711010750.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
44億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
78億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
26億円
在庫として抱えている分
負債合計
107億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
75
/ 100
安定性自己資本比率34 / 40
収益力営業利益率11 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

輸送用機器 82社との比較

同じ輸送用機器の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE82社中19位あたり、逆に低いのは売上成長率82社中81位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
11.2%/中央値 5.7%
P25 3.3%P75 9.7%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.4%/中央値 5.1%
P25 2.6%P75 7.3%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
50.6%/中央値 53.0%
P25 40.5%P75 65.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-7.7%/中央値 2.1%
P25 -1.4%P75 6.5%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.8%/中央値 3.2%
P25 2.4%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥683で、1年前と比べて+56.0%過去52週の値幅のなかでは96%の位置にある。

¥683-0.4%1ヶ月+11.8%1年+56.0%時価総額109億円
過去52週の値幅
安値¥434高値¥693

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.9倍
PER (会社予想)8.0倍
PBR0.94倍
配当利回り3.81%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

7/17は617円で前日比-2.7%と反落。週足では25日線(600円)を+2.8%上回り、短期トレンドは上向き。52週高値647円に迫り、高値更新が視野に入る。出来高は20,000〜40,000株と平均的。200日線(474円)を大幅に上回り、長期上昇トレンド継続中。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERは8.08倍で同業平均16.18倍を下回り割安。PBRは0.87倍と業界平均1.06倍を下回り割安感。ROEは11.2%と良好で、配当利回り3.79%は業界平均2.82%を上回る。配当性向53.7%と適正。割安で高配当、収益性も高いが、業績は減益予想に注意。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.9倍16.3倍
PER (予想)8.0倍
PBR0.94倍1.12倍
ROE11.2%7.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績はV字回復後、横ばいから減速懸念。2024年3月期は大幅増益、25年3月期も営業利益率13.5%と高い。しかし26年3月期は減収減益予想。強気派は車載電子機器の需要拡大(自動運転、EV化)と大型受注の継続を期待。弱気派は公共需要の一巡、競争激化による利益率低下、26年度の業績減速を懸念。バリュエーションはPER8倍、PBR0.87倍と割安だが、成長鈍化織り込み済みか。

プラスに働く材料3
  • 車載電子機器需要拡大

    自動運転・EV化で搭載機器増加の追い風。

  • 高い利益率の維持

    25年営業利益率13.5%は依然高水準。

  • 割安バリュエーション

    PER8倍、PBR0.87倍と割安感。

マイナスに働く材料3
  • 26年度の業績減速

    26年予想売上高239億(-7.7%)、営業利益率5.4%へ急低下。

  • 公共需要の一巡

    バス運賃箱需要は更新サイクル一巡で減少。

  • 競争激化リスク

    EV化で新規参入が進み、シェア低下の可能性。

次の決算で確かめる点
売上高成長率
公共調達や車両需要の変動を把握。
営業利益率
利益率の急低下が懸念されるため注視。
受注高
将来の売上を占う先行指標。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり26で、前期から+20.0%いまの株価に対する利回りは3.81%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥26
1株あたり
配当利回り
3.81%
いまの株価に対して
配当性向
53.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月824.2
2018年3月80.0
2019年3月913.3787.0
2020年3月90.0
2021年3月5−41.214.7
2022年3月50.0
2023年3月50.047.7
2024年3月970.0
2025年3月20135.342.9
2026年3月2420.053.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥26

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ15,457人。区分でいちばん多いのは個人・その他75.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が22.9%を占め、残る77.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他57.758.665.867.072.975.9
事業法人13.413.313.313.312.411.8
金融機関27.226.819.316.611.311.1
自己株式3.22.82.51.91.30.8
証券会社1.10.71.01.71.70.6
外国法人0.60.50.51.41.60.5
外国人個人0.10.10.10.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01名古屋中小企業投資育成株式会社5.89
02レシップ社員持株会5.60
03株式会社十六銀行3.52
04杉本 眞2.86
05レシップ取引先持株会2.55
06日本マスタートラスト信託銀行株式会社(役員報酬BIP信託口)1.89
07日本生命保険相互会社1.64
08株式会社三菱UFJ銀行1.54
09株式会社大垣共立銀行0.88
10共栄ライフパートナーズ株式会社0.88

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+226%、1株純資産は14期で+62%。直近期のROEは11.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月234395.816.9
2014年3月−9422−2.1
2015年3月214224.941.6
2016年3月−125297−34.8
2017年3月53161.5185.224.2
2018年3月−41268−14.0
2019年3月3930213.720.2787.0
2020年3月7439921.05.8
2021年3月−10385−2.514.7
2022年3月43721.1136.5
2023年3月−19347−5.347.7
2024年3月17850641.83.6
2025年3月15265726.63.142.9
2026年3月7671011.26.053.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額311百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約10倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
杉本眞代表取締役 社長73454,123
三井紘子専務取締役45104,309
長野晴夫常務取締役6765,084
品川典弘常務取締役6741,338
北野元昭取締役6042,520
岩佐幸治取締役6035,194
木村静之取締役(監査等委員)736,000
山口美和取締役(監査等委員)562,000
四井清裕取締役(監査等委員)642,000
谷田部麻美子取締役(監査等委員)49

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)62722729950
取締役(社内)312124

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,472字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 当社グループは、当社(レシップホールディングス株式会社)及び関係会社(連結子会社7社及び非連結子会社1社)により構成されており、輸送機器事業、産業機器事業(エネルギーマネジメントシステム事業)、その他の事業に分類される製品の製造・販売・保守を主たる事業としております。 当社は特定上場会社等であります。特定上場会社等に該当することにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 なお、次の3部門は「第5経理の状況 1連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメント情報と同一の区分であります。 (1) 輸送機器事業 当事業の主要製品はバス用運賃箱、ICカードシステム、LED式行先表示器、車載用液晶表示器OBC-VISION、路線バス運行支援ユニットLIVU(LECIP Intelligent Vehicle Unit)を中心としたバス市場向け製品、及び列車用ワンマン機器、列車用照明灯具を中心とした鉄道市場向け製品、並びに自動車用室内照明灯具、同荷室用照明灯具を中心とした自動車市場向け製品に分類されます。 主な製品及び特徴は次のとおりであります。 ① バス・鉄道用システム機器 (主な製品) 自動循環式運賃箱・ICカードシステム・金庫精算システム(精算機・精算データ処理機器)・LED式行先表示器・車載用液晶表示器OBC-VISION・路線バス運行支援ユニットLIVU(LECIP Intelligent Vehicle Unit)、マルチ決済端末等 (特徴) ・路線バスやワンマン運行の鉄道車両には、運賃箱やICカードシステムなどの運賃収受機器、LED式行先表示器・車載用液晶表示器OBC-VISIONなどの各種表示機器等多くのシステム機器が搭載されており、乗務員の業務軽減や乗客の利便性向上をサポートしております。 ・運賃収受機器から得られるデータは、メモリーカートリッジ又はメモリー内蔵金庫に記録され、バス会社・鉄道会社の営業所等に設置される金庫精算システムを使用して、運賃(硬貨・紙幣)の計数や各種データ(運賃収受データ、乗車人員・乗降動態データ、運行時間データなど)の収集・加工もでき、運行の効率化・合理化に貢献しております。 ・路線バス運行支援ユニットLIVU(LECIP Intelligent Vehicle Unit)は、必要なアプリケーションを追加するだけで、様々な機能の提供が可能となるプラットフォーム型のユニットです。具体的には、GPSを活用したバスの位置情報を基に、車内案内放送の自動化や、運賃表示器・運賃データの自動更新が可能となるほか、バスの運行に関するあらゆるデータの収集、一元管理、目的に応じたアウトプットも可能で、バス事業者様の運行管理を格段に向上させることができます。 ・当社は、これらシステムの提案から機器・ソフトの開発、製造・販売までを一貫して行っており、ワンマン運行をサポートするシステム機器をフルラインナップで提供しております。 ② 車載用照明機器 (主な製品) バス・鉄道・トラック・乗用車用照明灯具 (特徴) ・バス・鉄道・トラック・乗用車に搭載される室内用・荷室用照明機器の製造・販売を行っております。 ・輸送機器という振動や電圧変動、温度変化など過酷な条件下においても、常に安定した照明を保つ信頼性の高い設計・製造技術を保有しております。 (2) 産業機器事業(エネルギーマネジメントシステム事業) 当事業の主要製品はバッテリー式フォークリフト用充電器や屋外用無停電電源装置などを展開する電源ソリューション事業、東海地方の自動車部品メーカー様などから注文を頂いておりますプリント基板の実装を中心とするEMS事業から構成されております。 主な製品・業務及び特徴は次のとおりであります。 電源ソリューション市場 ① バッテリー式フォークリフト用充電器 (特徴) ・ここ数年、環境への意識の高まりから電気モーターで駆動する自動車が増加しつつありますが、フォークリフト業界においても、従来のエンジン式からバッテリーを電源として電気モーターで駆動するバッテリー式フォークリフトが増加しております。 ・当社は、バッテリー式フォークリフト用の充電器を製品化しており、国内の主要フォークリフトメーカーに納入しております。 ② 無停電電源装置 (特徴) ・無停電電源装置は、落雷や災害などによって停電が発生した際に電力のバックアップを行い、電気機器の停電トラブルを回避する装置であります。平常時は、商用電源により電力の供給を行うとともに、内蔵のバッテリーに充電を行い、停電が発生すると、バッテリーを電源として充電した電力の供給を行います。 ・当社の製品は、主に、ケーブルテレビや通信機器の基地局で採用されております。 EMS市場 (特徴) ・EMS(Electronics Manufacturing Service:電子機器の製造受託サービス)事業は、連結子会社のレシップ電子株式会社において行っており、プリント基板の実装を主な事業内容としております。 ・電子機器の小型化・高機能化、スペックの多様化に対応する高密度実装ラインを有し、主に自動車用電装品や電子機器向けプリント基板の実装を行っております。また、手挿入による小ロット生産も可能で、あらゆる基板に柔軟に対応しております。 ・最近では、鉛フリーはんだによる基板実装ラインを拡充しており、環境への対応にも力を入れております。 (3) その他 当事業は、主として不動産賃貸に係る事業であります。レシップホールディングス株式会社が保有する土地・建物等の不動産を外部顧客に賃貸することにより収益を上げております。 なお、当社及び関係会社の各セグメントとの関係及び位置付けは、当連結会計年度末におきまして次の事業系統図のとおりであります。 会社名   持株比率   セグメントとの関係 レシップホールディングス株式会社(LHD)   ─   主として不動産賃貸料収入を、その他の事業で計上しております。 レシップ株式会社   LHDが100.0%出資   主に、輸送機器事業と産業機器事業(エネルギーマネジメントシステム事業)に係わる製品を製造・販売しております。 レシップエンジニアリング株式会社   LHDが100.0%出資   レシップ(株)の委託により、製品の導入支援及び製品納入後の修理業務を行っております。 レシップ電子株式会社   LHDが100.0%出資   EMS(Electronics Manufacturing Service)を中心として、産業機器事業(エネルギーマネジメントシステム事業)に係わる製品の製造販売を行っております。 LECIP INC.   LHDが100.0%出資   主に、米国での輸送機器事業に係わる製品の販売を行っております。 LECIP ARCONTIA AB   LHDが100.0%出資   主に、輸送機器事業に係わる製品を製造販売しております。 LECIP (SINGAPORE) PTE LTD   LHDが100.0%出資   シンガポールでのバス・鉄道用電装機器の販売を行っております。 LECIP THAI CO., LTD.(注3)   LHDが99.9%出資   主に、ASEANでの輸送機器事業、産業機器事業(エネルギーマネジメントシステム事業)に係わる製品の販売を行っておりましたが、現在は清算手続き中であります。 レシップデジタルサイネージ株式会社(非連結子会社)   LHDが100.0%出資   デジタル・サイネージ(注1)の運営を管理しております。 (注)1.デジタル・サイネージ デジタル技術を活用し、平面ディスプレイやプロジェクタなどによって 映像や情報を表示する広告媒体。 2.当社の持株比率は、表示単位未満の端数を切り捨てて表示しております。 3.LECIP THAI CO., LTD.は既に解散しておりますが、2026年3月31日時点で清算手続きを継続中 であり、連結範囲に含まれているため、事業系統図に含めております。
経営方針・対処すべき課題2,003字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 〔経営の基本方針〕 当社グループでは経営理念の下、2021年4月より、2030年に当社グループのありたい姿として、長期ビジョン「VISION2030」を策定しました。 〔経営環境〕 当社グループでは、これまでニッチトップ戦略のもと、国内市場においてバス・鉄道用のワンマン機器や、車載用照明灯具、フォークリフト用充電器など多くの製品分野でトップシェアを獲得し、確かな事業基盤を構築してまいりました。一方、当社グループをとりまく経営環境は、少子高齢化や労働力不足問題に加え、コロナ禍以降の価値観や生活様式の変化など、目まぐるしく変化しています。 また、当社グループの主要事業である輸送機器事業、産業機器事業(エネルギーマネジメントシステム事業)につきましても、MaaS、キャッシュレス、自動運転、脱炭素社会等の実現に向け、日々新しい技術やサービスが生まれ、進化しています。 〔経営戦略〕 こうした変化の激しい社会に対し、これからも社会から求められる企業であり続けるために、長期ビジョン実現に向けた成長の柱として、以下の3つを戦略として掲げています。 ① モノ+コトへの事業構造の変革 事業構造を「モノ+コト」即ち、ハードウェア中心の事業構造から、ハードを軸にソフトウェアやサービスを組み合わせたより付加価値の高い事業への変革を進めます。 ② エネルギーマネジメントシステム事業の育成 産業機器事業をエネルギーマネジメントシステム事業と再定義して、これまで培ってきた電力変換や情報処理に係る技術を活用し、新たな成長ドライバーとして育成することで、今後、更なる市場拡大が期待される再生可能エネルギーやスマートシティなどのビジネス領域での開拓を進めます。 ③ 海外市場における事業拡大 国内市場だけでなく、経済成長が続くグローバル市場でのビジネス拡大が不可欠であると考えています。人口増加に伴うインフラ整備を目的とし、公共交通に関する投資拡大が見込める北米・ASEAN市場を中心とする海外市場への積極的な投資を進めます。 これらの戦略と、これまで当社が培ってきた強みである、バス用電装機器のトータルサプライヤーとしての総合力、インバータ技術をベースとした電力変換技術、ニッチトップシェア戦略により獲得した多くのトップシェア製品を持つという営業基盤を掛け合わせることで、長期ビジョンの実現を目指します。 〔中期経営計画 RT2026(Reach our Target 2026)〕 中期経営計画は、長期ビジョン「VISION2030」の実現に向けたアクションプランとして、2021年度から2030年度までの10年間を、3つのフェーズに分けて取り組みを行います。2024年4月からスタートした3か年の中期経営計画「RT2026(Reach our Target 2026)」は、2030年度において、確実に「モノ+コトへの事業構造の変革」を成し遂げるため、育成分野の成長と既存事業の収益性向上により、事業構造の変革を進める期間として位置づけています。 戦略は大きく二つ、事業構造の変革に向けた基本戦略と、それを支える全社戦略です。これらの戦略に基づき、持続的に成長できる事業構造への変革を目指します。 具体的には、人口減少により縮小が予想される国内市場に対し、今後の成長が期待できる海外、とりわけ人口増加に伴い公共交通需要が高まる米国市場を中心に、海外事業の確立を目指します。米国においては、大型案件を完遂した実績を強みとして継続的な案件獲得を図るとともに、米国向け製品ラインナップの拡充を通じた売上拡大により、海外売上比率の向上を目指します。 新規領域の拡大においては、これまでの事業での製品や販路を活かし、周辺市場への参入や新サービスの投入を推進します。例えば、バス・鉄道事業者様と関係の深い観光市場での新たなサービスの展開や、バス市場での車両データを活用したソリューション提案など、事業領域の拡大に取り組みます。 収益性・効率性の追求では、主に既存事業にて、製品のラインナップ拡充・価値向上・コストダウンを進め、お客様に満足していただいた結果としてのシェア拡大ができるよう、各市場における顧客ニーズに誠実に向き合い、売上の積み上げに取り組んでまいります。 これからも持続的な成長を続け企業価値を向上させるために、育成分野(海外事業・新規領域)の成長と既存事業での売上・利益の追求に取り組むという基本戦略に基づき、積極的なチャレンジや事業ポートフォリオの変革を進めます。
事業等のリスク3,937字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。当社グループはこれらのリスクを認識した上で、リスク発生の回避及びリスク発生時の軽減に最大限努めております。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 当社グループの事業内容に関するリスク (顕在化する可能性:高、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループで最も売上が大きい輸送機器事業においては、公共交通事業者様(バス事業者様、鉄道事業者様)を主要販売先としております。そのため、事業者様の設備投資計画や国・地方公共団体からの補助金など公共事業投資の動向に影響を受ける可能性があります。 そのため、大規模自然災害や感染症等が発生して公共交通機関の輸送人員の減少が続いた場合、事業者様の設備投資の抑制や先送りにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、現在の主力製品であるAFC(自動運賃収受機器)の導入及び更新案件の物件規模の大小や、新紙幣・新硬貨の発行に伴う機器の改修、消費税率改定に伴う運賃データの書き換えなどの特需の有無により、当社グループの業績が大きく変動する可能性があります。 ② 業績の季節変動に関するリスク (顕在化する可能性:高、顕在化する可能性のある時期:短期、影響度:大) 当社グループの輸送機器事業の主要販売先である、国内のバス・鉄道業界においては毎年1~3月の第4四半期に設備機器の代替やダイヤ改正等の変更が集中する傾向にございます。 そのため、第4四半期に納入を予定していた案件の納入が、様々な理由により翌期にずれ込んだ場合、業績が変動する可能性があります。 ③ 技術革新及び新規製品開発に関するリスク (顕在化する可能性:中、顕在化する可能性のある時期:中長期、影響度:中) 当社グループでは、既存事業において多くのトップシェア製品を有しており、安定した販売基盤を確保しておりますが、近年、MaaSやキャッシュレス、自動運転、5Gなど、当社グループが関連する業界においても、新たな技術やサービスが次々と生まれるなか、事業環境の変化を認識しております。 このような環境の変化は、長期的に当社グループの事業にも大きな影響を及ぼす可能性がある為、常に、市場ニーズの変化や技術革新の変化をいち早く掴み、新製品の開発や新サービスの導入に努めております。 しかしながら、新製品や新サービスの開発に時間を要し、市場導入の時期が遅れた場合、また、市場ニーズに即した開発ができなかった場合は、当社グループの業績及び事業の成長戦略に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 部材調達に関するリスク (顕在化する可能性:中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループにおいては、部材の調達を複数のサプライヤーから行うなど、安定調達を図っておりますが、サプライヤーの被災や事故、品質問題などの発生、市場の需給状況等による供給不足の発生など、適時に部材の確保ができない場合や部材価格が高騰した場合には、当社グループの生産活動の遅延、製品原価率の上昇等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 製品の品質に関するリスク (顕在化する可能性:中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループが製造・販売を行っている製品は、バス・鉄道用運賃収受システム、表示器、照明灯具などの公共交通インフラをサポートする製品や、バッテリー式フォークリフト用充電器、無停電電源装置、屋外看板照明用LED電源などの電力変換技術をベースとした各種産業用電源機器を扱っており、高い信頼性と安全性が求められております。 そのため、製品の品質管理体制を整備し、品質の確保と不具合発生の防止に万全を期しておりますが、万一、大規模な製品の不具合が発生した場合は、多額の改修費用や賠償費用の発生、更には信用の失墜等により、当社グループの業績及び事業に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 訴訟に関するリスク (顕在化する可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、国内外において事業活動を行ううえで、各国の関連する法律や規制の適用を受けており、法令遵守に努めております。 国内外の事業活動の過程で予見される主な訴訟リスクとして、知的財産及び製造物責任などの問題で訴訟を提起される可能性があります。 知的財産に関しては、新製品の開発や生産、販売活動を行う際に、第三者の知的財産権の調査を徹底し、権利侵害を行わないように努めております。しかしながら、当社グループが第三者から知的財産権等の帰属や侵害に関する主張や請求を受ける可能性は完全には否定できず、それに伴い当社グループが損害賠償請求や差止請求を受けた場合、当社グループの業績及び事業に影響を及ぼす可能性があります。 また、製造物責任に関しては、製造物賠償責任保険を付保しておりますが、保険でカバーしきれない賠償責任を負うこととなった場合や、多額の対策費用が必要となった場合は、当社グループの業績及び事業に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 海外事業展開に関するリスク (顕在化する可能性:中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、米国、シンガポール、タイ、スウェーデンに現地法人を設け、主に、北米、東南アジア、欧州等で事業を展開しております。また、新中期経営計画「Reach our Target 2026」にて「海外事業の確立」を基本戦略として掲げ、海外売上高の拡大に努めておりますが、海外における事業展開には、各国の予期しない法律や規制の改正、テロ・戦争・感染症等の発生による社会的混乱、為替レートの急激な変化等のリスクがあり、これらの事象が顕在化した場合は、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 固定資産の減損に関するリスク (顕在化する可能性:中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループでは、各事業への投資に対する回収が不可能になることを示す兆候を認識した場合には、将来キャッシュ・フローの算定等により減損の有無を判定しております。その結果、減損損失の計上が必要になることも考えられ、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 繰延税金資産の取崩しに関するリスク (顕在化する可能性:中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、繰延税金資産について、現行の会計基準に従い、将来の課税所得を合理的に見積もったうえで回収可能性を判断し、計上しております。しかしながら、事業環境の変化等による将来の課税所得見積額の変更や税制改正に伴う税率の変更等により、繰延税金資産の取崩しが発生した場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ⑩ 災害に関するリスク (顕在化する可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、地震・台風・洪水等の自然災害等が発生した場合に備えて、リスクを評価し、事業継続計画を策定しております。しかしながら、事業継続計画の想定を超えた大規模な災害等により、事業活動の中断、生産設備の被害、交通遮断による製品輸送停止など、不測の事態が発生するリスクが考えられます。また、当社グループの部材調達先・外注先において災害が発生した場合も、生産活動の遅延等のリスクがあります。 これらの予期せぬ事態の影響により、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ⑪ 感染症に係わるリスク (顕在化する可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループにおいては、感染症の発生や蔓延により、バス・鉄道事業者様の乗客が大幅に減少し業界全体の設備投資の先送りが生じた場合、輸送機器事業のバス市場向け製品や鉄道市場向け製品の売上が減少する可能性があります。同様に、自動車・トラックメーカー様、フォークリフトメーカー様等の一時的な操業停止や生産調整が生じた場合、輸送機器事業のトラック用照明灯具、産業機器事業(エネルギーマネジメントシステム事業)のバッテリー式フォークリフト用充電器、自動車向けプリント基板実装等の売上が減少する可能性があり、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ⑫ 情報管理に関するリスク (顕在化する可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループが保有する企業情報や個人情報については、個人情報取扱規定の整備や情報システムのセキュリティ強化等を実施して情報管理の徹底に努めておりますが、万一これらの情報が流出して問題が発生した場合は、社会的信頼の低下等により、業績に影響を及ぼす可能性があります。 加えて、当社グループの事業活動において情報システムや情報通信ネットワークの役割は重要である為、コンピュータウイルスや不正アクセスなどのサイバー攻撃、ソフトウェア等の障害、災害等による情報システムや情報通信ネットワークの機能不全が発生した場合、当社グループの事業、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,056字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 当連結会計年度におけるわが国経済は、インバウンド需要の拡大や企業の設備投資意欲の高まりに加え、賃上げの進展を背景とした雇用・所得環境の改善が見られるなど、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、継続的な物価上昇や為替の変動、地政学リスクの長期化による影響などもあり、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。 当社グループを取り巻く経営環境においては、主要な取引先であるバス・鉄道業界における輸送量は回復基調を維持し、設備投資意欲も底堅く推移しました。しかしながら、業界全体としては深刻な人手不足やコスト高騰への対応が喫緊の課題となっております。また、依然として高水準で推移する原材料価格等への対応として、引き続きコスト低減や価格交渉に鋭意取り組んでおります。 このような経営環境のなか、当社グループにおきましては、2021年4月よりスタートいたしました長期ビジョン「VISION2030」と、長期ビジョンの実現に向けたアクションプランとして、2021年度から2030年度までの10年間を3つのフェーズに分けた中期経営計画を策定し、取り組みを行っています。2024年4月からは、中期経営計画「RT2026(Reach our Target 2026)」について、取り組みを進めております。 中期経営計画「RT2026」の戦略は大きく2つ、事業構造の変革に向けた基本戦略と、それを支える全社戦略です。これらの戦略に基づき、持続的に成長できる事業構造への変革を目指します。基本戦略は、①「海外事業の確立」、②「新規領域の拡大」、③「収益性・効率性の追求」、全社戦略は、④「経営効率の向上」、⑤「新たな企業文化の醸成」とし、5つの課題に向けた取り組みに注力しております。 (1) 経営成績の状況 当連結会計年度の連結業績は、次のとおりとなりました。 2025年3月期   2026年3月期   前期比増減額   前期比増減率 売上高   259億31百万円   238億98百万円   ▲20億33百万円   ▲7.8% 売上総利益   86億31百万円   63億95百万円   ▲22億36百万円   ▲25.9% 営業損益   35億31百万円   12億68百万円   ▲22億63百万円   ▲64.1% 経常損益   34億83百万円   15億8百万円   ▲19億74百万円   ▲56.7% 親会社株主に帰属する当期純損益   22億55百万円   11億77百万円   ▲10億77百万円   ▲47.8% ① 全般概況 〇売上高は、前期比▲20億33百万円(7.8%)減の238億98百万円となりました。 これは主に、輸送機器事業のバス・鉄道市場での新紙幣関連売上が大きく減少したため、減収となったことによるものです。 〇売上総利益は、前期比▲22億36百万円(25.9%)減の63億95百万円となりました。 これは主に、減収によるものであります。 〇営業利益は、前期比▲22億63百万円(64.1%)減の12億68百万円となりました。 なお、販売費及び一般管理費につきましては、サービス費(改修費用)、人件費の増加により、前期比26百万円増の51億26百万円となりました。 〇経常損益は、前期比▲19億74百万円(56.7%)減の15億8百万円となりました。 なお、営業外収益につきましては、主に為替差益の増加等により前期比1億46百万円(96.3%)増の2億98百万円となりました。また、営業外費用につきましては、前期に計上した損害賠償金、為替差損の減少により、前期比▲1億42百万円(70.9%)減の58百万円となりました。 〇親会社株主に帰属する当期純損益は、前期比▲10億77百万円(47.8%)減の11億77百万円となりました。 なお、特別損失につきましては、前期に計上した子会社清算損失引当金の減少等により、前期比▲60百万円(71.9%)減の23百万円となりました。 ② セグメント別の状況 セグメント別の業績は以下のとおりです。 [輸送機器事業] 当事業の売上高は200億34百万円(前期比16億54百万円減、7.6%減)、営業利益は11億90百万円(前期比22億27百万円減、65.2%減)となりました。 市場別の売上高は、バス市場が150億10百万円(前期比13億84百万円減、8.4%減)、鉄道市場が39億74百万円(前期比2億84百万円減、6.7%減)、自動車市場が10億49百万円(前期比14百万円増、1.4%増)となりました。 バス市場につきましては、米国向けAFC(運賃収受システム)大型案件の売上計上が寄与したものの、前年にあった新紙幣発行に伴う運賃箱の改造・ソフト改修の売上などが減少し、減収となりました。 鉄道市場につきましては、米国向け列車用LED灯具や、前年にあった新紙幣発行に伴う運賃箱の改造・ソフト改修の売上などが減少し、減収となりました。 自動車市場につきましては、自動車向け灯具の売上が増加し、増収となりました。 損益面におきましては、主要市場における将来にわたる市場シェアの維持・確保および強固な事業基盤の継続を見据えた戦略的案件の受注に伴い、受注損失引当金を計上いたしました。しかしながら、前述の国内市場における好調な推移や、生産体制の効率化等の継続的な原価低減による採算改善が当該影響を十分に吸収し、セグメント全体として底堅い収益を確保いたしました。 [産業機器事業(エネルギーマネジメントシステム事業)] 当事業の売上高は38億25百万円(前期比3億78百万円減、9.0%減)、営業利益は1億37百万円(前期比14百万円減、9.8%減)となりました。 市場別の売上高は、電源ソリューション市場が24億99百万円(前期比6億78百万円減、21.3%減)、EMS市場が13億26百万円(前期比2億99百万円増、29.2%増)となりました。 電源ソリューション市場につきましては、バッテリー式フォークリフト用充電器の売上が減少したほか、LED電源の生産終了に伴う売上減少により、減収となりました。 EMS市場につきましては、自動車向け基板実装売上が増加し、増収となりました。 損益面につきましては、減収により減益となりました。 [その他] 当事業の売上高は37百万円、営業利益は3百万円となりました。事業の内容は、主としてレシップホールディングス株式会社による不動産賃貸業であります。 (2) 財政状態の状況 資産、負債及び純資産の状況 当連結会計年度末の総資産は217億15百万円となり、前連結会計年度末に比べ13億12百万円増加いたしました。主な要因は、売掛金が8億43百万円、受取手形が2億34百万円減少した一方、現金及び預金が23億10百万円増加したこと等によるものです。 負債は107億38百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億35百万円増加いたしました。主な要因は、電子記録債務が5億87百万円、短期借入金が5億46百万円減少した一方、受注損失引当金が12億73百万円、前受金が5億67百万円増加したこと等によるものです。 純資産は109億77百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億77百万円増加いたしました。主な要因は、利益剰余金が8億64百万円増加したこと等によるものです。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の49.5%から50.6%となりました。 (3) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ23億10百万円増加し、43億83百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、前期は11億83百万円の収入に対し、36億3百万円の収入となりました。 これは主に、税金等調整前当期純利益が減少したことや、海外のAFC案件に関連する前受金の増加幅が減少した一方、法人税等の支払いが減少したこと、受注損失引当金が増加したこと、棚卸資産が減少したこと等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、前期は15億56百万円の支出に対し、3億14百万円の支出となりました。 これは主に、前年にあった子会社のレシップ電子株式会社の新工場に伴う有形固定資産の取得による支出が減少したこと等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、前期は5億43百万円の支出に対し、10億39百万円の支出となりました。 これは主に、短期借入金の返済額が減少した一方、前年にあった株式の発行による収入がなくなったこと等によるものであります。 (参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移 2022年3月期   2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 自己資本比率(%)   33.0   31.6   34.5   49.5   50.6 時価ベースの自己資本比率(%)   50.5   44.9   43.2   35.3   32.8 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(%)   196.5   ―   133.0   150.3   37.6 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   81.3   ―   78.6   46.4   192.2 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い (注1)いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。 (注2)株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。 (注3)キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。 (注4)有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち、利子を支払っている全ての負債を対象としております。 (注5)2021年3月期及び2023年3月期については、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスのため、キャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオの表示はしておりません。 (4) 生産、受注及び販売の実績 ① 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前年同期比(%) 輸送機器事業   11,406,817   94.5 産業機器事業(エネルギーマネジメントシステム事業)   3,343,359   101.0 合計   14,750,176   95.9 (注)金額は、製造原価によっております。 ② 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 輸送機器事業   22,023,665   130.9   11,788,704   120.3 産業機器事業(エネルギーマネジメントシステム事業)   4,055,451   100.4   847,434   137.1 合計   26,079,117   125.0   12,636,139   121.3 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前年同期比(%) 輸送機器事業   20,034,922   92.4 内 バス市場向け   15,010,691   91.6 内 鉄道市場向け   3,974,482   93.3 内 自動車市場向け   1,049,748   101.4 産業機器事業(エネルギーマネジメントシステム事業)   3,825,961   91.0 その他   37,328   100.0 合計   23,898,213   92.2 (注) 1 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、当該割合が100分の10以上の相手先がないため、記載を省略しております。 (5) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」の「(1) 経営成績の状況」に記載しております。 ③ 資本の財源及び資金の流動性 当社グループにおきましては、原材料の仕入や製造経費、販売費及び一般管理費等の営業費用に係る運転資金のほか、製品の競争力強化と事業の拡充・発展を目的とした研究開発投資、設備投資等に主たる資金需要が生じます。当社グループは、これらの資金需要に対して営業活動によるキャッシュ・フローで得られる自己資金並びに金融機関からの借入により充当しております。なお、営業活動によって得られた資金は、上記のとおり、運転資金及び設備等に充当するほか、継続的かつ安定的な株主還元に努めてまいりたいと考えております。 金融機関からの借入につきましては取引先金融機関と当座貸越契約を締結しており、資金流動性を確保しつつ、効率的かつ機動的な資金調達を可能としております。また、国内連結会社につきましては、キャッシュ・マネジメント・システムを導入し、国内連結子会社の余剰資金を連結親会社に集中させることにより、当社グループの資金効率化を図ると共に、国内連結子会社の資金業務を連結親会社に集中させることにより業務効率化を図っております。

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開示資料

出典

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