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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

日産車体

NISSAN SHATAI CO.,LTD.7222 · Standard · 輸送用機器

日産自動車の系譜を持つ車体専業メーカー。乗用車・商用車の製造を主とし、子会社群が部品・設備・情報・人材などの関連事業を担う。

概要

日産車体は、日産自動車グループで中核を担うボディーメーカーである。神奈川県平塚市に本社を置き、乗用車、商用車、小型バスの車体を一貫生産する。2025年度(2026年3月期)の連結売上高は4,038億円、生産台数は15万4,668台。東証スタンダード市場に上場(1961年からプライム市場を経て2023年にスタンダードへ変更)。従業員数は3,639人(単独)。日産自動車への販売比率は98.2%と、ほとんどを単一顧客に依存する特異な事業構造を持つ。

日産自動車に特化した受託生産体制

日産車体の売上高の98.2%(2025年度実績)は、親会社である日産自動車への自動車および部分品の販売である。同社は日産から生産計画を受け、自社工場の能力に応じて生産を立案する。受注生産ではなく計画生産方式をとり、在庫リスクは日産側が負う。グループ内の役割は明確で、日産車体は開発から生産まで一貫したモノづくりを担当する。ただし、この構造は日産自動車の販売動向に業績が直結することを意味する。2025年度は北米向け「新型パトロール」「新型アルマーダ」の好調により生産台数が前期比5.6%増加した一方、国内向け商用車「AD」の生産終了(2025年10月)やNV200バネットの終了決定(2027年3月予定)により、今後の車種構成変化が課題となる。

湘南と九州の二極生産体制と再編の動き

生産拠点は神奈川県の湘南工場(平塚市)と、福岡県の日産車体九州株式会社の2カ所である。湘南工場はかつて第1~第4地区まであったが、2012年に第1地区と第4地区の車両生産を終了し、第2地区に本社機能を集約。2025年度にはADの生産終了に伴い、湘南工場はサービス部品工場へと転換することが決まった。一方、日産車体九州は2007年に設立され、2010年から量産を開始。2025年12月末からは3班3交替勤務体制を導入し、生産能力を引き上げている。九州工場は主に北米向け大型SUVなどを生産し、湘南工場の縮小を補う形でグループ全体の生産を支える。

収益構造と財務の変遷

売上高は2013年度の4,649億円から2018年度に6,029億円まで拡大したが、2020年度には4,988億円、2021年度には2,154億円まで急減した。これは新型コロナ禍や半導体不足による減産の影響とみられる。2022年度以降は回復基調にあり、2025年度は4,038億円と5年ぶりに4,000億円台を回復した。営業利益は2025年度に141億円(前期比175.1%増)と大きく改善したが、過去10年間で見ると赤字の年度(2018年度は▲23億円、2022年度は▲22億円)もある。純利益は2025年度に69億円。キャッシュ・フローは営業活動で221億円を確保したが、投資(100億円)と財務活動(リース返済など182億円)により現金は60億円減少し、期末残高は869億円となった。

業界の中での役割は自動車OEM向け車体・部品サプライヤーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
4,038億円
営業利益
142億円
営業利益率
3.5%
純利益
69億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
自動車関連3,976億円98.4%137億円3.4%
情報処理32億円0.8%2億円6.3%
人材派遣22億円0.5%2億円9.1%
設備メンテ ナンス9億円0.2%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01自動車関連主力

親会社である日産自動車へ乗用車、商用車、小型バスの製造・販売を行う。主要な事業であり、関連会社の日産自動車もセグメントに含まれる。

主要顧客日産自動車株式会社

主な製品・サービス4
乗用車
日産自動車向けの乗用車の製造。
商用車
日産自動車向けの商用車の製造。
小型バス
日産自動車向けの小型バスの製造。
部分品・車体・特別架装
車体や部分品の製造、特別架装などの関連事業。

02設備メンテナンス準主力

子会社の日産車体エンジニアリングが生産設備の製作・施工等を行う。

03情報処理準主力

子会社の日産車体コンピュータサービスが情報システムの構築・保守運用サービスを提供。

04人材派遣準主力

子会社のプロスタッフが人材派遣事業を行う。

製品と技術

日産の主力車種を担うボディー生産

日産車体が生産する車種は、日産自動車の商品計画に基づく。2025年度の主な生産車種は、北米向け大型SUV「新型パトロール」および「新型アルマーダ」、商用車「キャラバン」、小型商用車「NV200バネット」、小型バスなどである。特に「パトロール」と「アルマーダ」は中近東・北米市場で好調で、2025年度の乗用車生産台数は前期比18.7%増となった。一方、国内向け商用車「AD」は2025年10月に生産終了し、NV200バネットも2027年3月末で終了予定。これに伴い、湘南工場はサービス部品工場へ転換中で、少量多品種の部品生産技術を開発している。

特装車事業:救急車から簡易宿泊車まで

日産車体グループは、標準車体の生産に加えて特装車(架装)事業を展開する。子会社の株式会社オートワークス京都が中心となり、高規格救急車「パラメディック」、簡易宿泊車「Tabicafe」、キャンピングカー「MYROOM」などを企画・製造する。パラメディックは2025年度に3年連続で計画台数を達成した。また、ヤマトモビリティとの協業により、日本製トラックをEV架装するビジネスも開始。特装車は日産車種に限らず、他ブランドの軽自動車からトラックまでの架装にも対応しており、収益源の多様化を図っている。

EV時代に向けた軽量化とカーボンニュートラル技術

日産車体は日産自動車のEVシフトに対応し、車体の軽量化技術を重要視する。アルミや高張力鋼板の採用による軽量化は、EVの航続距離拡大に直結する。また、2050年カーボンニュートラル目標に向け、工場の省エネを推進。2025年度からは教育センターと一部建屋でグリーン電力を導入し、本社屋上にはソーラーパネルを設置した。生産プロセスでは、使用電力の可視化や照明のLED化を進めている。湘南工場のサービス部品転換に伴い、超少量多品種の部品生産を効率的に行う技術開発も進めており、EV時代の部品供給体制を整えつつある。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

輸送用機器のなかでの位置

日産向け車体製造、収益性改善途上

日産自動車の完成車ボデー(ホワイトボディ)を生産する専属メーカー。日産の生産台数に業績が連動し、トヨタ紡織のような多様な顧客基盤を持たない。近年は電動化対応などで設備投資が増加する一方、収益性は低く、2025/3期営業利益率1.46%と改善途上。2026/3期計画では3.52%を見込み、規模拡大による収益改善を目指す。同業ユニプレスはトヨタ向け中心に安定収益を確保しており、顧客集中リスクの差が顕著。

強み

  • 日産グループ専属として長年の取引実績があり、安定的な受注が見込める。
  • 車体製造で高品質な溶接・組立技術を保有し、日産の高級車モデルも担当。
  • 2024/3期3,011億円から2026/3期4,038億円へ増収計画。受注拡大で規模拡大。
  • 収益性改善のため生産ラインの自動化・合理化を推進中。

課題

  • 日産自動車向けが売上の大部分を占め、同社の生産動向に大きく左右される。
  • 営業利益率が2%未満と低く、コスト上昇の吸収力が弱い。
  • EV向け車体生産への設備投資が収益を圧迫する可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

輸送用機器の時価総額近傍。太字が日産車体

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17296エフ・シー・シー2,212億円11.0倍
27220武蔵精密工業1,907億円151.5倍
37287日本精機1,587億円19.0倍
47283愛三工業1,445億円
57224新明和工業1,353億円11.1倍
67222日産車体1,249億円18.1倍
76455モリタホールディングス1,115億円10.9倍
87279ハイレックスコーポレーション999億円2.3倍
97241フタバ産業999億円6.2倍
107246プレス工業978億円11.6倍
116023ダイハツインフィニアース953億円12.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

航空機メーカー二社の合併から始まった1941年

現在の日産車体の起源は、1941年7月に日本航空工業株式会社(1937年5月創立)と国際工業株式会社(1939年11月創立)が合併し、日本国際航空工業株式会社が設立されたことにさかのぼる。同社は航空機の製作を目的としていたが、第二次世界大戦の終結により航空機事業は不可能となり、1946年2月に日国工業株式会社と改称し、鉄道車両および自動車車体製作へと転換した。この際、企業再建整備法に基づく整備計画が認可され、1949年4月に新日国工業株式会社(資本金1億円)が設立され、事業を継承した。本店は東京都に置かれた。

日産自動車との提携と車体専門メーカーへの道

1951年6月、新日国工業は日産自動車株式会社と提携。これにより自動車車体の受注が本格化する。1956年6月には主業を日産自動車の中・小型自動車製作に全面的に転換し、事実上の日産グループ専属メーカーとなる。1961年10月には株式を東京・大阪両証券取引所市場第一部に上場。翌1962年1月には日産車体工機株式会社に商号変更し、同年7月には旧・日国工業株式会社を吸収合併した。この時期、日産ブランドの量産車体を一手に引き受ける体制が固まった。

平塚・京都への工場拡張と社名変更

1965年6月に平塚第2地区工場、1966年1月に平塚第3地区工場(後のテクノセンター)が完成し、生産能力を拡大。1968年11月には本店を東京都から神奈川県平塚市に移転し、現在に至る。1969年6月には京都新工場が完成し、西日本の生産拠点として機能した。1971年6月、社名を現在の日産車体株式会社に改称。その後も1972年12月に平塚第4地区工場、1978年10月に秦野事業所を開設し、生産・開発体制を強化した。京都工場は2001年3月に量産車種を湘南工場へ移管し、役割を終えた。

九州進出と生産再編の2000年代

1995年7月に栃木分室を開設した後、2007年5月に日産車体九州株式会社を設立。2010年1月に量産を開始し、九州が第二の生産拠点となった。一方、湘南工場では2012年2月に第1地区、同年12月に第4地区の車両生産を終了し、2014年3月には第2地区に本社機能を移転。これにより湘南地区の再編が完了した。また、2003年3月には大阪証券取引所の上場を廃止。2022年4月の東証市場区分見直しではプライム市場に移行したが、2023年10月にスタンダード市場へ変更している。

2025年度の事業構造改革と将来への布石

2025年度(2026年3月期)、日産車体は湘南工場のサービス部品生産への転換に伴い、固定資産の減損損失26億円と事業構造改革引当金21億円を計上した。これは約800人の人員を対象とした人事施策を含む。同時に、日産車体九州では3班3交替体制を導入し、生産能力を増強。中期経営計画(2023-2027)では「商用車とプレミアムカー、特装車、サポート事業で社会に貢献する」ことを掲げ、EVシフトに対応した軽量化技術やカーボンニュートラルへの取り組みを進めている。2025年度のグリーン電力への切り替えやソーラーパネル設置もその一環である。

年表27件を開く

1940年代

  • 1941年7月創業日本航空工業株式会社(1937年5月創立)と国際工業株式会社(1939年11月創立)が合併し、日本国際航空工業株式会社設立、航空機製作
  • 1946年2月日国工業株式会社と改称、鉄道車両及び自動車車体製作に転換
  • 1948年12月創業企業再建整備法による整備計画(第二会社として新日国工業株式会社設立)認可
  • 1949年4月創業新日国工業株式会社設立、資本金1億円で鉄道車両及び自動車車体製作の事業を継承 本店を東京都におく

1950年代

  • 1951年6月日産自動車株式会社と提携
  • 1956年6月主業を日産自動車株式会社の中小型自動車製作に転換

1960年代

  • 1961年10月上場当社の株式を東京及び大阪証券取引所市場第一部に上場
  • 1962年1月日産車体工機株式会社と改称
  • 1962年7月M&A日国工業株式会社を吸収合併
  • 1965年6月平塚第2地区工場完成
  • 1966年1月平塚第3地区工場完成(テクノセンターに改称)
  • 1968年11月本店を神奈川県平塚市に移転
  • 1969年6月京都新工場完成

1970年代

  • 1971年6月日産車体株式会社と改称
  • 1972年12月平塚第4地区工場完成
  • 1978年10月秦野事業所開設

1990年代

  • 1995年7月栃木分室開設

2000年代

  • 2001年3月京都工場量産車種の湘南工場への移管
  • 2001年12月平塚第3地区(物流センター)開設
  • 2003年3月上場大阪証券取引所上場廃止
  • 2007年5月創業日産車体九州株式会社を設立

2010年代

  • 2010年1月日産車体九州株式会社での量産開始
  • 2012年2月湘南工場第1地区での車両生産終了
  • 2012年12月第4地区での車両生産を終了、湘南工場の車両生産体制の再編を完了
  • 2014年3月第2地区に本社機能を移転、湘南地区の再編を完了

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
  • 2023年10月東京証券取引所プライム市場から同取引所スタンダード市場に市場変更

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 高規格救急車(パラメディック)販売計画台数3年連続で計画台数を達成
  • NV200バネット生産終了時期2027年3月末まで2027年3月末

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    持続可能な企業基盤の構築

    2050年カーボンニュートラルに向け、LED化や電力使用量の可視化、グリーン電力への切り替え、ソーラーパネル設置など省エネ・再生エネルギー活用を推進。また、育児休暇の新設やパートナーシップ対応などDE&Iを推進する。

  2. 02

    魅力ある商品の創出

    キャラバンやNV200バネットのマイナーチェンジにより安全・快適機能を向上。特装車では高規格救急車で計画台数を達成し、EVトラック架装事業を開始。簡易宿泊車「Tabicafe」の生産開始や、軽からトラックまで幅広い架装事業を展開し売上拡大を図る。

  3. 03

    独自性の進化と深化

    湘南工場でAD生産終了、NV200バネットも2027年3月末で生産終了しサービス部品工場へ転換。超少量多品種の部品生産技術を開発し収益拡大。日産車体九州では3交代勤務で生産性向上と能力増強を進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で3,639人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は754万円で、9期前と比べて+27.5%平均年齢は42.2歳、平均勤続年数は17.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月4,132
2018年3月4,264
2019年3月59142.119.34,032
2020年3月58541.918.44,053
2021年3月58842.018.44,074
2022年3月62442.018.34,016
2023年3月67041.817.93,951
2024年3月74441.817.73,866
2025年3月75141.616.43,842133
2026年3月75442.217.03,639390

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率66.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)80.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社7(国内 7 / 海外 0、うち連結子会社 6) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
日産車体九州㈱工場(福岡県京都郡苅田町)(注)2185億円
自動車関連
本社・湘南工場 — 神奈川県平塚市177億円
自動車関連
秦野事業所 — 神奈川県秦野市6,661百万円
自動車関連
本社工場ほか — 神奈川県 平塚市ほか1,499百万円
自動車 関連
㈱オートワークス京都(京都府宇治市ほか)(注)11,425百万円
自動車関連
主な関係会社
  • 国内
    日産自動車㈱(注3)
    横浜市 神奈川区 · その他の関係会社
    議決権50.0%
  • 国内
    日産車体九州㈱(注2)
    福岡県 京都郡 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日産車体マニュファクチュアリング㈱
    神奈川県 平塚市 · 連結子会社
    議決権56.1%
  • 国内
    日産車体エンジニアリング㈱
    神奈川県 平塚市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱オートワークス京都
    京都府 宇治市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日産車体コンピュータサービス㈱
    神奈川県 平塚市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱プロスタッフ
    横浜市 神奈川区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は4,038億円営業利益142億円前期と比べると増収増益で、売上が+15.2%、利益が+178.4%。

売上高
+15.2%
4,038億円
営業利益
+178.4%
142億円
純利益
+130.0%
69億円
営業利益率
3.5%
前期比 +2.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高4,480億円4,038億円
営業利益210億円142億円
純利益140億円69億円
1株あたり配当¥15.5

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は1,120億円、営業利益は54億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+60.0%、営業利益は+5300.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q88822
2024年1Q70010.11
2024年2Q75640.53
2024年3Q865252.916
2024年4Q690−16
2025年2Q1,468−23−1.6−15
2025年4Q2,037743.645
2026年2Q1,862563.037
2026年4Q2,176864.032
2027年1Q1,120544.838

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は4,649億円から4,038億円へ87%に減った。直近期の営業利益率は3.5%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月4,6499435
2014年3月4,74210067
2015年3月4,754111156
2016年3月5,09412079
2017年3月5,65812782
2018年3月5,58618−23
2019年3月6,0298256
2020年3月4,9889858
2021年3月3,6292019
2022年3月2,154−25−22
2023年3月3,0755139
2024年3月3,011144
2025年3月3,50551581.530
2026年3月4,0381421513.569

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高4,038億円のうち、営業利益として残るのは142億円3.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は69億円、売上の1.7%にあたる。営業利益率は業種中央値5.1%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金94.6%3,821億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金1.9%76億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.5%142億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
5.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.6pt
3.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.0pt
1.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.9pt
3.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが222億円、投資CFが−100億円で、差し引きのフリーCFは122億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は870億円で、売上の2.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月313−29−171284682
2014年3月302−22−89280874
2015年3月251119−613701,184
2016年3月150−48−441021,242
2017年3月202−52−461501,345
2018年3月81−66−209151,151
2019年3月190−57−711331,212
2020年3月136−51−61851,236
2021年3月82−5−56771,258
2022年3月79−752−56−673529
2023年3月110−93−5117494
2024年3月77−121−36−44414
2025年3月90591−165681931
2026年3月222−100−182122870

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は2,771億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,838億円で、自己資本比率は66.3%(業種中央値53.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2,3981,49190762.2
2014年3月2,6041,5101,09458.0
2015年3月2,6451,67397263.3
2016年3月2,6251,69992664.7
2017年3月2,9451,7941,15160.9
2018年3月2,7301,6171,11359.2
2019年3月2,6851,6601,02561.8
2020年3月2,6471,68895963.8
2021年3月2,6111,75285967.1
2022年3月2,3121,72259074.5
2023年3月2,4911,73076169.4
2024年3月2,5841,74384167.5
2025年3月2,6991,76693465.4
2026年3月2,7711,83893366.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
747億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,583億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
933億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
77
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

輸送用機器 82社との比較

同じ輸送用機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率82社中8位あたり、逆に低いのは配当利回り82社中69位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
3.8%/中央値 5.7%
P25 3.3%P75 9.7%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.5%/中央値 5.1%
P25 2.6%P75 7.3%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
66.3%/中央値 53.0%
P25 40.5%P75 65.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
15.2%/中央値 2.1%
P25 -1.4%P75 6.5%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.7%/中央値 3.2%
P25 2.4%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥922で、1年前と比べて-19.9%過去52週の値幅のなかでは8%の位置にある。

¥922-2.1%1ヶ月-1.2%1年-19.9%時価総額1,249億円
過去52週の値幅
安値¥887高値¥1,319

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)18.1倍
PER (会社予想)8.9倍
PBR0.67倍
配当利回り1.68%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+0.22%とほぼ横ばい。8月6日終値930円は25日線(953.64円)を約2.5%下回り、75日線(970.29円)・200日線(1008.09円)も下回っており、中期トレンドは弱含み。52週高値1319円から約29%下落、安値887円からは+4.8%と下値は限定的。8月3-4日に出来高が急増(14.7万株、22.7万株)したが、その後は7-8万株に落ち着き、需給は一服。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 58/100)

PERは18.27倍で業界平均16.89倍を上回るが、予想PERは9倍と改善見込み。PBRは0.68倍と平均1.13倍を下回り、配当利回りは1.67%と平均3.13%を下回る。ROEは3.83%と低く、割安感はあるが収益性と配当に課題。

指標この会社業種平均
PER (実績)18.1倍16.3倍
PER (予想)8.9倍
PBR0.67倍1.12倍
ROE3.8%7.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

日産グループのEVシフトと生産台数の変動が業績を左右する。強気派は、EV化に伴う車体軽量化技術の重要性が増し、同社の高い技術力が評価されるとみる。また、日産の新型車投入や生産拡大に伴い収益が改善するとの見方がある。一方、弱気派は、日産の販売不振や生産調整が続けば、受注減から稼働率が低下し、収益が悪化するリスクを指摘する。また、親会社への依存度が高く、日産の経営戦略次第で業績が大きく変動する不安定さを懸念する。

プラスに働く材料7
  • EV化で軽量化技術が鍵

    日産のEVシフトに伴い、車体軽量化の重要性が高まり、高い技術力を持つ同社の価値が向上

  • 生産回復で収益改善

    直近の売上・利益が増加傾向にあり、日産の生産回復が寄与する可能性

  • PBRの低さから評価余地

    PBR 0.68倍と1倍を下回り、資産価値に比べ株価が割安

  • 営業利益が51億円から142億円へ急拡大決算発表後影響

    営業利益率は1.46%から3.52%へ改善。売上高4038億円の増収が利益に貢献

  • 売上高が3期連続で増加し4000億円突破通年影響

    売上高は3011→3505→4038億円と拡大。前期比15.2%増収で規模効果が出る

  • 純利益が30億円から69億円へ倍増通年影響

    最終利益は69億円。EPS改善で予想PER9倍と割安感が強まりやすい

  • 予想PER9倍は実績PER18.27倍の半分不定影響

    実績PER18.27倍に対し会社予想PER9倍。業績進捗で見直し余地

マイナスに働く材料7
  • 親会社依存のリスク

    売上の大半を日産に依存し、日産の減産や戦略変更が直撃する

  • 採算性の低さ

    営業利益率は直近でも1%台半ばと低く、コスト上昇に弱い

  • 利益の変動性

    過去の純利益は3年間で39億から4億と大きく振れており安定しない

  • 営業利益率3.52%と低い収益性通年影響

    売上高4038億円に対する営業利益は142億円。増収でも利益率は3%台

  • 営業利益142億円に対し純利益は69億円決算発表後影響

    営業利益142億円、純利益69億円。純利益率は1.71%にとどまる

  • ROE3.83%ではPBR0.68倍が妥当不定影響

    自己資本利益率3.83%と低く、PBR0.68倍の低評価は合理的との見方

  • 外国人株主比率39%で売り圧力に敏感継続影響

    外国人持ち株比率は39.06%。リスク回避局面では売りが集中しやすい

次の決算で確かめる点
日産自動車の世界販売台数
受託生産のため、親会社の販売動向がそのまま生産量に直結する
生産台数と稼働率
稼働率が収益性を左右し、固定費の吸収に影響する
EV関連の受注動向
軽量化技術への評価が将来の受注拡大につながるか確認する

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり15.5で、前期から+19.2%いまの株価に対する利回りは1.68%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥15.5
1株あたり
配当利回り
1.68%
いまの株価に対して
配当性向
40.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1326.0
2018年3月130.0
2019年3月130.035.3
2020年3月130.032.3
2021年3月130.0284.5
2022年3月130.0406.3
2023年3月130.048.7
2024年3月130.0
2025年3月130.067.0
2026年3月1619.240.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥15.5

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,206人。区分でいちばん多いのは事業法人52.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が56.0%を占め、残る44.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人46.046.046.053.653.152.8
外国法人31.531.131.136.738.539.1
個人・その他18.518.818.45.14.94.6
金融機関3.73.73.82.63.23.2
証券会社0.30.30.72.00.30.3
外国人個人0.00.00.00.00.00.0
自己株式13.913.913.90.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日産自動車株式会社50.00
02イーシーエム エムエフ(常任代理人 立花証券株式会社)22.59
03ゴールドマン・サックス・インターナショナル(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)4.59
04インタートラスト トラスティーズ(ケイマン)リミテッド ソールリー イン イッツ キャパシティー アズ トラスティー オブ ジャパン アップ(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)3.39
05日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)2.50
06バンク オブ ニユーヨーク ジーシーエム クライアント アカウント ジエイピーアールデイ アイエスジー エフイー-エイシー(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)2.14
07日産車体取引先持株会1.76
08ジェーピー モルガン チェース バンク 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.66
09ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.62
10ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505223(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.59

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+122%、1株純資産は14期で+35%。直近期のROEは3.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月231,0082.350.741.8
2014年3月451,0214.538.226.4
2015年3月1061,1319.814.68.9
2016年3月541,1494.721.122.7
2017年3月561,2134.718.026.0
2018年3月−161,194−1.4
2019年3月411,2263.423.335.3
2020年3月431,2463.521.832.3
2021年3月141,2931.156.2284.5
2022年3月−161,271−1.3406.3
2023年3月291,2772.329.548.7
2024年3月31,2870.2353.2
2025年3月221,3031.746.067.0
2026年3月511,3573.818.640.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。

氏名役職年齢保有株数
冨山隆取締役社長 代表取締役632,000
矢部雅之取締役649,000
中村卓也取締役645,000
鈴木渉取締役584,000
大平靖之取締役65
品田英明取締役70
青地潔監査役 常勤663,000
伊藤智則監査役621,000
金治伸隆監査役663,000
芥川知美63

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容399字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び子会社6社で構成されており、当社の親会社である日産自動車株式会社への自動車及びその部分品の製造・販売を主な事業としております。 セグメント内容と当社及び関係会社の当該事業にかかる位置付けは、次のとおりであります。 セグメント   主要製品等   主要な会社 自動車関連   乗用車、商用車、小型バス   当社、日産車体九州㈱、日産自動車㈱ 部分品・車体・特別架装   当社、日産車体マニュファクチュアリング㈱、 ㈱オートワークス京都 設備メンテナンス   生産設備の製作・施工等   日産車体エンジニアリング㈱ 情報処理   情報システム構築・保守運用サービス等   日産車体コンピュータサービス㈱ 人材派遣   人材派遣   ㈱プロスタッフ (注)子会社はすべて国内のみであります。 以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,203字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針 当社グループは、信頼される企業として、グローバルな環境の変化に対応し、お客様に魅力ある質の高いクルマとサービスをタイムリーに提供し、企業の存在意義を明確にするコーポレートパーパス「人々の生活を豊かに。イノベーションをドライブし続ける。」を実現することを経営の基本としております。 また、当社は環境保全に対する重要性を認識し、人・社会・自然にやさしいクルマづくりに努め、地域環境の保全と豊かな社会の発展に貢献します。更に、社会で共生できる企業を目指して、地域社会との交流を積極的に行うと同時に、地域の医療・福祉活動や災害の復興などに向けて支援活動を実施しています。これらの方針に基づき、安定的かつ持続的な企業基盤の強化に努めてまいります。 (2)経営環境 2025年度の我が国経済は、緩やかに景気が回復している一方で、物価上昇の継続が個人消費に及ぼす影響等に留意する必要がありました。当社グループを取り巻く環境は、米国を中心とした通商問題による世界経済を通じた間接的な影響に加え、中東情勢の影響を注視する必要がありました。 (3)中期的な会社の経営戦略、優先的に対処すべき課題 当社は、「気候変動への対応の必要性」、「市場のニーズの変化」、「企業に求められる社会的責任の高まり」、「労働人口、従業員の意識の変化」、これらの環境変化を認識し、2023年度に2023-2027中期経営計画をスタートしました。目指す姿を「商用車とプレミアムカー、特装車、サポート事業で社会に貢献し、お客さまから頼られる唯一無二の存在となる」と定め、「持続可能な企業基盤」、「魅力ある商品の創出」、「独自性の進化と深化」の3つを重点課題として取り組んでおります。 「持続可能な企業基盤」 2050年カーボンニュートラルに向けた取り組みでは、これまでに照明のLED化や、使用電力の可視化による電力使用量の削減、各部での省エネ施策を進めてきました。4月からは教育センターおよび一部建屋において、発電時にCO2を排出しない「グリーン電力」への切り替えを実施しています。また、本社建屋で使用する電力の一部を賄うため、本社建屋屋上へのソーラーパネル設置など、積極的に再生エネルギーの活用に取り組んでいます。 DE&Iの取り組みでは、育児と仕事の両立を支援するため、3歳から小学校入学までの子供の育児で利用できる「養育両立支援休暇」を新設しました。また、多様な価値観の共存と誰もが働きやすい職場を目指してパートナーシップへの対応を開始しました。 「魅力ある商品の創出」 2025年度は、キャラバンのマイナーチェンジを実施しました。安心・安全・快適さを支える機能として、インテリジェントクルーズコントロールをガソリンモデルに採用しました。また、快適で疲労感が少ないことで好評を得ているスパイナルサポート機能付きシートについて、より振動吸収性に優れた低反発のクッション材を採用し、さらに乗り心地を向上させるなどの対応を行いました。また、NV200バネットについてもマイナーチェンジを実施し、「ドアロック連動格納機能付ドアミラー」や車線変更をサポートする「コンフォートフラッシャー」を全グレードで標準装備しました。 特装車では、高規格救急車(パラメディック)において、継続した販売会社への働きかけにより、3年連続で計画台数を達成しました。また、ヤマトモビリティとの協業による信頼性の高い日本製のトラックをEV車へ架装するビジネスも開始しました。 また「MYROOM」に続いて、当社とオートワークス京都が共同で企画、開発を実施した簡易宿泊車「Tabicafe」の生産を開始します。特装車では、日産車の車両架装に留まらず、多岐にわたるブランドの車両において、軽自動車からトラックまで幅広く架装事業を展開すると共に、営業体制の強化を通じて、売上拡大を図っています。 「独自性の進化と深化」 湘南工場では、10月にADの生産が終了し、NV200バネットについても、2027年3月末をもって生産終了することが決まり、サービス部品工場へと生まれ変わることを決定しました。残るNV200バネット単独での効率的な生産を実施すると共に、サービス部品生産における超少量かつ多品種に対応する技術開発を進め、生産量と事業収益の拡大を図っていきます。 日産車体九州では、高い市場要望に応えるため12月末より3班3交替勤務体制での生産を実施しています。今後もさらなる生産性の向上と生産能力を上げる取り組みを進めていきます。 2023-2027中期経営計画の4年目の年に差し掛かり、引き続き当社の強みである開発から生産まで一貫したモノづくり体制を活かし、市場の動向に柔軟に対応できる生産運営の構築、並びに法令遵守やコーポレート・ガバナンス強化に取り組んでいくことで、お客様、株主様、取引先様、地域社会の皆様、そして従業員を含むすべてのステークホルダーの皆様からの信頼を高められるよう、全社一丸となって努めてまいります。
事業等のリスク6,521字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。ただし、以下に記載したリスクは当社グループに関するすべてのリスクを網羅したものではなく、記載されたリスク以外の予見しがたいリスクも存在します。 なお、以下の事項のうち将来に関する事項は、別段の記載のない限り当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、不確実性を内在しているため、実際の結果と異なる可能性があります。 当社グループでは、リスクマネジメント委員会にて戦略・事業遂行上でのリスク及び自然災害・新型ウイルス・テロ、サイバー攻撃などによる企業収益や企業活動に重大な影響を及ぼすリスクについて、「発生の未然防止」、「被害の最小化」及び「再発防止」の活動を行っています。 <事業戦略や競争力維持に係るリスク> (1)親会社との取引 当社グループは、親会社である日産自動車株式会社からの自動車の生産受託など自動車関連の事業セグメントなどにおいて、当連結会計年度の売上高の98.2%を同社に依存しております。そのため、同社の販売戦略や生産体制に関する方針の転換等があった場合には、当社グループの経営方針や財政状態及び経営成績などに大きな影響を及ぼす可能性があります。2025年10月にADの生産が終了し、2027年3月にはNV200バネットの生産終了を予定しており、車両生産終了後は湘南工場をサービス部品の生産拠点として活用します。当社グループは、親会社の経営方針を勘案し、中期経営計画を策定し、また環境の変化に応じて必要な場合は適宜見直しを行い、策定プロセス及び基本方針を取締役会で確認しております。喫緊の課題である特装事業及びサポート事業では、親会社グループ以外との取引拡大に向けた取り組みを進めております。なお、親会社との主な取引関係は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(関連当事者情報)」に記載しております。 (2)親会社グループにおける競合 当社グループの事業が属する国内自動車生産は、長期で減少傾向であるのに対して、より効率的、且つ安定的な生産運営を実現するため、生産車両の統廃合や生産拠点の移管などの動きが進められています。親会社グループにおいても、グローバルで過剰な生産能力体制となった工場を再編することで、車両工場とパワートレイン工場を効率化し、工場の稼働率を高める取り組みが進められています。このような環境において、当社グループの自動車関連事業は親会社グループの国内外の生産拠点と競合する場合があります。今後の同社の製品戦略の変更等によって、競合関係に大きな変化が生じた場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。そこで、当社は強みであるモノづくり一貫体制を更に磨いていくことや、フレーム車とモノコック車の混流生産の効率化を図り、グローバルで必要とされる明確なコア技術を向上させていくことが重要な課題と捉えております。2023-2027中期経営計画では、目指す姿を「商用車とプレミアムカー、特装車、サポート事業で社会に貢献し、お客さまから頼られる唯一無二の存在となる」と定め、「持続可能な企業基盤」、「魅力ある商品の創出」、「独自性の進化と深化」、この3つの重点課題に取り組みます。中期経営計画の詳細は、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。 (3)サプライチェーン 前述のように、グローバルでの生産再編が進む中、継続的かつ安定・拡大した取引を確保するためには、品質、コスト、納期遵守の高い目標を掲げ、高効率な生産運営を追求しなければなりません。そのため、より高い品質や技術をより競争力ある価格で調達しようとすると、発注が特定のサプライヤーに集中せざるを得ないことがあります。また、特別な技術を要するものについてはそもそも提供できるサプライヤーが限定されることもあります。例えば、世界的な半導体供給のひっ迫が当社の生産計画に対して大きな影響を与えることもあります。当社では、リスクを最小化するため、2次3次以降のサプライヤーを含めた代替サプライヤーの検討、サプライチェーン全体での在庫の確保など、サプライチェーンの見直しと強化に継続的に取り組んでいます。しかし、大規模災害やサイバー攻撃、地政学リスクなどの事由によりサプライヤーからの供給停止・遅延や、人員不足等でサプライチェーンが断ち切れた場合には、操業停止するという脆弱性を内包しており、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。そこで、当社ではサプライヤーの財務情報をもとにした継続的な評価に基づく信用リスクの管理や、災害の想定など、自社だけでなく広い範囲で事業継続計画(BCP)を策定し、それらのリスクに備えるための検討を進めております。中東情勢不安を始めとする国際的な地政学リスクが長期化した場合、原材料の供給が不安定となり、当社の車両生産に必要な部材の調達に支障をきたす可能性があります。これにより、生産計画の見直しや稼働率の低下等が生じ、当社の業績および財政状態に影響を及ぼすおそれがあります。当社としては、こうした事態に備え、複数の調達先や代替材料の検討・評価を進めるとともに、材料製造元との連携強化による安定供給の要請、在庫水準の適正管理等の対応を講じております。 (4)特定の市場 当社グループの製品の需要は、主な販売先である日産自動車株式会社の販売動向の影響を受けており、自動車の売上については販売台数の過半数が海外向けであり、その大半の仕向地は北米・中南米地域、中東地域です。よって、それらの国、または地域の経済状況の悪化や政府による通商規制、政治的不安等に伴い、予測を超えた急激な需要変動が顕在化した場合は、当社グループの財政状態及び経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。中東向けに輸出している車両については、ホルムズ海峡の実質的に封鎖により、輸送の遅延や停止等により売上台数が減少する影響を受ける可能性があります。北米向けの輸出に対しては、関税等の各国通商政策の影響を受ける可能性があります。これらに対し、日産自動車株式会社が講じている対策と動向を注視してまいります。 (5)自動車産業の変化 自動車産業は、カーボンニュートラルやCASE(Connected「コネクテッド」、Autonomous「自動運転」、Shared & Service「シェアリング&サービス」、Electric「電動化」)、SDV(Software Defined Vehicle)を中心として、100年に一度と言われる大きな変革期を迎えていますが、これらの変化が想定される環境下において、従来型の自動車の生産を担う当社が持続的な成長を実現するためには、長いライフサイクルを迎えた多くの当社生産車について、パワートレインの次世代化や、先進技術への対応などが、課題であります。次世代技術への対応が出遅れた場合には当社生産車は市場での優位性を失い、あるいは異業種企業が自動車業界に参入する中で新たな競合者との競争に巻き込まれるリスクが存在し、結果として、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。そこで、当社は当社生産車の次世代化に確実に対応できる技術の確立を目指しております。具体的には来たる商品イベントに向けて、各年度で必要とされる技術ノウハウやプロセスをマップ化し、それらを確実に充足させていきます。これまでの成果として、当社生産車に衝突被害軽減ブレーキや踏み間違い防止機能などの先進安全装備を採用し、市場に投入いたしました。引き続き、プレミアムカー・商用車の将来を見据えて、必要な社会要件や商品競争力向上アイテム、先進ITS技術等の適用に向けた技術課題に取り組んでまいります。また、特装事業及びサポート事業においても同様に新技術や新工法の開発を進めるとともに、営業体制の強化を図り事業の拡大を図ってまいります。 (6)気候変動 気候変動のリスクについては、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2) 環境」に記載のとおりです。 <事業継続に係る外的なリスク> (7)大規模災害 地震・火災・洪水・火山噴火等の災害により、当社グループの事業活動に支障が生じる可能性があります。事業継続計画(BCP)の策定及び維持改善活動の推進、工場などの建屋や設備などの耐震補強対策、社員安否確認システムの整備等を通じた対策を行っておりますが、大規模な災害が発生した場合には当社グループの生産拠点及び設備等が壊滅的な損害を被る可能性があります。この場合は当社グループの操業が中断し、生産及び出荷が遅延することにより売上高が減少し、生産拠点等の復旧または代替のために巨額な費用を要し、財政状態及び経営成績にも悪影響を与える可能性があります。そこで当社は、内部留保資金を新車や生産性向上のための設備投資の他、このような予期しない大事故や災害が発生した際に活用するよう確保しております。 事業継続に影響を及ぼすような様々なリスクが発現した場合であっても、業務を堅実かつ安定的に継続できる体制の整備に努めております。具体的にはリスクが発現した場合の業務継続に関する基本方針、体制、手順等を定めた事業継続計画(BCP)を策定しております。 (8)パンデミック 新たなウイルス等の発生による急激な感染拡大(パンデミック)が発生すると、当社グループの生産拠点やサプライチェーンで、集団感染やロックダウンによる部品供給遅延が発生し、一時的な操業停止、減産調整が生じる可能性があります。このような車両生産が制約される状況が続くと、財政状態及び経営成績にも悪影響を与える可能性があります。 パンデミックについても、大規模災害と同様に、事業継続計画(BCP)を策定しており、事業所内の感染予防対策は、国や経団連の指導要領を順守し継続実施しております。今後も従業員の安全を最優先に考えつつ安定した操業を継続してまいります。 (9)情報セキュリティ 当社グループの殆ど全ての業務は情報システムに依存しており、システムやネットワークも年々複雑化高度化しております。 今やこれらシステムネットワークのサービス無くしては業務の遂行は不可能であります。この状況に対して、大規模な自然災害、火災、停電等の事故は引き続き当該システムに対して脅威であり、更にコンピュータウイルスへの感染やランサムウェアなど悪質化したサイバー攻撃による脅威も急激に高まっております。その場合には、システムダウンによる業務の停止、重要なデータの消失、機密情報や個人情報の盗取や漏えい等のインシデントを引き起こす可能性があります。その結果、当社グループの業績や信頼性に対する評判、財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社ではそれらのリスクに備え事業継続計画(BCP)の策定に向けた検討を進め、セキュリティ対策の向上等、サーバー設置を地理的に分散させるなどのハード面対策からソフト面にわたる様々な対策を実施しております。 <自社を原因とする内的なリスク> (10)コンプライアンス 当社グループの事業活動は、会社法、税法、金融商品取引法、労働諸法令、道路運送車両法、環境諸法令、独占禁止法、中小受託取引適正化法等の各種法令の規制を受けています。これらの法令等に違反した場合や社会的要請に反した行動等により、法令による処罰・訴訟の提起・社会的制裁を受けることや、当社の社会的信用や評判に悪影響を及ぼし、結果として売上の減少等、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。コンプライアンスは全ての従業員のあらゆる行動に関わっており、従業員一人一人がコンプライアンスの重要性を本当の意味で理解し、常に意識して行動することが定着しない限りは案件の発生を完全に防止することは困難であります。さらに守るべき法令やルールは年々増加している一方で企業の社会的責任に対する社会の期待も年々増大しております。 そこで、当社は行動指針並びに中期経営計画管理項目にコンプライアンスを加え、完成検査問題の風化防止に努めると共に、全ての業務において役員・従業員のコンプライアンス意識向上を図っております。 (11)製品の品質 当社グループは、「魅力ある商品の創出」を全社方針に掲げ、優れた品質の製品を提供するため、開発から生産まできめ細かい管理体制を敷き最善の努力を傾けております。しかしながら、より高い付加価値を提案するための新技術の採用は、それが十分に吟味されたものであっても、後に製造物責任や製品リコールなど予期せぬ品質に係る問題を惹起することがあります。製造物責任については賠償原資を確保するため一定の限度額までは保険に加入しておりますが、必ずしもすべての損害が保険でカバーされるとは限りません。またお客様の安全のため実施したリコールが大規模になった場合には多額な損失が発生するだけでなく、ブランドイメージが低下する等、当社グループの財政状態及び経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。当社は開発、生産、品質保証部門が一体となって品質に関する課題を共有・論議し、早期に最善な方法で解決する活動を行っております。また社長を議長とする品質委員会を開催し、関係する役員・部長が参画し、適切かつ迅速な課題解決を図っております。 <その他リスク> (12)退職給付債務 当社グループの従業員の退職給付に備えるための退職給付費用及び債務は、割引率等数理計算上で設定される前提条件や年金資産の長期期待運用収益率に基づいて算出されております。年金資産には国内外の株式及び債券等が含まれるため、株式・債券市場の動向によっては資産価値に影響を及ぼします。よって、実際の結果が前提条件と異なる場合、または前提条件が変更された場合、その影響は累積され、将来にわたって規則的に認識されるため、将来期間において認識される費用及び債務に影響を与える可能性があります。 当社は、企業年金の積立金の個別の運用を複数の運用機関に一任しており、その運用状況について、経理部門がモニタリングする体制を採っております。また、人事労務及び経理財務の責任者と労働組合の代表者をメンバーとする企業年金運営管理委員会を設置しており、運用状況のモニタリング結果の報告を受け、アセットミックスの妥当性、資産運用等の確認や運用委託機関の評価などを定期的に行うことにより、年金受益者と当社グループとの間に利益相反が生じないよう努めるとともに年金資産運用の健全性確保に努めております。さらに、この体制を適切に機能させるため、必要な経験や資質を備えた人財を配置、育成するよう努めております。 (13)固定資産の減損 当社グループは、工場の建物や製造設備など多くの固定資産を保有しております。対象資産の資産価値が下落し、投資金額の回収見込みがたたなくなった場合や、使用している事業に関連して、経営環境が著しく悪化した場合などは、必要な減損処理を行うリスクがあり、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (14)繰延税金資産の取崩し 当社グループは、将来の課税所得見込額及びタックス・プランニングを基に、定期的に繰延税金資産の回収可能性を検討しております。収益性の低下に伴い、将来において十分な課税所得が確保できないと判断した場合、繰延税金資産を取崩し、多額の税金費用(法人税等調整額)が発生することになり、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度の我が国経済は、緩やかに景気が回復している一方で、物価上昇の継続が個人消費に及ぼす影響等に留意する必要がありました。当社グループを取り巻く環境は、米国を中心とした通商問題による世界経済を通じた間接的な影響に加え、第4四半期に起きた中東情勢の影響に注視する必要がありました。 このような環境において、当社が日産自動車株式会社から受注しております自動車の売上台数は、主に前連結会計年度に生産を開始した「新型パトロール」及び「新型アルマーダ」の増加等により、前年同期と比べ5.6%増加の154,668台となりました。売上高は、台数増加の影響等により、15.2%増加の4,038億円となりました。 損益面では、営業利益は台数増加の影響に加え、生産効率が向上したこと等により前連結会計年度と比べ175.1%増加の141億円、経常利益は157.9%増加の150億円となりました。特別損益では、当社湘南工場のサービス部品生産への事業転換に伴い、当社固定資産の減損損失26億円及び当社グループ全体で約800人の対象者を前提に合理的に見積った人事施策にかかる費用として事業構造改革引当金繰入額21億円等を特別損失に計上いたしました。その結果、親会社株主に帰属する当期純利益は127.3%増加の68億円となりました。 当社グループの報告セグメントにおける自動車関連セグメントの比率が極めて高いため、上記の事業全体に係る記載内容と概ね同一と考えられます。よって、セグメントごとの記載を省略しております。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は869億円となり、前連結会計年度末に比べ60億円減少いたしました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、221億円(前連結会計年度に得られた資金は89億円)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益99億円、減価償却費109億円によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、100億円(前連結会計年度に得られた資金は591億円)となりました。これは主に、固定資産の取得による支出103億円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、182億円(前連結会計年度に使用した資金は164億円)となりました。これは主に、リース債務の返済による支出164億円、配当金の支払額17億円によるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメント   台数(台)       金額(百万円) 前期比(%)   前期比(%) 自動車関連   154,668   5.6   397,590   15.8 設備メンテナンス   -   -   872   △28.7 情報処理   -   -   3,169   △8.2 人材派遣   -   -   2,167   △7.7 合計   154,668   5.6   403,800   15.2 (注)セグメント間の取引については相殺消去しております。 b.受注実績 自動車関連部門は日産自動車㈱より生産計画を受け、これに基づき当社の生産能力等を勘案して生産計画を立て、生産を行っております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメント   台数(台)       金額(百万円) 前期比(%)   前期比(%) 自動車関連   154,668   5.6   397,590   15.8 設備メンテナンス   -   -   872   △28.7 情報処理   -   -   3,169   △8.2 人材派遣   -   -   2,167   △7.7 合計   154,668   5.6   403,800   15.2 (注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。 2 相手先別の販売実績及び販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 日産自動車㈱   342,445   97.7   396,706   98.2 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中括弧書きにおける増減は前年同期比の値であります。 ① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.売上高 主たるセグメントである自動車関連事業については、売上台数が前連結会計年度に比べ5.6%増加の154,668台(8,147台増)となりました。売上高は、売上台数の増加や前型車に比べ売上価格の高い「新型パトロール」、「新型アルマーダ」による増加等により、3,975億円(541億円増収)となりました。 自動車関連事業の結果   当連結会計年度 売上台数(台)   売上高(億円) 第1四半期(4~6月)   35,354   864 第2四半期(7~9月)   37,991   968 第3四半期(10~12月)   39,611   1,029 第4四半期(1~3月)   41,712   1,113 通期   154,668   3,975 製品区分では、「魅力ある商品の創出」という中期経営計画の目標のもと、各種マイナーチェンジを実施しました。国内向けを中心とした商用車・小型バスについては、小型バスは前期売上台数に対してほぼ横ばいであったものの、商用車については、「AD」が2025年10月に生産終了したこと等により10.0%の減少となりました。乗用車については、前連結会計年度に生産開始した中近東向け「新型パトロール」や北米向け「新型アルマーダ」が好調であり、前期売上台数に対して18.7%の増加となりました。 その他事業も含めて、全体では4,038億円(532億円増収)となりました。 b.営業利益 主たるセグメントである自動車関連事業の営業利益は、前連結会計年度に比べ台数増加の影響に加え、生産効率が向上したこと等により、136億円(91億円増益)となりました。 その他事業も含めて、全体では141億円(90億円増益)となりました。 c.親会社株主に帰属する当期純利益 経常利益につきましては、前連結会計年度に比べ大幅な営業利益の増加等により、150億円(92億円増益)となりました。特別損益は、当社湘南工場のサービス部品生産への事業転換に伴う当社固定資産の減損損失及び事業構造改革引当金繰入額の計上等により、悪化しました。 これらの結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、68億円(38億円増益)となりました。 d.財政状態 流動資産は、前連結会計年度末と比べ37億円増加の1,780億円となりました。これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産の増加84億円、現金及び預金の増加38億円、預け金の減少98億円によるものです。 固定資産は、前連結会計年度末と比べ34億円増加の991億円となりました。これは主に、今後立ち上がる新型車の生産設備投資等による建設仮勘定の増加48億円によるものです。 この結果、資産合計は前連結会計年度末と比べ72億円増加の2,771億円となりました。 流動負債は、前連結会計年度末と比べ10億円減少の874億円となりました。これは主に、リース債務の減少121億円、支払手形及び買掛金の増加54億円、未払法人税等の増加42億円によるものです。 固定負債は、前連結会計年度末と比べ10億円増加の58億円となりました。これは主に、当社湘南工場のサービス部品生産への事業転換に伴う事業構造改革引当金の計上21億円によるものです。 この結果、負債合計は前連結会計年度末と比べ微減の933億円となりました。 純資産合計は、前連結会計年度末と比べ72億円増加の1,838億円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加68億円、剰余金の配当による利益剰余金の減少17億円、退職給付に係る調整累計額の増加21億円によるものです。 この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の65.4%から66.3%となりました。 ② キャッシュ・フローの分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性についての分析 a.キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b.財務政策 当社グループは、中長期的な企業価値向上に向けた成長投資を確保しつつ、株主の皆様に対する利益還元を経営の重要課題の一つとして考え、安定した配当を継続的に行うことを基本方針としています。そのためにも、企業価値の向上に資する成長のための投資として、新車開発や生産性向上のための設備投資などに有効活用すると同時に、財務体質の充実・強化を進めることとしています。内容については、「6 研究開発活動」及び「第3 設備の状況」に記載のとおりであります。 c.資金運営 運転資金及び投資資金については自己資金で賄っております。手元資金は、短期的な預金等による運用など、分散した運用に努めております。また、一部は日産自動車のグループファイナンスに決済用資金として寄託しております。引き続き財務の健全性を保ち、営業活動によるキャッシュ・フローを生み出すことによって、将来必要な運転資金及び投資資金を調達することが可能と考えております。 また、当連結会計年度は特記すべき資金調達はありませんでした。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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