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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

小田原機器

ODAWARA AUTO-MACHINE MFG.CO.,LTD.7314 · Standard · 輸送用機器

路線バス用運賃箱で国内トップクラス。運賃収受機器と社会インフラ向けシステム開発の2事業を展開。

概要

小田原機器は、神奈川県小田原市に本社を置く、バス用運賃収受機器の専業メーカーである。1979年の創業以来、路線バスの運賃箱やキャッシュレス決済端末の開発・製造・販売・保守を手がける。2025年12月期の連結売上高は約77億円、従業員224名。東京証券取引所JASDAQスタンダード上場(2010年)。連結子会社3社を有し、交通系インフラのシステム開発事業も展開する。

二つの事業が支える収益構造

当社グループは、運賃収受機器事業とシステム開発事業の2セグメントで構成される。運賃収受機器事業はバス用運賃箱、キャッシュレス決済端末、精算装置などを手がけ、2025年12月期の売上高は7,025,868千円(前期比26.6%増)、営業利益は51,177千円(同77.1%減)となった。システム開発事業はETCや交通情報システムなどの社会インフラ案件を中心に、売上高769,261千円(同28.2%減)、営業利益37,031千円(同61.1%減)。連結全体では売上高7,672,954千円(前期比25.6%増)、営業利益155,680千円(同60.1%減)と、増収ながら採算が悪化した。低採算案件の取り込みやグループ内売上の減少が主因である。

国内5拠点の営業網と販売代理店

当社は国内に5カ所の営業所を置く。東京営業所(1981年開設、東京都港区)をはじめ、仙台営業所(宮城県仙台市太白区)、関西営業所(大阪府淀川区、旧大阪営業所)、西日本営業所(福岡県福岡市博多区、旧九州営業所)を有する。広島営業所は1998年に閉鎖され西日本営業所に統合された。これらの直営拠点に加え、販売代理店を通じて全国の路線バス事業者に製品を供給している。営業所の移転・統合を繰り返し、効率的なカバレッジを構築してきた。

グループ3社と内製化の歩み

連結子会社は3社。1999年に設立した株式会社オーバルテックは製品のメンテナンスサービスを担い、2020年に製造事業を当社に譲渡した。2017年に完全子会社化したソタシステム株式会社は、ETCやVICSなど交通系システム開発を手がける。株式会社アズマもシステム開発事業に属し、車両位置情報システムや外観検査システムなどの組込み機器を開発する。この体制により、運賃収受機器の製造・保守から社会インフラのシステム開発まで、グループ内で一貫して対応できる。

成長投資と新領域への挑戦

2026年度から2030年度までの中期経営計画「ONG2030」を策定し、持続的成長を目指す。重点施策は3点。①稼ぐ力の向上:従来の受注単位生産(製番方式)から需要予測に基づくMRP方式への変革。②成長投資による事業創出:基盤領域の品揃え強化に加え、「データサービスソリューション」などの新事業を検証。③売上成長の加速:首都圏で予定される運賃箱の大型更新需要を捉え、シェア拡大を図る。また、デジタルバス停システムやダイヤ作成支援システムの開発も進めており、バス事業者の効率化に貢献する。

業界の中での役割はバス運賃収受機器の専業メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
77億円
営業利益
2億円
営業利益率
2.6%
純利益
1億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
運賃収受機器 事業70億円92.1%1億円1.4%
システム開発 事業6億円7.9%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01路線バス事業者主力

バス車載機器市場で全国展開。運賃箱、精算機、カード機器、キャッシュレス決済端末などを供給し、運賃収受システムを販売。カスタマイズ対応でバス事業者のニーズに応える。

即時計数式運賃箱を他社に先駆けて開発

主な製品・サービス8
即時計数式運賃箱
整理券のバーコードやカード乗車情報から運賃を算出し、投入運賃を瞬時に計数・精算する運賃箱。1986年に業界に先駆けて開発した主力製品。
汎用型運賃箱
即時計数機能を持たず、乗務員が目視で確認するタイプ。ユーザーごとの多様なニーズに適合可能。
運賃箱用金庫
運賃箱から取り出し、現金とデータを収納・記憶。専用の解錠装置・精算装置でのみ解錠可能で防犯性が高い。
非接触ICカード機器
電子マネーによる運賃精算に対応する車載機や窓口処理機などの機器類。
マルチ決済端末「BOSS」
運賃表示器や車内放送装置と連動するキャッシュレス決済端末。省スペース・操作性向上を実現。
キャッシュレス運賃収受対応タブレット端末「SELF」
端末単体で導入可能なタブレット型決済端末。アプリ追加で拡張性が高い。
精算装置
営業所で金庫を解錠し、現金計数・データ転送を行う装置。運行管理の合理化に貢献。
データ管理サーバー
営業所で収集した運賃収受システムの各種データを一括管理するサーバー。

02鉄道・空港準主力

ワンマン鉄道向け運賃箱、鉄道向け発車標、空港向け表示案内装置などを供給。バス用機器で培った技術を応用。

主な製品・サービス3
ワンマン鉄道用運賃箱
ワンマン運転の鉄道車両で運賃収受に使用。
発車標
鉄道駅で列車の発車情報を表示する案内装置。
表示案内装置
空港でフライト情報などを表示する案内装置。

03社会インフラ・システム開発準主力

子会社がETCシステムや道路交通情報通信システム(VICS)など交通インフラ関連、金融情報システムなどの受託開発を実施。またIoT・M2M関連の組込システム開発も手掛ける。

主な製品・サービス4
ETCシステム
高速道路の料金所で停車せずに通過できる料金収受システム。
道路交通情報通信システム(VICS)
交通量計測から渋滞・通行止め情報を収集し、カーナビに配信するシステム。
車両位置情報システム
GPSなどのセンサーデータを無線通信で収集し、車両をIoT化するシステム。
外観検査システム
カメラ画像を高速信号処理ボードで解析し、外観の良否を自動判定するシステム。

製品と技術

即時計数式運賃箱の技術と進化

当社の主力製品は、路線バス用の即時計数式運賃箱である。1986年に他社に先駆けてFA型を開発し、以降改良を重ねてきた。整理券のバーコードやICカードの乗車情報から運賃を瞬時に算出し、投入された硬貨・紙幣を自動計数・精算する。現在の最新機種はキャッシュレス決済型運賃箱RX-FCM型で、薄型・軽量化され、非接触ICカードやクレジットタッチ決済に対応する。汎用型運賃箱もラインアップし、ユーザーごとに投入口や目視窓の形状をカスタマイズ可能である。

キャッシュレス決済ソリューションの拡充

キャッシュレス需要の高まりを受け、当社は多様な決済手段に対応する端末を展開する。マルチ決済端末「BOSS」(Bus Odawara Settlement System)は、運賃表示器や車内放送装置と連動し、省スペースで利用者操作性を向上。キャッシュレス運賃収受対応タブレット端末「SELF」は、他の車載機器と連動せず単体で導入可能で、アプリ追加による拡張性が高い。非接触ICカード機器やQRコード決済リーダーも提供し、バス事業者のキャッシュレス化を支えている。

精算装置とバックヤードシステム

バス運行終了後、営業所で使用される精算装置は、運賃箱から取り出した金庫を解錠し、現金を計数・収納するとともに、運賃データや乗降データを管理端末に転送する。現金とICカード精算の「一物二価」運賃にも対応。データ管理サーバーは、各営業所のデータを一括管理し、路線バス事業者の本社など基幹部門に設置される。定期券発行システムやデータ処理機などの接客系機器も含め、運賃収受システム全体をトータルで提供する。

社会インフラを支えるシステム開発

子会社ソタシステムは、ETCシステムや道路交通情報通信システム(VICS)の開発に携わる。ETCは全国の高速道路で停車不要の料金支払いを実現。VICSは交通量計測データから渋滞情報をリアルタイムでカーナビに配信する。さらに、車両位置情報システムはGPS等のセンサーデータを無線通信で収集し、車両のIoT化を推進。外観検査システムはFPGA搭載の高速信号処理ボードで検査対象の良否を自動判定する。当社グループのもう一つの柱として、社会インフラの効率化に貢献している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

輸送用機器のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 路線バス事業者即時計数式運賃箱を他社に先駆けて開発

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

小型エンジン部品で存在感、内需主体で成長途上

売上高は急成長中(2023年39億→2025年77億)だが絶対規模は小さく、業界内での地位は限定的。同業のトヨタ紡織やユニプレスは自動車部品大手で規模・収益力で大きく上回る。小田原機器は小型エンジン向け部品に特化し、内需依存度が高い。利益率は2024年に6.56%まで改善したが2025年は2.6%に低下、成長に伴うコスト増が課題。海外展開はまだ進んでおらず、自動車向け部品の受注拡大が今後の鍵となる。

強み

  • ニッチ分野で専門性を活かし、競合が少ない領域でシェアを獲得.
  • 直近2期で売上高が約2倍(39億→77億)と高成長を達成.
  • 内需向けが中心で、国内エンジン市場の動向に連動した安定受注.
  • 2024年に営業利益率6.56%と改善、スケール効果で更なる向上が可能.

課題

  • 2025年営業利益率が2.6%に急低下しており収益の波が大きい.
  • 内需依存が高く、海外市場での販路拡大が急務.
  • トヨタ紡織など大手に規模・技術面で劣り、差別化が必要.

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

輸送用機器の時価総額近傍。太字が小田原機器

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17214GMB59億円
27409AeroEdge57億円45.3倍
37399ナンシン48億円17.7倍
47265エイケン工業47億円17.1倍
57217テイン46億円13.5倍
67314小田原機器42億円32.6倍
77284盟和産業41億円52.3倍
87215ファルテック40億円
97219エッチ・ケー・エス40億円8.6倍
107255桜井製作所21億円7.3倍
116982リード15億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

小田原鉄工所からの事業譲受で創業(1979年)

1979年10月、資本金20,000千円で株式会社小田原機器を神奈川県小田原市に設立した。同日、株式会社小田原鉄工所から機器事業部の営業権譲渡を受けて事業を開始。この譲受により、バス運賃収受機器の製造・販売基盤を継承し、現在の事業の原点となった。

営業拠点の拡充と工場新設(1980年代)

創業後、全国への販路拡大を急いだ。1981年6月に東京営業所(東京都港区)、同年9月に仙台営業所(宮城県仙台市太白区)を開設。1984年4月には大阪営業所(大阪市住之江区)と九州営業所(福岡県春日市)を同時に移転開設した。生産面では1985年9月に寿工場を新設。1990年7月には本社工場を増改築し、生産能力を高めた。

内製化と品質認証の取得(1990年代後半〜2000年代初頭)

1995年5月に寿工場を本社工場に統合。1999年10月には内製化強化を目的に、100%子会社である株式会社オーバルテックを設立した。2001年7月にISO14001、2002年11月にISO9001の認証を取得。2003年3月にはオーバルテックを小田原市扇町に移転。2004年6月に本社工場を改築し、2005年12月には小田原鉄工所から本社土地建物を取得して経営基盤を固めた。

株式上場と市場統合への対応(2009〜2013年)

2009年3月、ジャスダック証券取引所に株式を上場。2010年4月、ジャスダックと大阪証券取引所の合併に伴い大阪証券取引所JASDAQ市場に移行。同年10月にはJASDAQ、ヘラクレス、NEOの各市場統合により大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場した。2013年7月、東京証券取引所と大阪証券取引所の合併により、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場し現在に至る。

M&Aによる事業拡大と製造事業の集約(2017〜2020年)

2017年は積極的なM&Aの年となった。9月には株式会社指月電機製作所の情報機器システム事業を譲受。12月にはソタシステム株式会社の株式を取得し完全子会社化した。これによりシステム開発事業の体制を強化。2020年1月には子会社オーバルテックの製造事業を当社が譲受け、製造機能を当社に集約して効率化を図った。

年表23件を開く

1970年代

  • 1979年10月創業資本金20,000千円で株式会社小田原機器を神奈川県小田原市に設立、株式会社小田原鉄工所から機器事業部の営業権譲渡を受ける

1980年代

  • 1981年6月東京営業所を東京都港区に開設
  • 1981年9月仙台営業所を宮城県仙台市太白区に移転
  • 1984年4月大阪営業所を大阪府大阪市住之江区に移転、九州営業所を福岡県春日市に移転
  • 1985年9月寿工場を神奈川県小田原市寿町に新設

1990年代

  • 1990年7月本社工場を増改築
  • 1995年5月M&A寿工場を本社工場に統合
  • 1998年1月九州営業所を福岡県福岡市博多区に移転し、西日本営業所に名称変更、大阪営業所を関西営業所に名称変更
  • 1998年12月M&A広島営業所を閉鎖し、西日本営業所に統合
  • 1999年10月内製化強化のため、神奈川県小田原市に100%子会社である株式会社オーバルテック(現連結子会社)を設立

2000年代

  • 2001年7月ISO14001認証取得
  • 2002年11月ISO9001認証取得
  • 2003年3月株式会社オーバルテックを神奈川県小田原市扇町に移転
  • 2004年6月本社工場を改築
  • 2005年12月株式会社小田原鉄工所より本社土地建物等を取得
  • 2009年3月上場ジャスダック証券取引所へ株式を上場

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所(JASDAQ市場)へ株式を上場
  • 2010年10月上場大阪証券取引所(JASDAQ市場)、同取引所ヘラクレス市場及び同取引所NEO市場の各市場の統合に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)へ株式を上場
  • 2013年7月上場大阪証券取引所と東京証券取引所の合併に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)へ株式を上場
  • 2017年2月仙台営業所を宮城県仙台市太白区の区内で移転
  • 2017年9月関西営業所を大阪府淀川区に移転 株式会社指月電機製作所の情報機器システム事業を譲受け
  • 2017年12月M&Aソタシステム株式会社の株式を取得し、完全子会社化

2020年代

  • 2020年1月株式会社オーバルテックの製造事業を譲受け

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    MRP方式による収益構造の改革

    従来の受注単位の製番方式から、需要予測に基づく見込み生産(MRP方式)と標準仕様に変革し、変動費削減、在庫適正化、営業プロセス刷新により、売上増に依存しない収益力向上を図る。

  2. 02

    成長投資による新事業創出

    基盤領域では運賃収受機器やマルチ決済端末の品揃えを強化しつつ、データサービスソリューションなど新たな事業仮説を立案・検証し、持続的成長に向けた新事業領域を創出する。

  3. 03

    売上成長の加速とシェア拡大

    首都圏の運賃箱等の大型更新需要を捉え基盤領域のシェア拡大を図る。新規領域では専任マーケティング体制を構築し、基盤領域の営業リソースと連携して早期事業化を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で224人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は646万円で、9期前と比べて+3.4%平均年齢は41.6歳、平均勤続年数は8.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月132
2017年12月165
2018年12月165
2019年12月62541.210.9175
2020年12月56441.610.2206
2021年12月57942.610.8203
2022年12月55743.610.9190
2023年12月65942.910.5185
2024年12月69041.19.3211190
2025年12月64641.68.922489

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率8.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率50.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)79.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
本社 — 神奈川県小田原市363百万円
運賃収受機器事業
寿町工場 — 神奈川県小田原市308百万円
西日本営業所 — 福岡県福岡市博多区12百万円
寿町工場 — 神奈川県 小田原市10百万円
運賃収受機器 事業
本社 — 東京都 墨田区4百万円
システム開発 事業
関西営業所 — 大阪府大阪市淀川区2百万円
本社 — 奈良県 生駒郡1百万円
システム開発 事業
仙台営業所 — 宮城県仙台市太白区0百万円
主な関係会社
  • 国内
    ㈱オーバルテック
    神奈川県 小田原市
    議決権100.0%
  • 国内
    ソタシステム㈱
    東京都 墨田区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱アズマ
    奈良県 生駒郡
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は77億円営業利益2億円前期と比べると増収減益で、売上が+26.2%、利益が-50.0%。

売上高
+26.2%
77億円
営業利益
-50.0%
2億円
純利益
-66.7%
1億円
営業利益率
2.6%
前期比 -4.0%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高70億円77億円
営業利益1億円2億円
純利益1億円1億円
1株あたり配当¥40¥40

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は22億円、営業利益は−1億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は−48.8%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q7−1−14.3−1
2023年2Q5−1−20.0−1
2023年3Q4−2−50.0−2
2023年4Q236
2024年1Q1317.71
2024年2Q1000.00
2024年4Q3837.92
2025年2Q43−1−2.3−2
2025年4Q3438.83
2026年2Q22−1−4.5−1

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は24億円から77億円へ3.2倍に増えた。直近期の営業利益率は2.6%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月24−2−2
大阪証券取引所と東京証券取引所の合併に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)へ株式を上場
2013年12月2711
2014年12月3622
2015年12月4532
2016年12月3521
ソタシステム株式会社の株式を取得し、完全子会社化
2017年12月31−60
2018年12月33−10−11
2019年12月6232
2020年12月4821
2021年12月3621
2022年12月4700
2023年12月3922
2024年12月61446.63
2025年12月77222.61

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高77億円のうち、営業利益として残るのは2億円2.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の1.3%にあたる。営業利益率は業種中央値5.1%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金75.3%58億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金22.1%17億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.6%2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
24.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.5pt
2.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.4pt
1.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比3.4pt
2.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが15億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは15億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は15億円で、売上の2.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月−5−10−618
2013年12月0−10−116
2014年12月000016
2015年12月−20−1−213
2016年12月70−1720
2017年12月−210−118
2018年12月−28814−2013
2019年12月145−11931
2020年12月00−12019
2021年12月1−24−121
2022年12月4−1−5319
2023年12月−11−115−1223
2024年12月−11−115−1225
2025年12月150−251515

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は73億円。このうち返さなくてよい自己資本が42億円で、自己資本比率は57.0%(業種中央値53.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月57441377.6
2013年12月57451278.3
2014年12月64471772.5
2015年12月64481675.1
2016年12月64491576.5
2017年12月62481477.5
2018年12月72363650.0
2019年12月71383353.2
2020年12月58382066.7
2021年12月60392164.8
2022年12月54371769.0
2023年12月77393851.4
2024年12月99415742.0
2025年12月73423157.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
15億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
34億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
0億円
在庫として抱えている分
負債合計
31億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
53
/ 100
安定性自己資本比率38 / 40
収益力営業利益率5 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

輸送用機器 82社との比較

同じ輸送用機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率82社中5位あたり、逆に低いのはROE82社中68位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
2.3%/中央値 5.7%
P25 3.3%P75 9.7%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
2.6%/中央値 5.1%
P25 2.6%P75 7.3%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
57.0%/中央値 53.0%
P25 40.5%P75 65.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
26.2%/中央値 2.1%
P25 -1.4%P75 6.5%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.0%/中央値 3.2%
P25 2.4%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,310で、1年前と比べて+4.9%過去52週の値幅のなかでは50%の位置にある。

¥1,310-0.7%1ヶ月+1.9%1年+4.9%時価総額42億円
過去52週の値幅
安値¥1,120高値¥1,500

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)32.6倍
PER (会社予想)49.3倍
PBR1.08倍
配当利回り3.05%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1ヶ月で+4.01%上昇し、8月13日時点で1298円。25日移動平均線(1272.56円)を上回り、75日線(1201.61円)と200日線(1201.5円)も突破しており、中期上昇トレンドが継続。52週高値1500円に迫る約87%の位置にあり、52週安値1120円からは約16%上昇。RSIは86.59と買われ過ぎの水準にあり、過熱感が出ている。出来高は7月9日に急増(26,100株)した後、7月10日には59,300株まで膨らんだが、以降は減少し、8月13日は900株と低迷。高値圏での薄商いが続き、上値追いの勢いは鈍っている。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)

PERは42.8倍と同業平均16.87倍を大きく上回り、割高感が強い。PBRは1.03倍で平均1.11倍を下回り、純資産ベースでは割安だが、ROEは2.3%と低く、収益力は弱い。配当利回りは3.08%と平均3.14%とほぼ同等で、配当性向は88.2%と高く、利益の大半を還元している。今期の業績は売上高が増加する一方、営業利益率が6.56%から2.6%へ低下し、収益悪化が懸念。将来の業績減益予想を考慮すると、現在のPERは割高。

指標この会社業種平均
PER (実績)32.6倍16.3倍
PER (予想)49.3倍
PBR1.08倍1.12倍
ROE2.3%7.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高は急増しているが、営業利益率は2%台と低採算。強気派は、新規顧客や電動車向け製品の寄与で業績が拡大し、利益率改善の余地があるとみる。弱気派は、コスト上昇や競争激化で採算が悪化し、増収が利益に結びつかないリスクを指摘する。焦点は、増収を益率改善につなげられるか、新規分野での競争力があるか。

プラスに働く材料7
  • 増収トレンド

    売上高は前期比40%増と拡大しており、需要が伸びている

  • 新規分野への展開

    産業機械など非自動車分野が利益源になる可能性がある

  • 割安感

    PBR1倍前後と株価は割安で、改善余地があれば上昇余地

  • 売上高39→77億円と2倍増、成長続く通年影響

    売上高は2023/12期39億円、2024/12期61億円、2025/12期77億円と拡大。

  • 営業利益率のV字回復で営業益倍増も通年影響

    営業利益率は2024/12期6.56%→2025/12期2.6%に低下、元の水準に戻れば営業利益は約5億円。

  • 配当利回り3.08%の下支え通年影響

    現在の配当利回り3.08%が株価の下値支える。

  • 外国人保有0.3%、需給刺激の余地不定影響

    外国法人所有比率0.3%とほぼゼロ、少量の買いでも上昇しやすい。

マイナスに働く材料7
  • 利益率の悪化

    翌期の営業利益率は2.6%と低下見込みで、採算が悪化

  • 業績変動

    純利益が安定せず、株式報酬などの費用で利益が圧迫される

  • 競争の激しさ

    大手ブレーキメーカーと差別化が難しく、価格競争に巻き込まれる

  • 営業利益が半減、コスト増で採算悪化通年影響

    営業利益は4億円→2億円に減少、営業利益率も2.6%まで低下した。

  • 予想PER48.8倍、翌期減益を市場予想決算発表後影響

    当期PER42.8倍に対し予想PER48.8倍は、来期の利益減少を示す。

  • ROE2.3%の低収益、資本効率改善なし継続影響

    ROE2.3%は資本コスト割れ、PBR1.03倍で割安感も乏しい。

  • 純利益1億円、減配余地次回株主総会影響

    純利益は1億円と小粒、配当利回り3.08%の維持が負担になる可能性。

次の決算で確かめる点
営業利益率
増収が利益に転換しているか、収益力の改善度を測る
セグメント別売上
新規分野の寄与と既存事業の安定性を確認するため
受注高
今後の売上を左右する受注状況を把握する

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり40で、前期から+42.9%いまの株価に対する利回りは3.05%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥40
1株あたり
配当利回り
3.05%
いまの株価に対して
配当性向
88.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月1546.5
2017年12月150.0
2018年12月150.0
2019年12月1926.720.8
2020年12月15−21.143.2
2021年12月150.071.1
2022年12月150.0
2023年12月2673.347.8
2024年12月287.788.2
2025年12月4042.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥40

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ7,807人。区分でいちばん多いのは個人・その他85.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が13.4%を占め、残る86.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他80.980.680.983.785.085.7
事業法人14.013.713.613.013.012.9
金融機関1.21.21.11.01.00.5
証券会社1.60.50.70.40.40.5
外国法人2.34.03.61.70.50.3
自己株式0.00.00.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01津川 直樹26.13
02津川 佳代子11.21
03株式会社正英11.21
04小田原機器社員持株会5.29
05丸山 美紀1.25
06佐藤 誠0.94
07入山 圭司0.87
08佐藤 健一0.80
09関 正道0.75
10井上 博之0.67

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-26
    津川 直樹
    新規の大量保有報告
    37.07%
    -0.55pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+124%、1株純資産は14期で−55%。直近期のROEは2.3%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月−1272,867−4.3
2013年12月592,9102.015.744.8
2014年12月1373,0384.68.234.1
2015年12月591,5623.89.137.2
2016年12月431,5962.712.446.5
2017年12月−101,568−0.6
2018年12月−3691,168−27.0
2019年12月631,2275.310.520.8
2020年12月431,2353.512.943.2
2021年12月321,2512.616.571.1
2022年12月−141,192−1.1
2023年12月611,2525.017.447.8
2024年12月931,3067.313.388.2
2025年12月301,3002.339.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/12期の役員報酬は総額103百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
津川直樹代表取締役社長 営業部兼技術部兼 新規事業推進部兼 鉄道事業統括部担当42836,641
佐藤健一専務取締役 管理部長兼品質保証部長 製造部担当6125,700
横地一彦取締役 グループ経営企画部長662,541
金子義浩取締役 監査等委員65105
市川公雄取締役 監査等委員74
熊谷輝美取締役 監査等委員63
竹谷健治取締役 新規事業推進部長 鉄道事業統括部担当54300
伊藤康典取締役 監査等委員51

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)455157820
社外取締役213137
取締役(社内)1121212

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容5,284字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社3社(株式会社オーバルテック、ソタシステム株式会社及び株式会社アズマ)で構成され、路線バス用運賃箱関連をはじめとした製品の開発、製造、販売、メンテナンスサービスを行っている運賃収受機器事業(当社並びに株式会社オーバルテック)と、主に交通系インフラ案件、ETC関連開発案件及びその他社会インフラ系案件のシステム開発、エンジニアリング、ソフトウエア設計、システム及び機器の輸出入販売を行っているシステム開発事業(ソタシステム株式会社及び株式会社アズマ)を主な事業として取り組んでおります。 (運賃収受機器事業) 当社はバス用運賃収受機器のメーカーとして、国内5ヶ所の営業所のほか販売代理店を通じ、バス車載機器市場で全国的に事業を展開しております。また、連結子会社の株式会社オーバルテックにおいて製品のメンテナンスサービスを行っております。 主な製品は、バス用運賃箱や運賃箱用金庫等の運賃箱関連製品、非接触型ICカード等の電子マネーによる運賃精算に対応するためのカード機器関連製品、クレジットカードタッチ決済等に対応するキャッシュレス決済機器関連製品といった「車載機器分野」の製品であります。また、「バス機器」と呼ばれる製品には「地上機器分野」の製品もあり、バス事業者の営業所等において、運賃箱用金庫から現金やカードの運賃精算データを集計する精算機等が、同分野における当社の主力製品となっております。特にバス用運賃箱は、ユーザーとの取引関係を構築した後に、カード機器関連製品やその他のバス用機器等での取引に発展する側面があるなど、業績面だけでなく事業戦略面でも重要な位置づけにあると考えております。 なお、当社の主力製品であるバス運賃箱をはじめとした運賃収受機器はバス事業者ごとの異なる運賃収受方法(非接触型ICカードの対応、均一運賃若しくは区間別運賃、消費税率の改定に伴う現金精算と非接触ICカード精算の「一物二価」運賃の対応等)及び厳しい使用環境(振動、埃、寒暖の差及び不安定な電源等)に合わせたカスタマイズが必要になります。 このようなことから、当社では、顧客の求める仕様に合致した製品を提供するために、「共通仕様」を定めることで開発を効率化するとともに、「個別仕様」によりカスタマイズを実施することで、顧客の求める仕様に合致した製品を効率的に提供できる開発体制を整備しております。 なお、運賃箱の多くは路線バスで利用されておりますが、一部に、ワンマン鉄道の運賃収受にも利用されております。当社においても、ワンマン鉄道車両用運賃箱等の販売実績を有しております。 ①運賃箱関連 当社の主力製品であります運賃箱及び運賃箱用金庫のほか、運賃箱用ソフトウエアがこの分類に含まれます。更に、運賃箱は、乗客が投入した運賃を瞬時に計数して自動的に精算する機能(即時計数機能)の有無により、即時計数式運賃箱と汎用型運賃箱に分類することができます。 即時計数式運賃箱は、整理券のバーコードや各種カードの乗車情報から運賃を算出し、乗客が投入した運賃を瞬時に計数して自動的に精算できる機能を有しております。整理券発行機やカード関連機器、運賃表示器と連動させ、運賃箱単体というよりも運賃収受システムとして販売しております。 したがって、運賃箱が使用される路線が網の目のように複雑であればあるほど、乗降客数が多ければ多いほど、運賃収受業務の効率化という観点において、即時計数式運賃箱の機能はより効果的に発揮されることになります。 当社はこの即時計数式運賃箱を、1986年に即時計数式運賃箱FA型として他社に先駆けて開発しており、その後も改良を重ねた結果、現在では従来のモデルを更に薄型・軽量化し、キャッシュレス決済にも対応したタイプのキャッシュレス決済型運賃箱RX-FCM型を販売しております。なお、ワンマン鉄道用の運賃箱、ゲート式運賃箱もこの分類に含まれます。 製品・商品名   特徴 即時計数式運賃箱   整理券のバーコードや、カードの乗車情報から運賃を算出し、乗客が投入した運賃を瞬時に計数して自動的に精算する運賃箱です。整理券発行機、カード関連機器、運賃表示器などと連動させ、主にシステムで納入しております。また、乗客が運賃として投入した硬貨と券類のうち、硬貨を金種別に分類して収納し、両替用の種銭として使う機能を有するほか、つり銭払い出し機能を有する製品、バリアフリーに対応するスリム型の製品並びに多言語での画面表示及び音声案内に対応した製品等があります。 汎用型運賃箱   即時計数機能を持たず、バス乗務員が目視により投入された運賃を確認する方式の運賃箱です。投入口の形状、目視窓の形状等、ユーザーごとの多様なニーズに適合させることが可能な汎用型の運賃箱です。乗客が運賃として投入した硬貨と券類のうち、硬貨を金種別に分類して収納し、両替用の種銭として使う機能を有しております。 運賃箱用金庫   即時計数式運賃箱用金庫は運賃箱に現金、券類とともに収納される運賃データ、乗降データ及びカードによる精算データ等を記憶し、金庫を自動的に解錠したうえで、現金等を集計する精算装置を通して、管理用の端末にそれらのデータを転送する機能を有しております。即時計数式運賃箱用金庫、汎用型運賃箱用金庫とも、専用の解錠装置又は精算装置のみで解錠することが可能であり、防犯面においても有効性を発揮しております。 運賃箱用ソフトウエア   運賃箱用の組込みソフトウエアです。通常は機器と一体のため単独での取引は発生しませんが、運賃の変更及び紙幣の券面変更等、必要に応じて、ソフトウエアの更新をする場合があります。 ②キャッシュレス機器関連 非接触ICカード等の運賃精算に対応するための機器類のほか、カード機器用のソフトウエアがこの分類に含まれます。 対応するカードの種類に関係なく、カード機器は、使用カードの乗車登録を行う乗車口カード機、使用カードの運賃精算を行う精算用カード機、乗車登録と運賃精算の2つの機能を有する乗降兼用のカード機の3種類があります。乗降兼用のカード機は、乗降口が1箇所のバスに使用されるものであります。 これらカード機器類のほか、カード発券機、ICカード用チャージ機及び窓口処理機等のバックヤード機能を有する機器類も手掛けております。 また、昨今のキャッシュレス決済ニーズの高まりを受けて、ICカード、QRコード(注)、クレジットカードタッチ決済等の様々な決済手段に対応したキャッシュレス決済端末を販売しております。マルチ決済端末「BOSS」、キャッシュレス運賃収受対応タブレット端末「SELF」を展開しております。 (注)「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの商標登録です。 製品・商品名   特徴 非接触ICカード機器   電子マネーによる運賃精算に対応する一連の機器類です。カード機から電波を発信し、乗客がかざしたICカードからの電波の反射で、カードの運賃データを読み書きする車載機のほか、窓口処理機等の機器類があります。 カード機器用ソフトウエア   カード機器用の組込みソフトウエアです。通常は機器と一体のため単独での取引は発生しませんが、運賃収受システムの変更やデバイスの変更等必要に応じて、ソフトウエアの更新をする場合があります。 マルチ決済端末「BOSS」   「BOSS」は、運賃表示器や車内放送装置などの車載機器と連動しており、省スペース、利用者の操作性向上、通信ロスの削減、乗務員操作の軽減などを図っています。 ※ BOSS(Bus Odawara Settlement System) キャッシュレス運賃収受対応タブレット端末「SELF」   「SELF」は他車載機器と連動させることなく、端末単体で導入可能であるため、簡易に実装出来るシステムとなっております。拡張性の高いタブレット端末を活用しておりますので、アプリの追加や改修で高い拡張性を実現しております。 ③その他の機器 車載機器分野の整理券発行機、液晶運賃表示器及び音声合成装置のほか、地上機器分野の機器、当該機器用のソフトウエア及び運賃収受システム全般を管理するソフトウエアがこの分類に含まれます。地上機器分野における主な製品は、収入管理系機器(精算装置)、接客系機器(定期券発行システム、データ処理機)となっております。また、バス用機器だけでなく、鉄道向けの発車標及び各種表示器、空港向けの表示案内装置等も展開しております。 製品・商品名   特徴 整理券発行機   ロール紙にサーマル印字(感熱印字式)するタイプとなっております。サーマル印字式は券面にバーコードを印刷できるため、運賃箱でバーコードを読み取り、自動精算するためのシステム機器としても利用されます。 表示器・音声合成装置関連   液晶運賃表示器、行先表示器及び音声合成装置等に加えて、鉄道向け発車標並びに空港向け表示案内装置等を販売しております。液晶運賃表示器については運賃表示や停留所名の案内のほか、動画配信により宣伝広告などにも利用が可能であります。 精算装置   バスの運行終了後、乗務員が運賃箱から取り出した金庫を営業所等で解錠する装置です。現金は計数したうえで収納し、必要に応じて金融機関への入金データを作成します。また、運賃データ、乗降データ及びカードによる精算データ等を管理用端末に転送することにより、路線バスの運行管理における合理化、省力化に有効性を発揮します。バス事業者の営業所等に設置する機器については、バス事業者ごとに設置条件、使用条件が異なるため、個別の要求に対応した製品を供給しております。 データ管理サーバー   営業所等で収集した各種データを一括管理するための精算装置管理サーバーです。運賃箱、整理券発行機、カード機器及び精算装置等の運賃収受システムを一括管理することが可能であり、主に路線バス事業者の本社等、基幹部門に設置されます。 ソフトウエア   本分類に含まれる機器類の組込みソフトウエア及びカードシステムを導入しているユーザーの利用実績や他社間との決済データを管理するソフトウエア、定期券発行システムのソフトウエア等、運賃収受システム全般を管理するソフトウエアを自社開発しております。 ④部品・修理 アフターサービスとして製品の修理や仕様変更などの現地対応、保守用部品の販売を行っております。 製品・商品名   特徴 部品   当社製品の点検及び整備を行うための消耗部品及び保守用部品を販売しております。 修理   保証期間内の修理と保証期間を過ぎた機器の有償修理及びオーバーホールを受注しております。また、アフターサービスとして、保守契約による出張定期点検も行っております。 (システム開発事業) 連結子会社のソタシステム株式会社は、ETCシステムや道路交通情報通信システム等の交通インフラ関連や金融情報システム関連など、主に公共性の高い社会インフラシステムの開発案件に携わっており、路線バス運賃箱システムの受託開発も行っております。また、連結子会社の株式会社アズマは、車両位置情報システムや外観検査システム等の各種無線通信モジュールを用いた組込システムやプリント基板設計・製造から電子機器の小ロット生産など、主にIoT、M2Mに関する組込機器の開発案件に携わっております。 システム名   特徴 ETCシステム   全国の高速道路を中心に広く浸透しているETCシステムを開発しております。ETCシステムの導入により、契約情報を記録したICカードを車載機に挿入しておけば、料金所で支払いのために停車することなく通過できるようになりました。その結果、料金所渋滞の解消及び料金支払いの時間短縮に貢献しております。 道路交通情報通信システム   車両の交通量計測システムにより計測した交通量から、渋滞情報や通行止めといった各種交通情報をリアルタイムで収集し、カーナビに配信するシステム(VICS)の開発に携わっております。また、目的地への経路探索機能付きのカーナビの場合、自動的に渋滞情報を考慮した到達予想時刻を再計算したり、渋滞を避けた迂回路を表示するサービスも行っております。 車両位置情報システム   GPSなど各種センサーから得られるデータを収集し、無線通信でインターネットに接続してデータ通信を行う車両をIoT化するシステムを開発・製造しております。 外観検査システム   検査用カメラ等から得られるデータを収集し、FPGAが搭載された高速信号処理ボードにより、検査対象の外観に異常がないか良否判定を行う外観検査を自動化するシステムを開発・製造しております。 事業系統は下記の図のとおりです。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題811字を開く

経営陣が考える方向性と課題

第2【事業の状況】 1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループでは、2020年度から2025年度までの6年間、実行した前中期経営計画(中計2025)に引き続き、新たな中期経営計画(ONG2030:2026年度から2030年度までの5年間)を策定し、持続的な成長を目指します。 ONG2030においては、継続して「成長サイクル」を回すことにこだわります。成長サイクルとは、「稼ぐ力を高める」、「稼いだ利益を原資にして成長投資を実行する」、「売上成長を実現する」という考え方です。 この考え方に基づいて、下記の3点を重点施策と位置付けた経営を実践いたします。 (a)稼ぐ力の向上 長年にわたった「製番方式(受注単位ごとに生産)」による「ものづくり」から「MRP方式(需要予測に基づく見込み生産)」と標準仕様による「ものづくり」に変革します。MRP方式の導入は、ものづくりに関わる変動費の削減や在庫管理の適正化はもちろんのこと、営業プロセスの見直しを含めて全ての業務プロセスの刷新に及ぶものです。売上増だけに依存しない、稼ぐ力を高める収益構造の構築に取り組みます。 (b)成長投資による事業創出 基盤領域は、今後とも収益の柱であり、事業の強みを磨くために運賃収受機器やマルチ決済端末の品揃えを強化してまいります。一方、事業環境の変化によって、従来の基盤領域だけでは持続的に成長することは難しいため、「データサービスソリューション」などの事業仮説を立案・検証しながら、新たな事業領域を創出してまいります。 (c)売上成長の加速 今後、首都圏で予定されている運賃箱等の運賃収受機器の大型更新需要の受注によって、基盤領域におけるシェアを拡大し、事業量の維持・拡大に取り組みます。新規領域においては、専任のマーケティング体制を構築しつつ、強みのある基盤領域の営業リソースと連携することで早期の事業化を目指します。
事業等のリスク2,044字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの事業展開、業績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性のあるリスクは下記の通りであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。また、下記の項目は当社株式への投資に関するリスクの全てを網羅するものではありません。 ① 製品に関するリスク 当社グループの製品はバス事業者の運賃収受に係るため高い信頼性が求められており、製品の開発及び製造にあたっては品質の担保を最重要課題と捉えております。そのため、品質管理の専門部署により品質の管理を徹底するとともに、製品品質の確約を目標とした「品質保証」を実現する取組みを進めております。しかし、予期しない事象が発生した場合、改修費用の発生等により当社グループの業績及び事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 ② 開発管理に関するリスク 当社グループは運賃収受システム全体を一括で受注していることから、大型案件の開発についてはプロジェクト毎に開発の進捗状況を管理し、また開発・製造工程を中心とした各プロセスの改善・効率化に努めております。しかし、内的要因又は外的要因により予期しない事象が発生した場合、製品開発の遅延、納期の遅延及び追加開発費用の発生等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 人材に関するリスク 当社グループでは優秀な人材の確保及び育成に努めておりますが、計画通りに人材の確保及び育成が進まない場合、製品開発及び製造のノウハウが受け継がれず当社グループの技術力が低下する可能性があります。 ④ 事業内容に関するリスク 当社グループは経済情勢及び市場動向等を勘案しつつ綿密に予算を作成しておりますが、景況、燃料価格の変動、バス利用者の増減及びバス事業者に対する補助金制度の見直し等によりバス事業者の設備投資計画に変更が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、新紙幣・新硬貨の流通、消費税率の変更による運賃改定及びシステムの一斉導入・更新等により、一時的に特需が発生することがあります。この場合、当該特需の発生前と終束後では、当社グループの業績及び財務状況が大きく変動する可能性があります。 加えて、当社グループの中期経営計画の達成に向けてリスクを早急に感知し、コントロールする体制の構築が不可欠となります。これら体制を適切に構築できない場合、売上高及び利益の減少、当社シェアの大幅な低下、信用の失墜等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 販売環境に関するリスク 公営のバス事業者からの受注は競争入札制度で行われるため、入札価格の低下又は競合他社の落札により当社グループの業績に影響が及ぶ可能性があります。また、民間のバス事業者においても競合他社との価格競争が激化した場合、売上高が減少し当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、バス事業者が運賃箱及び精算装置等の機器について一斉更新を実施した場合、特定の販売先に売上高が集中することになります。受注獲得状況によっては、特定の販売先に対する売上高の増減が当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 訴訟に関するリスク 当社グループでは製品開発の各段階で知的財産の調査を実施しておりますが、他者の知的財産権を侵害した場合には、訴訟に発展する可能性があります。また、予期しない事象により当社製品に関する損害賠償が発生した場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 情報システムに関するリスク 当社グループでは情報システムが適切に運用されるよう運用状況を常時監視するとともに、サイバーリスクの発生を防ぐべく、ハード面及びソフト面ともに対策を講じております。しかし、コンピュータウイルスの感染及びサイバーテロ等により想定を超える事態が発生した場合、情報システムの停止及び機密情報の流出等が発生する虞があり、当社グループの事業運営に支障が発生するとともに、業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 自然災害に関するリスク 当社グループでは地震及び台風等の大規模災害発生時に向けて、「事業継続計画(BCP)」を策定しております。しかし、設備の復旧に伴う費用の発生若しくは生産能力の縮小に伴う売上高の減少等、大規模災害の発生時には当社グループの事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 減損処理の影響 当社グループでは、事業用の資産や企業買収の際に生じるのれんなど様々な有形・無形固定資産や繰延税金資産等を計上しております。これらの資産については、今後の業績計画との乖離や時価の下落等によって期待されるキャッシュ・フローが生み出せない場合には、のれんの減損の発生及び繰延税金資産の取崩し等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,969字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 業績等の概要 (1)業績 当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益の向上による所得環境の改善から緩やかな回復基調がみられる一方で、物価上昇の影響により個人消費の持ち直しが力強さを欠くなど、景気回復の停滞が懸念されております。加えて、地政学的な緊張の高まりや米国の政策を巡る影響の不確実性から、依然として先行き不透明な状況が続いております。 当社グループ製品の主要市場である路線バス業界においては、インバウンド需要は好調に推移している一方で、燃料費の高止まりや乗務員不足の深刻化による人件費の上昇などにより、厳しい状況が続いております。 このような状況のもとで当社グループは、従来の運賃収受機器等の決済システムに加えて、バス事業者様の事業運営や運行効率改善に貢献すべく、新たに「デジタルバス停システム」や「ダイヤ作成支援システム」の開発を進めるなど、新たな価値提供に取り組んでおります。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は7,672,954千円(前期比25.6%増)、営業利益は155,680千円(前期比60.1%減)、経常利益は200,005千円(前期比47.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は96,621千円(前期比67.1%減)となりました。 (運賃収受機器事業) 運賃収受機器事業においては、路線バス及びワンマン鉄道車両での運賃収受機器等の設計、開発、製造、販売及びメンテナンスサービスを展開しております。 当事業における売上高は7,025,868千円(前期比26.6%増)、営業利益は51,177千円(前期比77.1%減)となりました。機器更新の大型案件や拡大するキャッシュレス決済端末のニーズを受け、増収となりましたが、戦略的な低採算案件の取込みにより、減益となりました。 (システム開発事業) システム開発事業においては主に交通系インフラ案件、ETC関連開発案件及びその他社会インフラ系案件のシステム開発、エンジニアリング、ソフトウエア設計並びにシステム及び機器の輸出入販売を展開しております。 当事業における売上高は769,261千円(前期比28.2%減)、営業利益は37,031千円(前期比61.1%減)となりました。グループ内への売上が減少したことから、減収減益となりました。 (2)キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,054,559千円減少し(前期は230,723千円の増加)、1,494,583千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は1,453,297千円(前期は1,140,154千円の支出)となりました。これは主に、売上債権の増加447,545千円により資金が減少いたしましたが、棚卸資産の減少1,817,812千円により資金が増加したものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動に使用した資金は25,656千円(前期は144,491千円の支出)となりました。これは主に、有価証券の売却による収入46,521千円により資金が増加いたしましたが、有形固定資産の取得による支出33,417千円、無形固定資産の取得による支出57,213千円により資金が減少したものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動に使用した資金は2,482,200千円(前期は1,515,369千円の獲得)となりました。これは主に、短期借入金の減少2,380,000千円及び長期借入金の返済による支出12,000千円及び配当金の支払額88,760千円により資金が減少したものであります。 生産、受注及び販売の実績 (1)生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 品目   金額(千円)   前年同期比(%) 運賃収受機器事業   3,809,513   60.8 システム開発事業   647,085   81.4 合計   4,456,599   63.1 (注)金額は販売価格によっております。 (2)受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 品目   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 運賃収受機器事業   5,671,923   127.2   2,936,551   68.4 システム開発事業   607,526   107.3   103,848   72.4 合計   6,279,449   124.9   3,040,400   68.6 (注)金額は販売価格によっております。 (3)販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 品目   金額(千円)   前年同期比(%) 運賃収受機器事業   7,025,868   126.6 システム開発事業   647,085   115.4 合計   7,672,954   125.6 (注)1.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 名古屋市交通局   -   -   1,017,806   13.3 名古屋ガイドウェイバス株式会社   -   -   777,574   10.1 株式会社神奈中商事   1,119,822   18.3   -   - 2.前連結会計年度及び当連結会計年度について、当該割合が100分の10未満の相手先は記載を省略しております。 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 当連結会計年度の財政状態及び経営成績の分析は以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 (1)重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成においては、経営者による会計上の見積りを行っております。経営者はこれらの見積りについて、過去の実績や現状等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。また、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。 (2)財政状態の分析 ① 資産 (流動資産) 当連結会計年度末の流動資産は、前連結会計年度末に比べて2,441,276千円減少し、6,206,404千円となりました。これは主に、現金及び預金が1,054,559千円、商品及び製品が1,315,872千円減少したことによるものであります。 (固定資産) 当連結会計年度末の固定資産は、前連結会計年度末に比べて114,013千円減少し、1,089,812千円となりました。これは主に、投資有価証券が45,082千円、繰延税金資産が49,740千円減少したことによるものであります。 ② 負債 (流動負債) 当連結会計年度末の流動負債は、前連結会計年度末に比べて2,558,910千円減少し、2,858,600千円となりました。これは主に、短期借入金が2,380,000千円減少したことによるものであります。 (固定負債) 当連結会計年度末の固定負債は、前連結会計年度末に比べて13,641千円減少し、281,011千円となりました。これは主に、退職給付に係る負債が12,343千円減少したことによるものであります。 ③ 純資産 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べて17,262千円増加し、4,156,604千円となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金が23,218千円減少した一方で、資本金、資本剰余金がそれぞれ16,311千円増加したことによるものであります。 (3)経営成績の分析 ① 売上高 当連結会計年度の売上高は7,672,954千円(前期比25.6%増)となりました。これは、運賃箱の大型案件の完遂に加え、様々なキャッシュレス決済に対応した マルチ決済端末も好調に推移したことによるものです。 ② 売上総利益 当連結会計年度の売上総利益は1,853,378千円(前期比10.2%減)となりました。これは、新紙幣特需の終了により、売上高総利益が減少したことによるものです。 ③ 経常利益 当連結会計年度の経常利益は200,005千円(前期比47.7%減)となりました。これは、新紙幣特需の終了を主因とした売上総利益の減益によるものであります。 ④ 親会社株主に帰属する当期純利益 当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は96,621千円(前期比67.1%減)となりました。これは、売上総利益の減少を主因とした経常利益の減益によるものであります。 (4)資本の財源及び資金の流動性についての分析 ①キャッシュ・フロー 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの概況については、「業績等の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 当社グループのキャッシュ・フロー指標のトレンドは以下のとおりであります。 2024年12月期   2025年12月期 自己資本比率(%)   42.0   57.0 時価ベースの自己資本比率(%)   39.8   52.5 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)   -   0.9 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   -   58.5 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い (注)1.各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。 2.株式時価総額は、自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。 3.キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いにつきましては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 4.2024年12月期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオは、営業キャッシュ・フローがマイナスであるため記載しておりません。 ②資金需要 当社グループの資金需要は主に大きく分けて運転資金需要と設備資金需要の二つがあります。 運転資金需要のうち主なものは当社グループの運賃収受機器事業に関わる材料仕入、外注費及び製造費、システム開発事業に関わるシステム開発費、共通するものとして販売費及び一般管理費等の営業費用によるものであります。また、設備資金需要としましては、固定資産購入によるものであります。 ③財務政策 当社グループは、事業活動のため適切な資金調達、適切な流動性の維持及び財務構造の安定化を図ることを財務方針としており、必要な運転資金及び設備投資資金につきましては、原則自己資金及び金融機関からの借入により調達することとしております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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