概要
AeroEdge株式会社は、2015年に菊地歯車の子会社として設立され、2016年に同社の航空宇宙部門を継承した航空機エンジン部品の加工メーカーである。主力製品はLEAPエンジン向けチタンアルミ製低圧タービンブレードで、2025年6月期の売上高は36億円、従業員数132名。2023年7月に東京証券取引所グロース市場に上場した。
LEAPエンジン向けチタンアルミブレードに特化した事業構造
当社は単一セグメント「加工事業」であり、その中核は仏SAFRAN社と締結したLEAPエンジン向けチタンアルミ製低圧タービンブレードの供給契約である。このブレードは、Airbus A320neoファミリー、Boeing 737MAX、COMAC C919に搭載されるLEAPエンジンの最終段低圧タービンに使用される。チタンアルミはニッケル合金の約半分の比重で軽量化に寄与するが、硬く脆く加工難易度が高い。グローバルで供給できる企業は当社を含め2社のみであり、参入障壁が高い。当社はSAFRAN社から総需要の40%(2028年から40%台後半に拡大予定)を供給する契約を有し、長期的な収益基盤を確保している。材料は欧州企業1社に依存していたが、新素材の開発により垂直統合を進めている。
高い技術力と品質認証で支えられる生産体制
航空機エンジン部品には厳格な品質管理とトレーサビリティが求められる。当社は工程設計、工具開発、加工技術、品質マネジメント、プロジェクトマネジメント、先端検査、特殊工程の7つの能力を自社で保有する。具体的には、CAMによる加工プログラム自社作成、エンドミルの自社設計・生産、設備メーカーとの協働による特殊設備導入、治具の自社開発、非破壊検査設備の導入などを行っている。品質面ではJISQ9100(航空品質マネジメント)、JISQ14001(環境)、JISQ27001(情報セキュリティ)、Nadcap(国際特殊工程認証)を取得しており、これらが取引先からの信頼獲得に寄与している。2025年6月期には情報セキュリティ認証も取得し、体制を強化した。
上場後も続く収益拡大と先行投資のフェーズ
2023年7月のグロース市場上場後、当社は収益を拡大している。売上高はFY2021の8億円からFY2025には36億円に成長し、営業利益はFY2024・FY2025に7億円を計上した。純利益はFY2022に黒字転換し、以降7億円で推移している。一方で、新工場(B棟)の竣工や新規量産案件への設備投資により、有形固定資産は増加傾向にある。FY2025の投資キャッシュフローは19.5億円の支出であり、営業キャッシュフロー13.3億円を上回った。これらの投資は、チタンアルミブレード以外の航空機エンジン部品の量産立ち上げや新材料開発に向けられており、将来の成長基盤を構築する段階にある。
航空機市場の需要拡大とサプライチェーンにおける位置づけ
航空旅客需要は新型コロナウイルス感染症以前の水準を回復し、長期的な成長が見込まれる。特に中小型機(ナローボディ機)であるA320neoと737MAXは受注残高が高水準で、2025年6月末時点でそれぞれ7,251機、5,415機の受注残がある。これらの機体に搭載されるLEAPエンジンの生産拡大には、チタンアルミブレードの安定供給が不可欠であり、当社の供給能力が鍵を握る。また、サプライチェーンの毀損や人手不足により部品供給が逼迫している中、地政学的に安定した日本に拠点を持つ当社は新たな量産案件を獲得しやすい環境にある。2024年には供給契約を更新し、供給期間を2034年まで延長、マーケットシェアも拡大した。さらに、2025年6月期には新たなグローバル大手航空機関連メーカーと長期契約を締結し、多角化を進めている。
業界の中での役割は航空機エンジンメーカー(OEM)向けの特殊部品サプライヤー。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
01航空機エンジン主力
商業用航空機エンジン「LEAP」に搭載されるチタンアルミ製低圧タービンブレードの加工・販売。仏SAFRAN社と契約し、LEAP用ブレードの一定量(総量の40%)を供給。航空機産業は参入障壁が高く、長期受注が見込めるビジネスモデル。
世界で2社のみの供給企業
主要顧客SAFRAN
- チタンアルミ製低圧タービンブレード世界シェア上位
- 航空機エンジンの低圧タービン最終段に使用される部品。ニッケル合金の半分の比重で軽量化と耐熱性を両立。量産加工は難易度が高く、供給できるのはグローバルで2社のみ。
02その他の加工準主力
チタンアルミ加工で培った技術とAdditive Manufacturingを活用し、eVTOL用部品やガスタービン用部品の受託加工を行う。
- eVTOL用部品
- 電動垂直離着陸機向けの部品加工。
- ガスタービン用部品
- ガスタービン向けの部品加工。
製品と技術
チタンアルミ製低圧タービンブレードの特性と難易度
当社の主力製品は、LEAPエンジンに搭載されるチタンアルミ製の低圧タービンブレードである。このブレードは、金属間化合物Ti-48Al-2Cr-2Nbからなり、比重はニッケル合金の約半分で軽量ながら、高温での強度劣化が少なく耐熱性に優れる。しかし、硬くて脆いため切削加工が極めて難しい。また、最新の空力設計により複雑な3次元形状を持ち、要求精度も厳しい。量産化の難易度は非常に高く、グローバルで供給できる企業は当社を含め2社のみである。当社は、自社開発のエンドミルや専用治具、最適な加工条件の設定により、この難削材の量産を実現している。
一貫した内製化による加工プロセスと品質保証
当社は、工程設計から工具開発、加工、検査までを内製化している。具体的には、3D CADを用いた工具設計、工具形状測定機による品質保証、CAMによる加工プログラムの自社作成、設備メーカーとの協働による特殊設備の導入、治具の自社開発・製作、非破壊検査設備の導入などを行う。検査工程では、接触式・非接触式の高精度三次元測定機を活用し、トレーサビリティを徹底している。また、FPI(蛍光浸透探傷検査)やX線透過検査などの特殊工程も自社で実施し、Nadcap認証を取得している。これらの一貫体制により、高い品質水準と安定供給を実現している。
新材料開発と積層造形への研究開発
当社は、チタンアルミブレードの材料調達リスクを低減するため、新材料の開発に数年にわたり取り組んできた。2025年6月期には量産化の目途が立ち、2027年6月期から供給を開始する予定である。これにより、材料供給から加工までの垂直統合が進み、収益拡大が期待される。また、Additive Manufacturing(積層造形)などの新たなものづくり技術の研究開発も推進している。これらの取り組みは、中長期的な収益力の基盤構築と、航空業界のカーボンニュートラル実現への貢献を目指している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
輸送用機器のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 世界シェア上位チタンアルミ製低圧タービンブレードLEAP向けチタンアルミブレードの供給元は世界で2社のみ航空機エンジン
- 航空機エンジン世界で2社のみの供給企業
有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
航空機部品で安定収益、宇宙事業注力
航空機エンジン部品や宇宙関連機器を手掛ける独立系メーカー。2025年6月期売上高36億円、営業利益率19.44%と高水準。同業のアクセルスペースやARCHIONが宇宙事業で競合するが、同社は航空機部品で安定収益基盤を持ち、宇宙事業は成長領域。内需依存度が高く、海外展開が限定的。
強み
- 営業利益率20%前後と安定、堅実な収益基盤。
- エンジン部品で高い精度と信頼、大手顧客と長期契約。
- 宇宙機器分野で成長投資、今後の拡大余地あり。
- 機動的な開発・生産、ニッチ需要に迅速対応。
課題
- 売上高36億円と零細、規模の経済働かず。
- 海外売上比率低く、為替変動影響受けにくいが成長限界。
- 需要変動大きく、投資回収に時間。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
輸送用機器の時価総額近傍。太字がAeroEdge
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 7264ムロコーポレーション | 89億円 | 11.5倍 |
| 2 | 6042ニッキ | 77億円 | 7.5倍 |
| 3 | 7297カーメイト | 68億円 | 21.7倍 |
| 4 | 7208カネミツ | 68億円 | 9.1倍 |
| 5 | 7214GMB | 59億円 | — |
| 6 | 7409AeroEdge | 57億円 | 45.3倍 |
| 7 | 7399ナンシン | 48億円 | 17.7倍 |
| 8 | 7265エイケン工業 | 47億円 | 17.1倍 |
| 9 | 7217テイン | 46億円 | 13.5倍 |
| 10 | 7314小田原機器 | 42億円 | 32.6倍 |
| 11 | 7284盟和産業 | 41億円 | 52.3倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 12件
菊地歯車から分離独立した2015年から2016年
当社は2015年9月、航空機エンジン用チタンアルミブレードの製造販売を目的として、菊地歯車の100%出資により資本金3,000万円で設立された。翌2016年1月には菊地歯車の航空宇宙部門を分割して継承し、同部門の従業員が転籍した。同時期、菊地歯車が仏SAFRAN社と締結していたLEAPエンジン向けチタンアルミ製低圧ブレードの販売契約の主体が当社に移管され、事業の基盤が形成された。2016年4月には栃木県足利市に本社工場が竣工し、同月に初出荷を達成した。これにより、開発段階から量産へと移行する第一歩を踏み出した。
量産体制の構築と認証取得の2017年から2019年
量産開始後、当社は品質管理体制の強化に注力した。2017年12月には経済産業省より「地域未来牽引企業」に選定され、地域のものづくり企業として評価された。翌2018年7月には航空品質マネジメントシステム認証(JISQ9100)および一般の品質マネジメント認証(ISO9001)を取得し、同年9月には環境マネジメント認証(ISO14001)も取得した。さらに2019年10月には、航空宇宙産業の特殊工程に関する国際認証であるNadcapを取得した。これらの認証は、航空機エンジンメーカーからの信頼を得るために不可欠であり、量産の安定化と顧客要求への適合を可能にした。
財務体質の改善と黒字化の達成(2020年から2022年)
新型コロナウイルス感染症による航空需要の低迷は当社にも影響を与え、売上高はFY2020の21億円からFY2021には8億円に減少した。純損失も5億円から8億円に拡大した。しかし、FY2022には売上高が20億円に回復し、純利益は0億円と黒字転換を果たした。これは、航空需要の回復と生産効率の改善によるものである。FY2023には売上高29億円、純利益7億円とさらに改善し、安定的な収益基盤を確立した。この間、設備投資を継続しつつ、利益体質への転換を達成した。
東京証券取引所グロース市場への上場(2023年7月)
2023年7月、当社は東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。上場により資金調達の手段が拡大し、認知度向上や人材採用にも寄与した。上場時の時価総額は公開情報からは不明だが、成長市場での評価が行われた。上場後も業績は順調に拡大し、FY2024には売上高34億円、営業利益7億円、純利益7億円を計上した。上場は、その後の設備投資や新規事業展開の原資確保につながっている。
生産能力拡大と契約更新の2024年
2024年6月、本社工場敷地内に新工場(B棟)が竣工した。この工場では、LEAPエンジン以外の航空機エンジン部品の量産立ち上げを2件同時に進めており、製品ポートフォリオの多角化を目指している。また、同年10月には仏SAFRAN社との間で供給契約を更新し、供給期間を2027年から2034年まで7年延長し、マーケットシェアを35%から40%に拡大した。さらに、2028年1月からはシェアが40%台後半に引き上げられる予定である。これにより、長期的な収益の見通しが強化された。
新材料開発と新規契約の進展(2025年)
2025年6月期、当社は新材料の開発において重要な進展を遂げた。従来、チタンアルミブレードの材料は欧州企業1社に依存していたが、自社開発した新材料が顧客から一定の評価を得て、2027年6月期からの量産供給開始の目途が立った。これにより、材料供給のリスク低減と垂直統合が進む。また、新たにグローバル大手航空機関連メーカーと部品供給の長期契約を締結し、来期からの販売に向けて量産開発を開始した。2025年4月には情報セキュリティマネジメント認証(ISMS)を取得し、事業基盤をさらに強化した。
年表12件を開く
2010年代
- 2015年9月創業航空機エンジン用チタンアルミブレードの製造販売を事業目的としたAeroEdge株式会社を菊地歯車の100%出資により設立(資本金3,000万円)
- 2016年1月菊地歯車の航空宇宙部門をAeroEdge株式会社に分割。合わせて菊地歯車の一部従業員が当社に転籍
- 2016年3月菊地歯車が仏SAFRAN社と締結していたLEAPエンジン向けチタンアルミ製低圧ブレードの販売契約主体を、菊地歯車から当社に移管
- 2016年4月栃木県足利市に本社工場竣工
- 2016年4月チタンアルミブレード初出荷
- 2017年12月経済産業省より「地域未来牽引企業」に選定
- 2018年7月航空品質マネジメントシステム認証(JISQ9100:2016 & JISQ9001:2015(ISO9001:2015))(※)を取得
- 2018年9月環境マネジメントシステム認証(JISQ14001:2015(ISO14001:2015))(※)を取得
- 2019年10月国際特殊工程認証(Nadcap)(※)を取得
2020年代
- 2023年7月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
- 2024年6月本社工場敷地内に新工場(B棟)が竣工
- 2025年4月情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証(JISQ27001:2023(ISO/IEC27001:2022))(※)を取得
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/6期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
生産能力拡大と垂直統合体制の構築
LEAPエンジン向けチタンアルミブレードの需要増加とマーケットシェア拡大に対応するため、生産能力を増強する。さらに、材料供給から加工までを自社で一貫して行う垂直統合体制を構築し、新材料の量産を2027年6月期から開始、2028年1月にはシェア拡大を見込む。
- 02
収益の多様化と新規量産案件の獲得
チタンアルミブレードへの依存度を下げるため、加工で培った技術やAM(積層造形)技術を活用し、新たな航空機エンジン部品の量産案件を獲得する。現在、新工場で2件の量産立ち上げを進めており、今後も収益性を考慮しながら案件を拡大する。
- 03
原価低減と生産効率の向上
需要増加や設備投資に伴う固定費増加に対応するため、工程の自動化・内製化やトヨタ生産方式の実践による原価低減と生産効率向上に継続的に取り組み、中長期での利益とキャッシュ・フローの最大化を図る。
- 04
環境負荷低減とサステナビリティ推進
航空業界全体で求められるCO2削減を重要な課題と認識し、気候変動リスクと収益機会の分析を進めるとともに、環境マネジメントシステム(JISQ14001)を活用した継続的な環境負荷低減に取り組む。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 3期分
グループ全体で132人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は600万円で、2期前と比べて+5.9%。平均年齢は36.8歳、平均勤続年数は3.9年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年6月 | 567 | 37.7 | 4.3 | 85 | — |
| 2024年6月 | 599 | 38.7 | 5.5 | 102 | 686 |
| 2025年6月 | 600 | 36.8 | 3.9 | 132 | 530 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社1社(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。
- 国内菊地歯車株式会社栃木県足利市 · その他の関係会社議決権28.7%
- 補助金5,834万円令和元年地域経済牽引事業支援事業(戦略分野における地域経済牽引事業支援事業)(地域企業との効果的かつ効率的な連携によるグローバル航空宇宙産業の発展につながるエンジン部品の量産体制構築)経済産業省 · 2019-10-30
- 補助金5,502万円令和元年地域経済牽引事業支援事業(戦略分野における地域経済牽引事業支援事業)(地域企業との効果的かつ効率的な連携によるグローバル航空宇宙産業の発展につながるエンジン部品の量産体制構築)経済産業省 · 2019-10-30
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年6月期の売上高は51億円、営業利益は11億円。前期と比べると増収増益で、売上が+41.7%、利益が+57.1%。
会社が出している今期の予想2027年6月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 80億円 | 51億円 |
| 営業利益 | 16億円 | 11億円 |
| 純利益 | 10億円 | 8億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
8期分
直近は2026年4Qで、売上は26億円、営業利益は4億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+36.8%、営業利益は+0.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年1Q | 8 | 1 | 12.5 | 1 |
| 2024年2Q | 7 | 1 | 14.3 | 1 |
| 2024年3Q | 9 | 3 | 33.3 | 2 |
| 2024年4Q | 10 | 2 | 20.0 | 3 |
| 2025年2Q | 17 | 3 | 17.6 | 2 |
| 2025年4Q | 19 | 4 | 21.1 | 5 |
| 2026年2Q | 25 | 7 | 28.0 | 5 |
| 2026年4Q | 26 | 4 | 15.4 | 3 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 8期分
2019年6月期からの8期で、売上は26億円から51億円へ2.0倍に増えた。直近期の営業利益率は21.6%。売上は5期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019年6月 | 26 | — | −5 | — | −6 |
| 2020年6月 | 21 | — | −4 | — | −5 |
| 2021年6月 | 8 | — | −8 | — | −8 |
| 2022年6月 | 20 | — | 0 | — | 0 |
| 東京証券取引所グロース市場に株式を上場 | |||||
| 2023年6月 | 29 | — | 6 | — | 7 |
| 本社工場敷地内に新工場(B棟)が竣工 | |||||
| 2024年6月 | 34 | 7 | 8 | 20.6 | 7 |
| 2025年6月 | 36 | 7 | 6 | 19.4 | 7 |
| 2026年6月 | 51 | 11 | 11 | 21.6 | 8 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年6月期
売上高51億円のうち、営業利益として残るのは11億円で21.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は8億円、売上の15.7%にあたる。営業利益率は業種中央値5.1%を上回る水準。
- 費用事業を回すためにかかったお金78.4%40億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益21.6%11億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 5期分
2025年6月期は営業CFが13億円、投資CFが−20億円で、差し引きのフリーCFは−7億円。この組み合わせは「積極投資型」にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面。期末の手元現金は16億円で、売上の5.3ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年6月 | −1 | −1 | 2 | −2 | 18 |
| 2022年6月 | 0 | −8 | 1 | −8 | 11 |
| 2023年6月 | 11 | −1 | −3 | 10 | 17 |
| 2024年6月 | 14 | −15 | 2 | −1 | 18 |
| 2025年6月 | 13 | −20 | 4 | −7 | 16 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 7期分
2025年6月期の総資産は82億円。このうち返さなくてよい自己資本が39億円で、自己資本比率は47.3%(業種中央値53.0%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2019年6月 | 60 | 16 | 44 | 26.8 |
| 2020年6月 | 57 | 18 | 39 | 30.4 |
| 2021年6月 | 52 | 10 | 42 | 18.7 |
| 2022年6月 | 54 | 10 | 44 | 17.7 |
| 2023年6月 | 58 | 16 | 42 | 27.9 |
| 2024年6月 | 72 | 31 | 41 | 42.7 |
| 2025年6月 | 82 | 39 | 43 | 47.3 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
業界内での比較
輸送用機器 82社との比較
同じ輸送用機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率で82社中1位あたり、逆に低いのは売上成長率で82社中4位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,485で、1年前と比べて+80.4%。過去52週の値幅のなかでは35%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 45.3倍 |
| PER (会社予想) | 38.3倍 |
| PBR | 8.88倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は8月20日に1432円と前日比6.07%高。ただし、直近1ヶ月では1.78%下落しており、25日線(1517.52円)を約5.6%下回る弱い動き。8月13日には187万株超の出来高を伴い1531円まで下落する場面があり、上値は重い。一方で、52週安値の736.67円からは約94%上昇しており、中期的な上昇トレンドは継続中。RSIは51.29と中立圏で、方向感が定まらない展開。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
航空業界の回復と生産拡大を背景に業績拡大が期待される一方、割高なバリュエーションと成長持続性に疑問も。強気派は世界の航空需要回復と機材更新需要を追い風に、今後の受注拡大と利益成長を見込む。PER36倍とやや割高感があるが、強気派は高成長を織り込むと妥当と判断。弱気派は、業績のボラティリティや特定市場への依存、競合との競争激化を懸念。また、時価総額54億円と小型で流動性リスクも指摘。
- 航空需要回復
世界の旅客需要回復によりエンジン部品需要増加。
- 高い参入障壁
航空機エンジン部品は認証取得に時間とコストがかかる。
- 堅調な業績
売上高・利益とも過去3年増加傾向。
- 割高なバリュエーション
PER36倍は同業他社と比べて割高。
- 業績変動リスク
航空業界の景気に業績が連動しやすい。
- 流動性リスク
時価総額54億円と小型で売買高が少ない。
- 売上高成長率
- 航空需要回復の度合いを測る。
- 営業利益率
- 収益性の維持・改善を確認。
株主
有価証券報告書より
2025年6月期末の株主数は延べ1,807人。区分でいちばん多いのは事業法人で43.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が66.6%を占め、残る33.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2023年6月% | 2024年6月% | 2025年6月% |
|---|---|---|---|
| 事業法人 | 57.1 | 43.9 | 43.9 |
| 個人・その他 | 28.3 | 25.8 | 27.6 |
| 金融機関 | 14.6 | 25.7 | 22.7 |
| 証券会社 | — | 0.7 | 3.2 |
| 外国法人 | — | 3.9 | 2.6 |
| 外国人個人 | — | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 菊地歯車株式会社 | 18.71 |
| 02 | 豊田通商株式会社 | 11.97 |
| 03 | 株式会社日本政策投資銀行 | 11.19 |
| 04 | 森西 淳 | 10.74 |
| 05 | DMG森精機株式会社 | 10.41 |
| 06 | 野村信託銀行株式会社(投信口) | 5.57 |
| 07 | ナイン・ステーツ・4投資事業有限責任組合 | 3.53 |
| 08 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 2.54 |
| 09 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 1.80 |
| 10 | 株式会社SBI証券 | 1.59 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-06-01森西 淳変更報告13.75%-1.83pt
- 2026-05-29森西 淳新規の大量保有報告13.63%-1.95pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 8期分
1株利益は8期で+102%、1株純資産は7期で−82%。直近期のROEは21.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 |
|---|---|---|---|---|
| 2019年6月 | −1,923 | 5,499 | −25.5 | — |
| 2020年6月 | −1,555 | 5,238 | −27.6 | — |
| 2021年6月 | −230 | 293 | −56.2 | — |
| 2022年6月 | 2 | 285 | 0.8 | — |
| 2023年6月 | 202 | 485 | 52.4 | — |
| 2024年6月 | 183 | 807 | 29.7 | 16.0 |
| 2025年6月 | 191 | 1,011 | 21.1 | 15.8 |
| 2026年6月 | 33 | — | — | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
経営陣
8名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/6期の役員報酬は総額126百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 森西淳 | 代表取締役社長 兼 執行役員CEO | 59 | 412,711 |
| 水田和裕 | 取締役 兼 執行役員COO/CTO | 44 | 3,089 |
| 今西貴士 | 取締役 兼 執行役員CFO コーポレート本部長 | 48 | 2,935 |
| 安藤尚 | 取締役 | 71 | — |
| 岡村久雄 | 常勤監査役 | 55 | — |
| 谷津範之 | 監査役 | 66 | — |
| 長壁優子 | 監査役 | 43 | — |
| 氏名 | 役職 | — | — |
役員報酬の内訳2025/6期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 退職慰労百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 3 | 80 | 7 | 102 | 34 |
| 社外取締役 | 3 | 14 | 0 | 14 | 5 |
| 監査役 | 1 | 10 | 0 | 10 | 10 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/6期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容7,700字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題4,761字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク9,902字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)7,381字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第11期(2025/07/01-2026/06/30)2026-02-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第10期(2024/07/01-2025/06/30)2025-09-25
- 半期報告書半期報告書-第10期(2024/07/01-2025/06/30)2025-02-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第9期(2023/07/01-2024/06/30)2024-09-30
- 四半期報告書四半期報告書-第9期第3四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-15
- 四半期報告書四半期報告書-第9期第2四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第9期第1四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第8期(2022/07/01-2023/06/30)2023-09-29
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