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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

伯東

Hakuto Co.,Ltd.7433 · Prime · 卸売業

電子部品・電子機器・化学品の商社。半導体・車載・産業機器向けに電子部品を、石油化学・化粧品原料なども扱う。

概要

伯東は1953年11月に設立された独立系専門商社である。電子部品、電子・電気機器、工業薬品の販売・製造を主事業とし、エレクトロニクスとケミカルの二軸で事業を展開する。2026年3月期の連結売上高は1812億円、営業利益61億円、従業員数は1504名。国内外に販売・製造子会社を持ち、商社機能とメーカー機能を併せ持つハイブリッド企業として特徴付けられる。

電子部品・機器・ケミカルの三軸事業構成

当社グループは4つの報告セグメントで構成される。電子部品事業は半導体デバイス(アナログIC、パワー半導体、センサ)、コネクタ、受動部品などを国内外の電子機器メーカーに販売する。電子・電気機器事業は半導体製造装置、FPD製造装置、工作機械、計測機器(オシロスコープ、信号発生器)を扱う。ケミカル事業は石油・石油化学関連製品、紙パルプ用薬品(漂白剤、サイズ剤)、化粧品基剤(スキンケア・ヘアケア用高純度油性原料)の製造・販売を行う。その他の事業には太陽光発電、物流、受託分析サービス・水処理が含まれる。2026年3月期のセグメント別売上高は電子部品が1402億円(全体の77%)、電子・電気機器が253億円(14%)、ケミカルが111億円(6%)、その他が48億円(3%)であり、電子部品事業が収益の柱である。

海外子会社網と多国籍販売体制

海外販売拠点は米国、香港、上海、タイ、シンガポール、台湾、深圳、インド、チェコに広がる。米国は1971年シカゴ駐在員事務所から現地法人化し、現在はHakuto America, Inc.として機能する。香港は1973年にS&T Enterprises Ltd.(現Hakuto Enterprises Ltd.)を設立。アジアではHakuto (Thailand) Ltd.、Hakuto Singapore Pte. Ltd.、Hakuto Taiwan Ltd.、Hakuto Trading (Shenzhen) Ltd.、インドにRabyte Edge Pvt. Ltd.、Rabyte Pte. Ltd.が存在する。欧州ではHakuto Czech s.r.o.を拠点とする。これらの子会社は主に電子部品と電子・電気機器の販売を担い、グループ内での商品取引も行われる。国内では厚木物流センター(伊勢原市)が物流基盤を支え、名古屋・大阪・関西支店が各地の顧客に対応する。

商社機能とメーカー機能を併せ持つハイブリッド経営

伯東は独立系専門商社でありながら、子会社を通じて製造・加工・分析サービスも手掛ける。電子部品分野では連結子会社モルデック株式会社が電子部品の製造販売及び加工を当社から受託する。ケミカル事業は自社工場(四日市工場)を持ち、石油化学製品や化粧品基剤の製造を直接行う。また、受託分析サービス・水処理は連結子会社株式会社クリアライズが担当し、物流事業は伯東ロジスティクス株式会社が行う。関連会社サンエー技研株式会社から電子・電気機器の一部を仕入れる関係もある。このように、純粋な商社モデルではなく、技術サポートや自社製品の提供を通じて顧客との接点を拡大するハイブリッド型の事業構造を採用している。

収益性と成長投資の現状

2026年3月期の連結売上高は1812億円で前期比1.1%減、営業利益61億円(同23.2%減)と減益となった。電子部品事業は車載向け需要低迷、電子・電気機器事業はPCB関連装置の需要低下が影響した。一方、ケミカル事業は化粧品基剤の海外出荷増加により増収増益。その他事業は分析サービス開始等で売上高が89.5%増加した。自己資本当期純利益率(ROE)は7.5%、売上高営業利益率は3.4%である。中期経営計画「Hakuto 2028」では2029年3月期に連結売上高2800~3000億円、連結EBITDA135~155億円、ROE10%以上を目標とし、M&Aや新規事業開発(ビジネスインキュベーションセンター)への投資を積極化している。2026年2月にはRabyte社を連結子会社化し、AIデータセンター関連需要の取り込みを図る。

業界の中での役割は電子部品・化学品の専門商社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,812億円
営業利益
61億円
営業利益率
3.4%
純利益
50億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
電子部品事業1,403億円77.4%39億円2.8%
電子・電気機器事業253億円14.0%21億円8.3%
ケミカル事業112億円6.2%6億円5.4%
その他の事業44億円2.4%-7億円-15.9%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01電子部品事業主力

半導体、コネクタ、センサ、モジュールなど各種電子部品を国内外の電子機器メーカーに販売。子会社での製造・加工も対応。

主な製品・サービス2
半導体デバイス
アナログIC、パワー半導体、センサなど。
コネクタ・受動部品
基板間接続用コネクタ、抵抗、コンデンサ。

02電子・電気機器事業主力

半導体製造装置、FPD製造装置、工作機械、計測機器などの産業機器を販売。関連会社からの調達も行う。

主な製品・サービス2
半導体・FPD製造装置
露光装置、成膜装置、検査装置など前工程・後工程装置。
計測・試験機器
オシロスコープ、信号発生器等。

03ケミカル事業準主力

石油・石油化学関連製品、紙パルプ用薬品、化粧品基剤などを製造・販売。工業薬品のスペシャリティ領域。

主な製品・サービス2
化粧品基剤
スキンケア・ヘアケア用の高純度油性原料。
紙パルプ用薬品
パルプ漂白剤、サイズ剤。

04その他の事業その他

太陽光発電事業、物流事業(子会社)、受託分析サービス・水処理事業(子会社)。

製品と技術

半導体デバイスとコネクタ・受動部品

電子部品事業の主力製品は半導体デバイスとコネクタ・受動部品である。半導体デバイスではアナログIC、パワー半導体、各種センサを扱い、産業機器・車載向けに供給する。コネクタは基板間接続用に強みを持ち、抵抗やコンデンサなどの受動部品と合わせて、電子機器メーカーの調達ニーズに応える。これらの製品は単なる販売に留まらず、子会社モルデック株式会社で一部加工・製造も行う。2026年3月期の電子部品事業売上高は1402億円で、グループ売上の約77%を占める。

半導体・FPD製造装置と計測試験機器

電子・電気機器事業では、半導体製造装置(露光装置、成膜装置、検査装置)やFPD製造装置、工作機械を主に販売する。加えて、オシロスコープや信号発生器などの計測・試験機器も扱い、研究開発から生産工程までをカバーする。これらの機器は主に海外メーカー(関連会社サンエー技研からの調達も含む)から仕入れ、国内の半導体・エレクトロニクスメーカーに供給。2026年3月期の同事業売上高は253億円で、真空関連の環境測定装置や理化学分析装置が堅調に推移した。

化粧品基剤と紙パルプ用薬品のケミカル製品

ケミカル事業では、化粧品基剤(スキンケア・ヘアケア用高純度油性原料)と紙パルプ用薬品(パルプ漂白剤、サイズ剤)が主要製品である。化粧品基剤は四日市工場で製造・販売され、海外向け出荷も増加傾向にある。紙パルプ用薬品は国内顧客向けが中心。石油・石油化学関連製品も取り扱い、工業薬品のスペシャリティ領域で差別化を図る。2026年3月期の同事業売上高は111億円(前期比3.4%増)で、セグメント利益は6.25億円と黒字転換した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

半導体商社で中位、内需依存強く海外展開が課題

同社は半導体や電子部品を中心とした専門商社であり、国内市場に強みを持つ。競合のリョーサン菱洋ホールディングスが規模で上回り、高千穂交易も特定分野で存在感を示す。同社は売上高1800億円規模で業界内では中位に位置し、成長市場である車載や産業機器向けに強みを持つが、海外売上比率は低く内需依存度が高い。近年は売上高が横ばいで、運営効率の改善が課題となっている。同業他社がM&Aで規模拡大を進める中、同社は単独での成長に注力しており、競争激化が続く。

強み

  • 国内半導体商社として中位の規模を持ち、車載・産業機器向けに強みがある。
  • 直近の営業利益率4.3%と安定した収益を確保し、財務基盤が堅調である。
  • 車載半導体など特定分野で専門性を発揮し、顧客との長期取引を構築している。
  • 国内に広範な販売網を持ち、顧客へのきめ細かいサービスを提供している。

課題

  • 海外売上比率が低く、成長著しい海外市場での事業拡大が急務である。
  • 売上高が横ばいで推移し、市場拡大に伴う成長を取り込めていない。
  • M&Aで規模拡大する同業他社に対し、競争力強化が必要である。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

商社・卸売の時価総額近傍。太字が伯東

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12760東京エレクトロン デバイス1,286億円15.4倍
28012長瀬産業1,278億円14.7倍
38061西華産業1,168億円15.3倍
47483ドウシシャ1,140億円12.6倍
57575日本ライフライン1,137億円12.0倍
67433伯東1,127億円20.0倍
78014蝶理1,074億円8.7倍
88084RYODEN1,035億円19.6倍
93036アルコニックス1,030億円17.8倍
107504高速1,014億円25.1倍
112733あらた971億円8.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(商社・卸売)に従っています。

会社の歴史

沿革 30件

米国クロス社との契約で創業した1953年

1953年11月、資本金5000千円で東京都中央区銀座に伯東株式会社を設立。米国クロス社(Close Associates, Inc.)と水晶原石の輸入販売契約を締結したことが最初の事業である。当初は銀座に本社を置き、1956年には日本橋本町、1960年には港区へ移転。1961年には大阪に連絡事務所(現関西支店)を設置し、国内販売網を拡大した。この時期はまだ電子部品や化学品ではなく、鉱物資源の輸入が中心であった。

化学事業への進出と四日市工場の建設

1963年8月、工業薬品の製造・国内販売及びエンジニアリングサービスを目的に、伯東化学株式会社を愛知県名古屋市中村区に設立。1970年には三重県四日市市に四日市工場及び研究所を設置し、化学品の自社製造を開始した。1975年には米国ナルコ・ケミカル社と資本・技術提携契約を結び、商号を伯東ナルコ化学株式会社に変更。しかし1984年に提携を解消し、再び伯東化学株式会社に戻る。この間も化学事業は成長し、後のケミカル事業の中核となる。

海外拠点の開設と現地法人化

1971年2月、シカゴ駐在員事務所を開設し、翌1972年4月にHakuto International, Inc.(現Hakuto America, Inc.)として現地法人化。これが最初の海外子会社となった。1973年5月には香港支店を開設し、同年12月にS&T Enterprises Ltd.(現Hakuto Enterprises Ltd.)に現地法人化。アジア市場への直接販売体制を構築した。1990年代にはシンガポール(1996年)、台湾(1997年)にも子会社を設立し、東南アジア・中国への展開を加速。1993年にはタイにST Hi-Tech Ltd.(現Hakuto Engineering (Thailand) Ltd.)を設立し、技術サービス拠点も整備した。

M&Aによる事業多角化と新規分野への進出

1980年代から1990年代にかけ、伯東は積極的な買収で事業領域を拡大した。1984年にサンエー技研株式会社の株式40%(現33%)を取得し、電子・電気機器の調達源を確保。1985年には日本テクノロジ株式会社を完全子会社化。1987年にはウォーターベッド用ヒーター製造のエイチ・ティー・シー株式会社(後のハクトロニクス)を設立し、1994年にはニューポート株式会社(米国Newport Corporationの日本法人)を買収。1999年には芙蓉化学工業株式会社の株式53%を取得し、化学分野の強化を図った。これらの買収により、商社機能だけでなく製造・技術機能も内部化した。

化学子会社の吸収合併とグループ再編

1991年4月、伯東化学株式会社を吸収合併し、化学事業を直接掌握する体制に変更。これにより従来の別会社方式から、伯東本体が化学品製造・販売を行う構造へと変わった。1994年9月には日本テクノロジ株式会社がハクトロニクス株式会社を吸収合併し、商号をハクトロニクス株式会社に統一。電子部品関連の子会社を集約した。1997年には米国持株会社Hakuto America Holdings, Inc.を設立し、北米事業の統括を強化。1995年12月には厚木物流センターを伊勢原事業所内に移転し、物流効率を高めた。

株式上場と資本市場へのアクセス

1995年3月、日本証券業協会に株式を店頭登録。1999年2月には東京証券取引所市場第二部に上場し、資本市場での資金調達が可能となった。これに先立ち、1998年には化学事業統括部・四日市工場・購買部がISO9002認証を取得するなど、品質管理体制を整備。上場後は財務データの開示が進み、連結売上高は1999年時点で約1100億円台(1999年9月期?)だが、2013年3月期には1118億円、2026年3月期には1812億円へと成長した。

年表30件を開く

1950年代

  • 1953年11月創業・資本金5,000千円をもって東京都中央区銀座に伯東株式会社を設立し、米国クロス社(Close Associates,Inc.)と水晶原石の輸入・販売契約を締結。
  • 1956年1月・東京都中央区日本橋本町に本社を移転。

1960年代

  • 1960年4月・東京都港区に本社を移転。
  • 1961年10月・大阪府大阪市北区に大阪連絡事務所(現関西支店)を設置。
  • 1963年8月創業・工業薬品の製造・国内販売及びエンジニアリングサービスを目的として、愛知県名古屋市中村区に伯東化学株式会社を設立。

1970年代

  • 1970年6月・伯東化学株式会社は三重県四日市市に四日市工場及び研究所を設置。
  • 1970年11月・愛知県名古屋市中村区に名古屋出張所(現名古屋支店)を設置。
  • 1971年2月・シカゴ駐在員事務所を開設(1972年4月にHakuto International,Inc.[2000年7月にHakuto America,Inc.に名称変更]に現地法人化)。
  • 1973年5月・香港支店を開設(1973年12月にS&T Enterprises Ltd.(現Hakuto Enterprises Ltd.)に現地法人化)。
  • 1975年12月商号変更・伯東化学株式会社は米国ナルコ・ケミカル社(Nalco Chemical Co.)と「資本並びに技術提携契約」を締結し、商号を伯東ナルコ化学株式会社に変更。

1980年代

  • 1980年11月・本社を現在地(東京都新宿区)に移転。
  • 1983年1月創業・ウォーターベッド用ヒーター・コントローラ加工及び製造のため、東京都新宿区にエイチ・ティー・シー株式会社を設立。
  • 1984年4月商号変更・伯東ナルコ化学株式会社は米国ナルコ・ケミカル社(Nalco Chemical Co.)との「資本並びに技術提携契約」を解消し、商号を伯東化学株式会社に変更。
  • 1984年11月・サンエー技研株式会社(兵庫県尼崎市)の株式40%(現33%)を取得。
  • 1985年2月・神奈川県伊勢原市に厚木物流センターを設置。
  • 1985年3月・日本テクノロジ株式会社の株式100%を取得。
  • 1987年12月商号変更・エイチ・ティー・シー株式会社は、商号をハクトロニクス株式会社に変更。

1990年代

  • 1990年1月創業・新規事業(人材派遣業)として、東京都新宿区に株式会社ヒューマンリソーシスインターナショナルを設立。
  • 1991年4月M&A・伯東化学株式会社を吸収合併。
  • 1992年3月・株式会社エーエスエー・システムズ(福岡県北九州市戸畑区)の株式6%(現30%)を取得。
  • 1993年5月創業・タイ国における技術サービス強化のため、バンコク市にST Hi-Tech Ltd.(現Hakuto Engineering(Thailand)Ltd.)(出資49%)を設立。
  • 1994年5月・Newport Corporationの日本法人、株式会社ニューポート(東京都新宿区)の株式100%を取得。
  • 1994年9月M&A・日本テクノロジ株式会社は、ハクトロニクス株式会社を吸収合併し、商号をハクトロニクス株式会社に変更。
  • 1995年3月・日本証券業協会に株式を店頭登録。
  • 1995年12月・厚木物流センターを伊勢原事業所内に移転し伊勢原物流センターと改称。
  • 1996年12月創業・シンガポールにS&T Enterprises(Singapore)Pte.Ltd.(現Hakuto Singapore Pte.Ltd.)を設立。
  • 1997年3月創業・台北市にS&T HITECH LTD.(現Hakuto Taiwan Ltd.)を設立。・米国持株会社として、シカゴにHakuto America Holdings,Inc.を設立。
  • 1998年1月・化学事業統括部(現化学事業部)・四日市工場及び購買部が国際品質保証規格ISO9002の認証を取得。
  • 1999年2月上場・東京証券取引所市場第二部に株式を上場。
  • 1999年4月・芙蓉化学工業株式会社の株式53%を取得。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2029年3月期まで2,800~3,000億円
  • 連結EBITDA2029年3月期まで135~155億円
  • 連結営業利益率2029年3月期まで4%以上
  • ROE2029年3月期まで10%以上
  • 成長施策の粗利益貢献率2029年3月期まで30%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    複合価値提供と新規創出

    顧客課題に応じて商品、サービス、技術、情報を組み合わせた複合的な価値提供を強化する。M&Aや資本提携を通じて新たな価値を獲得し、注力事業の深掘りとシナジー創出を図る。また、ビジネスインキュベーションセンターで新規事業開発を推進する。

  2. 02

    重点市場への経営資源集中

    生成AI関連、データセンター、環境対策など成長市場に資源を集中し、各事業の収益性と資本効率を意識した経営を徹底する。電子部品事業ではソリューション提供企業への転換、電子・電気機器事業ではメーカー機能強化、ケミカル事業では成長市場へのシフトを進める。

  3. 03

    海外事業基盤の拡充

    中華圏での事業体制強化に加え、ASEAN諸国やインドなどの成長市場で市場開拓を進め、商材・技術・サービスを組み合わせた提案を通じて事業拡大を図る。

  4. 04

    人的資本経営とDX推進

    「イネーブラーを体現する人材」の確保・育成を基盤強化戦略と位置付け、エンジニア・DX人材の採用育成、自律的学びの支援、女性活躍推進、エンゲージメント向上に取り組む。

  5. 05

    資本効率改善とキャピタルアロケーション

    事業別ROICマネジメントを実践し、運転資本の効率化や政策保有株式の縮減により投下資本を適正化する。創出したキャッシュを成長投資と安定的な株主還元にバランスよく配分する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,504人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は968万円で、9期前と比べて+46.1%平均年齢は43.9歳、平均勤続年数は13.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,294
2018年3月1,279
2019年3月66244.014.51,243
2020年3月68843.413.61,257
2021年3月68443.513.81,238
2022年3月76844.014.11,221
2023年3月91744.313.91,223
2024年3月1,07244.314.01,203
2025年3月94544.313.21,318599
2026年3月96843.913.81,504406

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率11.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率69.2%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)68.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社15(国内 5 / 海外 10、うち連結子会社 14) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
本社 — 東京都新宿区2,006百万円
電子部品及び電子・電気機器
伊勢原事業所 — 神奈川県伊勢原市1,043百万円
電子部品及び電子・電気機器
四日市工場・研究所 — 三重県四日市市883百万円
工業薬品
伯東伊倉津太陽光発電所 — 三重県津市456百万円
その他
伯東福島太陽光発電所 — 福島県田村郡小野町164百万円
その他
伯東宮崎太陽光発電所 — 宮崎県小林市149百万円
その他
伯東登別太陽光発電所 — 北海道登別市134百万円
その他
伯東滝川ほほえみソーラーパーク — 北海道滝川市113百万円
その他
関西支店 — 大阪府大阪市淀川区8百万円
電子部品及び電子・電気機器
ほか5件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    Hakuto Enterprises Ltd.
    香港 九龍尖沙咀 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Hakuto Singapore Pte.Ltd.
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Hakuto Taiwan Ltd.
    台湾 台北市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Hakuto Enterprises (Shanghai) Ltd.
    中国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Hakuto(Thailand) Ltd.
    タイ バンコク · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Hakuto Engineering (Thailand)Ltd.
    タイ バンコク · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Hakuto Trading (Shenzhen) Ltd.
    中国 深圳市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Hakuto America Inc.
    アメリカ合衆国 デトロイト · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Hakuto Czech s.r.o.
    チェコ プラハ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    伯東ロジスティクス 株式会社
    東京都 新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    モルデック株式会社
    福島県 安達郡大玉村 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社クリアライズ
    茨城県 ひたちなか市 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社3社を開く
  • Rabyte Edge Pvt. Ltd.インド ノイダ76%
  • Rabyte Pte. Ltd.シンガポール76%
  • サンエー技研株式会社兵庫県 尼崎市33%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,812億円営業利益61億円前期と比べると減収減益で、売上が-1.0%、利益が-22.8%。

売上高
-1.0%
1,812億円
営業利益
-22.8%
61億円
純利益
-2.0%
50億円
営業利益率
3.4%
前期比 -0.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高2,275億円1,812億円
営業利益96億円61億円
純利益64億円50億円
1株あたり配当¥200

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は545億円、営業利益は23億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+21.7%、営業利益は+15.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q58614
2024年1Q448204.50
2024年2Q484275.630
2024年3Q472163.410
2024年4Q41612
2025年2Q898404.526
2025年4Q933394.225
2026年2Q838232.720
2026年4Q974383.930
2027年1Q545234.215

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,118億円から1,812億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は3.4%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1,1183420
2014年3月1,3264223
2015年3月1,3114634
2016年3月1,1632920
2017年3月1,2762019
2018年3月1,3873833
2019年3月1,4013625
2020年3月1,5322114
2021年3月1,6543631
2022年3月1,9157450
2023年3月2,33612089
2024年3月1,8206952
2025年3月1,83179734.351
2026年3月1,81261563.450

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,812億円のうち、営業利益として残るのは61億円3.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は50億円、売上の2.8%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金84.5%1,531億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.1%220億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.4%61億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
15.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.1pt
3.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.3pt
2.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.6pt
7.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが103億円、投資CFが−175億円で、差し引きのフリーCFは−72億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は187億円で、売上の1.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月7−18−16−11103
2014年3月17−2110−4111
2015年3月43−4−3739121
2016年3月210−552184
2017年3月26−12−191477
2018年3月−4218−292
2019年3月−12−2−7−1476
2020年3月−1630235−163147
2021年3月746−5380179
2022年3月9−5−44186
2023年3月−34−313−37168
2024年3月879−11596156
2025年3月106−46−6560149
2026年3月103−175100−72187

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,645億円。このうち返さなくてよい自己資本が698億円で、自己資本比率は41.6%(業種中央値50.6%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月74243630658.7
2014年3月82846536356.2
2015年3月82850832061.4
2016年3月76450825666.5
2017年3月78352725667.4
2018年3月84853631263.2
2019年3月87854633262.2
2020年3月1,12154058148.2
2021年3月1,16458058449.8
2022年3月1,31561769846.9
2023年3月1,45963982043.8
2024年3月1,37865971947.9
2025年3月1,30465564850.3
2026年3月1,64569894741.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
190億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
501億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
445億円
在庫として抱えている分
負債合計
947億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
65
/ 100
安定性自己資本比率28 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率284社中133位あたり、逆に低いのは売上成長率284社中229位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.5%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.4%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
41.6%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-1.0%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.8%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥5,330で、1年前と比べて+40.7%過去52週の値幅のなかでは94%の位置にある。

¥5,330-2.0%1ヶ月+3.5%1年+40.7%時価総額1,127億円
過去52週の値幅
安値¥3,680高値¥5,440

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)20.0倍
PER (会社予想)47.0倍
PBR1.45倍
配当利回り3.75%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+18.06%と急騰。25日線(4736.6円)を大きく上回り、75日線(4537.4円)も突破。52週高値5420円に接近、現在5360円は高値圏。上昇の原動力は、7月29日の出来高258,500株と急増、その後も高水準を維持。RSIは86.36と買われ過ぎ圏で、過熱感がある。短期的な調整リスクに注意しつつも、高値更新の勢いが続くかが焦点。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 45/100)

実績PER20.13倍は業界平均17.82倍をやや上回るが、予想PERが開示されず将来性不明。PBR1.48倍は平均1.24倍を上回りやや割高感。ROE7.5%は平均的で、配当利回り3.73%は平均2.98%を上回り魅力的。配当性向71.4%と高めだが、配当は安定。売上高は横ばいで成長性乏しい。やや割高要素と配当の高さが両立し、ほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)20.0倍17.9倍
PER (予想)47.0倍
PBR1.45倍1.24倍
ROE7.5%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、半導体市場の長期的な成長を背景に、材料需要が拡大するとみる。特に最先端プロセス向けの特殊ガスや高純度薬品の需要は堅調で、同社の技術提案力が武器になると評価。株価は1年で49%上昇しており、市場の期待の高さがうかがえる。一方、弱気派は、半導体の在庫調整や市況悪化で売上高が伸び悩んでおり、2026年3月期の営業利益率は3.37%と低下見込み。競争も激しく、材料価格の高騰が収益を圧迫すると懸念。

プラスに働く材料7
  • 半導体需要の拡大

    生成AIやEV向けの半導体投資で材料需要が増加

  • 技術提案力

    単なる販売でなく、プロセス改善提案で顧客と長期取引

  • 株価の上昇トレンド

    1年間で49%上昇し、市場の期待を反映

  • 株価が1年で49.4%上昇、強いモメンタム継続影響

    株価は1年間で49.4%上昇。上昇トレンドが継続する可能性が高く、需給は強い。

  • 最終利益は50億円台で3期連続安定通年影響

    最終利益は52億円→51億円→50億円とほぼ横ばい。大きな減益なく収益基盤は安定。

  • 配当利回り3.73%と高く、下値が堅い継続影響

    予想配当利回り3.73%。PER20倍台でも配当利回りが投資家を引きつける。

  • 外国人保有比率21.96%と高く、見直し買いが入りやすい継続影響

    外国法人持ち株比率21.96%と高い。海外投資家の選好が株価をサポート。

マイナスに働く材料7
  • 業績の横ばい

    売上高はここ数年ほぼ横ばいで、成長性に欠ける

  • 利益率の低下

    営業利益率は4.31%から3.37%へ低下見通し

  • 市況依存

    半導体市況の悪化が業績に直結

  • 営業利益が79億円から61億円へ減少2026年3月期影響

    営業利益は前期比18億円減の61億円。売上高も1812億円と減収に転じた。

  • 売上高が3期連続で停滞、1820億円前後通年影響

    売上高は1820億円→1831億円→1812億円。増収基調が止まり、業績の伸びしろが限定的。

  • PER20.13倍は利益成長を伴わない割高水準継続影響

    最終利益50億円に対し時価総額1133億円、PER20.13倍。成長鈍化下ではバリュエーション調整リスク。

  • ROE7.5%と資本効率が低く、割安感乏しい継続影響

    ROE7.5%、PBR1.48倍。自己資本利益率が1桁で、株価上昇は投機的な色彩。

次の決算で確かめる点
半導体向け売上高
主要市場の動向と受注環境を確認
粗利益率
技術提案による付加価値の変化を見る
在庫回転率
需要変動への対応力とリスク管理を見る

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり200で、前期から23.1%いまの株価に対する利回りは3.75%。

年間配当
¥200
1株あたり
配当利回り
3.75%
いまの株価に対して
配当性向
71.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月4063.7
2018年3月4615.034.9
2019年3月508.738.4
2020年3月500.0136.7
2021年3月6020.055.8
2022年3月160166.777.0
2023年3月28075.067.8
2024年3月2800.083.7
2025年3月260−7.1110.8
2026年3月200−23.171.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥200

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ24,612人。区分でいちばん多いのは個人・その他46.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が30.8%を占め、残る69.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他37.347.047.149.347.746.6
事業法人20.320.321.019.921.922.1
外国人個人13.213.213.813.815.115.1
自己株式14.718.219.018.711.010.9
金融機関15.111.710.612.511.58.6
外国法人11.86.06.03.53.06.9
証券会社2.41.91.61.00.70.7

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01公益財団法人高山国際教育財団19.99
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社6.08
03高山 一郎5.00
04高山 健5.00
05高山 龍太郎5.00
06伯東従業員持株会2.57
07株式会社SMBC信託銀行1.14
08株式会社日本カストディ銀行0.96
09JP Morgan Chase Bank 385,781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.69
10BNYM AS AGT/CLTS NON TREATY JASDEC (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.65

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+190%、1株純資産は14期で+82%。直近期のROEは7.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月921,9934.69.850.0
2014年3月1072,1295.29.037.4
2015年3月1552,3196.79.327.6
2016年3月932,3304.010.753.1
2017年3月872,4133.711.863.7
2018年3月1562,5686.210.034.9
2019年3月1192,6584.69.938.4
2020年3月702,6282.713.8136.7
2021年3月1492,8185.58.655.8
2022年3月2483,1438.39.977.0
2023年3月4713,41614.210.467.8
2024年3月2763,5078.020.483.7
2025年3月2733,4837.815.1110.8
2026年3月2663,6337.515.771.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

16名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は16名。2026/3期の役員報酬は総額251百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
宮下環代表取締役社長執行役員兼システムイノベーションカンパニープレジデント5515,900
新德布仁取締役常務執行役員ESG経営推進ユニット管掌兼コンプライアンス担当兼支店(管理関係)担当6524,300
石下裕吾取締役執行役員電子部品事業管掌兼デバイス営業推進本部長5411,600
海老原憲取締役執行役員コーポレートインテリジェンスユニットマネージャー兼経営企画部長兼財経部長兼グローバルビジネスユニットマネージャー574,989
松浦努取締役執行役員事業企画室管掌リスク管理担当567,214
高橋秀樹取締役執行役員ケミカルソリューションカンパニープレジデント兼営業本部長623,399
高山一郎取締役681,056,423
村田朋博取締役58
南川明取締役67
小山茂典取締役69
山元文明取締役(常勤監査等委員)691,300
岡南啓司取締役(監査等委員)69
残りの役員4名を開く
氏名役職年齢
加藤純子取締役(監査等委員)51
品田一子取締役59
石川克己取締役(常勤監査等委員)63
堤あづさ53

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)7553319628
社外取締役6559

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,028字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、子会社17社及び関連会社1社で構成され、電子・電気機器、電子部品の販売及び輸出入並びに工業薬品の製造・販売を主な内容として事業活動を展開しております。 当社グループの事業に係る位置付け及び報告セグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、事業区分は報告セグメントと同一であります。 電子部品事業………………当社が販売するほか、連結子会社Hakuto Enterprises Ltd.、Hakuto Enterprises (Shanghai) Ltd.、Hakuto(Thailand)Ltd.、Hakuto Singapore Pte.Ltd.、Hakuto Taiwan Ltd.、Hakuto Trading(Shenzhen) Ltd.、Hakuto America Inc.、Rabyte Edge Pvt. Ltd.、Rabyte Pte. Ltd.及びHakuto Czech s.r.o. においても販売しております。なお、その商品の一部は上記各連結会社間で売買取引されております。 連結子会社モルデック株式会社は、電子部品の製造販売及び一部の電子部品の加工を当社より受託しております。 電子・電気機器事業………当社が販売するほか、連結子会社Hakuto Enterprises Ltd.、Hakuto Enterprises (Shanghai) Ltd.、Hakuto(Thailand)Ltd.、Hakuto Singapore Pte.Ltd.、Hakuto Taiwan Ltd.、及びHakuto Engineering(Thailand)Ltd.においても販売しております。 当社は、電子・電気機器の一部を関連会社サンエー技研株式会社から仕入れております。なお、その商品の一部は上記各連結会社間で売買取引されております。 ケミカル事業………………当社は石油・石油化学関連、紙パルプ関連及び化粧品基剤等の製造・販売をしております。 その他の事業………………当社は太陽光発電事業を行っております。連結子会社伯東ロジスティクス株式会社は、業務請負業等を行っております。連結子会社株式会社クリアライズは、受託分析サービス事業及び水処理事業を行っております。 事業の系統図は次のとおりであります。当社と継続的で緊密な事業上の関係がある会社のみ記載しております。
経営方針・対処すべき課題5,253字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針・経営戦略等 当社グループは、2030年に目指す姿の実現に向け、2025年4月に策定した中期経営計画「Hakuto 2028」を推進しております。当社グループを取り巻く事業環境が大きく変化する中、エレクトロニクスとケミカルの2つの事業領域、そして商社機能とメーカー機能を併せ持つハイブリッド企業として、顧客優位で価値の向上に取り組み、中長期的な成長拡大と企業価値の向上を目指してまいります。 (事業環境) 当社グループが主力事業を展開しているエレクトロニクス業界は、生成AI関連投資やデータセンター向け投資の拡大を背景に、先端半導体及びその周辺領域を中心として引き続き高い成長が見込まれております。また、代替エネルギーや電力インフラ、水や空気などの環境対策領域においても新たなビジネス機会が広がっております。一方で、車載関連や産業機器向けをはじめとするその他の分野では需要回復になお濃淡があり、AI関連分野の好調さとそれ以外の分野との二極化が進む中で、既存技術や価値の陳腐化が進行しております。加えて、半導体を巡る供給体制や政策動向の変化もあり、当業界で求められる商社の役割・機能が変化し、その存在意義が改めて問われております。 (当社グループのビジョン) 当社グループのビジョンは、「顧客の進化を加速させるイネーブラーとしてかけがえのない存在になる」です。当社グループは、下記3つの「H」を念頭に、これまで培ってきた技術力や知見に加え、顧客課題に応じてモノ、サービス、技術、情報を組み合わせた複合的な価値提供を行うことで、顧客の事業成功・事業成長を支える存在としての役割を拡大し、ビジョンの実現を目指してまいります。 〔High-Value〕 顧客を進化させる価値提供 〔High-Technology〕 最先端技術を追求し、技術、情報を知見として提供する構想力・発想力 〔Humanity〕 人のこころを熱量で動かす (当社グループの役割) 当社グループは、エレクトロニクスとケミカルの2つの事業領域において、商社機能とメーカー機能を併せ持つハイブリッド企業として、多様な顧客ニーズに対応してまいりました。また、独立系専門商社として、仕入先及び顧客の双方に対して自由度の高い関係性を構築してきたことに加え、技術サポートや自社製品・サービスの提供を通じて、顧客との接点拡大に取り組んでまいりました。顧客を取り巻く環境は、事業ポートフォリオの変革、新たな競合の出現、環境・品質基準の高度化などにより、より複雑化しております。当社グループは、こうした変化に対応し、顧客課題の把握とその解決に向けて社内外のリソースを組み合わせ、複合的かつ最適な価値を提供してまいります。 (事業戦略) 顧客課題に応じた提供価値の複合化と新規創出は、当社グループの重要な事業戦略であると認識しております。そのため、M&Aや資本提携を通じて新たな価値を獲得し、注力事業及び周辺領域をさらに深掘りするとともに、既存事業とのシナジー創出を図ってまいります。また、新規事業開発に特化した「ビジネスインキュベーションセンター」を設置し、全社視点での事業・ソリューション開発を推進しております。加えて、海外市場における事業基盤の拡充にも取り組み、顧客の商品開発やバリューチェーン強化に貢献してまいります。 (経営目標) 当社グループは、2026年2月に連結子会社化したRabyte Pte. Ltd.及びRabyte Edge Pvt. Ltd.の損益寄与に加え、AIデータセンター関連の設備投資活発化に伴う先端半導体パッケージ基板向け製造装置案件の増加等、これまでの本計画における事業戦略の進捗を踏まえ、2029年3月期における定量目標を見直しており、見直し後の定量目標は以下のとおりです。なお、両社の連結子会社化により、今後のれん償却費の増加が見込まれることから、見直し後の計画においては、連結EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)を指標として追加しております。 当初計画   修正計画   *ご参考 2026年3月期実績 2029年3月期   2029年3月期 連結売上高   2,500億円以上   2,800~3,000億円   1,811億円 連結EBITDA   115億円以上   135~155億円   78億円 連結営業利益率   4%以上   4%以上   3.4% ROE   10%以上   10%以上   7.5% 株主還元   配当性向65~75%、 加えて下限値DOE5%(*)   配当性向65~75%、 加えて下限値DOE5%(*)   75.1% 成長施策の粗利益貢献率   30%   30%   ‐ *DOE=純資産配当率 (人材に関する取り組み) 当社グループは、中期経営計画「Hakuto 2028」において、「イネーブラーを体現する人材の確保と育成」を基盤強化戦略の一つに掲げております。ビジョンの実現に向け、求める人材像を「Think(考える力)」「Drive(推進する力)」「Refine(磨く力)」の3つの要件で再定義し、多様な人材の獲得、社員一人ひとりの成長支援、新たな組織文化の醸成に取り組んでおります。具体的には、エンジニア人材及びDX人材の採用・育成、ラーニングプラットフォーム「伯東の学びの場」による自律的な学びの支援、女性活躍及び管理職登用の支援、エンゲージメント向上に向けた施策等に取り組んでまいります。 (株主還元方針) 当社グループでは、資本収益性の向上を経営上及び財務上の重要課題と位置付けております。本計画期間中は、成長投資と株主還元のバランスを重視しつつ、安定的な株主還元を目指してまいります。具体的には、配当性向65~75%に加え、純資産配当率(DOE)5%の配当下限値を設定いたします。 本計画の着実な遂行により、当社グループならではの提供価値を追求し、顧客からかけがえのない存在として揺るぎない信頼を確立してまいります。 (2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループでは、各事業における技術の進化による新たな競合の出現、既存技術や価値の陳腐化の進行、並びに顧客ニーズの高度化・多様化に伴う専門商社に求められる役割・機能の変化を、優先的に対処すべき事業上の課題と認識しております。当連結会計年度においては、生成AI関連投資やデータセンター向け需要の拡大を背景とした成長機会が継続する一方、車載関連や産業機器向けをはじめとするその他の分野では需要回復になお濃淡があり、事業環境は分野ごとに異なる動きで推移いたしました。このような状況のもと、中期経営計画「Hakuto 2028」においては、顧客課題に応じて商品・製品とソリューションを組み合わせた複合的な価値提供と、それを支える事業ポートフォリオの拡充を重要な取り組みとしております。中期経営計画の2年目となる2026年度は、重点市場への経営資源の集中、各事業の収益性と資本効率を意識した経営の徹底、新規事業及び海外事業の拡大に向けた実行力の強化、並びに人的資本経営及びDX推進を通じた経営基盤の強化に取り組むことが重要であると考えております。 各事業セグメントにおける優先的に対処すべき事業上の課題、並びに財務上の課題は以下の通りであります。 (電子部品事業) 電子部品事業は、当社グループにおいて最大の売上規模を有する事業であります。生成AI関連投資やデータセンター向け需要の拡大などを背景に成長機会が見込まれる一方、車載関連分野ではEV関連需要の伸びの鈍化や顧客投資計画の見直し、産業機器分野では需要回復の遅れなど、不透明な事業環境が続いております。また、既存技術や商流のコモディティ化、他メーカーへの置き換えの進行などにより、従来型の販売活動のみでは差別化が難しくなっております。 したがって、同事業における対処の方向性は、顧客及び業界への理解を深め、製品の提供に加えて、顧客の求める情報や技術支援を含めた提案を行うことにより、ソリューション提供企業としての存在価値を高めていくことであります。さらに、重点市場における拡販、既存仕入先との取引深耕、新規仕入先及び新規商材の開拓を進めるとともに、評価・設計支援、品質サポート及び技術サポート体制の強化に取り組んでまいります。また、財務面においては、利益率及び在庫回転期間を意識した管理の高度化を通じて、収益性と資本効率の両立を図ってまいります。 (電子・電気機器事業) 電子・電気機器事業は、当社グループにおいて比較的高収益な事業であります。AI関連需要の拡大を背景に、先端半導体及び次世代パッケージング関連分野における高付加価値な製造装置への需要が高まる一方、需要の変動や急拡大に対応するための生産能力、技術人材、納期対応力及び導入後の保守・サービス体制の確保・強化が課題となっております。また、顧客ニーズの高度化・多様化が進む中、製品販売に加えて、付加価値の高い提案や、導入後を含めた技術サポート体制の強化が重要となっております。 したがって、同事業における対処の方向性は、メーカー機能を活かした自社ソリューションの強化、新規商材によるポートフォリオ拡充、及びエンジニアリング事業の高度化を進めることであります。さらに、スマートエンジニアリングの推進、アフターサービスや保守を含めた提供価値の拡充、人材育成及び営業機能の高度化に取り組むことにより、商社機能とメーカー機能の双方を強化し、高付加価値な事業基盤の構築を進めてまいります。 (ケミカル事業) ケミカル事業は、当社グループにおける特色あるメーカー事業でありますが、既存の主力市場である石油・石油化学関連及び紙・パルプ関連の需要構造は中長期的に変化しており、成長市場へのシフトが重要な課題となっております。また、環境規制の強化や顧客ニーズの高度化に対応し、製品の提供に加えて、技術支援や分析機能を活かした付加価値の提供が求められております。 したがって、同事業における対処の方向性は、環境・電子産業及びライフサイエンスの各領域における新規事業の創出を進めるとともに、規制強化に対応した技術開発、分析機能等を活かした提供価値の拡充に取り組むことであります。さらに、既存事業においては、販売価格の適正化、原価低減、製品配合及びラインアップの最適化を進めることにより、収益基盤の強化を図ってまいります。 〔参考〕:過去5期のセグメントごとの売上高、及びセグメント利益(金額単位:百万円) 決算期   2022年3月期   2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 電子部品事業   売上高 セグメント利益   157,119 3,682   197,818 10,462   144,287 5,929   142,961 5,239   140,274 3,933 電子・電気 機器事業   売上高 セグメント利益   21,609 2,104   22,717 1,665   26,547 1,777   27,241 2,498   25,300 2,083 ケミカル事業   売上高 セグメント利益   12,300 1,337   12,615 849   10,788 35   10,789 △9   11,156 625 海外事業においては、中華圏で地域特性を踏まえた事業体制の強化を図るとともに、ASEAN諸国及びインド等の成長市場で市場開拓を進め、商材・技術・サービスを組み合わせた提案を通じて事業拡大を図ってまいります。 (財務上の課題) 当社グループにおいては、資本コストや株価を意識した経営の重要性を踏まえ、資本効率の改善を優先的に対処すべき課題と認識しております。具体的には、事業別ROICマネジメントを実践し、事業別に定めたKPIの達成に向けた重要施策を推進するとともに、運転資本、特に棚卸資産の効率化や政策保有株式の縮減を進めることで、投下資本の適正化を図ってまいります。さらに、これらにより創出したキャッシュを新規事業やM&Aを含む成長投資に適切に配分するとともに、安定的な株主還元とのバランスを図りながら、キャピタルアロケーションの最適化を進め、資本収益性の改善を通じて中長期的な企業価値の向上に努めてまいります。
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会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループではリスクを「グループの収益又は損失に影響を与える不確実性」と捉え、複雑化・多様化するリスクに対して適切な対策を講じることにより、リスクの回避や顕在化した場合の被害を最小限に抑える予防的活動を含めた取組みをリスクマネジメントと位置付けております。 こうした考えに基づき、当社ではリスクを組織的に管理するために必要な基本事項を定め、事業活動におけるリスクを統括的に把握し、適切に管理することを目的として、リスクマネジメント委員会を設置し、リスクの的確な把握と実効性のある予防的活動に取り組んでおります。 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況等に重要な影響を与える可能性がある主要なリスクとして、以下の事項を記載しておりますが、これらのリスクは必ずしも全てを網羅したものではなく、想定していないリスク又は重要性が低いと考えられる他のリスクの影響を受ける可能性があります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (外部環境に起因するリスク) (1)経済、市場動向に関するリスク 当社グループの業績は、マクロ経済動向に少なからず影響を受けますが、電子部品事業及び電子・電気機器事業においては、エレクトロニクス業界全体の市場動向に大きく影響を受けます。具体的には、半導体市場の需給動向、民生用、産業用、自動車関連等の各分野における顧客の在庫保有状況、半導体設備への投資及び設備の稼働状況等が挙げられます。 近年のエレクトロニクス業界においては、生成AIの利活用拡大等を背景としたデータセンター向け需要の拡大が続く一方、AI関連以外の分野でも在庫調整の進展に伴い回復の動きが見られております。他方で、部材価格の上昇や物価高の影響を受けやすい分野もあり、需要分野ごとに市況の変動に差が生じております。また、エレクトロニクス業界のグローバル化が進む中、海外子会社を有する当社グループは、国内のみならず、アジア、欧米を中心とした世界各国の経済、市場動向にも影響を受けます。加えて、中東情勢の緊迫化等に伴うエネルギー価格の上昇や物流の混乱、各国の通商政策や関税政策の変化等により、国外取引先とのサプライチェーンの見直しを余儀なくされる可能性があります。 当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期については予測が困難であるものの、顕在化した場合には、当社グループの業績及び今後の事業計画に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクに対しては、仕入先企業や販売先企業又は同業他社の動向等に常に注視し、マクロ経済や世界情勢、業界動向の変化を的確に捉え、経営施策に反映させるよう努めております。 (2)災害並びに感染症に関するリスク 当社グループは、神奈川県伊勢原市に電子部品事業及び電子・電気機器事業の物流・サービス拠点を、三重県四日市市にケミカル事業の生産・研究開発拠点を有するなど、国内外に複数の物流、生産拠点並びに施設があります。これらの施設が地震、火災等により被災し、又は施設内において感染症等が発生した場合には、一時的に商品及び製品の出荷が困難となる可能性があります。また、取引先企業において同様の災害や感染症が発生した場合には、サプライチェーンの確保が困難となる可能性があります。当該リスクが顕在化した場合には、当社グループの業績及び今後の事業計画に影響を及ぼす可能性があります。 (技術・競合に起因するリスク) (3)技術、開発動向に関するリスク 当社グループが取り扱う電子部品、電子・電気機器及び工業薬品は、技術革新や市場ニーズの変化により、優位性を有する競合製品または代替技術が市場投入されることで陳腐化し、競争力が低下する場合があります。 また、近年は中国をはじめとする新興国企業の台頭により、技術面又は価格面で競争力を有する製品が市場に多く投入されるようになっており、アジア地域を中心にローカルビジネスの強化を重要な成長戦略の一つとして位置付けている当社グループにとって、事業展開上の阻害要因となる場合があります。 当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期については予測が困難であるものの、顕在化した場合には、当社グループの業績及び今後の事業計画に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、技術動向や市場ニーズの変化を継続的に把握し、取扱商材の見直しや新規商材・新規事業の開拓等を通じて対応しております。 (4)価格競争並びに競合に関するリスク 当社グループが取り扱う電子部品、電子・電気機器及び工業薬品は、最終製品を製造販売する国内外の顧客が、競争激化や国内市場の縮小等のさまざまな要因により、厳しい価格競争に置かれているため、継続的にコストダウンの要求を受けております。 また、電子部品事業においては、半導体デバイス等のコモディティ化及び低付加価値化の進行に伴い、競合サプライヤーや競合代理店との差別化がより困難となる中、競合企業間の価格競争がさらに激化することにより、利益面での影響を受けやすくなっております。当該リスクに対しては、技術力を活かしたソリューションビジネスへの取組み等により競合代理店との差別化を図るとともに、労働生産性の改善に向けて、DX・デジタル化の推進による業務効率の向上に努め、収益性の確保に取り組んでおります。 (5)商権の喪失に関するリスク 商社事業の電子部品事業及び電子・電気機器事業では、多くの商権(仕入先との代理店契約に基づく製品販売権)が事業の根幹を形成しております。仕入先との代理店契約には、契約期間や契約解除要件が定められており、その解除権は当社グループと仕入先の双方が有しております。 近年のエレクトロニクス業界においては、M&A等による事業再編が活発化しており、エレクトロニクス関連製品を取り扱う販売代理店においても、商流の見直しや統廃合の動きが見られます。当社グループは、商権の維持や新規獲得に向けた取組みを継続しておりますが、仕入先企業における事業再編、販売子会社の設立、直販化、競合代理店への商流変更等により、商権を喪失する場合があります。 当該リスクが顕在化した場合には、当社グループの業績及び今後の事業計画に影響を及ぼす可能性があります。 (財務リスク) (6)運転資本に関するリスク 輸入半導体等多くの外国製品を取り扱う当社グループは、国内企業との商取引習慣の違いによる支払条件のギャップを吸収し、キャッシュ・フローの調整を図る金融機能を担っております。近年のエレクトロニクス業界においては、仕入先(半導体メーカー等)と顧客(電機メーカー等)の再編による大規模化、設備投資及び研究開発資金の増大等を背景に、売掛債権の回収と買掛債務の支払いとの間に一定期間の差が生じております。また、地政学リスクの高まりや自然災害の増大等を背景に、BCP(事業継続計画)の観点から一定水準の棚卸資産を保有する必要があり、運転資本が高水準となる場合があります。 その結果、当社グループのCCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)の短縮が進まない場合には、当社グループのキャッシュ・フローに影響を及ぼすとともに、運転資本の調達コストの上昇により、業績に影響を及ぼす可能性があります。 さらに、棚卸資産については、市場動向、販売状況及び顧客の在庫保有状況により滞留するリスクがあります。当社グループでは、顧客企業の生産計画を基に、仕入先企業の生産のリードタイムとの均衡を図ることで、余剰在庫が生じないように努めるとともに、需給管理体制の強化や在庫管理の高度化を進めております。もっとも、一定の在庫期間を経過し、かつ、受注のない滞留在庫については、収益性の低下を反映して帳簿価額を切り下げることにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 〔参考〕:過去5期のCCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル/連結ベース) 決算期   2022年3月   2023年3月   2024年3月   2025年3月   2026年3月 棚卸資産平均回転期間(月)   2.6   2.7   4.0   3.9   3.6 売掛債権平均回収期間(月)   2.9   2.8   3.4   3.0   3.4 支払債務平均支払期間(月)   1.5   1.5   1.9   1.8   1.6 キャッシュ・コンバージョン・サイクル(月)   4.1   4.0   5.5   5.1   5.3 ※ 棚卸資産平均回転期間=((前期末棚卸資産+当期末棚卸資産)÷2)÷(当期売上原価÷12) ※ 売掛債権平均回収期間=((前期末売掛債権+当期末売掛債権)÷2)÷(当期売上高÷12) ※ 支払債務平均支払期間=((前期末支払債務+当期末支払債務)÷2)÷(当期仕入高÷12) ※ キャッシュ・コンバージョン・サイクル=棚卸資産平均回転期間+売掛債権平均回収期間-支払債務平均支払期間 ※ 棚卸資産=商品及び製品+仕掛品+原材料及び貯蔵品 ※ 売掛債権=売掛金+受取手形+電子記録債権 ※ 支払債務=買掛金+支払手形+電子記録債務 ※ 仕入高=当期商品仕入高+当期原材料仕入高 (7)為替動向に関するリスク 当社グループの事業はアジア地域を中心に各国にまたがり展開しており、取引通貨についても各国の現地通貨に加えて日本円、米国ドル、ユーロなど多岐にわたるため、為替変動によるリスクが存在しております。当社グループでは、為替相場の変動リスクを回避することを目的として、「市場リスク管理規程」及び「外国為替予約締結マニュアル」に従い、為替予約等によるリスクヘッジ策を実施しております。 為替変動は、仕入コスト、販売収益、外貨建資産・負債の評価等を通じて、当社グループの事業に多面的な影響を及ぼします。当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期については予測が困難であるものの、短期間のうちに急激な為替変動が発生した場合には、当社グループの業績やキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。 〔参考〕:過去5期の伯東単独業績における調達地域別仕入高(原材料費及び外注費を含む) 決算期   2022年3月   2023年3月   2024年3月   2025年3月   2026年3月 合 計 (百万円)   150,353   176,845   140,282   121,550   126,811 国内調達(百万円)   59,525   89,641   92,306   74,919   75,806 海外調達(百万円)   90,828   87,203   47,975   46,630   51,004 (8)借入金に関するリスク 当社グループは運転資金、設備投資資金及びM&A資金等の一部を金融機関より調達しております。市場金利の上昇や当社グループの業績悪化等、個別の理由により資金調達条件が悪化した場合には、支払利息の増加等を通じて、当社グループの業績及び今後の事業計画に影響を及ぼす可能性があります。金融機関からの借入の一部には、純資産や経常損益の金額等を基準とした財務制限条項が付されているものがあり、将来においてこうした財務制限条項に抵触し、期限の利益を喪失した場合には、当社グループの資金繰りに影響を及ぼす可能性があります。 なお、当社グループは、金利リスクを回避する目的で金利を実質的に固定化する金利スワップを利用しております。また、ヘッジ会計の要件を満たす取引についてはヘッジ会計を適用しております。 〔参考〕:過去5期の借入金残高及び平均金利(連結ベース) 決算期   2022年3月   2023年3月   2024年3月   2025年3月   2026年3月 (短期借入金) 前期末残高(百万円)   12,400   15,300   22,700   15,800   12,900 当期末残高(百万円)   15,300   22,700   15,800   12,900   25,427 平均利率   0.3%   0.3%   0.5%   0.9%   1.8% (1年内返済長期借入金) 前期末残高(百万円)   3,880   4,690   6,100   8,870   6,698 当期末残高(百万円)   4,690   6,100   8,870   6,698   7,803 平均利率   0.5%   0.5%   0.6%   0.7%   1.2% (長期借入金) 前期末残高(百万円)   12,765   12,624   12,809   11,175   15,218 当期末残高(百万円)   12,624   12,809   11,175   15,218   24,147 平均利率   0.5%   0.6%   0.7%   0.8%   2.1% (9)のれんの減損リスク 当社グループは、企業買収の際に生じたのれん及び無形固定資産を計上し、一定期間で償却を行っております。当該のれんについては、将来の超過収益力を適切に反映しているものと判断しておりますが、事業環境の変化等により期待する成果が得られなかった場合には、当該のれんについて減損損失を計上し、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (法的リスク) (10)製造物責任(PL)並びに得意先等からの求償に関するリスク 商社事業の電子部品事業及び電子・電気機器事業では、納期遅延や品質不良等の理由により顧客から求償を受けた場合には、顧客との協議により求償金額の軽減を図るとともに、仕入先からの補填を受けるよう努めておりますが、常に当社グループの負担額がゼロになるとは限りません。 製造販売業のケミカル事業では、納期遅延や品質不良に加え、当社製品が顧客の設備や周辺環境に及ぼす影響等を理由として、顧客から求償を受けることがあります。 当社グループでは、品質不良等の製造物の欠陥による損害、回収費用その他これらに関連して発生する損失リスクに備え、製造物責任(PL)保険及び専門事業者賠償責任(E&O)保険に加入するとともに、リコール保険の活用も含めた対応を行っておりますが、最終的に当社グループが負担する賠償額、回収費用その他の費用の全てを補填できるとは限りません。 当連結会計年度において重要な求償又は賠償の支払いはありませんが、当該リスクが顕在化した場合には、民事上の賠償責任に加え、許認可又は資格の取消し・停止、レピュテーションの低下等の間接的損害により、当社グループの業績及び今後の事業計画に影響を及ぼす可能性があります。 (11)法的規制に関するリスク 当社グループは、国内外に拠点を有し事業を展開しており、国内及び外国の法的規制を受けております。これらの法令や規則を遵守できなかった場合、各国当局から事業活動が制限され、今後の事業計画に大きな影響を及ぼす可能性があります。 特に安全保障貿易管理については、米中対立の長期化等の地政学リスクにより、規制措置は強化される傾向にあり、慎重な対応が必要な状況にあります。これに対して当社では、子会社・関係会社を含めた従業員に対する教育を実施し、輸出関連法規の遵守に努め、当社が販売する製品および設計・製造・使用に係る技術等が、規制される貨物等として直接又は間接を問わず規制対象地域等へ輸出されることを防止する取組みを行っております。 (その他のリスク) (12)情報セキュリティに関するリスク 当社グループは、情報資産を保護するため「情報セキュリティ基本方針書」並びに「情報セキュリティ対策標準書」を制定した上で、「情報セキュリティ委員会」を設置し、情報セキュリティ対策を強化しております。具体的には、会社支給のPC・情報端末への盗難・紛失対策、機密情報の不正持ち出しに対する対策、情報セキュリティに関する継続的な社内教育等を実施しております。また、近年はサイバー攻撃による情報資産の社外流出リスクが高まっていることから、当社グループが利用する情報システム及びネットワークインフラについては、外部専門機関によるサイバーセキュリティ診断を実施し、脆弱性の検出とリスクの解消に努めております。 当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期については予測が困難であるものの、事故又は故意により当社グループの情報資産が流出した場合には、刑事責任や民事賠償責任に加えて、復旧費用の発生やレピュテーションの低下等の間接的損害により、当社グループの業績及び今後の事業計画に影響を及ぼす可能性があります。 (13)人材確保や育成に関するリスク 当社グループでは、持続的な企業成長のためには、顧客課題を起点に社内外のリソースを組み合わせ、複合的な価値提供を担う人材の採用及び育成が重要であると認識しております。事業発展のために必要な人材、特にエンジニア人材、DX人材、グローバル人材等を十分に採用・育成できなかった場合、又は想定以上に人材が流出した場合には、中長期的に当社グループの業績及び今後の事業計画に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、中期経営計画「Hakuto 2028」において掲げる「イネーブラーを体現する人材の確保と育成」に向け、新卒採用のみならず中途採用においても採用活動の強化に努めるとともに、ラーニングプラットフォーム「伯東の学びの場」による自律的な学びの支援、DX関連資格の取得支援、女性活躍及び管理職登用の支援、エンゲージメント向上に向けた取組等を通じて、人材の確保・育成・活用・定着に取り組んでおります。また、エンゲージメントサーベイの結果を踏まえた課題の特定及び改善に取り組むとともに、入社者に対するフォローアップ等を行っております。 (14)海外事業におけるコーポレートガバナンスに関するリスク 当社グループは、海外子会社を通じて中華圏及びアセアンを中心に海外展開を図っており、連結売上高に占める海外売上高の割合は約40%となっております。加えて、インド及びシンガポールの電子部品商社を新たに連結子会社化しており、今後も海外売上高の比率は高水準で推移することが予想されます。 海外子会社においては、各国の商慣習や法規制に加え、地政学リスク等、国内とは異なるリスクにさらされていることから、グループ統制によるリスク管理が重要であると認識しております。グループ統制の不足や連携不十分等により、現地における政治・社会情勢や法令・税制の変化に対する対応の遅れなど、管理上の問題が発生する可能性があります。特に、海外における訴訟案件や従業員による不適切行為等については、当社グループの業績や社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、中華圏及びアセアンに地域統括責任者を任命し、現地管理の強化を図るとともに、グループ諸規程について継続的なレビュー及び適切な運用状況の確認を行っております。加えて、コンプライアンス研修の実施等を通じて、コーポレート・ガバナンスの強化に取り組んでおります。 (15)AIに関するリスク 当社グループにおいては、近年のAI技術の進展に伴い、以下のリスクが生じる可能性があります。 ・生成AI等の活用に伴う情報セキュリティに関するリスク ・誤情報の利用による意思決定精度の低下に関するリスク ・知的財産権及び契約条件への抵触に関するリスク ・各部門が個別に導入又は利用することによるガバナンスの不統一等に関するリスク また、AI技術の活用方針や投資判断が適切に管理されない場合には、業務効率化や新規事業創出の機会を十分に活かせず、当社グループの事業運営、業績及び今後の事業計画に影響を及ぼす可能性があります。 これらのリスクに対応するため、当社グループでは2026年度より、リスクマネジメント委員会の配下に全社横断的な「AIワークフォース」を設置し、既存のリスク管理体制及び内部統制の枠組みのもとで、AI活用に関するガバナンス体制の整備を進めてまいります。当該ワークフォースでは、国の「AI事業者ガイドライン」に即したAIの導入・利用に関するガイドラインの整備、投資案件の評価及び優先順位付け、データ管理及び情報セキュリティの観点からのリスク評価、並びに導入後の運用状況のモニタリング等を実施いたします。 さらに、法務部、デジタル戦略推進部、経営企画部及び事業部門等が連携し、AI利用に伴うリスクの把握及び対応策の検討を継続的に行うことにより、内部統制の強化及びリスク管理体制の高度化に努めてまいります。 これらの取組みを通じて、AI技術の活用に伴うリスクの低減及び適切な管理に努めてまいります。
経営成績の分析 (MD&A)9,620字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次の通りであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 a.  財政状態 当連結会計年度末における流動資産は前連結会計年度末と比較して175億36百万円(16.0%)増加し、1,270億68百万円となりました。これは主に既存の海外子会社での増加に加え、当連結会計年度末より連結子会社が2社増加したことにより受取手形、売掛金及び契約資産が119億55百万円増加したためであります。 固定資産につきましては、前連結会計年度末と比較して165億72百万円(79.5%)増加し、374億15百万円となりました。これは主にRabyte Pte. Ltd.及びRabyte Edge Pvt. Ltd.の取得に関連してのれんが130億35百万円増加したためであります。 以上のことから、当連結会計年度末における資産の部全体としては、前連結会計年度末と比較して341億8百万円(26.2%)増加し、1,644億84百万円となりました。 負債につきましては、流動負債が前連結会計年度末と比較して201億61百万円(42.7%)増加し、673億58百万円となりました。これは主に運転資本(商品仕入)の増加に加え、当連結会計年度末より連結子会社が2社増加したことにより支払手形及び買掛金が59億31百万円、短期借入金が136億33百万円増加したためであります。 固定負債は前連結会計年度末と比較して96億60百万円(54.8%)増加し、272億93百万円となりました。これは主に長期借入金が89億28百万円増加したためであります。 以上のことから、当連結会計年度末における負債の部全体としては、前連結会計年度末と比較して298億22百万円(46.0%)増加し、946億51百万円となりました。 純資産につきましては、前連結会計年度末と比較して42億86百万円(6.5%)増加し、698億33百万円となりました。これは主に為替換算調整勘定が19億56百万円増加、非支配株主持分が14億46百万円増加したためであります。 b.  経営成績 当連結会計年度における世界経済は、生成AI関連投資の拡大を背景に、総じて底堅く推移いたしました。しかしながら、年度末の中東情勢緊迫化に伴うエネルギー価格の上昇や物流の混乱から、景気は減速傾向にあり、先行きに対する不確実性が一段と高まっております。 我が国経済におきましては、高水準の賃上げ継続や旺盛な設備投資に支えられ、内需主導の緩やかな回復基調が続きました。一方で、資源価格の上振れによる原材料コストの負担増や、物価高が個人消費に与える影響も懸念されており、景気の先行きについては依然として不透明な状況にあります。 当社グループが主力事業を展開するエレクトロニクス業界においては、AIエージェントの実用化に伴うデータセンター向け投資が一段と加速し、先端半導体やメモリの需給逼迫と価格上昇が継続いたしました。また、在庫調整が一巡した車載・産業機器向け需要も回復基調に転じ、総じて堅調に推移しました。一方、部材コスト高による民生用機器の収益圧迫や地政学リスクの影響も注視されるなど、市況の二極化が進んでおります。 このような状況のもと、当社グループの電子部品事業においては、車載関連を中心に需要低迷や顧客の在庫調整が継続したことにより、対前年同期比で減収となりました。 電子・電気機器事業においては、PCB関連及びパワーデバイス向け装置の需要低下により販売が減少し、対前年同期比で減収となりました。 ケミカル事業においては、化粧品基剤の海外向け出荷が増加したことに加え、石油石化分野の販売も比較的堅調に推移したことなどにより、対前年同期比で増収となりました。 以上の結果、当連結会計年度の連結売上高は1,811億78百万円(前年同期比1.1%減)となりました。 損益面につきましては、連結売上総利益は280億80百万円(同0.7%増)となり、連結販売費及び一般管理費として220億0百万円(同10.2%増)を計上した結果、連結営業利益は60億80百万円(同23.2%減)、連結経常利益は55億79百万円(同23.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は50億9百万円(同2.4%減)となりました。 また、1株当たり当期純利益は266円14銭となり、前連結会計年度より6円62銭減少いたしました。 収益性及び資本効率に係る各指標につきましては、当連結会計年度における売上高営業利益率は3.4%(前連結会計年度は4.3%)、総資産経常利益率は3.8%(同5.5%)、自己資本当期純利益率は7.5%(同7.8%)となりました。 報告セグメント別の経営成績につきましては、以下のとおりです。 詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (セグメント情報等)」をご参照ください。 〔電子部品事業〕 電子部品事業では、車載関連用途において日系自動車メーカー向け需要の低迷やEVの普及減速等がみられたほか、民生・モバイル分野の回復も鈍く、売上高は減少しました。一方、産業機器分野では顧客の在庫調整に改善の動きがみられ、光部品関連は5G投資等を背景に伸長しました。 この結果、当連結会計年度の売上高は1,402億74百万円(前年同期比1.9%減)となり、販売減少に伴う利益額の減少や為替影響に加えM&A取得関連費用の計上等により、セグメント利益は39億33百万円(同24.9%減)となりました。 〔電子・電気機器事業〕 電子・電気機器事業では、真空関連において半導体工場向け環境測定装置および理化学向け分析装置の販売が引き続き堅調に推移し、売上高は増加しました。一方、PCB関連ではサーバー・PC向けパッケージ基板メーカーの投資抑制が継続し、パワーデバイス向け装置では需要が低下したことから、いずれも販売は減少しました。 この結果、当連結会計年度の売上高は253億円(前年同期比7.1%減)となり、販売減少に伴う利益額の減少等の要因により、セグメント利益は20億83百万円(同16.6%減)となりました。 〔ケミカル事業〕 ケミカル事業では、紙・パルプ分野において顧客プラントの稼働減や閉鎖により販売が減少しました。一方、石油石化分野では国内向けの販売が比較的堅調に推移しました。化粧品分野でも需要の回復基調が継続し、海外向け出荷の増加などにより化粧品基剤の販売が増加しました。 この結果、当連結会計年度の売上高は111億56百万円(前年同期比3.4%増)となり、セグメント利益は6億25百万円(前年同期はセグメント損失9百万円)となりました。 〔その他の事業〕 その他の事業では、当社の物流管理全般の受託事業および太陽光発電事業に加え、前期下半期から材料調査などの受託分析・試験評価事業を行っております。当連結会計年度の売上高は48億53百万円(前年同期比89.5%増)となり、一方、連結子会社に係るのれん償却費や新規事業関連費用の計上などにより、セグメント損失は7億5百万円(前年同期はセグメント利益1億31百万円)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における連結キャッシュ・フローにつきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは102億73百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは175億33百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは100億17百万円の収入、現金及び現金同等物に係る換算差額が10億61百万円の増加となったため、現金及び現金同等物は前連結会計年度末と比較して38億19百万円増加し、当連結会計年度末は187億49百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因につきましては、以下のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) エレクトロニクス関連の商社事業を展開する当社グループでは、市況や事業動向により売上債権や棚卸資産等の運転資本が増減し、営業キャッシュ・フローが変動いたします。当連結会計年度においては、法人税等の支払額23億83百万円等の支出要因がありましたが、税金等調整前当期純利益77億75百万円、棚卸資産の減少額31億16百万円等の収入要因により、営業活動によるキャッシュ・フローは102億73百万円の収入となりました。なお、前連結会計年度には棚卸資産の減少額117億33百万円等により、105億89百万円の収入となっておりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動として、主に新規事業に係る投資やケミカル事業における製造及び研究設備の更新等の資本的支出の他、必要に応じてM&Aやアライアンス等の非連続投資を行っております。当連結会計年度においては、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出178億18百万円等により投資活動によるキャッシュ・フローは175億33百万円の支出となりました。なお、前連結会計年度には、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出37億14百万円等により、45億68百万円の支出となっておりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 運転資本の増減による営業キャッシュ・フローの変動に対して、主に有利子負債による調整を行っております。当連結会計年度においては、配当金の支払い額43億28百万円等の支出要因がありましたが、短期借入による収入(純)70億50百万円、長期借入による収入160億円等の収入要因により、財務活動によるキャッシュ・フローは100億17百万円の収入となりました。なお、前連結会計年度には、配当金の支払額50億79百万円等により、財務活動によるキャッシュ・フローは65億7百万円の支出となっておりました。 なお、キャッシュ・フロー指標のトレンドは下記のとおりであります。 2022年3月期   2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 自己資本比率   46.9%   43.8%   47.9%   50.3%   41.6% 時価ベースの自己資本比率   36.6%   63.0%   77.0%   59.4%   47.7% キャッシュ・フロー対 有利子負債比率   3,796.7%   -   418.8%   333.2%   564.9% インタレスト・カバレッジ・レシオ   5.8倍   -   47.0倍   33.8倍   23.7倍 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い (注)1.いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。 2.株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。 3.キャッシュ・フロー及び利払いは、連結キャッシュ・フロー計算書に計上されている「営業活動によるキャッシュ・フロー」及び「利息の支払額」を用いております。 4.有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち、利子を支払っているすべての負債を対象としております。 5.2023年3月期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオは、営業キャッシュ・フローがマイナスのため、記載を省略しております。 ③生産、受注及び販売の実績 a.  生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (2025年4月1日から 2026年3月31日まで)   前年同期比(%) 電子部品事業 (百万円)   1,818   148.1 ケミカル事業 (百万円)   6,579   108.1 合計 (百万円)   8,398   114.8 (注)金額は販売価格によっております。 b.  商品仕入実績 当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (2025年4月1日から 2026年3月31日まで)   前年同期比(%) 電子部品事業 (百万円)   121,762   105.1 電子・電気機器事業 (百万円)   16,125   87.5 ケミカル事業 (百万円)   7,465   112.1 その他の事業 (百万円)   1,104   - 合計   (百万円)   146,457   103.9 (注)セグメント内の内部取引を相殺消去しております。 c.  受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高   前年同期比(%)   受注残高   前年同期比(%) 電子部品事業(百万円)   137,849   108.1   55,224   105.9 電子・電気機器事業(百万円)   36,535   130.1   19,802   111.4 ケミカル事業(百万円)   11,495   107.8   1,156   107.8 その他の事業(百万円)   5,268   228.3   717   231.3 合計   191,146   113.4   76,899   107.8 (注)セグメント内の内部取引については消去しておりますが、セグメント間の内部取引については消去しておりません。 d.  販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (2025年4月1日から 2026年3月31日まで)   前年同期比(%) 電子部品事業 (百万円)   140,274   98.1 電子・電気機器事業 (百万円)   25,300   92.9 ケミカル事業 (百万円)   11,156   103.4 その他の事業 (百万円)   4,853   189.5 合計  (百万円)   181,585   98.9 (注)1.セグメント内の内部取引については消去しておりますが、セグメント間の内部取引については消去しておりません。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次の通りであります。 相手先   前連結会計年度 (2024年4月1日から 2025年3月31日まで)   当連結会計年度 (2025年4月1日から 2026年3月31日まで) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 株式会社デンソー   21,125   11.5   19,144   10.6 ※販売実績には、当該顧客と同一の企業集団に属する顧客に対する販売実績を含めております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たって、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 4.会計方針に関する事項」に記載しております。また重要な会計上の見積りは「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.  経営成績等の状況 当社グループでは、エレクトロニクスとケミカルの2つの事業領域、そして商社とメーカー機能を併せ持つハイブリッド企業として、中長期的な成長拡大と新たな価値創出を目指すため、2028年度を最終年度とする新中期経営計画「Hakuto 2028」を策定し、2025年4月30日に公表しました。世界的な物価・資源高、半導体の戦略物資化など、世界情勢の不透明性は高まっておりますが、AI関連及び半導体製造に対する様々な投資活動を中心に、エレクトロニクス業界は引き続き高い成長が見込まれております。また、当業界で求められる商社の役割・機能が変化し、その存在意義が改めて問われております。このような事業環境の下、当社グループならではの提供価値を追求し、顧客からかけがえのない存在として信頼を確立するため、この中期経営計画をマイルストーンとして位置付けております。 当連結会計年度の売上高は前連結会計年度と比較して19億54百万円(1.1%)減少し、1,811億78百万円となりました。これは主に電子部品事業において、車載関連用途の日系自動車メーカー向け需要の低迷やEVの普及減速等がみられ、民生・モバイル分野の回復も鈍かったほか、電子・電気機器事業において、PCB関連及びパワーデバイス向け装置の需要低下により販売が減少したためであります。 売上総利益は、前連結会計年度と比較して2億2百万円(0.7%)増加し、280億80百万円となりました。売上総利益率は15.5%となり、前連結会計年度より0.3ポイント改善いたしました。 販売費及び一般管理費は、前連結会計年度と比較して20億35百万円(10.2%)増加し、220億0百万円となりました。これは主にM&A取得関連費用の増加等により業務委託費が5億9百万円増加したことによります。 営業利益は、前述の通り販売費及び一般管理費が増加したため、前連結会計年度と比較して18億32百万円(23.1%)減少し、60億80百万円となりました。また、営業利益率は3.4%となり、前連結会計年度より0.9ポイント下落いたしました。 営業外収益は、受取配当金が21百万円減少したこと等により前連結会計年度と比較して48百万円減少し6億4百万円となり、営業外費用は、支払利息が増加したものの、為替差損が2億87百万円減少し、6億9百万円になったこと等により前連結会計年度と比較して1億39百万円減少し、11億5百万円となりました。その結果、経常利益は前連結会計年度と比較して17億42百万円(23.8%)減少し、55億79百万円となりました。 特別利益は、政策保有株式の縮減により投資有価証券売却益21億89百万円を計上したこと等により、前連結会計年度と比較して19億4百万円増加し21億98百万円となり、特別損失は、前連結会計年度と比較して51百万円減少し2百万円となりました。その結果、税金等調整前当期純利益は前連結会計年度と比較して2億13百万円(2.8%)増加し、77億75百万円となりました。 法人税等合計額は、法人税、住民税及び事業税25億53百万円を計上したこと等により、27億65百万円となりました。 以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度と比較して1億21百万円(2.4%)減少し、50億9百万円となりました。 また自己資本当期純利益率(ROE)は7.5%となり、前連結会計年度より0.3ポイント下降しました。 なお、当社は、2025年4月30日に公表いたしました2025年度から2028年度を計画期間とする中期経営計画「Hakuto 2028」について、2026年5月25日に見直しを行いました。 これは2026年2月に連結子会社化したシンガポールとインドを主要拠点とするエレクトロニクス商社であるRabyte Pte. Ltd.及び Rabyte Edge Pvt. Ltd.の損益寄与に加え、昨今のAIデータセンター関連の設備投資活発化に伴う先端半導体パッケージ基板向け製造装置案件の増加等、これまでの中期経営計画における事業戦略の施策進捗を踏まえ、改めて定量目標として反映いたしました。 また、両社の連結子会社化により、今後のれん償却費の増加が見込まれることから、今回の修正計画より連結EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)を記載することにいたしました。修正後の経営目標数値等につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。 引き続き、本計画にて掲げた全社戦略並びに事業戦略の遂行により、更なる企業価値の向上に努めてまいります。 b.  資本の財源及び資金の流動性についての分析 商社事業である電子部品事業と電子・電気機器事業で売上高の大半を占める当社グループのバランスシートは、主に現金及び預金、売上債権、並びに棚卸資産等の流動資産で構成されております。また、新規事業開発や商権獲得のための事業投資の他に、製造業のケミカル事業では生産設備投資や研究開発投資等にも資金を投入しております。当社グループでは、これらの手元流動性、運転資本及び投資等に充当する資金は、主に内部留保と金融機関からの借入によって調達しております。 当連結会計年度末における棚卸資産は前連結会計年度末と比較して18億27百万円(4.1%)増加し、463億11百万円となりました。これは既存の当社グループでは手許在庫の出荷が進んだ一方、新規に連結子会社化した2社の棚卸資産が加わったため商品及び製品が16億41百万円増加したためであります。売上債権は前連結会計年度末と比較して110億73百万円(24.2%)増加し、568億68百万円となりました。 当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債残高は、前連結会計年度末と比較して227億49百万円(64.5%)増加し、580億31百万円となりました。これは主に長期借入によりM&A資金を調達したためであります。また、現金及び預金の期末残高は前連結会計年度末と比較して40億28百万円(27.0%)増加し、189億57百万円となり、手元流動性比率は約1.3ヶ月となりました。 内部留保につきましては、成長と還元のバランスを重視したキャピタルアロケーションを基本方針とし、積極的な成長投資と安定的な株主還元を両立してまいります。 配当につきましては、「Hakuto 2028」の期間中は、安定的な増配を目指し、配当性向70%程度に加え、DOE5%(純資産配当率)の配当下限値を設定しております。1株当たり年間200円の配当(連結配当性向75.1%)を実施しており、自己株式の取得は行わなかったため、総還元性向は連結配当性向と同じく75.1%となりました。 c.  経営成績に重要な影響を与える要因について 「第2 事業の状況 3.事業等のリスク」に記載のとおりであります。

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