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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

日本ライフライン

Japan Lifeline Co., Ltd.7575 · Prime · 卸売業

心臓血管領域を中核とする医療機器専門商社・メーカー。不整脈・大動脈疾患・脳血管治療向けに植込み型デバイスやカテーテルを製造販売する。

概要

日本ライフラインは、心臓血管治療用カテーテルやペースメーカーリードなど循環器領域に特化した医療機器専門商社である。1981年に創業以来、自社製造と海外製品の輸入販売を組み合わせたハイブリッド型ビジネスモデルを強みとし、不整脈治療分野で確固たる地位を築く。東証プライム市場に上場し、従業員数は1,304名(2026年3月期時点)。

5つの品目区分で構成される医療機器事業

日本ライフラインの事業は医療機器事業の単一セグメントであり、5つの品目区分で構成される。最大の柱はEP/アブレーションで、2026年3月期の売上高は29,109百万円と全体の約49%を占める。次いでリズムディバイス(13,057百万円)、心血管関連(12,657百万円)、脳血管関連(2,661百万円)、消化器(1,701百万円)と続く。脳血管関連と消化器は新領域として成長が期待され、前期比それぞれ44.5%増、17.4%増と高い伸びを示した。一方、リズムディバイスは前期比1.6%減とやや低迷している。

自社製造と輸入販売を組み合わせたハイブリッドモデル

同社の特徴はメーカー機能と商社機能を兼ね備えたハイブリッド型ビジネスモデルにある。自社製品ではEPカテーテルや人工血管、Frozen Elephant Trunkなどを製造し、全国規模の販売網で医療機関に供給する。一方、海外メーカーの優れた技術を輸入販売することで、自社製品だけではカバーできない領域を補完する。2026年3月期の自社製品比率は56.0%で、仕入商品と合わせたプロダクトポートフォリオにより、リスク分散と収益性の両立を図っている。

国内拠点とマレーシア工場で支える生産体制

生産拠点は国内に複数あり、埼玉県戸田市の戸田ファクトリーを中心に、千葉県市原市の市原ファクトリー、栃木県小山市の小山ファクトリーを有する。また、マレーシアにはJLL Malaysia Sdn. Bhd.のマレーシア工場を2020年6月に開設し、一部製品の製造を担う。物流面では東京都大田区の羽田ロジスティックスセンターと大阪府茨木市の関西ロジスティックスセンターの2カ所で対応している。本社は東京都品川区東品川に所在する。

収益性と成長戦略の現状

2026年3月期の連結売上高は59,187百万円、営業利益12,606百万円、営業利益率21.3%と過去最高を更新した。しかし、中期経営計画(2028年3月期目標)では売上高700億円、営業利益率20%水準を掲げるものの、現状の見通しは売上高680億円、営業利益率18%と目標を下回る。同社は新領域(脳血管・消化器・構造的心疾患)の拡大やグローバル売上の拡大、PFA(パルス・フィールド・アブレーション)関連の研究開発などに取り組み、軌道修正を図っている。

業界の中での役割は病院向け医療機器サプライヤー(心臓血管・脳血管・消化器領域)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
592億円
営業利益
126億円
営業利益率
21.3%
純利益
94億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01リズムディバイス主力

不整脈治療用の心臓ペースメーカやICD(植込み型除細動器)などの植込み型電気デバイス、およびリードマネジメントデバイスを販売。海外メーカーからの輸入販売が中心。

主な製品・サービス3
心臓ペースメーカ
徐脈性不整脈の治療に用いる植込み型デバイス。心臓の拍動を調節する。
ICD(植込み型除細動器)
心室頻拍や心室細動などの致死性不整脈を自動で検知し、除細動を行う植込み型デバイス。
リードマネジメントデバイス
植込み型デバイスと心臓を接続するリードを抜去するためのデバイス。

02EP/アブレーション主力

不整脈の診断・治療用に、EPカテーテル、止血デバイス、心房中隔穿刺用高周波ワイヤ等を製造販売。自社製造品と輸入販売品を含む。

主な製品・サービス3
EP(電気生理用)カテーテル
不整脈の原因となる心臓の異常部位をマッピングする診断用カテーテル。
大腿静脈用止血デバイス
カテーテル治療後の穿刺部位を止血するデバイス。
心房中隔穿刺用高周波ワイヤ
心房中隔を安全に穿刺するための高周波ワイヤ。カテーテルアブレーション時に使用。

03心血管関連準主力

大動脈疾患治療用に人工血管、Frozen Elephant Trunk、ステントグラフトを製造販売。外科治療や血管内治療に用いられる。

主な製品・サービス3
人工血管
大動脈などの血管を置換するための人工血管。
Frozen Elephant Trunk
大動脈解離や大動脈瘤の治療に用いる、一体型の人工血管とステントグラフト。
ステントグラフト
大動脈瘤や大動脈解離の血管内治療に用いる、ステント付きの人工血管。

04脳血管関連準主力

脳血管内治療に用いる塞栓用コイル、血栓吸引カテーテル、ステントリトリーバーを販売。主に海外メーカーからの輸入品。

主な製品・サービス3
塞栓用コイル
脳動脈瘤を塞栓するための白金コイル。カテーテルで瘤内に留置する。
血栓吸引カテーテル
脳動脈内の血栓を吸引除去するためのカテーテル。急性期脳梗塞治療に使用。
ステントリトリーバー
脳動脈内の血栓を捕捉して除去するためのステント型回収デバイス。

05消化器副次

消化器疾患治療用に大腸用ステント、胃・十二指腸用ステント、肝癌治療用ラジオ波焼灼電極針、胆管チューブステントを製造販売。

主な製品・サービス4
大腸用ステント
大腸がんなどによる狭窄部を拡張するためのステント。
胃・十二指腸用ステント
胃や十二指腸の狭窄を拡張するためのステント。
ラジオ波焼灼電極針
肝癌治療に用いる、高周波電流で腫瘍を焼灼する電極針。
胆管チューブステント
胆管狭窄を拡張するためのチューブ状ステント。

製品と技術

不整脈治療を支えるEP/アブレーション製品群

EP/アブレーション分野は同社最大の事業で、電気生理用カテーテル、大腿静脈用止血デバイス、心房中隔穿刺用高周波ワイヤなどを製造販売する。特に心腔内除細動カテーテルや大腿静脈用止血デバイスは症例数増加を背景に成長を牽引している。2026年3月期の売上高は29,109百万円と前期比4.5%増。また、不整脈治療の新技術であるPFA(パルス・フィールド・アブレーション)システムの開発を進めており、今後の製品ラインアップ強化が期待される。

大動脈疾患治療のための心血管関連製品

心血管関連分野では、人工血管、Frozen Elephant Trunk(FET)、ステントグラフトを自社製造している。FETは大動脈解離や大動脈瘤の治療に用いる一体型の人工血管とステントグラフトで、2026年3月期も売上を伸ばした。同分野の売上高は12,657百万円(前期比3.7%増)。外科治療から低侵襲の血管内治療へのシフトが進む中、同社はステントグラフトやTAVI(経カテーテル生体弁)のパイプライン獲得にも取り組んでいる。

急成長する脳血管関連と消化器製品

脳血管関連では、塞栓用コイル、血栓吸引カテーテル、ステントリトリーバーを主に海外メーカーから輸入販売する。2026年3月期の売上高は2,661百万円(前期比44.5%増)と急成長し、新領域拡大のけん引役となっている。消化器分野では大腸用ステント、胃・十二指腸用ステント、肝癌治療用ラジオ波焼灼電極針、胆管チューブステントを製造販売。同分野の売上高は1,701百万円(同17.4%増)と二桁成長を達成した。両分野とも症例数増加と製品ラインアップ充実が成長を支えている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

医療機器卸で国内首位級、高収益

同社は医療機器の卸売を主力とし、国内市場で高いシェアを誇る。売上高は514億円から592億円へ拡大し、営業利益率は21%台と非常に高い水準を維持している。同業のオルバヘルスケアホールディングスなどと比べても収益性で優位に立つ。医療機器分野の専門性と販売網の強みを活かし、安定した業績を上げている。高付加価値製品の提供やサービスの質で差別化を図っており、競争力が高い。

強み

  • 営業利益率20%超で、業界内でもトップクラスの収益性。
  • 全国に広がる販売網で、医療機関への安定供給を実現。
  • 医療機器に特化し、専門知識を持つ営業スタッフを有する。
  • 大手医療機関との強固な関係を築き、安定受注を得ている。

課題

  • 卸売業界では再編が進み、競争が激化する可能性がある。
  • 医療機器の価格競争が激しく、利益率の維持が課題。
  • 医療機器に関する規制変更に柔軟に対応する必要がある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

医療機器・介護の時価総額近傍。太字が日本ライフライン

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14521科研製薬1,748億円70.0倍
27730マニー1,614億円26.5倍
37780メニコン1,499億円24.8倍
44694ビー・エム・エル1,496億円18.0倍
53002グンゼ1,303億円257.8倍
67575日本ライフライン1,137億円12.0倍
76197ソラスト1,059億円27.4倍
83151バイタルケーエスケー・ホールディングス864億円10.9倍
96454マックス839億円23.5倍
107979松風819億円16.7倍
119729トーカイ816億円13.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(医療機器・介護)に従っています。

会社の歴史

沿革 24件

心臓補助器の販売会社としてスタートした1981年

1981年2月、東京都豊島区西池袋に日本ライフライン株式会社が設立された。目的は「心臓心拍補助器の販売および輸入販売」であり、その後医療用機器一般に事業を拡大する。1983年8月には本社を豊島区要町に移転し、1985年7月には子会社としてプロメドシステム、ジャパンハートプロダクト、コーデックスを設立したが、1989年に販売機能を当社に集約しこれらは解散した。創業期は商社機能を中心に事業を育成した。

株式公開と初の自社製品開発(1997年〜2001年)

1997年12月、株式を日本証券業協会に店頭登録し、株式公開を果たす(後のJASDAQスタンダード)。同時に研究開発を加速し、1999年8月にリサーチセンターを開設した。2001年4月、初の自社製品となるPTCAガイドワイヤーを発売。これにより単なる商社からメーカー機能を持つ企業へと変貌を遂げる。また、2000年10月には浮間ファクトリーを開設し、製造基盤を整えた。

M&Aによる事業拡大と拠点整備(2007年〜2012年)

2007年8月、ソーリン・グループ・ジャパンの全株式を取得し、翌月に吸収合併。これによりリズムディバイス分野を強化した。2009年2月には株式会社ウベ循研を買収し、JUNKEN MEDICALに改称、2017年に吸収合併した。2010年12月にはJUNKEN MEDICAL市原工場を開設。2012年1月には埼玉県戸田市にメディカル・テクノロジー・パークを建設し、戸田ファクトリーとリサーチセンターを集約。M&Aと自社開発の両軸で事業ポートフォリオを広げた。

東証一部昇格と海外展開の本格化(2016年〜2020年)

2016年5月、東京証券取引所JASDAQスタンダードから市場第一部に市場変更し、株価流動性が向上した。同年10月にはSynexmed (Hong Kong) Limitedとその子会社を取得したが、2023年に清算・譲渡している。2017年7月にはマレーシアにJLL Malaysia Sdn. Bhd.を設立し、海外生産拠点を確保。2020年6月には同マレーシア工場を開設し、アジアでの製造能力を高めた。また、2022年4月の市場区分見直しによりプライム市場に移行した。

新領域拡大と中期経営計画への挑戦(2022年以降)

2022年4月のプライム市場移行後、同社は2024年3月期から2028年3月期までの中期経営計画を策定。脳血管、消化器、構造的心疾患の「新領域」を成長ドライバーと位置づけ、2028年までに新領域売上高110億円を目標とする。2026年3月期の新領域売上は70億円と計画比未達だが、脳血管関連が44.5%増、消化器が17.4%増と高い成長を維持している。研究開発面ではPFA(パルス・フィールド・アブレーション)システムの開発を推進し、競争力強化を図っている。

年表24件を開く

1980年代

  • 1981年2月創業東京都豊島区西池袋に、「心臓心拍補助器の販売および輸入販売」を目的として日本ライフライン株式会社を設立(現 主な事業目的を「医療用機器の製造、販売、輸出および輸入販売」とする)
  • 1983年8月本社を東京都豊島区要町に移転
  • 1985年7月創業株式会社プロメドシステム、株式会社ジャパンハートプロダクトを設立(1989年5月 販売機能を当社に集約し解散)、コーデックス株式会社を設立(1989年6月 販売機能を当社に集約し解散)
  • 1988年6月本社を東京都豊島区池袋に移転

1990年代

  • 1992年1月東京都江東区に商品センターを開設(2005年5月 東京都大田区平和島へ移転、ディストリビューションセンターと改称の後、2014年5月 東京都大田区羽田へ移転、羽田ロジスティックスセンターと改称)
  • 1997年12月上場株式を日本証券業協会に店頭売買有価証券として登録(現 東京証券取引所JASDAQ(スタンダード))、株式公開
  • 1999年8月東京都板橋区にリサーチセンターを開設(2006年7月 東京都北区へ移転)

2000年代

  • 2000年10月東京都北区に浮間ファクトリーを開設(2014年11月 閉鎖)
  • 2001年4月初の自社製品となるPTCAガイドワイヤーを発売
  • 2007年7月東京都品川区に研修センターとして天王洲アカデミアを開設
  • 2007年8月M&Aソーリン・グループ・ジャパン株式会社の全株式を取得(2007年9月 当社に吸収合併)
  • 2008年1月本社を東京都品川区東品川に移転
  • 2009年2月M&A株式会社ウベ循研の全株式を取得、JUNKEN MEDICAL株式会社と改称(2017年4月 当社に吸収合併)

2010年代

  • 2010年10月M&ASynexmed (Hong Kong) Limited(2023年3月 清算手続結了)および同社完全子会社の心宜医 疗 器械(深圳)有限公司の全株式を取得(2023年3月 Enlight Medical Limitedに全株式を譲渡)
  • 2010年12月M&A千葉県市原市にJUNKEN MEDICAL株式会社市原工場を開設(2017年4月 吸収合併により子会社工場を市原ファクトリーに改称)
  • 2012年1月埼玉県戸田市にメディカル・テクノロジー・パークを建設、同施設内に戸田ファクトリーを開設、リサーチセンターを移転(2018年4月 Medical Technology Parkを拡張の後リサーチセンターを移転、2020年4月 リサーチセンターを研究開発統括部と改称)
  • 2012年12月創業株式会社ハートブレーンを設立(2016年1月 当社に吸収合併)
  • 2014年10月栃木県小山市に小山ファクトリーを開設(2020年3月 拡張)
  • 2016年5月東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)から東京証券取引所市場第一部に市場変更
  • 2017年7月マレーシアにJLL Malaysia Sdn. Bhd.(現・連結子会社)を設立
  • 2018年7月大阪府茨木市に関西ロジスティックスセンターを開設
  • 2019年11月韓国にJLL Korea Co.,Ltd.(現・非連結子会社)を設立

2020年代

  • 2020年6月マレーシアにJLL Malaysia Sdn. Bhd.マレーシア工場を開設
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2028年3月期まで700億円
  • 新領域売上高2028年3月期まで110億円
  • 営業利益率毎期まで20%水準
  • EPS2028年3月期まで145円
  • ROIC2028年3月期まで13%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    新領域(脳血管・消化器・構造的心疾患)の拡大

    心臓領域で培った知見を応用し、脳血管・消化器・構造的心疾患の3領域を戦略的柱に事業拡大を加速。フローダイバーターの早期上市、胆膵分野のシェア拡大、TAVIの上市を目指す。

  2. 02

    競争力のある製品の継続的導入

    EP/アブレーションと心血管関連を中核事業と位置付け、PFA時代に対応した製品ポートフォリオ再構築やFrozen Elephant Trunk後継モデル開発、胸部ステントグラフトのパイプライン導入を推進。

  3. 03

    グローバル売上の拡大とOEM製造の推進

    中東・アジアへの段階的進出、米国FDA承認取得、グローバルQMS構築により海外収益基盤を構築。再生医療分野との協業やマレーシア工場でのOEM製造により新たな収益機会を創出。

  4. 04

    資本効率を意識した経営の強化

    EPS・ROICを重視し、営業CFを原資に成長投資と株主還元を最適化。M&A投資枠50~100億円、研究開発費は自社製品売上の8~10%を目安とし、期末現預金70~100億円を目標に規律あるキャッシュマネジメントを実施。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,304人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は956万円で、9期前と比べて+14.4%平均年齢は42.1歳、平均勤続年数は10.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月829
2018年3月906
2019年3月83539.08.5932
2020年3月84339.28.91,074
2021年3月86139.99.61,167
2022年3月85240.510.21,205
2023年3月86641.410.51,166
2024年3月90041.910.81,216
2025年3月94841.910.51,250984
2026年3月95642.110.21,304966

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率79.4%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)43.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 0 / 海外 1、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
戸田ファクトリー — 埼玉県戸田市3,749百万円
小山ファクトリー — 栃木県小山市3,064百万円
マレーシア工場 — マレーシア ペナン州2,935百万円
研究開発統括部 — 埼玉県戸田市1,836百万円
市原ファクトリー — 千葉県市原市1,453百万円
本社 — 東京都品川区268百万円
関西支店 — 大阪府大阪市北区他82百万円
東京支店 — 東京都豊島区他76百万円
羽田ロジスティックス センター — 東京都大田区61百万円
中四国支店 — 広島県広島市中区他60百万円
ほか9件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    JLL Malaysia Sdn. Bhd. (注)
    マレーシア ペナン州 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は592億円営業利益126億円前期と比べると増収増益で、売上が+4.6%、利益が+2.4%。

売上高
+4.6%
592億円
営業利益
+2.4%
126億円
純利益
+1.1%
94億円
営業利益率
21.3%
前期比 -0.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高632億円592億円
営業利益107億円126億円
純利益80億円94億円
1株あたり配当¥81¥81

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は159億円、営業利益は30億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+22.3%、営業利益は−6.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q13323
2024年1Q1303224.623
2024年2Q1212319.017
2024年3Q1323022.722
2024年4Q13113
2025年2Q2806322.544
2025年4Q2866021.049
2026年2Q2936622.548
2026年4Q2996020.146
2027年1Q1593018.923

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は219億円から592億円へ2.7倍に増えた。直近期の営業利益率は21.3%。売上は2期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月219105
栃木県小山市に小山ファクトリーを開設(2020年3月 拡張)
2014年3月24413−2
2015年3月2572011
2016年3月3053628
マレーシアにJLL Malaysia Sdn. Bhd.(現・連結子会社)を設立
2017年3月3728054
大阪府茨木市に関西ロジスティックスセンターを開設
2018年3月42310775
韓国にJLL Korea Co.,Ltd.(現・非連結子会社)を設立
2019年3月45510877
マレーシアにJLL Malaysia Sdn. Bhd.マレーシア工場を開設
2020年3月51810477
2021年3月51310520
2022年3月51510075
2023年3月51810969
2024年3月51410675
2025年3月56612312321.793
2026年3月59212612621.394

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高592億円のうち、営業利益として残るのは126億円21.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は94億円、売上の15.9%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金40.5%240億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金38.2%226億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益21.3%126億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
59.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+18.1pt
21.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+13.4pt
15.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+6.8pt
14.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
11.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
13.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが82億円、投資CFが−20億円で、差し引きのフリーCFは62億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は125億円で、売上の2.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月8−165−827
2014年3月−4−1615−2023
2015年3月12−105229
2016年3月9−98037
2017年3月66−23−194361
2018年3月45−92113−47127
2019年3月70−100−18−3080
2020年3月71−44−112796
2021年3月114−37−3777137
2022年3月102−11−6891161
2023年3月112−25−6587184
2024年3月69−41−8628127
2025年3月91−18−9073110
2026年3月82−20−4662125

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は802億円。このうち返さなくてよい自己資本が659億円で、自己資本比率は82.1%(業種中央値50.6%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月27115411756.9
2014年3月28914614350.6
2015年3月33215417846.4
2016年3月36215920343.9
2017年3月40420819651.3
2018年3月61041119967.4
2019年3月67846521368.6
2020年3月75051423668.5
2021年3月73051321770.3
2022年3月73254618674.5
2023年3月74656218475.3
2024年3月73558115479.0
2025年3月75159915279.8
2026年3月80265914382.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
125億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
591億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
201億円
在庫として抱えている分
負債合計
143億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率284社中7位あたり、逆に低いのは売上成長率284社中138位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
14.9%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
21.3%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
82.1%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
4.6%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.1%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,594で、1年前と比べて+10.0%過去52週の値幅のなかでは87%の位置にある。

¥1,594-1.1%1ヶ月+3.0%1年+10.0%時価総額1,137億円
過去52週の値幅
安値¥1,239高値¥1,645

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)12.0倍
PER (会社予想)14.0倍
PBR1.73倍
配当利回り5.08%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1ヶ月で+11.94%と大きく上昇し、8月13日時点で1538円。25日移動平均線(1439.4円)を約7%上回り、75日線(1353.36円)や200日線(1409.47円)も突破しており、明確な上昇トレンド。52週高値1645円に近づき、52週安値1239円からは約24%上昇。RSIは74.1と買われ過ぎ圏に近く、上昇の勢いが強い。出来高は7月31日に633,200株と急増し、その後も20万株前後で推移と高水準。需給の強さが窺える。ただし、高値圏での過熱感もあり、調整局面に注意。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER11.54倍は業界平均18.07倍を下回り、予想PER13.5倍も同平均を下回る。PBR1.67倍は業界平均1.25倍を上回るが、ROE14.9%と高収益で裏付けられている。配当利回り5.27%は平均2.94%を大幅に上回り、魅力的。配当性向40.1%と健全で、増配余地もある。収益安定で、割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)12.0倍17.9倍
PER (予想)14.0倍
PBR1.73倍1.24倍
ROE14.9%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

高齢化に伴う心臓疾患の増加で医療機器市場は成長が期待される。強気派は、同社が循環器領域で高いシェアを持ち、安定した収益基盤を構築している点を評価する。高い営業利益率と増益傾向が続くことから、今後も成長が見込めるとみる。一方、弱気派は、医療機器業界の競争激化や製品のコモディティ化、販売価格の低下圧力を懸念する。また、海外メーカーへの依存度が高く、為替変動や供給リスクも指摘される。

プラスに働く材料7
  • 高い収益性

    営業利益率が21%超と高く、純利益も3期連続で過去最高を更新

  • 市場成長

    心臓疾患の増加に伴い、関連医療機器の需要は中長期的に拡大

  • 強固な独占契約

    海外メーカーとの代理店契約が参入障壁となり、安定収益を確保

  • 売上高592億円と2期連続増収通年影響

    566億円→592億円、増収基調が継続

  • 営業利益126億円と最高水準通年影響

    123億円→126億円、営業利益率21.28%の高水準

  • ROE14.9%と高資本効率継続影響

    ROE14.9%はPBR1.67倍を正当化する水準

  • 配当利回り5.27%の高利回り通年影響

    予想配当利回り5.27%、株主への還元厚い

マイナスに働く材料7
  • 競合の参入

    大手商社や海外メーカーの直接販売でシェアが侵食される可能性

  • 価格競争

    医療費抑制策で病院側の値下げ要求が強まり、販売単価が下落

  • 為替リスク

    輸入依存のため円安で仕入れコストが増加し、利益率が悪化

  • 予想PER13.5倍と来期減益決算発表後影響

    実績PER11.54倍から予想PER13.5倍へ、純利益減少示唆

  • 営業利益率21.28%と微減通年影響

    21.73%→21.28%と0.45pt低下、収益性の悪化トレンド

  • 純利益94億円とほぼ横ばい通年影響

    93億円→94億円、最終増益は1億円にとどまる

  • 外国人保有23.97%と高水準継続影響

    海外投資家のリスク回避で売りが膨らみやすい

次の決算で確かめる点
売上総利益率
価格交渉や仕入れ条件の変化が収益性に与える影響を測る
新製品販売動向
高付加価値製品の貢献と競争力の維持を確認するため
在庫回転率
医療機器の需要変動と在庫管理の効率性を示す

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり81で、前期から+1.9%いまの株価に対する利回りは5.08%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥81
1株あたり
配当利回り
5.08%
いまの株価に対して
配当性向
40.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1522.7
2018年3月2991.728.5
2019年3月290.929.9
2020年3月290.028.8
2021年3月4969.0211.3
2022年3月38−22.439.7
2023年3月380.045.8
2024年3月4210.543.8
2025年3月5326.240.5
2026年3月541.940.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥81

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ13,647人。区分でいちばん多いのは個人・その他27.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が46.5%を占め、残る53.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他32.933.834.829.334.127.2
外国法人20.620.419.219.220.124.0
金融機関22.821.821.824.423.423.2
事業法人22.222.223.025.719.523.2
証券会社1.61.81.11.52.92.4
自己株式5.76.35.90.97.31.5
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位11

順位株主持ち株比率 %
01KS商事株式会社15.52
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)10.52
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)10.21
04SG/UCITS V/INV (常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ部長 角田 武士)2.68
05BNP PARIBAS LUXEMBOURG/2S/JASDEC/FIM/LUXEMBOURG FUNDS/UCITS ASSETS (常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ部長 角田 武士)2.03
06日本ライフライン従業員持株会2.02
07株式会社RMアセットマネジメント1.36
08エムティ商会株式会社1.36
09株式会社MSJ商会1.36
10MM商会株式会社1.36
11M.S MEDICAL株式会社1.36

有価証券報告書の大株主の状況から、上位11者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-05-21
    SOMPOアセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    5.07%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1009%、1株純資産は14期で+163%。直近期のROEは14.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月123573.411.553.6
2014年3月−216972.2
2015年3月131787.517.126.1
2016年3月3721417.911.926.8
2017年3月7227929.214.922.7
2018年3月9951124.231.528.5
2019年3月9657817.619.029.9
2020年3月9764115.814.128.8
2021年3月256383.956.2211.3
2022年3月9368314.111.039.7
2023年3月8872112.410.445.8
2024年3月9977513.212.343.8
2025年3月13185515.811.640.5
2026年3月13393914.910.340.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額551百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
鈴木啓介代表取締役社長 社長執行役員72122,000
村瀬達也代表取締役 副社長執行役員5215,000
髙宮徹取締役 専務執行役員 開発生産本部長6112,000
江川毅芳取締役 常務執行役員 経営管理本部長5012,000
山田健二取締役 常務執行役員 管理本部長5435,000
伊藤孝志取締役 常務執行役員 不整脈事業本部長588,000
干場由美子取締役 上席執行役員 業務オペレーション統括部長6428,000
池井良彰取締役696,000
川原奈緒子取締役431,000
中川理惠取締役58
髙橋省悟取締役(常勤監査等委員)6222,000
苅米裕取締役(監査等委員)63
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
太田知成取締役(監査等委員)50

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)9414652748053
社外取締役853537
取締役(社内)1181818

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容828字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社および子会社2社(連結子会社1社、非連結子会社1社)により構成されており、心臓血管領域を中心に医療機器の製造および販売を行っています。当社グループは医療機器事業の単一セグメントであり、これを構成する5つの品目区分別の概要は次のとおりです。 (リズムディバイス) 不整脈の治療に用いる心臓ペースメーカやICD(植込み型除細動器)などの心臓植込み型電気デバイス、および、それらと心臓を接続するリードを抜去するためのリードマネジメントデバイスが主たる商品です。当社はこれらの商品の販売を行っています。 (EP/アブレーション) 不整脈の治療に用いる検査・診断用のEP(電気生理用)カテーテル、大腿静脈用止血デバイス、心房中隔穿刺用高周波ワイヤ等が主たる製品です。当社はこれらの製品の製造および販売を行うほか、JLL Malaysia Sdn. Bhd.も一部製品の製造を行っています。 (心血管関連) 大動脈疾患の治療に用いる人工血管、Frozen Elephant Trunkおよびステントグラフトが主たる製品です。当社はこれらの製品の製造および販売を行っています。 (脳血管関連) 脳血管内治療に用いる塞栓用コイル、血栓吸引カテーテルおよびステントリトリーバーが主たる商品です。当社はこれらの商品の販売を行っています。 (消化器) 消化器疾患の治療に用いる大腸用ステント、胃・十二指腸用ステント、肝癌治療用ラジオ波焼灼電極針および胆管チューブステントが主たる製品です。当社はこれらの製品の製造および販売を行うほか、JLL Malaysia Sdn. Bhd.も一部製品の製造を行っています。 事業の系統図は次のとおりです。 (注)1 海外メーカーの場合は国内輸入元、国内メーカーの場合は国内総販売元を経由して商品を仕入れる場合があります。 2 JLL Malaysia Sdn. Bhd.は連結子会社です。
経営方針・対処すべき課題5,790字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)経営方針 当社グループは「最新最適な医療機器を通じて健康社会の実現に貢献する」ことをMissionとして、主に国内の総合病院等の顧客向けに心臓血管領域を中心とする高度管理医療機器の製造および販売を中心とする事業を展開しています。 メーカー機能と商社機能の両方からなるハイブリッド型のビジネスモデルと全国規模の自社販売網を有していることが当社グループの特長であり、業界内でユニークなポジションを確立しています。メーカー機能は、自社製品を通じて、医師が日々の手術で用いる機器へのニーズをラインナップの豊富さや使いやすさという点において高い水準で満たしています。商社機能は、海外の優れたテクノロジーを素早く国内に導入することで、国内における最先端の医療へのアクセスを提供しています。当社グループは、自社製品と仕入商品を戦略的かつ選択的に組み合わせることで、柔軟で強靭なプロダクト・ポートフォリオを構築し、医療機器業界の中で差別化を図っています。 このハイブリッド型のビジネスモデルをさらに高度に洗練させる手段として、自社製品の研究開発の加速およびグローバル販路の拡大、ならびに新たな仕入商品のパイプライン獲得を目的として国内外の有望な企業等とのアライアンスに取組むことを基本的な経営方針としています。これにより、事業リスクを抑えつつ競争力のある医療機器をタイムリーに医療現場に提供し続けることが可能となり、Missionである「健康社会の実現」に貢献できると考えています。 (2)経営環境 日本の医療機器業界を取り巻く事業環境は、①高齢者人口の増加による構造的な需要の拡大、②医療提供体制のひっ迫、③マクロ経済の変化(円安やインフレ)が主なダイナミクスとなっており、昨今、個社業績への影響度をますます高めています。このような環境のもと、市場では医療トレンドが継続的に変化しており、その時々に合った医療現場の課題を解決する効率的なソリューションへのニーズがかつてないほど高まっています。 第一に、需要面においては、高齢者人口の増加を背景として、市場が継続的に拡大しています。とくに循環器領域における心房細動の症例数は、2010年代半ば以降、力強い増加トレンドが継続しています。また、2025年以降、75歳以上の後期高齢者が大きく増加することで、外科的な治療から身体への負担が少ない血管内治療(低侵襲治療)へのシフトが進むことも予想されています。低侵襲治療は対象患者の若年化を段階的に促すため、医療機器市場の拡大につながり、業界にとってプラス要因となります。このような構造的な需要の拡大は、今後も市場の成長を支える基盤となると予測されます。 第二に、医療の供給側である医療機関においては、慢性的なリソースのひっ迫が深刻な課題となっています。医師の働き方改革に伴う労働時間の短縮やスタッフ不足により、現場では手技の簡便化や処置時間の短縮といった「医療の効率化」を支える医療機器へのニーズが強まっています。これは単なる治療効果の追求にとどまらず、医療提供体制の維持に寄与する製品が選ばれる時代へと変化していることを示しています。 第三に、マクロ経済面では、円安の進行や世界的なインフレが当社グループの収益構造にも影響を及ぼしうる状況になっています。原材料費、物流費、人件費などの製造費用および販管費が上昇傾向にある一方、日本の国民皆保険制度のもとでは国が定める公定価格があるため、これらのコスト増を即座に販売価格へ転嫁することが困難です。このため、インフレは当社の利益を圧迫するリスクとして継続的に注視する必要があります。 以上の環境認識に基づき、当社グループは「事業のグローバル化を図ることによる国内リスクの分散」および「医療トレンドの変化に対応する適切な成長戦略の実行」を重要な経営課題と考えております。グローバル化については、国内製品の海外市場向け最適化とグローバル品質基準の確立が喫緊の取組事項です。医療トレンドの変化への対応については、不整脈治療におけるパルス・フィールド・アブレーション(PFA)に関連する研究開発や、血管内治療であるステントグラフトや経カテーテル生体弁(TAVI)のパイプライン獲得等が取組みの一例です。当社グループは自社の特徴であるメーカー機能と商社機能の「ハイブリッド型ビジネスモデル」を最大限に活用し、市場のニーズをいち早く製品ラインナップに組み込むことで、変化の激しい事業環境においても持続的な成長と収益性の確保を目指してまいります。 (3)経営戦略および対処すべき課題 ① 中期経営計画(2024年3月期~2028年3月期) 現行の中期経営計画の最終年度である2028年3月期の数値目標と達成見通しについては、次のとおりです。見通しが数値目標を下回っていますが、後述する重点施策を完遂することで、目標達成に向けた軌道修正を図ってまいります。 (数値目標) 売上高 (2028年3月期)   新領域*1売上高 (2028年3月期)   営業利益率 (毎期)   EPS (2028年3月期)   ROIC (2028年3月期) 数値目標   700億円   110億円   20%水準   145円   13% 見通し   680億円   70億円   18%   125円   11~12% *1 脳血管関連、消化器および構造的心疾患 当社は上記の数値目標を達成するために、次の4つの重点施策に取り組んでまいります。 (i) 新領域(脳血管領域・消化器領域・構造的心疾患領域)の拡大 当社グループは、中長期的な持続成長に向け、心臓領域で培った知見や技術を応用できる「脳血管」「消化器」「構造的心疾患」の3領域を戦略的柱として、事業領域の拡大を加速させています。 (A) 脳血管領域 2022年に締結したWallaby Medical社との長期独占販売契約に基づき、これまでに塞栓用コイル、血栓吸引カテーテル、ステントリトリーバー等の主要製品を順次投入してまいりました。これにより、国内市場でのブランド認知は着実に向上しております。 (今後の課題) 市場競争力が高いと期待される「フローダイバーター」の早期上市に注力し、脳血管関連全体の収益性を一段と高めてまいります。 (B) 消化器領域 自社開発を主軸とし、市場規模が大きい胆膵分野を中心にシェア拡大を図っています。心臓領域の独自技術(カテーテルシャフト技術等)を転用することで、新しい付加価値を創出しています。とくに胆管チューブステントは医療現場で高い評価を受け、シェアを拡大しています。 (今後の課題) 中長期での製品パイプライン構築が重要であると認識しています。既存品とのシナジーが見込める高単価の仕入商品の導入を加速させること等により、次の収益の柱の確立を図ってまいります。 (C) 構造的心疾患領域 2023年にMeril Life Sciences社と国内での長期独占販売契約を締結した経カテーテル生体弁(TAVI)は、国内市場規模が600~700億円と大きく、当社の最大の成長ドライバーと位置付けております。 (今後の課題) 当初想定していた薬事ストラテジーを見直す必要が生じており、2027年3月期に予定していた上市は遅延する見込みです。現在は、国内治験実施を含むバックアッププランの検討を進めております。 (ⅱ) 競争力のある製品の継続的導入(EP/アブレーション、心血管関連) 当社グループの既存領域の中でも、EP/アブレーションおよび心血管関連を自社製品が中心の中核事業と位置付けています。これらの事業において、市場のニーズに即した競争力ある製品を継続的に投入することを重要戦略としております。 (A) EP/アブレーション EP/アブレーションにおいては、当連結会計年度に国内で急速に普及した新技術であるPFAへの対応が最優先事項となっています。PFAは、合併症リスクの低減や手技時間の短縮により、心房細動における症例数のさらなる増加を後押しする一方、その急速な普及は、従来の治療法に特化した一部製品の需要を急減させるなど、当社の事業環境に大きな変化をもたらしました。このような環境変化に対し、当社はPFA時代の手技トレンドに合致した製品ポートフォリオの再構築を急務として進めております。具体的な実績として、心腔内除細動カテーテルでは、新しく追加した他社にはない鼠径部挿入モデルがPFAを用いる手技においても高い親和性を示し、依然として95%の圧倒的な市場シェアを維持することができました。また、周辺デバイスとして展開する大腿静脈用止血デバイスが上市後2年で全症例の40%以上に浸透したほか、2026年に上市した自社製品の心房中隔穿刺用高周波ワイヤも順調な立ち上がりを見せています。これらの製品はPFAを用いる手技においても収益の柱となることを見込んでいます。 (今後の課題) PFAの治療用カテーテルの自社開発、グローバル向け製品の開発、有望な製品や技術を持つ会社のM&Aなどを加速させてまいります。 (B) 心血管関連 主力製品であるFrozen Elephant Trunkにおいて他社との競争が激化しておりますが、市場から要望が大きかった太径サイズをラインナップに加えることでシェアの下落に歯止めをかけ、90%の高いシェアを維持しております。 (今後の課題) Frozen Elephant Trunkの自社ブランドである「FROZENIX」シリーズの後継モデルを開発してまいります。現時点で唯一の未参入領域となっている胸部ステントグラフトのパイプライン導入に向けた準備を推進いたします。 (ⅲ) グローバル売上の拡大とOEM製造の推進 当社グループは、持続的な成長を実現するための最優先課題として、国内市場に依存しない収益基盤の構築に向けた「グローバル売上の拡大」と、自社のリソースを多角的に活用する「OEM製造の推進」を掲げています。既存の国内ビジネスで培った独自の技術力と製造機能をグローバル市場およびパートナー企業へ提供することで、事業ポートフォリオの拡充と収益性の向上を同時に追求してまいります。 グローバル売上の拡大については、段階的な市場開拓と、世界標準の品質管理体制の構築に注力しています。戦略の第1フェーズとして進めている中東・アジア地域への進出は、現地販売代理店との提携が順調に進捗しております。また、次なる成長の柱として米国市場での製造販売承認(FDA承認)取得に向けた準備を加速させており、FDA監査にも適応しうるグローバルな品質マネジメントシステム(QMS)の構築を推進しています。 OEM事業においては、当社の研究開発能力と高度な製造機能を外部に提供することで、新たな収益機会の創出を図っています。具体的な取り組みとして、再生医療分野におけるHeartseed社との協働・提携や、マレーシア工場におけるOEM製造計画等が着実に進んでいます。 (ⅳ) 資本効率を意識した経営の強化 当社グループは売上高や営業利益率のKPIに加えて、株主価値において重要な指標である1株当たり利益(EPS)や投下資本利益率(ROIC)を重視しており、これらを持続的に改善すべく適切な資本政策の実践に取り組んでいます。 原則的な考え方として、当社グループは営業キャッシュ・フローを主な原資とした成長投資と株主還元の最適化を図るキャッシュ・アロケーション・ポリシーを推進しています。2026年3月期から2028年3月期の3年間において、約270億円の営業キャッシュ・フローを見込んでおり、これを成長投資、設備更新、および株主還元へ戦略的に配分します。また、案件の規模や時期に応じ、手元資金に加えて外部借入を柔軟に活用することで、資本構成の最適化と投資機会の確保を両立させます。 成長投資は、今後加速させる方針としており、50〜100億円規模のM&A投資枠を設定するほか、将来のプロダクトパイプライン獲得を目的とする海外スタートアップへの投資やグローバル製造キャパシティの拡充に向けた投資を継続的に実行してまいります。あわせて、自社の研究開発投資は自社製品売上高の8~10%程度を目安として運用し、投資効率の最大化を図ります。 株主還元については、中期経営計画の残り2期(2027年3月期および2028年3月期)において、計画期間5年間の総還元額目標である270〜300億円の達成を最優先とした還元を実施する方針です。これにより、現行の基本方針(配当性向40%または株主資本配当率(DOE)5.0%のいずれか高い方)を上回る水準の配当を予定しており、2027年3月期は1株当たり56円(前期比2円増配、配当性向49.1%)、2028年3月期は57円程度(同1円程度の増配)を想定しています。(詳細については、第4 提出会社の状況(3)配当政策 もご参照ください) 適切な資本効率を維持するため、手元現預金の水準は厳格に管理し、余剰資金は機動的に還元に回すことを検討します。具体的には、期末現預金を70〜100億円程度を目途にコントロールし、将来の成長投資に向けたバッファ(30億円程度)を超える部分については、配当の追加や自己株式の取得といった積極的な還元策を検討することとしております。こうした規律あるキャッシュマネジメントを通じて、資本コスト(推定8~9%)を上回る投下資本利益率(ROIC)を意識した経営を徹底してまいります。 ② サステナビリティの取組み 当社ではサステナビリティの取組みを対処すべき課題と認識しています。 詳細については「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」をご覧ください。
事業等のリスク7,148字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 (1)リスクマネジメント体制 当社グループは、医療機器の安定供給という社会的責任を果たし、持続的な企業価値向上を実現するため、適切なリスク管理体制の構築を推進しています。その中核を担う組織として、取締役会が任命したチーフ・リスクマネジメント・オフィサー(CRO)を委員長とするリスクマネジメント委員会を設置し、リスク管理の全社的推進とリスク管理に必要な情報共有を図っています。同委員会は、コンプライアンス、サステナビリティ、情報セキュリティ、投融資の各委員会および各部門との連携のもと、リスクの特定・評価・対応方針の決定や対応状況の確認等を行い、これらを取締役会へ適宜報告しています。 また、重大なリスクが顕在化し全社的対応を要する緊急事態が発生した場合は、社長執行役員を本部長とする対策本部を即座に設置し、損失を最小限に抑える体制を整えています。 (2)リスクマネジメントプロセス 当社グループでは、PDCAサイクルにより、リスクマネジメントプロセスの継続的な見直しを実施しています。各部門において、事業活動に影響を及ぼす可能性のあるリスクを洗い出し、影響度、発生可能性および対応状況等を踏まえて評価したうえで、必要な対策を策定・実行しています。また、これらのリスクへの対応状況については、定期的にモニタリングを行い、対策の有効性を評価するとともに、必要に応じて改善を図ることで、リスクの未然防止、影響の低減およびリスクマネジメント体制の実効性向上に努めています。 (3)リスクの評価 当社グループでは、経営に影響を与える可能性のあるリスクを洗い出し、それらについて「経営への影響度」と「発生可能性」の二軸による評価を行い、リスクマップを作成して分析しています。リスクマップ上に設定した「リスク許容限度(曲線)」を超える最優先対策領域に位置するリスクについて、リスクマネジメント委員会で審議のうえ、優先的に対応すべき重要なリスクと選定し、取締役会へ報告しています。2026年3月期における評価の結果、リスク許容限度を超え、優先的に対応すべきと判断した主要なリスクの状況は以下の通りです。 (4)主要なリスク 本項に含まれる将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 ① 事業戦略に関するリスク ⅰ 技術革新および競争環境の変化 経営への影響度:大 / 発生可能性:中 リスク:当社グループが販売する医療機器の中には、その独自性や操作性が評価され、高い市場シェアを有する製品があります。しかしながら、医療機器業界では競合企業による研究開発が活発に行われており、当社製品と競合する医療機器が市場に導入された場合や、革新的な医療機器の上市により治療方法が大きく変化した場合、また、PFA(パルス・フィールド・アブレーション)等の新技術の普及が進んだ場合、当社製品の市場シェアが低下し、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。とくに、コア製品であるS-ICD(完全皮下植込み型除細動器)や、コア製品である心腔内除細動カテーテル、Frozen Elephant Trunkおよび大腿静脈用止血デバイスの4品目は、2026年3月期の売上高の約5割を占めており、当該リスクが顕在化した場合、一定の影響があると認識しています。 対応策:当社グループでは、コア製品における競合他社の新規参入に対応するため、製品ラインナップの強化・拡充を図るとともに、医療技術の動向を注視し、新規性の高い製品の迅速な導入・開発を推進することで、当該リスクの低減に努めています。 ⅱ 製品の不具合の発生 経営への影響度:大 / 発生可能性:中 リスク:当社グループが取り扱う医療機器において、製品の不具合に起因する健康被害の発生やその懸念が生じた場合、製品の販売停止や回収 (リコール) 等の措置を講じる可能性があります。また、製品の不具合に起因して健康被害が発生した場合には、損害賠償請求等の訴訟を提起されるリスクがあります。これらの事象が顕在化した場合、当社グループの社会的信用の低下、ならびに経営成績および財政状態に重要な影響を与える可能性があります。 対応策:当社グループでは、医療機器の有効性や安全性を最優先課題とし、関連する規制や品質管理に関する規格に準拠し、厳格な品質管理体制を構築することで、リスクの低減に努めています。 ⅲ 特定の仕入先に対する依存 経営への影響度:大 / 発生可能性:中 リスク:当社グループは、一部の商品や自社製品の原材料供給を特定の仕入先に依存しています。災害やその他の要因により商品や原材料の供給が滞った場合や、競合企業による仕入先の買収等に伴い取引が終了した場合には、該当製品の販売継続が困難となり、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。とくに、2026年3月期において、仕入先上位5社からの調達商品等が連結売上高の約4割を占めており、これら主要仕入先に係るリスクが顕在化した場合、一定の影響が生じる可能性が高いことを認識しています。 対応策:過去に仕入先の買収に伴う販売契約の終了が複数回発生しており、当該リスクを完全に回避することは困難であると認識しています。そのため、当社グループでは、仕入先との契約期間の長期化や支配権変更 (チェンジ・オブ・コントロール) 時の補償条件の設定を進めるとともに、代替仕入先の確保等を通じて、リスクの低減に努めています。 ⅳ 投融資および債権の回収遅延・不能 経営への影響度:中 / 発生可能性:中 リスク:当社グループの資産には、海外スタートアップを中心とする取引先への投資有価証券および貸付金が含まれています。当社グループは、独自の技術を有し特定のメーカー系列に属さない独立性の高い取引先への投融資を通じて協力関係を強化し、製品開発の支援を通じた将来の商品パイプラインの確保を図っています。 しかしながら、これらの投資有価証券および貸付金は、取引先の経営状況の悪化や事業計画の遅れに伴い、投資有価証券評価損や貸倒引当金の計上が必要となるケースがあり、リスクが顕在化した場合には、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 対応策:当社グループでは過去に取引先への投融資に関連する損失計上が複数回発生しています。将来のパイプライン確保という戦略上の観点から、当該リスクを完全に回避することは困難であると認識しています。そのため、当社グループでは、リスク低減に向け「投融資委員会」を設置し、新規の投融資案件の慎重な審査を行うとともに、既存の投融資案件についても取引先の経営成績、財政状態および事業計画の進捗状況を定期的にモニタリングし、評価および継続の可否を厳格に審議する体制を整備・運用しています。 ②経営基盤に関するリスク ⅰ 労働環境 経営への影響度:中 / 発生可能性:高 リスク:過重労働による労働災害やハラスメントの発生は、従業員の心身の健康を損なうだけでなく、生産性の低下や損害賠償請求、社会的信用の失墜を招き、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 対応策:当社グループでは、過重労働や心身の不調の早期発見と予防に向け、健康診断およびストレスチェックにおいて、全従業員の受診・受検率100%を徹底するとともに、産業医等によるメンタルヘルス対策を実施しています。また、ハラスメントの発生防止に向け、全従業員を対象とした定期的な研修の実施に加え、ハラスメント事案の早期発見と速やかな是正措置を講じる相談窓口を運用しています。 ⅱ 情報セキュリティおよびシステム障害 経営への影響度:中 / 発生可能性:中 リスク:当社グループは、販売物流、生産管理、経理等の広範な業務においてITシステムを活用しています。そのため、サイバー攻撃やシステム障害等による大規模なシステムトラブルが発生し復旧が長期化した場合や、不正アクセス等により個人情報や製品情報等の機密情報が漏洩した場合、事業活動の停滞、社会的信用の低下、損害賠償請求等の訴訟の提起を招き、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 対応策:当社グループでは、情報セキュリティ関連規程の整備や有事のマネジメント体制の構築に加え、サイバー攻撃に対する防御策を強化しています。具体的には、全従業員を対象とした標的型攻撃メール訓練の継続実施や最新セキュリティシステムの導入により全社的な意識向上を図っています。また、患者さまのプライバシーに関わる重要情報等については、2021年12月にプライバシーマークを取得し、適切な保護措置を講じる体制を整備しています。 ⅲ 人材の確保・育成 経営への影響度:中 / 発生可能性:中 リスク:専門性を有する人材の確保が困難となった場合、製品の上市遅延や中長期的な事業成長の鈍化等を招く可能性があります。また、女性管理職をはじめとする多様な人材の確保が停滞した場合、イノベーションの阻害や人材市場における競争力低下を招くおそれがあります。 対応策:当社グループでは、「多様な人材が活躍できる職場づくり」と「企業競争力を高める人材育成」をマテリアリティに掲げ、施策を推進しています。具体的には、自社や環境の変化を踏まえた人事制度の整備・最適化を進め、多様なライフステージにある従業員が十分に能力を発揮し、働きがいと働きやすさを実現できる環境整備に取り組んでいます。また、会社の持続的な成長やグローバル展開を支えるため、マネジメント人材や若手リーダー、グローバル人材の育成・強化に注力しています。 ⅳ 事業継続に係る法的規制および許認可の維持 経営への影響度:大 / 発生可能性:低 リスク:当社グループは、医療機器の製造販売を行うにあたり、医薬品医療機器等法 (薬機法) の規制を受けており、当社は以下のとおり第一種医療機器製造販売業許可を監督官庁より取得しています。現在、当社グループは各規制を遵守し、業許可の基準を満たしていますが、万が一、当該許可が行使できない場合や取消処分等の事態が生じた場合、医療機器の販売継続ができなくなるリスクがあります。また、新たな医療機器の国内販売をするにあたり、仕入先が薬事承認を取得する一部の商品を除き、当社グループが同法の定めに従い、品質、有効性および安全性等に関する審査を受け、監督官庁の承認を取得する必要があります。これらの承認が取得できない場合や、承認取得までの期間が想定を超えて長期化した場合には、販売戦略の変更が余儀なくされ、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 対応策:当社グループでは、薬事・品質保証部門を中心に法令遵守体制の徹底を図るとともに、承認取得プロセスの効率化を図っています。また、監督官庁との適切なコミュニケーションを密に行うことでリスクの低減に努めています。 許認可等の名称   許認可等の内容   有効期限   主な許認可取消し事由 第一種医療機器 製造販売業許可証   第一種医療機器製造販売に関する許可 許可番号:13B1X00007   2027年6月30日 (5年ごとの更新)   不正な手段による許可の取得や役員等の欠格条項違反に該当した場合は許可の取消し (医薬品医療機器等法第75条) ⅴ コンプライアンス 経営への影響度:大 / 発生可能性:低 リスク:不適切な会計処理、国内外の公務員等に対する贈収賄、入札談合や販売価格拘束等の独占禁止法違反、およびインサイダー取引等の違法行為が発生した場合、多額の課徴金や刑事罰の科刑、社会的信用の失墜を招き、当社グループの経営成績や事業継続に重大な影響を及ぼすおそれがあります。また、他社の知的財産権侵害に伴う製品の供給停止や損害賠償、内部者による技術情報の漏えいも、経営に甚大な影響を与えるリスクがあると認識しています。 対応策:当社グループでは、職務上の適切な権限分離を進めるとともに、定期的な内部監査の実施や内部通報制度の適切な運用により、不正を誘発しない組織的な抑止力を維持しています。また、継続的な教育研修や法務的審査を通じて、公正な取引慣行の徹底と権利侵害の防止に努めています。 ③外部環境に関するリスク ⅰ 環境規制の強化 経営への影響度:中 / 発生可能性:高 リスク:国内外における脱炭素化の進展に伴い、温室効果ガスの排出規制や炭素税等の新たな公課負担を含めた環境関連の法規制が強化される傾向にあります。特に、クリーンルーム等を擁する製造拠点は電力消費量が多く、エネルギーコストの上昇や法遵守コストの増大が、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 対応策:当社グループは、環境負荷の低減を事業継続上の重要課題と捉え、サステナビリティ推進体制のもとで対策を実行しています。具体的には、自社工場への太陽光発電システムの導入等による二酸化炭素排出量の削減に注力しています。また、将来的な法規制強化を見据え、製造工程における排ガス処理装置の適切な運用・設備更新に加え、滅菌工程における環境配慮型の代替技術の調査・研究を継続的に実施しています。 ⅱ 保険償還価格の改定および医療市場の変化 経営への影響度:大 / 発生可能性:高 リスク:当社グループが販売する医療機器の多くは、特定保険医療材料に指定されており、その価格 (保険償還価格) は政府によって決定されています。医療費抑制策の一環として、保険償還価格は継続的に改定されており、大幅な引下げが行われた場合、当社グループの製品販売価格が下落し、経営成績および財政状態に影響を与えるリスクがあります。2024年6月に実施された改定では、2025年3月期の連結売上高に対して前期比で約2%のマイナス影響がありました。また、少子高齢化に伴う国内市場の構造的縮小や、社会保障財政の悪化に伴う医療保険制度の抜本的な見直しがなされた場合、当社グループの事業モデルや業績に重大な変化をもたらすおそれがあると認識しています。 対応策:当社グループでは医療保険制度や保険償還価格の改定に関する改定動向を常に注視するとともに、改定の影響を受けにくい新規性・独自性の高い製品の導入・開発を推進しています。また、国内の市場構造の変化に対しては、グローバル市場への展開加速、製品ラインナップの拡充、および新たな商材の探索を通じて収益基盤の多様化を進めることで、リスクの低減と中長期的な持続可能性の確保に努めています。 ⅲ 大規模災害および不慮の事故 経営への影響度:大 / 発生可能性:低 リスク:地震、台風、洪水等の自然災害や火災等の不慮の事故により、当社グループまたは取引先の拠点・設備に甚大な被害が発生した場合や、物流インフラの寸断に伴いサプライチェーンの復旧に時間を要する場合、製品の安定供給が困難となり、事業活動が停滞し、経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 対応策:当社グループでは、災害防災マニュアルや事業継続基本規程の整備、BCP(事業継続計画)の策定、および社員安否確認システムの導入等の対策を講じています。また、サプライチェーンの寸断リスクに対しては、主要な製品や原材料における仕入先・調達ルートの複線化や適正な在庫水準の維持を進めることで、リスクの低減に努めています。 以下の事項については、現時点で当社グループの経営成績等に与える直接的な影響は一定の範囲内に留まるものと認識しています。しかしながら、将来的な外部環境の不確実性に備え、その動向を継続的に管理・注視しているリスクです。 ⅳ 外国為替相場の変動やインフレーション リスク:仕入商品および自社製品の部材・原材料については、急激な円安の進行やインフレーションに伴う調達コストの上昇が、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 対応策:現時点において、当社グループの商品仕入高の約70%は円建て取引であり、為替変動の直接的な影響は限定的です。外国通貨建ての一部取引については、一定以上の為替変動が生じた際に価格改定を行う為替条項を契約内に設定する等のリスク低減を図っています。また、一時的なコスト増加が発生した場合でも、売上原価の計算に移動平均法を採用しているため、損益に与える影響は長期にわたって平準化される仕組みとなっています。 ⅴ 医療供給体制のひっ迫 リスク:国内の医療現場において、循環器内科、心臓血管外科、小児循環器科を志望する若手医師が、その業務の厳しさから減少傾向にあり、今後増加が見込まれる診療ニーズとの乖離が懸念されています。国による看護師や臨床工学技士等への業務移管等の対策は進められているものの、医師不足により将来的に症例数の伸び率が鈍化した際、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 対応策:当社グループでは、手技時間の短縮や医療安全の向上、操作の簡素化に寄与する高度医療機器の積極的な開発・上市を推進しています。これにより、医療従事者の負担軽減と、医療現場の効率化を通じた症例数の維持・拡大を図り、リスクの低減に努めています。
経営成績の分析 (MD&A)7,292字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要ならびに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりです。 経営方針、経営環境、経営戦略および対処すべき課題ならびに経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご覧ください。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)当期の経営成績の概況 当連結会計年度における業績は、売上高は前期比4.6%増加、売上総利益は同2.9%増加、営業利益は同2.3%増加、親会社株主に帰属する当期純利益は同0.4%増加となりました。当期は中期経営計画(2024年3月期から2028年3月期までの5年間)の3期目にあたり、5つの重点施策として掲げた「競争力ある製品の継続的導入」「新領域の拡大」「グローバル売上高の拡大」「OEM製造の推進」「資本効率を意識した経営の強化」に着実に取り組みました。その結果、売上高および各段階利益は、ほぼ期初予想どおりの着地となり、いずれも過去最高を更新しました。 販売面では、中核事業のEP/アブレーションおよび心血管関連は、コア製品群の成長により、それぞれ前期比4.5%増収、3.7%増収と堅調に推移しました。EP/アブレーションでは、症例数の増加を背景に、心腔内除細動カテーテルや大腿静脈用止血デバイスが成長をけん引しました。心血管関連でも、自社製品のFrozen Elephant Trunk(FET)や人工血管が伸長しました。また、成長事業の新領域においても、脳血管関連が44.5%増収、消化器は17.4%増収*1の二桁成長となりました。一方、安定事業のリズムディバイスは、1.6%減収となりました。 販売費及び一般管理費は、中長期的な成長に向け、人件費や研究開発費を増加させた結果、前期比703百万円の増加となりました。これを受け、営業利益は前期比280百万円増加し、営業利益率は21.3%となりました。 なお、過度な円安は長期的にみて当社の業績にマイナスの影響を与える可能性がありますが、短期的な業績感応度としては小さいと認識しています。これは当社の商品仕入の約70%が為替の影響を受けない円建てでの取引であることに加え、売上原価の計算に移動平均法を適用しているためです。これらの構造により、一時的に調達コストが上昇した場合でも、その影響は長期間にわたって分散されます。 *1 終了事業のコロナリー・インターベンションを含む。これを除くベースでは前期比23.5%増収 (業績について) 当連結会計年度の業績の詳細は次のとおりです。 (単位:百万円) 区分   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   増減   増減率 (%) 金額   構成比 (%)   金額   構成比 (%) ① 売上高   56,610   100.0   59,187   100.0   2,577   4.6 ② 売上総利益   34,191   60.4   35,174   59.4   983   2.9 ③ 営業利益   12,326   21.8   12,606   21.3   280   2.3 ④ 経常利益   12,335   21.8   12,588   21.3   253   2.1 ⑤ 親会社株主に帰属する  当期純利益   9,317   16.5   9,350   15.8   32   0.4 ① 売上高 売上高は59,187百万円(前期比+4.6%)となりました。詳細は後段の「品目別売上高」に記載しています。 ② 売上総利益 売上総利益は35,174百万円(前期比+2.9%)となりました。製品ミックスにおいて、EP/アブレーションでPFA浸透の影響により自社製品の成長率が低かった一方で、仕入商品の成長率が高かったことから、自社製品比率は56.0%(前期比△1.4pt)となり、売上総利益率は59.4%(前期比△1.0pt)に低下しました。また、保険償還価格の改定や一部製品での商流変更などによる販売単価下落の影響がありましたが、販売数量が大幅に増加したことで、増益を確保しました。 ③ 営業利益 営業利益は12,606百万円(前期比+2.3%)、営業利益率は21.3%(前期比△0.5pt)となりました。販売費及び一般管理費は、703百万円増加しました。主な増減要因は以下のとおりです。 (増加) ・給与水準の引上げによる人件費の増加 ・PFAシステムの開発等に係る研究開発費の増加 ・営業活動量の増加に伴う販売関連費の増加 (減少) ・貸倒債権を一部回収したことによる貸倒引当金戻入の計上(前期に取引先の手形取引停止処分により貸倒引当金繰入を計上) ④ 経常利益 経常利益は12,588百万円(前期比+2.1%)となりました。営業外収益として、受取利息やスクラップ売却益などで392百万円を計上しました。営業外費用として、市場競争力が低下した一部製品(胆道鏡システムおよび内視鏡レーザーアブレーションカテーテル)の取扱い終了に伴う棚卸資産評価損等で410百万円を計上しました。 ⑤ 親会社株主に帰属する当期純利益 親会社株主に帰属する当期純利益は9,350百万円(前期比+0.4%)となりました。特別損失として、本社移転に関連する費用等で229百万円を計上しました。税金費用については、税額控除を取得したこと等により、法人税等の負担率は24.5%となりました。 (品目別売上高) (単位:百万円) 区分    前連結会計年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)    当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)    増減    増減率  (%) リズムディバイス   13,267   13,057   △210   △1.6 EP/アブレーション   27,845   29,109   1,264   4.5 心血管関連   12,206   12,657   451   3.7 脳血管関連   1,842   2,661   819   44.5 消化器   1,448   1,701   252   17.4 合計   56,610   59,187   2,577   4.6 ※ 各品目区分に分類される主たる商品は次のとおりです。 リズムディバイス   心臓ペースメーカ、T-ICD(経静脈植込み型除細動器)、S-ICD(完全皮下植込み型除細動器)、CRT-P(両心室ペースメーカ)、CRT-D(除細動機能付き両心室ペースメーカ)、AED(自動体外式除細動器)、リードマネジメントデバイス EP/アブレーション   EP(電気生理用)カテーテル、アブレーションカテーテル、心腔内除細動カテーテル、食道温モニタリングカテーテル、スティーラブルシース、大腿静脈用止血デバイス、心房中隔穿刺用高周波ワイヤ 心血管関連   人工血管、Frozen Elephant Trunk、ステントグラフト、心房中隔欠損閉鎖器具 脳血管関連   塞栓用コイル、血栓吸引カテーテル、マイクロカテーテル、ステントリトリーバー 消化器   胆管チューブステント、胆管拡張バルーン、造影カニューラ、ダブルルーメンダイレータ、内視鏡ガイドワイヤ、大腸用ステント、胃・十二指腸用ステント、肝癌治療用ラジオ波焼灼電極針 <相手先別売上高> (単位:百万円) 相手先    前連結会計年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)    当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 販売高   割合(%)   販売高   割合(%) ディーブイエックス株式会社   5,471   9.7   5,571   9.4 ① リズムディバイス リズムディバイスの売上高は、13,057百万円(前期比△1.6%)となりました。ペースメーカは、他社のリードレスペースメーカの影響を受け低調に推移しました。コア製品のS-ICDは、他社の新製品の影響を受けつつも新規植込み市場が拡大したことで、前期並みとなりました。一方で、当期から新たに導入したリードマネジメントデバイスは収益に寄与しました。 ② EP/アブレーション EP/アブレーションの売上高は、29,109百万円(前期比+4.5%)となりました。心房細動の新しい治療法であるパルス・フィールド・アブレーション(PFA)が急速に普及する過程において、食道温モニタリングカテーテルを含む一部のEPカテーテルは低調に推移しました。一方で、心房細動のアブレーション症例数が前期比10%弱増加したことを背景に、コア製品の心腔内除細動カテーテルが好調に推移しました。大腿静脈用止血デバイスも、新規採用施設数の増加に加え、新サイズの導入により症例カバレッジが拡大し、大幅な増収となりました。さらに、第4四半期に上市した自社製品の心房中隔穿刺用高周波ワイヤ「XEROstar(ゼロスター)」は、非常に良好な立ち上がりとなりました。 ③ 心血管関連 心血管関連の売上高は、12,657百万円(前期比+3.7%)となりました。コア製品のFrozen Elephant Trunk は、期初に見込んだほどの市場拡大には至らなかったものの、販売数量を伸長させ高シェアを維持しました。人工血管についても、他社の一部製品ラインの縮小を追い風に、市場シェアが順調に拡大しました。また、第2四半期に上市したTAVI用センサー付きガイドワイヤや、再生医療等製品向けの投与カテーテルシステムも増収に寄与しました。 ④ 脳血管関連 脳血管関連の売上高は、2,661百万円(前期比+44.5%)となりました。血栓吸引カテーテルは、製品特性を訴求するマーケティング施策による差別化が奏功し、市場プレゼンスを大きく拡大しました。塞栓用コイルは、従来の脳血管や腹部向けの販売に留まらず放射線科等の新販路を開拓したことで、好調に推移しました。ステントリトリーバーも、順調に採用施設数が増加し、増収に寄与しました。 ⑤ 消化器 消化器の売上高は、1,701百万円(前期比+17.4%)となりました。2024年3月期で終了したコロナリー・インターベンション事業を除いたベースでの売上高は1,661百万円(前年同期比+23.5%)となりました。主力の胆管チューブステントは、市場から高い評価を獲得し販売は想定を上回るペースで推移しました。内視鏡ガイドワイヤや胆管拡張バルーンなどの製品も、着実に販売数量を伸ばしました。 (2)当期の財政状態の概況 ① 資産 当連結会計年度末の資産につきましては、流動資産が前連結会計年度末に比べ4,710百万円増加し、49,046百万円となりました。これは主として、棚卸資産が2,168百万円、現金及び預金が1,479百万円、受取手形及び売掛金が720百万円、それぞれ増加したことによるものです。 固定資産は前連結会計年度末に比べ378百万円増加し、31,164百万円となりました。これは主として、無形固定資産が345百万円減少した一方で、有形固定資産が626百万円増加したことによるものです。 以上の結果、資産合計は前連結会計年度末から5,088百万円増加し、80,211百万円となりました。 ② 負債 当連結会計年度末の負債につきましては、流動負債が前連結会計年度末に比べ736百万円減少し、13,597百万円となりました。これは主として、短期借入金が600百万円、1年内返済予定の長期借入金が120百万円、それぞれ減少したことによるものです。 また、固定負債は前連結会計年度末に比べ158百万円減少し、716百万円となりました。これは主として、役員株式報酬引当金が78百万円、リース債務が47百万円、それぞれ減少したことによるものです。 以上の結果、負債合計は前連結会計年度末から894百万円減少し、14,314百万円となりました。 ③ 純資産 当連結会計年度末の純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ5,983百万円増加し、65,897百万円となりました。これは主として、剰余金の配当を3,722百万円実施した一方で、親会社株主に帰属する当期純利益を9,350百万円計上したことにより利益剰余金が5,627百万円増加したことによるものです。 (3)当期のキャッシュ・フローの概況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ1,479百万円増加し、12,494百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりです。 ① 営業活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度における営業活動による資金の増加は、8,172百万円(前期は9,113百万円の収入)となりました。主な増加要因は、税金等調整前当期純利益の12,377百万円、減価償却費の1,656百万円であり、主な減少要因は、法人税等の支払額の3,276百万円、棚卸資産の増加額の2,164百万円です。 ② 投資活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度における投資活動による資金の減少は、2,048百万円(前期は1,801百万円の支出)となりました。これは主として、有形固定資産の取得による支出が1,900百万円、投資有価証券の取得による支出が557百万円、投資有価証券の売却による収入が765百万円となったことによるものです。 ③ 財務活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度における財務活動による資金の減少は、4,581百万円(前期は9,040百万円の支出)となりました。これは主として、配当金の支払額が3,725百万円、短期借入金の返済による支出が600百万円となったことによるものです。 (4)生産、受注および販売の実績 ① 生産実績 当連結会計年度における生産実績を商品区分別に示すと次のとおりであり、著しい変動はありません。 (単位:百万円) 区分    前連結会計年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)    当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)    増減率  (%) リズムディバイス   19   12   △36.2 EP/アブレーション   6,654   6,581   △1.1 心血管関連   1,646   1,643   △0.2 消化器   745   764   2.5 合計   9,065   9,000   △0.7 (注)1 金額は製造原価によっています。 2 「脳血管関連」の生産実績は前連結会計年度、当連結会計年度ともに発生していないため表示を省略しています。 ② 受注実績 当社グループの事業形態は、原則として受注残高が発生しないため、記載を省略しています。 ③ 販売実績 販売実績については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」をご覧ください。 (5)資本の財源および資金の流動性に係る情報 ① 資本の財源 当社グループの主要な運転資金需要は、商品の仕入、製品製造のための材料費、労務費、経費ならびに販売費及び一般管理費等の営業費用です。投資を目的とした資金需要は、設備の新設および改修、商品パイプラインの確保等を目的とする商品仕入先に対する貸付等に係る投資です。 また、今後当社グループの企業価値向上への寄与が見込まれる場合には、M&A等を含めた投資の検討を行ってまいります。 これらの資金需要については、営業活動によるキャッシュ・フローおよび自己資金のほか、金融機関からの借入等による資金調達にて対応していくことを基本としています。 なお、金融市場および手許資金等の状況を勘案し、必要と判断した場合には金融機関からの長期借入による対応も検討してまいります。 ② 資金の流動性 当社グループでは、資金調達の機動性および安定性を高めることを目的として、コミットメントライン契約を締結し、流動性リスクに備えています。当連結会計年度末におけるコミットメントラインの総額は8,000百万円、借入実行残高は2,900百万円、借入未実行残高は5,100百万円です。 (6)重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。この連結財務諸表の作成には、会計方針の選択・適用、資産・負債および収益・費用の報告金額および開示に影響を与える見積りを必要とします。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断していますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 なお、当社グループで採用する重要な会計方針、会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。

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開示資料

出典

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