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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

蝶理

CHORI CO.,LTD.8014 · Prime · 卸売業

繊維・化学品・機械を中心とする専門商社。素材から製品まで幅広く取り扱い、国内外で事業展開。

概要

蝶理は、1861年に京都西陣で生糸問屋として創業した専門商社である。繊維事業と化学品事業を二本柱とし、機械事業などを加えた事業ポートフォリオを持つ。2026年3月期の連結売上高は2,992億円、従業員数は1,444人。東京証券取引所プライム市場に上場し、東レ株式会社の連結子会社である。

繊維・化学品を中心とした三事業

蝶理の事業は繊維、化学品、機械の三セグメントで構成される。繊維事業は売上高1,457億円(2026年3月期)で全体の約49%を占め、原料からアパレル製品までのサプライチェーンをカバーする。化学品事業は1,526億円で約51%を占め、有機化学品や合成樹脂、電子材料を取り扱う。機械事業は7億円と小規模だが、プラント設備や工作機械を扱う。

繊維事業:素材から製品までの一貫体制

繊維事業では、綿や羊毛、化学繊維などの原料取引に加え、織物や編物といったテキスタイル、さらにアパレル製品の製造・販売まで手掛ける。国内だけでなく海外顧客にも対応し、衣料分野では垂直統合型バリューチェーンの確立を目指す。資材分野でも強靭なサプライチェーンを活用して取扱領域を拡大している。

化学品事業:高機能材料を幅広く供給

化学品事業では、石油化学製品やプラスチック原料、半導体・ディスプレイ向け電子材料などを取り扱う。産業用素材から先端材料まで幅広い品揃えを持ち、専門性の高い商社機能を強みとする。2026年3月期のセグメント利益(税引前)は79億円で、化学品事業が収益の約半分を稼ぎ出す。

グローバル展開と取引形態の多様性

蝶理は1957年にニューヨークに初の現地法人を設立し、現在はアジアや欧米に拠点を持つ。取引形態は国内32%、輸入29%、輸出11%、海外現地間取引26%とバランスが取れている。1961年には中国から友好商社第一号に指定され、日中貿易のパイオニアとしての歴史を持つ。

業界の中での役割は専門商社(繊維・化学品・機械)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2,993億円
営業利益
131億円
営業利益率
4.4%
純利益
120億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01繊維事業主力

繊維原料、資材、テキスタイル、アパレル製品等の取引を行い、素材から製品までのサプライチェーンをカバー。国内外の顧客に対応。

主な製品・サービス3
繊維原料
綿、羊毛、化学繊維などの繊維原料の取引。
テキスタイル
織物、編物などの生地の取引。
アパレル製品
衣料品の製造・販売。

02化学品事業主力

有機・無機化学品、合成樹脂、化成品、電子材料等を取り扱い、産業用素材から先端材料まで幅広く供給。

主な製品・サービス3
有機化学品
石油化学製品等の有機化合物の取引。
合成樹脂
プラスチック原料の取引。
電子材料
半導体・ディスプレイ向け材料の取引。

03機械事業主力

プラント設備、産業機械、工作機械、建設機械等の販売・輸出入を行い、産業インフラを支える。

主な製品・サービス3
プラント設備
化学プラントや工場設備の輸出・販売。
産業機械
製造業向け機械の取引。
工作機械
金属加工用工作機械の取引。

04その他事業その他

繊維・化学品・機械以外の事業。不動産、保険代理店、情報処理サービス等を含む。

製品と技術

繊維原料からアパレルまでの一貫取扱

繊維事業では、綿や羊毛、化学繊維などの原料、織物や編物などのテキスタイル、そして衣料品の製造・販売までを一貫して扱う。素材から製品までのサプライチェーンをカバーすることで、顧客の多様なニーズに対応する。特に合成繊維分野では東レとの連携を強みとし、高機能素材の供給網を構築している。

化学品・電子材料の専門商社機能

化学品事業では、石油化学製品などの有機化学品、プラスチック原料の合成樹脂、半導体やディスプレイ向けの電子材料を主要製品とする。産業用素材から先端材料まで幅広い品揃えを持ち、専門性の高い商社機能を発揮する。2026年3月期の化学品事業売上高は1,526億円で、連結売上の過半数を占める。

機械事業と医療・不動産等のその他事業

機械事業では化学プラントや工場設備、工作機械、産業機械を取り扱うが、規模は小さく売上高は7億円程度。その他事業には不動産、保険代理店、情報処理サービスが含まれ、医薬・医療機器分野にも進出している。これらの事業は収益の多様化に貢献している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

繊維卸売の老舗、安定収益も売上横ばい圏

同社は卸売業界に属し、繊維や化学品の専門商社として事業を展開している。売上高は2024年3月期の3077億円から2026年3月期には2993億円へと微減する見込みで、営業利益率は4.65%から4.38%へ小幅低下する。同業のリョーサン菱洋ホールディングスや高千穂交易が電機・電子分野に強いのに対し、同社は繊維を中心とした商社機能で差別化している。円安やサプライチェーン変動の影響を受けつつも、安定した収益基盤を維持している。今後は既存取引の深耕と新規分野の開拓が成長の鍵となる。

強み

  • 約3000億円の売上高を維持し、卸売業界で確固たる地位を築く。
  • 繊維・化学品に特化し、業界知識と顧客ネットワークを活用できる。
  • 営業利益率4%台を維持し、収益の安定性が高い。
  • 繊維だけでなく化学品など複数分野を手掛け、リスクを分散している。

課題

  • 2024年から2026年にかけて売上が減少し、市場縮小の影響が見られる。
  • 営業利益率が4.65%から4.38%へ低下し、収益改善の努力が必要だ。
  • 卸売業界では競争が激しく、差別化とコスト競争力が求められる。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

商社・卸売の時価総額近傍。太字が蝶理

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18012長瀬産業1,278億円14.7倍
28061西華産業1,168億円15.3倍
37483ドウシシャ1,140億円12.6倍
47575日本ライフライン1,137億円12.0倍
57433伯東1,127億円20.0倍
68014蝶理1,074億円8.7倍
78084RYODEN1,035億円19.6倍
83036アルコニックス1,030億円17.8倍
97504高速1,014億円25.1倍
102733あらた971億円8.9倍
119902日伝909億円17.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(商社・卸売)に従っています。

会社の歴史

沿革 26件

京西陣の生糸問屋から法人設立へ

1861年、京都西陣において生糸問屋として創業。1926年に人絹糸の取扱いを開始し、1937年には人絹糸生産量の30%を扱う大手糸商に成長した。1948年9月、資本金500万円で蝶理株式会社を設立。1952年6月に本社を大阪市東区(現中央区)に移転し、商社としての基盤を固めた。

合成繊維と石油化学に着目した1950年代

1952年4月、合成繊維の将来性に着目して取扱いを開始。1953年には東洋レーヨン(現東レ)のウーリーナイロンの一手販売を開始し、合成繊維業界での主導的地位を確立した。1956年には石油化学の将来性を見込み、合成樹脂や化学品、機械の取扱いを開始。1958年にはポリエステルとアクリル繊維の取扱いも始めた。

中国友好商社第一号と国際展開

1957年1月、初の現地法人「蝶理ニューヨーク」を設立。1961年3月、中国より友好商社第一号に指定され、日中貿易のパイオニアとなる。同年7月に東京証券取引所に上場。1974年にはタイに現地法人を設立し、1993年には中国初の現地法人「蝶理(上海)」を設立。2005年には内販権・貿易権を持つ現地法人を中国に設立した。

東レの子会社となり事業再編

2002年2月、合成樹脂事業部門を分社化し営業譲渡。2004年8月、東レ株式会社の連結子会社となる。これによりグループ内での位置づけが明確化された。2017年4月には輸送機器事業を新設分割により蝶理マシナリー株式会社に承継し、事業の選択と集中を進めた。

M&Aによる事業拡大と新会社分割

2013年2月、ピイ・ティ・アイ・ジャパン(現蝶理GLEX)を買収し連結子会社化。2015年にはミヤコ化学、2017年にはアサダユウ、2018年には小桜商会、2021年にはスミテックス・インターナショナル(現STX)をそれぞれ取得し、事業領域を拡大した。これらの買収により化学品や繊維の専門性を強化した。

プライム市場移行と中期経営計画

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。2026年4月には中期経営計画「Chori Innovation Plan 2028」を発表し、2028年度に繊維事業営業利益90億円、化学品事業102億円、ROE10%以上を目標に掲げた。2026年3月期の連結売上高は2,992億円、当期純利益は120億円。

年表26件を開く

1860年代

  • 1861年創業京都西陣において生糸問屋として創業。

1920年代

  • 1926年人絹工業の勃興と共に人絹糸の取扱いを開始。

1930年代

  • 1937年人絹糸生産量の30%を取扱い、人絹糸業界の大手糸商となる。

1940年代

  • 1948年9月創業資本金500万円をもって蝶理株式会社を設立。

1950年代

  • 1952年4月合成繊維の将来性に着目して、合成繊維の取扱いを開始。
  • 1952年6月本社を大阪市東区(現 中央区)に移転。
  • 1953年10月東洋レーヨン株式会社(現 東レ株式会社)のウーリーナイロンの一手販売を開始。合繊業界における主導的地位の基礎を確立。
  • 1956年4月石油化学の将来性に着目して、合成樹脂、化学品の取扱い並びに各種機械及び諸物資の取扱いを開始。
  • 1957年1月創業初の現地法人、蝶理ニューヨーク(現 CHORI AMERICA, INC.)を設立。
  • 1958年4月ポリエステル並びにアクリル繊維の国産化と共に取扱いを開始。
  • 1959年9月上場大阪証券取引所(現 株式会社東京証券取引所)に株式上場。

1960年代

  • 1961年3月中国より友好商社第一号に指定、以後日中貿易のパイオニアとなる。
  • 1961年7月上場東京証券取引所(現 株式会社東京証券取引所)に株式上場。

1970年代

  • 1974年10月創業現地法人THAI CHORI CO., LTDを設立。

1980年代

  • 1987年6月東京支社を東京本社と改称、東西両本社制とする。

1990年代

  • 1993年8月創業中国初の現地法人、蝶理(上海)有限公司を設立。

2000年代

  • 2002年2月合成樹脂事業部門を分社し営業譲渡。
  • 2004年8月東レ株式会社の連結子会社となる。
  • 2005年7月創業中国内販権・貿易権を有する日本商社第一号の現地法人、蝶理(中国)商業有限公司を設立し、蝶理(上海)有限公司の事業を移管。

2010年代

  • 2013年2月ピイ・ティ・アイ・ジャパン株式会社(現 蝶理GLEX株式会社)の全株式を取得し、連結子会社とする。
  • 2015年5月ミヤコ化学株式会社の全株式を取得し、連結子会社とする。
  • 2017年4月創業輸送機器事業を新設分割により設立した蝶理マシナリー株式会社に事業承継。
  • 2017年7月株式会社アサダユウの全株式を取得し、連結子会社とする。
  • 2018年3月株式会社小桜商会の全株式を取得し、連結子会社とする。

2020年代

  • 2021年6月株式会社スミテックス・インターナショナル(現 株式会社STX)の全株式を取得し、連結子会社とする。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 営業利益(繊維事業)2028年度まで90億円
  • 営業利益(化学品事業)2028年度まで102億円
  • ROE2028年度まで10%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    グローバル市場での領域拡大加速

    成長余地の大きい海外事業の強化・拡大に注力する。新規エリア進出と既存エリアの事業深化を両輪で推進し、駐在員派遣や戦略的事業投資によりグローバル市場での事業領域拡大を加速する。

  2. 02

    資本効率を重視した財務運営

    資本効率を意識した財務運営のもと、成長投資、経営基盤投資、株主還元をバランス良く推進する。サプライチェーン強化等の投資に外部資金も活用し、資本効率向上を図る。

  3. 03

    経営基盤の高度化とサステナビリティ

    マテリアリティ起点のサステナビリティ経営を推進し、人的資本を最重要資本と位置づけて人材成長と企業価値向上の好循環を創出。DX人材拡充とデジタル文化醸成により新たな価値創出を目指す。

  4. 04

    専門性×グローバル×事業投資の推進

    中期経営計画の基本方針に基づき、各セグメントで高機能・高専門性を追求。繊維事業では垂直統合型バリューチェーン確立、化学品事業ではNo.1商材の強化など専門性を最大化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,444人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,036万円で、9期前と比べて+27.4%平均年齢は39.7歳、平均勤続年数は12.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月939
2018年3月991
2019年3月81339.513.81,023
2020年3月83239.413.61,014
2021年3月86739.613.9969
2022年3月81239.813.71,322
2023年3月92540.314.11,285
2024年3月96340.213.61,304
2025年3月98939.712.81,3541,071
2026年3月1,03639.712.61,444907

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率60.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)64.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社20(国内 9 / 海外 11) を有報から抽出しています。

主な関係会社
  • 国内
    東レ㈱
    東京都中央区
    議決権52.4%
  • 国内
    ㈱STX
    東京都千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱アサダユウ
    名古屋市中区
    議決権100.0%
  • 国内
    ミヤコ化学㈱
    東京都千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱小桜商会
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 国内
    蝶理GLEX㈱
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 国内
    蝶理マシナリー㈱
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ビジネスアンカー
    大阪市中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    CHORI AMERICA, INC.
    ジャージーシティ(アメリカ)
    議決権100.0%
  • 海外
    蝶理(中国)商業有限公司
    上海(中国)
    議決権100.0%
  • 海外
    THAI CHORI CO.,LTD
    バンコク(タイ)
    議決権100.0%
  • 海外
    蝶理(香港)有限公司
    香港(中国)
    議決権100.0%
残りのグループ会社8社を開く
  • P.T. CHORI INDONESIAジャカルタ(インドネシア)100%
  • 台湾蝶理商業股份有限公司台北(台湾)100%
  • CHORI VIETNAM COMPANY LIMITEDホーチミン(ベトナム)100%
  • 蝶理(大連)貿易有限公司大連(中国)100%
  • CHORI SINGAPORE PTE LTDシンガポ-ル(シンガポール)100%
  • Chori Europe GmbHノイ イーゼンブルク(ドイツ)100%
  • MEGACHEM LIMITEDシンガポ-ル(シンガポール)30%
  • 青島紅蝶新材料有限公司青島(中国)25%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は2,993億円営業利益131億円前期と比べると減収減益で、売上が-3.9%、利益が-9.7%。

売上高
-3.9%
2,993億円
営業利益
-9.7%
131億円
純利益
+2.6%
120億円
営業利益率
4.4%
前期比 -0.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高3,200億円2,993億円
営業利益145億円131億円
純利益105億円120億円
1株あたり配当¥171¥171

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は759億円、営業利益は37億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+0.1%、営業利益は−5.1%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q7406
2024年1Q758395.122
2024年2Q771395.128
2024年3Q805415.131
2024年4Q74315
2025年2Q1,545744.870
2025年4Q1,570714.547
2026年2Q1,450664.651
2026年4Q1,543654.269
2027年1Q759374.931

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は2,218億円から2,993億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は4.4%。純利益は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月2,2185529
2014年3月2,4435837
2015年3月2,4846042
2016年3月2,9165543
輸送機器事業を新設分割により設立した蝶理マシナリー株式会社に事業承継。
2017年3月2,7097048
2018年3月3,1177547
2019年3月3,5658756
2020年3月3,2948761
2021年3月2,1624712
2022年3月2,84110368
2023年3月3,29412481
2024年3月3,07714596
2025年3月3,1151451624.7117
2026年3月2,9931311424.4120

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高2,993億円のうち、営業利益として残るのは131億円4.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は120億円、売上の4.0%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金86.3%2,582億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金9.4%281億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.4%131億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
13.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.1pt
4.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.6pt
4.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+4.3pt
12.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが115億円、投資CFが−18億円で、差し引きのフリーCFは97億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は282億円で、売上の1.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月58−30−162882
2014年3月17−2−51596
2015年3月33−8−825116
2016年3月50−44−156105
2017年3月61−14795
2018年3月678−2475148
2019年3月32−14−4318120
2020年3月290−1929130
2021年3月59−4−955176
2022年3月−232−40−21120
2023年3月96−3−3193189
2024年3月97−27−5470211
2025年3月71−10−4861232
2026年3月115−18−5097282

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,534億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,024億円で、自己資本比率は66.7%(業種中央値50.6%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月71931440543.5
2014年3月78236441846.4
2015年3月84341542849.1
2016年3月98742955843.4
2017年3月98046351747.2
2018年3月1,19151267942.9
2019年3月1,18553964645.4
2020年3月1,14457357150.0
2021年3月1,10658851853.2
2022年3月1,34165169048.5
2023年3月1,43272271050.4
2024年3月1,43482161357.2
2025年3月1,46192154063.0
2026年3月1,5341,02450966.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
295億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
843億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
173億円
在庫として抱えている分
負債合計
509億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
79
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率9 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率284社中56位あたり、逆に低いのは売上成長率284社中256位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.4%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.4%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
66.7%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-3.9%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.0%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,245で、1年前と比べて+13.8%過去52週の値幅のなかでは63%の位置にある。

¥4,245-1.7%1ヶ月+8.7%1年+13.8%時価総額1,074億円
過去52週の値幅
安値¥3,405高値¥4,745

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.7倍
PER (会社予想)10.0倍
PBR1.00倍
配当利回り4.03%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は4105円で、直近1か月で+6.21%と上昇。1年では+8.53%。25日線3938円を上回り、75日線4022円も突破。200日線4070円はわずかに上回った。52週高値4745円からは13.5%下、安値3405円からは20.5%上。出来高は7月30日に8.2万株と急増、その後も5万株前後で高水準。8月に入り上昇が加速、8月7日には4080円と直近高値。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PER 8.42倍は業界平均17.91倍の半分以下で、予想PER 9.6倍も割安。PBR 0.9699倍は平均1.24倍を下回り、1倍を下回る。配当利回り4.17%は平均2.98%を大幅に上回り、ROE 12.4%と収益性も良好。配当性向32.2%と余力があり、増配余地もある。直近の売上高は微増だが、営業利益は減少傾向で、需要環境の変化が懸念。ただし、バリュエーションの指標が総じて割安で、高配当と収益性のバランスが取れている。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.7倍17.9倍
PER (予想)10.0倍
PBR1.00倍1.24倍
ROE12.4%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

繊維需要の変動と海外生産シフトが収益に影響する。強気派は、円安による輸出競争力とサプライチェーン再編の追い風を指摘する。弱気派は、アパレル市場の縮小と競争激化によるマージン低下を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 円安効果

    円安で輸出採算が改善し、アパレル企業の国内生産回帰が進む可能性がある。

  • サプライチェーン再編

    中国依存見直しで、調達先多様化が進む商社の存在感が高まる。

  • 安定配当

    PBR1倍割れ、配当利回り4%超と株主還元策が投資家に支持される。

  • 純利益120億円と2期連続最高益更新通年影響

    2025年3月期117億円→2026年3月期120億円、増益基調

  • ROE12.4%と高い資本効率継続影響

    ROE12.4%はPBR0.97倍と整合、収益力に見合う株主価値評価

  • 4.17%の配当利回りとPER8.4倍の割安継続影響

    PER8.42倍、配当利回り4.17%は割安水準で中長期資金が流入しやすい

  • 営業利益率4.65%と安定収益通年影響

    売上高3115億円、営業利益145億円、利益率4.65%を達成

マイナスに働く材料7
  • 市場縮小

    国内アパレル市場は縮小傾向で、販売数量の減少が続く。

  • マージン競争

    同業との価格競争が激化し、販管費の増加で利益率が低下しやすい。

  • 業界構造

    繊維商社の存在意義が薄れ、直接取引の増加で中間マージンが圧縮される。

  • 売上高と営業利益が前期比で減収減益通年影響

    売上高3115億→2993億、営業利益145億→131億と減収減益

  • 予想PER9.6倍は実績8.4倍から悪化決算発表後影響

    予想PER9.6倍は実績PER8.42倍を上回り、市場の成長期待が限定的

  • 営業利益率が4.38%に低下通年影響

    2026年3月期営業利益率4.38%は前期から0.27ポイント低下

  • 外国人保有20.36%と海外資金の影響継続影響

    外国人持ち株比率20.36%と高く、グローバルなリスクオフで売られやすい

次の決算で確かめる点
繊維部門売上高
繊維市況と受注動向を反映し、収益の骨格を把握できる。
海外売上高比率
サプライチェーン再編の効果を測る指標。
営業利益率
マージン圧縮圧力を監視する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり171で、前期から+3.5%いまの株価に対する利回りは4.03%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥171
1株あたり
配当利回り
4.03%
いまの株価に対して
配当性向
32.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2225.7
2018年3月59168.234.5
2019年3月601.733.1
2020年3月635.033.2
2021年3月37−41.3957.1
2022年3月84127.034.7
2023年3月10525.034.2
2024年3月11812.447.0
2025年3月14220.341.2
2026年3月1473.532.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥171

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,843人。区分でいちばん多いのは事業法人54.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が67.5%を占め、残る32.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人58.258.458.459.056.954.2
外国法人19.217.917.515.217.319.8
金融機関11.710.810.312.513.413.3
個人・その他10.411.712.412.211.411.1
自己株式2.82.72.82.12.12.1
証券会社0.61.11.31.00.91.0
外国人個人0.00.00.00.00.00.6

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01東レ株式会社51.25
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)6.19
03ビービーエイチ フオー フイデリテイー ロープライス ストツク フアンド(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)3.76
04エムエスアイピ-クライアントセキユリテイ-ズ(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)2.73
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.64
06野村信託銀行株式会社(投信口)2.20
07ステート ストリート バンク アンド トラスト クライアント オムニバス アカウント オーエムゼロツー 505002(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.03
08株式会社ヒューレックス1.29
09ビーエヌワイエムエスエーエヌブイ ビーエヌワイエムアイエル ダブリユーエス ゼノア ジヤパン エクイテイ インカム フアンド(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.23
10NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE IEDP AIF CLIENTS NON TREATY ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店)1.17

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近6
  • 2026-06-11
    エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)
    変更報告
    9.37%
    +1.80pt
  • 2026-06-11
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    6.72%
    +0.11pt
  • 2026-06-10
    エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)
    変更報告
    7.57%
    -1.01pt
  • 2026-06-10
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    6.61%
    -1.10pt
  • 2026-06-08
    エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)
    変更報告
    8.58%
    -1.14pt
  • 2026-06-08
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    7.71%
    -0.61pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+315%、1株純資産は14期で+225%。直近期のROEは12.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1181,2769.89.124.4
2014年3月1521,48111.07.426.7
2015年3月1691,68910.710.921.3
2016年3月1751,74610.28.322.1
2017年3月1951,88710.79.925.7
2018年3月1932,0809.710.934.5
2019年3月2292,19110.76.833.1
2020年3月2482,32911.06.233.2
2021年3月512,3902.233.2957.1
2022年3月2772,64411.06.434.7
2023年3月3302,93211.87.634.2
2024年3月3913,33012.58.747.0
2025年3月4733,73313.46.441.2
2026年3月4874,15212.48.632.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額235百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
迫田竜之代表取締役 社長 CEO & COO619,437
吉田裕志取締役5810,763
垰和博取締役 社長特命(繊維本部関連)657,424
猪原伸之取締役66
関根千津取締役63
藪茂正取締役(監査等委員)6518,891
澤野正明取締役(監査等委員)72
鈴木博正取締役(監査等委員)69
野田弘子取締役(監査等委員)66
永塚良知61
河村泰孝取締役 経営政策本部長 兼、中国総代表 兼、関連事業室長 兼、薬事総合管理室担当563,300
山田浩取締役 社長特命(繊維本部関連)61
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢保有株数
井上薫取締役55
野間清史取締役(監査等委員)583,494

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)386682818361
社外取締役433338
取締役(社内)1191919

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容230字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、子会社33社・関連会社5社より構成されており、繊維事業、化学品事業、機械事業、その他の事業を行っております。事業区分毎の主な取扱商品又はサービスの内容及び概要図は次のとおりであります。 なお、以下の事業区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一であり、現地法人については、取扱商品又はサービスの内容によって各セグメントに振り分けております。
経営方針・対処すべき課題2,704字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針等 当社グループの理念体系とありたい姿及び経営方針は以下のとおりです。 <ありたい姿> ◆ 選ばれ続ける商社 新地図を拓き、価値を創り、未来を紡ぐ グローバルで新しい市場やサプライチェーンを開拓し、高機能・高専門性の追求で世の中に価値を創出することで、会社・事業を未来につなぎ、ステークホルダーの皆様から選ばれ続ける商社を目指すという意志が込められております。 <経営方針> ◆ 高機能・高専門性を基盤として常に進化する企業集団を目指す。 ◆ 顧客満足度向上を第一義とし、景気変動に左右されない強固な事業体質を作り上げ、「利益ある持続的成長」を実現する。 ◆ 自ら提案し、自ら創造し、自ら開拓する「自力・自立の経営」を旨とする。 ◆ 「信用と確実」を旨とし、浮利を追わず、投機的取引を行わない。 ◆ 目標達成への強い意志と行動力を持った構想力のある「人材を育成」し、常に切磋琢磨する「組織的活動」を通じて総合力を発揮する。 ◆ 事業を不断に見直し、リスクに対する鋭敏な感覚を養うとともに、スピードをもって成長分野へ資源を投入し、「事業構造の継続的変革」を行う。 ◆ コンプライアンス、環境保護など企業の「社会的責任」を常に心がけ、顧客、社員、株主、社会など「ステークホルダー」との関係を緊密に保つ。 上記の方針を実行することによって、ありたい姿である「選ばれ続ける商社」を目指します。 (2)中期経営計画 当社グループは、2028年度を最終年度とする中期経営計画「Chori Innovation Plan 2028」(2026年4月28日発表)を策定しました。基本方針である「専門性×グローバル×事業投資」の推進を着実に実行し、さらなる企業価値の向上を図ります。 なお、繊維・化学品セグメントの経営戦略等は以下のとおりです。 繊維事業   ① 衣料分野における垂直統合型バリューチェーンの確立による収益力の最大化② 資材分野における強靭なバリューチェーンを活用した取扱領域拡大③ 海外販売の強化 化学品事業   ① 各分野におけるNo.1商材・ビジネスの強化・拡大② 「専門性の高い商社機能」の最大化③ マーケットイン型ビジネスの強化④ 海外販売の強化 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは中期経営計画「Chori Innovation Plan 2028」に経営指標として、以下を掲げております。 ※1 なお、「Chori Innovation Plan 2028」における繊維・化学品のセグメント別の営業利益の目標は以下の とおりです。 繊維事業   化学品事業 (2028年度中期経営計画目標)営業利益   90億円   102億円 ※2 ROEについて、2025年度は税金費用の減少による当期純利益の増加がありました。 その反動はありますが、2028年度計画は、10%以上を目指します。 (4)経営環境 今後の見通しにつきましては、日本経済は、雇用・所得環境の底堅さを背景として、個人消費を中心に緩やかな回復が続くことが期待されます。一方、世界経済は、米国の個人消費は底堅く推移するものと予想されるものの、中国において景気の回復に遅れが見られることや、中東情勢に起因するエネルギー価格の変動やサプライチェーンの分断等の影響もあり、引き続き注視が必要です。 このような事業環境の中、当社グループは2026年4月28日に発表しました中期経営計画「Chori Innovation Plan 2028」の基本方針である「専門性×グローバル×事業投資」の推進を着実に実行します。中期経営計画初年度となる次期(2027年3月期)の連結業績予想につきましては、売上高3,200億円(前期比6.9%増)、営業利益145億円(前期比11.1%増)、経常利益150億円(前期比5.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益105億円(前期比12.6%減)と見通しております。 (単位:百万円) 2026年3月期(実績)   2027年3月期(予想)   増減率(%) 売上高   299,293   320,000   6.9 営業利益   13,056   14,500   11.1 経常利益   14,193   15,000   5.7 親会社株主に帰属する当期純利益   12,011   10,500   △12.6 上記予測を修正する必要が生じた場合には、速やかに公表します。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、中期経営計画 「Chori Innovation Plan 2028」の基本方針である「専門性×グローバル×事業投資」の推進のもと、以下の3つの基本戦略を掲げております。 1.事業戦略:グローバル市場における領域拡大を加速 今後の持続的成長とさらなる業績拡大を実現するため、成長余地の大きい海外事業の強化・拡大に注力していきます。海外新規エリアへの進出及び既存エリアの事業深化を両輪で推進するとともに、海外拠点への積極的な駐在員派遣や戦略的事業投資を通じて、グローバル市場における事業領域の拡大を加速させていきます。 2.財務戦略:資本効率を意識した戦略 持続的な企業価値向上を実現するため、資本効率を重視した財務運営のもと、成長投資、経営基盤投資、株主還元をバランス良く推進します。成長投資においては、サプライチェーンの強化等、事業領域の拡大に資する投資を行い、外部資金の活用を組み合わせた資金調達を行うことで、資本効率の向上を目指します。また、事業の成長を支える人的資本やDX等の経営基盤への投資を継続するとともに、継続的・安定的な株主還元を実行します。 3.経営基盤戦略:未来を紡ぐ経営基盤の高度化 マテリアリティを起点とするサステナビリティ経営を推進し、中長期的な経営基盤の高度化に取り組みます。人的資本を最重要経営資本と捉え、人材の成長と企業価値の向上が連動する好循環を生み出すことで、「選ばれ続ける商社」を目指します。DXにおいては、DX人材の拡充とデジタル文化の醸成を通じて、DXによる新たな価値創出に向けた経営変革を行っていきます。
事業等のリスク7,465字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。当社グループはこれらのリスクに対処するため、リスクマネジメント規程に則り、リスクマネジメントを推進しています。 なお、文中の将来に関する事項は、特段の記載のない限り、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)リスクマネジメント体制、活動 当社を取り巻くリスクに関する社内アンケート調査を実施し、その結果をサステナビリティ推進委員会にて審議し、リスクの評価を行っています。 ① リスクの検出・評価 ・リスクの網羅性を確保した上で、リスクを約30のカテゴリーに分類し、リスクの具体的内容とリスク評価についてアンケート調査を実施。 ・サステナビリティ推進委員会においてアンケート調査で得られた情報を集約・分析。 ② 優先対応リスクの特定 ・アンケート調査結果を元に、サステナビリティ推進委員会でのリスクの見える化(マッピング)を実施。 ・優先対応リスクを特定。 ③ 対応策・活動計画決定 ・それぞれのリスクについて、担当部署が対応策及び活動計画を立案。 ・サステナビリティ推進委員会へ報告。 ④ リスク低減活動状況レビュー ・担当部署は、対応策・活動計画をもとにリスク低減活動を実施。 ・活動状況をサステナビリティ推進委員会に報告。 ⑤ 審議・報告 ・リスクマップ(リスクの見える化)及び、リスクマネジメントプロセス(PDCAサイクル)をサステナビリティ推進委員会で協議・確認。その内容について、事業投資委員会、監査等委員会及び社外取締役とも協議。 ・取締役会・執行役員会に報告。 (2) リスク項目 約30にカテゴライズしたリスクについて、アンケート結果に基づき評価・再分類を行い、23のリスク項目を発生可能性と深刻度をキーファクターとしてリスクマップに配置し、発生可能性・深刻度が高いと判断された項目(赤枠の13項目)を重要リスクとしました。 <リスク項目とリスクの概要> リスク項目   リスクの概要 1. 中国地域・市場への集中に関するリスク   中国における人民元の変動、金融システム・税制・法制の変更、日中関係の悪化や米中貿易摩擦の動向等 2. 為替レート及び金利の変動に関するリスク   為替/金利の想定外の変動による仕入れ・製造コスト等の増加や金利負担の増加・資金調達の悪化等 3. 原材料価格変動に関するリスク   需給バランスや通商政策、戦争等に伴う材料価格の変動、仕入コストの変動 4. 在庫に関するリスク   販売価格の下落や在庫回転期間の長期化に伴う評価損の計上 5. 保有有価証券等の減損に関するリスク   上場株式については株式市場における時価下落、非上場株式等については対象会社の財政状態の悪化による保有有価証券の評価損の計上 6. 人材確保に関するリスク   自社戦略・事業計画を遂行する上で必要となる人材の不足 7. ITリスク(情報セキュリティ)   不正アクセス、サイバー攻撃等に起因する機密情報の漏洩 8. 事業投資に関するリスク   取引先の業績悪化や投資先における事業計画の大幅遅延等による債務不履行、クレーム、投融資計画の遅延・見直し、争訟等の発生 9. カントリーリスク(債権回収)   特定の国における財政状況の悪化、戦争・地域紛争等による、銀行等の外貨送金・兌換停止 10. 事業環境の変化(法制・税制)に関するリスク   国際的な貿易障壁・貿易紛争や各国の税制等の変更や税務当局との見解の相違等による外部経営環境の悪化 11. 差別・ハラスメントに関するリスク   差別・ハラスメントの発生 12. 労働安全衛生に関するリスク   長時間労働・強制労働等の発生、労働災害(身体、メンタル不調)の発生 13. カントリーリスク(事業基盤の棄損)   事業投資先/取引先所在国及び周辺国における、事業基盤を大きく毀損する戦争・内乱・テロ等の発生 14. 気候変動に関するリスク(移行リスク)   脱炭素社会への移行に伴って生じる政策・法規制/技術/市場/レピュテーションの変化 15. コンプライアンスに関するリスク (法規制・コンプライアンス違反)   独禁法(カルテル・入札談合)違反事案、贈収賄違反事案、輸出管理・制裁違反事案の発生/役職員のコンプライアンス違反(会計不正・横領・窃取・その他刑事・不祥事等)の発生 16. 気候変動に関するリスク(物理的リスク)   気候変動により生じるハザード事象(洪水、冠水、森林火災、サイクロン、渇水等)の頻発/激甚化 17. カントリーリスク(人的安全)   事業投資先/取引先所在国及び周辺国における、人的被害等を及ぼすような戦争・内乱・テロ等の発生 18. 自然災害に関するリスク   本社・国内外拠点・事業投資先所在国・地域、原料調達・製品販売等を行っている地域での地震や自然災害の発生 19. ITリスク(システムダウン)   サーバー・ネットワーク停止に起因するITシステムダウンの発生等 20. メディア関連リスク   当社グループに関するネガティブ・過小評価/誤った情報のステークホルダーへの拡散(報道、メディア・SNS、機関投資家説明会等) 21. 新興感染症等に関するリスク   本社・国内外拠点・事業投資先所在国・地域における新興感染症の発生・感染拡大 22. 人権問題に関するリスク   サプライチェーンにおける人権侵害事例(児童労働、強制労働、劣悪な労働環境等)の発生 23. 環境汚染に関するリスク   操業、土地・建物購入等の事業活動を通じた水質汚染・大気汚染・土地汚染・地下水汚染の発生 (3) 重要リスク 1. 中国地域・市場への集中に関するリスク リスクの概要    当社グループは、中国を消費市場・製造拠点として重要な事業対象地域と位置付け、経営資源を投入しています(2025年度売上高 475億円)。そのため、人民元の変動、金融システム・税制・法制の変更、日中関係の悪化や米中貿易摩擦の動向等により、中国における事業環境が悪化した場合には、当社グループの経営成績及び財務状態に影響を及ぼす可能性があります。 リスクへの対応策    当社グループは、中国地域を統括する中国総代表を設置し、中国の法制・税制等に知見のある社外の専門家とも連携しながら政治・経済情勢や法規制の動向を適時に把握できる体制を整えています。また、連結事業軸運営を基盤として、事業環境整備、事業運営の統一を図り、適時に中国地域に関する情報を共有し、必要に応じリスク回避に努めています。加えて、グローバルな代替サプライチェーンを構築しリスク分散を行っています。 2. 為替レート及び金利の変動に関するリスク リスクの概要    当社グループは、グローバルに事業活動を展開し様々な通貨で取引を行っています。そのため、予測を超えた為替レート変動の影響により、当社グループの取扱う商材の仕入れコスト、製品の製造コスト、荷造費・運賃等の販売費が変動した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、国内外の金融政策の変動に伴う金利の上昇により、金利負担の増加や資金調達が困難になる場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 リスクへの対応策    当社グループは、為替変動等の市場状況の動向を注視し、為替予約の締結等により為替レート変動の影響を軽減しています。また、金利については、定期的に金利動向を把握するとともに、当社グループのキャッシュマネジメントシステムを活用し、グループ全体の資金を効率的に管理・運用しております。 3. 原材料価格変動に関するリスク リスクの概要    当社グループは、繊維素材、テキスタイル・資材、アパレル製品、化学品、輸送機器等の商品の取扱いを行っており、各商品は需給バランス等の要因から固有の市況を形成しております。そのため、需給バランスや通商政策、戦争等に伴う原材料価格の変動により、当社グループの取扱う商材の仕入れコストが変動した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 リスクへの対応策    当社グループは、原材料価格の変動については、販売価格へ適時・適切な転嫁を実施することでリスク回避に努めています。 4. 在庫に関するリスク リスクの概要    当社グループは、繊維素材、テキスタイル・資材、アパレル製品、化学品、輸送機器等の商品を取扱っており、市況の悪化等により、販売価格の下落や在庫回転期間の長期化が生じ、評価損の計上を余儀なくされた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 リスクへの対応策    当社グループは、過去の傾向等からの需要予測や取引先からの受注に基づいた仕入及び顧客の引取り保証の確保等によって在庫水準の適正化に努めています。 5. 保有有価証券等の減損に関するリスク リスクの概要    当社グループは、既存事業との関連性やシナジーの発現の有無、投資採算等につき、十分な評価・検討を行った上で事業上必要と判断した会社の株式の取得や出資を行っています(2026年3月末時点の帳簿価額120億円)。上場株式については、株式市場における時価下落、非上場株式等については対象会社の財政状態の悪化により、保有有価証券等の評価損の計上を余儀なくされた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 リスクへの対応策    当社グループは、事業上必要と判断した会社の株式の保有や出資について、定期的に取締役会で保有意義及び保有効果等を検証し、保有の継続性の是非を判断しています。その結果、保有意義がないものに関しては売却を検討し縮減を図っています。 6. 人材確保に関するリスク リスクの概要    当社グループは、専門的な商材をグローバルに扱う専門商社であり、「人」を最重要経営資本と位置付け、事業を推し進めるために必要不可欠な優秀な人材を確保・育成すべく、人事基本方針を定め人材確保に努めています。しかしながら、労働市場の逼迫や少子高齢化等を背景に優秀な人材の確保が困難となった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。  また、グローバルに事業を展開し、更なる成長を目指していますが、地域によっては現地での人材の採用と確保ができず、当初計画していた事業展開ができない可能性があります。 リスクへの対応策    当社グループは、会社の持続的な成長を目指し、グローバルに活躍できる人材獲得(新卒採用、キャリア採用)及び女性活躍をはじめとしたダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの推進による人的資本の強化を図っています。新卒採用においては、オンラインイベント等を定期的に開催し、幅広い地域からの応募に対応できる体制を整えています。キャリア採用も積極的に行い、2025年度は新卒採用と同程度の人数を採用しています。また、外部機関によるエンゲージメントサーベイを実施し、組織ごとのエンゲージメントの状態を可視化し、課題の認識・改善活動を実施しています。 7. ITリスク(情報セキュリティ) リスクの概要    当社グループは、セキュリティ対応に万全を期し、ネットワークを構築・運用した上で情報システムを活用し、グローバルに事業活動を展開しています。 しかしながら、予期せぬ外部からの不正アクセス・サイバー攻撃等により、機密情報の漏洩や、業務が停止する事態に陥った場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 リスクへの対応策    当社グループは、情報システムの安全性、情報セキュリティ対策を強化し、役員・従業員に対する研修やアタックテスト等のトレーニングを実施しています。加えて、「蝶理グループ情報セキュリティ基本方針」に従い、関連規程を整備し、役員・従業員への周知を図り、情報システムの保全や情報管理の徹底に取り組んでいます。 8. 事業投資に関するリスク リスクの概要    当社グループは、国内外の販売先に対して多様な商取引や投融資を通じて信用供与を行っています。そのため、取引先の業績悪化や投資先における事業計画の大幅遅延等により債権の回収遅延や回収不能が生じたり、投融資計画の見直しが必要になったりした場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 リスクへの対応策    当社グループは、信用リスクに関しては与信管理規程を制定し、取引先の内容を評価・判断した上で取引先別の与信限度額を設定し、必要に応じて担保・保証の取得及び取引信用保険による保全を図ることで、貸倒れリスクのミニマイズ化を図っています。 また、投融資に関しては、既存事業との関連性やシナジーの発現の有無、投資採算、EXITのための諸条件、投融資事業の進捗等につき、十分な評価・検討を行った上で新規投資を行い、定期的に継続するか否かの判断を行っています。 9. カントリーリスク(債権回収) リスクの概要    当社グループは、海外に多くの拠点・取引先を有しており、これらの拠点・取引先に対し販売活動や投融資を行っています。そのため、各国における政治・経済・社会情勢・外貨規制の変化や国際的な貿易障壁・貿易紛争、国家間における自由貿易協定・多国間協定の変更、並びに地域紛争等に代表される国際情勢の変化により、債権の回収遅延や回収不能が生じた場合に、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 リスクへの対応策    当社グループは、各国の専門家と連携しながら政治・経済情勢や法規制の動向の把握、貿易保険の活用や海外現地法人からの配当を通じた日本国内への資金の還流等によるリスク軽減策を構築しています。また、カントリーリスク枠を設けて特定国の債権残高を管理し、適切な取引条件を設定する等してリスク回避に努めています。 10. 事業環境の変化(法制・税制)に関するリスク リスクの概要    当社グループは、日本国内のみならず海外においても事業を行っており、海外にも多くの拠点・取引先が所在しています。そのため、日本及び各国の政治・経済・社会情勢や国際的な貿易障壁・貿易紛争及び国家間における自由貿易協定・多国間協定等により、外部経営環境が悪化した場合、特に各国の税制等の変更や税務当局との見解の相違等により追加の税負担が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 リスクへの対応策    当社グループは、「企業行動指針」をはじめとするコンプライアンス体制に関する規程を制定し、法令及び社会倫理の遵守を企業活動の行動規範としております。その上で、各国の政治経済状況や制度・政策等の変更について各国の専門家と連携しながら情報を収集・分析して適切な対応を取っています。 また、当社グループは、グループ会社間の国際的な取引価格に関しては、適用される各国の移転価格税制や関税法の観点からも適切な取引価格となるよう細心の注意を払っており、各国の税制に則り、適正な納税額となるよう努めています。 11. 差別・ハラスメントに関するリスク リスクの概要    当社グループは、「蝶理グループ人権方針」、「蝶理グループ人事基本方針」に定めている通り、あらゆる差別・ハラスメントを許しておりません。しかしながら、万が一、違反が生じた場合には、罰則・損害賠償・訴訟問題・信用の低下・風評による損失・人材の流出等の悪影響が生じ、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 リスクへの対応策   当社グループは、ハラスメントを含めたコンプライアンスアンケートを毎年実施し、内部通報制度(KIITE、KOTAETE)の運用や、上司・部下の1on1ミーティングを定期的に実施する等して実態把握に努めるとともに、社内研修を実施して社員への徹底を図っています。 12. 労働安全衛生に関するリスク リスクの概要    当社グループは、国内外の法令・規則に則って労働環境を整備して業務を行っています。しかしながら、万が一、重大な労働災害の発生や法令違反が生じた場合には、罰則・損害賠償・訴訟問題・信用の低下・風評による損失・人材の流出等の悪影響が生じ、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 リスクへの対応策    当社グループは、各種マニュアル整備による業務効率化、人員の確保・適正配置による業務量の分散で長時間労働にならないよう対応しています。また、上司・部下の1on1ミーティングを定期的に実施する等してコミュニケーションを取り、過重労働解消のため労働時間や業務負荷に対するチェックをしています。 13. カントリーリスク(事業基盤の棄損) リスクの概要    当社グループは、海外に多くの拠点・取引先を有しており、これらの拠点・取引先に対し販売活動や投融資を行っています。そのため、事業投資先/取引先所在国及び周辺国における事業基盤を大きく毀損する戦争・内乱・テロ等の発生や、物流・サプライチェーンに混乱が生じた場合に、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 リスクへの対応策    当社グループは、各国の専門家と連携しながら政治・経済情勢等の動向を適時に把握できる体制を整えています。また、連結事業軸運営を基盤として、事業環境整備、事業運営の統一を図り、適時に各地域に関する情報を共有し、必要に応じリスク回避に努めています。加えて、グローバルな代替サプライチェーンを構築しリスク分散を行っています。
経営成績の分析 (MD&A)6,170字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況 ⅰ.経営成績の概況 当連結会計年度における日本経済は、物価上昇の影響が続く中でも企業収益は堅調で、雇用・所得環境は安定的であったことを背景として緩やかな回復基調で推移しました。一方、世界経済は、米国を中心に底堅い推移が見られたものの、中国では不動産市場の低迷や内需の伸び悩みを背景に景気の停滞感が継続し、加えて、中東情勢の悪化をはじめとする地政学リスクの長期化により、先行きが不透明な状況が続いております。 このような状況下、当社グループは、2023年4月28日に発表した中期経営計画「Chori Innovation Plan 2025」の基本戦略を着実に実行し、グローバルな持続的成長の実現とDXによるビジネス変革を推進してきました。 当連結会計年度における連結業績は、売上高は前期比3.9%減の2,992億93百万円、営業利益は前期比9.9%減の130億56百万円、経常利益は前期比12.4%減の141億93百万円、税金等調整前当期純利益は前期比13.0%減の141億87百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比3.0%増の120億11百万円となりました。 (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   前期比(%) 売上高   311,546   299,293   △12,252   △3.9 営業利益   14,492   13,056   △1,436   △9.9 経常利益   16,198   14,193   △2,005   △12.4 税金等調整前当期純利益   16,316   14,187   △2,129   △13.0 親会社株主に帰属する当期純利益   11,658   12,011   352   3.0 ⅱ.セグメントごとの経営成績 セグメントごとの経営成績は以下のとおりであります。 (繊維事業) (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   前期比(%) 売上高   152,738   145,775   △6,962   △4.6 税金等調整前当期純利益   7,690   7,050   △639   △8.3 当セグメントにおきましては、素材及び資材分野が低調に推移したこと等により、売上高は、前期比4.6%減の1,457億75百万円となりました。セグメント利益(税金等調整前当期純利益)は、テキスタイル分野の中東における情勢悪化・市況低迷及びアパレル分野の環境・構造変化等により、前期比8.3%減の70億50百万円となりました。 (化学品事業) (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   前期比(%) 売上高   157,864   152,667   △5,197   △3.3 税金等調整前当期純利益   8,873   7,952   △921   △10.4 当セグメントにおきましては、パフォーマンスケミカル分野の市況低迷を主因として、売上高は、前期比3.3%減の1,526億67百万円となりました。セグメント利益(税金等調整前当期純利益)は、前年に中国の化学品製造会社グループに係る債権の一部を回収し、貸倒引当金戻入額を計上したことの反動により、前期比10.4%減の79億52百万円となりました。 (機械事業) (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   前期比(%) 売上高   860   773   △87   △10.1 税金等調整前当期純利益   612   346   △266   △43.4 当セグメントにおきましては、欧州向けの自動車販売が低調であったことから、売上高は、前期比10.1%減の7億73百万円、セグメント利益(税金等調整前当期純利益)は、前期比43.4%減の3億46百万円となりました。 ⅲ.仕入、成約及び売上の実績 (仕入の実績) 仕入高は売上高と概ね連動しているため、記載は省略しております。 (成約の実績) 成約高と売上高との差額は僅少であるため、記載は省略しております。 (売上の実績) セグメントごとの売上高については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況 ⅱ.セグメントごとの経営成績」及び「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」を参照願います。 なお、取引形態別に示すと、次のとおりとなります。 形態   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(百万円)   構成比(%)   金額(百万円)   構成比(%) 国内   99,716   32.0   100,175   33.5 輸入   88,580   28.4   87,171   29.1 輸出   40,942   13.1   33,564   11.2 海外   82,306   26.4   78,382   26.2 合計   311,546   100.0   299,293   100.0 ② 財政状態の状況 当連結会計年度末における総資産は、1,533億73百万円となり、前連結会計年度末に比べ72億97百万円増加しました。これは主に、現金及び預金が67億24百万円、ソフトウエアが38億80百万円、投資有価証券が16億13百万円、未収還付法人税等が12億29百万円増加し、破産更生債権等が60億32百万円、固定貸倒引当金が60億30百万円、ソフトウエア仮勘定が45億74百万円、受取手形及び売掛金が19億61百万円減少したことによるものであります。なお、破産更生債権等及び固定貸倒引当金の減少は、連結子会社の解散に伴い、当該子会社を連結の範囲から除外したことによるものであります。また、ソフトウエア仮勘定の減少は、ソフトウエアへの振替によるものであります。 当連結会計年度末における負債は、509億28百万円となり、前連結会計年度末に比べ30億45百万円減少しました。これは主に、支払手形及び買掛金が21億13百万円、未払法人税等が9億36百万円、短期借入金が9億14百万円減少したことによるものであります。 当連結会計年度末における純資産は、1,024億44百万円となり、前連結会計年度末に比べ103億42百万円増加しました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により120億11百万円、その他有価証券評価差額金が10億86百万円、為替換算調整勘定が6億60百万円増加し、配当金の支払いにより37億91百万円減少したことによるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減額 営業活動によるキャッシュ・フロー   7,141   11,543   4,401 投資活動によるキャッシュ・フロー   △1,027   △1,824   △797 財務活動によるキャッシュ・フロー   △4,775   △5,010   △234 現金及び現金同等物の期末残高   23,203   28,198   4,994 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ49億94百万円増加し、当連結会計年度末には、281億98百万円となりました。 <当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因> (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動による資金は115億43百万円の増加(前期は71億41百万円の資金の増加)となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益141億87百万円、破産更生債権等の減少額61億3百万円、売上債権の減少額22億15百万円、減価償却費17億47百万円、支出の主な内訳は、貸倒引当金の減少額60億76百万円、法人税等の支払額47億47百万円、仕入債務の減少額21億94百万円であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動による資金は18億24百万円の減少(前期は10億27百万円の資金の減少)となりました。支出の主な内訳は、有形固定資産の取得による支出5億54百万円、無形固定資産の取得による支出4億76百万円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動による資金の減少は50億10百万円(前期は47億75百万円の資金の減少)となりました。これは主に、配当金の支払額37億90百万円、短期借入金の純減額9億7百万円によるものであります。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 当連結会計年度の財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 ⅰ.経営成績の分析 (売上高) 売上高は、繊維事業では素材及び資材分野が低調であったこと、化学品事業ではパフォーマンスケミカル分野が市況低迷の影響を受けたことを主因として、前期比122億52百万円減の2,992億93百万円となりました。 (売上総利益) 売上総利益は、化学品事業を中心に原材料コストの増加等に対する適正な価格転嫁や、収益性の高い差別化商材の取扱いが増加したこと等を主因として、前期比6億7百万円増の411億23百万円となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 販売費及び一般管理費は、従業員の処遇の改善や基幹システム関連費用の増加等を主因として、前期比20億44百万円増の280億67百万円となり、営業利益は、前期比14億36百万円減の130億56百万円となりました。 (営業外損益、経常利益) 営業外損益(純額)は、前期比5億68百万円減の11億37百万円の利益となり、経常利益は、前期比20億5百万円減の141億93百万円となりました。 (税金等調整前当期純利益) 税金等調整前当期純利益は、経常利益が減少したことにより、前期比21億29百万円減の141億87百万円となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 親会社株主に帰属する当期純利益は、連結子会社の解散及び債権放棄に伴い、過年度において計上していた貸倒引当金を税務上損金算入したことにより、法人税等合計が前期比24億60百万円減少した結果、前期比3億52百万円増の120億11百万円となりました。 なお、中期経営計画「Chori Innovation Plan 2025」における重要指標との比較につきましては、以下のとおりであります。 2025年度中期経営計画   2025年度当連結会計年度 売上高   3,600億円   2,993億円 税金等調整前当期純利益   160億円   142億円 親会社株主に帰属する当期純利益   110億円   120億円 当期純利益ROA   7%以上   8.0% 当期純利益ROE   12%以上   12.4% ROIC   約10%   11.1% ⅱ.財政状態の分析 当社グループの財務健全性、収益性及び資本効率を示す指標の推移は以下のとおりです。 前連結会計年度   当連結会計年度   増減 総資産   1,461億円   1,534億円   73億円 ネット有利子負債   △224億円   △291億円   △67億円 自己資本   920億円   1,023億円   103億円 自己資本比率   63.0%   66.7%   3.7pt 当期純利益ROA   8.1%   8.0%   △0.1pt 当期純利益ROE   13.4%   12.4%   △1.0pt ROIC   11.1%   11.1%   - ・ネット有利子負債=有利子負債-現金及び預金-関係会社預け金 ・自己資本比率=自己資本÷総資産 ・当期純利益ROA=親会社株主に帰属する当期純利益÷総資産期中平均 ・当期純利益ROE=親会社株主に帰属する当期純利益÷自己資本期中平均 ・ROIC=税引後営業利益÷投下資本(自己資本+有利子負債)期中平均 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 ⅰ.キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ⅱ.資本の財源及び資金の流動性の分析 (資本の財源) 当社グループは、運転資金及び投資等の資金需要に対して、自己資金を充当することを基本方針とし、営業活動によるキャッシュ・フローのほか、資金調達の多様化・低利調達を目的として、一部資金を銀行借入等により調達しております。 また、資金調達の安定化を目的として株式会社みずほ銀行をアレンジャーとする金融機関3社との間で、総額100億円のコミットメントライン契約を締結しており、将来において当社グループの成長のために多額の資金需要が生じた場合にも、外部からの資金調達は可能な体制を確保しております。 なお、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、281億98百万円であります。 (資金の流動性) 当社と主要な国内連結子会社の間で、CMS(キャッシュマネジメントシステム)を導入しており、資金を一元管理し、流動的に余剰資金、不足資金の融通を行うことで、資金効率の向上と資金調達コストの削減に努めております。 また、事業活動等を通じて獲得した資金については、適時、資金繰り計画を策定・更新し、必要な運転資金を確保しつつ、成長投資・株主還元に振り分けております。 なお、株主還元については重要な経営課題の一つと位置付けており、2026年度より、親会社株主に帰属する当期純利益を基準に、連結配当性向40%以上(年間)かつ純資産配当率(DOE)3.5%以上を満たす額とする基本方針に変更しております。当社の配当政策については、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」をご確認ください。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたっては、過去の実績や状況に応じ合理的と考えられる要因等に基づき見積り及び判断を行っておりますが、見積り特有の不確実性があるために実際の結果は異なる場合があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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