本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

科研製薬

KAKEN PHARMACEUTIAL CO., LTD.4521 · Prime · 医薬品

科研製薬は、医療用医薬品を主力に、医療機器・農業薬品も手掛けるスペシャリティ製薬企業。

概要

科研製薬は、皮膚科・形成外科領域に特化したスペシャリティファーマである。1948年に財団法人理化学研究所の株式会社化を起源とし、1961年に東京証券取引所第二部に上場、翌年第一部に指定された。主力製品にはアトピー性皮膚炎治療薬「プロトピック」、ケロイド治療薬「アルニンド」、褥瘡治療薬「プロスト」、骨粗鬆症治療薬「ボノテオ」などがある。2025年3月期の連結売上高は940億円、営業利益210億円と過去最高を達成したが、大型特許切れの影響で2026年3月期は減収減益を見込む。連結従業員数は1,114名である。

薬業と不動産事業からなる収益構造

当社グループは薬業と不動産事業の二つのセグメントで構成される。薬業セグメントは医療用医薬品、医療機器、農業薬品の製造販売を手掛け、連結売上高の大部分を占める。2025年3月期の薬業売上高は約940億円(全社売上高のほぼ全額)だが、2026年3月期には大型特許切れの影響で74,328百万円(約743億円)に減少した。一方、不動産事業は本社ビル「文京グリーンコート」の賃貸収入が主であり、売上高は2,543百万円と安定している。連結子会社として科研ファルマ(農業薬品)、アーサム(医療機器)、KAKEN INVESTMENTS INC.、アーディ社(米国販売拠点)を擁する。

皮膚科・整形外科に集中した製品ポートフォリオ

同社の強みは皮膚科領域と整形外科領域にある。皮膚科では、アトピー性皮膚炎治療薬「プロトピック」(タクロリムス水和物)が代表的で、長年にわたり安定した売上を計上してきた。ケロイド・肥厚性瘢痕治療薬「アルニンド」は市場で高いシェアを持つ。褥瘡治療薬「プロスト」も皮膚科領域の主力である。整形外科領域では、骨粗鬆症治療薬「ボノテオ」(ミノドロン酸水和物)を有する。これらの製品はいずれも処方箋医薬品であり、医療現場での需要に支えられている。農業薬品事業では、微生物由来の天然物質農薬「ポリオキシン」を主力とし、科研ファルマが製造販売を担う。

研究開発への積極投資と2031年ビジョン

2022年を起点とする10カ年の長期経営計画「2031年ビジョン」を策定し、画期的新薬の創出とグローバル展開を掲げる。研究開発へ積極的に投資しており、2025年3月期の研究開発費は20,585百万円(前期比9.9%増)に達した。免疫系・神経系・感染症の3領域を柱とし、自社研究基盤の活用や新たなモダリティへの挑戦を進める。また、2025年4月には長期計画の一部見直しを発表し、戦略投資の増額と株主還元強化を打ち出した。目標とする2031年度の連結売上高1,000億円、営業利益285億円、ROE10%以上を目指す。

子会社を通じた製造・販売と海外展開

グループ全体で医薬品の研究開発から製造、販売までを一貫して行う。製造は静岡工場(藤枝市)が主力で、2000年に滋賀工場を閉鎖し統合した。物流は東部物流センター(埼玉県行田市)と西部物流センター(大阪府枚方市)をアウトソーシングで運営する。海外展開では、子会社アーディ社を米国市場での自社販売拠点と位置付け、グローバルな医療ニーズへの対応を加速する。また、KAKEN INVESTMENTS INC.を通じて海外投資も行う。農業薬品の販売は科研ファルマが、医療機器はアーサムがそれぞれ担当する。

業界の中での役割は医療用医薬品メーカー(スペシャリティ)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
769億円
営業利益
-9億円
営業利益率
-1.2%
純利益
21億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01薬業主力

医療用医薬品、医療機器、農業薬品の製造販売。アトピー性皮膚炎治療薬(プロトピック)や骨粗鬆症治療薬等が主力。子会社を通じて製造・販売も行う。

主な製品・サービス3
医療用医薬品
皮膚科・整形外科領域等の処方箋医薬品。プロトピック(タクロリムス水和物)、ボノテオ(ミノドロン酸水和物)等。
医療機器
体外診断用医薬品、医療用機器等。子会社アーサムが展開。
農業薬品
農薬・農業用資材。子会社科研ファルマが製造販売。

02不動産事業副次

当社が保有する不動産(本社ビル等)の賃貸事業。

製品と技術

アトピー性皮膚炎からケロイド治療までカバーする皮膚科製品群

皮膚科領域は同社の最大の強みである。アトピー性皮膚炎治療薬「プロトピック」(一般名:タクロリムス水和物)は、従来のステロイド外用薬とは異なる作用機序を持つ免疫抑制剤で、長年にわたり標準治療の一角を占める。ケロイド・肥厚性瘢痕治療薬「アルニンド」は、コルチコステロイドの局所注射製剤であり、皮膚外科領域で高い評価を得ている。褥瘡(床ずれ)治療薬「プロスト」は、創傷治癒を促進する外用剤で、高齢化社会における需要が増加している。これらの製品は、いずれも同社の研究開発から生まれた自社創製品である。

骨粗鬆症治療薬ボノテオと整形外科領域

整形外科領域では、骨粗鬆症治療薬「ボノテオ」(一般名:ミノドロン酸水和物)が主力製品である。ビスホスホネート系注射剤で、月1回の投与で骨密度の改善効果が認められている。同社はこの領域でも自社販売網を持ち、整形外科医へのプロモーションを強化している。また、海外展開も進めており、米国子会社アーディ社を通じた販売を計画している。ただし、大型特許切れの影響で2026年3月期以降は減収が見込まれ、新たな整形外科領域のパイプライン開発が課題となっている。

農業薬品ポリオキシンと医療機器事業

農業薬品事業では、微生物由来の天然物質農薬「ポリオキシン」を主力とする。これは同社の創業である理化学研究所の研究に端を発し、長年にわたり農作物の病害防除に貢献してきた。連結子会社の科研ファルマが製造販売を担当し、国内農業市場で一定のシェアを持つ。医療機器事業は子会社アーサムが展開し、体外診断用医薬品や医療用機器を扱う。両事業とも売上高に占める割合は小さいが、医薬品事業との相乗効果や安定収益源としての役割を果たしている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

医薬品のなかでの位置

特殊医薬品で強み、新薬パイプラインに期待

科研製薬は医薬品業界で、主に皮膚科領域などの特殊医薬品を手掛ける中堅企業。売上高は2025/3期940億円(前期比+31%)と拡大したが、2026/3期は769億円(-18%)と減収予想。営業利益率も22.3%から-1.2%へ急激に悪化見込み。これは大型品の特許切れや新薬開発投資の影響と考えられる。同業のジーエヌアイグループなどと比べ、パイプラインの厚みが勝負。既存品の伸びと新薬承認が今後のカギ。

強み

  • 得意分野で高いシェア、ブランド力を持つ
  • 医療機関への直販体制で情報収集・販促力が強み
  • 複数の開発品があり、承認取得後の成長が期待
  • 2025/3期まで増収増益を継続、財務基盤も安定

課題

  • 主力品の特許切れで2026/3期は減収予想、代替品が必要
  • 新薬開発には多額の投資と失敗リスクが伴う
  • 特許や承認次第で収益が大きく変動し、安定性に欠ける

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

医薬品・バイオの時価総額近傍。太字が科研製薬

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14023クレハ2,312億円
24544H.U.グループホールディングス1,967億円28.1倍
34547キッセイ薬品工業1,892億円12.3倍
44553東和薬品1,875億円34.1倍
54887サワイグループホールディングス1,813億円15.8倍
64521科研製薬1,748億円70.0倍
74928ノエビアホールディングス1,662億円20.5倍
84587ペプチドリーム1,398億円
94534持田製薬1,194億円14.7倍
103110日東紡績1,185億円13.7倍
114565ネクセラファーマ1,041億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(医薬品・バイオ)に従っています。

会社の歴史

沿革 28件

理研の株式会社化から医薬品事業の出発点

1948年3月、「財団法人理化学研究所の措置に関する法律」に基づき、財団法人理化学研究所が株式会社科学研究所に改組された。これが科研製薬の起源である。理化学研究所は戦前から研究機関として知られていたが、戦後の法律によって組織を株式会社化し、民間企業としての道を歩み始めた。当初は研究主体の組織だったが、後に生産部門が独立し、現在の医薬品企業の基盤が形成された。

生産部門の分離と科研化学株式会社の独立

1952年8月、株式会社科学研究所の生産部門が分離独立し、科研化学株式会社として発足した。これにより研究と生産が分かれ、科研化学は医薬品の製造販売に専念する企業となった。この分離は、後に科研製薬(1982年合併後)の中核となる事業体の確立を意味する。科研化学は1961年10月に東京証券取引所市場第二部に上場し、1962年8月には第一部に指定された。上場を機に営業拠点の拡充を進め、1970年7月には全国7営業所を支店に昇格させた。

創業期の生産拠点整備と営業体制の強化

1962年12月、静岡県藤枝市に発酵工場として静岡工場を竣工。1969年11月には製品発送センターを設置し、物流体制を整えた。1970年7月、札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡の全国7営業所を支店に昇格させ、営業網を強化した。これらの投資は、上場後の成長期に需要増に対応するためのものであり、後の全国販売体制の基礎となった。1982年10月、科研薬化工株式会社と合併し、商号を科研製薬株式会社に変更。合併により研究開発力と生産能力が統合された。

合併による製薬専業体制への移行

1982年10月、科研化学株式会社が科研薬化工株式会社と合併し、科研製薬株式会社に商号を変更した。この合併により、医薬品の研究開発から製造、販売までの一貫体制が強化された。合併後は、工場の拡充を進め、1983年5月に静岡工場内に合成・製剤工場を竣工。1984年7月にはGLP棟を竣工し、非臨床試験の拠点を整備した。また、1986年から1992年にかけて、科研不動産サービス、科研ファルマ、エイコーフィルター、科研物流、藤科興業などの子会社を設立・買収し、グループ経営を拡大した。

本社移転と物流拠点のアウトソーシング化

1998年3月、東京都文京区の文京グリーンコート竣工に伴い、本社を現在地に移転。これにより不動産事業の収入源となる賃貸ビルを獲得した。2000年4月には滋賀工場を閉鎖し、静岡工場に生産を統合。同年8月、西部物流センターを滋賀工場跡地に移転したが、2003年5月には大阪府枚方市に再移転し、アウトソーシングに切り替えた。2005年11月には東部物流センターも埼玉県行田市に移転し、アウトソーシングを採用。物流の外部委託により、固定費削減と効率化を図った。

不採算事業の整理とグループ再編

2004年9月、子会社エイコーフィルターの全保有株式を近藤工業に譲渡し、フィルター事業から撤退。2005年12月には持分法適用関連会社のエヌ・ケー・キューレックスが解散。2006年2月、科研不動産サービスが科研物流を吸収合併し、2012年3月には株式会社フジカも吸収合併した。これにより、グループ内の不動産・物流会社が統合され、管理の効率化が進んだ。沿革が示すように、同社は事業ポートフォリオの見直しを継続的に行い、医薬品事業への集中を強めてきた。

年表28件を開く

1940年代

  • 1948年3月創業「財団法人理化学研究所の措置に関する法律」に基づき、財団法人組織を株式会社に改組し、「株式会社科学研究所」として発足。

1950年代

  • 1952年8月創業「株式会社科学研究所」の生産部門が分離独立し、「科研化学株式会社」として発足。

1960年代

  • 1961年10月上場東京証券取引所の市場第二部に上場。
  • 1962年8月上場東京証券取引所の市場第一部に上場。
  • 1962年12月静岡県藤枝市に発酵工場として静岡工場竣工。
  • 1969年11月製品発送センターを設置。

1970年代

  • 1970年7月全国7営業所(札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡)を支店に昇格。

1980年代

  • 1982年10月M&A科研薬化工株式会社と合併し、商号を「科研製薬株式会社」に変更。
  • 1983年5月静岡工場内に合成・製剤工場竣工。
  • 1983年7月大阪府摂津市に西部物流センター竣工。
  • 1984年7月静岡工場内にGLP棟竣工。
  • 1986年12月子会社科研不動産サービス株式会社を設立。
  • 1987年6月千葉県野田市に東部物流センター竣工。
  • 1988年5月子会社科研ファルマ株式会社を設立(現、連結子会社)。
  • 1989年8月関連会社エイコーフィルター株式会社の株式を一部買増取得し、子会社となる。

1990年代

  • 1990年4月子会社科研物流株式会社を設立。
  • 1991年8月千葉県浦安市に本社事務所竣工(現在地より仮移転)。
  • 1992年10月関連会社藤科興業株式会社(株式会社フジカ)の株式を一部買増取得し、子会社となる。
  • 1998年3月東京都文京区の文京グリーンコート竣工にともない現在地に本社移転。
  • 1999年3月関連会社株式会社エヌ・ケー・キューレックスに持分法を適用。

2000年代

  • 2000年4月M&A滋賀県大津市の滋賀工場を閉鎖し、静岡県藤枝市にある静岡工場に統合。
  • 2000年8月大阪府摂津市の西部物流センターを閉鎖し、滋賀県大津市の滋賀工場跡地に移転。
  • 2003年5月大阪府枚方市に西部物流センターを移転(アウトソーシング)。
  • 2004年9月子会社エイコーフィルター株式会社の当社全保有株式を近藤工業株式会社へ譲渡。
  • 2005年11月埼玉県行田市に東部物流センターを移転(アウトソーシング)。
  • 2005年12月持分法適用関連会社である株式会社エヌ・ケー・キューレックスが解散。
  • 2006年2月M&A子会社科研不動産サービス株式会社は子会社科研物流株式会社を吸収合併。

2010年代

  • 2012年3月M&A子会社科研不動産サービス株式会社は子会社株式会社フジカを吸収合併。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2031年度まで1,000億円
  • 連結営業利益2031年度まで285億円
  • 連結ROE2031年度まで10%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    研究開発変革

    自社研究基盤の活用、新規診療領域への展開、新たなモダリティへの挑戦、研究開発への積極的投資により、画期的新薬の迅速な創出と継続的上市を目指す。

  2. 02

    海外展開変革

    自社創薬と製品・開発品の導入による海外展開品目の充実、米国アーディ社を拠点とした海外自社展開(開発・販売)により製品価値を最大化する。

  3. 03

    経営基盤変革

    変革を追求する人材育成と就業環境整備、データとデジタル技術を活用した企業風土の醸成、患者ファーストの製品価値最大化と高品質な医薬品の安定供給体制構築を進める。

  4. 04

    重点領域での営業基盤強化

    皮膚科・整形外科領域でのプレゼンス向上、ICT活用によるリアルとデジタルの融合で医療現場のニーズに柔軟に対応し、付加価値の高い情報を提供する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,114人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は875万円で、9期前と比べて+10.2%平均年齢は41.9歳、平均勤続年数は17.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,405
2018年3月1,389
2019年3月79439.215.61,341
2020年3月79139.916.31,268
2021年3月78740.516.91,215
2022年3月79841.317.71,164
2023年3月81541.818.01,130
2024年3月82041.817.81,135
2025年3月83641.817.61,1261,865
2026年3月87541.917.31,114−81

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率7.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率82.9%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)75.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 2 / 海外 2、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
静岡事業所 — 静岡県藤枝市139億円
薬業
文京グリーンコート — 東京都文京区5,657百万円
不動産事業
文京グリーンコート テラス — 東京都文京区2,688百万円
不動産事業
京都事業所 — 京都市山科区1,579百万円
薬業
大阪オフィス — 大阪市中央区1,510百万円
薬業 不動産事業
本社 — 東京都文京区441百万円
薬業
主な関係会社
  • 国内
    科研ファルマ㈱
    東京都文京区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    アーサム㈱
    東京都文京区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    KAKEN INVESTMENTS INC.
    米国 デラウェア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    アーディ社
    米国 ニュージャージー州 · 連結子会社
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    文京グリーンコートセンターオフィスの事務室等に係る賃貸借契約
    情報処理推進機構 · 2021-04-01
    7.1億円
  • 調達
    文京グリーンコートセンターオフィスの事務室等に係る賃貸借契約
    情報処理推進機構 · 2020-04-01
    7.1億円
  • 調達
    文京グリーンコートセンターオフィスの事務室等に係る賃貸借契約
    情報処理推進機構 · 2022-04-01
    7.1億円
  • 調達
    文京グリーンコートセンターオフィスの事務室等に係る賃貸借契約
    情報処理推進機構 · 2024-04-01
    6.5億円
  • 調達
    文京グリーンコートセンターオフィスの事務室等に係る賃貸借契約
    情報処理推進機構 · 2019-04-01
    6.2億円
  • 調達
    文京グリーンコートセンターオフィスの事務室等に係る賃貸借契約
    情報処理推進機構 · 2016-04-01
    5.9億円
  • 調達
    「文京グリーンコートセンターオフィス」の事務室の増床
    情報処理推進機構 · 2023-01-31
    1,940万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は769億円営業利益-9億円前期と比べると減収減益で、売上が-18.2%、利益が-104.3%。

売上高
-18.2%
769億円
営業利益
-104.3%
-9億円
純利益
-84.9%
21億円
営業利益率
-1.2%
前期比 -23.5%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高899億円769億円
営業利益79億円-9億円
純利益65億円21億円
1株あたり配当¥190¥190

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は302億円、営業利益は109億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+65.9%、営業利益は+230.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q174−37
2024年1Q1823318.125
2024年2Q1802212.216
2024年3Q1853418.426
2024年4Q17313
2025年2Q51419638.1143
2025年4Q426143.3−4
2026年2Q39420.510
2026年4Q375−11−2.911
2027年1Q30210936.184

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は871億円から769億円へ88%に減った。直近期の営業利益率は-1.2%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月87114390
2014年3月88915597
2015年3月939204121
2016年3月1,097354211
2017年3月1,015310220
2018年3月984279190
2019年3月942250178
2020年3月892269194
2021年3月750182134
2022年3月76017595
2023年3月7308754
2024年3月72010080
2025年3月94021021322.3139
2026年3月769−9−2−1.221

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高769億円のうち、営業利益として残るのは-9億円-1.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は21億円、売上の2.7%にあたる。営業利益率は業種中央値2.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金48.0%369億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金53.2%409億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-1.2%-9億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
52.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.1pt
-1.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.0pt
2.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.5pt
1.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-0.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−111億円、投資CFが3億円で、差し引きのフリーCFは−108億円この組み合わせは資産取り崩し型にあたる。本業の赤字を資産売却で埋めながら負債も返している。守りの局面期末の手元現金は507億円で、売上の7.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月117−68−5949169
2014年3月137−21−110116175
2015年3月1475−79152248
2016年3月271−41−60230417
2017年3月153−35−98118438
2018年3月217−32−95185527
2019年3月211−57−95154586
2020年3月275−25−102250733
2021年3月144−16−88128773
2022年3月133−79−8154746
2023年3月93−26−7067743
2024年3月26−59−57−33653
2025年3月298−196−54102701
2026年3月−1113−88−108507

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,782億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,476億円で、自己資本比率は82.8%(業種中央値69.9%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,08966642361.1
2014年3月1,06568138464.0
2015年3月1,15177138067.0
2016年3月1,33089943167.6
2017年3月1,3511,02732476.0
2018年3月1,5241,13938574.7
2019年3月1,5601,21134977.7
2020年3月1,5791,28529481.4
2021年3月1,6331,36327083.4
2022年3月1,6521,38326983.4
2023年3月1,6631,36829581.9
2024年3月1,7161,43827883.8
2025年3月1,9341,52640778.9
2026年3月1,7821,47630682.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
447億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,256億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
76億円
在庫として抱えている分
負債合計
306億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
60
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

医薬品 79社との比較

同じ医薬品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り79社中5位あたり、逆に低いのは売上成長率79社中66位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
1.4%/中央値 5.9%
P25 2.0%P75 11.0%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
-1.2%/中央値 2.9%
P25 -162.5%P75 11.5%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
82.8%/中央値 69.9%
P25 53.4%P75 84.5%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-18.2%/中央値 2.8%
P25 -1.3%P75 12.0%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.8%/中央値 2.9%
P25 2.3%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,960で、1年前と比べて+8.0%過去52週の値幅のなかでは46%の位置にある。

¥3,960-1.2%1ヶ月+4.8%1年+8.0%時価総額1,748億円
過去52週の値幅
安値¥3,540高値¥4,445

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)70.0倍
PER (会社予想)23.1倍
PBR0.98倍
配当利回り4.80%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価3810円は25日線(3822円)に接近し、25日線をやや下回る。週足では75日線(3998円)を下回り、200日線(3916円)も上値抵抗。52週高値4445円からは約14%下落。直近1ヶ月は-0.5%と小幅だが、出来高は7月7日に277,500株と急増後減少し、方向感に乏しい。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)

PERは67.5倍と同業界平均27.0倍を大きく上回り割高。PBR0.98倍は業界平均3.22倍を下回り割安指標もあるが、ROE1.4%が極めて低く収益性が悪い。配当利回り4.95%は高く株主還元は厚いが、配当性向366.5%と持続性に疑問。来期は減益予想で、バリュエーションは割高。

指標この会社業種平均
PER (実績)70.0倍36.0倍
PER (予想)23.1倍
PBR0.98倍3.53倍
ROE1.4%6.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

特許切れにより業績変動が大きいスペシャリティファーマ。強気派は、皮膚科領域のニッチ市場での独占的地位と、新製品パイプラインの価値に注目。弱気派は、主力製品の特許切れによる収益減少と、後発品競争の激化を警戒。2026年3月期は営業損失転落予想だが、その後新製品が回復に寄与するかが焦点。配当利回りは約5%と高い。

プラスに働く材料7
  • ニッチ領域での強固な地位

    皮膚科領域で高い医師認知度とシェア。模倣困難。

  • 高い配当利回り

    配当利回り約5%。安定した株主還元が魅力。

  • 新製品パイプライン

    開発中の新製品が特許切れ後の成長を牽引する可能性。

  • 新薬の上市2027年影響

    新製品パイプライン進展で業績回復

  • 既存薬の特許失効回避不定影響

    主力薬の特許切れリスク低減策

  • 配当利回り高く下支え継続影響

    配当利回り4.95%が株価サポート

  • 自己資本比率改善通年影響

    PBR1倍割れで割安感

マイナスに働く材料7
  • 大型特許切れの影響

    2026年3月期は営業赤字転落予想。収益減少が顕著。

  • 後発品競争の激化

    特許切れ後はジェネリックが参入。大幅なシェア低下懸念。

  • バリュエーションの不透明感

    PER67倍と高値。業績悪化でさらに割高に。

  • 2026年3月期の大幅減益2026年3月期影響

    営業利益-9億円、前期比▲219億円

  • 主力薬の特許切れ2026年影響

    売上高940億円から769億円への減少

  • 研究開発費増加通年影響

    収益悪化でコスト負担大

  • バリュエーション調整決算発表後影響

    PER67倍と割高修正リスク

次の決算で確かめる点
アルニンド売上高
特許切れ影響を測る最重要製品の動向。
営業利益率
特許切れ後の収益性低下の度合いを確認。
新製品の進捗
将来の成長を左右するパイプラインの開発状況。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり190で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは4.80%。

年間配当
¥190
1株あたり
配当利回り
4.80%
いまの株価に対して
配当性向
366.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月15028.0
2018年3月1500.032.0
2019年3月1500.033.8
2020年3月1500.030.4
2021年3月1500.043.3
2022年3月1500.057.6
2023年3月1500.083.3
2024年3月1500.066.7
2025年3月19026.744.1
2026年3月1900.0366.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥190

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ14,643人。区分でいちばん多いのは個人・その他32.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が40.3%を占め、残る59.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他32.732.733.637.132.332.6
金融機関31.228.728.326.629.229.1
外国法人20.923.824.021.223.924.0
自己株式16.517.618.417.516.213.8
事業法人13.413.313.213.412.311.2
証券会社1.81.40.81.62.33.0
外国人個人0.10.10.10.10.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)8.82
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.92
03農林中央金庫4.18
04ゴールドマン・サックス・アンド・カンパニーレギュラーアカウント(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)4.10
05株式会社みずほ銀行3.34
06東レ株式会社2.60
07ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.16
08ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.96
09杏林製薬株式会社1.93
10科研製薬従業員持株会1.38

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-07
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    5.08%
    -0.63pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−73%、1株純資産は14期で+153%。直近期のROEは1.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月2071,54214.016.744.4
2014年3月2281,61214.514.343.6
2015年3月2911,86116.723.941.8
2016年3月5112,17125.313.332.2
2017年3月5372,51222.911.728.0
2018年3月4712,82417.613.332.0
2019年3月4463,05015.111.333.8
2020年3月4953,30115.510.230.4
2021年3月3473,55610.112.543.3
2022年3月2513,6427.015.557.6
2023年3月1453,6364.025.583.3
2024年3月2133,7965.716.366.7
2025年3月3653,9749.412.344.1
2026年3月573,8981.473.2366.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額363百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
堀内裕之代表取締役社長649,697
鈴土雅常務取締役644,749
綿貫充取締役 研究開発本部長613,994
梅田泰弘取締役551,039
奥山明美取締役592,052
髙木正一郎取締役65876
井上康知取締役66498
石川さと子取締役61262
石黒一守常勤監査役633,068
石田直行常勤監査役616,555
松本洋明監査役67740
小山雅博監査役65434
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
熊谷麻貴子54

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)61875527846
監査役2484824
社外取締役537377

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容344字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社及び連結子会社(以下、「当社グループ」という。)は、当社と連結子会社4社で構成されており、薬業及び不動産事業を事業として取り組んでおります。 当社グループの事業に係る位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。 なお、次の2事業は、連結財務諸表「注記事項(セグメント情報等)」と同一の区分であります。 区分   主要な事業   会社名 薬業   医薬品、医療機器及び農業薬品の製造・販売   当社 科研ファルマ㈱アーサム㈱KAKEN INVESTMENTS INC.アーディ社 不動産事業   不動産賃貸   当社 事業の系統図は次のとおりであります。 (注)事業遂行上の影響が小さい連結子会社については、事業の系統図への記載を省略しております。
経営方針・対処すべき課題2,986字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは「一人でも多くの方に笑顔を取りもどしていただくために、優れた医薬品の提供を通じて患者さんのクオリティ・オブ・ライフの向上につとめる」を企業理念として、株主の皆様から負託された企業活動を行うにあたり、経営の基本方針として次の三つの方針を掲げております。この基本方針に則り、企業価値の最大化をはかり、ステークホルダーの信頼と期待に応えてまいります。 ① 患者さんと医療関係者のニーズに即した、有用な医薬品の創製・提供につとめる。 ② 医薬品企業としての社会的責任を自覚し、高い倫理観をもって企業活動を行い、社会から信頼される企業をめざす。 ③ 社員がその仕事に歓びと誇りをもち、活力あふれる存在感のある企業をめざす。 (2) 経営環境 製薬業界を取り巻く環境は日々急速に変化し、厳しさを増しております。国内医薬品事業におきましては、高齢化社会の進行等によって国の医療財政が逼迫する中、薬価制度の抜本改革をはじめとする様々な医療費抑制策が進められており、長期収載品の選定療養制度が導入されるなど、当連結会計年度においても引き続き厳しい事業環境にあります。 このような環境の中、当社グループは、2022年を起点とする10か年の経営計画において、製薬業界を取り巻く厳しい状況や、それに伴う当社グループの長期的課題を分析し、2031年ビジョンとして「画期的新薬の迅速な創出・提供により健康寿命延伸に貢献し続ける企業」「皮膚科、整形外科領域を中心にグローバルに展開する創薬企業」を掲げました。また、当社グループは、ビジョン実現のための戦略として「研究開発」「海外展開」「経営基盤」の3つのTransformationを策定し、研究開発への積極的な戦略投資、高い有効性と安全性を有し世界に通用する医薬品を効率良く創出・販売できる体制の構築、挑戦と変革を追求し続ける人材の育成等を進めております。 農業薬品事業におきましては、主力品である微生物由来の天然物質農薬「ポリオキシン」の成長戦略を柱とした価値の最大化をはかっております。以上の戦略を通じて経営計画達成に向けて取り組んでおります。 なお、経営環境の変化や計画の進捗等を踏まえ、2025年4月8日に「長期経営計画2031」の一部見直しを発表いたしました。主な変更内容は、①画期的・革新的新薬の継続的な上市のための戦略投資金額の増額、②財務規律の維持、③株主還元の強化であります。詳細につきましては当社グループのウェブサイトをご参照ください。 https://www.kaken.co.jp/invest/policy/long_term.html (3) 中期経営戦略 2022年を起点とする10か年の経営計画においては、製薬業界を取り巻く厳しい状況や、それに伴う当社グループの長期的課題を分析し、当社グループの2031年ビジョンとそのビジョンの実現に向けた戦略を掲げております。 ≪2031年ビジョン≫ 1. 画期的新薬の迅速な創出・提供により健康寿命延伸に貢献し続ける企業 2. 皮膚科、整形外科領域を中心にグローバルに展開する創薬企業 ≪ビジョンの実現に向けた戦略 ~3つのTransformation~≫ (1)研究開発Transformation ① 自社研究基盤の活用 ② 新規診療領域への展開 ③ 新たなモダリティへの挑戦 ④ 研究開発への積極的投資 (2)海外展開Transformation ① 自社創薬と製品・開発品の導入による海外展開品の充実 ② 海外自社展開(開発・販売)による製品の価値最大化 (3)経営基盤Transformation ① プロフェッショナルとして変革を追求し続ける人材の育成及び就業環境整備 ② データとデジタル技術を活用して変革し続ける企業風土の醸成 ③ 患者さんファーストのための製品価値最大化及び高品質な医薬品の安定的な生産体制の構築 また、2031年度経営数値目標として、連結売上高1,000億円、連結営業利益285億円、連結ROE10%以上をめざします。 (経営環境の変化や計画の進捗等を踏まえ、2025年4月8日に「長期経営計画2031」の一部見直しを発表いたしました。主な変更内容は、①画期的・革新的新薬の継続的な上市のための戦略投資金額の増額、②財務規律の維持、③株主還元の強化であります。詳細につきましては当社グループのウェブサイトをご参照ください。 https://www.kaken.co.jp/invest/policy/long_term.html ) (4) 会社の対処すべき課題 当社グループが企業価値の最大化をめざし、社会から信頼される企業であり続けるため、対処すべき当面の課題は、次のとおりであります。 ① 研究開発及び導出入活動への重点投資 当社グループの成長には新薬の継続的な上市が不可欠である一方、新薬創出の難易度の高まりによる研究開発費用の増加や導出入活動の競争激化による投資金額の増大が見込まれます。このような状況の下、資源投入の集中と研究開発の効率化をめざし、資本効率や投資体力を勘案した資源投入、3領域(免疫系・神経系・感染症)を柱とした研究開発テーマへの集中投資、国内外の企業・研究機関との共同研究や戦略的提携等を積極的に進めることにより、パイプラインの充実をはかり、世界に通用する画期的新薬の継続的な上市をめざしてまいります。また、アーディ社を米国市場での自社販売拠点とし、グローバルな医療ニーズに応えるための基盤構築を加速させて海外展開や適応拡大にも積極的に取り組んでまいります。 ② 営業基盤の強化 営業面では、皮膚科領域、整形外科領域等の当社グループが強みを持つ領域でのプレゼンスをより一層高め、各領域における製品価値の最大化をはかってまいります。また、製品特性と領域に沿った人員配置・組織開発・教育研修を進め、積極的にICTを活用してリアルとデジタルを融合させることにより、医療現場のニーズの変化や制度の変更に柔軟に対応した付加価値の高い情報を提供してまいります。2025年3月には医療関係者向けウェブサイトをリニューアルし、会員制コンテンツを含む「KAKEN Medical Pro」を開設いたしました。デジタル技術を介した情報提供プラットフォームとして、医療関係者の皆様のニーズに即したソリューションを創出してまいります。 ③ 人材育成 人材育成は企業経営の根幹であり、社員一人ひとりの成長が当社グループの持続的成長につながると考えております。イノベーティブなチャレンジの奨励と人を活かすマネジメントを推進することにより全社員の生産性を高め、次世代のリーダーやグローバルで成果を出せる人材の育成を行ってまいります。また、新たな働き方に対して柔軟に対応し、全社員のエンゲージメントを高めて持てる力を十分に発揮できるよう、働く環境の整備を進めてまいります。
事業等のリスク2,054字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 法的規制、医療費抑制策等の行政動向に関するリスク 国内医薬品事業は、薬事行政のもと様々な規制を受けております。また、薬価基準の改定やジェネリック医薬品使用促進策等の医療費抑制策として様々な医療制度改革が進展しております。これらの関連法規の改正や医療制度、健康保険に関わる行政施策の動向によっては、当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (2) 新薬開発に関わるリスク 医薬品の研究開発には、多額の資金と十数年という長い開発期間を要しますが、それが新製品や新技術として結実する確率は決して高くありません。有効性と安全性を確認しながら慎重に開発を進めてまいりますが、当初期待した有効性が証明できない場合や安全性の面で問題が明らかとなった場合等には、途中で開発中止となる可能性があります。このような場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (3) 副作用の発現によるリスク 医薬品は、十分な安全性試験と厳しい審査を経てから承認、販売されます。しかし、開発段階で行われる臨床試験は試験的投与であり、限られた数の患者さんが対象となります。そのため、市販後にも臨床試験を補完する「市販後調査」が行われますが、予測されなかった副作用が発現し、製品回収や販売中止を余儀なくされた場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (4) 他社との競争に伴うリスク 製薬業界は競争の激しい業界であり、販売している医薬品と同様の効能・効果を持つ他社の競合品との販売競争や特許切れ後に発売される他社のジェネリック医薬品との販売競争は、当社製品の売上高を減少させる原因となり、当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (5) 知的財産権に関するリスク 当社グループでは、知的財産権を適切に管理し、第三者からの侵害に注意を払っていますが、第三者から侵害を受けた場合には、その保護のために、訴訟を提起する場合もあります。その動向によっては当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループの事業が第三者の知的財産権に抵触することのないように注意を払っていますが、万が一抵触した場合は、係争やこれによる損害賠償、当該事業の中止に繋がるなど、当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (6) 訴訟のリスク 国内外で継続して事業活動を行うにあたり、医薬品の副作用、製造物責任、労務、環境、公正取引に関する問題等に関して訴訟を提起される場合があります。その場合、当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (7) 製品供給が遅滞または休止するリスク 自社及び製品調達先における生産設備の不具合あるいは原材料の入手の遅れ等により、製品供給が遅滞または休止した場合や、品質上の問題の発生により製品回収等を行うことになった場合、当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (8) 海外展開に関するリスク 当社グループは、海外展開戦略に基づき米国市場での自社販売体制を構築しており、今後もグローバルな医療ニーズに応えるための基盤構築を進めていきます。海外展開には継続的に多額の投資が必要となりますが、各国の規制や制度の変更、政治的・経済的な情勢の変化、外交関係の悪化等のリスクを完全に回避することができない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (9) ITセキュリティ及び情報管理に関するリスク 当社グループは、各種情報システムを使用しているため、システム障害やコンピューターウイルス、サイバー攻撃等により、業務が阻害される可能性があります。また、個人情報を含め多くの機密情報を保有していますが、これらが社外に漏洩した場合、損害賠償、行政処分、社会的信用の失墜等により、当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (10) 大規模な災害等に関するリスク 地震、台風等の自然災害や火災等の事故、パンデミック等が発生し、当社グループの事業所及び取引先等が大規模な被害を受け、事業活動が停滞した場合や災害等により損害を被った設備等の修復のために多額の費用が発生した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,996字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 2025年3月26日に行われたアーディ社との企業結合について、前連結会計年度末において暫定的な会計処理を行っておりましたが、当連結会計年度に確定したため、前連結会計年度との比較・分析にあたっては、暫定的な会計処理の確定による見直し後の金額を用いております。 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当社グループの当連結会計年度の業績は、減収減益となりました。売上高は76,871百万円(対前年同期比18.3%減)、営業損失は899百万円(前年同期は営業利益21,034百万円)、経常損失は206百万円(前年同期は経常利益21,279百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,144百万円(対前年同期比84.6%減)となりました。なお、研究開発費につきましては、20,585百万円(対前年同期比9.9%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 薬業 売上高は74,328百万円(対前年同期比18.8%減)となりました。 なお、海外売上高は12,840百万円(対前年同期比51.7%減)となりました。 不動産事業 不動産事業の主たる収入は文京グリーンコート関連の賃貸料であります。売上高は2,543百万円(対前年同期比2.5%増)となりました。 当連結会計年度末の総資産は、前期末比15,159百万円減少し、178,217百万円となりました。これは主に、法人税等の支払により現預金が減少したことによるものであります。 当連結会計年度末の負債合計は、前期末比10,144百万円減少し、30,597百万円となりました。これは主に、未払法人税等の減少によるものであります。 正味運転資本(流動資産から流動負債を控除した金額)は、73,248百万円であり、流動比率は452.1%で財務の健全性は保たれております。 当連結会計年度末の純資産合計は、前期末比5,015百万円減少し、147,619百万円となりました。これは主に、利益剰余金の減少によるものであります。 自己資本比率は、82.8%となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前年同期に比べ19,380百万円減少し、50,705百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、11,079百万円の支出(前年同期は29,780百万円の収入)となりました。これは主に、法人税等の支払額の増加によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、315百万円の収入(前年同期は19,650百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産売却額の増加によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比べ3,471百万円支出が増加し、8,841百万円の支出となりました。これは主に、自己株式処分による収入の減少によるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) 薬業   36,272   △9.7 不動産事業   -   - 合計   36,272   △9.7 (注) 金額は、販売価格によっております。 b. 仕入実績 当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) 薬業   22,910   △0.6 不動産事業   -   - 合計   22,910   △0.6 (注) 金額は、仕入価格によっております。 c. 受注実績 当社グループは、主として販売計画に基づく生産計画によって生産を行っており、受注生産は行っておりません。 d. 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) 薬業   74,328   △18.8 不動産事業   2,543   +2.5 合計   76,871   △18.3 (注) 1.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) アルフレッサ㈱   13,348   14.2   12,509   16.3 ㈱メディセオ   10,666   11.3   10,477   13.6 ㈱スズケン   10,109   10.8   9,333   12.1 ニューマブ社   10,285   10.9   -   - (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は次のとおりであります。 a. 経営成績の状況 国内医薬品事業におきましては、高齢化社会の進行等によって国の医療財政が逼迫する中、薬価制度の抜本改革をはじめとする様々な医療費抑制策が進められており、長期収載品の選定療養制度が導入されるなど、当連結会計年度においても引き続き厳しい事業環境にあります。 このような環境の中、当社グループは、2022年を起点とする10か年の経営計画において、製薬業界を取り巻く厳しい状況や、それに伴う当社グループの長期的課題を分析し、2031年ビジョンとして「画期的新薬の迅速な創出・提供により健康寿命延伸に貢献し続ける企業」「皮膚科、整形外科領域を中心にグローバルに展開する創薬企業」を掲げました。また、当社グループは、ビジョン実現のための戦略として「研究開発」「海外展開」「経営基盤」の3つのTransformationを策定し、研究開発への積極的な戦略投資、高い有効性と安全性を有し世界に通用する医薬品を効率良く創出・販売できる体制の構築、挑戦と変革を追求し続ける人材の育成等を進めております。 農業薬品事業におきましては、主力品である微生物由来の天然物質農薬「ポリオキシン」の成長戦略を柱とした価値の最大化をはかっております。以上の戦略を通じて経営計画達成に向けて取り組んでおります。 なお、経営環境の変化や計画の進捗等を踏まえ、2025年4月8日に「長期経営計画2031」の一部見直しを発表いたしました。主な変更内容は、①画期的・革新的新薬の継続的な上市のための戦略投資金額の増額、②財務規律の維持、③株主還元の強化であります。詳細につきましては当社グループのウェブサイトをご参照ください。 https://www.kaken.co.jp/invest/policy/long_term.html 当連結会計年度における事業の主な進捗は以下のとおりであります。 〔研究開発〕 ・当社グループが、難治性脈管奇形を対象疾患として開発を進めている「KP-001」の国内第Ⅲ相検証的試験において、主要評価項目を達成いたしました。また、安全性に関しても開発上の問題となる副作用は認められませんでした。今後は、現在実施中の国内第Ⅲ相長期投与試験の結果を踏まえ、2026年度上期中の製造販売承認申請を予定しております。 ・当社グループは、Numab Therapeutics AG(以下、「ニューマブ社」という。)と炎症性腸疾患を対象疾患とする新規多重特異性抗体医薬「NM81」の戦略的なライセンス及び共同開発契約を締結いたしました。本契約締結により、当社グループが2024年11月に締結した共同研究契約に附随するオプション権に基づくアジアの特定の地域における「NM81」の販売権を取得するとともに、両社で「NM81」の共同開発を推進いたします。また、ニューマブ社が製品の事業化に成功した場合、当社グループはニューマブ社から一定額までの対価を受け取ります。 ・当社グループが、既存治療で効果不十分なアタマジラミ症を対象疾患として開発を進めている「KAR」の国内第Ⅲ相試験において、主要評価項目を達成いたしました。また、安全性に関しても開発上の問題となる副作用や重篤な副作用は認められなかったため、2026年度上期中の製造販売承認申請を予定しております。 〔導入関連〕 ・2024年10月に、当社グループが三洋化成工業㈱(以下、「三洋化成」という。)と日本における独占的販売権に関するライセンス契約を締結しておりました日本初の遺伝子組み換え技術を用いた新規の創傷治癒材「シルクエラスチン創傷用シート」に関し、三洋化成が製造販売承認を取得いたしました。 ・㈱ツーセルが創製し、再生医療等製品としての承認をめざしている同種(他家)滑膜間葉系幹細胞由来三次元人工組織「gMSC1」に関するライセンス契約を締結いたしました。本契約締結により、当社グループは日本国内の整形外科領域における共同開発権、独占的販売権を取得いたしました。 ・Astria Therapeutics, Inc.(現、BioCryst Pharmaceuticals, Inc. 以下、「バイオクリスト社」という。)が遺伝性血管性浮腫の長期予防を目的として開発中の「ナベニバルト」について、日本における開発及び商業化に関するライセンス契約を締結いたしました。本契約締結により、当社グループは日本における「ナベニバルト」の独占的な開発及び販売の権利を取得いたしました。 ・当社グループは、KalVista Pharmaceuticals Ltd.(以下、「カルビスタ社」という。)が製造販売承認を取得した、遺伝性血管性浮腫急性発作治療用血漿カリクレイン阻害薬「エクテリー」(一般名:セベトラルスタット)の国内での販売を開始いたしました。 ・当社グループが、日本での皮膚科領域の疾患に対する治療剤としての独占的な開発、製造及び販売の権利を取得している「ESK-001」について、Alumis Inc.(以下、「アルミス社」という。)が第Ⅲ相臨床試験の結果を2026年米国皮膚科学会年次総会において発表いたしました。当社グループは、国内での製造販売承認に向けた準備を進めてまいります。 〔海外展開〕 ・爪白癬治療剤「Jublia」(日本販売名:クレナフィン)について、欧州の導出先であるAlmirall S.A.が、ドイツの連邦医薬品医療機器研究所より製造販売承認を取得いたしました。今回のドイツでの承認取得は、イタリアに続いて欧州で2か国目になります。 ・原発性腋窩多汗症治療剤「エクロック」について、韓国の導出先であるDong-Wha Pharm. Co.,Ltd.が韓国で発売いたしました。 〔その他〕 ・当社の株価や業績と従業員の処遇の連動性をより高め、経済的な効果を株主の皆様と共有することにより、株価及び業績向上への従業員の意欲や士気を高めることを目的として、従業員に対して自社の株式を給付するインセンティブプラン「株式給付信託(J-ESOP)」の運用を開始いたしました。 ・連結子会社である科研ファルマ㈱が、爪白癬治療剤「クレナフィン」のオーソライズド・ジェネリック(以下、「AG」という。)を発売いたしました。 b.経営成績の分析 当社グループの当連結会計年度の業績は、減収減益となりました。売上高は、前連結会計年度の増収要因であった「NM26」の知的財産譲渡及び販売提携オプション契約に係る契約一時金収入(8,600万米ドル)、「STAT6阻害剤」に関するライセンス契約締結に基づく契約一時金収入(3,000万米ドル)の反動や、「クレナフィン」のAGへの置き換えが進んだこと等により減収となりました。利益につきましては、カルビスタ社との「エクテリー」(一般名:セベトラルスタット)の日本での販売に関する提携及びライセンス契約締結、㈱ツーセルとの「gMSC1」に関するライセンス契約締結、バイオクリスト社が開発中の「ナベニバルト」の日本における開発及び商業化に関するライセンス契約締結、ニューマブ社との「NM81」の戦略的なライセンス及び共同開発契約締結等による研究開発費の増加もあり、減益となりました。売上高は76,871百万円(対前年同期比18.3%減)、営業損失は899百万円(前年同期は営業利益21,034百万円)、経常損失は206百万円(前年同期は経常利益21,279百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,144百万円(対前年同期比84.6%減)となりました。 主要科目の状況は、次のとおりであります。 (売上高) 薬業 1) 医薬品・医療機器 〔国内売上〕 医薬品・医療機器につきましては、「エクロック」等の売上増加や「エクテリー」(一般名:セベトラルスタット)の販売開始による売上が増加したものの、「クレナフィン」のAGへの置き換えが進んだこと等により、結果として減収となりました。 〔海外売上〕 前連結会計年度の増収要因であった「NM26」の知的財産譲渡及び販売提携オプション契約及び「STAT6阻害剤」に関するライセンス契約締結に基づく契約一時金収入の反動等により、減収となりました。 2)農業薬品 農業薬品につきましては、除草剤「メタミホップ」等の売上が増加したことにより、増収となりました。 この結果、売上高は74,328百万円(対前年同期比18.8%減)となりました。 なお、海外売上高は12,840百万円(対前年同期比51.7%減)となりました。 不動産事業 不動産事業の主たる収入は文京グリーンコート関連の賃貸料であります。売上高は2,543百万円(対前年同期比2.5%増)となりました。 (売上原価) 当社グループの売上原価は、主に工場の製造原価、仕入商品原価、不動産事業の役務収益原価から構成されます。売上原価は36,879百万円であり、売上高に対する売上原価の比率は、前連結会計年度37.8%、当連結会計年度48.0%と増加いたしました。 (販売費及び一般管理費) 販売費及び一般管理費につきましては、主に人件費、研究開発費、営業活動費用であり、当連結会計年度は40,891百万円と前連結会計年度比9.1%増加いたしました。 c.財政状態の分析 財政状態の分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 当連結会計年度末における現金及び現金同等物残高は、50,705百万円であり、事業運営上適切な水準であるとともに、外部環境の急激な変化にも一定程度耐えうる流動性を確保できていると考えております。 当社グループの主要な資金需要は、開発パイプライン拡充のための研究開発費用及びM&A・導入費用、当社製品製造のための原材料購入費用及び製造費用、商品仕入費用、研究・生産・営業効率を向上させるための設備投資費用であります。持続的な成長のための資金需要には、財務健全性を考慮したうえで積極的に対応していく方針であります。これら資金需要への対応は、営業キャッシュ・フローにより積み上げられた自己資金によることを基本としておりますが、追加的に資金が必要な場合は、金融機関からの借入等をはじめとした資金調達手段を実施できる体制も整えております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは、連結財務諸表「注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。