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日経平均64,167.87-158NYダウ53,061.95+295ドル円158.81+0NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+51毎時更新

白銅

Hakudo Co.,Ltd.7637 · Prime · 卸売業

金属・プラスチック素材の加工・販売専門商社。約5,700品目の在庫から短納期で供給。

概要

白銅株式会社は、金属およびプラスチック素材の加工販売を主力とする商社兼メーカーである。1932年に東京で個人創業し、1949年に法人化。約5,700品目の素材を自社工場に在庫し、顧客の注文に応じて切断やフライス加工を施し短納期で納入する。2026年3月期の連結売上高は681億円、従業員数は401名。東京証券取引所プライム市場に上場(2004年)し、日本、北米、中国、タイに生産拠点を持つ。

金属・プラスチック素材の加工販売が全事業

白銅の事業は単一セグメントであり、金属製品とプラスチック製品の加工・販売に特化している。アルミニウム、ステンレス、銅などの金属素材と、エンジニアリングプラスチックなどの樹脂素材を、材料メーカーや同業他社から仕入れ、自社工場で在庫する。顧客から寸法指定を受けると、切断やフライス加工を施して納品する。標準在庫品は約5,700品目に上り、短納期対応が強みである。また、常時在庫しない特殊サイズや材質の特注品は、直接メーカーから顧客に直送する。

日本中心の収益構造と海外拠点の拡大

2026年3月期のセグメント別売上高は、日本が593億7千万円(全体の87%)、北米が50億8千万円、中国が19億2千万円、その他(タイなど)が17億2千万円である。営業利益は日本が28億1千万円の黒字である一方、北米は9千7百万円の損失、中国はほぼ損益均衡(△0百万円)である。白銅は2022年にHakudo USA Inc.を設立し、2023年にはWest Coast Aluminum & Stainless, LLCを子会社化、2025年に完全子会社化して北米事業を強化している。海外売上高は中期計画で2027年度に187億円を目標とする。

半導体・航空宇宙・自動車向けに依存する需要構造

白銅の主要顧客業界は半導体製造装置、航空宇宙、工作機械、自動車である。2026年3月期は、半導体製造装置向けは生成AI関連を除き需要が低迷し販売量が減少したが、航空宇宙向けは官需・民間機需要の回復で増加した。同社は、半導体・自動車・航空宇宙の3領域を重点分野と位置づけ、市況把握や仕入先連携を強化している。また、加工設備の拡大として滋賀工場へのファイバーレーザー加工機導入や埼玉第二工場の新設など、成長領域への生産体制強化を進めている。

ECプラットフォーム「白銅ネットサービス」の進化

白銅は、顧客向けオンラインサービス「白銅ネットサービス」を運営し、2026年3月末時点で取扱アイテム数は270,200品目に拡大した。即時見積り・注文機能として、「DATAで見積り・注文」および「描いて見積り・注文」を追加し、ウォータージェット加工品やレーザー加工品の注文を可能にしている。同サービスを通じてワンストップの利便性を高め、非価格競争での優位性を確保するとともに、顧客基盤の強化と利益率向上を目指している。

業界の中での役割は素材加工販売商社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
681億円
営業利益
29億円
営業利益率
4.3%
純利益
21億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01金属・プラスチック素材加工販売(日本・北米・中国・その他)主力

材料メーカー等から約5,700品目の金属・プラスチック素材を仕入れ、自社工場で在庫。顧客の注文に応じて切断・フライス加工し短納期で提供。特注品は直接仕入れ・直送も行う。北米ではWest Coast Aluminum & Stainless, LLCが新規事業拡大中。中国・タイでも同様の加工販売を展開。

主な製品・サービス3
金属素材加工品
アルミニウム、ステンレス、銅等の金属板・棒・管を顧客指定尺寸に切断・加工して納入。短納期対応が強み。
プラスチック素材加工品
エンジニアリングプラスチック等の板・棒・管を加工。耐摩耗性・耐薬品性等の要求に応じた材質展開。
特注品販売
常時在庫しない特殊サイズ・材質の製品を、メーカー等から直接調達し顧客に納入。

製品と技術

金属素材加工品:アルミ・ステンレス・銅の切断加工

白銅の中核製品は、アルミニウム、ステンレス、銅などの金属素材を顧客指定の寸法に切断・加工した製品である。板、棒、管などの形状に対応し、自社工場でフライス加工やレーザー加工を施す。特に、滋賀工場に導入したファイバーレーザー加工機により、高精度な切断が可能となった。短納期が強みで、標準在庫品は即日または翌日配送に対応する。2026年3月期は、アルミニウム地金価格が前期比で上昇(49.2万円→63.5万円/トン)したが、販売量は半導体向け低迷の影響を受けた。

プラスチック素材加工品:エンジニアリングプラスチックの供給

白銅は金属に加え、エンジニアリングプラスチックなどの樹脂素材の板・棒・管も取り扱う。耐摩耗性や耐薬品性など、顧客の要求に応じた材質を在庫し、切断加工して納入する。プラスチック製品は金属と同様に、標準在庫品と特注品の両方で販売される。用途は半導体製造装置の部品や産業機械の摺動部品など多岐にわたる。白銅ネットサービスを通じて材質・サイズの検索から発注までをオンラインで完結できる。

特注品販売:在庫外品の直接調達・直送サービス

白銅は標準在庫品に加え、自社工場に在庫しない特殊サイズや材質の製品を、材料メーカーや同業他社から直接調達し、顧客に直送する特注品販売も行う。これにより、顧客は幅広いニーズにワンストップで対応できる。特注品の販売は、標準在庫品と合わせて約5,700品目を超える品揃えを実現しており、2026年3月期の取扱アイテム数は白銅ネットサービス上で270,200に達した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

産業用機械工具卸で中位、営業利益率は4%台

卸売業セクターに属し、主に工作機械や産業用工具の販売を手掛ける専門商社である。同業のリョーサン菱洋ホールディングスや高千穂交易が電子部品・半導体中心なのに対し、当社は機械工具分野に特化している。売上高は573億円から681億円へ増加したが、営業利益率は4.52%から4.26%へやや低下し、業界平均的な水準にある。需要は製造業の設備投資動向に左右されやすく、直近は売上成長と収益安定のバランスを模索している。競合との差別化として、特殊工具の在庫充実や納期対応力が強みだ。

強み

  • 機械工具に特化し、豊富な在庫と短納期で顧客のニーズに応える。
  • 3期連続で増収を達成し、売上高は約19%拡大した。
  • 国内の製造業を中心に、多様な業種へ販路を拡大している。
  • 営業利益率は4%台で維持し、業績の安定性を確保している。

課題

  • 他卸と同様に4%台の利益率で、規模の経済が働きにくい。
  • 製造業の景気変動の影響を受けやすく、売上の急減リスクがある。
  • 競合他社も類似商品を扱い、価格競争に陥りやすい構造。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

商社・卸売の時価総額近傍。太字が白銅

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18151東陽テクニカ494億円16.2倍
29837モリト485億円13.3倍
37438コンドーテック449億円13.2倍
47510たけびし439億円14.8倍
54249森六426億円17.3倍
67637白銅424億円19.8倍
77607進和419億円11.0倍
82676高千穂交易417億円
97609ダイトロン416億円13.9倍
108103明和産業390億円11.5倍
113183ウイン・パートナーズ382億円16.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(商社・卸売)に従っています。

会社の歴史

沿革 26件

1932年創業から法人化、非鉄金属販売の開始

白銅は1932年2月、白銅商店として東京市京橋区(現中央区八丁堀)で個人創業した。1949年11月、非鉄金属の販売を目的として株式会社白銅商店を設立し、法人化。1967年5月には商号を白銅株式会社に変更した。創業から法人化までの約17年間は個人事業として非鉄金属の販売を行い、戦後間もない時期に株式会社組織へ移行した。

1974年に工場開設、翌日配達と切断販売を開始

1974年10月、神奈川県に最初の工場拠点を開設した。1978年6月には翌日配達販売を開始し、同年9月には切断販売を開始した。これにより、在庫品を短納期で加工・納入する現在のビジネスモデルの基礎が確立された。1983年には大阪府に営業拠点を開設し、関西への販路を拡大。1990年3月には滋賀県に工場拠点を開設し、生産能力を強化した。

2000年代の上場と海外展開の本格化

2000年3月、白銅は日本証券業協会に店頭登録(後のJASDAQ)を行い、資本市場に初めてアクセスした。2004年10月には東京証券取引所市場第二部に上場、2005年9月には第一部に指定替えとなった。海外では2003年5月に上海白銅精密材料有限公司を設立し、中国事業を開始。2014年10月にはHakudo(Thailand)Co., Ltd.を設立し、東南アジアへ進出した。

2019年に高瀬アルミを子会社化、加工能力を拡充

2019年2月、白銅は高瀬アルミ株式会社(現 株式会社AQR)を完全子会社化した。AQRはアルミニウム加工に強みを持ち、子会社化により加工品目の拡大と供給能力の強化を図った。この買収により、グループ全体のバリューチェーンが拡充され、付加価値の高い加工サービスを顧客に提供できる体制が整った。AQRは2026年3月期に売上高を前年比で増加させ、グループ業績に貢献した。

2022年の市場区分変更と北米事業の本格化

2022年4月、東京証券取引所の市場再編に伴い、白銅は上場市場区分をプライム市場に変更した。同年12月にはHakudo USA Inc.を設立し、北米事業を本格化。2023年3月にはWest Coast Aluminum & Stainless, LLCの持分を取得して子会社化(孫会社)、2025年6月には残りの持分を追加取得し完全子会社化した。これにより、北米でのアルミ・ステンレス加工販売の基盤を確立した。

2024年以降の工場新設と国内生産体制の強化

白銅は2024年12月に福岡県に工場拠点を開設し、九州エリアの需要に対応。2026年1月には埼玉県に2拠点目となる埼玉第二工場を新設した。これらの工場新設は、半導体関連需要の拡大や航空宇宙業界などの成長領域への販売拡大を見据えたものである。2026年3月期には工場の新設・増床に伴う支払地代家賃の増加が発生したが、生産能力の強化につながっている。

年表26件を開く

1930年代

  • 1932年2月創業白銅商店として東京市京橋区(現 中央区八丁堀)にて個人創業

1940年代

  • 1949年11月創業非鉄金属の販売を目的として株式会社白銅商店設立

1960年代

  • 1967年5月商号変更商号を白銅株式会社に変更
  • 1968年2月コンピューターシステム導入

1970年代

  • 1974年10月神奈川県に工場拠点を開設
  • 1978年6月翌日配達販売の開始
  • 1978年9月切断販売開始

1980年代

  • 1983年6月大阪府に営業拠点を開設

1990年代

  • 1990年3月滋賀県に工場拠点を開設
  • 1991年10月創業金属事業に関する不動産を保有する目的で旧廣成株式会社を設立(注)
  • 1992年4月商号変更旧白銅株式会社(廣成株式会社)より金属事業に関する営業を譲受、同時に商号を銅金株式会社から白銅株式会社に変更

2000年代

  • 2000年3月日本証券業協会に店頭登録
  • 2003年5月創業上海白銅精密材料有限公司を設立
  • 2004年10月上場東京証券取引所市場の第二部に上場
  • 2005年9月上場東京証券取引所市場の第一部に上場
  • 2006年2月福島県に工場拠点を開設
  • 2008年5月佐賀県に工場拠点を開設

2010年代

  • 2014年10月創業Hakudo(Thailand)Co., Ltd.を設立
  • 2017年11月埼玉県に工場拠点を開設
  • 2019年2月M&A高瀬アルミ株式会社(現 株式会社AQR)を完全子会社化

2020年代

  • 2022年4月上場東京証券取引所による市場再編に伴い、上場市場区分をプライム市場に変更
  • 2022年12月創業Hakudo USA Inc.を設立
  • 2023年3月M&AHakudo USA Inc.(当社連結子会社)が、West Coast Aluminum & Stainless, LLCの持分を取得し、子会社化(当社の孫会社化)
  • 2024年12月福岡県に工場拠点を開設
  • 2025年6月M&AHakudo USA Inc.(当社連結子会社)が、West Coast Aluminum & Stainless, LLCの持分を追加取得し、完全子会社化(当社の孫会社化)
  • 2026年1月埼玉県に2拠点目となる工場を開設

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 海外向け売上高2027年度まで187億円
  • 売上高2027年度まで1,041億円
  • 経常利益2027年度まで60億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    白銅ネットサービスの進化

    取扱アイテムの拡充や新機能の追加・改善により利便性を高め、ワンストップサービスを実現。顧客基盤の強化・拡大と利益率向上、非価格競争での優位性確保を目指す。

  2. 02

    加工機能・アイテム拡充による売上拡大

    自社工場の加工設備拡大や加工会社とのアライアンス強化で供給能力を拡充。仕入先開拓による取扱アイテム拡充を積極的に行い、売上拡大を図る。

  3. 03

    工場・SCM改革による製造能力強化

    仕入から配送までのサプライチェーン高度化、製造現場の自動化推進とIoT活用により生産効率を改善し、業界一の工場を目指す。

  4. 04

    半導体・自動車・航空宇宙領域の拡大

    市況の早期把握や仕入先との連携強化により、これらの領域での業績拡大を目指す。

  5. 05

    海外事業の拡大

    海外営業本部を設置し情報共有・意思決定の迅速化を図る。ECサイトや切断加工事業の展開により付加価値・利益率向上を目指し、2027年度に海外売上高187億円を達成する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で401人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は778万円で、9期前と比べて+3.9%平均年齢は41.5歳、平均勤続年数は15.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月265
2018年3月299
2019年3月74841.915.9338
2020年3月71541.615.7353
2021年3月67941.415.8347
2022年3月83641.816.0363
2023年3月89941.916.0382
2024年3月78641.916.1390
2025年3月79241.816.1398754
2026年3月77841.515.7401723

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率11.4%
縦線は目安の30%
男性育休取得率89.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)76.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 3 / 海外 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
神奈川工場 厚木営業所 — 神奈川県厚木市2,042百万円
日本
滋賀工場 — 滋賀県蒲生郡 日野町1,638百万円
日本
福島工場 — 福島県郡山市868百万円
日本
佐賀工場 九州営業所 — 佐賀県鳥栖市614百万円
日本
埼玉工場(埼玉県加須市)埼玉第二工場 — 埼玉県熊谷市542百万円
日本
本社 東日本営業部 特注品営業部 — 東京都千代田区530百万円
日本
厚木南倉庫 — 神奈川県厚木市178百万円
日本
本社 — 中国上海178百万円
中国
伊賀倉庫 — 三重県伊賀市169百万円
日本
本社 — アメリカ合衆国 カリフォルニア州142百万円
北米
ほか5件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    上海白銅精密材料 有限公司(注)1
    中国上海市 松江区
    議決権100.0%
  • 海外
    Hakudo(Thailand) Co., Ltd.(注)1
    タイ王国 バンコク
    議決権99.9%
  • 国内
    株式会社AQR
    東京都 千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    Hakudo USA Inc.(注)1
    アメリカ合衆国 カリフォルニア州
    議決権100.0%
  • 国内
    West Coast Aluminum & Stainless, LLC (注)1、2
    アメリカ合衆国 カリフォルニア州
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は681億円営業利益29億円前期と比べると増収減益で、売上が+2.6%、利益が-3.3%。

売上高
+2.6%
681億円
営業利益
-3.3%
29億円
純利益
-4.5%
21億円
営業利益率
4.3%
前期比 -0.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高922億円681億円
営業利益51億円29億円
純利益36億円21億円
1株あたり配当¥143¥143

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は219億円、営業利益は14億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+49.0%、営業利益は+133.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1424
2024年1Q14764.15
2024年2Q14064.35
2024年3Q14274.95
2024年4Q1444
2025年2Q325164.912
2025年4Q339144.110
2026年2Q327103.17
2026年4Q354195.414
2027年1Q219146.410

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は222億円から681億円へ3.1倍に増えた。直近期の営業利益率は4.3%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月222148
Hakudo(Thailand)Co., Ltd.を設立
2014年3月2561711
2015年3月2992114
2016年3月3251812
埼玉県に工場拠点を開設
2017年3月3462014
2018年3月4372820
高瀬アルミ株式会社(現 株式会社AQR)を完全子会社化
2019年3月4522316
2020年3月4181711
2021年3月3922113
Hakudo USA Inc.を設立
2022年3月5544430
Hakudo USA Inc.(当社連結子会社)が、West Coast Aluminum & Stainless, LLCの持分を取得し、子会社化(当社の孫会社化)
2023年3月6164027
福岡県に工場拠点を開設
2024年3月5732819
Hakudo USA Inc.(当社連結子会社)が、West Coast Aluminum & Stainless, LLCの持分を追加取得し、完全子会社化(当社の孫会社化)
2025年3月66430324.522
埼玉県に2拠点目となる工場を開設
2026年3月68129324.321

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高681億円のうち、営業利益として残るのは29億円4.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は21億円、売上の3.1%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金84.4%575億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金11.3%77億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.3%29億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
15.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.0pt
4.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.6pt
3.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.6pt
8.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが45億円、投資CFが−14億円で、差し引きのフリーCFは31億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は77億円で、売上の1.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月13−2−31155
2014年3月13−19−4−645
2015年3月13−3−201035
2016年3月131−51443
2017年3月24−13−51148
2018年3月31−14−71759
2019年3月21−10−91161
2020年3月15−14−12150
2021年3月21−6−71559
2022年3月46−7−123987
2023年3月3−16−14−1360
2024年3月25−16−13957
2025年3月18−9−11955
2026年3月45−14−113177

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は476億円。このうち返さなくてよい自己資本が255億円で、自己資本比率は53.5%(業種中央値50.6%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2141328261.6
2014年3月2321399360.0
2015年3月25213511753.7
2016年3月25214011255.6
2017年3月28614813851.7
2018年3月34216317947.6
2019年3月33616916750.4
2020年3月32117115053.3
2021年3月33117915254.0
2022年3月41819822047.5
2023年3月43121221949.1
2024年3月42022519553.5
2025年3月44723821053.1
2026年3月47625522153.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
77億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
225億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
125億円
在庫として抱えている分
負債合計
221億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
75
/ 100
安定性自己資本比率36 / 40
収益力営業利益率9 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り284社中86位あたり、逆に低いのは売上成長率284社中182位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.7%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.3%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
53.5%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
2.6%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.8%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,740で、1年前と比べて+67.9%過去52週の値幅のなかでは82%の位置にある。

¥3,740-0.9%1ヶ月+4.5%1年+67.9%時価総額424億円
過去52週の値幅
安値¥2,170高値¥4,085

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)19.8倍
PER (会社予想)11.8倍
PBR1.62倍
配当利回り3.82%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月19日に3595円まで下落し、前日比6.62%安となりましたが、直近1か月では9.27%上昇しています。25日移動平均線(3544円)を1%上回っており、短期的な上昇トレンドは維持されています。75日線(3393円)や200日線(2739円)も上回っており、中長期でも強気相場です。52週高値4085円に接近しており、高値圏での値動きです。出来高は直近で4.8万株と、前日から減少しましたが、7月の低水準からは増加傾向です。RSIは59.64と中立圏で、過熱感はありません。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)

PERは20.97倍と業界平均の18.22倍をやや上回り、PBRは1.72倍と平均の1.26倍を上回るが、大きな乖離ではない。配当利回りは3.6%と平均の2.92%を上回り、株主還元は手厚い。ROEは8.7%と平均的な水準で、収益性は高くない。予想PERは12.5倍と低下が見込まれ、来期の業績改善が期待される。一方、直近の売上や利益は横ばいで成長性に欠ける。配当性向が47.2%と高く、今後の増配余地は限定的。

指標この会社業種平均
PER (実績)19.8倍17.9倍
PER (予想)11.8倍
PBR1.62倍1.24倍
ROE8.7%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、製造業の設備投資需要の持続性と、商社としての収益力の強化。強気派は、省エネ・自動化投資の高まりや、設備の老朽化による更新需要が追い風と見る。実際に2025年3月期は売上高が664億円と大幅に増加し、営業利益率も4.5%超と高い水準を維持。株価も1年で約80%上昇した。弱気派は、景気後退による設備投資の減速を懸念し、収益率が低い卸売業は市場変動の影響を受けやすい。また、成長性や企業規模に比べてバリュエーションが割高になっている可能性も指摘する。

プラスに働く材料7
  • 自動化・省エネ需要

    2025年3月期売上高が前年比15%増と大幅増収

  • 高い収益性

    営業利益率4%超と卸売業としては高水準

  • 株主還元

    配当利回り3.6%と安定した還元策

  • 予想PER12.5倍と増益期待で再評価決算発表後影響

    実績PER20.97倍から予想PER12.5倍。来期の増益を見込んだ評価に切り替わる

  • 売上高681億円で3期連続の過去最高通年影響

    売上高は573→664→681億円と拡大し、過去最高を更新

  • 配当利回り3.6%と安定した株主還元継続影響

    予想配当利回り3.6%は相対的に高く、株価の下支えとなる

  • ROE8.7%と資本効率は安定継続影響

    ROE8.7%を維持しており、PBR1.72倍は業績面からサポートされている

マイナスに働く材料7
  • 景気敏感

    設備投資は景気変動で大きく増減する

  • 低い参入障壁

    同業他社との競争で価格競争に陥るリスク

  • バリュエーション懸念

    PER20倍超、PBR1.7倍と過去水準から上昇

  • 営業利益率4.26%と低収益性通年影響

    売上高681億円に対し営業利益29億円、利益率4.26%と低水準

  • 2026/3期営業利益は29億円と減益通年影響

    営業利益は30億→29億円、純利益も22億→21億円と減益

  • PBR1.72倍とバリュエーション懸念不定影響

    株価上昇でPBR1.72倍に上昇。ROE8.7%に対し割高感が台頭

  • 株価1年で79%上昇し過熱継続影響

    1年間の上昇率は79.2%と顕著。短期的な調整リスクがある

次の決算で確かめる点
売上高成長率
市場需要とシェア拡大の度合いを測る
営業利益率
収益性改善の持続性を確認
在庫回転率
需要予測の精度と仕入れ効率を反映

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり143で、前期から3.4%いまの株価に対する利回りは3.82%。

年間配当
¥143
1株あたり
配当利回り
3.82%
いまの株価に対して
配当性向
47.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月5948.3
2018年3月7528.243.2
2019年3月772.755.8
2020年3月58−24.755.0
2021年3月38−34.553.6
2022年3月115202.646.7
2023年3月109−5.245.1
2024年3月80−26.648.4
2025年3月8911.344.9
2026年3月86−3.447.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥143

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ5,219人。区分でいちばん多いのは事業法人53.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が60.3%を占め、残る39.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人31.131.535.552.552.453.4
個人・その他53.153.349.738.437.136.9
金融機関12.310.210.46.97.66.9
外国法人2.63.22.41.12.01.9
証券会社0.91.82.01.10.90.9
外国人個人0.00.00.00.00.00.0
自己株式0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01K&Pアセット・マネジメント合同会社12.09
02キッズラーニングネットワーク株式会社10.05
03有限会社双光9.98
04N&Nアセット・マネジメント合同会社8.15
05山田 智則5.96
06合同会社SYマネジメント5.96
07株式会社イーストゲート5.75
08日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)4.44
09株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.75
10山田 光重1.67

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近6
  • 2026-06-18
    N&Nアセット・マネジメント合同会社
    新規の大量保有報告
    8.15%
  • 2026-06-18
    N&Nアセット・マネジメント合同会社
    変更報告
    8.15%
  • 2026-06-03
    N&Nアセット・マネジメント合同会社
    変更報告
    8.15%
  • 2026-06-03
    山田 のどか
    変更報告
    0.00%
  • 2026-05-29
    N&Nアセット・マネジメント合同会社
    新規の大量保有報告
    8.15%
  • 2026-05-29
    山田 のどか
    新規の大量保有報告
    0.00%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+194%、1株純資産は14期で+119%。直近期のROEは8.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月641,0276.412.949.3
2014年3月831,0867.811.442.8
2015年3月1051,1939.813.047.3
2016年3月1051,2358.710.145.4
2017年3月1241,3059.814.048.3
2018年3月1791,43413.112.443.2
2019年3月1381,4939.411.355.8
2020年3月1011,5066.812.755.0
2021年3月1131,5767.315.853.6
2022年3月2611,74815.79.946.7
2023年3月2411,87013.310.845.1
2024年3月1691,9828.815.048.4
2025年3月1972,0959.711.244.9
2026年3月1892,2458.713.447.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額242百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
角田浩司取締役会長645,000
山田哲也代表取締役社長5710,000
山田光重専務取締役58190,000
古河潤一取締役58
石本雅敏取締役645,000
岩田龍一取締役(監査等委員)642,000
額田一取締役(監査等委員)54
高間徹取締役(監査等委員)68
田尻佳菜子取締役(監査等委員)45

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)393741416756
取締役(社内)12352929
社外取締役527275
取締役(社内)2191910

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容746字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社(白銅株式会社)と連結子会社の株式会社AQR、上海白銅精密材料有限公司、Hakudo(Thailand)Co., Ltd.、Hakudo USA Inc.、West Coast Aluminum & Stainless, LLCにより構成されており、金属製品およびプラスチック製品の加工ならびに販売を主たる業務としております。 当社のセグメントは、所在地別に日本、北米、中国およびその他の地域の4つに分類しております。 日本では、材料メーカーや同業他社から約5,700品目サイズの製品を仕入れ、それを標準在庫品として常時当社工場に在庫しております。その標準在庫品をご注文に応じて切断やフライス加工し、短納期でお客様にお届けしております。また、当社は標準在庫品の販売とは別に当社工場に在庫していない製品を材料メーカーや同業他社から直接お客様にお届けする特注品の販売を行っております。 米国では、West Coast Alminum & Stainless,LLCが新規顧客開拓や新規事業の準備など、新たな海外事業の拡大に積極的に取り組んでおります。 中国では、連結子会社の上海白銅精密材料有限公司が製品を当社および材料メーカー等から仕入れて上海の工場に在庫し、ご注文に応じて切断やフライス加工し、短納期で中国のお客様にお届けしております。また、同社の工場に在庫していない製品についても、当社および材料メーカー等から仕入れて直接お客様にお届けしております。 その他の地域のタイでは、連結子会社のHakudo(Thailand)Co., Ltd.が中国同様に製品を当社および材料メーカー等から仕入れてバンコクの外部倉庫に在庫し、現地企業に販売を行っております。
経営方針・対処すべき課題2,512字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、経営理念として『私たちは、関係する全ての人に信頼されるとともに、モノづくりに関わる人々へ商品・便利・安心の提供を通じて、社会に貢献します』を掲げております。その実現のために、あらゆるステークホルダーとの信頼関係を築き、従業員一人一人のチャレンジ精神を原動力として、持続可能な社会の発展に今後も貢献し続けてまいります。 また、ブランドスローガンとして「あたらしい、を、素材から。」を定めております。あたらしいテクノロジーも、高いクオリティの「素材」があってこそ、と認識しております。優れた生産材が世界に今までになかった発想やイノベーションを生むと考え、産業の持続的発展に貢献してまいります。 (2)経営戦略等 当社グループは、以下の「(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に記載の経営課題に取り組むことにより、売上高および経常利益の中長期的な成長を目指してまいります。 (3)経営環境 原材料市況は、アルミニウム地金(日本経済新聞月別平均値)がトン当たり2025年3月末時点の49万2千円から2026年3月末には63万5千円に上昇しました。また、電気銅建値もトン当たり2025年3月末時点の154万円から2026年3月末には204万円に上昇しました。なお、ステンレス鋼板(鉄鋼新聞月別中心値)はトン当たり2025年3月末時点の60万円から2026年3月末には57万円に下落しました。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社は、次に掲げる事項を経営課題と認識し、2025年5月に公表した新たな中期経営計画(前進「期待を上回る」STEP)においても、引き続きこれらの解決に取り組むこととしております。 ◆ ビジネスの進化による事業成長 ◆ 経営基盤の強化 ◆ サステナビリティ経営の推進 ① 重点戦略施策 顧客満足度向上をベースにしたコア事業の深化・事業領域の拡大と、DXや組織体制強化を主とした経営基盤の強化により、持続的成長企業を目指します。 ◆ ビジネスの進化による事業成長 イ.白銅ネットサービスの進化による顧客基盤の強化・拡大と利益率の向上 白銅ネットサービスの取扱いアイテムの拡充や、新機能の追加・改善等により、更なる利便性向上を図ります。これによりお客様にとってのワンストップサービスを実現させ、顧客基盤の強化と拡充を図ることで、利益率の向上と共に非価格競争での優位性の確保を目指します。 ロ.加工機能・アイテム拡充による付加価値の向上・売上拡大 自社工場の加工設備の拡大のみならず、加工会社とのアライアンス強化を通じて供給能力を拡充すると共に、仕入先の開拓による取扱いアイテムの拡充を積極的に行うことで、売上拡大を目指します。 ハ.工場・SCM改革による製造能力強化・効率改善 仕入から配送までのサプライチェーンの高度化を図ると共に、製造現場における自動化推進とIoTの活用により生産効率を改善することで、“業界一の工場”を目指します。 ニ.半導体・自動車・航空宇宙領域の拡大 政治的な外部環境要因が大きな影響を及ぼすこととなる半導体・自動車・航空宇宙の各領域においては、市況の早期把握や仕入先との連携強化等を踏まえた諸施策の実施により、業績の拡大を目指します。 ホ.海外事業の拡大 2027年度までに海外向け売上高187億円を達成するために、2025年4月より海外営業本部を設置し、各拠点間での情報共有・意思決定の迅速化を図っています。また、ECサイトや切断加工事業の展開により付加価値および利益率の向上を目指します。 ◆ 経営基盤の強化 ビジネスの進化を支える経営基盤として、人的資本強化による社員のレベルアップやモチベーションの向上、ガバナンスの効いた管理体制の強化、DX推進による業務効率化と業務改革に取り組んでまいります。また、2025年4月より、組織目標の明確化や管理体制の強化を目的とした組織体制の変更を実施しております。 ◆ サステナビリティ経営の推進 サステナビリティ基本方針のもと、これまでと同様に7つのマテリアリティに取り組み、2027年度までのKPIの達成を通じて、社会に貢献し続けるとともに、持続的な企業価値の向上を目指します。 ② 中期経営計画施策の振り返りと重点戦略の実施状況 中期経営計画初年度である2026年3月期は、主力の半導体製造装置業界において、生成AI関連分野を除き需要回復の遅れが見られ、顧客の設備投資計画見直し等の影響により販売量は伸び悩みました。一方で、コスト上昇分の価格転嫁の推進に加え、在庫・物流の最適化や高付加価値商材の拡販等の各種施策に取り組んだ結果、収益性の改善が進展いたしました。 また、中期経営計画で掲げる重点戦略方針に基づき、各施策の着実な推進に努めております。 なお、中期経営計画の目標値には未達となったものの、3か年計画は修正せず、達成に向けた取り組みを継続してまいります。 《ご参考》 ◆ 中期経営計画の位置づけ 創業100周年となる2031年度の目指す将来像からバックキャスティングして、中期経営計画を策定しました。新中期経営計画は「HOP・STEP・JUMP」における「STEP」に位置するものであります。 ◆ 中期経営計画の全体像 想定される外部環境の変化や自社の持つ強み・成長機会を鑑みて、中期経営計画における重点戦略施策を設定しております。これら諸施策を遂行することで、2027年度の売上高1,041億円、経常利益60億円を目指すものであります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標などがある場合 当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標は、売上高および経常利益であります。
事業等のリスク6,445字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 (1)当社のリスクマネジメント体制 当社は、当社グループの事業活動に関する諸種のリスク管理を所管するリスク管理委員会を設置しています。リスク管理委員会の構成は、社長が指名した本部長以上の職位の者を委員長とし、各部門を代表する管理者が委員を務めております。 リスク管理委員会は「リスク管理規程」に基づき、リスク管理体制の構築と運用にあたっており、より具体的には以下のサイクルを廻すことで、リスク管理体制の運用を行っております。 ① リスクカタログの作成 リスクの把握と対応の優先順位の決定 リスク評価判定基準に基づくリスク値の算出 ② リスクカタログの見直し 定期見直し:毎年5月に定期的な見直しの実施 随時見直し:内外の環境が大きく変化した場合の適宜見直し 見直し方法:内外の環境を鑑みリスク評価判定基準に基づくリスク値の見直しおよび新たなリスクの認識 ③ リスクカタログの運用 作成時または見直し時にリスク値が一定の値を超えたリスクについては、リスク管理委員会で討議し対策を実行する。 なお、当社は、リスクを「組織に物理的、経済的もしくは信用上の損失又は不利益を生じさせる全ての可能性」と捉えたうえで、リスクマネジメントを「リスクの影響を抑えつつ、リターンの最大化を追求する活動」と位置付けております。 また、取締役および従業員は、当社グループの存続を危うくする重大な危機発生の可能性を常に意識し、危機の回避、軽減および予防策、その他必要な措置を事前に講ずることとしております。 (2)事業等のリスク 当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況等に重要な影響を与える可能性があるリスクについて以下に記載しておりますが、これらのリスクは必ずしも全てのリスクを網羅したものではなく、想定していないリスクや重要度が低いと考えられるリスクの影響を将来的に受ける可能性があります。 なお、記載事項のうち将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において入手可能な情報等に基づいて、当社グループが判断したものであります。 ア.重要なリスクおよびその発生可能性・影響度の評価 当社グループは、「経営成績等に重大な影響を及ぼす可能性があるリスク」を「重要なリスク」と定義しております。重要なリスクおよびその発生可能性・影響度の評価は、以下のとおりです。 区分   重要なリスク 事業横断的な リスク   ①   非鉄金属市況による影響 ②   特定業界への売上高依存 ③   原材料の供給に関する影響 ④   人材の確保および育成 ⑤   固定資産の減損の影響 ⑥   設備の老朽化・劣化等による影響 ⑦   事業再編・事業撤退等に伴う影響 ⑧   企業買収・合併等に伴い発生する影響 ⑨   海外事業活動 オペレーショナル リスク   ⑩   災害・事故・感染症等に関する影響 ⑪   情報セキュリティに関する影響 ⑫   訴訟その他法的手続きに関する影響 ⑬   繰延税金資産の回収可能性 ⑭   気候関連リスク ⑮   人権に関するリスク (リスクマップ) イ.主要なリスク 重要なリスクのうち、発生可能性「高」または影響度「大」と評価した重要なリスクを主要なリスクとして、以下に記載しております。なお、⑭気候関連リスクについては、2 サステナビリティに関する考え方及び取組(4)具体的な取り組み ①気候変動への対応(TCFD提言への取組)をご参照ください。 ① 非鉄金属市況による影響 当社グループの主要販売品目であるアルミニウム、伸銅等の非鉄金属の価格は、原材料市況によって変動しております。このため原材料市況が大きく変動した場合には、当社グループの業績に重要なプラスまたはマイナスの影響を及ぼす可能性があります。連結営業利益に与えた原材料市況の変動による棚卸資産影響額は、前連結会計年度は差益3億7千8百万円でしたが、当連結会計年度は差益4億1千1百万円に増加いたしました。 また、当社グループの商品及び製品は、期末評価において期末付近の仕入実績に基づく品目別の再調達原価を使用して評価を行っております。このため原材料市況が大きく変動した場合には、会計上の見積りにおける期末評価差額または将来における実際の販売価格と会計上の見積りとの乖離により、業績に重要な影響を与える可能性があります。 影響度   大   発生可能性   中 対応策   a.非鉄金属市況の変動に伴う取扱い品目の価格変動は、品種品目により四半期毎または都度、販売価格へ転嫁させております。 b.当社在庫商品は、品目アイテム単位で過去の販売実績および販売予測を勘案して発注量を調整することで、在庫量の最適化を図っております。 c.期末の再調達原価に基づく評価以外に、在庫販売回転月数に応じ、長期滞留評価を行うことで業績に与える影響を低減しております。 ② 特定業界への売上高依存 当社グループは、アルミニウムやステンレスの厚板を多方面の業界に販売しております。なかでも半導体製造装置業界およびFPD製造装置業界向けの売上高比率が高く、同業界は、いわゆる「シリコンサイクル」や「クリスタルサイクル」に大きく影響されるため、その周期によって当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当連結会計年度末時点では、IoTやDX、生成AI市場の拡大、データセンターの普及などにより半導体需要の長期的な拡大が予想されております。 その他、工作機械業界は、半導体業界の積極投資、自動化・省力化投資を背景に外需、内需ともに回復基調にあり、航空機業界についても、民間機需要が引き続き堅調であるとともに、防衛関連を中心に官需向けも好調に推移しております。 影響度   大   発生可能性   中 対応策   当社グループでは、次の事業展開により特定業界への売上高依存の回避を図っております。 a.環境汚染規制対応商品群であるECOシリーズの品揃えを拡充します。CO₂排出削減など環境に配慮したアイテム数の拡大、カドミレス・鉛レス真中等の需要に対応します。 b.航空宇宙規格材料の品揃えを拡充します。長期的な需要拡大が期待される産業であり、当社の特徴を活かして、伸長させる分野であると捉えております。 c.技術革新と成長の期待がある自動車領域に対して、組織を整え、必要な設備投資を行い、加工技術を習得したうえで、伸長させる分野であると捉えております。 d.お取寄せ品の品揃えを拡充します。従来取り扱いの少なかった金属材料以外の副資材等についてもメーカーや同業他社の扱い商品を白銅ネットサービスからお取り寄せできるようにすることで、これら資材等の需要に対応します。また、白銅ネットサービスの利用窓口を法人のみならず個人ユーザーにも拡大し、個人ユーザーの需要取り込みを行っております。 e.WEBサイトから金属3Dプリンター造形品および図面加工品の即時見積り・注文を可能にする機能や、3DCADファイルのアップロードにより即時に自動で材料の大きさを計算する材料取りアシスト機能に加え「DATAで見積り・注文」および「描いて見積り・注文」の新機能の追加によりウォータージェット加工品、レーザー加工品の即時見積り・注文を可能にするなどの白銅ネットサービスの新機能の普及並びに更なる機能性向上に努めております。 f.加工方法の多様化を進めます。自動化設備の導入・拡大により需要増加に対応します。また、新設したファイバーレーザー加工機により在庫拡充したアルミニウム・ステンレスの薄板需要を取り込むほか、ウォータージェット切断機により難削の需要に対応します。 ⑦ 事業再編・事業撤退等に伴う影響 当社グループは、事業再編の実施側または被実施側として事業の整理や資源の集中を行うことがありますが、人事制度の統合に伴う労働条件の変更による従業員のモチベーションの低下、不利益変更による訴訟、人件費の増大や、人事評価や労務管理の習慣等が異なることにより、制度運用の失敗等により従業員の不安を招く可能性があります。または、事業再編が当初期待した効果や収益を上げることができず事業撤退等が発生した結果、当社グループの事業および業績ならびに財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 影響度   大   発生可能性   低 対応策   a.事業再編を通して重複機能を削減し、配置人員の戦略分野・業務への再配置による人員・人件費の非効率の解消に取り組みます。 b.多様な能力・ノウハウ・経験を持つ人材交流、異なる組織風土や思考特性を持った組織を統合することで、強固かつ新たな競争優位要因の構築に努めます。 c.事業再編の実施後は、その効果を定量的・定性的に測定しております。また、撤退条件を設定しております。 d.定期的に法律事務所や会計事務所その他の専門家とコミュニケーションを取ることで、検討すべき法的リスク・経済社会環境の変化についての情報を得るとともに、必要な支援を受けております。 ⑧ 企業買収・合併等に伴い発生する影響 当社グループは、企業買収および資本参加を含む投資または合併による事業の拡大(以降、投資等)に取り組んでおりますが、投資等の実行後にグループ全体に内在するリスクおよび機会を適時・的確に識別することができず当初想定した財務上の目標やシナジー効果を実現できない、偶発債務の発生や未認識の債務等が判明する、これらに伴いのれんの減損が発生する可能性があります。さらに、投資後のPMIが計画通り進まないことや、対象事業の戦略が当社グループの経営理念や経営戦略と将来に亘って整合しないことにより、当社グループの事業ならびに業績および財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 影響度   大   発生可能性   中 対応策   a.投資等により事業の拡大を企画する場合は、その投資等の可否に対し、法令順守等の基本事項および経済的基準・技術的基準・その他定性的基準を設けており、それらを単一もしくは複合的に検討して、機関決定を行うプロセスとしております。 b.投資等の実施後はPMI強化の一環として、その効果を定量的・定性的に測定しております。また、案件別に撤退条件を設定しております。 c.投資等の検討段階において法律事務所や会計事務所その他の専門家への相談や規制等の調査等に努めております。また投資等の実施後は定期的に各専門家とコミュニケーションを取ることで、検討すべき規制・環境変化についての情報を得るとともに、必要な支援を受けております。 d.投資等に係るリスク軽減のために保険の提供を受けることも検討してまいります。 ⑨ 海外事業活動 当社グループは、北米市場およびアジア市場において海外事業を展開しており、今後も、その他海外への進出、拡大や現地の有力パートナーとの連携等に積極的に取り組んでまいります。 しかしながら、現地の税制・規制の制定や変更、政治・経済情勢・為替等の変動や提携先パートナーの財務状況の悪化・提携の解消や提携の維持が困難となる事由が発生し、期待された収益を上げることができない可能性があり、当社グループの事業ならびに業績および財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 影響度   大   発生可能性   低 対応策   a.海外事業活動により事業展開をする場合は検討段階において現地の法律事務所や会計事務所その他の専門家への相談や規制等の調査等に努めております。また投資等の実施後は定期的に各専門家とコミュニケーションを取ることで、検討すべき現地規制・環境変化についての情報を得るとともに、必要な支援を受けております。 b.投資等の対象先が販売先を兼ねる場合には、与信調査を定期的に行うことで損失等の防止を図っております。 ⑩ 災害・事故・感染症等に関する影響 当社グループの各事業拠点、特に当社の各工場が、自然災害や大規模な事故または治療方法や対策が確立されていない新たな感染症の流行等により重大な被害を受けた場合、長期にわたる操業停止や大規模な修繕・設備改修等が発生することが想定されます。また、主要な販売先または仕入先がこれらの被害を受けた場合、当社の販売活動または製造活動に重要な影響を及ぼすことが想定されます。このためこれら災害・事故・感染症等が発生した場合、当社グループの事業ならびに業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 影響度   大   発生可能性   中 対応策   a.国内においては、事業や財務への影響の予防・軽減を目的として、工場の分散、耐震工事の実施、損失をカバーする包括的な損害保険の加入等により、自然災害等の発生時のリスク分散体制を構築し、事業の早期復旧に対応するためBCP計画の作成および定期的な計画見直しにより影響を最小限に抑える体制を構築しております。 b.海外拠点においては、種々の保険の加入等および、不慮の事象が発生した場合の、報告・行動等を定め、迅速な対応ができる体制を構築しております。 c.災害発生時の従業員の行動・対策については従業員に周知徹底を図るとともに、有事に備えた、安否確認訓練を定期的に実施しております。 d.感染症に対しては、政府等の発表を参考に外部の専門家と相談のうえ、感染源対策・感染経路対策・標準予防策等を取れる体制を構築しております。 ⑪ 情報セキュリティに関する影響 当社グループの事業活動は、コンピュータシステムおよびコンピュータシステムを結ぶ通信ネットワークを利用して行っております。通信ネットワークに生じる障害や、ネットワークまたはコンピュータシステム上のハードウェアもしくはソフトウェアの不具合・欠陥、データセンターの機能停止等により事業活動に支障が出る可能性があります。また、情報システムが適切に導入・更新されていないことによるシステム上の不具合、業務の非効率、生産性低下を招き、事業活動に支障が出る可能性があります。さらに、当社グループでは業務を遂行上、厳格な情報管理が求められておりますが、不測の事態により情報の遺漏が発生した場合には、社会的信頼の失墜を招くとともに、売上高が減少あるいは販管費が増加し、当社グループの経営成績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 影響度   大   発生可能性   中 対応策   a.2024年度、当社全事業所でJISQ27001を認証取得し、情報漏洩の防止強化、JISQ27001に準拠した社内ルールの整備・運用により、情報セキュリティ事故の発生を抑えております。 b.情報セキュリティ推進委員会において、情報セキュリティに関する社内規程等の整備、不正アクセスを未然に防止するための対策、従業員に対する教育等を実施し、更にこれらの取組みを定期的に評価・見直すことにより、情報セキュリティマネジメントの継続的な改善に取り組んでおります。特に、効率的で安定した事業活動の遂行を担保するため、老朽化したシステムの更新を行っており、また、サイバー攻撃全体への対応として「情報セキュリティ対策チーム」を設置し、外部からの不正アクセスを常時監視するとともに、有事の際に適切な対応を実現する体制を構築しました。 c.PC等の情報機器持ち出し時の管理を強化するとともに情報機器の紛失や盗難の事故対策として、暗号化製品の導入やリモートロック・リモートワイプ機能の設定を行っております。 d.情報漏洩防止に関するルールの周知・徹底、理解度向上等の教育を継続的に行うことで、情報漏洩に対する従業員の意識の強化に努めております。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの経営成績、財政状態およびキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。 (1)経営成績の状況 ① 売上高 売上高は、前連結会計年度比2.6%増加し、681億9百万円となりました。主な増加要因は、原材料市況の影響により商品単価が上昇したことによるものです。業界別の販売量につきましては、海外向けならびに官需向けを中心に航空・宇宙業界向けの販売量が増加した一方、半導体製造装置業界向けの販売量は当連結会計年度後半に持ち直しの動きが見られたものの、当連結会計年度前半の需要低迷により通期では減少いたしました。 当連結会計年度におけるわが国経済は、円安基調の継続や地政学的リスクの長期化を背景とした原材料・エネルギー価格の高騰に加え、物価上昇による個人消費の持ち直しの遅れ、米国における通商政策の動向、中東地域をめぐる情勢などから、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。 当社グループの業績に影響が大きい半導体製造装置業界については、生成AI向け需要は引き続き拡大の動きが見られたものの、中国市場向け需要の回復が限定的であったことに加え、スマートフォンやパソコン向けの需要低迷の継続、EV需要の減速など生成AI関連以外の分野における需要回復の遅れもあり、当連結会計年度前半においては市況の低迷が続いておりました。しかしながら、生成AI向けを中心とした先端半導体のさらなる需要の高まり、生成AI関連以外の分野における在庫の正常化もあり、当連結会計年度後半以降、半導体向けの設備投資の動きが活発化し、需要の回復が顕著となりました。 その他、航空・宇宙業界は、民間機需要の持続的回復や防衛関連を中心に官需向けも好調に推移しております。また、工作機械業界においても半導体業界の積極投資の流れから外需向けを中心に回復の動きが見られ、内需向けも自動化・省力化投資を背景に持ち直しの動きが見られました。 このような状況のなか、当社グループは、品質・サービスの改善などにより受注率向上への取り組みに注力したほか、アルミニウムおよびステンレスの薄板の拡販強化、滋賀工場におけるファイバーレーザー加工機の導入による新規需要の取り込み、成長領域として捉えている航空・宇宙業界および自動車業界を中心に新規顧客の開拓、休眠顧客の再稼働に取り組んでまいりました。更に「白銅ネットサービス」の取扱アイテム数を2026年3月末時点で270,200アイテムまで拡充したほか、「DATAで見積り・注文」および「描いて見積り・注文」などの新機能の追加によりウォータージェット加工品、レーザー加工品の即時見積り・注文を可能にするなど、利便性の更なる向上に努めてまいりました。 製造面においては2026年1月に埼玉第二工場を新設し、半導体関連需要の拡大、航空・宇宙業界などの成長領域への拡販を踏まえた生産体制の強化を図ってまいりました。 連結子会社については、株式会社AQRにおいて売上高が商品単価の上昇等により前連結会計年度比で増加したほか、海外では上海白銅精密材料有限公司ならびにHakudo(Thailand)Co., Ltd.においても、前連結会計年度比で売上高が増加しました。一方、米国のWest Coast Aluminum & Stainless, LLCにおいては、前連結会計年度比で売上高が減少しました。 以上、顧客満足度の向上および事業領域拡大等の施策を着実に実行した結果、売上高は前連結会計年度比で増加となりました。 ② 営業利益 営業利益は、前連結会計年度比3.7%減少し、28億7千2百万円となりました。 半導体製造装置業界向けの需要低迷により粗利益率の高い標準在庫品の販売量が減少したこと、工場の新設、増床に伴う支払地代家賃の増加など製造原価の固定費率上昇がありましたが、売上高の増加等により売上総利益は増加しました。一方で、運賃単価の上昇、広告宣伝活動の強化による費用増加、従業員のオフィス環境整備に伴う本社事務所の増床などにより販管費が増加したため営業利益は減少しました。なお、前連結会計年度の棚卸資産影響額は3億7千8百万円の差益でしたが、当期末の棚卸資産影響額は、4億1千1百万円の差益となりました。 棚卸資産影響額を除いた営業利益は、前連結会計年度比で5.5%減少し、24億6千1百万円となりました。 ③ 経常利益 経常利益は、営業利益の減少により前連結会計年度比0.8%減少し、31億9千万円となりました。 以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度比4.1%減少し、21億4千6百万円となりました。 セグメントごとの業績は次のとおりとなります。 当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) セグメント   売上高   営業利益 又は 営業損失(△)   経常利益 又は 経常損失(△)   親会社株主に帰属する 当期純利益 又は 親会社株主に帰属する 当期純損失(△) 日本   59,371百万円   2,812百万円   3,088百万円   2,083百万円 北米   5,087百万円   △97百万円   △84百万円   △86百万円 中国   1,926百万円   △0百万円   28百万円   22百万円 その他   1,723百万円   157百万円   157百万円   126百万円 (2)財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末の資産合計は、475億6千4百万円と、対前連結会計年度末比で28億1千9百万円増加しました。 流動資産は、369億2千5百万円と、対前連結会計年度末比で18億9千6百万円増加しました。増加額内訳は、現金及び預金21億9千6百万円等です。減少額内訳は、受取手形及び売掛金3億7千2百万円等です。 固定資産は、106億3千8百万円と、対前連結会計年度末比で9億2千2百万円増加しました。増加額内訳は、投資有価証券の増加6億3千9百万円、投資その他の資産のうちその他に計上された、当社の連結子会社であるHakudo USA Inc.の長期貸付金の増加2億1千1百万円、当社の本社事務所および工場の増床に伴う差入保証金の増加1億4千1百万円、また有形固定資産の増加1億1千3百万円等です。減少額内訳は、無形固定資産1億2千3百万円です。 (負債) 負債合計は、220億9千8百万円と、対前連結会計年度末比で11億8百万円増加しました。 流動負債は、219億5千9百万円と、対前連結会計年度末比で10億3千9百万円増加しました。増加額内訳は、買掛金10億1千万円、流動負債その他に計上された、未払消費税2億9百万円、未払金1億4千万円、未払費用1億1千5百万円、また未払法人税等1億9百万円等です。減少額内訳は、電子記録債務6億2千万円等です。 固定負債は、1億3千9百万円と、対前連結会計年度末比で微増となりました。 (純資産) 純資産は、254億6千5百万円と、対前連結会計年度末比で17億1千万円増加しました。増加額内訳は、利益剰余金13億7千5百万円、為替換算調整勘定2億7千5百万円、その他有価証券評価差額金2億7千2百万円です。減少額内訳は、連結子会社であるWest Coast Aluminum & Stainless, LLCの出資持分追加取得による資本剰余金の減少2億1千2百万円です。 自己資本比率は、前連結会計年度末の53.1%から53.5%となりました。 (3)当期のキャッシュ・フローの概況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)残高は、前連結会計年度末に比べ、21億9千6百万円増加し、76億7千万円となりました。その内訳は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、44億9千3百万円の資金の増加(前年同期は17億8千2百万円の資金の増加)となりました。 増加額内訳は、税金等調整前当期純利益31億9千万円、減価償却費11億1千4百万円、売上債権の減少4億3千1百万円、仕入債務の増加3億4千8百万円、その他の流動負債の増加1億4千6百万円、未払費用の増加1億1千1百万円等です。減少額内訳は、法人税等の支払額9億8千9百万円等です。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、13億7千3百万円の資金の減少(前年同期は8億9千3百万円の資金の減少)となりました。 減少額内訳は、有形固定資産の取得による支出7億8千8百万円、貸付けによる支出2億9百万円、その他の支出1億8千6百万円、投資有価証券の取得による支出1億4千3百万円、無形固定資産の取得による支出1億1百万円です。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、10億5千4百万円の資金の減少(前年同期は11億2千7百万円の資金の減少)となりました。 減少額内訳は、配当金の支払7億7千1百万円、連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出2億1千2百万円等です。 (4)生産、受注及び販売の実績 ① 生産実績 該当事項はありません。 ② 商品仕入実績 当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 品目   日本   北米   中国   その他   合計   対前期増減率 (%) アルミ(千円)   29,511,652   1,809,623   848,294   172,445   32,342,016   △1.4% 伸銅(千円)   7,844,852   -   10,732   323,317   8,178,902   11.1% ステンレス(千円)   4,838,539   2,545,496   24,925   185,600   7,594,562   △8.8% その他(千円)   2,012,487   153,179   397,504   15,372   2,578,543   △18.2% 合計(千円)   44,207,531   4,508,299   1,281,456   696,736   50,694,024   △1.8% ③ 受注実績 該当事項はありません。 ④ 販売実績 当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 品目   日本   北米   中国   その他   合計   対前期増減率 (%) アルミ(千円)   38,242,786   1,956,051   1,118,092   516,171   41,833,101   2.5% 伸銅(千円)   9,424,985   -   85,282   751,380   10,261,648   8.0% ステンレス(千円)   8,952,058   2,945,300   205,216   432,591   12,535,166   △0.5% その他(千円)   2,751,814   186,435   518,398   23,024   3,479,672   △0.3% 合計(千円)   59,371,644   5,087,787   1,926,989   1,723,167   68,109,588   2.6% (注)1. セグメント間の取引については相殺消去しております。 2. 総販売実績に対する販売実績の割合が100分の10以上の相手先はありません。 3. 外部顧客への売上高は自社(当社グループ)の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 ① 売上高 ダントツの品質、ダントツのスピード、ダントツのサービス、納得してご購入頂ける価格の実現を目指すことで顧客満足度の向上を図っております。当連結会計年度は、海外向けならびに官需向けを中心に航空・宇宙業界向けの販売量が増加した一方、半導体製造装置業界向けの販売量は当連結会計年度後半に持ち直しの動きが見られたものの、当連結会計年度前半の需要低迷により通期では減少いたしました。また、原材料市況の影響により商品単価が上昇したことなどにより、売上高は前連結会計年度比2.6%増加し、681億9百万円となりました。 ② 売上原価および売上総利益 売上高の増加に伴う仕入高の増加等により、売上原価は前連結会計年度比で3.0%増加し、575億円となりました。 この結果、当連結会計年度における売上総利益は、前連結会計年度比で0.3%増加し、106億9百万円となりました。 ③ 販売費及び一般管理費および営業損益 運賃単価の上昇、広告宣伝活動の強化による費用増加、従業員のオフィス環境整備に伴う本社事務所の増床等により、販売費及び一般管理費は前連結会計年度比で1.9%増加し、77億3千7百万円となりました。 この結果、当連結会計年度における営業利益は、半導体製造装置業界向けの需要低迷により粗利益率の高い標準在庫品の販売量が減少したこと、工場の新設、増床に伴う支払地代家賃の増加など製造原価の固定費率が上昇したこと等により、前連結会計年度比3.7%減少し、28億7千2百万円となりました。 ④ 営業外損益、経常損益および親会社株主に帰属する当期純損益 受取配当金等の営業外収益は、前連結会計年度比32.9%増加し3億4千1百万円となりました。不動産賃貸費用等の営業外費用は、前連結会計年度比7.8%減少し、2千4百万円となりました。 この結果、当連結会計年度における経常利益は、前連結会計年度比で0.8%減少し、31億9千万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度比で4.1%減少し、21億4千6百万円となりました。 ⑤ セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び・検討内容 (日本) 業績に影響が大きい半導体製造装置業界向け需要は、当連結会計年度後半に持ち直しの動きが見られたものの、当連結会計年度前半の需要低迷の影響により、通期では減少いたしました。一方、航空・宇宙業界向け需要は、海外向けならびに官需向けを中心に堅調に推移いたしました。売上高は593億7千1百万円(対前期2.5%増)、営業利益は28億1千2百万円(対前期10.1%減)、セグメント資産は458億4百万円(対前期6.2%増)となりました。 (北米) アメリカ合衆国での新規顧客開拓や新規事業の準備など、新たな海外事業の拡大にも積極的に取り組んでまいりました。売上高は50億8千7百万円(対前期0.2%減)、営業損失は9千7百万円(対前期1億8千8百万円改善)、セグメント資産は42億1千5百万円(対前期49.9%増)となりました。 (中国) 品質向上と原価低減に努め、また代理店開拓や加工品拡販に注力した結果、売上高は19億2千6百万円(対前期9.9%増)、営業損失は0.7百万円(対前期1千2百万円改善)、セグメント資産は21億6千5百万円(対前期16.7%増)となりました。 (その他) その他事業においても、業績向上に努め、売上高は17億2千3百万円(対前期4.6%増)、営業利益は1億5千7百万円(対前期2.8%増)、セグメント資産は14億2千4百万円(対前期35.6%増)となりました。 (2)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係わる情報 ① キャッシュ・フロー キャッシュ・フローの状況については、第一部 企業情報 第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(3)当期のキャッシュ・フローの概況をご参照ください。 ② 資金需要 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、販売および在庫のための商品購入ならびに商品の加工費用のほか、販売費及び一般管理費等であります。販売費及び一般管理費の主なものは、人件費、運賃、業務委託費等であります。 ③ 財務政策 当社グループは現在、運転資金については短期借入金により、設備資金については内部留保により調達することを基本としております。また、当社においては、取引銀行3行と貸出コミットメント契約を締結し、機動的な資金調達を行っております。 (3)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に際して、特に以下の項目が当社グループの財政状態および経営成績にとって重要であり、かつ経営判断および見積りに影響を及ぼすものと考えております。 ① 債権の回収可能性 当社グループの債権のうち、損失が合理的に予想される債権に対しては、回収不能見込額を貸倒引当金として計上しております。貸倒引当金の見積りをより適切に行うため、取引先について、財政状況、与信状況などを勘案して個々について検証することとしております。 ② 有価証券および投資有価証券の評価 投資有価証券(「その他有価証券」)は、市場価格のない株式等以外のものと市場価格のない株式等に分類し、市場価格のない株式等以外のものは当連結会計年度末の市場価格に基づく時価法(評価差額は全部純資産直入法により処理し、売却原価は移動平均法により算定)により評価しております。また、市場価格のない株式等は1株当たり純資産額と取得価額とを比較して1株当たり純資産額が著しく低下した場合に減損処理の要否を検討することとしております。 ③ 在庫商品の評価 当社グループの在庫商品は、総平均法に基づく原価法(貸借対照表価額は収益性の低下による簿価切下げの方法)を採用し、グルーピングした商品毎に当連結会計年度末の再調達原価と取得原価を比較して評価損を計上しております。 また、長期滞留の在庫商品に対しては販売可能性を判定して評価損を計上しております。 (4)経営成績に重要な影響を与える要因 当社グループは、非鉄金属素材の販売を中核の事業としていることから、非鉄金属の市況の動向が当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因となります。当連結会計年度末において、電気銅建値・アルミニウム地金は前連結会計年度末比で上昇しました。なお、ステンレス鋼板は前連結会計年度比で下落しました。 また、当社の主要販売分野が半導体製造装置業界および液晶製造装置業界、工作機械業界等であることから、各業界の設備投資の動向が当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因となります。 景気の先行きについては、物価上昇の継続や為替相場の変動、地政学的リスクの長期化に加え、米国における通商政策の動向などにより、先行き不透明な状況が続くと見込まれます。一方で、半導体製造装置業界においては生成AI関連を中心とした設備投資の拡大が期待されるほか、航空・宇宙業界においても民間機需要や防衛関連需要を背景に堅調な推移が見込まれます。当社グループは、差別化商品をはじめとする標準在庫品の品揃えの充実、加工事業の強化、新規顧客の開拓および「白銅ネットサービス」の機能拡充による顧客利便性の向上に取り組むとともに、生産体制の強化により、売上高の向上に努めてまいります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。