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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

島津製作所

Shimadzu Corporation7701 · Prime · 精密機器

分析計測・医用機器・産業機器・航空機器の多角化メーカー。クロマトグラフや質量分析で世界有数。

概要

島津製作所は、1917年に京都で創業した分析計測機器・産業機器の総合メーカーである。ガスクロマトグラフや液体クロマトグラフなどの分析機器で世界トップクラスのシェアを持ち、医療機器、航空機部品、産業機器も手掛ける。2026年3月期の連結売上高は5,607億円、営業利益率は13.1%。国内に加え、米国、欧州、中国、東南アジアなどに生産・販売拠点を広げ、従業員数は約14,600人。

四つの事業セグメントで構成される収益構造

島津製作所は、計測機器、医用機器、産業機器、航空機器の四つの事業セグメントを持つ。2026年3月期の売上高構成比は、計測機器が65%(3,649億円)と最大で、以下医用機器13%(738億円)、産業機器13%(715億円)、航空機器8%(434億円)と続く。営業利益では計測機器が525億円(全体の71%)を稼ぎ出す主力事業である。産業機器はターボ分子ポンプや油圧機器を、航空機器はフライトコントロールシステムなどを手掛け、いずれも高い技術力を要する。

38カ国・地域に広がるグローバル生産販売網

同社は創業間もない1968年にドイツに欧州法人を設立したのを皮切りに、1975年には米国に販売会社を設立。1989年には英国のクレイトスグループを買収し分析機器事業を強化した。1994年には中国・天津に油圧機器の生産会社を設立、1997年には香港に拠点を置きアジア全域をカバーする。現在、子会社81社、関連会社8社を擁し、北米、欧州、中国、東南アジア、中東、中南米まで販売網を拡大。地産地消の開発・生産体制を進めている。

連結業績は10年で売上高倍増の成長軌道

2013年3月期の連結売上高は2,640億円だったが、2026年3月期には5,607億円と約2.1倍に増加した。同期間の当期純利益は76億円から605億円へと約8倍に拡大。特に2020年以降は分析機器の需要拡大と医療・航空事業の回復が寄与し、年平均成長率(CAGR)は約6%で推移している。自己資本比率は76.6%(2026年3月期)と財務体質は強固で、研究開発費は売上高の約8%を投じ、技術革新を続けている。

業界の中での役割は分析計測機器、医用画像診断装置、産業用真空機器、航空機用フライトコントロールシステムの供給にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
5,607億円
営業利益
737億円
営業利益率
13.1%
純利益
605億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
医用機器3,649億円65.9%526億円14.4%
産業機器738億円13.3%49億円6.6%
航空機器715億円12.9%106億円14.8%
その他(注)1434億円7.8%82億円18.9%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01計測機器主力

研究開発・品質管理・環境計測向けに、クロマトグラフや質量分析、光分析、X線分析、電子顕微鏡等の分析計測システムを供給。大学・研究機関、製薬・化学企業、食品メーカー等を顧客とし、幅広いソリューションを提供。

主な製品・サービス8
クロマト分析システム
液体クロマトグラフ、ガスクロマトグラフ等、成分分離・定量分析装置。
質量分析システム
高精度な分子量・構造解析が可能な質量分析計。
光分析システム
紫外可視分光光度計、蛍光分光光度計等、光吸収・発光を利用した分析装置。
熱分析システム
示差走査熱量計、熱重量測定装置等、材料の熱特性評価装置。
X線分析システム
蛍光X線分析装置、X線回折装置等、非破壊元素分析・構造解析装置。
電子線観察システム
走査電子顕微鏡、透過電子顕微鏡等、微細構造観察装置。
材料試験機
万能試験機、疲労試験機等、材料の機械的特性評価装置。
全自動PCR検査システム
遺伝子検査を自動化するPCR装置と試薬キット。

02医用機器主力

病院・診療所向けに、血管撮影システム、X線TVシステム、PETシステム等の画像診断装置や放射線治療関連機器、医療情報システムを供給。また、近赤外光カメラシステム等の手術支援技術も提供。

主な製品・サービス6
血管撮影システム
X線を用いた血管造影装置。心臓血管や脳血管の診断・治療に使用。
X線TVシステム
リアルタイム透視撮影が可能なX線診断装置。消化管検査などに。
PETシステム
陽電子放出断層撮影装置。がんや脳機能の診断に用いる。
近赤外光カメラシステム
近赤外光を用いた術中イメージングシステム。蛍光造影剤の可視化により血管やリンパ節を識別。
放射線治療関係
放射線治療計画装置、照射装置関連。がん治療を支援。
医療情報システム
電子カルテ、画像管理システム(PACS)など、病院情報システム。

03産業機器準主力

半導体製造、化学プラント、自動車、機械産業向けに、ターボ分子ポンプ、油圧機器、工業炉、液送ポンプ、動釣合試験機、ヘリウムリークディテクタ、高速スパッタリングシステム等を供給。真空技術、油圧制御技術を応用した産業用機器を幅広く手掛ける。

主な製品・サービス7
ターボ分子ポンプ
高速回転翼で気体分子を排出する真空ポンプ。半導体製造や分析機器に不可欠。
油圧ギヤポンプ
ギヤの噛み合いで油を圧送するポンプ。建設機械や工作機械の油圧源に。
コントロールバルブ
流体の流量・圧力を制御する弁。化学プラントや発電所で使用。
工業炉
熱処理・焼成用の加熱炉。金属・セラミックス産業向け。
動釣合試験機(バランシングマシン)
回転体のアンバランスを測定・修正する試験機。モーターやタービンの品質管理に。
高速スパッタリングシステム
薄膜形成装置。半導体や光学部品のコーティングに用いる。
磁気探知機/磁力計
地磁気や磁性体を検出する装置。地質調査・セキュリティ用途。

04航空機器準主力

航空機メーカー向けに、フライトコントロールシステム、エアマネジメントシステム、コックピットディスプレイ、エンジン補機等を供給。航空機の安全性・機能性を支える高信頼性部品を提供。

主な製品・サービス4
フライトコントロールシステム
飛行制御コンピュータやアクチュエータを含むシステム。機体の姿勢・航路を制御。
エアマネジメントシステム
客室与圧、空調、防氷システム等の環境制御システム。
コックピットディスプレイシステム
計器表示やヘッドアップディスプレイ。パイロットに情報を提供。
エンジン補機
エンジン周辺の燃料制御、始動装置等の補機類。

製品と技術

液体クロマトグラフと質量分析計が支える分析機器

島津製作所の計測機器事業の中核は、液体クロマトグラフ(LC)とガスクロマトグラフ(GC)、そしてこれらを組み合わせた質量分析システム(LC-MS/MS、GC-MS)である。液体クロマトグラフは医薬品開発や食品検査で成分分離に使われ、質量分析計は分子量や構造を高精度で解析する。特に「LCMS-8060シリーズ」は高感度・高速分析を実現し、世界の研究機関や製薬企業で採用されている。2025年3月期の同事業売上高は約3,649億円で、グループ全体の65%を占める。

血管撮影システムとPETシステムで医療画像診断に貢献

医用機器事業では、X線を利用した血管造影システムとPET(陽電子放出断層撮影)システムが主力製品である。血管撮影システムは心臓や脳の血管の診断・治療に不可欠で、リアルタイムの高精細画像を提供する。PETシステムはがんの転移や脳機能の評価に用いられる。さらに近赤外光カメラシステムは術中に蛍光造影剤を可視化し、リンパ節や血流の確認を支援する。2026年3月期の同事業売上高は738億円で、営業利益は48.7億円と堅調に推移している。

ターボ分子ポンプに代表される産業機器の高真空技術

産業機器事業の顔は、ターボ分子ポンプである。高速回転する翼で気体分子を排出し、超高真空を実現するこのポンプは、半導体製造装置や分析機器に不可欠な部品である。同社は1950年代から真空技術を培い、現在は半導体露光装置やスパッタリング装置向けに供給している。その他、油圧ギヤポンプやコントロールバルブも手掛け、建設機械や化学プラント向けに販売。2026年3月期の同事業売上高は715億円で、営業利益率は14.8%と高い収益性を示す。

フライトコントロールシステムで航空機の安全性を支える

航空機器事業は、民間機・防衛機向けにフライトコントロールシステム(飛行制御コンピュータやアクチュエータ)を供給する。同社は1956年に同事業を開始し、以来、ボーイングやエアバスなどの航空機メーカーと取引を続けている。主力製品には、機体姿勢を制御するフライトコントロールシステム、客室の与圧・空調を管理するエアマネジメントシステム、パイロットに情報を表示するコックピットディスプレイシステムがある。2026年3月期の売上高は434億円、営業利益は82億円と前期比35.5%増加し、成長分野となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

精密機器のなかでの位置

分析計測機器で国内有数、研究開発へ強み

島津製作所は、分析計測機器や医用機器で国内有数のメーカーで、売上高5000億円超を誇る。同業ではリガク・ホールディングスがX線分析で特化する一方、当社はガスクロマトグラフや質量分析計で世界市場で存在感を持ち、ライフサイエンス分野にも強みを持つ。営業利益率は13%前後と高く、収益性も良好。近年は半導体関連や環境計測など成長分野に注力し、研究開発投資を積極的に行っている。一方、精密機器業界ではテラドローンなど新興企業の台頭もあり、技術革新のスピードが競争力を左右する。海外比率は高く、グローバルな需要を捉えて成長している。

強み

  • 質量分析やクロマトグラフィーなど高度な分析技術で、世界的水準の製品を提供している。
  • 営業利益率13%前後を維持し、高付加価値製品で安定した収益を確保している。
  • 売上高の数%を研究開発に投じ、新製品や新技術の開発を継続している。
  • 海外売上比率が高く、世界中に販売・サポート拠点を持っている。

課題

  • 新興企業や海外メーカーとの技術競争が激しく、差別化が難しくなっている。
  • 技術の進歩が速く、製品の陳腐化が早く、継続的な開発投資が必要だ。
  • 高度な知識を持つ研究開発人材の確保が難しく、採用・育成が課題だ。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

医療機器・介護の時価総額近傍。太字が島津製作所

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14543テルモ3.7兆円26.8倍
27733オリンパス2.3兆円34.1倍
35334日本特殊陶業1.6兆円14.0倍
46645オムロン1.3兆円35.9倍
56869シスメックス1.2兆円33.5倍
67701島津製作所1.2兆円18.8倍
73088マツキヨココカラ&カンパニー1.1兆円18.4倍
87747朝日インテック9,782億円29.8倍
96856堀場製作所9,517億円22.1倍
102331ALSOK6,194億円17.7倍
114536参天製薬6,019億円16.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(医療機器・介護)に従っています。

会社の歴史

沿革 46件

創業から上場まで:分析機器メーカーの出発

島津製作所は1917年9月、京都市に株式会社として設立された。もともとは1875年創業の島津製作所が前身だが、株式会社化により本格的な事業展開を開始。1919年に本店を河原町二条に移転し、三条工場で産業機器の製造を始める。1935年には名古屋・札幌に営業所を開設し販路を拡大。1938年4月には京都証券取引所に株式を上場した。この時期は主に理化学器械や産業用機器を手掛け、後の多角化の基盤を築いた。

戦後復興と事業基盤の拡充(1950~1960年代)

戦後、1949年に東京証券取引所に上場。1950年代には広島、京都、仙台、高松に営業所を開設し国内販売網を整備。1956年には航空機器部門を新設し、航空機部品事業に参入。1962年には瀬田工場を開設し、鋳物部門を分離して島津金属工業(現島津産機システムズ)を設立。1963年には京都計装(現島津システムソリューションズ)を設立し、計測機器の制御系を強化。1969年には理化器械部門を分離し島津理化器械(現島津理化)を設立。この時期にグループ体制の基礎ができた。

海外進出と質量分析への本格参入(1970~1990年代)

1968年にドイツにシマヅ・オイローパを設立した後、1975年には米国にシマヅ・サイエンティフィック・インスツルメンツを設立。1979年には米国に精密機器会社も設立した。1989年には英国のクレイトスグループを買収し、質量分析分野での技術力を一気に高めた。同年、シンガポールにアジア太平洋地域統括会社を設立。1994年には中国・天津に油圧会社を設立し、中国市場への本格参入を果たす。この間、1985年には厚木工場(神奈川)を開設し国内生産能力も増強した。

田中耕一のノーベル賞と新たな研究拠点の開設(2000年代)

2003年1月、同社の質量分析技術を支える田中耕一記念質量分析研究所を開設。田中耕一は島津製作所のエンジニアとして、質量分析の革新的手法「ソフトレーザー脱離イオン化法」を開発し、2002年にノーベル化学賞を受賞した。これを機に質量分析事業への注力を強め、2011年には分析計測機器のサービス子会社を統合し島津アクセスを設立。2013年にはウルグアイにラテンアメリカ法人を設立し、グローバルなサービス網を完成させた。

ヘルスケア領域への拡大と未来志向の拠点整備(2019年以降)

2019年6月、京都市にヘルスケアR&Dセンターを開設し、医療・診断分野の研究開発を強化。2022年9月には日水製薬(現島津ダイアグノスティクス)を子会社化し、臨床検査試薬事業へ本格参入。同年、Shimadzuみらい共創ラボを開設し、オープンイノベーションを推進。2023年にはTokyo Innovation PlazaとLogistics Center Kyotoを開設。2024年4月の東京証券取引所市場区分変更でプライム市場に移行。これらの投資により、分析機器の枠を超えた事業領域への拡大を加速している。

年表46件を開く

1910年代

  • 1917年9月創業株式会社島津製作所設立(本店 京都市木屋町二条)東京支店(現支社)、大阪支店(現関西支社)および福岡支店(現九州支店)設置
  • 1919年8月京都市中京区河原町二条に本店移転
  • 1919年10月三条工場開設、産業機器の製造開始

1930年代

  • 1935年6月名古屋、札幌両営業所(現支店)開設
  • 1938年4月上場京都証券取引所に株式上場

1940年代

  • 1944年4月紫野工場開設
  • 1949年5月上場東京証券取引所に株式上場

1950年代

  • 1953年5月広島営業所(現支店)開設
  • 1955年7月京都営業所(現支店)開設
  • 1956年10月航空機器部門新設
  • 1959年4月仙台出張所(現東北支店)開設

1960年代

  • 1961年9月高松事務所(現四国支店)開設
  • 1962年1月創業当社材料工場銑鉄鋳物部門を分離し、島津金属工業株式会社(現島津産機システムズ株式会社)を設立 瀬田工場開設
  • 1963年7月創業京都計装株式会社(現島津システムソリューションズ株式会社)を設立
  • 1966年2月創業大阪丸十放射線サービス株式会社(現島津メディカルシステムズ株式会社)を設立
  • 1966年10月神戸出張所(現支店)開設
  • 1968年8月創業西独(現ドイツ)にシマヅ オイローパ ゲーエムベーハー(SHIMADZU EUROPA GmbH)を設立
  • 1969年4月創業当社理化器械部を分離し、島津理化器械株式会社(現株式会社島津理化)を設立

1970年代

  • 1972年4月創業株式会社京都科学研究所(現株式会社島津テクノリサーチ)を設立
  • 1975年7月創業米国にシマヅ サイエンティフィック インスツルメンツ インク(SHIMADZU SCIENTIFIC INSTRUMENTS,INC.)を設立
  • 1979年4月創業米国にシマヅ プレシジョン インスツルメンツ インク(SHIMADZU PRECISION INSTRUMENTS,INC.)を設立
  • 1979年7月筑波営業所(現つくば支店)開設

1980年代

  • 1980年5月神奈川事務所(現横浜支店)開設
  • 1985年1月北関東営業所(現支店)開設
  • 1985年10月厚木工場開設
  • 1986年12月京都市中京区西ノ京桑原町に本店移転
  • 1989年6月M&A英国のクレイトス グループ ピーエルシー(KRATOS GROUP PLC)を買収
  • 1989年11月創業シンガポールにシマヅ(エイシア パシフィック)プライベイト リミテッド[SHIMADZU(ASIA PACIFIC)PTE.LTD.]を設立

1990年代

  • 1990年2月創業メトロン株式会社(現島津サイエンス株式会社)を設立
  • 1990年4月静岡営業所(現支店)開設
  • 1991年7月けいはんな研究所(現基盤技術研究所)開設
  • 1991年9月秦野工場開設
  • 1994年8月創業中国に天津島津液圧有限公司を設立
  • 1997年10月創業中国に島津(香港)有限公司を設立
  • 1999年6月創業中国に島津国際貿易(上海)有限公司(現島津企業管理(中国)有限公司)を設立

2000年代

  • 2003年1月田中耕一記念質量分析研究所開設
  • 2007年1月創業アラブ首長国連邦にシマヅ ミドル イースト アンド アフリカ エフゼットイー(SHIMADZU MIDDLE EAST AND AFRICA FZE)を設立

2010年代

  • 2011年4月M&A分析計測機器のサービス関連子会社を株式会社島津アクセスとして統合・再編
  • 2013年11月創業ウルグアイにシマヅ ラテン アメリカ エスエー(SHIMADZU LATIN AMERICA S.A.)を設立
  • 2019年2月創業韓国にシマヅ サイエンティフィック コリア コーポレーション(SHIMADZU SCIENTIFIC KOREA CORPORATION)を設立
  • 2019年6月ヘルスケアR&Dセンター開設

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
  • 2022年5月Shimadzuみらい共創ラボ開設
  • 2022年9月M&A日水製薬株式会社(現島津ダイアグノスティクス株式会社)を子会社化
  • 2023年1月Shimadzu Tokyo Innovation Plaza開設
  • 2023年4月Shimadzu Logistics Center Kyoto開設

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 2027年3月期 売上高2027年3月期まで575,000百万円
  • 2027年3月期 営業利益2027年3月期まで76,000百万円
  • 2027年3月期 経常利益2027年3月期まで75,000百万円
  • 2027年3月期 親会社株主に帰属する当期純利益2027年3月期まで55,000百万円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    ヘルスケア領域の事業展開

    ライフサイエンス分野ではLC、MSを重点機種に、AI・ロボティクスによる分析プロセス革新を提案し業務効率化・省力化に貢献。メドテック分野では臨床MSのトータルソリューション提供、感染症検査事業では同定システムと試薬・培地拡充により診断迅速化。医用機器ではAI画像解析とIoT融合製品で患者負担軽減と業務効率向上を図る。

  2. 02

    グリーン領域の取り組み

    カーボンニュートラル社会実現へ、PFAS規制対応や水素・アンモニア等新エネルギー開発、GHG低減に向け、LCMSやGCに前処理・自動化装置を組み合わせた用途別専用システムを開発投入し幅広いニーズに対応する。

  3. 03

    マテリアル領域の強化

    新素材・高機能材料開発とサーキュラーエコノミー向け計測機器を強化。特に電池・半導体・樹脂・金属分野で最先端計測の高機能・高性能化を進め、自動化装置やインフォマティクスを活用した複合計測・解析による高付加価値ソリューションを提供。表面観察事業を拡大。

  4. 04

    リカーリングビジネスの拡大

    アフターサービスと試薬・カラムなどの消耗品の両輪でリカーリングビジネスを拡大。自社開発・協業による商材拡充、マルチベンダーサービス拡大、AI・IoT活用の保守高度化、LabTotal事業により製品ライフタイム全体の提供価値を最大化する。

  5. 05

    海外事業の拡大と経営基盤強化

    北米でR&Dセンター核にバイオ医薬等事業展開、インドで新工場建設含むMake in India対応、中国で国産優遇対応機種拡充、欧州で臨床MSセンター活用。経営基盤ではAI活用による研究開発迅速化、ROIC指標の資本効率向上、CVC等による新事業創出、人財育成プログラム充実を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で14,649人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は924万円で、9期前と比べて+12.5%平均年齢は43.9歳、平均勤続年数は18.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月11,528
2018年3月11,954
2019年3月82143.018.112,684
2020年3月81643.018.113,182
2021年3月80343.218.213,308
2022年3月84143.418.313,499
2023年3月85943.618.413,898
2024年3月89243.318.014,219
2025年3月90143.618.114,481495
2026年3月92443.918.514,649503

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率75.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)68.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社31(国内 21 / 海外 10、うち連結子会社 14) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社、三条工場 — 京都市中京区325億円
全セグメント
秦野工場 — 神奈川県秦野市9,752百万円
産業機器
基盤技術研究所 — 京都府相楽郡精華町9,692百万円
全セグメント
瀬田事業所 — 滋賀県大津市5,060百万円
産業機器
本社工場 — 中国 江蘇省4,839百万円
計測機器
本社 — アメリカ メリーランド州3,716百万円
計測機器
賃貸設備(島根県出雲市) — (注)43,075百万円
医用機器
東京支社 — 東京都千代田区2,745百万円
全セグメント
本社工場 — 中国 天津市2,081百万円
産業機器
Shimadzu Tokyo Innovation Plaza — 神奈川県川崎市1,990百万円
計測機器
ほか13件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    島津サイエンス(株)
    東京都台東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    島津ダイアグノスティクス(株)
    東京都台東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    島津システムソリューションズ(株)
    京都市中京区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    島津メディカルシステムズ(株)
    大阪市淀川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    島津産機システムズ(株)
    滋賀県大津市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    島根島津(株)
    島根県出雲市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    島津エイテック(株)
    京都市中京区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    島津エアロテック(株)
    京都市中京区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    太平工業(株)
    京都市右京区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    島津プレシジョンテクノロジー(株) (注)1
    滋賀県大津市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    シマヅ アメリカ インク(注)1
    アメリカ デラウェア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    シマヅ サイエンティフィック インスツルメンツ インク
    アメリカ メリーランド州 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社19社を開く
  • シマヅ プレシジョン インスツルメンツ インクアメリカ カリフォルニア州100%
  • シマヅ ユーエスエー マニュファクチュアリング インクアメリカ オレゴン州100%
  • シマヅ オイローパ ゲーエムベーハードイツ デュイスブルグ市
  • シマヅ ヨーロッパ リミテッドイギリス マンチェスター市
  • シマヅ リサーチ ラボラトリー(ヨーロッパ)リミテッドイギリス マンチェスター市
  • クレイトス グループ ピーエルシー(注)1イギリス マンチェスター市
  • クレイトス アナリティカル リミテッド(注)1イギリス マンチェスター市
  • 島津(香港)有限公司中国 香港
  • 島津企業管理(中国)有限公司中国 上海市
  • 天津島津液圧有限公司(注)1中国 天津市
  • 島津儀器(蘇州)有限公司中国 江蘇省
  • 北京島津医療器械有限公司中国 北京市
  • シマヅ サイエンティフィック コリア コーポレーション韓国 ソウル市
  • シマヅ(エイシア パシフィック)プライベイト リミテッドシンガポール
  • シマヅ マニュファクチュアリング エイシア エスディーエヌ ビーエイチディーマレーシア ヌゲリスンビラン州
  • シマヅ ミドル イースト アンド アフリカ エフゼットイーアラブ首長国連邦 ドバイ
  • シマヅ ラテン アメリカ エスエーウルグアイ モンテビデオ市
  • その他 44社-
  • 4社-
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    グリーンイノベーション基金事業/バイオものづくり技術によるCO2を直接原料としたカーボンリサイクルの推進有用微生物の開発を加速する微生物等改変プラットフォーム技術の高度化、CO2を原料に物質生産できる微生物等の開発・改良、CO2を原料に物質生産できる微生物等による製造技術等の開発・実証CO2からの微生物による直接ポリマー生産技術開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-07-12
    19.1億円
  • 調達
    経済安全保障重要技術育成プログラム/高度な金属積層造形システム技術の開発・実証高付加価値設計・製造を実現する統合型レーザー金属積層造形技術の研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2025-01-30
    1.7億円
  • 調達
    規制の精緻化に向けたデジタル技術の開発高精度センサーを用いたエレベーターの定期検査に係る技術開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-06-18
    1.3億円
  • 調達
    省エネ製品開発の加速化に向けた複合計測分析システム研究開発事業省エネ製品開発の加速化に向けた複合計測分析システム研究開発事業
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-07-04
    1.1億円
  • 調達
    ガスクロマトグラフ質量分析装置
    警察庁 · 2019-08-22
    1.1億円
  • 調達
    ガスクロマトグラフ質量分析装置
    警察庁 · 2023-06-12
    1.1億円
  • 調達
    高感度フラックスゲート磁力計の製作(地磁気観測所)
    気象庁 · 2025-03-24
    8,991万円
  • 調達
    ガスクロマトグラフ質量分析装置
    警察庁 · 2018-09-28
    5,600万円
  • 調達
    ガスクロマトグラフ
    警察庁 · 2023-02-14
    5,151万円
  • 調達
    質量分析計ほかの購入(区分1)
    国税庁 · 2023-01-27
    5,000万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は5,607億円営業利益737億円前期と比べると増収増益で、売上が+4.0%、利益が+2.8%。

売上高
+4.0%
5,607億円
営業利益
+2.8%
737億円
純利益
+12.5%
605億円
営業利益率
13.1%
前期比 -0.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高6,200億円5,607億円
営業利益800億円737億円
純利益590億円605億円
1株あたり配当¥70¥70

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は1,306億円、営業利益は143億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+19.6%、営業利益は+8.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1,427161
2024年1Q1,09213212.1111
2024年2Q1,30319314.8155
2024年3Q1,26118214.4125
2024年4Q1,463179
2025年2Q2,51230212.0213
2025年4Q2,87841514.4325
2026年2Q2,56331612.3236
2026年4Q3,04442113.8369
2027年1Q1,30614310.9133

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は2,640億円から5,607億円へ2.1倍に増えた。直近期の営業利益率は13.1%。売上は6期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
ウルグアイにシマヅ ラテン アメリカ エスエー(SHIMADZU LATIN AMERICA S.A.)を設立
2013年3月2,64013576
2014年3月3,07524897
2015年3月3,147284184
2016年3月3,422348239
2017年3月3,425370265
2018年3月3,765419298
韓国にシマヅ サイエンティフィック コリア コーポレーション(SHIMADZU SCIENTIFIC KOREA CORPORATION)を設立
2019年3月3,912455325
2020年3月3,854427318
2021年3月3,935484361
日水製薬株式会社(現島津ダイアグノスティクス株式会社)を子会社化
2022年3月4,282656473
Shimadzu Tokyo Innovation Plaza開設
2023年3月4,822709520
2024年3月5,119769570
2025年3月5,39071772013.3538
2026年3月5,60773782813.1605

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高5,607億円のうち、営業利益として残るのは737億円13.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は605億円、売上の10.8%にあたる。営業利益率は業種中央値9.0%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金55.4%3,106億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金31.5%1,764億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益13.1%737億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
44.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+4.1pt
13.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.9pt
10.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.2pt
11.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
9.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが547億円、投資CFが−159億円で、差し引きのフリーCFは388億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は1,608億円で、売上の3.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月120−79−2441338
2014年3月−594154−55439
2015年3月402−157−332245384
2016年3月323−131−117192435
2017年3月296−123−73173528
2018年3月412−111−79301751
2019年3月295−229−10866708
2020年3月395−161−262234667
2021年3月638−139−1304991,069
2022年3月634−60−1575741,553
2023年3月483−345−1941381,537
2024年3月301−160−2111411,592
2025年3月520−232−4842881,372
2026年3月547−159−2553881,608

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は7,380億円。このうち返さなくてよい自己資本が5,652億円で、自己資本比率は76.6%(業種中央値66.2%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月3,0031,7341,26957.7
2014年3月3,4071,8201,58753.4
2015年3月3,3972,1001,29761.8
2016年3月3,4952,2001,29562.9
2017年3月3,7512,4161,33564.3
2018年3月4,1852,6811,50464.0
2019年3月4,3722,8791,49365.9
2020年3月4,3763,0281,34869.2
2021年3月4,9753,3551,62067.4
2022年3月5,6053,8121,79368.0
2023年3月6,1894,2351,95468.4
2024年3月6,7404,9231,81773.1
2025年3月6,7224,9811,74174.1
2026年3月7,3805,6521,72876.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
1,673億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
4,526億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
864億円
在庫として抱えている分
負債合計
1,728億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
96
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率26 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

精密機器 52社との比較

同じ精密機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率52社中13位あたり、逆に低いのは売上成長率52社中31位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
11.4%/中央値 9.2%
P25 5.8%P75 12.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
13.1%/中央値 9.0%
P25 4.5%P75 14.5%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
76.6%/中央値 66.2%
P25 50.8%P75 76.4%
売上成長率前期からの売上の伸び
4.0%/中央値 5.3%
P25 1.7%P75 10.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.8%/中央値 2.1%
P25 1.4%P75 3.4%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,942で、1年前と比べて+10.5%過去52週の値幅のなかでは48%の位置にある。

¥3,942-2.8%1ヶ月-3.1%1年+10.5%時価総額1.2兆円
過去52週の値幅
安値¥3,388高値¥4,540

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)18.8倍
PER (会社予想)19.3倍
PBR1.98倍
配当利回り1.78%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は4,109円で、25日線4,129.2円を0.5%下回る。7月中旬に4,261円まで上昇した後、7月下旬から4,000円前後で推移。8月7日には一時4,078円に下落したが、8月13日に4,266円まで回復。以降は4,000〜4,270円でモミ合い、8月19日に3,981円と直近安値を更新後、8月21日には4,109円と反発。52週高値4,540円には9.5%迫り、52週安値3,388円からは21.3%上昇。25日線は横ばい、75日線・200日線は上向きで、中期トレンドは維持。出来高は8月7日に235万株と急増したが、その後は減少し、8月21日は72万株と低調。RSIは50.85と中立圏。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 52/100)

PERは19.61倍で業界平均31.5倍を大きく下回り割安感がある一方、PBRは2.06倍と業界平均2.83倍を下回るが、ROEは11.4%とまずまず。配当利回りは1.7%と低めで、増配余地は限定的。業績は増収増益基調で、3月期の純利益は増加傾向にある。総合的に見て、株価は割安とは言い切れないが、大幅な割高でもなく、ほぼ妥当な水準と判断する。

指標この会社業種平均
PER (実績)18.8倍30.1倍
PER (予想)19.3倍
PBR1.98倍2.49倍
ROE11.4%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

分析機器の需要は研究開発投資と環境規制に牽引される。強気派は、ライフサイエンスや環境分析の需要拡大で業績が成長すると見る。弱気派は、中国景気減速や競争激化による販売鈍化を懸念。利益率は高水準を維持するが、研究開発費の増加や為替変動が収益を圧迫する可能性も。

プラスに働く材料7
  • 分析機器の世界的需要

    環境・創薬・食品など幅広い分野で需要が拡大

  • 高収益体質

    営業利益率13%超と安定した収益力

  • 業績成長

    売上・利益とも着実に増加傾向

  • 26/3期は売上高5,607億円・営業益737億円決算発表後影響

    売上高は前期比4.0%増、営業利益737億円は2.8%増

  • 26/3期の純利益605億円と前期比12.5%増益決算発表後影響

    純利益538億円→605億円、増益率12.5%

  • 外国人保有比率42.41%と投資家層の厚さ継続影響

    外国人保有比率42.41%と投資家層の厚さが需給を支える

  • 配当利回り1.72%と安定配当を継続継続影響

    配当利回り1.72%、安定的な株主還元が下支え

マイナスに働く材料7
  • 中国市場の減速

    中国の景気減速で設備投資が抑制される恐れ

  • 競争激化

    海外メーカーや新興企業の追随で市場競争が厳しくなる

  • 為替変動リスク

    海外売上比率が高く、円高が収益を圧迫

  • 予想PER20.0倍は実績19.49倍を上回る決算発表後影響

    予想PER20.0倍、実績19.49倍と成長プレミアムは限定

  • 営業利益率13.30%→13.14%と低下決算発表後影響

    営業利益率は0.16pt低下の13.14%、原価上昇が利益率を圧迫

  • 25/3期は増収にもかかわらず純利益が減少決算発表後影響

    25/3期の純利益538億円は前期570億円から5.6%減、収益変動リスク

  • 株価1年で15.65%上昇し高値警戒不定影響

    1年間の上昇率15.65%、調整時は利益確定売りも

次の決算で確かめる点
分析機器の売上高
主力事業の需要動向を確認するため
海外売上比率
成長市場での競争力を測るため
受注残
今後の売上の先行指標となるため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり70で、前期から+4.5%いまの株価に対する利回りは1.78%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥70
1株あたり
配当利回り
1.78%
いまの株価に対して
配当性向
39.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2028.2
2018年3月2420.032.8
2019年3月2816.734.0
2020年3月307.136.0
2021年3月28−6.737.2
2022年3月4871.439.2
2023年3月5412.539.2
2024年3月6011.141.6
2025年3月6610.047.2
2026年3月694.539.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥70

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ38,712人。区分でいちばん多いのは外国法人42.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が42.9%を占め、残る57.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人33.434.636.338.338.042.4
金融機関49.248.246.545.344.439.7
個人・その他12.011.912.011.613.113.1
事業法人4.54.34.13.53.33.2
自己株式0.40.40.40.42.42.4
証券会社0.81.01.21.31.21.6
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)12.65
02明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)7.01
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.35
04STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)3.11
05BNYM AS AGT/CLTS NON TREATY JASDEC (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)3.01
06全国共済農業協同組合連合会(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)2.62
07株式会社三菱UFJ銀行2.59
08GOVERNMENT OF NORWAY (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.95
09STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.82
10株式会社京都銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)1.66

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近5
  • 2026-08-18
    株式会社三菱UFJ銀行
    新規の大量保有報告
    7.57%
    -0.50pt
  • 2026-07-06
    株式会社三菱UFJ銀行
    新規の大量保有報告
    2.59%
  • 2026-06-22
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.04%
  • 2026-06-15
    株式会社三菱UFJ銀行
    新規の大量保有報告
    2.59%
  • 2026-06-05
    ブラックロック・ジャパン株式会社
    新規の大量保有報告
    1.47%
    -0.37pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+715%、1株純資産は14期で+233%。直近期のROEは11.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月265884.526.193.7
2014年3月336175.527.826.6
2015年3月637119.421.435.9
2016年3月8174511.121.838.1
2017年3月9081911.519.728.2
2018年3月10190911.729.532.8
2019年3月11097711.729.034.0
2020年3月1081,02810.826.436.0
2021年3月1231,13911.332.737.2
2022年3月1601,29413.226.439.2
2023年3月1771,43712.923.439.2
2024年3月1941,67012.521.941.6
2025年3月1841,72410.920.347.2
2026年3月2091,95611.417.639.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額442百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約8倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
上田輝久代表取締役 会長 取締役会議長6934,000
山本靖則代表取締役 社長 CEO6717,000
渡邊明取締役 専務執行役員 CRO、環境経営(GX)担当、コーポレート・トランス フォーメーション(CX)担当636,000
花井陳雄取締役(非常勤)733,000
中西義之取締役(非常勤)711,000
濱田奈巳取締役(非常勤)621,000
北野美英取締役(非常勤)571,000
小谷崎眞監査役(常勤)642,000
山田洋一監査役(常勤)601,000
西本強監査役(非常勤)52
林由佳監査役(非常勤)65
岩本文男47

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)416311830777
社外取締役4595915
監査役3525217
社外監査役2242412

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,835字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社および当社の関係会社(子会社81社および関連会社8社(2026年3月31日現在))は、計測機器、医用機器、産業機器、航空機器、その他の各事業分野で研究開発、製造、販売、保守サービス等にわたる事業活動を行っています。 当社および主要な関係会社の当該事業における位置付けはつぎのとおりです。 なお、計測機器、医用機器、産業機器、航空機器、その他の各事業は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報の区分と同一です。 事業 区分   主要製品等   主要な関係会社 計 測 機 器   クロマト分析システム、質量分析システム、光分析システム、熱分析システム、ライフサイエンス関連分析システム、X線分析システム、電子線観察システム、表面分析・観察システム、水質計測システム、排ガス測定システム、材料試験機、疲労・耐久試験機、構造物試験機、非破壊検査システム、高速度ビデオカメラ、粉粒体測定システム、天びん・はかり、回折格子、レーザ機器、小形分光器、臨床検査用試薬、全自動PCR検査システム、培地、微生物検査システム   [製造・販売] 島津サイエンス(株)、島津ダイアグノスティクス(株)、(株)島津理化、 島津システムソリューションズ(株)、島津エイテック(株)、 シマヅ サイエンティフィック インスツルメンツ インク(アメリカ)、 シマヅ ユーエスエー マニュファクチュアリング インク(アメリカ)、 シマヅ オイローパ ゲーエムベーハー(ドイツ)、 クレイトス アナリティカル リミテッド(イギリス)、 島津(香港)有限公司(中国)、島津企業管理(中国)有限公司(中国)、 島津儀器(蘇州)有限公司(中国)、 シマヅ サイエンティフィック コリア コーポレーション(韓国)、 シマヅ(エイシア パシフィック)プライベイト リミテッド(シンガポール)、 シマヅ マニュファクチュアリング エイシア エスディーエヌ ビーエイチディー(マレーシア)、 シマヅ ミドル イースト アンド アフリカ エフゼットイー(アラブ首長国連邦)、 シマヅ ラテン アメリカ エスエー(ウルグアイ)   [保守サービス] (株)島津アクセス   [研究開発・分析受託] (株)島津テクノリサーチ、 シマヅ リサーチ ラボラトリー(ヨーロッパ)リミテッド(イギリス) 医 用 機 器   血管撮影システム、X線TVシステム、一般撮影システム、回診用システム、外科用X線TVシステム、PETシステム、近赤外光カメラシステム、放射線治療関係、医療情報システム   [製造・販売] 島根島津(株)、 シマヅ プレシジョン インスツルメンツ インク(アメリカ)、 シマヅ オイローパ ゲーエムベーハー(ドイツ)、 島津(香港)有限公司(中国)、島津企業管理(中国)有限公司(中国)、 北京島津医療器械有限公司(中国)、 シマヅ(エイシア パシフィック)プライベイト リミテッド(シンガポール)、 シマヅ ミドル イースト アンド アフリカ エフゼットイー(アラブ首長国連邦)、 シマヅ ラテン アメリカ エスエー(ウルグアイ)   [販売・保守サービス] 島津メディカルシステムズ(株) 産 業 機 器   ターボ分子ポンプ、油圧ギヤポンプ、コントロールバルブ、パワーパッケージ、工業炉、液送ポンプ、ガラスワインダ、動釣合試験機(バランシングマシン)、ヘリウムリークディテクタ、高速スパッタリングシステム、磁気探知機/磁力計、水中光無線装置、光格子時計   [製造・販売] 島津産機システムズ(株)、島津プレシジョンテクノロジー(株)、 シマヅ プレシジョン インスツルメンツ インク(アメリカ)、 島津(香港)有限公司(中国)、島津企業管理(中国)有限公司(中国)、天津島津液圧有限公司(中国) 航 空 機 器   フライトコントロールシステム、エアマネジメントシステム、コックピットディスプレイシステム、エンジン補機   [製造・販売] 島津エアロテック(株)、 シマヅ プレシジョン インスツルメンツ インク(アメリカ) そ の 他   不動産賃貸、不動産管理、建設舗床業 等   (株)島津総合サービス、太平工業(株) 当社グループ(当社および連結子会社)の主要な事業活動を事業系統図によって示すとつぎのとおりです。
経営方針・対処すべき課題2,875字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 会社の経営の基本方針 当社は、社是「科学技術で社会に貢献する」、経営理念「『人と地球の健康』への願いを実現する」のもと、永年の事業で培った技術、ノウハウを活かし、複雑化・多様化する社会の課題や要請に応える製品・サービスの提供、それを基にした社会課題解決の仕組み作りを行い、ステークホルダーからの信頼の獲得と、企業価値の向上に努めています。 また、社是・経営理念に基づく事業活動を通してサステナブルな社会を実現するために、「島津グループサステナビリティ憲章」を制定しました。グループ全体で、「地球環境とグローバル社会の持続可能性」、「島津グループの事業活動の持続と成長」、「従業員の健康とエンゲージメントの向上」を目指して、サステナビリティ経営を実践していきます。 これからも、地球・社会・人との調和を図りながら、“事業を通じた社会課題の解決”と“社会の一員としての責任ある活動”の両輪で企業活動を行い、明るい未来を創造します。 (2) 中長期的な会社の経営戦略と優先的に対処すべき課題 1) 4つの社会価値創生領域における各事業の取り組み ①ヘルスケア領域 ライフサイエンス分野では、低分子医薬品、バイオ医薬品市場および食品市場を中心に、液体クロマトグラフ(LC)や質量分析システム(MS)を重点機種と位置付け、AIとロボティクスによる分析プロセスの革新を提案し、お客様の業務効率化・省力化に貢献するとともに、製造工程の分離分析ニーズへも事業領域を広げていきます。 メドテック分野の臨床MS事業では、分析の安定化と迅速化、対応試薬の拡充、前処理機能の強化を進め、お客様へトータルソリューションを提供します。感染症検査事業では、微生物同定MALDIの展開と、試薬と培地の拡充を通じて診断の迅速化と検査対象拡大に貢献します。医用機器事業では、引き続き医療現場における患者負担の軽減や医療スタッフの業務効率向上に貢献するため、AI画像解析とIoT技術を融合した新製品投入とアフターサービスの強化を進めます。 ②グリーン領域 地球の健康とカーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みを継続します。人体への影響から世界で問題となっている有機フッ素化合物(PFAS)規制への対応や、各国で進む水素やアンモニアなどの新エネルギー開発、温室効果ガス(GHG)低減への貢献を目指し、LCMSやガスクロマトグラフ(GC)などの分析装置に、前処理や自動化装置を組み合わせた用途別専用システムを開発投入し、幅広いニーズへの対応を進めていきます。 ③マテリアル領域 新素材や高機能材料の開発とサーキュラーエコノミー実現に向けて必要とされる計測機器事業を強化します。特に、電池・半導体・樹脂や金属などの各種材料分野で進む新素材や高機能材料の開発に必要な最先端計測の、高機能・高性能化を進めます。加えて、自動化装置やインフォマティクスを活用した複合計測・解析も組み合わせ、付加価値の高いソリューションを提供します。また、走査電子顕微鏡を加えた表面観察事業を拡大し、ナノ領域の表面観察分野における高付加価値ソリューションの提供にも力を入れます。 ④インダストリー領域 AIおよびデータセンターの発展を背景に成長が見込まれる半導体市場に対し、ターボ分子ポンプ(TMP)事業を通じ、世界の製造装置需要に対応するとともに、TMPの顧客基盤・サービス網を活用して、当社の保有する純水・ガス・表面分析・材料計測システムを展開します。特に、電子顕微鏡や非破壊検査装置を活用して、半導体製造プロセスにおける不良解析での貢献を目指します。 航空機器事業では、防衛および民間航空機市場での将来需要を予測しながら、中長期的に成長と収益を確保できる事業体制の確立を進めます。 2)リカーリングビジネスの拡大 アフターサービスと、試薬・カラムなどの消耗品の両輪で、リカーリングビジネスの拡大に取り組みます。特に、顧客の開発から製造までのワークフロー全体に密着し、自社開発・協業による商材拡充、マルチベンダーサービスの拡大、AI・IoTを活用した保守事業の高度化、Labの設計・運用から移設までの全てをカバーするLabTotal事業を展開し、製品のライフタイム全体での提供価値最大化を図ります。 3)海外事業の拡大 海外全地域で事業展開を強化・拡大し、世界のお客様ニーズに貢献します。特に、 ①北米ではR&Dセンターを核に最先端市場の顧客との関係を深化させ、バイオ医薬、臨床、環境規制市場でのエコシステム提案により事業拡大を図ります。 ②インドでは新工場建設を含むMake in India政策への対応を進め、製薬・受託分析に加え、次世代モビリティ、電池、環境市場への貢献を強化します。 ③中国では国産優遇政策に対応する機種を拡充し、事業の維持拡大を図ります。 ④欧州では臨床MSセンターを活用した臨床ビジネスと環境分野への貢献に取り組みます。 4)経営基盤の強化 AIを活用した経営基盤の強化を図り、お客様への提供価値を高めます。 ①AI活用による研究開発の迅速化、アジャイル開発の拡大、グローバル拠点を活用した共同研究を推進します。 ②戦略的成長投資とAIによる業務効率化・意思決定の高速化を進め、ROICを指標とした資本効率向上を図ります。 ③自社開発に加え、「SHIMADZUみらい共創チャレンジ」やCVC「Shimadzu Future Innovation Fund」を通じた新事業創出を継続します。 ④多様性を生かし、世界各地で活躍する人財の育成に向けて、次世代リーダー育成を含む人財育成プログラムを充実させます。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 上記の通り事業活動を進めていくものの、中東情勢の緊迫化に伴い、原材料価格や物流費の上昇、ならびに一部地域における顧客投資抑制等が懸念されています。当社においては、現時点で想定される影響を踏まえ、業績予想の前提条件に一定の影響を織り込んでいます。今後の情勢変化によっては、業績予想を見直す必要が生じる可能性があります。 (単位:百万円) 2027年3月期 連結業績予想   対前期増減率 売上高   575,000   2.5% 営業利益   76,000   3.1% 経常利益   75,000   △9.4% 親会社株主に帰属する当期純利益   55,000   △9.1% ※上記の業績予想は、2026年3月期決算短信公表時点(2026年5月12日)において入手可能な情報に基づき算出したものであり、実際の業績は、今後様々な要因によって予想値と異なる可能性があります。
事業等のリスク4,694字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループでは、リスクマネジメントの最高責任者である社長の下、審議機関として半期ごとに「リスク・倫理会議」を開催し、当社が優先して対策を講じるべきリスクやコンプライアンスに関わるリスクに対する取組について報告し必要事項を決定しています。 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 国内外の市場の動向 当社グループは、当社(日本)と世界各地の子会社が密接に連携し、各地域の市場規模や産業構造に応じて販売戦略を策定・実行しています。しかしながら、日本を含む世界各国の政策や景気動向、設備投資動向などにおいて、戦略策定時には予期できなかった変化が当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、戦争やテロ行為、疫病の蔓延等がもたらすサプライチェーンの混乱や資源価格の高騰は世界各国の経済活動を停滞させ、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 海外での事業活動 当社グループは、事業戦略の一環として海外市場における事業の拡大を図っており、これを通じて、売上高の増加、コストの削減および収益性の向上を目指しています。海外での事業活動を支える経営基盤を強化し、適正かつ効率的な運営を実現するため、「島津グループマネジメント基本規程」を制定して必要な統制、管理を行っています。さらに各地域の主要な子会社に域内のガバナンスを統括する機能を持たせ、各地域におけるリスクの把握と適切な対応に努めています。最近の国際情勢変化に対しては、社内外のリソースを活用して情勢をモニタリングし、グループ内で情報を共有・周知し、変化に対応しています。しかしながら、海外での事業活動には、予期できない法律や規制および政策の変更、産業基盤の脆弱性、国家間の貿易制限措置および報復措置、テロ、戦争その他の要因による社会的または政治的混乱といったリスクがあるため、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 製品品質 当社グループは、ISO規格の認証を受けた品質マネジメントシステムを構築し、「品質保証基本方針」を定め、開発・製造・販売・サービスなど製品ライフサイクルの各段階での絶え間ない改善を通して、優れた品質で顧客にとって最大の価値を生み出す製品・サービスを提供するように努めています。また、顧客の満足を得る上で、基本的かつ重要である製品安全性のさらなる向上を目指した「製品安全基本方針」により、グループ一丸となって顧客の安全と信頼を最優先に行動することを宣言しています。しかしながら、想定が難しい多様な環境下での製品使用による品質トラブルや製品安全への懸念などが発生する場合には、当社グループの信頼性やブランド力の低下にも繋がり、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 新製品開発力 当社グループの事業は、専門性が高く、高度な技術力を必要とします。そのため、新製品・新技術の研究開発には多額の投資を行っていますが、商品化の遅れや市場ニーズを満たす新製品を開発できない場合には、競合力の低下や市場トレンドに沿ったビジネスの取り込みが進まないことにより、将来の事業成長と収益性が低下し、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 購買調達 当社グループは、品質および環境面で当社グループの要求を満たす原材料やサービスを安定的に入手するため、信頼のおける調達先を選定しています。また、重要な原材料等について一定の在庫を確保するとともに、代替調達先の選定、特定調達先に依存しないよう自社における生産能力獲得等を実施しています。しかしながら、自然災害や疫 病、事故、調達先の倒産に加え、地政学リスクなどにより、原材料等が不足または供給量が制限され当社グループの生産活動に影響を及ぼす場合があります。また、長期にわたる原材料等の供給悪化や、急激に調達価格が高騰する場合には、機会損失の発生や製品の価格競争力の低下、利益率の悪化等により、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 人財確保 当社グループの事業成長に必要な人財は、研究開発に従事する人財をはじめ、製造業各社にとっても必要な人財候補と重なります。そのため採用活動においては企業間の獲得競争になることがあります。特に当社の研究開発部門の多くが所在する日本では、今後、労働人口の減少を背景に、社内需要を充足出来なくなるリスクがあります。また、当社における人財定着率は比較的安定していますが、日本の労働市場における人財流動化が一層進展した場合、社員の離職が増加するリスクがあります。これに対応するため、当社ではインターンシップや外国大学の学生が日本で就業するためのプログラムへの参加などの多様な採用活動を通じて、グローバル人財、博士等の専門人財、即戦力人財の採用に力を入れています。また、人財流出を防ぐための魅力的な処遇への改善や柔軟な勤務制度の整備、社員の強みを活かす複線型人事制度の導入、自律的なキャリア形成を支援する社内公募制の実施、65歳定年制による豊富な経験やスキルを持った人財の確保を通じて、事業への影響を低減させるべく取り組んでいます。しかしながら、有能な人財の確保が出来ない場合や、人財流出を防止出来ない場合には、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 法令・規制 当社グループは、グローバルに様々な事業を展開しているため、安全保障貿易管理、贈収賄防止、独占禁止法令など、国内外の各種法令、行政による許認可および規制の適用を受けており、その遵守に努めています。また、当社グループでは、法令の遵守のみならず、社是・経営理念・島津グループサステナビリティ憲章のもと、役員および従業員が共有・遵守すべき倫理規範を「島津グループ企業倫理規程」として定めています。集合研修やe-learningなどの教育活動により、当該規程の内容を啓発・浸透させることでコンプライアンス上の問題発生の予防に取り組むとともに、上記法令等への対応状況を適時にモニタリングすること、内部通報窓口を社内外に設置し、問題発生時の報告体制を整備することなどにより、当社グループにおけるコンプライアンスの実効性を担保しています。しかしながら、法令・規制に対する理解が不十分、または予期せぬ変更への対応が適切でない場合等には、コンプライアンス違反と判定され、過料、課徴金等による損失や営業停止等の行政処分、または信用の低下などにより、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 知的財産権 当社グループは、現在の事業活動および将来の事業展開に有用な知的財産権を取得できるよう、研究所、事業部、知的財産部が一体となり知的財産創出活動を行っています。一方、他社知的財産権の調査・検討体制を整備し、問題発生を未然に防止するよう努めています。また、技術者を対象とした知的財産研修会を定期的に開催することにより、技術者の知的財産に対するスキルの底上げを図っています。しかしながら、権利範囲や権利の有効性の解釈によっては他社との間に知的財産紛争が生じる場合があり、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 環境規制・気候変動への対応 当社グループは、気候変動、水質汚濁、大気汚染、騒音、土壌汚染、廃棄物、使用する有害化学物質などに関して、国内外の各種環境法令・規制の適用を受けており、その遵守に努めています。また、ISO14001に基づく環境マネジメントシステムを構築し、第三者認証を取得しています。さらに、国際的なサステナビリティ開示の動向を考慮し、気候変動対策を含む環境情報の適切な開示と、環境課題の解決に向けたリスクおよび機会を踏まえた取組を進めています。しかしながら、将来、環境規制への適応が極めて困難な事象や不測の事態が発生する場合には、環境対応に関する費用の増加や事業活動の停止など、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 情報セキュリティ 当社グループは、事業活動における重要情報や顧客から入手した個人情報などの機密情報を保有しています。当社グループでは、IT資産の盗難・紛失などを通じた情報漏洩や、サイバー攻撃による改ざん・流出・システム停止等の被害を防ぐために情報セキュリティ推進体制を構築し、「島津グループ 情報セキュリティ基本方針」を定め、外部からの不正侵入防止、データの暗号化、社外向けWEBサイトの情報漏洩・改ざん防止などのセキュリティ対策を実施しています。また、ネットワークやIT資産に対するセキュリティ対策はもとより、従業員への定期的な情報セキュリティ教育も実施しています。しかしながら、想定を超えるサイバー攻撃や、予期せぬ不正利用などにより、重要情報や個人情報の漏洩や事業活動停止などの被害が発生する場合には、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 自然災害等 当社グループは、大規模地震をはじめとする災害や新型インフルエンザ感染症の発生等を想定し、必要とされる安全対策の実施、早期復旧のための事業継続計画(BCP)の策定、安否確認システムの導入、および防災訓練等の対策を講じています。また、新型コロナウイルス感染症への対応を通じて、感染症の感染拡大防止のための様々な知見を獲得しました。しかしながら、当社グループの事業活動はグローバルに展開されていることから、新たな感染症の流行や自然災害等が発生する場合のリスクを全て回避・管理することは困難であり、想定外の規模の被害が発生する場合には、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (12) 為替変動の影響 当社グループは、グローバルに事業を展開しているため、外国通貨建て取引にかかる事業活動は為替変動によるリスクに晒されています。為替変動リスクは、現地生産体制や、為替予約等により、最小限に抑える努力をしていますが、影響を完全に排除することは困難です。また、連結財務諸表の作成においては、各地域の現地通貨建ての項目を円換算しているため、換算時の為替レートにより、換算後の価値が変動します。通常、他の通貨に対する円高は当社グループの事業に悪影響となり、過度な為替相場の変動は、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (13) 国際税務 当社グループは、グローバルに事業を展開しており、グループ内でも相互に取引を行っていることから、移転価格税制等の国際税務リスクが伴います。各国の税法に準拠した適正な納税を行っており、国際税務リスクについて細心の注意を払っていますが、各国の税制の変化や税務当局との見解の相違等により、予期せぬ税負担が発生し、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)8,152字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4  【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要はつぎのとおりです。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度の経営成績は、売上高5,607億2千8百万円(前年度比4.0%増)、営業利益737億2百万円(同2.8%増)、経常利益827億5千3百万円(同14.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益604億9千9百万円(同12.5%増)となりました。 セグメントごとの経営成績はつぎのとおりです。 ・計測機器事業 売上高3,649億8百万円(前年度比4.9%増)、営業利益525億7千8百万円(同1.0%増)となりました。 ・医用機器事業 売上高737億9千4百万円(前年度比1.7%増)、営業利益48億7千1百万円(同14.3%増)となりました。 ・産業機器事業 売上高715億2千3百万円(前年度比1.1%減)、営業利益105億9千5百万円(同1.2%増)となりました。 ・航空機器事業 売上高433億7千1百万円(前年度比12.2%増)、営業利益82億2千万円(同35.5%増)となりました。 ・その他の事業 売上高71億3千万円(前年度比5.8%減)、営業利益11億8千万円(同87.2%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ236億4千9百万円増加し、1,608億3千9百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況はつぎのとおりです。 ・営業活動によるキャッシュ・フロー 営業活動によるキャッシュ・フローは、546億7千9百万円の収入となり、前連結会計年度に比べ26億7千7百万円増加しました。その主なものは、税金等調整前当期純利益の増加97億3千2百万円、仕入債務の増減による減少52億6千3百万円です。 ・投資活動によるキャッシュ・フロー 投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ72億6千5百万円支出が減少し、159億7百万円の支出となりました。その主なものは、設備投資による支出149億4千2百万円、投資有価証券の取得による支出18億7千9百万円です。 ・財務活動によるキャッシュ・フロー 財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ229億4百万円支出が減少し、255億4百万円の支出となりました。その主なものは、配当金の支払額193億5千4百万円です。 ③ 生産、受注及び販売の実績 イ. 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、つぎのとおりです。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) 計測機器   368,830   6.8 医用機器   75,825   5.6 産業機器   71,856   △0.5 航空機器   45,033   15.7 その他   7,245   △4.4 合計   568,791   6.1 (注) 金額は、販売価格によっています。 ロ. 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、つぎのとおりです。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前期比(%)   受注残高(百万円)   前期比(%) 計測機器   366,517   4.6   115,605   1.4 医用機器   73,975   4.1   23,548   0.8 産業機器   74,609   6.2   17,553   21.3 航空機器   49,181   △14.7   89,689   6.9 その他   5,731   △30.2   1,828   △43.3 合計   570,015   2.3   248,225   3.9 ハ. 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、つぎのとおりです。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) 計測機器   364,908   4.9 医用機器   73,794   1.7 産業機器   71,523   △1.1 航空機器   43,371   12.2 その他   7,130   △5.8 合計   560,728   4.0 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容はつぎのとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 イ. 財政状態 当連結会計年度末は、前連結会計年度末に比べ現金及び預金が239億1百万円、退職給付に係る資産が132億4千4百万円、棚卸資産が87億4千2百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が71億9千9百万円それぞれ増加したことなどにより、総資産は658億円増加し、7,379億7千8百万円となりました。純資産は、利益剰余金が409億1百万円、為替換算調整勘定が153億4千6百万円それぞれ増加したことなどにより、670億9千9百万円増加し、5,651億6千6百万円となりました。 ロ. 経営成績 当連結会計年度の世界経済は、中国経済での民需停滞による景気不振や米国の関税政策の影響による景気の下振れリスクに加え、ウクライナ紛争の長期化や中東情勢激化等の地政学リスクもあり、先行きの不透明な状況が続きました。 このような経営環境下で、当社グループは地産地消での開発・生産・販売体制の構築を目指し、開発面では北米R&Dセンターの新拠点をサンフランシスコに設立し、生産面では中国でターボ分子ポンプの生産拠点を立ち上げました。また販売面では、国内で販売子会社の統合を行ったほか、インド、オーストラリアで分析・医用の販売体制を統合した新会社の設立などを行いました。 加えて、情報システムとAI技術の導入による経営と工場の高度化を進めるとともに、製品やシステムにAI技術を取り込み、より簡便で高度なデータの提供を継続しました。 中期経営計画の事業戦略については、ヘルスケア、グリーン、マテリアル、インダストリーの4注力領域で、世界のパートナーと共に社会課題の解決に取り組みました。 具体的には、「重点事業*1強化」では、機能や仕様のさらなる向上に加え、顧客のワークフロー全体へのトータルソリューション提供を目指し、ロボティクス・AIの活用や操作性向上を実現した新製品の開発を推進しました。 「メドテック事業*2の強化」では、臨床市場向け多検体処理用質量分析システムの展開、専用装置および試薬のラインアップ拡充に努めました。また、AI画像解析やIoT技術を用いた“イメージングトランスフォーメーション”を推進し、ユーザビリティの向上と検査効率化を実現したX線撮影システムの拡販を進めました。 「リカーリングビジネス*3の強化・拡大」では、計測機器のリカーリング事業を統括する新組織を設立し、アフターサービス事業や試薬・消耗品事業の強化・拡大をより強力に推進する体制を整えました。 また、一昨年に立ち上げた営業本部のもと、お客様(領域)中心志向での活動を展開し、事業部の枠を超えた最適なトータルソリューションの提供を継続しました。 *1.重点事業:液体クロマト分析システム、質量分析システム、ガスクロマト分析システム、試験機、ターボ分子ポンプの5事業 *2.メドテック事業:健康管理、検査、診断、治療、予後管理において、 医用画像システムや血液等の成分を分析するシステムを用いてトータルソリューションを提供する事業 *3.リカーリングビジネス:試薬、培地、カラムなどの消耗品や、機器のメンテナンスサービスを提供する事業 以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高は日本、北米、欧州、その他のアジア地域で増加し、5,607億2千8百万円(前年度比4.0%増)となり、過去最高を更新しました。一方利益面では、売上高の増加等により、営業利益は737億2百万円(同2.8%増)となりました。経常利益は827億5千3百万円(同14.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は604億9千9百万円(同12.5%増)となりました。 セグメントの経営成績は、つぎのとおりです。 ・計測機器事業 計測機器事業は、新製品の積極的な投入とソリューション提案力の強化に取り組みました。また、マルチベンダーサービス*事業をはじめとするアフターサービスや試薬・消耗品を強化し、リカーリング事業の拡大を進めました。 これらの取り組みにより、特にヘルスケア領域のライフサイエンス分野では、製薬・臨床検査市場向けの質量分析システムや液体クロマト分析システムが増加し、GX/マテリアル領域では、環境分析・化学市場向けに質量分析システムやガスクロマト分析システムが増加しました。 地域別には、中国は民間市場の停滞により減少しましたが、日本、欧米、その他のアジア地域の成長が補い、全体では増加となりました。 この結果、当事業の売上高は3,649億8百万円(前年度比4.9%増)となりました。営業利益は売上高の増加等により525億7千8百万円(同1.0%増)となりました。 なお、主要地域別売上高の状況は下記のとおりです。 前連結 会計年度 (百万円)   当連結 会計年度 (百万円)     増減率 (%)   概況 日本   131,029   138,002   5.3   製薬・食品市場向けに液体クロマト分析システムや質量分析システムが増加。また、化学市場向けに液体クロマト分析システムやガスクロマト分析システムが増加。 海外   216,886   226,906   4.6   海外売上高比率が62.2%と0.1pt減少。 主要地域     北米   39,026   42,290   8.4   北米R&Dセンターで顧客と共同開発した質量分析システムが臨床検査市場で増加。また、マルチベンダーサービス事業を展開するZef Scientific, Inc.の業績も貢献。 欧州   40,889   45,771   11.9   官公庁・大学向けに液体クロマト分析システムや水質検査用途の質量分析システムが増加。また、化学市場向けでガスクロマト分析システムが増加。 中国   67,779   67,274   △0.7   民間市場の停滞により減少したが、製薬向け液体クロマト分析システムや質量分析システムは増加。また、政府の経済対策により大学市場向けの需要が増加。 その他の アジア   47,889   51,724   8.0   インドで製薬・食品市場向けに液体クロマト分析システムや質量分析システムが増加。 *お客様が使用中の装置についての、製造元を問わず一社による一括したアフターサービス形態のこと ・医用機器事業 医用機器事業では、医療現場における患者負担の軽減や医療スタッフの業務効率向上に貢献するため、AI画像解析にIoT技術を融合した新製品を投入するとともに、内視鏡検査向けの新ソフトウェアを搭載したX線TVシステムの拡販に努めました。 これらの取り組みにより、血管撮影システムは日本での導入計画の見直しや医療予算削減の影響を受け減少しましたが、X線TVシステムやユーザビリティの向上を実現した一般撮影システムの新製品は海外を中心に増加しました。 地域別には、日本、欧州は減少したものの、その他のアジア地域が牽引し、全体では増加となりました。 この結果、当事業の売上高は737億9千4百万円(前年度比1.7%増)となり、営業利益はプロダクトミックスの良化等により48億7千1百万円(同14.3%増)となりました。 なお、主要地域別売上高の状況は下記のとおりです。 前連結 会計年度 (百万円)   当連結 会計年度 (百万円)     増減率 (%)   概況 日本   33,957   33,638   △0.9   血管撮影システムなど大型案件の導入計画の見直しが発生したことで減少。 海外   38,609   40,155   4.0   海外売上高比率は54.4%と1.2pt増加。 主要地域     北米   12,134   12,222   0.7   関税影響をうけて厳しい市況の中、ユーザビリティを向上させる新機能が評価されX線TVシステムが増加。 欧州   4,113   3,938   △4.2   一般撮影システムが新製品効果で増加するも、東欧を中心に医療予算削減の影響を受け、血管撮影システムやX線TVシステムが減少。 中国   3,941   4,017   1.9   政府が推進する経済対策の需要を捉え、X線TVシステムを中心に増加。 その他の アジア   8,668   10,113   16.7   操作性の高さや低被ばくかつ高画質な画像が評価され、血管撮影システムやX線TVシステム、一般撮影システムが増加。 ・産業機器事業 産業機器事業では、生成AI分野が牽引する先端半導体などの製造に貢献するため、ターボ分子ポンプの生産能力の拡大と、販売強化およびリカーリング事業の拡大を推進しました。これらの取り組みにより、ターボ分子ポンプが、半導体製造装置やコーティング装置向けで堅調に推移したことに加え、リカーリング事業も増加しました。 油圧機器では、油圧ユニットが産業車両向けで減少しましたが、省力化需要の増加により特装車車両向けで増加しました。 地域別には、海外は欧州、中国およびその他のアジア地域の成長により増加したものの、日本が減少し、全体では減少となりました。 この結果、当事業の売上高は715億2千3百万円(前年度比1.1%減)、営業利益はリカーリング事業の伸長に伴う採算性の改善等により105億9千5百万円(同1.2%増)となりました。 なお、主要地域別売上高の状況は下記のとおりです。 前連結 会計年度 (百万円)   当連結 会計年度 (百万円)     増減率 (%)   概況 日本   31,472   28,499   △9.4   油圧機器は特装車車両向け油圧ユニットの需要が伸長し増加したものの、車載用セラミックス製造向け工業炉が減少。 海外   40,863   43,024   5.3   海外売上高比率は60.2%と3.7pt増加。 主要地域     北米   8,797   8,241   △6.3   半導体製造装置向けターボ分子ポンプは増加したものの、油圧機器が産業車両の市況回復遅れにより減少。 欧州   4,225   4,622   9.4   半導体製造装置向けターボ分子ポンプが増加。 中国   19,560   20,276   3.7   半導体製造装置向けおよびコーティング装置向けターボ分子ポンプや電子基板用ガラス繊維向けのガラスワインダが増加。 その他の アジア   8,123   9,525   17.3   台湾・韓国でターボ分子ポンプのリカーリング事業が増加。 ・航空機器事業 航空機器事業は、防衛や民間航空機向けに搭載品需要が拡大し、堅調に推移しました。 日本では政府の防衛力強化方針に伴い防衛分野向けが大きく増加しました。海外では、為替の影響を受けて売上は減少しましたが、航空旅客需要の増加に伴い、民間航空機分野で、機体製造会社向け搭載品や、航空会社向け補用部品の需要が拡大しました。 この結果、当事業の売上高は433億7千1百万円(前年度比12.2%増)、営業利益は売上高の増加や採算性の改善により、82億2千万円(同35.5%増)となりました。 なお、主要地域別売上高の状況は下記のとおりです。 前連結 会計年度 (百万円)   当連結 会計年度 (百万円)     増減率 (%)   概況 日本   30,544   35,315   15.6   防衛分野で政府の防衛力強化方針に伴い航空機用搭載品が増加。 海外   8,117   8,056   △0.8   海外売上高比率は18.6%と2.4pt減少。 主要地域 北米   7,415   7,298   △1.6   民間航空機向け搭載品や航空会社向け補用部品の需要が拡大したものの、為替影響により売上は減少。 ・その他の事業 当事業の売上高は71億3千万円(前年度比5.8%減)となり、営業利益は11億8千万円(同87.2%増)となりました。 (注) セグメントの売上高には、セグメント間の内部売上高を含んでいません。 当社グループは、当連結会計年度を最終年度とする2023-2025中期経営計画において、最終年度の目標数値として、売上高5,500億円以上、営業利益800億円以上、営業利益率14.5%以上、自己資本利益率12.5%以上を設定し、取り組んできました。最終年度である当連結会計年度の結果は、売上高5,607億2千8百万円、営業利益737億2百万円、営業利益率13.1%、自己資本利益率11.4%となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループは、手元資金を次なる成長につなげることを示すキャピタルアロケーション(資本配分)を策定しています。財務健全性を確保しながら、持続的な成長に必要な戦略的投資を実施します。 イ. キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要  ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 ロ. 資金需要 当社グループの資金需要のうち営業活動については、当社グループ製品製造のための材料や部品の購入のほか、製造費、販売費および一般管理費等の営業費用によるものです。営業費用の主なものは人件費および研究開発費です。 投資活動については、M&Aやコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)等の戦略投資、生産能力の拡大・効率化、研究開発環境の整備、DX関連の基盤強化を目的とした設備投資・研究開発投資が主な内容です。今後、社会価値創生領域での事業成長に資する、戦略投資・設備投資・研究開発投資等を継続していく予定です。 ハ. 財務政策 当社グループの当連結会計年度末の借入金等の残高はありません(前連結会計年度末に比べ13億7千2百万円減少)。 当社グループは、営業活動によりキャッシュを生み出す能力を持っていることなどから、当社グループの成長を維持するために将来必要となる運転資金および設備投資資金を創出・調達することが十分に可能であると考えています。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。この連結財務諸表の作成に当たって採用している重要な会計基準は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載されているとおりです。 連結財務諸表の作成において、損益または資産の状況に影響を与える見積り、判断は、過去の実績やその時点で入手可能な情報に基づいた合理的と考えられるさまざまな要因を考慮したうえで行っています。特に重要な見積りを伴う会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載しています。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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