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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

理研計器

RIKEN KEIKI CO.,LTD7734 · Prime · 精密機器

ガス検知警報機器専業メーカー。産業現場から半導体、ビル管理まで、あらゆるガス漏れリスクを監視。

概要

理研計器は、1934年創業のガス検知警報機器専業メーカーである。化学プラントや半導体工場など産業現場向けに、可燃性・毒性ガスの漏洩を監視する機器とシステムを供給する。2026年3月期の連結売上高は552億円、従業員数は1,465人。東京証券取引所プライム市場に上場している。

創業から90年にわたるガス検知の専業会社

理研計器は1934年に家電機械メーカーとして創業し、1938年に理化学研究所の技術を引き継いでガス検知器の製造を開始した。以来、一貫してガス検知警報機器に特化し、現在に至る。本社は東京都板橋区に置き、奈良県に製作所、埼玉県に開発センターと生産センターを持つ。連結子会社は10社、関連会社は1社で、国内サービス網と海外拠点を併せ持つ。

産業・プラント向けが事業の中心

主要顧客は化学プラント、石油精製、半導体工場などの産業現場である。生成AI需要に牽引された半導体投資の活発化が追い風となり、2026年3月期の売上高は前年比12.6%増の552億円に達した。営業利益は124億円、親会社株主に帰属する当期純利益は99億円を計上する。自己資本比率は84.5%と財務基盤は堅調である。

国内外の子会社が支えるサービス体制

国内では理研計器奈良製作所が生産を担い、かつては各地にサービス会社を置いていたが、2015年に吸収合併で集約した。海外では米国RKI Instruments(1994年設立)、ドイツRIKEN KEIKI GmbH(2017年)、シンガポールのRIKEN KEIKI ASIA PACIFIC、台湾理研計器、中国の理研計器商貿(上海)および常州の電子科技公司など、合計7つの在外連結子会社を持つ。2025年には上海に輸出入会社も設立した。

中期経営計画で海外比率向上を目指す

2027年3月期から2029年3月期の中期経営計画では、最終年度に売上高700億円、営業利益140億円以上、ROE10%以上を掲げる。成長戦略の柱は、バリューチェーンの構築、海外市場の開拓、技術開発による新領域開拓である。特に北米と東アジアの半導体市場向けに販売を強化し、海外売上高比率の向上を図る方針を示している。

業界の中での役割はガス検知警報機器メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
552億円
営業利益
124億円
営業利益率
22.5%
純利益
100億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01産業・プラント主力

化学プラント、石油精製、工場などの産業現場向けに、可燃性ガス・毒性ガスの漏洩を検知する警報器を供給。安全操業に不可欠な機器として、国内外の事業所に導入されている。

主な製品・サービス3
ガス検知警報器
各種ガスセンサを用いて、可燃性ガスや毒性ガスの濃度を常時監視し、設定値を超えると警報を発する装置。据置型、携帯型など多様なラインアップがある。
ガス検知警報システム
複数の検知器をネットワーク接続し、中央監視室で一元管理するシステム。大規模プラント向け。
メンテナンスサービス
検知器の定期点検、校正、部品交換などのアフターサービス。法令対応のための点検業務も含む。

製品と技術

常時監視を担う定置型ガス検知警報機器

定置型ガス検知警報機器は、化学プラントや工場の一定箇所に据え付け、可燃性ガスや毒性ガスの濃度を24時間連続監視する。センサーがガスを検知すると警報を発し、中央監視室に信号を送る。2025年3月期の生産高は193億円に達し、全生産高の57.8%を占める。多点テープ式など半導体工場向けの製品もラインアップに含まれる。

可搬型ガス検知警報機器で現場作業員の安全を確保

可搬型は作業員が携帯して使用する小型のガス検知器で、密閉空間やメンテナンス作業時の安全確認に用いられる。2025年3月期の生産高は128億円と前年比19.2%増加し、売上を牽引した。受注残高も93億円と倍増しており、需要の拡大が続く。同社は定置型と可搬型の両方をカバーすることで、産業現場の安全を総合的に支えている。

法対応を含むメンテナンスサービスの収益基盤

ガス検知警報機器は法令で定期点検・校正が義務付けられるケースが多く、アフターメンテナンスが安定的な収益源となっている。理研計器は製品販売に加え、定期点検、部品交換、校正などのサービスを提供。かつて地域別のサービス会社を通じて行っていたが、2015年にそれらを吸収合併し、直轄のサービス体制に一本化した。

新技術開発:ガスの可視化とAI活用

同社は中期経営計画の中で、ガスの可視化技術やAIを活用した開発工程の見える化に取り組むと明示している。物理センサー技術の深化と外部連携により、従来の検知に加えてガスの分布や流れを視覚的に捉える技術の開発を進める。また、AIによる技能伝承や開発リードタイム短縮も課題として掲げ、競争力の維持・向上を図る方針である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

精密機器のなかでの位置

ガス警報器で国内首位、海外展開途上

理研計器は精密機器業界に属し、ガス警報器・計測機器で国内シェア首位。安定した収益基盤を持ち、売上高は2024年3月期456億円から2026年3月期552億円へ成長見込み。営業利益率も22%超と高水準。同業のリガク・ホールディングスやジーエルテクノホールディングスと比べ、収益性で優位。

強み

  • ガス警報器で国内シェア首位、安全規制の強化が需要を下支え。
  • 営業利益率20%超と収益性が高く、安定したキャッシュフローを生む。
  • 長年の実績と高い技術力により、顧客からの信頼が厚い。
  • 売上高が堅調に増加し、今期も増収見込み。

課題

  • 売上の大半が国内向けで、海外展開が限定的。
  • ガス警報器は交換サイクルが長く、需要が一巡すると成長鈍化リスク。
  • IoTやAI対応など新技術への投資が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

専用機・建機・農機の時価総額近傍。太字が理研計器

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16395タダノ1,772億円6.9倍
23433トーカロ1,646億円15.9倍
36498キッツ1,637億円13.5倍
49025鴻池運輸1,635億円10.7倍
56379レイズネクスト1,606億円15.3倍
67734理研計器1,588億円15.4倍
76486イーグル工業1,500億円13.9倍
86340澁谷工業1,481億円14.2倍
99010富士急行1,434億円3.9倍
105715古河機械金属1,378億円11.0倍
117224新明和工業1,353億円11.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(専用機・建機・農機)に従っています。

会社の歴史

沿革 33件

理化学研究所の技術でガス検知に参入した1938年

1934年に沢藤電気工業として創業したが、1938年に富国機械と改称し、精密機械の製造を開始した。同年、財団法人理化学研究所辻研究室の特許実施権を取得し、ガス検定器と光弾性装置の製造・販売に乗り出した。これがガス検知事業の原点であり、翌1939年には社名を理研計器に変更し、現在の事業ドメインを確立した。

戦後の吸収合併とサービス分離で体制を整備

1952年、理研精機光学を吸収合併し、技術基盤を拡充した。1970年に奈良工場を開設、1972年には同工場を分離して株式会社理研計器奈良製作所を設立した。また1971年から1987年にかけて、サービス部門を地域別に分社化し、北海道から九州までサービス会社を設立。保守・点検を専門に行う体制を構築した。

上場から第一部指定、認証取得で品質を標準化

1961年10月に東京証券取引所市場第二部に上場、1995年9月には市場第一部に指定された。上場後の成長期に、1996年に品質管理の国際規格ISO9001、1997年には環境管理のISO14001を取得。品質と環境への取り組みを国際基準に適合させ、グローバルな事業展開の基盤を整えた。

北米・アジアへの生産販売拠点を次々に設立

1988年に台湾理研実業(現 台湾理研計器)を設立し、海外生産を開始。1993年にシンガポールにR K INSTRUMENTSを、1994年に米国カリフォルニア州にRKI Instrumentsを設立。2009年には中国に理研計器商貿(上海)を設け、アジア市場での販売網を拡大した。2017年にはドイツにも拠点を開設し、欧州へも進出した。

子会社化を完了しグローバル経営を強化した近年

米国RKI Instrumentsについては2017年に51%を取得して連結子会社化し、2020年には75%、2022年には100%と段階的に出資比率を引き上げた。シンガポール子会社も2021年に完全子会社化。2024年には中国常州に電子科技公司を設立(持分90%)、2025年には上海に輸出入公司を設立し、中国市場での販売・調達機能を強化している。

年表33件を開く

1930年代

  • 1934年7月創業沢藤電気工業株式会社として家電諸機械の製造販売を目的として設立
  • 1938年5月商号変更富国機械株式会社と商号変更し、精密機械の製造開始
  • 1938年11月理研コンツェルンの一社として、財団法人理化学研究所辻研究室の研究発明した製品の特許実施権を取得し、ガス検定器、光弾性装置の製造・販売を開始
  • 1939年3月商号変更理研計器株式会社に商号変更

1950年代

  • 1952年11月M&A理研精機光学株式会社を吸収合併

1960年代

  • 1961年10月上場東京証券取引所市場第二部に上場

1970年代

  • 1970年1月製造部門拡充のため、奈良工場の操業を開始
  • 1971年3月創業サービス部門を分離拡充し、理研サービス株式会社を設立
  • 1972年1月創業理研計器九州サービス株式会社設立(2011年1月 理研計器中部サービス株式会社に吸収合併)
  • 1972年11月奈良工場を分離し、株式会社理研計器奈良製作所を設立(現 連結子会社)
  • 1979年6月創業理研計器関西サービス株式会社設立

1980年代

  • 1982年7月東京ミクロ精器株式会社に出資し、持分法適用関連会社化(2017年6月 全株式売却により持分法適用関連会社から除外)
  • 1987年9月創業理研計器中部サービス株式会社設立(2011年1月 理研計器中国サービス株式会社、理研計器九州サービス株式会社を吸収合併し、商号を理研計器西日本サービス株式会社に変更)
  • 1988年1月商号変更理研実業股份有限公司(台湾 台南県)設立(現 連結子会社。2016年3月 台湾理研計器股份有限公司に商号変更)
  • 1988年2月創業理研計器中国サービス株式会社設立(2011年1月 理研計器中部サービス株式会社に吸収合併)

1990年代

  • 1990年8月創業株式会社理研計器恵山製作所を設立
  • 1993年4月創業理研計器北海道サービス有限会社設立(2010年1月 理研サービス株式会社に吸収合併)
  • 1993年8月商号変更R K INSTRUMENTS(S)PTE LTD(シンガポール)設立(現 連結子会社。2025年9月 RIKEN KEIKI ASIA PACIFIC PTE. LTD. に商号変更)
  • 1994年7月RKI Instruments,Inc.(米国 カリフォルニア州)設立(現 連結子会社)
  • 1995年9月東京証券取引所市場第一部銘柄に指定
  • 1996年10月品質管理の国際規格「ISO 9001」の認証取得
  • 1997年12月環境管理の国際規格「ISO 14001」の認証取得

2000年代

  • 2008年1月M&A株式会社理研計器恵山製作所を吸収合併
  • 2009年12月理研計器商貿(上海)有限公司(中国 上海市)を設立(現 連結子会社)

2010年代

  • 2014年10月開発センター(埼玉県 春日部市)竣工
  • 2015年1月M&A理研サービス株式会社、理研計器関西サービス株式会社、理研計器西日本サービス株式会社を吸収合併
  • 2017年3月M&ARKI Instruments,Inc.の株式を追加取得し、連結子会社化(持分比率51%)(2020年7月 株式追加取得により、持分比率75%)(2022年7月 株式追加取得により、持分比率100%)
  • 2017年5月RIKEN KEIKI GmbH(ドイツ フランクフルト市)設立(現 連結子会社)
  • 2018年7月M&AR K INSTRUMENTS(S)PTE LTD(現 RIKEN KEIKI ASIA PACIFIC PTE. LTD.)の株式を追加取得し、連結子会社化(持分比率51%)(2021年7月 株式追加取得により、持分比率100%)

2020年代

  • 2020年7月生産センター(埼玉県 春日部市)竣工
  • 2022年4月東京証券取引所の市場再編に伴い、プライム市場へ移行
  • 2024年9月創業理研計器(常州)電子科技有限公司(中国 常州市)を設立(持分比率90%)
  • 2025年8月理研計器商貿(上海)有限公司の子会社として、理研計器(上海)進出口有限公司(中国 上海市)を設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2029年3月期まで700億円
  • 営業利益2029年3月期まで140億円以上
  • ROE2029年3月期まで10%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    基盤戦略:部門間連携の強化と業務効率化

    部門間連携を強化し、ERPによる情報共有、製品ラインナップ最適化、開発リードタイム短縮によるタイムリーな製品提供を推進する。

  2. 02

    事業成長戦略:顧客バリューチェーン構築とサービス強化

    製品とメンテナンスサービスを組み合わせた提案を強化し、メンテナンス対応体制を整備して顧客中心の一貫したサービスを提供する。

  3. 03

    事業成長戦略:海外市場開拓と半導体向け販売強化

    東アジア・北米の半導体市場に注力し、海外営業強化や子会社人材育成、製品認証取得により海外売上高比率向上を目指す。

  4. 04

    技術開発戦略:新領域開発と標準化による技能伝承

    営業連携による開発成功事例のパターン化、リーダー育成、AI活用による開発工程可視化、外部連携による物理センサー技術深化に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,465人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は748万円で、9期前と比べて+13.6%平均年齢は40.4歳、平均勤続年数は15.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,102
2018年3月1,116
2019年3月65939.314.81,180
2020年3月67039.715.31,196
2021年3月69840.315.91,185
2022年3月70940.415.81,234
2023年3月77340.315.71,313
2024年3月69540.716.01,349
2025年3月73040.615.71,407753
2026年3月74840.415.41,465846

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率81.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)66.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社8(国内 6 / 海外 2、うち連結子会社 8) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
開発センター 生産センター — 埼玉県春日部市8,121百万円
本社 — 東京都板橋区2,673百万円
本社 — 米国カリフォルニア州1,789百万円
奈良工場 — 奈良県桜井市1,543百万円
関西営業所 尼崎サービス ステーション — 兵庫県尼崎市1,185百万円
熊本営業所 熊本サービス ステーション — 熊本県菊池郡561百万円
仙台市 営業・サービス拠点 — 仙台市太白区454百万円
本社 — シンガポール390百万円
函館工場(戸井) — 北海道函館市330百万円
名古屋営業所 名古屋サービス ステーション — 名古屋市南区325百万円
ほか9件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱理研計器奈良製作所
    奈良県 桜井市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    台湾理研計器股份有限公司
    中華民国 台南県 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    理研計器商貿(上海)有限公司
    中華人民共和国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    理研計器(上海)進出口有限公司
    中華人民共和国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    RKI Instruments,Inc.
    アメリカ合衆国 カリフォルニア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    RIKEN KEIKI ASIA PACIFIC PTE. LTD.
    シンガポール共和国 シンガポール市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    RIKEN KEIKI GmbH
    ドイツ連邦共和国 エシュボルン市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    理研計器(常州)電子科技 有限公司
    中華人民共和国 江蘇省常州市 · 連結子会社
    議決権90.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    【千歳試験場】可燃性ガス検知警報器の交換作業
    防衛省 · 2022-10-04
    150万円
  • 調達
    横浜植物防疫所羽田空港支所ガス検定器(FI-8000)の定期点検
    農林水産省 · 2025-01-07
    3万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は552億円営業利益124億円前期と比べると増収増益で、売上が+12.7%、利益が+17.0%。

売上高
+12.7%
552億円
営業利益
+17.0%
124億円
純利益
+25.0%
100億円
営業利益率
22.5%
前期比 +0.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高600億円552億円
営業利益127億円124億円
純利益96億円100億円
1株あたり配当¥60¥60

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は152億円、営業利益は31億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+32.2%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q10216
2024年1Q1153127.025
2024年2Q1122724.120
2024年3Q1162925.021
2024年4Q11318
2025年2Q2395523.036
2025年4Q2515120.344
2026年2Q2705520.441
2026年4Q2826924.559
2027年1Q1523120.424

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は198億円から552億円へ2.8倍に増えた。直近期の営業利益率は22.5%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1983120
2014年3月2023623
理研サービス株式会社、理研計器関西サービス株式会社、理研計器西日本サービス株式会社を吸収合併
2015年3月2133827
2016年3月2343926
RKI Instruments,Inc.の株式を追加取得し、連結子会社化(持分比率51%)(2020年7月 株式追加取得により、持分比率75%)(2022年7月 株式追加取得により、持分比率100%)
2017年3月2344241
R K INSTRUMENTS(S)PTE LTD(現 RIKEN KEIKI ASIA PACIFIC PTE. LTD.)の株式を追加取得し、連結子会社化(持分比率51%)(2021年7月 株式追加取得により、持分比率100%)
2018年3月2814632
2019年3月3075541
2020年3月3226543
2021年3月3226947
2022年3月3748860
2023年3月45011987
理研計器(常州)電子科技有限公司(中国 常州市)を設立(持分比率90%)
2024年3月45612384
理研計器商貿(上海)有限公司の子会社として、理研計器(上海)進出口有限公司(中国 上海市)を設立
2025年3月49010610821.680
2026年3月55212413422.5100

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高552億円のうち、営業利益として残るのは124億円22.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は100億円、売上の18.1%にあたる。営業利益率は業種中央値9.0%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金50.7%280億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金26.6%147億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益22.5%124億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
49.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+13.5pt
22.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+11.2pt
18.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.0pt
12.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
9.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
10.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが111億円、投資CFが−18億円で、差し引きのフリーCFは93億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は244億円で、売上の5.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月248−63295
2014年3月31−31−7092
2015年3月24−12−712101
2016年3月35−40−8−588
2017年3月41−16−825104
2018年3月34−5−929122
2019年3月42−10−1032143
2020年3月52−33−1219150
2021年3月41−28−2513139
2022年3月93−26−3067180
2023年3月52−6−4346189
2024年3月26−25−251172
2025年3月63−7−4256190
2026年3月111−18−4693244

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,011億円。このうち返さなくてよい自己資本が854億円で、自己資本比率は84.5%(業種中央値66.2%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月3492737678.2
2014年3月3722967679.3
2015年3月4073287980.6
2016年3月4273448380.4
2017年3月4803918979.5
2018年3月52942510478.3
2019年3月56946210777.6
2020年3月60249610678.8
2021年3月64352611779.3
2022年3月71656914778.4
2023年3月79763416379.5
2024年3月88672516181.8
2025年3月92877515383.5
2026年3月1,01185415784.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
174億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
769億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
57億円
在庫として抱えている分
負債合計
157億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

精密機器 52社との比較

同じ精密機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率52社中3位あたり、逆に低いのは配当利回り52社中32位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.2%/中央値 9.2%
P25 5.8%P75 12.3%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
22.5%/中央値 9.0%
P25 4.5%P75 14.5%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
84.5%/中央値 66.2%
P25 50.8%P75 76.4%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
12.7%/中央値 5.3%
P25 1.7%P75 10.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.8%/中央値 2.1%
P25 1.4%P75 3.4%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,355で、1年前と比べて+7.5%過去52週の値幅のなかでは44%の位置にある。

¥3,355-1.9%1ヶ月-5.8%1年+7.5%時価総額1,588億円
過去52週の値幅
安値¥2,905高値¥3,930

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.4倍
PER (会社予想)15.9倍
PBR1.75倍
配当利回り1.79%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月上旬に3525円から下落し、7月29日に安値3300円まで急落しました。その後は反発し、8月5日に3725円まで回復しましたが、8月19日には前日比7.77%安の3145円と急落しています。25日移動平均線は3434.8円で、株価は同線を大きく下回っており、短期の下降トレンドが鮮明です。RSIは44.28と中立圏を下回っており、弱気のシグナルが出ています。75日線や200日線も下回っており、中期的な調整局面が続いています。出来高は8月19日に17万1200株と増加しており、売り圧力が強まっています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

安定成長と高収益が評価される一方、成長鈍化懸念が論点。2026年3月期は売上高552億円(前期比+12.7%)、営業利益率22.5%と堅調だが、伸び率が限定的との見方もある。強気派は、規制強化や老朽化需要で安定成長が続き、PER15倍で割安と主張。弱気派は、新興国競合や市場成熟により成長減速リスクを指摘。ROE12.2%と資本効率は平均的で、株価は1年で+8.4%と上昇も、バリュエーションに割安感は薄れつつある。

プラスに働く材料3
  • 安定した高収益

    営業利益率21%超、毎期増収の堅実な業績

  • 規制需要の恩恵

    工場安全規制強化で更新・新設需要が継続

  • PER15倍は割安

    安定成長企業としてPER15倍は過小評価水準

マイナスに働く材料3
  • 市場成長の限界

    国内ガス検知器市場は成熟、大幅拡大は見込みにくい

  • 海外競合の台頭

    低価格な新興国メーカーがシェア侵食のリスク

  • 成長率低下懸念

    2026/3期売上高計画は前期比13%増だが、長期的減速も

次の決算で確かめる点
売上高成長率
安定成長の持続性を確認。前期比10%超が続くか
営業利益率
高水準維持が収益力の証。22%前後をキープできるか
受注残高
将来の売上を左右。前期比増加が望ましい

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり60で、前期から+22.2%いまの株価に対する利回りは1.79%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥60
1株あたり
配当利回り
1.79%
いまの株価に対して
配当性向
29.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1220.4
2018年3月1525.023.0
2019年3月1820.025.6
2020年3月2011.124.4
2021年3月215.023.1
2022年3月3042.924.4
2023年3月4033.325.3
2024年3月400.023.7
2025年3月4512.528.3
2026年3月5522.229.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥60

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,572人。区分でいちばん多いのは外国法人33.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が46.2%を占め、残る53.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人27.827.522.027.328.633.1
金融機関31.934.240.136.534.932.1
個人・その他20.919.519.618.719.420.3
事業法人18.718.017.316.816.614.0
自己株式1.71.61.61.62.93.9
証券会社0.60.71.00.70.50.5
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)8.95
02STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部)8.86
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)5.40
04BANK LOMBARD ODIER AND CO LTD GENEVA (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)5.10
05第一生命保険株式会社5.07
06理研計器協力会社持株会4.19
07株式会社みずほ銀行3.80
08長野計器株式会社3.00
09株式会社三井住友銀行2.80
10BNYM AS AGT/CLTS 10 PERCENT (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)2.76

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-05-18
    フォレスト・マナー・エヌ・ヴイ(Forest Manor N.V.)
    新規の大量保有報告
    4.48%
    -1.02pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+149%、1株純資産は14期で+60%。直近期のROEは12.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月871,1767.77.525.1
2014年3月1001,2738.19.425.4
2015年3月1161,4128.612.17.6
2016年3月1111,4807.79.222.6
2017年3月1781,64511.49.520.4
2018年3月1371,7828.017.023.0
2019年3月1761,8979.612.125.6
2020年3月931,0209.510.924.4
2021年3月1011,0979.513.723.1
2022年3月1281,20611.119.124.4
2023年3月1861,36114.515.325.3
2024年3月1801,55612.321.323.7
2025年3月1721,68710.715.028.3
2026年3月2171,87812.213.429.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

19名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は19名。2026/3期の役員報酬は総額214百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
小林久悦取締役会長(取締役)792,221
松本哲哉取締役社長(代表取締役)611,394
古布真也取締役 常務執行役員 営業本部長65287
木崎昭二取締役 執行役員 生産本部長63389
中野信夫取締役(常勤監査等委員)73772
多賀道正社外取締役(監査等委員)7340
植松泰子社外取締役(監査等委員)498
竹本秀一社外取締役(監査等委員)66
田島秀二執行役員
川辺哲也執行役員
中村和馬執行役員
井上浩治執行役員
残りの役員7名を開く
氏名役職年齢
山田睦彦執行役員
安田昌英執行役員
石橋勝執行役員
新居田卓史執行役員
小島正昭執行役員
石原純久執行役員
高倉俊行執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)487672217644
取締役(社内)1232323
社外取締役415154

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容324字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社10社及び関連会社1社で構成され、ガス検知警報機器の製造販売を主な内容とし、さらにこれに係わるアフターメンテナンスサービスの事業活動を展開しており、これらの事業を単一セグメントとしております。 事業の過半を占める当該事業の系統図は、次のとおりであります。 連結子会社は、次のとおりであります。 連結子会社 株式会社理研計器奈良製作所 台湾理研計器股份有限公司 理研計器商貿(上海)有限公司 理研計器(上海)進出口有限公司 RKI Instruments,Inc. RIKEN KEIKI ASIA PACIFIC PTE. LTD. RIKEN KEIKI GmbH 理研計器(常州)電子科技有限公司
経営方針・対処すべき課題1,735字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 ①経営理念 理研計器グループは「人々が安心して働ける環境づくり」を永久のテーマとして社会の発展に貢献します。 ②経営方針 理研計器グループは良き企業市民として、法令遵守と環境保全に努め社会的責任を果たします。 1.技術の開発と経営の合理性から、適正な利益を追求し、持続的な発展を目指します。 2.お客様には、高品質の製品と充実したサービスを提供し、安全な環境づくりに貢献します。 3.株主には、長期的視点に立った企業価値の向上をもって報います。 4.取引先とは、安定した取引を目指し、共存共栄を図ります。 5.従業員には、生活の安定と労働環境の向上をもって報います。 (2)目標とする経営指標 事業活動における収益性の向上と同時に、資本効率の向上を図るため、営業利益及び自己資本当期純利益率(ROE)を重視しております。 (3)中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題 今後の見通しにつきましては、為替相場の変動に加え、中東情勢やウクライナ情勢などの地政学リスク、並びに米国の通商政策による貿易摩擦等の影響により、先行き不透明な経営環境が継続するものと認識しております。 また、主要顧客である半導体業界においては、生成AI・データセンター向け需要の拡大を背景に、先端分野への投資は引き続き活発に推移しております。こうした事業機会を確実に捉えるべく、製品性能の向上及び生産体制の強化を図り、安定供給に取り組んでまいります。加えて、海外半導体市場向けには、多点テープ式ガス検知警報機器の販売を強化し、シェアの拡大に努めてまいります。 一方で、人件費及び原材料費の高騰などコスト上昇要因については、生産性の向上に加え、適切な価格改定を実施することにより、収益性の確保に取り組んでまいります。 技術開発の分野においては、ガスの可視化をはじめとする先端検知技術の開発を推進し、市場ニーズを踏まえ、競争力の維持・向上に努めてまいります。 なお、前中期経営計画期間における取り組みを踏まえ、新たな成長ステージへの移行を見据えた、「中期経営計画(2027年3月期~2029年3月期)」を新たに策定し、公表しました。 ①ビジョン ・長期経営ビジョン 安心のその先を、人と技術で創るリーディングカンパニー ~検知器メーカーから世界に安全を届けるパートナーへの進化~ ・中期経営ビジョン グローバル市場の開拓と持続的な成長を実現するための組織の強化 ②成長戦略(取り組みテーマ) a. 基盤戦略 部門間連携の強化・促進 ―バリューチェーン拡大・持続的成長のための土台として、部門間連携をより一層強化していく― ・ERPを中心とした迅速な情報共有 ・製品ラインナップの最適化 ・開発リードタイムを短縮したタイムリーな製品提供 b. 事業成長戦略 ア.顧客を含めたバリューチェーンの構築による提供価値の向上 ―バリューチェーン全体の拡大・強化を図り、顧客中心の一貫したサービス体制構築と持続的な成長を 目指す― ・製品+メンテナンスサービスの積極的提案 ・メンテナンスサービスの対応強化に向けた体制整備 イ.海外市場の積極的開拓 ―国内市場の深耕に加えて、注力領域へリソースを集中し、海外売上高比率向上を目指す― ・東アジア・北米の半導体を中心とした海外営業の強化 ・海外子会社への出向人材の育成 ・重点地域における製品認証取得と維持 ウ.技術開発による新領域開発と標準化による技能伝承 ―技術開発の領域においては、以下の4つの取り組みにより、社内の開発技能の伝承と開発促進を図る― ・営業との連携による開発成功事例のパターン化 ・開発プロジェクトのリーダー人材の育成 ・AI活用による開発工程の見える化・技能伝承 ・外部連携による物理センサー技術の深化 ③定量目標(連結) 2029年3月期 売上高   700億円 営業利益   140億円以上 ROE   10%以上 ※株主資本コストを7%と推定
事業等のリスク1,658字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)法的規制について 当社グループが取り扱うガス検知警報機器類の設置義務及び保守点検については、主に以下の法的規制があります。新たな法規制や改廃は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 これらの法的規制に関するリスクが顕在化する可能性を推測することは困難ですが、当社は業界内外からの情報収集に努め、あらかじめ備えることにより当社グループの業績への影響を抑えてまいります。 (2)製品の欠陥について 当社グループは、品質管理の国際規格に基づく製品製造並びに内部基準による保守・点検業務を行っておりますが、製品の欠陥や製品設置時の調整ミス等に起因する誤作動により、ユーザーに物的・人的損害を与える可能性があります。 また、製造物及び完成作業リスクを対象とした総合賠償責任保険に加入しておりますが、この保険が最終的に負担する賠償額を十分にカバーできるという保証はありません。 製造物責任賠償につながるような重大な製品の欠陥や調整作業ミスは、多額の費用や当社グループの評価に重大な影響を与え、業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3)研究開発について 当社グループは、電気・物理・化学など幅広い技術力をベースに、ガスセンサーの研究開発から、最先端技術を駆使した新製品の開発を最も重要な経営課題としております。 製品の開発には、ユーザーニーズに沿った使用目的・使用場所に応じた新技術開発を行っておりますが、当社グループの経営成績に寄与する保証はありません。 (4)設備投資動向の変動について 当社グループが取り扱うガス検知警報機器の需要は、主に半導体・石油化学・船舶業界等の民間設備投資、電力・ガスを含む公共設備投資の動向に左右されます。 よって、経済環境の変化による設備投資の変動は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)海外事業展開について 当社グループでは、日本における事業活動に加え、製品の輸出をはじめとする事業活動を海外にも展開しております。これらグローバルな事業展開に関するリスクとして、事業を展開している国及び地域における、政治経済情勢の悪化、輸出入・外資の規制、予期せぬ法令の改変、治安の悪化、国家間の経済制裁、テロ・戦争・感染症の発生その他の要因による社会的混乱等が考えられます。当社グループとしては、当該政治経済情勢や、各国・地域の規制動向に注視し、状況に応じた対応がとれるよう努めていますが、これらの事象の発生により、海外における当社グループの事業活動に支障をきたし、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (6)資材等の調達について 当社グループの生産活動において調達先が限られる特殊な材料、資材等を一部使用しており、代替材料の検討並びに該当材料・資材等の複数購買の推進に努めております。しかしながら、これらの供給の逼迫や遅延、価格変動等が生じた場合には、購入費用の増加、生産の遅延等により当社グループの業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (7)情報セキュリティに関するリスクについて 複雑化・高度化していく情報システムは、ハッキング、コンピューターウイルス等の外的要因や人為的ミスにより情報システムの不具合、故障、情報漏洩につながる危険性があります。当社グループにおいても同様の理由により、業務が一時的に中断し、経営成績に影響を受ける危険性があります。これらに対し当社グループでは、外部からの不正アクセスを監視・防止する措置、情報漏洩防止策や社員教育を講じており、その対策強化についても見直しを図っております。
経営成績の分析 (MD&A)5,447字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度の売上高は、主要顧客である半導体業界において生成AI・データセンター向け需要の拡大を背景に、先端分野への投資が活発な状況であったこと、海外市場において、特に北米を中心にガス検知警報機器の需要が堅調に推移したこと等から、552億1千2百万円(前連結会計年度比12.6%増)となりました。 営業利益は、主として売上が増加したことにより、124億2千5百万円(前連結会計年度比16.8%増)となりました。 営業外損益は、主として前連結会計年度に2億4千9百万円計上した為替差損が為替差益5億1千2百万円に転じたことにより、前連結会計年度1億8千8百万円の利益(純額)から当連結会計年度10億1千8百万円の利益(純額)となり、経常利益は134億4千3百万円(前連結会計年度比24.1%増)となりました。 特別損益は、主として減損損失を6千5百万円計上したことにより、前連結会計年度5億1千7百万円の利益(純額)から当連結会計年度9千1百万円の損失(純額)となりました。この結果、税金等調整前当期純利益は133億5千2百万円(前連結会計年度比17.7%増)となりました。 「法人税、住民税及び事業税」と「法人税等調整額」を合わせた税金費用は、前連結会計年度の33億4千1百万円から当連結会計年度は33億9千5百万円と、5千4百万円増加しました。この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は99億5千7百万円(前連結会計年度比24.3%増)となりました。 当連結会計年度末の資産につきましては、前連結会計年度末と比較して82億8千7百万円増加し、1,010億5千万円(前連結会計年度末比8.9%増)となりました。 流動資産につきましては、有価証券が55億7千3百万円増加、商品及び製品が10億2千6百万円増加した一方、原材料及び貯蔵品が12億9千6百万円減少、現金及び預金が8億9千2百万円減少しております。 固定資産につきましては、投資有価証券が18億5百万円増加、ソフトウエア仮勘定が12億6千7百万円増加、土地が5億1千7百万円増加、リース資産が5億5百万円増加しております。 負債につきましては、繰延税金負債が7億6千5百万円増加、リース債務が5億1千2百万円増加した一方、未払法人税等が6億7千3百万円減少、流動負債のその他に含まれる未払金が5億2千万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比較して4億7百万円増加し、156億6千6百万円(前連結会計年度末比2.7%増)となりました。 純資産につきましては、前連結会計年度末と比較して78億7千9百万円増加し、853億8千3百万円(前連結会計年度末比10.2%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ、53億7千4百万円増加し、244億7百万円(前連結会計年度末比28.2%増)となりました。 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益133億5千2百万円、減価償却費18億7千5百万円計上した一方で、法人税等の支払額39億7千5百万円があったこと等により、前連結会計年度と比べ収入が48億3千1百万円(76.7%)増加し、111億2千6百万円となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の預入による支出23億8千9百万円、有形固定資産の取得による支出15億1千万円、無形固定資産の取得による支出13億8百万円があった一方で、定期預金の払戻による収入22億2千5百万円、有価証券の償還による収入11億7千2百万円があったこと等により、前連結会計年度と比べ支出が11億6千万円(178.6%)増加し、△18億1千1百万円となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額22億9千3百万円、自己株式の取得による支出15億4千8百万円があったこと等により、前連結会計年度と比べ支出が4億2千2百万円(10.1%)増加し、△45億9千1百万円となりました。 (参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移 2022年3月期   2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 自己資本比率(%)   78.4   79.5   81.8   83.5   84.5 時価ベースの自己資本比率 (%)   159.3   165.8   201.1   127.5   131.4 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)   0.4   0.6   1.2   0.5   0.3 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   195.2   126.4   60.8   120.0   149.6 自己資本比率 :自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率 :株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ :営業キャッシュ・フロー/利払い (注1)いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。 (注2)株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式総数(自己株式控除後)により算出しております。 (注3)営業キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当社グループの事業は、各種産業用測定機器の製造・販売並びにこれらの付随業務の単一セグメントであるため、生産、受注及び販売の状況につきましては、機種別の情報を記載しております。 a.生産実績 機種別   生産高(千円)   前連結会計年度比(%) 定置型ガス検知警報機器   19,350,433   107.2 可搬型ガス検知警報機器   12,868,310   119.2 その他測定機器   1,285,609   100.0 合計   33,504,353   111.2 (注)金額の表示は、販売価格換算で表示しております。 b.受注実績 機種別   受注高 (千円)   前連結会計年度比 (%)   受注残高 (千円)   前連結会計年度比 (%) 定置型ガス検知警報機器   33,916,315   104.6   8,319,163   103.7 可搬型ガス検知警報機器   24,957,024   157.7   9,328,607   202.3 その他測定機器   1,589,670   117.4   778,831   142.7 合計   60,463,010   121.9   18,426,602   139.9 c.販売実績 機種別   販売高(千円)   前連結会計年度比(%) 定置型ガス検知警報機器   33,616,884   107.8 可搬型ガス検知警報機器   20,238,762   122.6 その他測定機器   1,356,587   100.6 合計   55,212,234   112.6 (注)総販売実績に対し販売実績が10%以上に該当する販売先はありません。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度における我が国経済は、米国の通商政策による影響が一部にみられるものの、雇用・所得環境の改善を背景に、緩やかな回復基調で推移いたしました。 世界経済は持ち直しの動きが続く一方で、欧米の通商政策や高金利の継続、為替相場の変動に加え、中東情勢やウクライナ情勢などの地政学リスクにより、先行きは不透明な状況が続いております。 当社グループを取り巻く経営環境としては、主要顧客である半導体業界において生成AI・データセンター向け需要の拡大を背景に、先端分野への投資は引き続き活発な状況にあります。海外市場においては、特に北米を中心にガス検知警報機器の需要が堅調に推移いたしました。 このような情勢の中、当社グループは顧客の品質・納品に対する要求や製品に求められる認証を適時取得しつつ、開発・生産・販売・保守にわたる一貫した価値提供体制および競争力の強化に努めております。さらに、海外シェアの拡大に向け、海外半導体業界で主流の多点テープ式ガス検知警報機器の開発や、海外子会社の体制の強化を図りました。 これらの諸施策の結果、当連結会計年度の売上高は552億1千2百万円(前連結会計年度比12.6%増)、営業利益は124億2千5百万円(前連結会計年度比16.8%増)、経常利益は134億4千3百万円(前連結会計年度比24.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は99億5千7百万円(前連結会計年度比24.3%増)となりました。 当社グループの事業は、各種産業用測定機器の製造・販売並びにこれらの付随業務の単一セグメントであるため、セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容に代えて、以下に機種別の売上の概況を記載いたします。 定置型ガス検知警報機器 定置型ガス検知警報機器は、生成AI・データセンター向け需要の増加を背景に、主要顧客である半導体業界向けの販売が好調に推移したほか、ガス業界や船舶業界向けの販売および国内の更新需要も堅調に推移しました。 また、アフターメンテナンスサービスも堅調に推移したことから、売上高は336億1千6百万円(前連結会計年度比7.8%増)となりました。 可搬型ガス検知警報機器 可搬型ガス検知警報機器は、主力機種であるポータブルガスモニター「GX-3Rシリーズ」が、国内では石油化学業界や船舶業界向けを中心に、海外では北米の幅広い業界に売上を伸ばしました。 また、アフターメンテナンスサービスも堅調に推移したことから、売上高は202億3千8百万円(前連結会計年度比22.6%増)となりました。 その他測定機器 その他測定機器の売上高は、13億5千6百万円(前連結会計年度比0.6%増)となりました。 幅広い業界並びに学術分野におけるこれまでの活用実績を、脱炭素社会実現並びに地球温暖化防止に対するソリューション提供に展開し、引き続き市場開拓に取り組みます。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資金需要の主なものは、運転資金、設備投資、法人税等の支払い、借入金の返済、配当金の支払い等であり、財源は主として自己資金(営業活動によるキャッシュ・フロー)または金融機関からの借入によっております。財務政策といたしましては、常に最適な財務比率と資金効率をバランスよく維持し、財務体質のより一層の健全化を図ることとしております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 (a)繰延税金資産の回収可能性 繰延税金資産の回収可能性は、将来の税金負担額を軽減する効果を有するかどうかで判断しております。当該判断は、収益力に基づく一時差異等加減算前課税所得の十分性、タックス・プランニングに基づく一時差異等加減算前課税所得の十分性及び将来加算一時差異の十分性のいずれかを満たしているかどうかにより判断しております。 (b)固定資産の減損処理 当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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