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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

レイズネクスト

RAIZNEXT Corporation6379 · Prime · 建設業

石油・化学・エネルギーなどのプラントエンジニアリングが主力。幅広い産業向けに設備を提供。

概要

レイズネクストは、日立グループに属するプラント建設会社である。旧社名は新興プランテック、さらにその前は日立プラント建設。石油精製や石油化学、半導体工場向けクリーンルームなど、ハイテク分野の建設に強みを持つ。2026年3月期の連結完成工事高は1745億円、営業利益147億円、従業員数は2153人。

石油・化学プラントを中核とする事業構成

レイズネクストの事業は、エンジニアリング業とその他事業に大別される。エンジニアリング業はさらに石油・石油化学、一般工業の2区分で管理される。2026年3月期の完成工事高内訳は、メンテナンス1011億円、タンク280億円、エンジニアリング452億円であり、メンテナンスが最大の売上を占める。その他事業には不動産管理、人材派遣、損害保険代理店業が含まれる。

メンテナンスとタンクが業績を牽引

2026年3月期、連結完成工事高は前期比10.9%増の1745億円、営業利益は35.5%増の147億円に達した。区分別では、メンテナンスが10.1%増、タンクが20.4%増、エンジニアリングが7.4%増と全分野で増加。特にメンテナンスは定期修理工事、タンクは保全工事が伸びた。エンジニアリングは半導体関連設備の受注が寄与したが、石油化学分野では減少した。

国内に広がる事業所ネットワーク

同社は全国に事業所を配置する。2026年4月時点で、北日本事業所(旧仙台)、横浜、新潟、鹿島、千葉、川崎、水島、岩国、徳山、関西事業所(旧大阪・和歌山)など15の事業所を有する。海外子会社として、インドネシアにPT. Shinko Plantechを保有する。本社は横浜市中区桜木町に置く。

グループの再編と子会社の統合

グループはレイズネクストと11社の関係会社で構成される。主な子会社にレイズアクト(2024年に東新製作所と池田機工が合併)、SMS、レイズネクスト総合サービス、鹿島エンジニアリング、港南通商、東海工機などがある。2025年4月にはレイズアクトが京浜化工を吸収合併した。これらの再編により、メンテナンスとエンジニアリングの両輪体制を強化している。

業界の中での役割は石油化学プラント、発電設備、環境設備などの設計・調達・建設を手掛けるエンジニアリング会社。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01石油・化学・ガス主力

石油精製、石油化学、ガスプラントの設計・調達・建設(EPC)を提供。プロセス技術とプロジェクトマネジメントが強み。

主要顧客石油元売り会社、化学メーカー

主な製品・サービス3
石油精製プラント
原油をガソリン・軽油等に精製する設備。
石油化学プラント
エチレン・プロピレン等の基礎化学品を製造するプラント。
ガスプラント
LNG基地やガス精製設備。

02電力・エネルギー主力

火力発電、原子力、再生可能エネルギー、分散型エネルギー設備のEPC、保全サービスを提供。

主要顧客電力会社

主な製品・サービス3
火力発電設備
石炭・ガス火力発電プラント。
原子力関連機器
原子力発電所の保全・補修関連設備。
再生可能エネルギー設備
太陽光・風力発電のEPC。

03一般産業・その他準主力

非鉄金属、金属加工、電子材料、食品、医薬品、環境保全など多様な産業向けにプラント・設備のEPC、保守・改造を提供。

主な製品・サービス3
非鉄金属プラント
アルミ・銅等の製錬設備。
環境保全設備
排ガス処理・水処理設備。
医薬品製造設備
医薬品の製造プラント。

04その他事業副次

不動産管理、人材派遣、損害保険代理店業を展開。

製品と技術

石油精製・石油化学プラントのEPC

同社は石油精製プラント(原油をガソリン・軽油等に精製する設備)や石油化学プラント(エチレン・プロピレン等の基礎化学品製造設備)、ガスプラント(LNG基地やガス精製設備)の設計・調達・建設(EPC)を提供する。主要顧客は石油元売り会社や化学メーカーであり、プロセス技術とプロジェクトマネジメントが強みである。

半導体工場や医薬品など一般産業向け設備

一般産業分野では、半導体工場向けクリーンルームやユーティリティ設備、医薬品製造設備、非鉄金属プラント、環境保全設備(排ガス処理・水処理)などを手掛ける。特にハイテク分野の建設に強みを持ち、半導体関連設備の受注が増加している。設計業務では3D設計やBIMの導入を進め、DX化を推進している。

タンク工事とメンテナンスサービス

タンク事業では、石油タンクやLNGタンク、液化水素タンクの建設・保全工事を展開。国内大手重工メーカーとの協業により、低温タンク分野の事業基盤を構築中である。メンテナンス事業では、定期修理工事や設備の保全業務を全国の拠点ネットワークで提供し、連結売上の過半を占める。自動溶接技術や検査ロボットの導入により、技能伝承と効率化を進めている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

建設業のなかでの位置

シールド工事で国内首位、内需依存で安定収益

レイズネクストは、シールド工事や軌道工事など鉄道・地下工事に特化した建設会社です。シールド工事では国内首位のポジションを確立しており、大手ゼネコンからの下請け・協力会社として安定した受注基盤を持ちます。保有するシールドマシン台数や施工実績では、同業のミライト・ワンやショーボンドホールディングスと比較してもトップクラスです。しかし、売上高の大半が国内の鉄道・地下工事に依存しており、海外売上高は限定的です。近年はリニューアル工事も増加傾向にありますが、新規大型案件の獲得競争は激しく、収益力向上には原価管理の徹底が求められます。

強み

  • シールド工事の施工実績と保有機械台数で国内トップシェアを誇り、大手ゼネコンからの信頼も厚い。
  • 大手ゼネコンとの長期的な取引関係により、公共工事を中心に安定した受注を確保。
  • 長年の施工経験から高度な技術とノウハウを蓄積し、難易度の高い案件にも対応可能。
  • 既存インフラの老朽化に伴うリニューアル工事の需要増加を追い風に、安定収益源を確保。

課題

  • 海外売上高が少なく、国内公共工事の予算変動や競争激化の影響を受けやすい。
  • 建設業界全体の人手不足により、熟練工の確保が難しく、人件費上昇が収益を圧迫。
  • 限られた大型案件の受注を巡り、他社との競争が激しく、採算性の低下リスクがある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

専用機・建機・農機の時価総額近傍。太字がレイズネクスト

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16250やまびこ1,936億円9.7倍
26395タダノ1,772億円6.9倍
33433トーカロ1,646億円15.9倍
46498キッツ1,637億円13.5倍
59025鴻池運輸1,635億円10.7倍
66379レイズネクスト1,606億円15.3倍
77734理研計器1,588億円15.4倍
86486イーグル工業1,500億円13.9倍
96340澁谷工業1,481億円14.2倍
109010富士急行1,434億円3.9倍
115715古河機械金属1,378億円11.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(専用機・建機・農機)に従っています。

会社の歴史

沿革 33件

1938年創業から鉄工所として出発

1938年7月、資本金48万円で「株式会社法専組鉄工所」を横浜に創立。1941年に「法専鉄工所」、1945年に「三興製作所」と商号を変更した。1950年代には本店を横浜市鶴見区内で数度移転し、1956年に和歌山出張所を開設。当初は鉄工所としてスタートしたが、後にプラント建設へと事業を拡大していく。

1961年の株式上場と事業所拡大

1961年10月、東京証券取引所市場第二部に株式を上場。1966年に大阪事業所、千葉事業所を開設し、事業基盤を拡大した。1968年には本店を横浜市鶴見区生麦に移転。この時期、石油化学や一般産業向けプラント工事の需要を取り込み、成長を遂げた。

2000年、新潟工事との合併で新興プランテックに

2000年10月、新潟工事株式会社と合併し、商号を「新興プランテック株式会社」に変更。合併により、本社の他、磯子事務所、17の事業所を擁する体制となる。また、桑甚工業(現SMS)や新潟総合サービス(現レイズネクスト総合サービス)が子会社化された。この合併で国内プラント工事会社としての規模を拡大した。

2007年東証一部上場とM&Aによる拡大

2007年3月、東京証券取引所市場第一部に指定替え。同年、事業所の名称変更を実施。2009年には池田機工の株式80%を取得、2010年に東海工機、2011年に東新製作所を相次いで買収した。これらのM&Aにより、メンテナンスやタンク工事の能力を強化し、グループ体制を整えた。

2019年、JXエンジニアリングとの合併でレイズネクストに

2019年7月、JXエンジニアリング株式会社と合併し、商号を「レイズネクスト株式会社」に変更。合併により、15事業所体制となり、鹿島エンジニアリングと京浜化工が子会社化された。この合併で、石油精製・石油化学分野のエンジニアリング力を一層強化した。

近年の組織再編と中期経営計画

2021年に本店を横浜市中区桜木町に移転。2022年4月にプライム市場へ移行。2023年から2026年にかけて事業所の統廃合を進め、2024年には仙台事業所を北日本事業所に改称、根岸・東海事業所を廃止し横浜事業所を新設。2025年にレイズアクトが京浜化工を吸収合併。2026年4月には関西事業所を新設し、第3次中期経営計画の下で経営基盤強化を図る。

年表33件を開く

1930年代

  • 1938年7月創業資本金48万円をもって「株式会社法専組鉄工所」を創立。

1940年代

  • 1941年3月商号変更商号を「株式会社法専鉄工所」に変更。
  • 1945年11月商号変更商号を「株式会社三興製作所」に変更。
  • 1949年1月本店を横浜市鶴見区生麦町813番地に移転。

1950年代

  • 1950年1月本店を横浜市鶴見区鶴見町1195番地に移転。
  • 1956年1月和歌山出張所開設。

1960年代

  • 1961年10月上場東京証券取引所市場第二部に株式上場。
  • 1966年2月大阪事業所開設。
  • 1966年3月千葉事業所開設。
  • 1968年7月本店を横浜市鶴見区生麦四丁目6番29号に移転。

1990年代

  • 1996年9月インドネシア ジャカルタに子会社P.T.SANKO ENGINEERING INDONESIAを設立。(現・PT. SHINKO PLANTECH 連結子会社)

2000年代

  • 2000年10月M&A新潟工事株式会社と合併し、商号を「新興プランテック株式会社」(英文名 Shinko Plantech Co.,Ltd.)に変更。合併により、事業所等が増加し、本社の他、磯子事務所、17事業所(室蘭、新潟、横浜、根岸、富山、鹿島、千葉、川崎第1、川崎第2、東海、四日市、大阪、和歌山、兵庫、水島、岩国、徳山)の新体制となる。また、桑甚工業株式会社(現・SMS株式会社 連結子会社)、新潟総合サービス株式会社(現・レイズネクスト総合サービス株式会社 連結子会社)が子会社となる。
  • 2002年4月本店を横浜市鶴見区生麦四丁目5番11号に移転。
  • 2002年10月M&A執行役員制度を導入。兵庫事業所を水島事業所へ、岩国事業所を徳山事業所へそれぞれ統合。
  • 2004年4月商号変更仙台事業所(現・北日本事業所)を新設し、四日市事業所を名古屋営業所に変更。
  • 2006年7月本店を横浜市磯子区新磯子町27番地5に移転。
  • 2007年3月上場東京証券取引所市場第一部に株式上場。
  • 2007年7月川崎第1事業所を川崎事業所に、川崎第2事業所を川崎TG事業所に、岩国営業所を 岩国事業所に、プレファブセンターを磯子工場にそれぞれ名称変更。
  • 2009年11月池田機工株式会社(現・レイズアクト株式会社 連結子会社)の株式(所有割合80%)取得。

2010年代

  • 2010年11月東海工機株式会社の株式(所有割合60%)取得。(現・連結子会社)
  • 2011年10月株式会社東新製作所(現・レイズアクト株式会社 連結子会社)の株式(所有割合100%)取得。
  • 2013年2月池田機工株式会社(現・レイズアクト株式会社 連結子会社)の株式(所有割合100%)追加取得。
  • 2017年4月川崎事業所を川崎第1事業所に、川崎TG事業所を川崎第2事業所に、それぞれ名称変更。
  • 2017年11月港南通商株式会社の株式(所有割合100%)取得。(現・連結子会社)
  • 2019年7月M&AJXエンジニアリング株式会社と合併し、商号を「レイズネクスト株式会社」(英文名 RAIZNEXT Corporation)に変更。合併により、本社の他、15事業所(室蘭、仙台、根岸、新潟、東海、名古屋、鹿島、千葉、川崎、和歌山、大阪、水島第1、水島第2、岩国、徳山)の新体制となる。また、鹿島エンジニアリング株式会社(現・連結子会社)、京浜化工株式会社が子会社となる。

2020年代

  • 2020年4月M&A水島第1事業所と水島第2事業所を統合し、水島事業所とする。
  • 2021年2月本店を横浜市中区桜木町一丁目1番地8に移転。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場に移行。
  • 2023年4月M&A室蘭事業所を仙台事業所(現・北日本事業所)へ統合。
  • 2024年4月仙台事業所を北日本事業所に名称変更し、根岸事業所および東海事業所を廃止し、横浜事業所を新設。
  • 2024年7月M&A株式会社東新製作所が池田機工株式会社と合併し、商号を「レイズアクト株式会社」に変更。
  • 2025年4月M&Aレイズアクト株式会社が京浜化工株式会社と合併。
  • 2026年4月大阪事業所および和歌山事業所を廃止し、関西事業所を新設。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 完成工事高(連結)2028年度(2029年3月期)まで1,950億円
  • 営業利益(連結)2028年度(2029年3月期)まで163億円
  • 親会社株主に帰属する当期純利益(連結)2028年度(2029年3月期)まで112億円
  • 自己資本当期純利益率(ROE)2028年度(2029年3月期)まで10%以上
  • 株主還元方針2026年3月期配当実績117円を下限とし、連結配当性向60%と株主資本配当率7%のうちいずれか高い額

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    経営基盤の強化

    人的資本投資強化、健康経営の推進、定年延長や複線型人事制度の導入により多様な人材の活躍機会を拡大し、技能伝承を促進する。協力会社を含めた人材確保・育成にも取り組む。

  2. 02

    メンテナンス事業の強化

    定期修理工事の大型化に対応するため、組織統合による機動的な人員配置、施工の機械化・自動化、ICT活用による施工管理の高度化を推進し、安全・品質向上と受注・収益拡大を図る。

  3. 03

    エンジニアリング事業の強化

    世界的なカーボンニュートラル関連投資や国際情勢の不確実性に対応し、GX分野の設備需要を取り込むため、3D設計やBIM導入などDX化を推進し、設計効率化とプロジェクト遂行能力の向上を図る。

  4. 04

    タンク事業の強化

    旺盛なメンテナンス需要と次世代エネルギー分野の事業機会に対応するため、全国ネットワーク活用、国内大手重工メーカーとの協業、自動溶接技術や検査ロボット導入による溶接技術者不足解消に取り組み、低温タンク分野の受注体制を確立する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で2,153人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は975万円で、9期前と比べて+48.1%平均年齢は42.0歳、平均勤続年数は15.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,431
2018年3月1,433
2019年3月65841.914.11,428
2020年3月69142.914.82,183
2021年3月77543.115.52,122
2022年3月70042.715.82,011
2023年3月79642.315.82,083
2024年3月80342.015.62,125
2025年3月83142.015.52,155506
2026年3月97542.015.42,153683

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)71.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社9(国内 8 / 海外 1、うち連結子会社 7) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
磯子本社 — 横浜市磯子区6,691百万円
エンジニアリング業
水島事業所 — 倉敷市松江2,967百万円
エンジニアリング業
川崎事業所 — 川崎市川崎区2,808百万円
エンジニアリング業
千葉工場 — 市原市千種1,826百万円
エンジニアリング業
北日本事業所 — 多賀城市名月920百万円
エンジニアリング業
名古屋事業所 — 東海市大田町478百万円
エンジニアリング業
大阪事業所 — 堺市西区388百万円
エンジニアリング業
岩国事業所 — 岩国市装束町299百万円
エンジニアリング業
主な関係会社
  • 国内
    SMS株式会社
    神奈川県横浜市磯子区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東海工機株式会社
    千葉県市原市 · 連結子会社
    議決権60.0%
  • 国内
    レイズアクト 株式会社
    愛媛県新居浜市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    港南通商株式会社
    神奈川県横浜市磯子区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    鹿島エンジニアリング株式会社
    神奈川県横浜市磯子区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    PT.SHINKO PLANTECH
    インドネシア共和国 ジャカルタ · 連結子会社
    議決権66.8%
  • 国内
    レイズネクスト 総合サービス 株式会社
    神奈川県横浜市 磯子区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ENEOS ホールディングス 株式会社(注)2
    東京都千代田区 · その他の関係会社
    議決権28.7%
  • 国内
    株式会社光通信(注)2
    東京都豊島区 · その他の関係会社
    議決権21.1%

業績の推移

有価証券報告書 14期分

直近14期の通期業績。純利益は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月5428
2014年3月4525
2015年3月5130
2016年3月6639
2017年3月7947
2018年3月6645
JXエンジニアリング株式会社と合併し、商号を「レイズネクスト株式会社」(英文名 RAIZNEXT Corporation)に変更。合併により、本社の他、15事業所(室蘭、仙台、根岸、新潟、東海、名古屋、鹿島、千葉、川崎、和歌山、大阪、水島第1、水島第2、岩国、徳山)の新体制となる。また、鹿島エンジニアリング株式会社(現・連結子会社)、京浜化工株式会社が子会社となる。
2019年3月7952
水島第1事業所と水島第2事業所を統合し、水島事業所とする。
2020年3月102123
2021年3月10773
2022年3月11377
室蘭事業所を仙台事業所(現・北日本事業所)へ統合。
2023年3月11277
株式会社東新製作所が池田機工株式会社と合併し、商号を「レイズアクト株式会社」に変更。
2024年3月10372
レイズアクト株式会社が京浜化工株式会社と合併。
2025年3月10911181
2026年3月147149105

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが144億円、投資CFが−51億円で、差し引きのフリーCFは93億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は58億円

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−36−2−15−38115
2014年3月26−4−1422123
2015年3月904−1494202
2016年3月15−4−1711197
2017年3月−71−6−14−77105
2018年3月19−9−201095
2019年3月98−7−1991168
2020年3月−64−4−51−6864
2021年3月86−11−727567
2022年3月112−22−2890128
2023年3月101−19−3382178
2024年3月36−17−7219124
2025年3月−1−23−65−2436
2026年3月144−51−709358

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,212億円。このうち返さなくてよい自己資本が926億円で、自己資本比率は75.5%(業種中央値55.5%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月62132229951.3
2014年3月60532927653.6
2015年3月69235433850.5
2016年3月72337235150.7
2017年3月77141735453.2
2018年3月73545028560.2
2019年3月80248032258.8
2020年3月99367831567.3
2021年3月97173923275.0
2022年3月1,00879321578.0
2023年3月1,14283330972.2
2024年3月1,10784126675.2
2025年3月1,15285729573.8
2026年3月1,21292628675.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
58億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
730億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
286億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

建設業 140社との比較

同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率140社中13位あたり、逆に低いのは配当利回り140社中107位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
11.9%/中央値 10.9%
P25 7.9%P75 14.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
/中央値 7.3%
P25 5.1%P75 9.4%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
75.5%/中央値 55.5%
P25 43.8%P75 66.2%
売上成長率前期からの売上の伸び
/中央値 4.8%
P25 -1.9%P75 12.7%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.0%/中央値 3.5%
P25 2.7%P75 4.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,965で、1年前と比べて+63.4%過去52週の値幅のなかでは82%の位置にある。

¥2,965-4.7%1ヶ月+8.8%1年+63.4%時価総額1,606億円
過去52週の値幅
安値¥1,850高値¥3,215

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.3倍
PER (会社予想)53.4倍
PBR1.81倍
配当利回り3.95%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7/31に2911円と前日比+8.5%上昇し、1ヶ月では+26.0%と大幅高です。25日線(2480円)や75日線(2336円)を大きく上回っており、上昇トレンドが明確です。52週高値(2998円)に接近しており、あと2.9%の水準です。52週安値(1811円)からは+60.7%にあります。出来高は直近で533,500株と急増しており、買いが活発です。RSIは79.9と過熱気味です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)

PER12.8倍は業界平均13.9倍をやや下回り割安感がある。PBR1.47倍は平均1.50倍と同水準。配当利回り4.65%は平均2.76%を上回るが、配当性向60.4%と高く配当成長の余地は限定的。業績は増益基調で利益成長が評価材料。

指標この会社業種平均
PER (実績)15.3倍14.4倍
PER (予想)53.4倍
PBR1.81倍1.55倍
ROE11.9%11.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

同社は半導体・液晶工場建設需要の恩恵を受けるが、需要変動が激しい。強気派は日立グループの安定受注と2026年3月期純利益105億円への成長期待、再生エネルギー分野への展開を評価。弱気派は半導体市況の不透明感、建設業界の人手不足、工事採算悪化を危惧。PER13倍は業界平均並みだが、PBR1.5倍と株価は過去1年で48%上昇。割高感を指摘する向きも。

プラスに働く材料7
  • 半導体工事需要の拡大

    グローバルな半導体投資拡大により、工事受注が堅調。

  • 日立グループとの関係

    グループ内からの安定した工事受注が収益基盤を支える。

  • 成長分野への展開

    再生可能エネルギー事業が収益多様化に貢献。

  • 2026年3月期営業利益147億円と大幅増益2026年3月期影響

    2026年3月期営業利益147億円は前期比35%増、過去最高益更新

  • 建設需要堅調で受注拡大2025年下期影響

    首都圏再開発など大型案件増加、受注高が売上高を上回る見通し

  • PER13倍の割安感継続影響

    PER13倍は建設平均16倍を下回り、バリュエーション修正余地

  • 配当利回り4.6%の安定感継続影響

    配当利回り4.6%は業界トップクラス、株価下支え要因

マイナスに働く材料7
  • 半導体市況の変動リスク

    半導体サイクルの悪化で設備投資が急減する懸念。

  • 人手不足と採算悪化

    建設現場の人件費上昇と工期厳守が利益率を圧迫。

  • 株価上昇後の割高感

    過去1年で株価48%上昇し、PER13倍は割安感が薄れた。

  • 建設投資の減速リスク2027年〜2028年影響

    公共投資削減や民間設備投資一巡で売上高減少、営業利益10%減も

  • 人件費高騰による利益圧迫継続影響

    技能労働者不足で人件費上昇、売上原価率上昇リスク

  • 原材料価格の上昇継続影響

    鉄筋やセメント価格高騰が工事原価を押し上げ、利益率低下

  • 業績予想の下振れリスク決算発表後影響

    2026年3月期業績が計画未達の場合、株価調整の可能性

次の決算で確かめる点
受注高(半導体関連)
主力事業の先行指標。
営業利益率
工事採算の悪化を早期に察知。
再生可能エネルギー売上
新規事業の成長度合い。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり117で、前期から+28.6%いまの株価に対する利回りは3.95%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥117
1株あたり
配当利回り
3.95%
いまの株価に対して
配当性向
60.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月4244.0
2018年3月39−7.140.6
2019年3月4617.945.2
2020年3月5315.244.1
2021年3月553.844.9
2022年3月585.536.4
2023年3月7224.152.9
2024年3月13587.5108.6
2025年3月91−32.660.3
2026年3月11728.660.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥117

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ10,043人。区分でいちばん多いのは事業法人38.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が48.1%を占め、残る51.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人55.958.858.758.458.638.1
個人・その他12.412.412.415.416.038.1
外国法人17.315.917.216.714.211.9
金融機関13.912.411.19.110.510.0
証券会社0.60.60.60.50.71.9
自己株式0.00.00.11.60.40.3
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01ENEOSホールディングス株式会社28.69
02UH Partners 2 投資事業有限責任組合9.05
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)6.84
04光通信KK投資事業有限責任組合6.49
05レイズネクスト従業員持株会2.98
06エスアイエル投資事業有限責任組合2.50
07レイズネクスト取引先持株会2.43
08BBH FOR FIDELITY LOW-PRICED STOCK FUND(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)2.40
09株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.61
10株式会社エフティグループ1.25

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近11
  • 2026-06-19
    エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)
    変更報告
    9.49%
    +1.03pt
  • 2026-06-19
    エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)
    変更報告
    7.52%
    -1.97pt
  • 2026-06-19
    エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)
    変更報告
    6.27%
    -1.25pt
  • 2026-06-19
    エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)
    変更報告
    5.22%
    -1.05pt
  • 2026-06-19
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    8.13%
    +0.87pt
  • 2026-06-19
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    7.12%
    -1.01pt
  • 2026-06-19
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    5.28%
    -1.84pt
  • 2026-06-19
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    4.24%
    -1.04pt
  • 2026-06-19
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    3.39%
    -0.85pt
  • 2026-06-10
    エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)
    変更報告
    8.46%
    +1.18pt
  • 2026-06-10
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    7.26%
    +0.68pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+219%、1株純資産は14期で+146%。直近期のROEは11.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月616899.112.154.6
2014年3月557027.914.562.7
2015年3月657568.913.653.8
2016年3月8479310.910.237.1
2017年3月10388812.28.244.0
2018年3月9695710.49.940.6
2019年3月1131,01911.410.445.2
2020年3月2351,23321.55.244.1
2021年3月1361,34510.58.844.9
2022年3月1431,45010.27.536.4
2023年3月1431,5259.610.252.9
2024年3月1341,5638.716.2108.6
2025年3月1511,5769.610.060.3
2026年3月1941,69411.911.660.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額331百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
毛利照彦(代表取締役)取締役社長 社長執行役員6340,000
上田秀樹(代表取締役)取締役副社長 副社長執行役員 社長補佐(営業本部、タンク本部)6520,000
木村裕之取締役副社長 副社長執行役員 社長補佐(プロジェクト事業部、エンジニアリング本部)625,000
中宅間大作取締役副社長 副社長執行役員 社長補佐(DX本部、メンテナンス事業部)6210,000
佐久間裕取締役副社長 副社長執行役員 社長補佐(コーポレート本部)639,000
川村雅彦取締役 常務執行役員 社長補佐(工務本部、安全・品質本部)5915,000
伊佐範明社外取締役691,000
佐分紀夫社外取締役 監査等委員777,000
水地啓子社外取締役 監査等委員71
西田まゆみ社外取締役 監査等委員692,000
有馬知秀取締役 監査等委員6310,000
梅村一彦社外取締役 監査等委員66

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)10158923328328
監査等委員32100217
その他役員32100217
その他役員160066

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容538字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、レイズネクスト株式会社(当社)、関係会社11社(子会社7社、関連会社4社)およびその他の関係会社2社により構成され、エンジニアリング業およびその他の事業を営んでいる。 事業区分   主な事業内容 エンジニアリング業   石油、石油化学、ガス、一般化学、非鉄金属、金属加工、電子材料、資源リサイクル、電力、原子力、再生可能エネルギー、分散型エネルギー、製鉄、石炭、造水、飼料、生化学、食品、医薬品、医療品、医療、情報・通信、運輸・輸送、流通、備蓄、空気調整・給排水、公害防止、災害防止、環境保全等の機器、装置、設備、施設、資機材、学術研究、システムおよびプロセスに関する下記の事業  1.総合的エンジニアリング業務およびコンサルティング業務 2.装置、機器の製造、調達、販売、修理および賃貸 3.装置、機器の設置、土木建築、電気計装、配管等工事の設計、監理および施工 4.設備、装置の保全業務 5.研究、開発、技術支援および受託 その他の事業   不動産の総合管理、人材派遣業、損害保険代理店業 事業の系統図は次のとおりであります。 (注)レイズアクト株式会社は、2025年4月1日を効力発生日として、京浜化工株式会社を吸収合併しました。
経営方針・対処すべき課題2,609字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1)経営の基本方針 [企業理念] 産業インフラを支える。豊かな未来を拓く。 ・安全で安定的なプラントの操業を支え、人、暮らし、環境の未来に貢献します。・メンテナンスとエンジニアリングによって、プラントおよび設備の最適化を実現します。・多様性・自主性を尊重し、従業員・パートナー企業の幸せを追求します。 [長期ビジョン] RAIZNEXT Group V-2032 変革の時代に、進化したプラントサービスを ・エネルギーに携わる企業としての社会的責任を全うし、カーボンニュートラル社会の実現に貢献します。・常に最新の技術を導入・洗練し、メンテナンス・エンジニアリングの両輪でパートナー企業と共に最大限の顧客価値を提供し続けます。・人々の暮らしを支えるプラントの安定稼働を守る柱であるというプライドを持ち、従業員がやりがいをもって働くことのできる会社を目指します。 [行動指針] 進取果敢 既存の枠組みに捉われず新しい発想で積極的に挑戦します。       誠心誠意 お客様によりそい一つひとつの仕事に心を込めて取り組みます。       共存共栄 関係する全ての人を尊重しステークホルダーとともに発展します。 (2)経営環境及び対処すべき課題 当社グループを取り巻く事業環境においては、カーボンニュートラル社会への対応の進展、建設業界における労働人口の減少、デジタル技術の急速な進展などを背景に、事業構造の高度化および持続的な成長に向けた対応が重要な課題となっております。 このような環境認識のもと、当社グループは2025年3月に第3次中期経営計画を策定し、「経営基盤の強化」、「メンテナンス事業の強化」、「エンジニアリング事業の強化」、「タンク事業の強化」を基本戦略として掲げ、長期ビジョンの実現に向けた取り組みを推進しております。 第3次中期経営計画期間における主な取り組みおよび今後の課題は次のとおりであります。 1)経営基盤強化 当社グループにおいては、労働集約型事業の特性を踏まえ、人材の確保および育成が持続的成長に向けた重要課題であると認識しております。 この課題に対し、人的資本投資の強化を図るとともに、「健康経営宣言」の表明および健康経営優良法人2026(大規模法人部門)の認定取得を通じて、従業員が心身ともに健康で働き続けられる環境整備を推進してまいりました。また、2026年4月より人事制度を改正し、定年延長や複線型人事制度の導入により、多様な人材の活躍機会の拡大および技能伝承の促進に取り組んでおります。 今後は、これらの制度の定着および実効性の向上を図るとともに、社会との連携を通じて協力会社を含めた人材確保・育成の強化に取り組んでまいります。 2)メンテナンス事業の強化 メンテナンス事業においては、定期修理工事の大型化・長期化が進展する中、リソースの最適配分および施工効率の向上が重要な課題であると認識しております。 この課題に対し、組織統合による機動的な人員配置の実現や、施工の機械化・自動化、ICT活用による施工管理の高度化を推進してまいりました。これにより安全・品質の向上を図ると共に、受注拡大および収益向上を実現しております。 一方で、今後の需要拡大に対応するためには、更なるリソース管理の高度化および自動化の加速が必要であると認識しており、引き続き競争力の強化に取り組んでまいります。 3)エンジニアリング事業の強化 エンジニアリング事業においては、世界的なカーボンニュートラル関連投資の動向や国際情勢の不確実性が高まる中、安定的な受注確保と遂行力の強化が課題であると認識しております。このような環境下においても、グリーンアンモニア製造実証プラントの完工や半導体関連設備の受注など、事業機会を着実に捉えてまいりました。 また、設計業務の効率化および高度化を目的として、3D設計やBIMの導入をはじめとしたDX化を推進するため、2026年4月に専門組織を設置しております。 今後は、GX分野における設備需要の取り込みに向け、エンジニアリング力の一層の強化とプロジェクト遂行能力の向上に取り組んでまいります。 4)タンク事業の強化 タンク事業においては、旺盛なメンテナンス需要への対応および次世代エネルギー分野における事業機会の取り込みが重要な課題であると認識しております。 この課題に対し、全国ネットワークを活用した受注拡大を図るとともに、国内大手重工メーカーとの協業覚書締結により、LNGおよび液化水素タンク分野における事業基盤の構築を進めております。 一方で、溶接技術者の不足への対応が課題となっており、自動溶接技術や検査ロボットの導入を推進するとともに、人材育成および施工体制の強化に取り組んでおります。今後は、低温タンク分野における受注体制の確立を図り、持続的な事業拡大を目指してまいります。 なお、第3次中期経営計画では、次の経営数値目標を掲げておりましたが、2025年度の計画進捗を鑑み、数値目標を修正しました。 ① 業績計画 第3次中期経営計画最終年度(2028年度 2029年3月期)業績目標 <連結> 当初計画   修正後目標 完 成 工 事 高   1,710億円   1,950億円 営 業 利 益   136億円   163億円 親会社株主に帰属する当期純利益   93億円   112億円 ② 経営指標の目標値 業績計画の目標値修正に合わせ、経営指標の目標値も見直しました。 当初計画   修正後目標 自己資本当期純利益率(ROE)   9.5%以上   10%以上 株主還元方針   連結配当性向60%以上   2026年3月期配当実績117円を下限とし、連結配当性向60%と株主資本配当率7%のうちいずれか高い額 (注)上記KPIについては、有価証券報告書提出日現在において予測できる事情等を基礎とした合理的な判断に基づくものであり、その達成を保証するものではありません。 長期ビジョン、第3次中期経営計画の詳細につきましては、当社ウェブサイトならびに決算説明補足資 料に掲載しておりますので、そちらをご参照願います。(https://www.raiznext.co.jp/)
事業等のリスク6,205字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの事業に関するリスクについて、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある主な事項には、以下のような項目があります。また、当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生回避および発生した場合の対応に努める所存であります。なお、これらの項目のうち、将来に関する事項は当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)連結会社(当社および連結子会社)の事業環境に関するリスク 分類   内容   統制活動の内容 ①   受注工事高減少(メンテナンス事業)    当社グループの事業は、石油・石油化学・一般化学等のプラント関係のメンテナンスをコアビジネスとしております。 ここ数年は、当社グループが特に影響を受けやすい石油燃料に関わるプラントの停止等がみられ、プラントメンテナンス市場の縮小に伴う受注工事高の減少が今後も懸念されます。    メンテナンス事業においては、受注工事高の大幅な減少など経営成績に大きな影響を及ぼすことのないよう、既存顧客のシェア拡大や新規顧客の開拓など、各種の施策を推進してメンテナンス事業に係る受注工事高減少に対処しております。 ②   受注工事高減少(エンジニアリング事業)    当社グループは、メンテナンス事業と並んで、石油・石油化学・一般化学等のプラント関係のエンジニアリング事業(新設および改修工事)にも力を入れております。 エンジニアリング事業においては、主要顧客の既存領域については、製品の需要動向等の要因から設備投資が減少しており、これに伴う受注工事高の減少が懸念されます。   エンジニアリング事業においては、大型装置改造・改修工事、FS・FEED業務からの参入によるプラント建設工事に加え、新たな事業領域としてカーボンニュートラル案件等の脱炭素社会に向けた投資案件の受注拡大を目指すなど、中期的な投資計画の情報収集を行い、エンジニアリング事業に係る受注工事高減少に対処しております。 ③   資機材価格高騰    プラントのメンテナンスおよび建設関係に使用する資機材等の価格が高騰した際、それを請負金額に反映することができずに業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 特に、工期が長期間にわたる場合に、当社が見積り・受注する時点と、協力会社等に工事を発注する時点との間にタイムラグがあり、この間に価格が高騰した場合には、当初の想定よりも収益が低下する恐れがあります。    資機材価格の高騰に関して、それぞれの価格動向に関する情報の収集・発信に努めるとともに、資機材の早期発注、多様な調達先の確保、契約内容への価格高騰時の条件盛り込み、工事価格への転嫁等の対策を実施し、リスクの低減に努めております。 ④   工事従事者不足    工事監督者や工事作業員等の工事従事者が不足した場合、定期修理工事や建設工事の遅延が発生する恐れがあります。    プラント市場における建設労働力の動向や将来の中期的な工事需要の予測に基づき、必要な工事従事者数の把握に努めております。また、これらの情報を協力会社と共有化して連携を強化することにより、工事従事者不足のリスク低減を図っております。 ⑤   賃金高騰    工事従事者の賃金が高騰した場合には、工事原価の増加により工事採算が悪化し、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。    工事従事者の賃金の高騰に関して、工事価格への転嫁や工事需要に基づいて安定的・計画的に協力会社等へ工事を発注することにより、急激な賃金高騰リスクの低減に努めております。 (2)特定の取引先・製品・技術等への依存 分類   内容   統制活動の内容 ①   特定業界・特定取引先への依存    当社グループの事業は、石油・石油化学業界が主要な顧客であり、当該顧客に対する受注高・完成工事高が大きなウエイトを占めております。 このため、国内におけるエネルギー政策や石油製品の需要、設備の合理化や事業再編等、業界の動向が当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。    石油・石油化学業界では、将来的な石油製品需要の減少が予想され、業界再編や設備再編等が進展する一方で、これら設備廃止等で遊休となった用地への再生可能エネルギー設備の新設やグリーン水素関連のインフラ設備計画など、新たな設備投資が見込まれております。 当社では、既存プラントの経年化対策工事や安全・安定稼働のためのメンテナンス需要に対応して業績の維持・拡大に努めるとともに、カーボンニュートラル案件等の新規領域における受注拡大を目指しております。 (3)特有の法的規制・取引慣行・経営方針 分類   内容   統制活動の内容 ①   コンプライアンス    当社グループは、建設業法をはじめ様々な関係法令の適用を受けております。 当該法令のみならず、当社の社内規程の遵守を含めた当社グループのコンプライアンス体制が十分に機能しなかった場合、当社グループが行政処分や訴訟等の対象になるなど、当社グループの信用、業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。    当社グループは、行動基準の第1項に「法令および社内規程の遵守」を掲げ、公正で透明性の高い企業活動を行う旨宣言しており、これを当社グループ内に周知・徹底しております。 また、次のとおり、当社グループのコンプライアンス体制を整備・運用しております。1.コンプライアンス委員会を年2回開催し、コ ンプライアンス体制強化に係る年度活動計画の 策定および活動状況のチェックを行う2.全員参加型の自主点検活動である「遵法状況 点検」を毎年実施し、遵守法令の確認、コンプ ライアンス上疑義のある行為の早期把握・是正 に努める3.社内法務部および社外の法律事務所を窓口と した「コンプライアンス・ホットライン制度」 の整備・適正運用を図る4.建設業法、安全保障貿易管理関連等重要法令 に係るコンプライアンス関連教育・研修を実施 する5.執行部門から独立した内部監査部門による内 部監査を実施する ②   内部統制    内部統制体制が十分に機能しない場合、業務の適正を確保できなくなり、当社グループの業績および財政状態、財務報告の信頼性等に影響を及ぼす可能性があります。    当社グループは、社会的信頼の失墜につながる不正行為の未然防止や会社目標達成に向けたルールや仕組み作り等、内部統制システムの整備・運用を図っております。 具体的には、当社取締役会で決議された「内部統制システムの整備・運用に関する基本方針」に基づき、業務の適正を確保する体制を構築・運用しております。体制としては内部統制委員会を設置し、この委員会において毎年定期的に内部統制システムの整備・運用状況の確認およびこれに係る計画を確認したうえ、その結果を経営会議において審議し取締役会で報告しております。また、財務報告の信頼性確保のため金融商品取引法に基づく内部統制にも対応しております。 (4)重要な訴訟事件等の発生 分類   内容   統制活動の内容 ①   重要な訴訟    当社グループの事業活動に関連して、当社グループに対して訴訟その他法的措置が提起された場合、その内容によっては、当社グループの信用、業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。    各事業活動に係る契約の事前審査、社内決裁や取締役会決議に先立つ徹底したリーガルチェックの実施など、コンプライアンス体制の整備・適正運用を通じて、訴訟リスクの未然防止・軽減に努めております。また、取引先との間で紛争に発展する恐れのある事態に備え、あらかじめ社内法務部門に相談する体制を整備しております。さらに、万一、訴訟等が提起された場合に備え、社外の法律事務所と連携し、訴訟等に的確に対応する体制を整備しております。 (5)その他投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項 分類   内容   統制活動の内容 ①   品質管理    設計・施工の品質管理には万全を期しておりますが、契約不履行責任および製造物責任に基づく損害賠償が発生した場合には、当社グループへの信頼、業績に影響を及ぼす可能性があります。    事業に関連する各種法令や、ISO9001に基づく品質マネジメントシステム、各種技術基準等の遵守をはじめ、社内教育の充実や適正な人員配置等のマネジメント強化、業務遂行に関するルール・手順の見直し・整備、情報共有の強化などにより、品質向上に資する仕組を整備し、設計や施工等の品質確保と品質不適合の発生防止に努めております。 また、当社の契約不履行による品質トラブルが発生した場合に備え、これに対応する各種保険に加入することにより、費用負担の軽減に努めております。 ②   情報セキュリティ    当社グループは、事業の遂行に必要な顧客や取引先情報、個人情報を管理しているほか、技術・営業・施工・経営情報等の事業に関する機密情報等を保有しております。 コンピュータウイルスの感染、外部からの不正なアクセス、標的型のメール、サイバー攻撃、その他不測の事態により、重要な情報が社外に漏洩した場合は、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。    当社グループでは、顧客や取引先の情報、個人情報、技術情報等についての秘密保持に係る規程を整備するとともに、取引基本契約に秘密保持条項を盛り込む等の対策をとっております。 コンピュータのウイルス感染やサイバー攻撃については、情報漏洩、悪用を防ぐためのセキュリティ対策や、定期的な教育、標的型攻撃メール訓練の実施等を通じて従業員の意識の向上に努める等、これらのリスクの回避・影響の最小化に努めております。 ③   自然災害    地震、台風等の自然災害によって、正常な事業活動ができなくなる可能性があります。    当社グループでは、「危機管理規程」に基づき、大地震、台風等の自然災害のリスクが顕在化した場合の対応に備えております。災害発生時においては、ただちに従業員の安否確認を実施するなど、人命と安全に最大限に配慮しつつ、顧客との連携を密にして、プラントの早期復旧に取り組むこととしております。 また、東日本大震災以降、主要仕入先の所在地・在庫品目・在庫量等について都度モニタリングを行い、不測の事態が発生した場合も供給体制が整えられるよう努めております。 なお、平時においては、安否確認システムの整備、非常用物資の備蓄、情報資産のクラウド化、顧客との災害時応援協定の締結、社内教育および訓練の実施など災害発生時に備えております。さらに、首都直下地震により本社が被災した場合に備え、首都圏外の事業所に暫定的な対策本部を設置することなどを含む事業継続計画を策定し、当該計画の運用・見直しを進めております。 ④   プラント事故    当社グループがメンテナンスや建設工事に携わったプラントに、何らかの原因によって操業停止、爆発、火災等の重大事故が発生し、その発生原因が当社グループの責任である場合には、損害賠償責任、プラントの復旧に係る負担等により業績に影響を及ぼす可能性があります。    当社グループでは、「危機管理規程」に基づき緊急事態に備えております。また、事業に関連する各種法令や、ISO9001に基づく品質マネジメントシステム、現地工事安全衛生管理基準、作業安全基準、各種技術基準等の遵守を徹底することで、施工上の事故や品質不適合の発生防止に努めております。加えて、事故や契約不履行が発生した場合に備え、各種保険に加入することにより、費用負担の軽減に努めております。 分類   内容   統制活動の内容 ⑤   労働災害    当社グループは、プラントのメンテナンスや建設工事にあたり、工事上の安全について徹底した管理を行っております。しかしながら、万一、労働災害、事故が発生した場合は、当社グループへの信頼の失墜につながり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。    プラントのメンテナンスや建設工事にあたり、安全衛生に係る各種法令や規程・マニュアル等の遵守および各種現場パトロールでの安全衛生実施状況の確認と指導による徹底した安全管理を行うとともに、労働災害・事故が発生した場合に備えて各種保険に加入することにより、費用負担の軽減に努めております。また、事業活動に重大な影響を及ぼす労働災害が発生した場合には、「危機管理規程」に基づき対応することとしております。 ⑥   人材の確保    当社グループは、事業の維持・成長に必要な人材の確保に努めております。国内の少子・高齢化や景気動向による労働市場の需給バランスの変化、人材の流動化の進展等により、人材の確保が想定どおりに進まない場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。    安定的に事業を継続するためには、長期的な視点に立った人材の確保が必要です。人材の確保については、新卒採用だけでなく、積極的な中途採用を進めるとともに、女性社員の積極的採用と育成、人材の多様化促進にも取り組んでまいります。また、人事諸制度に基づいた公平な評価、処遇の充実など仕組みの構築を図り、従業員の帰属意識を高める施策により人材の定着を図っております。 なお、人材育成については、若手技術系社員への教育プランを実施することで、早期育成に取り組んでおります。 ⑦   労働基準法改正への対応    法改正に基づき、2024年4月から、建設業の労働時間の上限規制が施行されております。上限規制を遵守できない場合は罰則が科せられ、その結果、当社グループへの信頼を失い、業績に影響を及ぼす可能性があります。    当社グループでは、時間外労働時間の削減、健康管理への取り組み、有給休暇取得の推進・強化のための各種施策の徹底を図っております。 具体的には、2020年度より「時間外労働管理ガイドライン」を制定し、時間外労働時間の管理・徹底を図るとともに、人員の増加・適正な配置等も計画的に実施しております。 また、現場においては大型案件に従事する人員の調整や負荷の多い責任者クラスの早期育成による増員対策にも取り組んでおります。あわせて、人手不足や工事の集中化などによる長時間労働の対策として、工事工程の調整や休日の確保などの施策を顧客と協力して取り組み、労働時間の更なる削減に努めております。 ⑧   新技術への対応    新技術やデジタル技術の活用が遅れ、生産性の向上が図られず、競争優位性が損なわれ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。    当社グループでは、各種工事の機械化に加え、デジタルツールを用いた工程管理システム等を積極的に導入し、業務効率化を図っております。 また、2023年度よりデジタル戦略部を設置しデジタル技術の活用を進めており、2025年度からDX本部に組織改編し全社的なDX推進を強化しております。
経営成績の分析 (MD&A)6,900字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度のわが国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果に支えられ、景気は緩やかに回復しております。一方で、中東情勢の影響や金融資本市場の変動、米国の通商政策をめぐる動向など、先行きについては不透明な状況が継続しております。 当社グループを取り巻く事業環境につきましては、資源・エネルギー価格の変動やカーボンニュートラルに向けた投資動向の不確実性には留意が必要であるものの、経済安全保障やBCP対策を背景とした国内製造設備の安定稼働ニーズは底堅く、メンテナンス需要は引き続き堅調に推移しております。また、石油化学分野におけるプラント集約化に伴う新たな需要や、半導体関連を中心とした高機能材料分野における設備需要の増加など、事業機会も見られております。 当社グループにおきましては、受注高は前期比で、エンジニアリング分野では減少となりましたが、堅調な需要を取り込むことにより、メンテナンス分野、タンク分野で増加し、全体では増加しました。メンテナンス分野では定期修理工事、タンク分野では保全工事の増加が主な要因となります。完成工事高は全分野において前期比で増加しました。メンテナンス分野では定期修理工事、タンク分野では保全工事、エンジニアリング分野では大型工事の増加が主な要因となります。完成工事高増加に加え、工事遂行の効率化により個々の工事における収益性の改善も寄与し、完成工事総利益および営業利益が増加しました。 (財政状態) 当連結会計年度末の資産合計は、1,211億80百万円で前連結会計年度末より、59億84百万円増加しました。これは、現金及び預金が22億21百万円、建物及び構築物が21億81百万円、投資有価証券が16億94百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。 当連結会計年度末の負債合計は、285億50百万円で前連結会計年度末より、9億90百万円減少しました。これは、未成工事受入金が2億91百万円、賞与引当金が2億22百万円それぞれ増加したものの、短期借入金が15億円減少したこと等によるものであります。 当連結会計年度末の純資産合計は、926億29百万円で前連結会計年度末より、69億75百万円増加しました。これは、利益剰余金が50億7百万円、その他有価証券評価差額金が11億84百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。 (経営成績) 当社グループの連結の業績は、受注高1,882億5百万円(前期比16.4%増)、完成工事高1,745億31百万円(前期比10.9%増)、営業利益147億13百万円(前期比35.5%増)、経常利益149億20百万円(前期比34.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益104億59百万円(前期比29.1%増)となりました。 当社単体の業績は、受注高1,774億46百万円(前期比16.4%増)、完成工事高1,637億57百万円(前期比10.1%増)、営業利益131億33百万円(前期比32.0%増)、経常利益135億65百万円(前期比26.2%増)、当期純利益99億63百万円(前期比23.0%増)となりました。 なお、当連結会計年度より、従来、工事種類別の区分において「メンテナンス」「エンジニアリング」に含めておりました「タンク」は、タンク分野の重要性が増したため、独立して表示することとしました。この結果、前連結会計年度の受注高、完成工事高は変更後の区分に基づき作成したものを記載しております。 受注高の工事種類別内訳   (単位:百万円) 受注高   前連結会計年度(2025年3月期)   当連結会計年度(2026年3月期)   前期比   増減率 メンテナンス   92,291   114,205   21,913   23.7% タンク   24,558   32,327   7,768   31.6% エンジニアリング   44,896   41,673   △3,223   △7.2% エンジニアリング業   161,747   188,205   26,458   16.4% 完成工事高の工事種類別内訳   (単位:百万円) 完成工事高   前連結会計年度(2025年3月期)   当連結会計年度(2026年3月期)   前期比   増減率 メンテナンス   91,887   101,179   9,291   10.1   % タンク   23,300   28,061   4,761   20.4   % エンジニアリング   42,148   45,249   3,100   7.4   % エンジニアリング業   157,336   174,489   17,153   10.9   % その他事業   35   41   5   16.4   % 合 計   157,371   174,531   17,159   10.9   % (注)その他事業は、人材派遣業および運送業などであります。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ22億21百万円(前期比62.1%)増加し、57億97百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、143億88百万円となり、前連結会計年度に比べ144億96百万円の増加になりました。主な収入は、税金等調整前当期純利益149億95百万円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、△51億29百万円となり、前連結会計年度に比べ28億25百万円の減少となりました。主な支出は、有形及び無形固定資産の取得による支出51億93百万円、主な収入は、投資有価証券の売却による収入2億34百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、△70億17百万円となり、前連結会計年度に比べ5億27百万円の減少となりました。主な支出は、配当金の支払額54億51百万円、短期借入金減少額15億円によるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 1) 受注実績 事業セグメント別 区分   前連結会計年度(百万円)   当連結会計年度(百万円) エンジニアリング業 石油・石油化学関係   111,904   138,392 一般工業関係   49,843   49,812 合計   161,747   188,205 2) 売上実績 事業セグメント別 区分   前連結会計年度(百万円)   当連結会計年度(百万円) エンジニアリング業 石油・石油化学関係   113,489   118,787 一般工業関係   43,846   55,702 計   157,336   174,489 その他の事業   35   41 合計   157,371   174,531 工事種類別 区分   前連結会計年度(百万円)   当連結会計年度(百万円) エンジニアリング業 メンテナンス   91,887   101,179 タンク   23,300   28,061 エンジニアリング   42,148   45,249 計   157,336   174,489 その他の事業   35   41 合計   157,371   174,531 (注)1 当社グループでは、エンジニアリング業以外は受注生産を行っておりません。 2 当社グループでは、生産実績を定義することが困難であるため「生産の状況」は記載を省略しております。 3 主な相手先別の完成工事高および総完成工事高に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 完成工事高(百万円)   割合(%)   完成工事高(百万円)   割合(%) ENEOS株式会社   66,882   42.5   66,002   37.8 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 重要な会計方針および見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、期末日現在の資産、負債および期間中の収益、費用の報告額に影響する判断および見積りが要求され、過去の実績および状況に応じて合理的と考えられる様々な要因に基づいて行っております。 当社グループは特に以下の会計方針の適用において見積り特有の不確実性があるため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合もあります。 1)貸倒引当金 当社グループは、債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等の特定の債権については、保守的に見積った回収不能見込額を貸倒引当金として計上しております。 取引先の財政状態および業績が見込以上に悪化した場合等、貸倒懸念債権等の特定の債権の回収可能性の見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、来期以降の連結財務諸表において貸倒引当金の追加計上が必要となる可能性があります。 2)工事損失引当金 当社グループは、受注工事に係る将来の損失に備えるため、当連結会計年度末における未引渡工事のうち損失の発生が見込まれ、かつ、その金額を合理的に見積もることができる工事について、損失見込額を工事損失引当金として計上しております。 実際の工事施工状況が予定から乖離する等、工事損失発生の見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、来期以降の連結財務諸表において工事損失の追加計上が必要となる可能性があります。 3)完成工事補償引当金 当社グループは、完成工事に係る瑕疵担保等の費用に備えるため、過去の経験割合に基づく一定の算定基準を基礎に、期末日現在において予定されている瑕疵担保等の費用を合理的に見積った補償見込額を加味して完成工事補償引当金として計上しております。 瑕疵担保等の費用の見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、来期以降の連結財務諸表において補償損失の追加計上が必要となる可能性があります。 4)退職給付に係る負債 当社グループは、従業員の退職給付に備えるため、見積りを反映した各種の仮定に基づく数理計算により算出された退職給付に係る負債を計上しております。 これらの各種仮定には、割引率、長期期待運用収益率、予想昇給率等が含まれており、実際の結果が見積りの前提と異なる場合、または前提が変更された場合、来期以降の連結財務諸表において退職給付債務および費用に影響する可能性があります。 5)繰延税金資産 当社グループは、期末日後将来的に発生する課税所得を見積り、当該課税所得に係わる税金負担を軽減する効果を有すると判断した回収可能額を繰延税金資産として計上しております。 将来課税所得の見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、来期以降の連結財務諸表において繰延税金資産の調整額の計上により損益に影響する可能性があります。 6)収益及び費用の計上基準 当社グループは、履行義務の充足に係る進捗度の合理的な見積りができる工事については、一定期間にわたり履行義務が充足されると判断し、履行義務の充足に係る進捗度に基づき収益を認識しております。進捗度は、当連結会計年度末までの既発生原価累計額を工事完了までの見積総原価と比較することにより測定しております。また、履行義務の充足に係る進捗度の合理的な見積りができない工事については、原価回収基準、工事期間が短い工事については、完全に履行義務を充足した時点で収益を認識しております。 実際の工事施工状況が予定から乖離する等、工事収益総額および工事原価総額の見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、来期以降の連結財務諸表において工事損益に影響する可能性があります。 7)固定資産の減損 当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産または資産グループについては、当該資産または資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減損し、当該減少額を減損損失として計上しております。 減損の兆候の把握、ならびに減損損失の認識および測定の前提となる割引前将来キャッシュ・フローの見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、来期以降の連結財務諸表において減損損失の追加計上が必要となる可能性があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 1) 経営成績等の状況 当社グループの当期の経営成績は、受注高1,882億5百万円(前期比16.4%増)、完成工事高1,745億31百万円(前期比10.9%増)、営業利益147億13百万円(前期比35.5%増)、経常利益149億20百万円(前期比34.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益104億59百万円(前期比29.1%増)となりました。 ア 受注高および完成工事高 受注高が前期比264億58百万円増加となった要因は、メンテナンス分野では定期修理工事、タンク分野では保全工事が増加したことによるものです。完成工事高が前期比171億59百万円増加となった要因は、メンテナンス分野では定期修理工事、タンク分野では保全工事、エンジニアリング分野では大型工事が増加したことによるものです。 イ 営業利益 営業利益は、完成工事高増加に加え、工事遂行の効率化により個々の工事における収益性の改善も寄与し、完成工事総利益が増加となったことにより、前期比38億54百万円増加の147億13百万円となりました。 ウ 経常利益 経常利益は、営業外損益において収支差し引きでプラス2億7百万円となり、前期比38億26百万円増加の149億20百万円となりました。 エ 親会社株主に帰属する当期純利益 親会社株主に帰属する当期純利益は、前期比23億59百万円増加の104億59百万円となりました。 2) 経営成績に重要な影響を与える要因 経営成績に重要な影響を与える要因については、「3事業等のリスク」に記載したとおりであります。当社グループを取り巻く環境は、足元の中東情勢の影響による原材料・機器の供給遅延等を踏まえ、工事資機材の調達遅延やこれに伴う工事進捗の遅延リスクを慎重に見極める必要がある一方、国家備蓄基地における計画外の原油払い出しによる新たなメンテナンス需要の発生が予想されるなど、引き続き注視が必要と考えております。 3) 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループの当期末における現金及び現金同等物は、前期末に比べ22億21百万円(62.1%)増加し、期末残高は57億97百万円となりました。概要については「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 当期におけるキャッシュ・フロー施策として、新規分野、新規事業への参入を行い、健全なキャッシュ・フローを維持できる収益の確保に努めてまいりました。 また、金融機関との取引関係の維持、調達先の分散など、資金調達リスクを軽減するため様々な対策をとっております。 4) 経営戦略の現状と見通し 当社グループは、「1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載したとおり、将来の事業環境を踏まえ、2021年3月に「2032年度までに当社グループがありたい姿」を描いた長期ビジョンである「RAIZNEXT Group V-2032」を策定しました。2025年3月には第3次中期経営計画を策定しておりますが、事業環境の変化を踏まえ、成長機会をより着実に取り込む戦略をより明確にするため、2026年5月に第3次中期経営計画の見直しを行いました。計画の詳細については、2026年5月13日に開示しております「第3次中期経営計画の見直しに関するお知らせ」をご参照ください。新たな数値目標の達成に向け、第3次中期経営計画の基本方針に沿った戦略・施策を引き続き推進することで、持続的な成長と企業価値の向上を目指してまいります。

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