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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

NISSHA

Nissha Co., Ltd.7915 · Prime · その他製品

産業資材、ディバイス、メディカルテクノロジーの3セグメントに加え、その他事業(医薬品・出版印刷等)を持つ複合企業。

概要

NISSHA株式会社は、1946年に日本写真印刷として創業した樹脂加工と加飾技術を核とする総合メーカーである。プラスチック成形品、タッチセンサー、医療機器の開発製造受託(CDMO)など、産業資材・ディバイス・メディカルテクノロジーの3セグメントで事業を展開する。2024年12月期の連結売上高は1956億円、連結従業員数は5305名。本社は京都市中京区に置き、東京証券取引所プライム市場に上場している。

加飾技術から派生した3つの事業セグメント

NISSHAの事業は産業資材、ディバイス、メディカルテクノロジーの3セグメントで構成される。産業資材は、プラスチック成形と同時に加飾や機能を付与するIMD(インモールドデコレーション)、IML(インモールドラベル)、IME(インモールドエレクトロニクス)を主力とする。金属蒸着紙では世界トップのマーケットシェアを有する。ディバイスはフィルムタッチセンサーやフォースセンサー、ガスセンサーを手がけ、タブレットや業務用端末向けに供給する。メディカルテクノロジーは、低侵襲手術機器や医療用ウェアラブルセンサーのCDMOを欧米中心に展開し、自社ブランド品も製造販売する。

38の国と地域に広がる生産・販売拠点

連結子会社66社と関連会社3社からなるグループは、世界38の国と地域に生産・販売拠点を持つ。主要な海外子会社には、米国のNissha USA, Inc.やEimo Technologies、欧州のNissha Europe GmbHやNissha Metallizing Solutions N.V.、アジアでは中国の広州日写精密塑料有限公司、マレーシアのNissha Precision Technologies Malaysia Sdn. Bhd.などがある。地域別では売上の約半分が海外市場から生まれている。近年はメキシコやブラジルにも進出し、現地生産を拡大している。

売上高1956億円、営業利益率2.81%の収益構造

2024年12月期の連結売上高は1956億円、営業利益は55億円、営業利益率は2.81%である。セグメント別では産業資材が763億円で全体の39%を占め、ディバイスが584億円(30%)、メディカルテクノロジーが471億円(24%)、その他が130億円(7%)である。営業利益では産業資材が37億円、ディバイスが21億円、メディカルテクノロジーが20億円。ディバイスは前期比で増益となったが、産業資材とメディカルテクノロジーは減益。原材料高や新製品の立ち上げ費用が利益を圧迫している。

長期ビジョンに掲げる売上高3000億円への道筋

NISSHAはサステナビリティビジョンとして、売上高3000億円(うちメディカル分野1500億円)、ROE15%、営業利益率12%を目標に掲げる。2024年から第8次中期経営計画を運用し、メディカル・モビリティ・サステナブル資材への注力を打ち出している。M&Aも積極的に活用し、2024年には低侵襲手術機器のIsometric Intermediate LLCやカテーテル関連のCathtek LLCを買収した。2025年1月には滋賀県製薬を買収し、一般用医薬品CDMOにも進出している。

業界の中での役割は多角的な素材・デバイス・医療機器メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,949億円
営業利益
40億円
営業利益率
2.1%
純利益
10億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01産業資材主力

IMD(インモールドデコレーション)、IML(インモールドラベル)、IME(インモールドエレクトロニクス)、転写箔、射出成形、蒸着紙、サステナブル成形品等を提供。自動車、家電、日用品等の加飾・機能性部材を供給。

主な製品・サービス7
IMD(インモールドデコレーション)
成形と同時に加飾する工法による部品。自動車内装や家電パネル等に使用。
IML(インモールドラベル)
成形品にラベルを一体化する技術。食品容器等に利用。
IME(インモールドエレクトロニクス)
加飾と電子回路を一体化した成形品。タッチセンサー等に応用。
転写箔
熱転写による加飾用箔。
射出成形
プラスチック成形加工サービス。
蒸着紙
金属蒸着による加飾紙。包装材等に使用。
サステナブル成形品
環境配慮型の成形品。

02ディバイス主力

フィルムタッチセンサー、フォースセンサー、ガスセンサー等を提供。スマートフォン、車載、産業機器向けにタッチ入力・感圧・ガス検知デバイスを供給。

主な製品・サービス3
フィルムタッチセンサー
薄膜フィルム基板を用いた静電容量式タッチセンサー。薄型・軽量でスマートフォン等に搭載。
フォースセンサー
押圧力を検出するセンサー。タッチパネルの感圧操作等に使用。
ガスセンサー
各種ガス濃度を検出するセンサーデバイス。環境・産業用途。

03メディカルテクノロジー準主力

低侵襲医療用手術機器、医療用ウェアラブルセンサー、医療用電極等の開発製造受託(CDMO)及び自社ブランド品の製造販売。医療機器メーカー向けに受託生産・開発サービスを提供。

主な製品・サービス3
低侵襲医療用手術機器
内視鏡手術等に用いる精密医療機器のCDMO。
医療用ウェアラブルセンサー
生体情報モニタリング用のウェアラブルデバイス。
医療用電極
心電図等に使用するディスポーザブル電極。

04その他(医薬品・出版印刷)その他

医薬品、医薬部外品、化粧品の製造・CDMO、および出版印刷・商業印刷事業。子会社で展開。

主な製品・サービス2
医薬品・医薬部外品・化粧品(CDMO含む)
医薬品等の製造受託及び自社ブランド品。
出版印刷・商業印刷
書籍・商業印刷物の印刷サービス。

製品と技術

インモールド成形技術(IMD/IML/IME)の製品群

産業資材事業の核は、プラスチック成形と同時に加飾や機能を付与するインモールド技術である。IMD(インモールドデコレーション)は成形品表面に模様や文字を転写する技術で、自動車内装部品や家電パネルに使われる。IML(インモールドラベル)はラベルを成形品に一体化し、食品容器などに利用される。IME(インモールドエレクトロニクス)は加飾と電子回路を一体化し、タッチセンサー機能を持つ成形品を実現する。これらは金型と射出成形技術の組み合わせで提供される。

タッチセンサーとフォースセンサーに代表されるディバイス製品

ディバイス事業の主力はフィルムタッチセンサーである。薄膜フィルム基板を用いた静電容量式で、タブレットや業務用端末、ゲーム機に広く搭載される。フォースセンサーは押圧力を検出し、タッチパネルの感圧操作を可能にする。これらのセンサーは、NISSHAが持つ精密パターニング技術と薄膜積層技術によって薄型・軽量を実現している。ガスセンサーは気体の状態を検知し、環境・産業用途に供される。ディバイス事業は生産体制の見直しにより収益性が改善している。

医療機器CDMOと自社ブランド品のラインナップ

メディカルテクノロジー事業では、低侵襲医療用手術機器、医療用ウェアラブルセンサー、医療用電極などを手がける。開発製造受託(CDMO)として大手医療機器メーカー向けに高品質な製品を供給する一方、医療機関向けに自社ブランド品も販売する。2024年には低侵襲手術機器のIsometric Miniature Moldingやカテーテル関連のCathtek LLCを買収し、技術基盤を拡充。一般用医薬品CDMOとして滋賀県製薬を傘下に加え、事業領域を広げている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

その他製品のなかでの位置

産業資材フィルムで独自性、内需型

同社は産業用フィルムや包装資材を手掛け、特定領域で独自のポジションを築く。売上高は2024年12月期に1,956億円と前期比増収だが、営業利益率は2.81%と低水準。同業他社と比較すると、三井松島ホールディングスやイタミアートなどは同セクターに属するが、フィルム分野での直接競合は限定的。内需依存度が高く、海外展開は限定的。収益性改善が課題で、付加価値の高い製品へのシフトが求められる。

強み

  • 機能性フィルムや包装資材など、ニッチな産業資材分野で強みを発揮。
  • 長年の取引により、食品・医療など多業種との強固なリレーションを構築。
  • 2024年12月期は売上高1,956億円と前年比17%増と拡大傾向。
  • 国内需要を軸とし、景気変動の影響を受けにくい事業構造。

課題

  • 営業利益率2.81%と低く、コスト競争力や付加価値向上が急務。
  • 内需依存が強く、海外売上比率が低いため成長機会を逃すリスク。
  • 石油由来の原材料価格高騰が収益を圧迫しやすい脆弱性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

受動部品・センサの時価総額近傍。太字がNISSHA

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16908イリソ電子工業683億円16.6倍
26997日本ケミコン680億円40.1倍
36768タムラ製作所661億円
46809TOA617億円16.8倍
56779日本電波工業616億円29.7倍
67915NISSHA596億円58.8倍
76718アイホン503億円18.9倍
86785鈴木431億円11.5倍
96823リオン401億円14.0倍
106817スミダコーポレーション396億円18.1倍
116986双葉電子工業324億円12.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(受動部品・センサ)に従っています。

会社の歴史

沿革 32件

写真印刷会社として創業した1946年

1946年12月、日本写真印刷株式会社として京都市で創業。当初は写真印刷を事業の核としていた。1948年には東京出張所、1949年には大阪出張所を開設し、販路を拡大した。1961年10月、大阪証券取引所市場第二部に株式を上場。その後1969年4月には東京証券取引所市場第二部にも上場し、1979年9月には両市場とも第一部に指定替えとなり、企業規模を拡大していく。

プラスチック加飾技術への転換と国内外の拠点拡大

1960〜70年代、写真印刷で培った印刷技術を応用し、プラスチックへの転写加飾技術を開発。IMDや転写箔などの製品群を確立した。1987年には名古屋営業所を開設し、国内でのプレゼンスを高めた。1993年1月、米国にNissha USA, Inc.を設立し、初の海外生産拠点を構えた。1995年3月にはマレーシアにSouthern Nissha Sdn. Bhd.、1996年11月には韓国にNissha Korea Inc.を設立し、アジアでの生産体制を整えた。

欧州・中国への展開と多角化の基盤形成(2000年代)

2001年12月、中国に広州日写精密塑料有限公司を設立。2002年7月には香港日寫有限公司を設立し、中国市場へのアクセスを強化した。2004年4月には日写(昆山)精密模具有限公司を設立し、金型の内製化を進めた。2005年4月、ドイツにNissha Europe GmbHを設立し、欧州市場に本格参入。2006年1月には台湾に台灣日寫股份有限公司を設立。2007年12月には米国Eimo Technologiesを買収し、北米の成形技術を獲得した。

M&Aによる医療機器と蒸着紙への進出(2010年代)

2014年6月、エフアイエス株式会社を買収し、ディバイス事業のタッチセンサー技術を強化。2015年4月にはサイミックス株式会社(現NISSHAサイミックス)を買収し、医療機器CDMOに参入した。同年8月、ベルギーのAR Metallizing N.V.を買収し、金属蒸着紙事業で世界トップのシェアを獲得。2016年9月には米国Graphic Controls Holdingsを買収し、医療用ウェアラブルセンサー分野を拡大。これらにより事業ポートフォリオが大きく変化した。

業績の変動と第8次中期経営計画への移行(2017年〜2024年)

2017年12月期の売上高は1595億円だったが、2018年12月期には2074億円に急伸。しかし2019年12月期には1732億円に減少し、172億円の純損失を計上した。その後2020年以降は回復基調にあり、2024年12月期には1956億円の売上高を達成。一方で営業利益率は2.8%と低く、利益率改善が課題となっている。2024年から第8次中期経営計画を開始し、安定的な成長と資本効率性の向上を志向している。

社名変更とメディカル・モビリティへの集中(2024年以降)

2024年時点で社名はNISSHA株式会社、連結従業員数5305名。東京証券取引所プライム市場に上場。第8次中期経営計画(2024〜2026年)の下、メディカル・モビリティ・サステナブル資材を重点分野と位置づけている。2024年3月にはIsometric Intermediate LLCを買収し、低侵襲医療機器のCDMO能力を強化。2025年1月には滋賀県製薬を買収し、一般用医薬品CDMOにも進出した。将来の成長に向けたM&Aを継続している。

年表32件を開く

1940年代

  • 1946年12月創業日本写真印刷株式会社設立(現:NISSHA株式会社)
  • 1948年10月東京出張所開設(現:東京支社)
  • 1949年9月大阪出張所開設(現:日本写真印刷コミュニケーションズ株式会社大阪支社)

1960年代

  • 1961年10月上場大阪証券取引所市場第二部に株式上場(1979年9月、第一部に指定替え)
  • 1963年5月創業日写不動産株式会社設立(現:NISSHAビジネスサービス株式会社)
  • 1969年4月上場東京証券取引所市場第二部に株式上場(1979年9月、第一部に指定替え)

1980年代

  • 1987年4月名古屋営業所開設

1990年代

  • 1993年1月創業米国にNissha USA, Inc.設立
  • 1995年3月創業マレーシアにSouthern Nissha Sdn. Bhd.設立(現:Nissha Precision Technologies Malaysia Sdn. Bhd.)
  • 1996年11月創業韓国にNissha Korea Inc.設立
  • 1999年12月創業ナイテック工業株式会社設立(現:NISSHAインダストリーズ株式会社)

2000年代

  • 2001年12月創業中国に広州日写精密塑料有限公司設立
  • 2002年7月創業中国に香港日寫有限公司設立
  • 2004年4月創業中国に日写(昆山)精密模具有限公司設立
  • 2005年4月創業ドイツにNissha Europe GmbH設立
  • 2006年1月創業台湾に台灣日寫股份有限公司設立
  • 2006年12月ナイテック工業株式会社甲賀工場竣工
  • 2007年4月Southern Nissha Sdn. Bhd.工場竣工
  • 2007年12月M&ANissha USA, Inc.がEimo Technologies, Inc.(米国)を買収
  • 2008年9月ナイテック工業株式会社甲賀第二工場竣工
  • 2008年10月M&A日写不動産株式会社が日写興業株式会社を吸収合併
  • 2009年12月創業ナイテック・プレシジョン・アンド・テクノロジーズ株式会社設立(現:NISSHAプレシジョン・アンド・テクノロジーズ株式会社)

2010年代

  • 2012年5月創業中国に日写(深圳)商貿有限公司設立
  • 2013年4月創業ナイテック・プレシジョン・アンド・テクノロジーズ株式会社がナイテック・プレシジョン株式会社(2000年1月設立)を吸収合併
  • 2014年6月M&Aエフアイエス株式会社を買収(現:NISSHAエフアイエス株式会社)
  • 2014年8月創業マレーシアにNissha Industrial and Trading Malaysia Sdn. Bhd.設立
  • 2015年1月M&ANissha USA, Inc.とEimo Technologies, Inc.がPolymer Tech Mexico, S.A. de C.V.(メキシコ)を買収(現:Nissha PMX Technologies, S.A. de C.V.)
  • 2015年4月M&Aサイミックス株式会社を買収(現:NISSHAサイミックス株式会社)
  • 2015年4月創業日本写真印刷コミュニケーションズ株式会社設立(2015年7月 情報コミュニケーション事業を承継)
  • 2015年8月M&ANissha Luxembourg Holdings SARL(ルクセンブルク)(同社は2016年9月16日付で清算結了)を買収し、同社およびその傘下にある事業会社のAR Metallizing N.V.(ベルギー)(現:Nissha Metallizing Solutions N.V.)およびそのグループ会社を子会社化
  • 2015年12月M&AAR Metallizing N.V.(現:Nissha Metallizing Solutions N.V.)およびARM Embalagens Ltda.(ブラジル)(現:Nissha ARM Embalagens Trading Do Brasil Ltda.)を通じて、Málaga Produtos Metalizados Ltda.(ブラジル)を買収(現:Nissha Metallizing Solutions Produtos Metalizados Ltda.)
  • 2016年9月M&ANissha Medical International, Inc.(米国)がGraphic Controls Holdings, Inc.(米国)およびそのグループ会社を買収

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高3,000億円
  • メディカル分野売上高1,500億円
  • ROE15%
  • 営業利益率12%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    長期ビジョン:技術融合で社会課題解決

    多様な技術や人材を結集し、メディカル・モビリティ・環境分野のグローバルな社会課題解決に貢献することで経済・社会価値を創出する。

  2. 02

    第8次中期経営計画:ポートフォリオ強化

    安定的な成長と資本効率向上を目指し、既存事業ポートフォリオの強化を通じて利益率の向上と安定化に取り組む。メディカル・モビリティ・サステナブル資材分野でオーガニック成長とM&Aを推進。IT機器市場では生産性改善を追求する。

  3. 03

    外部連携による新事業創出

    自社開発に限らず業務提携やM&Aを活用し、将来の持続的な成長に向けた新事業や製品群の開発を加速する。

  4. 04

    マテリアリティに基づく課題対応

    事業機会創出(医療、モビリティ、循環型経済)、リスク低減(気候変動、人権、データセキュリティ)、経営基盤強化(人的資本、生産性)、ガバナンス推進に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で5,305人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は742万円で、9期前と比べて+11.5%平均年齢は42.6歳、平均勤続年数は15.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年12月5,322
2017年3月5,133
2018年12月5,844
2019年12月66641.314.25,718
2020年12月62941.514.45,390
2021年12月68542.214.35,409
2022年12月70842.915.75,325
2023年12月71342.915.65,221
2024年12月73742.815.65,397102
2025年12月74242.615.75,30575

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率10.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率87.5%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)78.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社66(国内 14 / 海外 52、うち連結子会社 24) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
ドイツ工場 — ドイツテューリンゲン州6,765百万円
産業資材
本社および 本社工場 — 京都市5,598百万円
産業資材・ディバイス・その他・全社(研究開発・管理)
米国工場 — 米国ニューヨーク州4,659百万円
メディカルテクノロジー
甲賀工場 — 滋賀県 甲賀市4,136百万円
産業資材
加賀工場 — 石川県 加賀市3,953百万円
ディバイス
イタリア工場 — イタリアクーネオ県3,032百万円
産業資材
姫路工場 — 兵庫県 姫路市2,407百万円
ディバイス
米国工場 — 米国マサチューセッツ州1,983百万円
産業資材
亀岡工場 — 京都府亀岡市1,948百万円
産業資材・全社(研究開発・管理)
ドイツ工場 — ドイツベルリン州1,243百万円
産業資材
主な関係会社
  • 国内
    NISSHAインダストリーズ㈱(注)2
    滋賀県甲賀市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    NISSHAプレシジョン・アンド・テクノロジーズ㈱(注)2
    兵庫県姫路市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    NISSHAエフアイエス㈱
    大阪市淀川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    NISSHAサイミックス㈱
    京都市中京区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日本写真印刷コミュニケーションズ㈱
    京都市中京区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    NISSHAゾンネボード製薬㈱
    東京都八王子市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Nメディカルコスメティクス㈱
    京都市中京区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    滋賀県製薬㈱
    滋賀県甲賀市 · 連結子会社
    議決権88.0%
  • 国内
    NISSHAビジネスサービス㈱
    京都市中京区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Nissha USA, Inc.
    米国 イリノイ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Eimo Technologies, Inc. (注)3
    米国 ミシガン州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Nissha Eimo Acquisition Corp. (注)3
    米国 デラウエア州 · 連結子会社
    議決権85.0%
残りのグループ会社54社を開く
  • Cathtek, LLC (注)3米国 ノースカロライナ州85%
  • Nissha PMX Technologies, S.A. de C.V. (注)2、3メキシコ サン・ルイス・ポトシ州100%
  • Nissha Medical International, Inc. (注)2米国 イリノイ州100%
  • Graphic Controls Holdings, Inc. (注)3米国 ニューヨーク州100%
  • Graphic Controls Acquisition Corp. (注)3米国 ニューヨーク州100%
  • Biomedical Innovations, Inc. (注)3米国 ニューヨーク州100%
  • Lead-Lok, Inc. (注)3米国 アイダホ州100%
  • CEA Dominica Holding, LLC (注)3米国 コロラド州100%
  • CEA Medical Manufacturing, Inc. (注)3米国 コロラド州100%
  • Graphic Controls Acquisition Corp. (Connecticut) (注)3米国 ニューヨーク州100%
  • Sequel Special Products, LLC (注)3米国 コネチカット州100%
  • RSS Acquisition Corp. (注)3米国 ニューヨーク州100%
  • RSS Design, LLC (注)3米国 コネチカット州100%
  • Blue Shutter Acquisition Corp. (注)3米国 ニューヨーク州100%
  • Nissha Medical Technologies (Ohio), Inc. (注)3米国 オハイオ州100%
  • GC Canada Corp. (注)3米国 ニューヨーク州100%
  • GC Canada, LP (注)3米国 ニューヨーク州100%
  • Graphic Controls Acquisition Corp. (Michigan) (注)3米国 ニューヨーク州100%
  • NMT Ventures, Inc. (注)3米国 ニューヨーク州100%
  • Nissha Medical Technologies (Wisconsin),LLC (注)3米国 ニューヨーク州78%
  • Isometric Intermediate LLC (注)3米国 ウィスコンシン州78%
  • Isometric Micro Molding, LLC (注)3米国 ウィスコンシン州78%
  • Isometric Tool & Design, LLC (注)3米国 ウィスコンシン州78%
  • Isometric Companies, LLC (注)3米国 ウィスコンシン州78%
  • Graphic Controls Canada Company (注)3カナダ オンタリオ州100%
  • CEA Global Dominicana, S.R.L. (注)3ドミニカ共和国 サンペドロ・デ・マコリス州100%
  • Nissha Medical Technologies Ltd. (注)3英国 デヴォン州100%
  • Chartrite Limited (注)3英国 デヴォン州100%
  • Crown Graphic N.V. (注)3ベルギー オースト=フランデレン州100%
  • Nissha Medical Technologies GmbH (注)3ドイツ ノルトライン=ヴェストファーレン州100%
  • Nissha Medical Technologies Holding SAS (注)3フランス ヴァル=ドワーズ県100%
  • Nissha Medical Technologies SAS (注)3フランス ヴァル=ドワーズ県100%
  • Graphic Controls Holding GmbH (注)3オーストリア チロル州100%
  • Nissha Medical Technologies GmbH (注)3オーストリア チロル州100%
  • Nissha Europe GmbHドイツ エッシュボルン市100%
  • Nissha Advanced Technologies Europe GmbH (注)3ドイツ テューリンゲン州100%
  • Back Stickers International B.V. (注)3オランダ フレヴォラント州100%
  • Nissha SB Poland Sp.zo.o. (注)3ポーランド レグニツァ市100%
  • Nissha Metallizing Solutions N.V. (注)2ベルギー ゲンク市100%
  • Nissha Metallizing Solutions S.r.l. (注)3イタリア クーネオ県100%
  • Nissha Metallizing Solutions Ltd. (注)3米国 マサチューセッツ州100%
  • Nissha Metallizing Solutions GmbH (注)3ドイツ ベルリン州100%
  • Immobiliare Gamna S.r.l. (注)3イタリア クーネオ県100%
  • Nissha ARM Embalagens Trading Do Brasil Ltda. (注)3ブラジル サンパウロ州100%
  • Nissha Metallizing Solutions Produtos Metalizados Ltda. (注)3ブラジル サンパウロ州100%
  • Nissha Korea Inc.韓国 城南市100%
  • 日写(深圳)商貿有限公司(注)3中国 深圳市100%
  • 日写(昆山)精密模具有限公司中国 昆山市100%
  • 広州日写精密塑料有限公司中国 広州市100%
  • 香港日寫有限公司中国 香港特別行政区100%
  • 台灣日寫股份有限公司台湾 台北市100%
  • Nissha Industrial and Trading Malaysia Sdn. Bhd.マレーシア セランゴール州100%
  • Nissha Precision Technologies Malaysia Sdn. Bhd.マレーシア セランゴール州100%
  • Nissha Vietnam Co., Ltd. (注)3ベトナム ハノイ市100%
国際子会社 (GLEIF登録 1社)
  • BENissha Metallizing Solutions

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は1,949億円営業利益40億円前期と比べると減収減益で、売上が-0.4%、利益が-27.3%。

売上高
-0.4%
1,949億円
営業利益
-27.3%
40億円
純利益
-74.4%
10億円
営業利益率
2.1%
前期比 -0.8%pt

四半期の推移

10期分

直近は2025年4Qで、売上は979億円、営業利益は13億円。前年の2024年4Qと比べると、売上は+2.1%、営業利益は+18.2%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2022年4Q526−17
2023年1Q424−7−1.7−8
2023年2Q40682.016
2023年3Q409−5−1.2−2
2023年4Q438−36
2024年1Q467132.812
2024年2Q530315.832
2024年4Q959111.1−5
2025年2Q970272.81
2025年4Q979131.39

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は894億円から1,949億円へ2.2倍に増えた。直近期の営業利益率は2.1%。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
ナイテック・プレシジョン・アンド・テクノロジーズ株式会社がナイテック・プレシジョン株式会社(2000年1月設立)を吸収合併
2013年3月894−46−54
マレーシアにNissha Industrial and Trading Malaysia Sdn. Bhd.設立
2014年3月1,1095240
日本写真印刷コミュニケーションズ株式会社設立(2015年7月 情報コミュニケーション事業を承継) / この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2015年3月1,173124112
Nissha Medical International, Inc.(米国)がGraphic Controls Holdings, Inc.(米国)およびそのグループ会社を買収
2016年3月1,1989269
2017年3月1,158−49−74
2017年12月1,5957667
2018年12月2,0746445
2019年12月1,732−166−172
2020年12月1,8007071
2021年12月1,893195159
2022年12月1,940124101
2023年12月1,677−28−30
2024年12月1,95655622.839
2025年12月1,94940362.110

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高1,949億円のうち、営業利益として残るのは40億円2.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は10億円、売上の0.5%にあたる。営業利益率は業種中央値5.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金77.6%1,512億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金19.7%384億円
  • その他の費用持分法損益などの調整0.7%13億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.1%40億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
22.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比3.5pt
2.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.7pt
0.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比6.5pt
0.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが92億円、投資CFが−138億円で、差し引きのフリーCFは−46億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は392億円で、売上の2.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月139−72−4767237
2014年3月144−161−46−17203
2015年3月216−40−111176295
2016年3月148−215197−67417
2017年3月−26−23368−259221
2017年12月288−117−112171293
2018年12月57−142−39−85168
2019年12月16−4937−33175
2020年12月146−14−60132251
2021年12月188−6926119423
2022年12月120−441176543
2023年12月15−80−126−65379
2024年12月123−114919510
2025年12月92−138−84−46392

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は2,501億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,153億円で、自己資本比率は46.1%(業種中央値59.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,15044570538.7
2014年3月1,06151754448.7
2015年3月1,15466349157.4
2016年3月1,56170186044.9
2017年3月1,8277461,08140.7
2017年12月2,3249541,37041.1
2018年12月2,1499161,23342.6
2019年12月1,8687501,11840.2
2020年12月1,9968191,17741.1
2021年12月2,0939831,11047.0
2022年12月2,3021,1161,18648.5
2023年12月2,1791,1091,07050.9
2024年12月2,5181,1431,36145.4
2025年12月2,5011,1531,32246.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
392億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
715億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
1,322億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
65
/ 100
安定性自己資本比率31 / 40
収益力営業利益率4 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

その他製品 104社との比較

同じその他製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り104社中26位あたり、逆に低いのはROE104社中93位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
0.9%/中央値 7.4%
P25 4.0%P75 10.8%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
2.0%/中央値 5.5%
P25 2.1%P75 9.0%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
46.1%/中央値 59.3%
P25 46.8%P75 72.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
-0.4%/中央値 2.6%
P25 -1.2%P75 8.3%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.0%/中央値 3.0%
P25 2.0%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,241で、1年前と比べて-5.4%過去52週の値幅のなかでは21%の位置にある。

¥1,241-4.2%1ヶ月-8.1%1年-5.4%時価総額596億円
過去52週の値幅
安値¥1,117高値¥1,710

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)58.8倍
PBR0.66倍
配当利回り4.03%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月19日に1253円へ5%下落しました。直近1ヶ月では-6.98%と下落しており、調整局面です。25日線(1319.84円)を-5.1%、75日線(1391.21円)を-9.9%下回っており、200日線(1299円)に対しても-3.5%と下回っています。52週高値(1710円)からは-26.7%と大きく下落しており、52週安値(1117円)からは+12.2%の水準です。出来高は8月5日に64.2万株と急増しており、売りが優勢でした。RSIは37.67で、売られ過ぎ圏に近づいています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)

PERが62.19倍と同業平均18.18倍を大幅に上回り、割高感が強い。PBRは0.70倍と低いが、ROEが0.9%と低収益であり、資産効率の悪さが懸念される。配当利回り1.13%は平均2.21%を下回り、株主還元も弱い。直近の減益傾向もマイナス材料。割高だが、PBRの低さが下支え要因となる可能性もある。

指標この会社業種平均
PER (実績)58.8倍18.4倍
PBR0.66倍1.38倍
ROE0.9%6.6%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

PER62倍、PBR0.7倍、ROE0.9%と収益性が低く、株価は割高に見える。強気派は「安定した売上規模と高い市場シェア」「原材料高の一服による利益率回復」を期待するが、弱気派は「低ROEと成長性のなさ」「2025年12月期の営業減益予想」からバリュートラップとみる。原材料コストと為替動向がカギ。

プラスに働く材料7
  • 高い市場シェア

    食品トレーや日用品容器で国内トップクラス。安定需要。

  • 原材料費の安定化

    原油下落で樹脂原料コストが低下すれば利益改善余地。

  • PBR0.7倍の割安感

    資産価値対比で株価が低く、株主還元強化の可能性も。

  • 売上高1900億円台維持、トップライン堅調2025年12月期実績影響

    売上高1677→1956→1949億円、高水準維持

  • 純利益黒字化、底打ち感2024年12月期実績影響

    前期純損失30億円から黒字転換、財務改善

  • PBR0.7倍、割安感継続影響

    PBR0.7倍、純資産に対して割安、株価上昇余地

  • 外国人保有20%近く、需給安定継続影響

    外国人保有19.89%、機関投資家の関心維持

マイナスに働く材料7
  • 低ROEと収益性

    ROE0.9%。資本効率が極めて悪い。

  • 2025年減益予想

    2025/12期は営業利益率2.05%と悪化見込み。

  • 成長の鈍さ

    売上高が約1950億円で頭打ち。新規事業の目玉なし。

  • 営業利益減少、利益率低下2025年12月期実績影響

    営業利益55→40億円、利益率2.81%→2.05%

  • PER62倍と割高、調整リスク継続影響

    PER62倍、利益低下でバリュエーション懸念

  • ROE0.9%と極低水準継続影響

    ROE0.9%、資本効率の改善が急務

  • 配当利回り1.1%と魅力度低継続影響

    配当利回り1.13%、インカムゲインとして不十分

次の決算で確かめる点
営業利益率
原材料高の影響と収益性改善の度合いを測る。
売上高成長率
既存事業の伸び率を確認。
ROE
資本効率改善の進捗を見る。
配当利回り
株主還元の持続性を確認。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり50で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは4.03%。

年間配当
¥50
1株あたり
配当利回り
4.03%
いまの株価に対して
配当性向
37.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年12月3026.4
2017年3月300.0
2018年12月300.024.1
2019年12月3516.7
2020年12月30−14.327.0
2021年12月4033.332.0
2022年12月5025.023.0
2023年12月500.0
2024年12月500.037.0
2025年12月500.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥50

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ10,139人。区分でいちばん多いのは金融機関38.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が57.4%を占め、残る42.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
金融機関36.037.437.036.032.738.9
外国法人22.021.724.924.626.219.9
個人・その他20.020.218.319.520.718.8
事業法人20.119.118.718.417.618.5
証券会社1.91.61.11.62.94.0
外国人個人0.00.00.00.00.00.0
自己株式1.01.12.03.55.30.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)管理有価証券信託設定分5.97
02鈴木興産株式会社5.34
03明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)4.39
04株式会社みずほ銀行4.32
05日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)投資信託設定分4.25
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)管理有価証券信託設定分4.08
07株式会社日本カストディ銀行(信託口)投資信託設定分4.02
08株式会社京都銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)3.00
09JPモルガン証券株式会社2.37
10ニッシャ共栄会2.37

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-08-13
    三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    10.54%
    -0.42pt
  • 2026-06-30
    三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    2.00%
    -0.17pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+117%、1株純資産は14期で+135%。直近期のROEは0.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−1271,037−11.6
2014年3月921,2048.314.76.1
2015年3月2621,54519.08.49.9
2016年3月1611,63310.110.3
2017年3月−1691,595−10.3
2017年12月1401,8858.023.526.4
2018年12月901,8354.814.624.1
2019年12月−3441,503−20.6
2020年12月1411,6389.010.627.0
2021年12月3181,97317.65.232.0
2022年12月2042,2579.79.023.0
2023年12月−612,282−2.7
2024年12月802,3943.420.437.0
2025年12月212,4340.959.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2025/12期の役員報酬は総額564百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約13倍にあたる。

氏名役職年齢
鈴木順也代表取締役 社長 最高経営責任者61
渡邉亘取締役 専務執行役員 最高戦略責任者54
礒尚取締役 専務執行役員61
西本裕取締役 専務執行役員 最高品質・生産責任者56
井ノ上大輔取締役 専務執行役員 最高財務責任者 代行60
大杉和人取締役73
松木和道取締役75
竹内寿一取締役66
橋寺由紀子取締役59
谷口哲也常勤 監査役67
今井健司常勤 監査役64
中野雄介監査役57
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢
倉橋雄作監査役45
人見敏之55

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)52551516647395
社外取締役6585810
監査役2333317

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,647字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社(NISSHA株式会社)、連結子会社66社および関連会社3社で構成され、その主な事業内容は以下のとおりです。 なお、下記の「その他」を除く、産業資材、ディバイス、メディカルテクノロジーの各事業は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等  連結財務諸表注記  4. 事業セグメント」に掲げるセグメントの区分と同一です。 区分   主要製品・サービスなど   主要な関係会社 産業資材   IMD、IML、IME、転写箔、射出成形、蒸着紙、サステナブル成形品   当社Nissha USA, Inc.Nissha Europe GmbHNissha Korea Inc.日写(深圳)商貿有限公司台灣日寫股份有限公司NISSHAインダストリーズ㈱Eimo Technologies, Inc.Nissha PMX Technologies, S.A. de C.V.Cathtek, LLCNissha Advanced Technologies Europe GmbHNissha Precision Technologies Malaysia Sdn. Bhd.日写(昆山)精密模具有限公司広州日写精密塑料有限公司香港日寫有限公司PaperFoam Holding B.V.Nissha Metallizing Solutions N.V.Nissha Metallizing Solutions S.r.l.Nissha Metallizing Solutions GmbHNissha Metallizing Solutions Ltd.Nissha Metallizing Solutions Produtos Metalizados Ltda. ディバイス   フィルムタッチセンサー、フォースセンサー、ガスセンサー   当社Nissha USA, Inc.Nissha Europe GmbHNissha Korea Inc.台灣日寫股份有限公司NISSHAプレシジョン・アンド・テクノロジーズ㈱NISSHAエフアイエス㈱Nissha Vietnam Co., Ltd. メディカルテクノロジー   低侵襲医療用の手術機器、医療用ウェアラブルセンサーおよび医療用電極などの開発製造受託(CDMO)ならびに自社ブランド品の製造および製造販売   当社Nissha Medical International, Inc.Graphic Controls Holdings, Inc.Graphic Controls Acquisition Corp.Lead-Lok, Inc.CEA Global Dominicana, S.R.L.CEA Medical Manufacturing, Inc.Sequel Special Products, LLCRSS Design, LLCNissha Medical Technologies (Ohio), Inc.Isometric Micro Molding, LLC EndoTheia, Inc. Graphic Controls Canada CompanyNissha Medical Technologies Ltd.Crown Graphic N.V.Nissha Medical Technologies GmbH(ドイツ)Nissha Medical Technologies SASNissha Medical Technologies GmbH(オーストリア) その他   医薬品、医薬部外品および化粧品の製造、製造販売ならびに開発製造受託(CDMO)   当社NISSHAゾンネボード製薬㈱滋賀県製薬㈱Nメディカルコスメティクス㈱Sparsha Pharma USA, Inc. 出版印刷、商業印刷   日本写真印刷コミュニケーションズ㈱ 事業系統図は、次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題1,528字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社グループが判断したものです。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループでは、私たちの使命や考え方の基盤、行動の原則をMissionを頂点に据えた「Nissha Philosophy」に定め、大切にしています。Missionは当社が果たすべき使命を、またShared Valuesは組織の価値観をそれぞれ表しています。 1. Mission 私たちは世界に広がる多様な人材能力と情熱を結集し、継続的な技術の創出と経済・社会価値への展開を通じて、人々の豊かな生活を実現します。 2. Shared Values Customer is Our Priority 私たちは、お客さま価値の最大化を追求します。 Diversity and Inclusion 私たちは、多様な人材能力が対等に関わり合うことにより、組織の実行力を高めます。 Commitment to Results 私たちは、成果を出すことにこだわります。 Accomplished with Efficiency 私たちは、スピード重視で仕事を完遂します。 Act with Integrity 私たちは、誠実に行動し、信頼される企業であり続けます。 (2) 中長期的な会社の経営戦略と目標とする経営指標 1. サステナビリティビジョン(長期ビジョン) 当社グループは、Missionのもと、サステナビリティビジョン(長期ビジョン)として、多様な技術や人材能力の結集・融合により、メディカル・モビリティ・環境に関わるグローバルな社会課題の解決に貢献することで、経済・社会価値の創出を目指しています。その骨子は以下のとおりです。 ① 社会価値の創出 ・事業活動を通じた社会課題の解決 ・医療課題の解決、安全・快適なモビリティの実現、循環型社会への貢献 ② 経済価値の創出 ・売上高3,000億円(うち1,500億円がメディカル分野) ・ROE15% ・営業利益率12% 2. 第8次中期経営計画 当社グループは、サステナビリティビジョン(長期ビジョン)の実現に向け、第8次中期経営計画(3カ年)を2024年から運用しています。第8次中期経営計画では、安定的な成長と資本効率性の向上を志向し、これまでに構築した事業ポートフォリオの強化を通じて、利益率の向上と安定化に取り組んでいます。 メディカル、モビリティ、サステナブル資材などの市場においては、オーガニックな成長とM&Aの両面で事業を拡大し、社会課題の解決に資する製品群・サービスの拡充を目指します。IT機器市場においては、生産体制の最適化を含めた生産性・効率性の改善を追求します。 また、将来の持続的な成長を実現するために、自社開発に限らず業務提携やM&Aなどを通じて、新たな事業や製品群の開発を加速します。 (3) 会社の対処すべき課題 サステナビリティビジョンの実現のために「事業機会の創出」「リスクの低減」「経営基盤の強化」「ガバナンスの推進」をマテリアリティとして特定しています。 当社グループのマテリアリティ ・事業機会の創出 ・医療課題の解決 ・移動・物流の安全性・快適性、環境負荷の低減に貢献 ・サーキュラーエコノミーの推進 ・リスクの低減 ・気候変動への対応 ・人権の尊重 ・責任ある製品・サービスの提供 ・持続可能な調達 ・生成AIの普及に対応したデータセキュリティ ・経営基盤の強化 ・人的資本の充実 ・効率性・生産性の向上 ・ガバナンスの推進 ・取締役会の実効性の向上 ・グローバルガバナンスの高度化
事業等のリスク6,055字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 <当社グループのリスク管理体制について> 当社グループは、サステナビリティビジョンの実現のために取り組むべき重要な機会・リスクをマテリアリティ(重要項目)として特定し、具体的な戦略項目、KPI・アクションアイテムを設定し取り組んでいます。また、リスク管理基本方針のもと、円滑な事業運営に関連するリスクを一元的に管理し、リスクを把握・分析・評価した上で、重要なリスクを選定し、モニタリングによりリスクの回避・低減に取り組んでいます。 (1) サステナビリティビジョンの実現に関連するリスク 当社は、代表取締役社長を委員長とするサステナビリティ委員会を設置しています。詳細は「2 サステナビリティに関する考え方及び取組  (1) ガバナンス、(2) リスク管理」をご参照ください。 (2) 円滑な事業運営に関連するリスク 当社は、リスク管理基本方針のもと、取締役専務執行役員(法務担当)を委員長とする、リスク管理・コンプライアンス委員会を設置しています。同委員会は、円滑な事業運営に関連するリスク(①事業戦略および事業内容に関するリスク、②財務に関するリスク、③グループ横断リスク)を一元的に管理しています。また、それぞれのリスクに関して担当するコーポレート部門・事業部門・グループ会社と連携してリスクを把握・分析・評価し、重要なリスクの選定・見直しやモニタリングを行うことで、リスクの回避・低減に取り組んでいます。 両委員会は、四半期ごとに目標(KPI・アクションアイテム)の進捗を確認し、活動状況を年1回取締役会に報告しています。 <事業等のリスク> 経営者が当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは以下のとおりです。なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものです。 (1) サステナビリティビジョンの実現に関連するリスク(マテリアリティ) ① 気候変動への対応 当社グループは、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)による提言の枠組みを活用し、気候変動に関するリスクと機会が当社事業に与える財務的影響について分析を行っています。 世界全体が低炭素社会に移行する場合、温室効果ガス排出規制、エネルギー効率規制、炭素税など環境関連の法規制の強化やお客さまなどからの要請への対応が必要となり、追加費用が発生する可能性や、要求水準を満たさないことによる機会損失のおそれがあります。また、気候変動に伴う自然災害の影響により、工場の生産能力の低下、サプライチェーンの寸断による原材料の供給停止などが発生し、当社グループの業績および財政状態に影響を与える可能性があります。 当社グループは、2050年のカーボンニュートラルを見据え、2030年にCO2総排出量(スコープ1および2)を2020年比30%削減することを目標に掲げ、グループ全体でさまざまな取り組みを進めてきました。その結果、2024年度のCO2総排出量の実績は削減率48.4%となり、2030年目標を前倒しで達成しました。これを踏まえ、2025年度には目標の見直しを行い、「2035年におけるCO2総排出量(スコープ1および2)を60%削減(2020年比)」することを新たな目標に定めました。 ② 人権の尊重 当社グループは、継続的な企業活動を行う上で人権を尊重した事業活動が必要不可欠と認識しています。当社グループおよびサプライチェーン上で、児童労働、強制労働、外国人労働者の差別等の人権にかかる問題が生じた場合は、当社グループの社会的な信用が低下し、お客さまとの取引停止、訴訟や賠償金の支払いが発生するおそれがあります。 当社グループは、「人権基本方針」を定め、人権尊重の取り組みを進めています。2025年度は、国際連合の「ビジネスと人権に関する指導原則」を支持することを明確にし、人権尊重の取り組みをより充実させるため「人権基本方針」を改定しました。今回の改定を機に、グローバルに役員・社員に改めて周知するとともに、サプライチェーン上の人権の尊重に向け、サプライヤーなどのビジネスパートナーに対しても本方針への理解の促進を図っています。 また、2025年度も引き続きサプライヤーを対象としたアンケート調査および実地監査を実施し、人権リスクの把握と低減に向けた取り組みを進めました。 ③ 責任ある製品・サービスの提供 当社グループは、国内外の生産拠点において多様な製品を生産・販売しており、その中にはモビリティ(自動車)市場向けやメディカル市場向けなど、高い安全性が要求される製品も含まれています。想定外の事象を原因とする大規模な品質問題が発生した場合、当社グループの業績および財政状態に影響を与える可能性があります。 当社グループは、品質基本方針に従い、サステナビリティビジョンにおいて重点市場として位置付けるメディカル、モビリティ、サステナブル資材それぞれに合わせた品質管理体制の構築を着実に進めています。 特に医薬品市場向けにおいては、製品の品質管理には万全を期していますが、何らかの原因による品質不良、設計不良、あるいは予期せぬ副作用などが発生した場合、製品回収や販売中止、健康被害に関する賠償責任等が生じることで、当社グループの業績および財政状態に大きな影響を与える可能性があります。 当社グループは、薬事担当役員直轄の薬事グループを設置するとともに、重大品質事故への対応規程を整備し、リスクの最小化に向けた体制を整えています。 ④ 人的資本の充実 当社グループでは人種・国籍・性別にかかわらず、さまざまな伝統や文化を持つ社員が働いています。その多様性を尊重し、社員の個性や強みを活かし、当社グループのビジョンを実現することを目指しています。一方で当社の事業ポートフォリオの組み換えに沿った人材を十分に確保・育成できない場合、当社グループの業績および財政状態に影響を与える可能性があります。 当社グループは、人事基本方針に基づき、会社とともに成長しビジョンの実現に資する人材を育成する人事制度の策定、女性活躍の推進や研修によるリーダー・幹部候補の育成に取り組んでいます。また、第8次中期経営計画で定める重点市場に向けた教育研修プログラムにより社員の能力の拡充を図っています。 ⑤ 取締役会の実効性の向上・グローバルガバナンスの高度化 当社グループは、グローバルに事業展開を行っています。ガバナンスや内部統制が機能しなかった場合、子会社等の役員・社員による不正行為や、経営方針に従わない取引や判断が抑止できず、当社グループの業績および財政状態に影響を与える可能性があります。 当社は執行役員制度を採用し、取締役会が担うべき戦略策定および経営監視機能と、執行役員が担うべき業務執行機能との機能分化を図っています。独立性が高い社外取締役を3分の1以上選任し、社外取締役はそれぞれの経験や知見から、有益な指摘や意見を述べ、取締役会の議論は活性化しています。また、取締役会の実効性評価を年1回実施し、取締役会の機能のさらなる向上に努めています。当社のコーポレートガバナンス体制の詳細は、「第4提出会社の状況  4 コーポレート・ガバナンスの状況等」をご参照ください。 グローバルガバナンスについては、事業組織に基づく縦のレポートラインを軸とし、海外グループ会社ごとに月次もしくは四半期でビジネスレビューを実施し、業績や事業活動の状況について、本社のマネジメント層が定期的に確認する体制を構築しています。加えて、グループで統一したルールのもと、内部統制システムのチェックや事業活動におけるリスク管理の体制を整備しています。この内容を本社で集約することで、グループ全体のガバナンス状況を把握し、必要に応じた迅速な施策の立案・実行に活用しています。また、グローバルでのリスク管理を補完するため、主要地域(米州・欧州・中国)に、本社と連携しながら海外グループ会社におけるリスク管理を支援する機能を担う、リスク管理コーディネーターを配置し、情報共有やコミュニケーションの強化を図っています。 引き続き、グローバルリスクマネジメント体制を拡充し、グループ会社におけるリスク管理の支援とモニタリングの強化を図っていきます。 ⑥ その他サステナビリティビジョンの実現に関連するリスク その他、持続可能な調達、生成AIの普及に対応したデータセキュリティ、効率性・生産性の向上に関連するリスクが生じた場合、当社グループの業績および財政状態に影響を与える可能性があります。 (2) 事業運営を阻害するリスク ① 事業戦略および事業内容に関するリスク イ 成長戦略 当社グループは、成長戦略として事業ポートフォリオの強化に取り組んでいます。メディカル、モビリティ、サステナブル資材などを重点市場として、社会課題の解決に資する製品群・サービスの拡充による成長を目指しています。市場環境・社会の動向、技術トレンドの変化、法令・規制の改正などの影響により、成長戦略が想定通りに進捗しない可能性があり、当社グループの業績および財政状態に影響を与える可能性があります。 当社グループは、中期経営計画の進捗状況を取締役会で定期的にレビューし、1年ごとに事業環境の変化を反映させたローリングプランを策定し、事業環境の変化に迅速に対応することで、中期経営計画の達成に向けた取り組みを強化しています。 ロ 特定のお客さまの需要 当社グループは、売上高に占める特定のお客さまの割合が比較的高い状況にあります。こうした重要なお客さま向けの販売は、当該お客さまの製品需要の増減や仕様の変更、営業戦略の変更など当社グループによる管理が及ばない事項を理由として変動する可能性があり、そのような場合には、当社グループの業績および財政状態に影響を与える可能性があります。 当社グループはこうした状況に対して、第8次中期経営計画においてメディカル、モビリティ、サステナブル資材などの複数の重点市場で成長戦略を遂行し、特定のお客さまの需要変動に関するリスクの最小化を図っており、売上高に占める特定のお客さまの割合は低下傾向となっています。 ハ グローバルな事業活動 当社グループは、産業資材、ディバイス、メディカルテクノロジーなどの事業を展開し、グローバルに調達・生産・供給体制を構築しています。当社グループの海外売上高は8割以上を占めており、政治的、経済的要因、法律または規制の変更、関税や税制の変更などのリスクが顕在化する場合、当社グループの業績および財政状態に影響を与える可能性があります。 当社グループはこうした状況に対して、生産拠点を適切に分散させるとともに、現地の政策・法制の動向に細心の注意を払い、これらに適時適切に対処すべく努めています。 ② 財務に関するリスク イ のれんの減損損失 当社グループは、事業ポートフォリオの組み換え・最適化のための成長戦略としてM&Aを積極的に活用しています。そのため、当連結会計年度末においてのれんを33,277百万円計上しています。市場環境や競争環境がM&A実行時の想定から大きく変化し買収先会社の業績が悪化した場合、また、経済状況や金利変動等の外部環境の変化により使用価値の算定に使用する成長率および割引率が著しく変動し使用価値が減少した場合、のれんの減損損失が発生する可能性があります。 M&Aの実行にあたっては事前にデュー・ディリジェンス(対象企業の調査)を徹底するとともに、買収後の経営統合を促進する体制を構築することでリスクの最小化を図っています。 ロ 為替の変動 当連結会計年度における当社グループの海外売上高比率は87.1%です。これらは外貨建取引が中心であり、急激に為替レートが変動した場合、当社グループの業績および財政状態に影響を与える可能性があります。 当社グループはこのような状況に対して、生産の現地化や為替予約取引などにより為替リスクを最小化するように努めています。 ハ その他の財務に関するリスク その他、営業債権の貸倒れ、棚卸資産の陳腐化などが発生した場合、当社グループの業績および財政状態に影響を与える可能性がありますが、適正な管理体制の強化に努めており、リスクの最小化を図っています。 ③ グループ横断リスク イ 情報セキュリティ 当社グループは、お客さまやサプライヤーなどからお預かりした重要な情報や、社内で厳重に管理されている重要な情報、とりわけ新製品情報や技術情報そして個人情報などを有しています。当社グループでは、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の内部監査の実施を含め、PDCAサイクルに基づき、ISMS運用の維持および改善に継続的に取り組んでいます。あわせて、フィッシングメール訓練を実施するなど、社員のセキュリティリテラシー向上を図っています。また、サイバー攻撃への対策についても、継続的な強化を進めています。これらの取り組みにより、機密情報等の窃取・漏えいリスクの低減に努めています。 ロ 貿易管理 当社グループは事業をグローバルに展開・拡大しており、規律ある貿易管理の取り組みは事業継続の観点から必須の課題です。当社グループでは、グローバルな事業活動に伴う輸出入関連の法令に対応するため、内部監査を通じて法令順守体制とセキュリティ管理体制の有効性を確認しています。加えて2025年度は、輸入管理プロセスの改善および社内周知を進めました。こうした取り組みにより多様な貨物を輸入することに伴うリスクの最小化を図っています。 ハ その他の円滑な事業運営に関連するリスク その他、事業継続(天災・火災)、環境保全、知的財産権、資産管理に関連するリスクが生じた場合、事業運営に影響を及ぼす可能性があります。これらのリスクについても、リスクに関して担当するコーポレート部門・事業部門・グループ会社が目標(KPI・アクションアイテム)を設定し、これに基づく教育や仕組みづくりなどの活動を通じてリスクを低減しています。 当社グループでは、上記に加え内部通報窓口(ホットライン相談窓口)を設置し、不適切な行為の早期発見、早期是正に取り組んでいます。国内は公益通報者保護法に基づき、国内グループ会社の全社員(派遣社員等を含む)を対象に設置しています。海外においても、海外グループ会社の全社員を対象に同様の窓口を設置しています。また、2025年度よりサプライヤーが利用できるホットライン相談窓口も設置しました。
経営成績の分析 (MD&A)7,135字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 2024年3月1日に取得したIsometric Intermediate LLCおよびそのグループ会社、2024年10月1日に取得したCathtek, LLC、2025年1月8日に取得した滋賀県製薬株式会社に係る暫定的な会計処理が当連結会計年度に確定したため、前連結会計年度との比較・分析にあたっては、暫定的な会計処理の確定による見直し後の金額を用いています。 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社および持分法適用会社)の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。 ① 財政状態および経営成績の状況 当社グループはMissionに、「人材能力とコア技術の多様性」を成長の原動力として、高い競争力を有する特徴ある製品・サービスの創出によりお客さま価値を実現し、「人々の豊かな生活」の実現に寄与することを掲げています。 このMissionのもと、サステナビリティビジョン(長期ビジョン)として、多様な技術や人材能力の結集・融合により、メディカル・モビリティ・環境に関わるグローバルな社会課題の解決に貢献することで、経済・社会価値の創出を目指しています。また、現在運用している第8次中期経営計画では、安定的な成長と資本効率性の向上を志向し、これまでに構築した事業ポートフォリオの強化を通じて、利益率の向上と安定化に取り組んでいます。 当期のグローバル経済情勢は、アメリカの関税政策による混乱や地政学的リスクの高まりなどにより経済動向が抑制されたものの、景気は緩やかに持ち直しました。アメリカでは、インフレや雇用情勢の軟化が消費者マインドを低下させ、景気拡大のペースは減速しました。ヨーロッパでは、一部に停滞が見られましたが、インフレ圧力の緩和や段階的な利下げを背景に、景気は持ち直しの動きとなりました。中国では、耐久消費財の買い替え促進策などが講じられたものの、不動産市場の停滞などにより景気の弱さが継続しました。わが国の経済については、アメリカの関税政策による影響が自動車産業を中心に見られたものの、緩やかな回復基調となりました。 このような状況の下、当期の業績については、産業資材事業およびメディカルテクノロジー事業において需要が底堅く推移した一方、ディバイス事業のタブレット向けの需要は、顧客の新製品投入により需要が伸長した前期と比較して減少しました。新たに当社が強化している一般用医薬品の開発製造受託(CDMO)は企業買収の効果により需要が拡大しました。利益面では、産業資材事業のモビリティ向け新製品の生産立ち上げや一般用医薬品CDMOの生産能力拡大に向けた既存設備の減損損失など、将来の成長を見据えた先行費用が利益を圧迫しました。 これらの結果、当期における連結業績は、売上高は1,948億98百万円(前期比0.4%減)、利益面では営業利益は40億40百万円(前期比26.0%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は10億1百万円(前期比74.0%減)となりました。 セグメントの業績を示すと、次のとおりです。 産業資材 産業資材事業は、さまざまな素材の表面に付加価値を与える独自技術を有するセグメントです。プラスチックの成形と同時に加飾や機能の付与を行うIMD、IMLおよびIMEは、グローバル市場でモビリティ、家電製品などに広く採用されています。また、金属光沢と印刷適性を兼ね備えた蒸着紙は、飲料品や食品向けのサステナブル資材としてグローバルベースで業界トップのマーケットシェアを有しています。 当期においては、加飾分野のモビリティ向けの需要が底堅く継続するとともに、家電その他向けの需要が堅調に推移し、売上高は前期比で増加しました。一方で、モビリティ向けの新製品に関連する先行費用などにより、営業利益は前期比で減少しました。 その結果、当期の連結売上高は763億15百万円(前期比3.0%増)となり、セグメント利益(営業利益)は37億41百万円(前期比23.2%減)となりました。 ディバイス ディバイス事業は、精密で機能性を追求した部品・モジュール製品を提供するセグメントです。主力製品であるフィルムタッチセンサーはグローバル市場でタブレット、業務用端末(物流関連)、モビリティ、ゲーム機などに幅広く採用されています。このほか、気体の状態を検知するガスセンサーなどを提供しています。 当期においては、タブレット向けの需要減少により売上高は前期比で減少しましたが、生産体制の見直しなど予め講じた対応により効率性・生産性が改善し、営業利益は前期比で増加しました。 その結果、当期の連結売上高は584億52百万円(前期比13.5%減)となり、セグメント利益(営業利益)は21億30百万円(前期比18.5%増)となりました。 メディカルテクノロジー メディカルテクノロジー事業は、医療機器やその関連市場において高品質で付加価値の高い製品を提供し、人々の健康で豊かな生活に貢献することを目指すセグメントです。幅広い診療領域で使われる低侵襲医療用の手術機器や医療用ウェアラブルセンサーなどの製品を手がけており、現在は欧米中心に大手医療機器メーカー向けの開発製造受託(CDMO)を展開するとともに、医療機関向けに自社ブランド品を製造・販売しています。 当期においては、主力の医療機器CDMOで一部の需要が停滞したものの、売上高は前期比で増加しました。一方で、医療機器自社ブランドの製品ミックスの悪化などにより、営業利益は前期比で減少しました。 その結果、当期の連結売上高は471億30百万円(前期比3.3%増)となり、セグメント利益(営業利益)は20億35百万円(前期比14.8%減)となりました。 当連結会計年度末における総資産は2,501億20百万円となり、前連結会計年度末(2024年12月期末)に比べ17億27百万円減少しました。 流動資産は1,162億21百万円となり、前連結会計年度末に比べ124億5百万円減少しました。主な要因は、営業債権及びその他の債権が18億39百万円増加した一方、現金及び現金同等物が117億56百万円、棚卸資産が38億37百万円減少したこと等によるものです。 非流動資産は1,338億98百万円となり、前連結会計年度末に比べ106億77百万円増加しました。主な要因は、有形固定資産が26億28百万円、新規連結等によりのれんが14億42百万円、無形資産が32億15百万円、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産の公正価値の変動等によりその他の金融資産が20億1百万円増加したこと等によるものです。 当連結会計年度末における負債は1,322億47百万円となり、前連結会計年度末に比べ38億16百万円減少しました。 流動負債は810億41百万円となり、前連結会計年度末に比べ170億58百万円増加しました。主な要因は、未払法人所得税等が20億86百万円、その他の流動負債が21億40百万円減少した一方、社債及び借入金が218億22百万円増加したこと等によるものです。 非流動負債は512億6百万円となり、前連結会計年度末に比べ208億75百万円減少しました。主な要因は、繰延税金負債が22億13百万円増加した一方、社債及び借入金が216億26百万円、その他の金融負債が21億28百万円減少したこと等によるものです。 当連結会計年度末における資本は1,178億72百万円となり、前連結会計年度末に比べ20億89百万円増加しました。主な要因は、自己株式の消却等により資本剰余金が20億69百万円、剰余金の配当等により利益剰余金が52億79百万円減少した一方、自己株式が43億82百万円減少し、為替換算等の影響によりその他の資本の構成要素が39億86百万円増加したこと等によるものです。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ117億56百万円減少し、392億13百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は92億5百万円(前期比25.2%減)となりました。これは税引前利益35億51百万円の計上に対して、主に、営業債務及びその他の債務の減少額として21億47百万円、法人所得税の支払額として46億39百万円計上した一方、減価償却費及び償却費として103億60百万円、棚卸資産の減少額として50億58百万円計上したこと等によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は138億48百万円(前期比21.1%増)となりました。これは主に有形固定資産の取得として63億5百万円、子会社の取得として56億55百万円支出したこと等によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は83億66百万円(前期は91億47百万円の獲得)となりました。これは主に、短期借入れによる収入として28億65百万円計上した一方、リース負債の返済による支出として22億18百万円、長期借入金の返済による支出として26億98百万円、非支配持分の取得による支出として28億92百万円、親会社の所有者への配当金の支払として23億76百万円計上したこと等によるものです。 ③ 生産、受注および販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメント別に示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前期比(%) 産業資材   77,207   2.6 ディバイス   52,238   △27.3 メディカルテクノロジー   46,985   1.7 その他   13,578   62.6 合計   190,010   △5.8 (注) 1. セグメント間取引については、相殺消去しています。 2. 金額は、販売価格によっています。 b. 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメント別に示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前期比(%)   受注残高(百万円)   前期比(%) 産業資材   65,571   △21.3   13,468   △41.5 ディバイス   56,729   △26.6   20,801   △7.6 メディカルテクノロジー   48,376   3.4   22,711   5.0 その他   13,177   62.8   1,671   360.0 合計   183,854   △14.7   58,653   △13.2 (注) セグメント間取引については、相殺消去しています。 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメント別に示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前期比(%) 産業資材   76,315   3.0 ディバイス   58,452   △13.5 メディカルテクノロジー   47,130   3.3 その他   13,000   55.8 合計   194,898   △0.4 (注) 1. セグメント間取引については、相殺消去しています。 2. 主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) APPLE OPERATIONS LIMITEDおよびそのグループ会社   44,637   22.8   38,612   19.8 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において判断したものです。 ① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度における経営成績につきましては、売上高は、前連結会計年度に比べ0.4%減少し1,948億98百万円となりました。このうち、海外売上高は1,696億90百万円であり、連結売上高に占める割合は87.1%です。海外売上高は主として産業資材、ディバイスおよびメディカルテクノロジーによるものです。また、売上原価は前連結会計年度に比べ0.4%減少の1,512億3百万円、販売費及び一般管理費は前連結会計年度に比べ3.4%増加の384億8百万円となりました。売上原価、販売費及び一般管理費、その他の費用に含まれる減価償却費及び償却費は前連結会計年度に比べ8.6%増加の103億60百万円となりました。その他の収益・費用については、前連結会計年度は受取補償金などを主としたその他の収益を4億39百万円計上する一方で、遊休資産諸費用などを主としたその他の費用を12億93百万円計上したのに対して、当連結会計年度では条件付対価に係る公正価値変動額などを主としたその他の収益を6億28百万円計上する一方で、減損損失などを主としたその他の費用を15億15百万円計上しました。 これらの結果、営業利益は40億40百万円(前期比26.0%減)となりました。 なお、セグメント別の経営成績につきましては「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態および経営成績の状況」に記載のとおりです。 金融収益・費用については、前連結会計年度は為替差益などを主とした金融収益を25億46百万円計上する一方で、支払利息などを主とした金融費用を18億2百万円計上したのに対して、当連結会計年度では純損益を通じて公正価値で測定する金融資産及び金融負債の評価益を主とした金融収益を14億35百万円計上する一方で、支払利息などを主とした金融費用を19億25百万円計上しました。 その結果、税引前利益は35億51百万円(前期比42.7%減)となりました。 法人所得税費用は、前連結会計年度に比べ1.0%減少の21億68百万円を計上しました。 これらの結果、親会社の所有者に帰属する当期利益10億1百万円(前期比74.0%減)となりました。また、基本的1株当たり当期利益は21円13銭(前期は79円93銭の基本的1株当たり当期利益)となりました。 財政状態の分析につきましては「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態および経営成績の状況」に記載のとおりです。 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」に記載のとおりです。 ② 資本の財源および資金の流動性 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 当社グループの主な資金需要は、事業上必要な運転資金や設備投資、M&Aによる投資です。これらの資金需要については調達規模や調達市場環境に応じて自己資金および金融機関からの借入や社債の発行等により対応します。また、金融コストの最小化と資金効率の向上のため、日本国内のグループ会社においてCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)を導入しており、当社への資金フローの集約により一元的な管理を行っています。 ③ 経営方針・経営戦略等または経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社グループは、サステナビリティビジョン(長期ビジョン)の実現に向け、第8次中期経営計画(3カ年)を2024年から運用しています。第8次中期経営計画では、安定的な成長と資本効率性の向上を志向し、これまでに構築した事業ポートフォリオの強化を通じて、利益率の向上と安定化に取り組んでいます。 第8次中期経営計画の最終年度にあたる2026年度においては、産業資材事業では、既存分野の底堅い需要に対応するとともに、モビリティ外装向けで新製品の需要拡大を見込んでいます。ディバイス事業では、タブレット向けを中心に需要減少を想定していますが、収益構造の一層の改善に向けた取り組みを進めます。メディカルテクノロジー事業では、下期にかけて医療機器CDMOにおける新製品立ち上げを見込んでいます。一般用医薬品CDMOの需要は堅調に推移する見通しです。 これらの見通しから、売上高1,915億円、営業利益66億円、税引前利益50億円、親会社の所有者に帰属する当期利益23億円を見込んでいます。なお、為替レートは1ドル=145円を前提としています。 ④ 重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、IFRSに準拠して作成しています。この連結財務諸表の作成にあたり採用した重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記  2. 作成の基礎(4)重要な会計上の見積りおよび見積りを伴う判断」に記載しています。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS

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