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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

三菱総合研究所

Mitsubishi Research Institute, Inc.3636 · Prime · 情報・通信業

総合シンクタンクからITサービスまで一貫。官公庁向け政策研究と民間向けコンサルに強み。

概要

三菱総合研究所は、1970年に三菱グループの中核シンクタンクとして設立された。官公庁向けの政策調査研究から民間企業向けの経営コンサルティング、ITソリューションまでを手がける総合情報サービス企業である。2025年9月期の連結売上高は1,214億円、営業利益80億円、経常利益97億円、親会社株主に帰属する当期純利益63億円。従業員数は連結で約4,695人。東京証券取引所に上場(2009年市場第二部、2010年市場第一部指定)。本社は東京都千代田区永田町。グループは連結子会社9社、持分法適用会社3社など計15社で構成される。

事業の二本柱:シンクタンク・コンサルティングとITサービス

当社グループは、大きく二つのセグメントで事業を展開している。一つは「シンクタンク・コンサルティングサービス」(TTC)であり、政策や一般事業に関する調査研究、コンサルティングを提供する。もう一つは「ITサービス」(ITS)であり、ソフトウェア開発・運用・保守、情報処理・アウトソーシングサービスを提供する。2025年9月期の連結売上高1,214億円のうち、TTCは470億円(構成比38.8%)、ITSは743億円(同61.2%)を占める。収益面では、TTCのセグメント経常利益は57億円(売上高経常利益率12.1%)、ITSは40億円(同5.4%)と、TTCの利益率が高い。両セグメントは相互に連携し、調査研究で培った政策・制度知見や先端技術の評価力をITソリューションに活かすシナジーを追求している。グループの中核となる連結子会社は、TTCではエム・アール・アイビジネス株式会社やMRIA International Inc.など、ITSでは三菱総研DCS株式会社やMRIバリューコンサルティング・アンド・ソリューションズ株式会社などがある。

官公庁・公共分野への強み

当社のシンクタンク部門は、設立以来官公庁を主要顧客としてきた。国土整備、交通運輸、情報通信、地域経営、医療介護福祉、教育といった社会公共分野と、環境・エネルギー・科学技術政策分野において、調査・分析、政策立案、コンサルティング、事業支援を提供する。2025年9月期のTTCセグメント売上高470億円の多くは官公庁向けであり、サイバーセキュリティやヘルスケア分野のDXなどICT関連案件が成長を牽引した。また、持分法適用会社である株式会社日本ケアコミュニケーションズや日本ビジネスシステムズ株式会社などとの連携も行っている。例えば、電力・エネルギー分野では再生可能エネルギー導入や電力システム改革に関する調査、医療・介護分野では地域包括ケアシステム構築支援を実施している。調査から実証実験、社会実装まで一貫したサービス提供を目指す。

民間企業向けコンサルティングとIT支援

民間企業向けには、経営戦略、マーケティング、人事制度、サステナビリティ経営等のコンサルティングを提供するほか、ITを活用した業務革新やビジネスモデル革新を支援するITコンサルティングも行っている。具体的には、経営戦略の策定、事業ポートフォリオの見直し、組織改革の助言、市場調査・ブランド戦略・顧客分析などのマーケティング戦略、さらにデジタルトランスフォーメーション(DX)推進のためのIT戦略策定やシステム導入支援を手がける。2025年9月期には、エネルギー・運輸・IT関連の民間企業向けシステムや事業戦略支援業務が好調であった。また、三菱UFJ銀行との業務提携により、金融分野のコンサルティングも強化している。グループの持分法適用会社である株式会社アイネスとも協力し、幅広いソリューションを提供する。

グループ構成と財務の安定性

当社グループは、親会社である三菱総合研究所のほか、連結子会社9社、持分法適用会社3社、持分法非適用会社2社の計15社で構成される。主要な子会社として、ITサービスの中核である三菱総研DCS株式会社(連結子会社、議決権所有比率80%)、システム開発のMRIバリューコンサルティング・アンド・ソリューションズ株式会社、人材派遣の株式会社MDビジネスパートナーなどがある。財務面では、2025年9月期の自己資本比率は56.1%と高水準であり、有利子負債は少ない。売上高は過去10年で754億円から1,214億円へと成長し、営業利益率は約6.6%(2025年9月期)と安定的に推移している。安定した収益基盤と高い自己資本比率により、新規事業への投資やM&Aを進める余力を有している。

業界の中での役割はシンクタンク・コンサルティングファーム及びITサービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,215億円
営業利益
80億円
営業利益率
6.6%
純利益
64億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/9
事業売上構成比利益利益率
ITサービス744億円61.2%40億円5.4%
シンクタン ク・コンサル ティングサー ビス471億円38.8%57億円12.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01官公庁・公共分野主力

国土整備、交通運輸、情報通信、地域経営、医療介護福祉、教育等の社会公共分野と環境・エネルギー・科学技術政策分野において、調査・分析、政策立案、コンサルティング、事業支援を提供。

主な製品・サービス3
政策調査研究
官公庁向けの政策課題に関する調査・分析・提言。
コンサルティング
公共分野の計画策定・事業評価・制度設計等のコンサルティング。
事業支援
公共事業の執行支援、システム導入支援等。

02民間企業(経営・IT)主力

民間企業向けに、経営戦略、マーケティング、人事制度、サステナビリティ経営等のコンサルティング、およびITを活用した業務革新・ビジネスモデル革新を支援。

主な製品・サービス3
経営コンサルティング
経営戦略、事業ポートフォリオ、組織改革等の助言。
ITコンサルティング
IT戦略策定、システム導入支援、デジタルトランスフォーメーション推進。
マーケティング戦略
市場調査、ブランド戦略、顧客分析等。

03金融・製造・流通・サービス等(ITサービス)準主力

連結子会社三菱総研DCSが中核となり、金融、製造、流通、サービス、文教等向けにソフトウェア開発・運用・保守、情報処理、アウトソーシングサービスを提供。

主な製品・サービス4
ソフトウェア開発
受託による業務システム・基幹系システムの開発。
運用・保守
システムの運用監視、保守、ヘルプデスク等。
給与人事サービス「PROSRV」
クラウド型の給与計算・人事業務処理サービス。
BPOサービス
人事・経理・給与計算等の業務プロセスアウトソーシング。

製品と技術

政策調査研究と公共コンサルティング

官公庁向けの政策調査研究は、当社の創業以来の核となる事業である。国土整備、交通運輸、情報通信、地域経営、医療介護福祉、教育などの社会公共分野、および環境・エネルギー・科学技術政策分野において、調査・分析、政策立案、コンサルティング、事業支援を提供する。具体的には、政府や地方自治体からの委託を受け、制度設計のための基礎調査、事業評価、計画策定などを実施。近年は、サイバーセキュリティやヘルスケア分野のDX、行政DXなど、ICT関連の調査案件が増加している。また、科学技術分野では、定量分析評価技術や予測技術を活用した研究評価なども行う。これらの活動を通じて、社会課題の解決に貢献する。2025年9月期には、官公庁向けICT関連案件が好調であった。

民間企業向け経営・ITコンサルティング

民間企業向けには、経営戦略、マーケティング、人事制度、サステナビリティ経営等のコンサルティングサービスを提供する。経営戦略では、事業ポートフォリオの再構築や新規事業創出を支援。マーケティング戦略では、市場調査、ブランド戦略、顧客分析(ビジネスアナリティクス)を手がける。ITコンサルティングでは、DX推進のためのIT戦略策定、クラウド移行支援、システム導入支援を実施。これらのサービスは、シンクタンクとしての調査分析力とITサービス子会社の技術力を組み合わせた強みを持つ。また、三菱UFJ銀行との業務提携により、金融分野のコンサルティングも強化している。2025年9月期には、エネルギー・運輸・IT関連の民間企業向け案件が伸長した。

ITサービス:ソフトウェア開発と「PROSRV」

ITサービスセグメントの中核は連結子会社の三菱総研DCS株式会社である。同社は、金融、製造、流通、サービス、文教等の分野において、ソフトウェア開発・運用・保守、情報処理・アウトソーシングサービスを提供する。特に、大手メガバンクを中心とした金融向けシステム開発が主力であり、決済領域の案件が好調である。また、クラウド型の給与人事サービス「PROSRV」は主力のアウトソーシングサービスであり、多くの企業に利用されている。さらに、千葉情報センターを利用した基幹システムのアウトソーシングやBPO(人事・経理・給与計算等の業務プロセス委託)も提供。グループ全体で、上流のコンサルティングから下流の運用までトータルに支援する体制を持つ。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

シンクタンク系で国内首位

三菱総合研究所は、総合シンクタンクとして国内で確固たる地位を築いている。同業他社にはVR AIN SolutionやCocoliveなどがあるが、これらは特定分野に特化したベンチャーであり、総合力・規模で同社を凌駕するものではない。同社は幅広い業界向けにコンサルティング・調査・ITソリューションを提供し、官公庁や大企業との強固な関係を有する。しかし、売上高は2024年9月期に1154億円と前期比減少しており、成長が鈍化している。営業利益率は6%前後と高くない。国内需要に大きく依存しており、海外展開が限定的な点がリスク。

強み

  • 三菱グループのネットワークを活かし、官公庁・大企業向けに幅広いコンサル・調査・ITを提供。
  • 三菱ブランドと長年の実績により、顧客からの信頼が厚く、受注面で競争優位。
  • 政策提言からシステム開発までワンストップで提供でき、顧客の複合的なニーズに対応。
  • 官公庁案件が多く、景気変動の影響を受けにくい安定的な収益源を確保。

課題

  • 2024年9月期売上高が前期比減収。新規事業の創出やM&Aによる成長が必要。
  • 営業利益率6%程度と高水準ではなく、コスト削減や高付加価値化で改善余地あり。
  • 国内依存度が高く、海外売上比率が低い。グローバル市場での競争力強化が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

IT・SaaSの時価総額近傍。太字が三菱総合研究所

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14071プラスアルファ・コンサルティング883億円22.0倍
29692シーイーシー852億円14.6倍
34480メドレー848億円43.2倍
44828ビジネスエンジニアリング842億円17.2倍
54674クレスコ821億円15.1倍
63636三菱総合研究所817億円8.0倍
74326インテージホールディングス814億円45.1倍
88157都築電気788億円11.7倍
95036日本ビジネスシステムズ782億円11.2倍
103632グリーホールディングス750億円17.6倍
113962チェンジホールディングス739億円10.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。

会社の歴史

沿革 21件

1970年設立:三菱グループのシンクタンクとしてスタート

1970年5月、東京都千代田区有楽町に資本金5億円で株式会社三菱総合研究所が設立された。事業目的は調査・分析業務、委託調査・コンサルティング業務、情報処理サービス等である。同年10月には子会社として株式会社技術経済情報センター(現エム・アール・アイビジネス株式会社)を設立し、情報処理サービス及び印刷業務を開始。三菱グループの総合シンクタンクとして、官公庁や民間企業向けの調査研究事業を本格化させた。1979年5月には本社を大手町に移転。1970年代の高度経済成長期、政策需要の高まりを背景に、国土整備や交通運輸、情報通信など公共分野の調査を積極的に受託した。

子会社設立による事業基盤の拡充(1980年代)

1984年5月、株式会社システム トウエンティ・ワン(現エム・アール・アイリサーチアソシエイツ株式会社)を設立し、ソフトウェア開発及びそれに関わる調査・分析事業を拡大。1987年8月にはエム・アール・アイ・キャリアスタッフ株式会社(現株式会社MDビジネスパートナー)を設立し、調査補助作業等の人材派遣事業を開始した。これにより、シンクタンク機能に加えて、ソフトウェア開発や人材派遣といった周辺サービスをグループ内で提供できる体制を整えた。1990年代はバブル崩壊後の厳しい経済環境の中でも、官公庁向けの安定した受注を背景に事業を継続。1990年代後半のIT化進展に伴い、情報処理サービスの需要増加に対応した。

ソリューション事業への転換とIT子会社化(2000年代半ば)

2000年10月、ビジネスソリューション事業本部を新設し、システム開発とコンサルティングを一体化したソリューション事業を本格化。2004年12月にはダイヤモンドコンピューターサービス株式会社(現三菱総研DCS株式会社)の株式を25%取得し、IT分野での連携を強化。2005年3月には追加取得により子会社化(議決権比率60%)し、ITサービス事業の基盤を大幅に拡充した。2005年4月にはコンサルティング事業本部を新設するとともに、株式会社東京三菱銀行(現三菱UFJ銀行)との業務提携により民間企業向け事業を強化。2008年12月には三菱総研DCSの株式をさらに追加取得し、議決権比率80%とした。

株式上場と市場一部指定(2009-2010)

2009年9月、東京証券取引所市場第二部に株式を上場。上場に先立つ2009年6月には、ERP事業強化のため三菱電機インフォメーションシステムズとの合弁でMRIバリューコンサルティング株式会社を設立(当社所有議決権比率36%、三菱総研DCS所有30%)。2010年9月には市場第一部銘柄に指定され、知名度と信用力を高めた。同年11月には本社を東京都千代田区永田町に移転。上場後は、M&Aや子会社再編を積極的に推進。2010年4月にはBPO事業強化のため三菱総研DCSが株式会社ユービーエスの株式を取得(2021年売却)し、同年6月にはダイヤモンド富士ソフト株式会社を再編するなど、グループの一体化を進めた。

グループ再編と経営体制の強化(2010年以降)

2010年10月、MRVソリューションズ株式会社(旧ダイヤモンド富士ソフト)がMRIバリューコンサルティング株式会社を吸収合併し、MRIバリューコンサルティング・アンド・ソリューションズ株式会社に商号変更。2011年6月にはシステム基盤構築技術強化のため、三菱総研DCSが株式会社アイ・ティー・ワンの株式を取得し子会社化(議決権比率51%)。同年12月には三菱総研DCSが株式会社ディーシーエスビジネスパートナーを吸収合併し、株式会社MDビジネスパートナーに商号変更。2012年4月にはMDビジネスパートナーがエム・アール・アイスタッフサービス株式会社を吸収合併。これらの再編により、ITサービスセグメントの効率化とグループ内シナジーの創出が図られた。

年表21件を開く

1970年代

  • 1970年5月創業東京都千代田区有楽町に調査・分析業務及び委託調査・コンサルティング業務、情報処理サービス等を事業目的とし資本金5億円で(株)三菱総合研究所を設立。
  • 1970年10月創業(株)技術経済情報センター(現 エム・アール・アイビジネス(株))を設立し、情報処理サービス及び印刷に関する業務を開始。
  • 1979年5月本社を東京都千代田区大手町に移転。

1980年代

  • 1984年5月創業(株)システム トウエンティ・ワン(現 エム・アール・アイリサーチアソシエイツ(株))を設立し、ソフトウェアの開発及びこれに関わる調査・分析事業を拡大。
  • 1987年8月創業エム・アール・アイ・キャリアスタッフ(株)(現(株)MDビジネスパートナー)を設立し、調査補助作業等に関わる人材派遣事業を開始。

2000年代

  • 2000年10月ビジネスソリューション事業本部を新設し、本格的にソリューション事業を開始。
  • 2004年12月ダイヤモンドコンピューターサービス(株)(現 三菱総研DCS(株))の株式を取得(当社所有議決権比率25%)。
  • 2005年3月M&Aダイヤモンドコンピューターサービス(株)(現 三菱総研DCS(株))の株式を追加取得し子会社化(当社所有議決権比率60%)。
  • 2005年4月コンサルティング事業本部を新設するとともに、(株)東京三菱銀行(現(株)三菱UFJ銀行)との業務提携により、民間企業向け事業体制及び営業体制を強化。
  • 2007年4月商号変更ダイヤモンドコンピューターサービス(株)を「三菱総研DCS(株)」に商号変更。
  • 2008年12月三菱総研DCS(株)の株式を追加取得(当社所有議決権比率80%)。
  • 2009年6月ERP(企業の基幹業務システム)事業の強化を目的に、三菱電機インフォメーションシステムズ(株)との合弁により、MRIバリューコンサルティング(株)を設立(当社所有議決権比率36%、三菱総研DCS(株)所有議決権比率30%)。
  • 2009年9月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場。

2010年代

  • 2010年4月M&ABPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業の強化を目的に、三菱総研DCS(株)が(株)ユービーエスの株式を取得し子会社化(2021年11月1日付で全株式売却し、資本関係を解消)。
  • 2010年6月M&A連結子会社のダイヤモンド富士ソフト(株)を会社分割し、三菱総研DCS(株)の100%子会社化。MRVソリューションズ(株)に商号変更。
  • 2010年9月東京証券取引所市場第一部銘柄に指定。
  • 2010年10月M&A連結子会社のMRVソリューションズ(株)は、MRIバリューコンサルティング(株)を吸収合併し、MRIバリューコンサルティング・アンド・ソリューションズ(株)に商号変更。
  • 2010年11月本社を東京都千代田区永田町に移転。
  • 2011年6月M&Aシステム基盤構築技術強化を目的に、三菱総研DCS(株)が(株)アイ・ティー・ワンの株式を取得し子会社化(三菱総研DCS(株)所有議決権比率51%)。
  • 2011年12月M&A三菱総研DCS(株)が連結子会社の(株)ディーシーエスビジネスパートナーを吸収合併。連結子会社の(株)ディー・シー・オペレーションズは、(株)MDビジネスパートナーに商号変更。
  • 2012年4月M&A連結子会社の(株)MDビジネスパートナーは、連結子会社のエム・アール・アイスタッフサービス(株)を吸収合併。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2026年9月期まで1,220億円
  • 経常利益2026年9月期まで90億円
  • ROE2026年9月期まで8%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    社会価値・非財務価値・財務価値の循環

    豊かで持続可能な社会の実現へ、社会価値、非財務価値(人的・知的・社会信頼基盤)、財務価値の3つを循環・拡大させ、社会課題解決に取り組む。社会価値創出が競争力向上へつながり、継続的に投資する仕組みを構築する。

  2. 02

    中期経営計画2026の見直し

    中計2026の最終年度を迎え、市場環境の変化に適応するため、事業戦略と目標を一部修正し、事業再構築を含めた次期中計(2027年9月期開始)の策定を進める。成長戦略の深化と収益性の向上を図る。

  3. 03

    セグメント別事業戦略の推進

    TTCセグメントでは調査・コンサルティングの再強化と電力・エネルギー、医療・介護、BA・AI等の集中領域に注力。ITSセグメントではメガバンクを中心にDXパートナーとしての地位確立を目指す。

  4. 04

    基盤戦略の強化

    人的資本経営の徹底、グループ連携、先行投資、生成AIの全社展開による生産性向上を推進。ITSでは技術基盤・事業基盤・経営基盤を強化し、働き方改革と生産性向上を実現する。

  5. 05

    ポートフォリオ改革と次世代事業育成

    過度に人的リソースに依存しない社会実装型事業の拡大を図り、PROSRV等の既存サービスに続く新サービス開発や海外展開、多様なパートナーとの連携により事業ポートフォリオを転換する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で4,695人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,082万円で、9期前と比べて+8.9%平均年齢は40.4歳、平均勤続年数は11.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年9月3,741
2017年9月3,842
2018年9月3,918
2019年9月99342.715.04,011
2020年9月1,01042.014.04,133
2021年9月1,11142.514.04,231
2022年9月1,02542.314.04,235
2023年9月1,10441.713.04,428
2024年9月1,08041.112.04,573155
2025年9月1,08240.411.04,695170

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年9月期・提出会社(単体)
女性管理職比率12.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率75.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)82.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社7(国内 5 / 海外 2、うち連結子会社 6) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
千葉情報センター — 千葉県印西市126億円
ITサービス
本社 — 東京都港区3,591百万円
ITサービス
本社 — 東京都 千代田区3,209百万円
シンクタンク・コンサルティングサービス
主な関係会社
  • 国内
    三菱総研DCS(株)(注)2.4.
    東京都 港区 · 連結子会社
    議決権80.0%
  • 国内
    エム・アール・アイ ビジネス(株)
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    エム・アール・アイ リサーチアソシエイツ(株)
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    MRIA International Inc.
    米国 カリフォルニア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    MRIV International LLC
    ベトナム ハノイ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    MRIバリューコンサルティング・アンド・ソリューションズ(株)
    東京都 港区 · 連結子会社
    議決権88.9%
  • 国内
    日本ビジネスシステムズ(株)(注)5.6.
    東京都 港区
    議決権15.2%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    ポストコロナ時代の実現に向けた主要技術の実証・導入に向けた調査研究業務
    内閣官房 · 2021-03-31
    94.7億円
  • 調達
    04-0049-0062課題解決型ローカル5G等の実現に向けたローカル5Gの電波伝搬特性やローカル5G等の活用に関する技術的検討及び調査検討の請負
    総務省 · 2022-05-13
    63億円
  • 調達
    07-0049-0333 「オール光ネットワークの実証基盤環境の構築及び効果的運用方策の検討」の請負
    総務省 · 2026-03-06
    60.8億円
  • 調達
    0300490087課題解決型ローカル5G等の実現に向けたローカル5Gの電波伝搬特性やローカル5G等の活用に関する技術的検討並びに調査検討の請負
    総務省 · 2021-05-21
    45.4億円
  • 調達
    テクノロジーマップの整備に向けた調査研究(アナログ規制の見直しに向けた技術実証等)
    デジタル庁 · 2023-04-05
    34.5億円
  • 調達
    ウィズコロナ時代の実現に向けた主要技術の実証・導入に向けた調査研究業務
    内閣官房 · 2022-03-23
    32.5億円
  • 調達
    令和3年経済センサス‐活動調査に係る本社一括等直轄調査実施業務
    総務省 · 2020-07-30
    31.8億円
  • 調達
    08-0049-0083 ワット・ビット連携関連実証に係る調査研究等の請負
    総務省 · 2026-05-11
    29.5億円
  • 調達
    06-0049-0301 省人化・省力化による地域社会課題の解決に資する通信システムを用いたAI・自動運転等の検証に関する調査研究の請負
    総務省 · 2025-02-06
    28.2億円
  • 調達
    05-0049-0308地域DXの推進体制構築及び安全な自動運転に資する通信システム等の検証に関する調査研究の請負
    総務省 · 2024-01-26
    19.1億円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は1,215億円営業利益80億円前期と比べると増収増益で、売上が+5.3%、利益が+12.7%。

売上高
+5.3%
1,215億円
営業利益
+12.7%
80億円
純利益
+28.0%
64億円
営業利益率
6.6%
前期比 +0.4%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高1,250億円1,215億円
営業利益84億円80億円
純利益66億円64億円
1株あたり配当¥165¥165

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は256億円、営業利益は−17億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+8.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q4586915.152
2023年3Q236−9−3.8−6
2023年4Q2524
2024年1Q277207.212
2024年2Q3886617.050
2024年4Q489−15−3.1−12
2025年2Q6546810.449
2025年4Q561122.115
2026年2Q7269312.885
2026年3Q256−17−6.6−16

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年9月期からの14期で、売上は754億円から1,215億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は6.6%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
連結子会社の(株)MDビジネスパートナーは、連結子会社のエム・アール・アイスタッフサービス(株)を吸収合併。
2012年9月7543311
2013年9月8115629
2014年9月8746434
2015年9月8545837
2016年9月8695934
2017年9月8956338
2018年9月9035434
2019年9月9005736
2020年9月9208471
2021年9月1,0307650
2022年9月1,16610577
2023年9月1,22110063
2024年9月1,15471816.250
2025年9月1,21580976.664

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高1,215億円のうち、営業利益として残るのは80億円6.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は64億円、売上の5.3%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金76.4%928億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金17.0%207億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.6%80億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
23.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.8pt
6.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.4pt
5.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比3.9pt
9.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年9月期は営業CFが64億円、投資CFが−40億円で、差し引きのフリーCFは24億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は300億円で、売上の3.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年9月42−32−810137
2013年9月55−32−823152
2014年9月51−57−11−6134
2015年9月78−16−1362183
2016年9月51−10−1341209
2017年9月66−54−2212200
2018年9月70−31−1839221
2019年9月87−28−2459257
2020年9月86−7−1179324
2021年9月33−20−4613291
2022年9月93−67−3826279
2023年9月57−24−6233249
2024年9月135−29−49106306
2025年9月64−40−3024300

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年9月期の総資産は1,281億円。このうち返さなくてよい自己資本が813億円で、自己資本比率は56.1%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年9月56136519655.1
2013年9月61040120955.7
2014年9月65442223255.9
2015年9月67144123057.3
2016年9月71846924956.9
2017年9月75750425357.8
2018年9月78653325359.1
2019年9月84654829856.7
2020年9月96361534856.0
2021年9月99763835956.4
2022年9月1,14771243555.0
2023年9月1,18074443655.8
2024年9月1,19776443456.5
2025年9月1,28181346856.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳
現金及び預金
303億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
590億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
5億円
在庫として抱えている分
負債合計
468億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
80
/ 100
安定性自己資本比率37 / 40
収益力営業利益率13 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り605社中179位あたり、逆に低いのはROE605社中401位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.2%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.6%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
56.1%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
5.3%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.2%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥5,090で、1年前と比べて+9.9%過去52週の値幅のなかでは73%の位置にある。

¥5,090-2.5%1ヶ月+10.7%1年+9.9%時価総額817億円
過去52週の値幅
安値¥4,375高値¥5,360

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.0倍
PER (会社予想)12.2倍
PBR1.04倍
配当利回り3.24%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は4975円で、前日比+1.84%。1カ月で+5.18%と上昇基調。25日線(4761.2円)を大きく上回り、75日線(4623.27円)も超えた。52週高値5360円に接近しており、RSIは59.6とまだ上昇余地がある。7月29日に5030円まで上昇した後、8月5日に4550円まで調整したが、そこからV字回復し、8月20日には4975円まで戻した。出来高は8月20日4.79万株と増加。週足では上昇トレンドが継続しており、高値更新も視野。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER7.86倍は業界平均30.57倍を大幅に下回り、予想PER11.9倍でも低水準。PBR1.02倍は平均2.94倍を下回り、ROE9.2%に対して割安。配当利回り3.32%は平均2.62%を上回り、配当性向73.3%と高い還元姿勢。直近の売上高は微減だが、営業利益は増加傾向で、収益性が改善。総合的に主要指標で割安であり、リスクは低いと判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.0倍47.9倍
PER (予想)12.2倍
PBR1.04倍2.96倍
ROE9.2%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高は1200億円前後で推移し、営業利益率は6%前後と安定している。強気派は、政府のデジタル化や社会課題解決への需要が高まる中、シンクタンクの役割が拡大すると見る。また、PERが7.86倍と低く、配当利回り3.32%から割安感がある。一方、弱気派は、民間のコンサルティング会社との競争激化や、案件の大型化による採算変動を懸念する。さらに、ROEが9.2%と高いとは言えず、資本効率の改善余地を指摘する。投資論点は、安定した収益基盤を背景に、成長分野への投資で増益を実現できるかどうかである。

プラスに働く材料7
  • シンクタンク需要の拡大

    社会課題やデジタル化で政策提言や調査の需要が高まる。

  • 割安な評価

    PER7.86倍、PBR1.02倍で、同業他社より割安な水準。

  • 安定配当

    配当利回り3.32%で、株主還元が手厚い。

  • PBR1.02倍と純資産近似の割安水準不定影響

    PBR1.02倍で株価は純資産近辺。PER7.86倍と併せ下値は限定的

  • 2025年9月期は営業利益80億円で前期比12.7%増通年影響

    営業利益は71億円→80億円と増加し、売上高も1,215億円と前期比5.3%増

  • 配当利回り3.32%で株主還元が厚い通年影響

    配当利回り3.32%と高く、PBR1.02倍と合わせ下値支援

  • 外国人保有比率17.82%と需給の下支え継続影響

    外国人保有比率17.82%と高く、マネー流入による需給改善期待

マイナスに働く材料7
  • 競争激化

    外資系や独立系コンサルとの競争が激しく、受注単価が下落する恐れ。

  • 利益率の低さ

    営業利益率6%台で、高付加価値とは言えず、コスト増で圧迫される可能性。

  • 業績の伸び悩み

    売上高が横ばいで、成長性に乏しい。

  • 予想PER11.9倍は実績7.86倍と乖離し減益示唆決算発表後影響

    予想PER11.9倍は実績PER7.86倍を大きく上回り、市場は今期減益を織り込む

  • 営業利益率6.58%と低収益体質が続く通年影響

    2025年9月期営業利益率は6.58%と1桁台前半

  • 純利益が50億円から64億円と変動大きく通年影響

    2024年9月期50億円→2025年9月期64億円と増減が大きく下振れリスク

  • 株価1年で+3.92%と上昇率は限定的継続影響

    1年リターン+3.92%と小幅

次の決算で確かめる点
受注高
将来の売上を占う指標で、案件の獲得状況が分かる。
コンサルティング部門の売上高
収益性の高い部門の成長が全体の利益を押し上げる。
稼働率
人件費が主なコストであり、稼働率が利益率に直結する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり165で、前期から+3.1%いまの株価に対する利回りは3.24%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥165
1株あたり
配当利回り
3.24%
いまの株価に対して
配当性向
73.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年9月6551.7
2017年9月7515.463.3
2018年9月8513.350.6
2019年9月9511.858.7
2020年9月13036.879.0
2021年9月110−15.445.8
2022年9月14027.352.2
2023年9月1507.156.9
2024年9月1606.765.3
2025年9月1653.173.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥165

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ5,067人。区分でいちばん多いのは事業法人37.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が61.2%を占め、残る38.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年9月%2021年9月%2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
事業法人48.937.337.137.037.637.4
金融機関24.126.327.025.725.523.8
個人・その他14.918.017.519.921.719.7
外国法人11.716.316.816.113.617.8
証券会社0.42.11.61.21.51.3
政府・自治体0.00.00.0
外国人個人0.00.00.00.00.00.0
自己株式0.00.00.02.32.30.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位11

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)8.65
02三菱商事株式会社6.08
03三菱重工業株式会社6.08
04三菱電機株式会社5.62
05三菱総合研究所グループ従業員持株会4.95
06三菱ケミカル株式会社3.89
07三菱マテリアル株式会社3.46
08株式会社三菱UFJ銀行3.15
09株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.82
10AGC株式会社2.79
11三菱地所株式会社2.79

有価証券報告書の大株主の状況から、上位11者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+484%、1株純資産は14期で+143%。直近期のROEは9.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年9月691,8823.723.948.5
2013年9月1762,0728.912.235.0
2014年9月2072,2239.713.229.9
2015年9月2252,3409.913.134.4
2016年9月2092,4888.615.251.7
2017年9月2352,6929.114.163.3
2018年9月2092,8607.520.950.6
2019年9月2222,9517.616.258.7
2020年9月4373,31313.910.279.0
2021年9月3093,4729.114.345.8
2022年9月4753,88012.89.452.2
2023年9月3924,1389.812.356.9
2024年9月3164,2967.513.265.3
2025年9月4064,5679.212.873.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

28名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は28名。2025/9期の役員報酬は総額431百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢
森崎孝取締役会長71
籔田健二代表取締役社長 内部監査部担当66
平井康光代表取締役副社長 シンクタンク・事業戦略管掌64
伊藤芳彦専務取締役 コンサルティング・サービス管掌(兼)VCP総括61
坂東眞理子取締役80
小林健取締役77
平野信行取締役74
泉澤清次取締役69
志濟聡子取締役62
小川俊幸監査役(常勤)65
伊藤一道監査役(常勤)63
松尾憲治監査役77
残りの役員16名を開く
氏名役職年齢
川上豊監査役74
越直美監査役51
秋田誠一郎副社長執行役員
野邊潤常務執行役員
鈴木啓史執行役員
井上貴至執行役員
仲伏達也執行役員
高橋朋幸執行役員
羽生哲也執行役員
園山実執行役員
前間孝久執行役員
吉池由美子執行役員
木本昌次執行役員
田中啓太郎執行役員
魚住剛一郎執行役員
広瀬伸一監査役66

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)91438128532
監査役6797913
社外取締役542428
社外監査役325258

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,281字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、当社の子会社9社(連結子会社9社)及び関連会社5社(持分法適用会社3社、持分法非適用会社2社)の計15社によって、2つのセグメントを構成しています。ひとつは、政策や一般事業に関する調査研究及びコンサルティングを実施する「シンクタンク・コンサルティングサービス」で、もうひとつは、ソフトウェア開発・運用・保守、情報処理・アウトソーシングサービスを実施する「ITサービス」です。 シンクタンク・コンサルティングサービス 当社は設立以来、総合シンクタンクとして培った政策・制度知見、社会的課題の発見・分析力、次世代先端技術に関する幅広い知識と科学技術分野を専門とする研究員の定量分析評価技術や予測技術等の解析力を活かした、調査研究・コンサルティングサービスを提供しております。 官公庁向けには、国土整備、交通運輸、情報通信、地域経営、医療介護福祉、教育等の社会公共分野と環境、資源・エネルギー、科学技術・安全政策等の科学技術政策分野において、調査・分析、政策・計画策定、コンサルティング並びに事業支援を行っております。 民間企業向けには、経営・事業戦略、マーケティング戦略、人事制度・組織改革、サステナビリティ経営、業務革新等のコンサルティングや事業競争力強化を実現するITコンサルティングを行っております。 (主な会社名) 当社及び連結子会社であるエム・アール・アイビジネス株式会社、エム・アール・アイリサーチアソシエイツ株式会社、株式会社MPX、MRIA International Inc.、MRIV International LLC、持分法適用会社である株式会社日本ケアコミュニケーションズ、日本ビジネスシステムズ株式会社、株式会社アイネス ITサービス 連結子会社である三菱総研DCS株式会社が中核となり、シンクタンク・コンサルティングサービスで培った知見や先端的なICTを活用し、金融、製造、流通、サービス、文教等の各分野においてソフトウェア開発・運用・保守、情報処理・アウトソーシングサービスを行っております。また、ITを活用したマネジメントシステム革新やインターネットを活用したビジネスモデル革新等の分野において、経営のIT化を上流から下流までトータルに支援するサービスを提供しております。 アウトソーシングサービスは、三菱総研DCS株式会社が提供する給与人事サービス「PROSRV」を主力とした情報処理サービスや千葉情報センターを利用した基幹システムのアウトソーシング・BPO(*)を行っております。 (*) Business Process Outsourcing:人事、経理、給与計算関係等の業務プロセスの一部を外部専門企業に委託する こと。 (主な会社名) 連結子会社である三菱総研DCS株式会社、MRIバリューコンサルティング・アンド・ソリューションズ株式会社、株式会社MDビジネスパートナー、株式会社アイ・ティー・ワン [事業系統図] 無印:連結子会社 ※:関連会社(持分法適用会社)
経営方針・対処すべき課題6,730字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、「100億人・100歳時代」の豊かで持続可能な社会の実現を目標に、事業を通じた社会価値の創出、社会課題解決を目指しています。 豊かで持続可能な社会の実現に向けて、社会価値・非財務価値・財務価値、これら3つの価値を循環・拡大させながら、社会課題を解決していきます。社会価値は、事業活動による顧客価値拡大や、様々なパートナーとの共創による社会課題の解決により創出・向上を図ります。この社会課価値の実現を支えているのが、当社グループの競争力の源泉である人的基盤、知的・共創基盤、社会信頼基盤からなる非財務価値です。財務価値は、お客 様への価値提供、社会価値の創出によって得られる対価であり、次なる成長に向けて継続的に投資します。 以上の循環によって当社グループ自身が持続的に成長し、社会と自社のサステナビリティを両立させてまいります。 以上の経営方針に基づき、当社グループでは、事業を通じた豊かで持続可能な社会の構築、当社グループの持続的成長の2つの側面から、計6項目のマテリアリティを設定しています。 [事業を通じた豊かで持続可能な社会の構築] マテリアリティ   当社グループの取り組みテーマ 個人のウェルビーイング   健康・自己実現・つながりの確保   ・ヘルスケア ・人材 ・地域・コミュニティ 社会の持続可能性   安全安心と地球の持続可能性の確保   ・金融・カード ・食農 ・情報通信 ・レジリエンス(*) ・エネルギー・循環 技術による社会変革   革新技術の社会実装と企業・社会の変革   ・DX ・先端技術研究 ・社会実装事業の注力展開 (*)レジリエンス:「回復力」「弾力性」を意味し、災害時など危機に直面した際の対応能力や、被害からの速やかな回復力(強靭さ)などを指す。 [当社グループの持続的成長] マテリアリティ   当社グループの取り組みテーマ 人的基盤   人と組織の持続的成長   ・人材確保・育成、FLAPサイクル(*)運用 ・ワークライフバランス、健康経営 ・DE&I ・組織風土改革 知的・共創基盤   知の統合と共創基盤としての価値発揮   ・研究・提言、知財蓄積、AI活用 ・顧客・ビジネスパートナーネットワークの形成 ・グループ経営 社会信頼基盤   社会的信頼性の維持・向上   ・リスク管理・情報セキュリティ ・コーポレートガバナンス ・脱炭素 (*)FLAPサイクル:自らの適性や業務に必要な要件を知り(Find)、スキルアップに必要な知識を学び(Learn)、目指す方向へと行動し(Act)、新たなステージで活躍する(Perform)という一連のサイクルのこと。個々の能力・適性・志向性を踏まえたオーダーメイドのキャリア形成を支援する仕組みを指す。 (2)経営戦略 (中期経営計画2026) 当社グループは社会課題解決企業を標ぼうし、差別化を図ることで市場での存在感を確保することを目指しています。そのために、2030年にありたい姿を描いたうえで、実現に向けた「中期経営計画2026」(以下「中計2026」)を2023年10月に策定し、同計画に基づき取り組みを進めてきました。 「中計2026」での成長は、当社グループの経営理念のもと、財務、非財務、社会の3価値の拡大とともに、DX事業の成長による規模拡大と基幹事業の質の改革による収益性向上、次世代事業の育成・拡大による事業ポートフォリオ転換の加速などによって実現する計画とし、そのうえで、基本方針として、①事業戦略、②基盤戦略、③価値創造戦略を定めました。 一方、変化の激しい情報・通信並びにコンサルティング業界において、「中計2026」開始から2会計年度を経て、これら業界の好調な市場環境を当社グループに十分取り込めておらず、戦略・事業の見直しの必要性を認識するに至っております。 そのため、「中計2026」の最終年度である2026年9月期にあたり、「中計2026」の戦略及び目標を一部見直すとともに、事業再構築を含め、2027年9月期に開始予定の次期中期経営計画(以下「次期中計」)の策定に向けた検討を推進いたします。 ①事業戦略 シンクタンク・コンサルティングサービス(TTC)セグメントでは、調査・コンサルティング事業を再強化し、研究・提言機能から調査、実証等を経て社会実装に至る価値連鎖強化に注力してまいります。なかでも、集中領域を電力・エネルギー、医療・介護、ビジネスアナリティクス(BA)・AI等に定めるとともに、総合シンクタンクとしての幅広い分野への対応も強みとして継続します。 ITサービス(ITS)セグメントでは、大手メガバンクを中心とし、その内外の金融ビジネスパートナーや中核的な強みを持つDXパートナーとしての地位確立を目指します。 ②基盤戦略 セグメント別に、それぞれ以下の観点から整備・高度化します。 <TTC> ・人的資本経営: 競争力の源泉としての人的資本を拡充し、エンゲージメントを強化しつつ、事業戦略と連動した人材ポートフォリオの実現を目指します。 ・グループ連携: 連携を強化すべき領域(公共DX、電力DX、データ分析(DA)・AI等)にリソースを集中し、コンサルティングと社会実装のシナジーを追求します。 ・先行投資: 継続的な成長に向けた人的投資(人材確保・育成)、研究開発(研究・提言、新事業開発)、設備投資等を計画的に実施します。 ・生産性: 生成AI社内活用の適用範囲をバックオフィスを含む全社に拡大します。また、ミドルオフィス改革による事業部門の支援機能を向上させます。 ・リスクマネジメント: 当社グループの業容拡大、AI等を活用した事業などの展開に伴い、リスク管理システムのさらなる高度化、システム開発におけるプロジェクト管理体制、法務機能、情報システムセキュリティについても、グループ全体で機能発揮・強化していきます。 <ITS> ・技術基盤: クラウド及び運用の両側面から技術力を強化するとともに、AIを適用して開発生産性の向上を目指します。 ・事業基盤: 営業力、外部連携、コンサルティング、ワンストップ商材、地域戦略の5つの観点から基盤を強化します。 ・経営基盤: 本社移転及び新社内システム導入を機とした働き方改革・生産性向上の実践、コーポレート業務の生産性向上を図ります。 ③価値創造戦略 上記事業及び基盤戦略に基づき顧客に提供する価値を高め、ひいては財務、非財務、社会の3価値の好循環・拡大によって、当社グループのサステナビリティ経営を推進いたします。ステークホルダーに対するグループ広報・IR活動を通じ、社会価値及び保有する非財務資本・価値を積極的に説明・訴求し、社会課題解決企業グループとしての認知・信頼を獲得し、当社グループ全体のブランドイメージを確立させます。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 ①財務価値 経常利益及びROEを重要な経営指標としております。計画2年目にあたる当連結会計年度の実績を踏まえ、「中計2026」最終年度の目標を以下のとおり修正しました。2026年9月期中に「次期中計」を策定し、今後の中長期的な成長戦略を検討しつつ、企業価値並びに資本効率の向上を図ってまいります。 「中計2026」最終年度(2026年9月期)の目標水準 (当初)       (修正後) 売上高   1,350億円   ⇒   1,220億円 経常利益   140億円   ⇒   90億円 ROE   12%   ⇒   8% ②非財務価値 当社グループとして設定したマテリアリティに基づき、「社会課題解決力」を表現する具体的な非財務価値の指標を定め、その達成を目指しています。具体的には、「人的基盤」「知的共創基盤」「社会信頼基盤」の3要素に区分のうえ、女性採用比率や特許出願数・登録数、再生可能エネルギー比率などを指標として設定し、これらの達成状況を社内取締役の変動報酬(株式報酬)の算定要素の一部に採用し、役員報酬に反映させています。 ③社会価値 当社グループとして設定したマテリアリティに基づき、創出を目指す社会価値や当社グループの強みが生み出す社会価値について、当社グループが遂行する関連事業に結び付けて「人材・ヘルスケア事業規模」「GX(*)関連事業規模」「育成したベンチャー企業数」などの指標を定め、社会価値の明確化を図ります。 (*)GX:グリーン・トランスフォーメーション(Green Transformation)の略。再生可能エネルギー中心の産業・社会構造への転換や温室効果ガスの削減を成長戦略に据え、環境保全と経済成長の両立を目指す取り組み。 (4)経営環境 当社グループはTTCの官公庁向け事業、ITSの金融・カード向け事業を基盤事業と位置づけ、これらを強みとしています。TTCでは株式会社三菱総合研究所が、ITSでは三菱総研DCS株式会社が各セグメントの中核を担い、2社が連携しながら安定的な事業基盤を維持・拡大し、成長してきました。 社会課題が一層複雑化・高難度化するなかで、課題解決を図るための政策立案や制度設計において、幅広く、かつ、高度な専門性や緊急性、機動力がますます求められるようになりました。TTCでは多彩な専門性と総合力で、特に社会的影響や解決の優先度が高い環境・エネルギー、ヘルスケア、交通・移動、通信等の課題に先駆的に対応してきました。その結果、多くの官公庁事業を安定的に受託しております。加えて、社会課題解決には、調査・研究や制度設計のみならず、実際に機能する具体的な解決策の提示や、その効果の実証的な確認、さらには実社会への適用・事業化など、これまで以上に踏み込んだ関与が求められています。こうした変化は、投入する要員による制約が大きい事業モデルから、人的リソースを過度に制約としない事業モデルへの転換という、新しい事業展開の可能性を示すものでもあります。 金融業界では、ICTの急速な普及・発展とともにフィンテックなどの新たな技術への対応が喫緊の課題となっています。加えて、グローバル化の進展とともに顕在化したマネーロンダリングや各種市場リスク管理等の課題に対処するため、新たな国際的金融規制やこれに応じたシステム対応が求められています。ITSでは、こうした金融業界の変化を捉えつつ、重要な基幹的システムに係る開発需要等を捉え、安定的に拡大してきました。一方で、AIやクラウドコンピューティングによる柔軟で低コストのシステムや、フィンテックを活かしたスマートフォン決済など、従来とは異なるシステム要件も急速に求められるようになりました。顧客ニーズに応えるには、よりコンサルティング的な機能を強化することが期待されています。 こうした環境変化に対応し、さらなる成長を実現するために、ポートフォリオ改革を推進し、重要な事業への重点的かつ効率的なリソース配分を進めます。これまで蓄積した強みを礎として、より市場規模の大きな民間企業分野における変化を予測・見通し、生成AIなど最先端ICTによる解決策を実現する「実装」をさらに推進します。加えて、当社グループの強みの源泉たる人材並びに情報発信力を高め、グループ内外の様々なパートナーとの連携を拡大してまいります。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ①事業戦略の再構築 「中計2026」の事業及び目標の一部見直しを踏まえ、事業戦略の再構築を急ぎます。まず、2026年9月期中はTTCにおける調査・コンサルティング事業の再強化、ITSにおける金融分野を中心とした事業を推進しつつ、2027年9月期に開始する「次期中計」を策定し、中長期的な成長戦略を練り上げてまいります。 また、将来を担う事業を育成し、事業ポートフォリオの転換を急ぐことも重要な課題と捉えています。具体的には人的リソースを過度に制約としないサービス提供型の事業規模の拡大・収益化を含め、多様なパートナーとの連携(出資等を含む)や、PROSRVやmiraicompassなどの既存有力サービスに続く新サービスの開発、海外事業の展開など様々な手段により事業拡大に取り組んでまいります。 ②人的資本経営の強化 人材は、当社グループの競争力や成長の源泉となる重要な資産です。成長シナリオを実現するため、当社グループ全体の事業戦略の視点から必要な人材を確保し、最適な人材ポートフォリオの実現を目指します。人材ギャップ解消のための採用・育成戦略を立案するとともに、処遇改善や成長領域に対応した人材の重点的な強化を行います。 人材育成に当たっては、社員個々の志向に応じた育成・成長を支援する当社独自の「FLAPサイクル」を導入しています。 2026年9月期初から、TTCでは、社会課題解決を志向する社員が中長期的なキャリア形成を実現できる制度設計とした人事制度改定を実施しています。その中では、年功的要素を撤廃し、役割やポストをこれまで以上に柔軟に設定可能なものとしました。複線型のキャリアパスを可能とする「連峰制」をさらに進め、異なる専門性で高位ポストに昇任できる仕組みとなっております。また、定年後の再雇用者(シニア・エキスパート)の活躍を期待して処遇の改善を図りました。従業員とのエンゲージメントをさらに深めながら、改定後の制度を円滑に運用し、実効性を高めてまいります。 また、人員規模の増大、人材の多様化に応じた、計画的かつ継続的な育成・キャリア形成支援研修の重要性の高まりから、TTCには「MRIアカデミー」、ITSでは「デジタルアカデミー」を設置し、経営理念を具現化する人材を輩出するための教育施策を実施しています。引き続き、働き方改革を推進して健康経営、社員活躍推進、ダイバーシティ向上、従業員のエンゲージメントを強化・向上させていきます。人材が当社グループ最大かつ最重要の資産との考え方にもとづき、優秀な人材が存分に能力を発揮・活躍できる一層魅力的な環境を備えた企業グループとして持続的成長を目指します。 あわせて、生産性向上や価格転嫁等にも継続して努めるとともに、品質の維持・向上への不断の取り組みによって顧客価値の増大も実現してまいります。 ③研究・提言活動強化・積極的な生成AI活用 研究・提言活動は、当社グループにおける価値連鎖の起点であり、さらなる強化が必要と認識しています。研究・提言を通じて未来社会像の実現に向けた社会潮流を形成し、当社グループ全体の社会価値を高めます。具体的には、時機を捉えた自律的な取り組みと科学的知見(エビデンス)に基づく提言を実践し、官公庁の主要施策や企業の戦略立案に貢献していきます。 生成AIの登場や飛躍的発展・普及は、多くの産業・職業に影響を及ぼすとされていますが、当社業務も例外ではなく、事業モデルの根本的な転換、想定外の業界からの競合の登場などによる競争優位性の喪失など、様々な将来的リスクが考えられます。こうしたリスクをむしろ事業機会として活かすため、当社グループでは、案件の企画・提案から業務遂行、プロジェクト管理などの様々な場面で積極的に生成AIの活用を進めています。こうした取り組みを通じて、当社グループ全体の生産性向上を図り、さらに高度な顧客価値の提供を目指します。 ④リスク対応力の強化 業容拡大に伴い、従来にない大型事業や事業形態の案件遂行機会が増加しており、プロジェクトマネジメントの重要性が高まっています。また、新事業の取り組みにおいては、当社グループにとって対応経験・知見の蓄積がないリスクに直面する可能性があり、リスクの早期把握・迅速な対応が求められます。 KRI(Key Risk Indicator)による予兆モニタリングを実施することでリスク増減傾向の把握と予兆管理を高度化するとともに、システム開発におけるプロジェクト管理機能や法務機能、情報セキュリティについてもグループ全体でさらに強化しています。
事業等のリスク7,286字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のようなものがあります。但し、全てのリスクを網羅したものではなく、現時点では予見できない又は重要とみなされていないリスクの影響を将来的に受ける可能性があります。当社グループは、以下(1)(2)に記載のリスクマネジメント体制・方法により、発生の回避及び発生した場合の適切な対応に努めております。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)当社グループのリスクマネジメント体制 当社グループ全体のリスクマネジメントのため、リスクマネジメントの最終責任者である社長がリスクマネジメント担当役員を任命するとともに、リスクマネジメント統括部署としてリスク管理部を設置しています。 リスクマネジメント統括部署は、グループ企業のリスク管理部署と連携して、リスク予兆の把握及び緊急時のリスクマネジメントを実施しています。下記のリスクマネジメント方法により、月次でリスク予兆を全社から把握した上で経営会議に報告していることに加え、内部統制・リスク管理委員会(委員長:社長)を年4回開催し、総括と年度方針・計画を年1回以上、経営会議に付議した上で取締役会に報告しています。 (2)当社グループのリスクマネジメント方法 ① リスク把握とアセスメント リスクマネジメント統括部署は、当社グループの事業に係るリスクを継続的に調査・把握しています。把握したリスクは発生確率及び影響規模に応じて評価のうえ、当該評価により優先度が高いとされたリスクについては重点的に事前対策を講じています。 ② リスクモニタリングと対策 リスクマネジメント統括部署は、リスク顕在化の早期把握及び未然防止のために、月次でリスクの状況及び予兆を全社から収集した上で、適切なリスク対応をしています。また、リスクマネジメントの進捗管理のために、リスクモニタリングの結果をとりまとめ、経営会議に月次報告を行っています。 ③ 顕在化したリスクへの対応 リスクが顕在化した場合、リスクマネジメント統括部署は、影響の最小化のため適切な対応を検討し実施します。規則に定めた危機警戒時又は危機発生時に該当するときは、速やかにリスクマネジメント担当役員又は社長を筆頭とする危機管理の体制に移行し、迅速なリスクへの対応を行います。 (3)特に重要なリスク ① 情報セキュリティに関するリスク 当社グループは、個人情報やお客様の機密情報等を多く取扱っており、情報管理やセキュリティ管理は、企業の信頼に直結する重要な事項であります。そのため、コンピュータウイルスによる感染やサイバー攻撃等の外部からの不正アクセス、自然災害の発生、リモートワークの増加、海外拠点の整備に伴う情報管理の不徹底等により、情報漏洩、紛失、破壊等の事態が発生した場合には、お客様等からの損害賠償請求や当社グループの信用失墜等につながり、業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対応するため、居室への入退室管理、情報・ネットワーク機器のセキュリティ対策、メール送信時の運用ルール整備、社員等を対象とした定期的な教育、情報漏洩を想定した事故対応訓練、海外営業所での現地個別対策等の情報管理の強化・徹底を図っております。また、リモートワークの増加に伴い、これに対応した情報取り扱い方法の規則化を行っています。 ② プロジェクトに関するリスク 当社グループのシンクタンク・コンサルティングサービスの主な業務、ITサービスにおけるシステム開発は、仕様や業務内容がお客様の要求に基づき定められ、プロジェクト単位で遂行されております。契約ごとの個別性が高く、お客様要望の高度化、案件の複雑化や完成までの事業環境の変化等によって、受注時に採算性が見込まれる案件であっても、作業工数の増加により採算が確保できない可能性があります。特に、新技術を活用した案件や新規のお客様・業務分野の受注においては、受注時の想定以上に作業が発生することがあります。また、管理が不十分で品質が低下した場合あるいは予想外の事態の発生により採算が悪化した場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対応するため、入口管理においてプロジェクトに対する全社共通の基準に基づくリスクチェックを実施しています。遂行管理においては、注視すべきプロジェクトに対するモニタリング、採算性等に係る自動アラートの仕組みやプロジェクトリーダーによる日々の管理に加えて、ラインマネージャーによるチェックを実施しています。 ③ 官公庁との取引に関するリスク 当連結会計年度の官公庁向け売上高は、連結売上高の28.7%を占めております。 官公庁においては、DX推進を見据えた成長戦略に基づく積極的な財政出動や、より複雑で高度な事業推進が予想されます。 当社グループにとって、実績が豊富で強みが発揮できる領域に政策の重点がシフトすることは追い風になりますが、複雑・高度化する事業内容への対応遅れや、競合他社との受注競争激化が生じた場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対応するため、各種情報の収集と結果の要因分析による提案段階での改善活動、より一層のお客様価値を提供できるよう遂行段階並びに成果品質の改善活動を継続的に取り組んでいます。 また、官公庁との取引においては、競争阻害行為の禁止や会計手続の透明性がより一層求められるようになっております。この点において不適切な対応等があった場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対応するため、マニュアル等の整備や社員向け研修を継続的に実施するなどコンプライアンス遵守の徹底に取り組んでいます。 ④ 新事業に関するリスク 当社グループは、VCP(価値創造プロセス)経営を積極的に進め、研究・提言から社会実装までを視野に入れた展開を行っております。こうした展開に伴い、当社グループでは新事業や、業務や資本の提携を必要とする事業も増えてくると見込んでおります。しかしながら、予想以上の事業環境の変化、事業パートナーの状況変化、サービス利用者の不評やクレームの増大、システム障害等によるサービスの停止等が生じた場合には、当該事業の中断や利用者等からの損害賠償請求、当社グループの信用失墜が発生し、業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、AI等を活用した事業では、AI等の活用で求められる公平性や透明性、安全性及びそれらの説明責任への対応が不十分だった場合、同様に業績に影響を及ぼす可能性があります。 さらに、現場作業を行う新事業では、労働安全衛生に十分注意して業務を行っておりますが、管理不十分により事故が発生する可能性があります。 当該リスクに対応するため、このような事業においては、事業予測、投資の収益性、総合的なリスク等を社内審査プロセスに則り確認したうえで、実施の判断を行っております。 また、「新事業創造プロセス基準」及び「AI事業推進の指針」等の関連規則を定め、これに基づく事業開発とサービス運用を行っております。 ⑤ 人材に関するリスク 当社グループが、社会やお客様の多様なニーズに応え、持続的な成長を遂げるには、高度な専門性、独自性、創造性を持つ人材を確保・育成し、活躍の機会を提供することが極めて重要であります。 しかしながら、採用難や労働市場全体の流動性の高まり、あるいは当社グループの就業環境の悪化等により、高い専門性を持つ人材を十分に確保できない場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対応するため、当社グループは、採用・育成の充実、ダイバーシティの推進、育児支援制度をはじめとする福利厚生の充実、勤務時間を含む就業環境の整備、ハラスメント防止等の多面的な人材施策により、ゆとりと活力を創造する働きやすくかつ働きがいのある環境の確保に努めております。 また、海外へ滞在して業務を行う場合は、安全対策の強化、情報収集の複線化、渡航者・駐在者への注意喚起等の対策に取り組んでおります。 (4)重要なリスク ① グループガバナンスに関するリスク 当社は、三菱総研DCS株式会社(DCS)をはじめ子会社、関連会社を有しております。当社グループとしての企業価値の向上と業務の適正を確保する体制を整備しておりますが、子会社の統治が十分に機能せず、発生したインシデントの対応の遅れなどが生じた場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対応するため、「第4 提出会社の状況 4.コーポレート・ガバナンスの状況等」に記載のとおり、グループ内部統制を整備するとともに、中期経営計画における重要課題として、人材育成も含めた連結経営高度化・組織風土改革などのガバナンス向上を位置づけ、人事交流やコンプライアンス意識啓発策の相互連携など、当社グループ間の連携を意識した組織・風土改革を推進してまいります。 (子会社DCSと同社非支配株主(株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG))との関係) 当社グループのITサービスセグメントの中核を担うDCSの株主構成は、当連結会計年度末において、当社80.0%、MUFG 20.0%となっております。MUFGの子会社である株式会社三菱UFJ銀行は、DCSにとって主要かつ重要な取引先であります。 当連結会計年度におけるDCSと同行(同行の情報システム子会社である三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社を含む)との取引は、DCS売上高の約4分の1を占めております。DCSは同行の基幹系システムの開発・運用・保守関連業務を長年にわたって受託してきた実績を有し、今後とも良好な業務取引関係が維持されると見込んでおります。 当連結会計年度末において、DCSの取締役及び監査役13名のうち、当社の役職員を兼ねる者は4名、当社出身者は1名、株式会社三菱UFJ銀行の役職員を兼ねる者は1名、同行出身者は2名であります。 当社の役職員を兼ねる者を任命することにより一層のグループガバナンスの向上に努めております。あわせて、今後とも社内外から事業の専門知識や経営経験を有する有能かつ適切な人材を登用すべく取り組んでまいります。 ② 知的財産権に関するリスク 当社グループは、事業競争力確保の観点から、知的財産を重要な経営資源と捉え、その保護に積極的に取り組むとともに、第三者の知的財産権を尊重し侵害することがないよう努めております。しかしながら、他人の知的財産権その他の権利を侵害する結果となった場合には、損害賠償請求や当社グループの信用失墜等により、業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対応するため、著作権に係る社内規則を整備しているほか、毎年、各種教育研修を実施しています。また、納入前の成果品チェック等を実施しています。 ③ 生成AIの利活用に関するリスク 生成AIは、AI によりWEB 検索結果の要約や文書作成等ができる自然言語処理ツールであり、その特性を見極めつつ、適切に活用することで当社の価値を高めることが期待されます。しかしながら、現段階では間違った結果となることも多く、また秘密情報の入力による情報漏洩、出力結果の著作権侵害等、利用方法を誤ると当社の調査結果の信頼性を毀損する可能性があります。一方で、生成AIが普及することにより、当社グループが受託して行っている調査業務や分析業務をお客様ご自身で行えるようになると、当社の事業機会や競争力が喪失する可能性もあります。 当該リスクに対応するため、「生成AIガイドライン」を定め、これに基づく生成AIの効果的な利用を推進しております。また、最新の生成AIの普及状況や技術の進展を注視し、生成AIを最大限に活用するプロジェクトをお客様にご提案・ご提供することで、競争優位を維持するよう努めております。 ④ 外注に関するリスク 当社グループは、外部専門家の知識・ノウハウの活用あるいは生産性向上のため、業務の一部を外部委託しております。 ITサービスセグメントのシステム開発でプログラム作成業務を委託しているほか、シンクタンク・コンサルティングサービスセグメントでは、各種調査・データ入力業務等を委託しております。 しかしながら、委託先において予想外の事態が発生した場合には、品質保持のためのコスト増、納期遅れに伴うお客様への損害賠償等が発生し、業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対応するため、当社グループは、委託先に対して品質水準及び管理体制に関して定期的な審査を実施し、必要に応じて改善指導を行う等、優良な委託先の安定的確保に努めております。 ⑤ 情報サービス産業に関するリスク a. 情報サービス産業における事業環境 当社グループが属する情報サービス産業は、事業競争力の強化へ向けたIT投資等の拡大が期待される領域への異業種参入や、ITリソースの調達の低コスト化が一段と進んでおり、業界内の価格競争や熾烈な技術開発競争が一層加速しております。このため、価格競争の激化、品質の低下や技術革新への対応の遅れ等が発生した場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対応するため、当社グループは、コンサルティングからシステム開発・運用、BPOまで一貫したサービスを提供できる体制を整え、企画提案力並びに品質・生産性のさらなる向上にも取り組んでおります。 b. 情報処理サービス 当社グループが提供する情報処理サービスは、データセンターに係る運用機器及びシステム等への更新投資及び新規投資が必要であり、投資額は情報処理サービス契約により複数年にわたって回収することになります。このため、予想以上の経済環境の変化、お客様の経営状況の変化等が生じた場合には投資額の回収ができず、業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対応するため、投資実施に当たってはお客様ニーズ、事業予測、投資の収益性等を総合的に検討したうえで決定しております。 ⑥ 金融業界との取引に関するリスク 当社グループの当連結会計年度の金融業向け売上高は、連結売上高の44.7%を占めております。 金融業向け業務は、法規制・制度対応に関連した情報化投資、情報セキュリティ投資が活発化していることに加え、内部データの解析による商品開発やリスクマネジメント等に関連するコンサルティング業務を継続的に受注しており、今後とも金融業界との取引は順調に推移するものと見込んでおります。しかしながら、事業環境の急変、お客様の経営状況の変化や情報システム投資方針の変更が生じた場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対応するため、グループの強みを活かした領域への事業展開を強化し、提供価値の向上とともに、成長性・収益性を高めるべく、中期経営計画に沿った事業の持続的な成長を目指してまいります。 ⑦ 大規模な災害等に関するリスク 新型コロナウイルスをはじめとする大規模な感染症や地震等の大規模な災害によって、従業員の出社が制限されるなど、企業活動に影響を及ぼす可能性があります。 また、情報処理サービスは、システムの安定稼動が重要な要素であり、天災、事故、人的ミス等何らかの要因によるシステムの不具合・故障等が発生した場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対応するため、前掲のリスクマネジメント体制及び手順によりリスクへの対応を迅速に行うことにより、影響の最小化のため適切な対応を検討し実施します。 ⑧ その他想定されるリスク a. 退職給付債務に関するリスク 当社グループの退職給付費用及び退職給付債務は、割引率や年金資産の期待運用収益率等の数理計算上設定した前提条件に基づいて算出されており、年金資産の時価の下落、金利環境の変動等により、退職給付費用が増加した場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。 b. 業績の季節変動 当社グループでは、主要な取引先である官公庁の会計年度の関係により、例年第3四半期に受注し翌第2四半期に納期を迎えるプロジェクトが多いことから、第1、第2四半期の業績が他の四半期と比較して良く、特に第2四半期は完了を前に業務遂行のピークを迎えることもあり、会計年度を通して最も営業利益が大きくなる傾向があります。また、売上高の小さい第3、第4四半期においては、人件費や販売費及び一般管理費等の経費は毎四半期ほぼ均等に発生するため、営業赤字となることがあります。 なお、最近2年間の当社グループの四半期毎の業績の概要は以下のとおりであります。 2024年9月期 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   年度計 売上高   (百万円)   27,668   38,865   23,720   25,108   115,362 営業利益又は営業損失(△)   (百万円)   2,037   6,564   △1,542   1   7,060 2025年9月期 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   年度計 売上高   (百万円)   27,706   37,731   26,185   29,834   121,458 営業利益又は営業損失(△)   (百万円)   1,480   5,339   △186   1,377   8,010
経営成績の分析 (MD&A)6,938字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績の状況 当連結会計年度(2024年10月1日~2025年9月30日)は「中期経営計画2026」(「中計2026」)の2年目にあたり、中計2026期間全体の折り返し地点となります。「中計2026」では、当社グループの経営理念のもと、財務、非財務、社会の3価値の拡大とともに、DX事業の成長による規模拡大と基幹事業の質の改革による収益性向上、次世代事業の育成・拡大による事業ポートフォリオ転換を目指しております。 具体的には、公共向けとして行政DXの推進、民間向けにDXコンサルティングとクラウド移行を組み合わせた支援やビッグデータ分析を採り入れたデジタルマーケティング、金融向けに事業領域や顧客層拡大などを積極的に展開しています。 当連結会計年度においては、「中計2026」初年度(前連結会計年度)に明らかになった課題を踏まえ、シンクタンク・コンサルティングサービスセグメント(TTC)における人材増強と生産性向上、新事業等の選択と集中を進めていることに加え、ITサービスセグメント(ITS)では、主力事業の強化・利益率の改善を図りつつ、戦略的な人材活用を強化してきました。 当連結会計年度第2四半期(中間期)決算においては、TTCの受注遅れやITSにおける不採算案件に伴う費用増により減益となりましたが、第3四半期以降、TTC及びITSいずれも好調な受注を背景に売上が伸長しました。TTCでは高い稼働を維持するとともに、人員の再配置や経費抑制等の効果が発現し、ITSにおいては、不採算案件の収束や退職給付に係る一過性のプラス影響もあり、利益率が改善しました。 このような結果、当社グループの当連結会計年度における業績は、売上高は121,458百万円(前年度比5.3%増)、営業利益は8,010百万円(同13.5%増)、経常利益は9,734百万円(同19.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は6,386百万円(同27.6%増)となりました。 セグメント別の業績は次のとおりであります。 (シンクタンク・コンサルティングサービス) 当連結会計年度は、前期の複数の大型案件終了の影響があったものの、官公庁のICT関連(サイバーセキュリティ、ヘルスケア分野のDX等)や、エネルギー・運輸・IT関連の民間企業向けのシステム、事業戦略支援関連業務等が貢献し、売上高(外部売上高)は47,090百万円(前年度比3.7%増)、経常利益は、増収影響に加え、持分法による投資利益(営業外収益)が寄与し、5,715百万円(同34.9%増)となりました。 (ITサービス) 当連結会計年度は、公共向けシステム案件や金融・カード分野の決済領域案件の伸長等により、売上高(外部売上高)は74,367百万円(前年度比6.3%増)となりました。コスト増加要因として上期に発生した不採算案件影響や三菱総研DCS株式会社の本社移転関連費用の計上がありましたが、増収影響に加え、退職給付債務の算定に用いる割引率の見直し等による数理計算上の差異が増益に寄与した結果、経常利益は4,037百万円(同3.3%増)となりました。 (2)財政状態の状況 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比べて8,380百万円増加し、128,113百万円(前年度末比7.0%増)となりました。内訳としては、流動資産が79,487百万円(同7.0%増)、固定資産が48,625百万円(同7.0%増)となりました。流動資産は、売上増加に伴い契約資産が3,435百万円増加しております。固定資産は、主に三菱総研DCS株式会社の本社移転やデータセンター設備増強等により建物及び構築物が581百万円増加、建設仮勘定が1,131百万円増加し、また時価評価等により投資有価証券が921百万円増加しております。 負債は、前連結会計年度末と比べて3,407百万円増加し、46,766百万円(同7.9%増)となりました。これは、買掛金が1,105百万円増加、賞与引当金が1,488百万円増加したこと等によるものであります。 純資産は、主に利益剰余金が1,934百万円増加したことや自己株式の消却等により自己株式が1,925百万円減少したことで、前連結会計年度末に比べ4,973百万円増加し、81,346百万円(同6.5%増)となりました。自己資本比率は、56.1%となっております。 (3)キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ617百万円減少し、30,010百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、6,422百万円の収入(前連結会計年度は13,535百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益10,241百万円及び減価償却費3,465百万円のほか、賞与引当金の増加1,488百万円、持分法による投資損益1,332百万円、投資有価証券売却損益1,541百万円、売上債権及び契約資産の増加2,338百万円、未払費用の減少2,908百万円、法人税等の支払2,691百万円によるものであります。 前連結会計年度との比較においては、税金等調整前当期純利益が2,259百万円増加した一方、売上債権及び契約資産の増減額が4,536百万円増加、未払費用の増減額が4,396百万円減少、法人税等の支払額が1,318百万円増加したこと等により、7,112百万円の収入減となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、4,005百万円の支出(前連結会計年度は2,906百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出3,615百万円、無形固定資産の取得による支出2,782百万円、投資有価証券の売却による収入2,427百万円によるものであります。 前連結会計年度との比較においては、敷金及び保証金の差入による支出が954百万円減少した一方、有形固定資産の取得による支出が2,258百万円増加したこと等により、1,099百万円の支出増となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、3,008百万円の支出(前連結会計年度は4,938百万円の支出)となりました。これは主に、配当金の支払額2,564百万円によるものであります。 前連結会計年度との比較においては、長期借入金の返済による支出が500百万円減少、リース債務の返済による支出が316百万円減少、自己株式の取得による支出が1,034百万円減少したこと等により、1,929百万円の支出減となりました。 (4)生産、受注及び販売の状況 ① 生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称    当連結会計年度 (自 2024年10月1日  至 2025年9月30日)    前年同期比  (%) シンクタンク・コンサルティングサービス   (百万円)   47,132   3.9 ITサービス   (百万円)   65,957   4.8 合計   (百万円)   113,089   4.4 (注)金額は販売価格によっております。なお、セグメント間の取引は、相殺消去しております。 ② 受注状況 当連結会計年度の受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称    当連結会計年度 (自 2024年10月1日  至 2025年9月30日) 受注高 (百万円)   前年同期比 (%)   受注残高 (百万円)   前年同期比 (%) シンクタンク・コンサルティングサービス   51,506   19.4   30,217   17.1 ITサービス   75,077   3.8   50,315   1.4 システム開発   47,553   9.0   24,215   11.8 アウトソーシングサービス   27,523   △4.1   26,099   △6.6 合計   126,583   9.6   80,532   6.8 (注)1.セグメント間の取引は、相殺消去しております。 2.継続的に役務提供を行い実績に応じて料金を受領するサービスにつきましては、翌連結会計年度の売上見込みを受注残高に計上しております。 ③ 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称    当連結会計年度 (自 2024年10月1日  至 2025年9月30日)    前年同期比  (%) シンクタンク・コンサルティングサービス   (百万円)   47,090   3.7 ITサービス   (百万円)   74,367   6.3 システム開発   (百万円)   44,989   6.1 アウトソーシングサービス   (百万円)   29,377   6.7 合計   (百万円)   121,458   5.3 (注)1.セグメント間の取引は、相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先    前連結会計年度 (自 2023年10月1日  至 2024年9月30日)    当連結会計年度 (自 2024年10月1日  至 2025年9月30日) 金額 (百万円)   割合(%)   金額 (百万円)   割合(%) 三菱UFJニコス㈱   17,182   14.9   15,391   12.7 (5)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度の経営成績の状況につきましては、「(1)経営成績の状況」に記載したとおりです。 ② 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 中計2026では、最終年度である2026年9月期の財務目標水準として、売上高1,350億円、経常利益140億円、ROE12%を掲げておりましたが、中計2年目である当連結会計年度までの業績進捗を踏まえ、売上高1,220億円、経常利益90億円、ROE8%と下方修正しました。特に経常利益は、当連結会計年度の実績が当初目標の69.5%にとどまっており、目標達成は厳しい状況であり見直しが必要と判断いたしました。下方修正の主な要因は、シンクタンク・コンサルティングサービスセグメントでは、主力のコンサルティング事業で人員計画が満たせず、生産性向上も想定水準に達しなかったことに加えて、成長を期待したサービス提供型事業の収益寄与も限定的であったことが重なりました。ITサービスは、売上の未達幅は大きくはありませんが、利益率が想定を下回り、利益減少の主因となっております。大型案件の剥落に対して代替事業の確保が十分でなかったことに加え、事業基盤改革等の施策経費も、対応を強化したことにより想定を上回りました。 中計最終年度である2026年9月期は事業再構築の1年と位置づけ、「第2 事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に記載のとおり、事業戦略の再構築、人的資本経営の強化を進め、企業価値並びに資本効率の向上を図ってまいります。 ③ 財政状態、キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度の財政状態、キャッシュ・フローの分析につきましては、「(2)財政状態の状況、(3)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ④ 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの資金需要は、運転資金に加え、データセンターの設備・機器装置への投資、ソフトウェア開発費用、成長分野への事業投資や研究開発投資などで構成されます。これらの資金需要に対して、主に自己資金を充当し、必要に応じて金融機関からの借入等により調達する方針としております。 また、当社グループでは売上債権回収の季節変動が大きく、納期を迎えるプロジェクトが多い第2四半期までは支出が先行し営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスになる傾向があります。季節的な資金需要に機動的かつ安定的に対応するため、比較的厚めの手元資金を確保するとともに、当座貸越契約を締結しております。売上高の2~3か月分が安定的な経営に必要な手元資金水準と考えており、それを超える分については、成長のための投資に活用しております。 当連結会計年度に実施した設備投資6,318百万円の所要資金は、自己資金とリースによっております。当連結会計年度末における有利子負債の残高は1,036百万円となっております。 当連結会計年度末の現金及び現金同等物は30,010百万円となっており、また堅調な業績により自己資本も充実しました。持続的な成長を実現するために、人材投資や設備投資、M&A等の事業・投資を積極的に推進していく財務基盤を備えていると考えております。 ⑤ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。この連結財務諸表の作成においては、経営者による会計方針の選択・適用、期末日における資産及び負債、報告期間における収益及び費用等に影響を与えるような仮定や見積りを必要としております。過去の経験やその時点の状況として妥当と考えられる見積りを行っておりますが、前提条件やその後の環境等に変化がある場合には、実際の結果がこれら見積りと異なる可能性があります。 当社グループの連結財務諸表作成に当たって採用している重要な会計基準は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しておりますが、当社グループの連結財務諸表の金額に特に重要な影響を与える可能性のある主要な会計上の見積り及び仮定は以下のとおりです。 (総原価の見積りに基づくインプット法による収益認識及び受注損失引当金) 当社グループが受託する調査研究・コンサルティング及びソフトウェア開発等において、履行義務の充足に係る進捗率を見積総原価に対する実際原価の割合(インプット法)で算出し、その進捗率に基づいて一定期間にわたり収益を認識しております。 見積総原価は、各決算日時点における受注契約ごとの仕様、遂行体制、納期、進捗状況等に基づき、作業内容や工数を主要な仮定として見積っております。 また、当連結会計年度末において将来の損失が見込まれ、かつ、当該損失額を合理的に見積ることが可能なものについては、翌連結会計年度以降に発生が見込まれる損失額に対して、受注損失引当金を計上しております。 当社グループのシンクタンク・コンサルティングサービスの主な業務、ITサービスにおけるシステム開発は、仕様や業務内容がお客様の要求に基づき定められております。契約ごとの個別性が強く、お客様要望の高度化、案件の複雑化や完成までの事業環境の変化等によって、当初見積り時には予見不能な作業工数の増加により総原価の見積りが変動することがあります。総原価の見積りが大幅に変動した場合には、当社グループが認識する収益、受注損失引当金及び売上原価に影響を与える可能性があります。 (繰延税金資産) 当社グループは、過去の課税所得水準及び一時差異等のスケジューリングの結果に基づき回収可能性を判断し、将来の課税所得の見込みを主要な仮定として繰延税金資産を計上しております。 繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、経営環境に著しい変化が生じるなどにより将来の課税所得の見積額が変動した場合には、将来の繰延税金資産及び税金費用に影響を与える可能性があります。 (退職給付債務及び退職給付費用) 当社グループの退職給付債務及び退職給付費用は、数理計算上設定した割引率、昇給率、退職率、死亡率、年金資産の期待運用収益率などを主要な仮定として算定しております。 年金資産の時価の下落、金利環境の変動等により、数理計算の前提に変化が生じた場合には、退職給付債務及び退職給付費用に影響を与える可能性があります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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