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日経平均64,167.87-158NYダウ53,061.95+295ドル円158.81+0NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+51毎時更新

稲畑産業

Inabata&Co.,Ltd.8098 · Prime · 卸売業

総合化学商社。情報電子・化学品・生活産業・合成樹脂の4分野でグローバルに販売・製造を展開。

概要

稲畑産業は、化学品・電子材料・合成樹脂に強みを持つ独立系総合商社である。大阪に本社を置き、2026年3月期の連結売上高は8,327億円、従業員数は4,719名。情報電子、化学品、生活産業、合成樹脂の4セグメントで事業を構成し、東南アジアや欧米を中心に19カ国・約70拠点でグローバルに展開する。安定した収益基盤を持ち、長期ビジョン「IK Vision 2030」で売上高1兆円を目指す。

4セグメントで構成される事業ポートフォリオ

稲畑産業の事業は情報電子、化学品、生活産業、合成樹脂の4区分に分かれる。情報電子事業では半導体・フラットパネルディスプレイ向け材料や電子部品を扱い、2026年3月期の売上高は2,393億円。化学品事業は機能化学品や工業用薬品を販売し、売上高は1,251億円。生活産業事業は食品原料や日用品を扱い、売上高601億円。合成樹脂事業は樹脂原料とコンパウンドを中心に、東南アジアに製造拠点を持つ。各セグメントは子会社を通じて国内外で販売・製造を担い、グループ全体で収益を支える。

19カ国・約70拠点のグローバルネットワーク

海外展開は1976年のシンガポール拠点設立に始まり、現在では19カ国に約70の拠点を持つ。アジアではタイ、インドネシア、ベトナム、フィリピンなどに樹脂コンパウンドの製造子会社を配置し、欧州ではフランスに医薬中間体製造会社、イギリスに販売会社を置く。アメリカには水産物販売会社DNI GROUPを有する。海外売上高比率は目標70%以上と高く、現地法人を通じた販売・製造を積極的に展開している。

独立系商社としての経営基盤

稲畑産業は特定の企業グループに属さない独立系総合商社である。社是は「愛・敬」で、人間尊重の精神を掲げる。主要株主は住友化学であるが、持分法適用関連会社ではなく、独立した経営を行う。中核事業である化学品・合成樹脂において、住友化学の特約店としての歴史を持つ一方で、自社製造機能や多様な仕入先を持ち、独自の商社機能を発揮している。

長期ビジョン「IK Vision 2030」と中期計画

稲畑産業は2030年頃のありたい姿として「IK Vision 2030」を策定した。連結売上高1兆円以上の早期達成、複合機能の高度化、情報電子・合成樹脂以外の事業比率を1/3以上に、海外比率70%以上を目標とする。中期経営計画「New Challenge 2026」では2027年3月期に売上高9,500億円、営業利益270億円、ROE10%以上を掲げる。成長投資と株主還元を両立し、政策保有株式の縮減も進めている。

業界の中での役割は専門商社(化学・電子材料・樹脂)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
8,327億円
営業利益
262億円
営業利益率
3.1%
純利益
206億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01情報電子主力

電子材料・デバイス等の販売。子会社を通じてアジア・欧米へ輸出・現地販売。関連会社アルバック成膜などから購入も。

主な製品・サービス1
電子材料
半導体・フラットパネルディスプレイ向け材料、電子部品など。

02化学品主力

機能化学品、無機・有機化学品等の販売・製造。子会社稲畑ファインテック等が製造を担当。グローバルに販売網を保有。

主な製品・サービス2
機能化学品
電子材料用化学品、工業用薬品等。
精密化学品
高い純度・品質が要求される化学品。

03合成樹脂主力

樹脂原料・コンパウンドの販売・製造。東南アジアに生産拠点を持ち、自動車・家電向けに樹脂コンパウンド事業を展開。

主な製品・サービス2
樹脂原料
ポリエチレン、ポリプロピレン等の汎用・エンジニアリングプラスチック。
樹脂コンパウンド
着色・機能性付与した樹脂材料。自動車部品、家電筐体向け。

04生活産業準主力

食品・化成品・日用品等の生活関連商品の販売。国内外の子会社を通じて輸入・販売。

主な製品・サービス2
食品原料・化成品
食品添加物、香料、洗剤原料等。
日用品
一般消費財。

製品と技術

半導体・FPD向け電子材料

情報電子事業の中核製品は半導体やフラットパネルディスプレイ(FPD)向け材料である。フォトマスク関連材料は半導体向けとFPD向けともに販売が増加。LED封止材は屋外ディスプレイ向け需要が堅調。リチウムイオン電池関連材料はEV販売鈍化の影響を受けたが、AI関連市場の活況を背景に先端半導体向け材料は大幅に伸びた。中国向け半導体材料全般の需要も拡大している。

塗料・インキ・接着剤向け機能化学品

化学品事業では、塗料・インキ・接着剤関連原料が主要製品である。新規商権の獲得により販売が増加。自動車部品用原料として放熱材が伸長した。建築資材関連ではハウスメーカー向けの拡販が寄与。一方、製紙用薬剤は米国向けが関税引き上げで減少。ウレタン材料などの樹脂原料・添加剤は総じて堅調だが、米国向け樹脂原料は減少した。

東南アジアで製造する樹脂コンパウンド

合成樹脂事業では、樹脂コンパウンド(着色・機能性付与した樹脂材料)を東南アジアの自社工場で製造・販売している。タイ、インドネシア、ベトナム、マレーシア、フィリピンに生産拠点を持ち、自動車部品や家電筐体向けに供給。原料は当社が調達し、子会社が加工する垂直統合型のビジネスモデルである。汎用樹脂からエンジニアリングプラスチックまで幅広く扱う。

冷凍野菜・水産品・茶などの食品事業

生活産業事業の食品関連では、冷凍野菜・果実の販売が堅調で、うなぎ加工品のEC販売も好調。米国市場向けにはデザート製品の拡販を進める。国内では回転寿司・量販店向け水産品が好調。また、株式会社佐藤園を新規連結し茶製品の販売を加えた。農産品と水産品を中心に、国内外で多様な食品原料を供給している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

化学品専門商社、規模は中堅

当社は化学品を主力とする専門商社で、売上高は約8,378億円(2025年3月期)。同業のリョーサン菱洋ホールディングスや高千穂交易と比較して、化学品専門であることが特徴。取扱品目は電子材料や機能材料が中心で、半導体・エレクトロニクス関連の需要に依存。営業利益率は3%台と卸売業平均並みだが、安定した収益基盤を持つ。海外売上比率は非開示だが、国内主体の事業構造と推察される。今後の成長には、M&Aや海外展開が鍵となる。

強み

  • 化学品に特化した商社として、専門性の高い提案力とサプライチェーンを構築。
  • 3%台の営業利益率を維持し、業績の変動が比較的少ない。
  • 半導体や電子部品向け材料の取り扱いで、成長市場にアクセス。
  • 得意先との強固なリレーションシップにより、安定的な取引を確保。

課題

  • 国内中心の事業構造で、成長市場であるアジア等でのプレゼンスが低い。
  • 営業利益率3%と他業種比で低く、付加価値向上が必要。
  • 半導体・エレクトロニクス関連への依存度が高く、市況変動リスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

商社・卸売の時価総額近傍。太字が稲畑産業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18020兼松3,821億円11.6倍
29987スズケン3,740億円9.5倍
39934因幡電機産業3,475億円14.8倍
48876リログループ3,438億円17.2倍
58129東邦ホールディングス2,921億円15.3倍
68098稲畑産業2,428億円11.7倍
79869加藤産業2,370億円14.0倍
81333Umios1,976億円8.9倍
98130サンゲツ1,888億円12.8倍
107476アズワン1,868億円19.4倍
118051山善1,844億円19.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(商社・卸売)に従っています。

会社の歴史

沿革 35件

住友化学特約販売店としての創業期

稲畑産業の前身は1938年に名古屋支店を開設したことに始まる。1939年には日本染料製造の医薬品総販売元となり医薬品部門を新設。1943年に商号を稲畑産業株式会社に変更し、1944年には住友化学工業が日本染料製造を合併したことに伴い、住友化学の染料・化学品・医薬品の特約販売店となった。この関係が後の化学品事業の基盤となった。

上場と本部制への移行(1961-1970年)

1961年10月に大阪証券取引所市場第二部に株式上場、1962年6月には東京証券取引所市場第二部に上場した。1970年3月には本部制を採用し、染料・化学品・合成樹脂・機械・総務・人事の各本部を設置。1973年8月には両証券取引所市場第一部銘柄に指定され、経営基盤を強化した。

海外拠点の開設と樹脂コンパウンド事業の始動

1976年11月、シンガポールに戦後初の海外営業拠点となるINABATA SINGAPOREを設立。1978年にはアメリカ・ニューヨークにINABATA AMERICAを設立した。同年、シンガポールで山陽化工との合弁により樹脂コンパウンド製造会社SANYO-IK COLORを設立し、製造機能を持つ商社への転換を開始した。

両本社制とアジア太平洋地域への拡大

1983年4月、東京支店を東京本社と改称し、大阪・東京の両本社制を採用。1984年には医薬事業を住友製薬に営業譲渡し、事業を選択と集中へ。1987年にはタイにSIAM INABATAを設立し、以後、台湾(1989年)、フランス(1990年)、インドネシア(1991年)などへ進出。1990年には創業100周年を迎え、大阪本社新社屋が完成した。

製造拠点の東南アジア展開と中国進出

1995年、インドネシアに樹脂コンパウンド製造のPT. S-IK INDONESIAを設立。同年、中国東莞にも製造拠点を設けた。1996年には上海にSHANGHAI INABATA TRADINGを設立。その後もフィリピン(1998年)、大連(2002年)、ベトナム(2003年)と製造拠点を拡大し、アジア地域での樹脂コンパウンド事業を強化した。

事業再編と医薬分野からの撤退

1999年4月、情報電子・住環境・化学品・合成樹脂・食品の5分野に事業を再編。2000年には海外統括室を新設し、海外事業を強化した。2005年4月、住友製薬の株式を住友化学に一部譲渡し、同社は持分法適用から外れた。2006年にはフランスに医薬中間体製造のPHARMASYNTHESEを設立するなど、医薬分野での製造機能も持ったが、後に規模を縮小している。

年表35件を開く

1930年代

  • 1938年6月名古屋支店開設。
  • 1939年2月日本染料製造㈱の医薬品の総販売元となり、医薬品部門を新設。

1940年代

  • 1943年4月商号変更商号を稲畑産業株式会社に変更。
  • 1944年7月M&A住友化学工業㈱(現社名住友化学㈱以下同じ)が日本染料製造㈱を合併したことに伴い、住友化学 工業㈱の染料、化学品、医薬品の特約販売店となる。

1960年代

  • 1961年10月上場大阪証券取引所市場第二部に株式上場。
  • 1962年6月上場東京証券取引所市場第二部に株式上場。

1970年代

  • 1970年3月本部制を採用し、染料・化学品・合成樹脂・機械・総務・人事の各本部を設置。
  • 1973年8月東京・大阪両証券取引所市場第一部銘柄に指定。
  • 1974年3月創業建材本部発足。
  • 1975年10月化学品本部内に食品部を新設。
  • 1976年11月シンガポールに戦後初の海外営業拠点となるINABATA SINGAPORE (PTE.) LTD.を設立(現・連結子会社)。
  • 1978年6月シンガポールに山陽化工㈱と合弁で当社初の樹脂コンパウンド製造のSANYO-IK COLOR (PTE.) LTD.を設立。
  • 1978年10月アメリカ・ニューヨークにINABATA AMERICA CORPORATIONを設立(現・連結子会社)。

1980年代

  • 1983年4月東京支店を東京本社と改称し、両本社制を採用。
  • 1984年10月医薬事業を住友製薬㈱(当社と住友化学工業㈱の共同出資により1984年2月設立、現社名住友ファーマ㈱以下同じ)に営業譲渡。
  • 1987年1月タイ・バンコクにSIAM INABATA CO.,LTD.(現社名INABATA THAI CO.,LTD.)を設立(現・連結子会社)。
  • 1987年7月タイ・バンコク近郊に樹脂コンパウンド製造のSIK(THAILAND)LTD.を設立(現・連結子会社)。
  • 1988年4月食品の取り扱いの増加に伴い、食品部を食品本部とする。
  • 1989年8月台湾にTAIWAN INABATA SANGYO CO.,LTD.を設立(現・連結子会社)。

1990年代

  • 1990年2月フランス・パリにINABATA FRANCE S.A.R.L.(現社名INABATA FRANCE S.A.S.)を設立(現・連結子会社)。
  • 1990年3月創業創業100周年を迎え、大阪本社新社屋完成。
  • 1991年4月インドネシア・ジャカルタにPT. INABATA INDONESIAを設立(現・連結子会社)。
  • 1995年8月インドネシア・ジャカルタ近郊に樹脂コンパウンド製造のPT. S-IK INDONESIAを設立(現・連結子会社)。
  • 1995年8月創業中国・東莞に樹脂コンパウンド製造のSANYO-IK COLOR (H.K.) LTD.を設立。
  • 1996年9月中国・上海にSHANGHAI INABATA TRADING CO.,LTD.を設立(現・連結子会社)。
  • 1998年2月フィリピン・マニラにINABATA PHILIPPINES, INC.を設立(現・連結子会社)。
  • 1999年4月情報電子・住環境・化学品・合成樹脂・食品の5分野に事業を再編。

2000年代

  • 2000年4月海外事業展開を強化するため、海外統括室(現・海外管理部)を新設。
  • 2000年7月創業イギリス・ロンドンにINABATA UK LIMITEDを設立。
  • 2002年2月中国・大連に樹脂コンパウンド製造のINABATA INDUSTRY & TRADE (DALIAN F.T.Z.) CO.,LTD.を設立(現・連結子会社)。
  • 2002年12月アメリカ・ノバトに水産物販売会社DNI GROUP, LLCを設立(現・連結子会社)。
  • 2003年3月ベトナム・ハイフォンに樹脂コンパウンド製造のSIK VIETNAM CO.,LTD.を設立(現・連結子会社)。
  • 2005年4月住友製薬㈱の株式を住友化学㈱に一部譲渡し、同社は持分法適用から外れる。
  • 2006年1月フランス・エルブーフに医薬中間体製造のPHARMASYNTHESE S.A.S.を設立(現・連結子会社)。
  • 2007年8月中国・上海に塗料原料加工のSHANGHAI INABATA FINE CHEMICAL CO.,LTD.を設立(現・連結子会社)。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高1兆円以上
  • 海外比率70%以上
  • 売上高(2027年3月期)2027年3月期まで9,500億円
  • 営業利益(2027年3月期)2027年3月期まで270億円
  • ROE(2027年3月期)2027年3月期まで10%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    投資加速による成長

    中期経営計画「New Challenge 2026」では「投資による成長の加速」をテーマに、営業キャッシュフロー等による650億円程度のキャッシュインのうち50~60%を投資等に配分し、収益拡大を図る。

  2. 02

    環境・食品等の事業拡大

    長期ビジョン「IK Vision 2030」に沿い、環境関連ビジネスや食品等の生活産業ビジネスを拡大するとともに、主要セグメントの深耕と主要セグメントに並ぶ収益の柱を確立する。

  3. 03

    成長エリアの深耕・未開拓エリア進出

    海外比率70%以上を目標に、従来のアジア拠点に加え、特にインド、メキシコなど米州の成長エリアを深耕し、東欧等の未開拓エリアへ進出する。

  4. 04

    複合機能の高度化

    製造・物流・金融機能を強化し、商社機能の複合化・高度化を図ることで差別化と収益性向上を目指す。

  5. 05

    資本効率向上と株主還元の重視

    資本コストや株価を意識した経営を実践し、PBR1倍超を早期達成。DOE4~4.5%を目安とした累進配当と総還元性向50%以上を原則とする。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で4,719人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,006万円で、9期前と比べて+16.6%平均年齢は40.1歳、平均勤続年数は13.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月3,827
2018年3月4,098
2019年3月86341.114.04,184
2020年3月85740.813.74,282
2021年3月85140.113.74,203
2022年3月86141.413.14,207
2023年3月91441.613.84,316
2024年3月92941.513.74,631
2025年3月98441.013.44,677552
2026年3月1,00640.113.04,719555

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率7.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率126.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)61.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社52(国内 17 / 海外 35、うち連結子会社 50) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
東京本社 — 東京都中央区7,431百万円
情報電子 化学品 生活産業 合成樹脂 その他
大阪本社 — 大阪市中央区1,574百万円
情報電子 化学品 生活産業 合成樹脂 その他
主な関係会社
  • 国内
    アイ・アンド・ピー㈱
    宮城県 大崎市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱一光園
    大阪府 堺市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    稲畑ファインテック㈱
    大阪市 中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    エヌ・アイ・シー㈱
    東京都 中央区 · 連結子会社
    議決権95.8%
  • 国内
    オルディ㈱
    大阪市 中央区 · 連結子会社
    議決権54.8%
  • 国内
    関西高分子工業㈱
    奈良県 大和郡山市 · 連結子会社
    議決権70.0%
  • 国内
    ㈱ 佐藤園
    静岡市 葵区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    大五通商㈱
    静岡市 葵区 · 連結子会社
    議決権90.0%
  • 国内
    太洋プラスチックス㈱
    埼玉県 蓮田市 · 連結子会社
    議決権67.0%
  • 国内
    ノバセル㈱
    東京都 港区 · 連結子会社
    議決権66.7%
  • 国内
    丸石化学品㈱
    大阪市 北区 · 連結子会社
    議決権71.0%
  • 国内
    丸石テクノ㈱
    名古屋市 千種区 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社40社を開く
  • マルカブ佐藤製茶 ㈱静岡市 葵区100%
  • APPLE FILM CO.,LTD.タイ サムトプラカン82%
  • APPLE FILM DA NANG CO.,LTD.ベトナム ダナン100%
  • DNI GROUP, LLC (注)2アメリカ カリフォルニア100%
  • GUANGZHOU INABATA TRADING CO.,LTD. (注)2中国 広州市100%
  • HI-TECH RUBBER PRODUCTS CO.,LTD.タイ アユタヤ95%
  • IK PLASTIC COMPOUND MEXICO, S.A. de C.V. (注)2メキシコ シラオ100%
  • IK PLASTIC COMPOUND PHILS.INC. (注)2フィリピン ビニャン100%
  • IKT CONSULTING CO., LTD. (注)3タイ バンコク49%
  • INABATA AMERICA CORPORATION (注)2アメリカ ニューヨーク100%
  • INABATA EUROPE GmbHドイツ デュッセルドルフ100%
  • INABATA FRANCE S.A.S.フランス イッシー・レ・ムリノー100%
  • INABATA INDIA PRIVATE LTD. (注)2インド ハリヤナ100%
  • INABATA INDUSTRY & TRADE (DALIAN F.T.Z.) CO.,LTD. (注)2中国 大連市100%
  • INABATA KOREA & CO.,LTD.韓国 パンギョ100%
  • INABATA MALAYSIA SDN. BHD.マレーシア クアラルンプール100%
  • INABATA MEXICO, S.A. de C.V. (注)2メキシコ ケレタロ100%
  • INABATA PHILIPPINES,INC. (注)2フィリピン ビニャン100%
  • INABATA SANGYO (H.K.) LTD. (注)2香港 九龍100%
  • INABATA SINGAPORE (PTE.) LTD. (注)2シンガポール100%
  • INABATA THAI CO.,LTD. (注)2タイ バンコク100%
  • INABATA VIETNAM CO.,LTD. (注)2ベトナム ハノイ100%
  • MARUISHI CHEMICAL (THAILAND) CO.,LTD.タイ バンコク100%
  • NH INABATA,S. de R.L. de C.V.メキシコ ケレタロ100%
  • NOVACEL (HONG KONG) LTD.香港 九龍100%
  • NOVACEL SINGAPORE (PTE.) LTD.シンガポール100%
  • NOVACEL (THAILAND) CO.,LTD.タイ バンコク100%
  • PHARMASYNTHESE S.A.S.フランス エルブーフ100%
  • PT. IK PRECISION INDONESIAインドネシア ブカシ100%
  • PT. INABATA CREATION INDONESIAインドネシア ブカシ100%
  • PT. INABATA INDONESIA (注)2インドネシア ジャカルタ100%
  • PT. S-IK INDONESIAインドネシア ブカシ100%
  • SHANGHAI INABATA FINE CHEMICAL CO.,LTD.中国 上海市100%
  • SHANGHAI INABATA TRADING CO.,LTD. (注)2中国 上海市100%
  • SIK COLOR (M) SDN. BHD.マレーシア ジョホール100%
  • SIK (THAILAND) LTD.タイ サムトプラカン100%
  • SIK VIETNAM CO.,LTD. (注)2ベトナム ハイフォン100%
  • TAIWAN INABATA SANGYO CO.,LTD. (注)2台湾 新竹市100%
  • アルバック成膜㈱埼玉県 秩父市35%
  • ㈱クリーン・アシスト東京都 新宿区32%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は8,327億円営業利益262億円前期と比べると減収増益で、売上が-0.6%、利益が+1.6%。

売上高
-0.6%
8,327億円
営業利益
+1.6%
262億円
純利益
+4.0%
206億円
営業利益率
3.1%
前期比 +0.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高8,900億円8,327億円
営業利益275億円262億円
純利益210億円206億円
1株あたり配当¥143¥143

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は2,437億円、営業利益は98億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+32.0%、営業利益は+92.2%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1,74441
2024年1Q1,846512.877
2024年2Q1,906542.848
2024年3Q1,978582.942
2024年4Q1,93033
2025年2Q4,2161393.3116
2025年4Q4,1621192.982
2026年2Q4,1291403.4120
2026年4Q4,1981222.986
2027年1Q2,437984.064

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は4,799億円から8,327億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は3.1%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月4,7999666
2014年3月5,61212587
2015年3月5,72113286
2016年3月5,77012395
2017年3月5,86613797
2018年3月6,2116467
2019年3月6,347143129
2020年3月6,003142114
2021年3月5,776165138
2022年3月6,810216224
2023年3月7,356191195
2024年3月7,660214200
2025年3月8,3782582613.1198
2026年3月8,3272622773.1206

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高8,327億円のうち、営業利益として残るのは262億円3.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は206億円、売上の2.5%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金89.9%7,489億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金6.9%576億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.1%262億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
10.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.1pt
3.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.0pt
2.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.2pt
9.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが211億円、投資CFが−130億円で、差し引きのフリーCFは81億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は727億円で、売上の1.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月1943−129197190
2014年3月−8−5536−63184
2015年3月84−30−8254174
2016年3月119−2−111117171
2017年3月1845−563229
2018年3月6051−49111292
2019年3月1257−195132230
2020年3月107−5−73102255
2021年3月176−4−176172260
2022年3月−1145460−60283
2023年3月9983−176182298
2024年3月302−24−140278463
2025年3月199−95−8104554
2026年3月211−1303981727

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は4,981億円。このうち返さなくてよい自己資本が2,459億円で、自己資本比率は47.3%(業種中央値50.6%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2,7699871,78235.3
2014年3月3,0501,1591,89137.7
2015年3月3,2691,2851,98439.1
2016年3月3,0541,2701,78441.3
2017年3月3,4011,4761,92543.0
2018年3月3,5271,4292,09840.1
2019年3月3,6651,6472,01844.5
2020年3月3,2281,4771,75145.2
2021年3月3,5321,7581,77449.2
2022年3月3,8911,7692,12245.0
2023年3月3,8041,8151,98947.2
2024年3月4,2732,0682,20546.8
2025年3月4,4202,1662,25447.1
2026年3月4,9812,4592,52247.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
768億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,646億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
891億円
在庫として抱えている分
負債合計
2,522億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
68
/ 100
安定性自己資本比率32 / 40
収益力営業利益率6 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE284社中102位あたり、逆に低いのは売上成長率284社中223位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.3%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.1%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
47.3%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-0.6%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.2%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,520で、1年前と比べて+34.9%過去52週の値幅のなかでは95%の位置にある。

¥4,520-0.9%1ヶ月+15.0%1年+34.9%時価総額2,428億円
過去52週の値幅
安値¥3,360高値¥4,575

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.7倍
PER (会社予想)11.5倍
PBR1.00倍
配当利回り3.16%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月下旬から上昇基調にあり、8月14日に4190円まで上昇した後、8月21日時点で4225円と高値圏で推移しています。25日線(4061.2円)を約4%上回り、75日線・200日線も上回っています。52週高値4390円には約3.8%の距離で、上値を試す展開です。出来高は8月に入って増加傾向にあり、買い意欲が旺盛です。RSIは70.97と過熱気味で、短期的な調整リスクがあるものの、トレンドは強気を維持。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PERは10.98倍と業界平均の17.93倍を大きく下回り、PBRも0.93倍で解散価値以下です。配当利回りは3.38%と平均2.93%を上回り、株主還元も充実しています。ROEは9.3%と平均並みですが、収益は安定しています。割安でありながら配当も高く、財務内容も良好なため、総合的に割安と判断します。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.7倍17.9倍
PER (予想)11.5倍
PBR1.00倍1.24倍
ROE9.3%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

安定した収益と高い配当利回りが魅力であるが、商社としての利益率の低さと市況変動への依存が課題。強気派は、化学品や電子材料の需要が半導体や自動車などに支えられ、安定成長が続くとの見方。弱気派は、中国経済の減速や市況悪化により、販売数量やマージンの低下があると懸念。また、独立系であることから大手総合商社に比べ規模が小さく、事業ポートフォリオの分散力が十分でない可能性を指摘。

プラスに働く材料7
  • 安定収益基盤

    売上高8,327億円、営業利益率3.15%と堅調で、利益の安定性がある。

  • 高い配当利回り

    配当利回り3.44%は魅力で、株主還元に積極的。

  • 専門性の活用

    化学品・電子材料分野の専門商社として、ニッチな需要に対応できる。

  • 営業利益262億円、2期連続の増益決算発表後影響

    営業利益は258億円→262億円と増加。営業利益率も3.15%と過去2期で最高

  • 純利益206億円、前期比+4%と増益決算発表後影響

    純利益は198億円→206億円。EPS上昇で株主還元の原資が増加

  • PBR0.9197倍、ROE9.3%で1倍割れは割安継続影響

    PBR0.92倍、ROE9.3%。純資産を下回る評価は中長期的に修正される可能性

  • 配当利回り3.44%、安定した株主還元次回株主総会影響

    配当利回り3.44%に加え、増益基調で増配余地がある

マイナスに働く材料7
  • 利益率の低さ

    営業利益率が3%前後と低く、市況変動に影響を受けやすい。

  • 市況依存

    化学品価格や需要が景気に左右され、業績の変動リスクがある。

  • 中国依存

    中国経済の減速は、商社の取扱高に悪影響を与える可能性。

  • 売上高8327億円、前期比0.6%減通年影響

    売上高は8378億円→8327億円と微減。トップラインが伸び悩んでいる

  • 営業利益率3.15%と低く、市況変動に敏感不定影響

    利益率3%超はあるが、市況次第で売上高が変動し利益が大きくぶれる

  • 外国人保有25.8%、売り圧力の懸念不定影響

    外国人持ち株比率が高く、世界景気悪化時に売りが出やすい

  • 純利益の伸びは+4%と緩慢、成長鈍化決算発表後影響

    売上高微減の中、純利増加幅は小さい。高い成長期待は持ちにくい

次の決算で確かめる点
取扱高
商社の売上高の規模と成長性を示す。
営業利益率
市況変動の影響を評価し、収益性の動向を確認する。
海外売上比率
海外市場への依存度を測り、リスク分散の状況を見る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり143で、前期から+2.4%いまの株価に対する利回りは3.16%。増配か配当維持が8年続いている。

年間配当
¥143
1株あたり
配当利回り
3.16%
いまの株価に対して
配当性向
56.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
8年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月4031.6
2018年3月400.067.2
2019年3月4820.027.5
2020年3月5310.444.0
2021年3月6318.956.7
2022年3月11074.651.2
2023年3月1154.550.7
2024年3月1204.354.5
2025年3月1254.267.6
2026年3月1282.456.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥143

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ60,815人。区分でいちばん多いのは個人・その他30.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が41.3%を占め、残る58.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他16.722.223.131.330.930.9
外国法人27.021.018.225.423.125.7
金融機関24.722.823.422.626.424.4
事業法人30.831.933.817.717.016.9
証券会社0.62.11.52.82.41.9
自己株式4.75.61.00.10.10.1
外国人個人0.10.10.10.20.20.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)13.02
02住友化学株式会社10.41
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)6.41
04THE BANK OF NEW YORK, TREATY JASDEC ACCOUNT (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.57
05RE FUND 107-CLIENT AC (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店1.49
06STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.35
07稲畑産業従業員持株会1.32
08STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.24
09JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行))1.19
10株式会社日本カストディ銀行(信託口4)1.18

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+269%、1株純資産は14期で+185%。直近期のROEは9.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1041,5477.66.443.6
2014年3月1371,8188.17.754.5
2015年3月1372,0367.18.736.4
2016年3月1522,0307.57.327.7
2017年3月1562,3787.18.731.6
2018年3月1102,3144.714.767.2
2019年3月2112,6948.57.127.5
2020年3月1892,4247.46.244.0
2021年3月2292,8878.67.256.7
2022年3月3743,06212.85.551.2
2023年3月3433,21411.07.850.7
2024年3月3623,62410.58.854.5
2025年3月3643,8289.78.767.6
2026年3月3854,4179.310.356.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

26名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は26名。2026/3期の役員報酬は総額343百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
稲畑勝太郎代表取締役 社長執行役員66467,000
赤尾豊弘代表取締役 専務執行役員 情報電子セグメント担当 生活産業セグメント担当補佐 北東アジア地区担当6617,000
横田健一代表取締役 専務執行役員 管理部門全般担当6313,000
竹下憲昭取締役68
長南収取締役 指名・報酬委員会委員長70
末川久幸取締役67
池垣真里取締役62
久保井伸和取締役(監査等委員)642,000
佐成実取締役(監査等委員)68
藤澤友一取締役(監査等委員)68
横田乃里也取締役(監査等委員)監査等委員会委員長65
伊藤志保取締役(監査等委員)62
残りの役員14名を開く
氏名役職年齢保有株数
中野幸治常務執行役員
髙橋豊取締役 常務執行役員 化学品・生活産業セグメント担当 情報電子セグメント担当補佐 欧米地区担当6212,000
河合紳也執行役員
田中勝敏執行役員
丸田剛志執行役員
農田康一執行役員
大倉崇晴執行役員
角田正人執行役員
古林宏之執行役員
福井一智執行役員
安井義一取締役(監査等委員)66
新堂桂子取締役(監査等委員)56
平木次郎執行役員
井上大執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)51081082424148
社外取締役872729
取締役(社内)1303030

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,114字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(稲畑産業㈱)、子会社69社、関連会社14社で構成されており、情報電子、化学品、生活産業、合成樹脂、その他の各分野における商品の販売及び製造を主たる業務としております。また、法人主要株主1社に対して商品の販売及び製品の購入を行っております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。なお、次の4部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (情報電子事業) 当社が直接商品を販売するほか、子会社SHANGHAI INABATA TRADING CO.,LTD.、INABATA SINGAPORE (PTE.) LTD.、TAIWAN INABATA SANGYO CO.,LTD.、INABATA EUROPE GmbH及びINABATA AMERICA CORPORATION他を経由して販売するとともに一部の商品を購入しております。 また、子会社INABATA SANGYO (H.K.) LTD.及びINABATA PHILIPPINES,INC.他を経由して商品を販売しており、子会社INABATA KOREA & CO., LTD.及び関連会社アルバック成膜㈱他から商品を購入しております。 (化学品事業) 当社が直接商品を販売するほか、子会社INABATA EUROPE GmbH及びINABATA AMERICA CORPORATION他を経由して販売するとともに一部の商品を購入しております。その他に、子会社INABATA THAI CO.,LTD.、INABATA SINGAPORE (PTE.) LTD.及びINABATA MEXICO, S.A. de C.V.他を経由して商品を販売しており、子会社SHANGHAI INABATA TRADING CO.,LTD.及び稲畑ファインテック㈱他より商品を購入するとともに一部の商品を販売しております。 また、子会社HI-TECH RUBBER PRODUCTS CO.,LTD.は子会社INABATA THAI CO.,LTD.より原料を購入し製品を販売しており、子会社SHANGHAI INABATA FINE CHEMICAL CO.,LTD.は子会社SHANGHAI INABATA TRADING CO.,LTD.を経由して製品を販売しております。 (生活産業事業) 当社が直接商品を販売するほか、子会社SHANGHAI INABATA TRADING CO.,LTD.及びDNI GROUP, LLC他より商品を購入するとともに一部の商品を販売しております。その他に、子会社INABATA AMERICA CORPORATION他を経由して商品を販売しており、子会社INABATA SINGAPORE (PTE.) LTD.及び稲畑ファインテック㈱他から商品を購入しております。 また、子会社DNI GROUP, LLCは子会社稲畑ファインテック㈱を経由して商品を販売しております。 (合成樹脂事業) 当社が直接商品を販売するほか、子会社PT. INABATA INDONESIA 、INABATA PHILIPPINES,INC.及びINABATA THAI CO.,LTD.他を経由して販売しております。その他に、子会社TAIWAN INABATA SANGYO CO.,LTD.、INABATA SINGAPORE (PTE.) LTD.及びSHANGHAI INABATA TRADING CO.,LTD.他を経由して販売するとともに一部の商品を購入しており、子会社太洋プラスチックス㈱他に原料を販売し、製品の一部を購入しております。 また、東南アジアを中心に、子会社IK PLASTIC COMPOUND PHILS.INC.、SIK (THAILAND) LTD.、PT. S-IK INDONESIA、SIK COLOR (M) SDN. BHD.及びSIK VIETNAM CO.,LTD.他を生産拠点とし、子会社INABATA PHILIPPINES,INC.、PT. INABATA INDONESIA、INABATA THAI CO.,LTD.、INABATA MALAYSIA SDN. BHD.、NOVACEL (THAILAND) CO.,LTD.及びINABATA VIETNAM CO.,LTD.他を経由して樹脂コンパウンド事業を展開しております。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 (注)上記事業の区分は、セグメント情報における事業区分と区分内容は同じであります。ただし、一部の関係会社については取扱商品が多岐にわたるため区分表示しておりませんが、セグメント情報では各セグメント別に振り分けております。 無印 連結子会社 ※ 関連会社で持分法適用会社
経営方針・対処すべき課題3,048字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 この文中には、将来に関する記述が含まれております。それらの記述は、当連結会計年度末時点において、入手可能な情報に基づいて当社グループが判断したものであり、不確定な要素を含んでおります。 (1)社是・経営理念 当社は、「愛」(I)、「敬」(K)を社是と定め、「人を愛し、敬う」という人間尊重の精神に基づき、社会の発展に貢献することを経営理念としております。グローバルに事業を展開する商社グループとして、高い専門性や複合機能を活用して、顧客や社会のニーズに応えることで価値ある存在として常に進化を続けることを目指しています。 (2)長期ビジョン「IK Vision 2030」 この経営理念や目指す姿を踏まえ、2030年頃の当社グループの「ありたい姿」として、長期ビジョン「IK Vision 2030」を公表しています。この「IK Vision 2030」において、当社の根本が商社であることを再確認するとともに、創業以来、長年培ってきた専門知識を持つ人材、商社業のツールとなる製造・物流・金融機能、そして海外19カ国約70拠点で展開する拠点網などの経営資源を最大限活用することで商社機能の複合化と高度化を図り、顧客への付加価値の提供を更に進めて参ります。 長期ビジョン「IK Vision 2030」 連結売上高   1兆円以上を早期に実現 複合機能の高度化   商社機能を基本としつつも、製造・物流・ファイナンス等の複合的な機能の一層の高度化を図る 事業ポートフォリオ   情報電子・合成樹脂以外の事業の比率を1/3以上に 海外比率   70%以上 (3)中期経営計画「New Challenge 2026」 当社グループは、長期ビジョン「IK Vision 2030」に向けた中期経営計画の第3ステージとして、2024年4月より、2027年3月期を最終年度とする3カ年の中期経営計画「New Challenge 2026(以下、「NC2026」)」をスタートしております。「NC2026」では、これまでから更に成長に軸足を移し、“投資による成長の加速”をメインテーマとしております。「NC2026」の概要は以下のとおりです。 ■ 中期経営計画「NC2026」の概要 ● 最終年度の目標数値・指標 2027年3月期 売上高   9,500億円 営業利益   270億円 経常利益   260億円 親会社株主に帰属する当期純利益   190億円 ROE   10%以上 ネットD/Eレシオ   0.5倍以下 自己資本比率   概ね50%前後 想定為替レート   145.00円/USD ※1 目標数値・指標は、2024年5月9日公表。 ※2 ネットD/Eレシオ=(有利子負債-現預金)/自己資本 ● キャピタルアロケーション(資本配分) 「NC2026」期間中の3カ年のキャピタルアロケーション(資本配分)計画については、営業キャッシュフロー等による650億円程度のキャッシュインを想定しており、このうち50~60%程度を投資等に、40~50%程度を株主還元に配分する計画です。 ● 株主還元の基本方針と政策保有株式の縮減方針 株主還元については、以下のとおりです。政策保有株式の縮減方針については、2022年5月に公表した縮減方針にもとづき、着実に実施してまいります。 株主還元の基本方針   ・配当総額については、DOE(株主資本配当率)4~4.5%を目安とする。 ・一株当たりの配当額については前年度実績を下限とし、減配は行わず、継続的に増加させていくことを基本とする。(累進配当) ・各年度の総還元性向は50%以上を原則とする。 ※2027年3月期より変更 政策保有株式の 縮減方針   ・中長期的に政策保有株式の縮減を更に進め、2027年3月末までに2021年3月末残高に対して概ね80%削減する。 ※当初の方針である「「NC2023」期間中の3年間で政策保有株式の残高を2021年3月  末残高に対して50%削減する」については既に達成済み ● 戦略の全体像 「成長戦略」と「経営基盤戦略(財務戦略、サステナビリティ戦略、デジタル戦略)」に分類しており、それぞれの戦略の概要は以下のとおりです。成長戦略は、長期ビジョン「IK Vision 2030」に沿った形で展開しております。 成長戦略 長期ビジョン   戦略 連結売上高 1兆円以上   手段:投資の積極化による収益拡大 事業領域:環境関連ビジネス、食品等生活産業ビジネスの拡大 複合機能の高度化   複合機能(特に製造・物流)強化による差別化・収益性向上 事業ポートフォリオ   主要セグメント(合成樹脂・情報電子)の深耕 主要セグメントに並ぶ収益の柱の確立 海外比率70%以上   成長エリア(従来のアジア拠点に加え、特にインド、メキシコなど米州)の深耕 未開拓エリア(東欧等)への進出 経営基盤戦略 経営基盤   戦略 財務戦略   資本効率の更なる向上と累進配当を始めとする株主還元の重視 「資本コストや株価を意識した経営」の実践 (PBR1倍を常態的に超える株価水準の早期達成) サステナビリティ戦略   全社推進の土台となるサステナビリティマネジメントの整備: マテリアリティに沿った戦略とKPI・目標の設定及びモニタリング デジタル戦略   経営情報インフラの高度化とグループ全体のセキュリティ強化 (4)2027年3月期連結業績予想 2027年3月期の経営環境といたしましては、世界経済は地域によってばらつきはあるものの、基本的には緩やかな回復が続くとみていますが、中東情勢や金融・為替市場の変動、米国の通商政策の動向による影響等により、不透明感が高まっています。 とりわけ中東情勢については、ナフサ由来の樹脂や化学品原料を取り扱う当社グループは、大きな影響を受ける可能性があります。足元では、事業や業績に対して大きな影響は生じておりませんが、今後については、紛争当事国間の交渉状況や、現地石油精製施設等インフラの被害状況、海峡封鎖など輸送に係る状況が非常に流動的であり、顧客の対応によって影響が大きく変化する可能性もあるため、現時点では、合理的な影響度合いや影響額の見積もりは困難です。 事業としては、特に樹脂全般を取り扱う合成樹脂事業、化学品原料を取り扱う化学品事業への影響が大きくなると想定され、また事態が長期化した場合、他の事業にも影響が出る可能性があります。 各事業セグメント・地域で、顧客との情報交換をより緊密に行い、情報の収集に努めるとともに、商社としての調達機能を発揮し、サプライチェーンの維持に貢献できるよう努めてまいります。 2027年3月期の連結業績見通しにつきましては、売上高890,000百万円、営業利益27,500百万円、経常利益27,500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益21,000百万円を予想しております。 なお、業績見通しの前提となる為替レートにつきましては、1USD=155.00円を想定しております。 (単位:百万円) 連結業績見通し   2027年3月期 売上高   890,000 営業利益   27,500 経常利益   27,500 親会社株主に帰属する 当期純利益   21,000
事業等のリスク5,587字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を及ぼす可能性のある主要なリスクには以下のようなものがあります。当連結会計年度に実施した「取締役会の実効性評価」(自己評価)におけるリスク評価分析の結果を踏まえ、当社グループの経営成績等への影響や発現可能性という観点から、重要性が高いと考えられるリスクから順に記載しております。 なお、これらのリスクは必ずしも全てのリスクを網羅したものではなく、想定外のリスクや重要性が低いと考えられる他のリスクの影響を将来的に受ける可能性があります。また、この文中には、将来に関する記述が含まれております。それらの記述は、当連結会計年度末時点において、入手可能な情報に基づいて当社グループが判断したものであり、不確定な要素を含んでおります。 (1)海外活動に潜在するリスク 当社グループの海外における生産及び販売活動は、東南アジアや北東アジア、北米、欧州と多数の地域に及びます。これらの海外市場への事業進出には、予期しない法律又は規制の変更、不利な政治又は経済要因、人材の採用と確保の難しさ、未整備の技術インフラ、潜在的に不利な税制の影響、その他の要因による社会的混乱などのリスクが内在しております。 当社グループは、各国法令、環境法規制、社会情勢・取引先動向等に注視し、変化に合わせた迅速な対応を実施できるよう体制を整備し、それらリスクの低減に努めております。 当連結会計年度における所在地別の売上高では、アジア合計が46%であり、最も影響を受ける地域であります。 自然災害や感染症流行等の非常時の対策としては、海外の主要な拠点において事業継続計画(BCP)を策定、運用しております。 (2)人材の育成・確保に係るリスク 商社事業を核とする当社グループにとって、人材は最も重要な財産であり価値創造の源泉です。持続的な企業価値向上のためには、展開する4つの事業分野のみならず、経営・財務・ITなど経営基盤を支える専門分野に精通した優れた多様な人材の育成・確保が日本及び海外拠点において必要です。 人的資本の育成・強化を重要な経営課題と捉え、社内体制の整備を進め、当社グループの価値創造を担う人材の育成・確保に努めておりますが、一方で少子高齢化の進行や人材の流動化の影響により必要な人材確保が困難となる場合や、人材育成が順調に進まない場合、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3)事業投資に係るリスク 当社グループでは、事業展開をするにあたり、合弁・ジョイントベンチャーなど実際に出資を行い、持分を取得するケースが多々あります。特に連結対象となる関係会社に対する投資については当該グループ会社の財政状態及び経営成績の動向により、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、商社ビジネス拡大を主たる目的としたマイノリティー投資を基本としており、マジョリティー投資については、リスク・金額を限定して行っております。 NC2026では全社成長戦略として投資の積極化による収益拡大を目指しております。重要性の高い新規投資案件については、M&Aを行う専門部署が営業部門等と連携して定量面・定性面からリスク等の評価・分析を行ったうえで、経営者がメンバーとなる審査会議で審議を行います。投資実行後、定期的にモニタリングを行い、一定の基準に満たない案件などについては、適宜、対策を講じるよう努めております。 (4)事業再構築に係るリスク 当社グループは、事業の選択と集中の推進のため、不採算事業からの撤退、子会社や関連会社の売却・再編による事業の再構築を継続しております。これらの施策に関連して、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。各国政府の規制や雇用問題等によって、事業再構築の計画が適時に実行できない可能性もあります。また、当社グループが事業再構築の実施により、当初の目的の全部又は一部を達成できる保証はありません。なお、撤退検討基準を設けて、該当する当社グループ会社に対しては審査会議において撤退等の審議を行っております。 (5)品質に係るリスク 当社グループは商社グループでありますが、合成樹脂コンパウンド、プラスチックフィルム、医薬品原料、水産加工品等の製造・加工会社を国内外に有しております。それらで製造・加工する製品については、信頼性や安全性を確保できるよう品質管理に努めております。また、商社として情報電子、化学品、生活産業、合成樹脂の4つの事業分野において取引先より仕入・販売する多様な原料・商材についても、グローバルに変化するそれら原料・商材に係る環境や安全関連の法規制、規格の動向等を把握して、品質管理に努めております。 しかしながら、品質問題を完全に回避することは困難であり、当該問題により生じた損失について、当社グループが責任を負う可能性があります。その場合、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (6)取引先の信用リスク 当社グループ事業は国内外の多数の取引先に対して信用を供与しております。当社グループにおいては海外取引 先も含めたグローバルな与信管理を行ってはおりますが、必ずしも全額の回収が行われる保証はありません。従い まして、取引先の不測の倒産・民事再生手続等による貸倒損失や貸倒引当金の計上を通して、当社グループの財政 状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 当連結会計年度末時点において、当社グループの受取手形及び電子記録債権の金額は25,553百万円、売掛金は 179,470百万円、棚卸資産の金額は96,524百万円であり、その合計額は総資産の61%を占めております。重要性が高い与信供与については、経営者がメンバーとなる審査会議で審議を行います。売掛金及び棚卸資産については、連結グループ各社の残高推移を月次ベースでモニタリング管理しております。 (7)商品市場の変動リスク 当社グループが取り扱う、情報電子材料、ケミカル原料、食品、合成樹脂の多くは商品相場の変動に影響を受け ます。そのため市況の変動への弾力的な対応ができなかった場合、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響 を及ぼす可能性が生じることになります。各営業部門にて、市場の情報を収集して、価格動向を注視するとともに、在庫管理を徹底しております。 当連結会計年度においては、情報電子事業における太陽光発電関連ビジネスで、市場価格下落の影響を受けまし た。 (8)情報システム・情報セキュリティに係るリスク 当社グループは、商社グループとして事業を展開する上で、取引先の機密情報や個人情報及び当社グループの機密情報や個人情報を有しております。これら情報の外部流出や破壊、改ざん等が無いように、「情報セキュリティ規程」を制定し、情報管理手続きを定めたマニュアルを整備して、グループ全体で管理体制を構築し、徹底した管理と情報セキュリティ強化、従業員教育等の施策を実行しております。規程・マニュアル等については、随時見直しを行い、新たなリスクやテクノロジーに対応するよう努めております。 また、働き方改革の推進等によりリモート環境での業務が増加する傾向にあることを踏まえ、従来のウィルス対策ソフトだけではなく、端末の挙動を監視するエンドポイントセキュリティシステムを導入する等、ゼロトラストの考え方に沿ったセキュリティ強化に努めております。まず、セキュリティインシデントに対して、迅速かつ正確に対応するために社内に対応チームとしてのCSIRT(Computer Security Incident Response Team)を立ちあげて社内外の情報連携を強化するとともに、更に、外部セキュリティオペレーションセンター(SOC)による24時間/365日の監視を行っております。そして、サイバー攻撃等の被害による財政状態への悪影響を低減するために当社グループに対してサイバーセキュリティ保険に加入しております。 しかしながら、昨今サイバー攻撃はますます高度化しているため、外部からの予期せぬ不正アクセス等を完全に排除することは困難であり、そのような不測の事態が発生した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (9)為替の変動リスク 当社グループは、海外の事業展開における製品、原材料の生産と販売活動及び貿易活動を行っております。原則として為替予約等によるヘッジ取引を行っておりますが、外貨建取引等に伴う為替レート変動の影響を受ける可能性があります。また、各地域における売上、費用、資産を含む現地通貨建ての項目は、連結財務諸表の作成のために円換算されており、換算時の為替レートにより、円換算後の価値が影響を受ける可能性があります。 当連結会計年度における為替差損は9百万円となり、為替換算調整勘定は40,460百万円となりました。 (10)環境に係るリスク 当社グループは、国内外において4つの事業分野で幅広い商材を取り扱っており、これら商材の製造・販売は当該地域の環境規制や環境配慮商材への変更等の影響を受ける可能性があります。合成樹脂事業においては、脱プラスチック商材への変更の影響を受ける可能性があります。仕入先の分散化に取り組むと共に、脱炭素社会・循環型社会への貢献に向けて、リサイクル商材など環境負荷を低減する商材の販売に各事業において注力しております。 また、気候変動リスクについては、気候変動起因による自社事業活動への影響を適切に把握し、サステナビリティ委員会において評価・モニタリングを行い、取締役会が監督しています。その内容は、TCFDが提言する情報開示フレームワークに沿って開示しております。詳細は、コーポレート・ガバナンス報告書(2026年6月17日開示予定)をご参照ください。 (11)法規制に係るリスク 当社グループは、事業展開する各国において、事業・投資の許可、国家安全保障又はその他の理由による輸出 制限、関税をはじめとするその他輸出入規制等、様々な政府規制の適用を受けております。これらの制限を遵守できなかった場合は、コストの増加につながる可能性があります。従いまして、これらの規制は当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 当連結会計年度における海外売上高比率は54%と高く、輸出入規制に大きな影響を受ける可能性があります。そのため、社内に輸出管理委員会を設置し、リスクの軽減に努めております。 (12)金利に係るリスク 当社グループは、営業活動や事業投資等の資金を金融機関からの借入又は社債発行等を通じて調達しておりま す。国内外の金利動向を把握し、固定・変動調達比率を調整することなどで金利リスク管理を行い、支払利息の低減に努めておりますが、金利水準の急上昇等により当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 当連結会計年度における支払利息は1,557百万円となりました。 (13)自然災害等のリスク 当社グループが事業を展開する国や地域において、地震、津波、台風等の自然災害、又は感染力の強い感染症が発生した場合には、当社グループの社員・事務所・設備の被害により、当社事業に悪影響を及ぼす可能性があります。また、これらの災害による、サプライチェーンの分断や当社グループが取り扱う商材の市場における需給変動等により、当社グループの経営成績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 これら災害の悪影響に対しては、当社グループの危機対応の基本方針に基づいた事業継続計画(BCP)を策定し、社員の安全確保を最優先に事業継続を行いますが、全ての被害や悪影響を回避できるとは限らず、将来の当社グループの事業に悪影響を及ぼす可能性があります。 (14)保有有価証券の時価下落に係るリスク 当社グループではビジネス戦略上多数の会社の株式等に出資又は投資しております。株式市場の動向悪化、又は出資先の財政状態の悪化により、保有有価証券の減損リスクがあります。 当連結会計年度末における投資有価証券の計上額は42,620百万円となりました。また、特定投資株式の保有方針や保有の合理性、銘柄ごとの詳細については「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (5)株式の保有状況」に記載しております。 (15)退職給付債務の変動リスク 当社グループの従業員退職給付費用及び債務は、割引率等数理計算上で設定される前提条件や年金資産の期待収益率に基づいて算出されております。実際の結果が前提条件と異なる場合、又は前提条件が変更された場合、その影響は計上される債務に影響を及ぼします。また、損益面では、当該影響額は累積され、将来にわたって規則的に認識されるため、一般的には将来期間において認識される費用に影響を及ぼします。また、年金資産には退職給付信託として上場有価証券を信託しているため株価の変動の影響を受けやすく、割引率の変動及び年金資産運用の結果による損益のブレにより当社グループの年金費用は増減します。株価の下落、割引率の低下や年金資産運用利回りの悪化は当社グループの業績と財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 当連結会計年度末における退職給付に係る負債の計上額は2,395百万円となりました。
経営成績の分析 (MD&A)9,343字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、経営成績等)の状況の概要は次のとおりであります。 ①経済環境 当連結会計年度における世界経済は、一部の地域において弱さがみられるものの、総じて緩やかな回復が続きました。ただし、足元では、中東情勢を始めとして先行きに対する不透明感が高まっています。 米国では、設備投資や生産を中心に、景気は緩やかに拡大しました。中国では、不動産市場の停滞による影響などにより、景気はやや減速しました。アジア新興国では、インドの景気は拡大、インドネシアは緩やかに回復しており、またタイでも持ち直しの動きがみられました。欧州では、ユーロ圏は、消費や設備投資を中心に景気持ち直しの動きがみられました。また、英国では、景気は持ち直しているものの、ペースは緩やかになっています。 日本経済は、緩やかに回復しました。個人消費や設備投資は緩やかに持ち直しており、雇用情勢にも改善の動きがみられました。輸出や生産は概ね横ばいとなりましたが、企業収益には、米国の通商政策による影響が残るものの、改善の動きがみられました。 ②財政状態及び経営成績の状況 a.財政状態 (資産) 当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ56,166百万円増加(対前期比12.7%増)し、498,138百万円となりました。 流動資産の増加34,094百万円は、主に現金及び預金、商品及び製品並びにその他が増加したこと等によるものであります。 固定資産の増加22,072百万円は、主に有形固定資産、投資有価証券並びに無形固定資産が増加したこと等によるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ26,783百万円増加(同11.9%増)し、252,200百万円となりました。 流動負債の増加16,018百万円は、主に短期借入金、支払手形及び買掛金並びにその他が増加したこと等によるものであります。 固定負債の増加10,765百万円は、主に長期借入金並びに繰延税金負債が増加したこと等によるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ29,382百万円増加(同13.6%増)し、245,938百万円となりました。これは、主に為替換算調整勘定、利益剰余金並びにその他有価証券評価差額金が増加したこと等によるものであります。 この結果、自己資本比率は47.3%(前連結会計年度末より0.2ポイント増加)となりました。期末発行済株式総数に基づく1株当たり純資産額は4,416円83銭(前連結会計年度末より589円30銭増加)となりました。 b.経営成績 当連結会計年度における売上高は、832,745百万円(対前期比0.6%減)となりました。利益面では、営業利益は26,164百万円(同1.3%増)、経常利益は27,748百万円(同6.2%増)となり、いずれも過去最高を更新しました。親会社株主に帰属する当期純利益は、20,632百万円(同4.0%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 《情報電子事業》 情報電子事業は、前期にあった大型装置の販売が当連結会計年度には無く、また、太陽光発電の関連材料の販売が減少したことなどもあり、売上が減少しました。 フラットパネルディスプレイ(以下、FPD)関連は、第2四半期までパネルメーカーの稼働は安定的に推移しましたが、第3四半期から調整気味となりました。当社の状況は、中小型パネルや車載向け、またOLED向けは堅調でしたが、大型パネル向けが減少しました。 LED封止材は、屋外ディスプレイ向けの需要が堅調で、当社の販売も増加しました。 インクジェット関連は、ホーム&オフィス向けで、一部顧客の生産不調により販売が減少しました。ただ、注力している産業向けは市場の成長が続いており、当社の販売も増加しています。 複写機関連は、新規商材の獲得等により、関連材料の販売が増加しました。 太陽光発電関連は、需要は底堅いものの、安価なパネル・製品が流通する一部地域で激しい価格競争が継続しており、当社の関連材料販売も減少しました。こうした状況を踏まえ、比較的価格競争の影響を受けにくい北米、インド向けの取り組みを加速しています。 リチウムイオン電池関連は、EVの販売鈍化が継続していることに加え、米国での補助金終了の影響もあり、グローバルで関連材料の販売がやや減少しました。 フォトマスク関連は、半導体向け、FPD向けともに、関連材料の販売が増加しました。 半導体関連は、前期にあった大型装置の販売が当連結会計年度には無く、売上は大幅に減少しました。一方、中国向け半導体材料全般の需要が伸びるとともに、AI関連市場の活況を背景に、先端半導体向け材料の販売が大幅に増加しました。 これらの結果、売上高は239,336百万円(同9.4%減)となりました。セグメント利益(営業利益)は7,042百万円(同16.9%減)となりました。 《化学品事業》 化学品事業は、自動車部品用原料や塗料・インキ・接着剤関連、建築資材関連などのビジネスが堅調に推移し、売上が増加しました。 樹脂原料・添加剤は、ウレタン材料等の販売は増加しましたが、米国向け樹脂原料が減少し、トータルで販売が減少しました。 自動車部品用原料は、需要は概ね横ばいでしたが、放熱材が伸長し、販売が増加しました。 塗料・インキ・接着剤関連は、新規商権の獲得等により、販売が増加しました。 製紙用薬剤は、関税率引き上げの影響等により米国向けが大幅に減少し、販売が減少しました。 建築資材関連は、新設住宅着工戸数は減少しましたが、ハウスメーカーや建材メーカー向けの拡販等により、販売が増加しました。 これらの結果、売上高は125,137百万円(同5.8%増)となりました。セグメント利益(営業利益)は3,548百万円(同20.3%増)となりました。 《生活産業事業》 生活産業事業は、ライフサイエンス関連、食品関連とも総じて好調で、売上が増加しました。また、食品関連の収益改善が進み、セグメント利益(営業利益)は大幅に増加しました。 ライフサイエンス関連は、医薬品、日用品ともに原料販売が堅調に推移し、全体で販売が増加しました。 食品関連は、農産品については、冷凍野菜・果実の販売が堅調に推移、株式会社佐藤園の新規連結による茶製品の販売も加わり、販売が増加しました。水産品は、国内の回転寿司・量販店向けが好調に推移し、うなぎ加工品のEC販売等も好調でした。米国市場向けは、水産加工品の販売はやや低調でしたが、デザート製品の拡販等により、全体で販売が増加しました。 これらの結果、売上高は60,115百万円(同11.8%増)となりました。セグメント利益(営業利益)は2,215百万円(同88.5%増)となりました。 《合成樹脂事業》 合成樹脂事業は、総じて各分野向けで堅調に推移し、売上が増加しました。 汎用樹脂関連は、日用品、建築向けなど総じて各分野の需要は停滞しましたが、輸入品の拡販に注力し、販売が増加しました。 高機能樹脂関連では、OA向けは前年が好調だった反動もあり、販売が減少しました。一方、炭素繊維などの新規ビジネスが始まりました。 自動車関連は、グローバルで販売がやや増加しました。地域別では、東南アジア、中国で販売が減少しましたが、メキシコでは前年並み、国内では微増、インドでは大幅に増加しました。中国では、日系自動車向け販売は低調でしたが、現地メーカー向け販売が拡大しました。メキシコでは、米関税引上げをにらんだ駆け込み需要の反動があったものの、前年並みを維持しました。 コンパウンド事業は、総じて堅調に推移しました。 ポリオレフィン原料の販売は、国内は堅調でしたが、輸出は主力であるアジアの電線被膜向けが大幅に減少し、全体でも減少しました。 フィルム関連(軟包装分野)は、販売は前年並みとなりました。 スポーツ関連は、グリップテープを中心に国内、海外ともに好調に推移し、販売が大幅に増加しました。 シート関連は、輸入原料の拡販や新規顧客の開拓が進み、販売が増加しました。 リサイクル原料ビジネスは、順調に拡大しています。 これらの結果、売上高は407,974百万円(同1.6%増)となりました。セグメント利益(営業利益)は13,221百万円(同1.0%増)となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、資金という。)は、税金等調整前当期純利益及び長期借入れによる収入が、有形固定資産の取得による支出、法人税等の支払額、配当金の支払額及び無形固定資産の取得による支出を上回ったこと等により、前連結会計年度末に比べ17,341百万円増加し、72,698百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は21,075百万円(前連結会計年度は19,903百万円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益及び売上債権の減少額が、法人税等の支払額、その他の流動資産の増加額及び棚卸資産の増加額を上回ったこと等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は13,012百万円(前連結会計年度は9,498百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出及び無形固定資産の取得による支出が、投資有価証券の売却による収入を上回ったこと等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果獲得した資金は3,922百万円(前連結会計年度は805百万円の使用)となりました。これは主に、長期借入れによる収入が、配当金の支払額を上回ったこと等によるものであります。 ④販売及び仕入の実績 a.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日   至 2026年3月31日) (百万円)   前年同期比(%) 情報電子   239,336   90.6 化学品   125,137   105.8 生活産業   60,115   111.8 合成樹脂   407,974   101.6 その他   181   100.0 合計   832,745   99.4 b.仕入実績 当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日   至 2026年3月31日) (百万円)   前年同期比(%) 情報電子   215,798   90.9 化学品   107,371   109.7 生活産業   50,571   114.0 合成樹脂   359,010   100.1 その他   45   99.4 合計   732,797   99.2 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①中期経営計画「NC2026」2年目の進捗状況の分析 当連結会計年度は、3カ年の中期経営計画「NC2026」の2年目となります。経営成績を踏まえた、2年目の進捗状況の分析は以下のとおりであります。 (百万円)   NC2026 第165期 2年目実績   NC2026 第165期 2年目計画   NC2026 第166期 最終年度目標 売上高   832,745   890,000   950,000 営業利益   26,164   24,500   27,000 売上高営業利益率   3.1%   2.8%   2.8% 経常利益   27,748   23,500   26,000 親会社株主に帰属する 当期純利益   20,632   17,500   19,000 ROE   9.3%   10%以上   10%以上 ネットD/Eレシオ (倍)   0.06倍   0.5倍以下   0.5倍以下 自己資本比率   47.3%   概ね50%前後   概ね50%前後 想定為替レート   150.67円/USD   145.00円/USD   145.00円/USD ※1 NC2026 2年目計画及び最終年度目標は、2024年5月9日公表。 ※2 ネットD/Eレシオ=(有利子負債-現預金)/自己資本 ※3 NC2026 2年目実績の為替レートは実績値 売上高は、主に情報電子事業の事業環境が悪化したことにより、2年目の計画に対して未達となりました。 営業利益は、売上高総利益率の上昇などにより、2年目の計画を上回りました。 経常利益は、営業利益が計画を上回ったことなどにより、2年目の計画を上回りました。 親会社株主に帰属する当期純利益は、経常利益が計画を上回ったことなどにより、2年目の計画を上回りました。 ROEは、増配や自己株式の取得を実施しましたが、利益剰余金の増加等による株主資本の増加により、2年目の計画に対してやや未達となりました。 ネットD/Eレシオ、自己資本比率は、最終年度の目標を満たしており、財務の健全性は十分に確保できています。 報告セグメント別の進捗は、以下のとおりであります。 《情報電子事業》 (百万円)   NC2026 第165期 2年目実績   NC2026 第165期 2年目計画   NC2026 第166期 最終年度目標 売上高   239,336   283,000   312,000 セグメント利益(営業利益)   7,042   7,200   8,450 セグメント利益率   2.9%   2.5%   2.7% 売上高は、大型パネル向けのディスプレイ関連材料、コンシューマー向けインクジェット関連材料、太陽電池関連材料の販売が振るわず、2年目の計画に対して未達となりました。 セグメント利益(営業利益)は、利益率は向上しましたが、売上高が計画を下回ったことにより、2年目の計画に対して未達となりました。 なお、同事業において、NC2026策定時に想定した主なコアビジネス(商材)と成長ビジネス(商材)は以下のとおりです。 コアビジネス(商材)   ディスプレイ関連 コンシューマー向けインクジェット関連 成長ビジネス(商材)   環境・エネルギー分野(太陽電池関連、二次電池関連) 半導体・電子部品関連 産業用インクジェット関連 《化学品事業》 (百万円)   NC2026 第165期 2年目実績   NC2026 第165期 2年目計画   NC2026 第166期 最終年度目標 売上高   125,137   132,000   139,000 セグメント利益(営業利益)   3,548   3,050   3,250 セグメント利益率   2.8%   2.3%   2.3% 売上高は、EV関連素材などの販売が伸び悩み、2年目の計画に対して未達となりました。 セグメント利益(営業利益)は、利益率が向上したことにより、2年目の計画を上回りました。 なお、同事業において、NC2026策定時に想定した主なコアビジネス(商材)と成長ビジネス(商材)は以下のとおりです。 コアビジネス(商材)   樹脂原料・添加剤、コーティング原料・塗料、建材 成長ビジネス(商材)   EV関連素材 海外展開強化 《生活産業事業》 (百万円)   NC2026 第165期 2年目実績   NC2026 第165期 2年目計画   NC2026 第166期 最終年度目標 売上高   60,115   66,800   72,800 セグメント利益(営業利益)   2,215   2,600   3,100 セグメント利益率   3.7%   3.9%   4.3% 売上高は、医薬品原料や、国内・海外での水産加工品の販売がやや未達となり、2年目の計画に対して未達となりました。 セグメント利益(営業利益)は、売上高が計画を下回ったことにより、2年目の計画に対して未達となりました。 なお、同事業において、NC2026策定時に想定した主なコアビジネス(商材)と成長ビジネス(商材)は以下のとおりです。 コアビジネス(商材)   医薬品、家庭用品原料 国内の水産加工品 成長ビジネス(商材)   再生医療分野、核酸・バイオ医薬品関連 海外の水産加工品 《合成樹脂事業》 (百万円)   NC2026 第165期 2年目実績   NC2026 第165期 2年目計画   NC2026 第166期 最終年度目標 売上高   407,974   408,000   426,000 セグメント利益(営業利益)   13,221   11,550   12,100 セグメント利益率   3.2%   2.8%   2.8% 売上高は、総じて各ビジネスが堅調に推移し、ほぼ2年目の計画どおりとなりました。 セグメント利益(営業利益)は、総じて各ビジネスの利益率が向上し、2年目の計画を上回りました。 なお、同事業において、NC2026策定時に想定した主なコアビジネス(商材)と成長ビジネス(商材)は以下のとおりです。 コアビジネス(商材)   自動車、OA向け高機能樹脂 フィルム・シート関連 成長ビジネス(商材)   コンパウンド事業 リサイクル樹脂、グリーンビジネス ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、主に営業活動及び政策保有株式の売却等により獲得した資金を、当社の配当政策に基づく現金配当及び自己株式の取得による株主還元の実施、NC2026の計画達成に向け、事業の拡大・新規ビジネスの開拓・将来の成長に向けた投資等に使用しました。これらの結果、現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末に比べ17,341百万円増加し、72,698百万円となりました。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、各営業部門の事業計画・投融資計画に照らして、必要な資金を内部留保や金融機関からの借入金及び社債を中心に調達し、その資金を運転資金や事業拡大に向けた投融資に使用しており、金融商品での運用や投機的な取引は行わないこととしております。 当連結会計年度は、営業活動と政策保有株式の売却を積極的に進めたことで獲得した資金を事業拡大のための投資や株主還元等に使用しました。 資金の流動性の維持、国内及び海外におけるグループ全体の運転資金の機動的かつ安定的な調達を行うため、取引銀行4行と31,191百万円の貸出コミットメント契約を締結しております。 国内の連結子会社及び海外の一部の連結子会社において、キャッシュ・マネジメント・サービスを導入しており、資金の効率化と流動性の確保を図っております。 これらの施策等により不測の事態に備え資金の流動性を維持しております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たって、資産、負債、収益、費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 a.棚卸資産の評価 主として移動平均法及び先入先出法による原価法によっており、期末における正味売却価額が取得原価より下落している場合には、正味売却価額をもって貸借対照表価額としております。 正味売却価額の算定方法については、期末前後での販売実績に基づく価額を用いる等、合理的に算定された価額を正味売却価額としております。なお、長期滞留等により営業循環過程から外れた棚卸資産など正味売却価額を合理的に算定することが困難な棚卸資産につきましては、帳簿価額を処分見込価額まで切り下げる等の方法により、収益性の低下を適切に貸借対照表に反映させております。 前期に計上した簿価切下額の戻入れにつきましては、主に洗替え法により当期に戻入れをおこなう方法を採用しております。 b.貸倒引当金の評価 「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 c.退職給付会計について 当社グループの従業員の退職給付に係る資産、退職給付に係る負債及び退職給付費用は、簡便法を採用している連結子会社を除き、割引率、退職率、予想昇給率、長期期待運用収益率、死亡率等の計算基礎を設定の上、数理計算結果に基づき算定しております。 退職給付債務の計算に用いる割引率と年金資産(企業年金制度に対して設定した退職給付信託を含む)の長期期待運用収益率は、特に重要な前提条件であります。割引率は安全性の高い債券(主として長期国債)の利回りを基礎として主として3.1%、年金資産の長期期待運用収益率は年金資産のポートフォリオ、過去の運用実績及び運用方針等を総合的に考慮して主として3.0%を使用しております。 また、他の基礎率も定期的に見直しており、基礎率を見直した場合や、退職給付債務の数理計算に用いた見積り数値と実績との差異、年金資産の期待運用収益と実際の運用収益との差異が生じた場合には、数理計算上の差異が発生し、将来の退職給付に係る負債及び退職給付費用を増加させるおそれがあります。 数理計算上の差異については、平均残存勤務期間以内の一定の年数(主として13年)で按分する方法により費用処理しております。 未認識数理計算上の差異については、税効果会計を適用の上、純資産の部におけるその他の包括利益累計額の退職給付に係る調整累計額に計上しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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