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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

築地魚市場

TSUKIJI UOICHIBA COMPANY,LIMITED8039 · Standard · 卸売業

築地場内市場を拠点に水産物卸売を手掛ける老舗。委託販売と買付販売で生鮮加工品を流通させ、冷蔵倉庫・不動産賃貸を附帯する。

概要

築地魚市場は、東京都江東区豊洲に本社を置く水産物卸売会社である。豊洲市場における荷受会社として鮮魚・冷凍魚・加工品の卸売を主力とし、連結売上高675億円、従業員292名(2026年3月期)。冷蔵倉庫業や不動産賃貸業も兼営する。

水産物卸売が売上の97%を占める事業構成

当社グループは水産物卸売業、冷蔵倉庫業、不動産賃貸業の3セグメントで構成される。2026年3月期の連結売上高674億50百万円のうち、水産物卸売業が658億33百万円と97.6%を占める。冷蔵倉庫業は14億66百万円、不動産賃貸業は1億51百万円と小規模だが、冷蔵倉庫業は4億66百万円のセグメント利益を稼ぐ一方、水産物卸売業は3億72百万円の損失を計上しており、収益構造に偏りがある。

7社で構成されるグループ企業体制

連結対象は当社と子会社7社である。主な子会社として、生鮮加工水産物の加工・販売を行う共同水産株式会社および株式会社キタショク、同じく販売を行う築地市川水産株式会社、冷蔵倉庫業を営む株式会社東市ロジスティクス、その荷役作業を担う築地企業株式会社がある。これらの子会社が各機能を分担し、豊洲市場を中心とした水産物流通網を形成している。

売上高675億円でも営業利益率0.3%の低収益

売上高は2013年3月期の767億円から2026年3月期の675億円へ減少傾向にある。2026年3月期の営業利益は1億66百万円、営業利益率は0.3%に過ぎない。経常利益は1億90百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は3億86百万円。低収益の要因として、水産物卸売業のセグメント損失が続いていることや、漁獲量減少・仕入単価上昇など経営環境の厳しさが挙げられる。

中期経営計画で目指す「販売会社への転換」

2024年度から2026年度を対象とする中期経営計画「MF-2026」を策定し、旧来型の荷受会社から広範な機能を有する販売会社への転換を掲げる。重点課題は、生鮮水産物の取扱拡大と冷凍水産物の加工製造販売強化、人員採用拡大による組織力構築、物流2024年問題への対応である。最終年度の2027年3月期目標は売上高700億円、営業利益6.3億円、ROE7%以上。

業界の中での役割は水産物流通の中核を担う卸売業者。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
675億円
営業利益
2億円
営業利益率
0.3%
純利益
4億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
水産物卸売業658億円97.5%-4億円-0.6%
冷蔵倉庫業15億円2.2%5億円33.3%
不動産賃貸業2億円0.3%1億円50.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01水産物卸売主力

当社は生鮮加工水産物の委託及び買付販売を行い、子会社は加工・販売を担当。築地市場を拠点に鮮魚・加工品を小売店や外食産業へ供給する。

主な製品・サービス1
水産物卸売
仲買人や小売店向けに、市場で水揚げされた鮮魚・冷凍魚・加工品を委託又は買取で販売する。

02冷蔵倉庫準主力

子会社が当社所有設備により冷蔵倉庫業を営み、水産物や加工品を低温保管。荷役作業もグループ会社が担当し、物流を一貫支援する。

主な製品・サービス1
冷蔵倉庫
水産物の長期保管が可能な低温倉庫。

03不動産賃貸副次

当社と子会社が所有する不動産の一部を外部及びグループ会社に賃貸し、安定的な収益源としている。

製品と技術

生鮮から冷凍・加工まで幅広い水産物

主力製品は鮮魚、冷凍魚、加工水産物である。生鮮品は豊洲市場で委託販売や買付販売を行い、冷凍品や加工品は子会社の共同水産株式会社や株式会社キタショクが製造・販売を担当する。築地市川水産株式会社は仲卸として生鮮加工水産物の販路を持つ。取扱品目は多岐にわたり、業務用・小売用双方に対応する。

収容能力1万トン超の冷蔵倉庫設備

冷蔵倉庫事業は子会社の株式会社東市ロジスティクスが担う。1962年竣工の冷凍工場(収容能力4,362トン)に加え、1973年竣工の豊海東市冷凍工場(収容能力10,160トン)を保有する。豊洲市場内の冷蔵設備も活用し、水産物の保管・温度管理を提供する。2026年3月期の冷蔵倉庫業売上高は14億66百万円、セグメント利益4億66百万円と安定収益源である。

中国上海に販売拠点を設置

2007年12月、中国上海市に東市築地水産貿易(上海)有限公司を設立し、中国向け水産物の販売業務を開始した。海外市場への直接販売を目的とした拠点であるが、具体的な業績や規模は開示されていない。国内市場に依存する同社にとって、数少ない海外展開の一つである。

ISO22000取得による品質管理体制の強化

2023年2月、当社本体で食品安全マネジメントシステムの国際規格ISO22000を取得した。これにより、仕入から販売までの一貫した品質管理を担保し、取引先からの信頼向上を図る。また、物流効率化のため営業部内に営業サポート室を設置し、生鮮冷凍物流通網の構築を進めている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

卸売業、増収も限界利益低位

築地魚市場は卸売業に属し、売上高は587億→624億→675億円と増加しているが、営業利益率は0.48%→0.3%と極めて低い。同業のリョーサン菱洋ホールディングスや高千穂交易などは情報がなく比較できないが、卸売業全体として薄利多売の傾向がある中、当社は増収を実現しているものの収益性は低位で推移している。規模拡大による効率化が課題。

強み

  • 売上高が3期連続増加しており、取扱高が拡大している。
  • 特定分野で一定のシェアを持つ可能性があるが、データからは不明。
  • 既存顧客との強固な関係があると推測される。
  • 卸売業として安定した商品供給力を持つ。

課題

  • 営業利益率が0.5%未満と極めて低く、収益力が弱い。
  • 卸売業界は競争が激しく、差別化が難しい。
  • 物流費や人件費上昇が利益を圧迫しやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

卸売業の時価総額近傍。太字が築地魚市場

時価総額で並べると、掲載11社のなかで4番目にあたる。

#企業時価総額PER
17624NaITO84億円29.7倍
28119三栄コーポレーション81億円13.2倍
39827リリカラ81億円13.6倍
48039築地魚市場79億円20.3倍
57434オータケ79億円7.7倍
67677ヤシマキザイ79億円15.7倍
73323レカム78億円
89264ポエック77億円25.0倍
93386コスモ・バイオ76億円19.6倍
107461キムラ73億円10.0倍
117608エスケイジャパン72億円10.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 28件

1948年に資本金500万円で創業

1948年3月9日、水産物の売買及び販売の受託を目的として資本金500万円で設立。同年4月、東京都中央区築地の市場内で営業を開始した。戦後の混乱期に設立された同社は、以降、東京の水産物流通の一翼を担うこととなる。

1963年に東証二部へ上場

1963年9月、東京証券取引所市場第二部に株式を公開上場。上場前後の1950年代から60年代にかけて、八王子魚市場株式会社の設立(1957年)、共同水産株式会社の買収(1961年)、八戸東市冷蔵株式会社の設立(1963年)など、事業基盤の拡大を進めた。

2000年代に子会社の整理と再編

2006年に水産物加工販売の東市フレッシュ株式会社を設立したが、2012年に事業休止、2013年に清算。2007年には共同水産株式会社と築地食品株式会社が合併。2013年に八王子魚市場株式会社を吸収合併し、2017年には同社が設立した株式会社うおたくを清算するなど、グループ再編を断行した。

2018年に豊洲市場へ本店移転

2018年10月、東京都中央卸売市場の築地市場から豊洲市場への移転に伴い、本店所在地を東京都江東区豊洲六丁目6番2号に変更した。この移転は、同社の営業拠点そのものを変える大型イベントであり、以降、豊洲市場を拠点とした事業展開が続く。

2021年に八王子魚市場を閉場

2021年3月、東京都八王子市の地方卸売市場であった八王子魚市場を閉場し、業務を府中営業所へ集約した。同年4月には子会社の株式会社東市ロジスティクスと豊海東市冷蔵株式会社が合併し、冷蔵倉庫事業を一本化した。

2022年にスタンダード市場へ移行

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより、市場第二部からスタンダード市場に移行した。2023年2月には食品安全マネジメントシステムの国際規格ISO22000を取得し、品質管理体制の強化を図っている。

年表28件を開く

1940年代

  • 1948年3月創業1948年3月9日水産物の売買及び販売の受託を目的として、資本金500万円で設立。
  • 1948年4月東京都中央区築地(市場内)で営業開始。

1950年代

  • 1953年6月東京魚類株式会社の営業権を譲受。
  • 1954年3月創業デパート、スーパーなどに出店販売の築地食品株式会社設立。
  • 1957年5月創業八王子市で地方卸売市場における生鮮加工水産物の卸売販売を行う八王子魚市場株式会社設立。

1960年代

  • 1961年3月M&Aホテル、レストランなどを対象として生鮮水産物、加工水産物の販売を行う共同水産株式会社買収。
  • 1962年12月当市場内に冷蔵保管業務を目的として建設の冷凍工場(収容能力4,362トン)が竣工。
  • 1963年4月創業八戸市で冷蔵倉庫業及び水産買付加工販売を行う八戸東市冷蔵株式会社設立。
  • 1963年9月上場東京証券取引所市場第二部に株式を公開上場。

1970年代

  • 1972年10月創業冷蔵保管業務を行う豊海東市冷蔵株式会社設立。
  • 1973年5月東京都中央区豊海に冷蔵庫賃貸事業を目的として建設の豊海東市冷凍工場(収容能力10,160トン)が竣工。

2000年代

  • 2006年3月創業水産物加工及び販売を行う東市フレッシュ株式会社を設立。
  • 2006年12月八戸東市冷蔵株式会社清算。
  • 2007年4月M&A共同水産株式会社と築地食品株式会社が合併し、共同水産株式会社として営業開始。
  • 2007年12月創業中国上海市において中国向け水産物の販売業務を目的として東市築地水産貿易(上海)有限公司を設立。

2010年代

  • 2011年4月創業八王子魚市場株式会社が、八王子を中心とした寿司の宅配を行う株式会社うおたくを設立。
  • 2012年9月東市フレッシュ株式会社事業休止。
  • 2013年1月創業水産物加工及び販売を行う株式会社キタショクを設立。
  • 2013年4月M&A八王子魚市場株式会社を当社に吸収合併。
  • 2013年9月東市フレッシュ株式会社清算。
  • 2015年5月創業豊洲市場における冷蔵保管業務を目的とした株式会社東市ロジスティクスを設立。
  • 2016年8月共同水産株式会社が東京都中央卸売市場築地市場の仲卸業者である築地市川水産株式会社の株式を100%取得。
  • 2017年1月株式会社うおたく清算。
  • 2018年10月商号変更市場移転に伴い本店所在地を東京都江東区豊洲六丁目6番2号に変更。

2020年代

  • 2021年3月東京都八王子市の地方卸売市場 八王子魚市場を閉場し、府中営業所へ業務を集約。
  • 2021年4月M&A株式会社東市ロジスティクスと豊海東市冷蔵株式会社が合併し、株式会社東市ロジスティクスとして営業開始。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行。
  • 2023年2月築地魚市場株式会社にてISO22000を取得。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高27年3月期まで700億円
  • 営業利益27年3月期まで6.3億円
  • 経常利益27年3月期まで6.3億円
  • 親会社株主に帰属する当期純利益27年3月期まで5.0億円
  • ROE(株主資本利益率)27年3月期まで7%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    生鮮水産物取扱拡大と冷凍加工強化

    産地との連携強化により仲卸等への商流を拡大するとともに、「鮮冷」「養殖魚」「一般凍魚」の供給と品質を安定させ、産地加工・消費地加工への新規投資・提携を視野に事業を強化する。

  2. 02

    人員採用拡大とダイバーシティ推進

    新卒・キャリア採用を強化し、ワークライフバランスを改善することで多様な人材を活用し、強靭な組織力を構築する。

  3. 03

    市場内外の物流効率化の推進

    物流2024年問題に対応するため市場内外の物流効率化とグループ内商流の集約を進め、「商・物流」の一元化を図る。営業サポート室を設置し、業界団体との連携も視野に入れる。

  4. 04

    旧来型荷受会社から販売会社への転換

    集荷力・販売力の強化と海洋資源保護・環境配慮型水産物の取り扱い増加により、多様な顧客ニーズに応え、新たな価値創造を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で292人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は609万円で、9期前と比べて1.8%平均年齢は46.2歳、平均勤続年数は17.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月261
2018年3月262
2019年3月62047.216.7275
2020年3月62646.117.7292
2021年3月58846.517.6283
2022年3月60244.416.7334
2023年3月62845.918.1310
2024年3月66248.718.9285
2025年3月66747.317.9284106
2026年3月60946.217.229268

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 4 / 海外 0、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
冷蔵倉庫業 — 冷蔵庫(東京都江東区)3,862百万円
不動産賃貸業 — 賃貸用不動産(東京都中央区ほか)1,095百万円
水産物卸売業 — 北海道石狩市394百万円
冷蔵倉庫業 — 冷蔵庫(東京都中央区)392百万円
不動産賃貸業 — 東京都墨田区ほか348百万円
水産物卸売業 — 本社(東京都江東区)166百万円
冷蔵倉庫業 — 東京都江東区ほか82百万円
水産物卸売業 — 東京都江東区82百万円
水産物卸売業及び不動産賃貸業 — その他の施設(東京都中央区)23百万円
水産物卸売業 — 営業所(東京都府中市)0百万円
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱東市ロジスティクス
    東京都江東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    共同水産㈱
    〃 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱キタショク
    北海道石狩市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    築地市川水産㈱
    東京都江東区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は675億円営業利益2億円前期と比べると増収減益で、売上が+8.2%、利益が-33.3%。

売上高
+8.2%
675億円
営業利益
-33.3%
2億円
純利益
+33.3%
4億円
営業利益率
0.3%
前期比 -0.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高700億円675億円
営業利益6億円2億円
純利益5億円4億円
1株あたり配当¥35¥35

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は169億円、営業利益は1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+24.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q137−1
2024年1Q13600.01
2024年2Q14100.0−1
2024年3Q17500.02
2024年4Q1350
2025年2Q29310.31
2025年4Q33120.62
2026年2Q30931.02
2026年4Q366−1−0.32
2027年1Q16910.61

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は767億円から675億円へ88%に減った。直近期の営業利益率は0.3%。売上は4期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
水産物加工及び販売を行う株式会社キタショクを設立。
2013年3月767−23−39
2014年3月81045
豊洲市場における冷蔵保管業務を目的とした株式会社東市ロジスティクスを設立。
2015年3月79811
2016年3月782310
2017年3月78306
市場移転に伴い本店所在地を東京都江東区豊洲六丁目6番2号に変更。
2018年3月78804
2019年3月7680−1
2020年3月717−7−7
株式会社東市ロジスティクスと豊海東市冷蔵株式会社が合併し、株式会社東市ロジスティクスとして営業開始。
2021年3月66625
2022年3月55023
2023年3月58022
2024年3月58712
2025年3月624330.53
2026年3月675220.34

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高675億円のうち、営業利益として残るのは2億円0.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の0.6%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金93.0%628億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金6.8%46億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益0.3%2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
7.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.9pt
0.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.8pt
0.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.4pt
5.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが10億円、投資CFが4億円で、差し引きのフリーCFは14億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は18億円で、売上の0.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−328−182528
2014年3月9−1−7830
2015年3月120−191223
2016年3月93−111225
2017年3月0−3936−3922
2018年3月2−44−223
2019年3月9−5−2147
2020年3月6−3−437
2021年3月47−51113
2022年3月3−1−3213
2023年3月1−40−310
2024年3月120−81214
2025年3月−4−43−89
2026年3月104−41418

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は181億円。このうち返さなくてよい自己資本が71億円で、自己資本比率は39.2%(業種中央値50.6%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1463611024.8
2014年3月1464210428.5
2015年3月129468335.9
2016年3月131577443.1
2017年3月1815812331.8
2018年3月1906112932.2
2019年3月1755911633.8
2020年3月1525110133.9
2021年3月156579936.6
2022年3月1585810036.8
2023年3月1696210736.6
2024年3月1726410837.3
2025年3月1666510139.4
2026年3月1817111039.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
18億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
33億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
21億円
在庫として抱えている分
負債合計
110億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
47
/ 100
安定性自己資本比率26 / 40
収益力営業利益率1 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率284社中84位あたり、逆に低いのは配当利回り284社中274位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.7%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
0.3%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
39.2%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
8.2%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.0%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,515で、1年前と比べて-0.7%過去52週の値幅のなかでは18%の位置にある。

¥3,515-0.7%1ヶ月+0.4%1年-0.7%時価総額79億円
過去52週の値幅
安値¥3,370高値¥4,180

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)20.3倍
PER (会社予想)15.6倍
PBR1.09倍
配当利回り1.00%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近5日で3522円の25日線を終値ベースで上回り、8月17日には3620円まで上昇する場面もあった。ただし8月21日は3580円と前日比0.83%下落し、75日線3650円や200日線3756円を下回る位置にある。52週高値4180円からは14.4%低く、52週安値3370円からは6.2%高い水準で推移している。出来高は8月17日に4200株と増加したが、その後は1000株前後に減少しており、上値追いの勢いは限定的とみられる。総じて短期的な戻り基調ながら、中長期の移動平均線に対する乖離はマイナスで、戻り待ちの売り圧力が意識される展開。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

予想PERは15.9倍と同業界平均の17.91倍を下回り、割安感がある。PBRは1.11倍で業界平均の1.23倍をやや下回る。ROEは5.7%と低めで収益性は弱いが、配当利回りは0.98%と控えめ。直近の業績は横ばいで成長性は限定的。総合的に見て、バリュエーションはほぼ妥当と判断する。

指標この会社業種平均
PER (実績)20.3倍17.9倍
PER (予想)15.6倍
PBR1.09倍1.24倍
ROE5.7%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高は増加傾向にある一方、営業利益率は0.3%と極めて低く、収益性が最大の論点。強気派は、量販店や外食向けの需要回復や、物流効率化によるコスト削減で利益率が改善すると見る。弱気派は、水産物の需要減少や市場外取引の拡大により、薄利多売の体質が続き、収益改善は限定的と警戒する。

プラスに働く材料7
  • 売上高の拡大

    2026年3月期の売上高は675億円と増加基調にある。

  • 利益率の改善余地

    物流効率化や販売管理費の削減で営業利益率は0.48%から改善可能。

  • 豊洲市場の恩恵

    取引量が多く、市場内での存在感が安定した収益の基盤となる。

  • 売上高が675億円と増収決算発表後影響

    売上高587→624→675億円

  • 予想PER15.9倍に改善通年影響

    実績PER20.62倍→予想15.9倍

  • 純利益4億円と増益2026年3月期影響

    純利益2→3→4億円

  • 配当利回り0.98%と増配余地次回株主総会影響

    配当利回り0.98%

マイナスに働く材料6
  • 利益率の低さ

    営業利益率0.3%は卸売業でも極めて低く、コスト変動に脆弱。

  • 需要減少

    水産物の消費減退や外食需要の変化で取扱量が減少するリスク。

  • 競争激化

    市場外取引や他社との価格競争でマージンが圧迫されやすい。

  • 営業利益率0.3%と極めて低い通年影響

    営業利益3→2億円、売上高675億円

  • 営業利益率が0.48%→0.30%に低下2026年3月期影響

    営業利益率0.48%→0.30%

  • 時価総額81億円と小規模継続影響

    時価総額81億円、外国人保有0.66%

次の決算で確かめる点
取扱高
売上高の源泉であり、数量の増減が収益に直結するため。
営業利益率
低い収益性が改善するかが最大の焦点のため。
食品ロス削減率
廃棄コストの削減が利益率に影響するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり35で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.00%。

年間配当
¥35
1株あたり
配当利回り
1.00%
いまの株価に対して
配当性向
33.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月309.0
2018年3月3516.720.9
2019年3月30−14.391.0
2020年3月300.0
2021年3月300.020.4
2022年3月3516.756.4
2023年3月350.047.7
2024年3月350.0
2025年3月350.047.9
2026年3月350.033.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥35

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,410人。区分でいちばん多いのは事業法人47.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が52.1%を占め、残る47.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人47.846.347.447.347.347.1
個人・その他42.043.641.241.644.045.0
金融機関7.16.06.05.95.05.0
証券会社2.12.32.92.72.62.2
自己株式0.11.10.80.41.61.3
外国法人0.91.92.52.41.00.6
外国人個人0.00.10.00.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01丸紅シーフーズ株式会社11.63
02株式会社ヨンキュウ9.63
03東洋水産株式会社5.37
04株式会社海昇5.15
05株式会社みずほ銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)3.15
06横浜丸魚株式会社2.97
07横浜冷凍株式会社2.53
08信和技研株式会社1.86
09株式会社ウェクフーズ1.86
10朝日生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)1.33

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+110%、1株純資産は14期で+98%。直近期のROEは5.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−1,7351,614
2014年3月2181,85412.66.2
2015年3月592,0593.023.5
2016年3月4342,52518.92.96.7
2017年3月2892,56511.44.09.0
2018年3月1722,7266.56.920.9
2019年3月−292,632−1.191.0
2020年3月−3082,292−12.5
2021年3月2312,5409.68.620.4
2022年3月1182,6074.623.656.4
2023年3月1002,7653.727.547.7
2024年3月912,8603.238.2
2025年3月1292,9474.430.447.9
2026年3月1743,1905.722.933.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額133百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
吉田猛代表取締役会長758,995
山﨑康司代表取締役社長705,125
大竹利夫取締役 常務執行役員 管理本部長666,475
関均取締役676,921
石川誠取締役77
池邊吉博取締役72
林勝司常勤監査役731,604
室谷和彦監査役701,000
長沼徹監査役77
角野崇雄52
櫛田裕之取締役 上席執行役員 営業本部長591,920
初澤剛監査役66

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4921110426
社外取締役419195
監査役1101010

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容370字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び子会社7社より構成されており、水産物の卸売業及び水産物の売買を主要事業とし、附帯事業として冷蔵倉庫業務及び不動産賃貸業務を行っております。 事業内容と当社及び関係会社の当該事業にかかる位置付けは、次のとおりであります。 水産物卸売業…………当社は生鮮加工水産物の委託及び買付販売、共同水産㈱及び㈱キタショクは生鮮加工水産物の加工及び販売、築地市川水産㈱は生鮮加工水産物の販売を行っております。 冷蔵倉庫業……………㈱東市ロジスティクスは、当社所有設備により冷蔵倉庫業を営み、築地企業㈱は㈱東市ロジスティクスの冷蔵庫内の荷役作業を行っております。 不動産賃貸業…………当社及び共同水産㈱は所有する不動産の一部を外部ならびに当社グループの会社に賃貸しております。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,916字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、卸売市場法に基づく東京都中央卸売市場の荷受会社として、“国民の健康的な食生活への貢献”という社会的使命を果たしていくとともに、集荷力・販売力の強化に努め、首都圏の一大消費地を抱える市場荷受としての優位性を発揮しつつ、“旧来型の荷受会社から、広範な機能を有する販売会社への転換”を図り、新たな価値創造によってステークホルダーの期待に応えてまいります。 (2)経営戦略等 上記経営方針のもと、当社グループは海洋資源保護や環境に配慮した水産物の取扱いを増やすことにより、出荷者・生産者から、買受人の皆様の顧客満足度を高められるよう、集荷及び販売に注力しております。また、生産地加工・消費地加工の充実、豊洲市場内の冷蔵庫などの設備を活用し、多種多様な顧客ニーズに沿った販売を心掛けております。加えて、生鮮冷凍物流通網を構築するため、当社の営業部内に営業サポート室を設置し進めております。 (3)経営環境 当連結会計年度における我が国の経済は、雇用情勢改善や賃金上昇等により所得環境には一定の改善が見られたものの、日銀による金融政策の正常化に向けた取り組みによる段階的な利上げや、円安進行による物価上昇圧力が強く、個人消費は引き続き節約志向となっております。また、海外紛争の長期化に加え、ホルムズ海峡の実質的な封鎖などもあり、原油や天然ガス等の調達環境は厳しさを増し、企業活動や家計を含むさまざまな分野に影響を及ぼしており、依然として先行きが不透明な状況が続いております。 当社を取り巻く水産物卸売業界におきましては、訪日外国人観光客数の増加などによりインバウンド関連消費は引き続き伸長しており、外食を中心とした業務筋への販売は総じて順調に推移しております。しかしながら、前述のような物価上昇圧力に加え、地球温暖化などの影響による水産物の漁獲量は減少傾向が続いており、輸入水産物についても仕入単価は高値圏で推移しており、コスト上昇による販売単価の引き上げが課題となっております。さらにエネルギー価格や原材料価格の上昇に加え、物流コスト等も上昇傾向にあり、加工品に限らず、食品全般において今後も値上げ傾向は続くと思われ、引き続き厳しい状況となっております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上課題 〇新中期経営計画の策定 当社グループは、2024年度(2025年3月期)から2026年度(2027年3月期)までを対象期間とした新中期経営計画「MF-2026」(Move Forward 2026)を策定しております。当社グループが前中期経営計画(SG-2023)で積み残した課題の解決、また、当社グループが2026年度(2027年3月期)までの持続的な成長をするための諸施策と最終目標数値達成に向け進めております。 計画の骨子は、「①前中計の積み残し課題・現状当社グループが抱える課題」×「②当社が求める機能」× ③当社の経営方針の一部である「旧来型の荷受会社から、広範な機能を有する販売会社への転換を図る」を掛け合わせ、2026年に向け“前進”(=Move Forward)するための重点課題を以下の3点に集約いたしました。これら諸施策の推進により、社会および市場から選ばれる企業グループを目指しております。 1 重点課題と課題達成に向けた具体的なアクションプラン ①生鮮水産物の取扱拡大および冷凍水産物の加工製造販売事業の強化 1)産地との連携を基に、仲卸様等への商流を拡大 2)供給と品質の安定に資する「鮮冷」・「養殖魚」・「一般凍魚」の強化 3)新たな投資・提携を視野に入れ、産地加工・消費地加工をさらに強化 ②人員採用拡大によりダイバーシティを推進し、強靭な組織力を構築 1)新卒採用・キャリア採用を強化し、組織を活性化 2)ワークライフバランスの一層の改善 ③物流2024年問題への対応を踏まえた、市場内外の物流効率化を推進 1)市場内外物流の効率化を行うとともに、グループ内商流の集約(ベンダー機能・受発注機能)を図り、「商・物流」の一元化を推進 2 投資政策 財務健全性からネットDER1倍以下を維持しつつ、当社の成長戦略に資する投資活動を適宜実施 ①加工機能強化のため、産地加工・消費地加工のさらなる深堀 ②物流機能・販売機能強化のための投資 ③人材投資・DXを推進するさらなるシステム投資 3 経営目標・株主還元 (連結ベース)   25年3月期 (計画第1期)   26年3月期 (計画第2期)   27年3月期 (計画第3期) 売上高   600億円   620億円   650億円 営業利益   3.5億円   4.8億円   6億円 経常利益   3.5億円   4.8億円   6億円 親会社株主に帰属する当期純利益   2.5億円   3.8億円   5億円 ROE(株主資本利益率)   計画最終年度7%以上を目指す PBR(株価純資産倍率)   1倍以上 ネットDER   1倍以下 連結配当性向   20~30%を目途に安定配当を実施 ○中期経営計画の第2期の総括 一昨年、スタートいたしました中期経営計画「MF-2026」に掲げた数値目標とアクションプランの進捗状況は次のとおりとなっております。 <計画第2期と実績との比較、および計画第3期> (連結ベース)   26年3月期 (計画第2期)   26年3月期 (実績)       27年3月期 (計画第3期) 売上高   635億円   674億円       700億円 営業利益   4.8億円   1.6億円       6.3億円 経常利益   4.8億円   1.9億円       6.3億円 親会社株主に帰属する当期純利益   3.8億円   3.8億円       5.0億円 ROE(株主資本利益率)   計画最終年度7%以上を目指す   5.7%       計画最終年度7%以上を目指す PBR(株価純資産倍率)   1倍以上   1.25倍       1倍以上 ネットDER   1倍以下   0.39倍       1倍以下 連結配当性向   20~30%を目途に安定配当を実施   20%       20~30%を目途に安定配当を実施 計画第2期目の総括としましては、物価上昇等の影響もあり売上高が伸長し計画を上回ることができました。しかしながら、同時に物価上昇や円安の影響に加え、資材等の高騰や労務費のコストが増加しており、コストの一部については、削減することができましたが、連結子会社において多額の貸倒引当金を計上せざるを得ず、営業利益、経常利益は計画に届きませんでした。特別利益に投資有価証券売却益の計上等もあり、親会社株主に帰属する当期純利益においては計画を達成することができました。 目標とする指標については次のとおりです。 ROEについてはアクションプランを実行することで、計画最終年度7%の達成を目指してまいります。なお、PBR、ネットDER、連結配当性向につきましては、引き続き同様の水準で維持してまいります。 その他、アクションプランの状況は次のとおりであります。 ①生鮮水産物の取扱拡大および冷凍水産物の加工製造販売事業の強化 新規取引先の開拓においては、継続的な営業活動により新たな出荷者との取引が拡大し、あわせて販路の多様化も進めております。 また、グループ会社である共同水産㈱(消費地加工)や㈱キタショク(産地加工)との連携について強化しており、加工魚種を増すことや、生産効率の向上に取り組んでおり、限定的ではありますが利益への貢献がみられます。 さらに原料の安定的な確保を含め、グループ一体で製品開発・販売を推進するとともに、長年取引のある水産加工会社とも情報交換等を通じて市場ニーズに即した商品展開と販売体制の強化を進めております。 ②人員採用拡大により、ダイバーシティを推進し、強靭な組織力を構築 厳しい採用環境が続く中、待遇や働き方の見直しを進めるとともに、新卒・キャリア採用の両面で人材確保に注力しております。 大学求人イベントや水産高校、専門学校への訪問に加え動画配信やホームページ刷新による情報発信の強化、採用の間口拡大に取り組んでおります。 また多様な人材活用を通じて、業務改善を進め、組織全体の生産性と持続的成長を支える組織づくりを推進しております。 ③物流2024年問題への対応を踏まえた、市場内外の物流効率化を推進 市場内外の物流効率化とグループ内商流の集約を継続して進めております。営業サポート室の設置により一定の成果を得られているものの、労務費の上昇等により物流コストは増加傾向にあります。DX化を含め、物流の効率化・合理化は当社単独での対応は困難であることから、業界団体等との連携を通じ、より広い視点で物流体制を構築できるよう取り組んでまいります。 ○計画第3期について 計画第3期につきましては、最近のホルムズ海峡の実質封鎖や物価上昇、円安などの影響を考慮して各目標値を当初の計画から見直しております。上記アクションプランをさらに推し進めることで、目標達成を目指してまいります。
事業等のリスク1,741字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)卸売市場を取り巻くリスク 当社は、東京都中央卸売市場豊洲市場で水産物を卸売販売することを主たる事業としており、卸売市場への依存度は非常に高いものとなっていますが、市場内の仲卸業者は、市場流通の減少や量販店の取扱量拡大などに伴い、近年経営状況が悪化している業者が漸増しています。当社は、それら取引先に対し、売上債権の回収状況に応じて貸倒引当金を設定しておりますが、今後の不良債権の発生が当社の業績に影響を与える可能性があります。 また、豊洲市場の最新設備に係るコスト増もあり、卸売市場を取り巻く様々な要因が当社業績に影響を与える可能性があります。 (2)資金調達に関するリスク 当社グループは、金融機関から運転資金及び設備資金を借入しております。そのため、金融機関の貸出動向によって、当社グループの財政状態に影響を及ぼす可能性があります。このリスクについての対策は、営業キャッシュ・フローの黒字継続とネット借入金の削減による財務基盤の強化をもって対処しています。 (3)為替変動リスク 当社グループの一部取引においては、輸出入取引の外貨建てでの決済を行っております。当社は、為替予約によるリスクヘッジを行っておりますが、為替相場の変動は、これらの輸出入取引の単価に影響を与える可能性があります。 (4)在庫に関するリスク 当社グループは、市況を勘案して商品を買い付けておりますが、保有商品の市況価格の変動が業績に影響を与える可能性があります。当該リスクに関しては、保有在庫の適正化と回転を早めるための社内管理体制として当社営業各部の目標月末在庫残高を設定し、定期的にレビューを実施しております。 (5)予期せぬ感染症の拡大等に関するリスク 予期せぬ感染症の拡大により、政府等による緊急事態宣言の発令などの影響で、主要セグメントである水産物卸売業の売上高が減少するなど、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社は食品流通の要であり、社会的ライフラインである東京都中央卸売市場豊洲市場において水産物を集荷販売しておりますが、緊急事態宣言等の影響により業務筋の営業自粛や休止、宴会・パーティーの自粛されることや、高級魚の価格下落や売れ行き不振、輸出入の停滞などにより水産物の流通量が縮小する可能性があります。 (6)国際情勢等に関するリスク 国際的な政治情勢、地域紛争等により、輸入水産物の高騰や輸出入の取扱量が減少する可能性があります。またこれらの事象により、資源等の価格が高騰し、魚価、輸送費、関税などの仕入コストが上昇、これら価格上昇分を販売価格に転嫁できないことにより、損益に影響を及ぼす可能性があります。 (7)物流問題に関するリスク 2024年4月の労働基準法改正により、物流業界においてドライバーの時間外労働が規制されることに伴ういわゆる「2024年問題」によって、当社グループの物流コストに影響を及ぼす可能性があります。中期経営計画でも重点課題として取り上げており、物流問題の対応が急務と認識しております。当社グループの商流と物流の一元化や物流コスト等の販売価格への転嫁ができないことにより、損益に影響を及ぼす可能性があります。 (8)人材確保に関するリスク 当社グループは食の安定供給や市場機能の維持のため、休業日や勤務時間が変則的になっております。また日本の労働人口が減少傾向となっていることや転職市場が活性化していることもあり、当社グループが必要とする、人員・人材が確保できない恐れがあり、当社の業績へ影響を及ぼす可能性があります。 これらのことを踏まえ、新卒・第二新卒・中途採用活動を積極的に展開するとともに、社員の階層別の教育プログラムなどを刷新し、人材の育成にも注力していきます。
経営成績の分析 (MD&A)13,024字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。 ①経営成績及び財政状態の状況 当社グループの当連結会計年度の経営成績及び財政状態は、適正在庫による販売の効率化、採算管理の徹底を継続してまいりました。 当社グループは中期経営計画「MF-2026 Move Forward 2026」をスタートさせ「旧来型の荷受会社から、広範な機能を有する販売会社への転換を図る」べく、課題解決に向けた様々な取り組みを実行しております。中期経営計画の第2期の総括につきましては、「第2事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上課題 ○中期経営計画の第2期の総括」をご参照ください。 その結果、当連結会計年度の連結売上高は67,450百万円(前年同期売上高62,414百万円)となり、販売費及び一般管理費に貸倒引当金繰入額等を計上したことにより、営業利益は166百万円(前年同期営業利益302百万円)、経常利益は190百万円(前年同期経常利益330百万円)となりました。また特別利益に投資有価証券売却益を、特別損失に関係会社整理損失引当金繰入額を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は386百万円(前年同期親会社株主に帰属する当期純利益287百万円)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 (水産物卸売業) 売上高は65,833百万円(前年同期は60,853百万円)、セグメント損失372百万円(前年同期は189百万円のセグメント損失)となりました。 (冷蔵倉庫業) 売上高は1,466百万円(前年同期は1,403百万円)、セグメント利益は466百万円(前年同期は409百万円のセグメント利益)となりました。 (不動産賃貸業) 売上高は151百万円(前年同期は157百万円)、セグメント利益は72百万円(前年同期は83百万円のセグメント利益)となりました。 当連結会計年度末の当社グループの財政状態は次のとおりであります。 (資産) 当連結会計年度末の総資産は18,110百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,507百万円増加いたしました。流動資産は8,535百万円となり、1,360百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金の増加によるものです。固定資産は9,574百万円となり、147百万円増加いたしました。これは主に投資有価証券の時価評価によるものです。 (負債) 当連結会計年度末の負債は11,017百万円となり、前連結会計年度末に比べ952百万円増加いたしました。流動負債は7,131百万円となり、1,200百万円増加いたしました。これは主に買掛金の増加によるものです。固定負債は3,885百万円となり、247百万円減少いたしました。これは主に長期借入金の返済によるものです。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益等を計上したことにより7,092百万円となりました。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の39.4%から39.2%となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 営業活動によるキャッシュ・フローについては、営業活動による収入等により977百万円の収入(前連結会計年度は449百万円の支出)となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローについては、投資有価証券の売却等により412百万円の収入(前連結会計年度は354百万円の支出)となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローについては、長期借入金の返済等により432百万円の支出(前連結会計年度は272百万円の収入)となりました。 この結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は957百万円増加し1,813百万円となりました。 (キャッシュ・フローの指標) 2022年3月期   2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 自己資本比率(%)   36.8   36.6   37.3   39.4   39.2 時価ベースの自己資本比率(%)   39.2   36.5   45.4   52.2   48.9 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)   18.8   36.3   3.7   -   4.7 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   10.8   5.6   47.7   -   21.6 (注)自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い ※1 いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。 ※2 2025年3月期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオは、 営業キャッシュ・フローがマイナスのため算出しておりません。 ③仕入及び販売の実績 (a)仕入実績 当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(百万円)   前年同期比(%) 水産物卸売業   61,849   107.8 冷蔵倉庫業   -   - 不動産賃貸業   -   - 合計   61,849   107.8 (注)冷蔵倉庫業、不動産賃貸業に関しては、仕入高に該当するものはありません。 (b)販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(百万円)   前年同期比(%) 水産物卸売業   65,833   108.2 冷蔵倉庫業   1,466   104.5 不動産賃貸業   151   96.3 合計   67,450   108.1 (注)上記は、セグメント間取引消去後の金額で記載しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成には、経営者による会計方針の選択・適用、連結会計年度末日における資産・負債の計上、報告期間における収益・費用の計上に加え、開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的・保守的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用している重要な会計方針及び見積りは、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載しております。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 『当社グループの当連結会計年度の経営成績等』は、次のとおりです。 当連結会計年度の連結売上高は67,450百万円(前年同期売上高62,414百万円)となり、販売費及び一般管理費に貸倒引当金繰入額等を計上したことにより、営業利益は166百万円(前年同期営業利益302百万円)、経常利益は190百万円(前年同期経常利益330百万円)となりました。また特別利益に投資有価証券売却益を、特別損失に関係会社整理損失引当金繰入額を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は386百万円(前年同期親会社株主に帰属する当期純利益287百万円)となりました。 『当社グループの経営成績等に重要な影響を与える要因』は次のとおりです。 (近年の漁業資源の動向) 2025年の我が国の漁業・養殖業生産量は、前年2024年の364万トンから6万トン(1.6%)減少し、357万トンとなりました。魚種別には、近年減少気味であったサバ類やスルメイカ、大型が豊漁だったサンマ、マイワシなどが増加したものの、カツオ、ブリ、ホタテガイが減少しております。近年不漁が続いているサケは、海水温や海流等の海洋環境の変化によって日本への回帰率が低迷しており、北海道での漁獲量は前年比で64%減少という凶漁で、統計開始以降最低を記録することとなりました。サケ凶漁の影響は生産者だけでなく加工・流通業者にも波及し、運輸、資材、雇用の需要減など地域経済にも打撃となりました。北海道のホタテガイや瀬戸内海の養殖カキも海の高水温などの影響で生産量が大きく落ち込んでおります。また、スルメイカの豊漁は漁獲可能量(TAC)を超える豊漁が大きな混乱を招き、漁業資源管理に新たな課題を生みました。 平均産地価格は、2024年は前年から引き続き16円/キロ上昇し、448円/キロとなりました。 一方、資源回復で漁獲枠が拡大し消費も活気づいている国産天然マグロ、二ホンウナギの稚魚の豊漁、輸出需要の増加に伴う養殖のブリの生産量の増加、また環境に優しく外部環境に左右されにくいサケ、マス類の陸上養殖の新規参入の増加、2025年5月に気象庁が発表した黒潮大蛇行の終息の兆しによる漁業への好影響の可能性等、食糧安全保障の観点からも国内水産業に明るい話題が見受けられるようになりました。 (国内外の水産物消費の動向) 我が国の食用魚介類の消費量は、ここ近年減少傾向にあり、長らく水産業にとっての課題となっています。食用魚介類の国内消費仕向量は、2016年度に肉類の国内消費仕向量を下回り、2024年度には499万トンとなりました。10年前の2014年度の国内消費仕向量との比較では、国内生産量が98万トン、輸入量が61万トン減少したことにより約19%縮小しております。一方海外では輸送技術等の発達による流通機能の近代化や生活水準の向上で新興国を中心に水産物の消費量が増加、また日本食ブームおよび健康志向の高まり等により、欧米諸国でも同様な傾向が見受けられます。この世界的な水産物消費の増加に加え、人件費の安い国への加工場の移転、貿易自由化の進展等を背景として、世界の水産物貿易量の増大には顕著なものがあり、国際的な需要の高まりを受けて、取引価格は上昇基調にあります。一方、我が国においては、世界的な水産物消費の拡大や慢性的な円安傾向の影響を強く受け、国際市場において買い負けが常態化しており、輸入量は減少傾向が続いています。 上記を背景に2025年は、輸入量は208万トン(前年比3.4%減)、単価高の影響から輸入額は2兆1,454億円(前年比3.8%増)となりました。サケ・マス類はチリやノルウェーから、カツオ・マグロ類は中国、台湾、韓国、エビはインド、ベトナム、インドネシア等から多く輸入されております。 一方、水産物の輸出に目を転じますと、2023年8月のALPS処理水の海洋放出開始以降の中国による全都道府県の水産物の輸入停止等により、2024年は輸出量、輸出額ともに前年と比べて減少したものの、2025年の輸出量は64万トン(前年比42.9%増)、輸出額は過去最高の4,231億円(前年比17.2%増)となりました。ホタテガイ、ブリなどが食用水産物の主な輸出品目ですが、直近の傾向として国内での単価の高いウニや生マグロなども盛んに輸出されております。 なお、経済開発協力機構(OECD)の2022年の発表によると、今後10年間の水産物の国際取引価格について、総じて高値で推移すると予測しておりますが、消費量の増加ペースは、生産量の増加ペースの低減、人口増加のペースが低下すること、また魚価高の影響もあり、過去10年の年2%増から年1.4%増と減速すると予測しております。さらに2022年から続くロシア・ウクライナ情勢の混乱の長期化、2023年秋の中国の日本産水産物の輸入禁止措置とその継続、米国の動向によって左右される為替相場と中東紛争に端を発した原油調達の不透明感など地政学的リスクもあり、水産物の国際的流通における取引量・価格ともに先の見えない状況となっております。 (海洋資源保護の動き) 「持続可能な開発目標(SDGs)」の14、『海の豊かさを守ろう』は、持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用することを目標としています。その観点からIUU漁業(違法・無報告・無規制で行われる漁業)を抑制するための議論が活発化し、また、各地域漁業管理機関では漁獲量規制、技術的規制等の実効性のある資源管理の議論が行なわれています。 カツオ・マグロ類は、世界のすべての海域で、中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)、大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)等により、明確な漁獲枠が設定され、積極的な資源管理が行なわれております。近年、これら資源管理により、太平洋クロマグロの親魚資源量は回復傾向にあり、今後は資源状態に応じて総漁獲量を算出する管理方式の策定に向けた議論が行われています。 サンマ・マサバ等についても、北太平洋漁業委員会(NPFC)において漁獲量の適切な制限等を通じた資源管理を進めています。サバの太平洋での漁獲量は5年で8割減り、しかも小サバが中心の水揚げに変化してきております。この状況に、2025年3月、北太平洋公海上のサバ漁獲上限を現行に比べ3割減らすルールを、日本、米国、中国、韓国などで合意しました。また、近年不漁の代名詞となったサンマは北太平洋に生息する回遊性魚種で、以前は日本、韓国、ロシアのみが漁獲しておりましたが、近年では台湾、中国、バヌアツも漁獲するようになりました。これら関係各国は、資源保護の共通認識から、公海での漁獲可能量(TAC)を削減し、サンマ漁獲量の適切な制限等、資源管理を進めており、この国際的な漁獲規制が奏功しつつあるのか、漁獲量は3年連続で増加、2024年は前年比58%増、2025年は前年比66%増となりました。今後もこれら資源が持続的に利用されるよう、資源管理措置の更なる強化を進めております。 (水産エコラベルの普及) 水産エコラベルは、水産資源の持続性や環境に配慮した方法で漁獲・生産された水産物に対して、消費者が選択的に購入できるよう商品にラベルを表示する仕組みです。国内発の「MEL」と「AEL」、海外発の「MSC」と「ASC」の水産エコラベル認証が主に活用されており、それぞれによる漁業と養殖業の認証実績があります。環境に優しく持続可能な水産物であることを消費者にアピールすることで、消費拡大を目指しています。 (水産物の消費量及び市場経由率の減退) 国内の生産魚介類の1世帯当たりの年間購入量は、2019年まで一貫して減少してきたものの、2020年には新型コロナウイルス感染症拡大の影響で家での食事(内食)の機会が増加したことにより、年間購入量は前年より増加しました。しかし、2022年には再び減少し、2025年には前年より2%減の17.8㎏と連続して減少となりました。また、ここ近年概ね横ばいとなっていた生鮮魚介類の一人当たり購入額は、水産物の単価上昇の影響もあり2025年は前年より1%増の4.11万円となりました。 近年は食料品全体の価格が上昇している中、新型コロナウイルス感染症による世界的な経済活動の停滞からの回復、急速な円安等による水産物の輸入価格の上昇、国内生産の減少等の影響で2023年の生鮮魚介類の消費者物価指数は前年より9%と大きく上昇、2024年から2025年にかけてはほぼ横ばいとなっています。しかし、ここ数年の全般的な食料品の価格上昇に加え、中東紛争による原油調達の難しさから、水産物を食卓に届けるまでにかかるコスト(加工、輸送、包装等)が急騰し、水産物を購入する消費者にとっては大きな負担となっています。生鮮魚介類の1人1年当たり購入量は、価格上昇に反比例して減少する傾向があることから、価格の大幅な上昇は購入量減少の一因と考えられます。 水産物の食用国内消費仕向量は、ここ近年の減少傾向には変わりなく、加えて、漁業者・産地出荷業者と小売業者等との産地直送取引や、ECによる消費者への直販等、市場外流通が増えています。この結果、近年、消費地市場の経由率は年々低下してきています。 (魅力ある水産物の消費拡大) 水産物が優れた栄養特性と機能性を持つ食品であるということは、様々な研究から明らかになっています。近年の健康志向の高まりから、魚食に関する知識の習得や、体験等の食育の機会を充分に確保しようという動きが広まっています。具体的には、学校給食等で魚食習慣を身につけるための活動や、魚の生産から消費そして地域の水産業や生活文化とのつながり等を総合的に学ぶ「ぎょしょく教育」、魚食の魅力を伝え水産物消費を拡大していくための「魚の国の幸せ」プロジェクトの官民協働の取組、水産庁長官認定の「お魚かたりべ」による魚食普及活動、調理が面倒だと敬遠されがちな水産物を手軽においしく食べられるような商品及びその食べ方を選定する「ファストフィッシュ」の取組、また「魚食はサステナブル」というコンセプトのもとに、水産庁と賛同メンバー(1,119にのぼる企業・団体)による「さかなの日」の各種イベント活動、水産物と野菜を一緒に食べようという「やさかなプロジェクト」の開始等、水産物消費拡大に向けて様々な活動が展開されています。 さらに、知名度が低いことやロット(数量)がまとまらないこと等により、非食用に回されたり、低い価格でしか評価されなかったりする低・未利用魚の活用が注目を集めています。いままで食品として流通される機会が少なかったこれらの魚介類に価値を見出し、消費者に届けようとする試みが活発になってきております。 (水産物に対する消費スタイルの変化) 近年、食の消費スタイルが大きく変化しました。水産物で言えば、家庭で魚を調理しない、その代わり魚を手間なく食べる、具体的には寿司、ミールキット、宅配、ECなどで安定品質、加工しやすい、通年供給できるものにシフトしています。買い物に行く回数が減って、1回の買い物の購入量が増え、買い置きできる食品の購入が増えたのもここのところの傾向としてあげられています。 なお、インバウンド消費の急速な拡大、海外での日本食ブームによる輸出水産物の増大もあり、業務筋を中心に需要が復活しており、一時低迷していた高級鮮魚の単価が持ち直してきております。 ここのところの消費者の食の志向にも変化が見られ、「健康志向」、「経済性志向」が横ばい傾向となり、「簡便化志向」の割合が上昇傾向となっております。一方で「安全志向」、「手作り志向」、「国産志向」は比較的低水準で横ばいとなっております。 (水産物流通に関する法改正) 2022年12月に施行された水産物流通適正化法(2026年4月に改正・施行)は、世界の水産物の13~31%(重量ベース)を占めると言われている違法漁獲物を市場から排除し、「国内漁獲物のトレーサビリティの確保」と「IUU漁業を終わらせる」ことを目的としており、漁獲証明制度(CDS)などの強力な措置を効果的に実施・施行していくこととしております。具体的には、国内において違法かつ過剰に採捕が行われるおそれが大きい魚種(大型クロマグロ、アワビ、ナマコ等)について、取り扱う事業者に届け出を求めるものであり、漁獲から販売までの情報の伝達が確保されることにより、トレーサビリティが担保される仕組みとなっております。この国内流通規制のほか、今後、対象魚種を拡げながら、サバ、サンマ、マイワシ、イカなどの輸入についても規制の網を広げていく予定です。これらはSDGs14の海洋資源のサステナビリティに合致するもので、国外からは歓迎の意を受け取っています。 (物流の問題) 2024年4月から、トラックドライバーの長時間労働の改善に向けた法改正が行われました。現在までのところ大きな混乱は生じておりませんが、昨今のトラックドライバー不足や燃料費の高騰、デジタル化の遅れなど、水産物流通に関し多くの課題に直面しており、更なる物流の適正化・生産性向上について対策を講じなければ、2030年度には輸送能力が約34%不足すると推計されております。そのため、2026年4月に「物資の流通の効率化に関する法律」の施行、また、この問題に対処するため、関係各省は「物流の適正化・生産性向上に向けた荷主事業者・物流事業者の取組に関するガイドライン」を策定いたしました。このガイドラインの中で着荷主事業者としての取組事項として、発注から納品までのリードタイムを十分に確保する、発注の平準化・適正化を求められております。 上記ガイドラインを受けて、当社が所属する「全国水産卸協会」では、物流の適正化・生産性向上に向けた自主行動計画を策定しております。「物流業務の効率化・合理化」、「輸送・荷受け作業等安全性の確保」を目指し、産地出荷者、買受業者、物流事業者と協議を重ねてまいります。 特に同協会では、産地出荷者や輸送業者からの卸売業者への情報伝達文書である「送り状」の統一化・電子化の検討を始めております。実現すれば、トラックドライバーを含めた物流の担い手不足解消、荷受け作業の事務負担軽減だけでなく、更に、送り状データのデジタル化により事務作業低減・積載率向上・共同輸配送による物流費抑制、市場経由流通の増加が見込まれます。 (当社グループの役割) 中央卸売市場には、国内外から大量多品種の生鮮食品を集荷する機能、少量多品種へと迅速・確実・効率的に分荷する機能、セリなどの方法で迅速かつ適正な評価により価格形成する機能、販売代金の迅速かつ確実な決済を行う機能、取引情報を産地や小売業者に速やかに公表する情報受発信機能、衛生的な施設で食品衛生法に基づく食品流通を保持する機能、災害時の物流拠点として市民生活を支える機能などを果たす重要な役割があります。東京都中央卸売市場豊洲市場はそれら機能に加え、適切な温度管理と品質、衛生管理を強化した閉鎖型施設で、効率的な物流動線と多様なニーズに対応する加工設備を装備した中央卸売市場として機能しております。当社グループは、この豊洲市場の装備を遺憾なく活用し、生産者・出荷者の川上、そして消費者・実需者の川下のニーズを迅速・的確にフィードバックし、タイムリーな集荷と販売に努め、市場内に保有する多機能型冷蔵庫や加工設備などをフルに活用し、顧客満足度の向上を目指して参ります。 一方水産物需給に目を転じますと、人口減少やコロナ禍以降の消費者の生活様式の変化等に伴い、食に対する志向が変化し、水産物消費量の減少傾向が続いているとともに、水産物を消費する形態も変化しています。また、海洋環境の変化や海洋資源管理の観点から漁業生産量が減少傾向となっています。 当社グループは、これら変化に対応すべく、中期経営計画『MF-2026』を掲げ、当社の経営方針の一部である「旧来型の荷受会社から、広範な機能を有する販売会社への転換を図る」ことを目指して、出荷者とのより一層の協業を継続しつつ、買受人の要求に応える商品やサービスを提供する「マーケットイン」の視点を今まで以上に取り入れていきます。 なお、中期経営計画『MF-2026』の2年目までの進捗状況については、「1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上課題」をご参照ください。 さらに、昨今の食を取り巻く環境変化やグローバルなデリバリーへの対応、そして最終消費者の皆様に「安全・安心」な商品を継続的に供給するため、水産食品卸にもHACCPに基づく衛生管理の徹底が求められています。当社は、生産者から消費者まで続くサプライチェーンのプレーヤーとして、HACCPの考え方に基づいた衛生管理を実施するとともに、食品安全管理システムの国際規格であるISO22000認証を活かし、川上の生産者(水産出荷者や加工業者)から川下である仲卸業者をはじめ量販店や大口需要者を結ぶ中央卸売市場において、DXを始めとしたデジタル化への対応を含め、水産物を中心とした食品販売会社としてのプラットフォームを今まで以上に機能向上させ、今後一層、安全安心な食料システムの要を目指します。 サステナビリティに関しては、グループ・ガバナンスの徹底のための施策を推し進めてまいります。具体的には、事業会社管理規程の見直し、当社内に事業会社管理室の創設、当社管理本部と事業会社財務・経理責任者との定期連絡会の開催等、自主性を認めながらもリスク管理を徹底していきます。また、グループ・コンプライアンス体制のより一層の充実、人員採用拡大と多角化によりダイバーシティを推進、さらに従業員エンゲージメントにつながる労働環境の改善に継続的に取り組むことでより強靭な組織へと進化させてまいります。 また、当社は水産資源の持続性と環境に配慮している事業者の証である「MEL」とその養殖版である「AEL」の流通認証も取得して、持続可能な水産物への環境配慮型への挑戦を今後とも進めていき、環境に配慮した企業としての社会的責任を果たしていきます。 当社グループは、原料入手から、加工、販売まで一貫した体制で、豊かな海を守り、持続性ある水産業を応援するとともに、出荷者や買受人と協働で「持続可能な社会のために,海と海の資源を守る」、「海と海の資源を持続可能な方法で利用する」をテーマとするSDGsの目標14『海の豊かさを守ろう』を目指し、社会に貢献していきます。 『当社グループの資本の財源及び資金の流動性』については、次のとおりです。 当社グループの主な運転資金については、商品の仕入や製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は主に設備投資によるものです。 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を確保することを基本方針としております。 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、また設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入金を基本として、安定した資金繰りの確保に努めております。 なお、当連結会計年度における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は4,637百万円となっております。また当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は1,813百万円となり、ネット借入金(長・短借入金から現金及び預金を控除したもの)は2,767百万円、ネットDEレシオ(ネット借入金と純資産との倍率)は1倍以下(0.39倍)で、財務内容は健全と判断しております。 『経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等』については、次のとおりです。 2026年3月期の連結ベースの実績は、売上高67,450百万円、経常利益190百万円、親会社株主に帰属する当期純利益386百万円、純資産7,092百万円、自己資本比率39.2%となっております。 2024年度から中期経営計画として、『MF-2026』がスタートしています。 詳細は「第2事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上課題」に記載しております。 『セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容』は、次のとおりです。 なお、セグメントごとの経営成績につきましては、(1)経営成績等の状況の概要①経営成績及び財政状態の状況に記載しておりますのでご参照ください。 (水産物卸売業) 生鮮水産物は、昨年に続き外食産業はインバウンド消費により堅調に推移しておりますが、大衆魚などの水揚げは一部の魚種においては前年を超えているものの、全体としては減少傾向となっております。この影響により、取扱数量は若干減少しましたが、物価上昇の影響もあり平均単価が上昇し、取扱金額は増加いたしました。冷凍水産物は、冷ほたて貝やさけ類などの取扱数量が減少しておりますが、平均単価が上昇したことにより取扱金額は増加しました。加工水産物は、原材料費、人件費や物流費などの影響で仕入単価は上昇しており、取扱数量は減少、単価は上昇しているものの取扱金額は減少となりました。 本セグメントの収益力をあげることが重要課題と認識しております。 しかしながら、エネルギーやホルムズ海峡の実質封鎖などの影響は幅広く多くの業界に影響を与えており、加えて、水産物卸売業では、海洋資源保護問題、漁業従事者の高齢化、労務費の上昇もあり、物価に影響を与えています。また輸入においては、原油価格上昇に人件費上昇の影響もあり、調達コストは依然として上昇しており、また円安傾向は変わらずと、業界環境は厳しい状況が続いております。 一方で消費者の「魚離れ」や「高齢化」等により需要が減退し、市場規模の縮小から同業間の競争が激化しております。また消費者ニーズの多様化や物価の上昇もあって厳しい業界環境が継続しています。 当社グループでは、中央卸売市場の荷受会社として生鮮流通に対し、その優位性を活かしたビジネスチャンスの拡大を志向すると同時に、産地加工・消費地加工を主軸とした㈱キタショクや共同水産㈱による水産物への付加価値の向上や築地市川水産㈱(仲卸業)の機能拡充を図り、㈱東市ロジスティクスが管理運営する豊洲市場内の多機能型冷蔵庫を組み込んだ商流拡大に取り組んでまいります。 また、天然魚の漁獲が不安定かつ減少傾向にあることから、安定した出荷が見込める養殖魚の取扱拡充が不可欠と考えており、養殖魚出荷業者との連携を強化してまいります。 水産物取引は市況変動リスクを避けては通れませんが、保有在庫の適正化と回転を早めるための社内管理体制の見直しと、採算管理の細分化により営業費用の適正化を図ることで、タイムリーな集荷と在庫リスクの軽減に努め、引続き与信管理を強化するなど、リスクマネジメントにも留意して、収益力のあるセグメントへの転換に向け傾注していきます。 (冷蔵倉庫業) 豊洲市場内の冷蔵庫(株式会社東市ロジスティクス 豊洲事業所)は、鮮魚荷捌き場、C(+5℃)~F(-25℃)~SF(-60℃)の各温度帯の保管設備、水産加工場、製氷機、事務所等を装備した、市場特有の多機能型冷蔵庫となっており、仲卸業者等への冷蔵冷凍倉庫賃貸により安定した収益をあげ、当社の豊洲市場での重要な施設・設備になっているものと評価しています。 また東京都中央区豊海町に保有している冷蔵庫(株式会社東市ロジスティクス 豊海事業所)は、建設から50年以上を経過しております。同冷蔵庫は豊洲市場にも近接立地していることから、豊洲市場の冷蔵庫を補完することが期待できるため、改修し活用してまいります。 (不動産賃貸業) 引き続き、稼働率維持・向上を目指してまいります。なお、当面、新規に資産を取得する計画はありません。

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