本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

加藤産業

KATO SANGYO CO.,LTD.9869 · Prime · 卸売業

加工食品・低温食品・酒類の卸売を中核に、マレーシアなど海外でも食品卸を展開する総合食品商社。

概要

加藤産業は1947年8月に兵庫県西宮市で創業した食品総合卸売企業である。加工食品・冷凍冷蔵食品・酒類を主力とし、スーパーやドラッグストア、外食チェーンに供給する。2025年9月期の連結営業収益は1兆2,143億円、従業員数は約4,100名。関西を地盤としながら全国に拠点を持ち、マレーシア・ベトナム・シンガポール・中国でも事業を展開する。

常温・低温・酒類の三事業と海外展開の四セグメント

加藤産業グループは、加工食品を扱う常温流通事業、冷凍・冷蔵食品を扱う低温流通事業、酒類を扱う酒類流通事業、東南アジア・中国向けの海外事業の4セグメントで構成される。2025年9月期の営業収益は常温流通事業が7,417億円と全体の約61%を占め、酒類流通事業が2,547億円、低温流通事業が1,179億円、海外事業が957億円と続く。営業利益では常温が143億円と最大で、海外事業は前期の営業損失から1億96百万円の黒字に転換した。常温事業は加藤菓子ホールディングス傘下のカトー菓子と植嶋も担当し、製造子会社の和歌山産業とグリーンウッドファクトリーが一部商品を生産する。低温はケイ低温フーズ、酒類は三陽物産とヤタニ酒販が担う。

関西発、全国47都道府県に及ぶ営業網

本社を兵庫県西宮市に置く同社は、創業地の関西を基盤に全国へ販路を拡大してきた。1961年の神戸加藤商店の営業譲受を皮切りに、1968年松山支店(現四国支店)、1981年住商フーズの合併で東京本部と山形営業所、1989年新潟支店と拠点を増やした。1990年には佐々木と高松海産物の譲受で四国を強化、1994年横山商店の全株取得で北陸へ進出。2019年には九州加藤を合併し宮崎営業所を設置した。現在は北海道から沖縄まで支店・営業所を配置し、地場密着型の営業と物流網を構築している。

グループ46社で構成する多機能な企業集団

2025年9月期時点で連結子会社46社、関連会社1社からなる。物流分野ではマンナ運輸とカトーロジスティクスがグループ内配送を受託し、沖縄ロジスティクスも傘下に持つ。保険代理店業務は加藤不動産、飲食業フランチャイズ運営はアドバンス・キッチンが担う。海外子会社を統括する加藤SCアジアインベストメントも存在する。菓子卸売事業は2023年10月に中間持株会社の加藤菓子ホールディングスを設立し、カトー菓子と植嶋をその下に置くことで管理を効率化した。子会社の多くはM&Aや営業譲受で取得したもので、グループの機能を補完している。

マレーシア・ベトナム・シンガポール・中国での現地卸売

海外事業は同社の成長戦略の柱であり、アジア4カ国に卸売網を広げる。マレーシアではKato Sangyo Malaysia、Lein Hing Holdings、Merisonの3社が現地食品卸を展開し、同国最大級の卸売グループとなっている。シンガポールではTeo Soon SengとNaspac Marketingが営業。ベトナムではSong Ma Retail、Nam Khai Phu、Toan Gia Hiep Phuoc、Kato Sangyo Vietnamの4社が加工食品を中心に卸売を行う。中国では上海加産貿易と深圳華新創展商貿が活動する。2023年10月にシンガポールのTeo Soon Sengの株式を取得し、収益基盤を強化した。海外事業の営業収益は957億円に達する。

業界の中での役割は食品・酒類の総合卸売企業(メーカーと小売・外食をつなぐ中間流通)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1.2兆円
営業利益
182億円
営業利益率
1.5%
純利益
132億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01常温流通事業主力

加工食品(菓子を含む)の卸売。当社および子会社(加藤菓子ホールディングス傘下のカトー菓子、㈱植嶋)が行う。一部商品は和歌山産業㈱や㈱グリーンウッドファクトリーが製造加工。

主な製品・サービス1
加工食品の卸売
常温保存可能な加工食品を小売店・外食企業等に卸売。

02低温流通事業準主力

低温食品(冷凍・冷蔵食品)の卸売。子会社ケイ低温フーズ㈱が行う。

主な製品・サービス1
低温食品の卸売
冷凍・冷蔵食品を小売店・外食企業等に卸売。

03酒類流通事業準主力

酒類の卸売。子会社三陽物産㈱およびヤタニ酒販㈱が行う。

主な製品・サービス1
酒類の卸売
清酒、ビール、洋酒等の酒類を小売店・飲食店等に卸売。

04海外事業副次

マレーシア、シンガポール、ベトナム、中国において、加工食品を中心とした卸売を展開。現地子会社が運営。

主な製品・サービス1
加工食品の卸売(海外)
現地の小売・外食向けに加工食品を卸売。

05その他(物流・不動産・飲食等)その他

物流業務(マンナ運輸、カトーロジスティクス等がグループ内物流を受託)、保険代理店業務(加藤不動産)、飲食業フランチャイズ運営(㈱アドバンス・キッチン)等を展開。

製品と技術

主力の加工食品卸売と菓子専門子会社

常温流通事業は同社の全営業収益の6割を占める中核事業である。菓子・調味料・缶詰・飲料など常温保存可能な加工食品を対象とし、全国のスーパーやドラッグストア、外食チェーンへ卸売する。菓子分野は加藤菓子ホールディングス傘下のカトー菓子と植嶋が専門に扱い、和歌山産業とグリーンウッドファクトリーがグループ内で一部商品(ジャム類など)を製造する。2025年9月期の同事業営業収益は7,417億円、営業利益は143億円。価格改定や採算管理の徹底により収益性を改善している。

冷凍冷蔵品に特化した低温流通事業

低温流通事業は子会社ケイ低温フーズが一手に担う。冷凍食品・アイスクリーム・チルド飲料・乳製品などの低温食品を、小売店や外食企業向けに供給する。2006年に会社分割で設立されたケイ低温フーズは、同年カネショーを合併して事業を拡大した。2025年9月期の営業収益は1,179億円、営業利益は13億円。消費者の節約志向が強まる中、取引先への機能提案と業務効率化による経費抑制に取り組んでいる。物流面ではグループ内の冷蔵倉庫や配送網を活用し、品質管理を徹底している。

酒類専門子会社三陽物産とヤタニ酒販の販路

酒類流通事業は三陽物産とヤタニ酒販の2社で構成される。三陽物産は2002年に出資、2014年に子会社化した。ヤタニ酒販は1997年に設立され、1998年に横山商店を合併。両社合わせて清酒・ビール・洋酒・焼酎などを小売店や飲食店へ卸売する。2025年9月期の営業収益は2,547億円と、グループ内で第2の規模を持つ。ただし飲酒人口減少や若年層のアルコール離れ、異業種の台頭により競争は激化しており、営業利益は16億円と前期比17.4%減となった。基幹システム刷新に伴う費用も影響した。

アジア4カ国で拡がる海外食品卸売ネットワーク

海外事業では、日本で培った卸売ノウハウを現地に持ち込み、加工食品を中心とした卸売を展開する。マレーシアではKato Sangyo Malaysia、Lein Hing Holdings、Merisonの3社が営業。シンガポールではTeo Soon SengとNaspac Marketingが、ベトナムではSong Ma Retail、Nam Khai Phu、Toan Gia Hiep Phuoc、Kato Sangyo Vietnamの4社が活動。中国では上海加産貿易と深圳華新創展商貿が国産品輸入販売を行う。2025年9月期の海外営業収益は957億円で、前期比7.2%増。のれん償却費の負担があるものの、営業損益は黒字に転換した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

食品卸売で国内大手、利益率低く効率化課題

食品を中心とした総合卸売業で、国内大手の一角を占める。同業の高千穂交易やオルバヘルスケアホールディングスと比較しても、売上規模は圧倒的に大きい。しかし、営業利益率は1%台と非常に低く、薄利多売の構造。売上は緩やかに増加しているものの、収益性の改善が大きな課題。

強み

  • 売上高は1兆円を超え、業界内で最大級のスケールを誇る。
  • 多種多様な食品を扱い、全国の小売・外食企業へ供給。
  • 生活必需品を扱うため、景気変動の影響を受けにくい。
  • 全国に広がる物流ネットワークで、効率的な配送が可能。

課題

  • 営業利益率は1.5%と極めて低く、抜本的な効率化が必要。
  • 卸売業界の競争が激しく、価格競争が利益を圧迫。
  • 物流を支える人件費の上昇がコスト高を招いている。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

商社・卸売の時価総額近傍。太字が加藤産業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19987スズケン3,740億円9.5倍
29934因幡電機産業3,475億円14.8倍
38876リログループ3,438億円17.2倍
48129東邦ホールディングス2,921億円15.3倍
58098稲畑産業2,428億円11.7倍
69869加藤産業2,370億円14.0倍
71333Umios1,976億円8.9倍
88130サンゲツ1,888億円12.8倍
97476アズワン1,868億円19.4倍
108051山善1,844億円19.4倍
117552ハピネット1,806億円16.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(商社・卸売)に従っています。

会社の歴史

沿革 45件

1947年創業から1960年代の基盤形成期

加藤産業は1947年8月に設立された。創業後まもなく加工食品卸売を開始し、1956年には関西ピーナツバター(後のカンピー食品工業)を設立して製造にも進出した。1961年には神戸加藤商店の営業資産を譲受け、神戸営業所(現神姫支店)を設置。1968年には松山に進出するため木下商店の営業資産を、1969年には三河食品の営業資産を譲受け、それぞれ四国支店と阪南支店の基盤とした。これらのM&Aにより、関西に続き四国・東海へ営業エリアを拡大した。

1970~80年代の合併と全国展開の加速

1970年にはカンピー食品工業の営業資産を譲受け上郡工場を設置、1971年には丸善を合併し乾物部を新設した。1974年和歌山産業を設立し、和歌山缶詰山形工場から製造設備を譲受けた。1981年住商フーズを合併し東京本部と山形営業所を獲得、関東・東北に足場を築いた。1983年県水加藤の営業資産で秋田支店、1989年カネト田村の譲受で新潟支店を設置。1990年には佐々木・高松海産物の譲受で高松第一・第二支店を開設し、四国でのプレゼンスを高めた。この時代に主要な拠点がほぼ全国に整った。

1990年代の株式上場と子会社体制の確立

1990年6月に大阪証券取引所市場第二部に上場。同年佐々木と高松海産物の譲受で四国を強化した。1994年には浜松加藤の譲受で名古屋支店浜松営業所(現静岡支店)を設置し、同時にカトー菓子を設立して菓子卸売を分離した。同年横山商店の全株式を取得し、北陸へ進出。1996年九州加藤を設立し九州へ拡大。1997年ヤタニ酒販を設立し酒類卸売に本格参入し、同年7月に東京証券取引所市場第二部にも上場した。1998年にはヤタニ酒販が横山商店を合併し、酒類事業の統合を進めた。

2000年代の物流機能強化と酒類事業の子会社化

1999年カトーロジスティクスを設立し運送業に参入。2000年マンナ運輸に出資し、2005年に追加取得で子会社化した。2002年三陽物産に出資し、2014年に子会社化して酒類事業を強化。2004年には東京・大阪両取引所の市場第一部に指定された。2006年会社分割で加藤低温を設立し、同年カネショーを合併してケイ低温フーズに社名変更し低温流通を一本化。2012年兵庫興農の株式を取得し子会社化。2007年には広州華新商貿への出資で中国事業を開始するなど、海外への布石も打った。

2010年代の海外事業への本格進出と拡大

2013年Kato Sangyo Vietnamを設立しベトナムに進出。2015年Naspac Marketing(シンガポール)の株式を取得し、同年植嶋から菓子卸売事業を譲受けた。2016年にはベトナムのToan Gia Hiep Phuocの株式を取得。2018年マレーシアのLein Hing Holdingsを子会社化し、マレーシア市場での存在感を高めた。2019年九州加藤を合併し宮崎営業所を設置、国内再編も進めた。2020年Merison (M) Sdn.Bhd.の株式を取得し、マレーシアでの事業を拡充した。この10年で海外子会社数が急増し、売上高も1兆円を超えた。

2020年代の海外拡大とプライム市場移行

2021年Song Ma Retail(ベトナム)の株式を取得。2022年4月の東京証券取引所市場区分見直しに伴い、プライム市場に移行した。2023年4月Nam Khai Phu(ベトナム)の株式取得、同年10月にはシンガポールのTeo Soon Sengの株式を取得し、海外事業をさらに拡大。同じく2023年10月、上郡工場のジャム類製造事業をグリーンウッドファクトリーに継承し、菓子卸売の中間持株会社として加藤菓子ホールディングスを設立した。2024年9月期の連結営業収益は1兆1,698億円、2025年9月期は1兆2,143億円と過去最高を更新している。

年表45件を開く

1940年代

  • 1947年8月加藤産業㈱を設立

1950年代

  • 1956年1月商号変更関西ピーナツバター㈱(1957年9月カンピー食品工業㈱に社名変更)を設立

1960年代

  • 1961年6月㈱神戸加藤商店の営業資産を譲受け、神戸営業所(現神姫支店)を設置
  • 1968年3月㈱木下商店の営業資産を譲受け、松山支店(現四国支店)を設置
  • 1969年3月三河食品㈱の営業資産を譲受け、阪南支店を設置

1970年代

  • 1970年12月カンピー食品工業㈱の営業資産を譲受け、上郡工場を設置
  • 1971年3月M&A㈱丸善を合併し、乾物部を設置
  • 1974年3月和歌山産業㈱を設立、和歌山缶詰㈱山形工場より営業資産を譲受け

1980年代

  • 1981年7月M&A住商フーズ㈱(当時)を合併し、東京本部、山形営業所を設置
  • 1983年6月M&A阪神支店、冷凍食品部、味噌漬物部を統合し、阪神事業部(現阪神支店)を設置
  • 1983年8月㈱県水加藤の営業資産を譲受け、秋田支店を設置
  • 1989年10月㈱カネト田村の営業資産を譲受け、新潟支店を設置

1990年代

  • 1990年4月佐々木㈱・高松海産物㈱の営業資産を譲受け、高松第一支店・高松第二支店(現四国支店)を設置
  • 1990年6月上場大阪証券取引所市場第二部に上場
  • 1994年2月㈱浜松加藤の営業資産を譲受け、名古屋支店浜松営業所(現静岡支店)を設置
  • 1994年6月カトー菓子㈱を設立、㈱クボより営業資産を譲受け
  • 1994年6月㈱横山商店の全株式を取得
  • 1996年4月九州加藤㈱を設立、丸山物産㈱より営業資産を譲受け
  • 1997年2月ヤタニ酒販㈱を設立、㈱弥谷及び㈱関西酒販より営業資産を譲受け
  • 1997年7月上場東京証券取引所市場第二部に上場
  • 1998年10月M&Aヤタニ酒販㈱が㈱横山商店を合併
  • 1999年5月カトーロジスティクス㈱を設立し、運送業を開始

2000年代

  • 2000年1月マンナ運輸㈱に出資
  • 2002年10月三陽物産㈱に出資
  • 2004年9月東京証券取引所市場第一部並びに大阪証券取引所市場第一部に銘柄指定
  • 2005年9月M&Aマンナ運輸㈱の株式を追加取得し、子会社化
  • 2006年4月会社分割により加藤低温㈱を設立
  • 2006年10月M&A加藤低温㈱がカネショー㈱を合併し、ケイ低温フーズ㈱に社名変更
  • 2007年7月広州華新商貿有限公司に出資
  • 2009年12月深圳華新創展商貿有限公司に出資

2010年代

  • 2012年1月M&A兵庫興農㈱の株式を取得し、子会社化
  • 2013年10月創業Kato Sangyo Vietnam Co.,Ltd.を設立
  • 2014年6月M&A三陽物産㈱の株式を追加取得し、子会社化
  • 2015年2月M&ANaspac Marketing Pte.Ltd.の株式を取得し、子会社化
  • 2015年12月㈱植嶋より菓子卸売事業を譲受け
  • 2016年7月M&AToan Gia Hiep Phuoc Trading and Food Processing,JSC.(現Toan Gia Hiep Phuoc Trading Co., Ltd.)の株式を取得し、子会社化
  • 2018年1月M&ALein Hing Holdings Sdn.Bhd.の株式を取得し、子会社化
  • 2019年10月M&A九州加藤㈱を合併し、宮崎営業所を設置

2020年代

  • 2020年10月M&AMerison (M) Sdn.Bhd.の株式を取得し、子会社化
  • 2021年7月M&ASong Ma Retail Joint Stock Company(現Song Ma Retail Co.,Ltd.)の株式を取得し、子会社化
  • 2022年4月東京証券取引所市場区分見直しに伴い、プライム市場に移行
  • 2023年4月M&ANam Khai Phu Service Trading Production Joint Stock Company(現Nam Khai Phu Service Trading Production Co.,Ltd.)の株式を取得し、子会社化
  • 2023年10月商号変更上郡工場のジャム類等の製造事業を㈱グリーンウッドファクトリー(兵庫興農㈱より商号変更)へ継承
  • 2023年10月菓子卸売事業の中間持株会社として加藤菓子ホールディングス㈱を設立
  • 2023年10月M&ATeo Soon Seng Pte.Ltd.の株式を取得し、子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    3つの長期ビジョンの推進

    「食のインフラ」「食のプロフェッショナル」「食のプロデューサー」の長期ビジョンを掲げ、商品・情報・ロジスティクスの総合力、専門知識の蓄積、価値創造を通じて企業グループの成長を目指す。

  2. 02

    デジタル技術活用による卸売機能強化

    営業と物流の連携を強化し、デジタル技術を活用して取引先との関係を深化させ、顧客価値の創造を推進することで卸売機能を向上させる。

  3. 03

    自社ブランド商品の価値向上と拡販

    自社ブランド商品の開発、販促施策、消費者との接点強化によりブランド価値を高め、拡販して収益を確保する。

  4. 04

    物流費抑制と生産性向上

    物流関連企業との連携強化や機械化・デジタル化の推進、全業務見直しにより生産性を高め、物流費を含む諸経費の抑制と経営効率化を進める。

  5. 05

    海外事業の拡大(マレーシア、ベトナム、シンガポール)

    マレーシア、ベトナム、シンガポールにおいて、有力な卸売業グループとしてアジア地域の食品流通事業を一層強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で4,099人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は748万円で、9期前と比べて+15.4%平均年齢は40.5歳、平均勤続年数は14.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年9月2,552
2017年9月2,505
2018年9月3,489
2019年9月64840.215.63,479
2020年9月66740.415.43,517
2021年9月66440.615.44,282
2022年9月67740.715.64,210
2023年9月70241.015.74,327
2024年9月71940.515.04,413383
2025年9月74840.514.84,099444

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年9月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.4%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)56.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社25(国内 14 / 海外 11、うち連結子会社 17) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
南近畿支社他3事業所 — 大阪市住之江区他193億円
常温流通 事業
本社 — 兵庫県西宮市9,217百万円
常温流通 事業
中四国支社他1事業所 — 広島市西区他8,052百万円
常温流通 事業
南関東支社他2事業所 — 東京都大田区他5,867百万円
常温流通 事業
常温流通事業3,892百万円
本社及び工場 — 兵庫県丹波篠山市2,514百万円
常温流通 事業
東北支社他1事業所 — 仙台市宮城野区他2,377百万円
常温流通 事業
本社事務所 — 兵庫県西宮市1,466百万円
その他
本社他6事業所 — 京都府久世郡 久御山町他1,442百万円
その他
本社 — シンガポール1,218百万円
海外事業
ほか22件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    加藤菓子ホールディングス㈱
    兵庫県西宮市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    カトー菓子㈱
    愛媛県松山市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱植嶋
    和歌山県岩出市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    和歌山産業㈱
    山形県東根市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱グリーンウッドファクトリー
    兵庫県丹波篠山市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ケイ低温フーズ㈱(注)4
    兵庫県伊丹市 · 連結子会社
    議決権61.2%
  • 国内
    三陽物産㈱(注)4(注)5
    大阪市北区 · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 国内
    ヤタニ酒販㈱
    大阪市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Kato Sangyo Malaysia Sdn.Bhd.
    マレーシア クアラルンプール市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Lein Hing Holdings Sdn.Bhd. (注)4
    マレーシア クアラルンプール市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Merison (M) Sdn.Bhd.
    マレーシア マラッカ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Teo Soon Seng Pte.Ltd.
    シンガポール シンガポール市 · 連結子会社
    議決権75.0%
残りのグループ会社13社を開く
  • Naspac Marketing Pte.Ltd.シンガポール シンガポール市100%
  • Nam Khai Phu Service Trading Production Co.,Ltd. (注)4ベトナム ホーチミン市100%
  • Song Ma Retail Co.,Ltd.ベトナム ホーチミン市100%
  • Toan Gia Hiep Phuoc Trading Co.,Ltd.ベトナム ホーチミン市100%
  • マンナ運輸㈱京都府久世郡 久御山町57%
  • カトーロジスティクス㈱兵庫県西宮市70%
  • 加藤SCアジアインベストメント㈱兵庫県西宮市100%
  • 加藤不動産㈱兵庫県西宮市100%
  • Kato Sangyo Vietnam Co.,Ltd.ベトナム ホーチミン市100%
  • 上海加産貿易有限公司中国 上海市100%
  • 沖縄ロジスティクス㈱沖縄県糸満市100%
  • ㈱アドバンス・キッチン兵庫県西宮市80%
  • 深圳華新創展商貿有限公司中国 深圳市40%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は1.2兆円営業利益182億円前期と比べると増収増益で、売上が+3.8%、利益が+7.7%。

売上高
+3.8%
1.2兆円
営業利益
+7.7%
182億円
純利益
-9.0%
132億円
営業利益率
1.5%
前期比 +0.1%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高1.3兆円1.2兆円
営業利益175億円182億円
純利益143億円132億円
1株あたり配当¥160¥160

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は9,317億円、営業利益は39億円。前年の2021年3Qと比べると、売上は+231.2%、営業利益は+69.6%。

対象期間売上高兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2020年4Q0.2824
2021年1Q0.29341.226
2021年2Q0.27321.220
2021年3Q0.28230.820
2021年4Q0.2918
2022年4Q1.0424
2023年4Q1.1024
2024年4Q1.17740.668
2025年4Q1.21810.759
2026年3Q0.93390.448

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年9月期からの14期で、売上は7,203億円から1.2兆円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は1.5%。売上は3期連続で増加。

決算期売上高兆円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
兵庫興農㈱の株式を取得し、子会社化
2012年9月0.7212267
Kato Sangyo Vietnam Co.,Ltd.を設立
2013年9月0.7311471
三陽物産㈱の株式を追加取得し、子会社化
2014年9月0.7710058
Naspac Marketing Pte.Ltd.の株式を取得し、子会社化
2015年9月0.9310162
Toan Gia Hiep Phuoc Trading and Food Processing,JSC.(現Toan Gia Hiep Phuoc Trading Co., Ltd.)の株式を取得し、子会社化
2016年9月0.959052
2017年9月0.9710468
Lein Hing Holdings Sdn.Bhd.の株式を取得し、子会社化
2018年9月1.0111570
九州加藤㈱を合併し、宮崎営業所を設置
2019年9月1.0612571
Merison (M) Sdn.Bhd.の株式を取得し、子会社化
2020年9月1.1013291
Song Ma Retail Joint Stock Company(現Song Ma Retail Co.,Ltd.)の株式を取得し、子会社化
2021年9月1.1413384
2022年9月1.04154113
Nam Khai Phu Service Trading Production Joint Stock Company(現Nam Khai Phu Service Trading Production Co.,Ltd.)の株式を取得し、子会社化
2023年9月1.10185120
2024年9月1.171691871.4145
2025年9月1.211822011.5132

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高1.2兆円のうち、営業利益として残るのは182億円1.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は132億円、売上の1.1%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金93.2%1.1兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金5.8%700億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.5%182億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
6.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.7pt
1.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.4pt
1.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.0pt
8.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年9月期は営業CFが41億円、投資CFが−149億円で、差し引きのフリーCFは−108億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は709億円で、売上の0.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年9月99−32−2567501
2013年9月125−40−2485561
2014年9月133−41−2392631
2015年9月136−83−4253641
2016年9月98−70−5028619
2017年9月112−8−36104687
2018年9月108−46−5162698
2019年9月171−68−45103756
2020年9月152−22−50130834
2021年9月143−94−7149813
2022年9月151−63−8288822
2023年9月147−90−4557835
2024年9月259−37−157222903
2025年9月41−149−84−108709

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年9月期の総資産は4,663億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,770億円で、自己資本比率は36.2%(業種中央値50.6%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年9月2,4337931,64032.2
2013年9月2,4188791,53935.8
2014年9月2,8339541,87932.9
2015年9月3,0351,0501,98533.6
2016年9月3,0481,0501,99833.5
2017年9月3,3921,1352,25732.5
2018年9月3,6091,2202,38932.7
2019年9月3,5361,1992,33732.7
2020年9月3,6871,2962,39133.8
2021年9月3,8411,3562,48533.9
2022年9月4,0081,4022,60633.7
2023年9月4,5301,5582,97233.1
2024年9月4,5471,6292,91834.3
2025年9月4,6631,7702,89336.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳
現金及び預金
713億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,364億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
397億円
在庫として抱えている分
負債合計
2,893億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
57
/ 100
安定性自己資本比率24 / 40
収益力営業利益率3 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE284社中144位あたり、逆に低いのは自己資本比率284社中229位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.1%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
1.5%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
36.2%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.8%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.4%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥6,770で、1年前と比べて+22.5%過去52週の値幅のなかでは79%の位置にある。

¥6,770+1.0%1ヶ月+8.7%1年+22.5%時価総額2,370億円
過去52週の値幅
安値¥5,610高値¥7,080

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.0倍
PER (会社予想)14.6倍
PBR1.18倍
配当利回り2.36%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8/18に6500円と25日線(6330.4円)を+2.7%上回り、1ヶ月で4.8%上昇。52週高値7080円に接近し、年初来高値圏で推移。7/29に出来高6.3万株と増加、8月に入っても高水準が続く。RSIは53.2で上昇余地を残す。75日線・200日線も上回り、中期的な上昇トレンドが持続。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERが13.4倍と同業界平均(18.05倍)を下回り、PBR1.14倍も平均(1.25倍)を下回る。配当利回り2.46%は平均(2.92%)よりやや低いが、ROE8.1%は安定した収益性を示す。予想PER14倍とほぼ現状並みで、成長性は限定的。業界平均と比較すると割安感はあるが、配当利回りの低さや、売上高は伸びているものの営業利益率1.5%と薄利で、収益力の改善が乏しい。両面を考慮し、ほぼ妥当と判断。スコアは55。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.0倍17.9倍
PER (予想)14.6倍
PBR1.18倍1.24倍
ROE8.1%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

食品卸売業界は、人口減少や小売業の再編により構造的な変化に直面している。強気派は、同社の安定した売上成長とROE8%前後の収益性を評価し、小売業のインフラとして需要が底堅いとみる。一方、弱気派は、営業利益率が1.5%前後と極めて薄利であること、競争激化や人件費・物流費の上昇がさらなる収益圧迫要因になると懸念する。両者の対立は、安定的な成長と収益性の限界のどちらを重視するかにある。

プラスに働く材料7
  • 売上高の安定成長

    2022年に1兆357億円から2025年には1兆2143億円まで増加しており、安定的な成長が確認できる。

  • インフラとしての需要

    スーパーやコンビニへの供給網は生活に不可欠で、景気変動の影響を受けにくい需要がある。

  • 配当利回りの魅力

    配当利回り2.46%と利回りは良好で、株主還元策が投資家の支持を得ている。

  • 営業利益182億円と過去最高決算発表後影響

    営業利益は169億円から182億円へ増益

  • 売上高1兆2,143億円と増収継続影響

    売上高は1兆998億円から1兆2,143億円へ

  • 外国人保有19.58%が下支え継続影響

    外国人保有比率19.58%と需給が安定

  • PBR1.14倍と割安感継続影響

    PBR1.14倍は解散価値に近い水準

マイナスに働く材料7
  • 利益率が極めて低い

    営業利益率は1.5%前後で、わずかなコスト増が業績に直結する脆弱な収益構造である。

  • 競争の激化

    物流効率化で各社が競う中、価格競争やサービス競争が収益を圧迫する可能性がある。

  • 人口減少による市場縮小

    国内の食品需要は長期的に縮小傾向で、卸売市場全体の成長余地が限られる。

  • 純利益145億円→132億円と減益決算発表後影響

    純利益は13億円減の132億円

  • 営業利益率1.5%と極めて低い継続影響

    売上高1兆2,143億円に対し営業利益は182億円

  • 予想PER14倍と実績から悪化通年影響

    予想PER14倍は実績13.4倍を上回る

  • ROE8.1%と低い継続影響

    ROE8.1%はPBR1.14倍の評価に対し低い

次の決算で確かめる点
営業利益率
薄利の事業構造のため、わずかな変化でも収益力の良否を判断できる主要指標。
売上高成長率
市場縮小の中での成長持続性やシェア維持の状況を確認するため。
物流コスト比率
物流費の増加が収益を圧迫するかを見極めるため、コスト管理の動向が重要。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり160で、前期から+16.7%いまの株価に対する利回りは2.36%。増配か配当維持が9年続いている。

年間配当
¥160
1株あたり
配当利回り
2.36%
いまの株価に対して
配当性向
36.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
9年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年9月4628.9
2017年9月5213.027.9
2018年9月567.728.0
2019年9月607.131.5
2020年9月6610.027.7
2021年9月729.130.5
2022年9月8315.327.2
2023年9月9716.931.2
2024年9月12023.728.8
2025年9月14016.736.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥160

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ5,962人。区分でいちばん多いのは事業法人37.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が51.0%を占め、残る49.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年9月%2021年9月%2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
事業法人43.040.438.344.837.837.5
個人・その他26.529.331.921.128.128.8
外国法人15.015.117.118.719.119.6
金融機関15.214.612.114.514.113.5
自己株式6.69.211.93.911.012.0
証券会社0.30.60.50.80.90.7

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行 株式会社(信託口)9.68
02三井物産株式会社(常任代理人株式会社日本カストディ銀行)4.50
03株式会社プラスダブル3.66
04三菱商事株式会社2.55
05株式会社加藤興産2.43
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.42
07キユーピー株式会社2.40
08ハウス食品グループ本社株式会社2.39
09カゴメ株式会社2.09
10JP MORGAN CHASE BANK 385632 (常任代理人株式会社みずほ銀行)1.85

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-06-09
    エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)
    変更報告
    5.24%
  • 2026-06-09
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    2.79%
  • 2026-05-12
    エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)
    新規の大量保有報告
    5.24%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+138%、1株純資産は14期で+163%。直近期のROEは8.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年9月1792,0908.88.426.6
2013年9月1882,3128.611.226.3
2014年9月1542,4886.414.929.7
2015年9月1652,7206.315.729.9
2016年9月1412,7845.117.028.9
2017年9月1853,0106.418.327.9
2018年9月1913,2486.120.028.0
2019年9月1993,2396.116.831.5
2020年9月2543,4987.514.827.7
2021年9月2383,7596.613.930.5
2022年9月3304,0208.510.127.2
2023年9月3574,4548.411.131.2
2024年9月4534,9999.59.428.8
2025年9月4265,4878.113.736.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2025/9期の役員報酬は総額257百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
加藤和弥代表取締役社長執行役員5755,000
中村考直取締役専務執行役員 営業本部長 兼グループ営業担当5821,000
日比啓介取締役常務執行役員 ロジスティクス本部長 兼物流事業担当608,000
次家成典取締役常務執行役員 管理本部長 兼グループ管理担当53184,000
大西高司取締役常務執行役員 南近畿支社長585,000
八十川祐輔取締役60
海保理子取締役64
青木英彦取締役59
池村昌人常勤監査役621,000
呉田祐次常勤監査役61
山村幸治監査役63
中村明日香監査役52

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5125671120441
社外取締役635356
監査役218189

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,005字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは加藤産業㈱(当社)、子会社46社及び関連会社1社より構成されており、食品卸売業を主な事業内容とし、さらに物流及びその他サービス等の事業活動を展開しております。 当社グループの事業に関わる各社の位置づけ及び事業の系統図は次のとおりであります。 なお、次の4事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (1)当社グループの事業に関わる各社の位置づけ 常温流通事業………当社が加工食品の卸売を、加藤菓子ホールディングス㈱が菓子の卸売であるカトー菓子㈱及び㈱植嶋の事務を統括・管理・運営しております。和歌山産業㈱及び㈱グリーンウッドファクトリーが当社グループで販売する商品の一部を製造加工しております。 低温流通事業………ケイ低温フーズ㈱が低温食品の卸売を行っております。 酒類流通事業………三陽物産㈱及びヤタニ酒販㈱が、酒類の卸売を行っております。 海外事業……………Kato Sangyo Malaysia Sdn.Bhd.、Lein Hing Holdings Sdn.Bhd.、Merison (M) Sdn.Bhd.がマレーシアで、Teo Soon Seng Pte.Ltd.、Naspac Marketing Pte.Ltd.がシンガポールで、Song Ma Retail Co.,Ltd.、Nam Khai Phu Service Trading Production Co.,Ltd.、Toan Gia Hiep Phuoc Trading Co.,Ltd.、Kato Sangyo Vietnam Co.,Ltd.がベトナムで、上海加産貿易有限公司及び深圳華新創展商貿有限公司が中国で加工食品を中心とした卸売を行っております。 その他………………マンナ運輸㈱、カトーロジスティクス㈱及び沖縄ロジスティクス㈱が当社及び子会社の物流業務の一部を受託しております。また、加藤SCアジアインベストメント㈱は海外の関係会社の一部を統括・管理・運営をしております。加藤不動産㈱が当社グループの保険代理店業務等を行っており、㈱アドバンス・キッチンが飲食業フランチャイズ加盟店を運営しております。 (2)事業系統図 (注) 無印 連結子会社 ○ 非連結子会社で持分法適用会社 △ 関連会社で持分法適用会社
経営方針・対処すべき課題2,580字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、「生販両層にとって最も価値ある存在」として、食品の安全性の追求及び流通の効率化の推進を通じて、「豊かな食生活を提供して人々の幸せを実現すること」をミッションとし、その実現に向けてグループ各社が専門分野における機能を十分に発揮し、また効果的に連携してグループ全体の価値の最大化を図ることを基本方針としております。 そして、いかなる経営環境の変化に対しても常に迅速かつ適切に対応し、最適な流通サービスをローコストで実現できる企業体質及び体制を作り上げ、収益力の向上に努めるとともに、積極的な経営施策を展開して成長を継続することにより、株主の皆様・お取引先・従業員・地域社会など広く関係者のご期待に応えてまいりたいと考えております。 (2)経営戦略等 今後の食品流通業界におきましては、国内人口の減少、少子高齢化により市場規模の拡大が見込めないなか、消費者の生活スタイルの変化等によって食生活や購買行動の多様化も見られ、企業を取り巻く競争が広範囲にわたっております。また、労働環境の変化や原材料価格及びエネルギー価格の高騰等によって人件費や物流費を中心とした諸経費の増加など、厳しい経営環境が予想されます。 このような状況に対して、当社グループは「豊かな食生活を提供して人々の幸せを実現すること」をミッションとし、そのミッションを達成するために、3つの長期ビジョン(食のインフラになる・食のプロフェッショナルになる・食のプロデューサーになる)を掲げ、企業グループの成長を目指しております。 ・食のインフラになる 商品、情報、ロジスティクスの総合力を発揮して、生活者の豊かな食生活を支える基盤を作る ・食のプロフェッショナルになる 食品流通に携わるプロとして知識を蓄え、スキルを磨き、生活者に豊かな食生活を提供する ・食のプロデューサーになる 生活者が豊かな食生活を実現するために、「つなぎ」を実現し、「食」が持つ価値を創造する (3)経営環境 (2)経営戦略等に包括して記載しております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループが、自主独立の経営を維持し成長を続けるためには、卸売業の基本機能の充実とともに、環境の変化に即した対応策を実行することにより、年度業績目標を着実に達成し、成果を積み上げることが重要な課題と認識し、鋭意取り組んでおります。 直面する課題として、食品流通業界におきましては、消費者の食生活や購買行動の多様化が進むとともに、小売業の業種・業態を超えた競争が激しくなっております。さらに、原材料価格も含めた仕入価格やエネルギー価格等の高止まりに加えて、人件費や物流費の上昇により、今後も商品の値上げが継続的に実施されると想定されます。また、消費者の所得環境は、賃上げの動きはあるものの、物価上昇により実質賃金は低下しており、商品やサービスの値上げが続くことで、節約志向が進行し消費マインドは冷え込みつつあります。特に日常の生活関連消費においては生活防衛意識が高まっている一方で、価値志向と節約志向の消費の二極化が進行しており、メリハリのある消費行動が定着しつつあります。 このような状況に対して当社グループは、卸売業としての基本機能である営業と物流が連携を取りながら総合力を発揮して、デジタル技術の活用も含めて取引先との取組み関係をより一層強化し、顧客価値の創造を推進することで、卸売機能を強化してまいります。加えて、自社ブランド商品については、商品開発や販促施策、消費者との接点作りなどにおいてブランド価値を上げながら拡売し、収益の確保を図ってまいります。一方、物流費をはじめとした諸経費に関しては、物流関連企業との連携強化や機械化・デジタル化の推進等により、全ての業務を見直して生産性を向上させ、コストの抑制及び経営の効率化を進めてまいります。今後の当社グループの成長戦略の一つである海外事業では、特にマレーシアにおいては同国最大級、ベトナム及びシンガポールにおいても同国で有力な卸売業グループとして、引き続き日本を含めたアジア地域における食品流通事業の一層の強化を進めてまいります。 社員教育につきましては、組織の強化に向けたマネジメント層を対象とした研修、営業力強化のための営業研修、当社グループの次代を担う若手人材の教育等に引き続き力を注いでまいります。また、与信管理につきましては、与信区分及び信用取引限度額を与信管理システムにより定期的に見直し、不良債権の発生防止に努めてまいります。 そして、自然災害等の緊急事態発生時において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするためのBCP(事業継続計画)を策定・整備し、緊急時に備えての教育・訓練等を継続的に実施してまいります。 なお、「企業の社会的責任」につきましては、本業を誠実に遂行することを基本として、内部統制システムの整備・運用を維持しつつ、さらに統制レベルの向上を目指すとともに、コンプライアンスをはじめ、企業に求められる様々な社会問題への対応にも真摯に取り組んでまいります。 また、サステナビリティに関する取り組みに関しましては、サステナビリティ基本方針を定めるとともにサステナビリティ委員会を設置し、「脱炭素」「フードロス&ウェイスト」「資源循環」「多様な人財の活躍」の4つのマテリアリティ(重要課題)の解決に取組むことで、持続可能な社会の実現に貢献するとともに、当社グループの持続的成長を目指してまいります。 加えて、地球温暖化による気候変動は当社グループのビジネスに留まらず、人々の生活にも大きな影響を及ぼすため、事業活動で排出されるCO₂の削減を進めております。さらに、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の枠組みを活用して気候変動によるリスクと機会を特定し、当社グループへの影響を分析したうえで、その対応を進めております。
事業等のリスク2,575字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの経営成績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があるリスクには下記のようなものがあり、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項と認識しております。なお、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える影響につきましては、合理的に予見することが困難であるため記載しておりません。 当社グループは、グループ全体のリスク管理の基本方針及び管理体制を「リスク管理規程」に定め、リスク管理を統括する役割と責任を有する危機管理委員会を設置し、事業を取り巻く様々なリスクに対する未然防止を図っており、その内容を定期的に取締役会へ報告しております。 なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)事業環境について 当社グループは、国内での食品卸売事業を主たる事業としており、景気の動向や人口減少による消費の低迷及び市場の縮小、新型感染症等の影響による生活様式や消費動向の変化、業界内での競争激化による当社グループの競争力低下等が生じた場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 それらのリスクに対して当社グループは、グループ各社の事業環境及び経営状況を常に把握し、必要に応じて当社取締役会等にて検討してモニタリングを行うなど、安定した業績及び健全な財政状態の維持に努めております。 (2)食品の安全性について 当社グループは、食品卸売事業として取り扱う商品及び当社グループで保有している食品製造工場又は委託製造先で生産した自社ブランド商品において、偶発的な事由によるものも含めて安全性や品質確保に問題が生じた場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 それらのリスクに対して当社グループは、食の安全・安心と品質向上を経営の重要課題と捉え、品質向上を推進する専門部署を中心に法令等の各種情報共有を行いながら、商品の鮮度管理等の徹底や事故の発生防止、表示の適正化への取り組みなど、商品の品質管理体制の強化に努めております。 (3)法的規制等について 当社グループは、国内での事業の遂行にあたり、食品衛生法、食品表示法、製造物責任法、労働関連法規制、下請代金支払遅延等防止法、環境関連法規制等の法的規制の適用を受けております。当社グループといたしましては、法令順守の徹底に努めておりますが、これらの法的規制の強化や改正、法令に違反する事由が生じて当社グループの事業活動が制限された場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 それらのリスクに対して当社グループは、専門部署を中心に法的規制に関する情報を収集して対応を検討し、必要に応じて研修や指導を行うなど法的規制の順守に努めております。 (4)災害危機等について 当社グループは、全国に営業及び物流の拠点を有しており、想定を超える大規模かつ広域に亘る自然災害の発生や新型感染症の流行等により、拠点の一時的な閉鎖や事業活動の停滞・遅延が余儀なくされ、それらの復旧が長期化した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 それらのリスクに対して当社グループは、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、BCP(事業継続計画)を策定・整備して定期的な訓練を実施し、また、局地的な災害及び障害等の発生時には他拠点からの業務のフォローアップを可能にする体制を整備しております。 (5)システムダウンについて 当社グループは、全国に有する営業及び物流拠点の商流・物流等の情報をデータセンターで集中管理するネットワークシステムを構築しており、予測が不可能な事態等によりシステム障害が発生して基幹システムが安定的に稼働せず業務処理が滞った場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 それらのリスクに対して当社グループは、システムの安定稼働を維持するため、メンテナンスの実施や適切なセキュリティ対策を講じるなど、運用上のトラブルの防止や不正アクセス及び予測不能なウイルスの侵入防止に努めております。また、サーバの二重化やデータのバックアップ等の対策を行っており、緊急時においても事業を継続できるよう定期的な訓練を実施しております。 (6)海外事業展開について 当社グループは、マレーシア・シンガポール・ベトナム・中国に子会社及び関連会社を有しており、各国において政治・経済情勢の変化、為替相場の変動、法的規制の変更、自然災害やテロ又は新型感染症の流行等による社会的・経済的な混乱、商習慣等に起因する予測不可能な事態等が発生するなど事業が計画通りに進まなかった場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 それらのリスクに対して当社グループは、専門部署及び経営陣として現地に派遣している当社従業員を中心に各社の事業環境及び経営状況を常に把握し、必要に応じて当社取締役会等にて検討してモニタリングを行うなど、安定した業績及び健全な財政状態の維持に努めております。 (7)債権回収について 当社グループは、販売先に対して信用供与を行っており、経済情勢の悪化や消費動向の変化等により販売先の財政状態が悪化して債権回収が滞った場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 それらのリスクに対して当社グループは、販売先への与信区分及び信用取引限度額を定期的に見直し、不良債権の発生防止に努めております。 (8)固定資産について 当社グループは、事業の継続及び成長等に向けた設備投資やシステム投資、M&A投資等を行っておりますが、事業環境の変化等によりそれらの資産が十分なキャッシュ・フローを生み出さない状況に至った場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 それらのリスクに対して当社グループは、投資判断に際しては十分な検討・審議を行った上で取締役会等で機関決定を行い、その後も必要に応じてモニタリングを行うなど、リスクの低減に努めております。
経営成績の分析 (MD&A)6,191字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 なお、「法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準」(企業会計基準第27号 2022年10月28日)等を当連結会計年度の期首から適用しており、財政状態については遡及処理後の前連結会計年度末の数値で比較・分析を行っております。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国の経済は、雇用や所得環境が改善する中で景況感は緩やかに回復しておりますが、米国政権の関税政策が世界経済に与える影響や政府の経済政策の方向性等により、先行きは依然として不透明な状況が続いております。また、今後の国内外の景気や企業経営の見通し、為替・金利の変動など、市場環境の不確実性は一段と高まっております。 食品流通業界におきましては、消費者の食生活や購買行動の多様化が進むとともに、小売業の業種・業態を超えた競争が激しくなっております。さらに、原材料価格も含めた仕入価格やエネルギー価格等の高止まりに加えて、人件費や物流費の上昇により、今後も商品の値上げが継続的に実施されると想定されます。また、消費者の所得環境は、賃上げの動きはあるものの、物価上昇により実質賃金は低下しており、商品やサービスの値上げが続くことで、節約志向が進行し消費マインドは冷え込みつつあります。特に日常の生活関連消費においては生活防衛意識が高まっている一方で、価値志向と節約志向の消費の二極化が進行しており、メリハリのある消費行動が定着しつつあります。 このような状況に対して当社グループは、グループミッションである『豊かな食生活を提供して人々の幸せを実現すること』を目指して、顧客への価値創出活動及び物流現場での改善活動に取り組むとともに、デジタル技術を活用した業務マニュアルや業務フローの改善及びデータリテラシーの向上に取り組み、付加価値を高める営業活動・業務活動を進めてまいりました。 海外事業におきましては、今後の当社グループの成長戦略の一つとして位置づけ、マレーシア・ベトナム・シンガポール・中国国内での食品卸売事業の展開を図っており、日本を含めたアジア地域における食品流通事業の強化を進めるとともに、利益体質への転換を図っております。 以上の結果、当連結会計年度における営業収益は、既存得意先を中心とした取引の増大により、前期に比べて3.8%増加して1兆2,142億65百万円となり、営業利益は181億80百万円(前期比7.9%増)、経常利益は201億円(前期比7.5%増)となりました。そして、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に政策保有株式の売却に伴う投資有価証券売却益等を計上したこともあり、前期に比べて8.5%減少の132億28百万円となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 なお、各セグメントの業績数値につきましては、セグメント間の内部取引高を含めて表示しております。 <常温流通事業> 当社グループの主力事業であります常温流通事業につきましては、人件費や物流費の上昇により、今後も商品の値上げが継続的に実施されると見込まれます。また、消費者の日常の生活関連消費においては生活防衛意識が高まっている一方で、価値志向と節約志向の消費の二極化が進行し、メリハリのある消費行動が定着しつつあり、先行きが不透明な経営環境が続いております。 このような状況に対して、価格だけに頼らない価値の提供に向けて、提案型営業の一層の推進や卸売業としての役割・機能の進化を通して、仕入先との取組み強化及びデジタル技術の活用も含めた得意先との関係強化を図るとともに、業務の生産性向上及び人材の育成・活性化に努めてまいりました。 以上の結果、スーパーやドラッグストアを中心とした既存得意先取引の増大により、営業収益は7,417億12百万円(前期比3.4%増)となり、商品の価格改定や採算管理の徹底による収益改善等により、営業利益は143億53百万円(前期比10.2%増)となりました。 <低温流通事業> 低温流通事業につきましては、商品価格の上昇等による収益の押し上げ効果が一部に見られる反面、継続する物価高により消費者の節約志向は一層強まるとともに、人件費や各種コストの継続的な上昇等、依然として厳しい経営環境が続いております。 このような状況に対して、取引先のニーズに対応した卸売業としての機能提案を積極的に行うとともに、デジタル技術の活用も含め業務効率化による経費抑制に取り組んでまいりました。 以上の結果、営業収益は1,178億95百万円(前期比3.1%増)となり、営業利益は13億25百万円(前期比3.3%増)となりました。 <酒類流通事業> 酒類流通事業につきましては、飲酒人口の減少や若年層のアルコール離れ等により消費の規模は縮小傾向が続いております。さらに賃上げによる人件費の上昇や物流面・資材のコストアップによる商品の値上げが続いており、2025年4月にはビール類等、同年10月には清酒類の値上げが実施されました。今後も商品の値上げが続けば消費者の購買意欲が減退することが予想されます。また、消費の二極化がより一層鮮明になっている中、ドラッグストア等の異業種の台頭により消費者の買い場にも大きな変化が見られ、今後の消費者の購買動向によっては企業間の競争が一層激しさを増す厳しい経営環境で推移いたしました。 このような状況に対して、主要取引先との取組み強化、自販力の強化及び得意先の要望に応じた提案型営業の強化を図るとともに、利益管理を徹底し、業務の効率化や生産性の向上を図り、ローコストオペレーションに取り組んでまいりました。 以上の結果、営業収益は、既存得意先との取引増大により2,546億98百万円(前期比3.9%増)となりましたが、輸送費をはじめとする諸経費の上昇や基幹システム刷新に伴うシステム関連費用の増加等により、営業利益は16億31百万円(前期比17.4%減)となりました。 <海外事業> 海外事業につきましては、マレーシア・ベトナム・シンガポール・中国国内での食品等卸売事業の展開を図っており、既存の海外卸売業としてのベースに加え、日本国内で培ってきた営業力の浸透及び経営管理の定着と、各国でのプロモーションの強化、取り扱いブランドの新規獲得、現地企業間でのシナジーの創出に取り組むとともに、利益体質への転換を図ってまいりました。 以上の結果、営業収益につきましては、2023年10月に株式を取得したTeo Soon Seng Pte.Ltd.の連結化に加えて、為替変動の影響もあり、957億46百万円(前期比7.2%増)となりました。営業利益につきましては、新規の取り扱いブランドによる収益構造の変化に加えて、のれん償却費等の負担もありましたが、営業利益1億96百万円(前期は営業損失2億3百万円)となりました。 <その他> その他の事業につきましては、物流関連事業がその主な内容であり、営業収益は、物量の増加等により125億53百万円(前期比5.3%増)となりましたが、営業利益は諸経費等の増加により5億11百万円(前期比0.7%減)となりました。 ② 財政状態の状況 流動資産の残高は、2,978億41百万円となり前期に比べて76億90百万円減少いたしました。 その主な要因は、売掛債権及び棚卸資産が増加した一方で、現金及び預金が減少したことによるものであります。(なお、現金及び預金に係る内容の詳細につきましては、連結キャッシュ・フロー計算書をご参照下さい。) 固定資産の残高は、1,684億84百万円となり前期に比べて193億27百万円増加いたしました。その主な要因は、有形固定資産の取得及び投資有価証券の時価評価額の上昇等によるものであります。 これにより、資産合計は、4,663億25百万円となり前期に比べて116億37百万円増加いたしました。 流動負債の残高は、2,611億33百万円となり前期に比べて47億93百万円減少いたしました。その主な要因は、仕入債務及び未払法人税等が減少したことによるものであります。 固定負債の残高は、281億79百万円となり前期に比べて23億10百万円増加いたしました。その主な要因は、投資有価証券の時価評価額の増加等により繰延税金負債が増加したことによるものであります。 これにより、負債合計は、2,893億12百万円となり前期に比べて24億83百万円減少いたしました。 純資産の部については、親会社株主に帰属する当期純利益132億28百万円を計上し、かつ、その他有価証券評価差額金が前期に比べて55億20百万円増加したこと等により、純資産合計は、1,770億13百万円となり前期に比べて141億20百万円増加いたしました。 なお、1株当たり純資産額は、5,487円49銭となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて193億34百万円減少し、709億34百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは40億68百万円の資金の増加となり、前連結会計年度に比べて収入が217億99百万円減少いたしました。当連結会計年度においては、税金等調整前当期純利益206億69百万円及び減価償却費57億75百万円等により資金が増加した一方で、法人税等の支払額89億97百万円、売上債権の増加84億47百万円、棚卸資産の増加32億円等により資金が減少したことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは148億76百万円の資金の減少となり、前連結会計年度に比べて支出が111億84百万円増加いたしました。その主な要因は、投資有価証券の売却等により資金が増加した一方で、有形固定資産及び無形固定資産の取得等により資金が減少したことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは84億6百万円の資金の減少となり、前連結会計年度に比べて支出が72億47百万円減少いたしました。その主な要因は、自己株式の取得及び配当金の支払等によるものであります。 ④ 仕入及び販売の実績 a.仕入実績 当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年10月1日 至 2025年9月30日)   前年同期比(%) 常温流通事業  (百万円)   684,109   103.5 低温流通事業   (百万円)   107,515   103.3 酒類流通事業  (百万円)   243,478   103.9 海外事業  (百万円)   87,488   105.6 報告セグメント計  (百万円)   1,122,592   103.7 その他  (百万円)   6,096   105.7 合計  (百万円)   1,128,688   103.7 (注)1 セグメント間取引については相殺消去しております。 2 金額は仕入価格及びその他の原価によっております。 b.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年10月1日 至 2025年9月30日)    前年同期比(%) 常温流通事業  (百万円)   741,260   103.4 低温流通事業   (百万円)   117,837   103.1 酒類流通事業  (百万円)   254,659   103.9 海外事業  (百万円)   95,746   107.2 報告セグメント計  (百万円)   1,209,504   103.8 その他  (百万円)   4,760   108.1 合計  (百万円)   1,214,265   103.8 (注)1 セグメント間取引については相殺消去しております。 2 金額は営業収益によっております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」及び「(1)経営成績等の状況の概要 ② 財政状態の状況」に記載のとおりであります。また、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品仕入費用及び物流センター運営費用のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また、投資を目的とした資金需要は物流機能の充実、情報システムの高度化及び新規事業投資等によるものであります。 また、当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することとしております。 なお、運転資金及び設備投資資金については、原則内部資金、借入及びリースにより資金調達することとしております。借入及びリースによる資金調達に関しては、運転資金として短期借入金を一部の連結子会社が、運転資金又は設備投資資金として当社及び一部の連結子会社が長期借入金又はリースにより調達しております。その一部はグループ内資金の効率化を目的としグループ会社間で融資を行っております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っております。なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。