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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,959.24+192ドル円158.93-1NASDAQ26,195.71+96S&P 5007,663.84+32SOX 指数11,328.43+409/2終値

サンリオ

Sanrio Company, Ltd.8136 · Prime · 卸売業

ハローキティなど多数のキャラクターIPを保有。ライセンス事業とテーマパーク運営を柱に世界展開。

概要

サンリオは、1960年設立のキャラクタービジネス企業。ハローキティを筆頭に、クロミ、マイメロディなど多くの自社キャラクターを有し、これらを活用したライセンス事業が収益の柱。また、ギフト商品の企画販売、テーマパーク「サンリオピューロランド」や「ハーモニーランド」の運営も行う。2026年3月期の連結売上高は1,940億円、営業利益778億円、純利益546億円。従業員数2,157人。東京証券取引所プライム市場に上場(1982年)。130以上の国と地域で事業を展開する。

ライセンス事業を中核とした収益構造

サンリオの収益の中心は、自社キャラクターの商品化権を他社に許諾するライセンス事業である。ハローキティ、クロミ、マイメロディ、ポムポムプリンなど多様なキャラクターを保有し、飲料、外食、消費財、コスメ、アパレルなど幅広いカテゴリーの企業に権利を供与する。2026年3月期の日本セグメントの売上高は1,135億円に達し、営業利益は538億円。ライセンス収入は売上総利益率が高く、全社の収益性を牽引する。また、自社での物販事業も行い、直営店やオンラインでキャラクターグッズを販売する。さらに、会員サービス「Sanrio+」の会員数は約326万人に拡大し、ファンとのエンゲージメント強化によるストック収入の拡大を図っている。

日本国内の物販・テーマパーク・ロボット事業

日本セグメントは、ライセンス事業に加えて物販事業、テーマパーク運営、ロボット販売・賃貸などを含む。物販事業では、直営店舗や百貨店でのキャラクターグッズ販売に加え、2025年には東京キャラクターストリート店や原宿店を新設し、限定商品で集客した。テーマパーク事業では、東京都多摩市の「サンリオピューロランド」と大分県日出町の「ハーモニーランド」を運営する。ピューロランドでは「Miracle Gift Parade」が人気アトラクションとなっている。また、子会社ココロを通じて業務用・家庭用ロボットの販売・賃貸も手がける。これらの多角事業により、国内売上高は1,135億円を計上した。

アジア・北米・欧州・南米の4地域で構成される海外事業

海外事業は、北米、欧州、南米、アジアの4地域で構成される。北米は子会社Sanrio, Inc.が現地法人を統括し、米国でのライセンスと物販を展開。欧州はSanrio GmbHやMister Men Ltd.などを通じて英国・ドイツを中心に事業を拡大。南米はブラジル子会社Sanrio do Brasilがライセンス管理を担う。アジアは最も成長が著しく、台湾、香港、韓国、中国、シンガポール、タイに現地法人を持つ。特に中国市場では、三麗鴎(上海)国際貿易有限公司が製造拠点と販売網を担い、ライセンス収入が急拡大している。海外全体で売上高は約805億円(日本除く)と推計される。

22社の子会社と1社の関連会社からなるグループ構成

サンリオグループは、当社と連結子会社22社、関連会社1社で構成される。主な連結子会社として、国内ではテーマパーク運営のサンリオエンターテイメント、ロボット事業のココロ、デジタルグッズのGugenkaなどがある。海外では、北米のSanrio, Inc.、欧州のSanrio GmbHやTHOIP、アジアの三麗鴎股イ分有限公司、Sanrio(Hong Kong) Co., Ltd.、Sanrio Korea Co., Ltd.、三麗鴎(上海)国際貿易有限公司などが事業を展開する。これらの子会社を通じて、キャラクターの企画・製造・販売からライセンス管理までをグローバルに統括している。

業界の中での役割はキャラクターライセンス・コンテンツ企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,941億円
営業利益
779億円
営業利益率
40.1%
純利益
546億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
商品販売及び ライセンス事業1,753億円90.3%
テーマパーク事業177億円9.1%
その他事業11億円0.6%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01日本市場向けキャラクターコンテンツ主力

日本国内でキャラクターの商品化権許諾・管理、ギフト商品・グリーティングカード・出版物の企画販売、テーマパーク運営、ミュージカル公演、ロボット販売・賃貸、不動産・保険代理業務などを展開。

主な製品・サービス7
商品化権許諾
ハローキティなど自社キャラクターを他社製品に使用させる権利の管理・ライセンス供与。
ギフト商品
キャラクターグッズ、文具、雑貨などの企画・販売。
グリーティングカード
キャラクターをあしらったグリーティングカードの企画・販売。
出版物
キャラクター絵本、雑誌、ムック本などの出版。
ビデオソフト
キャラクターアニメや音楽映像の製作・販売。
テーマパーク運営
「サンリオピューロランド」「ハーモニーランド」などのキャラクターテーマパークの運営。
ロボット販売・賃貸
業務用・家庭用ロボットの販売とリース。

02欧州市場向けキャラクターコンテンツ準主力

欧州地域(英国、ドイツ)でキャラクターの商品化権許諾・管理およびギフト商品の企画販売を展開。Mister Men等のブランドも保有。

主な製品・サービス2
ギフト商品
欧州市場向けキャラクターグッズの企画・販売。
商品化権許諾
欧州企業に対するキャラクターライセンス供与。

03北米市場向けキャラクターコンテンツ準主力

米国でキャラクターの商品化権許諾・管理およびギフト商品の企画販売を展開。現地子会社Sanrio, Inc.が運営。

主な製品・サービス2
ギフト商品
北米市場向けキャラクターグッズの企画・販売。
商品化権許諾
北米企業に対するキャラクターライセンス供与。

04アジア市場向けキャラクターコンテンツ準主力

台湾、香港、韓国、中国、シンガポール、タイなどのアジア地域で、キャラクター商品化権許諾・管理およびギフト商品の企画販売を現地法人を通じて展開。

主な製品・サービス2
ギフト商品
アジア市場向けキャラクターグッズの企画・販売。
商品化権許諾
アジア企業に対するキャラクターライセンス供与。

05南米市場向けキャラクターコンテンツ副次

ブラジルでキャラクターの商品化権許諾・管理およびギフト商品の企画販売を展開。

主な製品・サービス2
ギフト商品
南米市場向けキャラクターグッズの企画・販売。
商品化権許諾
南米企業に対するキャラクターライセンス供与。

製品と技術

キャラクターライセンス:商品化権許諾の仕組みと収益

サンリオの核心的製品は、キャラクターの知的財産権そのものである。ハローキティ、クロミ、マイメロディ、ポムポムプリンなど約400以上のキャラクターを保有し、他社製品への使用許諾(商品化権)を通じて収益を得る。ライセンシーは飲料メーカー、アパレル企業、食品会社など多岐にわたり、商品カテゴリーも限定されない。許諾契約にはロイヤリティ収入が伴い、売上原価がほぼ発生しないため、高い利益率をもたらす。2026年3月期の日本セグメント営業利益率は約47%と高水準である。

ギフト商品・グリーティングカード・出版物の企画販売

自社キャラクターをあしらったギフト商品、グリーティングカード、出版物の企画販売も主要な事業である。ギフト商品は文具、雑貨、ぬいぐるみなど多様で、サンリオ直営店や百貨店、オンラインで販売される。グリーティングカードは1969年から手がける伝統的な製品で、季節やイベント向けにデザインされる。出版物としてはキャラクター絵本や雑誌、ムック本を発行。2025年には新店舗の開設や自動発注システムの導入により、物販事業の売上高が大きく伸長した。

サンリオピューロランドとハーモニーランドの運営

テーマパーク事業は、東京都多摩市の「サンリオピューロランド」と大分県日出町の「ハーモニーランド」の2施設で構成される。ピューロランドは1990年開業の屋内型テーマパークで、キャラクターショーやアトラクション、パレードを提供。特に「Miracle Gift Parade」は人気が高い。ハーモニーランドは1991年開業の屋外型パークで、家族連れ向けのアトラクションを備える。両施設ともキャラクターとの触れ合いを重視し、入場料収入のほか、グッズ販売や飲食売上も加わる。

ロボット販売・賃貸とその他事業

サンリオグループはキャラクター事業以外にも多角化している。子会社ココロを通じて、業務用ロボット(コミュニケーションロボットなど)や家庭用ロボットの販売・賃貸を手がける。また、子会社サンリオエンタープライズなどで損害保険代理業務を、GugenkaではXR技術を活用したデジタルグッズの制作販売を行う。これらの事業はキャラクターIPと直接関係しないが、グループ全体の収益源を多様化し、キャラクタービジネスの不確実性を緩和する役割を果たしている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

キャラクター市場の雄、ライセンス収入で世界的に拡大

サンリオはキャラクター商品の企画・販売を手掛け、特にハローキティを代表とするIPビジネスで世界市場を席巻している。同セクターの高千穂交易やオルバヘルスケアが卸売りや商社機能を担うのに対し、サンリオは直営店とライセンス契約で独自の収益モデルを確立。売上高は1000億円から1900億円超へ急成長し、営業利益率は40%に迫る高収益体質。アジアや欧米での認知度向上でライセンス収入が拡大し、テーマパークやECなど多角化も進む。IP人気の持続が鍵となり、新規キャラクター育成と海外市場開拓が成長を左右する。

強み

  • ハローキティを中心に高いブランド力を持ち、世界的な認知度を誇る。
  • ライセンス収入が売上高の大半を占め、資産効率が非常に良い。
  • 海外売上比率が高く、アジアや欧米で市場拡大を続けている。
  • 物販以外にテーマパークや映画など収益源を多様化できている。

課題

  • 特定キャラクター頼みのため、人気低下で業績が直撃しやすい。
  • 展開地域・商品数増加で契約管理が難しく、不祥事リスクも増える。
  • 他社キャラクター市場の成長でシェア奪取が難しくなっている。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

メディア・エンタメの時価総額近傍。太字がサンリオ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12433博報堂DYホールディングス4,904億円29.2倍
29605東映4,401億円15.9倍
34680ラウンドワン3,700億円20.2倍
47867タカラトミー3,449億円28.0倍
59409テレビ朝日ホールディングス3,402億円10.7倍
68136サンリオ3,333億円29.1倍
72432ディー・エヌ・エー3,186億円15.3倍
89418U-NEXT HOLDINGS3,111億円16.5倍
96925ウシオ電機3,061億円38.6倍
109602東宝2,747億円25.5倍
112121MIXI2,639億円14.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(メディア・エンタメ)に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

1960年創業:山梨シルクセンターの設立と贈り物事業

当社の起源は1960年8月、現名誉会長の辻信太郎が設立した株式会社山梨シルクセンターである。同社は「愛と友情を育てる」をコンセプトに、贈り物用品の企画販売を開始。1967年12月にはギフトブックシリーズを発刊し、出版物事業に参入。1969年12月にはグリーティングカードの企画販売を開始した。1972年10月にはサンリオ電機工業と合併し、事業基盤を拡大した。この時期の贈り物用品事業が、後のキャラクタービジネスの原点となった。

1973年サンリオ誕生:自社キャラクター開発とライセンス開始

1973年4月、社名を株式会社サンリオに改称。同年10月にはグリーティングカード事業を統合するためサンリオグリーティングと合併した。1974年2月、自社開発によるキャラクター(動物や人間の図柄)を使用したギフト商品を発売。これがサンリオ初のオリジナルキャラクター商品となった。1976年4月には、自社キャラクターを他社製品に使用させる使用許諾業務を開始。これが現在のライセンス事業の始まりであり、キャラクターIPを軸としたビジネスモデルが確立された。

1974年米国進出から1982年東証上場

1974年12月、米国ロサンゼルスに子会社Sanrio Film Corporation of Americaを設立し、映画製作・配給に進出。その後1989年にSanrio, Inc.に吸収合併された。1976年5月にはサンノゼにSanrio, Inc.を設立し、米国でのキャラクター商品の輸入販売を開始。海外展開を本格化させる。1982年4月、当社株式は東京証券取引所市場第二部に上場。1984年1月には第一部に指定替えされ、株式市場での認知度が高まった。

1983年欧州子会社設立から1990年テーマパーク開業

1983年4月、西独ハンブルクに子会社Sanrio GmbHを設立し、欧州市場に進出。1987年2月にはブラジル子会社を設立し南米にも拠点を構えた。同年11月、複合文化施設「サンリオピューロランド」の運営会社を設立し、1990年12月に東京都多摩市で開業。1988年10月には大分県に「ハーモニーランド」の運営会社に出資し、1991年4月に開業した。テーマパーク事業は、キャラクターを体験型コンテンツとして提供する新たな収益源となった。

1992年台湾子会社設立に始まるアジア展開

1992年5月、台北に子会社三麗鴎有限公司を設立(後に三麗鴎股イ分有限公司に改組)。1994年4月には香港、1998年7月には韓国に現地法人を設立し、東アジアでの事業基盤を固めた。2001年1月には香港にSanrio Wave Hong Kong Co., Ltd.を設立し、キャラクター関連のデジタルコンテンツ事業を強化。これらの拠点は、その後のアジア市場でのライセンス収入拡大につながった。

2000年株式単元引き下げと中国現地法人の設立

2000年8月、株式の売買単位を1,000株から100株に引き下げ、投資家層の拡大を図った。2003年1月、中国上海市に子会社三麗鴎(上海)国際貿易有限公司を設立。同社は商品製造の強化と国内外への供給充実、中国国内での販売体制確立を目的とした。これにより、中国市場でのライセンス事業の基盤が整い、後の急成長の原動力となった。

年表27件を開く

1960年代

  • 1960年8月創業現名誉会長 辻信太郎が株式会社山梨シルクセンターを設立し、愛と友情を育てる贈り物用品(ソーシャル・コミュニケーション・ギフト商品)の商品企画及び販売業務を開始いたしました。
  • 1967年12月贈り物用の小型絵本「ギフトブック」シリーズを発刊し、出版物の企画及び販売業務を開始いたしました。
  • 1969年12月グリーティングカードの企画販売業務を開始いたしました。

1970年代

  • 1972年10月M&A関連会社の事業を統合するため、サンリオ電機工業株式会社と合併いたしました。
  • 1973年4月社名を株式会社サンリオと改称いたしました。
  • 1973年10月M&Aグリーティングカード事業を統合するため、サンリオグリーティング株式会社と合併いたしました。
  • 1974年2月自社開発によるキャラクター(動物、人間等の図柄)を使用したソーシャル・コミュニケーション・ギフト商品を発売いたしました。
  • 1974年12月M&A米国ロサンゼルスに子会社Sanrio Film Corporation of America(1989年9月、Sanrio, Inc. に吸収合併)を設立し、米国内での映画製作、配給業務を開始いたしました。
  • 1976年4月自社開発デザイン・キャラクターを他社製品に使用させる、キャラクターの使用許諾提携業務を開始いたしました。
  • 1976年5月米国サンノゼに子会社Sanrio, Inc. (現・連結子会社)を設立し、米国内で当社ソーシャル・コミュニケーション・ギフト商品の輸入販売を開始いたしました。

1980年代

  • 1982年4月上場当社株式が東京証券取引所市場第二部に上場されました。
  • 1983年4月西独ハンブルク市に子会社Sanrio GmbH(現・連結子会社)を設立し、欧州における当社ソーシャル・コミュニケーション・ギフト商品の輸入販売を開始いたしました。
  • 1984年1月当社株式が東京証券取引所市場第一部に指定替されました。
  • 1984年2月株式会社ココロ(現・連結子会社)を設立いたしました。
  • 1987年1月東京都品川区大崎のTOC大崎ビルディングに本社を移転いたしました。
  • 1987年2月ブラジルサンパウロに子会社Sanrio do Brasil Comercio e Representacoes Ltda.(現・連結子会社)を設立し、ブラジル国内での著作権管理業務を開始いたしました。
  • 1987年11月創業複合文化施設「サンリオピューロランド」(東京都多摩市)の運営会社、株式会社サンリオ・コミュニケーション・ワールド(1999年8月株式会社サンリオピューロランドに社名変更。2010年3月に清算)を設立いたしました。
  • 1988年10月創業大型文化施設「ハーモニーランド」(大分県速見郡日出町)の運営管理会社、株式会社ハーモニーランド(2010年3月に清算)の設立に出資いたしました。
  • 1989年10月商号変更第29回定時株主総会において、事業年度を毎年4月1日から翌年3月31日に変更することが決議されました。

1990年代

  • 1990年12月東京都多摩市に「サンリオピューロランド」をオープンいたしました。
  • 1991年4月大分県速見郡日出町に「ハーモニーランド」をオープンいたしました。
  • 1992年5月商号変更台北市に子会社三麗鴎有限公司(三麗鴎有限公司は2001年2月1日付で有限会社から株式会社に改組し、名称を三麗鴎股イ分有限公司に変更いたしました。現・連結子会社)を設立いたしました。
  • 1994年4月香港に子会社Sanrio(Hong Kong) Co.,Ltd.(現・連結子会社)を設立いたしました。
  • 1998年7月大韓民国に子会社Sanrio Korea Co.,Ltd.(現・連結子会社)を設立いたしました。

2000年代

  • 2000年8月株式の単位を1,000株より100株に引き下げ、合わせて東京証券取引所における売買単位も100株単位となりました。
  • 2001年1月香港に子会社Sanrio Wave Hong Kong Co.,Ltd.(現・連結子会社)を設立いたしました。
  • 2003年1月中国における商品製造の強化、国内外への商品供給を充実させるため、また、中国における販売体制の確立のため、上海市に子会社三麗鴎(上海)国際貿易有限公司(現・連結子会社)を設立いたしました。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    業績変動の抑制と安定化

    欧米での話題性向上や映像投資、ファンのエンゲージメント強化、IPプラットフォーム構築により業績変動の小さい事業体制を確立する。

  2. 02

    グローバルでのEvergreen IP化

    大型周年イベントへの投資、グローバルプラットフォーマー連携、ブランディング監修強化、現地デザイン強化により、ブームに左右されない持続的ブランド価値を創出する。

  3. 03

    グローバル成長基盤の構築

    北米・中国等の事業拡大、新規市場開拓、グローバルマネジメント体制の構築、人的基盤の構築、攻めの財務・ガバナンスを進める。

  4. 04

    IPポートフォリオ拡充とマネタイズ多層化

    グッズ中心から映像・ゲーム・教育等への価値提供拡大、マルチIP展開、二次創作支援、新規IP創造、空白セグメント開拓により収益源を多様化する。

  5. 05

    ダイバーシティ・マネジメントの活用

    グローバルに一体化した情報管理システムとダイバーシティ・マネジメントによるマーケティング体制、連結グループ経営を確立する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で2,157人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は700万円で、9期前と比べて3.2%平均年齢は37.0歳、平均勤続年数は12.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,326
2018年3月1,321
2019年3月72344.119.31,297
2020年3月73744.219.51,276
2021年3月72044.419.71,208
2022年3月75044.720.31,181
2023年3月77144.318.81,217
2024年3月87743.017.01,300
2025年3月94341.014.01,4453,585
2026年3月70037.012.02,1573,611

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率44.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率88.2%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)43.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社16(国内 3 / 海外 13) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
サンリオピューロランド — 東京都多摩市124億円
日本
Sanrio world GINZA (東京都 中央区)他98店2,775百万円
日本
本社 — 東京都 品川区1,735百万円
日本、全社
ハーモニーランド — 大分県速見郡日出町1,400百万円
日本
本社 — ドイツ823百万円
欧州
本社 — 中国615百万円
アジア
本社 — 米国カリフォルニア州トーランス市547百万円
北米
ディストリビューションセンター — 東京都 あきる野市465百万円
日本
本社 — 台湾153百万円
アジア
本社 — 香港146百万円
アジア
ほか4件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    Sanrio,Inc.
    米国、カリフォルニア州、トーランス市
    議決権100.0%
  • 海外
    Sanrio do Brasil Comercio e Representacoes Ltda.
    ブラジル、サンパウロ州、バルエリ市
    議決権100.0%
  • 海外
    Sanrio(Hong Kong)Co.,Ltd.
    香港
    議決権100.0%
  • 海外
    三麗鴎股イ分有限公司
    台湾 台北市
    議決権100.0%
  • 国内
    Sanrio Korea Co.,Ltd.
    大韓民国 ソウル市
    議決権100.0%
  • 海外
    Sanrio GmbH
    ドイツ、シュレースヴィッヒホルシュタイン州
    議決権100.0%
  • 海外
    三麗鴎(上海)国際貿易有限公司
    中国 上海市
    議決権100.0%
  • 海外
    Sanrio Wave Hong Kong Co.,Ltd.
    香港
    議決権95.0%
  • 国内
    ㈱サンリオエンターテイメント
    東京都 多摩市
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ココロ
    東京都 羽村市
    議決権100.0%
  • 海外
    Sanrio UK Finance Ltd.
    英国、ロンドン
    議決権100.0%
  • 海外
    Sanrio Global Ltd.
    英国、ロンドン
    議決権100.0%
残りのグループ会社4社を開く
  • Mister Men Ltd.英国、ロンドン100%
  • THOIP英国、ロンドン100%
  • Sanrio Global Asia Ltd.香港100%
  • SANRIO SOUTHEAST ASIA PTE. LTD.シンガポール100%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,941億円営業利益779億円前期と比べると増収増益で、売上が+34.0%、利益が+50.4%。

売上高
+34.0%
1,941億円
営業利益
+50.4%
779億円
純利益
+30.9%
546億円
営業利益率
40.1%
前期比 +4.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高2,298億円1,941億円
営業利益895億円779億円
純利益638億円546億円
1株あたり配当¥16¥16

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は520億円、営業利益は224億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+156.2%、営業利益は+273.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q21014
2024年1Q2036029.649
2024年2Q2367330.956
2024年3Q2858128.456
2024年4Q27615
2025年2Q62823637.6191
2025年4Q82128234.3226
2026年2Q87739244.7275
2026年4Q1,06438736.4271
2027年1Q52022443.1155

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は742億円から1,941億円へ2.6倍に増えた。直近期の営業利益率は40.1%。売上は5期、純利益は5期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月742196125
2014年3月770202128
2015年3月746185128
2016年3月72513296
2017年3月6277365
2018年3月6026049
2019年3月5915839
2020年3月553332
2021年3月411−17−40
2022年3月5283334
2023年3月72613782
2024年3月1,000283176
2025年3月1,44951853535.7417
2026年3月1,94177979340.1546

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,941億円のうち、営業利益として残るのは779億円40.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は546億円、売上の28.1%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金22.7%440億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金37.2%722億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益40.1%779億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
77.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+36.9pt
40.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+25.7pt
28.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+33.5pt
41.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
23.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
49.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが526億円、投資CFが−209億円で、差し引きのフリーCFは317億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は967億円で、売上の6.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月171−5−97166341
2014年3月174−87−5487417
2015年3月144−78−11966377
2016年3月100−64−19636212
2017年3月7087−61157301
2018年3月3944−8083308
2019年3月49−26−3123293
2020年3月8−36−50−28210
2021年3月−2370−947248
2022年3月5123−9174239
2023年3月115−21−2794321
2024年3月222−35157187679
2025年3月40883−1694911,023
2026年3月526−209−384317967

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は2,347億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,560億円で、自己資本比率は66.4%(業種中央値50.6%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月97449048450.1
2014年3月1,17661955752.4
2015年3月1,22166355854.0
2016年3月1,05854751151.4
2017年3月1,01353148252.2
2018年3月98352745653.4
2019年3月95252442854.7
2020年3月89546443151.5
2021年3月85037347743.7
2022年3月83843840052.1
2023年3月1,00756344455.6
2024年3月1,56164991241.4
2025年3月2,0241,07694852.9
2026年3月2,3471,56078766.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
1,254億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,324億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
112億円
在庫として抱えている分
負債合計
787億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE284社中1位あたり、逆に低いのは配当利回り284社中263位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
41.6%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
40.1%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
66.4%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
34.0%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.2%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,305で、1年前と比べて-14.5%過去52週の値幅のなかでは62%の位置にある。

¥1,305-0.9%1ヶ月+3.7%1年-14.5%時価総額3,333億円
過去52週の値幅
安値¥818.8高値¥1,607

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)29.1倍
PER (会社予想)24.8倍
PBR9.70倍
配当利回り1.23%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+2.89%と上昇しているが、8月21日は前日比-2.12%と下落。8月12日に1191円まで急落した後、8月13-14日に反発したが、再び調整。25日移動平均線(1247.02円)を-5.7%下回っており、弱含み。週足では7月29日の1343円をピークに下落し、8月12日に1191円まで急落。その後は1200円前後で推移。52週高値1625.8円に対しては-27.7%と乖離が大きい。出来高は8月12日に8954万株超と急増し、売り圧力が強かったが、その後は減少。RSIは43.9と中立圏で、方向感は定まらない。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 25/100)

PERは26.31倍と業界平均の17.93倍を大きく上回り、割高感が強い。PBRは8.74倍で平均の1.23倍をはるかに超え、ROEは41.6%と非常に高いが、これは成長期待を反映したもの。配当利回りは1.36%と平均の2.93%を下回り、株主還元は低いものの、利益成長率が高く、今期予想PERは22.3倍とやや低下。高PERが継続するかは業績次第。割高だが、高収益性が一部を正当化。

指標この会社業種平均
PER (実績)29.1倍17.9倍
PER (予想)24.8倍
PBR9.70倍1.24倍
ROE41.6%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

成長の加速が続く一方、評価の適正性や依存度への懸念がある。強気派は中国ライセンス事業の拡大とIP価値のグローバル展開、高い営業利益率と増益基調を評価する。弱気派は中国市場への過度な依存、キャラクター人気の循環リスク、現在のPER約31倍が織り込み済みとみて、減速時の株価下落を警戒する。また、ライセンス収入の持続性や為替変動の影響も争点となる。

プラスに働く材料7
  • 中国ライセンス急拡大

    25/3期売上高1449億円、営業利益率35.75%と高水準で成長継続。

  • IP価値の世界的確立

    ハローキティなどキャラクターが世界で幅広く認知され、ライセンス網拡大。

  • 高収益モデル

    26/3期計画は売上高1941億円、営業利益率40%超とさらなる増益見込み。

  • 2026年3月期の最高益を弾みに拡大2027年3月期影響

    売上高1,941億円、純利益546億円と過去最高。成長が続けば予想PER26.5倍はさらに割安に。

  • キャラクターIPの海外ライセンス拡大2026年下期影響

    売上高は1,000→1,449→1,941億円と3期連続増加。海外ロイヤリティ収入が増えれば純利益546億円を上回る。

  • テーマパークを中心とした集客増通年影響

    営業利益率40.13%(2026年3月期)と超収益構造。入園者数が1%増えると営業利益ベースで約8億円の増益。

  • 訪日インバウンド需要の取り込み継続影響

    売上高1,941億円のうち観光消費が拡大すれば、PER31.25倍の割高感を和らげる需給材料。

マイナスに働く材料7
  • 中国依存のリスク

    中国でのライセンス収入が急成長も、規制や経済減速で収益が変動しやすい。

  • キャラクター人気の循環

    IPビジネスは流行の移り変わりで収益が左右され、将来の人気持続に不確実性。

  • バリュエーション懸念

    PER約31倍と成長を織り込み済みで、減速時は株価調整のリスク。

  • キャラクター人気のピークアウト懸念不定影響

    PBR10.87倍、PER31.25倍と高評価。人気が低下し純利益が417億円(2025年3月期)へ減れば株価の調整は大きい。

  • 特定ライセンス先への依存継続影響

    大口契約の解約や条件変更があれば、ロイヤリティ収入が減少。営業利益779億円の下振れリスク。

  • 海外事業の為替変動金融政策次第影響

    海外売上高比率が高いため、円高に振れた場合の換算減益が大きい。売上高1,941億円に対し1%の変動で約19億円。

  • 配当利回り1.15%の低さ決算発表後影響

    株主還元が薄く、成長株の色が強い。金利上昇時は割高PER31.25倍が嫌気されやすい。

次の決算で確かめる点
海外売上比率
海外ライセンス収入の伸びが成長の鍵を握るため、特に中国依存度を測る指標。
ライセンス収入の伸び率
IPビジネスの根幹であるロイヤリティ収入の持続的成長が収益性を示す。
営業利益率
高収益モデルが維持できているか、ライセンス収入の利益への変換効率を確認。
為替影響
海外売上は為替変動の影響を受け、収益のブレ要因となるため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり16で、前期から+30.2%いまの株価に対する利回りは1.23%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥16
1株あたり
配当利回り
1.23%
いまの株価に対して
配当性向
47.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月553.3
2018年3月4−31.1111.8
2019年3月2−45.571.0
2020年3月216.5170.4
2022年3月1−54.140.9
2023年3月2117.855.1
2024年3月488.816.2
2025年3月11140.948.8
2026年3月1430.247.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥16

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ250,544人。区分でいちばん多いのは個人・その他34.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が40.1%を占め、残る59.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他34.130.827.424.823.734.4
外国法人12.113.016.922.831.322.5
金融機関31.333.433.633.122.821.5
事業法人21.721.120.217.417.318.6
自己株式9.69.59.57.57.15.1
証券会社0.81.71.91.94.92.9
外国人個人0.00.00.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)9.13
02清川商事株式会社7.72
03株式会社バンダイナムコホールディングス4.35
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.31
05光南商事株式会社3.07
06辻 友子2.01
07日本生命保険相互会社1.59
08富国生命保険相互会社1.41
09第一生命保険株式会社1.19
10JP MORGAN CHASE BANK 385642(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.07

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近8
  • 2026-08-05
    JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    5.09%
    -0.10pt
  • 2026-07-21
    JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    2.20%
  • 2026-07-03
    JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    2.20%
  • 2026-06-18
    JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    2.24%
    -0.01pt
  • 2026-06-05
    ブラックロック・ジャパン株式会社
    新規の大量保有報告
    1.42%
    -0.07pt
  • 2026-06-03
    JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    2.25%
  • 2026-05-14
    清川商事株式会社
    新規の大量保有報告
    7.72%
  • 2026-04-20
    JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    2.24%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−68%、1株純資産は14期で−77%。直近期のROEは41.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月14255329.229.564.1
2014年3月14569923.224.050.1
2015年3月14775720.121.990.3
2016年3月11264116.019.6120.8
2017年3月7662312.126.853.3
2018年3月586199.433.3111.8
2019年3月466147.457.871.0
2020年3月11830.4634.4170.4
2021年3月−16154−9.5
2022年3月3368.559.040.9
2023年3月74616.458.655.1
2024年3月155529.241.716.2
2025年3月359048.638.948.8
2026年3月4512841.621.647.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

16名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は16名。2026/3期の役員報酬は総額478百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約10倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
辻朋邦代表取締役社長372,488,000
中塚亘専務取締役 専務執行役員 経営戦略本部担当 グローバル総括本部担当 ブランド管理本部担当43103,000
大塚泰之専務取締役 専務執行役員 営業本部担当 グローバル物販本部担当53103,000
笹本裕取締役61
山中雅恵取締役62
鴨田視寿子取締役46
奥村信一取締役(常勤監査等委員)56
大橋一生取締役(監査等委員)72
森川紀代取締役(監査等委員)56
辻友子常務執行役員
松本成一郎常務執行役員
三好加奈子常務執行役員
残りの役員4名を開く
氏名役職年齢
福田英司常務執行役員
山下達也常務執行役員
濵﨑皓介常務執行役員
猪山雄央50

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6299210941169
社外取締役651519
取締役(社内)11201313
監査役1333

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,013字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、株式会社サンリオ(当社)、子会社22社及び関連会社1社により構成されており、主にキャラクターの使用許諾業務、ギフト商品の企画・販売、テーマパーク事業等を営んでおります。キャラクターの使用許諾業務の主な内容は、商品化権の許諾・管理です。ギフト商品の企画・販売の主な内容は、ギフト商品、グリーティングカード及び出版物の企画・販売や、ビデオソフトの製作・販売です。テーマパーク事業の主な内容は、テーマパークの運営、ミュージカル等の企画・公演です。その他事業の主な内容は、ロボットの販売・賃貸、自動車等の賃貸、損害保険代理業務等です。 事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置づけ並びにセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、次の区分は、セグメント情報の区分と同一であります。 報告セグメント区分   主要な会社   主な事業 日本   当社   ギフト商品の企画・販売、商品化権の許諾・管理 ㈱サンリオエンターテイメント※   テーマパークの運営 ㈱ココロ※   ロボットの販売・賃貸 ㈱サンリオエンタープライズ※※㈱サンリオ音楽出版社※※   損害保険代理業務等 ㈱Gugenka※※CS-REPO LABO INC.※※   XR等を活用したデジタルグッズ制作・販売等 欧州   Sanrio GmbH※Sanrio Global Ltd.※Mister Men Ltd.※THOIP※   ギフト商品の企画・販売、商品化権の許諾・管理 北米   Sanrio,Inc.※   ギフト商品の企画・販売、商品化権の許諾・管理 南米   Sanrio do Brasil Comercioe Representacoes Ltda.※   ギフト商品の企画・販売、商品化権の許諾・管理 アジア   三麗鴎股イ分有限公司※Sanrio(Hong Kong)Co., Ltd.※Sanrio Korea Co., Ltd.※Sanrio Wave Hong Kong Co., Ltd.※三麗鴎(上海)国際貿易有限公司※Sanrio Global Asia Ltd.※SANRIO SOUTHEAST ASIA PTE. LTD.※三麗鴎遠東(深圳)貿易有限公司※※   ギフト商品の企画・販売、商品化権の許諾・管理 (注)※連結子会社 ※※非連結子会社
経営方針・対処すべき課題2,671字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) サンリオの経営の基本方針 当社はホームページにおいて、企業理念を下記のとおり公表しております。 (2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① ボラティリティ(業績の変動性)が高いことへの対応 当社グループはこれまで、『ハローキティ』をはじめとしたキャラクターをブランドとして育て、他社にライセンスし、また、ギフト商品の企画・製造・販売を行うことで利益を獲得し事業を拡大してまいりました。その主たる収益獲得の要因は商品化権ビジネス、いわゆるプロダクトライセンスであり、『ハローキティ』を中心とするものでした。また、2015年3月期から2021年3月期まで7期連続で営業減益となるなど、過去の歴史において業績のアップダウンを繰り返してきました。その大きな要因の一つが、欧州・米州におけるプロダクトライセンスと、『ハローキティ』中心のビジネス展開に偏ったことであったと考えております。 しかしながら、2022年3月期以降は複数キャラクター展開が奏功し業績がV字回復し、2026年3月期におきましては、3期連続で過去最高の営業利益を更新するなど大きな飛躍を遂げることができました。今後も成長を止めることなく、ボラティリティ(業績の変動性)の小さい事業体制を確立することを経営課題として認識しております。 業績を安定化させるには、欧米での話題性を高めること、成長をストック化させていくこと、キャラクターをはじめとするIPの属性の幅を広げていくことが必要だと考えています。欧米での話題性を高めるために映像等の投資を行ってまいります。成長をストック化させていくためにファンのエンゲージメントを高めロイヤリティを向上するための取り組みを実施してまいります。IPの属性の幅を広げるために従来以上に機能を強化し、他社IPやクリエイターを巻き込み、IPプラットフォームを構築してまいります。 ② マーケティング・営業戦略の見直しによるグローバルでEvergreenなIP化 当社グループが今後長期安定成長を図る上では、IPが外的要因に依拠したブームに左右されることから脱却し、当社IPの“ブランディングを変える”ことが重要と認識しております。特に海外ではボラティリティに耐える基盤がなかったことから、マーケティング・営業戦略を見直し、グローバルでEvergreenなIP化を実現してまいりたいと考えております。当社のIPが外的要因のブームに左右されない、市場の中で常に認知や好意度が新鮮で維持され続ける状態を創ることを通じて市場の環境変化に耐える持続的なブランド価値を有するIPの育成に注力してまいりたいと考えております。“ブランディングを変える”取り組みとして、大型周年イベントなどの「グローバルコンテンツへの投資」や、動画配信チャンネルとの取り組みとして「グローバルプラットフォーマーとの連携」、グローバルのキャラクター横断マーケティングなどの「グローバル規模でのブランディング監修の強化」、海外各地域のニーズを起点とした「現地デザイン/現地クリエイティブの強化」を中心とする施策を実行してまいります。 ③ グローバル成長基盤の構築 当社グループが今後長期安定成長を図る上では、北米地域や中国を中心としたアジア地域のさらなる事業拡大、現地マネジメントの強化、欧州市場の再成長、そしてインド、東南アジア、アフリカなどの新規市場の開拓を実行していくことが求められます。海外展開の強化には、グローバルな視点によるマネジメント体制の構築、市場の変化に対応し当社の経営資本を適切にアロケートできる財務戦略及びグループガバナンスの確立が不可欠と考えております。 また、海外戦略の遂行を支えていく上で、「グローバル人材」「クリエイティブ人材」の創出といった「人的基盤の構築」、さらに、海外におけるM&Aや資本提携を含む非連続投資、またその投資を適正に測る仕組みをグローバルに導入し、当社に不足しているリソースを積極的に具備していく「攻めの財務とガバナンス」という大きな2つの成長基盤を構築することを課題として認識しております。 ④ IPポートフォリオ拡充とマネタイズ多層化 当社グループでは、業績のボラティリティの主因を「海外におけるキティ構成比の高さ」「グッズ中心」という「価値提供の狭さ」にあると分析しており、ボラティリティの小さい長期成長の実現には、IPポートフォリオ拡充とマネタイズの多層化が不可欠であり、IPの提供価値の幅とマーケット/ターゲットの幅を拡げていく取り組みが必要と考えております。 IPの提供価値の幅を拡げていく取り組みに関しては、これまでの「グッズ中心」から、推し活等の付加価値提供、映像・ゲーム接点でのストーリー型IPの確立、教育・リアル体験等を通じたIP体験の創出といったグッズに依拠しない価値提供へと拡げていくことを考えております。 また、マーケット/ターゲットの幅を拡げていく取り組みに関しては、サンリオキャラクターのマルチIP展開の他、UGX*を活用した創作支援・二次創作関連事業の創出、マーケット起点の新規IP創造、キッズ・男児などの空白セグメントの開拓を進めてまいります。 上記を通じて創造とプロデュースの幅をさらに拡げ、IPポートフォリオとマネタイズの幅を拡げることを考えて取り組んでまいります。 *UGX: User Generated Xの略称:User Generated Content,User Generated intellectual propertyなどの総称 ⑤ ダイバーシティ・マネジメントの活用 当社グループは130の国と地域にキャラクタービジネスを展開しており、今後もさらに地域を拡げていこうと考えております。また、キャラクタービジネスは年齢に関係なくマーケットが拡がっており、ダイバーシティの考えに根差した商品開発と企業との密接な協業が必須となると考えております。一方で、地域・文化・思想で分断された戦略ではグローバルな人材の確保、商品の流れ、流行への迅速な対応が困難となります。そこで、グローバルに一体化した情報管理システムとダイバーシティ・マネジメントによるマーケティング体制と連結グループ経営の確立が必須と認識しております。
事業等のリスク9,101字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) キャラクタービジネスについてのリスク 当社グループの売上高の大半はキャラクターに関連しております。当社グループの業績は、キャラクター及びそれを用いた商品の人気及び需要に依存しており、また、日本における「推し活」をはじめ、当社グループが事 業を展開する各国、各地域における消費者の嗜好及び消費パターンの変化の影響を受けます。当社グループは、日本におけるサンリオショップの展開のほか、IP価値の向上につながるライセンシーやパートナーシップを通してブランディングを行う「価値創造サイクル」等、市場に応じた戦略を通じて世界中の消費者に当社グループのキャラクター及びそれを用いた商品が普及するよう努めていますが、それらの戦略が奏功する保証はありません。 また、当社グループの『ハローキティ』を中心とする少数のキャラクターへの依存度は依然として高く、また、当社グループのキャラクターは、女性に人気が集中していることから、主要キャラクターの人気の低下、女性の間での認知度の低下・購買行動の変化、主要市場における長期的な人口動態等が、当社グループの財務状態や業績に影響を与える可能性があります。 当社グループのキャラクタービジネスは、各事業において競合他社及びその商品・キャラクターとの間で激しい競争に晒されております。当社グループは、他社のキャラクターとのコラボレーション等の戦略も展開し、当社グループのキャラクターの認知度向上を図っておりますが、このような戦略が奏功する保証はありません。さらに、キャラクタービジネスは参入障壁が低く、他社のキャラクターがSNSをはじめとするデジタルメディア等を用いて急速に人気を獲得し、その結果、当社グループのキャラクターの人気が低下する可能性があり、当社グループの財務状態や業績に影響を与える可能性があります。また、当社グループは、キャラクターを用いて新たにゲーム事業、デジタル事業及びエンターテイメントと教育をかけあわせたエデュテイメント事業にも進出しております。これらの事業における競争は激しく、競争環境も異なるため、当社グループが成功を収められる保証はなく、外部への委託費用を含めた開発等に係る費用及び投資を回収できず、当社グループの財務状態や業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 市場リスク 当社グループは、グローバルに事業展開していることから、当社グループのキャラクターを用いた商品を製 造・販売している各国、各地域の経済状況の影響を受けます。顧客にとって当社グループのキャラクターを用いた商品は、日常生活において必ずしも必要不可欠のものではないので、景気低迷やインフレーション等の消費者の可処分所得に影響を及ぼす経済状況の変化等、様々な市場の影響を受けて売上高が変動することがあります。 また、当社の日本における物販事業や国内ライセンス事業の成長は、円安等を背景としたインバウンド需要の拡大が貢献していますが、このようなインバウンド需要の拡大傾向が続く保証はありません。加えて、燃料費や原材料費、人件費の高騰等の経済状況の変化が、当社グループのキャラクターを用いた商品の製造又は運搬等に係るコストの増加をもたらすことにより、当社グループの財務状態や業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 経営戦略及び経営計画についてのリスク 当社グループは、2024年5月に2027年3月期までの3年間の経営戦略及び経営計画を定めた中期経営計画を策定し、これに基づき各種施策を実行し、企業価値向上に取り組んでおります。 しかしながら、当該中期経営計画の前提とした経済や市場の状況の変化、当社グループが所期したコストコントロールや効率性の未達成、他社の動向等当社グループがコントロールできない事象の発生、その他本「事業等のリスク」に記載された事項を含むリスク要因の発生等により、当社グループがこれらの施策を実行できない可能性や、計画を達成できない可能性があり、また、当社グループが当該中期経営計画とは異なる内容で事業戦略の調整等を行う可能性があります。 (4) 新キャラクター開発力及び人材の確保等事業リスク 当社グループは、キャラクターの開発、育成にあたって、短期の爆発的な人気を追うことよりも、長期的に安定した人気を得る方針で、経営を行っております。また、当社グループは、常に新キャラクターの開発のための努力を重ねるとともに、既存キャラクターへの投資や各国、各地域の趣向に合わせたキャラクターのローカル化、ゲーム等の従前とは異なるデジタル媒体でのストーリー型IPの創出にも力を入れております。しかしながら、これらの施策が成功するとは限らず、また、各キャラクターの人気には移り変わりがあり、それに伴い既存キャラクターの人気を維持できない、又は新キャラクターの人気を獲得することができない可能性があり、そのことにより当社グループの財務状態や業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループのキャラクター開発は、原則として当社グループの社員が担当しております。そして、開発されたキャラクターは、当社グループ各部門の協力を得て市場に出ることとなります。この場合、著作権は全て当社グループに帰属します。当社グループは、キャラクター開発部門をはじめとする重要な人材の安定的な雇用に向けて、各種のインセンティブを付与する等万全を期しておりますが、雇用を長期に亘って持続できるとは限りません。また、特に海外における賃金上昇等に伴い、キャラクター開発に係る人材をはじめとする人材等の獲得競争は国内外で激しさを増しており、当社グループは優秀な人材を獲得し、雇用を持続することができない可能性があります。それらにより、当社グループのキャラクター開発力が低下する可能性があります。また、当社グループにおける豊富な経験やノウハウを有する従業員が他社に移籍することにより、他社との開発競争に不利な影響を及ぼす可能性があります。 (5) 海外事業展開についてのリスク 当社グループは、グローバルに事業を展開しているため、当社グループの各事業は、その事業を展開する各国、各地域における地政学リスクの影響を受けることに加え、商慣習、言語、文化等の違い、法規制若しくは輸出入規制等様々なリスクがあります。当社グループは、その成長戦略の一環として、特に中国及び北米において事業の拡大を目指しておりますが、当社グループのそのような戦略が成功を収める保証はありません。中国においては、アリババグループのアリフィッシュに当社グループのキャラクターにおける商品の製造・販売に関する独占的ライセンス権を付与しておりますが、事業拡大が成功する保証はなく、また、中国における景気減速や競争の激化、台湾・南シナ海における緊張関係の激化、輸出入規制等により、当社グループの中国における売上が減少する可能性があります。北米においては、専門店や量販店、ディスカウントストアにおいて商品を販売するライセンシーとパートナー関係を構築して、キャラクターの認知度向上を目指しております。しかしながら、当社グループのキャラクターを用いた商品がそれらの店舗において販売されず、また、ライセンシーと当該商品の販売を維持・拡大するために必要な関係性を維持できない等の可能性があります。これらのリスクが顕在化した場合には、当社グループの財務状態や業績に影響を与える可能性があります。 (6) 為替リスク 当社グループは、2026年3月期の物販事業における商品の製造の9割程度を中国を中心とした海外に委託しております。一方、当社グループの2026年3月期の海外売上高比率は約4割であり、売上総利益の3割程度が海外地域で発生しております。そのほとんどは海外子会社におけるライセンス事業によるもので、その海外子会社の連結決算過程、またその他本社の外貨建て収支計上において為替変動の影響を受けております。このため外貨収支予測をして債権債務のポジション調整をしておりますが、これにより為替リスクを完全に回避できるとは限らず、また連結財務諸表の作成にあたって適用される為替換算レートにより、海外連結子会社の売上高、売上原価、販売費及び一般管理費等連結財務諸表の各項目について、換算上の影響が生じます。また、円高が進行した場合、インバウンド需要が減退し、日本における物販事業や国内ライセンス事業の売上高に悪影響を及ぼす可能性があります。これらによって、当社グループの財務状態や業績に影響を与える可能性があります。 (7) 需要予測及び季節性についてのリスク 当社グループ及びそのライセンシーは、消費者の需要に応じた適切な商品の供給を実現するために必要な在庫を予測する必要があります。特に、例年年末商戦前の10月から12月にかけては、当社グループのキャラクターを用いた商品の販売量が増加しますが、これに対応するために商品の製造又は購入に運転資本が必要となり、需要に見合った供給を確保するために正確な需要の予測が必要となります。そのような需要の予測に失敗した場合、潜在的な販売機会の喪失や過大な在庫によって当社グループの利益を減少させるなど、当社グループの財務状態や業績に影響を及ぼす可能性があります。また、このような時期に、テロ等の個人の消費行動に影響を与える事態が生じた場合や、ストライキ等の商品の製造・輸送に影響を与える事態が発生した場合には、当社グループの財務状態や業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 災害、事故等テーマパークについてのリスク 当社グループは、国内2箇所でテーマパークを営業しており、テーマパーク事業の営業利益はこれらのテーマパークが担っています。人口減少や高齢化、インバウンド観光客の減少等による来場者数の減少のほか、各テーマパークにおいて地震等の災害による休園や、アクセスに用いられる公共交通機関の運休、屋外テーマパークであるハーモニーランドにおいては悪天候や猛暑といった事態が発生した場合には、テーマパークにおける売上が減少し、当社グループの財務状態や業績に影響を及ぼす可能性があります。 テーマパークは当社グループのキャラクター及びブランドを発展させるための消費者とのタッチポイントとしても重要であり、当社グループは、テーマパークの安全性を慎重に維持・管理しておりますが、災害や事故、食品の安全や品質に関する問題による人身への被害が起こる可能性があります。当社グループは、施設における耐震性確保等安全管理には万全を期しておりますが、予測不能な事態に対しては対応できるとは限りません。これらの事象がメディアの注目を集めたり、ソーシャルメディアで取り上げられた場合には、当社グループのブランドやレピュテーションが毀損するとともに、来場者数の減少等を通じて、当社グループの財務状態や業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 不良品発生リスク 競合他社との価格競争に対抗すべく商品調達コストの削減をめざして、当社グループは、国内のみならず、中国を中心とした海外メーカーにも商品の製造を委託しております。各メーカーに対しては、当社グループ指定の品質基準に従って製造・検品を行い、且つ商品部を通しての安全性や品質向上に向けて最善の注意をいたしております。しかし、不測の品質上の問題が発生した場合には、製造物責任等を負う可能性があり、リコールや交換等のための費用や負担、ブランド力やレピュテーションの低下等の影響による売上高の減少、行政機関による監督上の措置、安全性や品質テストの追加等、競合他社より競争上不利な立場に置かれることなどにより、当社グループの財務状態や業績に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 知的財産権についてのリスク 当社グループにとって、キャラクターに係る著作権や商標権等の知的財産権は極めて重要です。当社グループは、競業他社と差別化を図り優位性を保つため、知的財産権の確保及び保護のための体制を整備しております。しかしながら、知的財産権の保護期間の経過や、第三者から知的財産権の侵害を受ける可能性は排除できません。特に、第三者の模倣品によって正規品の販売機会を喪失したり、模倣品が正規品と誤認されることで、当社グループのブランド及びレピュテーションが毀損されるおそれもあります。当社グループは、第三者による知的財産権侵害への対策を強化していますが、これには多額の費用を要し、また、そのような対策が奏功する保証はありません。これらによって、当社グループの財務状態や業績に影響を与える可能性があります。 また、当社グループは、第三者の知的財産権に対する侵害を防止するよう努めておりますが、第三者から知的財産権の侵害を理由とする訴訟が提起され又はクレームを受ける可能性は否定できず、そのような場合には防御に多大なコストがかかり、また、キャラクターの使用の差止めや不利なライセンス契約の締結のほか、多額の賠償責任やレピュテーションへの悪影響のおそれもあり、当社グループの財務状態や業績に影響を与える可能性があります。 (11) ブランド等についてのリスク 当社グループは、そのブランド及びレピュテーションを維持し強化することが、顧客の維持・獲得や人材の確保にあたって重要であると考えております。しかしながら、当社グループのブランド及びレピュテーションは、顧客との紛争やマネジメント・従業員・コラボレーション先の行為等により毀損される可能性があるのに加え、ソーシャルメディアにより当社グループに関する否定的な見解が広範囲に広まるリスクがあり、一度毀損されたブランド及びレピュテーションの回復には多大な費用及び時間を要します。また、当社グループの事業においては、キャラクターのイメージが特に重要ですが、これらの結果、当社グループのブランドやレピュテーションのみならず、キャラクターのイメージが毀損する可能性もあります。これらの場合、価格競争力、新規顧客の獲得や既存顧客の維持、パートナー関係の維持・構築、人材の確保等に支障をきたすなど、当社グループの財務状態や業績に影響を与える可能性があります。 (12) 感染症等による偶発的リスクについて 当社グループでは、日本全国に店舗、東京都あきる野市に物流拠点、そして、東京都多摩市と大分県にテーマパーク、海外各地にも拠点となる子会社が存在しているほか、販売先、ライセンス契約先、そのお取引先についても、日本全国及び海外に広がっております。そのため、大地震や豪雨、竜巻等の自然災害や疫病が想定を超えて発生した場合、人的被害、設備の損壊、電力・水・ガス等の供給停止、交通や通信の停止、サプライチェーンの被害等により、取引先への商品・製品の出荷遅延や停止等、また取引先の一時的な営業停止等により、当社グループの財務状態や業績に影響を及ぼす可能性があります。また、取引国間での紛争の発生や、天候不順や自然災害の発生、世界中に感染が拡大した新型コロナウイルス感染症のような新種の疫病発生に伴い、政府による行動制限や社会的な混乱、心理的要因により、消費者の消費行動や購買内容に重大な変化が生じた場合、当社グループの財務状態や業績に影響を及ぼす可能性があります。さらに、それらの影響による将来の収益見込の悪化等により固定資産の減損等が発生し、当社グループの財務状態や業績に影響を及ぼす可能性があります。 (13) M&Aリスク 当社グループは、当社グループのビジネスを補完・拡大し、更なる事業成長を遂げるために、M&Aや提携等を実施する可能性があります。M&Aや提携等の実施に際しては、その過程で様々な費用が生じますが、M&Aや提携等が成立する保証はなく、成立したとしても実施後のビジネスの統合が成功裏に達成される保証はありません。M&Aや提携等の成立後に想定外の問題が発見されたり、当初想定していた収益水準を達成できない可能性もあります。これらの場合には、当社グループの財務状態や業績に影響を及ぼす可能性があります。 (14) 固定資産の減損についてのリスク 当社グループでは、事業の用に供する設備や不動産をはじめとする様々な有形固定資産及び無形固定資産を所有しております。今後減損の兆候が認められ、固定資産の減損損失の計上が必要となった場合には、当社グループの財務状態や業績に影響を及ぼす可能性があります。 (15) ライセンシーその他の第三者との関係についてのリスク 当社グループは、ライセンス契約に基づきライセンシーから受領するロイヤリティが、その収益の重要な部分を占めております。もっとも、当社グループはライセンシーによる商品のマーケティングや販売量をコントロールする権利を限られた範囲でしか有していません。そのため、ライセンシーが商品開発を積極的に行わず、また、開発した商品のマーケティングや販売を十分に行わない可能性があります。また、ライセンシーによるライセンス契約への違反等により、当社グループが受領するロイヤリティが減少する可能性もあります。これらの場合には、当社グループの財務状態や業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループはゲーム事業を開始するなどデジタル分野へ進出していますが、ゲーム等の開発及び配信において、コンテンツ制作者やスタジオ、外部クリエイター等の第三者に依存しております。これらの第三者が当社グループの業務を継続せず若しくは減少させた場合又は当社グループに不利な条件を要求した場合、当社グループの財務状態や業績に影響を及ぼす可能性があります。 さらに、当社グループ及びそのライセンシーの販売する商品の製造・輸送が、経済的、政治的又はその他の要因により妨げられたり、遅延したりした場合、代替供給源が確保されるまでの間、当社グループの事業に悪影響が及ぶ可能性があります。また、当社グループの物販事業は、その販売する商品の全ての製造を第三者に委託しており、特に中国を中心として海外に8割程度の商品の製造を委託しておりますが、当社グループが製造委託先の変更を余儀なくされた場合、従前と同様の品質及び安全性を確保できるとは限りません。製造委託先が商品の安全性等に係る当社グループのポリシーに従わない場合、当社グループのブランド及びレピュテーションに影響を及ぼし、当社グループの財務状態や業績に影響を及ぼす可能性があります。 (16) 情報セキュリティ・技術インフラについてのリスク 当社グループでは、当社グループが保有する個人情報、顧客情報その他の機密情報の流出を防ぐため情報管理を徹底し、適切な情報セキュリティ対策を講じております。しかしながら、外部からのサイバー攻撃や不正アクセス等によってシステムダウンや情報流出等の事態が発生した場合には、個人情報保護法等の法令への違反、規制当局による制裁その他の措置、レピュテーションの毀損や顧客喪失のほか、復旧コストや損害賠償等の多額の費用負担が発生する可能性があります。また、当社グループの技術インフラに、人為的又はソフトウェア上のエラー等により障害が発生した場合には、当社グループの売上高の減少、法的責任の発生、レピュテーションの毀損、顧客満足度の低下等につながる可能性があり、これらの結果、当社グループの財務状態や業績に影響を与える可能性があります。 (17) 法規制及び訴訟リスク 当社グループが展開する各事業は、国内外で様々な法規制の適用を受けております。当社グループは、関連法令等の遵守に努めておりますが、これらの法令等に違反した場合には罰則、事業の停止、損害賠償請求訴訟その他の法的手段への対応を余儀なくされる可能性があります。また、当社グループは、事業の遂行上、訴訟や係争に巻き込まれる可能性もあります。その場合、対応に時間や人材を割く必要が生じるほか、多額の費用等が必要となったり、当社グループのレピュテーションを毀損したり、多額の損害賠償や事業運営方法の変更を余儀なくされる可能性もあるなど、当社グループの財務状態や業績に影響を及ぼす可能性があります。 (18) KPIについてのリスク 当社グループは、当社グループのキャラクターの人気や顧客のキャラクターとの接点を示すサンリオ時間等の指標を利用して、当社グループの成長のトレンドや業績を評価し、経営判断を行っております。かかる指標は、当社グループが合理的と考える方法により独自に算定したものであり、独立した第三者による監査等の対象にはなっておらず、不適切又は不十分である可能性があり、また、他社の類似指標との比較可能性があるとは限りません。また、当社グループは、市場における地位及び獲得可能な最大市場規模等を算出する目的で第三者が提供する市場データを利用していますが、かかるデータは第三者の調査に基づくものであり、不正確又は最新でない可能性があります。 (19) 内部統制についてのリスク 当社グループは、財務報告の適切性及び信頼性の確保のために、内部統制システムの適切な整備・運用を徹底しておりますが、当該内部統制システムのもとでも、当社グループの財務報告に重大な欠陥が発見される可能性は否定できず、また、将来にわたって常に有効な内部統制システムを構築及び運用できる保証はありません。更に、内部統制システムに本質的に内在する固有の限界があるため、今後、当社グループの財務報告に係る内部統制システムが有効に機能しなかった場合や財務報告に係る内部統制システムに重大な不備が発生した場合には、当社グループのレピュテーションや財務報告の信頼性に影響が及ぶ可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,677字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 当連結会計年度末の総資産は2,346億円で、前期末比322億円増加しました。資産の部の主な増加項目は現金及び預金64億円、売掛金27億円、商品及び製品39億円、未収入金20億円、流動資産のその他13億円、建物及び構築物(純額)20億円、工具、器具及び備品(純額)13億円、無形固定資産30億円、投資有価証券9億円、差入保証金9億円、退職給付に係る資産59億円、投資その他の資産のその他18億円です。 負債の部は787億円で前期末比160億円減少しました。主な増加項目は未払金21億円、未払法人税等22億円、契約負債6億円、賞与引当金7億円、長期未払金19億円、繰延税金負債31億円です。主な減少項目は支払手形及び買掛金9億円、転換社債型新株予約権付社債210億円、長短借入金及び社債(1年内償還予定社債を含む)52億円です。 純資産の部は1,559億円で前期末比483億円増加しました。主な増加項目は、転換社債型新株予約権付社債の権利行使などに伴い増加した資本剰余金126億円、利益剰余金391億円、為替換算調整勘定21億円、退職給付に係る調整累計額26億円、主な減少項目は自己株式70億円、その他有価証券評価差額金7億円です。 自己資本比率は66.4%で前期末比13.5ポイント上昇しました。 ② 経営成績の状況 (当社元常務取締役による不適切な報酬受給事案に関する当社の対応について) 当社は、2026年5月29日付の「当社常務取締役の不適切な報酬受給の疑いに関する特別調査委員会の調査報告書の受領および今後の当社の対応について」で公表いたしましたとおり、特別調査委員会の調査により、当社の元常務取締役が当社の指名・報酬諮問委員会により決定された報酬とは別に、複数年度にわたり、CEOを兼任していた米国子会社(Sanrio,Inc.)から経済的利益を受領していたこと(以下、「本事案」)が判明いたしました。それらの経済的利益の総額はUS$1,682,018(252,302,700円、1US$=150円にて換算)と確認されました。また、これらの給付に際しては、当該米国子会社において求められる取締役会又は報酬委員会による正式な承認手続が十分に履行されず、米国子会社の経営幹部による非公式な協議等に基づき実施され、当社に対する事前承認取得又は体系的な報告も行われておりませんでした。 なお、米国子会社及びその他子会社において、他に類似する事象は特段検出されなかったことを確認しております。 業績への影響につきましては、当該取締役に給付された上記金額は、給付が為されたそれぞれの事業年度において当該米国子会社の費用として計上済みで、当社連結業績や当該米国子会社の業績に虚偽は確認されておりません。2027年3月期においては、本事案に係る調査費用等は発生するものの、その影響は軽微となる見通しです。 本事案を受けた当社の対応といたしましては、まずは、今般の特別調査委員会の調査結果に基づき、当該取締役の報酬金額について過年度の有価証券報告書の「役員ごとの連結報酬等の総額」の項目に追記すべき金額の集計・精査が完了次第、速やかに同項目の訂正にかかる有価証券報告書の訂正報告書を提出いたします。また、当該取締役の辞任に加え、本事案の発生を厳粛に受け止め、代表取締役社長および専務取締役の報酬を一部返納いたします。 さらには、特別調査委員会による事実関係の特定、原因分析および提言等を真摯に受け止め、グループ全体のガバナンス強化に向けて再発防止策を策定し、順次実行いたします。詳細は前述の2026年5月29日の当社公表内容をご参照ください。 本事案にかかり、株主・投資家の皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことをあらためて深くお詫び申し上げます。本事案を真摯に受け止め、信頼回復に向け、グループ全体で再発防止策の徹底とガバナンス強化に取り組んでまいります。 当連結会計年度において、当社グループは3カ年の中期経営計画「不確実な成長から、安定・永続成長へ」(2025年3月期~2027年3月期)に基づき、主要施策の「マーケティング・営業戦略の見直しによるグローバルでEvergreenなIP化」「グローバル成長基盤の構築」「IPポートフォリオ拡充とマネタイズの多層化」を推し進めてまいりました。また、2025年5月には10年間の長期ビジョン「みんなを笑顔に導く灯台に-Roadmap to a World of Smiles-」を公表し、10年後の時価総額5兆円の達成に向けて様々な施策を講じております。 国内外のライセンス及び物販事業では、当社の様々なキャラクターの人気が継続したことが奏功いたしました。人気上昇中の『ハローキティ』、周年施策で認知度がさらに向上した『クロミ』や『マイメロディ』が売上高を牽引いたしました。また、2026年1月からは30周年のイベントを実施している『ポムポムプリン』が注目を集めております。 なお、サンリオグループ共通の会員サービス「Sanrio+」の会員数は2026年3月末現在で約326万人となりました。 以上の結果、売上高は1,940億円(前期比33.9%増)、営業利益は778億円(同50.3%増)、経常利益は793億円(同48.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は546億円(同30.9%増)となり、いずれも過去最高を更新いたしました。 なお、すべての海外連結子会社の決算期は1月~12月であり、当連結会計年度の対象期間は、2025年1月~12月であります。 セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。 ⅰ 日本:売上高1,135億円(前期比32.1%増)、営業利益538億円(同47.1%増) 1.物販事業・ライセンス事業 物販事業は、2025年11月以降はインバウンド客数が減少したものの国内客が大幅に増加し売上高を押し上げました。特に、新規オープンした東京キャラクターストリート店(2025年11月)、原宿店(同年12月)は、店舗限定商品が人気を博すなど注目を集めました。また、販売スタッフの増員やレジの増設、自動発注システムの精度向上などによる店舗オペレーションの改善が、売上高の拡大に寄与いたしました。 ライセンス事業は、『ハローキティ』の人気が継続するとともに、2025年に周年を迎えた『マイメロディ』や『クロミ』、2026年に周年を迎えた『ポムポムプリン』が牽引し、飲料、外食、消費財、コスメ、アパレルなどの幅広いカテゴリーで売上高を大きく伸ばしました。特にシール人気の高まりを受けて関連商材が注目を集めました。 営業損益については、売上高の大幅増加により大きく伸長いたしました。 2.テーマパーク サンリオピューロランド(東京都多摩市)は、同施設最大の人気アトラクションである「Miracle Gift Parade」を、12月7日に「The Quest of Wonders Parade」として10年ぶりにリニューアルし話題を集めました。「カラフルピューロランド」(1月16日~3月16日)や「PUROSPRINGPARTY」(3月19日~6月2日)などのシーズンイベントが人気を博し、週末だけでなく平日にも多くのお客様にお越しいただき、購買客数・客単価が伸長し売上高を押し上げました。 ハーモニーランド(大分県)は、シーズンイベントの「HARMONYLAND CHOCOLAT×FRUIT」(1月9日~3月18日)や「Harmonyland Flower Fantasy」(3月20日~6月30日)などが集客に寄与するとともに、これらのイベントと連動した限定商品や食事メニューが好調に推移いたしました。 営業損益は、両施設ともに販売費及び一般管理費が増加したものの、売上高の増加により増益となりました。 ⅱ 欧州:売上高115億円(前期比85.4%増)、営業利益8億円(同47.1%減) ライセンス事業は、複数キャラクター戦略の継続やグローバルブランドとの取り組みが奏功したことに加え、アパレル、玩具、美容カテゴリーを筆頭に、ほぼすべてのカテゴリーが伸張し、売上高が大幅に増加いたしました。 営業損益は、連結子会社の決算期相違による連結会社間の調整額14億円を計上したことにより、減益となりました。 ⅲ 北米:売上高275億円(前期比0.4%増)、営業利益97億円(同10.0%増) ライセンス事業は、2025年7月以降、関税政策を中心としたマクロ環境の変化により、不透明な状況が続いておりますが、『ハローキティ』に次ぐキャラクターとして育成中の『クロミ』をハロウィーンイベントでクローズアップし話題を集めるとともに、SNSやYouTubeによる複数キャラクターの露出を継続的に行い、当社キャラクターの認知度向上を図りました。また、デジタルカテゴリーは、主要ゲームタイトルの配信プラットフォームの拡大やコンテンツのアップデート、販売チャネルの増加により、売上高拡大及び認知度向上に貢献いたしました。 ブランド価値向上と顧客接点拡大に向け、プロスポーツリーグのMLB(野球)やNHL(アイスホッケー)、NBA(バスケットボール)などのスポーツイベント、F1アカデミーやカルチャーイベントにも参加いたしました。 営業損益は、売上高の増加により増益となりました。 ⅳ 南米:売上高33億円(前期比84.5%増)、営業利益8億円(同60.4%増) 南米全体では、ライセンス事業において、アパレル、ヘルス&ビューティ、文具、アクセサリー、バッグカテゴリーが好調に推移いたしました。また、50周年の『マイメロディ』や20周年の『クロミ』、『シナモロール』など様々なキャラクターの人気が高まり、大手グローバルライセンシーでの幅広い商品展開に繫がり、売上高を押し上げました。 メキシコは、通学用のバッグが好調のバッグカテゴリーや、10代向けの学用品などが人気を博した文具カテゴリーが好調に推移いたしました。ブラジルは、大手製薬会社とのコラボレーションによりリップクリームがヒットしたヘルス&ビューティーカテゴリー、『クロミ』や『ハローキティ』の人気の高まりを受け、好調のアパレルカテゴリーなどが売上高の増加に貢献いたしました。 営業損益は、売上高の増加に伴い伸長いたしました。 ⅴ アジア:売上高380億円(前期比62.6%増)、営業利益162億円(同140.4%増) 中国は、ライセンス事業において、トイ&ホビーやアパレル・アクセサリー、企業特販カテゴリーが好調に推移いたしました。複数キャラクター戦略が奏功し、『ハローキティ』だけでなく、『クロミ』や『マイスウィートピアノ』などの様々なキャラクターも人気を博しました。物販事業は、上海や北京などの大都市を中心に新店舗をオープンするとともに、地域限定商品の展開が話題を集め、売上高が大幅に増加いたしました。 韓国は、ライセンス事業において、『ハローキティ』や『ポチャッコ』が注目を集め、ヘルス&ビューティ、企業特販、玩具カテゴリーが好調に推移いたしました。 台湾は、ライセンス事業において、ヘルス&ビューティ、アパレルカテゴリーが好調に推移いたしました。複数キャラクター戦略が奏功し、周年キャラクターの『マイメロディ』に加え『シナモロール』の人気もさらに高まりました。 香港・マカオ地区は、ライセンス事業において、金融機関や地方自治体と取り組みを行った企業特販カテゴリーが、売上高の増加に貢献いたしました。 東南アジアは、ライセンス事業において、玩具ライセンシーとの複数地域展開などが奏功し、売上高の増加に寄与いたしました。『ハローキティ』の人気が継続するとともに、玩具や食品カテゴリーにおいても複数のキャラクターが採用され、売上高を伸長いたしました。 営業損益は、アジア全体においての売上高増加に伴い伸長いたしました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より56億円減の966億円となりました。 営業活動によるキャッシュ・フローは、525億円の収入(前期比117億円の収入増)となりました。これは、税金等調整前当期純利益が792億円(前期比238億円増)、減価償却費が28億円(前期比5億円増)であった一方、退職給付に係る資産の増加額が21億円(前期比36百万円の支出増)、売上債権の増加額が29億円(前期比47億円の収入増)、棚卸資産の増加額が40億円(前期比27億円の収入減)、法人税等の支払額が205億円(前期比71億円の支出増)であったことなどによるものです。 投資活動によるキャッシュ・フローは、208億円の支出(前期は82億円の収入)となりました。これは、定期預金預入払戻の差である103億円の支出(前期は74億円の収入)、有形固定資産の取得売却の差額24億円の支出(前期比23百万円の支出減)、無形固定資産の取得売却の差額32億円の支出(前期比18億円の支出増)、投資活動その他の収支による20億円の支出(前期は3億円の収入)であったことなどによるものです。 財務活動によるキャッシュ・フローは384億円の支出(前期比215億円の支出増)となりました。これは、長・短借入金の借入返済の差額52億円の支出(前期比22億円の支出減)、自己株式の取得による支出が150億円(前期比149億円の支出増)、配当金の支払額154億円(前期比72億円の支出増)などによるものです。 ④ 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) 日本   113,567   +32.1 欧州   11,551   +85.4 北米   27,596   +0.4 南米   3,300   +84.5 アジア   38,071   +62.6 合計   194,088   +33.9 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 ⅰ. 経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度に比べ491億円増加し、1,940億円(前期比33.9%増)となりました。売上高に占める報告セグメント別の割合は、日本が58.5%(前期比0.8ポイント減)、欧州が6.0%(同1.7ポイント増)、北米が14.2%(同4.8ポイント減)、南米が1.7%(同0.5%増)、アジアは19.6%(同3.5ポイント増)となりました。なお、報告セグメント別の経営成績の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② 経営成績の状況」に記載しております。 (営業利益) 当連結会計年度における営業利益は、778億円(前期比50.3%増)となりました。主な増加要因としましては、全てのセグメントにおける売上高の増加によるものと、原価率の低減等によるものであります。 (経常利益) 当連結会計年度における営業外収益は、受取利息12億円、為替差益2億円等を計上したことにより、20億円(同4.4%減)となりました。営業外費用は、支払利息1億円、支払手数料2億円等を計上したことにより、5億円(同14.6%増)となりました。 以上の結果、経常利益は、793億円(同48.4%増)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度における法人税、住民税及び事業税は221億円(同34.2%増)、法人税等調整額は21億円(前期は△30億円)となりました。 以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、546億円(同30.9%増)となりました。 ⅱ. 財政状態の分析 当連結会計年度における財政状態の分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態の状況」に記載のとおりであります。 ⅲ. キャッシュ・フローの分析・検証内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりであります。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入れのほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資及び戦略投資等によるものであります。 当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、運転資金は自己資金、金融機関からの借入及び社債を基本としております。 なお、当連結会計年度末における借入金及び社債、転換社債型新株予約権付社債を含む有利子負債の残高は139億円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は966億円となっております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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