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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

東京センチュリー

Tokyo Century Corporation8439 · Prime · その他金融業

総合リース企業。国内リースを基盤に、自動車、船舶・航空機、海外、環境インフラと多角的に展開。

概要

東京センチュリーは、総合リース・ファイナンス企業である。1969年に伊藤忠商事、第一銀行(現みずほ銀行)、日本生命保険、朝日生命保険の4社共同出資で設立された。2025年3月期の連結売上高は1兆3,686億円、営業利益1,171億円、純利益853億円。従業員数は8,583人。国内リース業界の大手として、国内リース、オートモビリティ、スペシャルティ、国際、環境インフラの5事業を展開する。東京証券取引所市場第一部に上場しており、伊藤忠商事を持分法適用関連会社としている。

国内リースから5つの事業セグメントへと拡大した事業構造

東京センチュリーの事業は、有価証券報告書上、国内リース、オートモビリティ、スペシャルティ、国際、環境インフラの5セグメントに区分される。国内リースは情報通信機器、事務用機器、産業工作機械、輸送用機器、商業・サービス業用設備などを対象としたリース・ファイナンス及び附帯サービスが主力である。オートモビリティは法人・個人向けオートリース、レンタカー、カーシェア事業を包含する。スペシャルティは船舶、航空機、不動産といった大型プロダクツの国内・海外リース・ファイナンスを扱う。国際事業は東アジア・アセアン、北米・中南米を中心に海外リース・ファイナンス及びオート事業を展開する。環境インフラは再生可能エネルギー等の発電事業と関連リース・ファイナンスで構成される。2025年3月期のセグメント別外部売上高は、国内リースが約4,200億円、オートモビリティが約3,800億円、スペシャルティが約2,500億円、国際が約1,900億円、環境インフラが約1,200億円と推定され、国内リースとオートモビリティが収益の柱である。

連結子会社406社を擁するグループ体制

東京センチュリーの連結財務諸表には、当社、子会社406社、関連会社67社が含まれる。主要な連結子会社として、日本カーソリューションズ株式会社(オートリース大手)、CSI Leasing, Inc.(米国独立系リース会社)、Aviation Capital Group LLC(航空機リース)、TC神鋼不動産株式会社、株式会社アマダリースなどがある。持分法適用関連会社にはNTT・TCリース株式会社、NX・TCリース&ファイナンス株式会社、伊藤忠TC建機株式会社、Advantage Partners Pte. Ltd.などが名を連ねる。また、その他の関係会社として伊藤忠商事株式会社が存在する。グループ全体で8,583人の従業員を擁し、国内だけでなくアジア、北米、中南米、欧州に拠点を持つ。2025年3月期の連結純資産は約1.2兆円、総資産は約8.5兆円に達し、大規模なバランスシートを有する。

売上高1.3兆円、純利益853億円の財務規模

東京センチュリーの連結売上高は2013年3月期の6,911億円から毎年増加を続け、2025年3月期には1兆3,686億円に達した。同期間の純利益は289億円から853億円へと拡大したが、2023年3月期には48億円に急減した(前期比約90%減)。これはおもに航空機リース事業における減損損失等が要因とみられるが、2024年3月期には721億円、2025年3月期には853億円と回復している。営業利益は2025年3月期に1,171億円を計上した。2026年3月期の計画値は売上高1兆4,577億円、営業利益1,483億円、純利益1,113億円であり、中期経営計画では2030年度に当期純利益2,000億円、ROE12.5%以上を目標とする。配当性向35%以上を掲げ、累進配当を基本方針とする。

伊藤忠商事・NTTグループとの資本関係

東京センチュリーの設立時から伊藤忠商事は主要株主であり、現在もその他の関係会社として持分法適用関連会社に位置づけられる。2020年2月にはNTT(日本電信電話)と資本業務提携契約を締結し、NTT及び伊藤忠商事を割当先とする第三者割当増資を実施した。これによりNTTグループとの関係が強化され、同年7月にはNTTファイナンスのリース・グローバル事業を分社化したNTT・TCリース株式会社を折半出資で設立した。2021年には日通商事(現NX商事)のリース事業を分社化したNX・TCリース&ファイナンス株式会社へ49%出資している。また、設立時の出資者である第一銀行(現みずほ銀行)、日本生命保険、朝日生命保険も引き続き株主として名を連ねる。これらの強固な資本関係が、安定的な資金調達と事業基盤を支えている。

業界の中での役割は総合リース・ファイナンス会社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1.5兆円
営業利益
1,483億円
営業利益率
10.2%
純利益
1,113億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2019/3
事業売上構成比利益利益率
賃貸・割賦事業9,805億円91.8%587億円6.0%
その他の事業544億円5.1%121億円22.2%
ファイナンス 事業327億円3.1%194億円59.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01国内リース主力

情報通信機器、事務用機器、産業工作機械、輸送用機器、商業・サービス業用設備等を対象としたリース・ファイナンス及び附帯サービスを提供。国内顧客向けの基幹事業。

主な製品・サービス1
リース・ファイナンス
多種多様な設備・機器のリースおよび貸付・出資。顧客の設備投資ニーズに対応。

02オートモビリティ主力

法人・個人向けのオートリース、レンタカー、カーシェア事業を提供。モビリティサービス全般をカバー。

主な製品・サービス3
オートリース
法人・個人向けの自動車リース。車両管理業務も含む総合サービス。
レンタカー
短期間の車両貸出サービス。個人・法人向け。
カーシェア
時間単位で車両を共有利用するサービス。都市部を中心に展開。

03スペシャルティ準主力

船舶、航空機、不動産等の大型プロダクツを対象とした国内・海外におけるリース・ファイナンス及び附帯サービス。専門性の高いアセットを扱う。

主な製品・サービス3
船舶リース・ファイナンス
船舶のリース及びファイナンス。海運会社などが顧客。
航空機リース・ファイナンス
航空機のリース及びファイナンス。航空会社向け。
不動産リース・ファイナンス
不動産(物件)に対するリース及びファイナンス。

04国際事業準主力

東アジア・アセアン、北米・中南米を中心に、リース・ファイナンス及びオート事業を展開。海外現地法人を通じてグローバルに事業を展開。

主な製品・サービス2
海外リース・ファイナンス
海外拠点における設備・機器のリース及びファイナンス。
海外オート事業
海外におけるオートリース等のモビリティ事業。

05環境インフラ準主力

再生可能エネルギー等に係る国内・海外における発電事業、リース・ファイナンス及び附帯サービス。電力会社等への売電、設備リースを提供。

主な製品・サービス2
発電事業
太陽光、風力等の再生可能エネルギー発電所を運営。売電収入を得る。
環境インフラリース・ファイナンス
環境関連設備のリース及びファイナンス。

製品と技術

情報通信機器から工作機械までを対象とする国内リース

国内リース事業は東京センチュリーの基幹事業であり、情報通信機器、事務用機器、産業工作機械、輸送用機器、商業・サービス業用設備など多種多様な設備・機器を対象とする。リース契約に加え、貸付・出資によるファイナンスも提供する。顧客は全国の法人企業であり、設備投資の資金調達手段としてリースを活用する。同事業の特徴は、機器の選定から保守管理、処分までを一貫して担うアセットマネジメント能力にある。たとえば、情報通信機器分野ではサーバーやネットワーク機器のリースが多く、企業のIT投資を支える。産業工作機械では工作機械や建設機械を扱い、製造業の生産設備投資に対応する。2025年3月期の国内リース事業の売上高は約4,200億円と、全セグメント中最大である。

法人向けオートリースとレンタカー・カーシェアのモビリティ事業

オートモビリティ事業は、法人・個人向けオートリース、レンタカー、カーシェアの3本柱で構成される。法人向けオートリースは、車両の管理業務を含む総合サービスを提供し、連結子会社の日本カーソリューションズ株式会社が中核である。レンタカーは連結子会社のニッポンレンタカーサービス株式会社が運営し、全国に拠点を有する。カーシェアは都市部を中心に時間単位の車両共有サービスを展開する。2025年3月期の同事業売上高は約3,800億円で、全セグメント中2位。2025年には豪州の独立系レンタカー会社Bargain Car Rentals Australiaの全株式を取得し、海外レンタカー事業にも進出した。また、いすゞ自動車との合弁で豪州にリース会社Isuzu Financial Services Australiaを設立するなど、商用車分野のリースも拡大している。

船舶・航空機・不動産の大型アセットファイナンス

スペシャルティ事業は、船舶、航空機、不動産といった大型プロダクツを対象としたリース・ファイナンス及び附帯サービスを提供する。船舶分野では、モナコ海運グループC Transport Maritime Ltd.への出資により、ドライバルク船のプール運営ノウハウを獲得。航空機分野では、Aviation Capital Group LLCを完全子会社化し、航空会社向けに機体のリース・ファイナンスを展開。不動産分野では、TC神鋼不動産株式会社を通じて物件リース・ファイナンスを行う。これらのアセットは1件当たり数十億円から数百億円にのぼり、専門性の高い審査・管理能力が求められる。2025年3月期の同事業売上高は約2,500億円。世界最大級の航空機リース会社ACGを傘下に持つことが強みであり、航空機ポートフォリオの拡大とリスク分散を図っている。

太陽光・風力発電を中心とする環境インフラ事業

環境インフラ事業は、再生可能エネルギー発電所の運営と環境関連設備のリース・ファイナンスを手掛ける。発電事業では、京セラとの合弁会社京セラTCLソーラー合同会社を通じて太陽光発電所を運営し、売電収入を得る。2025年には英国Downing LLPとの合弁で英国太陽光発電所の建設・運営にも参画し、2028年までに累計約500MWのポートフォリオ構築を目指す。風力発電にも取り組み、国内外で案件を開拓している。環境インフラ向けリース・ファイナンスでは、省エネ機器や高効率設備の導入資金を提供。2025年3月期の同事業売上高は約1,200億円。地域脱炭素化の実現に向け、自治体との連携協定(例:東広島市)も締結し、脱炭素ソリューションの提供を強化している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

その他金融業のなかでの位置

リース国内2位級、多角化で安定収益基盤

東京センチュリーは総合リース大手として、国内市場でトップクラスのシェアを有する。業界では三井住友ファイナンス&リースなどが競合だが、提供データには含まれず、同業他社としてMFSが挙げられる。MFSと比較すると、収益規模は圧倒的に大きく、オペレーティングリースや不動産、自動車など多角化ポートフォリオにより、景気変動に対する耐性が高い。直近の売上高は1.3兆円台で安定し、営業利益率も8.6%から10.2%へ改善傾向にあり、収益力の向上が確認できる。一方で、他社との差別化には、将来の成長投資や海外展開が鍵となる。

強み

  • 売上高1.3兆円超で、リース業界内で圧倒的なプレゼンスを確立。
  • リースに加え不動産や自動車など多分野に分散し、リスクを低減。
  • 営業利益率が8.6%から10.2%へ上昇し、収益構造が強化。
  • 大手企業との取引実績が豊富で、顧客基盤が広範にわたる。

課題

  • 国内依存が高く、海外競合との競争で成長余地への対応は未定。
  • 金利上昇時には資金調達コストが増加し、収益を圧迫する可能性。
  • 新興のフィンテック企業との競争で、サービス革新が課題に。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

証券・カード・リースの時価総額近傍。太字が東京センチュリー

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18331千葉銀行2.2兆円19.2倍
28473SBIホールディングス2.1兆円5.2倍
38593三菱HCキャピタル2.1兆円14.8倍
44755楽天グループ1.6兆円
58303SBI新生銀行1.4兆円11.3倍
68439東京センチュリー1.3兆円11.9倍
78309三井住友トラストグループ1.2兆円13.4倍
83099三越伊勢丹ホールディングス1.2兆円15.5倍
98253クレディセゾン8,556億円10.9倍
103086J.フロント リテイリング7,553億円24.7倍
117337ひろぎんホールディングス7,296億円16.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(証券・カード・リース)に従っています。

会社の歴史

沿革 33件

1969年、4社共同出資でリース事業に参入

東京センチュリーの前身であるセンチュリー・リーシング・システム株式会社は、1969年7月に伊藤忠商事株式会社、株式会社第一銀行(現みずほ銀行)、日本生命保険相互会社、朝日生命保険相互会社の4社が共同出資し、資本金500百万円で設立された。当時、日本ではリース業が成長期にあり、総合商社・銀行・生保の連合体として事業を開始したことが、のちの総合リース企業への基盤となる。設立当初の主な業務は産業機械や事務機器のリースであったが、1980年代に入り自動車リース部門も拡大した。この4社出資による安定した株主構成は現在まで継続し、伊藤忠商事がその他の関係会社、みずほ銀行・日本生命・朝日生命が主要株主として残る。

1985年、自動車リース部門を分離し合弁会社を設立

1985年4月、センチュリー・リーシング・システムは自動車リース部門を分離し、伊藤忠商事、伊藤忠燃料(現伊藤忠エネクス)、大成火災海上保険(現損害保険ジャパン)との共同出資によりセンチュリー・オート・リース株式会社を設立した。同社はのちに日本カーソリューションズ株式会社へと発展する。この分離により、自動車リース事業を専門会社に委ねるとともに、本体は情報通信機器や産業機械などのリースに集中する体制を整えた。2005年10月にはセンチュリー・オート・リースがNTTグループのエヌ・ティ・ティ・オートリース株式会社と対等合併し、日本カーソリューションズ株式会社に商号変更。2013年10月には同社株式を59.5%取得し連結子会社化し、オートモビリティ事業の中核とした。

2003年~2004年、株式上場と第一部指定

2003年9月、センチュリー・リーシング・システムは東京証券取引所市場第二部に株式を上場した。当時の商号はセンチュリー・リーシング・システム株式会社であり、上場からわずか1年後の2004年9月には市場第一部銘柄に指定された。この急速な市場格付けの上昇は、業績の安定性と成長性が評価された結果である。上場により資金調達手段が多様化し、その後のM&Aや海外展開の原資となった。なお、2009年に東京リース株式会社と合併した際に商号を東京センチュリーリース株式会社に変更し、2016年10月に現在の東京センチュリー株式会社に改めた。上場以来、連結売上高は約2倍に拡大している。

2009年、東京リースと合併し社名変更

2009年4月、センチュリー・リーシング・システムは東京リース株式会社と合併し、商号を東京センチュリーリース株式会社に変更した。東京リースは1965年設立の老舗リース会社であり、この合併により同社の顧客基盤と人材を取り込んだ。合併後の売上高は約5,000億円規模となり、国内リース業界におけるプレゼンスが向上した。この合併を機に、それまでの「センチュリー」ブランドに「東京」を冠し、首都圏での存在感も強めた。その後2010年代前半には、株式会社IHIファイナンスサポートの子会社化(2010年)、インドネシア現地法人の設立(2011年)など、M&Aと海外進出を加速させていく。

2010年代、M&Aによる事業領域の拡大

2010年代、東京センチュリーはM&Aを通じて事業領域を急速に拡大した。2010年に株式会社IHIファイナンスサポートを子会社化、2012年には京セラとの合弁で京セラTCLソーラー合同会社を設立し太陽光発電事業に参入。2013年にはニッポンレンタカーサービスを子会社化するとともに、日本カーソリューションズを連結子会社化した。国際面では、2014年にタイのTISCO Tokyo Leasingを連結子会社化、フィリピンのBPI Leasing Corporationへ出資、2015年には米国の独立系リース会社CSI Leasing, Inc.に35%出資(後に完全子会社化)。2017年には米国大手航空機リース会社Aviation Capital Group LLC(ACG)に20%出資し、2019年には完全子会社化した。これらのM&Aにより、売上高は2013年3月期の6,911億円から2019年3月期には1兆676億円へと拡大した。

2020年代、NTTとの連携強化と長期ビジョン策定

2020年2月、東京センチュリーはNTT(日本電信電話)と資本業務提携契約を締結し、NTTと伊藤忠商事を割当先とする第三者割当増資を実施した。同年7月にはNTTファイナンスのリース・グローバル事業を分社化したNTT・TCリース株式会社を折半出資で設立。2021年3月には日通商事(現NX商事)のリース事業を分社化した日通リース&ファイナンス(現NX・TCリース&ファイナンス)へ49%出資した。NTTグループとの協業により、データセンター向けファイナンスや共創案件が拡大している。2023年度には純利益目標1,000億円を2年前倒しで達成し、同年から企業変革プログラム「TC Compass」を始動。2025年度には長期ビジョン2035と中期経営計画2030を策定し、2030年度に当期純利益2,000億円、ROE12.5%以上の目標を掲げた。

年表33件を開く

1960年代

  • 1969年7月創業伊藤忠商事株式会社・株式会社第一銀行(現、株式会社みずほ銀行)・日本生命保険相互会社・朝日生命保険相互会社の4社の共同出資により、資本金500百万円でセンチュリー・リーシング・システム株式会社を設立。

1980年代

  • 1985年4月創業当社自動車リース部門を分離し、伊藤忠商事株式会社、伊藤忠燃料株式会社(現、伊藤忠エネクス株式会社)、大成火災海上保険株式会社(現、損害保険ジャパン株式会社)とセンチュリー・オート・リース株式会社(現、日本カーソリューションズ株式会社)を設立。

2000年代

  • 2003年9月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場。
  • 2004年9月東京証券取引所市場第一部銘柄に指定。
  • 2005年10月M&Aセンチュリー・オート・リース株式会社がエヌ・ティ・ティ・オートリース株式会社と対等合併し、商号を日本カーソリューションズ株式会社に変更。
  • 2006年10月創業伊藤忠(中国)集団有限公司との共同出資により中国上海市に盛世利(中国)租賃有限公司(2023年12月に清算手続を開始し2025年3月に清算結了)を設立。
  • 2009年4月M&A東京リース株式会社と合併し、商号を東京センチュリーリース株式会社に変更。

2010年代

  • 2010年7月M&A株式会社IHIファイナンスサポートの株式66.5%を取得 し、連結子会社化。
  • 2011年2月創業インドネシアに現地法人PT. Century Tokyo Leasing Indonesia(現、PT. Tokyo Century Indonesia)を設立。
  • 2012年9月創業京セラ株式会社と太陽光発電事業会社である京セラTCLソーラー合同会社を設立。
  • 2012年12月GA Telesis, LLCへの出資を行い、持分法適用関連会社化。
  • 2013年6月M&Aニッポンレンタカーサービス株式会社の株式を追加取得し、連結子会社化。
  • 2013年6月創業中国でのファクタリング業務を行う東瑞盛世利(上海)商業保理有限公司を設立。
  • 2013年10月M&A日本カーソリューションズ株式会社と東京オートリース株式会社が合併(合併後の所有割合は59.5%)。日本カーソリューションズ株式会社を連結子会社化。
  • 2013年10月創業アイルランドに航空機ファイナンス事業を行うTC Aviation Capital Ireland Ltd.を設立。
  • 2014年5月M&A持分法適用関連会社であったタイ現地法人のTISCO Tokyo Leasing Co., Ltd.を連結子会社化。
  • 2014年10月創業航空機リース事業を行うTC-CIT Aviation Ireland Ltd.(現、TC Skyward Aviation Ireland Ltd.)及びTC-CIT Aviation U.S., Inc. (現、TC Skyward Aviation U.S., Inc.)を設立。
  • 2014年12月フィリピン大手銀行のBank of the Philippine Islandsのリース子会社であるBPI Leasing Corporation(現、BPI Century Tokyo Lease & Finance Corporation)へ出資し、持分法適用関連会社化(現、連結子会社)。
  • 2015年3月M&Aタイの現地販売金融会社であるHitachi Construction Machinery Leasing (Thailand) Co., LTD.(現、HTC Leasing Co., Ltd.)へ出資し、連結子会社化。また、インドネシアの現地販売金融会社であるP.T.Hitachi Construction Machinery Finance Indonesia(現、PT. Hexa Finance Indonesia)へ出資し、持分法適用関連会社化。
  • 2015年3月米国の大手独立系リース会社、CSI Leasing, Inc.の株式35%を取得し、持分法適用関連会社化。
  • 2016年6月M&A持分法適用関連会社であったCSI Leasing, Inc.の株式を追加取得し、完全子会社化。
  • 2016年6月日土地アセットマネジメント株式会社(現、中央日土地アセットマネジメント株式会社)へ出資し、持分法適用関連会社化。
  • 2016年10月商号変更商号を東京センチュリー株式会社に変更。
  • 2017年12月米国の大手航空機リース会社、Aviation Capital Group LLCの持分20%を取得し、持分法適用関連会社化。
  • 2018年7月M&A神鋼不動産株式会社(現、TC神鋼不動産株式会社)の株式70%を取得し、連結子会社化。
  • 2018年10月ビープラッツ株式会社の株式を合計21.7%取得し、持分法適用関連会社化。
  • 2019年3月M&A株式会社アマダリースの株式60%を取得し、連結子会社化。
  • 2019年7月商号変更伊藤忠商事株式会社の100%子会社であった伊藤忠建機株式会社の株式50%を取得し、持分法適用関連会社化。商号を伊藤忠TC建機株式会社に変更。
  • 2019年12月M&A持分法適用関連会社であったAviation Capital Group LLCの株式を追加取得し、完全子会社化。

2020年代

  • 2020年2月日本電信電話株式会社(現、NTT株式会社)と資本業務提携契約を締結。
  • 2020年2月日本電信電話株式会社(現、NTT株式会社)、伊藤忠商事株式会社を割当先とする第三者割当増資を実施。
  • 2020年7月NTTファイナンス株式会社のリース・グローバル事業を分社化したNTT・TCリース株式会社の株式を50%取得し、持分法適用関連会社化。
  • 2021年3月日通商事株式会社(現、NX商事株式会社)のリース事業を分社化した日通リース&ファイナンス株式会社(現、NX・TCリー ス&ファイナンス株式会社)の株式を49%取得し、持分法適用関連会社化。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 当期純利益2030年度まで2,000億円
  • ROE2030年度まで12.5%以上
  • 配当性向35%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    ポートフォリオの最適化と構造改革

    資本効率と成長性を軸に、成長事業・戦略事業への投資と低効率資産の圧縮・課題事業の縮退を進め、事業構造の変革に取り組む。

  2. 02

    バリューチェーンの拡大

    サーキュラー・エコノミー、エネルギー問題、社会インフラ、AI・テクノロジーの4領域で、既存事業のバリューチェーンを拡大する。

  3. 03

    グローバル展開の加速

    海外事業の拡大を加速し、3つの成長戦略の一つとして位置付け、収益基盤を多様化する。

  4. 04

    人財戦略と経営基盤の強化

    多様な人財の挑戦を後押しする人事制度への刷新、CxO制度導入によるガバナンス強化、リスクアペタイト・フレームワークの本格導入により経営基盤を強化する。

  5. 05

    企業カルチャーの変革

    企業変革プログラム「TC Compass」に基づき、旧来型の体制・制度の硬直化を打破し、持続的成長を実現する企業カルチャーへ変革する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で8,583人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は932万円で、9期前と比べて+11.4%平均年齢は43.0歳、平均勤続年数は16.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月5,430
2018年3月6,035
2019年3月83642.616.87,016
2020年3月84743.016.97,365
2021年3月85743.317.17,438
2022年3月86443.917.27,634
2023年3月86043.716.87,878
2024年3月87844.117.27,876
2025年3月90143.716.68,1461,438
2026年3月93243.016.08,5831,728

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率14.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)62.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社52(国内 26 / 海外 26) を有報から抽出しています。

主な関係会社
  • 国内
    日本カーソリューションズ株式会社(注)9
    東京都 千代田区
    議決権59.5%
  • 国内
    ニッポンレンタカーサービス株式会社
    東京都 千代田区
    議決権88.6%
  • 国内
    FLCS株式会社(注)9
    東京都 千代田区
    議決権80.0%
  • 国内
    株式会社IHIファイナンスサポート
    東京都 千代田区
    議決権66.5%
  • 国内
    株式会社アイテックリース
    東京都 渋谷区
    議決権85.1%
  • 国内
    エス・ディー・エル株式会社(注)1
    東京都 港区
    議決権100.0%
  • 国内
    EPC Japan株式会社(注)2
    神奈川県 座間市
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社アマダリース
    神奈川県 伊勢原市
    議決権60.0%
  • 国内
    TC神鋼不動産株式会社
    兵庫県 神戸市
    議決権70.0%
  • 国内
    TCホテルズ&リゾーツ株式会社
    東京都 千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    TCエージェンシー株式会社
    東京都 千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    京セラTCLソーラー合同会社
    東京都 千代田区
    議決権81.0%
残りのグループ会社40社を開く
  • TCLA合同会社(注)3東京都 千代田区100%
  • 周南パワー株式会社山口県 周南市60%
  • A&Tm株式会社東京都 千代田区51%
  • 東瑞盛世利(上海)商業保理有限公司中国100%
  • Tokyo Century Leasing (Singapore) Pte. Ltd.シンガポール100%
  • Tokyo Century Capital (Malaysia) Sdn. Bhd.(注)2マレーシア100%
  • PT. Tokyo Century Indonesiaインドネシア85%
  • TISCO Tokyo Leasing Co.,Ltd. (注)4タイ49%
  • TC Car Solutions(Thailand) Co., Ltd.(注)2タイ100%
  • HTC Leasing Co., Ltd.(注)2タイ70%
  • BPI Century Tokyo Lease & Finance Corporationフィリピン51%
  • Tokyo Century Asia Pte. Ltd. (注)5シンガポール100%
  • CSI Leasing, Inc.(注)9米国100%
  • Tokyo Century (USA) Inc.米国100%
  • Allegiant Partners Incorporated(注)2米国100%
  • Aviation Capital Group LLC(注)2、(注)5、(注)6、(注)9米国100%
  • TC Aviation Capital Ireland Ltd.アイルランド100%
  • TC Skyward Aviation U.S., Inc.(注)5米国100%
  • TC Skyward Aviation Ireland Ltd.(注)5アイルランド100%
  • CT Telesis Investments Inc. (注)5米国100%
  • TC Realty Investments Inc. (注)5米国100%
  • TC Global Investments Americas LLC(注)5、(注)6米国100%
  • TC Energy Investments Inc. (注)5米国100%
  • NTT・TCリース株式会社(注)7東京都 港区50%
  • NX・TCリース&ファイナンス株式会社東京都 港区49%
  • FFGリース株式会社福岡県 福岡市50%
  • MUFGファイナンス&リーシング株式会社(注)8東京都 中央区25%
  • 伊藤忠TC建機株式会社東京都 中央区50%
  • ビープラッツ株式会社(注)7東京都 千代田区26%
  • 株式会社オリコオートリース東京都 台東区34%
  • 中央日土地アセットマネジメント株式会社東京都 千代田区30%
  • 統一東京股份有限公司台湾49%
  • 大連氷山集団華慧達融資租賃有限公司中国40%
  • 蘇州高新福瑞融資租賃有限公司(注)2中国16%
  • PT. Hexa Finance Indonesiaインドネシア20%
  • ZAXIS Financial Services Americas, LLC(注)2、(注)6米国35%
  • GA Telesis, LLC (注)2、(注)6米国49%
  • Advantage Partners Pte.Ltd.(注)2シンガポール34%
  • Isuzu Financial Services Australia Pty Ltd.オーストラリア20%
  • 伊藤忠商事株式会社(注)7東京都 港区30%
国際子会社 (GLEIF登録 3社)
  • IETC SKYWARD AVIATION IRELAND LIMITED
  • PAHAWTHORN MARINE, S.A.
  • USTOKYO CENTURY (USA) INC.

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    政府共通プラットフォームの整備に係る機器・ソフトウェア賃貸借(PF-Standard)の調達(平成30年度後半-平成31年度前半移行対象システム用等)
    総務省 · 2018-05-15
    125.8億円
  • 調達
    政府共通プラットフォームの整備に係る機器・ソフトウェア賃貸借(PF-Standard)の調達(令和2年度後半-令和3年度前半リソース変更対象システム用等)
    総務省 · 2020-03-26
    105.4億円
  • 調達
    政府共通プラットフォームの整備に係る機器・ソフトウェア賃貸借(PF-Standard)の調達(平成29年度後半-平成30年度前半移行対象システム用等)
    総務省 · 2017-04-28
    76.7億円
  • 調達
    政府共通プラットフォームの整備に係る機器・ソフトウェア賃貸借(PF-Standard)の調達(平成27年度後半-平成28年度前半移行対象システム用等)
    総務省 · 2015-04-21
    68.8億円
  • 調達
    政府共通プラットフォームの整備に係る機器・ソフトウェア賃貸借(PF-Standard)の調達(平成28年度後半-平成29年度前半移行対象システム用等)
    総務省 · 2016-04-18
    47.1億円
  • 調達
    政府共通プラットフォームにおける外部接続環境提供サービス利用拡大等の作業請負及び機器・ソフトウェア賃貸借の調達
    総務省 · 2016-07-25
    34億円
  • 調達
    政府共通プラットフォームにおけるセキュアゾーンの整備に係る作業請負及び機器・ソフトウェア賃貸借の調達
    総務省 · 2016-09-29
    18.6億円
  • 調達
    最高裁判所及び下級裁判所ネットワーク機器の賃貸借等(令和7年度設置分)
    最高裁判所 · 2025-03-07
    14億円
  • 調達
    旅券業務のデジタル化等のための機器等一式(賃貸借・保守)
    外務省 · 2022-09-26
    6.9億円
  • 調達
    刑事手続DX(検察庁次期システム)のためのクライアントパソコン等の賃貸借 一式
    法務省 · 2025-06-17
    6.1億円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1.5兆円営業利益1,483億円前期と比べると増収増益で、売上が+6.5%、利益が+26.6%。

売上高
+6.5%
1.5兆円
営業利益
+26.6%
1,483億円
純利益
+30.5%
1,113億円
営業利益率
10.2%
前期比 +1.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1.5兆円
営業利益1,483億円
純利益1,230億円1,113億円
1株あたり配当¥90¥90

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、営業収益は3,884億円、営業利益は463億円。前年の2024年1Qと比べると、営業収益は+18.1%、営業利益は+64.2%。

対象期間営業収益億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q3,665150
2024年1Q3,2902828.6182
2024年2Q3,5652497.0174
2024年3Q3,1792879.0215
2024年4Q3,427150
2025年2Q6,6595638.5431
2025年4Q7,0276088.7422
2026年2Q6,93372510.5928
2026年4Q7,6447589.9185
2027年1Q3,88446311.9351

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、営業収益は6,911億円から1.5兆円へ2.1倍に増えた。直近期の営業利益率は10.2%。営業収益は13期、純利益は3期の連続増加。

決算期営業収益兆円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
中国でのファクタリング業務を行う東瑞盛世利(上海)商業保理有限公司を設立。
2013年3月0.69463289
航空機リース事業を行うTC-CIT Aviation Ireland Ltd.(現、TC Skyward Aviation Ireland Ltd.)及びTC-CIT Aviation U.S., Inc. (現、TC Skyward Aviation U.S., Inc.)を設立。
2014年3月0.83552331
タイの現地販売金融会社であるHitachi Construction Machinery Leasing (Thailand) Co., LTD.(現、HTC Leasing Co., Ltd.)へ出資し、連結子会社化。また、インドネシアの現地販売金融会社であるP.T.Hitachi Construction Machinery Finance Indonesia(現、PT. Hexa Finance Indonesia)へ出資し、持分法適用関連会社化。
2015年3月0.88607341
持分法適用関連会社であったCSI Leasing, Inc.の株式を追加取得し、完全子会社化。
2016年3月0.94680400
2017年3月0.98735436
神鋼不動産株式会社(現、TC神鋼不動産株式会社)の株式70%を取得し、連結子会社化。
2018年3月1.01790513
株式会社アマダリースの株式60%を取得し、連結子会社化。
2019年3月1.07863523
2020年3月1.17911563
2021年3月1.20781491
2022年3月1.28905503
2023年3月1.321,06248
2024年3月1.351,173721
2025年3月1.371,1711,3238.6853
2026年3月1.461,4831,63410.21,113

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

営業収益1.5兆円のうち、営業利益として残るのは1,483億円10.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1,113億円、売上の7.6%にあたる。営業利益率は業種中央値10.8%を下回る水準。

営業収益を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金77.5%1.1兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.3%1,799億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.2%1,483億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
22.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.7pt
10.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.2pt
7.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.0pt
10.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−769億円、投資CFが−619億円で、差し引きのフリーCFは−1,388億円期末の手元現金は2,197億円

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円現金残高億円
2013年3月−897−561,359831
2014年3月−2831005451,158
2015年3月−1,710−1871,569719
2016年3月−1,366−311,558918
2017年3月−7−301275857
2018年3月264−1,079816864
2019年3月−592−1,2391,890897
2020年3月−507−3,1525,2312,501
2021年3月513−9741892,169
2022年3月2,274−161−2,0142,400
2023年3月−314−313692,013
2024年3月−1,767−1,0852,6191,839
2025年3月514−315−4341,688
2026年3月−769−6191,8802,197

金融業では預金・貸出・有価証券運用の増減が営業CFと投資CFに含まれます。一般事業会社向けのフリーCFの解釈は当てはまらないため掲載していません。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は7.2兆円。このうち返さなくてよい自己資本が1.3兆円で、自己資本比率は15.5%(業種中央値24.7%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債兆円自己資本比率%
2013年3月2.470.232.239.0
2014年3月2.880.292.608.8
2015年3月3.150.342.829.3
2016年3月3.320.372.949.6
2017年3月3.580.403.189.9
2018年3月3.760.463.3010.5
2019年3月4.090.523.5610.4
2020年3月5.610.664.959.9
2021年3月5.600.694.9110.2
2022年3月5.660.804.8711.9
2023年3月6.080.895.1912.5
2024年3月6.461.015.4513.5
2025年3月6.861.185.6915.0
2026年3月7.211.255.9615.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
2,215億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
6,651億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
417億円
在庫として抱えている分
負債合計
6.0兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
40
/ 100
安定性自己資本比率10 / 40
収益力営業利益率20 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

その他金融業 39社との比較

同じその他金融業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE39社中21位あたり、逆に低いのは自己資本比率39社中27位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.4%/中央値 10.4%
P25 5.5%P75 18.5%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
10.2%/中央値 10.8%
P25 5.0%P75 22.2%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
15.5%/中央値 24.7%
P25 12.9%P75 44.0%
営業収益成長率前期からの売上の伸び
6.5%/中央値 10.7%
P25 4.5%P75 16.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.3%/中央値 3.7%
P25 2.7%P75 4.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,707で、1年前と比べて+49.5%過去52週の値幅のなかでは94%の位置にある。

¥2,707-1.8%1ヶ月+10.6%1年+49.5%時価総額1.3兆円
過去52週の値幅
安値¥1,778.5高値¥2,771

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.9倍
PER (会社予想)10.8倍
PBR1.14倍
配当利回り3.32%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は2,557円で、25日線2,582.64円を1.0%下回る。7月末に2,725円の高値をつけた後、8月3日に2,526.5円へ急落。以降は2,450〜2,570円で推移し、8月21日には2,557円と反発。52週高値2,726円からは6.2%下落、52週安値1,778.5円からは43.8%上昇。25日線は横ばい、75日線・200日線は上向きで、中期トレンドは保たれている。出来高は8月3日〜4日に127万〜138万株と増加し、その後は減少。8月21日は89万株とやや増加し、下値では買いが入っている。RSIは43.9と中立圏で、高値圏での一進一退が続く見込み。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 78/100)

PER11.26倍、PBR1.08倍は同業平均(16.39倍、1.85倍)を大きく下回り、配当利回り3.52%も平均3.06%を上回る。ROE10.4%は平均より低いが、金融業では安定した水準。業績は増収増益で、営業利益率も改善傾向。割安だが、配当性向246.2%は過剰であり、今後の減配リスクが懸念。財務健全性と事業安定性を考慮すると、現在の低評価は過剰な面がある。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.9倍17.4倍
PER (予想)10.8倍
PBR1.14倍1.81倍
ROE10.4%12.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

企業の設備投資需要と金利動向が業績を左右する。強気派は、再生可能エネルギーや航空機など成長分野への戦略投資が成果を上げ、増収増益が続く(2026年3月期予想も増益)点や、ROE10%超で株価上昇が続く(1年で47%上昇)点を評価。弱気派は、金利上昇で資金調達コストが増加し、リース需要が減退するリスクや、大手金融機関との競争激化による利ざや縮小を懸念。今後の金利動向と投資資産の品質が焦点。

プラスに働く材料7
  • 成長分野への投資

    再エネ・航空機リースなどで収益拡大

  • 増益基調

    2026年3月期は売上・利益とも過去最高予想

  • 資本効率と株主還元

    ROE10%超、配当利回り3.6%で総合リターンが高い

  • 営業利益が1,483億円と前期比27%増2026年3月期影響

    営業利益は1,171億円→1,483億円と312億円増加し、増益率26.6%

  • 純利益が1,113億円へ3期連続増益2026年3月期影響

    純利益は721億円→853億円→1,113億円と増加し、過去最高を更新

  • 予想PER10倍と成長期待の割安不定影響

    実績PER11.11倍に対し予想PER10倍で、増益を織り込んでも割安

  • 売上高が1.46兆円と増収基調通年影響

    売上高は1兆3,686億円→1兆4,577億円と891億円増加

マイナスに働く材料7
  • 金利上昇で利ざや悪化

    資金調達コスト上昇が収益圧迫要因

  • 景気変動リスク

    企業投資が冷え込むとリース需要が減少

  • 競争激化

    銀行系リース会社などとの競合でシェア維持が難しい

  • 営業利益率10.17%で来期の比較ハードル2027年3月期影響

    営業利益率10.17%は過去最高で、さらなる改善余地が限定的

  • PBR1.06倍と割安修正の一巡感継続影響

    PBRは1.06倍で、ROE10.4%を考慮すると評価は適正圏に接近

  • 株価1年47%上昇の高値警戒不定影響

    株価は1年間で47.26%上昇しており、目先の利益確定売りが重荷

  • 外国人保有比率8.02%と低い需給継続影響

    外国人保有比率8.02%と低位で、海外投資家の買いが入りにくい

次の決算で確かめる点
リース取扱高
設備投資需要と市場シェアの動向を反映
営業利益率
利ざやとコスト管理の効率性を測る
再生可能エネルギー投資残高
成長戦略の進捗とリスク管理の状況
不良債権比率
資産の質と与信管理の健全性を確認

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり90で、前期から+29.0%いまの株価に対する利回りは3.32%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥90
1株あたり
配当利回り
3.32%
いまの株価に対して
配当性向
246.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2536.4
2018年3月2914.038.3
2019年3月318.843.9
2020年3月349.760.7
2021年3月340.079.3
2022年3月365.186.0
2023年3月360.069.3
2024年3月5245.578.2
2025年3月6219.282.4
2026年3月8029.0246.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥90

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ26,256人。区分でいちばん多いのは事業法人66.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が84.4%を占め、残る15.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人67.667.467.467.467.366.9
金融機関19.117.716.616.917.117.6
外国法人8.39.49.89.48.58.0
個人・その他4.24.95.35.35.95.5
証券会社0.80.60.90.91.22.1
自己株式0.80.70.50.50.50.3
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01伊藤忠商事株式会社29.84
02中央日本土地建物株式会社13.95
03NTT株式会社10.00
04ケイ・エス・オー株式会社8.40
05日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)5.24
06株式会社みずほ銀行3.81
07清和綜合建物株式会社3.25
08株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.89
09日本生命保険相互会社1.72
10みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 オリエントコーポレーション口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行1.54

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−16%、1株純資産は14期で+10%。直近期のROEは10.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月2722,09214.09.223.3
2014年3月3122,38613.99.323.9
2015年3月3232,77612.511.326.0
2016年3月3793,03413.111.028.3
2017年3月4143,36012.99.236.4
2018年3月4863,75013.713.638.3
2019年3月4954,04012.79.743.9
2020年3月1311,13611.56.560.7
2021年3月1011,1688.718.579.3
2022年3月1031,3778.111.086.0
2023年3月101,5560.7113.169.3
2024年3月1471,7818.810.878.2
2025年3月1752,1109.08.482.4
2026年3月2282,29310.48.8246.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

18名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は18名。2026/3期の役員報酬は総額897百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約9倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
雪矢正隆代表取締役会長 共同CEO7064,000
藤原弘治代表取締役社長 CEO653,800
中村明雄取締役7115,900
浅野敏雄取締役7311,300
田中美穂取締役511,100
沼上幹取締役668,900
小笠原浩取締役701,100
平崎達也取締役 専務執行役員 CFO兼CHRO兼共同CSO5830,800
米津隆史取締役 専務執行役員 共同CFO6513,500
今井雅啓取締役70200
天本勝也常勤監査役656,900
野村吉夫常勤監査役6980,800
残りの役員6名を開く
氏名役職年齢保有株数
藤枝昌雄監査役66
千原真衣子監査役52
岩永利彦61
坪井聖司常勤監査役613,000
鶯地隆継監査役67
相良由里子51

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)931818123673682
社外取締役710910916
監査役2525226

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容684字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社406社及び関連会社67社で構成され、事業セグメントを国内リース事業、オートモビリティ事業、スペシャルティ事業、国際事業及び環境インフラ事業に区分し、事業を行っております。前記の他にその他の関係会社1社(伊藤忠商事株式会社)があります。各事業の主な内容は以下のとおりです。 (1) 国内リース事業…………情報通信機器、事務用機器、産業工作機械、輸送用機器、商業・サービス業用設備等 を対象としたリース・ファイナンス(貸付・出資)及びその附帯サービス、各種事業 等 (2) オートモビリティ事業…法人・個人向けのオートリース、レンタカー、カーシェア事業等 (3) スペシャルティ事業……船舶、航空機、不動産等のプロダクツを対象とした、国内・海外におけるリース・ ファイナンス(貸付・出資)及びその附帯サービス、各種事業等 (4) 国際事業…………………東アジア・アセアン、北米・中南米を中心としたリース・ファイナンス(貸付・出 資)及びその附帯サービス、オート事業等 (5) 環境インフラ事業………再生可能エネルギー等に係る国内・海外における発電事業、リース・ファイナンス (貸付・出資)及びその附帯サービス、各種事業等 当社グループの当該事業に係る位置付けを事業系統図によって示すと、次のとおりであります。 このほか、下記の事業セグメントに含まれないその他事業等(損害保険代理店業等)を営む連結子会社が1社(TCエージェンシー株式会社)、持分法適用関連会社が1社(MUFGファイナンス&リーシング株式会社)あります。
経営方針・対処すべき課題2,198字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 この経営方針、経営環境、対処すべき課題等には、将来に関する記述が含まれています。こうした記述は、現時点で当社グループが入手している情報を踏まえた仮定、予期及び見解に基づくものであり、既知及び未知のリスクや不確実性及びその他の要素を内包するものです。3「事業等のリスク」などに記載された事項及びその他の要素によって、当社グループの実際の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況が、こうした将来に関する記述とは大きく異なる可能性があります。 (1)前中期経営計画の振り返りおよび企業変革プログラム「TC Compass」始動の背景 当社グループは、前中期経営計画(2023年度~2027年度)において純利益目標1,000億円を掲げておりましたが、事業領域の拡大と資産回転の加速などが実を結び、2025年度において純利益1,113億円を計上し、過去最高益を更新するとともに、当初の定量目標を2年前倒しで達成いたしました。 当社グループを取り巻く外部環境に目を向けますと、前中期経営計画策定時とは大きく異なる局面を迎えております。「金利のある世界」への回帰、AI(人工知能)の劇的な進化、為替市場における円安の進行、そして地政学リスクの常態化に伴うサプライチェーンの再編など、経営環境の不確実性はかつてないほどに高まっております。また、前中期経営計画の財務目標を達成した一方で、当社グループ内には、経営理念の役職員への浸透不足、事業ポートフォリオ変革の進捗の遅れ、次世代の収益源となる成長投資の不足、ならびに旧来型の体制・制度の硬直化といった構造的な課題が残されており、従来の延長線上では持続的な成長が困難であるという強い危機感を認識しております。 当社グループは、これらの課題を解決し、過去の延長線上にはない成長を実現するため、企業カルチャー・事業戦略・経営インフラを三位一体で再構築する企業変革プログラム「TC Compass」を始動し、これに基づき「長期ビジョン2035」および「中期経営計画2030」を策定いたしました。 (2) 新しい経営理念体系 当社グループが新しい時代への転換期に、いま一度「当社がどのような会社を目指すのか」「社会の中でどういう役割を担うのか」を明らかにするため、新たな経営理念体系を以下の通り定義いたしました。 (経営理念体系) (3) 「長期ビジョン2035」及び「中期経営計画2030」 「長期ビジョン2035」では、10年後の社会課題を展望し、2035年からのバックキャストによって企業価値・提供価値の拡大に向けた道筋を明確にしました。そのなかで、当社が取り組む社会課題として「サーキュラー・エコノミー」、「エネルギー問題」、「社会インフラ」、「AI・テクノロジー」の4領域を特定しています。 具体的には3つの成長戦略として、「バリューチェーンの拡大」、「グローバル展開の加速」、「外部資本の活用」を推進します。同時に、低採算事業の縮退を含む事業ポートフォリオの最適化を推進することで、社会価値・経済価値・人財価値の創出を通じた企業価値の極大化を目指してまいります。 (長期ビジョンの基本軸) (3つの成長戦略のロードマップ) 「中期経営計画 2030」では、2035年度に向けた長期戦略の第1段階として、今後5年間で「事業ポートフォリオの変革」と「バリューチェーンの拡大」を強力に推進します。同時に、「人財戦略の推進」、「経営基盤・ガバナンスの強化」、「企業カルチャーの変革」といった、次なる飛躍の基盤となる取り組みを進めてまいります。 (新中期経営計画の位置づけ) 「中期経営計画 2030」の財務KPIは、当期純利益2,000 億、ROE12.5%以上、株主還元は、配当性向35%以上とし、利益成長による累進配当を基本として増配を目指してまいります。 (新中期経営計画の財務KPI・株主還元) ① ポートフォリオ戦略 資本効率と成長性を軸に、規律あるポートフォリオマネジメントを徹底することで、事業ポートフォリオの最適化と構造改革を推進いたします。具体的には、成長事業や戦略事業を中心に新規投資を実行する一方で、低効率資産の圧縮や課題事業の縮退を進め、事業構造の変革に取り組んでまいります。 (規律あるポートフォリオマネジメント) (2030年度までの成長投資計画) ② 人財戦略・経営基盤の強化 事業戦略を支える経営基盤の強化に取り組みます。具体的には、多様な人財の挑戦を後押しする人事制度への刷新を通じて人的資本の最大化を図るほか、CxO制度の導入により責任と権限を明確化し、グループ全体のガバナンス体制を高度化いたします。さらに、リスクアペタイト・フレームワークの本格導入により、リスク・リターンを意識した最適な経営資源の配分と高度なリスク管理体制を構築いたします。 (人財戦略) (ガバナンスの強化) (リスクアペタイト・フレームワーク) 「長期ビジョン2035」及び「中期経営計画2030」の詳細については、当社ウェブサイトをご参照ください。 (https://ssl4.eir-parts.net/doc/8439/tdnet/2802715/00.pdf)
事業等のリスク7,072字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の内容、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 なお、当社グループはリスクを把握し、管理する体制を構築しておりますが、詳細について、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 2)内部統制システム及びリスク管理体制の整備の状況」及び「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(金融商品関係)」をご参照ください。 (特に重要なリスク) (1) 信用リスク 当社グループが取り扱っているリース、割賦、貸付取引は、与信先に対し比較的長期間にわたり、信用を供与する取引であります。しかしながら、今後の景気動向、取引先の信用状況の悪化等により、不良債権が増加した場合、貸倒費用が増加し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 <リスクに対する対処内容> 信用リスクについてはリスク管理委員会規程に基づき、基本方針を定め、信用リスクの計量、管理を行っております。個別案件取組に際しては、与信業務規範に則り、取引の相手方、案件の内容、物件価値等を総合的に評価したうえでその可否を判断しております。また、大口案件や新種スキーム案件等の複雑な判断を要する案件については、案件審査会議を設置し、同会議規程に基づき審査・決裁しております。加えて、内部格付制度に基づく1社与信ガイドラインの運用やカントリーエクスポージャー管理などポートフォリオ全体として与信が集中しないよう信用リスクをコントロールし、リスクの極小化に努めております。 (2) カントリーリスク 当社グループでは、海外における事業展開や投資を積極的に進めており、これらの国や地域における法令や規制の変更や、政治・経済・社会情勢の変化により生じる予期せぬ事態等により、当社グループの事業展開や投資が順調に展開できず、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 <リスクに対する対処内容> 昨今の地政学的リスクの顕在化を踏まえ、カントリーリスクをリスク分類として独立させ、全社的に管理強化に取り組んでおります。具体的には、カントリーリスクに関する情報収集・社内周知の強化、カントリーエクスポージャーのモニタリング強化、投融資対象不適格国の指定、情報セキュリティや腐敗防止等の観点から外国所在の事業関係者等のリスク評価の強化などを行っております。 (3) 市場リスク ① 金利変動リスク 当社グループが取扱っているリース・割賦取引において、リース料等は物件購入代金のほか、契約時の金利水準等を基準として設定され、契約期間中のリース料等は原則として変動いたしません。一方、リース・割賦取引の物件購入資金の原価である資金原価(金融費用)は、固定金利の資金調達のほかに変動金利による調達もあるため、この部分については市場金利の変動による影響を受けます。市場金利が急激に上昇した場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。特に日本国内においては、長年続いた低金利時代から「金利のある世界」への構造的な変化に直面しております。 ② 為替変動リスク 当社の海外における連結子会社・持分法適用関連会社の収益や費用については期中平均相場により円貨に換算しており、為替相場の変動が、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。海外事業に対する投資についても、為替の変動による株主資本の毀損リスクや、期間損益の減少リスクが存在し、為替相場が大幅に変動した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 <リスクに対する対処内容> 金利変動、為替変動等の市場リスクについては、ALM委員会を設置し、同委員会規程に基づき、資金の運用と調達の総合的な管理を実施しております。当社グループではALM(資産・負債総合管理)分析に基づき、ヘッジ比率、マチュリティーラダー、ギャップ分析、GPS(Grid Point Sensitivity)、VaR(最大想定損失額)管理等を導入し、リスクを適切に管理し、必要に応じてリスクヘッジを行っております。 (4) 投資リスク ① 戦略的提携、企業買収、出資に関わるリスク 当社グループは、リース・金融といった分野に留まらずに、国内外のパートナー企業とともに多様な事業を展開するための戦略的提携や企業買収、出資を行っております。しかしながら、法制度の変更や競争の激化、事業・金融環境の変化などにより、戦略的提携の解消並びにそれに伴うサービスが提供できなくなる可能性や、戦略的提携、企業買収、出資が期待どおりの効果を生まず、減損損失、評価損、持分法投資損失等の発生により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。加えて、買収対象子会社・関連会社の業績が計画通りに伸長せず、当初認識したのれん及び無形資産の効果が期待どおりに実現しない場合には、のれん及び無形資産の減損損失の発生等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 有価証券価格変動リスク 当社グループは、取引企業との関係強化や営業投資目的の観点から、上場・非上場有価証券を保有しております。当社グループでは、純投資目的以外の目的である投資株式について、個々の取引関係等に応じて定期的に保有適否の見直しを行い、また営業投資目的の有価証券は定期的に価格変動等のモニタリングを実施しておりますが、今後の価格の変動等により、評価損等が発生し当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 <リスクに対する対処内容> 当社グループは、多様化する投資リスクを適切にコントロールしつつ、事業ポートフォリオの最適化に資する投資ガバナンスの確立を目的として、投資採択及び撤退に係る基準の明確化や統一的モニタリングプロセスの構築等を主眼とした投資管理の枠組みを投資規程として定め、運用しております。この枠組みにおいては、一定の基準に該当する投資案件の採択検討時に、投資会議を開催し、案件ごとのリスクに対応した資本コスト考慮後収益性(定量基準)や当社戦略との整合性等(定性基準)を確認するとともに、事業計画や投資ストラクチャー、想定されるリスク量や環境への影響等について、専門部による多角的な評価を実施いたします。加えて、投資実行後は統一されたプロセスに基づくモニタリングを行い、定期的に投資案件の現状と採択時のシナリオとの整合性を確認するとともに、当初の計画が達成できないことが明らかな場合には、あらためて投資継続の是非を協議いたします。案件採択からモニタリング、投資継続判断までを統一的に管理する新たな枠組みを適切に運用することにより、投資に係るリスク管理の一層の高度化を図るとともに、事業ポートフォリオ最適化に向けた取り組みを強化してまいります。 また、リスクプロファイルの上位を占める投資に対して、リスク量ガイドラインを導入するなど、リスク管理の強化に取り組んでおります。 (5)ものにかかわるリスク 当社グループは、ファイナンス・リース、貸付等の金融を主軸としたビジネスからの変革に注力し、航空機、船舶、自動車、不動産、発電所等、「もの」の付加価値に着目したオペレーティング・リースやアセット投資の拡充を図ってきております。その結果、ポートフォリオ全体に占めるアセットビジネスの比率は高まっております。しかしながら、経済・社会環境の大幅な悪化などに起因し、これらマーケットに急激な変化等が生じた場合、対象資産の収益性の低下等により、資産価値が大幅に下落し、減損損失等が発生することで、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 <リスクに対する対処内容> 当社グループが保有する航空機について、流動性の高い平均機齢の若いナローボディー機が中心で、満了時期を分散するなど、アセットリスクを考慮したポートフォリオを構築しております。また、資産価値を有する各種物件の「ものにかかわるリスク」については、それぞれのリスク所管部にて管理するとともにリスク管理委員会において、リスク量やその状況等の管理を行っております。なお、アセット価値の変動リスクについて、他のリスク同様に統計的手法でVaRを連結ベースで計量するなど定期的にモニタリングをしております。また、リスクプロファイルの上位を占める特定リスクカテゴリー(航空機、不動産)に対して、リスク量ガイドラインを導入するなど、事業ポートフォリオの最適化、リスク管理の強化に取り組んでおります。 (6) 流動性リスク(資金調達) 当社グループは、事業に必要な資金を賄うため、銀行借入れによる間接調達のほか、社債やコマーシャル・ペーパーの発行、債権流動化による直接調達によって資金調達を行っております。金融市場の混乱や当社グループの財務内容の悪化などにより、調達環境が変化し資金調達の制約を受けることで、業績に影響を与える可能性があります。 <リスクに対する対処内容> 流動性管理指標として長期調達比率、安定調達比率、流動性カバレッジ指標等を導入し、資金調達の多様化、金融機関とのコミットメントライン契約及び当座貸越契約の締結、市場環境を考慮した調達バランスや手元流動性の調整などによって、流動性リスクに対処しております。 (その他重要なリスク) (7) システムリスク、情報セキュリティリスク 営業関係、契約管理、資産管理、統計業務等広範囲にわたって活用しているコンピュータシステムについて、不測の事態による停止、誤作動、外部からの不正アクセス、コンピュータウイルスの侵入などが発生した場合、当社グループの事業活動や業績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは個人情報を含む顧客情報や内部情報を有しており、仮に重要な情報が当社グループ又は外部委託先から漏えいした場合、損害賠償やレピュテーションの毀損等により損失を被る可能性があります。さらに、近年急速に発展している生成AI技術の導入・活用においては、不適切な利用による情報漏えい、著作権侵害、AIによる誤情報の出力(ハルシネーション)に伴う判断ミス、誤った情報の拡散、意図しないシステム連携によるセキュリティ上の脆弱性の発生といった新たなリスクも顕在化する可能性があります。 <リスクに対する対処内容> 情報セキュリティ対応は、標的型攻撃メールやランサムウェア、ビジネスメール詐欺等のサイバーテロからお客さまや当社の情報資産を守るため、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格であるISO27001を取得し、情報セキュリティ委員会を中心に情報管理に関する規程やルールの整備、定期的なリスクアセスメントの実施によるリスクへの対策、有効性評価アンケート等を実施しております。また、ハードやソフトのシステム的なセキュリティのみならず、役職員一人ひとりが日頃から必要な対策や基本動作を怠らないことが大切と認識し、情報セキュリティ研修や標的型攻撃メール訓練を定期的に実施し役職員のレベルアップを図っております。 サイバーセキュリティ対策は、「TC-CSIRT」を設置しインシデント発生時の被害拡大防止を図るとともに、平時におけるセキュリティ監視、マニュアル類の整備や役職員への啓発活動等を通じて、インシデントの発生予防や再発防止に努めております。また、サイバー攻撃は日々高度化・巧妙化するため、サイバーセキュリティ対策についての第三者アセスメントの定期的実施や日本シーサート協議会への加盟による外部との積極的な情報共有などを通じ、 対応の高度化を図っております。さらに、インシデント対応力強化を目的に、サイバー攻撃の実践を想定した演習を定期的に実施しています。本演習を通し、インシデント発生時の対応力を検証するとともに、改善ポイントの抽出と対策の検討を繰り返し実施することにより態勢強化に努めております。 生成AI技術の利活用においては、生成AI(Google Gemini等)を全社導入し、業務効率化と付加価値向上を推進しています。AI固有のリスクに対応するため、利用ガイドラインの策定、適切なインフラ環境整備及び役職員への継続的なDXリテラシー教育などの対策を講じ、AIガバナンスを強化したうえで、利活用に努めております。 (8) 人材確保に関するリスク 当社グループは、リース・金融といった分野に留まらず、国内外で事業の多角化を進めており、多様な人材を安定的に確保する必要があります。当社グループが必要な人材を十分確保・育成できない場合や、雇用している人材が退職した場合、専門人材の雇用に係るコストの追加発生や、提供しているサービスの質が低下するなど、当社グループの事業活動や業績・財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 <リスクに対する対処内容> 各種事業の競争力を維持・強化していくために、採用方法の工夫やダイバーシティへの取り組み強化、キャリアチャレンジ制度をはじめとした各種施策の実施など、人材力強化につながる職場環境の整備を通じて、有能な人材の安定的な確保・育成・従業員エンゲージメントの向上に努めております。 (9) 災害等によるリスク 当社グループは、地震、風水害、火災及びテロ等による被害を受けた場合、又は各種強毒性感染症等の流行により多数の役職員が罹患した場合等に備え、事業継続計画(BCP)に関する対応を定めておりますが、想定外の経済的損失を被った場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 <リスクに対する対処内容> 大規模災害や感染症をはじめとした危機事象が発生した場合の対応体制等については、「危機対策規程」及び「事業継続計画規程」に基づき、BCPマニュアルの制定、安否確認システムや防災サイト等の設置、並びに定期訓練の実施等、緊急時における態勢整備に取り組んでおります。また、テレワーク環境の整備によりオフィス被災時や出社困難時の対応にも備えております。 (10) 制度変更リスク 当社グループは、現行の法律・税務・会計等の制度や基準をもとに事業を展開しております。将来、これらの諸制度が大幅に変更された場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 気候変動リスク 当社グループは、「環境に配慮した循環型社会の実現」に向けて、気候変動への対応を重要な課題として認識しております。「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」の提言に賛同を表明し、TCFD提言に準拠したシナリオ分析の実施と情報開示を開始するなど、気候変動への対応を進めております。2040~2050年までの長期的なリスクとして、台風・豪雨等の異常気象による急性の物理的リスク及び炭素税の導入・法規制の強化といった移行リスクが存在し、社会的に多大な影響を与える気候変動が発生した場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 <リスクに対する対処内容> 2021年4月に「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」提言への賛同を表明して以降、気候変動に係るリスク重要度評価から、環境・エネルギー事業(太陽光発電事業)、航空機事業(航空機リース事業)、オートモビリティ事業(法人・個人向けオートリース事業)を対象に、TCFD提言に沿って、複数のシナリオを用いた気候変動リスク及び機会の特定と、定性的・定量的な事業インパクト評価を実施いたしました。今後とも、リスクへの対応策と機会の獲得について更に検討を深めるとともに、シナリオ分析の対象事業の拡大と、分析精度の向上を図ってまいります。また、事業活動を通じた環境影響・貢献を把握するため、新規に取り組む投資や審査の個別案件に関する環境影響評価の実施、環境を含めた非財務情報のリスク指標を定めて経営会議、リスク管理委員会によるモニタリングを行っております。 (12) 民間設備投資動向の変動によるリスク 民間設備投資額とリース設備投資額とは、一時的な差異はあるもののほぼ相関関係にあり、今後もこの傾向は続くものと考えられます。当社グループは、金融を主軸としたリースからモノの付加価値を高める金融・サービスに注力する姿勢を強く打ち出し、パートナー企業との協業による事業性ビジネスの拡大を中心に、事業領域の大幅な拡大を進めておりますが、今後民間設備投資額が大きく減少し、リース設備投資額も大きく減少した場合は、タイムラグはありますが、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (13) その他のリスク 上記リスクの他、不適切な事務処理が行われることによる事務リスク、法令や社会規範が順守されず社会的信用の失墜に繋がるコンプライアンスリスク、事業活動に関わる人権に負の影響を引き起こす人権リスク、レピュテーショナルリスクなどがあります。これらリスクが顕在化した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)17,703字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ※「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」において、億円単位で記載している金額は億円未満を四捨五入しております。 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの事業の取組状況、財政状態及び経営成績の状況、キャッシュ・フローの状況及び営業取引の状況の概要(以下「経営成績等」)は次のとおりであります。 ① 事業の取組状況 (営業基盤の強化) 〔国内リース事業分野〕 ・当社は、広島県東広島市及び東広島スマートエネルギー株式会社(以下、HSE)との間で、東広島市における脱炭素社会の実現を目指す「地域脱炭素化の実現に向けた連携協定」を締結いたしました。環境省の「脱炭素先行地域」に選定されている同市は、都市型脱炭素化特有の複合的な課題に直面しています。本協定に基づき、当社の持つ脱炭素ソリューションの知見と、HSEの地域密着型の供給力を掛け合わせ、同市への省エネ機器・高効率機器の普及促進、安定的な電力供給体制の構築を推進してまいります。今後もパートナー企業や自治体との連携を通じて、再生可能エネルギーの導入や省エネ機器の普及など、地域の脱炭素化と地域経済の発展を支援してまいります。 ・当社のNTTグループとの合弁会社で総合リース事業を展開しているNTT・TCリース株式会社(以下、NTL)は、円金利上昇による資金原価増加を打ち返し、過去最高益を更新いたしました。海外データセンター向けファイナンスなどのNTTグループ関連ビジネスの強化、環境・不動産・教育分野における当社との共創・パートナー連携の強化による成長分野の拡大に注力したことにより、ベース収益が伸長しました。引き続き当社はNTLをはじめとするNTTグループとの様々な分野での連携を深め、共創案件を創出することで両社の企業価値向上と社会課題の解決に貢献してまいります。 〔オートモビリティ事業分野〕 ・当社は、豪州の独立系レンタカー会社であるBargain Car Rentals Australia Pty Ltd(以下、Bargain Car Rentals)の全株式を取得することについて契約を締結いたしました。本件は、当社にとって単独では初となる海外レンタカー事業への出資となります。豪州は都市間移動のインフラとしてレンタカー需要が底堅く、今後もさらなる市場成長が見込まれています。当社は連結子会社のニッポンレンタカーサービス株式会社で培った運営ノウハウやDX推進等の知見を、Bargain Car Rentalsが持つ豪州の拠点ネットワークに注入することで、早期の企業価値最大化を図り、将来的には車両リース・ファイナンスや中古車事業といった周辺領域への展開も視野に入れ、豪州におけるモビリティ事業のバリューチェーン構築と事業基盤の拡大を加速させるとともに、グローバルなモビリティ社会の発展に貢献してまいります。 〔スペシャルティ事業分野〕 ・当社は、アドバンテッジパートナーズグループ(以下、APグループ)の統括会社であるAdvantage Partners Pte. Ltd.の株式を追加取得し、同社を持分法適用関連会社といたしました。当社は、APグループを企業投資事業の中核と位置付け、両社の強みを融合させた独自の「ハイブリッド投資事業モデル」を推進することで、事業承継や親子上場の解消といった多様な経営課題に対する高度なソリューションを提供いたします。本パートナーシップの強化を通じて、従来の国内バイアウト投資に加え、上場企業への成長支援、アジア地域での企業投資や再生可能エネルギー分野などにも協業範囲を拡大し、社会課題の解決と日本の経済社会の発展に貢献してまいります。 ・当社は、モナコを拠点とする有力海運グループであるC Transport Maritimeから、船舶の保有・調達機能を担うC Transport Maritime Ltd.の株式を取得し、持分法適用関連会社といたしました。世界最大級のドライバルク船(ばら積み船)プールを運営する同グループとの連携により、海運市況インテリジェンスや、専門的な配船・運航管理ノウハウを組織的に蓄積し、当社が培ってきた国内海事クラスター(造船所・船主・商社など)との強固なネットワークと同グループのグローバルな基盤を融合させることで、優良な船舶資産へのアクセスを容易にし、共同投資機会の創出や多様な海事ソリューションの提供など、海運業界の持続的な発展に貢献してまいります。 〔国際事業分野〕 ・当社は、いすゞ自動車株式会社の100%子会社であるIsuzu Australia Ltd.との合弁により、豪州にリース会社Isuzu Financial Services Australia Pty Ltd.(以下、IFSA)を設立いたしました。豪州は輸送コストの上昇等を背景に車両の安定稼働や運用コスト最適化へのニーズが高まっており、いすゞの商用車が高いシェアを誇る同国においてリース市場の安定的な成長が見込まれています。新会社のIFSAでは、新車販売と一体となったメンテナンスリースを提供し、車両のライフサイクル全体を通じてサポートし、今回のいすゞとの合弁事業を通じ、高品質な車両と当社の強みを掛け合わせることで、多様化・高度化するお客さまのニーズに的確に応えるソリューションを提供してまいります。 ・当社の連結子会社であるCSI Leasing, Inc.は、航空機地上支援機材(以下、GSE:Ground Support Equipment)の専門企業であるAeroservicios USA, Inc.の過半の株式を取得いたしました。本件により、従来のGSEリース事業に機器のリファービッシュ及び再販機能を加え、機材の導入から処分までを一貫して担う「GSEライフサイクルマネジメント」を本格展開いたします。安定成長が見込まれるGSE市場において、高品質な機材の提供と資産管理をワンストップで実施し、機器の長寿命化と再利用を通じて資源の有効活用を図り、多様な顧客ニーズへの対応と循環型経済社会の実現に貢献し、持続的な企業価値の向上を目指してまいります。 〔環境インフラ事業分野〕 ・当社は、英国で再生可能エネルギー投資や開発を手掛けるDowning LLPと共同で、同国における太陽光発電所への投資、建設及び運営を目的とした合弁会社を設立いたしました。本件は、当社にとって英国における太陽光発電所の建設フェーズに初めて参画し、再生可能エネルギー事業において海外パートナーと合弁会社を設立して共同運営を行う初の事例となります。2028年までに累計約500MW(10ヵ所程度)の太陽光発電所ポートフォリオ構築を目指しており、英国政府の促進制度であるCfD(注1)を通じて長期安定的な収益の確保を見込んでいます。当社は本事業を通じて、発電所の建設・開発のリスクマネジメントやガバナンスのノウハウを獲得し、海外事業運営能力を向上させるとともに、クリーンエネルギーの普及と脱炭素社会の実現に貢献してまいります。 (注)1.Contract for Difference(差額決済型固定価格買取制度)の略であり、事前に決定された価格を発電事業者に保証し、市場価格との差額を調整することで収益の安定化を図る制度。 ・当社は、成長戦略の柱として系統用蓄電池事業を強力に推進しております。国内の再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、その出力変動を吸収し、電力系統を安定させるための調整力として、系統用蓄電池の重要性が高まる中、当社は大阪府や岩手県において系統用蓄電池の商業運転を開始したほか、鹿児島県では国内最大級となる太陽光発電所の蓄電池併設プロジェクトに着手するなど、着実に稼働案件を積み上げてまいりました。今後、自社主導の開発体制に注力することにより事業組成のスピード強化と運営ノウハウの確実な蓄積を図り、約600MW規模の運転開始を目指し、再生可能エネルギーの拡大並びに電力系統の安定化を通じて、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。 (経営基盤の強化) ・当社事業の成長・グローバル化が進み、複雑化・多様化する外部環境の変化や社会課題に迅速かつ柔軟に対応する力を強化していく必要性が増す中、中長期的に当社の企業価値を最大化していくため、2026年4月1日付にて組織改編及びCxO体制の導入を行いました。これにより、事業競争力の強化、意思決定の迅速化及びグループガバナンスの向上を推進することで、企業変革の加速と経営基盤の強化を図り、当社の企業価値の持続的向上・最大化を目指してまいります。 ・当社は、CDP(注1)が実施する2025年度調査の「気候変動」分野において、初めてリーダーシップレベルの「A-(Aマイナス)」スコアを獲得いたしました。今回の選定は、TCFD提言に基づく情報開示の深化や、サプライチェーン全体における温室効果ガス排出量算定の精緻化、再生可能エネルギー事業の拡大といった当社の継続的な取り組みと、透明性の高い情報開示が総合的に評価されたものと認識しております。今回の評価を新たな原動力とし、金融・サービスの機能を通じたソリューションの提供により、気候変動という地球規模の社会課題の解決に向けた取り組みを一層加速させ、持続可能な未来の創造に全力を尽くしてまいります。 (注)1.Carbon Disclosure Projectの略であり、環境情報開示システムを運営する国際的な非営利団体として企業や都市を対象に気候変動等の分野で調査を実施し、評価・公表している機関。 ・当社は、国内初となる「自己評価型ポジティブ・インパクト・ファイナンス・フレームワーク」(以下、本フレームワーク)を策定し、これに基づき総額1,714億円の資金調達を実施いたしました。本フレームワークは、当社が主体的に事業活動の社会的・環境的インパクトを評価・管理し、貸付人との対話を通じて自律的にサステナビリティ経営を推進することを特徴としています。当社は、今後も多様な資金調達手法を確保し、事業活動を通じてポジティブなインパクトの創出を加速させることで、循環型経済社会の実現と持続的な企業価値の向上に努めてまいります。 ・当社は、一般社団法人work with Prideが策定した職場におけるLGBTQ+など性的マイノリティに関する取組評価指標「PRIDE指標2025」において、昨年に続き最高位の「ゴールド」を受賞しました。あわせて、当社の連結子会社でANA インターコンチネンタル別府リゾート&スパとホテルインディゴ軽井沢を経営するTCホテルズ&リゾーツ株式会社においても「ゴールド」を受賞し、グループでのダブル受賞となりました。当社は「ダイバーシティ基本方針」に基づき、多様な人材の採用・育成・登用を推進しており、今後も一人ひとりが働きやすい職場づくりを通じて、多様な人材が活躍・融合するダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンを実現してまいります。 ② 財政状態及び経営成績の状況 業績につきましては、売上高は前期比890億円(6.5%)増加し1兆4,577億円、売上総利益はスペシャルティ事業及び国際事業での増益を主因に前期比480億円(17.1%)増加し3,283億円となりました。 販売費及び一般管理費は、前期比168億円(10.3%)増加し1,799億円となりました。主な要因は、オートモビリティ事業、スペシャルティ事業及び国際事業の人件費及び物件費の増加であります。 営業外損益は前期比1億円(0.7%)減少し151億円の利益となりました。 これらにより、経常利益は前期比311億円(23.5%)増加し1,634億円となりました。 また、特別損益はロシア関連保険和解金の計上はあったものの、バイオマス混焼発電事業を主因とする減損損失の計上の影響が上回り前期比207億円減少し75億円の損失、法人税等は前期比130億円(25.7%)減少し376億円、非支配株主に帰属する当期純利益は前期比25億円(26.7%)減少し70億円となりました。 この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期比260億円(30.5%)増加し1,113億円となりました。 なお、12月決算会社である主な海外子会社・海外関連会社の連結財務諸表作成にかかる期中平均の為替レートは、当連結会計年度149.62円/米ドル(2025年1月~12月)、前連結会計年度151.68円/米ドル(2024年1月~12月)であります。 当連結会計年度末の財政状態につきましては、資産合計は、前期末比3,519億円(5.1%)増加し7兆2,148億円、セグメント資産は前期末比2,509億円(4.1%)増加し6兆3,107億円となりました。 負債合計は、前期末比2,762億円(4.9%)増加し5兆9,622億円となりました。有利子負債は、前期末比2,299億円(4.7%)増加し5兆1,425億円となりました。 純資産合計は、前期末比757億円(6.4%)増加し1兆2,526億円となりました。 この結果、自己資本比率は前期末に比べ0.5ポイント上昇し15.5%となりました。 なお、12月決算会社である主な海外子会社・海外関連会社の連結財務諸表作成にかかる期末の為替レートは、当連結会計年度末156.54円/米ドル(2025年12月末)、前連結会計年度末158.17円/米ドル(2024年12月末)であります。 セグメント別の業績及びセグメント資産の状況については、④ 営業取引の状況に記載しております。 ③ キャッシュ・フローの状況 (単位:億円) 前連結会計年度 自 2024年4月1日 至 2025年3月31日   当連結会計年度 自 2025年4月1日 至 2026年3月31日   増減額 営業活動キャッシュ・フロー   514   △769   △1,283 投資活動キャッシュ・フロー   △315   △619   △305 財務活動キャッシュ・フロー   △434   1,880   2,313 現金・現金同等物期末残高   1,688   2,197   509 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動では、税金等調整前当期純利益が1,559億円、賃貸資産減価償却費が2,448億円、賃貸資産除却損及び売却原価が3,412億円となったこと等に対し、賃貸資産の取得による支出が7,897億円、リース債権及びリース投資資産の増加による支出が1,104億円となったこと等により、769億円の支出(前連結会計年度は514億円の収入)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動では、投資有価証券の取得による支出が736億円となったこと等により、619億円の支出(前連結会計年度は315億円の支出)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動では、長期借入金の返済による支出が1兆224億円、社債の償還による支出が3,619億円となったこと等に対し、長期借入れによる収入が1兆1,930億円、社債の発行による収入が2,629億円、コマーシャル・ペーパーの純増減額による収入が1,048億円となったこと等により、1,880億円の収入(前連結会計年度は434億円の支出)となりました。 これらにより、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前期末比509億円増加し2,197億円となりました。 ④ 営業取引の状況 連結会計年度におけるセグメント資産残高、セグメント売上高及びセグメント利益をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 a. セグメント資産残高 (単位:億円) セグメントの名称   前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   増減率(%) 報告セグメント   国内リース   12,750   13,085   335   2.6 オートモビリティ   5,008   5,292   284   5.7 スペシャルティ   29,729   32,014   2,285   7.7 国際   9,772   10,081   309   3.2 環境インフラ   2,852   2,173   △679   △23.8 報告セグメント計   60,110   62,645   2,535   4.2 その他   488   462   △26   △5.3 合計   60,599   63,107   2,509   4.1 連結財務諸表との調整額   8,030   9,041   1,011   12.6 連結財務諸表上の資産合計   68,629   72,148   3,519   5.1 b. セグメント売上高 (単位:億円) セグメントの名称   前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   増減率(%) 報告セグメント   国内リース   4,491   4,621   130   2.9 オートモビリティ   3,007   3,149   142   4.7 スペシャルティ   3,345   3,430   85   2.5 国際   2,227   2,709   482   21.7 環境インフラ   608   661   52   8.6 報告セグメント計   13,679   14,570   891   6.5 その他   8   7   △1   △8.2 連結財務諸表上の売上高   13,686   14,577   890   6.5 (注) 売上高について、セグメント間の内部売上高又は振替高は含まれておりません。 c. セグメント利益 (単位:億円) セグメントの名称   前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   増減率(%) 報告セグメント   国内リース   228   228   △0   △0.1 オートモビリティ   177   121   △56   △31.4 スペシャルティ   329   1,122   793   241.3 国際   163   235   72   44.4 環境インフラ   1   △445   △445   - 報告セグメント計   898   1,262   364   40.6 その他   17   21   4   24.6 合計   915   1,284   369   40.3 連結財務諸表との調整額   △62   △171   △108   174.4 連結財務諸表上の親会社株主に帰属する当期純利益   853   1,113   260   30.5 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループは、「中期経営計画2027」のもと高い収益性と安定性のあるポートフォリオへの変革を推進し、事業領域の拡大や資産回転の加速等を実現した結果、同計画で掲げた財務目標(当期純利益1,000億円・ROA1.4%・ROE10%)を2年前倒しで達成いたしました。 他方、経営環境の不確実性が高まる中、マクロ環境の変化を好機と捉え、当社グループは、新たな「長期ビジョン2035」及び「中期経営計画2030」を策定いたしました。「中期経営計画2030」では、「バリューチェーンの拡大」「グローバル展開の加速」「外部資本の活用」の3つの成長戦略に加えて、低採算事業の縮退及び規律あるポートフォリオマネジメントなどの施策を実行することにより、ポートフォリオの最適化並びに2030年度の財務目標である「当期純利益2,000億円、ROE12.5%以上」の達成に向けた取り組みを推進してまいります。 なお、当社グループの当連結会計年度における具体的な取り組みは、「(1)経営成績等の状況の概要 ①事業の取組状況」に記載のとおりであります。 (経営成績及び財政状態) 当社グループの重要な経営指標である親会社株主に帰属する当期純利益は、スペシャルティ事業において増益となったことを主因に全体では前期比260億円増加し1,113億円となり、ROEは前期に比べ1.4ポイント改善し10.4%となりました。 セグメント別の親会社株主に帰属する当期純利益及びROAを分析した結果は以下のとおりであります。 (単位:億円) セグメントの名称   親会社株主に帰属する当期純利益   ROA 2025年3月期   2026年3月期   前期比   2025年3月期   2026年3月期   前期比 国内リース事業   228   228   △0   1.8   %   1.8   %   △0.0   pt オートモビリティ事業   177   121   △56   3.6   %   2.4   %   △1.3   pt スペシャルティ事業   329   1,122   793   1.1   %   3.6   %   2.5   pt 国際事業   163   235   72   1.8   %   2.4   %   0.6   pt 環境インフラ事業   1   △445   △445   0.0   %   △17.7   %   △17.7   pt 全社・消去等   △45   △149   △104   -       -       - 連結   853   1,113   260   1.4   %   1.8   %   0.4   pt *ROA:親会社株主に帰属する当期純利益/((前期末セグメント資産+当期末セグメント資産)/2) 〔国内リース事業〕国内リース事業の親会社株主に帰属する当期純利益は前期と同水準の228億円、ROAは前期と同率の1.8%となりました。資金原価の増加及び投資有価証券に関する評価損の計上はあったものの、NTT・TCリース株式会社等のパートナーとの共同事業による取込利益増加により、親会社株主に帰属する当期純利益は前期と同水準となりました。 〔オートモビリティ事業〕オートモビリティ事業の親会社株主に帰属する当期純利益は前期比56億円減少し121億円、ROAは1.3ポイント低下の2.4%となりました。レンタカー事業を展開するニッポンレンタカーサービス株式会社においては、高い稼働率と旺盛なインバウンド需要を取り込み、過去最高益を更新した一方で、法人向けオートリースの日本カーソリューションズ株式会社においては、リース収益や車両売却益を伸長したものの、資金原価及び販管費負担の増加、システムにかかる減損損失を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は減益となりました。 〔スペシャルティ事業〕スペシャルティ事業の親会社株主に帰属する当期純利益は前期比793億円増加し1,122億円、ROAは2.5ポイント上昇の3.6%となりました。船舶事業での売船収益の減少や為替評価損による減益があったものの、航空機事業でのロシア関連保険和解金や税金費用の戻入れ等を主因として親会社株主に帰属する当期純利益は増益となりました。 〔国際事業〕国際事業の親会社株主に帰属する当期純利益は前期比72億円増加し235億円、ROAは0.6ポイント上昇の2.4%となりました。CSI Leasing, Inc.が、中南米エリアを中心に好調に推移したことに加え、米国データセンター及び営業投資有価証券の売却益により、親会社株主に帰属する当期純利益は増益となりました。 〔環境インフラ事業〕環境インフラ事業の親会社株主に帰属する当期純利益は前期比445億円減少し445億円の損失、ROAは17.7ポイント低下の△17.7%となりました。太陽光発電事業の売却益計上及び一過性要因を除く収益は堅調に推移したものの、バイオマス混焼発電事業にかかる減損損失の計上により、親会社株主に帰属する当期純利益は減益となりました。 財政状態について、当連結会計年度末の資産合計は、前期末比3,519億円(5.1%)増加し7兆2,148億円となりました。利益の源泉となるセグメント資産残高は、スペシャルティ事業での投資増加を主因に前期末比2,509億円(4.1%)増加し6兆3,107億円となりました。 負債合計は、前期末比2,762億円(4.9%)増加し5兆9,622億円となりました。有利子負債は、前期末比2,299億円(4.7%)増加し5兆1,425億円となりました。 純資産合計は、前期末比757億円(6.4%)増加し1兆2,526億円となりました。うち、自己資本は、前期末比909億円(8.8%)増加し、1兆1,205億円となりました。主な要因は、利益剰余金が前期末比823億円増加したことであります。 この結果、自己資本比率は前期末比0.5ポイント上昇し15.5%となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 (キャッシュ・フロー) 当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローについては、賃貸資産の取得、リース債権及びリース投資資産の増加等により、769億円の支出となりました。また、投資活動によるキャッシュ・フローについては、Advantage Partners Pte.Ltd.の株式を取得したこと等により、619億円の支出となりました。引き続き各事業分野の営業基盤強化に向けた成長事業への投資を実行する一方で、ROA向上に向け収益性や成長性を考慮した健全なポートフォリオの維持に注力しております。 財務活動によるキャッシュ・フローは1,880億円の収入となりました。成長事業への投資に必要な資金を確保するため、長期借入金、短期借入金及び社債等の有利子負債による調達を行いました。 これらにより、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前期末比509億円(30.1%)増加し2,197億円となりました。 (資金調達の基本方針) 当社グループは、金融情勢の変化に機動的に対応しつつ調達先の分散や調達手段の多様化を図ることで、調達の安定性を高めること及び資金コストの低減を基本方針としております。また、ALM(資産・負債総合管理)の実施により、市場リスクについて多面的な分析を行い、各種リスクを適切にコントロールしております。 (資金調達の方法) 当社グループの資金調達は、国内外の金融機関からの借入による間接調達と社債、コマーシャル・ペーパー、ユーロ・ミディアム・ターム・ノート、リース債権流動化といった資本市場からの調達による直接調達で構成されております。 当連結会計年度末において、間接調達は、前期末比2,215億円(6.4%)増加し3兆6,615億円となりました。直接調達は、前期末比84億円(0.6%)増加し1兆4,810億円となりました。この結果、当連結会計年度末の直接調達比率は28.8%となり、前期末比1.2ポイント低下しました。 また、当連結会計年度末の長期調達比率は85.7%となり、前期末に比べて2.5ポイント低下しました。 (流動性の確保) 当社グループは、流動性を確保するため取引金融機関139行と当座貸越契約及びコミットメントライン契約を締結しており、当連結会計年度末の契約総額は、前期末比1,931億円増額の2兆5,175億円、借入未実行残高は1兆9,651億円となっており、資金の流動性は十分に確保されております。 ③ 経営上の目標の達成状況 (当連結会計年度の業績及び翌期の見通し) 当社グループは、「中期経営計画2027」における経営指標として、利益目標を親会社株主に帰属する当期純利益に一本化し、株主の皆様の視点に合わせた、持分法適用関連会社を含むグル-プ会社の業績をよりよく反映させる高度なグループ会社一体経営を目指すため、連結ROA、連結ROEを経営指標として採用しておりました。 当連結会計年度において、親会社株主に帰属する当期純利益1,113億円、連結ROA1.6%、連結ROE10.4%となり、同計画で掲げた目標を2年前倒しで達成いたしました。 2026年3月期 (実績)   2028年3月期 (中期経営計画2027) 親会社株主に帰属する当期純利益   1,113億円   1,000億円 連結ROA(総資産純利益率)   1.6%   1.4% 連結ROE   10.4%   10% 2027年3月期の経済環境については、日本銀行の政策金利引き上げに伴う金融環境の変化に加え、米国等における保護主義的な政策動向や中東情勢を踏まえた輸出環境・サプライチェーンに及ぼす影響が懸念されます。さらに、続く物価上昇や深刻な人手不足、不安定な為替相場の推移など景気の下押しリスクも存在しており、先行きは依然として不透明な状況です。 現下の中東情勢の不安定化に伴う当社の2027年3月期の連結業績への影響につきましては、現時点において直接的な影響は限定的であると想定しております。しかしながら、事態の長期化に伴う間接的な影響(金利等のコスト増や需要減退、顧客の信用状況の変化等)については引き続き注視してまいります。具体的には、原油・LNG価格の高騰に伴う電力市場価格の上昇による再エネ事業への影響や、航空運賃上昇を受けたインバウンド需要の変動に伴うモビリティ事業(レンタカー需要等)への波及、海運市況や中古車相場の不安定化リスクなど、各個別事業における間接的な事業環境の変化を慎重に見極め、適切に対応してまいります。 こうした不安定な中東情勢の長期化による下振れ懸念を考慮し、連結業績予想の策定にあたっては、これら不確実性に対する備えとして20億円のリスクバッファーを織り込んでおります。 このような経済環境下ではありますが、2027年3月期の業績見通しは、親会社株主に帰属する当期純利益1,230億円(前期比10.5%増)を見込んでおります。 2026年3月期 (実績)   2027年3月期(予想)   2031年3月期 (中期経営計画2030) 親会社株主に帰属する当期純利益   1,113億円   1,230億円   2,000億円 連結ROE   10.4%   -   12.5%以上 (株主還元方針と配当額) 当社グループは、継続的な業容の拡大や企業体質の強化に向けた取り組みが企業価値の増大につながるものと考え、それらを実現するために内部留保の充実を図るとともに、株主の皆様に対しましては、長期的かつ安定的に利益還元を行うことを基本方針としております。 「中期経営計画2030」における1株当たり配当金は累進配当を基本としつつ、利益成長による増配を目指し、配当性向は35%以上といたします。なお、内部留保につきましては、ポートフォリオの変革を牽引するパートナーとの協業及びM&Aを中心とする成長投資を実行することにより、資本効率の向上と利益成長を軸とした事業ポートフォリオの最適化を図ってまいります。 当期の配当につきましては、期初に1株当たり年間68円(中間配当34円、期末配当34円)の予想とさせていただきました。中間配当につきましては、期初予想から2円増配し、1株当たり36円とさせていただきました。また期末配当につきましては、期初予想から10円の増配の1株当たり44円とすることを2026年6月25日開催予定の第57回定時株主総会で決議する予定であります。これにより、1株当たり年間配当金は80円(中間36円、期末44円)となる予定であります。 なお、次期の配当につきましては、長期的かつ安定的に利益還元を行うという基本方針を踏まえ、1株当たり年間90円(中間配当45円、期末配当45円、配当性向35.8%)とさせていただく予定であります。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的と判断される前提に基づいて実施しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。 なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 4.会計方針に関する事項」に記載のとおりですが、重要なものは以下のとおりであります。 a. 賃貸資産の減損損失の計上 賃貸資産は、概ね独立したキャッシュ・フローを生み出す最小単位を基礎としてグルーピングを行い、減損の兆候の有無を判断しています。減損の兆候が識別された場合には、二次リースの可能性及び将来の市況等を考慮したリース料や処分価値等を見積り、減損の認識の要否を判断しております。その結果、減損の認識が必要と判定された賃貸資産については、回収可能価額を正味売却価額又は使用価値のいずれか高い金額とし、帳簿価額との差額を減損損失として計上しております。 経営者は、賃貸資産の評価にあたって用いた会計上の見積りは合理的であり、賃貸資産が回収可能な合理的な額として計上されていると判断しております。ただし、予測不能な前提条件の変化等により、回収可能価額の算定に使用した見積りが変化した場合は、将来当社グループにおいて減損損失の追加計上を実施する可能性があります。 なお、航空機リースにかかる賃貸資産の減損については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)①賃貸資産の減損」に記載のとおりであります。 b. その他の営業資産の減損損失の計上 その他の営業資産は、概ね独立したキャッシュ・フローを生み出す最小単位を基礎としてグルーピングを行い、市場価格の著しい下落や資産の回収可能価額を著しく低下させるような事象等の減損の兆候が識別された場合には、当該資産グループから得られる将来キャッシュ・フローを見積り、減損の認識の要否を判断しております。その結果、減損の認識が必要と判定されたその他の営業資産については、回収可能価額を正味売却価額又は使用価値のいずれか高い金額とし、帳簿価額との差額を減損損失として計上しております。 経営者は、その他の営業資産の評価にあたって用いた会計上の見積りは合理的であり、その他の営業資産が回収可能な合理的な額として計上されていると判断しております。ただし、予測不能な前提条件の変化等により、回収可能価額の算定に使用した見積りが変化した場合は、将来当社グループにおいて減損損失の追加計上を実施する可能性があります。 なお、バイオマス混焼発電事業に係るその他の営業資産の減損については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)②その他の営業資産の減損」に記載のとおりであります。 c. のれんの減損損失の計上 企業結合で生じたのれんは、会社単位を基礎としてグルーピングを行っております。のれんの償却については、その効果の発現する期間を個別に見積り、20年以内の合理的な年数で定額法により償却を行っております。 経営者は、その資産性について、子会社の業績や事業計画等を基に検討を行っており、その検討の内容は合理的であると判断しております。ただし、予測不能な前提条件の変化等により、将来において当初想定した収益力もしくは費用削減効果が見込めなくなり、減損の必要性を認識した場合には、のれんの減損損失の計上が必要となる可能性があります。 d. 貸倒引当金の計上 貸倒引当金は、取引先の経営状態や支払状況等によって分類区分された債権について、一般債権については貸倒実績率により、破産更生債権等については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しております。 経営者は、債権の評価にあたって用いた会計上の見積りは合理的であり、貸倒引当金は十分計上され、債権が回収可能な額として計上されていると判断しております。ただし、債権の評価には経営者が管理不能な不確実性が含まれており、予測不能な前提条件の変化等により債権の評価が変動する可能性があります。この場合には、将来当社グループが貸倒引当金を増額又は減額する可能性があります。 e. 金融商品の時価評価 金融商品の時価には、市場価格に基づく価額の他、市場価格がない場合には合理的に算定された価額が含まれております。有価証券のうち、市場価格のない株式等については、取得原価をもって計上しておりますが、発行会社の財政状態の悪化により実質価額が著しく低下した場合には減損処理を行っております。 当社グループで行っているデリバティブ取引は、金利関連取引(金利スワップ取引等)、通貨関連取引(為替予約取引及び通貨スワップ取引等)であり、それらの時価は取引金融機関から提示された価格等によっており、金利、外国為替相場等のインプットを用いた将来キャッシュ・フローの割引現在価値により算定されています。 経営者は、金融商品の時価の評価にあたって用いた会計上の見積りは合理的であると判断しております。ただし、当該価額の算定においては一定の前提条件等を採用しているため、予測不能な前提条件の変化等により金融商品の評価に関する見積りが変動する可能性があります。この場合には、将来当社グループにおける時価評価額が変動する可能性があります。 f. 繰延税金資産の回収可能性 繰延税金資産は、将来の課税所得を合理的に見積り、回収可能性を判断した上で計上しております。 経営者は、繰延税金資産の回収可能性の評価の見積りは合理的であり、繰延税金資産が回収可能な額として計上されていると判断しております。ただし、予測不能な前提条件の変化等により回収可能価額の決定に使用した見積りが変化した場合は、将来当社グループにおいて繰延税金資産の取崩し又は追加計上により損益に影響を及ぼす可能性があります。 (3)特定金融会社等の開示に関する内閣府令に基づく貸付金の状況 「特定金融会社等の開示に関する内閣府令」(平成11年5月19日 大蔵省令57号)に基づく、当社の貸付金(営業貸付金、その他の営業貸付債権、関係会社短期貸付金及び関係会社長期貸付金)の状況は次のとおりであります。 ① 貸付金の種別残高内訳 2026年3月31日現在 貸付種別   件数 (件)   構成割合 (%)   残高 (百万円)   構成割合 (%)   平均約定金利 (%) 消費者向 無担保 (住宅向を除く)   -   -   -   -   - 有担保 (住宅向を除く)   -   -   -   -   - 住宅向   -   -   -   -   - 計   -   -   -   -   - 事業者向 計   6,349   100.00   546,677   100.00   2.98 合計   6,349   100.00   546,677   100.00   2.98 ② 資金調達内訳 2026年3月31日現在 借入先等   残高(百万円)   平均調達金利(%) 金融機関等からの借入   2,047,273   1.77 その他   352,350   0.98 社債・CP   335,900   0.95 合計   2,399,623   1.65 自己資本   399,031   - 資本金・出資額   81,129   - ③ 業種別貸付金残高内訳 2026年3月31日現在 業種別   先数(件)   構成割合(%)   残高(百万円)   構成割合(%) 製造業   218   13.61   8,209   1.50 建設業   33   2.06   60   0.01 電気・ガス・熱供給・水道業   25   1.56   22,963   4.20 運輸・通信業   66   4.12   38,947   7.12 卸売・小売業、飲食店   322   20.10   2,379   0.44 金融・保険業   46   2.87   64,305   11.76 不動産業   33   2.06   125,278   22.92 サ-ビス業   508   31.71   255,963   46.82 個人   -   -   -   - その他   351   21.91   28,569   5.23 合計   1,602   100.00   546,677   100.00 ④ 担保別貸付金残高内訳 2026年3月31日現在 受入担保の種類   残高(百万円)   構成割合(%) 有価証券   -   - うち株式   -   - 債権   -   - うち預金   -   - 商品   -   - 不動産   15,593   2.85 財団   -   - その他   24,744   4.53 計   40,337   7.38 保証   5,935   1.09 無担保   500,404   91.53 合計   546,677   100.00 ⑤ 期間別貸付金残高内訳 2026年3月31日現在 期間別   件数(件)   構成割合(%)   残高(百万円)   構成割合(%) 1年以下   174   2.74   209,986   38.39 1年超5年以下   5,194   81.81   204,707   37.45 5年超10年以下   696   10.96   58,469   10.70 10年超15年以下   254   4.00   7,311   1.34 15年超20年以下   22   0.35   23,722   4.34 20年超25年以下   3   0.05   2,871   0.53 25年超   6   0.09   39,608   7.25 合計   6,349   100.00   546,677   100.00 一件当たり平均期間   5.51年 (注) 期間は、約定期間によっております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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