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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

オリエントコーポレーション

Orient Corporation8585 · Prime · その他金融業

大手消費者金融・クレジットカード会社。決済・保証、個品割賦、カード・融資、銀行保証、海外事業を柱とする。

概要

オリエントコーポレーションは、東京都千代田区に本社を置く総合金融・リース会社である。2026年3月期の営業収益は2,476億円、従業員数は6,411人。自動車ローンを主力とする個品割賦、クレジットカードやローンカードを扱うカード・融資、事業者間の売掛金決済保証や家賃決済保証を行う決済・保証、銀行借入の債務保証、東南アジアでのオートローン展開の5事業を柱とする。連結子会社18社、持分法適用会社4社で構成され、グループの顧客基盤を活用したクロスセルとAIによる与信審査の高度化を特徴とする。

5事業セグメントで構成される収益構造

同社の事業は決済・保証、海外、カード・融資、個品割賦、銀行保証の5セグメントに分かれる。2026年3月期の事業収益は、個品割賦が770億円と最大で、カード・融資が716億円、銀行保証が376億円、決済・保証が260億円、海外が124億円と続く。個品割賦はオートローンとオートリース、ショッピングクレジットからなり、カード・融資はプロパーカード・提携カード・ビジネスカードの発行と無担保融資を提供する。銀行保証は提携金融機関の貸出に対する債務保証で、決済・保証は売掛金や家賃の決済保証と集金代行を手掛ける。海外事業はタイ・フィリピン・インドネシアでオートローンを展開するが、2026年3月期は与信厳格化により取扱高と収益が減少した。

国内中心に東南アジア3か国へ展開

事業の大半は国内で展開される。国内では全国のディーラーネットワークや加盟店を通じて個人・法人向け金融サービスを提供する。海外事業はタイ、フィリピン、インドネシアの3か国に子会社を持ち、オートローンを中心に営む。2026年3月期の海外事業収益は124億円で、前期比16.3%減少した。これは貸倒関係費抑制のための与信厳格化が取扱高減少につながったためである。同社は今後も良質債権の積み上げとガバナンス強化により安定的な成長を図るとしている。海外展開は東南アジアの成長市場への進出という位置づけだが、収益貢献はまだ限定的である。

連結子会社18社と持分法適用会社4社のグループ体制

同社グループはオリエントコーポレーション(単体)と連結子会社18社、持分法適用会社4社で構成される。主な子会社として、家賃決済保証を担う株式会社オリコフォレントインシュア、小口リース保証の株式会社オリコビジネスリース、個品割賦の株式会社CAL信用保証や株式会社オリコプロダクトファイナンス、株式会社オリコオートリースがある。海外子会社はタイのOrico Auto Leasing (Thailand) Ltd.、フィリピンのOrico Auto Finance Philippines Inc.、インドネシアのPT Orico Balimor Financeである。グループ内で信用調査・保証・リースを分業し、それぞれの役割を分担することで事業を効率的に運営している。

AI・デジタル技術で与信力の高度化を推進

同社は強みである与信・回収・オペレーションの能力をAI・デジタル技術の活用でさらに磨く中期経営計画(2026~2030年)を掲げる。バックオフィスやミドルオフィスでのAI活用による生産性向上を図り、従来の業務プロセスをお客さま視点で抜本的に見直すとしている。生成AIの進展を踏まえ、デジタル化に後れを取れば競争力低下のリスクがあると認識し、迅速な取り組みを経営課題と位置づける。2026年3月期の営業収益一般経費率は63.3%で、中期経営計画では2030年3月期に50%台前半を目標とする。人材を成長分野へ再配分し、新たな顧客体験の創出をめざす。

業界の中での役割は消費者金融・決済・保証サービスプロバイダにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2,476億円
営業利益
144億円
営業利益率
5.8%
純利益
129億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01決済・保証主力

事業者間取引の売掛金決済保証、家賃決済保証、集金代行、小口リース保証を提供。加盟店の信用調査・代金回収・債務保証を行う。

主な製品・サービス3
売掛金決済保証
事業者間の売掛金について、販売先の信用調査・集金・債務保証を行うサービス。
家賃決済保証
入居者の賃料債務を保証するサービス。グループ会社が信用調査を実施。
小口リース保証
リース契約時の債務保証。グループ会社がリース契約を締結。

02カード・融資主力

クレジットカード(プロパー・提携・ビジネス)の発行、ローンカード、無担保融資等を提供。ショッピングとキャッシング機能を付帯。

主な製品・サービス3
クレジットカード
プロパーカード、提携カード、ビジネスカードを発行。ショッピングとキャッシング機能を提供。
ローンカード
融資専用カード。キャッシング機能を提供。
無担保融資
目的ローン等の個人向け融資。

03個品割賦主力

オートローン、オートリース、ショッピングクレジットを主力とする個品割賦事業。加盟店での商品購入時の分割払い立替を提供。子会社が信用保証等を担当。

主な製品・サービス3
オートローン
自動車購入のための分割払い融資。
オートリース
自動車のリース契約。
ショッピングクレジット
加盟店での商品購入における分割払いサービス。

04銀行保証準主力

提携金融機関からの借入に対し、顧客の債務を保証する事業。信用調査を実施し承認した顧客を保証。

05海外(東南アジア)準主力

タイ、フィリピン、インドネシアにおいてオートローン及び関連事業を展開。子会社を通じて現地で事業を運営。

主な製品・サービス1
オートローン(海外)
タイ、フィリピン、インドネシアでの自動車購入向け融資。

製品と技術

オートローンとオートリースを主力とする個品割賦

同社の最大事業セグメントである個品割賦では、自動車購入時の分割払い融資(オートローン)と自動車のリース(オートリース)が中核を成す。加盟店である自動車ディーラーを通じて顧客に提供され、同社が立替払いを行い顧客から分割で回収する仕組みである。子会社の株式会社オリコオートリースがリース契約を、株式会社CAL信用保証が信用保証を担う。2026年3月期のオートローン取扱高は市場金利上昇分の価格転嫁により減少したが、同事業の収益は770億円と全セグメントで最大である。

クレジットカードとローンカードのカード・融資事業

カード・融資事業では、自社発行のプロパーカード、加盟店と提携した提携カード、法人向けビジネスカードの3種を発行する。いずれもショッピング機能に加え、原則としてキャッシング機能を付帯する(信用調査結果によっては非付帯)。融資専用のローンカードや目的ローン等の無担保融資も提供する。2026年3月期のカードショッピング取扱高は大型提携先での利用好調により前年比5.4%増の事業収益564億円に伸びた。一方、融資残高は新規取扱減少により事業収益151億円と減少した。

売掛金と家賃の決済保証と集金代行

決済・保証事業は、事業者間の売掛金決済保証、家賃決済保証、小口リース保証、集金代行の4サービスからなる。売掛金決済保証では、販売先の信用調査を実施し承認した先から集金し、加盟店への支払いと債務を保証する。家賃決済保証はグループ会社の株式会社オリコフォレントインシュアが信用調査を行い、入居者の賃料債務を保証する。小口リース保証では同社が信用調査し、リース契約はグループ会社が締結する。集金代行は加盟店に代わり各種費用の徴収を行う。2026年3月期の同事業収益は260億円で、単身世帯増や住宅価格高騰を背景に家賃保証が伸長した。

銀行保証事業による間接金融への関与

銀行保証事業は、提携金融機関から借入を行う顧客の債務を同社が保証する仕組みである。同社が信用調査を実施し、承認した顧客について保証を提供する。地域金融機関との連携を強みに、証書貸付の取扱高が順調に拡大し、保証残高は増加傾向にある。2026年3月期の事業収益は376億円で、全セグメント中3位の規模となった。金利上昇局面でも安定した収益を生み出す収益構造への転換を経営課題とし、同事業の拡大を通じて収益基盤の強化を図っている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

その他金融業のなかでの位置

信販大手、総合金融サービス展開

当社はクレジットカード・信販・ローンを中心に、銀行・証券・情報処理などの関連事業も手掛ける総合金融サービス企業です。同業他社にはMFSやウェッジホールディングスなどがありますが、当社は売上高約2500億円と業界内で最大級の規模を誇ります。大手銀行グループの一翼を担い、安定した資金調達基盤と広範な顧客ネットワークを有しています。近年は売上高が増加し、営業利益率も5%台に改善しています。会員基盤を活かしたリテール金融事業を展開していますが、フィンテックの進展や競争激化への対応が課題です。

強み

  • 売上高2500億円規模で、信販業界において中核的な存在。
  • 大手銀行グループの支援により、資金力と信用力を確保。
  • カード・ローンに加え、銀行・証券など幅広い金融サービスを提供。
  • 営業利益率が5%台に改善し、収益力が向上。

課題

  • 新興フィンテック企業や他社の参入により競争が激化。
  • 低金利が続き、資金貸付事業の利ざやが縮小傾向。
  • モバイル決済等の普及に対応し、IT投資を強化する必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

証券・カード・リースの時価総額近傍。太字がオリエントコーポレーション

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12127日本M&Aセンターホールディングス2,224億円16.8倍
28566リコーリース2,125億円16.3倍
38511日本証券金融2,042億円19.0倍
48698マネックスグループ1,797億円16.5倍
58584ジャックス1,705億円10.0倍
68585オリエントコーポレーション1,468億円11.3倍
77148FPG1,414億円9.2倍
87172ジャパンインベストメントアドバイザー1,278億円10.4倍
98595ジャフコ グループ1,247億円18.6倍
108541愛媛銀行1,210億円16.6倍
118707岩井コスモホールディングス1,137億円10.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(証券・カード・リース)に従っています。

会社の歴史

沿革 5件

協同組合広島クーポンとして創業した1954年

同社の起源は1954年12月、協同組合広島クーポンの設立にある。この組織は商品券・クーポンの発行や決済代行を手掛ける協同組合として広島で創業した。戦後間もない時期に個人消費を喚起する仕組みとしてクーポン事業が始まった。その後、割賦販売の需要が高まる中で、事業を信用販売へと発展させる基盤となった。

広島信用販売から広島信販への事業転換

1961年8月、協同組合広島クーポンの事業を承継する形で広島信用販売株式会社が設立された。同社は割賦購入あっせん(クレジット)事業を本格化させ、加盟店での分割払いサービスを提供し始めた。1967年5月には商号を広島信販株式会社に変更し、信販会社としての性格を強めた。この時期、全国的な信販ブームの流れに乗り、事業基盤を拡大した。

合併で事業基盤を強化した1974年

1974年4月、株式額面変更を目的として、広島信販株式会社は1951年3月設立の株式会社オリエントファイナンスと合併した。この合併により、存続会社となったオリエントファイナンスの名称と全国的なネットワークを獲得し、広島発の地域信販から全国展開への足掛かりを得た。合併後も事業を拡大し、自動車ローンやクレジットカード分野でのプレゼンスを高めていった。

オリエントコーポレーションへの商号変更と現在

1989年10月、同社は商号を株式会社オリエントコーポレーションに変更した。「オリエント」のブランドを全国に定着させ、総合金融サービス企業としてのアイデンティティを確立した。その後、リースや保証事業への進出、東南アジアへの海外展開を進め、現在の事業ポートフォリオを形成した。沿革に記載されたこの4つの節目が、現在の同社の骨格を形作っている。

年表5件を開く

1950年代

  • 1954年12月創業協同組合広島クーポンを設立

1960年代

  • 1961年8月創業広島信用販売株式会社を設立
  • 1967年5月商号変更広島信販株式会社に商号変更

1970年代

  • 1974年4月創業株式額面変更のため、株式会社オリエントファイナンス(1951年3月設立)と合併

1980年代

  • 1989年10月商号変更株式会社オリエントコーポレーションに商号変更

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 経常利益2028年3月期まで250億円超
  • 経常利益2030年3月期まで500億円超
  • ROE2028年3月期まで7.5%以上
  • ROE2030年3月期まで12%以上
  • 営業収益一般経費率2028年3月期まで60%未満

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    AI・デジタル技術の徹底活用と事業構造改革

    AI・デジタル技術を徹底活用し、従来の業務プロセスやビジネス構造をお客さま視点で抜本的に見直す。生産性向上と新たな顧客体験の創出をめざし、創出される人的リソースは成長分野へ戦略的に再配分する。

  2. 02

    個人向けサービスの深化とLTV最大化

    デジタル分割払いのUI/UX改善、顧客のライフサイクルに応じた一貫性サービス提供により、顧客エンゲージメント向上と顧客生涯価値の最大化を図る。自動車市場ではバリューチェーン全体を俯瞰した新領域に取り組む。

  3. 03

    法人向けソリューションの拡充とマーケットイン型営業への転換

    金融機関向け保証事業の多様化・高度化、企業間決済・資金繰り支援の強化、中小企業向けデジタルソリューションの拡充を進める。顧客課題起点のマーケットイン型営業への転換を完遂する。

  4. 04

    財務規律の強化と収益基盤の構築

    適切な価格転嫁と経費適正化、ALM高度化、変動金利適用、非金利収入強化により金利上昇局面でも安定収益を確保。グループ会社の統廃合や業務内製化で収益性と効率性を重視した財務規律を強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で6,411人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は666万円で、9期前と比べて+11.7%平均年齢は43.1歳、平均勤続年数は17.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月4,456
2018年3月4,627
2019年3月59741.416.24,685
2020年3月59941.616.34,652
2021年3月59041.516.24,966
2022年3月59541.916.76,084
2023年3月60742.416.96,098
2024年3月61342.516.96,729
2025年3月62742.717.06,683184
2026年3月66643.117.36,411225

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率30.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率97.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)47.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社14(国内 11 / 海外 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社部門 — 東京都千代田区他1,204億円
全社(共通)
厚生施設130億円
全社(共通)
支店106億円
全社(共通)
主な関係会社
  • 国内
    ㈱CAL信用保証
    東京都 千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱オリコプロダクトファイナンス
    東京都 千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱オリコオートリース
    東京都 台東区
    議決権65.9%
  • 海外
    Orico Auto Leasing (Thailand) Ltd.
    タイ バンコク
    議決権100.0%
  • 海外
    Orico Auto Finance Philippines Inc.
    フィリピン マニラ
    議決権100.0%
  • 海外
    PT Orico Balimor Finance
    インドネシアジャカルタ
    議決権51.0%
  • 国内
    ㈱オリコフォレント インシュア
    東京都 港区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱オリコビジネスリース
    東京都 千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱オリコビジネス& コミュニケーションズ
    東京都 千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    日本債権回収㈱
    東京都 千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    オリファサービス債権回収㈱
    東京都 新宿区
    議決権100.0%
  • 国内
    伊藤忠オリコ保険サービス㈱
    東京都 港区 · 持分法適用会社
    議決権35.0%
残りのグループ会社2社を開く
  • ㈱みずほフィナンシャル グループ ※3東京都 千代田区49%
  • ㈱みずほ銀行 ※3東京都 千代田区49%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は2,476億円営業利益144億円前期と比べると増収増益で、売上が+0.9%、利益が+17.1%。

売上高
+0.9%
2,476億円
営業利益
+17.1%
144億円
純利益
-7.2%
129億円
営業利益率
5.8%
前期比 +0.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高2,600億円2,476億円
営業利益150億円144億円
純利益130億円129億円
1株あたり配当¥40¥40

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、営業収益は587億円、営業利益は13億円。

対象期間営業収益億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2018年4Q2,244100
2019年4Q2,33460
2020年4Q2,43137
2021年4Q2,29853
2022年4Q2,29814
2023年4Q2,27766
2024年4Q2,29110
2025年4Q2,453512.1102
2026年4Q2,476722.967
2027年1Q587132.26

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、営業収益は2,106億円から2,476億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は5.8%。営業収益は3期連続で増加。

決算期営業収益億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月2,1064130
2014年3月2,075267227
2015年3月2,064207185
2016年3月2,118295246
2017年3月2,137335287
2018年3月2,244301280
2019年3月2,334220289
2020年3月2,431244207
2021年3月2,298226197
2022年3月2,298290195
2023年3月2,277231190
2024年3月2,291161126
2025年3月2,4531231235.0139
2026年3月2,4761441445.8129

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

営業収益2,476億円のうち、営業利益として残るのは144億円5.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は129億円、売上の5.2%にあたる。営業利益率は業種中央値10.8%を下回る水準。

営業収益を100としたときの内訳
  • 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金12.2%301億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金82.0%2,031億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.8%144億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比5.0pt
5.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.6pt
5.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比5.1pt
5.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが221億円、投資CFが−212億円で、差し引きのフリーCFは9億円期末の手元現金は1,546億円

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円現金残高億円
2013年3月426−107−2531,506
2014年3月−348−3043651,231
2015年3月83−6111,320
2016年3月−423−2241,1181,788
2017年3月−1,047−2801,5241,985
2018年3月−776−3661,6002,442
2019年3月−417−2751,4833,234
2020年3月−668−1225583,003
2021年3月546−1404423,852
2022年3月818−190−4014,082
2023年3月322−203−8073,398
2024年3月−435−4452,2164,794
2025年3月26−133−2,5202,168
2026年3月221−212−6801,546

金融業では預金・貸出・有価証券運用の増減が営業CFと投資CFに含まれます。一般事業会社向けのフリーCFの解釈は当てはまらないため掲載していません。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は2.8兆円。このうち返さなくてよい自己資本が2,572億円で、自己資本比率は8.8%(業種中央値24.7%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本億円負債兆円自己資本比率%
2013年3月4.481,9784.284.4
2014年3月4.782,2584.554.7
2015年3月4.932,5004.685.1
2016年3月5.152,7404.885.3
2017年3月5.333,0395.035.7
2018年3月5.482,5945.224.7
2019年3月5.542,5655.294.6
2020年3月5.582,5165.334.5
2021年3月2.512,2852.289.0
2022年3月2.472,1682.268.7
2023年3月2.412,2982.189.4
2024年3月3.152,4572.907.6
2025年3月2.882,4662.648.3
2026年3月2.842,5722.598.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
1,546億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
854億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
2.6兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
38
/ 100
安定性自己資本比率6 / 40
収益力営業利益率12 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

その他金融業 39社との比較

同じその他金融業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り39社中9位あたり、逆に低いのは自己資本比率39社中35位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.3%/中央値 10.4%
P25 5.5%P75 18.5%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.8%/中央値 10.8%
P25 5.0%P75 22.2%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
8.8%/中央値 24.7%
P25 12.9%P75 44.0%
営業収益成長率下位前期からの売上の伸び
0.9%/中央値 10.7%
P25 4.5%P75 16.2%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.7%/中央値 3.7%
P25 2.7%P75 4.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥854で、1年前と比べて-12.5%過去52週の値幅のなかでは11%の位置にある。

¥854-1.5%1ヶ月+1.4%1年-12.5%時価総額1,468億円
過去52週の値幅
安値¥815高値¥1,173

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.3倍
PER (会社予想)11.2倍
PBR0.60倍
配当利回り4.68%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で-3.04%と下落。25日線(890.96円)を約3%下回り、75日線(902.19円)を約5%下回る。52週高値1173円から約27%下、52週安値815円からは約6%上。7月は上昇傾向も、7月末の903円から8月にかけて下落し、8月3日に860円まで急落。以降は850円前後で推移。出来高は高水準で、売り圧力が強い。RSIは44.81と中立よりやや弱い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 82/100)

PER11.43倍は業界平均17.45倍を大きく下回り、PBR0.60倍と1倍未満で大幅な割安。ROE5.3%は低めだが、金融業界では資本効率を考慮しつつ、配当利回り4.65%と平均3.51%を上回る高利回り。配当性向71.4%と高いが維持可能。業界平均と比較するとバリュエーションは明らかに割安。収益は増加傾向で、営業利益率も改善。適切な資本配分が進む中で、株価は依然低水準と判断。割安が際立つが、ROEの低さは留意点。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.3倍17.4倍
PER (予想)11.2倍
PBR0.60倍1.81倍
ROE5.3%12.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、キャッシュレス化の進展を追い風に収益拡大を図れるか、また規制強化や競争激化にどう対応するかにあります。強気派は、デジタル決済の普及による取扱高の増加、法人向けソリューションの拡大、コスト削減効果による収益率改善を期待します。実際、2025年3月期の営業利益率は5.01%、2026年3月期には5.82%と改善が見込まれています。一方、弱気派は、競合との生き残り競争で手数料率が低下し、貸倒損失の増加リスク、また低いROE(5.3%)やPBR(0.6倍)から資本効率の改善が急務と指摘します。株価は1年で10%下落しており、市場の懸念が反映されています。

プラスに働く材料7
  • キャッシュレス需要で成長

    決済代行サービスの取扱高が拡大し、営業利益率は5.82%まで改善する見込み。

  • 営業利益率改善傾向

    2025年3月期の営業利益率5.01%から、2026年3月期は5.82%と上昇予想。

  • 配当利回り4.65%

    株主還元が厚く、利回りは4.65%と投資魅力がある。

  • 営業利益144億円予想の達成決算発表後影響

    前期123億円から21億円増益。計画達成でROE5.3%も改善しPBR0.60倍の割安修正。

  • PBR0.60倍の修正余地継続影響

    ROEが8%に改善すればPBRは0.8倍前後を目指す。純資産に対して株価は6割水準。

  • 配当利回り4.65%の高水準次回株主総会影響

    1株配当は約40円、純利益129億円予想から減配せず維持できれば押し目買い。

  • 外国人保有21.43%の増加不定影響

    外国人保有が21.43%から上昇すれば、需給が締まり株価861円の下支えに。

マイナスに働く材料7
  • 競争激化で手数料低下

    キャッシュレス決済の競争が激化し、加盟店手数料の引き下げ圧力が続く。

  • 貸倒損失の増加リスク

    景気悪化時にはカードローンの貸倒れが増加する懸念がある。

  • 低い資本効率

    ROEは5.3%、PBRは0.6倍と資本効率が低く、改善が求められる。

  • 純利益129億円と前期比7%減決算発表後影響

    営業利益は増益でも、純利益は139億円から129億円へ減少。EPSも押し下げ。

  • 売上高2,476億円と増収率0.9%鈍化通年影響

    前期2,453億円から23億円増に留まる。低成長では営業利益144億円の上振れ余地が小さい。

  • ROE5.3%の低位改善なき継続影響

    PBR0.60倍はROE5.3%に見合った水準。ROE改善がなければ割安修正は進まない。

  • 株価1年-10.42%の下落継続不定影響

    配当利回り4.65%を背景に押し目はあるが、下落トレンドが続くと売りが優勢。

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益性の改善が期待されており、KPIとして重要。
カード取扱高
キャッシュレス需要の取り込み度合いを示す。
貸倒率
与信リスクの増加を監視するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり40で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは4.68%。

年間配当
¥40
1株あたり
配当利回り
4.68%
いまの株価に対して
配当性向
71.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2013.7
2018年3月200.017.1
2019年3月200.015.1
2020年3月3050.023.5
2021年3月300.040.7
2022年3月300.038.3
2023年3月4033.351.2
2024年3月400.060.4
2025年3月400.045.6
2026年3月400.071.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥40

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ20,761人。区分でいちばん多いのは金融機関58.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が61.7%を占め、残る38.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関62.562.261.560.358.258.1
外国法人4.73.94.95.38.121.4
個人・その他10.911.311.812.316.014.0
事業法人20.920.920.920.814.63.6
証券会社0.91.60.91.33.02.8
外国人個人0.00.00.00.10.10.0
自己株式0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社みずほ銀行48.66
02INTERTRUST TRUSTEES(CAYMAN)LIMITED SOLELY IN ITS CAPACITY AS TRUSTEE OF JAPAN-UP(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)9.74
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)5.16
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.95
05INTERTRUST TRUSTEES CAYMAN LIMITED AS TRUSTEE OF JAPAN-UP UNIT TRUST(常任代理人 立花証券株式会社)2.04
06J.P.MORGAN MARKETS LIMITED(常任代理人 JPモルガン証券株式会社)1.57
07中央日本土地建物株式会社1.12
08STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.10
09JPモルガン証券株式会社1.08
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.99

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近5
  • 2026-06-12
    ムニノバホールディングス株式会社
    変更報告
    14.96%
  • 2026-06-08
    株式会社ストラテジックキャピタル
    新規の大量保有報告
    12.80%
    +1.02pt
  • 2026-06-08
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    33.70%
    -14.96pt
  • 2026-06-02
    ムニノバホールディングス株式会社
    新規の大量保有報告
    14.96%
  • 2026-05-22
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    48.66%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1604%、1株純資産は11期で+1777%。直近期のROEは5.3%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月41.567.2
2014年3月2910.77.1
2015年3月237.88.5
2016年3月17789.412.8
2017年3月15959.913.013.7
2018年3月1310910.012.617.1
2019年3月1511911.27.415.1
2020年3月111258.111.223.5
2021年3月111208.916.440.7
2022年3月1061,2508.811.838.3
2023年3月1111,3248.69.951.2
2024年3月731,3895.414.660.4
2025年3月811,3985.89.745.6
2026年3月751,4635.312.871.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

49名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は49名。2026/3期の役員報酬は総額344百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
飯盛徹夫取締役会長6532,591
梅宮真代表取締役社長(兼)社長執行役員614,916
松岡英行取締役(兼)専務執行役員5819,651
馬塲一晃代表取締役(兼)常務執行役員5916,347
西野和美取締役583,982
本庄滋明取締役713,115
平山景子取締役53
深澤雄二取締役(常勤監査等委員)698,403
櫻井祐記取締役(監査等委員)73768
松井巖取締役(監査等委員)728,635
小笠原由佳取締役(監査等委員)50768
笠間仁志常務執行役員
残りの役員37名を開く
氏名役職年齢保有株数
小杉雅弘常務執行役員
矢ケ部章二常務執行役員
仙波陽平常務執行役員
宇田真也常務執行役員
草野実常務執行役員
堀内大輔常務執行役員
村田聡史常務執行役員
頃安俊郎常務執行役員
嶋本正治常務執行役員
高畠健一常務執行役員
笹島智哉執行役員
田村浩利執行役員
川南雅俊執行役員
小齋博樹執行役員
金子茂之執行役員
篠田宏執行役員
岩切達弘執行役員
中内正浩執行役員
菊池崇治執行役員
田畑裕樹執行役員
茂木一晃執行役員
森園美智子執行役員
酒井正之執行役員
制野淳一執行役員
前田一郎執行役員
二宮哲次執行役員
野口修一執行役員
近藤雅代執行役員
手嶋博文執行役員
嶋貫学執行役員
奥本丈士執行役員
田村篤史執行役員
鈴木滋執行役員
橋詰直毅執行役員
村上亮次執行役員
西畑智博取締役65500
小松幹太取締役(監査等委員)6310,000

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)61513149623840
社外取締役66987813
取締役(社内)12532828

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,365字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社18社及び持分法適用会社4社により構成されており、主な事業活動は以下のとおりであります。 事業等   主なサービス内容   主要な関係会社名 決済・保証 事業   売掛金決済保証   事業者間取引における売掛金等について、当社が販売先の信用調査を実施。承認した販売先から集金し、加盟店へ支払い及び債務を保証する仕組みであります。   - 家賃決済保証   お客さまが入居を希望するアパート又はマンション等に係る毎月の賃料について、当社グループ会社が信用調査を実施。承認したお客さまの債務を保証する仕組みであります。   ㈱オリコフォレント インシュア 集金代行   加盟店からの依頼に基づきお客さまから各種費用の徴収・収納代行を行う仕組みであります。   - 小口リース保証   お客さまが当社の加盟店を通じてリース契約を希望する場合、当社が信用調査を実施。承認したお客さまの債務を保証する仕組みであります。なお、お客さまとのリース契約は当社グループ会社が締結しております。   ㈱オリコビジネスリース 海外事業   タイ、フィリピン、インドネシアにおけるオートローン及びこれに関連する事業を行っております。   Orico Auto Leasing (Thailand) Ltd.(タイ) Orico Auto Finance Philippines Inc.(フィリピン) PT Orico Balimor Finance(インドネシア) カード・融資事業   お客さまからクレジットカードの申し込みを受け、当社が信用調査を実施。承認したお客さまに対してクレジットカードを発行する仕組みであります。 お客さまはクレジットカードにて、1回払い又は分割払い、リボルビング払いにて商品の購入又はサービスの提供を受け、当社が加盟店に対して利用代金を立替払いし、お客さまは当社に対して約定に基づき支払う仕組みであります。 クレジットカードには、当社が単独で発行するプロパーカード、加盟店と提携して発行する提携カード、法人代表者又は個人事業主向けのビジネスカードがあり、原則としてショッピング機能のほかにキャッシング機能が付帯※されております。 また、融資専用のローンカードの発行や、目的ローン等の無担保融資等を行っております。 ※信用調査の結果等により、キャッシング機能が付帯されない場合があります。   - 個品割賦事業   お客さまが当社の加盟店から商品の購入又はサービスの提供を受け、分割払い等を希望する場合、当社がお客さまの信用調査を実施。承認したお客さまに代わり加盟店に対して利用代金を立替払いし、お客さまは当社に対して分割払い等により支払う仕組みであります。 主要な商品はオートローン、オートリース及びショッピングクレジットであります。   ㈱CAL信用保証 ㈱オリコプロダクトファイナンス ㈱オリコオートリース 銀行保証事業   お客さまが提携金融機関に対して借入の申し込みを行うにあたり、当社が信用調査を実施。承認したお客さまの債務を保証する仕組みであります。   - [事業系統図] 当社グループの事業系統図は、以下のとおりであります。(2026年3月31日現在)
経営方針・対処すべき課題6,224字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの理念、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 理念等 当社グループは、存在意義や使命としての「パーパス」、大切にする価値観である「バリュー」をグループ共通の「理念」とし、それを補完する「我々の想い」を定めております。また、理念に基づき、社会・ステークホルダーへの基本的な向き合い方を明確化した「オリコがめざすサステナビリティ」を掲げております。 なお、「オリコがめざすサステナビリティ」は、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」をご参照ください。 〔パーパス〕 その夢の、一歩先へ Open the Future with You 〔バリュー〕 正しさを求める 信頼を育む 未来を想う 挑戦を楽しむ 〔我々の想い〕 わたしたちはこれまでも、時代のニーズに合わせた安心・安全・便利な 金融サービスを提供してきました。 これからめざすのは、目まぐるしく変化する不確実な時代においても、 お客さま一人ひとりのいまと未来に親身に寄り添い、 真摯に向き合い、時には熱意を持ってリードする、 そうした信頼されるパートナーであり続けること。 そのためにわたしたちは、お客さまや社会の未来を想像し、 そこから新たな価値を創造することに挑み続けます。 その夢の、一歩先へ。あなたとともに。 (2) 経営戦略、経営環境及び対処すべき課題等 《経営戦略》 当社グループは、パーパス「その夢の、一歩先へ Open the Future with You」のもと、社会課題解決を起点とした価値創造をめざしております。強みである与信力(与信・回収・オペレーション)をテクノロジーの力でさらに磨きをかけ、新たなソリューションを創出するとともに、当社ネットワーク経済圏を梃子とし、個人・中小企業等のお客さま一人ひとりのニーズに即した当社ならではのソリューションを提供することにより、事業の飛躍的拡大を実現したいと考えております。 《経営環境及び対処すべき課題等》 昨今、金融環境の変化や地政学リスクの高まり、さらにはサイバー攻撃の増加など、当社グループを取り巻く事業環境は不透明な状況が続いております。加えて、長期的な視点では、わが国における生産年齢人口の減少が確実視されており、限られた人的資源のもとで持続的成長を実現するためには生産性の向上が不可欠となっております。企業におけるデジタル化の推進はこうした課題を解決するための重要な打ち手として位置付けられており、当社グループとしても経営上の重要課題として認識しております。 とりわけ、生成AIをはじめとするデジタル技術(以下、AI・デジタル技術という。)は、想定を超える速度で進展しており、その活用の巧拙は事業効率化や生産性向上に留まらず、お客さまへの価値提供、さらには企業の競争力を大きく左右する可能性もあります。 AI・デジタル技術の活用に後れを取った企業は競争力低下のリスクを内包する一方、迅速かつ適切に取り組むことができた企業は、他社との差別化を通じてお客さまから支持され、選ばれ続ける存在へと進化する機会にもなり得るものと認識しております。 《中期経営計画(2026年3月期~2030年3月期)》 当社グループは、当連結会計年度を初年度とする5ヵ年の中期経営計画をスタートいたしました。前半の3年間で前中期経営計画から取り組んできた事業構造改革を早期に完遂するとともに、競争優位性のある事業基盤を固め、後半の2年間で成果の刈り取りを進めていく計画としております。 <経営目標・実績> 2026年3月期(実績)   2028年3月期(目標)   2030年3月期(目標) 経常利益   144億円   250億円超   500億円超 ROE   5.3%   7.5%以上   12%以上 営業収益一般経費率   63.3%   60%未満   50%台前半 ①事業戦略 a.事業構造改革の完遂 <現状と課題> これまで当社グループでは、収益性及び成長性の観点から事業ポートフォリオの見直しを進め、経営資源を縮退領域から成長領域へ振り向けることで、事業全体における安定性と成長性のバランス最適化を目的とした事業構造改革を進めてまいりました。 一方、前述のとおり、AI・デジタル技術の活用を梃子に、事業構造改革を一層深掘りし、スピード感をもって推進していくことが重要だと認識しております。 具体的には、従来の業務プロセスやビジネス構造等をお客さま視点で抜本的に見直すとともに、AI・デジタル技術を徹底的に活用することにより、生産性の向上とともに新たな顧客体験の創出をめざしてまいります。 また、デジタル化を推進することにより創出される人的リソースについては、成長分野へ戦略的に再配分し、より付加価値の高い業務へのシフトを進めることで、当社グループ全体の競争力強化と持続的な企業価値向上につなげてまいります。 <今後の方針> 2027年3月期においては、事業構造改革の完遂に目途をつけ、成長戦略の足場を固める1年と位置付け、以下の施策を中心に取り組んでまいります。 イ.生産性向上とお客さま視点での価値創出 バックオフィス・ミドルオフィス等でのAI・デジタル技術の徹底活用を一段と深化させ、生産性の飛躍的な向上の実現をめざし、新たな顧客体験価値の創出及びサービス品質の向上を図ってまいります。 ロ.金利上昇局面に耐え得る収益構造への転換と成長戦略の柱となり得る事業領域の基盤確立 金利上昇時でも安定した収益を生み出す収益構造への転換を最優先課題と位置付け、価格転嫁と経費水準の適正化を両立させながら事業ポートフォリオの組替えを加速するとともに、ALM高度化等にも取り組んでまいります。また、新たな事業の柱となり得る事業領域の確立に向けて個人戦略・法人戦略等の取組を強化し、強固な収益構造をめざしてまいります。 ハ.変革を支え、持続させる組織・人財基盤の強化 業務の効率化を進めることにより、従業員がより付加価値の高い業務へ集中して取り組むことができる態勢の構築を図るとともに、従業員エンゲージメントの向上に資する施策・打ち手を適時適切に講じてまいります。 b.個人戦略(個品割賦事業、カード・融資事業等) <現状と課題> 当社グループは、個品割賦を含む分割払い市場において、リーディングカンパニーとして存在意義を発揮するとともに、個人向けオートリースなどの成長市場においてもシェア拡大を図り、ドミナントな事業領域の確立をめざしております。 当連結会計年度においては、性能規定与信を活用したデジタル分割払いを中心に、ファイナンス性向の高い顧客の取り込みと、オリコ会員向け専用Webサービス「eオリコ会員」における取引の重層化を戦略の主軸として推進してまいりました。 デジタル分割払いにつきましては、大手ECサイトへの導入など一定の進展が見られたものの、UI/UX上の課題等もあり、取扱高は当初計画を下回る結果となりました。また、個人向けオートリースについても、市場全体の伸長率が想定を大きく下回ったことなどから、計画対比では伸び悩む結果となりました。 さらに、市場金利の上昇を背景として金融費用が大幅に増加しております。当社グループでは価格転嫁を進めておりますが、価格転嫁のタイミングが市場金利の上昇に遅行するため、その効果が収益に反映されるまでには一定の時間を要します。このため、足元では収益性への影響が顕在化しております。 一方で、分割払い市場は引き続き拡大基調であることから、今後もお客さまのニーズに迅速かつ柔軟に対応し、新たな顧客の獲得及び持続的な成長機会の創出を図ってまいります。 <今後の方針> 上記の事業環境及び課題認識を踏まえ、当社グループの個人戦略においては、以下の施策を中心に事業構造の強化を進めてまいります。 イ.顧客体験及びエンゲージメントの向上 デジタル分割払いを中心に、UI/UXの改善等を進めるとともに、顧客利便性の向上並びに契約率及び稼働率の底上げを図ってまいります。 また、顧客のライフサイクルや利用状況に応じた一貫性のあるサービス提供を実現し、中長期的な顧客エンゲージメントの向上及び顧客生涯価値(LTV)の最大化をめざしてまいります。 ロ.自動車市場におけるバリューチェーンを俯瞰した新領域への取組推進 個人オートリースを含む自動車市場では、金融提供に加え、購入前から保有・乗り換え・再販までのバリューチェーン全体を俯瞰した新領域への取組を進めてまいります。 デジタルを活用した顧客接点の拡充と付加価値サービスの提供により、顧客との継続的な関係構築を図り、モビリティライフ全体を支える事業モデルへの進化をめざしてまいります。 c.法人戦略(決済・保証事業、カード・融資事業、銀行保証事業等) <現状と課題> 当社グループでは、顧客セグメントや業種特性に応じて多様化・高度化する経営課題やニーズに対し、金融サービス及びソリューションを提供することを通じて、従来のプロダクトアウト型営業から、顧客課題を起点としたマーケットイン型営業への転換を進めております。 当連結会計年度においては、金融機関向け保証事業や一部の法人向けソリューションを中心におおむね計画どおりに進捗しております。 とりわけ、顧客基盤の拡大及び取引重層化に向けた取組は確実に進捗しており、株式会社みずほ銀行等との連携やデジタルチャネルの活用、加盟店網の活用等により市場深耕を一段と進めていくとともに、中小企業(SME)向けソリューション等の商品化に取り組むことで、顧客課題解決を起点としたマーケットイン型営業への転換を完遂してまいります。 <今後の方針> 上記の事業環境及び課題認識を踏まえ、法人戦略においては、以下の施策を中心に事業基盤の強化を進めてまいります。 イ.金融機関向け事業の多様化・高度化 金融機関向け保証事業においては、保証料率の適正化、与信判断の精緻化及び代弁率の抑制により、残高の積み上げと収益性の確保の両立を図ってまいります。 併せて、取り扱い領域の拡大や地域金融機関との連携強化を通じ、取引基盤の拡充を進めることで、中期的に安定した収益成長の実現をめざしてまいります。 ロ.企業間決済・資金繰り支援領域の強化 企業間決済及び資金繰り支援分野においては、与信モデルの高度化及びデジタルチャネルの活用を通じて、BtoB取引、売掛金決済保証、請求支援サービス等の利便性向上を図ってまいります。 また、外部環境の変動等による既存取扱高の減少リスクに対応するため、新規顧客の獲得や新たなマーケットの開拓にも引き続き注力してまいります。 ハ.中小企業(SME)向けソリューションの拡充 中小企業向けには、資金繰りの可視化や決済支援ツールを基盤としたデジタル型ソリューションの提供を強化し、顧客基盤の拡大及び取引深度の向上を図ってまいります。 加えて、短期資金需要や小口投資支援など、SME特有の資金ニーズに対応したサービスラインナップを整備することで、法人向け事業における新たな収益の柱として育成していく方針であります。 ニ.新規領域への取組 不動産関連事業等の新規領域については、リスク管理を徹底しながら投資規模を段階的に拡大していくとともに、家賃決済保証事業等における不動産管理会社等とのリファーラル連携を強化することで、当社グループ全体の事業ポートフォリオの安定化及び収益源の多様化に寄与してまいります。 d.海外戦略(海外事業) <現状と課題> 当社グループは、「新興国のお客さまに安心・安全な金融サービスを提供する」ことを基本方針として、国内で培った与信・回収ノウハウを活用し、東南アジアを中心にオートローン事業を展開してまいりました。 近年、進出国において地域金融機関との激しい競争環境のなかで、収益確保を優先した事業運営の結果、リスク管理やガバナンス体制の強化が十分に進まず、不良債権の増加を招く結果となりました。これにより、当社グループの収益性が大きく悪化する状況となりました。 こうした状況を踏まえ、当社グループでは、与信基準の厳格化並びに回収体制の強化及び経費の削減を推進し、事業構造の再構築に注力したことで、タイ及びインドネシアにおいては黒字化の目途が立っております。 しかしながら、昨今の地政学リスクの高まり等を背景に、両国における自動車需要の中期的な動向は不透明な状況が続いております。これに伴い、オートローンの取り扱いの動向も不確定要素が存在しており、事業環境は依然として予断を許さない状況にあります。 引き続き、黒字化の定着に向けて外部環境を注視しつつ、さらなる事業構造改革を進めてまいります。 <今後の方針> 上記の事業環境及び課題認識を踏まえ、次の施策を中心に、強固な基盤構築を図ってまいります。 事業構造改革の完遂 与信厳格化と効率経営を徹底し、安定的な黒字基盤の確立を図ってまいります。また、DXの活用による申し込みプロセスの高度化及び回収コストの低減を進めるとともに、良質債権の着実な積み上げを通じて、収益の安定化とボラティリティの低減をめざしてまいります。 ②財務規律 当社グループは、資金ビジネスにおける適切な価格転嫁と経費適正化を両輪で進めるとともに、ALMの高度化、商品・サービスにおける変動金利の適用、非金利収入の強化等により、金利上昇局面においても安定的な収益を確保できる収益基盤の構築を図ってまいります。 また、グループ会社の統廃合や業務の内製化を進めることで、収益性と効率性を重視した財務規律の強化に取り組んでまいります。 ③経営基盤強化 当社グループは、サステナビリティを経営の中心に据え、マテリアリティを起点として社会価値の創出と企業価値の向上の両立をめざしております。 この実現に向け、事業構造改革及び成長戦略を支える人財基盤の強化を経営の重要課題と位置付け、カルチャー変革、人材育成、環境変化に柔軟に対応できる組織づくり及び健康経営に取り組んでまいります。 加えて、急速な技術革新の進展やサイバーリスクの高度化、不正利用の巧妙化といった事業環境の変化を踏まえ、AI・データ活用を前提とした業務プロセスの再構築、システム基盤の高度化、ガバナンス及びセキュリティ体制の強化をさらにスピードアップ・スケールアップして取り組んでまいります。 とりわけAI・デジタル技術の活用が、業務効率化及び付加価値創出の両面において重要な成長ドライバーとなるものと考えており、これらを適切に活用しながらCX及びEX双方の向上を図り、企業価値の持続的な向上をめざしてまいります。 ④資本政策 当社グループの中期経営計画における資本政策は、「財務健全性、成長投資、株主還元の最適なバランスを実現」することを基本方針としております。
事業等のリスク7,273字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 (1) リスクマネジメント 当社グループは、経営の健全性及び安定性を維持しつつ企業価値の向上を図るため、リスクを適切に管理することを経営上の重要課題の一つと位置付けております。 当社グループの多様化するリスクを総合的に把握・管理するため「リスク管理基本方針」を定め、業務執行部門及びグループ会社における自律的な統制活動を推進するとともに、個別のリスク状況をリスク所管部が管理し、全体としてリスク統括部が把握・評価することにより、適切にリスクをコントロールしております。 リスク管理の状況については、四半期に1回開催する総合リスク管理委員会において審議・報告がなされ、その内容が経営会議及び取締役会に適宜・適切に報告されるなど、当社グループ全体としてリスク管理の態勢を構築しております。 また、リスク管理を重視する企業風土を醸成するため、全役職員のリスクに対する意識の浸透を図るとともに、リスク管理の重要性を認識し行動するように、教育及び啓発を行っております。 (2) リスクアペタイト・フレームワーク(RAF) 当社はRAFを、リスクアペタイト(事業戦略や財務戦略を実現するために進んで受け入れるべきリスクの種類及び総量)に沿ったリスクテイクを実現するための経営管理の枠組みと位置付けています。 「リスクアペタイト・フレームワーク運営に関する基本方針」に基づき、事業戦略・財務戦略とリスク管理を一体的に運営し、適切なリスクテイクを通じた最適なリスク・リターンの実現をめざしており、期中のモニタリングを通じた資本十分性の確認や環境変化に応じた迅速なリバランスを行うなど、経営の安全性確保と経営資源配分の最適化に資する適切な管理・運営を行っております。 (3) トップリスク運営 内外の環境などを踏まえ、足元から3年ないし5年先を見据え、顕在化した場合に当社グループの経営に重大な影響を及ぼすリスク事象を「トップリスク」として選定しております。 選定に際しては、内外のリスク事象を幅広く収集し、その蓋然性と影響度を評価のうえ、総合リスク管理委員会及び経営会議の審議を経て、取締役社長にて決定いたします。 選定したトップリスクは、定期的及び必要に応じて都度見直しを行う態勢とし、また適宜実効的な対策を講じることにより、適切なリスクのコントロールに努めております。 有価証券報告書提出日(2026年6月17日)現在の「トップリスク」は以下のとおりであります。 <トップリスク> リスク事象   リスクシナリオ ①   経済環境の低迷深刻化による業績への影響   物価上昇の高止まりや経済環境の大きな変動により、顧客の返済が困難となり貸倒損失が増加。事業環境の悪化により、加盟店の経営悪化・倒産が増加 ②   金利上昇による業績への影響   グローバルインフレの継続や米国関税政策、地政学の影響による想定外の金利上昇の結果、金融費用の増加や事業収益の減少が、業績を下押し ③   サイバー攻撃による事業への影響   当社及び取引先・グループ会社等のサプライチェーンを標的としたサイバー攻撃を起因とする個人情報の漏えいや業務停止等により、ステークホルダーからの信頼を毀損しビジネス機会を喪失 ④   大規模システム障害等による事業への影響   情報資産の老朽化や人員不足などによるシステム開発力不足が基幹システム障害等を引き起こすことにより、個人情報の漏えいや業務停止等が発生し、ステークホルダーからの信頼を毀損しビジネス機会を喪失 ⑤   社会的規範に悖る行為等による企業価値の毀損   役職員が社会的目線に照らして正しい行為を行わないことにより、ステークホルダーからの信頼を毀損し、ビジネス機会を喪失 ⑥   不正利用増加による企業価値の毀損   カードの不正利用・不正被害額が増大することによる業績影響や、ステークホルダーからの信頼を毀損しビジネス機会を喪失 ⑦   自然災害や新たな感染症による業績への影響   首都圏直下型地震の発生や大規模風水害の発生により、社屋の損傷や基幹システムが被災し、業務継続が困難となり信用力が毀損 ⑧   人財マネジメントの不十分さによる戦略実現への影響   経営方針・理念の浸透スピードの遅延や、事業環境変化に合わせた経営戦略を遂行するための人財マネジメントが不十分であり、競争力が低下 ⑨   技術革新等による事業への影響   技術革新による先端技術の取り込みの遅れによりビジネス機会を喪失 (4) 事業等に関する主なリスク 当社グループの事業等に関するリスクについて、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項は以下のとおりであります。 なお、本項については、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は有価証券報告書提出日(2026年6月17日)現在において判断したものであり、将来発生しうるすべての事業等のリスクを網羅するものではありません。 ①信用リスク リスク   ・信用供与しているお客さまの支払遅延の発生や債権回収の悪化等により、損失を被る可能性を有する ・将来の景気動向、個人破産申立の増加、その他の予期せぬ理由等により、貸倒引当金等を積み増しせざるを得なくなる可能性を有する ・海外事業に関しては、東南アジア経済における物価や雇用環境の動向等により、お客さまの支払能力が変動し業績に影響を及ぼす可能性を有する 対応策   ・過去の実績を踏まえた統計的な手法に基づき、AIを駆使した審査システム・ロジックの最新化や性能規定与信の導入により、適切な延滞率の制御に取り組んでいる ・貸倒損失に備えるため、過去の実績等を踏まえた統計的な手法により予想損失率を算出し貸倒引当金等を計上している ・海外事業では与信基準の改定や延滞顧客に対する債権回収体制の強化に取り組んでいる ②金利変動リスク リスク   ・将来において想定以上の金利の上昇、格付の大幅な見直しにより調達金利が上昇した場合、金融費用が増加する可能性、調達金利の上昇分を運用金利に転嫁できない可能性を有する 対応策   ・ALM(資産、負債の総合管理)を実施し、市場環境や当社グループのポートフォリオに応じて長短の調達バランスを調整するとともに、デリバティブ取引を活用し、金利変動リスクへの適切な対応に取り組んでいる ③流動性リスク リスク   ・金融情勢の著しい変化や格付の大幅な見直しが行われた場合、円滑な資金の確保が困難となる、あるいは通常よりも著しく不利な金利水準での資金調達を余儀なくされる可能性を有する 対応策   ・ALM(資産、負債の総合管理)を実施し、当社グループの事業活動に必要な資金確保に向け、調達手段の多様化に努めるとともに、複数の金融機関とのコミットメントラインの設定や手元流動性の調整等によって、流動性リスクの軽減に向けた対応に取り組んでいる ④サイバーセキュリティリスク リスク   ・サイバー攻撃により、コンピュータシステムの停止、データ改ざん、重要な情報の漏えい等が発生した場合、お客さまサービスに支障を来す可能性、お客さまの情報が悪用される可能性、ステークホルダーからの信頼が損なわれる可能性、損害賠償責任が発生する可能性、法令に基づく処分の対象となる可能性、及びこれらの事象に対応するための追加費用等が発生する可能性を有する 対応策   ・高度化、巧妙化するサイバー攻撃等の脅威を経営の重要課題と認識し、専門部署であるサイバーセキュリティ室を中心にサイバーセキュリティリスク管理態勢を整備している。具体的には外部機関等との連携による情報収集や統合SOCによるネットワークやデバイスの24時間365日監視を行い、インシデントの早期発見、即時対応に努めている。また、技術的な対策をはじめ、サイバーインシデント発生に備えた手順の整備、サプライチェーンの管理、役職員への研修・訓練等による組織的、人的対策を講じることにより、システムの安全性を維持する態勢を整備している ・セキュリティ品質の向上及びインシデント対応力強化を目的とした「オリコCSIRT」体制を構築し、平常時の予防安全からインシデント発生時の即応態勢までを一貫してコントロールする仕組みを整備するとともに、他社におけるインシデント発生事案等を参考にした改善の取組、継続的なリスク低減を図る ⑤情報リスク リスク   ・事業の特性から、大量のお客さまの情報を取得、保有、利用しており、当社グループ及び業務委託先において、外部からの不正アクセス、媒体運送中の事故、内部関係者の関与等によって重要な情報の漏えい等が発生した場合、損害賠償責任が発生する可能性、ステークホルダーからの信頼が損なわれる可能性、法令に基づく処分の対象となる可能性及びこれらの事象に対応するための追加費用等が発生する可能性を有する 対応策   ・お客さまの個人情報をはじめとする情報の漏えいを防ぐため、情報の取り扱いに関する規程等の整備、システム上のセキュリティ対策、役職員への教育・研修、施設への入退出管理等、組織的、技術的、人的及び物理的対策を講じることにより、情報の適正な取り扱いに関する態勢を整備している ・情報セキュリティ認証基準改定への対応を含むセキュリティ対策の継続的な改善等を通じてセキュリティ対策の向上に取り組んでいる ⑥システムリスク リスク   ・大規模なコンピュータシステムを保有しており、国内の拠点や、お客さま、各種決済機構等のシステムとの間を通信ネットワークで結び情報を処理している。システムの大規模な誤作動等の事態が発生した場合や、外部委託先の過失・不正、自然災害等が発生した場合に、お客さまサービスに支障を来たす可能性を有する 対応策   ・業務上使用している情報システムにおいては、安定的な稼働を維持するためのメンテナンス、バックアップシステムの確保等の障害発生の防止策を講じ、また、不測の事態に備えたコンティンジェンシープランを策定し、万一システムダウンや誤作動等の障害が発生した場合であっても安全かつ速やかに業務を継続できるよう体制の整備に万全を期している。また、クラウドサービス提供者等の外部委託先に対し導入前後にわたる定期的な調査を行い、セキュリティ対策内容やサービスレベルを評価し、品質強化に取り組んでいる ⑦コンダクトリスク リスク   ・法令、社内規則、社会規範に反する行為のみならず、顧客保護、市場の健全性、公共の利益及びステークホルダーに悪影響を及ぼす行為があった場合、企業価値を毀損する可能性を有する 対応策   ・コンプライアンスを単なる法令遵守にとどめず、企業倫理や社会規範も遵守することと捉え、役職員が問題に直面した際に「正しい行動」を取れるよう「The Orico Group Code」を行動規範として定め、役職員への浸透・定着に取り組んでいる ・役職員が安心して利用できる内部通報窓口「オリコ・ヘルプライン」を社内外に設置することにより、自浄作用を高めるとともに、不正発生の未然防止に取り組んでいる ⑧外部不正リスク リスク   ・不正取引の手口の複雑化・巧妙化により、クレジットカード等の不正被害額は業界全体で依然として高い水準で推移しており、業績を下押しする可能性を有する。また、不正取引の抑制は社会的責任の観点からも重要であることから、その取組が不十分とみなされた場合には、ステークホルダーからの信頼が損なわれる可能性を有する 対応策   ・不正申し込みの傾向調査やモニタリングを実施し、審査ロジックの精度向上による不正被害発生の未然防止に取り組んでいる ・AIスコア搭載の不正検知システムによる検知及び会員向けの本人認証サービス登録促進、利用通知・停止機能の提供に加え、生体認証の導入に向けた取組等、不正取引防止対策を進めている ・当社Webサイトを模したフィッシングサイトの出現を24時間体制で監視し、検知した場合は速やかに閉塞対応を行っている。併せて、会員への啓発活動として動画やWebサイトを活用し注意喚起を行っている ⑨気候変動リスク リスク   ・物理的リスクとして、台風や豪雨等の極端な気候現象の深刻化により、業務運営に支障を来たす可能性、事業基盤が毀損する可能性、具体的には、当社データセンターが停電などに発展した場合に、事業継続リスクが増大する可能性を有する ・移行リスクとして、当局の規制及び消費者の嗜好の変化により、所有から利用へのトレンドが加速することでシェアリングエコノミーやサブスクリプション市場が進展。既存のチャンネルが縮退することで、ガソリン中古車オートローン取扱高が減少する可能性を有する 対応策   ・物理的リスクの対応策については、「⑩大規模災害・感染症による影響」に記載のとおり ・移行リスクの対応策として、オートリース等シェアリングエコノミーやサブスクリプション(特に車両)等の所有から利用へのトレンドに合致した商品・サービスの開発・推進に取り組んでいる ⑩大規模災害・感染症による影響 リスク   ・大規模な地震・台風等の災害による被害や感染症の流行により、業務運営に支障を来たす可能性を有する ・災害による被害からの復旧までに時間が相当にかかる場合、また、感染症の急拡大や重症者の著しい増加等の事態が生じた場合、信用リスクや流動性リスク等が高まる可能性を有する 対応策   ・大規模な地震・災害や事故等の突発的な事態に備えて「事業継続管理規程」を制定し、「事業継続管理年間計画」の策定等、危機管理体制を構築することに加え、役職員の安全確認を速やかに行うための専用システムを導入している ・首都圏で大規模自然災害等が発生した場合、西日本エリアに暫定緊急対策本部を設置することとし、業務継続を可能とするため定期的に訓練を実施している ・決済インフラの安定稼働、適切なお客さま対応等に努められるよう、ビジネスコンティンジェンシープランを策定しており毎年最新化を図っている ⑪規制変更リスク リスク   ・当社グループでは、国内における「割賦販売法」や「貸金業法」を含むそれぞれの国や地域において求められる現時点での法令諸規則、政策及び実務慣行等の規制の適用を受けながら業務を遂行している。将来における法令諸規則、政策及び実務慣行等の規制変更により、当社グループの業績や事業展開に重要な影響を及ぼす可能性を有する ・万一、これらの規制変更に対応できず、法令等に抵触する行為があった場合、当局から処分を受ける可能性を有する 対応策   ・規制変更リスクの所在・規模等を適時かつ正確に把握し、その内容・対応状況を総合リスク管理委員会に報告のうえ、リスク回避・低減等に向けた適正な管理・運営を行っている ・関係法令等にかかる業務検証を実施し、その内容・結果をコンプライアンス委員会に報告のうえ、法令遵守に向けた適正な管理・運営を行っている ⑫人的(人材、人権等)リスク リスク   ・少子高齢化により労働人口が減少するなか、仕事に対する価値観や生活環境が多様化しており、社員の働きがいややりがいに対する期待に応えられない場合、経営戦略を遂行するために必要な人材を確保することが難しくなり、競争力等が低下する可能性を有する ・経営戦略を達成するため、これまで以上にDX・AIをはじめとした専門人材を必要としており、事業環境変化に合った十分な人材確保・育成ができない場合、競争力等が低下し業務運営に支障を来たす可能性を有する ・人権尊重に向けた取組が不十分とみなされた場合、ステークホルダーからの信頼を損なう可能性を有する 対応策   ・外部環境の変化や働く社員一人ひとりの価値観・ライフスタイルの変化を踏まえた人財戦略に基づく重点事項の実施により社員エンゲージメントの最大化に取り組んでいる ・新たな経験付与プログラムや学習コンテンツの充実による社員の計画的な育成や、経験者採用等戦略的に多様な人材の確保に取り組んでおり、専門性の高い人材に対する報酬体系を整備している ・人権尊重が重要な社会的責任であることを認識し、国連「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づいて定めた「人権基本方針」に従って、人権デュー・ディリジェンスを行い、特定された重要な人権リスクに関する負の影響の防止・軽減を図るなど、国内外のグループ会社を含め人権尊重に関する取組を強化している ⑬繰延税金資産の回収可能性に関するリスク リスク   ・繰延税金資産の回収可能性は将来課税所得に基づき判断しており、その見積りは将来の景気動向、想定以上の金利変動、個人破産申立の増加、その他の予期せぬ理由により影響を受ける可能性を有する 対応策   ・繰延税金資産は、将来減算一時差異等に対して計上しており、その回収可能性は将来の事業計画等に一定の不確実性を織り込み見積もった将来課税所得に基づき判断している 上記以外に、以下のような事項が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 その他のリスク ・反社会的勢力排除、マネー・ローンダリング・テロ資金供与及び拡散金融防止対策が不十分であった場合 ・割賦売掛金の流動化に伴い売却した優先受益権や保有する有形固定資産(土地・建物等)の時価が著しく下落した場合 ・加盟店、提携先や業務委託先の法令違反等による消費者トラブルが、当社グループの社会的責任に発展した場合 ・当社グループ及び当業界に関するネガティブな報道等によりステークホルダーからの信頼が損なわれた場合
経営成績の分析 (MD&A)6,981字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績並びにキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要及び経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。 (1) 経営成績 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や各種経済政策の効果により、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、物価上昇の継続による個人消費の下押しに加え、市場金利の上昇に伴う経済への影響が懸念され、景気の先行きについては不透明感が残る状況となっております。また、中東情勢をはじめとする地政学的リスクの動向や、金融資本市場の変動、米国の通商政策をめぐる動向など、国内外の経済政策の先行きも不透明であり、これらが各国経済及び金融市場に与える影響については、引き続き十分注視していく必要があるものと認識しております。 このような状況のなか、当社グループは社会課題の解決と企業価値の向上を基本方針として、「10年後のめざす社会・めざす姿」を再定義したうえで、最終年度の到達点を「オリコならではの金融モデルの確立」とする5ヵ年の中期経営計画をスタートいたしました。 当連結会計年度につきましては、中期経営計画初年度の重要な期として、事業構造改革に取り組み、捻出された経営資源を成長領域に振り向けるとともに、競争優位性のある事業基盤を固めることに注力してまいりました。 当連結会計年度の業績につきましては、以下のとおりであります。 営業収益につきましては、決済・保証事業、銀行保証事業の伸長等により、2,476億円 (前年差 23億円増加)となりました。 営業費用につきましては、金利上昇の影響により金融費用が増加した一方で、海外事業における貸倒関係費が減少したことで、2,331億円(前年差2億円増加)となりました。 以上の結果、経常利益は144億円(前年差21億円増加)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、128億円(前年差10億円減少)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 (参考)事業収益の事業別内訳 (単位 億円:未満切捨て) 事業   前連結会計年度   当連結会計年度   前年比(%) 決済・保証   250   260   3.9 海外   149   124   △16.3 カード・融資   699   716   2.3 (うち、カードショッピング)   (535)   (564)   (5.4) 個品割賦   782   770   △1.6 銀行保証   350   376   7.4 その他   84   83   △0.6 計   2,316   2,331   0.6 ■決済・保証事業 決済・保証事業につきまして、家賃決済保証は、単身世帯数の増加や住宅価格の高騰による賃貸志向の向上等を背景に需要は底堅く、電子申込による利便性向上や首都圏エリアにおける営業力強化等も寄与し、取扱高は前年差で増加いたしました。売掛金決済保証では、既存加盟店の取扱高伸長に加え、株式会社みずほ銀行との連携強化により新規提携社数が順調に拡大した結果、取扱高は前年差で増加いたしました。 この結果、決済・保証事業の事業収益は、260億円(前年比3.9%増加)となりました。 ■海外事業 海外事業につきまして、貸倒関係費抑制に向けた与信厳格化により、海外子会社3社合計の取扱高は、前年差で減少いたしました。また、貸倒関係費につきましては、与信厳格化及び回収体制の強化等が奏功し、減少傾向にあります。今後も良質債権の積み上げに努めるとともに、ガバナンス体制の徹底的な強化により、安定的な成長を図ってまいります。 この結果、海外事業の事業収益は、124億円(前年比16.3%減少)となりました。 ■カード・融資事業 カード・融資事業につきまして、カードショッピングの取扱高は大型提携先での利用が好調に推移したことにより、前年差で増加いたしました。融資残高は、新規取り扱いが減少したこと等により、前年差で減少となりました。 この結果、カードショッピングの事業収益は564億円(前年比5.4%増加)、融資の事業収益は151億円(前年比7.8%減少)となり、カード・融資事業全体の事業収益といたしましては、716億円(前年比2.3%増加)となりました。 ■個品割賦事業 個品割賦事業につきまして、市場金利上昇分の価格転嫁を行ったこと等により、オートローン及びショッピングクレジットの取扱高は、前年差で減少いたしました。 この結果、個品割賦事業の事業収益は、770億円(前年比1.6%減少)となりました。 ■銀行保証事業 銀行保証事業につきましては、地域の課題に応じた金融商品・サービスの提供に取り組んでおり、証書貸付における取扱高の順調な拡大を背景に、保証残高は前期末から増加いたしました。 この結果、銀行保証事業の事業収益は、376億円(前年比7.4%増加)となりました。 (2) 財政状態 ① 資産の部 資産の状況につきまして、資産合計は前連結会計年度末の2兆8,816億円から372億円減少し、2兆8,444億円となりました。これは主に、有利子負債の返済等に伴う現金及び預金の減少によるものであります。 ② 負債の部 負債の状況につきまして、負債合計は前連結会計年度末の2兆6,351億円から478億円減少し、2兆5,872億円となりました。これは主に、有利子負債の減少によるものであります。 ③ 純資産の部 純資産につきまして、前連結会計年度末の2,465億円から106億円増加し、2,571億円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の積み上げにより、利益剰余金が増加したことによるものであります。 (3) キャッシュ・フロー (資本の財源及び資金の流動性に係る情報) 当社グループの主な事業内容は、決済・保証事業、海外事業、カード・融資事業、個品割賦事業、銀行保証事業であります。当連結会計年度においては、海外事業、個品割賦事業の取扱高が減少した一方で決済・保証事業、カード・融資事業、銀行保証事業の取扱高が増加したことにより事業全体では流動化のためにオフバランスした営業債権及び信用保証を含む営業資産残高が増加いたしました。 事業活動に必要な運転資金及び営業資産の積上げに伴う資金需要については、営業活動によるキャッシュ・フローを基盤としつつ、金融機関からの借入金、社債、コマーシャル・ペーパー、債権流動化等を組み合わせた多様な資金調達手段により安定的に対応しております。 資金調達については固定調達比率の向上及び調達期間の長期化を図ることにより、市場金利の変動が損益及びキャッシュ・フローに与える影響を一定程度抑制した調達構成としております。 また、現金及び預金等の手許自己資金に加えて、金融機関との良好な取引関係を背景とした機動的な短期資金調達手段を確保しており、短期的な資金需要や金融市場の変化に柔軟に対応可能な体制を維持しております。加えて、複数の金融機関とコミットメントライン契約や親密金融機関からの当座借越枠等により、突発的な流動性リスクに備えております。 当社の外部格付の状況としましては、本報告書提出時点において、株式会社格付投資情報センター(R&I)から長期債はA+、コマーシャル・ペーパーはa-1、株式会社日本格付研究所(JCR)から長期債はA+、コマーシャル・ペーパーはJ-1の格付を取得しております。 各キャッシュ・フローの状況と要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の営業活動による資金の増加は221億円(前年差195億円の収入増)となりました。 これは、主に預り金の増加などによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の投資活動による資金の減少は211億円(前年差78億円の支出増)となりました。 これは、主に無形固定資産(ソフトウエア)を取得したことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の財務活動による資金の減少は680億円(前年差1,839億円の支出減)となりました。 これは、主に有利子負債の返済が進んだこと等によるものであります。 以上の結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ622億円減少し、1,545億円となりました。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 連結営業実績は次のとおりであります。 区分    前連結会計年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)    当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)    対前年増減 金額(百万円)   金額(百万円)   金額(百万円) 事業 収益   決済・保証   25,041   26,007   966 海外   14,924   12,495   △2,428 カード・融資   69,984   71,612   1,628 個品割賦   78,233   77,002   △1,230 銀行保証   35,021   37,610   2,589 その他   8,441   8,386   △54 小計   231,645   233,116   1,470 金融収益   1,220   1,247   26 その他の営業収益   12,404   13,268   863 合計   245,270   247,631   2,360 (注)1.各事業の収益には、割賦売掛金等の流動化による収益が次のとおり含まれております。 (前連結会計年度)   (当連結会計年度) 決済・保証   862   百万円   787   百万円 カード・融資   27,760       30,336 個品割賦   46,805       44,567 その他   △8       △2 計   75,420       75,689 2.各事業における取扱高 事業    前連結会計年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)    当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)    対前年増減 金額(百万円)   金額(百万円)   金額(百万円) 決済・保証   1,830,005   1,955,926   125,920 海外   59,218   28,868   △30,349 カード・融資   3,430,435   3,624,200   193,765 個品割賦   1,268,802   1,235,553   △33,248 銀行保証   612,566   697,650   85,083 計   7,201,029   7,542,199   341,170 (連結営業資産残高) 事業   前連結会計年度 (2025年3月31日)   当連結会計年度 (2026年3月31日)   対前年増減 金額(百万円)   構成比 (%)   金額(百万円)   構成比 (%)   金額(百万円)   増減率 (%) 決済・保証   120,919   3.2   115,139   3.0   △5,780   △4.8 (債権を流動化した残高)   (14,169)       (20,072)       (5,903)   41.7 (流動化を含む残高)   (135,089)       (135,212)       (123)   0.1 海外   158,144   4.1   124,454   3.2   △33,689   △21.3 カード・融資   267,593   7.0   244,547   6.3   △23,046   △8.6 (債権を流動化した残高)   (357,032)       (388,408)       (31,376)   8.8 (流動化を含む残高)   (624,625)       (632,956)       (8,330)   1.3 クレジットカード   169,856   4.4   146,294   3.8   △23,562   △13.9 (債権を流動化した残高)   (323,508)       (356,471)       (32,963)   10.2 (流動化を含む残高)   (493,365)       (502,766)       (9,401)   1.9 ショッピング   145,932   3.8   125,094   3.2   △20,837   △14.3 (債権を流動化した残高)   (286,463)       (320,437)       (33,974)   11.9 (流動化を含む残高)   (432,396)       (445,532)       (13,136)   3.0 キャッシング   23,924   0.6   21,199   0.5   △2,724   △11.4 (債権を流動化した残高)   (37,044)       (36,034)       (△1,010)   △2.7 (流動化を含む残高)   (60,968)       (57,233)       (△3,735)   △6.1 一般個人ローン   97,736   2.6   98,253   2.5   516   0.5 (債権を流動化した残高)   (33,523)       (31,936)       (△1,587)   △4.7 (流動化を含む残高)   (131,260)       (130,189)       (△1,070)   △0.8 個品割賦   1,862,522   48.7   1,795,308   46.4   △67,214   △3.6 (債権を流動化した残高)   (2,094,913)       (2,139,958)       (45,044)   2.2 (流動化を含む残高)   (3,957,436)       (3,935,267)       (△22,169)   △0.6 オートローン   1,152,284   30.1   1,132,488   29.3   △19,796   △1.7 (債権を流動化した残高)   (1,281,205)       (1,360,892)       (79,686)   6.2 (流動化を含む残高)   (2,433,490)       (2,493,380)       (59,889)   2.5 ショッピング   710,238   18.6   662,820   17.1   △47,417   △6.7 (債権を流動化した残高)   (813,707)       (779,066)       (△34,641)   △4.3 (流動化を含む残高)   (1,523,945)       (1,441,886)       (△82,059)   △5.4 銀行保証   1,385,230   36.2   1,549,769   40.1   164,539   11.9 その他(住宅ローン等)   32,800   0.9   37,349   1.0   4,548   13.9 (債権を流動化した残高)   (1,804)       (1,319)       (△484)   △26.8 (流動化を含む残高)   (34,604)       (38,669)       (4,064)   11.7 合計   3,827,211   100.0   3,866,569   100.0   39,357   1.0 (債権を流動化した残高)   (2,467,919)       (2,549,759)       (81,840)   3.3 (流動化を含む残高)   (6,295,130)       (6,416,329)       (121,198)   1.9

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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