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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

中部電力

Chubu Electric Power Company,Incorporated9502 · Prime · 電気・ガス業

中部エリアの電力大手。発電・送配電・小売の3セグメントでエネルギー事業を展開。

概要

中部電力は、愛知・岐阜・三重・静岡など中部地方を供給区域とする大手電力会社である。発電から送配電、小売までを一貫して手がけ、電源構成は火力・原子力・再生可能エネルギーからなる。2025年3月期の連結売上高は約3.7兆円、営業利益率6.6%、グループ従業員数は約2.3万人。電力自由化後も域内シェアを維持し、ガス・通信等の周辺事業にも進出している。

小売・サービスを担うミライズセグメント

ミライズは、中部電力グループの小売・サービス部門である。家庭や企業向けに電力と都市ガスを販売し、各種の料金メニューや付加価値サービスを提供する。2025年度の販売電力量は約1,090億kWh(低圧・高圧・特別高圧の合計)であり、料金収入は約2.26兆円に上る。また、都市ガスの販売も手がけ、電力とのセット割引などを通じて顧客基盤の拡大を図っている。ミライズは2019年の会社分割により中部電力ミライズ株式会社として発足し、中部地域におけるエネルギー小売の中心的な役割を担っている。

送配電ネットワークを運営するパワーグリッド

パワーグリッドは、中部エリアの電力ネットワークサービスを提供する部門である。送電線や配電設備の運用・保守を行い、安定した電力供給を支える。2025年度の中部エリアの需要電力量は約1,239億kWhであり、接続供給託送収益は約637億円である。2020年の中部電力パワーグリッド株式会社への分割以降、一般送配電事業者として中立・公平な系統運用を徹底している。また、再生可能エネルギーの接続増加に対応するため、系統の次世代化やウェルカムゾーンの公表など、より良い連系サービスの提供にも取り組んでいる。

発電・燃料調達を集約するJERA

JERAは、中部電力と東京電力の合弁会社(持分法適用関連会社)であり、グループの発電・燃料調達・卸販売を一手に担う。燃料の上流投資からLNG・石炭火力発電、電力・ガスの卸販売までバリューチェーンを統合している。2015年に設立され、2016年には中部電力の燃料事業や海外発電事業を吸収分割で承継した。短期的には中東情勢など不確実性が高い中で安定調達に注力し、中長期的には非効率石炭火力の停廃止や水素・アンモニアサプライチェーン構築などゼロエミッション化を目指す。グループの発電電力量の大部分をJERAが占める。

業界の中での役割は電力・ガスの供給(卸・小売)と送配電ネットワークサービスを提供するエネルギー事業者。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
3.5兆円
営業利益
2,300億円
営業利益率
6.5%
純利益
2,278億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01ミライズ(小売・サービス)主力

電力・ガスの販売と各種サービスの提供。家庭・法人向けにエネルギーを供給し、付加価値サービスを提案。

主な製品・サービス2
電力小売
家庭・企業向けの電力販売。各種料金メニューを提供。
ガス小売
都市ガスの販売。電力とのセット割引等も提供。

02パワーグリッド(送配電)主力

電力ネットワークサービスの提供。送電・配電設備の運用・保守。

主な製品・サービス1
送配電サービス
電力の安定供給のための送電・配電ネットワークの運営。

03JERA(発電・卸・燃料)主力

燃料上流・調達から発電、電力・ガスの卸販売までを行う。中部電力と東京電力の合弁会社㈱JERAが担う。

主な製品・サービス3
火力発電
LNG・石炭火力発電所での発電。
燃料調達
LNG、石炭等の燃料の上流投資・調達。
電力・ガス卸販売
発電した電力や調達したガスを他の事業者に卸売り。

製品と技術

家庭・企業向け電力小売の料金メニュー

中部電力ミライズは、家庭用から高圧・特別高圧の大口企業まで、多様な電力料金メニューを提供している。低圧(家庭・小規模事業者)向けには従量電灯や時間帯別料金、高圧・特別高圧向けには契約電力に応じた料金体系を用意する。2025年度のグループ合計販売電力量は約1,200億kWhに達し、そのうち高圧・特別高圧が約787億kWhと大宗を占める。電力自由化後も中部エリアにおける高いシェアを維持しており、同地域の顧客基盤が収益の安定につながっている。

都市ガス小売と電力セット割引

ミライズは都市ガスの販売も行っており、電力とガスをセットで契約する顧客向けに割引サービスを提供している。ガス小売は2001年に設立されたシーエナジーなどを通じて展開され、現在は中部電力ミライズが一元的に担う。ガス販売は電力と合わせたエネルギー需要の取り込みに寄与しており、家庭向けの総合エネルギーサービスの一環として位置づけられている。また、顧客の電化促進や省エネ提案など、付加価値サービスも拡充している。

JERAによるLNG・石炭火力発電

JERAは、中部電力グループの発電の中核を担い、LNG(液化天然ガス)と石炭を主燃料とする火力発電所を運営する。燃料調達においては上流投資にも積極的で、長期契約とトレーディングを組み合わせて安定確保を図る。JERAゼロエミッション2050の目標のもと、非効率石炭火力の段階的な停廃止を進めつつ、LNG火力の高効率化や水素・アンモニア混焼への転換を計画している。短期的には、中東情勢の影響がある中でも安定供給を最優先に運用する方針である。

送配電ネットワークの運用と系統次世代化

中部電力パワーグリッドは、中部エリアの送電線・配電線の運用保守を行い、電力の安定供給を支えている。2025年度のエリア需要電力量は約1,239億kWhであり、託送収益約637億円を計上した。再生可能エネルギーの接続増加に対応するため、自然変動電源の予測精度向上や系統の次世代化に取り組んでいる。また、大規模需要の適地誘導を目的としたウェルカムゾーンの公表など、連系しやすい系統サービスの提供を通じて、地域のエネルギーインフラとしての役割を果たしている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気・ガス業のなかでの位置

国内大手電力、原子力比率高めでコスト競争力が強み

中部電力は、愛知県を中心とする中部地域で電力供給を担う大手電力会社である。東日本大震災後、原子力発電所の停止による影響を受けたが、浜岡原子力発電所の再稼働に向けた取り組みを進めている。同業では東京電力ホールディングスや関西電力などが競合するが、中部電力は安定した地域基盤と、火力発電の高効率化により収益性を維持している。売上高は2025年3月期に3兆6692億円、営業利益率は6.6%と業界平均並みだが、2026年3月期は減収ながら利益率は維持の見込み。同業他社にはグリムスなどの新電力も存在するが、供給力と顧客基盤では中部電力が優位。強みは、原子力発電への依存度が高いことによる燃料費の低減、長年の運用実績による送配電網の信頼性、そして地域密着型のサービスである。一方で、再生可能エネルギーの拡大や電力自由化による競争激化、原子力の再稼働に伴う安全対策などが課題である。

強み

  • 浜岡原発の再稼働により、燃料費削減とCO2排出削減が期待される。
  • 売上高は3兆円超で、営業利益率は業界平均並みの6%台。
  • 中部圏に強固な顧客基盤を持ち、安定的な需要に支えられている。
  • 長期運用による高い供給信頼性と設備の安全性を確保。

課題

  • 地元の同意や安全規制により再稼働の時期が見通せない。
  • 固定価格買取制度の終了や系統接続問題などに対応が必要。
  • 新電力の参入により顧客争奪が激化し、料金競争力の維持が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

通信・電力・ガスの時価総額近傍。太字が中部電力

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19434ソフトバンク11.6兆円21.4倍
26701日本電気6.5兆円23.6倍
39503関西電力3.2兆円8.5倍
49532大阪瓦斯2.3兆円14.9倍
59531東京瓦斯2.3兆円9.5倍
69502中部電力2.2兆円9.6倍
79435光通信1.7兆円11.4倍
85802住友電気工業1.7兆円18.2倍
94755楽天グループ1.6兆円
105803フジクラ1.5兆円53.8倍
119508九州電力1.0兆円6.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(通信・電力・ガス)に従っています。

会社の歴史

沿革 36件

中部配電と日本発送電から設備を承継し設立された1951年

1951年5月、電気事業再編成令に基づき、中部配電株式会社および日本発送電株式会社から設備の出資および譲渡を受けて中部電力は設立された。同年8月には東京・名古屋・大阪の各証券取引所に上場し、中部地方の電力供給を一元的に担う体制が整った。戦後の電力業界再編の流れの中で、発電・送配電・小売を垂直統合した地域独占企業として出発したことが、その後の事業基盤の礎となった。

子会社群を立ち上げた1950~1960年代

設立後の1950年代から1960年代にかけて、中部電力は関連事業を切り出して多数の子会社を設立した。1953年に中電興業、1955年に日本耐火防腐(後のニッタイ)、1957年に永楽不動産と永楽自動車、1960年に中電ビル、1961年に中部火力工事、1962年に中電工事をそれぞれ設立した。これにより、発電所の建設・保守、不動産管理、車両リースなど、電力事業を支える周辺機能のグループ化が進み、後の事業多角化の土台が作られた。

グループ再編と商号変更が進んだ1990年代

1990年代から2000年代初頭にかけて、中部電力グループは子会社の統合・商号変更を積極的に進めた。1989年にはコンピュータ関連のCTIを設立し、情報技術分野に進出。1999年には中電工事をシーテックに商号変更、2001年には中部計器工業と中部精機が合併して中部精機となった。2003年にはCTIと中電コンピューターサービスが合併し中電シーティーアイとなり、情報システム部門を集約した。これらの再編は、グループの効率化と事業領域の明確化を目的としたものであった。

2010年代の組織再編とJERA設立

2010年代に入り、中部電力は電力自由化の進展に対応するため大規模な組織再編に着手した。2015年4月、東京電力と共同でJERAを設立し、2015年10月と2016年7月の二度にわたり燃料事業や海外発電事業をJERAに承継させた。2019年4月には燃料受入・貯蔵・送ガス事業および既存火力発電事業をJERAに移管。さらに2020年4月、小売電気事業を中部電力ミライズ、一般送配電事業を中部電力パワーグリッドにそれぞれ分割し、発電・送配電・小売の機能別子会社体制が完成した。

再生可能エネルギーへの取り組みと最近の動向

2017年4月、中部電力の子会社シーエナジーはCEPO半田バイオマス発電を設立し、バイオマス発電事業に参入した。グループ全体では、太陽光やバイオマスなど再生可能エネルギーの開発を推進し、2030年頃に保有・施工・保守を通じて320万kW以上の拡大を目標に掲げる。一方で、浜岡原子力発電所の新規制基準適合性審査における不適切事案が発生し、外部専門家による調査委員会が設置されるなど、ガバナンス強化が課題となっている。2026年5月には、グループ会社であるミライズエネチェンジなどが民事再生手続き開始の決定を受ける事態も生じている。

年表36件を開く

1950年代

  • 1951年5月創業電気事業再編成令により,中部配電株式会社及び日本発送電株式会社から設備の出資及び譲渡を受け,設立
  • 1951年8月上場東京・名古屋・大阪の各証券取引所に上場
  • 中部計器工業㈱(現・連結子会社)を設立
  • 1953年6月中電興業㈱(現・連結子会社)を設立
  • 1955年3月M&A日本耐火防腐㈱(現・連結子会社)の株式を取得し子会社化
  • 1957年4月永楽不動産㈱(現・連結子会社)を設立
  • 1957年10月永楽自動車㈱(現・連結子会社)を設立

1960年代

  • 1960年6月中電ビル㈱を設立
  • 1961年11月中部火力工事㈱(現・連結子会社)を設立
  • 1962年3月中電工事㈱(現・連結子会社)を設立

1970年代

  • 1978年8月中部環境エンジニアリング㈱(現・連結子会社)を設立
  • 中電コンピューターサービス㈱を設立

1980年代

  • 1981年7月商号変更日本耐火防腐㈱が,㈱ニッタイに商号変更
  • 1983年11月商号変更中部火力工事㈱が,㈱中部プラントサービスに商号変更
  • 1988年4月M&A中部環境エンジニアリング㈱が,㈱中部環境緑化センターを吸収合併,㈱中部環境テックに商号変更
  • 1988年7月商号変更永楽不動産㈱が,㈱永楽開発に商号変更
  • 1989年6月㈱コンピュータ・テクノロジー・インテグレイタ(現・連結子会社)を設立

1990年代

  • 1990年10月M&A㈱中部環境テックが,中部ポートサービス㈱を吸収合併,㈱テクノ中部に商号変更
  • 1993年12月M&A中電興業㈱が,中興電機㈱を吸収合併
  • 1997年9月M&A中電ビル㈱が,㈱電気文化会館と電気ビル㈱を吸収合併
  • 1999年4月商号変更中電工事㈱が,㈱シーテックに商号変更
  • 1999年7月商号変更㈱コンピュータ・テクノロジー・インテグレイタが,㈱シーティーアイに商号変更

2000年代

  • 2001年4月㈱シーエナジー(現・連結子会社)を設立
  • 2001年10月M&A中部計器工業㈱が,中部精機㈱を吸収合併,中部精機㈱に商号変更
  • 2002年10月M&A中電ビル㈱が,㈱アスパックを吸収合併
  • 2003年10月M&A㈱シーティーアイが,中電コンピューターサービス㈱を吸収合併,㈱中電シーティーアイに商号変更
  • M&A㈱シーテック,㈱ニッタイ他1社が,中電静岡工営㈱及び中電長野工営㈱の業務の一部を吸収分割により承継。㈱永楽開発が,それ以外の業務を承継し,中電静岡工営㈱及び中電長野工営㈱を吸収合併
  • 2006年10月M&A㈱永楽開発が,㈱中部グリーナリ及び中電ビル㈱を吸収合併,中電不動産㈱に商号変更
  • 商号変更㈱ニッタイが,㈱永楽開発の業務の一部を吸収分割により承継,中電配電サポート㈱に商号変更
  • 2008年10月商号変更永楽自動車㈱が,㈱トーエネックサービスの業務の一部を吸収分割により承継,㈱中電オートリースに商号変更

2010年代

  • 2012年4月M&A㈱シーエナジーが,㈱エル・エヌ・ジー中部を吸収合併
  • 2013年10月M&Aダイヤモンドパワー㈱(現・連結子会社)の株式を取得し子会社化
  • 2015年4月㈱JERA(現・持分法適用関連会社)を設立
  • 2015年10月㈱JERAが,当社の燃料輸送事業及び燃料トレーディング事業を吸収分割により承継
  • 2016年7月㈱JERAが,当社の既存燃料事業(上流・調達),既存海外発電・エネルギーインフラ事業及び株式会社常陸那珂ジェネレーションの実施する火力発電所のリプレース・新設事業を吸収分割により承継
  • 2017年4月㈱シーエナジーが,CEPO半田バイオマス発電㈱(現・連結子会社)を設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結経常利益2025年度まで2,000億円以上
  • ROIC2025年度まで3.2%以上
  • 再生可能エネルギー拡大(保有・施工・保守)2030年頃まで320万kW(80億kWh)以上
  • ROE8%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    意識・組織・ルールの変革による信頼回復

    浜岡原子力発電所の不適切事案を受け、調査委員会の結果を踏まえ、「意識・行動の変革」「組織・組織風土の変革」「ルール・仕組みの強化」を柱とする改善策を全社で推進し、再発防止と信頼回復に取り組む。

  2. 02

    選択と集中によるROE8%以上の達成

    多角化から転換し、エネルギー事業とシナジーが発揮できる事業に集中。需要造成・安定供給、低・脱炭素価値提供、シナジー事業の展開、グループ経営の深化を4本柱とし、中期的にROE8%以上を目指す。

  3. 03

    再生可能エネルギーと原子力の最大限活用

    エネルギー安全保障と脱炭素のため、再生可能エネルギーを2030年頃に320万kW以上に拡大。原子力は安全性向上対策を進め、火力ではJERAを通じLNG活用や水素・アンモニアサプライチェーン構築に取り組む。

  4. 04

    DX・AX推進による業務変革と需要創出

    デジタル変革推進本部を設置し、AI等の先端技術を実装して生産性向上やビジネスモデル変革を進める。中部エリアの産業特性を活かし、電化やDXソリューション提供で電力需要拡大を図る。

  5. 05

    資本効率向上と資本政策の見直し

    政策保有株売却や事業ポートフォリオ組み替え、事業別ROIC目標化を進める。自己株取得の実施余地等を整理し、ROE8%以上達成を目指す。資本市場との対話や情報開示充実にも取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で22,700人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は945万円で、9期前と比べて+22.7%平均年齢は42.5歳、平均勤続年数は19.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月30,635
2018年3月30,554
2019年3月77042.822.330,321
2020年3月78042.421.428,448
2021年3月84943.621.728,238
2022年3月85843.721.728,365
2023年3月85143.821.528,367
2024年3月85443.420.628,374
2025年3月89942.819.522,5661,072
2026年3月94542.519.022,7001,013

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)69.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社34(国内 29 / 海外 5) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
その他563,774億円
パワーグリッド87,191億円
ミライズ — ㈱中電Looop Solar (愛知県名古屋市東区)54,296億円
ミライズ — ㈱シーエナジー(愛知県名古屋市東区)30,704億円
ほか10件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    中部電力ミライズ株式会社(注)2,3
    名古屋市東区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社シーエナジー
    名古屋市東区
    議決権100.0%
  • 国内
    ダイヤモンドパワー株式会社
    東京都中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    CEPO半田バイオマス発電株式会社
    愛知県半田市
    議決権90.0%
  • 国内
    中部電力パワーグリッド株式会社(注)2,3
    名古屋市東区
    議決権100.0%
  • 国内
    中部精機株式会社
    愛知県春日井市
    議決権81.8%
  • 国内
    中電配電サポート株式会社
    名古屋市東区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ジェネックス
    愛知県碧南市
    議決権100.0%
  • 国内
    中電不動産株式会社
    名古屋市中区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社エスコン(注)4
    東京都港区
    議決権51.0%
  • 国内
    株式会社ピカソ
    大阪市中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社四条大宮ビル
    京都市下京区
    議決権100.0%
残りのグループ会社22社を開く
  • 株式会社芝リアルエステート東京都港区100%
  • 中電クラビス株式会社名古屋市中区100%
  • 株式会社中電オートリース名古屋市南区100%
  • 株式会社中部プラントサービス名古屋市熱田区80%
  • 株式会社シーテック名古屋市緑区100%
  • 株式会社テクノ中部名古屋市港区100%
  • 株式会社中電シーティーアイ名古屋市東区100%
  • 株式会社CDエナジーダイレクト東京都中央区50%
  • MCリテールエナジー株式会社東京都千代田区49%
  • 新日本ヘリコプター株式会社東京都江東区50%
  • 株式会社JERA(注)4,5
  • Artemis II - CMGT 1 GmbHドイツ ハンブルク49%
  • Artemis II - CMGT 2 GmbHドイツ ハンブルク49%
  • Diamond Chubu Europe B.V.オランダ アムステルダム20%
  • Bitexco Power Corporationベトナム ハノイ20%
  • Ecowende C.V.オランダ レイスウェイク30%
  • Alia Venture, L.P. (注)6アメリカ デラウェア
  • Kuilei Venture, L.P. (注)6アメリカ デラウェア
  • 株式会社トーエネック(注)4名古屋市中区45%
  • 愛知電機株式会社(注)4愛知県春日井市25%
  • 東海コンクリート工業株式会社三重県いなべ市27%
  • 中部テレコミュニケーション 株式会社名古屋市中区19%
国際子会社 (GLEIF登録 1社)
  • JP中部電力ミライズ株式会社

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    大阪刑務所外30施設で使用する電気
    法務省 · 2019-01-16
    2.9億円
  • 調達
    令和2年度大阪刑務所外30施設で使用する電気供給契約
    法務省 · 2020-01-08
    2.9億円
  • 調達
    【関東地方整備局、長野国道事務所】R1長野国道事務所管内で使用する高圧電気
    国土交通省 · 2020-03-10
    2億円
  • 調達
    再生可能エネルギーの大量導入に向けた次世代電力ネットワーク安定化技術開発研究開発項目[1]-2 慣性力等の低下に対応するための基盤技術の開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2019-09-12
    1.8億円
  • 調達
    三重刑務所ほか22施設の電力共同調達
    法務省 · 2020-02-12
    1.7億円
  • 調達
    滋賀国道事務所管内で使用する電気
    国土交通省 · 2020-04-01
    7,590万円
  • 調達
    令和2年度 名古屋合同庁舎第2号館で使用する電気
    国土交通省 · 2020-02-17
    6,296万円
  • 調達
    木曽川上流河川事務所庁舎外7箇所で使用する電気
    国土交通省 · 2020-02-05
    5,433万円
  • 調達
    和歌山河川国道事務所管内で使用する電気
    国土交通省 · 2020-04-01
    5,205万円
  • 調達
    姫路河川国道事務所管内で使用する電気
    国土交通省 · 2020-04-02
    4,820万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は3.5兆円営業利益2,300億円前期と比べると減収減益で、売上が-3.4%、利益が-5.0%。

売上高
-3.4%
3.5兆円
営業利益
-5.0%
2,300億円
純利益
+12.7%
2,278億円
営業利益率
6.5%
前期比 -0.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高3.9兆円3.5兆円
営業利益2,300億円
純利益1,600億円2,278億円
1株あたり配当¥70¥70

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は8,258億円、営業利益は−251億円。

対象期間売上高兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2020年4Q3.07108
2021年4Q2.94−95
2022年4Q2.71−299
2023年4Q3.99757
2024年4Q3.61460
2025年2Q0.191,42876.01,470
2025年4Q3.489922.8551
2026年2Q0.201,45574.11,664
2026年4Q3.358452.5614
2027年1Q0.83−251−3.0352

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は2.6兆円から3.5兆円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は6.5%。

決算期売上高兆円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
ダイヤモンドパワー㈱(現・連結子会社)の株式を取得し子会社化
2013年3月2.65−435−322
2014年3月2.84−926−653
㈱JERA(現・持分法適用関連会社)を設立
2015年3月3.10602388
2016年3月2.852,5561,697
㈱シーエナジーが,CEPO半田バイオマス発電㈱(現・連結子会社)を設立
2017年3月2.601,2151,147
2018年3月2.851,285744
2019年3月3.041,129794
2020年3月3.071,9181,635
2021年3月2.941,9221,472
2022年3月2.71−593−430
2023年3月3.99651382
2024年3月3.615,0934,031
2025年3月3.672,4202,7646.62,021
2026年3月3.552,3002,9116.52,278

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高3.5兆円のうち、営業利益として残るのは2,300億円6.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2,278億円、売上の6.4%にあたる。営業利益率は業種中央値7.0%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金93.5%3.3兆円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.5%2,300億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比0.5pt
6.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.3pt
6.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.0pt
7.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが3,344億円、投資CFが−3,508億円で、差し引きのフリーCFは−164億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は3,647億円で、売上の1.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月2,276−3,3062,496−1,0306,219
2014年3月2,037−2,666−239−6295,368
2015年3月4,768−2,828−3,4411,9403,901
2016年3月5,624−3,080−3,1212,5443,244
2017年3月3,351−3,602211−2512,940
2018年3月4,242−3,445−8877972,849
2019年3月2,964−3,6843,373−7205,501
2020年3月2,559−6,476−59−3,9171,476
2021年3月3,841−2,158−1,4111,6831,749
2022年3月217−2,6202,664−2,4032,012
2023年3月2,958−1,9697329893,735
2024年3月3,441−3,883871−4424,185
2025年3月3,013−3,918−276−9052,925
2026年3月3,344−3,508874−1643,647

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は7.7兆円。このうち返さなくてよい自己資本が3.2兆円で、自己資本比率は41.0%(業種中央値39.4%より厚い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債兆円自己資本比率%
2013年3月5.881.494.3924.7
2014年3月5.781.444.3424.2
2015年3月5.631.514.1226.1
2016年3月5.541.643.9028.9
2017年3月5.411.723.6931.1
2018年3月5.531.793.7431.3
2019年3月5.991.844.1429.7
2020年3月5.501.963.5434.4
2021年3月5.692.103.5835.7
2022年3月6.172.124.0532.7
2023年3月6.462.164.2931.9
2024年3月7.112.704.4136.4
2025年3月7.122.864.2739.1
2026年3月7.653.214.4441.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
3,367億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
2.1兆円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
3,236億円
在庫として抱えている分
負債合計
4.4兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
70
/ 100
安定性自己資本比率27 / 40
収益力営業利益率13 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気・ガス業 29社との比較

同じ電気・ガス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率29社中13位あたり、逆に低いのはROE29社中19位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.7%/中央値 8.7%
P25 6.3%P75 12.8%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.5%/中央値 7.0%
P25 5.3%P75 10.0%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
41.0%/中央値 39.4%
P25 24.6%P75 51.6%
売上成長率前期からの売上の伸び
-3.4%/中央値 -1.0%
P25 -5.9%P75 5.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.4%/中央値 2.6%
P25 2.3%P75 2.9%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,888で、1年前と比べて+42.0%過去52週の値幅のなかでは70%の位置にある。

¥2,888-3.7%1ヶ月+7.2%1年+42.0%時価総額2.2兆円
過去52週の値幅
安値¥1,977.5高値¥3,286

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.6倍
PER (会社予想)13.6倍
PBR0.69倍
配当利回り2.42%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に2906円(前日比+1.1%)と上昇し、直近1ヶ月では-1.62%と小幅な調整ですが、1年前からは+44.21%と大きく上昇しています。週足で見ると7月13日に急落した後、8月10日には2661円まで下落しましたが、その後は反発し、25日移動平均線(2830円)を上回って推移しています。52週高値3286円からは約11.5%下の水準です。RSIは61.66とやや買われすぎ圏に近く、出来高は7月30日に1000万株と急増しましたが、現在は減少しました。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER 9.64倍は業界平均の10.47倍を下回り、予想PERも13.7倍と上昇見込みだが現状割安。PBR 0.69倍は平均の1.07倍を大きく下回り、株価は解散価値以下。ROE 7.7%は平均より低いが、PBRの低さが割安感を強めている。配当利回り2.41%は平均の2.38%を上回り、配当性向61.1%と健全。収益力はやや低いが、資産価値と配当利回りの高さから割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)9.6倍10.3倍
PER (予想)13.6倍
PBR0.69倍1.08倍
ROE7.7%10.7%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

今期の収益は燃料価格の変動と原子力発電の稼働状況に左右される構造が続く。強気派は、稼働中の原子炉による発電コストの低減や、燃料費調整制度を超えた電気料金の改定による収益拡大を期待する。一方、弱気派は、再稼働の不確実性や電力需要の長期的な減少、再生可能エネルギーへの移行に伴う投資負担を懸念する。さらに、規制環境の変化や競争激化によるシェア低下も論点となる。

プラスに働く材料7
  • 原子力再稼働で収益改善

    燃料費負担が軽減され、電気料金の競争力が向上するとの期待

  • 安定した配当と財務基盤

    財務体質が堅固で、継続的な株主還元が可能とみる

  • 周辺事業の成長

    ガス・通信事業などが新たな収益源として育ちつつある

  • 2026年3月期の純利益2,278億円と増益予想決算発表後影響

    純利益は2025年3月期の2,021億円から2,278億円へ約12.7%の増益。EPS改善が見込まれる。

  • 株価が1年で約40.6%上昇し上昇基調継続影響

    1年リターンは+40.62%と電力株の中でも高い。上昇トレンドが市場心理を支える。

  • 配当利回り2.58%で下値支え通年影響

    配当利回り2.58%。安定的な株主還元姿勢があり、株価の下支え要因となる。

  • PBR0.65倍と割安なバリュエーション継続影響

    PBR0.6456倍。時価総額2兆527億円に対し1株純資産は約4,193円と株価を上回る。

マイナスに働く材料7
  • 再稼働の不確実性

    安全規制や地元同意の遅れで、原子力依存の計画が狂うリスク

  • 電力需要の構造的減少

    人口減少や省エネ技術の進展で長期的な販売量が伸び悩む

  • 再生エネルギーへの投資負担

    送電網の増強や発電所の建設コストが利益を圧迫する可能性

  • 2026年3月期の営業利益2,300億円と減益計画決算発表後影響

    営業利益は2025年3月期の2,420億円から2,300億円へ約120億円の減益。利益率も6.6%から6.49%に低下。

  • 予想PER12.8倍と実績比で割高感継続影響

    実績PER8.98倍に対し予想PER12.8倍。市場が先行して織り込み、割高感が出ている。

  • 売上高が前期比約3%減収の3.5兆円通年影響

    売上高は36,692億円から35,460億円へ約1,232億円の減収。燃料価格や販売量の影響。

  • ROE7.7%と資本効率は2桁未満継続影響

    ROE7.7%はPBR1倍割れの一因。資本効率改善が課題で、成長期待は限定的。

次の決算で確かめる点
原子力発電の稼働率
燃料費と電気料金の水準に直結する重要な要素
販売電力量
需要動向と市場シェアの変化を示す
燃料価格と為替
火力発電のコスト構造に大きな影響を与える
周辺事業の売上高
電力以外の収益源の成長度合いを確認する

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり70で、前期から+16.7%いまの株価に対する利回りは2.42%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥70
1株あたり
配当利回り
2.42%
いまの株価に対して
配当性向
61.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3031.5
2018年3月3516.754.6
2019年3月4528.651.6
2020年3月5011.160.8
2021年3月500.0278.9
2022年3月500.045.7
2023年3月500.0144.9
2024年3月5510.0
2025年3月609.184.2
2026年3月7016.761.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥70

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ182,265人。区分でいちばん多いのは金融機関31.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が36.6%を占め、残る63.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関40.640.638.435.935.031.9
外国法人21.621.024.027.824.629.2
個人・その他30.331.130.128.730.129.2
証券会社3.02.72.93.25.45.0
事業法人3.94.04.03.94.24.1
政府・自治体0.60.60.60.60.60.6
自己株式0.20.20.20.20.20.2
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社13.60
02株式会社日本カストディ銀行6.42
03明治安田生命保険相互会社4.69
04中部電力自社株投資会2.16
05日本生命保険相互会社2.16
06STATE STREET BANK ANDTRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.84
07JPモルガン証券株式会社1.45
08JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.41
09THE BANK OF NEW YORK MELLON 140044 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.36
10ゴールドマン・サックス証券株式会社 BNYM(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.27

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-06
    三井住友信託銀行株式会社
    新規の大量保有報告
    4.54%
    -1.06pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+810%、1株純資産は14期で+117%。直近期のROEは7.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−421,919−2.2
2014年3月−861,849−4.6
2015年3月511,9402.728.027.7
2016年3月2242,11311.17.012.0
2017年3月1512,2267.09.831.5
2018年3月982,2864.415.354.6
2019年3月1052,3514.516.551.6
2020年3月2162,5058.97.060.8
2021年3月1952,6867.57.3278.9
2022年3月−572,668−2.145.7
2023年3月512,7251.927.7144.9
2024年3月5333,41917.43.7
2025年3月2673,6907.56.184.2
2026年3月3024,1547.78.661.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額537百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
勝野哲代表取締役会長7254,497
林欣吾代表取締役社長 社長執行役員 CEO6552,313
鍋田和宏取締役 副社長執行役員 経営戦略本部長6530,019
速水敏浩代表取締役 専務執行役員 経営管理部,調達部,事業基盤支援部統括 CFO592,423
橋本孝之取締役728,507
嶋尾正取締役7612,076
栗原美津枝取締役621,277
加藤治彦取締役74396
古田真二取締役 常任監査等委員(常勤)6727,716
岡俊彦取締役 監査等委員(常勤)625,047
中川清明取締役 監査等委員67546
村瀬桃子取締役 監査等委員601,484
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢保有株数
山形光正取締役 監査等委員56369

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数業績連動百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5637020433868
社外取締役8710911615
取締役(社内)35778328

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,433字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは,当社,子会社78社及び関連会社97社(2026年3月31日現在)で構成され,電気やガスなどを供給するエネルギー事業をコア領域として,海外エネルギー事業,エネルギー事業に関連する建設業・製造業,不動産事業など,さまざまな事業を展開している。 当社は,2019年4月1日付で,燃料受入・貯蔵・送ガス事業及び既存火力発電事業等を吸収分割により㈱JERAに承継させ,2020年4月1日付で,当社が営む小売電気事業等を中部電力ミライズ㈱に,一般送配電事業等を中部電力パワーグリッド㈱に,権利義務を承継させた。 この体制の下,「ミライズ」,「パワーグリッド」,「JERA」の3つを報告セグメントとしている。 [ミライズ] 電力・ガスの販売と各種サービスの提供 [パワーグリッド] 電力ネットワークサービスの提供 [JERA] 燃料上流・調達から発電,電力・ガスの卸販売 当社及び関係会社の事業を「事業系統図」として示すと以下のとおりである。 ※1 ミライズエネチェンジ㈱,ENECHANGE EVラボ㈱,EV充電インフラ1号合同会社,EV充電インフラ2号合同 会社は,2026年5月26日に民事再生法の規定による再生手続き開始の決定を受けている。 ※2 ㈱日本エスコンは,㈱エスコンに商号変更している。 ※3 FUEL㈱は,㈱エスコンインベストメントパートナーズに商号変更している。 ※4 ㈱芝リアルエステートは,出資により,新たに連結の範囲に含めている。 ※5 ㈱モンテディオフットボールパークは,出資により,新たに連結の範囲に含めている。 ※6 能登フォレストデザイン㈱は,出資により,新たに連結の範囲に含めている。 ※7 丸紅伊那みらいでんき㈱は,ICT伊那みらいでんき㈱に商号変更している。 ※8 CeneC合同会社は,出資により,新たに持分法の適用範囲に含めている。 ※9 クリーンウッドエナジー㈱は,出資により,新たに持分法の適用範囲に含めている。 ※10 TCK Global Education合同会社は,出資により,新たに持分法の適用範囲に含めている。 ※11 Mithra Solar Holding Ltd及び傘下の会社6社は,出資により,新たに持分法の適用範囲に含めている。 ※12 Origin Chaengwattana Co. Ltdは,出資により,新たに持分法の適用範囲に含めている。 ※13 裾野バイオマス発電合同会社は,株式譲渡により,持分法の適用範囲から除外している。 ※14 渋川バイオマス発電合同会社は,株式譲渡により,持分法の適用範囲から除外している。 ※15 長野バイオマス発電合同会社は,株式譲渡により,持分法の適用範囲から除外している。 ※16 上越バイオマス発電合同会社は,株式譲渡により,持分法の適用範囲から除外している。 ※17 Greenway Grid Global Pte.Ltd.は,株式譲渡により,持分法の適用範囲から除外している。 ※18 Geothermie Rupertiwinkel GmbHは,株式譲渡により,持分法の適用範囲から除外している。 ※19 BRITANIA BANGNA KM.39 CO.,LTD.は,株式譲渡により,持分法の適用範囲から除外している。 ※20 ㈱大垣スクールランチサポートは,清算結了により,持分法の適用範囲から除外している。
経営方針・対処すべき課題4,087字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針,経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は,有価証券報告書提出日(2026年6月24日)現在において判断したものである。 (1) 会社の経営の基本方針 浜岡原子力発電所の新規制基準適合性審査における基準地震動策定に係る不適切事案につきましては,現在も独立した外部専門家のみで構成される調査委員会(以下,「調査委員会」という。)による調査が継続しておりますが,ステークホルダーのみなさまから再び信頼される企業へと生まれ変わるため,先行して改善すべき事項として,「意識・行動の変革」,「組織・組織風土の変革」,「ルール・仕組みの強化」を柱とする取り組みを着実に進めております。 今後,調査委員会による調査結果も踏まえ,このような不適切事案を二度と生じさせることがないよう,さらなる改善策・対応策を検討・立案し,全社を挙げて取り組んでまいります。 当社は,「人と社会のつながりを,幸せのエネルギーに」という企業理念のもと,経営ビジョン2.0の達成に向けグループ一体となって事業に取り組んでまいりました。 当社を取り巻く事業環境として,燃料価格につきましては,中東情勢の影響などにより,不確実性がさらに高まっております。また,物価・労務単価・金利のさらなる上昇に加え円安も進行するなど,国内外における投資環境の不透明性がこれまで以上に増しております。さらに,人口減少などに伴う社会課題が顕在化しております。中長期的には,GX(グリーントランスフォーメーション)やDX(デジタルトランスフォーメーション)の進展などにより電力需要の見通しが増加傾向に変化しており,エネルギー安定供給確保,経済成長,脱炭素の同時実現に向けた制度設計の検討が進められております。 当社は,経営ビジョン2.0の達成に向けグループ一体となって,電力の安定供給確保,分散・循環型システムが併用された安全で安心な脱炭素社会の実現,事業構造の変革を通じた新たな収益源の獲得・拡大,電化等による需要創出に取り組んでまいりました。 また,ESG(環境・社会・ガバナンス)の観点を踏まえた事業経営を深化させることで,SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献し,持続的な成長と企業価値の向上に努めてまいります。 (2) 目標とする経営指標 2025年度は,中期経営計画の最終年度であり,中期経営目標として掲げた「連結経常利益2,000億円以上,ROIC3.2%以上」を達成いたしました。 2026年4月には,「中部電力グループ 新中期経営計画の骨子」を公表いたしました。新たな中期経営計画につきましては,調査委員会による調査結果を踏まえ,必要な事項を反映のうえ公表いたします。 (3) 中長期的な会社の経営戦略・会社の対処すべき課題 「選択と集中」を進め,エネルギー事業をコアとした成長の実現に向けて,多角化から転換し,エネルギーとシナジーが発揮できる事業に集中することで,中期的にROE(自己資本利益率)8%以上の達成を目指してまいります。 具体的には,中部地域に根差した顧客基盤・ブランド力や面的拠点,エネルギー事業で培った知見・人財,挑戦を続ける開拓者精神といった当社グループの強みを活かし,需要造成・安定供給,低・脱炭素価値提供,シナジー事業の展開,グループ経営の深化を成長戦略の4つの柱と位置づけ,これらを着実に推進することで,持続的な成長を実現してまいります。 また,これらの柱を実現するための基盤として,AI等の先端技術を実装し,業務変革(生産性の向上)や事業・サービスの高度化を推進してまいります。 「選択と集中」の方向性については,エネルギー事業とのシナジーの発揮を前提に,成長性・資本効率の観点から事業の選択を進めるとともに,持続的な成長に向けた経営資源の適切な配分を通じて,事業ポートフォリオの見直しを図ってまいります。 資本政策につきましては,自己資本比率30%半ばから後半を目安とした最適資本構成の考え方は堅持し,中期的なROE8%以上実現の観点も踏まえた資本政策を検討・実施してまいります。 このような経営戦略のもと,以下の課題への対応を通じて,中部電力グループ全体の持続的成長と企業価値の向上を果たしてまいります。 (S(安全性の確保)+3E(エネルギー安定供給・経済効率性・環境適合性)の実現に向けた取り組み) 中部電力グループは,特定の電源に依存せず,多様かつバランスの取れた電源構成が重要であるとの考えにもとづき,エネルギー安全保障に寄与し脱炭素効果の高い再生可能エネルギーや原子力発電の最大限の活用などに取り組んでまいります。 供給力・調整力として重要な役割を担う火力発電につきましては,その担い手であるJERAにおいて,短期的には,中東情勢の影響などを踏まえ,政府の方針にもとづいた石炭火力の活用や設備の確実な運用,トレーディングも活用した燃料の安定的な確保に取り組んでまいります。中長期的には,安定供給と低炭素化の両立に資するLNG火力発電の活用等に取り組むとともに,長期安定的な燃料の確保に努めてまいります。また,JERAゼロエミッション2050のもと,非効率石炭火力の停廃止や水素・アンモニアのサプライチェーンの構築を含むゼロエミッション電源の追求など,着実な脱炭素化にも取り組んでまいります。 再生可能エネルギーにつきましては,2017年度比で「2030年頃に保有・施工・保守を通じた320万kW(80億kWh)以上」の拡大を目指し,投資環境・制度動向を見極めながら開発に取り組むとともに,グループ会社による太陽光発電設備の保守・施工などを進めてまいります。 さらに,中長期的な電力需要の見通しが増加傾向にある中,経済合理的な設備形成やウェルカムゾーンの公表を通じた大規模需要の適地誘導等のより良い連系サービスの提供に取り組むとともに,系統の次世代化も進めてまいります。加えて,太陽光発電をはじめとした自然変動電源の予測精度向上,他の一般送配電事業者と連携した広域的な需給運用の拡大などにより,中部エリアに加え全国の安定供給の維持に寄与してまいります。 (浜岡原子力発電所の状況) 浜岡原子力発電所につきましては,新規制基準を踏まえたさらなる安全性向上対策や原子力発電の理解向上に向けた取り組みを進めるとともに,3・4号機の新規制基準適合性審査を受けておりましたが,2026年1月に公表した基準地震動策定に係る不適切事案を受け,いずれも中断しております。当社は,調査委員会による調査に全面的に協力するとともに,地域のみなさまなどに対し,本事案の概要や現在の発電所の状況をご説明するなどしております。 (エネルギー領域の成長に向けた取り組み) 当社は,DXやAX(AIトランスフォーメーション)を推進する中核組織として,2026年4月にデジタル変革推進本部を設置いたしました。同本部のもと,先端技術の実装などを通じて生産性向上やビジネスモデル変革を進め,グループ全体の収益力の向上を目指してまいります。 また,産業集積地である中部エリアの特性を踏まえ,産業プロセスの電化や地域産業のDX化に資するソリューションを提供し,電力需要の拡大につながる取り組みを推進してまいります。 さらに,DER(分散型エネルギー資源)を活用した高度なエネルギーマネジメントを実現し,最適なエネルギー利用と多様な価値の創出を進めてまいります。 (エネルギー事業とのシナジーが見込まれる領域の取り組み) 中部電力グループは,DXやAXを推進し,事業活動で得られた情報やデータの連携・利活用を進めるとともに,エネルギー事業とのシナジーが見込まれる領域で事業を展開し,新たな価値を創出してまいります。 2026年4月には,社内外との連携・協業を加速し,サーキュラーエコノミーの実現に貢献する事業・サービスを機動的に展開するため,マルチユーティリティ本部を設置いたしました。同本部のもと,上下水道・資源循環事業などに取り組み,社会課題の解決に貢献してまいります。 また,不動産事業につきましては,不動産事業本部が中心となり,エネルギーに加え,社会課題の解決に資する事業とのシナジーを発揮できるよう,グループ一体となってまちづくりを推進してまいります。 (資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた取り組み) 中部電力グループは,企業価値向上を重要な経営課題と考えており,東京証券取引所の「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」の要請も踏まえ,取り組みを進めております。 資本効率の向上については,政策保有株の売却などに取り組んできておりますが,今後は,事業ポートフォリオの組み替えや資産の入れ替え,事業別ROICの目標化などを進めるほか,安全・安定供給に関わる投資は着実に実施したうえで成長投資とのバランスを踏まえ,自己株取得の実施余地や時期・規模の考え方を整理するなど資本政策の検討も含め,ROE8%以上の達成を目指してまいります。 また,資本市場の皆さまとの対話を継続し,定量的な情報の開示充実を進め,企業価値向上に努めてまいります。 なお,これらの取り組みについては,新たな中期経営計画において具体的に取りまとめ,公表させていただきます。 中部電力グループは,脱炭素社会の実現,社会課題の解決,大規模災害時における事業継続やサイバーセキュリティの高度化など,ESGの観点を踏まえた事業経営を深化させることで,SDGsの達成に貢献し,持続的な成長と企業価値の向上に努めてまいります。 今後とも,お客さまや社会からの信頼が事業運営の基盤であることを肝に銘じ,コンプライアンス経営を徹底するとともに,企業の社会的責任(CSR)を果たすことで,ステークホルダーのみなさまとともに,社会の持続的な発展(サステナビリティ)に貢献してまいります。
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会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの財政状態,経営成績及びキャッシュ・フローの状況に関する変動要因のうち,投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる事項には,主に以下のようなものがある。 なお,文中における将来に関する事項は,有価証券報告書提出日(2026年6月24日)現在において判断したものであり,今後のエネルギー政策や電気事業制度の見直しなどの影響を受ける可能性がある。 (1)事業環境の変化 2025年度の期ずれを除いた連結経常損益は,2024年度に比べミライズにおける電源調達ポートフォリオの組み換えによる費用削減効果等の拡大,パワーグリッドにおける需給調整にかかる費用の減少などから,2,840億円程度確保することができた。しかしながら,先行きを不透明にする事象として,中東や欧州における紛争・アジア情勢などの地政学リスク,燃料価格の高止まりや石油製品の供給支障の継続に加え,為替変動リスクも含めた燃料価格のボラティリティが高いことや,世界の気候や景気等の動向に起因する燃料需要の大幅な増加,物価・賃金・金利の上昇,小売事業の競争激化,電気事業の制度変更などがある。 また,出力が不安定な自然変動電源が大量導入された中,異常気象等による想定外の需要の増加や悪天候による太陽光発電量などの低下が重なり,さらに設備のトラブルが発生した場合や資源国において不測の事態が生じた場合などには,日本国内における需給状況が悪化することが懸念される。 このような事業環境の変化のもと,電力需給への対応として当社グループは,再生可能エネルギー発電出力の予測精度向上,他の一般送配電事業者との連携も含めた日々の系統運用・需給調整や水力発電所の安定的な運用,電力系統の次世代化,㈱JERAによる最新鋭の火力発電設備へのリプレース,火力発電所における補修点検時期の調整や重要設備の巡視強化,㈱JERAの子会社であるJERA Global Markets Pte. Ltd.を通じた機動的な燃料調達や,将来の電力需要増加も見据えた新規調達や長期売買契約締結などによる安定的な燃料確保,お客さまに電気を効率的にご利用いただくデマンドレスポンスの活用などにより,グループ一丸となってエネルギーの安定供給を継続する。 安定的な事業成長に向けて,国内エネルギー事業においては,内外無差別な卸取引の進展も踏まえ,電源調達ポートフォリオの最適化,市場リスク管理の高度化などに引き続き取り組んでいく。 中長期的には,GX(グリーントランスフォーメーション)やDX(デジタルトランスフォーメーション)の進展などにより電力需要の見通しは増加傾向に変化しており,エネルギー安定供給確保,経済成長,脱炭素の同時実現に向けた制度設計の検討が進められている。 このような中,当社は,グループ一体となって,電力の安定供給確保,分散・循環型システムが併用された安全で安心な脱炭素社会の実現,事業構造の変革を通じた新たな収益源の獲得・拡大,電化等による需要創出に取り組んでいく。また,「S(安全性の確保)+3E(エネルギー安定供給・経済効率性・環境適合性)」の実現に向けた設備形成や燃料調達などを適切に行うとともに,これに資するエネルギー政策や電気事業制度に関する提言を実施していく。 ただし,産業構造の変化などに的確に対応できない場合や,中東や欧州における紛争・アジア情勢などの地政学リスクに起因する影響の拡大,各種市場における想定と異なる制度見直しの実施など,当社グループを取り巻く事業環境が変化した場合,財政状態,経営成績及びキャッシュ・フローは影響を受ける可能性がある。 ①燃料・電力価格の変動等 当社グループの電源調達費用は,LNG,石炭,原油,卸電力などの市場価格及び為替相場の変動により影響を受ける可能性がある。これに対して中部電力ミライズ㈱では,これら価格のボラティリティが高い中においても,お客さまに安定して電気をお届けするため,2026年4月には,燃料価格及び卸電力市場価格の変動をより適切に反映した特別高圧・高圧の標準料金メニューに見直した。また,電力先物取引などのヘッジ取引により,調達価格の安定化を実施している。これらにより財政状態,経営成績及びキャッシュ・フローへの影響は緩和される。 ㈱JERAによる燃料調達や中部電力ミライズ㈱による市場などを通じた電力調達において,調達先の分散化,契約の長期化・柔軟性の確保など,燃料・電力等の市場変動に影響されにくい事業構造への移行を行っている。加えて,市場変動性の高まりを踏まえリスク管理の高度化や市場価格変動に柔軟に対応した販売施策に取り組んでいく。 ただし,中東や欧州における紛争・アジア情勢などの地政学リスクに起因する影響の拡大,長期化などの政治・経済・社会情勢の悪化や天候の変動,調達先の設備・操業トラブルなどにより,需給状況や市場価格が大きく変動することがある。これらのリスクの顕在化に伴う,調達費用の増減,調達価格と販売価格の差異,電力の市場価格・卸価格の変動などにより,財政状態,経営成績及びキャッシュ・フローは影響を受ける可能性がある。 ②競争等への対応 脱炭素化に伴うエネルギー需給構造の転換によりGXやDXが進展しており,中長期的な電力需要の見通しも増加傾向に変化している。 厳しい競争環境が継続する中でも,中部地域及び中部電力グループを選んでいただくべく,グループ全体で的確に対応していく。 中部電力ミライズ㈱では,これまでの電気・ガスなどのお届けを通じて築いてきたお客さまとの「つながり」をもとに,お客さまの暮らしを豊かにするサービスや,ビジネス上の課題解決を実現するサービスを提供し,新たな価値の提供を進めていく。 ㈱JERAは,燃料制約や需給ひっ迫の回避に向けて,最新鋭の火力発電設備へのリプレース,火力発電所における補修点検時期の調整や重要設備の巡視強化など,安定的な供給力の確保に取り組んでいる。加えて,㈱JERAの子会社であるJERA Global Markets Pte. Ltd.を通じた機動的な調達に取り組むとともに,将来の電力需要増加も見据え,新規調達や長期売買契約締結を進めるなど,安定的かつ競争力のある燃料確保にも努めている。 ただし,産業構造の変化などに的確に対応できない場合や,中東や欧州における紛争・アジア情勢などの地政学リスクのさらなる高まりによる調達環境の悪化,競争激化や景気動向・気温変動などにより,財政状態,経営成績及びキャッシュ・フローは影響を受ける可能性がある。 ③シナジー領域等 当社グループは,DXやAX(AIトランスフォーメーション)を推進し,事業活動で得られた情報やデータの連携・利活用を進める。加えて,シナジー領域として,エネルギー事業で培った設備のインフラ運営ノウハウ,技術人財や中部エリアを網羅する拠点,電化・省エネソリューション等も活用し,マルチユーティリティ事業(上下水道・資源循環事業など)や不動産事業を展開して新たな価値を創出していく。2026年4月には,社内外との連携・協業を加速し,事業・サービスを機動的に展開するため,マルチユーティリティ本部を設置した。同本部のもと社会課題の解決に貢献していく。また,不動産事業については,不動産事業本部が中心となり,エネルギーに加え,社会課題解決に資する取り組みとのシナジーを発揮できるよう,グループ一体となってまちづくりを推進していく。 また,当社は,株式会社東芝及びそのグループ会社の企業価値向上を目的とするTB投資事業有限責任組合に,有限責任組合員として出資している。 グローバル事業においては,再生可能エネルギーなどの「グリーン領域」,水素・アンモニアなどの「ブルー領域」,マイクログリッド・アジア配電事業などの「小売・送配電・新サービス領域」及び地熱発電などの「フロンティア領域」の4領域を組み合わせて最適なポートフォリオを形成し,各国・地域の社会課題解決への貢献と,収益の拡大を目指している。 なお,当社は,2016年7月1日付で会社分割により海外発電・エネルギーインフラ事業を㈱JERAへ承継した取引について,2022年12月17日に,メキシコ税務当局から約759億円(2022年12月時点の為替レートに基づく)の納付を命じる更正決定通知を受領した。本通知の内容は,日墨租税条約及びメキシコ税法に反する不合理なものであることから,2023年2月10日に,当局に対し行政不服審査を申し立てた。加えて,日墨租税条約に基づく両国税務当局間の相互協議も実施中である。 また,足元では資機材価格高騰などの継続が見込まれることから,投資案件を厳選するとともに,適切なリスク評価と定期的なモニタリングを実施している。 ただし,これらの事業が,他事業者との競争激化やカントリーリスクの顕在化,新技術の導入遅延や政策・制度等の変更などにより,当社グループの期待するような結果をもたらさない場合には,財政状態,経営成績及びキャッシュ・フローは影響を受ける可能性がある。 ④地球環境保全 国の2050年カーボンニュートラル宣言以降,エネルギー安定供給,経済成長,脱炭素を同時実現するべく「GX2040ビジョン」及び「第7次エネルギー基本計画」が閣議決定されるなど,地球環境保全に向けた取り組みは喫緊の課題となっている。 当社グループでは,「中部電力グループ環境基本方針」のもと,カーボンニュートラル実現に向けた取り組みを「ゼロエミチャレンジ2050」としてとりまとめた。社会やお客さまとともに,エネルギーインフラの革新を通じて「脱炭素」と「安全・安定・効率性」の同時達成を目指していく。 具体的には,2030年頃に向けた再生可能エネルギーの拡大目標(保有・施工・保守含む)に関し,320万kW以上を目指すとともに,原子力の活用,水素・アンモニアサプライチェーンの構築,碧南火力発電所におけるアンモニア転換の商用化,非効率石炭火力発電の停廃止,火力発電のさらなる高効率化,再生可能エネルギー接続可能量の拡大に向けた電力系統設備・運用の高度化,需給運用の広域化,水力発電の最適運用,「ミライズGreenでんき」をはじめとするCO2フリーメニューの多様化などのあらゆる施策を総動員し,「2030年までに,お客さまへ販売する電気由来のCO2排出量を2013年度比で50%以上削減」を達成する。さらに,イノベーションによる革新的技術実用化・採用を通じ,「2050年までに,事業全体のCO2排出量ネット・ゼロに挑戦」していく。 そのような中,想定を上回る事業環境の変化を受け,当社グループの㈱シーテックは,3海域で進める洋上風力発電事業に関して,事業性再評価のうえ,事業パートナー間で協議を行った結果,開発取り止めを決定した。これに伴い当連結会計年度において,損失を計上した。ただし,今後撤退を進める中で追加損失が発生する可能性がある。 今後も脱炭素社会の実現に向けた方針に変わりはないが,化石燃料賦課金や排出量取引制度などのカーボンプライシング制度をはじめとした脱炭素関連の制度や事業環境の変化に的確に対応できない場合,また,非化石価値の動向や技術革新などを踏まえたビジネスモデルの変革を的確に実施できない場合,財政状態,経営成績及びキャッシュ・フローは影響を受ける可能性がある。 ⑤金利及び物価・賃金の上昇等 金利の上昇については,当社グループの有利子負債残高のうち91.4%は,社債,長期借入金の長期資金であり,その大部分を固定金利で調達しているため,財政状態,経営成績及びキャッシュ・フローへの影響は短期的には限定的である。ただし,今後新たに調達する資金等においては,金利の上昇の影響が見込まれる。市場金利の動向や資金需要の状況を引き続き見極めながら,適時適切に資金を調達していく。 物価・賃金の上昇については,その影響を最小限に抑えられるよう効率化等に引き続き取り組んでいく。また,取引先の置かれた状況の把握に努め,適切な価格により取引先の皆さまと対等な立場で公平・公正な取引を実施している。 ただし,金利・物価・賃金の上昇が継続する場合,財政状態,経営成績及びキャッシュ・フローは影響を受ける可能性がある。 ⑥米国の通商政策 米国の関税政策をはじめとする自国産業保護を目的とした通商政策により,今後,自動車等の輸出量が減少する場合,自動車関連の産業集積地である中部エリアの電力需要に一定の影響が生じる可能性がある。電力需要が減少する場合においても,市場価格や燃料価格の変動を捉えた電源調達費用の削減等により収支悪化の抑制に努めていく。 ただし,電力需要の減少が継続する場合,財政状態,経営成績及びキャッシュ・フローは影響を受ける可能性がある。 (2)基準地震動策定に係る不適切事案及び原子力発電設備の非稼働 国の2050年カーボンニュートラル宣言以降,エネルギー安定供給,経済成長,脱炭素を同時実現するべく「GX2040ビジョン」及び「第7次エネルギー基本計画」が閣議決定され,そのなかで再生可能エネルギーと原子力発電を最大限活用する方針が示された。 浜岡原子力発電所については,新規制基準を踏まえたさらなる安全性向上対策や原子力発電の理解向上に向けた取り組みを進めるとともに,3・4号機については,新規制基準適合性審査を受けていた。また,5号機については,海水流入事象に対する具体的な復旧方法の検討と並行して,新規制基準を踏まえた対策を検討し,審査の申請に向けた準備を進めていた。しかしながら,2026年1月に公表した基準地震動策定に係る不適切事案を受け,いずれも中断している。当社は,独立した外部専門家のみで構成される調査委員会による調査に全面的に協力するとともに,当社として改善すべき事項は先行して着実に取り組むべく,社長を議長とする「解体的再構築に向けた検討会議」を設置し,「意識・行動の変革」,「組織・組織風土の変革」,「ルール・仕組みの強化」を柱とする取り組みを進めている。 当社グループは,浜岡原子力発電所全号機の運転停止状況下において,火力電源での代替を行っており,これによる電源調達費用の大幅な増加などにより,財政状態,経営成績及びキャッシュ・フローは影響を受ける見込みである。 また,原子力規制委員会等の判断,浜岡原子力発電所の運転停止状況の継続や当社グループが受電している他社の原子力発電設備の状況などによっては,財政状態,経営成績及びキャッシュ・フローは影響を受ける可能性がある。 (3)原子力バックエンド費用等 原子力のバックエンド事業は,使用済燃料の再処理,放射性廃棄物の処分,原子力発電施設等の廃止措置など,超長期の事業で不確実性を有する。この不確実性は,使用済燃料再処理・廃炉推進機構が,再処理や廃止措置等に係る資金を確保・管理する仕組みをはじめとした国による制度措置などに基づき,必要な費用を引当て・拠出していることにより低減されている。しかしながら,原子力バックエンド費用及び原子燃料サイクルに関する費用は,制度の見直し,制度内外の将来費用の見積り額の増減,再処理施設の稼働状況などにより増減するため,財政状態,経営成績及びキャッシュ・フローは影響を受ける可能性がある。 (4)大規模自然災害等 当社グループの事業活動においては,南海トラフ地震・巨大台風・異常気象などの大規模自然災害,武力攻撃,テロ行為,疫病の流行,事故などのリスクが存在する。当社グループでは,これらの事象が発生した場合に備えて,BCP(事業継続計画)などを策定のうえ,設備の形成,維持,運用などの事前対策に取り組むとともに,発生後における体制の整備や訓練などを実施している。 2025年3月31日に国は「南海トラフ巨大地震における被害想定見直し」及び「南海トラフ巨大地震対策」について報告書を取りまとめ,2025年7月1日に南海トラフ地震防災対策推進基本計画を変更している。国が地形データの高精度化等により公表した新被害想定に基づき,再評価を行った結果,事前の追加設備対策の必要はないことを確認している。今後も,国・自治体の動向を注視し,最新知見をもとに当社グループBCP(事業継続計画)などの見直しを行っていく。 また,台風災害で得られた教訓などを踏まえ,アクションプランに基づき,各種復旧支援システムの整備による設備復旧体制の強化,ホームページやスマートフォンアプリによるお客さまへの情報発信の強化,自治体・他電力会社などとの連携強化に取り組んでいる。さらに,レジリエンス(強靭化・回復力)の強化に向けて,自治体などと連携しながら,予防保全のための樹木の事前伐採や無電柱化の一層の加速,水力発電用ダムの洪水発生が予想される場合における治水協力などに取り組んでいく。 ただし,大規模自然災害,武力攻撃,テロ行為,疫病の流行,事故などにより,供給支障や設備の損壊などが発生した場合には,その被害状況などによっては,財政状態,経営成績及びキャッシュ・フローは影響を受ける可能性がある。 (5)セキュリティ(経済安全保障・情報管理等) 当社グループでは,重要インフラであるエネルギーの安定供給を確保するため,サイバー攻撃などによる電力の供給支障や機微情報漏えいのリスクに対応すべく,経営層のリーダーシップのもと,ガバナンス体制の強化,電力ISACなどを通じた他事業者・関係機関などとの情報共有・分析,各種セキュリティ対策や訓練などを継続的に実施している。 特に,基幹インフラ役務の安定的な提供の確保に関する制度の対象となる重要設備については,経済安全保障推進法やサイバー対処能力強化法などの関係法令に基づき,妨害行為を防止するために必要な措置を講じていく。 今後も,国際情勢などの変化や脅威動向を継続的に把握し,サイバー攻撃の高度化・巧妙化に備えて,政府との連携も密にしたうえで,リスクの低減及び影響の最小化に向けた対策を継続的に実施していく。 また,個人情報(特定個人情報を含む)をはじめとした各種情報の管理の徹底に向け,専任部署を設置し,個人情報保護法などの関係法令に基づき,規程類を整備することに加え,教育や意識啓発活動の実施などの取り組みをこれまで以上に強化していく。 加えて,リスクアセスメントの実施・分析を通じて,より高度なガバナンス体制の構築やITシステムの脆弱性の発見・解消,運用ルールの強化などに努め,さらなるセキュリティ確保に万全を期す。 ただし,サイバー攻撃やITシステムの不備,情報の漏えいなどにより,対応に要する直接的な費用のほか,社会的信用の低下などが発生した場合には,財政状態,経営成績及びキャッシュ・フローは影響を受ける可能性がある。 (6)人的資本・人権 今後,社会構造の変容が見込まれる中,変化に適切に対応していくためにも,将来を見据えた人財の確保・高度スキルの獲得等が重要な課題となっている。 当社グループでは,この課題に対し,「安全」と「健康」を最優先事項として,「一人ひとりの成長・活躍が企業価値そのもの」との考えに基づき人財戦略を公表するとともに,経営層においても多様な専門性を確保している。 また,企業の人権に関する影響力が拡大する中,人権尊重の取り組みに対する要請は一層高まっている。 当社グループでは,「中部電力グループ人権基本方針」に基づき,人権デュー・ディリジェンスをはじめとする人権尊重の実践に取り組んでいる。 ただし,今後の人的資本の十分な質と量の確保ができない場合や,人権リスクが顕在化し社会的な信用の低下等が発生した場合には,財政状態,経営成績及びキャッシュ・フローは影響を受ける可能性がある。 (7)コンプライアンス 当社グループでは,法令及び社会規範の遵守に関する基本方針及び行動原則を示した「中部電力グループコンプライアンス基本方針」のもと,「中部電力グループ贈収賄・腐敗防止方針」及び「金品授受に関するガイドライン」を制定するなど,コンプライアンスの徹底,企業倫理の向上に努めている。 浜岡原子力発電所の安全性向上対策工事の一部で,一部の取引先との間で長期間未精算になっている事案が判明し,また,当社原子力部門の役員が,社内規程に反し,これらの事実を取締役会等に対して長期に亘って報告を行っていなかった事案が判明した。調達ルールの見直しや管理体制の強化,予算管理の徹底,定期的な会議の設置,教育の充実,他部門出身の副本部長の配置によるサポート強化,他部門との交流,モニタリングの強化を継続的に実施し,再発防止に努めていく。 また,原子力規制委員会による原子炉等規制法に基づく浜岡原子力発電所3・4号機の新規制基準適合性審査において,浜岡原子力発電所の地震動の評価を不適切な方法で実施していた事案が発生した。当社は,当社から独立した外部専門家のみで構成される調査委員会の調査に全面的に協力するとともに, 当社として改善すべき事項は先行して着実に取り組むべく,社長を議長とする「解体的再構築に向けた検討会議」を設置し,「意識・行動の変革」,「組織・組織風土の変革」,「ルール・仕組みの強化」を柱とする取り組みを進めている。今後,調査委員会による調査結果も踏まえ,このような不適切事案を二度と生じさせることがないよう,さらなる改善策・対応策を検討・立案し,全社を挙げて取り組んでいく。 当社グループは,今後も,常にコンプライアンスに関する取り組み状況を確認し,その結果に基づいて説明責任を果たすとともに,コンプライアンス徹底に向けた不断の取り組みを進めていく。 ただし,コンプライアンスに反する事象により,社会的信用の低下などが発生した場合には,財政状態,経営成績及びキャッシュ・フローは影響を受ける可能性がある。
経営成績の分析 (MD&A)9,906字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態,経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (経営成績等の状況の概要) (1) 業績等の概要 当連結会計年度におけるわが国経済は,米国の通商政策による影響が自動車産業を中心にみられたが,雇用・所得環境の改善や各種政策の効果に支えられ,緩やかな景気回復が継続した。一方で,中東情勢の影響や米国の通商政策をめぐる動向などによる景気の下押しが懸念されている。 燃料価格については,中東情勢の影響などにより,不確実性がさらに高まっている。また,物価・労務単価・金利のさらなる上昇に加え円安も進行するなど,国内外における投資環境の不透明性がこれまで以上に増している。さらに,人口減少などに伴う社会課題が顕在化している。 このような中,当連結会計年度の収支状況について,連結売上高は,3兆5,460億円となり,前連結会計年度と比べ1,231億円の減収となった。 連結経常損益は,2,910億円の利益となり,前連結会計年度と比べ146億円の増益となった。 (2) 生産,受注及び販売の状況 当社グループは,電力・ガスの販売と各種サービスの提供を行う「ミライズ」,電力ネットワークサービスの提供を行う「パワーグリッド」,燃料上流・調達から発電,電力・ガスの卸販売を行う「JERA」等が,バリューチェーンを通じて,電気事業を運営している。 当社グループにおける生産,受注及び販売の状況については,その大半を占める電気事業のうち主要な実績を記載している。 ①  発電実績 種別   当連結会計年度(自  2025年4月1日至  2026年3月31日)   対前年増減率(%) 発電電力量(百万kWh)   水力   8,770   △5.3 原子力   ―   ― 新エネルギー   394   △4.2 合計   9,165   △5.3 出水率(%)   90.6   ― (注) 1  発電電力量及び出水率は,中部電力㈱の実績を記載している。 2  出水率は,1994年度から2023年度までの30カ年平均に対する比である。 3  発電電力量及び出水率は,有価証券報告書提出日(2026年6月24日)現在において把握している実績を記載している。 4  四捨五入の関係で,合計が一致しない場合がある。 ②  販売実績 ア 販売電力量及び料金収入 種別   当連結会計年度(自  2025年4月1日 至  2026年3月31日)   対前年増減率(%) 販売電力量 (百万kWh)   低圧   30,260   △3.2 高圧・特別高圧   78,711   2.8 合計   108,971   1.0 料金収入(百万円)   2,259,734   △3.9 (注) 1  販売電力量及び料金収入は,中部電力ミライズ㈱の実績を記載している。 2  販売電力量は,有価証券報告書提出日(2026年6月24日)現在において把握している実績を記載している。 3  四捨五入の関係で,合計が一致しない場合がある。 4  料金収入には「国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策」,「米国関税措置を受けた緊急対応パッケージ」及び「「強い経済」を実現する総合経済対策」に基づく施策である「電気・ガス料金支援」により受領する補助金67,161百万円を含む。 〔参考1〕 グループ合計の販売電力量(百万kWh)   119,959   2.3 (注) 1  中部電力ミライズ㈱及びその主要な子会社,関連会社の実績を記載している。なお,グループ内の販売電力量は除いている。 2  販売電力量は,有価証券報告書提出日(2026年6月24日)現在において把握している実績を記載している。 〔参考2〕 他社販売電力量(百万kWh)   21,110   △1.8 (注) 1  中部電力ミライズ㈱の実績を記載している。なお,中部電力ミライズ㈱の主要な子会社及び関連会社への販売電力量は除いている。 2  他社販売電力量は,有価証券報告書提出日(2026年6月24日)現在において把握している実績を記載している。 イ 中部エリアの需要電力量及び料金収入 種別   当連結会計年度(自  2025年4月1日 至  2026年3月31日)   対前年増減率(%) 中部エリアの需要電力量(百万kWh)   123,921   △0.5 料金収入(百万円)   636,775   △0.5 (注) 1 中部エリアの需要電力量及び料金収入は,中部電力パワーグリッド㈱の実績を記載している。 2  中部エリアの需要電力量は,有価証券報告書提出日(2026年6月24日)現在において把握している実績を記載している。 3 料金収入は,接続供給託送収益(インバランスの供給に係る収益を除く)を記載している (経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容) 当社グループに関する財政状態,経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析については,連結財務諸表に基づいて分析した内容である。 (1) 財政状態の分析 ①  資産 固定資産については,㈱JERA などの関係会社長期投資の増加により投資その他の資産が増加したことなどから,前連結会計年度末と比べ3,759億円増加し,6兆3,579億円となった。 流動資産については,現金及び預金が増加したことなどから,前連結会計年度末と比べ1,519億円増加し,1兆2,947億円となった。 ②  負債 有利子負債が増加したことなどから,負債合計は,前連結会計年度末と比べ1,736億円増加し,4兆4,398億円となった。 ③  純資産 配当金の支払いはあったが,親会社株主に帰属する当期純利益の計上やその他の包括利益累計額の増加などから,純資産合計は,前連結会計年度末と比べ3,542億円増加し,3兆2,128億円となった。 この結果,自己資本比率は,41.0%となった。 〔資産・負債・純資産比較表(要旨)〕 項 目   前連結会計年度末(2025年3月31日)   当連結会計年度末(2026年3月31日)   増 減 金額(億円)   金額(億円)   金額(億円)   増減率(%) 資 産   固定資産   59,820   63,579   3,759   6.3 電気事業固定資産   23,633   24,092   459   1.9 その他の固定資産   4,017   3,965   △52   △1.3 固定資産仮勘定   5,210   5,946   736   14.1 投資その他の資産   24,953   27,515   2,562   10.3 流動資産   11,427   12,947   1,519   13.3 現金及び預金   2,935   3,366   431   14.7 受取手形、売掛金及び契約資産   3,119   2,739   △379   △12.2 棚卸資産   3,050   3,235   185   6.1 合 計   71,248   76,527   5,278   7.4 負 債 ・ 純 資 産   固定負債   30,092   31,619   1,527   5.1 社債   6,760   6,967   206   3.1 長期借入金   18,195   19,714   1,518   8.3 流動負債   12,550   12,766   216   1.7 1年以内に期限到来の固定負債   3,328   3,038   △289   △8.7 短期借入金   2,615   2,668   52   2.0 支払手形及び買掛金   2,293   2,538   244   10.7 負債合計   42,662   44,398   1,736   4.1 株主資本   24,005   25,795   1,790   7.5 利益剰余金   19,096   20,882   1,786   9.4 その他の包括利益累計額   3,859   5,586   1,727   44.7 非支配株主持分   720   745   25   3.5 純資産合計   28,585   32,128   3,542   12.4 合 計   71,248   76,527   5,278   7.4 前連結会計年度末(2025年3月31日)   当連結会計年度末(2026年3月31日)   増 減   増減率(%) 自己資本比率(%)   39.1   41.0   1.9   4.9 有利子負債残高(億円)   30,778   32,334   1,555   5.1 (注) 1 億円未満切り捨て 2 有利子負債残高の増減の内訳は,次のとおりである。 連結範囲の変更による影響 110億円 調達・返済による影響 1,445億円 (2) 経営成績の分析 中部電力ミライズ㈱の販売電力量は,中部エリア内外における競争が進展する中,エリア外における契約獲得などから,前連結会計年度と比べ1.0%増加し1,090億kWhとなった。 なお,中部電力ミライズ㈱及びその主要な子会社,関連会社の合計の販売電力量は,中部エリア外を中心とした契約獲得などから,前連結会計年度と比べ2.3%増加し1,200億kWhとなった。 〔販売電力量〕 前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   増 減   増減率(%) 低圧(億kWh)   313   303   △10   △3.2 高圧・特別高圧(億kWh)   766   787   21   2.8 合 計   1,079   1,090   11   1.0 (注) 1 販売電力量は,中部電力ミライズ㈱の実績を記載している。 2 販売電力量は,有価証券報告書提出日(2026年6月24日)現在において把握している実績を記載している。 3 四捨五入の関係で,合計が一致しない場合がある。 〔参考1〕 グループ合計の販売電力量(億kWh)   1,173   1,200   27   2.3 (注) 1  中部電力ミライズ㈱及びその主要な子会社,関連会社の実績を記載している。なお,グループ内の販売電力量は除いている。 2 販売電力量は,有価証券報告書提出日(2026年6月24日)現在において把握している実績を記載している。 〔参考2〕 他社販売電力量(億kWh)   215   211   △4   △1.8 (注) 1  中部電力ミライズ㈱の実績を記載している。なお,中部電力ミライズ㈱の主要な子会社及び関連会社への販売電力量は除いている。 2  他社販売電力量は,有価証券報告書提出日(2026年6月24日)現在において把握している実績を記載している。 中部エリアの需要電力量は,冬季の気温影響による暖房設備の稼動減や検針期間の日数減などから,前連結会計年度と比べ0.5%減少し1,239億kWhとなった。 〔中部エリアの需要電力量〕 前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   増 減   増減率(%) 中部エリアの需要電力量(億kWh)   1,245   1,239   △6   △0.5 (注) 1  中部エリアの需要電力量は,中部電力パワーグリッド㈱の実績を記載している。 2  中部エリアの需要電力量は,有価証券報告書提出日(2026年6月24日)現在において把握している実績を記載している。 収支の状況については,連結売上高は,燃料費調整額(燃調収入)等の減少などから,前連結会計年度と比べ3.4%減少し3兆5,460億円となった。 連結経常損益は,浜岡原子力発電所の新規制基準適合性審査における基準地震動策定に係る不適切事案を受け,審査に関係する業務などの委託契約を解約することとし,実施済みの業務に対応した費用を計上したものの,JERAの国内火力事業における石炭の調達競争力改善などによる利益の増加などから,前連結会計年度と比べ146億円増加し2,910億円の利益となった。 また,子会社などにおける減損損失160億円を特別損失に計上した。 これにより,親会社株主に帰属する当期純損益は,前連結会計年度と比べ257億円増加し2,277億円の利益となった。 当連結会計年度におけるセグメント別の業績(内部取引消去前)及び取り組みは以下のとおりである。 なお,㈱JERAは持分法適用関連会社のため,売上高は計上されない。 [ミライズ] 〔業績〕 電力・ガスの販売と各種サービスの提供に伴う売上高については,燃調収入等の減少などから,前連結会計年度と比べ3.5%減少し2兆8,592億円となった。 経常損益は,燃料価格等の変動が電力販売価格に反映されるまでの期ずれが差損から差益へ転じたことや電源調達ポートフォリオの組み替えによる費用削減効果等が拡大したことなどから,前連結会計年度と比べ209億円増加し1,379億円の利益となった。 〔当連結会計年度の取り組み〕 電気・ガスなどのお届けを通じて築いてきたお客さまとのつながりをもとに,お客さまのくらしを豊かにするサービスや,ビジネス上の課題解決を実現するサービスを提供し,新たな価値をお届けしている。 「中部電力ミライズショップ」では,ご家庭のエネルギー最適化の提案を通じて,安心で快適な住まいづくりをお手伝いしている。また,ご家庭向け銀行サービス「カテエネBANK」に加え,2025年9月には,法人・個人事業主向けに「ビジエネBANK」の提供を開始するなど,中小企業をはじめとするお客さまのビジネスに役立つサービスも提供している。 脱炭素の実現に向けては,ご家庭のお客さま向けに,「ミライズGreenでんき」やふるさと納税制度を通じてCO2フリー電気を提供している。法人のお客さま向けには,「みんなで脱炭素プロジェクト」として,太陽光PPAや省エネソリューションなどの各種サービスを提供することで,お客さまとともに再生可能エネルギーを拡大・有効活用する取り組みを推進している。 また,2024年度に続き,電気料金などの負担軽減策として,特別高圧・高圧とご家庭を中心とした低圧のお客さまの料金割引などを行った。 2026年4月には,燃料価格及び卸電力市場価格の変動をより適切に反映させるため,特別高圧・高圧の標準料金メニューの見直しを行っている。 今後も「とどける」「よりそう」「つなげる」をキーワードに,お客さまのニーズに応じた魅力的なサービスの開発・提供に努めていく。 [パワーグリッド] 〔業績〕 電力ネットワークサービスの提供に伴う売上高については,エリア需要の減少に伴う託送収益の減少や需給調整に係る収益の減少などから,前連結会計年度と比べ3.6%減少し9,286億円となった。 経常損益は,エリア需要の減少に伴う託送収益の減少や設備関係費の増加はあったものの,需給調整に係る費用の減少などから,前連結会計年度並みの475億円の利益となった。 〔当連結会計年度の取り組み〕 日々の設備保守を確実に行うことに加え,再生可能エネルギーの導入拡大を踏まえた系統運用の高度化や高経年化した設備の更新を行うとともに,他の一般送配電事業者等との連携も含めた系統運用・需給調整を通じて,中部エリアの安定供給を確保し,全国の安定供給にも寄与してきた。 また,中部エリアにおける電力需要の中長期的な見通しが増加傾向にある中,電力の安定供給と脱炭素を両立していくため,電源の追加調達など着実に供給力を確保し,他エリアとの電力融通の拡大に向けた設備の増強を進めている。加えて,地域の実情に応じた設備形成の最適化に取り組むとともに,系統用蓄電池を活用した電力系統の混雑対策の実証を開始するなど,電力系統の次世代化に向けた取り組みを推進している。 さらに,業界全体で施工力・物流力不足などへの取り組みを推進しており,他の一般送配電事業者との共同輸送や,国内の電気工事士として活躍できる人財の海外での育成などに取り組んでいる。加えて,GX・DXの進展に伴い増加が見込まれるデータセンター需要等を踏まえ,中部エリアにおける適地の選定・公開を進めるなど,地域の持続的な経済成長に貢献していく。 [JERA] 〔業績〕 燃料上流・調達から発電,電力・ガスの卸販売に伴う経常損益は,国内火力事業における石炭の調達競争力改善などによる利益の増加などから,前連結会計年度と比べ268億円増加し941億円の利益となった。なお,燃料価格等の変動が電力販売価格に反映されるまでの期ずれを除いたJERAによる連結経常損益への影響は891億円程度の利益となった。 〔当連結会計年度の取り組み〕 燃料上流・調達から発電,電力・ガス卸販売にいたるバリューチェーンの最適運用,効率的運営に努めつつ,安定的な燃料調達などエネルギーの安定供給確保における重要な役割も担っている。 燃料制約や需給ひっ迫の回避に向けては,最新鋭の火力発電設備へのリプレースに向けた検討を進めるとともに,火力発電所における補修点検時期の調整やボイラ等重要設備の重点巡視を実施するなど,安定的な供給力の確保に取り組んでいる。加えて,JERAの子会社であるJERA Global Marketsを通じた機動的な調達に取り組むとともに,将来の電力需要増加も見据え,米国産LNGの新規調達やカタール・エナジー社との長期売買契約締結を進めるなど,安定的な燃料確保にも努めている。 また,エネルギーの安定供給を確保しながら,2050年時点で国内外の事業から排出されるCO₂を実質ゼロとするJERAゼロエミッション2050に向けた取り組みを進めている。 具体的には,燃料アンモニアの製造や調達,輸送に向けた協業の検討を進めるなどサプライチェーン構築にも取り組むとともに,再生可能エネルギーの拡大に向けて,英国のbpと共同で,世界最大級の洋上風力発電事業会社であるJERA Nex bpを設立した。 (注) JERAゼロエミッション2050は,脱炭素技術の着実な進展と経済合理性,政策との整合性を前提としている。JERAは,引き続き,自ら脱炭素技術の開発を進め,経済合理性の確保に向けて主体的に取り組んでいく。 (目標とする経営指標の達成状況等) 燃料価格等の変動が電力販売価格に反映されるまでの期ずれを除いた連結経常損益は2,840億円程度の利益,ROIC(期ずれ除き)は4.4%となり,中期経営目標(2022年公表・2024年見直し)として掲げていた「連結経常利益2,000億円以上,ROIC3.2%以上」を達成した。 〔連結収支比較表〕 項 目   前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   増 減 金額(億円)   金額(億円)   金額(億円)   増減率(%) 経 常 収 益   営業収益(売上高)   36,692   35,460   △1,231   △3.4 営業外収益   783   1,091   308   39.4 合 計   37,475   36,552   △923   △2.5 経 常 費 用   営業費用   34,271   33,159   △1,111   △3.2 営業外費用   439   481   41   9.5 合 計   34,711   33,641   △1,069   △3.1 (営業損益)   (2,420)   (2,300)   (△120)   (△5.0) 経常損益   2,764   2,910   146   5.3 渇水準備金   5   △7   △12   ― 特別損失   64   160   96   150.9 法人税等   603   409   △194   △32.2 非支配株主に帰属する当期純損益   70   70   0   0.1 親会社株主に帰属する当期純損益   2,020   2,277   257   12.7 (注) 1  特別損失:有価証券評価損(前連結会計年度),減損損失(当連結会計年度) 2 内部取引相殺消去後(億円未満切り捨て) (3) キャッシュ・フローの状況の分析 営業活動によるキャッシュ・フローは,㈱JERAからの配当金の受取などから,前連結会計年度と比べ330億円増加し3,344億円の収入となった。 投資活動によるキャッシュ・フローは,投融資による支出が減少したことなどから,前連結会計年度と比べ409億円支出が減少し3,507億円の支出となった。 この結果,フリー・キャッシュ・フローは,前連結会計年度と比べ740億円改善し163億円の支出となった。 財務活動によるキャッシュ・フローは,資金調達が増加したことなどから,前連結会計年度と比べ1,150億円増加し874億円の収入となった。 これらにより,当連結会計年度末の現金及び現金同等物は,前連結会計年度末と比べ722億円増加した。 資本の財源及び資金の流動性について,当社グループは,主に電気事業の運営上必要な設備資金を,社債発行や銀行借入等により調達し,短期的な運転資金は,主に短期社債により調達することを基本としている。 〔連結キャッシュ・フロー比較表(要旨)〕 項 目   前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   増 減 金額(億円)   金額(億円)   金額(億円)   増減率(%) 営業活動によるキャッシュ・フロー ①   3,013   3,344   330   11.0 投資活動によるキャッシュ・フロー ②   △3,917   △3,507   409   △10.5 財務活動によるキャッシュ・フロー   △276   874   1,150   ― フリー・キャッシュ・フロー ①+②   △904   △163   740   △81.9 項 目   前連結会計年度末(2025年3月31日)   当連結会計年度末(2026年3月31日)   増 減 金額(億円)   金額(億円)   金額(億円)   増減率(%) 現金及び現金同等物の期末残高   2,924   3,647   722   24.7 (注) 億円未満切り捨て (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は,わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されている。この連結財務諸表を作成するにあたり重要となる会計方針については,「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載されているとおりである。 当社グループは,固定資産の評価,繰延税金資産,貸倒引当金,退職給付に係る負債及び資産,企業結合などに関して,過去の実績や当該取引の状況に照らして,合理的と考えられる見積り及び判断を行い,その結果を資産・負債の帳簿価額及び収益・費用の金額に反映して連結財務諸表を作成しているが,実際の結果は見積り特有の不確実性があるため,これらの見積りと異なる場合がある。 また,連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち,重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載している。

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