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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

東京瓦斯

TOKYO GAS CO.,LTD.9531 · Prime · 電気・ガス業

東京ガスの都市ガス供給を中核に、電力・海外資源開発・不動産まで広がる総合エネルギー企業。カスタマー基盤は約1000万件。

概要

東京瓦斯(東京ガス)は、首都圏を中心に約1,000万件の顧客に都市ガスを供給する国内最大級のガス事業者である。2026年3月期連結売上高2兆8,347億円、従業員約16,001人。都市ガス販売・電力小売・LNG調達・海外エネルギー事業・不動産開発などを展開し、子会社123社、関連会社107社を含む231社で構成される。

四つの事業セグメントで構成されるグループ

東京瓦斯は有価証券報告書において事業を4区分している。「エネルギー・ソリューション」では都市ガスの製造・販売、LNG販売・トレーディング、電力小売・発電、ガス機器販売・保守等を手がけ、グループ売上の大半を占める。「ネットワーク」はガス導管網の維持・運用による託送供給事業である。「海外」はLNGプロジェクトへの出資・権益取得による資源開発および水素・アンモニア等のエネルギー供給事業開発を行う。「都市ビジネス」ではオフィスビル・商業施設の不動産開発・賃貸を展開する。

約1,000万件の顧客基盤と首都圏シェア

東京瓦斯のガス小売顧客件数は2025年度時点で886万1千件、取付メーター数は1,269万3千件に達する。首都圏を主な供給エリアとし、家庭用・業務用・工業用のガス需要をカバーする。2025年度の都市ガス販売量は111億7,500万m³(45MJ換算)で、うち家庭用が27億1,900万m³、業務用22億7,500万m³、工業用46億3,000万m³、他事業者向け15億5,200万m³である。電力小売も4,337千件の顧客を持ち、販売量は280億2,100万kWhに拡大している。

収益の柱はエネルギー・ソリューション

2026年3月期のセグメント別売上高は、エネルギー・ソリューションが2兆4,861億円(全体の約87.7%)、その他がネットワーク・海外・都市ビジネス等となる。営業利益はエネルギー・ソリューションが1,502億円、セグメント利益(営業利益+持分法利益)合計は2,011億円。全社ROICは6.3%、ROEは13.2%。ガス事業の販売量は前年比0.4%減と微減だが、電力販売量は19.5%増と伸びており、収益構造が徐々に変化している。

東京ガスグループの事業系統と子会社

グループは東京瓦斯を中心に、エネルギー関連の子会社として東京ガスエンジニアリングソリューションズ、東京ガスライフバル、東京ガス不動産などを持つ。海外ではTOKYO GAS AUSTRALIA PTY LTD(2002年設立)、Tokyo Gas America Ltd.(2013年設立)、TOKYO GAS ASIA PTE.LTD.(2014年設立)を通じて国際事業を展開。LNG調達先はアメリカ・ブルネイ・マレーシア・オーストラリア・インドネシア・カタール・ロシア等、多様化している。

中期経営計画で目指す成長方向

2025年10月に公表された「2026-2028年度 中期経営計画」では、経営ビジョン「Compass 2030」の前倒し達成を掲げ、セグメント利益2,100億円、ROIC 5%、ROE 9%を目標とする。投資計画は3年累計1.1〜1.3兆円(投資回収分含まず)。「エネルギー」「ソリューション」「海外」の3事業への集中と、セグメント別ROIC管理の導入により、事業ポートフォリオの最適化を図る方針である。

業界の中での役割は都市ガス・電力のエネルギー供給事業者であり、海外LNGバリューチェーン及び都市開発事業も展開。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2.8兆円
営業利益
1,977億円
営業利益率
7.0%
純利益
2,269億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01エネルギー・ソリューション(都市ガス・電力・エンジニアリング等)主力

都市ガスの製造・販売(一般家庭・業務用)、LNG販売・トレーディング、電力小売・発電、ガス機器販売・保守、エネルギーサービス等を展開。約1000万件の顧客基盤。

主な製品・サービス3
都市ガス供給
天然ガスを原料とする都市ガスの製造・供給。
LNG販売・トレーディング
液化天然ガスの調達・販売および国際トレーディング。
電力供給
火力・再生可能エネルギー等による発電および小売電気の供給。

02ネットワーク(ガス導管事業)主力

都市ガスの託送供給(導管網の維持・運用)を担う。

主な製品・サービス1
ガス導管託送サービス
ガス導管網を介した都市ガスの運搬・供給サービス。

03海外(資源開発・エネルギー供給)準主力

海外でのLNGプロジェクトへの参画・権益取得、海外向けエネルギー供給(水素・アンモニア等)の事業開発。

主な製品・サービス1
海外LNG資源開発
海外におけるLNGプロジェクトへの出資・権益取得による天然ガス開発。

04都市ビジネス(不動産開発・賃貸)副次

不動産の開発・賃貸(オフィスビル・商業施設等)、都市開発事業。

主な製品・サービス2
不動産賃貸
オフィスビル、商業施設等の賃貸・管理。
不動産開発
土地活用・都市開発プロジェクト。

製品と技術

都市ガス供給と広域導管ネットワーク

東京瓦斯の中核事業は天然ガスを原料とする都市ガスの製造・供給である。2025年度の都市ガス販売量は111億7,500万m³で、家庭用・業務用・工業用の顧客に届ける。ガスは45MJ/m³の標準熱量で供給され、供給エリアは首都圏を中心に広がる。導管網は根岸・袖ケ浦・扇島・日立の各LNG基地を起点とし、環状幹線や海底幹線、埼北幹線・栃木ライン・千葉鹿島ラインなど複数の幹線が連結されている。これにより安定供給とエリア拡大を実現している。

LNGの国際調達・販売・トレーディング

東京瓦斯は液化天然ガス(LNG)の調達をグローバルに行い、自社のガス製造に加え、他事業者への販売や国際トレーディングも手がける。調達源はアメリカ(アラスカ・シェールガス)、ブルネイ、マレーシア、オーストラリア、インドネシア、カタール、ロシア(サハリン)と多岐にわたる。LNG基地は根岸(1966年稼働)、袖ケ浦(1973年)、扇島(1998年)、日立(2016年)の4か所を保有し、受入れ・貯蔵・気化の能力を持つ。また、海外子会社を通じて資源開発プロジェクトへの出資も行っている。

電力小売・発電事業への多角化

2016年4月の低圧電力供給開始以降、東京瓦斯は電力小売事業を拡大している。2025年度の電力販売量は280億2,100万kWhで、前年比19.5%増。小売顧客件数は433万7千件に達し、家庭向け・業務向けの電力を供給する。電源は自社の火力発電に加え、再生可能エネルギーも組み合わせている。また、卸先への販売も28.4%増と伸びており、電力事業はガスに次ぐ収益源へと成長している。

エンジニアリングソリューションと保守サービス

東京ガスエンジニアリングソリューションズ(2015年発足)は、ガス機器の販売・保守、エネルギー設備の設計・施工・運用を提供する。家庭向けにはガス給湯器・コンロ・床暖房などの販売とアフターサービス、業務用には空調・給湯システムの提案を行う。また、工場やビル向けのエネルギー管理サービス(ESCO事業)も手がけ、省エネやコスト削減を支援する。これらのサービスは「東京ガスライフバル」ブランドで顧客に直接提供されている。

不動産開発と都市ビジネス

東京瓦斯はガス事業で蓄積した土地やノウハウを活かし、都市ビジネスとして不動産開発・賃貸を展開する。2019年4月に東京ガス不動産が発足し、オフィスビル・商業施設の開発・保有・運営を行う。主な物件は東京都港区の本社ビルや再開発エリアの賃貸ビルなどである。同事業はグループ全体の収益を補完し、安定的なキャッシュフローを生み出している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気・ガス業のなかでの位置

都市ガス国内大手、販売量首位級

東京瓦斯は都市ガス事業で国内有数の規模を誇り、料金収入と販売量で上位グループに位置します。同業他社のグリムスやアイ・グリッド・ソリューションズなどは再生可能エネルギーや電力小売に特化し、新規参入として存在感を高めています。一方、東京瓦斯はガス導管網と長年の実績で安定した需要基盤を持つものの、需要減少や電力自由化に対応した販売戦略が課題です。売上高は微減ながら営業利益率は改善しており、コスト削減と非ガス事業の拡大を進めています。

強み

  • 首都圏に広がるガス導管網を保有し、供給安定性と参入障壁が高い。
  • 家庭用・業務用の幅広い顧客基盤を持ち、解約率が低い。
  • 営業利益率が改善傾向にあり、安定したキャッシュフローを確保。
  • 電力小売やガスを組み合わせた総合エネルギー提案で顧客を囲い込む。

課題

  • 人口減や省エネ普及で都市ガス需要が中長期的に減少する見通し。
  • 電力自由化で新規参入が相次ぎ、料金競争が激しくなっている。
  • 再エネ電力やガスの脱炭素化への投資が遅れ、環境対応が急務。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

通信・電力・ガスの時価総額近傍。太字が東京瓦斯

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19433KDDI12.5兆円16.3倍
29434ソフトバンク11.6兆円21.4倍
36701日本電気6.5兆円23.6倍
49503関西電力3.2兆円8.5倍
59532大阪瓦斯2.3兆円14.9倍
69531東京瓦斯2.3兆円9.5倍
79502中部電力2.2兆円9.6倍
89435光通信1.7兆円11.4倍
95802住友電気工業1.7兆円18.2倍
104755楽天グループ1.6兆円
115803フジクラ1.5兆円53.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(通信・電力・ガス)に従っています。

会社の歴史

沿革 46件

東京府からの払い下げで創業した1885年

1885年10月、東京府から瓦斯局の払い下げを受け、東京瓦斯会社が創立された。当時の日本では都市ガス事業が始まったばかりで、東京の街灯や家庭用燃料としてガス供給が期待された。1893年の商法施行に伴い社名を東京瓦斯株式会社に変更し、1894年1月に設立登記を完了。その後、関東瓦斯以下19社を合併吸収して供給エリアを拡大した。1949年5月には東京証券取引所と名古屋証券取引所に株式を上場した。

熱量変更とLNG導入でガス事業を高度化

1962年9月、東京瓦斯は本社地区のガス熱量を3,600キロカロリーから5,000キロカロリーに引き上げた。続いて1966年5月に根岸LNG基地が稼働開始。1969年11月にはアメリカ・アラスカからのLNG導入を開始し、1973年1月にはブルネイ産LNGも加えた。1972年6月からは天然ガスへの熱量変更作業(5,000→11,000キロカロリー)に着手し、1988年10月に完了。この間、1973年2月に袖ケ浦LNG基地、1977年12月に東京湾海底幹線が稼働し、供給インフラが整備された。

LNG調達源の多様化と環状幹線網の完成

1983年2月マレーシア、1989年8月オーストラリア、1994年1月インドネシア、1998年12月カタール、2009年4月ロシア(サハリン)と、東京瓦斯は継続的にLNG調達源を拡大した。2015年4月にはオーストラリアのコールベッドメタン由来LNGの導入を開始し、2018年5月にはアメリカのシェールガス由来LNGも調達先に加えた。一方、導管網では1976年に袖ケ浦〜根岸間の環状幹線、2001年に埼北幹線、2005年に栃木ライン、2012年に千葉〜鹿島ライン、2016年に茨城〜栃木幹線、2017年に古河〜真岡幹線を順次稼働させ、供給網を拡充した。

グループ再編と電力事業への本格参入

2002年6月に執行役員制度を導入し、同年10月にはTOKYO GAS AUSTRALIA PTY LTDを設立。2009年10月には東京ガスライフバル体制を完成させ、販売・サービス部門を再編した。2015年4月、エネルギーアドバンスと東京ガス・エンジニアリングが合併し、東京ガスエンジニアリングソリューションズに社名変更。2016年4月に低圧電力供給を開始し、電力小売事業に本格参入した。2019年4月には東京ガス都市開発・東京ガス用地開発・東京ガス不動産ホールディングスの3社を合併し、東京ガス不動産を設立。同年6月には不動産事業を同社に吸収分割し、事業会社へ資産を移管した。

2020年代の経営計画と収益改善

2011年11月に「チャレンジ2020ビジョン」を策定し、長期的な成長目標を設定。2017年10月には「東京ガスグループ2018-20年度経営計画GPS2020」を公表した。2023年3月期には売上高3兆2,896億円と過去最高を記録したが、資源価格高騰の影響を受けた。2025年3月期は売上高2兆6,368億円、営業利益1,331億円、純利益742億円。2026年3月期は売上高2兆8,347億円、営業利益1,977億円、純利益2,269億円と大幅増益を見込む。2025年10月には新たな中期経営計画を策定し、ROIC管理の導入や海外事業の拡大を打ち出した。

年表46件を開く

1880年代

  • 1885年10月創業東京府から瓦斯局の払い下げを受け、東京瓦斯会社創立

1890年代

  • 1893年7月商号変更商法施行に伴い社名を東京瓦斯株式会社に変更
  • 1894年1月創業設立登記
  • M&A関東瓦斯㈱以下19社を合併吸収

1940年代

  • 1949年5月上場東京証券取引所、名古屋証券取引所上場

1960年代

  • 1962年9月本社地区熱量変更実施(3,600キロカロリーから5,000キロカロリーへ)
  • 1966年5月根岸LNG基地稼働開始
  • 1969年11月アメリカ(アラスカ)よりLNG(液化天然ガス)導入開始

1970年代

  • 1972年6月天然ガスへの熱量変更作業開始(5,000キロカロリーから11,000キロカロリーへ)
  • 1973年1月ブルネイよりLNG導入開始
  • 1973年2月袖ケ浦LNG基地稼働開始
  • 1976年1月天然ガス環状幹線(袖ケ浦~根岸間)稼動開始
  • 1977年12月東京湾海底幹線稼動開始

1980年代

  • 1983年2月マレーシアよりLNG導入開始
  • 1984年2月新本社ビル(港区海岸)落成、業務開始
  • 1988年10月天然ガスへの熱量変更作業完了
  • 1989年8月オーストラリアよりLNG導入開始

1990年代

  • 1994年1月インドネシアよりLNG導入開始
  • 1998年10月扇島LNG基地稼働開始
  • 1998年12月カタールよりLNG導入開始
  • 1999年11月「2000~2004年度中期経営計画」策定

2000年代

  • 2001年6月埼北幹線稼働開始
  • 2002年6月執行役員制度の導入
  • 2002年10月「2003~2007年度グループ中期経営計画フロンティア2007」策定
  • 2002年10月創業TOKYO GAS AUSTRALIA PTY LTD設立
  • 2005年11月栃木ライン稼働開始
  • 2006年1月「2006~2010年度グループ中期経営計画」策定
  • 2006年2月供給ガスの標準熱量変更実施(46.04655メガジュール/m3から45メガジュール/m3へ)
  • 2009年1月「2009~2013年度グループ中期経営計画」策定
  • 2009年4月ロシア(サハリン)よりLNG導入開始
  • 2009年10月東京ガスライフバル体制完成

2010年代

  • 2011年11月「チャレンジ2020ビジョン」策定
  • 2012年3月千葉~鹿島ライン稼働開始
  • 2013年2月創業Tokyo Gas America Ltd.設立
  • 2014年10月「2015~2017年度の主要施策」策定
  • 2014年12月創業TOKYO GAS ASIA PTE.LTD.設立
  • 2015年4月M&A㈱エネルギーアドバンス及び東京ガス・エンジニアリング㈱が合併し、東京ガスエンジニアリングソリューションズ㈱に社名変更
  • 2015年4月オーストラリアよりコール・ベッド・メタン由来のLNG導入開始
  • 2016年3月日立LNG基地稼働開始
  • 2016年3月茨城~栃木幹線稼働開始
  • 2016年4月低圧電力供給開始
  • 2017年10月「東京ガスグループ2018-20年度経営計画GPS2020」策定
  • 2017年10月古河~真岡幹線稼働開始
  • 2018年5月アメリカよりシェールガス由来のLNG導入開始
  • 2019年4月M&A東京ガス都市開発㈱、東京ガス用地開発㈱及び東京ガス不動産ホールディングス㈱が合併し、東京ガス不動産㈱に社名変更
  • 2019年6月当社が所有し主に不動産賃貸事業等の用に供する不動産及びこれに関わる開発、保有、維持、管理、運営、賃貸借、売買等の不動産事業を東京ガス不動産㈱に承継させる吸収分割を実施

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は2つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • セグメント利益(営業利益+持分法利益)2028年度まで2,100億円
  • ROIC2028年度まで5%
  • ROE2028年度まで9%
  • D/Eレシオ(ハイブリッド社債・ハイブリッドローン考慮後)2028年度まで0.9程度
  • 営業キャッシュフロー(純利益+減価償却費、3年累計)2028年度まで1.2兆円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    持続的な企業価値向上への取組み

    2025年3月に「持続的な企業価値向上に向けた取組み方針」を策定し、マテリアリティの改定や長期ビジョンの前倒し実現を目指す。

  2. 02

    グループ経営ビジョン「Compass2030」の前倒し実現

    2025年10月に2026-2028年度中期経営計画を策定し、グループ全体の持続的成長と企業価値向上を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で16,001人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は784万円で、9期前と比べて+19.4%平均年齢は43.3歳、平均勤続年数は19.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月16,823
2018年3月17,138
2019年3月65743.215.716,708
2020年3月66043.016.216,591
2021年3月66742.315.716,858
2022年3月69642.617.416,697
2023年3月71843.118.115,963
2024年3月73543.518.815,504
2025年3月76543.318.815,572855
2026年3月78443.319.516,0011,236

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率12.8%
縦線は目安の30%
女性の賃金(男性=100)79.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社28(国内 24 / 海外 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
東京ガス不動産㈱・新宿パークタワー — 東京都新宿区790億円
都市ビジネス
東京ガス不動産㈱・ msb Tamachi(ムスブ田町) — 東京都港区578億円
都市ビジネス
東京ガスネットワーク㈱ — 全供給区域301億円
ネットワーク
扇島LNG基地 — 横浜市鶴見区215億円
エネルギー・ソリューション
日立LNG基地 — 茨城県日立市147億円
エネルギー・ソリューション
㈱扇島パワー・扇島パワーステーション — 横浜市鶴見区7,207百万円
エネルギー・ソリューション
根岸LNG基地 — 横浜市磯子区7,126百万円
エネルギー・ソリューション
市原八幡埠頭バイオマス発電(同) — 千葉県市原市4,995百万円
エネルギー・ソリューション
伏木万葉埠頭バイオマス発電(同) — 富山県高岡市4,833百万円
エネルギー・ソリューション
袖ケ浦LNG基地 — 千葉県袖ケ浦市4,040百万円
エネルギー・ソリューション
ほか8件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    東京エルエヌジータンカー㈱
    東京都 港区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱扇島パワー
    神奈川県 横浜市
    議決権75.0%
  • 国内
    ㈱東京ガスコルザパワ―
    東京都 港区
    議決権100.0%
  • 国内
    TG Energy Trading Pte.Ltd.(注)3
    シンガ ポール
    議決権100.0%
  • 国内
    プロミネットパワー㈱
    東京都 港区
    議決権100.0%
  • 国内
    群馬安中太陽光発電(同) (注)1
    東京都 港区
    議決権100.0%
  • 国内
    伏木万葉埠頭 バイオマス発電(同)
    富山県 高岡市
    議決権100.0%
  • 国内
    市原八幡埠頭 バイオマス発電(同)
    東京都 港区
    議決権100.0%
  • 国内
    長野都市ガス㈱
    長野県 長野市
    議決権89.2%
  • 国内
    東京ガスリース㈱(注)2
    東京都 新宿区
    議決権100.0%
  • 国内
    東京ガスエンジニアリング ソリューションズ㈱
    東京都 港区
    議決権100.0%
  • 国内
    東京ガスケミカル㈱
    東京都 港区
    議決権100.0%
残りのグループ会社16社を開く
  • ㈱キャプティソリューションズ神奈川県 川崎市100%
  • TGオクトパスエナジー㈱東京都 港区70%
  • 東京ガスiネット㈱東京都 港区100%
  • 東京ガスネットワーク㈱(注)3東京都 港区100%
  • Tokyo Gas International Holdings B.V.オランダ アムステルダム100%
  • Tokyo Gas America Ltd.(注)3アメリカ ヒューストン100%
  • TG Aktina Holdings LLC(注)3アメリカ ヒューストン100%
  • TG Natural Resources LLC (注)3アメリカ ヒューストン93%
  • TGNR Intermediate Holdings LLC (注)3アメリカ ヒューストン100%
  • TOKYO GAS ASIA PTE.LTD.(注)3シンガポール100%
  • TOKYO GAS UNITED KINGDOM LTD. (注)3イギリス ロンドン100%
  • 東京ガス不動産㈱(注)3東京都 港区100%
  • Birdsboro Power HoldingsⅡ,LLCアメリカ ペンシルベニア州33%
  • GAS MALAYSIA BERHADマレーシア シャー・アラム19%
  • Bajio Generating VOF (注)1オランダ アムステルダム49%
  • 芝パーク特定目的会社東京都 港区25%
国際子会社 (GLEIF登録 1社)
  • SGTG ENERGY TRADING PTE. LTD.

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    グリーンイノベーション基金事業/CO2等を用いた燃料製造技術開発合成メタン製造に係る革新的技術開発低温プロセスによる革新的メタン製造技術開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-06-16
    9.5億円
  • 調達
    防衛省市ヶ谷庁舎で使用するガス
    防衛省 · 2016-08-29
    3.9億円
  • 調達
    中央合同庁舎第5号館本館庁舎で使用するガス
    厚生労働省 · 2019-02-08
    9,978万円
  • 調達
    中央合同庁舎第5号館本館庁舎で使用するガス
    厚生労働省 · 2025-02-07
    9,862万円
  • 調達
    中央合同庁舎第5号館本館庁舎で使用するガス(再度公告)
    厚生労働省 · 2017-02-13
    9,861万円
  • 調達
    中央合同庁舎第5号館本館庁舎で使用するガス
    厚生労働省 · 2018-01-23
    9,847万円
  • 調達
    衆議院で使用するガス
    衆議院 · 2024-04-26
    9,511万円
  • 調達
    衆議院で使用するガス
    衆議院 · 2025-04-24
    9,479万円
  • 調達
    東京拘置所で使用するガス
    法務省 · 2017-02-13
    7,951万円
  • 調達
    東京拘置所で使用するガス
    法務省 · 2018-02-01
    7,910万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は2.8兆円営業利益1,977億円前期と比べると増収増益で、売上が+7.5%、利益が+48.5%。

売上高
+7.5%
2.8兆円
営業利益
+48.5%
1,977億円
純利益
+205.8%
2,269億円
営業利益率
7.0%
前期比 +1.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高2.9兆円2.8兆円
営業利益1,860億円1,977億円
純利益1,370億円2,269億円
1株あたり配当¥120¥120

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は6,734億円、営業利益は554億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+3.6%、営業利益は−40.4%。

対象期間売上高兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q0.991,128
2024年1Q0.6593014.3777
2024年2Q0.623675.9263
2024年3Q0.633325.3116
2024年4Q0.76499
2025年2Q1.223823.1172
2025年4Q1.429496.7570
2026年2Q1.359537.11,297
2026年4Q1.491,0246.9972
2027年1Q0.675548.2356

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1.9兆円から2.8兆円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は7.0%。

決算期売上高兆円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
Tokyo Gas America Ltd.設立
2013年3月1.921,4751,017
TOKYO GAS ASIA PTE.LTD.設立
2014年3月2.111,5961,085
㈱エネルギーアドバンス及び東京ガス・エンジニアリング㈱が合併し、東京ガスエンジニアリングソリューションズ㈱に社名変更
2015年3月2.291,682958
2016年3月1.881,8881,119
2017年3月1.59557531
2018年3月1.781,115750
東京ガス都市開発㈱、東京ガス用地開発㈱及び東京ガス不動産ホールディングス㈱が合併し、東京ガス不動産㈱に社名変更
2019年3月1.96894846
2020年3月1.931,026433
2021年3月1.77705495
2022年3月2.151,365957
2023年3月3.294,0882,809
2024年3月2.662,2281,655
2025年3月2.641,3311,1365.0742
2026年3月2.831,9771,9377.02,269

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高2.8兆円のうち、営業利益として残るのは1,977億円7.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2,269億円、売上の8.0%にあたる。営業利益率は業種中央値7.0%をちょうど並ぶ水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金82.1%2.3兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金10.9%3,096億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.0%1,977億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
17.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.0pt
7.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.9pt
8.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+4.5pt
13.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが4,518億円、投資CFが−2,069億円で、差し引きのフリーCFは2,449億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は1,870億円で、売上の0.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月2,172−1,778−2323941,443
2014年3月2,410−2,356−92541,509
2015年3月2,232−1,848−6773841,283
2016年3月3,547−2,364−7541,1831,701
2017年3月2,387−2,049−7093381,326
2018年3月2,597−2,472−1671251,283
2019年3月1,413−2,035276−622930
2020年3月3,063−2,7082323551,512
2021年3月2,556−2,959520−4031,578
2022年3月1,452−2,247905−7951,797
2023年3月4,870−2,035−2242,8354,534
2024年3月3,163−3,620−583−4573,639
2025年3月3,631−2,635−2,5609962,443
2026年3月4,518−2,069−2,9632,4491,870

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は3.9兆円。このうち返さなくてよい自己資本が1.8兆円で、自己資本比率は44.1%(業種中央値39.4%より厚い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債兆円自己資本比率%
2013年3月1.990.951.0546.6
2014年3月2.181.031.1546.5
2015年3月2.261.091.1747.4
2016年3月2.251.121.1448.9
2017年3月2.231.111.1249.4
2018年3月2.331.151.1948.7
2019年3月2.431.171.2647.7
2020年3月2.541.161.3845.2
2021年3月2.741.181.5642.1
2022年3月3.191.281.9139.3
2023年3月3.581.591.9943.5
2024年3月3.901.762.1443.4
2025年3月3.861.802.0544.8
2026年3月3.891.802.1044.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
1,871億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1.5兆円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
380億円
在庫として抱えている分
負債合計
2.1兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
73
/ 100
安定性自己資本比率29 / 40
収益力営業利益率14 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気・ガス業 29社との比較

同じ電気・ガス業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE29社中6位あたり、逆に低いのは配当利回り29社中26位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
13.2%/中央値 8.7%
P25 6.3%P75 12.8%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.0%/中央値 7.0%
P25 5.3%P75 10.0%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
44.1%/中央値 39.4%
P25 24.6%P75 51.6%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
7.5%/中央値 -1.0%
P25 -5.9%P75 5.0%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.9%/中央値 2.6%
P25 2.3%P75 2.9%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥6,248で、1年前と比べて+9.3%過去52週の値幅のなかでは42%の位置にある。

¥6,248-1.9%1ヶ月+3.5%1年+9.3%時価総額2.3兆円
過去52週の値幅
安値¥5,000高値¥7,967

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.5倍
PER (会社予想)14.9倍
PBR1.20倍
配当利回り1.92%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価6090円は25日線(6093円)とほぼ同水準、75日線(6232円)を約2%下回る。52週高値7967円から約24%下落し、200日線(6521円)を約7%下回る。直近1か月で1.14%下落と小幅。出来高は8月21日に135万株と、直近1週間では多いが、全体的に低水準。RSIは40.7と弱含みで、上値は重い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PER 9.3倍は業界平均の10.47倍を下回り、予想PERも14.6倍と上昇が見込まれるが、現時点では割安感が強い。PBR 1.17倍は平均の1.07倍をやや上回るが、ROE 13.2%が高く、収益性に見合った水準。配当利回り1.97%は平均の2.38%を下回り、配当の伸び悩みが懸念される。業界平均と比較してPERが低く、収益力が高い一方で配当利回りが低い点が評価を分ける。

指標この会社業種平均
PER (実績)9.5倍10.3倍
PER (予想)14.9倍
PBR1.20倍1.08倍
ROE13.2%10.7%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

都市ガス事業は規制緩和と競争激化による販売量減少が懸念される一方、電力小売や海外事業など非ガス事業の成長が期待される。強気派は業績改善と資本効率向上を挙げ、弱気派はガス需要減退と競争圧力を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 業績改善見込み

    2026年3月期は売上高・営業利益率・純利益が増加見込み。

  • 非ガス事業拡大

    電力小売と海外事業が収益多様化に寄与。

  • 資本効率向上

    ROE13.2%と高水準で、株主還元も2.01%配当利回り。

  • 営業利益1977億円、前年比48.5%増益通年影響

    営業利益1331→1977億円、純利益742→2269億円と業績が急回復する。

  • 営業利益率5.05%→6.97%へ改善通年影響

    営業利益率が約1.9ポイント改善し、収益構造が大きく向上する。

  • ROE13.2%と高く、資本効率が良好不定影響

    ROE13.2%は高水準で、PBR1.14倍でも株主価値の向上に寄与する。

  • 売上高28347億円と前期比7.5%増収通年影響

    売上高26368→28347億円と増収基調が続き、営業利益の増益を支える。

マイナスに働く材料7
  • ガス需要減退

    省エネと電化で都市ガス販売量が減少傾向。

  • 競争激化

    電力自由化で新規参入が相次ぎ、価格競争が激化。

  • 海外リスク

    海外エネルギー事業は地政学リスクや為替変動の影響を受ける。

  • 予想PER14.3倍は実績9.12倍から悪化通年影響

    実績PER9.12倍に対し来期予想14.3倍と、利益減少を見込む市場の慎重姿勢が示される。

  • 配当利回り2.01%と相対的に低い継続影響

    配当利回り2.01%は低く、株主還元目的の資金には訴求力が乏しい。

  • 純利益742→2269億円の急増は反動減リスク2027年〜2028年影響

    前期比3.1倍の純利益増は一過性の可能性があり、来期以降に正常化リスクがある。

  • 外国人保有比率34.93%と高く海外売り連動継続影響

    外国人保有比率34.93%は高く、海外市場の変動で売りが出やすい構造。

次の決算で確かめる点
都市ガス販売量
ガス需要の変化と市場シェア確認。
電力販売量
非ガス事業の成長と電力小売競争結果を把握。
海外事業売上高
海外展開の進捗と収益貢献度を確認。
販売管理費
コスト削減と利益率改善効果を測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり120で、前期から+37.5%いまの株価に対する利回りは1.92%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥120
1株あたり
配当利回り
1.92%
いまの株価に対して
配当性向
31.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月5536.9
2018年3月550.033.1
2019年3月609.150.3
2020年3月600.046.8
2021年3月600.062.2
2022年3月658.375.6
2023年3月650.013.8
2024年3月707.723.2
2025年3月8014.317.3
2026年3月11037.531.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥120

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ65,242人。区分でいちばん多いのは外国法人34.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が36.9%を占め、残る63.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人32.133.235.636.734.534.9
金融機関40.939.239.037.336.433.1
個人・その他18.118.518.217.921.626.5
自己株式0.30.30.30.34.910.1
事業法人5.65.64.74.74.43.8
証券会社3.43.42.53.33.01.7
外国人個人0.00.00.00.10.10.1
政府・自治体0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)13.89
02日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)5.97
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.26
04みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 第一生命保険口再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行1.91
05東京瓦斯グループ従業員持株会1.82
06STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.79
07第一生命保険株式会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)1.31
08JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.28
09GOVERNMENT OF NORWAY(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.24
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.22

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-06-05
    日本生命保険相互会社
    新規の大量保有報告
    6.27%
    -0.09pt
  • 2026-05-22
    日本生命保険相互会社
    新規の大量保有報告
    6.36%
    +0.38pt
  • 2026-05-07
    ブラックロック・ジャパン株式会社
    新規の大量保有報告
    1.94%
    +0.14pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1557%、1株純資産は14期で+1328%。直近期のROEは13.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月4036111.513.032.8
2014年3月4340311.212.227.9
2015年3月394389.219.323.6
2016年3月4746010.311.228.2
2017年3月1152,3994.822.036.9
2018年3月1642,4886.717.233.1
2019年3月1882,5767.416.050.3
2020年3月982,6033.826.146.8
2021年3月1122,6164.321.962.2
2022年3月2182,8487.910.375.6
2023年3月6473,59620.03.913.8
2024年3月4014,24410.28.823.2
2025年3月1924,6694.324.817.3
2026年3月6555,15113.211.331.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額697百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
内田高史取締役会長 指名委員 報酬委員7027,900
笹山晋一取締役6418,200
比護隆取締役 監査委員639,800
関口博之取締役(社外)監査委員69
淡輪敏取締役(社外)指名委員長 報酬委員74
山村雅之取締役(社外)報酬委員長 指名委員73
吉高まり取締役(社外)指名委員 報酬委員63
小松百合弥取締役(社外)監査委員長63
深澤祐二取締役(社外)監査委員71
糟谷敏秀代表執行役副社長651,000
小川慎介代表執行役副社長615,600

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円賞与百万円合計百万円1人あたり百万円
執行役41805214437794
取締役(社内)102022723023
社外取締役88199011

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容334字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社及び当社の関係会社(当社、子会社123社、関連会社107社、計231社)が営んでいる主な事業内容と、当該事業に係る各会社の位置付け等は次のとおりです。 当社及び当社の関係会社は、都市ガスの製造・販売、LNG販売、トレーディング、電力、エンジニアリングソリューション等の事業を行う「エネルギー・ソリューション」、都市ガスの託送供給を行う「ネットワーク」、海外資源開発・投資、エネルギー供給等を行う「海外」、及び不動産の開発・賃貸等を行う「都市ビジネス」において事業展開しています。 なお、上記の4事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一です。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題952字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1) 経営方針、経営環境及び対処すべき課題 2025年3月に「持続的な企業価値向上に向けた取組み方針」を公表、同年9月にマテリアリティを改定し、それらを踏まえ、グループ経営ビジョン「Compass2030」の前倒し実現を目指して、同年10月に2026-2028年度中期経営計画を策定しました。 2026-2028年度中期経営計画(2025年10月29日発表) https://www.tokyo-gas.co.jp/news/press/20251029-02.pdf *第1 企業の概況 3 事業の内容 の事業区分とは異なる **全社ROICは決算資料上の調整額を含め算出 ***バリューチェーン 各事業の具体的な戦略については2026-2028年度中期経営計画(2025年10月29日発表) (https://www.tokyo-gas.co.jp/news/press/20251029-02.pdf)をご覧ください。 (2)中期経営計画の進捗について ■主要計数 26-28年度中計   26年度見通し   25年度実績 財務指標   セグメント利益(営業利益+持分法利益)   2,100億円(注)1   1,950億円   2,011億円 ROIC   5%   4.7%   6.3% ROE   9%   8.0%   13.2% D/Eレシオハイブリッド社債・ハイブリッドローン考慮後(注)2   0.9程度   0.850.81   0.740.70 キャッシュフロー・投資計画   26-28年度中計(3か年累計)   26年度見通し(単年度)   25年度実績カッコ内:23-25年度累計 営業キャッシュフロー純利益+減価償却費(長期前払費用償却含む)   1.2兆円   3,980億円   4,974億円(12,176億円) 投資   投資回収分含まず   1.1~1.3兆円   4,777億円   3,331億円(11,767億円) 投資回収分含む   4,145億円   2,791億円(9,089億円) (注)1 固定資産売却損益含む 2 発行済みハイブリッド社債及びハイブリッドローンの資本性50%を調整
事業等のリスク10,780字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性がある事項には、以下のようなものがあります。なお、本事業リスク等については、当社グループが特定した7つのマテリアリティに分類して記載しています。また、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 (1) エネルギーの安定供給とカーボンニュートラル化の両立 ① 原料調達支障 当社は天然ガスをはじめとする都市ガス原料の大半を海外から輸入しているため、原料輸入先のカントリーリスクやガス田・LNG液化基地でのトラブル、LNG船の運航途上でのトラブル、東京湾での入港規制等により原料が長期にわたり調達できない場合には、都市ガスの供給に支障を来し、事業収支に影響を及ぼす可能性があります。 このため、1969年の受入開始以来、安定調達を続けている主要原料のLNGについては、現在、5カ国10プロジェクトから購入し、調達先の多様化を進めています。また、自社管理LNG船等を活用した柔軟な配船やトレーディングの活用等により、安定的かつ柔軟なLNG調達に取り組み、原料調達リスクの低減を進めています。 なお、ロシア・ウクライナ問題や中東情勢等の地政学リスクに起因した原料調達支障は、2026年5月末現在発生しておりませんが、関係各所と連携しつつ、引き続き都市ガスの安定供給に努めていきます。 ② 自然災害 当社グループは、都市ガスの製造・供給設備を事業活動の基盤としている装置産業であるため、大規模な自然災害が発生した場合には、LNG基地等の製造設備や導管等の供給設備等に損害を受け、都市ガスの供給に支障を来す可能性があり、その復旧対応等に伴う費用が収支に影響を及ぼす可能性があります。 このため、主要設備は阪神・淡路大震災、東日本大震災クラスの大地震でも十分耐えられる構造になっており、さらに二次災害を防止するための予防対策等を実施しています。また、内閣府想定の大規模地震災害に備えた事業継続計画(BCP=Business Continuity Plan)の策定をはじめ、地震、台風、津波、富士山噴火等の自然災害に対する非常事態体制の整備、定期的な訓練の実施及び近年の大型台風等の風水害リスクに対するレジリエンス向上策の実施等、災害の影響を最小限に止める対策を実施しています。 ③ 都市ガスの製造・供給及び発電に伴う事故及び供給支障 当社グループは、お客さまの生活や産業を支える都市ガスの製造・供給及び発電を行っているため、都市ガスの製造・供給に伴う大規模な漏洩・爆発事故や供給支障が発生した場合には、社会的責任の発生等有形無形の損害が発生し、事業収支にも影響を及ぼす可能性があります。また、発電に支障が発生した場合には、電力の市場調達が必要となり、その対応に伴う費用等により、電力収支に影響を及ぼす可能性があります。 このため、ガスの大規模供給支障事故に備えたBCPの策定をはじめ、各種保安対策を計画的に実施するとともに、非常事態体制を整備し、定期的な訓練を実施する等、事故・供給支障の防止に取り組んでいます。また、当社は複数のLNG基地を有し、基地間での補完が可能なため、ガスの供給停止に至る可能性は低いと考えます。 ④ 不測の大規模停電 当社のLNG基地は信頼性の高い受電系統を配しており、LNG基地への電力供給が停止する可能性は低いと考えられますが、ガスの需要量や製造・供給設備の状況によってはガスの製造・供給に支障を来し、事業収支に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、関東エリアで不測の大規模停電が発生した場合に備えて、BCPの策定をはじめ影響を最小限に止める対策を実施しています。また、系統電源からの電力供給が停止した場合には、停電によるガス需要減も見込まれるとともに、自家用発電設備で稼働することが可能なため、停電時にも一定量のガス送出が可能となっています。さらに、当社は複数のLNG基地を有し、仮に1つのLNG基地が停止しても、基地間での補完が可能であり、必要なガスの製造が概ね可能となっています。 また、ガス供給については、圧力調整器の動力がガス自身の圧力差であり電力が不要であることから、大規模停電が発生した場合においてもガス供給を継続することが可能です。一方、ガスの圧力や流量の監視・コントロールする設備や災害対応を行う保安拠点ビルについては、商用電源を利用していますが、停電時には商用電源から非常用電源に切り替わり、継続して使用可能となっています。 ⑤ 再生可能エネルギー設備の重大トラブル 当社は脱炭素社会の実現に向け、太陽光・バイオマス発電所等の再生可能エネルギー電源の導入を進めています。安全かつ安定的に発電をすべく、計画的な設備の点検・修繕、各種保安対策の実施等により事故防止に取り組んでいますが、想定していない技術的課題や自然災害による発電設備に関するトラブル、当初の想定を超える出力制御の実施等により、対策費用の増加や稼働率低下を受けた売電量の減少が発生し、収支に影響を及ぼす可能性があります。 このため、バイオマス分野における先行事業者との技術協力体制の構築や、太陽光の一部の発電所におけるモジュール、パワーコンディショナの予備品の保有、銅線からアルミケーブルへの変換や防犯システムの導入などの計画的な設備の点検・修繕、各種保安対策の実施等により、安全かつ安定的に発電を行えるよう取り組んでいます。 ⑥ 病原性や感染力の高い感染症の流行 当社グループの業務従事者の病原性や感染力の高い感染症への感染により、万一、都市ガスの製造・供給及び発電に支障を来した場合には、当社の事業収支に影響を及ぼすとともに社会的責任の発生等有形無形の損害が生じる可能性があります。 このため、流行発生の予見は困難ですが、病原性や感染力の高い感染症に備え、BCPの策定や非常事態体制の整備により影響を最小化する対策を実施しています。 ⑦ サプライチェーンリスク 事業活動の継続のためのサプライチェーンの強靭化は重要な経営課題の1つであり、当社グループでは、様々な取り組みを実施しています。 取引先の収支悪化や労働力不足等による事業縮小・撤退リスク、紛争や政治的不安定による地政学リスク、自然災害などのサプライチェーンリスクに対し、事業継続のために必要な重要業務で使用する部品・材料等の棚卸とリスク評価を実施し、その結果に応じた調達先の多様化、必要最低限の在庫確保、代替部品・材料の検証などの対策に取り組んでいます。 また、人権デュー・デリジェンスの観点を含めた「サステナブル調達ガイドライン」、サプライチェーン全体の共存共栄を目指す「パートナーシップ構築宣言」を定め、サプライチェーンリスクに対して強靭でサステナブルなサプライチェーンの構築に努めています。 ⑧ 海外事業展開に伴うリスク 2026-2028年度中期経営計画で掲げた海外への展開において、原油・ガス・電力価格及び外国為替相場は、常に変動することから収支に影響を及ぼす可能性があります。特に2023年12月に米国のTG Natural Resources LLCを通じて天然ガス開発・生産事業会社を新たに買収したこと、2025年3月にシェブロン社とシェールガス共同開発契約を締結したことでヘンリーハブ価格(ガス価格)の変動による影響をより大きく受ける構造となりました。そのためヘッジの活用や生産コスト低減などに加えて、安定的なエネルギー販売先の確保など米国内での中下流領域への事業を拡大することで、収益の安定化を目指していきます。また、アジア大洋州において、成長するLNGインフラへの投資により安定収益確保を目指していきます。 ⑨ 天候変動によるガス・電力販売量の変動 当社の連結売上高の多くが都市ガス・電力の販売によるものであるため、猛暑や暖冬等の異常気象が発生した場合には、家庭用ガス・電力販売量や一部の業務用ガス・電力販売量が変動し、事業収支に影響を及ぼす可能性があります。 このため、気象の影響を受けづらい工業用やコージェネ用都市ガス販売に加え、東京ガスグループ2026-2028年度中期経営計画で掲げている、LNGトレーディングや、ソリューション、海外事業、都市ビジネスの拡大等による事業バランスの変更を図っていきます。 ⑩ 競争激化による需要の減少 他企業との競合激化や資源価格の変動、及び脱炭素の潮流による制度・お客さま志向の変化等LNGそのものが他エネルギーとの競争力を失う場合には、需要が減少し、収支に影響を及ぼす可能性があります。 このため、当社グループは、環境性・効率性・快適性の高いガス利用設備の導入や徹底した効率化によるコストダウンを通じた競争力向上に取り組むとともに、LNGトレーディングや、ソリューション、海外事業、都市ビジネスの拡大等による事業バランスの変更を図っていきます。 ⑪ 法令・制度・国及び地方自治体の政策変更 ガス・電力事業においては、小売全面自由化に続き、送配電部門・ガス導管部門の法的分離が実施される等、制度の見直しが進められており、当社グループを取り巻く環境は大きく変化しています。今後のエネルギー政策の動向や他事業者との競争激化により、当社グループの事業収支に影響を及ぼす可能性があります。 このため、ガスは徹底的な効率化による競争力向上、電力は拡販と効率化の両立に取り組むと共に、ソリューション事業ブランドIGNITUREのもとお客さまの新たな生活様式や価値観に対応したソリューション商材を提供していくことでガス・電力に次ぐ新たな収益基盤の確立を図っていきます。 ⑫ 新たな環境規制等への対応 気候変動問題に関しては、米国トランプ政権の影響や昨今の中東情勢を受けて、短期的には世界的に脱炭素化に向けた潮流に変化が生じているものの、中長期の視点に立って対応を継続することが必要と考えています。カーボンニュートラルロードマップ2050で示したとおり、足元ではこれまでに推進してきた天然ガスの高度利用と並行して再生可能エネルギー等の分散型リソースの活用促進や、温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度(SHK制度)における調整後排出係数がゼロとなる都市ガスメニューの開発に取り組み、ガス・電力の脱炭素化の準備を進めており、2030年代には脱炭素化技術を実装・拡大していきます。2040年時点でCO2排出量を2022年度比で6割削減、国内のお客さまに供給するガス・電力の5割をカーボンニュートラル化し、2050年のカーボンニュートラルの実現を目指します。 また、今年度から本格稼働するGX-ETSに関しては、当社グループ対象事業者として東京ガスエンジニアリングソリューションズ、川崎天然ガス発電、扇島パワーが該当することを踏まえ、政府の検討の中で定められたBM、GFの仕組みに基づき対応し、GXの進展に貢献していきます。 ⑬ 事業環境の変化による既存需要の減少 中長期的な省エネ活動の進展及び産業構造の変化等により、将来の工業用・商業用の既存ガス需要の一部が減少する可能性があります。また、さらなる世帯人員の減少・生活形態の変化や省エネ機器の普及等により家庭用の既存需要の一部が減少する可能性があります。 上記のような事業環境の変化に対応するため、Compass2030及びカーボンニュートラルロードマップ2050で示した通り、脱炭素関連のソリューションを拡充し、カーボンニュートラル社会へのシームレスな転換を牽引するとともに、ソリューション事業ブランドIGNITUREのもとお客さまの新たな生活様式や価値観に対応したソリューション商材を提供していくことでガス・電力に次ぐ新たな収益基盤の確立を図っていきます。 ⑭ 新市場開拓の遅延 自由化の進展や技術革新により、中期的に既存ガス商材に対する競合の激化、競争力低下の恐れがあります。さらに、国や自治体の制度・政策等動向によっては、既存事業における競争環境が悪化する可能性があります。 このため、Compass2030及びカーボンニュートラルロードマップ2050で示したとおり、カーボンニュートラル社会へのシームレスな転換を牽引すると共に、価値共創のエコシステム構築の取組みとして、デジタルマーケティング力を活かした商圏拡大、リアルの強みとAI・デジタル技術を活かしたニーズを先取りしたソリューション提供、低・脱炭素商材の提供等を推進し、新たな市場を開拓し差別化・収益化を図ります。 (2) 「脱炭素・最適化・レジリエンス」に貢献するソリューションの提供 ① 都市ガスの保安確保・ガス機器等製品品質上の問題 当社グループは、都市ガス供給上及び消費機器の使用に係る保安責任を負うことから、都市ガス供給に関わる事故やガス機器等に起因する事故が発生した場合には、その対応に伴う直接・間接の損害が発生する可能性があります。 このため、お客さまとの保安接点機会である開栓時及び定期保安点検時におけるガス工作物の健全性の確認、消費機器の安全性の確認を通じ、引き続きガスの安全使用を徹底するとともに、家庭向けガス警報器の普及促進や業務用厨房への業務用換気警報器の設置を継続します。これらの取り組みにより、ガスによる重大事故は着実に減少しています。 ② 不十分なCS(お客さま満足)・お客さま対応 不適切なお客さま対応等が発生した場合には、SNS等を通じて容易に拡散され、当社グループのブランドイメージの毀損による企業競争力の低下や既存顧客の流出等の有形無形の損害が発生し、事業収支に影響を及ぼす可能性があります。 このため、頂いたお客さまの声を該当する部門へ速やかに届けて改善策を講じる等、グループ全体でCSの向上を進めています。 (3) 事業変革と価値創出のためのイノベーション ① 技術開発の遅延 将来のCO2削減に向けた社会的要請や機運が一層高まる中で、それらの開発や実用化が、将来、他社と比較して遅延した場合には、その新技術を活用できない、若しくはその活用に必要な知財使用・購入コストや代替技術開発コストが増加すること等により、結果的に競争力が低下し、経営成績等に中長期的に影響を及ぼす可能性があります。 このため、カーボンニュートラルロードマップ2050で掲げたカーボンニュートラル社会へのシームレスな転換を牽引するため、ガスはRNG、e-methane(合成メタン)導入を、電力は再生可能エネルギーの拡大を主軸として脱炭素化を推進するとともに、それらの普及拡大に向け、グリーン・イノベーション基金事業での従来よりも大幅な高効率化を目指す革新的メタネーション技術開発、洋上風力の浮体式基礎の連続製造・施工技術の確立、低コストグリーン水素製造に向けた水電解用セルスタック開発等の実現を目指します。 また、オープンイノベーションを戦略的に活用し、スピードや知財マネジメントを意識しつつ、自社開発、社外からの知見の取り込み状況の見える化、及びその進捗管理を適宜実施しています。 (4) 多様な人材の尊重と挑戦による成長 ① 人的資本の確保・育成及び適正配置に関するリスク 当社においては、少子高齢化や労働市場の変化等により、担い手の確保が困難となる可能性があり、事業運営に影響を及ぼす可能性があります。 このため、当社では、事業継続上重要な業務領域における人材確保のため、教育・研修プログラムを導入し、専門性を持つ人材の育成を強化しています。また、DX(デジタルトランスフォーメーション)を活用し、業務効率化や自動化を推進することで、担い手の負担軽減と労働生産性の向上を図っています。さらに、多様な働き方を促進し、幅広い人材の参加を可能にする環境整備を進めています。これらの取り組みにより、担い手不足リスクの軽減と事業運営の安定性を確保しています。 (5) ステークホルダーとの共創と社会的責任の遂行 ① 事故・災害等の発生 当社の事業活動において、ガス製造・供給・消費機器等に関する事故や重大なトラブルに加え、その他の設備・システム障害、労働災害、自然災害等が発生した場合、有形無形の損害が発生する可能性があります。 このため、当社では平時より都市ガスの防災対策及びガス機器の安全性向上に継続して取り組むとともに、設備の保全やシステムの安定運用、安全衛生の確保等を実施し、お客さま・行政・報道機関等に対し、当社の安全確保に関する取り組みや安全な使用方法の周知に努めています。万一事故・災害等が発生した場合には、関係機関等と連携のうえ、当該事象に関連する情報について適時・適切に情報発信を行うなど、ステークホルダーの理解促進と不安の低減に努めます。 (6) 組織の力を高め・拡げるリアルとデジタルの融合 ① AI特有のリスク 当社はDX(デジタルトランスフォーメーション)の中核としてAI活用を推進しています。AI活用を軸とした既存業務の抜本的な改革や新たなビジネス創出により、事業収益の向上を実現していますが、AIへの投入データや出力結果が不適切に扱われると、法令・コンプライアンス違反につながり、ブランドイメージの毀損や事業収支への影響を招く可能性があります。 このため当社では、AI活用が社内に広がり始めた初期段階から、効果的な活用を推進しながらリスクを最小限に抑えることを重視し、当社内にAI活用方針を明示するとともに、AI特有のリスクに対応したガイドラインを策定するなどの対策を講じてきました。また、AIの技術進展や適用事例の拡大に伴い、ガイドラインの更新や審査体制の整備、社員リテラシー向上のための研修実施などガバナンス強化を図りつつ、責任あるAI(Responsible AI)を徹底しています。 (7) 安心・安全・信頼の期待に応える経営基盤の強化 ① 個人情報の流出 お客さまの個人情報が外部へ流出した場合には、対応に要する直接的な費用、被害が深刻なお客さまからの信頼や当社グループのブランドイメージの毀損等により、事業収支に影響を及ぼす可能性があります。 このため、グループ全体を対象とした情報セキュリティ推進体制の構築と監理機能の強化、情報セキュリティ教育や個人情報保護法教育、自主検査の実施、流出事故発生時のエスカレーションルールの徹底等を行うと共に、その構築・運用状況を定期的な社内審査により確認し、必要な改善を行う体制を強化する等の人的・組織的対策と外部からの不正アクセスやコンピュータウィルスによるシステムへの攻撃に対する侵入防止対策等の技術的対策により、個人情報の流出防止と事故発生時の影響の最小化に取り組んでいます。 ② ITシステムの停止・動作不良 重要業務システムが停止した場合や動作不良を起こした場合には、お客さま対応業務の縮小・停滞・お約束不履行の発生等による当社グループのブランドイメージ毀損、通常と異なる手段で業務継続をするための追加費用の発生等のリスクがあります。また、ITシステムの停止・動作不良は、プログラム・オペレーティングシステム・データベース・機器の不具合等様々な原因で発生します。 このため、発生防止及び発生時の影響の最小化を目指して、対障害性・耐災害性に優れた堅牢なデータセンターの設置やクラウドサービスの選定、各種セキュリティ対策及び定期的な訓練の実施等、システムの安定稼動に必要な対策を実施しています。また、万一発生した際には、再発防止及び再発時の影響の最小化のため、根本原因の徹底追究、他システムも含めた情報共有・点検等を実施していきます。なお、都市ガスの製造・供給調整に関するITシステムは、独自にバックアップシステムの整備及び自営無線の整備等の安全対策を施しているため、当該システムの停止・動作不良により都市ガスの製造・供給へ大きな影響が及ぶ可能性は低いものとなっています。 ③ サイバー攻撃 近年、サイバー攻撃のリスクが増大しています。サイバー攻撃の脅威が想定以上に高度化、複雑化し、個人情報の流出、重要業務システム及び都市ガスの製造・供給及び発電に関する制御システムの停止・動作不良等が発生した場合には、お客さま対応の停滞、被害が深刻なお客さまからの信頼や当社グループのブランドイメージの毀損、社会的責任の発生等有形無形の損害が発生し、事業収支にも大きな影響を及ぼす可能性があります。 このため、情報系と制御系の部門横断的な体制を強化し、定期的な審査の実施、子会社等も含めたグループ全体でのセキュリティ管理の強化、各種セキュリティ対策やインシデント対応訓練を実施する等、サイバー攻撃の影響を最小限に止める対策を実施すると共に、サイバーセキュリティ基本法や経済安全保障推進法など各種法令に従い、重要インフラ事業者として適切に対応しています。 ④ コンプライアンス違反 グローバルに事業を加速させる中、世の中の企業コンプライアンスに対する社会意識の高まりに加え、法規制の強化・多様化等により、コンプライアンス違反が顕在化する可能性は一層高まっています。法令・定款に照らして不適切な行為、情報開示における不適切な対応、若しくは企業倫理・社会的規範に反する行為等が発生した場合には、対応に要する直接的な費用にとどまらず、社会的信用の毀損等有形無形の損害が発生し、結果として事業収支に影響を及ぼす可能性があります。 このため、コンプライアンスを業務運営の基盤と位置付け、社長を委員長とする経営倫理委員会において審議する「コンプライアンス活動計画」のもとに、グループ全体でコンプライアンス向上の取り組みを実施し、法令・企業倫理・社会的規範の遵守の周知徹底や、その状況等を内部監査により確認する等コンプライアンスの推進に取り組んでいます。 ⑤ 人権問題への不十分な対応 事業活動における人権尊重を経営上の重要課題として位置付けていますが、事業を加速させている海外も含め、世の中の「ビジネスと人権」に関する意識がますます高まっています。こうしたリスクの所在や発生源、影響を及ぼしうる取引先やサプライチェーン上の課題を適切に把握して対応しなければ、訴訟費用の発生にとどまらず、社会的信用の毀損等有形無形の損害が発生し、結果として事業収支に影響を及ぼす可能性があります。 このため当社は、国連の指導原則に基づく「東京ガスグループ人権方針」を制定してグループ内への浸透を図ると共に「人権デュー・デリジェンス」の仕組みを構築し、当社グループの人権リスクを特定し、その防止・軽減を図っています。サプライチェーン上の人権尊重への対応として、人権の観点を含む「サステナブル調達ガイドライン」の周知やアンケート実施、救済メカニズムの整備等により人権課題の実態把握及び改善に向けた取り組みを強化しています。 ⑥ 原料費の変動 主として都市ガスの原料としているLNGの調達先との契約更改・価格交渉の動向によっては、収支に影響を及ぼす可能性があります。また、LNGは主に原油価格に連動して価格が決定されるため、原油価格の変動が収支に影響を及ぼす可能性があることに加え、ドル建ての売買契約になっているため、円の対ドル為替レート変動が収支に影響を及ぼす可能性があります。 さらに、長期契約のLNGプロジェクトからの調達量を上回る需要増、感染症の拡大・地政学リスク等に伴う経済活動の制限による需要減、出荷基地・輸送上のトラブルの発生、新規LNGプロジェクトの供給開始遅延等が生じ、スポットLNGの追加調達や転売が必要となる場合には、スポット市況により、収支に影響を及ぼす可能性があります。 このため、当社は調達先の多様化、契約条件の多様化、グローバルなLNGトレーディング強化等により、原料費の低減と安定化に取り組んでいます。 一方、原料費が変動しても「原料費調整制度」により、最大5ヶ月後にはガス料金に転嫁されます。ただし、原料費調整制度に基づき算定される平均原料価格(1トン当たり)が調整上限を超過した場合には超過分は未回収となります。また、会計年度を越えてガス料金に反映される場合には、年度収支に原料費の未回収・過回収による影響が及ぶ可能性があります。 ⑦ 電力市場やLNG価格の変動 電力市場やLNG価格の変動が、収支に影響を及ぼす可能性があります。このため、当社は需要・供給両面での市場リスクマネジメントに取り組んでいます。 ⑧ 市場価格・金利の変動 所有する不動産や株式をはじめとした有価証券等の資産の市場価格が変動する場合、または年金資産が市場変動の影響により運用計画未達成となる場合には、会計基準にしたがって損失を計上する可能性があります。また、有利子負債について金利変動により支払利息が増加する可能性があります。 これらの損失影響を抑制するため、不動産については長期安定収益を志向する物件の取得、株式については保有意義が希薄化した証券の順次売却の実施、年金運用については特定の市場変動の影響を過度に受けないような分散投資の実施等の対応を行っています。また、当社の有利子負債は大部分が概ね固定金利で調達していることに加え、借り換え時期を分散していることから、金利変動による影響は限定的です。 ⑨ 投資未回収 当社は設備投資、出資、融資及び債務保証に関する案件に対しては投資評価委員会において採算性及びリスク評価を行い、その結果を踏まえて経営会議若しくは取締役会に付議する等、総合的な経営判断のもとに投資を決定しています。 しかし、パイプラインやLNG基地建設等の安定供給基盤の強化や、電力事業、再エネ事業、エネルギーサービス事業、ガス田の開発等の海外事業やLNG輸送事業、IT及び保有不動産の活用に係わる大規模投資が、その後の経済情勢の変化等によっては、適切に回収されない、又は所期の成果を生み出せず、特別損失として収支に悪影響を及ぼす可能性があります。 このため、経済情勢の変化等は通年管理しており、その短・中期的影響を踏まえ未回収リスクの発現時は決算に反映させています。
経営成績の分析 (MD&A)10,513字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 ① 経営成績等の状況の概要 (財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況) (1) 当連結会計年度の経営成績の分析 ① 経営環境 当連結会計年度における我が国の経済は、輸出入や生産が横ばいとなったものの、雇用・所得環境の改善を受けて緩やかに回復しました。世界経済についても緩やかな持ち直しが続いているものの、中東情勢の物価・経済への影響が懸念されます。加えて、金融資本市場の変動、米国の政策動向をめぐる影響を注視する必要があります。 そのような環境変化の中、2025年10月に経営ビジョン「Compass 2030」を前倒し達成すべく、「2026-2028年度 中期経営計画」を策定しました。当社グループの強みである「顧客基盤」「エネルギーアセット」「オペレーション能力」を組み合わせ、「エネルギー」「ソリューション」「海外」の3事業の成長に注力します。また、生成AI等デジタルの社会実装が加速度的に進展する中、AIとデジタル技術の積極的な活用により、顧客接点の強化から市場競争力の向上まで幅広く取り組んでいきます。そして、事業ポートフォリオマネジメントを徹底するために、セグメント別ROIC管理を導入し、各事業の収益性を向上させつつ、リソースの最適配分によりさらなる成長を目指します。 ② 売上高 売上高は、電力の販売量の増加及び北米シェールガス事業での販売単価上昇等により、前連結会計年度比7.5%増の2,834,749百万円となりました。 ③ 営業費用及び営業利益 売上原価、販売費及び一般管理費を合計した営業費用は、前連結会計年度比5.3%増の2,637,071百万円となりました。 電源調達コストが増加したこと等により、売上原価は前連結会計年度比4.3%増の2,327,493百万円となりました。人件費が増加したこと等により販売費及び一般管理費は前連結会計年度比13.3%増の309,578百万円となりました。 営業費用の増加を上回る売上高の増加となったことから、営業利益は前連結会計年度比48.5%増の197,677百万円となりました。 ④ 営業外損益及び経常利益 営業外収益の合計は、前連結会計年度の27,154百万円から、36,212百万円となりました。これは、デリバティブ利益が前連結会計年度比11,625百万円増の15,414百万円となったことが主な要因です。 営業外費用の合計は、前連結会計年度の46,646百万円から、40,187百万円となりました。これは、支払利息が前連結会計年度比12,309百万円減の18,897百万円となったことが主な要因です。 この結果、経常利益は前連結会計年度比70.5%増の193,701百万円となりました。 ⑤ 特別損益 特別利益の合計は、前連結会計年度の6,807百万円から、128,742百万円となりました。これは、前連結会計年度になかった為替換算調整勘定取崩益68,013百万円を当連結会計年度に計上したことが主な要因です。 特別損失の合計は、前連結会計年度の14,190百万円から、33,334百万円となりました。これは、前連結会計年度になかった減損損失30,196百万円を当連結会計年度に計上したことが主な要因です。 ⑥ 親会社株主に帰属する当期純利益 以上の結果から、親会社株主に帰属する当期純利益は同205.8%増の226,857百万円となりました。 売上高に対する親会社株主に帰属する当期純利益率は、前連結会計年度の2.8%から5.2ポイント増加し、8.0%となりました。1株当たり当期純利益は、前連結会計年度の192円22銭から、654円76銭となりました。 ⑦ セグメント情報 イ エネルギー・ソリューション 売上高は、ガスの原料費調整による売上単価の減少があったものの、電力の販売量の増加等により、前連結会計年度から145,626百万円(6.2%)増加し、2,486,107百万円となりました。営業費用は、前連結会計年度から116,569百万円(5.3%)増加し、2,336,361百万円となりました。持分法による投資利益は、501百万円と前連結会計年度比513百万円(50.6%)減少しました。この結果、セグメント利益は前連結会計年度から28,544百万円(23.5%)増加し、150,247百万円となりました。 (ガス) 都市ガス販売量は、前連結会計年度比0.4%減の11,175百万m3となりました。家庭用需要は、低気温影響等による需要増等により、前連結会計年度比2.1%増の2,719百万m3となりました。業務用需要は、低気温影響等による需要増等により、同0.3%増の2,275百万m3となりました。工業用需要は、需要家の稼働減等により、同1.1%減の4,630百万m3となりました。また、他事業者向け供給は、供給先の稼働減等により、同3.2%減の1,552百万m3となりました。 [2025年度連結都市ガス販売量] 2025年度   2024年度   増減   増減率(%) 小売お客さま件数   千件   8,861   8,826   35   0.4 取付メーター数   千件   12,693   12,564   129   1.0 都市ガス販売量   家庭用   百万m3   2,719   2,663   56   2.1 業務用   百万m3   2,275   2,267   8   0.3 工業用   百万m3   4,630   4,681   △51   △1.1 計   百万m3   6,905   6,948   △43   △0.6 他事業者向け供給   百万m3   1,552   1,604   △52   △3.2 合計   百万m3   11,175   11,215   △40   △0.4 平均気温   ℃   17.4   17.6   △0.2   - (注) 1 小売お客さま件数は、ガス小売事業者としてのガス料金請求対象件数 2 取付メーター数は、導管事業者としてのメーター取付数 3 業務用は、商業用、公用及び医療用 4 都市ガス販売量は45MJ(メガジュール)/m3 (電力) 販売量は、前連結会計年度比19.5%増の28,021百万kWhとなりました。小売では、件数増により、前連結会計年度比14.0%増の16,461百万kWhとなりました。卸他では、卸先の需要増により、同28.4%増の11,560百万kWhとなりました。 [2025年度連結電力販売量] 2025年度   2024年度   増減   増減率 (%) 小売お客さま件数   千件   4,337   4,152   185   4.5 電力 販売量   小売   百万kWh   16,461   14,437   2,024   14.0 卸他   百万kWh   11,560   9,003   2,557   28.4 合計   百万kWh   28,021   23,440   4,581   19.5 (注) 小売お客さま件数は、電力小売事業者としての電気料金請求対象件数 ロ ネットワーク 売上高は前連結会計年度から6,573百万円(2.0%)増加し、334,422百万円となりました。営業費用は、前連結会計年度から659百万円(0.2%)減少し、330,319百万円となりました。この結果、セグメント利益は前連結会計年度に比べ7,231百万円増加し、4,103百万円となりました。 ハ 海外 売上高は、前連結会計年度から60,218百万円(33.2%)増加し、241,460百万円となりました。営業費用は前連結会計年度から8,427百万円(5.2%)増加し、170,729百万円となりました。持分法による投資利益は、3,106百万円と前連結会計年度比822百万円(20.9%)減少しました。この結果、セグメント利益は、前連結会計年度に比べ50,969百万円(222.9%)増加し、73,837百万円となりました。 ニ 都市ビジネス 売上高は、前連結会計年度から4,391百万円(5.6%)減少し、73,436百万円となりました。営業費用は前連結会計年度から9,194百万円(16.9%)増加し、63,588百万円となりました。持分法による投資損益は前連結会計年度に比べ691百万円悪化し、104百万円の損失となりました。この結果、セグメント利益は、前連結会計年度に比べ14,277百万円(59.4%)減少し、9,743百万円となりました。 なお、参考のため、セグメント別の売上高及び構成比を示します。 区分   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(百万円)   構成比(%)   金額(百万円)   構成比(%) エネルギー・ソリューション   2,340,481   80.0   2,486,107   79.3 ネットワーク   327,849   11.2   334,422   10.7 海外   181,242   6.2   241,460   7.7 都市ビジネス   77,827   2.7   73,436   2.3 合計   2,927,402   100.0   3,135,428   100.0 調整額   △290,592   -   △300,678   - 連結   2,636,809   -   2,834,749   - (注) 各セグメントの売上高には、事業間の内部取引を含んでいます。 (2) 経営成績に重要な影響を与える経済フレームについて ① 原料購入価格の変動 当社グループが供給する都市ガスの主要原料であるLNGは海外から輸入しており、ドル建ての売買契約になっているため、円/ドル為替の変動リスクを受けます。また、ドル建てのLNG価格は主として原油価格に連動して決定されるため、国際原油価格市場の変動リスクも受けます。 ただし、原料購入価格が変動しても変動分について最大5ヶ月遅れ(注1)で都市ガス料金に反映する「原料費調整制度(注2)」が適用されるため、年度を区切ると回収超過や回収不足が発生(スライドタイムラグ)しますが、中長期的には収支への影響は軽微です。 為替及び原油価格の変動が翌連結会計年度の売上総利益に与える影響額は、以下のとおりです。 為替:1円/ドルの円安により、約6億円減 原油価格:1ドル/バレルの価格上昇により、約7億円減 翌連結会計年度見通しにおける年平均為替相場と原油価格は、当連結会計年度が150.67円/ドル、71.41ドル/バレルであったのに対し、それぞれ155.00円/ドル、85.00ドル/バレルを想定しています。 (注) 1 都市ガス料金への反映は、契約により5ヶ月遅れではない場合もあります。 2 調整の上限があり、原料費調整制度に基づき算定される平均原料価格(1トン当たり)が、2022年3月から5月までの平均原料価格の160%を超過した場合には超過分は未回収となります。 ② 気温の変動 当社グループの年度売上高の過半が都市ガスの販売によるもので、その販売量は気温の影響を受けます。家庭用においては、主な都市ガスの利用目的は給湯・暖房であるため、暖冬の場合には都市ガス販売量が減少し減収・減益要因となります。業務用においては、主な利用目的が空調であるため、夏場においては気温が低い場合、冬場においては気温が高い場合に、それぞれ都市ガス販売量が減少し減収・減益要因となります。 当連結会計年度の平均気温(※)は上期で23.9℃、下期で10.8℃(通期で17.4℃)でしたが、翌連結会計年度の平均気温は通期で16.9℃を想定しています。 (※)平均気温は、各日における平均気温を月間で平均したものです。 ③ 金利の変動 当社の有利子負債は、長期・短期ともに概ね固定金利ですが、一定割合が変動金利であり、変動金利分は借入れ期間中の金利変動リスクに晒されています。 ④ 株価の変動 当社の保有する株式のうち、上場株式の株価はマーケットリスクに晒されています。保有株式の取扱いについては、管理規則を設けています。 (3) 資本の財源及び資金の流動性についての分析 ① 連結キャッシュ・フロー 営業活動による キャッシュ・フロー (百万円)   投資活動による キャッシュ・フロー (百万円)   財務活動による キャッシュ・フロー (百万円) 当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)   451,837   △206,934   △296,337 前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   363,120   △263,526   △255,979 当連結会計年度は、税金等調整前当期純利益の計上及び減価償却費の計上等があったものの、長期借入金の返済、自己株式の取得及び有形固定資産の取得等により、期末の現金及び現金同等物(以下、「資金」といいます。)は、前連結会計年度末に比べ57,277百万円減少し、187,043百万円となりました(前期末比23.4%減)。 イ 営業活動によるキャッシュ・フロー 営業活動の結果増加した資金は、451,837百万円となりました。これは、為替換算調整勘定取崩益の計上(68,013百万円)等があったものの、税金等調整前当期純利益の計上(289,109百万円)及び減価償却費の計上(264,299百万円)等があったことによるものです。 また、これは、前連結会計年度に比べて88,717百万円の収入の増加となります(前期比24.4%増)。 ロ 投資活動によるキャッシュ・フロー 投資活動の結果減少した資金は、206,934百万円となりました。これは、固定資産の売却による収入(63,483百万円)等があったものの、設備投資等に伴う有形固定資産の取得による支出(160,909百万円)及び無形固定資産の取得による支出(134,738百万円)等により資金が減少したことによるものです。 また、これは、前連結会計年度に比べて56,592百万円の支出の減少となります(前期比21.5%減)。 ハ 財務活動によるキャッシュ・フロー 財務活動の結果減少した資金は、296,337百万円となりました。これは、長期借入れによる収入(170,345百万円)等があったものの、長期借入金の返済による支出(266,524百万円)、自己株式の取得による支出(200,071百万円)及び配当金の支払(33,887百万円)等があったことによるものです。 また、これは、前連結会計年度に比べて40,358百万円の支出の増加となります(前期比15.8%増)。 ② 資産 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末から37,175百万円(1.0%)増加し、3,892,268百万円となりました。これは、現金及び預金の減少があったものの、投資有価証券が増加したこと等によるものです。また、総資産利益率(ROA)は、前連結会計年度末の1.9%から5.9%に上昇しました。 ③ 負債 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末から42,077百万円(2.0%)増加し、2,095,700百万円となりました。これは、長期借入金の減少があったものの、未払法人税等が増加したこと等によるものです。 ④ 有利子負債 長期借入金の減少等に伴い、当連結会計年度末の有利子負債残高は、前連結会計年度末に比べ59,059百万円(4.4%)減少し、1,277,239百万円となりました。有利子負債比率(有利子負債÷総資産)は、有利子負債の下落率の方が大きかったため、前連結会計年度末の34.7%から32.8%に下落しました。 ⑤ 純資産 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べ4,903百万円(0.3%)減少し、1,796,567百万円となりました。これは、株主資本について剰余金の配当や自己株式の取得等により7,536百万円減少したこと等によるものです。 自己資本比率は、前連結会計年度末の44.8%から44.1%に下落し、自己資本利益率(ROE)は、前連結会計年度末の4.3%から13.2%に上昇しました。負債資本倍率(D/Eレシオ)は、前連結会計年度末の0.77から0.74へと下落しました。また、ハイブリッドファイナンスを考慮した後の負債資本倍率(D/Eレシオ)は、0.70となりました。 (生産、受注及び販売の実績) 当社グループの製品・サービスは広範囲かつ多種多様であり、受注生産形態をとらない製品も少なくありません。また、都市ガスの販売が外部顧客に対する売上高及び営業費用の多くを占めています。 このため、以下は、エネルギー・ソリューションセグメントにおける都市ガスの生産実績について記載しています。 (1) 生産実績 最近2連結会計年度の都市ガスの生産実績は次のとおりです。 区分   前連結会計年度   当連結会計年度 都市ガス(千m3)   11,844,218   13,339,700 (2) 受注実績 都市ガスについては、その性質上受注生産は行いません。 (3) 販売実績 都市ガスは導管を通じて直接需要家に販売していますが、一部については他事業者向け供給を行っています。 最近2連結会計年度の都市ガスの販売実績は次のとおりです。 区分   前連結会計年度   当連結会計年度 数量(千m3)   金額(百万円)   数量(千m3)   金額(百万円) 家庭用   2,662,964   468,888   2,718,733   464,598 その他   8,551,703   830,071   8,456,281   750,522 計   11,214,667   1,298,959   11,175,014   1,215,120 ② 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 (1) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されています。この連結財務諸表の作成にあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いていますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 重要な会計上の見積りについては「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しています。 (2) 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ① 事業全体及びセグメントごとの経営成績等 <事業全体> 当連結会計年度の連結決算は、3期ぶりの増収増益となりました。 増益となった主な要因は、エネルギー・ソリューションセグメントにおいて、①都市ガス事業の春先の低気温影響に伴う家庭用の都市ガス販売量増加や競争優位性のある原料調達により粗利が増加したこと、②電力事業の小売件数増加や夏場の高気温影響に伴い電力販売量が増加したこと、海外セグメントにおいて、北米シェールガス事業の販売単価が上昇したことです。 <セグメント別> エネルギー・ソリューションセグメントは、電力事業における小売件数増加や夏場の高気温影響による電力販売量増加などにより、売上高は前期比+1,457億円(+6.2%)の2兆4,861億円となり、都市ガス事業の競争優位性のある原料調達や原油価格下落に伴い原材料費が減少したことで、セグメント利益は前期比+285億円(+23.5%)の1,502億円となりました。 ネットワークセグメントは、低気温影響で託送供給収益が増加したことにより、売上高は前期比+66億円(+2.0%)の3,344億円となり、減価償却費の減少により営業費用が減少し、セグメント利益は+72億円の41億円となりました。 海外セグメントは、北米シェールガス事業の販売単価が上昇したことにより、売上高が前期比+602億円(+33.2%)の2,414億円、セグメント利益は前期比+510億円(+222.9%)の738億円となりました。 都市ビジネスセグメントは、不動産販売収益の減少により、売上高が前期比△44億円(△5.6%)の734億円となり、パークハイアット東京のリニューアルに伴う改装費用などの増加により、セグメント利益は前期比△143億円(△59.4%)の97億円となりました。 売上高(億円)   セグメント利益(億円) 2025年度   2024年度   増減   増減率(%)   2025年度   2024年度   増減   増減率(%) エネルギー・ソリューション   24,861   23,404   1,457   6.2   1,502   1,217   285   23.5 ネットワーク   3,344   3,278   66   2.0   41   △31   72   - 海外   2,414   1,812   602   33.2   738   228   510   222.9 都市ビジネス   734   778   △44   △5.6   97   240   △143   △59.4 調整額   △3,006   △2,905   △101   -   △367   △268   △99   - 連結   28,347   26,368   1,979   7.5   2,011   1,386   625   45.1 <認識> 当期は3期ぶりの増収増益で、売上高及び当期純利益が歴代2位の好決算となりました。主な要因は、エネルギー・ソリューションセグメントにおける夏場の高気温による電力販売量の増加や、海外セグメントにおける北米シェールガス事業の販売単価上昇などによるものです。また、中期経営計画「Compass Transformation 23-25」の最終年度の結果として、当期セグメント利益が2,011億円(目標1,500億円)、ROEが13.2%(目標8%程度)となり、それぞれ目標達成となりました。足元の事業環境については、生成AIなどデジタルにおける社会実装の加速度的な進展、金利・物価上昇、中東情勢の悪化など、先行きの不透明感は増すばかりです。このような状況下においても、事業ポートフォリオ改革による収益性及び資産効率性の持続的な改善を続けたことで、「Compass Transformation 23-25」で掲げたセグメント利益及びROEの目標を達成できました。今後も2026-2028年度中期経営計画で掲げる主要計数目標をコンスタントかつ早期に達成するため、「エネルギー」「ソリューション」「海外」の3つの成長ドライバーを中心とした取り組みを加速していきます。 ② 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの主な資金需要は、中長期的な成長に必要な設備投資及び投融資向けの資金です。 当連結会計年度は、営業活動によるキャッシュ・フロー4,518億円に対して、投資活動によるキャッシュ・フローは△2,069億円となり、フリーキャッシュフロー(営業活動によるキャッシュ・フローから、投資活動によるキャッシュ・フローを差し引いた額)が2,449億円となりました。 ③ 経営計画上の客観的な指標等 2025年10月29日発表の「東京ガスグループ 2026-2028年度 中期経営計画」に基づき、事業ポートフォリオマネ ジメントの強化を通じて、健全な財務体質と成長投資を両立し、持続的な成長・企業価値向上を実現していきます。 イ 投資・資本効率性 投資に伴うリスク及び採算性に留意し個別の投資判断を行うとともに、投資効率の維持・向上及び株主資本の有効活用に努めます。また、稼ぐ力を考慮した投資・資産売却により、資本効率性を向上していきます。 具体的には、ROIC(投下資本利益率)・ROE(自己資本利益率)を主要経営指標と位置付け、2028年度における到達点を、ROICは5%、ROEは9%と定め、上記を実現していきます。 ロ 財務体質 現在の資金調達力を維持し財務健全性を確保するとともに、資本コストを意識した最適な資本構成の実現に努めます。 具体的には、D/Eレシオ(負債資本倍率)を財務規律とし、2028年度までの期間において0.9倍を目安に財務運営していきます。 ハ 株主還元 中長期的な1株当たり利益の成長に合わせた増配を株主還元の中核と位置付け、累進配当により、成長の成果を安定的に還元していきます。 また、余剰資金は、成長投資と資本コントロールのための自己株式取得へと最適に配分し、持続的な資本効率の向上を実現していきます。 上記方針に則り、2026-2028年度3カ年累計の株主還元は2,000億円以上、累進配当により28年度には1株当たり配当金140円を目指します。 2025年度実績   2028年度(中期経営計画) ROIC   6.3%   5% ROE   13.2%   9% D/Eレシオ   0.74   0.9程度

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出典

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