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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

日本電気

NEC Corporation6701 · Prime · 電気機器

ITサービスと社会インフラ事業の2本柱。システム構築からネットワーク、防衛まで幅広く手掛ける総合ITソリューション企業。

概要

日本電気(NEC)は、ITサービスと社会インフラを二本柱とする日本の大手情報通信企業である。1899年に米国ウェスタン・エレクトリック社の出資で設立され、現在は生体認証技術で世界トップクラス、宇宙・防衛分野でも高いシェアを持つ。2026年3月期の売上収益は3兆5,827億円、連結従業員数は101,800人。東京証券取引所プライム市場に上場する。

ITサービスと社会インフラの二事業体制

NECグループはITサービス事業と社会インフラ事業の2セグメントで構成される。ITサービス事業では、システムインテグレーション、コンサルティング、保守、アウトソーシング・クラウド、システム機器、ソフトウェアを提供。官公庁や金融・製造業向けのDX需要を捉え、2026年3月期の売上収益は約2.2兆円とグループ全体の6割超を占める。社会インフラ事業では、通信キャリア向けネットワーク機器(5Gコア、基地局、光伝送)、OSS/BSSソフトウェア、航空宇宙・防衛・海洋システムを手がける。同事業は防衛関連の好調に支えられ、売上収益は約1.2兆円に達する。

世界55カ国以上に広がるグローバル展開

NECは国内外に252社の連結子会社を持ち、世界55以上の国と地域で事業を展開する。北米ではNEC Corporation of Americaが通信・ITサービスを提供し、英国ではNEC Europe Ltd.、アジアではNEC Asia Pacificや日電(中国)有限公司が拠点となる。欧州ではスイスのAvaloq Group(金融IT)やデンマークのKMD(公共IT)を傘下に収め、グローバルなソフトウェア・サービス事業を強化。2026年3月期の海外売上比率は約35%で、特に米国・欧州での存在感が大きい。

収益構造の変化と財務体質の改善

2026年3月期の売上収益は3兆5,827億円(前期比4.7%増)、営業利益は3,599億円(同40.3%増)と大幅に改善した。Non-GAAP営業利益率は10.9%に達し、中期目標の10%超を達成。フリー・キャッシュフローは4,721億円の収入超となり、有利子負債は4,892億円まで減少。D/Eレシオは0.22倍と財務の健全性が高まった。セグメント別ではITサービスが営業利益2,200億円超、社会インフラが1,300億円超を稼ぎ出し、両セグメントとも増益を達成している。

業界の中での役割はITソリューション・通信インフラの統合プロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
3.6兆円
営業利益
3,599億円
営業利益率
10.0%
純利益
2,702億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01ITサービス主力

企業や官公庁向けに、システムインテグレーション(SI)、コンサルティング、保守、アウトソーシング・クラウドサービス、システム機器・ソフトウェアを提供。幅広い業種のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する。

主な製品・サービス5
システム・インテグレーション
顧客要件に基づいたITシステムの設計・構築、コンサルティングを提供。大規模な基幹系システムからAI・データ活用まで対応。
サポート(保守)
ITシステムの運用・保守サービス。24時間365日の監視・障害対応によりシステムの安定稼働を支える。
アウトソーシング・クラウドサービス
データセンター運用やクラウド移行・運用管理サービス。自社のクラウド基盤「NEC Cloud IaaS」なども提供。
システム機器
サーバ、ストレージ、PC、ネットワーク機器などのハードウェア。自社製品に加え他社製品も含めた最適な構成を提案。
ソフトウェア・サービス
業務アプリケーション、AI・分析ソフトウェア、セキュリティ製品など。自社開発に加え、グループ会社の製品も含む。

02社会インフラ主力

通信キャリア向けネットワークインフラ(コアネットワーク、基地局、光伝送システム)やOSS/BSSソフトウェア、航空宇宙・防衛・海洋システム領域におけるシステム構築・保守を提供。公共性の高い社会基盤を支える。

主な製品・サービス4
コアネットワーク
通信事業者の基幹ネットワーク機器。5G/6Gコアなど、大容量・低遅延通信を実現する。
携帯電話基地局
4G/5G用無線基地局装置。カバレッジ拡大や高速通信を実現するための設備を提供。
光伝送システム
大容量の光ファイバーネットワークを構築する伝送装置。海底ケーブルシステムにも応用。
通信事業者向けソフトウェア・サービス(OSS・BSS)
通信ネットワークの運用管理(OSS)や課金・顧客管理(BSS)を行うソフトウェア。子会社Netcrackerが提供。

製品と技術

世界一の顔認証技術「NeoFace」

NECの顔認証技術は、2009年に米国国立標準技術研究所の評価で世界第1位を獲得して以来、トップクラスを維持している。主力製品「NeoFace」は、空港の出入国管理、イベント会場の入場管理、企業のセキュリティなどに導入。1対N認証(多数の登録顔から個人を特定)で高い精度を誇り、複数の国際評価プロジェクトで首位を獲得。指紋認証や虹彩認証も手がけ、生体認証の総合メーカーとしての地位を確立している。

C&Cの理念を具現化したネットワーク機器群

1977年に提唱したC&C(コンピュータと通信の融合)は、現在のネットワーク製品に息づく。5Gコアネットワークや仮想化基地局(vRAN)、光伝送システムは、通信キャリア向けに大容量・低遅延の通信基盤を提供。特に5Gコアは、ソフトウェア化による柔軟なネットワーク構築が特徴。また、通信事業者向けOSS/BSSソフトウェアは子会社Netcrackerが提供し、世界60カ国以上の通信事業者に採用されている。

宇宙・防衛システムの開発力

NECは1970年の「おおすみ」以来、50年以上にわたり宇宙開発に貢献。小惑星探査機「はやぶさ」や「はやぶさ2」の開発・製造に携わり、深宇宙探査の技術を蓄積。防衛分野では、レーダーシステム、電子戦システム、ミサイル防衛システムなどを手がけ、国家安全保障の中核を担う。海洋システムにも強みを持ち、海底ケーブル敷設や水中監視システムも提供。これらの領域は2025年から同事業に統合され、一層のシナジーが期待されている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

ITサービス国内大手、収益性改善進む

日本電気は、国内のITサービス市場で大手の一角を占める。売上高は微増傾向にあり、営業利益率も改善している。同業のキオクシアやイビデンと比較すると、ソリューション事業の幅広さが強みだが、競争が激しい。特に、クラウドやAI分野での競争が激化しており、継続的な投資が必要。海外展開では、アジアを中心に積極的だが、依然として国内依存度が高い。

強み

  • AIやセキュリティなど先端技術の研究開発に注力。
  • 官公庁、金融、製造業など多様な業界に顧客を持つ。
  • 長年の実績と信頼で、国内での知名度が高い。
  • 営業利益率が上昇しており、成長性が期待できる。

課題

  • 海外IT企業や国内新興企業との競争が激しい。
  • 売上の大半が国内で、海外進出が遅れている。
  • IT人材の不足により、受注拡大が制約される可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

IT・SaaSの時価総額近傍。太字が日本電気

時価総額で並べると、掲載10社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
19984ソフトバンクグループ28.1兆円5.6倍
26501日立製作所24.2兆円30.2倍
36098リクルートホールディングス24.1兆円47.0倍
46702富士通6.6兆円21.7倍
56701日本電気6.5兆円23.6倍
69020東日本旅客鉄道4.0兆円16.2倍
75401日本製鉄3.7兆円210.2倍
89735セコム3.0兆円23.4倍
94307野村総合研究所3.0兆円192.4倍
104684オービック2.5兆円28.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

米国資本で創業し自動交換機を国産化した黎明期(1899-1936)

日本電気は1899年7月、米国ウェスタン・エレクトリック・カンパニーを発起人の一員として設立された。創業間もない1927年7月には国産初の自動交換機を開発し、国内通信網の基盤を築く。1936年6月には玉川工場を新設し、生産能力を拡大。当時はまだ電話交換機や通信機器が主力であり、のちのコンピュータ事業への布石はなかった。

戦時体制と社名変更、戦後の再出発(1943-1949)

1943年2月、住友グループの一環として社名を「住友通信工業株式会社」に変更。しかし終戦後の1945年11月、再び「日本電気株式会社」に戻す。1949年5月には東京証券取引所に上場し、資本市場での資金調達が可能になった。この時期、通信機器需要は復興期にあり、後にコンピュータ開発へ進む基盤が整えられた。

トランジスタ計算機とC&Cの提唱で新領域を開拓(1958-1977)

1958年9月、国産初のトランジスタ式電子計算機「NEAC-2201」を完成させ、コンピュータ事業に参入。1963年には米国に販売子会社(現NEC Corporation of America)を設立し、海外展開を開始。1970年2月には日本初の人工衛星「おおすみ」の製造に関わり、宇宙分野への進出が始まる。1977年10月、同社はC&C(コンピュータと通信の融合)を提唱。この概念は後のIT戦略の根幹となり、世界的な認知を得た。

生体認証で世界首位、宇宙探査機にも貢献(2009-2010)

2009年12月、米国国立標準技術研究所の評価プロジェクトで顔認証技術が世界第1位を獲得。この技術はその後、空港の出入国管理や法人向けセキュリティに広く採用される。2010年6月には開発・製造に携わった小惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰還。宇宙技術における同社の実力を示した。

事業再編とグループ統合で経営基盤を強化(2005-2025)

2005年から2006年にかけて、NECソフトやNECシステムテクノロジー、NECインフロンティアを完全子会社化し、ITサービスの統合を進めた。2014年にはNECフィールディングを完全子会社化。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴いプライム市場へ移行。2023年6月には指名委員会等設置会社へ移行し、ガバナンスを強化。2025年3月にはNECネッツエスアイを完全子会社化し、ネットワーク事業の一体運営を図った。

AIと安全保障の時代へ、2030中期計画を策定(2023-2026)

2026年5月、NECは「2030中期経営計画」を策定。AIの急速な進化と地政学リスクの高まりを背景に、社会価値創造Vision「Empower Humanity」を掲げる。ITサービスではBluStellarブランドでDXを加速、社会インフラでは防衛・宇宙・海底ケーブルを統合し、国家安全保障領域を強化。Non-GAAP営業利益率10%超を継続し、エンゲージメントスコアの向上にも取り組む。

年表23件を開く

1890年代

  • 1899年7月創業米国ウェスタン・エレクトリック・カンパニーが発起人の一員となり、日本電気株式会社設立

1920年代

  • 1927年7月国産初の自動交換機を開発

1930年代

  • 1936年6月玉川工場新設

1940年代

  • 1943年2月商号変更社名を「住友通信工業株式会社」に変更
  • 1945年11月商号変更再び社名を「日本電気株式会社」に変更
  • 1949年5月上場東京証券取引所に上場

1950年代

  • 1958年9月国産初のトランジスタ式電子計算機「NEAC-2201」を完成

1960年代

  • 1961年10月東京証券取引所市場第二部の開設に伴い、市場第一部に移行
  • 1962年11月相模原工場新設
  • 1963年1月創業通信機器等の販売を行う米国ニッポン・エレクトリック・ニューヨーク社(現NEC Corporation of America)設立
  • 1964年9月府中事業所新設

1970年代

  • 1970年2月製造に携わった日本初の人工衛星「おおすみ」の打ち上げ成功
  • 1975年9月中央研究所完成
  • 1977年10月インテルコム77(米国アトランタ)でC&C(The Integration of Computers & Communications)を提唱

1980年代

  • 1982年10月我孫子事業場新設

2000年代

  • 2005年6月M&A株式交換により、NECソフト㈱およびNECシステムテクノロジー㈱を完全子会社化(その後両社は合併し、現NECソリューションイノベータ㈱)
  • 2006年5月M&A株式交換により、NECインフロンティア㈱(現NECプラットフォームズ㈱)を完全子会社化
  • 2009年12月米国国立標準技術研究所のベンダー評価プロジェクト(静止顔面像部門)で顔認証技術が世界第1位評価を獲得

2010年代

  • 2010年6月開発・製造に携わった小惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰還
  • 2014年7月M&A普通株式に対する公開買付けにより、NECフィールディング㈱を完全子会社化

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
  • 2023年6月監査役会設置会社から指名委員会等設置会社に移行
  • 2025年3月M&A普通株式に対する公開買付けにより、NECネッツエスアイ㈱を完全子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • Non-GAAP営業利益率2030年度まで15%以上
  • Non-GAAP営業利益(2025年度比)2030年度まで2倍
  • Non-GAAP1株当たり純利益(EPS)成長率年平均2030年度まで15%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    ITサービス事業のビジネスモデル変革

    AIの進化に伴い、従来のシステム構築から、ビジネス変革を導く上流コンサルティングと継続的な成果創出を担う下流オペレーションへ軸足を移す。自社で最先端テクノロジーを先行活用し知見を蓄え、実証された価値を顧客に提案する「BluStellar」として体系化する。

  2. 02

    海外ITサービス事業の拡大

    欧州子会社3社と既存現地法人の商材・顧客基盤・知見を融合し、デジタル・ガバメントおよびデジタル・ファイナンス領域におけるDX事業を加速する。北米ではNetcrackerとCSGの統合により、テレコム/ブロードバンド向けソフトウェア事業を強化し、グローバル展開を図る。

  3. 03

    社会インフラ事業の強化

    経済安全保障領域で事業機会を獲得するため、航空宇宙・防衛、海底ケーブルシステム、サイバーセキュリティを連携。物理空間からサイバー空間までをシームレスに守るソリューションを高度化し、海底ケーブル市場のシェア拡大や国内防衛分野での技術優位性を追求する。

  4. 04

    従業員エンゲージメントの向上

    エンゲージメントスコアのうち「Say」と「Strive」を高めるため、ジョブ型人事マネジメントの推進、フェアな評価・登用、市場競争力のある報酬体系の最適化、株式報酬制度の拡充、全社方針の浸透と社内コミュニケーション活性化に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で101,800人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は994万円で、9期前と比べて+24.4%平均年齢は43.1歳、平均勤続年数は17.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月107,729
2018年3月109,390
2019年3月79943.419.0110,595
2020年3月81543.719.2112,638
2021年3月82943.718.9114,714
2022年3月81443.618.5117,418
2023年3月84343.518.1118,527
2024年3月88043.317.5105,276
2025年3月96342.616.6104,194246
2026年3月99443.117.3101,800354

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率12.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率85.6%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)76.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社32(国内 8 / 海外 24) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
ITサービス事業 社会インフラ事業 その他 — 本社、支社 支店、営業所(東京都 港区等)1,207億円
ITサービス事業 社会インフラ事業 その他 — 玉川事業場(神奈川県 川崎市 中原区)1,100億円
社会インフラ事業 その他 — 府中事業場(東京都 府中市)483億円
静岡県 掛川市等331億円
ITサービス事業
Amsterdam, Netherlands等208億円
ITサービス事業
社会インフラ事業 その他 — 我孫子事業場(千葉県 我孫子市)119億円
福岡県 北九州市 若松区等117億円
社会インフラ事業
Ballerup, Denmark等116億円
東京都 港区等109億円
Waltham, Massachusetts, U.S.A.等108億円
社会インフラ事業
ほか5件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    NECプラットフォームズ㈱
    神奈川県川崎市 高津区
    議決権100.0%
  • 国内
    NECフィールディング㈱
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 国内
    NECソリューションイノベータ㈱
    東京都江東区
    議決権100.0%
  • 国内
    アビームコンサルティング㈱
    東京都中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    日本電気通信システム㈱
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 国内
    NECファシリティーズ㈱
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 国内
    NECビジネスインテリジェンス㈱
    神奈川県川崎市 中原区
    議決権100.0%
  • 国内
    NESICホールディングス㈱
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 海外
    NEC Corporation of America
    Irving, Texas, U.S.A.
    議決権100.0%
  • 海外
    NEC Corporation of America
    Irving, Texas, U.S.A.
    議決権100.0%
  • 海外
    NEC Europe Ltd.
    London, United Kingdom
    議決権100.0%
  • 海外
    NEC Europe Ltd.
    London, United Kingdom
    議決権100.0%
残りのグループ会社20社を開く
  • NEC Asia Pacific Pte. Ltd.Singapore100%
  • NEC Asia Pacific Pte. Ltd.Singapore100%
  • 日電(中国)有限公司北京、中国100%
  • 日電(中国)有限公司北京、中国100%
  • NEC Latin America S.A.Sao Paulo, Brazil100%
  • NEC Latin America S.A.Sao Paulo, Brazil100%
  • Netcracker Technology CorporationWaltham, Massachusetts, U.S.A.100%
  • Netcracker Technology CorporationWaltham, Massachusetts, U.S.A.100%
  • Comet Holding B.V.Amsterdam, Netherlands100%
  • Comet Holding B.V.Amsterdam, Netherlands100%
  • Garden Private Holdings LimitedHemel Hempstead, United Kingdom100%
  • Garden Private Holdings LimitedHemel Hempstead, United Kingdom100%
  • Soleil ApSBallerup, Denmark100%
  • Soleil ApSBallerup, Denmark100%
  • NEC Australia Pty LtdMelbourne, Australia100%
  • NEC Australia Pty LtdMelbourne, Australia100%
  • NEC Corporation India Private LimitedNoida, India100%
  • NEC Corporation India Private LimitedNoida, India63%
  • Lenovo NEC Holdings B.V.Amsterdam, Netherlands33%
  • Lenovo NEC Holdings B.V.Amsterdam, Netherlands33%
国際子会社 (GLEIF登録 12社)
  • PHAvaloq Philippines Inc.
  • MXNEC DE MEXICO SA DE CV
  • CLNEC CHILE SA
  • PHNEC PHILIPPINES, INC.
  • JP日本航空電子工業株式会社
  • CHAvaloq Group AG
  • INNEC CORPORATION INDIA PRIVATE LIMITED
  • USNEC ENERGY SOLUTIONS, INC.
  • GBNEC EUROPE LTD
  • GBNEC (UK) LTD.
  • GBNEC CAPITAL (UK) PLC
  • DESharp NEC Display Solutions Europe GmbH

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    年金業務システム(経過管理・電子決裁、個人番号管理、基盤サブシステム)の更改に係る仮想化基盤、仮想サーバ等の環境構築、基盤製品の賃貸借及び保守業務 一式
    厚生労働省 · 2024-04-19
    191.8億円
  • 調達
    共通基盤システムハードウエア(R08型)賃貸借外
    警察庁 · 2026-03-30
    186.9億円
  • 調達
    令和7年度国税庁等のガバメントソリューションサービス移行に係る端末の借入等
    デジタル庁 · 2025-03-27
    156億円
  • 調達
    年金業務システム(経過管理・電子決裁、個人番号管理、基盤サブシステム)の更改(データベース)に係る環境構築、基盤製品の賃貸借及び保守、並びにデータ移行業務 一式
    厚生労働省 · 2024-04-19
    127.8億円
  • 調達
    06-9427-0008総合無線局監理システムにおける次期システム更改に向けた後続稼働領域のうちノンコア領域の設計・開発等業務及び保守業務の請負
    総務省 · 2024-03-28
    110億円
  • 調達
    飛行情報管理処理システム(FACE)更新機器一式の製造・性能向上及び調整
    国土交通省 · 2025-11-26
    87億円
  • 調達
    飛行情報管理処理システム(FACE)性能向上、ハードウェア更新機器一式の製造及び調整
    国土交通省 · 2018-11-16
    80億円
  • 調達
    最高裁判所等のガバメントソリューションサービスへの移行に係る端末の借入等
    デジタル庁 · 2026-03-26
    68.8億円
  • 調達
    刑事手続のIT化に係る設計・開発等業務の請負 一式
    法務省 · 2024-05-31
    63.1億円
  • 調達
    MSG-20型MSAS信号生成・運用装置1式の製造(製造・設置・調整)
    国土交通省 · 2020-09-08
    61億円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は3.6兆円営業利益3,599億円前期と比べると増収増益で、売上が+4.7%、利益が+40.3%。

売上高
+4.7%
3.6兆円
営業利益
+40.3%
3,599億円
純利益
+54.2%
2,702億円
営業利益率
10.0%
前期比 +2.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高3.5兆円3.6兆円
営業利益3,599億円
純利益2,702億円
1株あたり配当¥40¥40

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は8,198億円、営業利益は588億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+16.0%。

対象期間売上高兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1.04881
2024年1Q0.71−81−1.1−74
2024年2Q0.843614.3203
2024年3Q0.844184.9211
2024年4Q1.081,155
2025年2Q1.494473.0135
2025年4Q1.942,11810.91,617
2026年2Q1.571,1867.6728
2026年4Q2.012,41312.01,974
2027年1Q0.825887.2497

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は3.1兆円から3.6兆円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は10.0%。純利益は3期連続で増加。

決算期売上高兆円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月3.07920304
普通株式に対する公開買付けにより、NECフィールディング㈱を完全子会社化
2014年3月3.04692337
2015年3月2.941,121573
2016年3月2.82866759
2017年3月2.67681273
2018年3月2.84869459
2019年3月2.91773397
2020年3月3.101,2401,000
2021年3月2.991,5781,496
2022年3月3.011,4441,413
2023年3月3.311,6771,145
2024年3月3.481,8501,495
普通株式に対する公開買付けにより、NECネッツエスアイ㈱を完全子会社化
2025年3月3.422,5652,3987.51,752
2026年3月3.583,5993,98210.02,702

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高3.6兆円のうち、営業利益として残るのは3,599億円10.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2,702億円、売上の7.5%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金67.0%2.4兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金22.5%8,056億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.0%3,599億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
33.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+3.2pt
10.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.6pt
7.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+5.0pt
13.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが4,385億円、投資CFが337億円で、差し引きのフリーCFは4,722億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は6,590億円で、売上の2.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月1,437−1,017−9884201,971
2014年3月941−389−5005522,066
2015年3月879−475−7204041,811
2016年3月978−322−5016561,923
2017年3月92564−4899892,400
2018年3月1,300−142−721,1583,460
2019年3月642−767−505−1252,783
2020年3月2,619−840−9171,7793,593
2021年3月2,749−1,225141,5245,233
2022年3月1,475−634−1,8968414,308
2023年3月1,521−496−1,2281,0254,195
2024年3月2,712−760−1,5551,9524,765
2025年3月3,444−1,312−1,0402,1325,846
2026年3月4,385337−4,1794,7226,590

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は4.5兆円。このうち返さなくてよい自己資本が2.2兆円で、自己資本比率は49.2%(業種中央値61.0%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債兆円自己資本比率%
2013年3月2.580.841.7427.5
2014年3月2.510.771.7427.8
2015年3月2.660.821.8430.9
2016年3月2.530.771.7630.4
2017年3月2.680.851.8331.8
2018年3月2.820.881.9431.2
2019年3月2.960.862.1029.0
2020年3月3.120.912.2129.2
2021年3月3.671.312.3635.7
2022年3月3.761.512.2540.2
2023年3月3.981.622.3640.8
2024年3月4.231.922.3145.3
2025年3月4.321.952.2445.2
2026年3月4.472.202.1849.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
6,590億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1.2兆円
過去の利益の積み上がり
負債合計
2.2兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
83
/ 100
安定性自己資本比率33 / 40
収益力営業利益率20 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE224社中47位あたり、逆に低いのは配当利回り224社中213位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
13.0%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
10.1%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
49.2%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
4.7%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.8%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,775で、1年前と比べて+9.5%過去52週の値幅のなかでは45%の位置にある。

¥4,775-4.6%1ヶ月+3.8%1年+9.5%時価総額6.5兆円
過去52週の値幅
安値¥3,606高値¥6,194

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)23.6倍
PBR2.83倍
配当利回り0.84%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+9.81%上昇し、8月14日に5168円まで買われた後、21日に4656円へ調整した。25日移動平均線(4652.28円)をほぼ横ばいで推移し、75日線(4283.37円)は上回っている。52週高値6194円からは-24.8%、52週安値3606円からは+29.1%の水準。出来高は7月30日に1844万株と急増し、8月14日には897万株、21日は676万株と増加。RSIは47.31で中立圏。200日線(4688.59円)を下回っており、中期的な上昇トレンドは鈍化している。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PER22.95倍は同業界平均30.85倍を下回り、PBR2.76倍は業界平均2.64倍とはぼ同水準。ROE13%は健全で、配当利回り0.86%は業界平均2.29%を大きく下回る。売上高は2025/3月期に微減も、2026/3月期は増収増益見込みで、営業利益率も改善傾向。割安感はあるが、配当利回りの低さが投資魅力を削いでおり、総合的にほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)23.6倍30.8倍
PBR2.83倍2.58倍
ROE13.0%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

ITサービス大手として、AIやサイバーセキュリティ需要を取り込みつつ、収益性改善が課題。強気派は、2026年3月期に営業利益率10%超の達成が見込まれ、AI需要が追い風になるとみる。弱気派は、競争激化や大型案件の採算性、海外展開の遅れを懸念。

プラスに働く材料7
  • AI・デジタル需要

    政府・企業のIT投資が堅調で、AI活用の需要増が追い風

  • 利益率改善

    2026年3月期は営業利益率10.05%と大幅改善見込み

  • 生体認証の独自性

    世界シェア上位の技術で差別化、付加価値が高い

  • 営業利益3,599億円と利益率10%台到達通年影響

    営業利益2565億円→3599億円、利益率7.49%→10.05%

  • 純利益2,702億円と前期比54%増益通年影響

    純利益1752億円→2702億円、増益率54.2%

  • 売上高35,827億円と増収転換通年影響

    売上高34234億円→35827億円、4.7%増収

  • ROE13%と高い資本効率継続影響

    ROE13%、PBR2.89倍を支える収益構造

マイナスに働く材料7
  • 価格競争

    IT業界は競争が激しく、案件獲得で価格が下落しがち

  • 採算性の懸念

    大型システム開発はコスト超過のリスク、過去に減損も

  • 海外展開の遅れ

    海外売上高比率が低く、成長市場を取り込めていない

  • 配当利回り0.82%と株主還元が薄い継続影響

    配当利回り0.82%と低位、株主への利益還元が限定的

  • 外国人保有45.08%と海外市場依存継続影響

    外国保有比率45.08%、リスクオフ時に売り圧力

  • 売上高が2025/3期に1.6%減の変動通年影響

    売上高34773→34234→35827億円、前期に1.6%減少

  • 業績見通しが未公表で不透明不定影響

    予想PERが開示されておらず、今後の利益予想が読みにくい

次の決算で確かめる点
受注高と受注残
将来の売上高を占うため、特に公共・通信向けの需要を見る
営業利益率
非連続成長戦略で収益性改善が約束されているため
海外売上高比率
グローバル展開の進捗を確認するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり40で、前期から+35.7%いまの株価に対する利回りは0.84%。増配か配当維持が7年続いている。

年間配当
¥40
1株あたり
配当利回り
0.84%
いまの株価に対して
配当性向
20.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
7年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月12164.4
2018年3月120.045.9
2019年3月8−33.348.1
2020年3月1475.046.8
2021年3月1614.314.7
2022年3月2025.033.1
2023年3月2210.029.1
2024年3月249.114.5
2025年3月2816.716.0
2026年3月3835.720.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥40

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ204,743人。区分でいちばん多いのは外国法人45.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が34.1%を占め、残る65.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人39.638.437.146.844.245.0
金融機関31.631.231.428.831.628.0
個人・その他19.219.621.216.815.517.7
事業法人7.07.06.96.05.96.1
証券会社2.53.73.31.72.83.1
自己株式0.00.02.32.22.22.6
外国人個人0.10.10.10.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)14.96
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)7.63
03NTT株式会社4.77
04STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.19
05住友生命保険相互会社2.11
06THE CHASE MANHATTAN BANK, N.A. LONDONSECS LENDING OMNIBUS ACCOUNT (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.85
07GOVERNMENT OF NORWAY (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店カストディ業務部)1.55
08JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.36
09HSBC HONG KONG-TREASURY SERVICES A/C ASIAN EQUITIES DERIVATIVES (常任代理人 香港上海銀行東京支店セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ部)1.23
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505025 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.18

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1633%、1株純資産は14期で+506%。直近期のROEは13.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月122744.520.939.2
2014年3月132684.824.415.4
2015年3月223167.516.018.7
2016年3月292969.59.737.1
2017年3月1053,2883.425.5164.4
2018年3月1773,3915.316.945.9
2019年3月1533,3074.624.548.1
2020年3月3853,50811.310.346.8
2021年3月11196013.511.714.7
2022年3月1041,11110.09.933.1
2023年3月851,2197.312.029.1
2024年3月1121,4388.419.614.5
2025年3月1321,4659.123.916.0
2026年3月2031,65613.018.920.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

27名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は27名。2026/3期の役員報酬は総額2,855百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約10倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
岡昌志取締役71123
望月晴文取締役77123
岡田譲治取締役7443
山田義仁取締役6423
佐藤慎次郎取締役6673
西村美香取締役6323
谷津朋美取締役6623
新野隆取締役711,143
森田隆之取締役66679
藤川修取締役61466
エリー・キーナン取締役61
ジョセフ・クラフト取締役62
残りの役員15名を開く
氏名役職年齢保有株数
雨宮邦和取締役58230
山品正勝執行役副会長66362
田中繁広執行役副社長 兼 CGAO64
吉崎敏文執行役副社長 兼 COO64236
久保知樹執行役 Corporate EVP6131
牛島祐之執行役 Corporate EVP6610
岩井孝夫執行役 Corporate EVP5157
永野博之執行役 Corporate EVP 兼 COO60
木村哲彦執行役 Corporate EVP5799
山田昭雄執行役 Corporate EVP 兼 CAIO60141
長田志織執行役 Corporate EVP 兼 CHRO4827
小玉浩執行役 Corporate EVP 兼 CAXO64382
中谷昇執行役 Corporate EVP 兼 CSO57
爲房孝二執行役 Corporate SVP 兼 CRCO67
松本康子執行役 Corporate SVP 兼 CAO6210

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
執行役207336169792,328116
取締役(社内)315214629899
社外取締役101705922923

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,737字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社および連結子会社を中心とする関係会社で構成されるNECグループの主たる事業は、ITサービス事業および社会インフラ事業の2つの事業です。各関係会社は、設計、開発、製造および販売、サービスの提供などそれぞれの役割に応じ、各事業の一部を分担しています。 なお、当社は、当連結会計年度から、報告セグメントの内容を変更しています。変更内容は、「第一部 企業情報 第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 6.事業セグメント (4)報告セグメントの変更等に関する事項」に記載のとおりです。 それぞれの事業の主な内容は次のとおりです。 (ITサービス事業) システム・インテグレーション(システム構築、コンサルティング)、サポート(保守)、アウトソーシング・クラウドサービス、システム機器およびソフトウェア・サービスなどの提供を行っています。 (社会インフラ事業) ネットワークインフラ(コアネットワーク、携帯電話基地局、光伝送システム)、通信事業者向けソフトウェア・サービス(OSS・BSS)(*)ならびに航空宇宙・防衛・海洋システム領域におけるシステム機器、システム・インテグレーション(システム構築、コンサルティング)およびサポート(保守)などの提供を行っています。 * OSS:Operation Support System、BSS:Business Support System なお、上記のほかに、システム機器の開発・製造・販売などの事業を「その他」として表示しています。 NECグループの連結子会社(252社)をセグメントごとに記載すると概ね次のとおりです。 2026年3月31日現在 セグメント   子会社 ITサービス事業   NECプラットフォームズ㈱ NECフィールディング㈱ NECソリューションイノベータ㈱ アビームコンサルティング㈱ 日本電気通信システム㈱ NESICホールディングス㈱ Comet Holding B.V.[オランダ] Garden Private Holdings Limited[英国] Soleil ApS[デンマーク] NEC Australia Pty Ltd[オーストラリア] 等 社会インフラ事業   Netcracker Technology Corporation[米国] 等 その他   NECファシリティーズ㈱ NECビジネスインテリジェンス㈱ NEC Corporation of America[米国] NEC Europe Ltd.[英国] NEC Asia Pacific Pte. Ltd.[シンガポール] 日電(中国)有限公司[中国] NEC Latin America S.A.[ブラジル] NEC Corporation India Private Limited[インド] 等 (注) 純粋持株会社 NESICホールディングス㈱ 主要な子会社は、情報通信システムの設計、構築および保守ならびに関連機器の販売を主要な事業内容とするNECネッツエスアイ㈱ならびにシステム・インテグレーションおよびアウトソーシングの提供、ソフトウェアの開発およびコンピュータ等の販売を主要な事業内容とするNECネクサソリューションズ㈱ Comet Holding B.V. 主要な子会社はソフトウェアの開発およびITサービスの提供を主要な事業内容とする子会社を傘下に保有するAvaloq Group Ltd. Garden Private Holdings Limited 主要な子会社はソフトウェアの開発およびITサービスの提供を主要な事業内容とする NEC Software Solutions UK Limited Soleil ApS 主要な子会社はソフトウェアの開発およびITサービスの提供を主要な事業内容とするKMD A/S なお、NECグループの事業運営における当社および関係会社の事業系統図を示すと概ね次のとおりです。 2026年3月31日現在 (注) 矢印は、製品の設計、開発、製造および販売ならびにサービスの提供関係を示しています。
経営方針・対処すべき課題4,541字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 NECグループの経営方針、経営環境および対処すべき課題等は、次のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、NECグループが判断したものです。 (1)経営の基本方針 NECグループは、NECグループが共通で持つ価値観であり、行動の原点としてNEC Wayを規定しています。 NEC Wayは、企業としてふるまう姿を示した「Purpose(存在意義)」「Principles(行動原則)」と、NECグループの一人ひとりの価値観・ふるまいを示した「Code of Values(行動基準)」「Code of Conduct(行動規範)」で構成されています。 「Purpose(存在意義)」は、Orchestrating a brighter worldをもとに、豊かな人間社会に貢献する姿を示した宣言です。 「Principles(行動原則)」は、NECグループとしての行動のもととなる原則であり、次の3つの心構えを示しています。 創業の精神「ベタープロダクツ・ベターサービス」 常にゆるぎないインテグリティと人権の尊重 あくなきイノベーションの追求 「Code of Values(行動基準)」は、NECグループの一人ひとりが体現すべき日常的な考え方や行動の在り方を示した行動基準です。 視線は外向き、未来を見通すように 思考はシンプル、戦略を示せるように 心は情熱的、自らやり遂げるように 行動はスピード、チャンスを逃さぬように 組織はオープン、全員が成長できるように 「Code of Conduct(行動規範)」は、NECグループの一人ひとりに求められるインテグリティ(高い倫理観と誠実さ)についての具体的な指針であり、次の章から構成されています。 1.基本姿勢 2.人権尊重 3.環境保全 4.誠実な事業活動 5.会社財産・情報の管理 コンプライアンスに関する疑問・懸念相談、報告 NECグループは、「Purpose」を全うするため、「Principles」に基づき、中期経営計画をはじめとする中長期的な経営戦略を実践し、社会価値の継続的な創出と企業価値の最大化をはかっていきます。 また、NECグループの一人ひとりが、「Code of Values」に基づき、自らの働き方や組織の在り方を常に見直し、改善するとともに、高い倫理観と誠実さを持ったよき企業人として「Code of Conduct」を遵守していきます。 社会や顧客が期待する価値は常に変化し続けていることから、NECグループがこれからも社会から必要とされる存在であり続けるためには、何が価値となるのかを常に考え、新たな価値を創造していく必要があります。NECグループは、情報通信技術とさまざまな知見・アイデアを融合することで、世界の国々や地域の人々と協奏しながら、明るく希望に満ちた暮らしと社会を実現して未来に繋げていきます。 (2)目標とする経営指標 NECグループは、企業価値の最大化を通じてPurposeを具現化するため、2026年5月に策定した「2030中期経営計画」において、次の指標を目標として掲げています。 財務面では、本源的な事業の収益性と成長性を測る目標としてNon-GAAP営業利益(*1)およびNon-GAAP営業利益率(*2)を、また、株主還元の原資となる利益の成長を示す目標としてNon-GAAP1株当たり純利益(EPS)成長率(*3)を重視します。非財務面では、持続的な成長の基盤となる企業文化の変革と進化を測る目標として、エンゲージメントスコアを掲げ、従業員一人ひとりが能力を最大限に発揮できる環境の構築を目指します。 *1 Non-GAAP営業利益:営業利益から、買収により認識した無形資産の償却費およびM&A関連費用(ファイナンシャルアドバイザリー費用等)ならびに構造改革関連費用、減損損失、株式報酬その他の一過性損益を控除した本源的な事業の業績を測る利益指標です。 *2 Non-GAAP営業利益率:売上収益に占めるNon-GAAP営業利益の割合を意味します。 *3 Non-GAAP1株当たり純利益(EPS)成長率:1株当たりのNon-GAAP当期利益(*4)の成長率を意味します。 *4 Non-GAAP当期利益:親会社の所有者に帰属する当期利益から、税引前当期利益に係る調整項目およびこれらに係る税金相当・非支配持分相当を控除した、親会社の所有者に帰属する本源的な事業の業績を測る利益指標です。 (3)経営環境 AIの急速な進展は、技術革新の域を超え産業や社会の在り方に構造的な変革をもたらしており、全ての企業がAIの活用を前提とした変革を求められる歴史的な転換期を迎えています。 また、国際情勢の不安定化に伴う地政学リスクの高まりは、サイバー攻撃の激化やサプライチェーンの分断といった形で、経済活動や人々の安全な暮らしに深刻な脅威をもたらしています。これにより、国の安全保障を担う防衛分野や、社会の生命線である重要インフラの強靭化は、国家的な最重要課題となっています。 (4)中長期的な会社の経営戦略および対処すべき課題 AIの急速な進化が社会に様々な革新をもたらし、国際協調の揺らぎを背景に安全保障の重要性が一層高まっています。世界が大きく変化するなか、NECグループは、自らの強みを社会価値として届け、さらなる成長を実現するために「2030中期経営計画」を策定しました。同時に、この時代におけるNECグループの社会的役割を再定義した社会価値創造Vision「Empower Humanity ~世界に革新と安心を届ける」を掲げます。これは、AIをはじめとする先進テクノロジーを通じて革新と安心を届け、人間性を最大限に発揮できる社会を創造することを目指す、NECグループの揺るぎない意志を示すものです。このVisionを実現するための主な取り組みは、次のとおりです。 ITサービス事業では、AIの進化に伴ってお客様が求める価値が大きくシフトしています。これから求められるのは、従来型のシステム構築ではなく、ビジネス変革を導く上流のコンサルティングと継続的な成果創出を担う下流のオペレーションです。この構造変化に対応するための最重要課題として位置付けるのが、IT・データ・AIを用いた価値の具体化と、その価値を戦略策定から実装、運用・保守まで一貫して責任をもって提供するビジネスモデルへの変革です。そのために、先進テクノロジーを「クライアントゼロ(最初の顧客)」として自社で使いこなして知見を蓄え、実証された価値をお客様に提案するBluStellar(*1)のシナリオとして体系化します。また、 NESICホールディングス㈱の傘下に、DXソリューションの一貫した提供体制を整備・強化し、日本全国のDXを強力に推進します。 海外ITサービス事業では、近年買収した欧州子会社3社と従来からのNECグループの現地法人がそれぞれ持つ商材・顧客基盤・知見などをさらに融合させて、デジタル・ガバメントおよびデジタル・ファイナンス領域におけるDX事業の拡大を加速させます。また、2026年4月1日付で、社会インフラセグメントであったテレコム事業者向けのソフトウェア・サービス事業をITサービスセグメントに移管しました。この体制のもとで、相互補完性のあるCSG Systems International, Inc.と当社の北米子会社であるNetcracker Technology Corporationとの事業統合を進めることにより、北米におけるテレコム/ブロードバンド事業者向けのソフトウェア事業を強化し、事業のグローバルな拡大を図ります。 *1 BluStellar(ブルーステラ):実績に裏打ちされた業種横断の先進的な知見と長年の開発・運用で研ぎ澄まされたNECグループの最先端テクノロジーにより、ビジネスモデルの変革を実現し、社会課題とお客様の経営課題を解決に導き、お客様を未来へ導く価値創造モデルです。 社会インフラ事業では、経済安全保障領域での事業機会を確実に獲得することが重要です。航空宇宙・防衛、海底ケーブルシステム、サイバーセキュリティの連携を強化した新体制のもと、物理空間からサイバー空間までをシームレスに守るソリューションを高度化します。特に、デジタルインフラにおいて重要性が増す海底ケーブルシステムについて、過去60年間の40万km(地球約10周分)に及ぶ敷設実績を活かし、市場シェア拡大を目指します。国内の防衛領域では、防衛予算の増加に対応するリソース増強を着実に行うと共に、自社の研究開発の強化とスタートアップ企業との連携によって重点領域における技術的優位性を追求します。 また、従業員のエンゲージメントの質の向上も重要な経営課題です。2020年度に25%と低調だった従業員のエンゲージメントスコアは、「2025中期経営計画」期間中の取り組みにより、2025年度には48%に達しました。目標値の50%にはわずかに届かなかったものの、国内トップレベルの水準にまで向上しました。今後、NECグループが測定するエンゲージメントスコアの3要素「Say、Stay、Strive」(*2)のうち、SayおよびStriveの数値をさらに高めていく必要があると認識しています。これらと相関の高い領域での施策として、ジョブ型人材マネジメントを支えるフェアな人事評価・人材登用の促進、市場競争力の高い報酬体系の最適化、株式報酬制度の拡充をさらに進め、従業員への全社方針・戦略の浸透、社内コミュニケーションの活性化に向けた取り組みを加速します。 *2 Say:会社について他者に肯定的に語る。 Stay:会社にとどまることを強く望む。 Strive:仕事上求められる以上の努力をする。 NECグループは、ITサービス事業と社会インフラ事業の両輪で戦略を実行し、AIの社会実装と日本の安全保障の技術実装を推し進めることで、2030年度におけるNon-GAAP営業利益率15%以上、Non-GAAP営業利益2倍(2025年度比)、Non-GAAP1株当たり純利益(EPS)成長率年平均15%以上(*3)の達成を目標に掲げ、社会への価値提供と持続的な企業価値向上を実現してまいります。加えて、従業員のエンゲージメントにおけるSayおよびStriveの向上を重視しながら、グローバル上位25パーセンタイルに相当する水準のエンゲージメントスコアの達成を目指し、従業員一人ひとりが自己変革に挑み続け、組織として迅速に価値創造を実現する企業文化への転換を進めてまいります。 *3 Non-GAAP1株当たり純利益(EPS)成長率年平均:2025年度実績を基準として、5年間(「2030中期経営計画」期間:2026年度~2030年度)の1年あたりの平均成長率を示しています。
事業等のリスク6,685字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 (1)リスク管理体制 NECグループでは、NECグループの事業に関連する社内外のリスクを的確に把握し対応するため、リスク・コンプライアンス委員会とCRCO(チーフリスク&コンプライアンスオフィサー)を中心とした全社横断的なリスク管理体制を整備しており、その概要は下図のとおりです。 リスク・コンプライアンス委員会では、リスク管理に関する活動方針、NECグループとして対策を講ずべき重点対策リスクの選定・対応方針のほか、期中のリスク変動により全社横断対応が必要となったリスクの対応、その他の全社リスク管理に関する重要な事項を審議し、事業戦略会議および取締役会に定期的に報告しています。 また、NECグループ全体のリスクを俯瞰して一元的・横断的に対応し、損失に繋がる可能性をコントロールするため、CRCOを設置しています。CRCOは、日々変化する社会・事業環境の中で多様化・複雑化するリスクを感知・分析し、インパクトを評価するとともに、対応の優先付けをした上で、各リスクを所管するチーフオフィサーと密に連携することで全社横断的なリスク管理を主導します。 (2)リスク特定における方針・プロセス・運用状況 ① 方針 NECグループでは、トレッドウェイ委員会支援組織委員会(COSO)の全社的リスクマネジメント統合フレームワークおよびリスク管理に関する国際標準規格であるISO31000を参照しています。そのうえで、適切なリスク管理によるリターン追求のため、NECグループの事業に関連するリスクをRisk Total Pictureとして類型化し、各リスクの責任部門や対応方針を決定しています。Risk Total Pictureでは、インテグリティをすべてのリスク管理活動の基礎とし、リスクをその性質によって3つに分類しています。このリスクが顕在化した場合、とりわけ会社の存続を脅かす事態(クライシス)への備えとして対応フローを整備しています。 ② プロセス CRCOは、NECグループとして認識しておくべきリスクを網羅的にとりまとめたリスク一覧をもとに、各リスクを所管するチーフオフィサーとの対話やリスクアセスメントを実施し、外部・内部環境変化や各リスク対策の状況を踏まえて5段階の影響度評価・3段階の切迫性評価を行い、優先順位を可視化したリスクマップを作成しています。 リスクマップは、四半期毎にリスク・コンプライアンス委員会での審議を経て更新しており、事業戦略会議および取締役会に定期的に報告しています。 ③ 運用状況 上記②のプロセスを通じて、NECグループが影響を受けるリスクについて、優先順位付けした現状のリスクマップは、以下のとおりです。 この中で、NECグループが特に重要と判断した「適正な製品・サービスの提供」を重点対策リスク、その次に重要と判断した「サイバーセキュリティ」、「人的資本」、「人権の尊重」および「重大な不祥事の発生」を重要なリスクとして、それぞれ以下に説明します。 (3)重点対策リスクおよび重要なリスク ① 重点対策リスク リスク名称   適正な製品・サービスの提供 分類   Business, Compliance 評価   影響度:4   切迫性:3 リスク説明    NECグループの事業活動は、国内外で行われており、提供する製品やシステム、サービスが多岐にわたっており、サプライチェーンもグローバルに展開しています。そのため、品質・安全性の確保ならびに受注プロジェクトの適切な管理は、顧客からの信頼確保と市場競争力の維持に不可欠な要素となっています。  これらは、NECグループ内だけでなく、サプライチェーンにおいても品質上の問題、あるいはプロジェクト管理の不備等を起因とした重大事象が発生した場合、顧客の事業継続や社会的に重要なシステムに影響を及ぼす可能性があります。  このような事象が発生した場合には、製品・サービスの回収措置、顧客への補償、行政対応、対外的な説明対応等が必要となるほか、ステークホルダーからの信頼失墜を招き、企業価値に重大な影響を及ぼすおそれがあります。品質・安全性およびプロジェクト管理に関する体制の運用状況は、NECグループの事業継続性および社会的評価と密接に関連しており、その適切な管理が行われない場合には、経営に対するリスクとなり得ます。 対策   品質・安全性推進体制  NECグループでは、製品やシステム、サービスの品質・安全性の確保とそのリスクに対する備えを重要な経営課題の一つと位置づけています。  CBXO(チーフビジネスプロセストランスフォーメーションオフィサー)が品質・安全性に対する管理責任を持ち、ビジネスプロセストランスフォーメーション部門、関係部門および連結子会社に設置している品質推進組織と、各事業部門および連結子会社それぞれで任命されている品質・安全性管理責任者が核となり、品質と安全性の向上に取り組んでいます。  万が一、顧客のシステムや社会的に影響のあるシステムでの重大なトラブルや、重大製品事故、技術法規制違反等が発生した際は、迅速なエスカレーションとともに、関係部門による協議を行い、顧客、所轄官庁、広報等についての対応方針を決定します。 プロジェクトリスクマネジメント  プロジェクト品質向上の全社目標を設定し、その実現に向けた課題や施策を共有し、実行・推進しています。プロジェクト実施にあたっては、受注前の段階からそれぞれのプロセスで審査会を開催し、そのプロジェクトに潜む技術的なリスクや安全性リスク、開発規模・期間、プロジェクト体制など多面的にリスクを事前に洗い出して、顧客とともに早期に解決をはかっています。  また、品質をプロセスで作り込むために、当社独自の品質会計等の品質管理手法を活用しながら、社内有識者による審査会等を行うことで不具合の流出を防いでいます。  さらに、課題プロジェクトに対する原因分析を行い、その問題点が解決できるようにプロジェクトリスクマネジメントのプロセスを改善して、再発防止を徹底しています。 ② 重要なリスク リスク名称   サイバーセキュリティ 分類   Conduct 評価   影響度:5   切迫性:2 リスク説明    全世界がオープンに繋がり、NECグループを取り巻く事業環境においても、AI技術やクラウドサービスの利用拡大を背景に、サイバー攻撃の高度化および巧妙化が進んでいます。例えば、ランサムウェアをはじめとした攻撃のビジネス化、クラウドサービスのセキュリティ設定にミスや漏れがある状態などを狙った攻撃の増加等により、情報漏えい、業務停止、サービス提供への支障といったリスクは一層高まっています。  また、NECグループが提供する製品・システム・サービスに重大な事象が存在した場合には、顧客の事業継続や社会インフラに重大な影響を及ぼす可能性があります。さらに、経済安全保障の観点から厳格な情報管理が求められる領域での対応不備は、行政措置や信用失墜に直結するおそれがあります。  これらの事象は、NECグループに対する信頼を損なうとともに、企業価値に重大な影響を与えるリスクになり得ると考えています。 対策    このような状況を踏まえ、NECグループでは「.JP(日本のサイバー空間)を守る」をスローガンに掲げ、「ゼロトラストセキュリティプラットフォーム」の構築を推進しており、ゼロトラスト成熟度モデルを踏まえた堅牢性と柔軟性を備えた対策を実施しています。  経済産業省の「サイバーセキュリティ経営ガイドラインVer3.0」や、NIST(米国標準技術研究所)の「Cybersecurity Framework(2.0版)」に基づき、深刻化するサイバー攻撃に対するインテリジェンス(事前防御)やレジリエンス(攻撃からの回復能力)を強化、実行する体制を構築しています。  データドリブンサイバーセキュリティとして社内向けダッシュボードでサイバーセキュリティリスクを全従業員に示し、データを起点とした迅速な経営判断と現場の自律的なアクションに繋げ、統制を実現しています。  顧客に提供する製品、システム、サービスをセキュアに開発・運用するため、セキュリティ実装推進体制を構築しています。この体制は、サイバーセキュリティ部門と各事業部門のセキュリティ責任者で構成され、その内容およびセキュリティ実装プロセスは、「サイバーセキュリティ管理規程」に定めています。  セキュリティを確保する「セキュリティ・バイ・デザイン(SBD)」の思想に基づき、企画・提案フェーズから運用・保守フェーズまでのセキュリティ確保など、高品質で安全なサービスを提供するために、サプライチェーンも含めた対策強化に取り組んでいます。 リスク名称   人的資本 分類   Business 評価   影響度:5   切迫性:2 リスク説明 対策    人的資本に関するリスクは、「第一部 企業情報 第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)人的資本経営 ③リスク管理」に記載のとおりです。 リスク名称   人権の尊重 分類   Conduct, Compliance 評価   影響度:4   切迫性:2 リスク説明    NECグループは、バリューチェーン全体の顕在的または潜在的な負の影響を継続的に評価することで、特に影響が大きいと考える「AIなどの新技術と人権」、「地政学的情勢や紛争影響をふまえた人権リスク」、「サプライチェーン上の労働」および「従業員の安全と健康」を顕著な人権課題として特定しています。  特にこれら顕著な人権課題への対応が不十分であるとみなされた場合、社会的批判が生じるのみならず、取引停止や評判低下を通じてNECグループの社会価値および企業価値に重大な影響を及ぼすリスクになり得ると考えています。 対策   NECグループ人権方針  NECグループは、あらゆる企業活動の場面において、基本的人権を尊重し、いかなる理由であっても差別行為を許さず、また個人の尊厳を損なう行為も許容しません。2015年に「NECグループ人権方針」を策定し、その後2022年6月に、国連「ビジネスと人権に関する指導原則(UNGPs)」で求められている人権の尊重への経営トップのコミットメントとガバナンス体制を明確に示す内容に改定し、さらに2023年に国際労働機関(ILO)中核的労働基準に「安全で健康的な労働環境」が追加されたことを受け、これに対応する内容に改定しています。    当連結会計年度における顕著な人権課題に関する取り組みは、以下のとおりです。 AIなどの新技術と人権  AI事業の遂行にあたり、プライバシーなどの基本的人権を適切に保護するための方針として、「NECグループ AIと人権に関するポリシー」を策定するとともに、AIと人権リスク対応の体制、計画、実施、点検および見直しに関するルールを規程として制定し、その実施や運用の浸透を図っています。 地政学的情勢や紛争影響をふまえた人権リスク  紛争地域では、製品・サービスの使われ方次第で人権侵害をひき起こすおそれがあります。そこで当社は、経済協力開発機構(OECD)の「States of Fragility 2025」のリストをもとに、人権視点のハイリスク地域を特定し、該当地域の取引先の属性や人権・腐敗行為に関する情報、製品・サービスの用途などを取引前に確認しています。また、人権に関する各制裁リストも確認しています。さらに、取引先に人権方針がない場合、人権リスクの発生防止のため、「NECグループ人権方針」と同等の取り組みを求めています。 サプライチェーン上の労働  「責任ある企業行動のためのOECDデュー・ディリジェンス・ガイダンス」に基づき、サプライチェーン上の人権リスクについて評価・特定を行い、当該リスクのある調達取引先に対して現地監査を実施し、必要に応じてリスク軽減に向けた是正対応をはかるなど、リスクベースアプローチによる活動を進めています。 従業員の安全と健康  「NECグループ労働安全衛生マネジメントシステム」に基づき、リスクの特定および対策を行っています。また、パワーハラスメント、セクシャルハラスメントなどのあらゆるハラスメントを禁止し、多様性を認め合う文化の醸成を目指しています。1997年に設置した人権啓発推進会議は、差別の禁止やハラスメントの防止をはじめとした人権啓発活動を継続して推進しています。 リスク名称   重大な不祥事の発生 分類   Compliance 評価   影響度:4   切迫性:2 リスク説明    NECグループでは、贈収賄や競争法違反、個人情報漏えい等のコンプライアンス違反が重大な不祥事につながる可能性を認識しています。これらの不祥事は、行政処分、訴訟、罰金等の直接的損失をもたらすだけでなく、公共性の高い事業を多く担うNECグループにおいては、単一の事案であっても社会的信用の大幅な低下や取引停止等の重大な影響に発展し得ます。  このため、コンプライアンスに関する不備は、NECグループの社会価値およびステークホルダーからの信頼を根底から揺るがすリスクになり得ると考えています。 対策   コンプライアンスの方針  NECグループでは、Principlesに「常にゆるぎないインテグリティと人権の尊重」を掲げてコンプライアンスを経営の基本に置き、役員から従業員に至るまで、全社的な取り組みを継続的に実施しています。 コンプライアンス体制  NECグループでは、NECグループコンプライアンスポリシーを策定し、CRCOがコンプライアンス課題の全体を俯瞰し、リスク・コンプライアンス委員会を通じて、具体的な課題対応について審議・対策の推進を行っています。  また、「NECグループ行動規範」(Code of Conduct)の周知をはじめとしたコンプライアンス徹底のための各種施策を企画立案のうえ、実施しています。さらに、各部門が実施するリスクマネジメントが体系的かつ効果的に行われるように、必要な支援、調整および指示を実行しています。 個人情報保護法違反の防止  CLO(チーフリーガルオフィサー)を個人情報保護担当役員として定めるとともに、個人情報保護管理者、個人情報保護推進事務局、個人情報保護監査責任者を設置して会社として個人情報保護の推進をしています。  また、個人情報保護管理者は、個人情報保護マネジメントシステムの運用責任者を務めるとともに、マイナンバーに関する対応についても、特定個人情報保護責任者としての役割を担っています。  当社は、JIS Q 15001に適合し、個人情報について適切な保護措置を講ずる体制を整備していると評価された事業者などに付与されるプライバシーマークを2005年10月に取得して以来、JIS Q 15001に準拠した個人情報の取り扱いを行うことなどを 「NEC個人情報保護方針」に定めています。 贈収賄・腐敗行為等の防止  「NECグループ行動規範」(Code of Conduct)では、「会社の利益に反する行為の禁止」、「贈収賄と腐敗防止」、「接待・贈答、寄付、政治活動への対応」などに関する行動指針を定め、あらゆる形態の贈収賄・腐敗防止の徹底に努めています。  具体的な対応として、会社の利益に反する行為の禁止については、「利益相反対応ガイドライン」、贈収賄等については、「贈収賄防止基本規程」のもと、贈収賄防止や接待・贈呈・寄付に関する各種ガイドラインを策定・運用しています。 NECグループは、上記以外のリスクについても、回避および顕在化した場合の対策に努めています。ただし、NECグループの事業、業績および財政状態は、予見することが困難なリスクや重要性が低いと考えられるリスクにより、影響を受ける可能性があります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末においてNECグループが判断したものです。 (注) 本文中の組織・役職名は、2026年4月1日時点のものを記載しています。
経営成績の分析 (MD&A)6,752字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 ※当連結会計年度から、報告セグメントの内容を変更しています。 また、前連結会計年度との比較数値については、前連結会計年度の数値をこの変更を反映したものに組み替えて表示しています。 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度におけるNECグループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は、次のとおりです。 ① 財政状態および経営成績の状況 NECグループは、Purpose・戦略・文化の一体的な取り組みを経営方針に掲げ、2021年度から推進してきた「2025中期経営計画」の最終年度として、当連結会計年度も、「ITサービス」および「社会インフラ」の両セグメントを軸にした事業活動とそれを加速するための様々な企業変革を引き続き実施しました。 ・事業戦略 「ITサービス」では、従来型のITシステムからのモダナイゼーションを中心とした国内の旺盛なDX(デジタルトランスフォーメーション)需要の継続を背景に、パブリックとエンタープライズの2領域において着実な成果を上げました。パブリック領域では、官公庁を中心とした堅調な受注による底堅い成長を実現すると共に、BluStellarのお客様への導入も進みました。また、エンタープライズ領域においては、特に金融業・製造業向けを中心にBluStellarの導入が順調に拡大しました。これら2領域が一体となって国内事業の成長を力強く牽引しました。 「社会インフラ」では、経済安全保障の重要性の高まりを背景に、エアロスペース・ナショナルセキュリティ領域に海底ケーブルシステム事業を統合し、日本のデジタルインフラを守る事業体制を確立しました。この新体制のもとで防衛事業等が好調に推移し、セグメント全体の業績底上げに大きく貢献しました。テレコムサービス領域では、持続的な成長を実現するため、事業ポートフォリオを再構築しました。まず、専用ハードウェアベースだった従来型の基地局事業を収束し、今後はvRAN(仮想化無線アクセスネットワーク)関係事業へ注力します。さらに、高付加価値なソフトウェア・サービス事業の拡大に向けて、米国のテレコム/ブロードバンド事業者向けソフトウェア企業CSG Systems International, Inc.の買収を進め、米国での強固な事業基盤の確立/グローバルでの事業拡大による成長へ重要な布石を打ちました。 ・人材戦略 NECグループは、「2025中期経営計画」における人材戦略について、柔軟な人材配置による「適時適所適材」の実現を主要テーマに掲げました。その基盤整備として、当社は、2024年4月にジョブ型人材マネジメントを導入しました。当連結会計年度はその適用範囲を拡大し、制度導入済みのNECグループ会社は、2026年4月時点で10社(*)となりました。 また、従業員が誇りを持って主体的に業務に取り組む組織風土の醸成を重要な経営課題と捉え、全社方針・戦略の浸透に向けたコミュニケーションの強化に取り組んできました。「Employer of Choice - 選ばれる会社」の指標である従業員のエンゲージメントスコアは、様々な施策の積み重ねによって前年度比で6ポイント改善し、2025年度は48%と国内トップレベルの水準になりました。 (*)NECソリューションイノベータ㈱、NECプラットフォームズ㈱、日本電気通信システム㈱、NECネクサソリューションズ㈱、NECビジネスインテリジェンス㈱、NECネットワーク・センサ㈱、日本電気航空宇宙システム㈱、NECスペーステクノロジー㈱、㈱国際社会経済研究所、NECライフキャリア㈱ このような経営環境のもと、当連結会計年度の売上収益は3兆5,827億円(前連結会計年度比4.7%増加)、営業利益は3,599億円(同1,034億円増加)、調整後営業利益は3,868億円(同997億円増加)、Non-GAAP営業利益は3,972億円(同859億円増加)、税引前利益は3,982億円(同1,584億円増加)、親会社の所有者に帰属する当期利益は2,702億円(同950億円増加)、親会社の所有者に帰属するNon-GAAP当期利益は2,798億円(同541億円増加)となりました。また、当連結会計年度のフリー・キャッシュ・フロー(「営業活動によるキャッシュ・フロー」と「投資活動によるキャッシュ・フロー」の合計額)は、4,721億円の収入となりました。当連結会計年度末の有利子負債(短期借入金、コマーシャル・ペーパー、1年内返済予定の長期借入金、1年内償還予定の社債、社債、長期借入金およびリース負債を合計したもの)残高は、前連結会計年度末に比べ1,771億円減少し、4,892億円となり、デット・エクイティ・レシオ(D/Eレシオ、自己資本(「資本合計」から「非支配持分」を控除したもの)に対する有利子負債の割合)は、0.22倍(前連結会計年度末比0.12ポイント改善)となりました。なお、有利子負債残高から現金及び現金同等物の残高を控除した有利子負債残高(NETベース)は、前連結会計年度末に比べ2,516億円減少の△1,698億円と現金及び現金同等物が有利子負債残高を上回る結果となり、デット・エクイティ・レシオ(NETベース)は△0.08倍(前連結会計年度末比0.12ポイント改善)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、4,385億円の収入で、前連結会計年度に比べ941億円増加しました。これは税引前利益の増加や退職給付信託の一部の返還などによるものです。 投資活動によるキャッシュ・フローは、337億円の収入で、前連結会計年度に比べ1,649億円増加しました。これは関連会社株式の売却などによるものです。 この結果、営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローを合算したフリー・キャッシュ・フローは4,721億円の収入となり、前連結会計年度に比べ2,589億円増加しました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入などがあったものの、短期借入金の返済やNECネッツエスアイ㈱の完全子会社化に伴う非支配持分からの子会社持分取得による支出などにより、4,180億円の支出となりました。 現金及び現金同等物に係る為替変動による影響は、202億円の増加となりました。 上記の結果、現金及び現金同等物は、6,590億円となり、前連結会計年度末に比べ744億円増加しました。 ③ 生産、受注および販売の実績 NECグループの生産・販売品目は広範囲かつ多種多様であり、同種の製品であっても、その容量、構造、形式等は必ずしも一様ではなく、また受注生産形態をとらない製品も多いため、セグメントごとに生産規模、受注規模を金額あるいは数量で示すことはしていません。 このため、生産、受注および販売の状況については、「(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容」におけるセグメントの業績に関連づけて示しています。 なお、外部顧客への売上収益のうち、連結損益計算書の売上収益の10%以上を占める相手先がないため、主要な販売先に関する記載を省略しています。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点によるNECグループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、NECグループが判断したものです。連結財務諸表の作成には、期末日における資産、負債、偶発資産および偶発債務ならびに会計期間における収益および費用に影響を与えるような見積りや仮定を必要とします。結果として、このような見積りと実績が異なる場合があります。 ① 当社の概要(主な事業内容)および経営成績に重要な影響を与える要因 NECグループの売上は、2つの主要なセグメントであるITサービス事業、社会インフラ事業から生じます。 各セグメントの製品およびサービス等の概要は、「第一部 企業情報 第1 企業の概況 3 事業の内容」に記載のとおりです。 NECグループの各セグメントの業績は、景気動向およびIT投資の動向や通信事業者の投資動向等に左右されます。 経営成績に重要な影響を与えるその他の要因につきましては、「第一部 企業情報 第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりです。 ② 重要性がある会計方針および見積り 経営陣は、次の重要性がある会計方針の適用における見積りや仮定が連結財務諸表に重要な影響を与えると考えています。 重要性がある会計方針および見積りにつきましては、「第一部 企業情報 第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針」と「第一部 企業情報 第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断」に記載のとおりです。 ③ 当連結会計年度の経営成績の分析 当連結会計年度の売上収益は、3兆5,827億円と前連結会計年度に比べ1,593億円(4.7%)増加しました。これは、すべてのセグメントが増収となったことによるものです。 収益面につきましては、営業利益は、前連結会計年度に比べ1,034億円増加し、3,599億円となりました。これは、売上収益の増加などによるものです。また、調整後営業利益は、前連結会計年度に比べ997億円増加し、3,868億円となり、Non-GAAP営業利益は、前連結会計年度に比べ859億円増加し、3,972億円となりました。 税引前利益は、営業利益が増加したことに加えて、日本航空電子工業㈱の株式売却益を計上したことなどにより、前連結会計年度に比べ1,584億円増加し、3,982億円となりました。 親会社の所有者に帰属する当期利益は、税引前利益が増加したことなどにより、前連結会計年度に比べ950億円増加し、2,702億円となりました。また、親会社の所有者に帰属するNon-GAAP当期利益は、前連結会計年度に比べ541億円増加し、2,798億円となりました。 セグメント別実績については次のとおりです。なお、各セグメント別の売上収益については、外部顧客に対する売上収益を記載しています。 a.ITサービス事業 売上収益   2兆5,089億円   (前連結会計年度比     2.0%増) 調整後営業利益   3,367億円   ( 同 849億円増加) ITサービス事業の売上収益は、国内の官公庁向けが好調に推移したことなどにより、前連結会計年度に比べ491億円(2.0%)増加し、2兆5,089億円となりました。 調整後営業利益は、売上の増加に加え、BluStellarを中心とした収益性向上などにより、前連結会計年度に比べ849億円増加し、3,367億円となりました。 b.社会インフラ事業 売上収益   9,353億円   (前連結会計年度比   12.4%増) 調整後営業利益   743億円   ( 同 139億円増加) 社会インフラ事業の売上収益は、エアロスペース・ナショナルセキュリティ領域における売上が増加したことなどにより、前連結会計年度に比べ1,032億円(12.4%)増加し、9,353億円となりました。 調整後営業利益は、売上の増加などにより、前連結会計年度に比べ139億円増加し、743億円となりました。 c.その他 売上収益   1,385億円   (前連結会計年度比    5.3%増) 調整後営業利益   △41億円   ( 同  12億円減少) その他の売上収益は、前連結会計年度に比べ70億円(5.3%)増加し、1,385億円となりました。 調整後営業利益は、前連結会計年度に比べ12億円減少し、41億円の損失となりました。 財政状態につきましては、当連結会計年度末の総資産は4兆4,668億円と、前連結会計年度末に比べ1,514億円増加しました。流動資産は、現金及び現金同等物や営業債権及びその他の債権が増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ2,341億円増加し、2兆4,591億円となりました。非流動資産は、退職給付信託の一部の返還に伴うその他の非流動資産の減少などにより、前連結会計年度末に比べ827億円減少し、2兆77億円となりました。 負債は、2兆1,849億円と前連結会計年度末に比べ590億円減少しました。これは、社債及び借入金や営業債務及びその他の債務などが減少したことなどによるものです。有利子負債残高は、前連結会計年度末に比べ1,771億円減少の4,892億円となり、デット・エクイティ・レシオは0.22倍(前連結会計年度末比0.12ポイント改善)となりました。また、有利子負債残高から現金及び現金同等物の残高を控除した有利子負債残高(NETベース)は、前連結会計年度末に比べ2,516億円減少し、△1,698億円と現金及び現金同等物が有利子負債残高を上回る結果となり、デット・エクイティ・レシオ(NETベース)は、△0.08倍(前連結会計年度末比0.12ポイント改善)となりました。 資本は、NECネッツエスアイ㈱の完全子会社化に伴う資本剰余金および非支配持分の減少や、自己株式の取得に伴う自己株式の減少に対して、親会社の所有者に帰属する当期利益の計上による利益剰余金の増加や、在外営業活動体の換算差額の増加など、その他の資本の構成要素の増加などにより、前連結会計年度末に比べ2,104億円増加し、2兆2,819億円となりました。 この結果、親会社の所有者に帰属する持分は2兆1,966億円となり、親会社所有者帰属持分比率は49.2%(前連結会計年度末比3.9ポイント改善)となりました。 ④ 流動性と資金の源泉 NECグループは、手許流動性、すなわち、現金及び現金同等物と複数の金融機関との間で締結したコミットメントライン契約の未使用額との合計額を今後の事業活動のための適切な水準に維持することを財務活動の重要な方針としています。当連結会計年度末は、現金及び現金同等物6,590億円、コミットメントライン未使用枠2,300億円、合計8,890億円の手許流動性を確保し、必要な流動性水準を維持しました。なお、現金及び現金同等物は主に円貨であり、その他は米ドルやユーロなどの外国通貨です。 また、NECグループは、短期・長期の資金需要を満たすのに十分な調達の枠を維持しています。まず、短期資金調達では、その多くを国内コマーシャル・ペーパーの機動的な発行で賄っており、5,000億円の発行枠を維持しています。さらに、不測の短期資金需要の発生やコマーシャル・ペーパーによる調達が不安定になった場合の備えとして、コミットメントライン枠計2,300億円を維持し、常時金融機関からの借入れが可能な体制を敷いています。一方、長期資金調達では、国内普通社債の発行枠2,700億円を維持しています。 負債構成の考え方に関しては、必要資金の安定的な確保の観点から、十分な長期資金の確保、およびバランスのとれた直接・間接調達比率の維持を当面の基本方針としており、その状況を示すと次のとおりです。 前連結会計年度末   当連結会計年度末 長期資金調達比率 *1   57.0%   78.3% 直接調達比率 *2   35.9%   50.0% *1 長期資金調達比率は、社債、長期借入金およびその他(1年超のリース債務)の合計を有利子負債で除して計算したものです。 *2 直接調達比率は、社債(1年内償還予定を含む。)およびコマーシャル・ペーパーの合計を有利子負債で除して計算したものです。 (3)キャッシュ・フローの状況について キャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりです。 (4)経営戦略と今後の方針について 経営戦略と今後の方針につきましては、「第一部 企業情報 第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりです。

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開示資料

出典

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