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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

メタウォーター

METAWATER Co.,Ltd.9551 · Prime · 電気・ガス業

上下水道施設の設計・建設から運営まで手掛ける水処理エンジニアリング大手。国内自治体向け浄水・下水処理と、海外事業を展開。

概要

メタウォーターは、国内水処理分野で最大手の一社である。上水道・下水道向けの浄水場や下水処理場の設計・建設から運転管理・保守まで、一貫サービスを提供する。官公庁からの受注が売上の9割以上を占め、老朽化施設の更新需要や長期運営契約を安定収益の基盤とする。2026年3月期の売上高は2098億円、従業員数は3427人。本社は東京都千代田区。

4つの事業セグメントが支える水処理のフルラインサービス

メタウォーターグループは、環境エンジニアリング事業、システムソリューション事業、運営事業、海外事業の4セグメントで構成される。環境エンジニアリングは水環境(上下水道)と資源環境(廃棄物リサイクル)のプラント設計・建設・保守を担当。システムソリューションは電気設備や制御システムを提供。運営事業は長期運転管理を担い、海外事業は北米・欧州を中心に現地法人を通じて事業展開する。このフルライン体制により、浄水場から下水処理場、資源リサイクル施設まで一貫したサービスを顧客に提供している。

官公庁からの受注が売上の9割超を占める安定収益構造

メタウォーターの受注高のうち、官公庁からの受注が9割以上を占める。これは自治体が運営する上下水道施設の更新や維持管理が主な需要であり、公共投資の動向に依存する一方で、一度受注すれば長期にわたる継続収入が見込める。特に、水道法改正やPFI法の施行により、公民連携(PPP)の拡大が進んでおり、ウォーターPPPと呼ばれる新たな方式で運営事業の受注が増加している。2026年3月期の受注高は2745億円、受注残高は3892億円に達し、将来の収益基盤が厚い。

国内外に広がる17社の連結子会社とグローバルネットワーク

2026年3月末時点で、メタウォーターグループは連結子会社17社、非連結子会社29社、関連会社14社で構成される。国内では、メタウォーターサービス、ウォーターネクスト横浜、アクアサービスあいちなど運営事業を担う子会社、三東やエス・アイ・シーなどエンジニアリング子会社が存在する。海外では、米国のAqua-Aerobic Systems、Wigen Companies、Schwing Bioset、オランダのRood Wit Blauw Water、ドイツのE&P Anlagenbauなど、欧米に製造・エンジニアリング拠点を持つ。これらを通じて、各地域の水質規制に対応したソリューションを提供する。

長期運営契約が生み出すストック型収益の強み

メタウォーターの運営事業は、浄水場・下水処理場・資源リサイクル施設の長期運転管理を主業務とする。契約期間は10年を超えることも多く、毎年安定した運営収入が得られる。また、運転ノウハウの蓄積により、省人化や無人化の取り組みも進め、コスト競争力を高めている。熊本県荒尾市では第1ステージから第3ステージまで継続して受注しており、顧客との関係性も強固である。運営事業の売上高は2026年3月期に334億円、営業利益24億円と堅調に推移している。

業界の中での役割は水処理プラントのエンジニアリング・運営企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2,098億円
営業利益
129億円
営業利益率
6.1%
純利益
91億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
システムソリューション事業612億円29.1%26億円4.2%
環境エンジニアリング事業585億円27.9%45億円7.7%
海外事業568億円27.0%33億円5.8%
運営事業335億円16.0%24億円7.2%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01水処理(上下水道・工業用水)主力

国内の浄水場・下水処理場向けに、機械設備や電気設備の設計・建設・維持管理・保守を提供。自治体向けの水処理プラントをトータルでサポート。

主な製品・サービス3
浄水場設備
凝集沈殿、濾過、殺菌などのプロセスを備えた上水処理プラント。安全な飲料水を供給。
下水処理場設備
活性汚泥法、膜分離活性汚泥法(MBR)などの下水処理プラント。水質浄化と放流。
システムエンジニアリング・電気設備
水処理プラントの制御システム、監視制御装置、電気設備の設計・製造・保守。

02水処理運営(DBO・PFI等)準主力

浄水場・下水処理場・資源リサイクル施設の長期運営業務。設計・建設・運営を一括受注(DBO)やPFI方式で実施。

03海外水処理準主力

海外の上下水道施設の設計・建設・保守・管理、及び民間向け水処理ビジネス。北米・欧州等で事業展開。

主な製品・サービス2
浄水・下水処理施設
海外向けの水処理プラント。現地の水質・規制に対応した設計と施工。
民需事業
産業用水処理、排水処理等の民間顧客向けソリューション。

04資源リサイクル施設副次

廃棄物処理・資源リサイクル施設の設計・建設・運営。ごみ焼却炉、リサイクルプラントなど。

主な製品・サービス1
資源リサイクル施設
廃棄物の焼却、破砕、選別、資源化を行うプラント。循環型社会の構築に貢献。

製品と技術

浄水場・下水処理場の水処理プラント

メタウォーターは上水道向けの浄水場設備として、凝集沈殿、濾過、殺菌などのプロセスを備えたプラントを提供する。安全な飲料水を供給するための一連の設備である。下水処理場向けには活性汚泥法や膜分離活性汚泥法(MBR)などの処理技術を採用したプラントを建設する。これらの設備は設計から建設、保守まで一貫して請け負う。特に、国土交通省のAB-Crossプロジェクトで採択された「Nereda®技術」は、オランダHaskoning社の技術で、日本国内での独占使用許諾契約を締結している。この技術は上下水道一体での革新的処理を実現する。

制御システムと電気設備のシステムエンジニアリング

水処理プラントの運転を支えるシステムエンジニアリングもメタウォーターの中核事業である。監視制御装置や電気設備の設計・製造・保守を行い、プラント全体の自動化・効率化に貢献する。特に更新需要に対しては、監視系のマイグレーションや開発投資を積極的に推進。また、ICTを活用したデータ連携による品質向上や業務効率化に取り組む。保守点検業務では、WBCの拡販により新規顧客獲得を目指している。システムソリューション事業の売上高は2026年3月期に611億円に達した。

資源リサイクル施設と長期運営サービス

メタウォーターは廃棄物処理・資源リサイクル施設の設計・建設・運営も手掛ける。ごみ焼却炉やリサイクルプラントなど、循環型社会の構築に貢献する設備を提供する。また、運営事業では浄水場・下水処理場・資源リサイクル施設の長期運営をDBO(設計・建設・運営)やPFI方式で受注する。例えば、宮城県や熊本県でのコンセッション事業に加え、宇部市公共下水道西部処理区運営事業の実施契約を締結。荒尾市では水道事業包括委託第3ステージを継続中。運営事業の売上高は2026年3月期に334億円、営業利益24億円を計上した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気・ガス業のなかでの位置

水道事業で国内最大手、成長持続

上下水道事業向けに水処理施設の設計・施工・維持管理を一貫提供する国内最大手。東電ホールディングスなど電力大手に比べ事業規模は小さいが、水道分野では圧倒的シェアを持つ。売上高は2024年3月期1,656億円から26年3月期2,098億円へ拡大し、営業利益率も5.9%から6.2%へ改善傾向。グリムス(再生可能エネルギー)とは異なり、公共投資に裏打ちされた安定的な収益基盤が強み。

強み

  • 上下水道施設の設計・施工・維持管理で国内トップシェアを確保。
  • 自治体・水道公社との長期取引実績が受注安定性を支える。
  • 設計から維持管理まで一貫提供で顧客の総コスト削減に貢献。
  • 売上高・利益率とも上昇基調で、安定したキャッシュフローを創出。

課題

  • 人口減少に伴い水道需要は長期減少傾向で、新規市場開拓が必須。
  • 海外売上比率が低く、グローバル水市場の成長を取り込めていない。
  • 専門技術者の高齢化が進み、若手への技術継承が急務。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

土木・海洋・専門工事の時価総額近傍。太字がメタウォーター

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
11968太平電業1,605億円13.0倍
21952新日本空調1,518億円11.7倍
31835東鉄工業1,430億円10.6倍
41879新日本建設1,406億円8.8倍
55715古河機械金属1,378億円11.0倍
69551メタウォーター1,350億円14.6倍
79699ニシオホールディングス1,337億円11.3倍
81961三機工業1,281億円46.7倍
96332月島ホールディングス1,106億円6.7倍
105602栗本鐵工所1,105億円15.6倍
111939四電工1,086億円14.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(土木・海洋・専門工事)に従っています。

会社の歴史

沿革 8件

日本碍子から独立した水処理事業の始まり (1970年)

1970年、日本碍子株式会社(現NGK株式会社)の化工機事業部より環境関連事業が環境装置事業部として独立した。これがメタウォーターの起源である。その後、1973年には運転管理委託等を行う子会社として株式会社日碍環境サービスが設立された。同社は2004年に株式会社NGK-Eソリューションに商号変更。2007年には日本碍子の環境装置事業の一部を吸収分割により承継し、株式会社NGK水環境システムズに商号変更した。この間、水処理プラントの設計・建設から運転管理まで一貫したサービス体制が整えられた。

富士電機と日本碍子の水環境事業統合 (2007年)

2007年2月、富士電機ホールディングス、富士電機システムズ、日本碍子の3社が水環境事業の統合で基本合意した。同年4月、富士電機システムズの水環境事業は富士電機水環境システムズに承継され、日本碍子の環境装置事業の一部はNGK-Eソリューションに承継された。これにより両社の水処理関連技術と顧客基盤が統合され、国内水処理最大手の基盤が形成された。統合に先立ち、日本碍子子会社のアクアサービスあいちは愛知県と知多浄水場など4浄水場の排水処理施設整備・運営事業契約を締結し、長期運営のノウハウも蓄積された。

売上高を倍増させた2010年代の成長

2013年3月期の売上高は1123億円であったが、その後年々増加し、2016年3月期に一度1031億円に落ち込んだものの、2018年には1109億円、2020年には1287億円、2023年には1507億円と右肩上がりに拡大した。2026年3月期には2098億円に達し、13年間で約1.9倍の成長を遂げた。営業利益は2025年3月期に106億円、2026年3月期に129億円と過去最高を更新。純利益も同期間に52億円から91億円へ増加した。この成長の背景には、老朽化施設の更新需要や維持管理業務の長期契約の積み上げがある。

中期経営計画と4セグメントへの組織再編 (2024年)

2024年4月1日、メタウォーターは報告セグメントを従来の体制から環境エンジニアリング事業、システムソリューション事業、運営事業、海外事業の4区分に変更した。これは中期経営計画2027の重点施策の一環であり、各事業の成長戦略を明確にするためである。同計画では最終年度2028年3月期の目標として受注高2500億円以上、売上高2450億円、営業利益165億円を掲げた。また、国内市場ではウォーターPPPの拡大に対応し、海外では欧米を戦略エリアとしてM&Aを積極化した。

欧米でのM&Aと海外事業の拡大 (2025-2026年)

2025年4月、米国のエンジニアリング会社Schwing Bioset, Inc.を完全子会社化した。続いて2025年10月にはドイツのE&P Anlagenbau GmbHを完全子会社化。これにより欧米での水処理設備・エンジニアリング能力が強化された。海外事業セグメントの売上高は2025年3月期の377億円から2026年3月期には567億円へと50.4%増加し、営業利益も26億円から32億円に伸びた。受注高でも23.7%増の636億円を達成。海外は今後も注力領域と位置付けられている。

年表8件を開く

1970年代

  • 1970年日本碍子株式会社(現 NGK株式会社)の化工機事業部より環境関連事業が環境装置事業部として独立
  • 1973年10月創業運転管理委託・設備保全事業等を行うため、日本碍子株式会社(現 NGK株式会社)は株式会社日碍環境サービスを設立

2000年代

  • 2004年4月商号変更株式会社日碍環境サービスが商号を株式会社NGK-Eソリューションに変更
  • 2007年2月M&A富士電機ホールディングス株式会社(2011年4月、富士電機システムズ株式会社を吸収合併し、富士電機株式会社に商号変更)、富士電機システムズ株式会社及び日本碍子株式会社(現 NGK株式会社)の3者において、水環境事業の統合について基本合意
  • 2007年2月日本碍子株式会社(現 NGK株式会社)子会社の株式会社アクアサービスあいちが愛知県と知多浄水場始め4浄水場排水処理施設整備・運営事業の事業契約を締結
  • 2007年4月商号変更日本碍子株式会社(現 NGK株式会社)の環境装置事業の一部を吸収分割により株式会社NGK-Eソリューションに承継。即日、同社は商号を株式会社NGK水環境システムズに変更
  • 2007年4月富士電機システムズ株式会社の水環境事業を吸収分割により富士電機水環境システムズ株式会社に承継
  • 2007年4月株式会社NGK水環境システムズの運転管理委託事業を新設分割により新設会社である株式会社NGK-Eソリューションに承継

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 受注高2028年3月期まで2,500億円以上
  • 売上高2028年3月期まで2,450億円
  • 営業利益2028年3月期まで165億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    各事業分野の成長戦略

    報告セグメントを環境エンジニアリング、システムソリューション、運営、海外の4区分に再編し、水環境での温室効果ガス削減技術やNereda®技術の展開、資源リサイクル施設のDBO案件獲得、システムのマイグレーション推進、WBCの拡販、ウォーターPPP・コンセッションの拡大、欧米での再生水・高度処理市場への注力と企業買収によるシナジー創出などを進める。

  2. 02

    企業価値向上に向けた投融資戦略

    新技術開発や国内外アライアンス、ウォーターPPPのSPCへの投融資による事業拡大を推進。東レ・水道機工との資本業務提携でシナジー創出を図る。また、将来の安定成長に向けて人材採用・育成に積極投資し、くるみん認定取得や働き方改革、DX・AI活用による生産性向上に取り組む。

  3. 03

    サステナビリティに関する取り組み

    パーパス「地域と共生し、水と環境の循環を守り、人々の暮らしを支える」のもと、事業活動を通じて環境・社会課題の解決に取り組み、持続可能な未来の実現を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で3,427人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は904万円で、9期前と比べて+16.6%平均年齢は43.3歳、平均勤続年数は16.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月2,222
2018年3月2,283
2019年3月77543.117.22,317
2020年3月78043.517.82,414
2021年3月78843.417.52,650
2022年3月79343.317.42,747
2023年3月82243.317.22,799
2024年3月83643.117.02,880
2025年3月87142.916.53,077344
2026年3月90443.316.83,427376

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率84.8%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)77.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社11(国内 9 / 海外 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
㈱みずむすび マネジメント みやぎ — 宮城県仙台市 青葉区7,539百万円
運営事業
Aqua-Aerobic Systems, Inc. — 米国2,876百万円
海外事業
本社 — 東京都 千代田区2,670百万円
環境エンジニアリング事業、システムソリューション事業、運営事業、海外事業
Revinu, Inc. — 米国1,235百万円
海外事業
Wigen Companies, Inc. — 米国883百万円
海外事業
Mecana AG — スイス741百万円
海外事業
FUCHS Enprotec GmbH — ドイツ432百万円
海外事業
日野事業所 — 東京都 日野市312百万円
システムソリューション事業
主な関係会社
  • 国内
    メタウォーターサービス 株式会社(注2)
    東京都 千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    ウォーターネクスト横浜 株式会社
    横浜市 西区
    議決権80.0%
  • 国内
    テクノクリーン北総 株式会社
    千葉市 中央区
    議決権85.0%
  • 国内
    株式会社アクアサービス あいち
    名古屋市 西区
    議決権60.0%
  • 国内
    株式会社みずむすび マネジメントみやぎ
    仙台市 青葉区
    議決権51.0%
  • 国内
    ウォーターネクサスOSAKA 株式会社
    大阪市 北区
    議決権52.0%
  • 国内
    METAWATER USA, INC.
    アメリカ ニュー ジャージー州
    議決権100.0%
  • 国内
    Aqua-Aerobic Systems, Inc.(注2)
    アメリカ イリノイ州
    議決権100.0%
  • 海外
    Rood Wit Blauw Water B.V.
    オランダ アルメロ市
    議決権100.0%
  • 海外
    E&P Anlagenbau GmbH
    ドイツ ベルリン州
    議決権100.0%
  • 国内
    富士電機株式会社(注3)
    川崎市 川崎区
    議決権20.8%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    令和7年度 下水道事業に係る調書収集システム改修及び運用保守業務
    国土交通省 · 2025-05-29
    1億円
  • 調達
    令和6年度 下水道事業に係る調書収集システム開発業務
    国土交通省 · 2024-10-03
    8,980万円
  • 調達
    令和5年度湖東平野農業水利事業 水管理施設関連永源寺ダム放流ゲート設備処理装置改造工事
    農林水産省 · 2024-02-06
    34万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は2,098億円営業利益129億円前期と比べると増収増益で、売上が+17.1%、利益が+21.7%。

売上高
+17.1%
2,098億円
営業利益
+21.7%
129億円
純利益
+31.9%
91億円
営業利益率
6.1%
前期比 +0.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高2,400億円2,098億円
営業利益150億円129億円
純利益100億円91億円
1株あたり配当¥80¥80

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は377億円、営業利益は−9億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+77.8%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q73076
2024年1Q212−25−11.8−19
2024年2Q318−3−0.9−3
2024年3Q377297.718
2024年4Q74973
2025年2Q592−21−3.5−25
2025年4Q1,19912710.694
2026年2Q757111.56
2026年4Q1,3411188.885
2027年1Q377−9−2.4−7

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,123億円から2,098億円へ1.9倍に増えた。直近期の営業利益率は6.1%。売上は8期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1,1238652
2014年3月1,0558042
2015年3月1,0698250
2016年3月1,0315128
2017年3月1,1176347
2018年3月1,1096539
2019年3月1,1737652
2020年3月1,2878157
2021年3月1,33411165
2022年3月1,3568862
2023年3月1,5079163
2024年3月1,65610569
2025年3月1,7911061005.969
2026年3月2,0981291326.191

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高2,098億円のうち、営業利益として残るのは129億円6.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は91億円、売上の4.3%にあたる。営業利益率は業種中央値7.0%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金77.6%1,627億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金16.3%342億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.1%129億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
22.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.9pt
6.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.8pt
4.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.0pt
10.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが151億円、投資CFが−170億円で、差し引きのフリーCFは−19億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は267億円で、売上の1.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−22−225−44106
2014年3月39−26−931331
2015年3月53−1522738296
2016年3月1−1109−109200
2017年3月78−15−2763234
2018年3月52−9−2643250
2019年3月62−8−2654278
2020年3月35−14−17121129
2021年3月104−33−2171180
2022年3月66−38−628206
2023年3月−43−657−108111
2024年3月−55−31113−86142
2025年3月133−4112092357
2026年3月151−170−72−19267

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は2,203億円。このうち返さなくてよい自己資本が942億円で、自己資本比率は40.6%(業種中央値39.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月92435956538.8
2014年3月87220067222.9
2015年3月1,14347866541.7
2016年3月1,20948272739.8
2017年3月1,21052368743.1
2018年3月1,23055068044.6
2019年3月1,32659073644.4
2020年3月1,19549669941.4
2021年3月1,31253477840.6
2022年3月1,33159573644.5
2023年3月1,42766676145.7
2024年3月1,68875793143.2
2025年3月1,9688541,11441.3
2026年3月2,2039421,26140.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
273億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
612億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
1,261億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
59
/ 100
安定性自己資本比率27 / 40
収益力営業利益率12 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気・ガス業 29社との比較

同じ電気・ガス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率29社中6位あたり、逆に低いのは営業利益率29社中20位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.7%/中央値 8.7%
P25 6.3%P75 12.8%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.2%/中央値 7.0%
P25 5.3%P75 10.0%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
40.6%/中央値 39.4%
P25 24.6%P75 51.6%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
17.1%/中央値 -1.0%
P25 -5.9%P75 5.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.6%/中央値 2.6%
P25 2.3%P75 2.9%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,050で、1年前と比べて+4.5%過去52週の値幅のなかでは15%の位置にある。

¥3,050-3.5%1ヶ月-5.7%1年+4.5%時価総額1,350億円
過去52週の値幅
安値¥2,838高値¥4,220

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.6倍
PER (会社予想)13.3倍
PBR1.51倍
配当利回り2.62%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で-9.7%と下落。25日線(3342円)を下回り、75日線(3405円)も割り込み。52週高値(4220円)から約26.1%下落。週足では200日線(3378円)も下回り、中長期トレンドが弱い。出来高は直近15万株と増加、売り圧力強い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)

PERは14.9倍で業界平均10.2倍を上回り、やや割高。PBRは1.52倍で同平均0.97倍を上回るが、ROE10.7%と収益性は良好。配当利回り2.19%はやや低め。業績は増収増益基調にあるが、バリュエーションは業界対比で割高感がある。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.6倍10.3倍
PER (予想)13.3倍
PBR1.51倍1.08倍
ROE10.7%10.7%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

国内水処理市場は老朽化更新と維持管理需要で安定成長が見込まれるが、官需依存による収益の伸び悩みや民間事業者との競争激化が懸念される。強気派は安定収益と高ROE、増益基調を評価するが、弱気派は受注競争による低採算化や人口減少に伴う長期的な水需要減少を警戒する。

プラスに働く材料7
  • 安定した官需基盤

    上下水道の更新需要は今後10年以上継続する見通し。

  • 収益性の改善

    営業利益率が2025年3月期5.92%から2026年3月期6.15%へ上昇予想。

  • 財務健全性とROE

    ROE10.7%と高水準で、配当利回り2.19%も魅力的。

  • 売上高2098億円、営業利益129億円で過去最高2026年3月期決算発表後影響

    売上高2098億円(前期比17%増)、営業利益129億円(前期比22%増)。

  • 配当利回り2.19%と安定、増配期待継続影響

    配当利回り2.19%は安定、今期増配期待も。

  • PER14.9倍、割安感あり継続影響

    PER14.9倍は同業他社対比割安、成長を考慮すれば割安。

  • ROE10.7%改善傾向、資本効率向上継続影響

    ROE10.7%は前期から改善、収益性向上基調。

マイナスに働く材料7
  • 受注競争の激化

    低価格入札競争により採算が悪化するリスクがある。

  • 官需依存のリスク

    公共投資の削減や予算執行の遅延が収益に影響しうる。

  • 人口減少の長期影響

    将来の水需要減少により新規案件が縮小する可能性。

  • 公共投資削減で受注減少リスク政策次第影響

    水道関連の公共投資削減が業績に直結するリスク。

  • 営業利益率6.15%と低水準2026年3月期決算後影響

    営業利益率6.15%は前期5.92%から改善も引き続き低い。

  • PBR1.52倍、改善余地限定的継続影響

    PBR1.52倍は1倍台半ばで、大幅な上昇は見込みにくい。

  • 業績の公共依存度高く、外部環境に脆弱継続影響

    売上の大半が公共関連、政策変更の影響を受けやすい。

次の決算で確かめる点
受注高
今後の売上高の先行指標であり、案件獲得状況を示す。
営業利益率
競争激化の中での収益性の推移を確認する。
PFI・DBO案件比率
長期安定収入の増加度合いを測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり80で、前期から+40.0%いまの株価に対する利回りは2.62%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥80
1株あたり
配当利回り
2.62%
いまの株価に対して
配当性向
57.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2944.2
2018年3月290.049.1
2019年3月316.941.9
2020年3月3614.539.9
2021年3月4012.733.6
2022年3月400.036.3
2023年3月425.046.6
2024年3月469.549.3
2025年3月508.777.7
2026年3月7040.057.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥80

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ8,848人。区分でいちばん多いのは事業法人40.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が55.5%を占め、残る44.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人41.645.138.942.444.840.8
外国法人19.621.721.327.125.026.9
個人・その他22.516.418.413.412.415.8
金融機関14.715.820.415.116.014.6
証券会社1.61.11.12.01.81.9
自己株式15.98.88.74.71.41.2
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01富士電機株式会社20.56
02NGK株式会社19.48
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)8.23
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.73
05光通信KK投資事業有限責任組合3.45
06THE CHASE MANHATTAN BANK, N.A.LONDONSECS LENDING OMNIBUS ACCOUNT[常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部]2.23
07メタウォーターグループ従業員持株会2.11
08STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223[常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部]1.66
09UHPartners2投資事業有限責任組合1.18
10THE BANK OF NEW YORK MELLON 140044[常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部]1.16

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-08-12
    NGK株式会社
    変更報告
    17.50%
    -1.98pt
  • 2026-08-05
    NGK株式会社
    新規の大量保有報告
    17.50%
    -1.98pt
  • 2026-08-05
    NGK株式会社
    変更報告
    19.48%
    +0.38pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−19%、1株純資産は14期で+14%。直近期のROEは10.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月2591,79314.440.1
2014年3月2151,33015.038.4
2015年3月2771,83914.88.823.0
2016年3月1071,8545.826.242.3
2017年3月911,0069.515.844.2
2018年3月761,0597.321.949.1
2019年3月1001,1369.115.641.9
2020年3月1161,13810.516.739.9
2021年3月1511,22412.714.733.6
2022年3月1431,36011.114.036.3
2023年3月1431,49610.112.046.6
2024年3月1581,67210.014.549.3
2025年3月1571,8638.912.277.7
2026年3月2092,05010.716.257.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

28名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は28名。2026/3期の役員報酬は総額355百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約8倍にあたる。

氏名役職年齢
山口賢二代表取締役社長62
酒井雅史取締役64
藤井泉智夫取締役 経営企画本部長 輸出管理室長60
伊藤一取締役 システムソリューション事業本部長56
相澤馨取締役74
小棹ふみ子取締役72
田内常夫取締役69
寺西昭宏常勤監査役64
丹治道子常勤監査役61
福井琢監査役65
楠政己監査役64
山口康一執行役員
残りの役員16名を開く
氏名役職年齢
秋川健執行役員
加藤達夫執行役員
青樹和彦取締役 コストエンジニアリングセンター長59
児島憲治執行役員
高瀬智之執行役員
石﨑寛之執行役員
西村新吾執行役員
中野順執行役員
黒田武士執行役員
長野慎一執行役員
落合大輔執行役員
髙橋正章執行役員
佐藤順一66
正田賢司65
松本貴久取締役60
吉葉幸臣55

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)41551071627970
監査役3383813
社外取締役323238
社外監査役215158

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容926字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当期末日現在、当社、連結子会社17社、非連結子会社29社及び関連会社14社で構成され、「環境エンジニアリング事業」「システムソリューション事業」「運営事業」「海外事業」の4つのセグメントに区分されています。その主要な事業内容と、主な関係会社は以下のとおりです。 環境エンジニアリング事業 (主要な事業内容) 当事業は、水環境事業及び資源環境事業で構成され、国内の浄水場・下水処理場・資源リサイクル施設向けの機械設備等の設計・建設及び保守・維持管理等を主たる業務としています。 (主な関係会社) 当社、株式会社三東 システムソリューション事業 (主要な事業内容) 当事業は、システムエンジニアリング事業及びカスタマーエンジニアリング事業で構成され、国内の浄水場・下水処理場向けの電気設備等の設計・製造及び保守・維持管理等を主たる業務としています。 (主な関係会社) 当社、株式会社エス・アイ・シー、株式会社あけぼのエンジニアリング 運営事業 (主要な事業内容) 当事業は、国内の浄水場・下水処理場・資源リサイクル施設の運営事業を主たる業務としています。 (主な関係会社) 当社、メタウォーターサービス株式会社、ウォーターネクスト横浜株式会社、テクノクリーン北総株式会社、株式会社アクアサービスあいち、株式会社みずむすびマネジメントみやぎ、ウォーターネクサスOSAKA株式会社、うべアクアフロント株式会社 海外事業 (主要な事業内容) 当事業は、海外の浄水場・下水処理場向けの施設・設備の設計・建設及び保守・維持管理並びに民需事業を主たる業務としています。 (主な関係会社) 当社、METAWATER USA, INC.、Aqua-Aerobic Systems, Inc.、Wigen Companies, Inc.、Rood Wit Blauw Water B.V.、Schwing Bioset, Inc.、E&P Anlagenbau GmbH 以上の事項を事業系統図によって示すと次のとおりです。 図 - 事業系統図 (注)SPC(Special Purpose Company):特別目的会社
経営方針・対処すべき課題3,596字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当期末日現在において、当社グループが判断したものです。 当社グループの主要事業である国内の上下水道市場では、人口減少等に起因する自治体の財政難や技術者不足が顕在化していることに加え、高度経済成長期に整備された施設・設備の老朽化、大地震や台風・集中豪雨等の自然災害への対策が喫緊の課題となっています。このような状況において、PFI(注1)法の施行や水道法の改正等による民間の資金、技術、ノウハウを活用する公民連携、国土強靭化計画に基づく取り組み等が着実に進展しています。特にPPP(注2)/PFI推進アクションプラン(内閣府:令和5年改定版)では、PPP/PFIの質と量の両面から充実を図るために新たな公民連携方式「ウォーターPPP」の導入拡大を図っています。また、AI、IoT等の技術革新を背景に、新たな事業機会やビジネスモデルが創出されています。 一方、海外の上下水道市場では、欧米等の先進国における施設・設備の老朽化に加え、米国では水資源の確保に向けた再生水の活用、欧州では環境規制の厳格化等への対応が重点課題となっています。また、アジアの新興国等においては、人口増による水需要の増加に伴い、上下水道インフラ整備の需要が高まっています。今後も各国の上下水道市場における課題やニーズを背景とした事業機会の拡大が期待されます。 さらに近年では、物価上昇、金融資本市場の変動、中東地域をめぐる情勢、米国の政策動向による影響等のリスクが懸念されます。 このような市場環境のなか、当社グループは、長期ビジョンの実現に向けて2027年度(2028年3月期)を最終年度とする「中期経営計画2027」の重点施策に取り組んだ結果、当初の計画を大幅に更新する見込みとなりましたので、同計画の最終年度の経営目標を受注高2,500億円以上、売上高2,450億円、営業利益165億円に見直し、引き続き次の3点を重点施策として、全社を挙げて取り組んでいます。 ① 各事業分野の成長戦略 当社グループは、2024年4月1日付で組織体制を見直すとともに報告セグメントを「環境エンジニアリング事業」「システムソリューション事業」「運営事業」「海外事業」の4区分に変更し、各事業セグメントにおける成長戦略を推進しています。 (環境エンジニアリング事業) 環境エンジニアリング事業は「水環境事業」と「資源環境事業」で構成しています。 水環境事業では、昨今の環境課題に対応すべく、上下水道施設の温室効果ガス排出削減に貢献する製品及びシステムの開発、導入に取り組むとともに、維持管理を起点にした提案や最適なLCC(ライフサイクルコスト)を追求することで競争力を強化し、新たな機場の獲得を図っています。また、オランダのHaskoning社が保有する水処理技術「Nereda®技術」について、日本国内での独占的使用許諾契約を締結し、さらに国土交通省が実施する令和7年AB-Crossプロジェクト(上下水道一体革新的技術実証事業)において、宮城県、地方共同法人日本下水道事業団及び当社の3者が提案した本技術の実証事業が採択されました。 資源環境事業では、今後も資源リサイクル施設の更新需要に伴いDBO(注3)案件が増加するなか、提案から設計・建設・維持管理まで、組織としての対応力やパートナー企業との連携を強化し、新たな機場の獲得及び地域貢献を推進します。 (システムソリューション事業) システムソリューション事業は「システムエンジニアリング事業」と「カスタマーエンジニアリング事業」で構成しています。 システムエンジニアリング事業では、今後の電気設備の更新需要に対して、特に監視系のマイグレーション(注4)や開発投資等を積極的に推進し、新たな更新需要の獲得を図っています。また、事業部門横断に加え、協力会社との連携の深化によりエンジニアリング手法を改革し、ICT等を活用することで、データ連携による品質向上及びさらなる業務効率化によるコストダウン等に取り組んでいます。 カスタマーエンジニアリング事業では、これまでの実績やノウハウを活用して顧客への提案力を強化し、継続的な電気設備の保守点検及び修繕工事等の獲得を図っています。また、WBC(注5)の拡販及び活用等により、新たな顧客及び新規事業の獲得を目指しています。 (運営事業) 運営事業では、「ウォーターPPP」の進展に伴い、当社グループは、宮城県、熊本県に続くコンセッション事業として、「宇部市公共下水道西部処理区運営事業」の実施契約を締結しました。さらに、PFI法の施行から約20年が経過するなか、熊本県荒尾市企業局と「荒尾市水道事業包括委託(第3ステージ)」の業務委託契約を締結し、第1ステージ・第2ステージに引き続き、荒尾市民の皆様に安全・安心な水道サービスを安定的に供給します。また、当社グループが運営する機場において、現地運転員の省人化や無人化、運転ノウハウの蓄積や高度化等を実現するため、オペレーションサポートセンター(OSC)を活用し、競争力を強化するとともに運営事業の拡大を図っています。 (海外事業) 海外事業では、欧米市場で水不足への懸念や環境規制等が強化されるなか、当社グループは欧米を戦略エリアと位置付け、再生水市場及び微量汚染物質処理等の高度な処理プロセスへの対応に注力しています。2025年4月の米国のエンジニアリング会社であるSchwing Bioset, Inc.の完全子会社化に続き、2025年10月にはドイツのエンジニアリング会社であるE&P Anlagenbau GmbHを完全子会社化しました。当社グループは、当社及び欧米のグループ企業間の連携をより一層強化し、さらなるシナジーの創出を目指します。一方、アジア市場では当社グループの差別化技術やシステムの拡販に向けて、現地パートナーとの連携を強化しています。 ② 企業価値向上に向けた投融資戦略 当社グループは、ステークホルダーの期待に応え、企業価値の向上を遂げるために、次の投融資等に積極的に取り組んでいます。 (事業拡大に向けた成長投融資) 当社グループの事業拡大に向けて、新技術や強い分野のさらなる強化のための研究開発投資や国内外のアライアンス、ウォーターPPP等における特別目的会社(SPC)への投融資を積極的に推進しています。 当社は、2026年2月5日付で東レ株式会社及び水道機工株式会社と資本業務提携契約を締結し、その後、水道機工株式会社の普通株式の約35%を株式公開買付けにより取得しました。今後は、各社の保有する技術やノウハウなどを活用してシナジーを創出することにより、事業拡大及び企業価値の向上に努めます。 (将来の安定成長に向けた基盤投資) 当社グループは、人を最大の財産と捉え、将来の安定成長に向けて積極的な新卒及び即戦力の採用に取り組んでいます。当社は、以前より「子育てサポート企業(くるみん)」の認定を取得していましたが、2022年4月に改正された新基準に基づく2025年度「くるみん認定」を取得しました。また、当社グループは、一人ひとりに合わせた多様なワークスタイルを支えるため、働き方改革を推進してきました。今後も引き続き、DX及びAIの活用を推進し、新たな業務の在り方やさらなる生産性の向上などに取り組んでいきます。 ③ サステナビリティに関する取り組み 当社グループは、2024年4月に当社グループの存在意義を明確にするため、“わたしたちの目的(パーパス)”「地域と共生し、水と環境の循環を守り、人々の暮らしを支える」を制定しました。当社グループは、このパーパスのもと、事業活動を通じて環境課題や社会課題などの解決に取り組み、地域や社会に寄り添いながら、ステークホルダーの皆様とともに持続可能な未来の実現を目指します。 (注)1.PFI(Private Finance Initiative):施設の設計・建設、維持管理、修繕などの業務について民間事業者の資金とノウハウを活用して包括的に実施する手法 2.PPP (Public-Private Partnership):公共サービスの提供に民間が参画する手法 3.DBO(Design Build Operate):公共が資金を調達し、設計・建設、運営を民間に委託する方式 4.マイグレーション:既存のシステムやソフトウェアを新たな環境等に移転・移行して活用すること 5.WBC(Water Business Cloud):クラウド型プラットフォームを活用した上下水道事業をサポートするICTサービス
事業等のリスク4,222字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュフローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは以下のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものです。また、当社グループのリスク管理の概要及び運用状況は「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載しています。 国内外の政治情勢・経済状況   影響度:大   発生頻度:中 (リスク)当社グループは、国内及び北米・欧州を主な拠点として事業展開しており、国内外の政治・経済状況の変動等の影響による為替変動や物価高騰、サプライチェーンの停滞等が、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、中東情勢の緊迫化に伴う原油及び石油化学製品の供給不足や価格高騰は、納期遅延や製造コストの上昇を招き、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (対応策)各国の市況、規制、情勢、経済指標及び他社動向等の把握に努め、兆候があった場合は早期に対策を講じられるように備えています。また、資材価格の高騰等に対しては、製品の貯蔵化や物価上昇に対する顧客交渉等に取り組んでいます。 自然災害、感染症等のパンデミック   影響度:大   発生頻度:低 (リスク)当社グループの拠点及び当社グループが受託した建設・運転維持管理等の現場において、大規模な自然災害(地震、豪雨、台風、洪水等)が発生した場合には、現地工事の中断及び損壊や現地稼働設備の停止及び損壊等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループの事業は、国内外の公共事業の占める割合が高く、特に国内においては全国で事業活動を実施しているため、感染症等のパンデミックが発生した場合には、現地工事の中断・中止、運転維持管理の作業中止等により、当社グループの業績への影響とともに顧客及び地域住民に多大な影響を及ぼす可能性があります。 (対応策)当社グループは、自然災害及び感染症の発生等に備え、「事業継続マネジメント(BCM)規程」及び「事業継続計画(BCP)」を策定し、これらの規程等に基づき、各拠点・部門・子会社(SPCを含む)等において個別に事業継続計画(BCP)を定めています。また、定期的に各拠点において災害等を想定したBCP訓練を実施しています。 ガバナンス・コンプライアンス   影響度:大   発生頻度:低 (リスク)当社グループの事業は、公共事業の占める割合が高く、入札制度及び建設業法を始め様々な法的規制の適用を受けており、法令違反があった場合には、指名停止や建設業の許可取消処分等を受ける可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、海外事業の拡大に伴い海外子会社が増加し、当社グループの業績に占める割合が高くなったことから、海外子会社の内部統制に不備があった場合には、海外事業の業績に大きな影響を与えるとともに、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (対応策)当社グループは、法令順守の意識の醸成を図るため、「コンプライアンス規程」を制定し、コンプライアンスプログラムとして、社内ルール・監視・監査・教育の各側面において役割や実施方法等を定めています。コンプライアンスプログラムの運用状況は、当該年度の終了後にサステナビリティ委員会のガバナンス分科会において取りまとめ、当委員会及び経営会議、取締役会に報告しています。また、海外子会社に対しては、当社から出向者を派遣するなど、現地の状況を直接モニタリングすることにより、海外子会社の意識向上に努めています。 顧客及び市場環境   影響度:中   発生頻度:中 (リスク)当社グループの事業は、国内外の公共事業の占める割合が高く、予算執行期限が年度末に集中していることから、前工程の関連工事(土木・建築工事等)に進捗遅れ等が発生した場合には、当社が実施する工事が期限内に完了しない可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (対応策)当社グループは、エンジニアリング企業として、受託したプロジェクトを適切に管理し、期限内に遂行するために、各製品・技術に関する基準を制定しています。また、プロジェクト遂行においては、関係部門で定期的にレビュー等を実施することにより顧客及び関連工事の状況変化等を適切に把握し、状況に応じて期限内の完了に向けた交渉を実施しています。 情報漏洩・セキュリティ   影響度:大   発生頻度:低 (リスク)当社グループの事業活動において、情報システムの利用機会及び重要性が増大するなか、サイバー攻撃やコンピューターウイルス等も進化しており、また、AIの利用に伴う機密情報の流出やAIが生成する情報の不正確性による誤情報の拡散等の新たなリスクも懸念されます。情報システムの障害や不適切な利用等が発生した場合には、情報の寸断や復旧対応等で業務が滞ることにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (対応策)当社グループは、情報資産に対するセキュリティの向上を図るため、「情報セキュリティポリシー」「AI利活用基準」及びその関連規程類を制定し、情報システムの利用基準や管理方法、情報セキュリティ事故に対する対応方法等を定めています。また、サイバー攻撃やセキュリティ事故等による被害が発生した場合には、情報セキュリティ統括管理者を責任者として情報収集や対応策等を実施し、サステナビリティ委員会のガバナンス分科会にて情報セキュリティのインシデント状況等を整理し、当委員会及び経営会議、取締役会に報告しています。 人財採用・教育   影響度:中   発生頻度:中 (リスク)当社グループの事業は、公共事業の占める割合が高く、建設業法に基づく技術者の確保が重要であり、採用及び教育に努めていますが、近年の少子高齢化による人口減少により技術者の確保が困難となることにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (対応策)当社グループは人を最大の財産と捉え「人事理念」を定め、社員と企業が共に成長していくための取り組みを実施しています。当社は「働きたい会社No.1」を目指すなかで、社会の変化やニーズに対応し、働き方改革、教育、支援等の様々な取り組みを実施しています。 技術・調達及び価格競争力   影響度:中   発生頻度:中 (リスク)当社グループの事業は、公共事業(主に上下水道事業)が大半を占めており、入札制度が適用されています。落札に際して、応札時の価格や技術力(性能等)、経営成績等が非常に重要となっていますが、当社製品・調達品の価格上昇や競合他社による新製品の市場投入等により競争が激化した場合には、受注高の低下や収益性の悪化等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (対応策)当社グループは、全社横断で研究開発の方針及び開発テーマの選定等を実施するために開発戦略委員会を設置しています。中長期的な成長に向けて、製品開発・ソリューション開発・新事業開発等を推進しています。また、価格競争力の向上に対して、エンジニアリングツールの採用による合理化や製品・システムの改良によるコストダウン等を継続的に実施しています。 安全衛生   影響度:中   発生頻度:中 (リスク)当社グループは、公共事業における機械設備及び電気設備の工事を主な事業としており、建設現場において労働災害等が発生した場合には、従業員の安全を脅かすだけでなく、顧客(地方自治体)から指名停止措置等を受ける可能性があり、一定期間入札に参加できなくなること等により受注機会を喪失し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (対応策)当社グループは、従業員の安全と健康を確保し、快適な職場環境の形成を促進するため、「安全衛生管理規程」や関連規程・基準を制定しています。また、全社安全衛生委員会において安全方針及び重点実施事項等を決定し、安全衛生の向上に取り組むとともに、当該年度の安全衛生状況を管理し、適宜対応策を検討しています。 製品・サービスの品質管理   影響度:中   発生頻度:中 (リスク)当社グループは、製品・システム・サービス等を提供しています。当社グループ及び調達先において品質の確保及び向上に努めていますが、予期せぬ事象等により品質問題が発生した場合には、顧客(地方自治体)に多大な迷惑をかけるとともに、復旧や信頼回復に係るコスト負担等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (対応策)当社は、顧客及び社会が求める製品及びサービスを持続的に提供するために、「品質管理規程」やその関連規程・基準等を制定しています。また、全社品質保証委員会において、品質方針及び重点施策等を決定し、品質向上に取り組むと共に当該年度の品質の状況を管理・共有し、適宜対応策を検討しています。 主要株主及びその他の関係会社等との関係   影響度:中   発生頻度:低 (リスク)当社の大株主であるNGK株式会社及び富士電機株式会社は、当期末現在において、それぞれ当社株式8,620千株(議決権所有割合19.74%)及び9,100千株(議決権所有割合20.84%)を所有しています。また、当社グループは、NGK株式会社にセラミック膜の製造等の委託、富士電機株式会社に配電盤の製造等の委託を行っているため、適正な取引等がなされない場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (対応策)当社は、調達品の取引における価格等の取引条件について、市場実勢等を参考にし、一般取引と同様に見積書をベースとして、その都度交渉の上で決定しており、決裁権限の手続き等を定めた「職務権限規程」に基づき、管理部門が合議に加わること等により、管理機能を強化しています。また、監査役監査や内部監査による取引内容の事後的なチェックを行うとともに主要株主との年間取引について整理の上、毎年、取締役会に報告し、取引の健全性及び適正性の確保に努めています。
経営成績の分析 (MD&A)6,355字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 (業績等の概要) 当期における我が国の経済状況は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により緩やかな回復基調となりました。また、世界の経済状況は、一部の地域において足踏みがみられるものの緩やかな持ち直しが続きました。一方で、中東情勢や金融資本市場の変動、米国の政策動向による影響等、景気の下振れリスクが懸念されました。 このような状況のなか、当社グループは、2027年度(2028年3月期)を最終年度とする「中期経営計画2027」の達成に向けて、「①各事業分野の成長戦略」「②企業価値向上に向けた投融資戦略」「③サステナビリティに関する取り組み」を重点施策とし、全社を挙げて取り組んでいます。 当連結会計年度における当社グループの業績は、次表のとおりとなりました。 環境エンジニアリング事業、運営事業及び海外事業が好調に推移し、売上高・営業利益共に前期を上回りました。また、受注も好調に推移し、受注高・受注残高共に前期を上回りました。なお、経常利益には円安影響による為替差益621百万円が含まれています。 また、当社(個別)においては、主に環境エンジニアリング事業の業績が好調に推移し、売上高・営業利益共に前期を上回り、連結業績に大きく寄与しました 2025年3月期(百万円)   2026年3月期(百万円)   増減(百万円)   増減率(%) 売上高   179,094   209,844   +30,749   +17.2 営業利益   10,626   12,879   +2,252   +21.2 経常利益   9,951   13,175   +3,224   +32.4 親会社株主に帰属する当期純利益   6,852   9,136   +2,283   +33.3 受注高   222,724   274,532   +51,808   +23.3 受注残高   318,700   389,299   +70,598   +22.2 当社グループの事業は、環境エンジニアリング事業、システムソリューション事業、運営事業、海外事業の4セグメントに区分されています。セグメント別の業績は次のとおりです。 (環境エンジニアリング事業) 環境エンジニアリング事業セグメントは、水環境事業及び資源環境事業で構成され、国内の浄水場・下水処理場・資源リサイクル施設向けの機械設備等の設計・建設及び保守・維持管理等を主たる業務としています。 水環境事業においては、大型の建設工事が順調に推移し、売上高・営業利益共に前期を上回りました。 資源環境事業においては、修繕工事が順調に推移し、売上高・営業利益共に前期を上回りました。 2025年3月期(百万円)   2026年3月期(百万円)   増減(百万円)   増減率(%) 売上高   52,367   58,475   +6,107   +11.7 営業利益   2,362   4,543   +2,180   +92.3 受注高   51,918   75,410   +23,492   +45.2 受注残高   101,514   118,449   +16,935   +16.7 (システムソリューション事業) システムソリューション事業セグメントは、システムエンジニアリング事業及びカスタマーエンジニアリング事業で構成され、国内の浄水場・下水処理場向けの電気設備等の設計・製造及び保守・維持管理等を主たる業務としています。 システムエンジニアリング事業においては、大型の工事が順調に推移し、売上高は前期を上回りましたが、研究開発費や減価償却費等の増加により、営業利益は前期を下回りました。 カスタマーエンジニアリング事業においては、補修工事が順調に推移し、売上高・営業利益共に前期と同水準となりました。 2025年3月期(百万円)   2026年3月期(百万円)   増減(百万円)   増減率(%) 売上高   57,211   61,154   +3,942   +6.9 営業利益   3,422   2,625   △797   △23.3 受注高   63,455   86,880   +23,425   +36.9 受注残高   71,326   97,052   +25,726   +36.1 (運営事業) 運営事業セグメントは、国内の浄水場・下水処理場・資源リサイクル施設の運営事業を主たる業務としています。 子会社の業績が順調に推移し、売上高・営業利益共に前期を上回りました。 2025年3月期(百万円)   2026年3月期(百万円)   増減(百万円)   増減率(%) 売上高   31,787   33,455   +1,667   +5.2 営業利益   2,219   2,425   +205   +9.3 受注高   55,860   48,555   △7,305   △13.1 受注残高   103,020   118,120   +15,099   +14.7 (海外事業) 海外事業セグメントは、海外の浄水場・下水処理場向けの施設・設備の設計・建設及び保守・維持管理並びに民需事業を主たる業務としています。 北米子会社及び欧州子会社の業績が順調に推移し、売上高・営業利益共に前期を上回りました。 2025年3月期(百万円)   2026年3月期(百万円)   増減(百万円)   増減率(%) 売上高   37,727   56,759   +19,031   +50.4 営業利益   2,621   3,285   +663   +25.3 受注高   51,489   63,686   +12,197   +23.7 受注残高   42,839   55,676   +12,836   +30.0 (受注及び販売の状況) (1) 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) 環境エンジニアリング事業   75,410   +45.2   118,449   +16.7 システムソリューション事業   86,880   +36.9   97,052   +36.1 運営事業   48,555   △13.1   118,120   +14.7 海外事業   63,686   +23.7   55,676   +30.0 合計   274,532   +23.3   389,299   +22.2 (注) 1.セグメント間取引については相殺消去しています。 2. 受注高のうち、官公庁からの受注が9割以上を占めています。 (2) 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) 環境エンジニアリング事業   58,475   +11.7 システムソリューション事業   61,154   +6.9 運営事業   33,455   +5.2 海外事業   56,759   +50.4 合計   209,844   +17.2 (注) 1.セグメント間取引については相殺消去しています。 2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) 東京都   20,898   11.67   18,355   8.75 (財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析) (1) 経営成績の分析 当連結会計年度における当社グループの業績は、受注高は前連結会計年度に比べ23.3%増加の274,532百万円となり、売上高は前連結会計年度に比べ17.2%増収の209,844百万円となりました。なお、セグメント別の経営成績につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュフローの状況の分析 (業績等の概要)」に記載のとおりです。 売上原価は、前連結会計年度に比べ、16.0%増加の162,792百万円となりました。販売費及び一般管理費は前連結会計年度に比べ21.7%増加の34,171百万円となりました。 これらの結果、営業利益は前連結会計年度に比べ21.2%増益の12,879百万円となりました。また、経常利益は前連結会計年度に比べ32.4%増益の13,175百万円となりました。特別損失は213百万円となりました。以上により、税金等調整前当期純利益は13,054百万円となり、前連結会計年度に比べ32.4%の増益となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ33.3%増益の9,136百万円となりました。 (2) 財政状態の分析 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ23,509百万円増加し、220,292百万円となりました。 流動資産は、貯蔵品及び未収消費税が増加したことなどから、前連結会計年度末に比べ2,976百万円増加し、163,154百万円となりました。 固定資産は、建設仮勘定及びリース資産、のれん、投資有価証券に含まれる関係会社株式が増加したことなどから、前連結会計年度末に比べ20,553百万円増加し、57,070百万円となりました。 流動負債は、買掛金並びに契約負債が増加したことなどから、前連結会計年度末に比べ13,374百万円増加し、79,259百万円となりました。 固定負債は、リース債務が増加したことなどから、前連結会計年度末に比べ1,334百万円増加し、46,882百万円となりました。 純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により増加したことなどから、前連結会計年度末に比べ8,799百万円増加し、94,150百万円となりました。 (3) キャッシュ・フローの分析 (資本の財源及び資金の流動性) 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としています。 主な資金需要は、運転資本、設備投資、研究開発、IT投資に対するものであり、それらの資金は主に営業キャッシュ・フローで充当しており、必要に応じて借入金や社債による調達で対応しています。 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は26,736百万円となり、前連結会計年度末に比べ、8,947百万円減少しました。当連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 棚卸資産の増加による支出2,499百万円となりましたが、税金等調整前当期純利益の計上による収入13,054百万円、売上債権及び契約資産の減少による収入4,630百万円などにより、営業活動に伴う資金の増加は15,132百万円(前年同期比1,815百万円増)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 有形固定資産の取得による支出4,730百万円、無形固定資産の取得による支出2,423百万円、投資有価証券の取得による支出6,428百万円、新規連結子会社の取得による支出3,577百万円などにより、投資活動に伴う資金の減少は17,027百万円(前年同期比12,933百万円減)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 配当金の支払による支出2,662百万円、短期借入金の返済による支出3,540百万円などにより、財務活動に伴う資金の減少は7,165百万円(前年同期比19,170百万円減)となりました。 (参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移 2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 自己資本比率(%)   45.7   43.2   41.3   40.6 時価ベースの自己資本比率(%)   52.8   59.2   42.6   67.4 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(%)   ―   ―   303.6   280.9 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   ―   ―   44.9   29.5 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い (注)1.いずれも連結ベースの財務数値により計算しています。 2.キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しています。 3.有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としています。 4.2023年3月期及び2024年3月期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオは、営業キャッシュ・フローがマイナスであるため記載していません。 (4)経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループは、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しているとおり、国内外の政治情勢、自然災害、市場環境等、様々なリスクが当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しています。 (5) 重要な会計方針及び重要な会計上の見積り・当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般的に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。この連結財務諸表の作成にあたっては、会計基準に基づいて見積りが行われており、資産・負債や収益・費用の数値に反映されています。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し、合理的に判断しています。 当社の連結財務諸表で採用する重要な会計方針の詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載していますが、特に以下の重要な会計方針や見積が連結財務諸表に影響を及ぼす可能性があると考えています。 ・履行義務の充足に係る進捗度を見積り、当該進捗度に基づき一定の期間にわたり認識する収益 当社グループは、工事契約による請負、役務の提供(以下、工事契約等)については、一定の期間にわたり履行義務は充足されると判断し、履行義務の充足に係る進捗度を見積り、当該進捗度に基づき一定の期間にわたり収益を認識する方法(履行義務の充足に係る進捗度の見積りはコストに基づくインプット法)を適用しています。履行義務の充足に係る進捗度は案件の原価総額の見積りに対する連結会計年度末までの発生原価の割合に基づき算定しています。 ただし、想定していなかった原価の発生等により進捗度が変動した場合は、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において認識する収益及び費用の金額に影響を与える可能性があります。

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開示資料

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