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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.66-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

月島ホールディングス

TSUKISHIMA HOLDINGS CO., LTD.6332 · Prime · 機械

上下水道プラントと産業環境プラントの2本柱。水道・下水処理から化学・廃棄物処理まで幅広いインフラを支える。

概要

月島ホールディングスは、水処理・環境プラントエンジニアリングを中核とする機械メーカーである。上下水道向け浄水・汚泥処理設備で国内有数のシェアを有し、官公庁向け需要を基盤とする。1949年に東京証券取引所に上場し、持株会社体制の下で水環境事業と産業事業の2セグメントを展開する。2026年3月期の連結売上高は1,489億円、従業員数は3,367名。

水環境事業が中核、上下水道プラントと汚泥処理

水環境事業は、浄水場・下水処理場向けプラントの設計建設と、汚泥再生処理・バイオマス利活用設備を主力とする。PFI(民間資金活用)やDBO(設計・建設・運営一括)方式による官民連携事業、包括O&M業務、消化ガス発電事業など長期契約型の運営・維持管理サービスも手掛ける。2026年3月期の売上高は985億78百万円で全社の約66%を占め、主な顧客は自治体および水道事業体である。国内水インフラの老朽化更新需要を安定的に取り込み、受注高は936億円(同31.6%減)と大型案件の端境期で減少したが、設備更新需要は堅調である。

産業事業:化学プラントと二次電池製造設備

産業事業は、化学分野やライフサイエンス分野向けプラント・単体機器、二次電池製造関連設備、廃液・固形廃棄物処理、廃ガス・廃水処理などの環境関連設備を扱う。晶析装置、ろ過機、遠心分離機、乾燥機、ガスホルダ、酸回収装置、攪拌機などの単体機器も製造販売する。2026年3月期の売上高は497億46百万円(前期比8.0%増)で、営業利益は43億18百万円(同42.8%増)と好調。温室効果ガス削減に貢献するリチウムイオン二次電池材料製造設備の拡販や、環境対応技術の導入需要を捉えている。

グループ構成と海外展開

当社グループは持株会社である月島ホールディングスを中心に、子会社41社、関連会社15社で構成される。水環境事業では月島JFEアクアソリューション、月島ジェイテクノメンテサービスなど、産業事業では月島機械、月島環境エンジニアリング、プライミクス、ドイツのBOKELA有限会社などを傘下に持つ。海外拠点はタイ(テーエスケーエンジニアリング)、マレーシア、台湾に営業拠点を有する。中国の北京には2011年に設立した子会社があったが、2025年11月に清算した。国内では寒川ウォーターサービスなどPFI事業会社も複数抱える。

収益構造と中期経営計画

2026年3月期の連結業績は、受注高1,542億円(前期比15.4%減)、売上高1,489億円(同7.0%増、過去最高)、営業利益98億円(同10.4%増)、親会社株主帰属当期純利益169億円(同153.6%増)であった。純利益の大幅増は政策保有株式の売却や物流施設売却による特別利益を計上したため。中期経営計画(2023年4月~2027年3月)では、最終年度の2027年3月期に連結売上高1,520億円、営業利益110億円、親会社株主帰属当期純利益85億円を目標とする。売上高営業利益率は約7.4%(2026年3月期)である。

業界の中での役割は上下水道および産業排水・廃棄物処理プラントのエンジニアリング・建設・運営サービスプロバイダー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,490億円
営業利益
98億円
営業利益率
6.6%
純利益
169億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01水環境(上下水道・汚泥処理)主力

浄水場・下水処理場、汚泥再生処理・バイオマス利活用プラントの設計・建設を手掛ける。脱水機、乾燥機、焼却炉などの単体機器の設計・販売、PFI・DBOなどの官民連携事業、消化ガス発電事業、運転・維持管理・補修サービスも提供。

主要顧客自治体、水道事業体

主な製品・サービス3
浄水場・下水処理場向けプラント
上下水道処理施設の設計・建設。
汚泥再生処理・バイオマス利活用設備
汚泥の処理・エネルギー利用設備。
脱水機、乾燥機、焼却炉
汚泥処理用の単体機器。

02産業(化学プラント・環境設備)準主力

化学分野や二次電池製造関連設備、廃液・固形廃棄物処理、廃ガス・廃水処理などのプラント設計・建設・補修。晶析装置、ろ過機、遠心分離機、乾燥機、ガスホルダ、酸回収装置、攪拌機などの単体機器も製造販売。一般・産業廃棄物処理事業も行う。

主な製品・サービス3
化学プラント・二次電池製造設備
化学プロセス関連および二次電池製造ラインの設計・建設。
廃液・固形廃棄物処理設備
産業廃棄物処理のためのプラント。
晶析装置、ろ過機、遠心分離機、乾燥機、ガスホルダ、酸回収装置、攪拌機
化学プラントで使用される各種単体機器。

03その他(不動産・印刷)その他

事務所ビル・駐車場などの不動産管理・賃貸、大型図面・各種書類等の印刷・製本。

製品と技術

水環境向けプラントと単体機器

水環境事業の中核製品は、浄水場・下水処理場向けの処理プラント全体の設計・建設である。これに加え、汚泥処理用の単体機器として脱水機、乾燥機、焼却炉を製造販売する。特に過給式流動焼却システムは下水処理場向けの実績を持つ。また、PFI事業では寒川浄水場排水処理施設など長期運営案件を手掛け、包括O&M業務では設備の運転管理と補修を一括請負する。消化ガス発電事業では、下水処理場で発生するメタンガスを活用した売電も行う。

産業向け化学プラント機器

産業事業では、晶析装置、ろ過機、遠心分離機、乾燥機、ガスホルダ、酸回収装置、攪拌機など多種多様な単体機器を設計・製造する。これらは化学プラントやライフサイエンス分野(化粧品、食品、医薬)の製造ラインに組み込まれる。また、廃液燃焼システムや固形廃棄物焼却設備、廃ガス・廃水処理設備などの環境関連プラントも提供する。二次電池製造関連設備ではリチウムイオン二次電池の材料製造装置を手掛け、温室効果ガス削減に貢献する製品群として位置づけている。

官民連携事業とアフターサービス

当社グループは、設備の設計・建設だけでなく、PFI(Private Finance Initiative)やDBO(Design Build Operate)方式による長期運営事業を積極的に展開する。代表例として、神奈川県企業庁寒川浄水場排水処理施設のPFI事業があり、同施設の運営を寒川ウォーターサービス株式会社が担当する。また、下水処理場の消化ガスを活用した発電事業(FIT制度利用)も行う。包括O&M業務では、運転管理、薬品供給、補修工事までを一括して請け負い、安定したストック収益を生み出している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

水処理プラントで国内トップクラス

売上高約1,400億円の水処理エンジニアリング会社。同業の三浦工業はボイラなど異分野が多く、日本製鋼所は大型プラントが中心。水処理分野では国内で高いシェアを持ち、上下水道向けプラントに強み。売上高は増加傾向で、営業利益率6.4〜6.6%と安定した収益性を示す。

強み

  • 上下水道向けプラントで国内トップシェアを有し、ブランド力が強い。
  • 売上高が2024/3期1,242億円から2026/3期1,490億円へと堅調に拡大。
  • 営業利益率6%台を維持し、公共投資に支えられ景気変動の影響を受けにくい。
  • 老朽化した水処理施設の更新需要が安定的に存在し、長期収益源となる。

課題

  • 国内水処理市場は成熟しており、大幅な成長が見込みにくい。
  • 海外シェアは低く、グローバル企業との競争が課題。
  • 予算削減や政策変更により、案件獲得が影響を受けるリスクがある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

土木・海洋・専門工事の時価総額近傍。太字が月島ホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
11879新日本建設1,406億円8.8倍
25715古河機械金属1,378億円11.0倍
39551メタウォーター1,350億円14.6倍
49699ニシオホールディングス1,337億円11.3倍
51961三機工業1,281億円46.7倍
66332月島ホールディングス1,106億円6.7倍
75602栗本鐵工所1,105億円15.6倍
81939四電工1,086億円14.0倍
91871ピーエス・コンストラクション1,066億円11.3倍
105351品川リフラ969億円3.6倍
111976明星工業936億円14.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(土木・海洋・専門工事)に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

1905年創業から法人化、戦前の拡大

1905年8月、東京月島機械製作所として創業した。1917年5月に株式会社へ組織変更し、月島機械株式会社を設立。1937年12月には横浜市鶴見区にあった第二月島機械株式会社を合併し、生産体制を強化した。1949年5月に東京証券取引所に株式を上場し、同年10月には大阪出張所(現大阪支社)を開設。1961年10月には大阪証券取引所市場第二部にも上場(1966年11月に第一部指定)、同時に東京都中央区に研究所を開設した。

事業分離と子会社化によるグループ形成

1971年4月、公害防止関係装置の運転管理部門を分離し、子会社月島メンテナンス株式会社を設立。1974年3月には建設業許可を取得し、建設工事を本格化。1979年4月、工事部門を分離して月島プラント工事株式会社を、選別機・摩砕機等の設計製造販売部門を分離して月島マシンセールス株式会社を設立。1985年12月に鶴見工場を閉鎖し生産集約。2000年11月には月島メンテナンスと月島プラント工事が合併し月島テクノメンテサービス株式会社となった。

海外拠点設立と焼却関連強化のM&A

1991年2月にマレーシアにツキシマエンジニアリングマレーシアを設立。1993年4月にはタイにテーエスケーエンジニアリング(タイランド)、1994年11月には台湾にテーエスケーエンジニアリングタイワンを設立。1998年12月には廃棄物処理業進出のため鹿沼環境美化センターの株式を取得。2005年3月には焼却関連分野強化のため日鉄化工機(現月島環境エンジニアリング)の発行済株式の74.6%を取得し連結子会社化。2008年12月には非連結子会社の月島不動産を吸収合併した。

2010年代の事業再編と近年の動き

2011年3月に中国に月島環保機械(北京)有限公司を設立(2025年11月清算)。2012年7月には月島テクノマシナリーを吸収合併し、産業機械事業を月島テクノソリューション(現月島マシンセールス)に承継。2013年12月に本社を現在地(東京都中央区晴海)に移転。2014年10月に大同ケミカルエンジニアリングの全株式を取得、同年12月にはドイツのBOKELA有限会社の株式83.3%を取得し連結子会社化した。2023年10月にはJFEエンジニアリングとの国内水エンジニアリング事業統合を実施している。

年表31件を開く

1900年代

  • 1905年8月創業東京月島機械製作所として創業

1910年代

  • 1917年5月創業株式会社に組織変更して、月島機械株式会社を設立

1930年代

  • 1937年12月M&A横浜市鶴見区所在の第二月島機械株式会社(旧鶴見工場)を合併

1940年代

  • 1949年5月上場当社株式を東京証券取引所に上場(1961年10月市場第一部銘柄に指定)
  • 1949年10月大阪出張所(現 大阪支社)を開設

1960年代

  • 1961年10月上場当社株式を大阪証券取引所市場第二部に上場(1966年11月市場第一部銘柄に指定)
  • 1961年10月東京都中央区に研究所を開設

1970年代

  • 1971年4月公害防止関係装置の運転管理部門を分離独立し、子会社月島メンテナンス株式会社を設立
  • 1974年3月建設業法の改正に伴い、建設大臣許可(特―48)第3484号の許可取得
  • 1976年1月市川工場を開設
  • 1979年4月工事部門を分離独立し、子会社月島プラント工事株式会社を設立
  • 1979年4月創業選別機、摩砕機、金属加工機械・器具の設計、製造、販売部門を分離独立し、(旧)月島マシンセールス株式会社を設立

1980年代

  • 1985年12月生産体制の集約化のため鶴見工場を閉鎖

1990年代

  • 1990年11月千葉県市川市に研究所を新設し移転
  • 1991年2月創業マレーシアに営業拠点として、ツキシマエンジニアリングマレーシアSDN.BHD.を設立
  • 1993年4月タイに営業拠点として、テーエスケーエンジニアリング(タイランド)CO.,LTD.を設立(現 連結子会社)
  • 1994年11月創業台湾に営業拠点として、テーエスケーエンジニアリングタイワンCO.,LTD.を設立
  • 1998年12月廃棄物処理業に進出のため、株式会社鹿沼環境美化センター(現 サンエコサーマル株式会社)の発行済株式総数の20%を取得(現 連結子会社)

2000年代

  • 2000年10月千葉県市川市に環境プロセス開発センターを開設
  • 2000年11月M&A月島メンテナンス株式会社と月島プラント工事株式会社が合併し、月島テクノメンテサービス株式会社となる。
  • 2001年12月製造部門を分離独立し、子会社月島テクノマシナリー株式会社を設立
  • 2005年3月焼却関連分野強化のため、日鉄化工機株式会社(現 月島環境エンジニアリング株式会社)の発行済株式総数の74.6%を取得(現 連結子会社)
  • 2005年8月M&A機器サービス事業の充実・強化のため、月島テクノマシナリー株式会社と(旧)月島マシンセールス株式会社が月島テクノマシナリー株式会社を存続会社として合併
  • 2006年4月当社、月島テクノメンテサービス株式会社他が出資して設立した寒川ウォーターサービス株式会社(現 連結子会社)について、「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律」(PFI法)に基づいて実施する神奈川県企業庁寒川浄水場排水処理施設特定事業の施設整備が終了したことから、運営を開始
  • 2008年12月M&A当社が非連結子会社である月島不動産株式会社を吸収合併

2010年代

  • 2011年3月創業中国に営業拠点として、月島環保機械(北京)有限公司(月島機械(北京)有限公司へ商号変更、2025年11月清算)を設立
  • 2012年7月M&A当社の連結子会社である月島テクノソリューション株式会社が月島テクノマシナリー株式会社の事業の一部である産業機械事業を会社分割により承継し、月島マシンセールス株式会社に商号変更 当社が連結子会社である月島テクノマシナリー株式会社を吸収合併
  • 2013年7月M&A東京証券取引所と大阪証券取引所の市場統合に伴い、大阪証券取引所市場第一部は、東京証券取引所市場第一部に統合
  • 2013年12月現在地に本社移転 環境プロセス開発センターを閉鎖
  • 2014年10月大同ケミカルエンジニアリング株式会社の全株式を取得
  • 2014年12月BOKELA有限会社の発行済株式総数の83.3%を取得(現 連結子会社)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2027年3月期まで1,520億円
  • 連結営業利益2027年3月期まで110億円
  • 親会社株主に帰属する当期純利益2027年3月期まで85億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    サステナビリティ経営の推進

    パーパス「環境技術で世界に貢献し未来を創る」のもと、温室効果ガス削減に貢献する事業の売上高比率・研究開発費比率向上に取り組む。下水汚泥のエネルギー活用やリチウムイオン二次電池材料製造設備の拡販を推進。

  2. 02

    事業領域の拡充とグループ収益力の強化

    水環境事業ではJFEエンジニアリングとの統合効果を活用し、創エネルギー事業やPFI・DBO事業の強化。産業事業ではリチウムイオン電池向け微粒子製造技術、アンモニア関連技術の開発を推進し、温室効果ガス削減に貢献する重点領域へシフト。

  3. 03

    資本効率の向上と株主還元の拡充

    ROE・ROICを経営指標とし、営業キャッシュフローや政策保有株式売却資金を戦略投資と株主還元に配分。自己株式取得・消却も機動的に実施。2027年3月期に営業利益110億円を目標。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で3,367人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は853万円で、9期前と比べて+19.6%平均年齢は45.3歳、平均勤続年数は14.4年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月2,356
2018年3月2,523
2019年3月71344.715.52,537
2020年3月73144.715.12,556
2021年3月73244.114.12,761
2022年3月70544.014.72,765
2023年3月71343.815.22,839
2024年3月74543.814.53,517
2025年3月76644.614.33,510254
2026年3月85345.314.43,367291

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率0.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)55.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社16(国内 14 / 海外 2、うち連結子会社 14) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
本社 — 栃木県鹿沼市8,262百万円
産業事業
R&Dセンター — 千葉県八千代市4,946百万円
全社(共通)
本社 — 東京都中央区3,417百万円
全社(共通)
室蘭工場 — 北海道室蘭市74百万円
産業事業
主な関係会社
  • 国内
    月島JFEアクアソリューション㈱(注)3,4
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権60.0%
  • 国内
    月島機械㈱(注)3
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    月島環境エンジニアリング㈱
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    三進工業㈱
    神奈川県川崎市 川崎区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    プライミクス㈱
    兵庫県淡路市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    サンエコサーマル㈱
    栃木県鹿沼市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    BOKELA有限会社
    ドイツ国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    テーエスケーエンジニアリング(タイランド) CO., LTD. (注)5
    タイ国 · 連結子会社
    議決権49.0%
  • 国内
    月島ビジネスサポート㈱
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    月島ジェイテクノメンテサービス㈱(注)4
    東京都江東区 · 連結子会社
    議決権60.0%
  • 国内
    月島ジェイアクアサービス機器㈱
    静岡県掛川市 · 連結子会社
    議決権60.0%
  • 国内
    寒川ウォーターサービス㈱(注)5
    神奈川県高座郡寒川町 · 連結子会社
    議決権33.0%
残りのグループ会社4社を開く
  • 尾張ウォーター&エナジー㈱(注)5愛知県名古屋市 中村区36%
  • その他16社
  • 江戸川ウォーターサービス㈱千葉県千葉市中央区20%
  • その他9社
国際子会社 (GLEIF登録 1社)
  • JP寒川ウォーターサービス株式会社

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,490億円営業利益98億円前期と比べると増収増益で、売上が+7.0%、利益が+10.1%。

売上高
+7.0%
1,490億円
営業利益
+10.1%
98億円
純利益
+152.2%
169億円
営業利益率
6.6%
前期比 +0.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,520億円1,490億円
営業利益110億円98億円
純利益85億円169億円
1株あたり配当¥88¥88

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は272億円、営業利益は5億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+55.4%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q36323
2024年1Q175−4−2.31
2024年2Q20841.98
2024年3Q30792.96
2024年4Q55212
2025年2Q533112.110
2025年4Q859789.157
2026年2Q566162.8118
2026年4Q924828.951
2027年1Q27251.821

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は799億円から1,490億円へ1.9倍に増えた。直近期の営業利益率は6.6%。売上は5期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の市場統合に伴い、大阪証券取引所市場第一部は、東京証券取引所市場第一部に統合
2013年3月7994724
2014年3月7125240
2015年3月7565733
2016年3月7585531
2017年3月6993822
2018年3月8514829
2019年3月9788150
2020年3月1,0038557
2021年3月9066110
2022年3月9316582
2023年3月9785642
2024年3月1,2427827
2025年3月1,392891036.467
2026年3月1,490981106.6169

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,490億円のうち、営業利益として残るのは98億円6.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は169億円、売上の11.3%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金79.1%1,179億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.3%213億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.6%98億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
20.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.1pt
6.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+4.4pt
11.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+10.0pt
17.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが52億円、投資CFが272億円で、差し引きのフリーCFは324億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は382億円で、売上の3.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月5126−1377229
2014年3月711−1218237
2015年3月−7−49−9−56174
2016年3月29−18−2111176
2017年3月120−2014100289
2018年3月−6−3723−43271
2019年3月67−8732−20281
2020年3月36−80−29−44209
2021年3月101−447357339
2022年3月8−54−6−46288
2023年3月82−28−11654230
2024年3月−56−2874−84276
2025年3月18514−205199275
2026年3月52272−216324382

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は2,030億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,175億円で、自己資本比率は48.4%(業種中央値65.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月92150341854.3
2014年3月98755743056.1
2015年3月1,05059046055.6
2016年3月99858741158.2
2017年3月1,06661345356.9
2018年3月1,18065152954.6
2019年3月1,32068463651.0
2020年3月1,28367460951.5
2021年3月1,44171872348.9
2022年3月1,53680972751.8
2023年3月1,46582763855.4
2024年3月2,0801,0551,02542.0
2025年3月1,9221,12180248.4
2026年3月2,0301,17585648.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
300億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
722億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1億円
在庫として抱えている分
負債合計
856億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
65
/ 100
安定性自己資本比率32 / 40
収益力営業利益率13 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE209社中15位あたり、逆に低いのは自己資本比率209社中166位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
17.7%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.6%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
48.4%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
7.0%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.2%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,757で、1年前と比べて-10.6%過去52週の値幅のなかでは32%の位置にある。

¥2,757-3.6%1ヶ月+1.2%1年-10.6%時価総額1,106億円
過去52週の値幅
安値¥2,381高値¥3,545

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)6.7倍
PER (会社予想)12.8倍
PBR1.13倍
配当利回り3.19%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月19日に前日比5.6%安の2646円と急落しましたが、1カ月ではほぼ横ばいです。8月18日には2803円と直近高値を更新しましたが、翌日にそれを大きく下回り、75日線(2707円)を下抜けました。25日線(2699円)も割り込み、短期トレンドは悪化しています。52週高値3545円からは約25%下で、52週安値2381円に対しては約11%上に位置。出来高は8月17日に15万株と増加し、売買がやや活発化しています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER 6.6倍は業界平均24.4倍を大幅に下回り、PBR 1.10倍も平均1.60倍より低く割安。ROE 17.7%は高く、配当利回り3.12%は業界平均2.71%を上回る。ただし配当性向28.3%は低く、増配余地はあるものの現状は株主還元が抑制的。

指標この会社業種平均
PER (実績)6.7倍22.7倍
PER (予想)12.8倍
PBR1.13倍1.50倍
ROE17.7%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、水処理インフラの老朽化更新需要や、官公需の安定性を評価。PER6.6倍、PBR1.1倍と割安で、ROE17.7%の高収益性も魅力。さらに2026/3期の大幅増益(純利益169億円、前期比+152%)計画に注目。一方弱気派は、大型案件の完工時期に業績が左右されやすく、計画達成リスクを指摘。2024/3期に純利益27億円と落ち込んだ実績があり、安定性に疑問。また、営業利益率6%台は高くなく、成長性も限定的。

プラスに働く材料7
  • 安定した官公需

    上下水道の老朽化更新需要は今後も継続し、安定収益源に。

  • 割安なバリュエーション

    PER6.6倍、PBR1.1倍と割安で、ROE17.7%の高収益性。

  • 大幅増益計画

    2026/3期の純利益169億円は前期比2.5倍超で、業績回復期待大。

  • 当期純利益169億円と大幅増益2026年3月期影響

    純利益169億円(前期比+102億円)、PER6.6倍の割安顕在化

  • 高ROE17.7%と効率的経営継続影響

    ROE17.7%は高水準、利益成長と資本効率の良さが株価評価に

  • PBR1.1倍と割安感継続影響

    PBR1.1倍は解散価値近辺、資産価値が株価に反映されず

  • 配当利回り3.12%で安定株主還元継続影響

    配当利回り3.12%と業界並み、安定的な株主還元姿勢

マイナスに働く材料7
  • 業績変動リスク

    大型工事物件の完了時期で利益が大きくぶれ、2024/3期は27億円に減少。

  • 低い利益率

    営業利益率6%台は製造業平均並みで、競争優位性が薄い。

  • 成長性の限界

    国内水処理市場は成熟しており、大きな成長は期待しにくい。

  • 純利益急増の持続性疑問2026年3月期影響

    2026年3月期純利益169億円は特殊要因含む可能性、以降減益リスク

  • 営業利益成長は緩やか2026年3月期影響

    営業利益89→98億円と増加率10%未満、本業の伸びは限定的

  • 売上高成長率が低調継続影響

    売上高1392→1490億円、前年比約7%増だが市場平均には劣る

  • 大口案件の受注変動リスク不定影響

    水処理プラントなど案件型ビジネス、大型受注有無で業績変動

次の決算で確かめる点
受注高
将来の売上高を占う最優先指標
営業利益率
工事採算の良し悪しを確認
官公需比率
安定案件の割合を示す

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり88で、前期から+9.0%いまの株価に対する利回りは3.19%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥88
1株あたり
配当利回り
3.19%
いまの株価に対して
配当性向
28.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1741.4
2018年3月170.085.8
2019年3月2229.448.1
2020年3月249.124.7
2021年3月240.031.4
2022年3月3025.018.3
2023年3月4033.365.3
2024年3月425.0121.8
2025年3月7885.789.3
2026年3月859.028.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥88

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ8,860人。区分でいちばん多いのは事業法人30.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が46.5%を占め、残る53.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人34.433.832.832.230.630.1
個人・その他22.124.026.027.331.829.7
外国法人12.211.512.212.115.620.0
金融機関30.830.028.227.720.216.4
証券会社0.50.70.80.81.83.7
自己株式3.73.53.34.41.41.4
外国人個人0.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)9.69
02月島ホールディングス従業員持株会5.31
03株式会社日本製鋼所4.41
04東京センチュリー株式会社4.38
05月島ホールディングス取引先持株会3.04
06GOVERNMENT OF NORWAY(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)2.57
07株式会社三菱UFJ銀行2.35
08東洋電機製造株式会社2.19
09株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.06
10株式会社オカムラ1.89

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+675%、1株純資産は14期で+121%。直近期のROEは17.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月531,1254.915.936.8
2014年3月901,2437.612.921.9
2015年3月751,3385.916.536.6
2016年3月701,3245.213.845.5
2017年3月491,3773.723.841.4
2018年3月671,4554.722.685.8
2019年3月1131,5137.612.348.1
2020年3月1301,5268.510.424.7
2021年3月221,6151.458.231.4
2022年3月1861,80610.95.818.3
2023年3月961,8925.211.365.3
2024年3月622,0413.223.0121.8
2025年3月1552,1597.411.089.3
2026年3月4132,48217.76.528.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額328百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢
川﨑淳代表取締役社長 社長執行役員55
高野亨代表取締役副社長 副社長執行役員 最高財務責任者(CFO)59
福沢義之取締役62
鷹取啓太取締役61
増田暢也取締役78
志村直子取締役52
田中達也取締役69
和田篤也取締役63
吉川孝監査役(常勤)68
吉加訓監査役(常勤)72
北方宏樹監査役64
小林雅人66

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5127552821142
社外取締役9999
監査役1181818

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,234字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当連結会計年度末現在、当社と子会社41社および関連会社15社で構成され、上下水道および汚泥再生処理・バイオマス利活用設備を主要マーケットとする水環境事業と、化学分野やライフサイエンス分野などに関連する産業インフラ設備および廃液・固形廃棄物処理や廃ガス・廃水処理などの環境関連設備を主要マーケットとする産業事業の2つを主たる事業と位置付けており、それら以外の事業をその他としておりますが、その主要な事業内容は以下のとおりであります。 なお、以下の事業区分は「第5 経理の状況  1 連結財務諸表等  (1) 連結財務諸表  注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 事業区分   主要な事業内容 水環境事業   1)浄水場・下水処理場、汚泥再生処理・バイオマス利活用向けプラントなどの設計・建設 2)前項1)に使用される脱水機、乾燥機、焼却炉など各種単体機器の設計・販売 3)前項1)のプラントに関連するPFI、DBO、下水処理場における消化ガス発電事業、関連するサービス業務などの官民連携事業 4)前項1)のプラント・機器の運転・維持管理・補修およびこれらに付随する業務 産業事業    1)化学分野および二次電池製造関連設備、廃液・固形廃棄物処理などのプラントの設計・建設・補修工事 2)上記プラントに使用される晶析装置、ろ過機、遠心分離機、乾燥機、ガスホルダ、酸回収装置、攪拌機等の各種単体機器の設計・製造・販売 3)一般・産業廃棄物処理事業 その他   1)事務所ビル・駐車場などの不動産管理・賃貸 2)大型図面・各種書類等の印刷・製本 <主な関係会社> (水環境事業) 月島JFEアクアソリューション㈱、月島ジェイテクノメンテサービス㈱、月島ジェイアクアサービス機器㈱、寒川ウォーターサービス㈱、尾張ウォーター&エナジー㈱、㈱バイオコール京都鳥羽、横浜西谷ウォーターサービス㈱、市原バイオサイクル㈱、㈱bay eggs、㈱横浜Bay Link、箱根水道パートナーズ㈱、㈱豊橋バイオウィル、㈱長岡バイオキューブ、アクアペックスおやま㈱、アクアペックスさかい㈱、小山エナジーサイクル㈱、グリーンサイクルパワーいわき㈱、つばめ・やひこウォーターサービス㈱ (産業事業) 月島機械㈱、月島環境エンジニアリング㈱、三進工業㈱、プライミクス㈱、サンエコサーマル㈱、BOKELA有限会社、テーエスケーエンジニアリング(タイランド) Co., Ltd. (その他) 月島ビジネスサポート㈱ 当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 各事業における当社および関係会社の位置づけは次のとおりとなります。 事業の系統図 (2026年3月31日現在)
経営方針・対処すべき課題4,554字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 中長期的な会社の経営方針 当社グループは、上下水道および汚泥再生処理・バイオマス利活用設備を主要マーケットとする水環境事業と、化学分野やライフサイエンス分野などに関連する産業インフラ設備および廃液・固形廃棄物処理や廃ガス・廃水処理などの環境関連設備を主要マーケットとする産業事業の2つを主たる事業と位置付けており、それら以外の事業をその他としております。 当社グループは、持続的な成長を目指すために、「サステナビリティ経営の推進」「事業領域の拡充とグループ収益力の強化」「資本効率の向上と株主還元の拡充」を基本方針とした中期経営計画(2023年4月~2027年3月)を推進することで、企業価値の向上に取り組んでまいりました。 中期経営計画の最終年度となる2027年3月期の数値目標については、連結売上高1,520億円、連結営業利益110億円、親会社株主に帰属する当期純利益85億円を目指してまいります。 (2) 目標とする経営指標 当社グループでは、営業利益、親会社株主に帰属する当期純利益を重要な経営指標と位置付けており、2027年3月期は営業利益110億円、親会社株主に帰属する当期純利益85億円の達成を目標としております。 2025年3月期(実績)   2026年3月期 (実績)   2027年3月期 (目標値) 営業利益   8,915百万円   9,842百万円   11,000百万円 親会社株主に帰属する当期純利益   6,669百万円   16,910百万円   8,500百万円 (3) 会社の対処すべき課題 当社グループの事業環境に関する今後の景況感につきましては、米国の関税政策およびロシアによるウクライナ侵攻の長期化などの地政学的リスクの影響により先行きが不透明な状況が続いております。国内では、企業の設備投資活動が堅調に推移しているものの、中東における軍事衝突の発生に伴う原材料・原油価格の高騰、石油関連製品の調達や為替・資源価格の変動などが経済活動に与える影響に留意する必要があります。 国内の上下水道分野は、水インフラ関連の投資は設備の老朽化対応を背景とした更新需要は引き続き堅調に推移していくものと推測されますが、中長期的には人口減による市場規模の縮小、および競争の激化等により事業環境が厳しくなることが予想されております。当社グループは事業基盤の安定化と規模の拡大に向けた取組として、2023年10月にJFEエンジニアリング株式会社との国内水エンジニアリング事業の統合を実施したほか、2026年1月には水処理、下水処理の運転管理業務を展開する東日本エンジニアリング株式会社を子会社化した上で、同年4月に同社を月島ジェイテクノメンテサービス株式会社は吸収合併いたしました。今後も引き続き持続的な成長に向けた施策に取り組んでまいります。 民間の設備投資については、化学分野において汎用化学品から高付加価値品への移行や、温室効果ガス削減への対応を背景とした環境対応技術の導入需要が、堅調に推移すると見込んでおります。一方で、中東情勢の緊迫化が顧客の投資判断に影響を与える懸念があることから、その動向を注視してまいります。当社グループは、こうした市場環境の変化を捉え、継続的な技術力強化や新商品開発を通じて、化学やライフサイエンス、環境関連分野などの機器・プラントの受注拡大に取り組んでまいりました。今後も、リチウムイオン二次電池など中長期的な需要が見込まれる分野を中心に、競争力強化と受注確保に努めてまいります。 また、事業ポートフォリオマネジメントを実行するための戦略投資として、DX推進およびM&A、アライアンスの具現化に取り組んでまいります。 ① サステナビリティ経営の推進 当社グループは、持株会社体制の移行に伴い、目指す方向性と存在意義を明確化するため、パーパスとして「環境技術で世界に貢献し未来を創る」を定義いたしました。また、従来の企業理念をグループ企業理念として再定義し、2030年に向けた長期ビジョン「豊かな生活・文化の創造に貢献し、快適でサステナブルな社会を実現する」を新たに制定いたしました。 当社グループは、様々な環境・社会問題の解決を通じステークホルダーの皆様とともに事業の持続的な成長を実現するため、サステナビリティ経営に取り組んでまいります。 事業を通じた温室効果ガス削減への貢献については、最重要KPIとして脱炭素(ネットゼロ)社会へ貢献する事業の売上高比率を水環境・産業事業ともに20%以上、脱炭素(ネットゼロ)社会へ貢献する研究開発費の比率を30%以上と掲げております。当連結会計年度における売上高比率は水環境事業で38%、産業事業で42%、研究開発費は35%となりました。引き続き、気候変動などの環境課題の解決に取り組み、事業を通じて温室効果ガス削減へ貢献するため、カーボンニュートラルな資源である下水汚泥のエネルギー活用や、電気自動車などで利用されるリチウムイオン二次電池の材料を製造する設備の拡販を推進してまいります。 当社グループでは、月島ホールディングス代表取締役社長を委員長とするサステナビリティ委員会ならびにその下部組織である4つの分科会において、サステナビリティ経営に関連する各種施策の検討および推進に取り組んでおります。 2025年度の主要な実施事項は次のとおりです。 1.   社員向けエンゲージメント調査に基づく経営施策の継続的実行   :   福利厚生の充実、ダイバーシティ&インクルージョンやキャリアアップに関する研修の実施、首都圏大地震を想定した事業継続計画(BCP)訓練の実施、経営陣とのタウンホールミーティングの開催、くるみん認定の取得等 2.   温室効果ガス   :   八千代R&Dセンターへ太陽光発電設備の設置稼働、Scope3の算出等 3.   人権尊重関連   :   サプライヤーアンケートの実施、人権ハンドブックに基づいた社内教育の実施 4.   DX推進   :   基幹・人事システム刷新プロジェクトの推進 当社グループは、今後とも働きがいのある職場環境と制度の整備、ダイバーシティ&インクルージョンの推進に取り組んでまいります。 ② 事業領域の拡充とグループ収益力の強化 水環境事業においては、2023年10月にJFEエンジニアリング株式会社の国内水エンジニアリング事業を統合しました。国内上下水道分野の設備老朽化に伴い更新需要が見込まれるなか、両社の経営資源・ノウハウを集約させ、技術・サービスを高度化し、強固な事業基盤を構築することで、水インフラ業界において強固な地位を確立し、リーディングカンパニーを目指してまいります。再生可能エネルギーを生み出す下水汚泥燃料化、消化ガス発電事業などの創エネルギー事業や、両社の技術を融合させた汚泥焼却炉『OdySSEA-TurboTM(オデッセアターボ)』の拡販などに取り組んでまいります。近年、案件数が増加しているPFI、DBO事業や包括O&M業務などの官民連携事業については、統合効果によりノウハウと実績を積み重ねることで対応力を強化してまいります。技術開発については、循環型社会の構築に貢献する下水からのリン回収技術やICT/AI活用技術に取り組んでおり、事業基盤および競争力の強化に努めてまいります。当事業年度における成果の一例として、遠隔支援やAIによる自律制御などを統合した、水インフラ運営向け次世代型総合デジタルソリューション『OPTINOA®(オプティノア)』の提供を開始しました。 産業事業においては、産業インフラ分野では月島機械株式会社がリチウムイオン二次電池の性能を左右する正極材活物質の製造に不可欠な晶析などの微粒子製造技術の強化を進めており、新たに開発した「超微粒子晶析装置」のテスト機を受注しました。また、化粧品・食品・医薬などのライフサイエンス分野向けではプライミクス株式会社の高速攪拌機、環境分野では月島環境エンジニアリング株式会社の廃液燃焼設備や固形廃棄物焼却設備などの受注が好調に推移しています。さらに各分野においてアフターサービスの強化にも注力し、安定的な受注の確保と収益基盤の強化に取り組んでまいります。 両事業に共通する施策として、温室効果ガス削減に貢献する環境ビジネスや成長性が見込める官民連携事業など付加価値の高い領域を「重点領域」と定義して事業領域をシフトし、2027年3月期は売上高1,520億円、営業利益110億円を目指してまいります。水環境事業では、2026年1月に水処理、下水処理の運転管理業務を展開する東日本エンジニアリング株式会社を子会社化した上で、同年4月に同社を月島ジェイテクノメンテサービス株式会社は吸収合併し、事業基盤を強化いたしました。産業事業では、アンモニア関連技術の活用を推進しており、半導体工場におけるアンモニア廃水処理案件の受注を拡大しております。引き続き、温室効果ガス削減に貢献するため、アンモニアなどの次世代エネルギー技術の開発・活用に取り組んでまいります。また、事業戦略会議を活用し、グループ横断での成長戦略に関する議論を推進することで、持続的な成長を目指してまいります。 ③ 資本効率の向上と株主還元の拡充 当社グループは、ROEとROICを経営指標に設定し、資本効率の向上と資本コストを意識した企業価値経営を推進してまいります。また、中期経営計画で策定したキャピタルアロケーションに基づいて、創出した営業キャッシュ・フローに加え政策保有株式の売却を実施し、通常の設備投資に加えデジタルトランスフォーメーション(DX)や人的資本などの戦略投資、株主還元に配分してまいります。M&Aなどの大規模投資には必要に応じて負債等による調達を活用し最適資本構成を目指します。当事業年度では、市川工場跡地における有形固定資産(物流施設)を売却しました。政策保有株式の売却については本中期経営計画の期間内に120億円以上としており、この3年間で93億円の売却を実施しております。売却により生じた資金については、中長期的な企業価値向上に向け、M&Aなどの成長投資や株主還元に最適配分してまいります。 株主還元につきましては、後掲「第4 提出会社の状況 3 配当政策」記載のとおり、適宜株主還元方針の見直しを行っております。 機動的な自己株式の取得にも取り組んでおり、2025年8月8日に120億円を上限とする自己株式取得(2025年8月12日~2026年8月10日)を決定し、同年10月3日までに上限額(約390万株)までの取得を実行しました。また、同年12月5日には、400万株の自己株式の消却も行いました。 今後も収益力の強化と株主還元の充実を図ることで、持続的な成長と企業価値の向上に努めてまいります。
事業等のリスク5,432字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項につきましては、下記のようなものがあります。なお、下記項目における将来の予想に関する事項は、当連結会計年度末(2026年3月31日)現在において判断したものであります。 〈区分〉リスク項目   リスクの内容   対策 〈自然災害〉大規模災害等の発生   当社グループの生産拠点や事業所、工事現場、ならびに取引先の事業拠点において、地震・洪水・火災・雪害等の大規模自然災害やその他の災害が発生した場合、生産設備や製品等の破損およびライフラインの破損等による生産機能の低下若しくは停止により、業績に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループでは、首都圏直下地震などの災害を想定し、事業継続および早期復旧のための事業継続計画(BCP)を策定するとともに、定期的な訓練によりBCPの実効性を高めています。 〈外部環境・市場変動〉気候変動に関するリスク   気候変動に関するリスクとしては、当社グループの既存顧客が脱炭素化に向けた規制強化により業態や製造プロセスを変化させることによる当社機器・プロセスの需要減少、平均気温の上昇による建設現場や製造現場での生産性低下による工期遅延、自然災害の増加による損害および復旧・対応コストの増加などが当社グループの業績に影響を与える可能性があります。   当社グループは、気候変動リスクを重要な社会課題として認識しており、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言への賛同を表明し、気候変動がもたらすリスクおよび機会が経営に与える影響を評価しております。脱炭素化への対応については、下水汚泥のエネルギー利用の推進や、リチウムイオン二次電池材料を製造する機器・プラントの展開を推進しています。建設および製造現場における気温上昇の対応については、作業時間の見直し等の勤怠管理の徹底に加え、各種ツールを活用した体調管理の強化等により対応しております。 〈外部環境・市場変動〉需要・市場環境   当社グループの事業のうち、水環境事業につきましては、人口減少に伴う市場の変化、主な顧客である地方自治体における浄水場、下水処理場等への公共投資の変動が業績に影響を及ぼす可能性があります。産業事業につきましては、米国の関税政策やロシアによるウクライナ侵攻の長期化、中東における軍事衝突の発生などの地政学的リスクに留意する必要があります。また、中国経済の減速、原材料価格の高騰、為替の変動など世界経済の見通しに対する不透明感に加え、AIの進展による産業構造の変化等により、化学、鉄鋼、食品および環境・エネルギー関連の業界における当社グループの顧客の設備投資動向が業績に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループでは、様々な環境・社会問題の解決を通じた持続的な成長を実現するため、サステナビリティを経営の軸に据え、温室効果ガス削減に貢献する環境ビジネスや成長が見込める官民連携事業等、付加価値の高い事業領域へシフトしています。水環境事業においては、事業統合やM&Aによる強固な事業基盤を構築することで、更新需要がメインとなる市場において政府が推進するウォーターPPPやPFI、DBOMなどの官民連携事業を強化しています。産業事業においては、リチウムイオン二次電池の性能を左右する正極材活物質の製造に不可欠な晶析等の微粒子製造技術を強化し、電池分野以外への展開も進めています。また、アンモニア関連技術を活用した半導体工場の廃水処理設備等の営業活動に注力しています。 〈区分〉リスク項目   リスクの内容   対策 〈外部環境・市場変動〉海外事業展開に伴うリスク   当社グループの海外事業におきましては、為替相場や原油、資源価格の変動のほか、米国の関税政策、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化、中東における軍事衝突の発生など各国における政情不安や体制変更、テロの発生、新型コロナウイルスのような感染症等によるロックダウン、経済状況の急激な変動、予期しない法規制や税制の変更があった場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループでは、個別受注生産を中心とする事業特性を踏まえ、為替相場や資材価格の変動等のリスクに対し、案件毎に原価を見積もり、リスクフィーの織り込み等を行うことで、採算性の低下の抑制に努めています。外貨建て取引の場合には、為替予約等のヘッジ取引により変動リスクを低減しています。また、テロ、感染症等、海外での危機対応には、人命を最優先とした対応を行います。 〈外部環境・市場変動〉株式相場の変動   当社は株式等の投資有価証券を保有しており、株式相場の急激な変動が業績に影響を及ぼす可能性があります。   当社では、資本効率を向上させる上で、保有する投資有価証券(政策保有株式)の縮減を経営課題として捉え対応しております。 〈ビジネスリスク〉当社グループ事業の特性   当社グループは、個別受注生産による産業機械の製造・販売、プラント建設を事業の中核としており、事業活動を行う上での潜在的なビジネスリスク(主要なものは以下のとおり)を認識しております。①見積もりコストからのコスト上昇リスク②工事途中での設計変更に伴うコストや手直し工事による追加コストの発生リスク③納入した製品の不具合対応のための補償コストの発生リスク④顧客等に損害を与えた場合の損害賠償リスク⑤顧客による追加コスト精算の遅延リスク⑥長期契約(PFI、DBOや包括O&M)における物価上昇リスク⑦熱中症や感染症等による従業員の大量離脱による納期遅延リスクこれらが顕在化した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループでは、潜在的なビジネスリスクに対して、以下の対策を講じることで、リスクの低減を図っております。① 見積もり条件の精緻化、コンティンジェンシーの計上等②③契約に基づくプロジェクト遂行手順の順守、フロントエンドローディングの徹底等④⑤契約によるリスクヘッジ、QCDの徹底等、保険の付保⑥ 契約によるエスカレーション条項の設定等⑦ 各種ツールを活用した熱中症対策や感染症罹患の早期隔離また、アフターセールスビジネスを強化することで、収益基盤の安定化をはかっております。 〈オペレーショナルリスク〉設備工事および機器製造における事故および災害   当社グループが建設中または建設したプラントおよび単体機器の製造現場において、予期しない事故や災害等、偶発事象が発生した場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループでは、適切な品質および安全性を確保するため、品質保証安全管理の担当部署を設けており、品質保証システムと労働安全マネジメントシステムの構築・維持に努めてまいります。また、定期的に現場における安全パトロールを行い、重大事故の予防に努めております。 〈区分〉リスク項目   リスクの内容   対策 〈オペレーショナルリスク〉人材   国内においては少子高齢化、熟練技術者の減少等により、専門性を有する人材を継続的に確保することが困難となり、円滑な事業活動に支障が生じる場合には、当社グループの事業、業績に影響を与える可能性があります。   当社グループでは、サステナビリティ経営を実現にあたりその基盤となる経営資源は、人的資本と考えております。人的資本を充実させるため、採用および人材育成への投資を行っています。マテリアリティの一つである「魅力的で働きがいのある職場環境整備」を通じ、従業員に安心・安全な環境を提供すると共に、働きがいを高め働き続けたいと思う会社を目指していきます。そのためには、人口減少が進む将来を見据え業務効率化および生産性向上に資するAIの活用が重要と認識しております。 〈オペレーショナルリスク〉情報セキュリティ   当社グループは、事業活動を通して得た顧客・取引先の情報や、事業上の機密情報等を保有しております。これら機密情報に対して、想定を超えるサイバー攻撃、不正アクセス、コンピューターウイルスの感染等により、情報流出、重要データの破壊、改ざん、システム停止等を引き起こす可能性が高まっており、業績に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループは、情報セキュリティに関する事件や事故の発生を防止するために「情報セキュリティ基本規程」および「情報セキュリティ対策基準」を定め、それに基づく人的側面と情報システム面の両面からの情報セキュリティ対策を実施しております。人的側面においては従業員教育や情報セキュリティに対する考え方の周知・徹底など啓蒙活動を推進すると共に、システム面においては、常にセキュリティ対策を最新にすべく継続的な改善・向上を図ることで、リスクの最小化に努めております。 〈オペレーショナルリスク〉サプライチェーンリスク   当社グループは、原材料・部品の調達から製品の製造・販売に至るプロセスで様々な取引先とサプライチェーンを構築しております。このため、以下のような事象が発生した場合、当社グループの事業活動および業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。・災害、感染症の拡大、事故等によるサプライヤーの操業停止・財務悪化や後継者不在によるサプライヤーの倒産、廃業・原材料・部品の供給不足または価格高騰・地政学的リスクや規制変更による物流停滞・特定サプライヤーへの依存による供給途絶これらのリスクが顕在化した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループは、調達先の分散化、在庫水準の適正管理、代替サプライヤーの確保、により、当該リスクの低減に努めております。恒常的な取引先とは、協力会社会を組成し、様々な情報交換を通じて、相互の発展に寄与するよう努めております。また、状況に応じて、業界団体等を通じた情報収集や適切なコミュニケーションを図りつつ、当社として必要な対応を講じ、重大な影響の回避・解決およびリスクの最小化に努めております。 〈区分〉リスク項目   リスクの内容   対策 〈コンプライアンス〉法的規制   当社グループは、建設業法、製造物責任法、計量法、廃棄物の処理及び清掃に関する法律等さまざまな法規制の適用を受けております。当社グループでは法令遵守の徹底を図っておりますが、法律・規制等が強化された場合、または予期し得ない法律・規則等の導入・改正等があった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります   当社グループでは、ISO規格に基づくマネジメントシステムを構築し、全社の基本業務フローを定めております。環境関連の法令遵守については、ISO14001の業務プロセスに包含されております。その他の法令遵守については、関連する部門が部門業務の一環として対応しておりますが、法令改正等への対応を担保するため、法務部による支援がなされる体制を構築しております。加えて、外部機関による情報提供サービスを活用し、法令改正に対応しております。なお、当社グループの法令遵守状況については、会社が定めるコンプライアンス月間(毎年10月)において、内部点検を実施することとしております。 〈コンプライアンス〉知的財産   当社グループは、単体機器およびプロセスの競争力を確保するため、知的財産権の獲得と適切な管理、活用に努めております。国内外で事業を展開するなかで、新興国等で当社グループの保有する知的財産権が侵害される可能性があります。また、第三者が保有する知的財産権を侵害する可能性があり、そのような場合には、損害賠償責任を負うなど当社グループの業績に影響を与える可能性があります。   当社グループは、知的財産権の重要性を認識し、研究開発段階から知的財産の権利化、重点的に強化する分野・技術における特許網の構築を推進しております。また、外部専門家と連携した対応体制を構築し、当社保有知財の侵害行為に対しては毅然とした対応をするほか、第三者が保有する知的財産権を尊重し適切に対応していきます。 〈組織体制〉持株会社としてのリスク   当社グループは2023年4月より持株会社体制へ移行いたしましたが、適切な経営資源配分、グループ戦略の見直しおよびグループ会社の監視・監督等といった持株会社統治、グループ管理の効果が十分発揮されなかった場合、当社グループの業績および財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。また、持株会社の収入の大部分は、当社が直接保有している事業子会社からの経営指導料、業務受託料、受取配当金であります。事業子会社が十分な利益を計上できない場合は、当社に対する受取配当金を支払えなくなる可能性があります。   当社は、持株会社としてサステナビリティ委員会、コンプライアンス委員会、危機管理委員会他、様々な横串機能を設置し、事業子会社をモニタリングする体制を整えると共に、中期経営計画の策定、それに基づく単年度予算策定やその進捗管理を通じて、グループ全体として適切な戦略判断と経営資源の配分を行っています。
経営成績の分析 (MD&A)11,266字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用関連会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 a.経営成績の状況 当連結会計年度における当社グループを取り巻く市場環境は、米国の関税政策およびロシアによるウクライナ侵攻の長期化や中東における軍事衝突の発生といった地政学的リスクの高まりなどにより先行きが不透明な状況が続きました。国内では、企業の設備投資活動が堅調に推移したものの、物価上昇や為替の変動などが経済活動に与える影響について留意する必要がありました。 このような環境の下で当社グループは、持続的な成長を目指すために「サステナビリティ経営の推進」、「事業領域の拡充とグループ収益力の強化」、「資本効率の向上と株主還元の拡充」を基本方針とした中期経営計画(2023年4月~2027年3月)を推進することで、企業価値の向上に取り組んでまいりました。具体的な取り組みとして、有形固定資産(物流施設)を売却したほか、自己株式の取得および消却、政策保有株式の売却を実施しております。 セグメント別の取り組みは、次のとおりです。 水環境事業においては、上下水道設備や汚泥再生処理・バイオマス利活用設備などの水インフラの増設・更新需要の取り込みや、設備の維持管理業務、補修工事などの営業活動を展開してまいりました。また、温室効果ガス削減に貢献する創エネルギー事業、および水インフラを安定的に維持・運営していくために設備の建設と長期の維持管理業務が一体となったPFI(*l)、DBO事業(*2)や、包括O&M業務(*3)、FIT(*4)を活用した発電などの官民連携事業の受注拡大に取り組んでまいりました。 一方、産業事業においては、化学分野や化粧品・食品・医薬などのライフサイエンス分野向けプラント・単体機器や持続可能な社会の実現に貢献する二次電池製造関連設備などの産業インフラ関連設備および廃液・固形廃棄物処理や廃ガス・廃水処理などの環境関連設備の営業活動を推進してまいりました。 その結果、当連結会計年度における当社グループの業績は、次のとおりとなりました。 受注高は1,542億1百万円(前期比15.4%減)当期は水環境事業の大型案件の端境期であることから前期比で大幅な減少となりましたが、設備更新・増設需要は引き続き堅調に推移しております。売上高は1,489億54百万円(前期比7.0%増)と過去最高となりました。また、損益面につきましては、営業利益は98億42百万円(前期比10.4%増)、経常利益は109億87百万円(前期比7.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は169億10百万円(前期比153.6%増)となり過去最高となりました。 *1:PFI(Private Finance Initiative) 施設整備を伴う公共サービスにおいて、民間の有する資金、技術、効率的な運用ノウハウなどを活用する仕組み *2:DBO(Design Build Operate)事業 事業会社に施設の設計(Design)、建設(Build)、運営(Operate)を一括して委ね、施設の保有と資金の調達は行政が行う方式 *3:包括O&M業務 設備の運転管理業務だけでなく、設備の補修工事や薬品等の供給も含めた包括的な維持管理業務 *4:FIT(Feed-in Tariff) 再生可能エネルギーを用いて発電された電気を、一定価格で電気事業者が買い取ることを義務付けた制度(固定価格買取制度) 当社グループは、当社と子会社41社および関連会社15社で構成され、上下水道および汚泥再生処理・バイオマス利活用設備を主要マーケットとする水環境事業と、化学分野やライフサイエンス分野などに関連する産業インフラ設備および廃液・固形廃棄物処理や、廃ガス・廃水処理などの環境関連設備を主要マーケットとする産業事業の2つを主たる事業と位置付けており、それら以外の事業をその他としております。 当連結会計年度におけるセグメント別の業績は、次のとおりであります。 (水環境事業) 水環境事業は、水インフラ(機器・プラントの設計・建設)とライフサイクルビジネス(運転・メンテナンス・補修工事・サービス業務)により構成されております。 事業環境につきましては、国内の水インフラ関連投資は堅調に推移しております。また、複数年および包括O&M業務や設備建設と長期の維持管理業務を一体化した官民連携事業などの発注は増加しております。一方で、物価上昇や為替の変動などが経済活動に与える影響について留意する必要がありました。 このような状況の下で当社グループは、国内の上下水道および汚泥再生処理設備の増設・更新需要を取り込むために、下水処理場向け汚泥処理設備や浄水場向け排水処理設備、し尿処理設備などの営業活動を推進してまいりました。O&M業務においては補修工事および包括O&M業務の営業活動を展開してまいりました。その実績として、下水処理場向け過給式流動焼却システム、汚泥処理設備、浄水場向け薬品注入設備などの受注を果たしました。また、メンテナンスなどのアフターサービス事業をより一層強化するために、包括O&M業務や補修工事の営業活動に注力し、受注高を確保してまいりました。加えて、温室効果ガス削減に貢献する技術開発および民間企業のノウハウを活用した官民連携事業の提案を推進してまいりました。 その結果、当連結会計年度における水環境事業の受注高は936億円(前期比31.6%減)となりました。当期は大型案件の端境期であることから前期比で大幅な減少となりましたが、設備更新・増設需要は引き続き堅調に推移しております。売上高は985億78百万円(前期比6.4%増)、営業利益は58億5百万円(前期比5.4%減)となりました。 (産業事業) 産業事業は、産業インフラ(機器・プラントの設計・製造・建設)と環境(環境保全設備の設計・製造・建設、廃棄物処理事業)により構成されております。 事業環境につきましては、米国の関税政策およびロシアによるウクライナ侵攻、中東での軍事衝突の発生などの地政学的リスクの高まりなどにより、先行きが不透明な状況が続きました。国内では、温室効果ガス削減に向けた環境関連投資による設備投資の増加が見込まれるものの、物価上昇や為替の変動などが経済活動に与える影響について留意する必要がありました。 このような状況の下で当社グループは、化学分野や化粧品・食品・医薬などのライフサイエンス分野向けプラント・単体機器や温室効果ガス削減に貢献する二次電池製造関連設備などの産業インフラ関連設備の設備更新需要を取り込むために、国内外における各種プラント設備および晶析装置、乾燥機、分離機、ろ過機、ガスホルダ、攪拌機などの単体機器の営業活動を展開してまいりました。環境分野においては、国内外向けに廃液燃焼システム、固形廃棄物焼却設備、廃ガス・廃水処理設備や補修工事の営業活動を展開してまいりました。また、微粒子製造技術の競争力強化やアフターセールスの強化に取り組んでまいりました。その実績として、廃液処理や固形廃棄物処理などの環境関連設備、ろ過機や乾燥機の単体機器などの受注を果たしました。 その結果、当連結会計年度における産業事業の受注高は599億60百万円(前期比36.5%増)、売上高は497億35百万円(前期比10.0%増)、営業利益は41億48百万円(前期比95.5%増)となりました。 (その他) その他事業は、主に不動産管理、賃貸に関する事業であり、その大半が市川工場跡地において三井不動産株式会社と共同で開発した物流施設の事業になります。なお、当該物流施設につきましては、2025年8月8日付で公表した「固定資産(信託受益権)の譲渡及び特別利益の計上並びに業績予想の修正に関するお知らせ」に記載のとおり、2025年9月1日付で譲渡が完了しております。 当連結会計年度における受注高は6億40百万円(前期比52.1%減)、売上高は6億40百万円(前期比52.1%減)、営業損失は1億37百万円(前期は営業利益6億80百万円)となりました。 b.財政状態の状況 当連結会計年度末の資産合計は2,030億21百万円となり、前連結会計年度末に比べ107億73百万円増加しました。これは主に、物流施設売却などによる有形固定資産の減少123億3百万円などがあったものの、契約資産の増加112億78百万円や有価証券の増加99億99百万円、株価上昇による投資有価証券の増加26億96百万円などによる資産の増加があったことによるものです。 負債合計は855億55百万円となり、前連結会計年度末に比べ53億62百万円増加しました。これは主に、1年内返済予定を含む長期借入金の減少39億25百万円などがあったものの、未払法人税等の増加63億9百万円や支払手形及び買掛金の増加12億58百万円、契約負債の増加10億59百万円などによる負債の増加があったことによるものです。 純資産合計は1,174億66百万円となり、前連結会計年度末に比べ54億11百万円増加しました。これは主に、その他有価証券評価差額金の増加25億93百万円や利益剰余金の増加17億51百万円、退職給付に係る調整累計額の増加9億81百万円などによる純資産の増加があったことによるものです。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は381億66百万円となり、前連結会計年度末に比べ、107億円増加しました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、51億61百万円となりました(前連結会計年度は184億63百万円の獲得)。これは主に、売上債権及び契約資産の増加104億円および法人税等の支払27億27百万円などの資金の減少要因があった一方、税金等調整前当期純利益の計上260億93百万円などの資金の増加要因があったことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果得られた資金は、271億68百万円となりました(前連結会計年度は14億34百万円の獲得)。これは主に、物流施設などの売却に伴う有形固定資産の売却による収入221億58百万円および有価証券及び投資有価証券の売却及び償還による収入50億96百万円などの資金の増加要因があったことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、216億38百万円となりました(前連結会計年度は204億73百万円の支出)。これは主に、自己株式の取得による支出127億97百万円、配当金の支払いによる支出39億37百万円および長期借入金の返済による支出39億25百万円などの資金の減少要因があったことによるものです。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a.生産実績 当連結グループは、生産実績の表示は困難であります。 b.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりとなります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前期比(%)   受注残高(百万円)   前期比(%) 水環境事業   93,600   △31.6   271,543   △1.8 産業事業   59,960   36.5   51,973   24.5 報告セグメント計   153,560   △15.1   323,517   1.6 その他   640   △52.1   -   - 合計   154,201   △15.4   323,517   1.6 (注) セグメント間取引については、相殺消去しております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりとなります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前期比(%) 水環境事業   98,578   6.4 産業事業   49,735   10.0 報告セグメント計   148,314   7.6 その他   640   △52.1 合計   148,954   7.0 (注) セグメント間取引については、相殺消去しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末(2026年3月31日)現在において当社グループ(当社、連結子会社および持分法適用関連会社)が判断したものであります。 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容 (受注高) 当連結会計年度の受注高は、前連結会計年度に比べ15.4%減少の1,542億1百万円となりました。 水環境事業では、当年度は大型案件の端境期であったことから前期比で大幅な減少となりましたが、設備更新・増設需要は引き続き堅調に推移しております。一方、産業事業では、化学向けの単体機器、環境関連設備などを獲得しました。なお、セグメント別の受注状況につきましては、「(1) 経営成績等の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 a.経営成績の状況」に記載のとおりであります。 (売上高) 当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ7.0%増収の1,489億54百万円となりました。これは、両事業ともに豊富な受注済みの案件が順調に進捗し増収となったことによるものです。なお、セグメント別の売上高につきましては「(1) 経営成績等の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 a.経営成績の状況」に記載のとおりであります。 (営業利益) 当連結会年度の営業利益は、前連結会計年度に比べ10.4%増益の98億42百万円となりました。これは、両事業の増収効果に加えて、産業事業において採算性が向上した案件が寄与したことによるものです。なお、セグメント別の営業利益につきましては、「(1) 経営成績等の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 a.経営成績の状況」に記載のとおりであります。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度においては、支払利息などの営業外費用を5億21百万円計上した一方で、受取配当金などの営業外収益を16億66百万円計上し、経常利益は前連結会計年度に比べ7.2%増益の109億87百万円となりました。また、物流施設売却等による固定資産売却益120億32百万円、投資有価証券売却益33億14百万円などの特別利益を156億19百万円計上した一方で、特別損失を5億13百万円計上しました。その結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ153.6%増益の169億10百万円となりました。 (財政状態) 当連結会計年度における財政状態の分析につきましては、「(1) 経営成績等の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 b.財政状態の状況」をご参照ください。 当連結会計年度末における自己資本比率は48.4%(前期末48.4%)となりました。 (3) 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの主力製品は個別受注生産であり、様々な外部要因によって、売上高および利益が計画どおりに計上されない可能性があります。 なお、詳細は「第2 事業の状況  3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 (4) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報について 当連結会計年度のキャッシュ・フローの概況につきましては、「(1) 経営成績等の概要 ② キャッシュ・フローの状況」をご参照下さい。 当社グループは、持続的な成長を目指すために「サステナビリティ経営の推進」、「事業領域の拡充とグループ収益力の強化」、「資本効率の向上と株主還元の拡充」を基本方針とした中期経営計画(2023年4月~2027年3月)を推進することで、企業価値の向上に取り組んでまいりました。この基本方針を実現するため、中期経営計画期間においては、研究開発投資、M&A投資、基幹システム更新などの戦略投資を実行してまいります。 また、当連結会計年度は、当社でのIT関連等のほか、連結子会社である月島JFEアクアソリューション株式会社の研究開発資産等で、総額16億4百万円の設備投資を実施いたしました。 当社グループは、中期経営計画に基づく持続的成長を支えるために、以下の「財務戦略」を掲げております。 ① 調達方針 当社グループは運転資金および定常的な設備投資・研究開発につきましては、原則、営業活動によるキャッシュ・フローおよび自己資金にて賄っておりますが、キャッシュ・フローを超える大型の設備投資やM&Aについては外部調達にて対応します。当社グループは、資本コストを意識し外部調達を有効活用して「最適資本構成」(注1)を確立してまいります。 ② 財務規律 財務基盤の安定を企図して以下の財務規律を定めております。 a.自己資本比率 40%~50%程度 b.D/Eレシオ(注2) 0.8倍以内 c.手許現預金を月商の2か月分確保 ③ キャピタルアロケーション 当社グループは、ROEとROICを経営指標に設定し、資本効率の向上と資本コストを意識した企業価値経営を推進してまいります。また、中期経営計画で策定したキャピタルアロケーションに基づいて、創出した営業キャッシュ・フローに加え政策保有株式および物流施設の売却により得られた資金を、通常の設備投資に加えデジタルトランスフォーメーション(DX)や人的資本などの戦略投資、株主還元に配分してまいります。M&Aなどの大規模投資には必要に応じて負債等による調達を活用し最適資本構成を目指します。具体的施策として、当事業年度には物流施設を売却しました。政策保有株式の売却については本中期経営計画の期間内に120億円以上としており、この3年間で93億円の売却を実施しております。売却により生じた資金については、中長期的な企業価値向上に向け、M&Aなどの成長投資や株主還元に最適配分してまいります。 (注1)最適資本構成とは、株式会社の資本構成要素である他人資本(借入)と自己資本の比率や内容・内訳などがその企業によって最適なバランスをとり、資本コストが最適になる構成のこと。資本コストが最小に抑えられる。 (注2)D/Eレシオとは、負債が自己資本の何倍にあたるかを示す指標。 ④ 株主還元方針 当社は、財務体質と経営基盤の強化を図りつつ、毎期の業績、新規投資、連結配当性向等を総合的に勘案しながら、安定配当に努めることを利益配分の基本方針としております。 2023年4月からの中期経営計画期間(2023年4月~2027年3月)におきましては、策定したキャピタルアロケーションに基づいて、営業キャッシュ・フローと投資有価証券や不動産等の資産売却額を原資に、企業価値向上のための投資や株主還元を実施することとしております。 中期経営計画における株主還元の水準といたしましては、総還元性向50%以上、配当性向40%以上を目標としておりましたが、2026年3月期からは、安定した配当を行う姿勢をより明確に示すため株主資本配当率(DOE)を新たに目標として追加いたしました。変更後の株主還元方針は、「安定配当の水準は、株主資本配当率(DOE)3.5%を下限とし、総還元性向50%以上とする」としております。 機動的な自己株式の取得については、前掲「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等の(3)会社の対処すべき課題、③資本効率の向上と株主還元の拡充」に記載のとおりであり、引き続き安定的な配当の継続に努めるとともに、機動的な自己株式の取得にも取り組んでまいります。 (5) 経営者の問題認識と今後の方針について 今後の景況感につきましては、米国の関税政策およびロシアによるウクライナ侵攻の長期化などの地政学的リスクの影響により先行きが不透明な状況が続いております。国内では、企業の設備投資活動が堅調に推移しているものの、中東における軍事衝突の発生に伴う原材料・原油価格の高騰、石油関連製品の調達や為替・資源価格の変動などが経済活動に与える影響に留意する必要があります。 国内の上下水道分野は、水インフラ関連の投資は設備の老朽化対応を背景とした更新需要は引き続き堅調に推移していくものと推測されますが、中長期的には人口減による市場規模の縮小、および競争の激化等により事業環境が厳しくなることが予想されております。当社グループは事業基盤の安定化と規模の拡大に向けた取組として、2023年10月にJFEエンジニアリング株式会社との国内水エンジニアリング事業の統合を実施したほか、2026年1月には水処理、下水処理の運転管理業務を展開する東日本エンジニアリング株式会社を子会社化した上で、同年4月に同社を月島ジェイテクノメンテサービス株式会社は吸収合併いたしました。今後も引き続き持続的な成長に向けた施策に取り組んでまいります。 民間の設備投資については、化学分野において汎用化学品から高付加価値品への移行や、温室効果ガス削減への対応を背景とした環境対応技術の導入需要が、堅調に推移すると見込んでおります。一方で、中東情勢の緊迫化が顧客の投資判断に影響を与える懸念があることから、その動向を注視してまいります。当社グループは、こうした市場環境の変化を捉え、継続的な技術力強化や新商品開発を通じて、化学やライフサイエンス、環境関連分野などの機器・プラントの受注拡大に取り組んでまいりました。今後も、リチウムイオン二次電池など中長期的な需要が見込まれる分野を中心に、競争力強化と受注確保に努めてまいります。 また、事業ポートフォリオマネジメントを実行するための戦略投資として、DX推進およびM&A、アライアンスの具現化に取り組んでまいります。 当社グループは、持続的な成長を目指すために、「サステナビリティ経営の推進」、「事業領域の拡充とグループ収益力の強化」、「資本効率の向上と株主還元の拡充」を基本方針とした中期経営計画(2023年4月~2027年3月)を推進することで、企業価値の向上に取り組んでまいりました。 2027年3月期の数値目標については、連結売上高1,520億円、連結営業利益110億円、連結経常利益117億円、親会社株主に帰属する当期純利益85億円を目指してまいります。 *上記の業績予想は、現時点で入手可能な情報に基づき当社が判断したものです。実際の業績は、今後様々な要因によりこれらの業績予想とは異なる結果になる可能性があります。 (6) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されており、経営陣は、過去の実績や状況に応じ合理的だと考えられる様々な要因に基づき見積りや判断を行っておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。財政状態および経営成績に関する主要な点は以下のとおりであります。 a.   当社グル-プの売上高は、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用し、工事契約に基づく収益を、一定の期間にわたり充足される履行義務について、履行義務の充足に係る進捗度を見積り、当該進捗度に基づき一定の期間にわたり収益を認識するものと、履行義務が全て充足された一時点で全ての収益を認識するものに分けております。 b.   退職給付費用および債務は、数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出されております。したがって、実際の年金資産運用収益が前提条件に基づく期待運用収益に満たない場合等は、認識される費用および計上される債務に影響を及ぼします。 c.   当社グループは、繰延税金資産について定期的に回収可能性を検討しております。当該資産の回収が不確実と考えられる部分に対しては評価性引当額を計上しております。回収可能性の判断においては、将来の課税所得の見積額と実行可能なタックス・プランニングを考慮して、将来の税金負担額を軽減する効果を有すると考えられる範囲で繰延税金資産を計上しております。 d.   のれんについては、今後の事業展開から期待される将来の超過収益力であり、取得原価と被取得事業の識別可能な資産及び負債の企業結合日時点の公正価値との差額で識別しております。当社グループは、識別可能資産の認識及び測定の実施と、その結果として顧客関連資産への取得原価の配分にあたっては、外部専門家を利用し、顧客関連資産の評価を将来キャッシュ・フローの現在価値として算定することにより行っております。取得原価の配分に当たっては、専門的な知識を必要とする複雑な会計上の見積りが含まれており、不確実性や経営者による主観的な判断が伴うため、市場環境等の変化により将来キャッシュ・フローの見積りに重要な影響が生じた場合には、翌連結会計年度以降の連結財務諸表に重要な影響を及ぼす可能性があります。 e.   当社グループは、原則として各グループ会社において資産のグルーピングを行っています。資産グループについて営業活動から生ずる損益が継続してマイナスとなっている場合等に減損の兆候があると判定されます。減損の兆候がある場合は、当該資産又は資産グループについて事業計画を基礎とした割引前将来キャッシュ・フローの総額と有形固定資産および無形固定資産の帳簿価額を比較し減損損失を認識するかどうかの判定を行います。減損が必要と判定された場合は帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上します。なお、減損損失の認識の判定に利用した将来の事業計画等は、受注状況や事業環境などの重要な仮定を置いて算定されており、不確実性を伴うため、市場環境の変化等により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、減損処理が必要となる可能性があります。 f.   当社は、関係会社株式の評価について、超過収益力を反映した実質価額と帳簿価額を比較し、実質価額の著しい低下の有無を判定しております。判定の結果、実質価額の著しい低下が見られる株式に対して相当の減額を行い、帳簿価額の減少額を関係会社株式評価損として計上しております。 超過収益力の評価にあたっては、当該関係会社の翌事業年度以降の事業計画を基礎として見積もっておりますが、その前提となる事業計画は、直近の損益実績や経営環境および事業計画の達成状況を踏まえた仮定に基づいております。 事業計画については、将来の不確実な経済条件の変動などによって影響を受ける可能性があります。実績が事業計画と乖離した場合には、翌事業年度の財務諸表に影響を与える可能性があります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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