本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

ビジネスコーチ

9562 · Growth · サービス業

企業の人事・組織課題をコーチングで解決する人材開発企業。ビジネスコーチングを主力に、階層別・目的別のプログラムを提供し、ワンストップで支援。

概要

ビジネスコーチ株式会社は、2005年に設立されたコーチングサービスを中核とする人材開発企業である。2022年10月に東京証券取引所グロース市場に上場。2025年9月期の連結売上高は20億円、従業員数は59名。経営幹部向けエグゼクティブコーチングから新入社員向け研修まで、1対1及び1対nのコーチングを展開し、クラウドシステムや動画教材も提供する。2025年11月には株式会社日本経済新聞社と資本業務提携を結び、人的資本経営支援を強化している。

人的資本経営のプロデューサーを標榜する事業構造

当社グループは、コーチング事業を中核に、人事・組織課題をワンストップで支援する人材開発事業を主力とする。2025年9月期のセグメント別売上高は、人材開発事業が15.9億円(構成比79.5%)、DX事業が4.0億円(同20.5%)であったが、DX事業は2025年9月末に子会社KDテクノロジーズを売却したため、現在は人材開発事業に経営資源を集中している。人材開発事業はさらに、1対1型(エグゼクティブコーチング、ビジネスリーダー/パーソンコーチング)、1対n型(ビジネスコーチングプログラム)、その他(アセスメントツール、クラウドコーチングシステム、マイクロラーニング)に区分される。2025年9月期の法人顧客数は312社、1社当たり平均売上高は500万円である。売上高の伸び率は前期比23.5%増と高成長を維持しており、特に1対1型が49.9%増と牽引した。

パートナーコーチ259名が支えるサービス供給体制

コーチングサービスの提供は、当社と契約するパートナーコーチによって担われる。2025年9月期末時点で259名のパートナーコーチと契約しており、クライアントの役職や課題に応じて最適なコーチをアサインする。コーチのバックグラウンドは多様で、経営経験者や専門分野を持つ人材が含まれる。エグゼクティブコーチングでは、コーチング前後にステークホルダーヒアリングを実施し、リーダーシップの変化を測定する。この体制により、特にプライム上場企業を中心に、従来の集合研修から個別コーチングへのシフトが進んでいる。また、オンラインコーチングの拡大により、地理的制約なくサービス提供が可能となった。人材開発事業の営業利益は1.29億円(前期比1.0%増)であり、積極的な採用・マーケティング投資を行いながら増益を達成した。

1対1型と1対n型のバランスが生む収益構造

2025年9月期の人材開発事業売上高15.9億円の内訳は、1対1型コーチングが6.36億円(構成比40.0%)、1対n型コーチングが7.52億円(同47.3%)、その他が2.04億円(同12.8%)である。1対1型は前年比49.9%増と急成長し、構成比を32.9%から40.0%に拡大した。これは、企業が「個」の育成を重視し、従来の集合型研修から個別コーチングへ予算をシフトさせている動きを反映している。1対n型はミドル層育成需要により7.4%増と堅調。その他にはアセスメントツールやクラウドコーチングシステムの利用料が含まれ、23.5%増。法人顧客1社当たり平均売上高は500万円(前期395万円)と26.6%増加しており、大口顧客との関係深化が進んでいる。

グループ再編と外部提携による成長基盤

当社は2025年1月に持株会社体制へ移行し、コーポレートコーチ株式会社、エグゼクティブコーチ株式会社、B-Connect株式会社の3子会社を設立。各子会社が人材開発事業の異なる領域(人的資本経営、エグゼクティブコーチング、行動変容研修)を専門に担当する。一方、2023年10月に子会社化したKDテクノロジーズ(DX事業)は、2025年9月末に全株式を経営陣へ譲渡し、グループから切り離した。これにより、コア領域である人材開発事業への経営資源の集中を明確にした。さらに2025年11月、株式会社日本経済新聞社との資本業務提携を発表。同社のブランド力と情報発信力を活用し、人的資本経営の社会的浸透と「実行人財」創出を加速する方針である。

業界の中での役割は人材開発・組織開発コンサルティングサービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
20億円
営業利益
2億円
営業利益率
10.0%
純利益
1億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/9
事業売上構成比利益利益率
人材開発事業16億円80.0%1億円6.3%
DX事業4億円20.0%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01企業(全業種)主力

経営層から新入社員まで、ビジネスパーソンの行動変容を促し、目標達成を支援する。エグゼクティブコーチング、ビジネスリーダー/パーソンコーチング、ビジネスコーチングプログラムを提供。コーチングの効果を高めるクラウドドコーチングやマイクロラーニングも展開。

主な製品・サービス5
エグゼクティブコーチング
企業のトップや経営幹部向けに、周囲への肯定的な影響力を高めるための1対1のコーチングプログラム。事前・事後にステークホルダーへのヒアリングを実施し、成果を測定する。
ビジネスリーダー/ビジネスパーソンコーチング
オンラインで月1回、パートナーコーチが1対1でコーチングを提供。リーダーとビジネスパーソンそれぞれの課題に応じた行動変容をサポートする。
ビジネスコーチングプログラム
管理職やリーダー向けに、1on1ミーティングの効果的な実施方法を学ぶ研修プログラム。組織の課題に合わせて完全オーダーメイドで企画・展開する。
クラウドコーチング
行動変容の目標設定と記録、振り返りを行うクラウドシステム。エグゼクティブコーチングやビジネスコーチングのセッションにおける目標管理を支援する。
マイクロラーニング
1on1実践スキルやピープルマネジメントに関する動画を提供するサブスクリプション型の学習サービス。顧客企業の従業員規模に応じた年間利用料金で提供。

02企業(コスト削減・DX)その他

ITとシステムを活用し、クライアント企業の購買活動のフォローアップやDXコンサルティングを提供していたが、2025年9月に同事業を運営していたKDテクノロジーズ株式会社の全株式を譲渡したため、現在は事業を終了している。

主な製品・サービス2
コスト削減コンサルティング
間接材を中心とした販管費のコスト削減を支援するコンサルティングサービス。主に成功報酬モデルで提供していた。
ITサービス
上流工程やインフラのコンサルティングを通じてIT活用を推進し、業務プロセス変革を支援する。企画から保守までトータルサポートを提供していた。

製品と技術

経営幹部の行動変容を測るエグゼクティブコーチング

エグゼクティブコーチングは、企業のトップ及び経営幹部を対象とした1対1のコーチングプログラムである。通常約6ヶ月を1サイクルとし、2回実施して1年程度継続する。一般的なコーチングとの最大の違いは、コーチングの事前と事後に、クライアントの周囲の上司・同僚・部下(ステークホルダー)に対するヒアリングを実施することにある。これにより、リーダーシップの変化を多面的に評価する。典型的な課題例として、自己変革の促進、悪癖の改善、経営幹部の若返りによるマネジメント経験不足の補完、ダイバーシティ対応などが挙げられる。プログラムの目的は、リーダーが周囲に肯定的な影響を及ぼせるようになることである。

オンライン月1回の継続的コーチング:ビジネスリーダー/パーソンコーチング

ビジネスリーダーコーチングとビジネスパーソンコーチングは、オンラインで月1回のコーチングセッションを提供するサービス。コーチング対象者がリーダー(部下がいる)かパーソン(自己目標達成)かにより、担当コーチのバックグラウンドを変えてアサインする。セッションでは、目標達成のための行動計画を立て、クラウドコーチングシステムを用いて日次・週次の振り返りを行う。リーダーコーチングでは、部下育成力の向上や悪癖の改善、パーソンコーチングでは主体性の向上やメンタル不調予防などの効果が期待される。料金は3ヶ月単位で、役職別(部長職、課長職、非管理職)に単価が設定されている。

組織の1on1導入を支援するビジネスコーチングプログラム

ビジネスコーチングプログラムは、マネジメント層・管理職・リーダーが短期間で効果的な1on1ミーティングを実施できるようにする集合研修型サービス。プログラムは完全オーダーメイドで企画され、1回の受講者は30名が上限。コーチと受講者の対話や受講者同士の対話を中心に進められ、組織の課題(自律型社員の育成、退職率低減、職場活性化など)に応じてカスタマイズされる。導入企業では、1on1の対話の質向上や目標の「見える化」などの効果が報告されている。料金はプログラム単価×実施回数で決定される。

クラウドコーチングとマイクロラーニング:デジタル人材開発ツール

クラウドコーチングシステムは、行動変容の目標を設定し、実行を記録することで日次・週次の振り返りを可能にする。エグゼクティブコーチングやビジネスリーダー/パーソンコーチングの受講者はこのシステムを利用し、コーチとのコミュニケーションを補完する。システムはITベンダーに委託開発・運用され、毎年機能追加・改善が行われる。マイクロラーニングは、1on1実践スキルやピープルマネジメントに焦点を当てた動画教材群。サブスクリプション形式で年間利用料を課し、顧客企業の従業員数に応じた料金設定。顧客が自社のLMSを活用する場合は、動画データの販売も行う。コンテンツはプレマーケティングを通じて拡充されている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

オンラインコミュニケーション型研修

ビジネスコーチは、コーチング手法を用いた社員研修・人材育成サービスを提供する小規模企業。売上高は20億円未満で、同業のジンジブやイシンと競合する。オンライン主体の低コストモデルで営業利益率6~10%と好調だが、市場は中小企業向けが中心で大口案件は少ない。差別化として、コミュニケーションスキル向上に特化したプログラムを強みとする。

強み

  • 対面不要で低コスト運営が可能、新型コロナ後も需要を維持。
  • コミュニケーション研修に特化し、他社との差別化を図る。
  • 顧客満足度が高く、継続契約による安定収益を見込める。
  • 売上拡大に伴い営業利益率が向上しており、収益力強化中。

課題

  • 研修市場は寡占化が進まず、大手参入で競争が激化する可能性。
  • 中小企業向け中心で、大口顧客である大企業への販路が限定的。
  • AI研修など新技術を活用した競合サービスが増加中。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がビジネスコーチ

時価総額で並べると、掲載9社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19241フューチャーリンクネットワーク11億円22.9倍
26573CRAVIA10億円
3302Aビースタイルホールディングス9億円33.1倍
49238バリュークリエーション9億円
57376BCC9億円
69562ビジネスコーチ7億円77.4倍
72164地域新聞社5億円
86195ホープ3億円11.1倍
92120LIFULL9.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 21件

コーチング専門会社として創業した2005年

2005年4月、東京都千代田区麹町三丁目にビジネスコーチ株式会社を設立。資本金29百万円で、法人顧客向けに1対n型コーチングの販売を開始した。同年8月に第三者割当増資で資本金42.4百万円に増強。2006年7月には「ビジネスコーチスクール」を開講し、個人向けにコーチングスキルの教授を始めた。創業当初から法人と個人の両面で事業を展開し、コーチングビジネスの基盤を築いた。2009年4月には経営幹部を対象としたエグゼクティブコーチングを開始し、より高単価で戦略的なサービスへ進出した。

人事コンサルとクラウドシステムで事業領域を広げた2010年代半ば

2013年5月に本社を千代田区麹町二丁目へ移転。2015年1月、人事制度コンサルティング及び評価者研修サービスの提供を開始し、コーチング以外の人事領域へ進出。2016年4月には株式分割(1:1,000)と第三者割当増資を実施し、資本金78.4百万円に増強した。同年11月、テキストベースのオンラインコーチングシステム「クラウドコーチング」をリリース。これにより、対面だけでなく非同期のテキストコミュニケーションによるコーチングが可能となり、サービスの拡張性が高まった。クラウドコーチングは後のオンラインコーチング拡大の基盤となった。

アセスメントツール導入とオンラインコーチング開始(2018-2020)

2018年1月にHRD株式会社のアセスメントツール「DiSC」、同年2月に「ProfileXT」の販売を開始。2019年11月には1on1導入支援動画を製作・販売。2019年12月、株式会社アトラエの「wevox」を追加。これにより、コーチングに加えて組織診断ツールを提供できるようになった。2020年8月、WEB会議システムを活用した「オンラインコーチング」サービスを開始。新型コロナウイルス感染症の拡大により、対面からオンラインへの移行が急速に進む中、このサービスが成長の基盤となり、クラウドコーチングと組み合わせたハイブリッドな提供が可能となった。

グロース市場上場と子会社買収による拡大(2022-2023)

2022年10月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場。上場により資金調達の手段を得て、2023年10月に株式会社購買Design(後のKDテクノロジーズ)を子会社化し、DX事業に進出。購買活動のコスト削減コンサルティングやITサービスをグループに加えた。2023年5月には本社を東京都港区西新橋へ移転し、現在の所在地に落ち着いた。上場と子会社化により、事業規模は拡大したが、後に経営資源の集中という観点から再編が行われることになる。

持株会社体制移行とDX事業売却による選択と集中(2025年)

2025年1月、会社分割(簡易新設分割)により持株会社体制へ移行。コーポレートコーチ株式会社、エグゼクティブコーチ株式会社、B-Connect株式会社の3子会社を設立し、人材開発事業を機能別に分社化した。同年4月、子会社KDテクノロジーズが商号変更。2025年9月30日、同社の全株式を同社経営陣及び同社に譲渡し、DX事業から撤退。買収から約2年で手放すことになり、グループは中核の人材開発事業に経営資源を集中させる方針を明確にした。この再編により、グループ全体の収益性と成長基盤の強化を図る。

日本経済新聞社との提携による人的資本経営の加速(2025年11月)

2025年11月、株式会社日本経済新聞社との資本業務提携を発表。同社が有するブランド力・情報発信力・顧客基盤と、当社の「人的資本経営のプロデューサー」としての実行支援力を掛け合わせる。具体的には、人的資本経営の社会的浸透と、実際に企業で実行できる人材(実行人財)の創出を加速することを目指す。この提携により、当社は単なるコーチング会社から、メディアとの連携を通じた情報発信力を持つプラットフォーム型企業へと進化する可能性を持つ。提携の詳細な財務条件は非開示だが、当社の成長戦略の要として位置づけられる。

年表21件を開く

2000年代

  • 2005年4月創業東京都千代田区麹町三丁目にコーチングサービスを事業目的としたビジネスコーチ株式会社(資本金29百万円)を設立して、法人顧客向けに1対n型コーチングを販売開始。
  • 2005年8月第三者割当増資を実施、資本金42.4百万円。
  • 2006年7月「ビジネスコーチスクール」を開講し、個人向けにビジネスコーチングスキルの教授を開始。
  • 2009年4月法人顧客の経営幹部を対象としたコーチングサービス「エグゼクティブコーチング」の提供を開始。

2010年代

  • 2013年5月東京都千代田区麹町二丁目に本社を移転。
  • 2015年1月法人顧客向けに人事制度コンサルティング及び評価者研修サービスの提供を開始。
  • 2016年4月株式分割(1:1,000)を実施 第三者割当増資を実施、資本金78.4百万円
  • 2016年11月「クラウドコーチング」システムによる、テキストベースのオンラインコーチングサービスの提供を開始。
  • 2017年4月日経ビジネススクール「ビジネスコーチ養成講座」を開講し、個人顧客向けにコーチング実践スキルの教授を開始。
  • 2018年1月アセスメントツール「DiSC」(HRD株式会社)の販売開始。
  • 2018年2月アセスメントツール「ProfileXT」(HRD株式会社)の販売開始。
  • 2019年11月1on1導入支援ツールとして1on1動画を製作、販売開始。
  • 2019年12月アセスメントツール「wevox」(株式会社アトラエ)の販売開始。

2020年代

  • 2020年8月WEB会議システムを活用した「オンラインコーチング」サービスの提供を開始。
  • 2022年10月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場。
  • 2023年5月本社を現在の東京都港区に移転。
  • 2023年10月M&A株式会社購買Design(現:KDテクノロジーズ株式会社)を子会社化。
  • 2024年4月商号変更株式会社購買DesignがKDテクノロジーズ株式会社へ商号変更。同社が本社を東京都港区へ移転。
  • 2025年1月会社分割(簡易新設分割)により持株会社体制へ移行し、子会社3社(コーポレートコーチ株式会社、エグゼクティブコーチ株式会社、B-Connect株式会社)を設立。
  • 2025年9月KDテクノロジーズ株式会社の全株式を同社経営陣及び同社に譲渡。
  • 2025年11月株式会社日本経済新聞社との資本業務提携。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 取引先1社当たり売上高取引先1社当たり売上高の向上(具体的数値の記載なし)

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    人的資本経営支援への選択と集中

    事業ポートフォリオを再構築し、人材開発事業をコア領域と位置付けて経営資源を集中。KDテクノロジーズ株式の譲渡により、人的資本経営支援事業に特化し、収益性と成長基盤を強化する。

  2. 02

    日本経済新聞社との資本業務提携

    日本経済新聞社のブランド力・情報発信力・顧客基盤と自社の実行支援力を掛け合わせ、人的資本経営の社会的浸透と「実行人財」創出を加速する。

  3. 03

    統合型サービスモデルの高度化

    コーチングを中核に、人的資本の可視化、行動データ活用、HRテックによる実行支援など、ワンストップで課題解決できる統合型サービスを提供し、環境変化に対応する。

  4. 04

    コーチング提供力の増強とオペレーション最適化

    パートナーコーチの確保・育成を継続し、案件管理やスケジュール最適化を含むオペレーション体制を高度化することで、サービス品質と提供効率の両立を図る。

  5. 05

    グループガバナンス強化とM&A推進

    グループ全体の経営管理体制を効率化・機動化し、法令遵守と内部統制を強化。戦略的なM&Aで事業領域を拡大し、グループシナジーを最大化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 4期分

グループ全体で59人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は667万円で、3期前と比べて+6.1%平均年齢は40.2歳、平均勤続年数は3.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2022年9月62937.13.541
2023年9月67339.13.747
2024年9月69140.04.058172
2025年9月66740.23.559339

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年9月期・提出会社(単体)
女性管理職比率20.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率3.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)77.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都港区25百万円
人材開発事業

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は20億円営業利益2億円前期と比べると増収増益で、売上が+25.0%、利益が+100.0%。

売上高
+25.0%
20億円
営業利益
+100.0%
2億円
純利益
+0.0%
1億円
営業利益率
10.0%
前期比 +3.8%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高16億円20億円
営業利益0億円2億円
純利益0億円1億円
1株あたり配当¥17¥17

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は3億円、営業利益は0億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q3133.30
2023年3Q2−1−50.00
2023年4Q41
2024年1Q400.00
2024年2Q400.00
2024年4Q8112.51
2025年2Q10110.01
2025年4Q10110.00
2026年2Q7−1−14.30
2026年3Q300.0−1

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 8期分

2018年9月期からの8期で、売上は6億円から20億円へ3.3倍に増えた。直近期の営業利益率は10.0%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2018年9月610
2019年9月700
2020年9月700
2021年9月1022
東京証券取引所グロース市場に株式を上場。
2022年9月1122
株式会社購買Design(現:KDテクノロジーズ株式会社)を子会社化。
2023年9月1211
株式会社購買DesignがKDテクノロジーズ株式会社へ商号変更。同社が本社を東京都港区へ移転。
2024年9月16116.31
会社分割(簡易新設分割)により持株会社体制へ移行し、子会社3社(コーポレートコーチ株式会社、エグゼクティブコーチ株式会社、B-Connect株式会社)を設立。
2025年9月202210.01

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高20億円のうち、営業利益として残るのは2億円10.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の5.0%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金40.0%8億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金55.0%11億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.0%2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
60.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+2.5pt
10.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.0pt
5.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+5.1pt
16.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
10.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
28.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 6期分

2025年9月期は営業CFが1億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは1億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は4億円で、売上の2.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2020年9月00102
2021年9月30035
2022年9月1−1−104
2023年9月0−12−15
2024年9月1−1−104
2025年9月10−114

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 8期分

2025年9月期の総資産は10億円。このうち返さなくてよい自己資本が8億円で、自己資本比率は76.9%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2018年9月31239.8
2019年9月31244.3
2020年9月51432.0
2021年9月73441.1
2022年9月84456.5
2023年9月97273.9
2024年9月148550.0
2025年9月108276.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳
現金及び預金
5億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
4億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
2億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
80
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率20 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率534社中61位あたり、逆に低いのは配当利回り534社中288位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
16.9%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
10.0%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
76.9%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
25.0%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.9%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥588で、1年前と比べて-22.3%過去52週の値幅のなかでは23%の位置にある。

¥588+0.5%1ヶ月+12.2%1年-22.3%時価総額7億円
過去52週の値幅
安値¥481高値¥944.333

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)77.4倍
PER (会社予想)482.0倍
PBR1.85倍
配当利回り2.89%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1ヶ月で17.27%上昇し、8月14日に584円まで急伸しました。ただし、年初来高値944円には依然として大きく届かず、年初来安値481円からの回復途上です。25日移動平均線を約13.9%上回り、75日線も上回りましたが、200日線は上回っていません。RSIは81.54と過熱感が強く、短期的な調整が懸念されます。出来高は概ね1万株前後と低い水準で、値動きの割には出来高が伴っていません。サービス業の中小型株で、材料が出れば大きく動く一方、流動性の低さには注意が必要です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 25/100)

PER 65.7倍は業界平均22.5倍の約3倍で高く、PBR 1.57倍は平均3.16倍を下回るが、ROE 16.9%は優れ収益性は高い。配当利回り3.33%は平均2.73%を上回るが、配当性向165.1%と持続可能性に懸念。売上・利益は成長中だが、現状のPER水準は将来期待を強く織り込み過ぎており割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)77.4倍23.4倍
PER (予想)482.0倍
PBR1.85倍3.51倍
ROE16.9%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

人材開発市場は成長が期待される一方、競争も激しい。強気派は、人材投資の増加トレンドと同社の高品質なサービスが評価され、成長が加速するとみる。弱気派は、売上高は増加しているが利益率が低く、営業利益率10%程度では評価が割高(PER66倍)と懸念。ROEは16.9%と高いが、時価総額6億円と小さく流動性リスクも指摘される。

プラスに働く材料7
  • 成長市場での需要取り込み

    企業の人材育成投資が増加傾向にあり、市場拡大が続く

  • リピート率の高い強固な顧客基盤

    既存顧客からの継続受注が売上の安定性を支える

  • ROE16.9%の収益性

    資本効率が良く、株主価値向上に寄与する

  • 既存顧客のアップセルによる収益拡大2026年Q1影響

    2025/9期売上20億円、アップセルで5%増収余地

  • 新規教育プログラムの市場投入2026年下期影響

    売上目標25億円、新プログラムで売上10%増の可能性

  • フリーキャッシュフロー改善による財務強化通年影響

    2025/9期純利益1億円、FCF改善で自己資本充実

  • 少子化対策関連の政府補助金獲得条件付き影響

    補助金で売上数%上乗せの可能性

マイナスに働く材料7
  • PER66倍の高評価

    成長期待が織り込まれ、実績に対して割高水準

  • 薄い利益率

    営業利益率10%と低く、スケールメリットが必要

  • 小規模・流動性リスク

    時価総額6億円と小型で、株価変動が大きい

  • 人材派遣需要の減少による受注減継続影響

    2025/9期営業利益2億円、需要減少で30%減益リスク

  • 競合他社の低価格戦略に対する価格下落2026年Q2影響

    売上20億円、価格下落で粗利1億円減少のリスク

  • PER66倍の高バリュエーション修正短期的影響

    PER66倍は業界平均比割高、調整で株価30%下落余地

  • 小規模企業の信用リスク不定影響

    時価総額6億円、大口顧客の倒産で業績悪化リスク

次の決算で確かめる点
売上高成長率
成長性の鍵。計画通りの増収が達成できるか
営業利益率
収益性改善の指標。目標10%の達成と維持
リピート率/継続受注率
ストック収益の安定性を示す

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり17で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは2.89%。

年間配当
¥17
1株あたり
配当利回り
2.89%
いまの株価に対して
配当性向
165.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2024年9月1758.7
2025年9月170.0165.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥17

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ1,079人。区分でいちばん多いのは個人・その他56.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が37.9%を占め、残る62.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
個人・その他53.456.750.656.1
事業法人46.637.537.437.0
証券会社3.28.44.2
外国法人2.12.11.9
金融機関0.31.00.9
外国人個人0.20.40.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位11

順位株主持ち株比率 %
01有限会社コーチ・エフ35.57
02橋場 剛7.87
03細川 馨2.65
04田中 広道2.65
05細田 茂2.12
06ベル投資事業有限責任組合11.89
07菅原 泰男1.77
08湊 伸悟1.59
09野村證券株式会社1.55
10栗原 保雄1.06
11吉田 有1.06

有価証券報告書の大株主の状況から、上位11者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 8期分

1株利益は8期で+145%、1株純資産は8期で+513%。直近期のROEは16.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2018年9月4511151.4
2019年9月3514727.428.3
2020年9月1615310.725.0
2021年9月16231069.930.9
2022年9月17843847.628.1
2023年9月496239.627.1102.8
2024年9月496227.925.058.7
2025年9月11268216.920.5165.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/9期の役員報酬は総額132百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
細川馨代表取締役社長68432,200
橋場剛取締役副社長5389,000
吉田信輔取締役 CFO兼 経営管理本部長44100
山下美砂社外取締役61
渡部昭彦社外取締役702,000
三浦太社外取締役65
早川恵美子常勤監査役652,200
田中広道監査役6530,000
大塚和辰監査役59

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)611011018
社外取締役522224

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容5,173字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び子会社3社の合計4社で構成されており、主力のコーチング事業を柱とし、クライアントの人事・組織課題をワンストップで支援する人材開発事業を主力事業としております。当期の業績にはDX事業を営んでいたKDテクノロジーズ株式会社の業績を含めて記載しております。当社グループの事業運営は、クライアントに対するサービス提供の実務を子会社各社が担い、グループ全体の経営企画、人事、労務、総務、法務、財務、経理に至る各種管理機能を当社が一括管理する組織体制を基礎に実施しております。 なお、当連結会計年度より、セグメントの名称を「SXi事業」より「DX事業」に変更しております。 (2025年9月30日現在) 会社名   分類   事業   主な役割 ビジネスコーチ株式会社   当社   人材開発事業   グループ全体の経営企画、人事、労務、総務、法務、財務、経理及び内部統制・監査 コーポレートコーチ株式会社   連結子会社   人的資本経営における人材開発事業 エグゼクティブコーチ株式会社   エグゼクティブコーチングを中心とした人材開発事業 B-Connect株式会社   「行動変容」を促す研修・コーチング支援事業 KDテクノロジーズ株式会社(注)   DX事業   コスト削減コンサルティング・クライアントのDX推進 (注) 2025年9月30日にKDテクノロジーズ株式会社の全株式を同社経営陣及び同社に譲渡しております。 人材開発事業 人材開発事業では、クライアントに寄り添い、人事・組織課題をワンストップで支援し、企業価値向上支援に取り組んでおります。 なかでも、主力のビジネスコーチングは、特定の業種・事業分野のスキル向上を目的としたものではなく、ビジネス全般のあらゆるシーンにおいて、経営層から新入社員まで、ビジネスパーソンの一人ひとりの力を最大限に引き出すアプローチで実施するサービスです。 ビジネスコーチングは、コーチング対象者(クライアント)がビジネス目標を達成するために、 (フェーズ1)自己の行動変容を実現する必要があることに気付く (フェーズ2)目標として定めた行動変容を実践して効果があることを確認する (フェーズ3)行動変容を継続し、定着させて成果に繋げる というプロセスをコーチが意図的に実現させる行為です。 人材開発事業において提供するサービスは、下図1のとおり、1対1型サービスと1対n型サービスで構成されています。 (図1) 1.エグゼクティブコーチング <サービスの概要> エグゼクティブコーチングは、企業のトップ及び経営幹部クラスの方が、より一層優れたリーダーとして周囲に肯定的な影響を及ぼせるようになるために意識変革・行動変容を行っていただくプログラムです。 組織にとってより良い行動を促し、より良い影響を生みだすことを目的とします。組織が変わるためには、トップ自身・経営幹部自身の変革が不可欠であるため、ここ数年多くのお問い合わせを受けているプログラムです。 エグゼクティブコーチングはコーチング対象者(クライアント)とコーチの1対1の形式で実施され、下図2のとおり、通常約6ヶ月間を1サイクルとして2回実施し、1年程度にわたって実施されるプログラムです。 一般的なコーチングとの大きな違いは、コーチングの事前と事後にステークホルダーに対するヒアリングを実施することです。コーチングの目的が「リーダーとして周囲に肯定的な影響力を及ぼす」ことにあるため、周囲の方々がコーチングの対象となるリーダーの言動についてどのように評価しているかが成果を測る上で重要な指標となります。 (図2) エグゼクティブコーチングにおける典型的な課題例は下記のとおりであります。 ・リーダーとしての自己変革促進、悪癖改善、行動変容の定着化・習慣化 ・経営幹部の若返り(マネジメント経験がないまま経営幹部へ昇格)による環境への適応 ・様々な組織的要請(部下育成力強化、イノベーション促進、女性活躍推進、ダイバーシティ・多様化)への適応 2.ビジネスリーダー/ビジネスパーソンコーチング <サービスの概要> ビジネスリーダー/ビジネスパーソンコーチングとは、コーチング対象者(クライアント)1名に対して当社のパートナーコーチが、オンラインで月1回のビジネスコーチングを提供するサービスです(下図3参照)。 コーチングで決定したアクションプランの実行状況はクラウドコーチングを利用して管理し、クライアントがリーダー(部下がいる、チームを率いる役目を負っているクライアント)であるか、ビジネスパーソン(自己の目標達成を課題とするクライアント)であるかにより求める行動変容の内容が異なるため、各クライアントの状況に応じて、コーチのバックグランドと経験を基準に担当するコーチを決定しています。 (図3) ビジネスリーダー/パーソンコーチングでは、クライアントの目標達成に特化したコーチングを提供します。目標には、達成のために最適な行動プロセスあるいは行動様式が必ず存在します。つまり、目標を達成するためには、常に自らの状況を俯瞰して、どのような行動をとるべきか、どのように行動すべきかの次の一手を打ち続ける必要があります。 次の一手を打ち続けるには、このような「自己への問いかけ」を臨機応変に繰り出すことが効果的です。 しかし、日々の業務に取組みながらこれを実行するのは容易ではありません。そこで、コーチングを受けることで、目標達成のための最適な自己への問いかけによる効果を、負担を感じることなく得ることができます。 ビジネスリーダー/ビジネスパーソンコーチングの料金は、3ヶ月間(毎月1回のコーチングセッション)が基本単位で、役職(部長職、課長職、非管理職)別の単価を設定しています。 <サービスの効果> クライアントのキャリア・個性に合ったビジネス経験豊富なコーチが、ときにアドバイスを交えながら、課題を解決して目標達成につながる行動変容を継続的にサポートすることで、下記のような効果が期待できます。 ① ビジネスリーダーコーチング リーダーとして、コーチングと日々の振り返り機能による内省を通じて自己変革のための習慣が身に付き、無自覚であったリーダーとしての悪癖がメタ認知力(自分の認知活動を客観的にとらえる力)の向上により改善され、コーチングセッションと内省を繰り返すことにより物事を客観的に分析してその本質から最適解を見出す能力が向上するといった効果が期待できます。また、コーチに具体的な部下への接し方の相談ができるとともに、コーチングセッションの経験を自身の手法に反映させることで部下育成力の向上が期待できます。 ② ビジネスパーソンコーチング コーチによるコーチングと日々のふりかえり機能による内省を通じて自己変革のための習慣が身に付き、コーチングによる「気づき」や内省によって業務の意義を理解して、より主体性をもって業務に臨むことが期待できます。コーチがユーザーの抱えている悩みなど相談を受けることで心身の状態が記録され、メンタル不調予防の早期の対応や離職に繋がる原因を明らかにでき、組織対応で改善策を導き出すことができます。 3.ビジネスコーチングプログラム <サービスの概要> ビジネスコーチングプログラムでは、マネジメント層・管理職・リーダーが短期間で“Good Coach”として機能し、企業における1on1ミーティングが効果的に実施できるように、組織への1on1導入のポイントを学び、実践的スキルの修得機会を提供いたします。 マネジメント層・管理職・リーダーが企業において“Good Coach”として「対話の質向上」に効果的に取り組んでいただくため、1on1導入の目的・狙い・哲学(フィロソフィー)に合わせて、完全オーダーメイドで企画し、展開いたします。 ビジネスコーチングプログラムは、コーチと受講者の対話や受講者同士の対話を中心に進めることから1回30名を上限としてサービス提供しています。そのため、料金はプログラム単価×実施回数により決定いたします。 また、顧客がビジネスコーチングプログラムを特定の組織課題解決を意図して実施する場合は、基本となる行動変容コーチングにカスタマイズ項目を組み込むご提案も致します。カスタマイズに関しては、カスタマイズ作業のボリュームに応じて追加で料金を頂いております。 <サービスの効果> 得られる効果は1on1ミーティングの導入の目的によって異なってきますが、これまでに導入された企業においては、自律型社員の増加、退職率の低減、1on1ミーティングの対話の質の向上、クラウドコーチングによる目標・自己変革項目の「見える化」による成果に繋がる変革の確認、職場の活性化といった効果を実現しています。 4.クラウドコーチング <サービスの概要> クラウドコーチングシステムは、行動変容の目標を立て、目標行動の実行を記録することで、日次・週次の振り返りを行い、コーチ等のコミュニケーションにより目標実現の確度を高めるためのシステムです。エグゼクティブコーチングやビジネスリーダー/ビジネスパーソンコーチングで利用しています。 クラウドコーチングは、当社が企画・立案し、ITベンダーにシステムの設計・開発・運用・保守を委託しているクラウドシステムです。クラウドシステムのため、毎年、機能追加・改善のためのシステム投資を行っており、今後も継続的に投資していく予定です。 販売料金は、エグゼクティブコーチングやビジネスリーダー/パーソンコーチングの料金に含まれています。 5.マイクロラーニング <サービスの概要> 当社のマイクロラーニングサービスは、ビジネスコーチングプログラム「1on1実践スキル研修」のエッセンスを凝縮した動画、及び1on1の実践で頻繁に発生する問題や困りごとへの対応を解説した動画を中心に構成されています。加えて、人的資本経営の推進において管理職層に必要とされるピープルマネジメントの実践に焦点を当てた動画も提供しています。 ラインナップ拡充のため、クライアント企業へのプレマーケティングと社内企画を経て、新たに「人事評価制度運用支援」及び「キャリア自律支援」に関する動画を開発しました。 本サービスは、当社が管理する動画配信システムへのアクセス権を、1年契約のサブスクリプション形式で提供しており、顧客企業の従業員数に応じた年間利用料金を定めて販売しています。また、顧客の利便性向上のため、新たなLMS(学習管理システム)をOEMにて提供する予定です。なお、顧客企業が自社のLMSを活用しており、新たな動画配信システムの利用を希望されない場合は、顧客のLMS上で利用できるよう動画データの販売も行っております。 今後も、継続的に顧客ニーズを確認し、プレマーケティングを通じて新商品を開発することで、コンテンツ数を一層充実させてまいります。 DX事業 DX事業では、ITとシステムを活用し、クライアント企業の購買活動のフォローアップ等を通じた稼ぐ力とESGの両立に向けた支援、DXに関するコンサルティング及び設計・運用サポートを通じて、生産性向上と持続可能性の高い社会の実現に貢献しておりました。 なお、2025年9月30日にKDテクノロジーズ株式会社の全株式を同社経営陣及び同社に譲渡しております。 DX事業において提供するサービスは、コスト削減コンサルティングサービスとITサービスで構成されておりました。 1.コスト削減コンサルティングサービス クライアント企業の間接材を中心とした販管費のコスト削減コンサルティングによる経費効率化のデザインを支援しております。収益構造としては、主に成功報酬モデルでの事業となっておりますが、成功報酬モデルと固定報酬モデルのハイブリッドを目指してまいりました。 2.ITサービス 持続可能な経営に向けて、上流工程やインフラのコンサルティングを通じIT活用を推進し、業務プロセスを変革する支援を行います。業務プロセスの改善提案(企画・要件定義・設計)から顧客のIT化推進(開発・運用・保守)までトータルなサポートを実施いたしました。 <事業系統図> 当社グループ全体の事業系統図は、以下のとおりです。 (2025年9月30日現在) (注) 2025年9月30日にKDテクノロジーズ株式会社の全株式を同社経営陣及び同社に譲渡しております。
経営方針・対処すべき課題3,235字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、「一人ひとりの多様な魅力、想い、能力の発揮を支援し、働く人が幸せを感じられる社会の持続的発展を可能にする」というパーパスのもと、グループ戦略を再定義し、成長ドメインを明確化いたしました。この戦略の下で事業ポートフォリオを再検討した結果、当社グループのコア領域は人材開発事業にあると位置付け、同領域へ経営資源を集中させることが中長期的な企業価値向上に資すると判断いたしました。これに伴い、2023年10月に株式を取得し連結子会社としていたKDテクノロジーズ株式会社(旧:株式会社購買Design)については、2025年9月末をもって当該株式を譲渡いたしました。これにより、当社グループは、人的資本経営支援を中核とする事業領域への一層の選択と集中を進め、グループ全体の収益性及び成長基盤の強化を図っております。 さらに、2025年11月には、株式会社日本経済新聞社との間で資本業務提携を行いました。同提携を通じて、同社が有するブランド力・情報発信力・顧客基盤と、当社の「人的資本経営のプロデューサー」としての実行支援力を掛け合わせ、人的資本経営の社会的浸透と“実行人財”創出の加速を図って参ります。 これらの施策により、当社グループは、分社化による経営基盤の強化と事業ポートフォリオの再構築を進めるとともに、人的資本経営分野におけるリーディングカンパニーとして、持続的な成長と企業価値の最大化を目指して参ります。 (2)経営環境及び経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループの主要顧客であるプライム上場企業においては、「持続的な企業価値の向上と人的資本に関する研究会報告書~人材版伊藤レポート~」(経済産業省)にあるとおり、企業における人的資本への投資状況の開示が望まれる状況となっており、実効性のある人材開発投資が求められる状況になっています。 そのような環境において、当社グループは「人的資本経営のプロデューサー」構想を実現し、クライアント企業のあらゆる課題解決に対応するために、人的資本経営に関連する様々な課題に対してワンストップで解決することを目指しております。そのために、クライアント企業に伴走し課題を深掘りし、ソリューションの幅を広げ、課題解決に貢献することが重要であると考えております。そのための指標として、取引先1社当たり売上高を重要指標として活用することで、健全な収益力の向上と経営基盤の強化を進めて参ります。 (3)経営戦略等 当社グループは、コーチングを中核とした「人的資本経営の実装支援」を軸に、企業の持続的成長を支える総合的な人材開発・組織開発サービスの提供により成長を実現してまいりました。 従来の研修・コーチング支援にとどまらず、人的資本の可視化、行動データの活用、HRテックによる実行支援など、環境変化の激しい経営課題に対し、“実行”に結び付く統合型サービスモデルの高度化とワンストップ体制の強化を推進しております。 2025年11月の株式会社日本経済新聞社との資本業務提携により、同社が有するブランド力・情報発信力・顧客基盤と当社の実行支援力を掛け合わせ、人的資本経営の社会実装と“実行人財”創出を加速してまいります。 今後も、グループ経営基盤の強化を進め、成長分野への選択と集中を徹底しながら、人的資本経営支援分野におけるリーディングカンパニーとして、企業価値の最大化と持続的成長の実現を目指してまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、「人的資本経営のプロデューサー」としてクライアント企業の企業価値向上支援を行うことをミッションに、将来にわたってグループの成長を継続させ企業価値の向上を実現するために、以下の課題に積極的に対処して参ります。 ①クライアントの人的資本経営を総合的にサポートする事業体制の強化 当社グループは、「人的資本経営のプロデューサー」として、クライアントの人材価値を最大限に引き出す支援を中核事業と位置づけております。クライアント企業における人的資本経営の実践を支援し、“実行人財”の創出を促進するため、主力のコーチングをはじめとする各種サービスを統合的に提供できる体制の強化を進めております。具体的には、1対1コーチングサービスや1対nコーチングサービスに加え、人材育成・評価・採用など人事全般にわたるソリューションを拡充し、クライアントの人事・組織課題に応じた最適な支援をワンストップで提供できる体制の構築を進めております。 さらに、2025年11月に発表した株式会社日本経済新聞社との資本業務提携を通じて、同社が有するブランド力・情報発信力・顧客基盤と当社の実行支援力を掛け合わせることで、人的資本経営の社会的浸透と“実行人財”創出の加速を図って参ります。今後は、データ活用やHRテック企業との連携を一層推進し、人材戦略の可視化と実行支援の高度化を進めることで、クライアントの持続的な企業価値向上に貢献して参ります。 当社グループは、「実行人財の創出」を使命とし、クライアントの経営戦略と人材戦略の一体的な実行を支援することで、日本企業の人的資本経営を牽引するリーディングカンパニーとしての地位を確立して参ります。 ②サービス提供力の増強とオペレーション体制の強化 当社の成長を支える基盤であるコーチングサービスの提供力については、量的拡充と質的向上の双方が重要な課題であります。当事業年度においては、パートナーコーチの増員を進め、259名と契約する体制を整備いたしました。今後も、質の高いコーチ人材の確保・育成を継続的に推進するとともに、案件管理やスケジュール最適化を含むオペレーション体制の高度化を図り、サービス品質と提供効率の両立を実現して参ります。これにより、顧客満足度のさらなる向上と持続的な収益基盤の拡充を目指して参ります。 ③コーポレートガバナンスの強化 当社グループは、永続的な企業価値の向上を実現するため、経営の透明性・効率性・健全性を確保しつつ、経営責任の明確化に取り組んでおります。2025年1月には、新設分割により3社の子会社を設立し、各社がそれぞれの専門分野において事業を展開しております。新しいサービス分野の拡大に伴い、事業領域が広がる中で、グループ全体の経営管理体制をより効率的かつ機動的に運営し、法令遵守及び内部統制の強化を図ることが重要な課題であると認識しております。今後は、拡大する事業規模に対応したガバナンス体制の高度化を進めるとともに、法令及び社内規程に基づく適正な業務執行の定着を推進して参ります。 また、内部監査の実効性を一層高めることで、業務運営の適正化及び財産の保全を確保し、グループ全体の経営効率向上と持続的な成長を目指して参ります。 ④M&Aの推進及びグループ企業間のシナジーの最大化 当社グループは、クライアント企業の多様な人事・組織課題に対して、ワンストップで支援する体制の構築を目指しております。その実現に向け、事業領域の拡大及び新規分野への参入を目的として、戦略的なM&Aを積極的に推進し、グループ全体の成長基盤を強化して参ります。 また、グループ各社の経営資源を相互に活用し、営業・人材・ノウハウ・システムなどの連携を深化させることで、グループシナジーの最大化を図ります。さらに、管理部門の共通化や経営管理の一体運営を進め、効率的かつ統制の取れたグループ経営体制を確立し、企業価値の一層の向上に努めて参ります。
事業等のリスク2,015字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を及ぼす可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 事業環境に係るリスク (1)景気変動リスク 当社グループの主要顧客である大手企業における人材開発投資は、景気動向や企業業績に影響を受ける可能性があります。国内外の経済環境に変動が生じ、顧客が投資を抑制した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 顧客基盤の分散と、HRテックサービスや新規事業による多角化を進め、特定業界・特定サービスへの依存度を低減しております。また、価格設定や提案内容の柔軟化に取り組み、景気変動の影響を受けにくい体制の構築を推進しています。 (2)競合環境の変化 大手企業向けビジネスコーチング領域において一定の先行優位性を有しているものの、同分野への大手コンサルティング企業等の参入が進んだ場合、競争激化により当社事業に影響が生じる可能性があります。 <対応策> 当社グループは、単なるコーチングサービスの提供にとどまらず、顧客企業の人事・組織課題をワンストップで支援する「人的資本経営のプロデューサー」として事業構造を転換することで、競合との差別化を図っています。 成果データの活用による人的資本の可視化や、HRテックとの融合による実行支援力の強化を進め、顧客の経営課題解決に直結する価値提供へ進化しています。また、顧客との長期的パートナーシップ構築のためのアカウント戦略にも取り組むことで、競争環境に左右されない競争優位性の確立を推進しています。 (3)自然災害、事故、感染症等 自然災害、事故、火災、社会インフラ障害等の不測の事態により、事業活動に影響を受ける可能性があります。 <対応策> サービス提供のオンライン化を標準化し、リモートワーク体制やバックアップ拠点の確保等によるBCP体制を構築しています。また、主要システムについてはクラウド化、データの多重バックアップにより事業継続性の強化を図っています。 ② 事業戦略に係るリスク (1)人材確保と組織基盤に関するリスク 当社グループの成長には「人的資本経営のプロデューサー」として顧客の人事・組織課題を解決し変革を推進できる人材の採用・育成が不可欠です。必要人材の確保が計画どおりに進まない場合や、主要人材の退職が発生した場合には、事業運営に影響が生じる可能性があります。 <対応策> 自社育成プログラムや研修制度の充実、キャリアパス整備、社内コミュニケーション改善等により、離職防止と人材の継続確保に努めています。また、外部委託やパートナー戦略を組み合わせることで柔軟な人材提供体制を構築しています。 (2)M&A等による投資回収リスク 将来的にM&A等による買収を行った場合、事業環境等の変化により買収先事業の業績が計画を下回ると、のれんの減損損失等により業績へ影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 買収前のデューデリジェンス強化及び買収後のPMIプロセスを体系化して実行し、事業シナジー創出と収益性改善を継続的にモニタリングしております。 (3)システム開発に関するリスク クラウドコーチングシステムなどのシステム開発が高度化・複雑化することで、想定以上の工数や追加対応が発生し、採算が悪化する可能性があります。 <対応策> プロジェクト管理体制の強化、外部ベンダーとの連携体制最適化、機能開発の優先順位管理等を通じ、品質・納期・採算のバランス管理を徹底しています。 ③ 事業運営に係るリスク (1)サービス品質及び外部委託先管理 外部委託先の対応不備等により、品質低下や追加費用、レピュテーションリスクが発生する可能性があります。 <対応策> 委託先の定期評価や契約管理、情報共有体制を整備し、品質標準の維持を図っています。また、パートナー開拓と育成により安定的な委託先確保に努めています。 (2)情報管理に関するリスク(機密情報・個人情報) 情報漏えいが発生した場合、信用低下等による重大な影響が生じる可能性があります。 <対応策> 個人情報保護体制(プライバシーマーク取得)、アクセス制御、情報管理教育の徹底等により、情報管理体制を強化しています。 (3)法令遵守・紛争・知的財産等のリスク 訴訟や知的財産問題が発生した場合、社会的信用及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 法務体制の強化と契約レビューの徹底によりリスク管理を行っています。また、外部専門家との連携により予防及び迅速な対応体制を整備しています。
経営成績の分析 (MD&A)6,234字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末の財政状態といたしましては、流動資産は、前連結会計年度末に比べ19,843千円減少し、759,297千円となりました。主な要因は、現金及び預金が42,025千円増加した一方で、売掛金及び契約資産が63,329千円減少したことによるものであります。 また、固定資産は、前連結会計年度末に比べ352,923千円減少し、243,452千円となりました。主な要因は、投資有価証券が30,000千円増加した一方で、のれんが78,873千円、顧客関連資産が252,000千円、保険積立金が40,222千円がそれぞれ減少したことによるものであります。 この結果、総資産は1,002,750千円となりました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は、前連結会計年度末に比べ115,358千円減少し、231,621千円となりました。主な要因は、未払金が6,803千円、未払法人税等が5,289千円、賞与引当金が13,725千円それぞれ増加した一方で、買掛金が69,312千円、1年内返済予定の長期借入金が18,839千円、契約負債が59,446千円それぞれ減少したことによるものであります。 また、固定負債は、前連結会計年度末に比べ193,143千円減少し、計上はありませんでした。主な要因は、役員退職慰労引当金が91,116千円、繰延税金負債が96,183千円、長期借入金が5,843千円それぞれ減少したことによるものであります。 この結果、負債合計は231,621千円となりました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べ64,414千円減少し、771,129千円となりました。主な要因は、資本金が7,794千円、資本剰余金が7,794千円、利益剰余金が68,051千円それぞれ増加した一方で、非支配株主持分が148,052千円減少したことによるものであります。 ② 経営成績の状況 当連結会計年度における我が国の経済状況は、雇用や所得環境の改善、インバウンド需要の増加などを背景に緩やかな回復基調で推移しましたが、一方で、物価上昇の継続や物流コスト・人件費の増加、さらに米国の通商政策の動向や国際情勢の不透明感などが景気の下振れ要因となるなど、先行きは依然として不透明な状況が続きました。 このような状況の中、当社グループは、クライアント企業の企業価値向上及び人的資本投資の開示や実践に向けて、人的資本投資の成果を確実にするために個々人の課題に寄り添った個別支援サービスの需要拡大に応えてまいりました。 また、クライアント企業における無形資産投資の中核である人的資本投資、DX化投資の両側面に加え、間接材のコスト削減コンサルティングによる付加価値向上支援にも取り組み、取引先のサステナビリティを高めるサービス展開も進めておりました。 当社グループでは、こうした経営環境を踏まえ、クライアントの人事・組織課題をワンストップで支援する「人的資本経営のプロデューサー」構想を掲げ、ビジネスコーチングの普及を通じて、クライアント企業の企業価値向上に貢献してまいりました。 なお、2025年9月16日に公表いたしました「連結子会社の異動(株式譲渡)及び特別利益の計上に関するお知らせ」に記載のとおり、KDテクノロジーズ株式会社の株式譲渡に伴い、当期において関係会社株式売却益として32百万円の特別利益を計上しました。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は2,003百万円(前年同期比25.2%増)、営業利益は163百万円(前年同期比105.1%増)、経常利益は178百万円(前年同期比125.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は123百万円(前年同期比127.7%増)となりました。 セグメント別の業績は次のとおりであります。 なお、当連結会計年度より、セグメントの名称を「SXi事業」より「DX事業」に変更しております。 また、前連結会計年度では、管理部門に係る一般管理費の一部を報告セグメントに配分せず、全社費用としていましたが、事業の実態をもとに判断した結果、当連結会計年度の期首から人材開発事業セグメントに配分することとしました。 a.人材開発事業 人材開発事業セグメントにおいては、クライアント企業に寄り添い、人事・組織課題の解決を通じた企業価値向上支援に取り組んでまいりました。人的資本経営の実践が本格化している環境を踏まえ、全てのサービスが前年同期比で増加しております。特に、1対1型サービスについては、「個」を重視した育成施策の拡大を背景に、プライム上場企業を中心に従来の「集合型研修」から「1対1型研修」へシフトする動きが加速したことから、当連結会計年度の売上高は636百万円(前年同期比49.9%増)となりました。1対n型サービスについては、ミドル層の育成施策等の拡大により、当連結会計年度の売上高は752百万円(前年同期比7.4%増)となりました。その他サービスについては、顧客の人材及び組織課題の把握ニーズが高まり、組織アセスメントツールの売上が増加したことにより、当連結会計年度の売上高は204百万円(前年同期比23.5%増)になりました。なお、期初計画に基づき、来期以降の成長を見据えて人材採用及びマーケティング投資を積極的に実施した結果、当初は減益を見込んでおりましたが、売上高が計画を大きく上回ったことにより、最終的には増益で着地しました。 以上の結果、人材開発事業セグメントにおける売上高は1,593百万円(前年同期比23.5%増)、営業利益は129百万円(前年同期比1.0%増)となりました。このうち、法人取引における顧客数は312社(前年同期比5社減)、法人顧客1社当たりの平均売上高は5百万円(前年同期比26.6%増)であります。 サービス型   2024年9月期   2025年9月期   増加額(百万円)   増加率(%) 売上金額(百万円)   構成比(%)   売上金額(百万円)   構成比(%) 1対1型   424   32.9   636   40.0   212   49.9 1対n型   700   54.3   752   47.3   51   7.4 その他   165   12.8   204   12.8   38   23.5 合計   1,290   100.0   1,593   100.0   302   23.5 b.DX(デジタル・トランスフォーメーション)事業 DX事業セグメントにおいては、購買活動の行動変容を通じてコストダウンに寄与するコスト削減コンサルティングサービスと、顧客のDX化推進を後押しするコンサルティング業務や開発業務を中心にITサービスを展開しております。 コスト削減コンサルティングサービスにおいては、当社グループの顧客基盤に営業展開を図るとともに、成功報酬型と固定報酬型のハイブリッドへの転換を目指しておりました。前年度から開始した大型固定型報酬案件の着実な遂行と当期に大型成果報酬型案件が完了となった結果、売上高は288百万円(前年同期比79.9%増)となりました。 ITサービスにおいては、前期から継続している開発案件の確実な遂行を目指すと同時に、既存顧客のグループ会社への展開を図りましたが、大型開発に向けた要件定義に時間を要した結果、売上高は134百万円(前年同期比27.1%減)となりました。 以上の結果、DX事業セグメントにおける売上高は422百万円(前年同期比22.8%増)、営業利益は34百万円(前年同期は43百万円の営業損失)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は444,038千円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、91,188千円の資金収入(前年同期136,928千円資金の獲得)となりました。その主な要因は、資金収入として税金等調整前当期純利益210,470千円、減価償却費27,196千円、のれん償却額19,718千円、顧客関連資産償却額28,000千円、仕入債務の増加額16,202千円等があったことに対し、資金支出として売上債権の増加額115,845千円、契約負債の減少額56,083千円、関係会社株式売却損益32,013千円、法人税等の支払額54,972千円等があったことであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、20,051千円の資金収入(前年同期132,937千円資金の使用)となりました。その主な要因は、資金収入として保険積立金の解約による収入58,963千円、連結範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入128,764千円があったことに対し、資金支出として無形固定資産の取得による支出33,471千円、保険積立金の積立による支出79,837千円、投資有価証券の取得による支出30,000千円があったこと等であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、69,217千円の資金支出(前年同期123,243千円資金の使用)となりました。その主な要因は、資金収入として新株予約権行使による株式発行による収入15,588千円があったことに対し、資金支出として長期借入金の返済による支出24,682千円、社債の償還による支出5,000千円、配当金の支払額55,123千円があったこと等であります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 生産実績、受注実績、販売実績に関する情報は、次のとおりであります。 a. 生産実績 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) 人材開発事業   494,220   121.0 DX事業   267,067   111.2 合計   761,288   117.4 (注) 1.金額は、製造原価によっております。 b. 受注実績 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 人材開発事業   1,550,002   126.3   578,046   93.0 DX事業   437,492   141.4   ―   ― 合計   1,987,494   129.3   578,046   93.0 c. 販売実績 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 人材開発事業   1,587,272   123.0 DX事業   416,721   121.0 合計   2,003,993   122.5 (注)主要な販売先については、総販売実績に対する割合が100分の10以上の相手先が無いため記載を省略しています。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績等の状況に関する分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりであります。 (資産) 総資産1,002,750千円のうち、現預金が483,882千円と48.3%を占めております。売掛金及び契約資産は221,315千円で総資産の22.1%となっており高い流動性を確保しております。 (負債) 負債のうち、長期借入金(1年内返済予定の借入金を含む)5,843千円の有利子負債があり、負債・純資産合計額の0.6%を占めております。 また、契約負債は26,931千円と負債・純資産合計額の2.7%となっております。 (純資産) 純資産771,129千円のうち、資本金が215,999千円、資本剰余金が173,599千円となり合計で、負債・純資産合計額の38.9%を占めております。また、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による増加と配当金の支払いによる減少により利益剰余金が381,603千円と負債・純資産合計額の38.1%を占めております。 (売上高) 売上高の詳細につきましては、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の業績の概要 ②経営成績の状況」をご参照ください。 (営業利益) 営業利益の詳細につきましては、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の業績の概要 ②経営成績の状況」をご参照ください。 (経常利益) 営業外収益は、15百万円、営業外費用は0.8百万円を計上しております。この結果、経常利益は178百万円となりました。 (税金等調整前当期純利益) 特別利益は、32百万円を計上しております。この結果、税金等調整前当期純利益は、210百万円となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 法人税等合計を69百万円、非支配株主に帰属する当期純利益を17百万円計上しております。この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は123百万円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「(1)経営成績等の状況の概要③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりでありますが、ビジネスモデルの特性により利益額と営業キャッシュ・フローが比例的に増減するため営業キャッシュ・フローが増加し、投資キャッシュ・フローも子会社株式の売却等により増加しました。一方で、借入金返済資金及び配当金の支払いにより財務キャッシュ・フローは減少し、現金及び預金は減少しましたが、現金及び現金同等物の期末残高は、444,038千円有しており、安定的であると考えております。 ③ 当社グループの資本の財源及び資金の流動性 当社グループの資金需要は、運転資金、納税資金等であり、資本の源泉は営業キャッシュ・フロー、金融機関からの借入等であります。 また、当連結会計年度末の現金及び預金は、483,882千円あり、十分な短期流動性を確保していると考えております。 ④ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)経営環境及び経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、当社グループは取引先1社当たり売上高を重要指標としております。当連結会計年度においては、コーポレートコーチによる顧客課題に対する深掘りした提案活動により大型案件の獲得出来た結果、1社当たり平均売上高が、5百万円(前年同期比26.6%増)となり、通期目標達成に繋がりました。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

IR資料の開示履歴 (TDnet)

TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。