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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

平和紙業

HEIWA PAPER CO., LTD.9929 · Standard · 卸売業

和洋紙卸売を中核に、物流・保管・紙加工、不動産賃貸を併せ持つ専門商社。地域密着型の販売網を強みとする。

概要

平和紙業は1946年に大阪で創業した洋紙・板紙の卸売業者である。高級紙・特殊紙の在庫販売を強みとし、ファンシーペーパーや技術紙など付加価値の高い紙を専門に扱う。東京・大阪の2本社体制を経て現在は東京に本社を置き、連結子会社3社を通じて販売・物流・不動産賃貸を展開する。2026年3月期の連結売上高は約160億円、従業員数は188名である。

二つの収益の柱:紙卸売と不動産賃貸

当社グループの事業は和洋紙卸売業と不動産賃貸業の二つに大別される。卸売業では、高級印刷紙や技術紙など多様な紙製品を販売し、連結子会社の平和興産が物流・保管・加工を担う。不動産賃貸業は主に東京・大阪の自社ビルや倉庫の賃貸で構成され、売上高は小規模ながら安定した収益源となっている。2026年3月期のセグメント別売上高は、卸売業が164億4百万円、不動産賃貸業が28百万円であり、営業利益はそれぞれ92百万円、7百万円であった。卸売業の利益率は約0.6%に留まるが、高付加価値品へのシフトで収益性向上を目指している。

国内6拠点とアジア子会社で築く販売網

国内では東京・大阪・名古屋・仙台・福岡・広島に営業拠点を持ち、札幌・富士・東大阪にも倉庫(デポ)を配置する。1964年に名古屋デポ、1974年に平和興産を設立して物流機能を分離した。海外では1972年に香港現地法人を設立、シンガポールや上海にも駐在員事務所を置いたが、2008年に上海事務所を閉鎖、2015年に上海子会社を清算した。香港子会社は引き続き東南アジア市場向けの販売を担う。国内では2022年に大阪事務所ビルの耐震補強を完了し、拠点整備を進めている。

低収益体質と経営指標の推移

当社グループは売上高営業利益率を重視するが、過去5年間の実績は0.6〜1.0%と低水準で推移している。ROEは2023年3月期に9.8%と跳ねたが、2026年3月期には0.8%に低下した。これは紙需要の構造的な減少に加え、デジタル化による印刷用紙の落ち込みが響いている。一方で、技術紙や高級パッケージ向けの需要は堅調であり、環境対応紙「エコロジーペーパー」の開発・販売に注力している。財務面では自己資本比率が約58%と高く、無借金経営に近いが、収益力の改善が課題である。

グループ3社の分業体制

連結子会社は平和興産、株式会社辻和、平和紙業(香港)の3社である。平和興産は1974年に設立され、主に当社と辻和の商品の物流・保管・紙加工を担当する。辻和は和洋紙の販売会社として機能し、香港法人は中国・東南アジア市場を開拓する。かつてはカット紙加工のエーピーファーム(2005年解散)や上海法人も存在したが、現状はこの3社体制で事業を運営する。不動産賃貸業も平和興産が一部物件を賃貸しており、グループ内で役割を分担している。

業界の中での役割は紙流通の中間流通を担う専門商社。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
158億円
営業利益
1億円
営業利益率
0.6%
純利益
1億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
和洋紙卸売業158億円100.0%1億円0.6%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01和洋紙卸売業主力

木材等の原料から製造された紙・紙加工品の販売を行い、物流・保管・紙加工業務を併せて提供する。連結子会社の辻和、平和紙業(香港)が販売を担い、平和興産が物流・加工を担うことで、川上から川下までの一貫した供給体制を構築している。

主な製品・サービス2
和洋紙
用途に応じた多様な紙製品を卸売。印刷用紙、包装用紙、板紙などを取り扱い、印刷業者やメーカーに供給する。
紙加工品
紙を加工した製品で、切断、折り加工、ラミネート等を行い、顧客のニーズに合わせて供給する。

02不動産賃貸業準主力

連結子会社の平和興産や取引先に対して不動産の賃貸を行い、グループの安定的な収益基盤を支える。

製品と技術

ファンシーペーパー:色と風合いで差別化する高付加価値紙

多様な色、表面性、風合いを持つファンシーペーパーは、同社の看板商品である。主に書籍の表紙、封筒、カード、高級パッケージ向けに販売される。2026年3月期の単体売上高は35億円で、全品目中最大の構成比23.4%を占める。前期比0.6%減と微減だが、出版物用途や紙製品用途は堅調に推移した。商業印刷や高級パッケージ向けが伸び悩んだものの、同社はSNSや展示会を通じて需要創造に取り組んでいる。

技術紙:特殊機能で産業用途を開拓

通常の紙にはない特殊機能を付与した技術紙は、合成紙、偽造防止用紙、耐水撥水性機能紙、工業製品製造用紙などを含む。2026年3月期の売上高は22億25百万円で、全品目中7.0%増と唯一の増加区分となった。特に合成紙と偽造防止用紙の販売が堅調で、脱プラスチックの流れからパッケージ代替需要を取り込んでいる。同社は経営資源をこの分野に積極投入し、技術紙の拡大を成長戦略の柱に位置づけている。

ベーシックペーパー:印刷・包装のベース需要を支える

ベーシックペーパーは上質紙、塗工紙、色上質紙などの印刷用紙と、包装用紙、板紙で構成される。2026年3月期の売上高は37億9百万円で、全品目最大の24.8%を占めるが、前期比1.7%減となった。パッケージ用途は増加したものの、商業印刷物や出版物向けが減少した。同社はこの分野でも高付加価値品へのシフトを進め、収益性向上を図っている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

老舗紙卸、デジタル化で事業縮小

平和紙業は、印刷・情報用紙を主力とする専門商社。長年の取引関係と物流網を強みとするが、ペーパーレス化と電子媒体の普及で紙需要が減少し、売上高は横ばいから減少傾向。2026/3期売上高158億円、営業利益率0.63%と低収益。同業のイメージワンやタビオと比べ、事業の多角化が進んでおらず、紙依存からの脱却が急務。環境配慮型商品や包装資材など新分野への展開を模索しているが、収益化はまだ道半ば。

強み

  • 印刷会社・出版社との強固な関係で、安定した受注基盤を持つ
  • 全国規模の物流網と在庫管理システムで、納期・品質面で優位性
  • 包装材・ラベルなど非紙分野の取り扱い拡大で、紙需要減少に対応
  • 再生紙やFSC認証紙など環境配慮型商品の販売を強化し、差別化

課題

  • ペーパーレス化と電子化で印刷用紙市場が縮小し、売上減少継続
  • 営業利益率0.63%と低く、卸売業としての付加価値向上が急務
  • 新規事業の収益化が進まず、紙依存のビジネスモデル転換が課題

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

卸売業の時価総額近傍。太字が平和紙業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17131のむら産業51億円6.9倍
27531清和中央ホールディングス51億円13.9倍
37427エコートレーディング51億円6.5倍
47501ティムコ50億円
58138三京化成49億円5.1倍
69929平和紙業48億円56.7倍
73024クリエイト46億円12.4倍
89763丸建リース45億円9.1倍
93035ケイティケイ44億円11.0倍
107443横浜魚類43億円22.9倍
117446東北化学薬品43億円7.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 29件

大阪で創業し、洋紙販売で地歩を固めた1946年

1946年3月、平和紙業株式会社を大阪市に設立した。同時に名古屋市に支店を開設し、洋紙・板紙の販売を開始する。終戦直後の復興期に事業をスタートさせ、1954年11月には高級紙・特殊紙のオリジナル商品による在庫販売に乗り出す。これが後の高付加価値路線の基盤となった。1956年11月には東京営業所(現東京本店)を開設し、首都圏への進出を図った。翌1957年には東京都江東区に倉庫を設置し、物流体制を整えている。

全国展開と物流分離に動いた1960〜70年代

1962年に布施市(現東大阪市)に稲田デポ、1964年に小牧市に名古屋デポを建設し、保管能力を拡大した。1972年には福岡と仙台に営業所を開設し、九州・東北へ販路を広げる。同年5月、本店を大阪支店と大阪本社に分離し、本社機構を新設。さらに6月には香港に現地法人を設立し、海外進出の第一歩を踏み出す。1974年8月、保管・配送・加工部門を分離独立させて平和興産を設立し、物流子会社をグループに加えた。1978年には広島配送センターも開設している。

2本社制と上場で経営基盤を強化した1980〜90年代

1983年には札幌デポを開設し、北海道へ進出。1987年5月、本社を大阪と東京の2本社制に移行した。1992年3月、東京本社を中央区新川に移転。同年9月には大阪証券取引所市場第二部に株式を上場し、資金調達力を高める。1993年には上海駐在員事務所を開設し、中国市場の情報収集を開始した。1995年5月、稲田デポを全面改築して「ペーパーロード大阪」と改称し、物流拠点を刷新。1998年には上海現地法人を設立し、中国での販売体制を本格化させた。

子会社解散・撤退と本社一本化で構造改革を進めた2000年代

2002年にドイツに欧州駐在員事務所を開設するが、2006年にシンガポール駐在員事務所を閉鎖。2005年1月にはカット紙加工子会社のエーピーファームを解散し、2006年4月に清算結了。同年、本社を東京へ一本化した。2008年4月にはムーサ株式会社を吸収合併し、同時に東大阪事業所を閉鎖。上海駐在員事務所も閉鎖し、上海法人は2015年3月に清算を完了した。同年、東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い東京二部に市場変更。さらに東証の市場区分見直しによりスタンダード市場へ移行した。

近年の拠点再編とSDGsへの取り組み

2008年の合併と同時に福岡・仙台・名古屋の各支店を移転し、拠点を最適化した。2022年には大阪事務所ビルの耐震補強とリニューアルを完了。2020年1月には国連のSDGsへの対応方針をまとめ、環境配慮紙「エコロジーペーパー」の開発・販売を推進する。2026年3月期の売上高は160億円と前期比1.5%減だが、技術紙は7.0%増と伸長している。紙需要の減少に対応し、高級パッケージや機能紙分野へのシフトを加速している。

年表29件を開く

1940年代

  • 1946年3月創業平和紙業株式会社を設立。大阪市に本店を、名古屋市に支店を開設し、洋紙・板紙の販売を開始する。

1950年代

  • 1954年11月高級紙・特殊紙のオリジナル商品による在庫販売を開始する。
  • 1956年11月東京都中央区に東京営業所(現 東京本店)を開設する。
  • 1957年3月東京都江東区深川に倉庫を設置し、1987年12月東京都江東区新砂に、2004年7月東京都江東区 若洲に移転(現 若洲デポ)する。

1960年代

  • 1962年12月布施市(現 東大阪市)に倉庫(稲田デポ)を建設する。
  • 1964年10月小牧市に倉庫(現 名古屋デポ)を建設する。

1970年代

  • 1972年1月福岡市に福岡営業所(現 福岡支店)を開設する。
  • 1972年2月仙台市に仙台営業所(現 仙台支店)を開設する。
  • 1972年5月創業本店を大阪支店(現 大阪本店)及び大阪本社に分離し、本社機構を新しく発足する。
  • 1972年6月現地法人平和紙業(香港)有限公司(連結子会社)を設立する。
  • 1974年8月保管・配送・加工部門等を分離独立し、平和興産株式会社(連結子会社)を設立する。
  • 1977年5月東大阪市に東大阪営業所を開設する。
  • 1978年9月広島市に配送センター(現 広島事業所)を開設する。
  • 1979年10月シンガポールに駐在員事務所を開設する。

1980年代

  • 1983年11月札幌市に札幌デポ(現 札幌事業所)を開設する。
  • 1987年5月本社を大阪と東京の2本社制とし実施する。
  • 1988年10月富士市に富士デポを開設する。

1990年代

  • 1990年3月東大阪市に御厨デポを開設する。
  • 1992年3月東京都中央区新川に東京本社及び東京支店(現 東京本店)を移転する。
  • 1992年9月上場大阪証券取引所市場第二部に株式を上場する。
  • 1993年3月上海に駐在員事務所を開設する。
  • 1995年5月稲田デポを全面改築し、ペーパーロード大阪と改称する。ペーパーロード大阪開設に伴い御厨デポを閉鎖する。
  • 1998年7月現地法人平和紙業(上海)有限公司(連結子会社)を設立する。
  • 1998年10月東京都中央区において、エーピーファーム株式会社(連結子会社)を設立し、カット紙や包材の加工・販売を開始する。

2000年代

  • 2002年4月ドイツに欧州駐在員事務所を開設する。
  • 2005年1月エーピーファーム株式会社を解散し、2006年4月に清算結了する。本社を東京へ一本化する。
  • 2006年12月シンガポール駐在員事務所を閉鎖する。
  • 2008年2月上海駐在員事務所を閉鎖する。
  • 2008年4月M&Aムーサ株式会社(資本金45百万円)を吸収合併する。東大阪事業所(旧 東大阪営業所)を閉鎖する。福岡県福岡市博多区東比恵に福岡支店を移転する。宮城県仙台市若林区卸町に仙台支店を移転する。現地法人平和紙業(上海)有限公司の解散を決議し、2015年3月に清算結了する。東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に市場変更する。本店所在地を東京都中央区へ変更する。愛知県名古屋市中区錦に名古屋支店を移転する。単元株式数を1,000株から100株へ変更する。欧州駐在員事務所を閉鎖する。東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行する。大阪事務所ビル(HSK南船場ビル)の耐震補強およびリニューアル工事が完了する。愛知県名古屋市中村区名駅に名古屋支店を移転する。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    既存事業の強化と高付加価値シフト

    高級パッケージや技術紙など需要増が期待される領域へ商品シフトを加速。SNS等のデジタル活用による販売推進やギャラリーイベントを通じた需要喚起を図る。脱プラスチック・脱炭素の流れに対応し、紙素材への転換需要を取り込む。

  2. 02

    新規事業創造とM&Aの検討

    事業開発本部を中心に新たな価値・市場・事業を創造。特殊紙から特殊素材へ事業領域を拡大する検討を進める。紙販売に近い領域でのM&A機会も手元資金の水準を見ながら積極的に検討する。

  3. 03

    不動産賃貸業の収益化推進

    大阪・名古屋の保有不動産の有効活用を図る。大阪事務所ビルの一部賃貸や名古屋でのオフィス・賃貸住戸の収益化、物流子会社における外部顧客向け物流受託による効率的運営を行う。将来的な固定資産の入れ替えも検討。

  4. 04

    働きやすい職場環境とDX推進

    時差出勤やテレワークの併用、IT環境整備やDX化への投資により、事業効率化と従業員の働きがい向上を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で188人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は638万円で、9期前と比べて+20.6%平均年齢は46.9歳、平均勤続年数は22.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月229
2018年3月231
2019年3月52943.417.5224
2020年3月56244.617.7215
2021年3月49344.518.5209
2022年3月50445.219.7200
2023年3月53545.220.0204
2024年3月60546.120.3195
2025年3月61146.322.019252
2026年3月63846.922.518853

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率7.7%
縦線は目安の30%
女性の賃金(男性=100)80.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 2 / 海外 1、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
大阪本店(大阪府大阪市 中央区)他6事業所1,431百万円
和洋紙卸売業
賃貸マンション — 愛知県名古屋市中村区608百万円
不動産賃貸業
ペーパーロード大阪(大阪府東大阪市)他3事業所437百万円
和洋紙卸売業
大阪事務所ビル — 大阪府大阪市 中央区229百万円
不動産賃貸業
時間貸駐車場 — 大阪府大阪市 天王寺区101百万円
不動産賃貸業
本社 — 中国香港89百万円
和洋紙 卸売業
本社他1事業所 — 大阪府東大阪市5百万円
和洋紙 卸売業
本社他1事業所 — 愛知県名古屋市中村区1百万円
和洋紙 卸売業
主な関係会社
  • 国内
    平和興産㈱
    大阪府東大阪市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱辻和
    名古屋市中村区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    平和紙業(香港)有限公司
    中国香港 · 連結子会社
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    「再生上質紙 1250×(880) <70.5> 85,308kg」の購入
    国税庁 · 2015-09-15
    1,092万円
  • 調達
    「再生上質紙1250×(880)<70.5> 85,024kg」の購入
    国税庁 · 2016-09-13
    1,071万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は158億円営業利益1億円前期と比べると減収増益で、売上が-1.3%、利益が+0.0%。

売上高
-1.3%
158億円
営業利益
+0.0%
1億円
純利益
+0.0%
1億円
営業利益率
0.6%
前期比 +0.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高164億円158億円
営業利益2億円1億円
純利益2億円1億円
1株あたり配当¥12¥12

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は39億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+2.6%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q421
2024年1Q3800.00
2024年2Q4012.50
2024年3Q4100.01
2024年4Q420
2025年2Q7700.00
2025年4Q8311.21
2026年2Q7600.00
2026年4Q8211.21
2027年1Q3900.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は204億円から158億円へ77%に減った。直近期の営業利益率は0.6%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月2043−2
2014年3月20742
2015年3月20542
2016年3月20342
2017年3月19632
2018年3月19133
2019年3月19132
2020年3月18422
2021年3月14600
2022年3月15611
2023年3月16129
2024年3月16121
2025年3月160120.61
2026年3月158110.61

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高158億円のうち、営業利益として残るのは1億円0.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の0.6%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金79.1%125億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.3%32億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益0.6%1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
20.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.6pt
0.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.8pt
0.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比7.3pt
0.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが10億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは6億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は22億円で、売上の1.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月20−2225
2014年3月4−1−1327
2015年3月2−1−3125
2016年3月10−3123
2017年3月401428
2018年3月32−3530
2019年3月4−1−3330
2020年3月3−2−1130
2021年3月30−1332
2022年3月20−1233
2023年3月1−40−331
2024年3月10−3128
2025年3月3−6−2−324
2026年3月10−4−8622

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は178億円。このうち返さなくてよい自己資本が102億円で、自己資本比率は57.6%(業種中央値50.6%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月170769444.3
2014年3月169779245.7
2015年3月170809047.2
2016年3月167828549.2
2017年3月171858649.6
2018年3月178869248.3
2019年3月177879049.1
2020年3月164867852.3
2021年3月159877254.7
2022年3月158857354.1
2023年3月176948253.6
2024年3月1881018753.6
2025年3月180998155.2
2026年3月1781027557.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
22億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
46億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
75億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
69
/ 100
安定性自己資本比率38 / 40
収益力営業利益率1 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率284社中106位あたり、逆に低いのはROE284社中274位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
0.8%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
0.6%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
57.6%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-1.3%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.5%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥475で、1年前と比べて+8.1%過去52週の値幅のなかでは53%の位置にある。

¥475+0.8%1ヶ月+1.3%1年+8.1%時価総額48億円
過去52週の値幅
安値¥435高値¥510

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)56.7倍
PER (会社予想)28.4倍
PBR0.42倍
配当利回り2.53%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8/10に464円(前日比-1.28%)と反落。25日線468.76円、75日線466.23円を下回り、200日線459.81円は上回る。52週高値510円からは-9.0%、52週安値429円からは+8.2%の水準。週足では緩やかな上昇基調だが、25日線と75日線が接近しており、もみ合い感。出来高は8/10に9600株と急増、7/22の9600株以来で、売り圧力が意識された。RSIは26.67と売られ過ぎ圏に接近。材料不足のなか、需給主導の調整局面か。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER は 55.44 倍で予想ベース 27.7 倍と高めだが、PBR 0.42 倍に割引率が強く、同業界平均 PBR 1.24 倍の約 3 分の 1 の水準。ROE 0.8% と低収益ながら、配当利回り 2.59% は業界平均 2.98% に近く、株主還元は一定維持。営業利益率 0.63% と収益性は低いが、更新予想でも安定。割安だが配当利回りは業界平均を下回り、成長期待は乏しい。

指標この会社業種平均
PER (実績)56.7倍17.9倍
PER (予想)28.4倍
PBR0.42倍1.24倍
ROE0.8%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、紙需要減少の中で、いかにして収益性を維持・向上させるか。強気派は、老舗の信用力と特定分野でのシェア、安定した配当を評価する。弱気派は、売上高がほぼ横ばいで利益率が0.6%と低く、成長が見込めないこと、紙市場の縮小による今後の減益リスクを指摘する。また、ROEが0.8%と極めて低く、資産効率の改善が見込めない点が課題。

プラスに働く材料7
  • 安定配当

    配当利回り2.6%で、業績に関わらず維持する可能性。

  • 専門性

    特定分野に特化し、顧客からの信頼が厚い。

  • 資産価値

    PBR0.4倍と、含み資産や土地などが評価されていない。

  • 市場予想の増益でPERが27.7倍に低下決算発表後影響

    現在PER55.44倍。純利益が0.85億円から1.7億円へ倍増する見込み

  • PBR0.42倍の解散価値割れ不定影響

    自己資本の半分以下で取引、ROE0.8%と低いが改善余地

  • 配当利回り2.59%の高利回り継続影響

    予想配当利回り2.59%と相対的に高く、下値を支える

  • 営業利益率0.63%からの改善余地2026年下期影響

    売上高158億円に対し営業利益1億円。利益率1%で約2億円の利益

マイナスに働く材料7
  • 成長性の欠如

    売上高は横ばいで、増収の見込みが立たない。

  • 低収益性

    営業利益率0.6%で、僅少な利益しか出せない。

  • 市場縮小

    紙需要の長期的減少で、事業環境は厳しさを増す。

  • 売上高の減少トレンド通年影響

    売上高は161億円→160億円→158億円と三期間連続で減少

  • 低利益率による赤字転落リスク継続影響

    売上高158億円に対し営業利益1億円。少しのコスト増で赤字

  • PER55倍の高評価修正不定影響

    現在PER55.44倍、予想PER27.7倍。計画未達なら株価は割高修正

  • 外国人保有0.03%の流動性リスク継続影響

    需給が薄く、大口売却で株価急落の可能性

次の決算で確かめる点
売上高
市場縮小における販売動向を確認するため。
営業利益率
低収益体質からの改善が課題のため。
新規顧客・分野の開拓状況
既存事業だけでは成長が見込めないため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり12で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは2.53%。

年間配当
¥12
1株あたり
配当利回り
2.53%
いまの株価に対して
配当性向
72.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1058.5
2018年3月100.0118.2
2019年3月100.045.2
2020年3月100.056.3
2021年3月5−50.0159.7
2022年3月10100.080.9
2023年3月1110.011.5
2024年3月129.152.5
2025年3月120.074.0
2026年3月120.072.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥12

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,737人。区分でいちばん多いのは事業法人49.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が52.0%を占め、残る48.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人55.254.852.052.051.849.5
個人・その他38.739.242.443.744.847.9
自己株式4.74.76.56.56.58.6
金融機関5.85.85.44.03.22.5
証券会社0.10.00.10.10.10.1
外国法人0.20.10.10.20.10.0
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01特種東海製紙株式会社8.05
02平和紙業取引先持株会6.51
03王子エフテックス株式会社5.13
04日本製紙株式会社3.09
05北越コーポレーション株式会社3.02
06富士共和製紙株式会社2.79
07東京製紙株式会社2.50
08小島 勝正2.31
09清家 義雄2.04
10株式会社Kasuga2.00

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+144%、1株純資産は14期で+45%。直近期のROEは0.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−19766−2.5
2014年3月227842.914.447.5
2015年3月228152.816.556.6
2016年3月248342.916.753.9
2017年3月178592.124.658.5
2018年3月308873.420.0118.2
2019年3月239022.621.945.2
2020年3月168911.825.256.3
2021年3月−4904−0.4159.7
2022年3月98851.046.380.9
2023年3月919959.84.411.5
2024年3月141,0681.430.752.5
2025年3月121,0481.235.974.0
2026年3月81,1080.854.172.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額111百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
清家義雄代表取締役社長622,061
坂野一俊常務取締役 名古屋支店管掌65101
矢野惠一常務取締役 大阪本店長6692
和田学取締役 管理統括本部長5926
横山秀雄取締役 営業本部長兼東京本店長 兼東京本店受注部長5673
小宮崇取締役 事業推進本部長 兼事業開発本部長54102
小島正之取締役 大阪本店副本店長47922
柴田貢取締役74115
田口雅史常勤監査役601
松岡幸秀監査役7356
原浩之監査役637
川井一将48
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢保有株数
上田博6431
杉岡賢取締役(常勤監査等委員)57

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)7909013
社外取締役311114
監査役210105

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容444字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社3社により構成されており、木材及びその他の原料から製造された紙、紙加工品等の販売及びこれらに付随する紙、紙加工品等の物流、保管・紙加工業務を行う「和洋紙卸売業」並びに不動産の売買、賃貸借、管理及び仲介を行う「不動産賃貸業」を主たる業務としております。 当社グループの事業内容及び当社と連結子会社の当該事業にかかわる各社の位置付けは次のとおりであります。 (1)和洋紙卸売業 当社及び連結子会社である株式会社辻和並びに平和紙業(香港)有限公司は和洋紙を販売しております。 また、連結子会社である平和興産株式会社は、主として当社及び株式会社辻和の商品の物流、保管、紙加工業務並びに当社及び株式会社辻和以外の取引先についても物流・保管・紙加工業務をおこなっております。 (2)不動産賃貸業 当社は連結子会社である平和興産株式会社及び取引先に不動産賃貸をおこなっております。 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,335字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針・経営戦略等 当社グループは、「平和を愛し、環境を重んじ、文字文化を通じ、豊かな未来創りに役立つ企業を目指す」ことを社是として掲げ、「仕入先・得意先と共存共栄を旨とし、誠意を持って接する」「常に創意工夫をおこたらず、開拓・開発に進取と挑戦の精神で行動する」を企業理念としています。 当社グループは経営ビジョンに、「お客様に信頼され、社員の働きがいがあり、世界を舞台にして安定的に収益を伸ばせる独創的で魅力的な企業を目指す」ことを掲げております。当社グループにおいては、このビジョンの達成に向けて、社員一人当たりの生産性・効率化を高めることで、収益性の向上と強固な経営基盤の確立を図っています。同時に、当社グループを取り巻くすべての利害関係者の信頼とご期待にお応えすることを経営の基本方針としております。 また、地球規模で気候変動対応が求められる中、特殊紙を中心とする紙の販売・流通を営む当社グループにおいても、環境に配慮した紙『エコロジーペーパー』の開発・販売推進並びに啓発活動に注力することで、地球環境の保全と循環型社会への寄与を図っています。2020年1月には、国連の採択した「持続可能な開発目標(SDGs)」への当社の対応をまとめ、森林の活性化等をはじめとする環境課題はもちろんのこと、ジェンダーの平等、社員の働きがいといった社会的課題の解決を図りながら、事業を通じて、紙の文化向上と社会貢献ができるよう、企業活動を展開しております。 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループでは、本業の紙の販売に関する収益性を判断する観点から、売上高営業利益率を重視しております。加えて、企業価値の観点から株主資本利益率(ROE)、さらに長期的な持続可能性を示す指標として総資産利益率(ROA)を、経営の重要指標として位置づけ、収益力の強化を推進し、バランスの取れた財務体質の強化を目指しております。なお、社内の販売管理においては売上総利益に注視することで、より付加価値の高い商品の販売比率の向上へとつなげています。 また、企業運営においては、フリー・キャッシュ・フローの観点から現預金等の手元資金の水準を常に把握し、適正な範囲内での増減に収まるよう、管理しております。 なお、過去5年間における上記指標の推移は下記の通りです。 2022年3月期   2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 売上高営業利益率(%)    1.0    0.9    1.0    0.9    0.6 ROE(%)    1.0    9.8    1.4    1.2    0.8 ROA(%)    0.6    5.2    0.7    0.6    0.4 (3)経営環境及び対処すべき課題 紙・板紙の国内需要は、長期にわたって減少傾向が続いており、デジタル化の進展により、特に印刷・情報用紙の落ち込みが続いています。印刷・情報用紙に関しては、今後も需要の減退トレンドが加速していくことが見込まれます。 世界規模で気候変動に対応することが大きな課題となっている中、消費者の環境意識の高まりに加え、企業も環境への負荷を軽減していくことが社会的な要請となっています。その一環として、脱プラスチック・脱炭素を図るための代替素材として、パッケージ用途を中心に紙の持つ役割が再認識されています。当社の強みを発揮できる高級パッケージや特殊機能が付与されている技術紙を中心に、従来の手法に加えSNS等を活用した販売推進活動も活用しながら、売上の拡大を図ります。また、お客様、お取引先様の諸問題を解決するソリューションビジネスの提供を通じて付加価値を高め、収益性の向上へとつなげることで、外部環境の変化に影響されにくい経営基盤の確立を図っていきます。 経営基盤としては、従業員にとって、より働きやすい職場環境を構築するために、時差出勤やテレワークの併用も行いつつ、事業の効率化を推進するためのIT環境の整備やDX化にも投資を進めます。 引き続き、主力事業である和洋紙卸売業のさらなる強化を推し進めながら、社会における紙需要の変化に対応した新規需要の創出等、新しい取り組みにも挑戦し、サステナビリティ経営の強化にも取り組んでまいります。 ①既存事業の強化 IT化・DX化が加速する中で、「Writing(書く)」「Wrapping(包む)」「Wiping(拭く)」という紙の3機能の中でも、情報を伝達する「Writing」機能としての紙の需要は急速な縮小傾向が続いています。当社グループは、高付加価値の特殊紙を主力としておりますが、商品パッケージ等の「Wrapping」用途や特殊機能が付与されている技術紙分野については、需要の高まりが期待されており、ニッチな市場でのトップ企業群の一社として、既存事業の強化を推し進めております。2026年度は引き続き、高級パッケージや技術紙等、今後も堅調な需要が見込める、あるいは需要増の期待できる領域へ向けた商品シフトを加速していきます。販売推進活動においても、従来通りお客様とのコミュニケーションを大切にしながら、紙の採用決定権を持つデザイン・クリエイティブ部門や企画部門等との関係をさらに強化していきます。また、SNS等のデジタル領域を活用した情報発信を更に強化して需要創造を図っていきます。 環境意識の高まりから脱プラスチック・脱炭素の流れが加速する中で、これまでのプラスチック樹脂やスチール缶等の金属素材を使ったパッケージを、木材由来のカーボンニュートラル性を持つ紙素材に転換する需要が増えてきています。また、需要増が期待できる技術紙を中心とした商品群に経営資源を積極投入し、着実にそうした需要に応えてまいります。 付加価値のある紙については、直接お客様に触れていただくことでその価値を訴求できるという点があり、東京・大阪・名古屋のギャラリー等でのイベント開催を通じて、需要の喚起につなげてまいります。 ②新規取り組みへの挑戦 <和洋紙卸売業> 長期的に情報伝達媒体としての紙の需要が減少していくと予測される中、当社を取り巻く事業環境や顧客のニーズも大きく変化し続けています。こうした状況に対応するために、従来の延長線上で物事を捉えるだけではなく、新たな視点から事業環境を見直すべく、当社では事業開発本部を中心とした、「新たな価値・市場・事業の創造」に取り組んでいます。特に、社会における脱プラスチック・脱炭素に向けた動きが加速する中で、当社は、これまでの特殊な紙を扱う企業から、特殊な素材を扱う企業へと裾野を広げられるよう、検討を進めています。社内での新たな取り組みへの挑戦はもちろん、従来の紙販売に近い領域でのM&Aによる成長機会についても引き続き検討していきます。当社の持続的成長に資する案件が出てきた際には、手元資金の水準を見ながら積極的に検討し、事業基盤を拡充してまいります。 <不動産賃貸業> 大阪・名古屋地区で保有する固定資産の収益化を進めています。大阪事務所ビル(HSK南船場ビル)については、耐震補強及びリニューアル工事が完了し、その一部を賃貸区分とすることし、2026年4月より一部賃貸区分の賃貸借契約が成立しております。また名古屋地区においては、等価交換により取得したオフィス及び賃貸用住戸の完成引き渡しが2026年2月に完了し、2026年度の収益化を計画しております。また、好立地に位置する物流拠点・倉庫の有効活用を図っており、物流子会社である平和興産株式会社では、一部、外部顧客からの物流の引き受けも開始し、効率的な倉庫運営を図るべく、物流体制の改善に取り組んでいます。不動産の有効活用は順調に進んでおり、今後、適切な追加投資も行いながら、将来的な固定資産の入れ替え等も検討していきます。
事業等のリスク4,132字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関するリスクのうち、当社グループの経営成績及び財務状況等(株価等を含む)に影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがあり、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項と考えております。なお、以下に記載したリスクは主要なものであり、これらに限られるものではありません。また、必ずしも以下のリスク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から開示しております。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末(2026年3月31日)現在において当社グループが判断したものであります。 (1)紙需要及び市況の変動リスク 当社グループは、特殊紙を中心とする紙の販売を主要事業としております。当社グループの売上高の約95%は 国内売上高が占めており、国内景気の大幅な後退や需要構造の変化等によって国内需要の減少が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。 また、出版業界や広告業界等、さまざまな業界において、従来の紙媒体からインターネットを媒体としたオンラインでの情報伝達・サービス等へと移行が進んでいます。これは、長期間のデフレ進行による消費需要の低迷、少子・高齢化に伴う消費者ニーズの変化、デジタル化、IT技術の進展によるメディアの多様化といったさまざまな要因によるものと考えられます。日本製紙連合会の試算によると、2025年の紙・板紙の内需は、印刷・情報用紙の不振が続き、物価の高騰により消費が停滞し、梱包資材の出荷も振るわなかったことから、紙は前年比4.3%減少し、板紙も前年比1.0%の減少に転じ、縮小しました。2026年についても、引き続き印刷物のデジタル化で印刷・情報用紙が縮減する見通しとなっているほか、コスト削減に伴う需要縮減の影響に加え、物価高騰による消費の減少により、梱包用板紙需要も減少が予測されます。当社が得意とする高級印刷紙等では、インバウンド需要の回復、さらには脱プラスチック・脱炭素を目的とした紙需要の増加等は期待できるものの、紙全体の需要動向が当社の想定以上に急速に、あるいは著しく縮小した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。 (2)固定資産や商品在庫の減損リスク 当社グループは、事務所及び倉庫として、土地をはじめとする固定資産を東京・大阪・名古屋に保有しております。また、紙の流通事業者の中でも、当社は、ファンシーペーパー等の特殊紙を小ロットで供給することを強みとし、幅広い顧客に支持されていることから、多品種の紙の在庫を倉庫に保有しており、2026年3月31日現在で当社グループの商品在庫は36億円と、総資産の約21%を占めております。 自社開発商品も含め、在庫を多く持つことは当社の強みを発揮していくための重要戦略の一つでもあり、そうしたビジネスモデルでの展開は新規参入障壁にもなっております。また、2026年2月末の発生した米国・イスラエルとイランとの間の軍事的緊張の高まりや、それに伴うホルムズ海峡の事実上の閉鎖等により、在庫を絞りすぎることによるリスクも顕在化しております。しかしその一方で、多品種を揃えることで、ある一定の不動商品が出るリスクはあり、また、販売に応じた在庫を適正に保つことが重要であるとの考えから、在庫の中身の入れ替えにも注力しております。しかしながら、不回転商品が当社の想定以上に増加した場合には、評価替えや減損等によって、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。 (3)コスト上昇リスク 2025年度は、製紙メーカーの価格改定の影響を受け、流通を担う当社の調達コストも上昇しました。また、当社はサプライチェーンの一環で物流業務を外部の専門業者に委託しておりますが、物流業界内での働きやすい環境の構築等により、車両・ドライバー不足や物流コストがさらに上昇する可能性があり、加えて原油価格や為替レートの変動により燃料費が高騰する可能性もあります。物流コストの上昇分は、お客様にご理解いただき、ご負担をお願いさせていただく場合もございますが、これまで通りのサービスレベルでの納品が難しく、顧客満足度が低下した場合は、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。 また、昨今のデジタル化等を背景とした情報伝達媒体としての紙需要の減少局面では、製紙メーカーの中では、事業再構築に伴って、老朽化した抄造設備の停機等が進行しています。当社取扱商品の改廃やリニューアルが必要となるケースも出てきており、代替商品の開発や、他の仕入先への切り替え等により仕入れコストが増加し、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。 (4)商品の品質等に関するリスク 当社グループは、販売する商品の特性に応じた最適な品質を確保できるよう、各商品の仕入先・メーカーに厳格な品質管理を要請していますが、予期せぬ仕入先・メーカーの事情により大規模なリコール等に発展する品質問題が発生する場合があります。大規模なリコールや商品の欠陥・品質不良は、その処理に多額のコストが発生し、当社グループの販売商品の信用に重大な影響を与えることとなり、これにより需要が低下し、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。 (5)資金調達リスク 当社グループでは、運転資金については自己資金及び金融機関からの短期借入金を基本に、設備投資の調達については自己資金を基本としていますが、今後、M&Aの検討等も含め、一部資金を金融機関からの長期借り入れや社債の発行等により調達する可能性があります。そのようになった場合、景気の後退、金融市場の悪化、金利の上昇、当社グループの信用力の低下、業績の見通しの悪化等の要因により、当社グループが望む条件で適時に資金調達を行えない可能性があります。 また、金融機関からの借り入れや社債等には各種のコベナンツ(融資取引における情報開示や財務等の特約事項)が規定されている場合もあり、当社グループの経営成績、財政状態または信用力の低下等の要因で、いずれかのコベナンツへの抵触が不可避な場合には、これらの条項に基づき残存する債務の一括返済を求められる可能性や、金利及び手数料率の引き上げや新たな担保権の設定を求められる可能性があります。これらの要因により、当社グループが今後資金調達を望ましい条件で実行できない場合、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。 (6)カントリーリスク ウクライナや中東情勢の長期化、米国・イスラエルとイランとの間の軍事的緊張の高まりや、それに伴うホルムズ海峡の事実上の封鎖等、世界的な地政学リスクの高まりにより、原燃料価格の高騰、急激な為替相場の変動、物流費用の増加等が当社の想定を上回った場合、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。 また、当社グループの連結子会社である平和紙業(香港)有限公司は、米国向け商品に使用する特殊紙を取り扱っていることから、米国による通商政策等の動向が間接的に当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。あわせて、香港の政治・経済・社会情勢の変化や各種法令・規制の変更等による国家収用・送金停止等のカントリーリスクを有しております。香港周辺地域(台湾を含む)において地政学リスクが高まった場合、債権回収や事業遂行において遅延または支障が生じる可能性があり、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。 (7)自然災害・感染症等の発生リスク 当社グループは、東京・大阪・名古屋をはじめ全国7拠点に販売・物流網を有し、静岡県富士市にも各拠点の中心となる物流拠点を構えることで事業活動は地域的に分散されており、売上高も地域的な偏在は大きく見られません。しかし、販売・物流拠点の周辺で、大規模な地震、台風・豪雨及び津波・洪水等の自然災害、火災、停電、戦争、情報セキュリティの欠陥、未知の感染症の伝染、テロ攻撃及び国際紛争等が発生し、さらには事業所や倉庫等の物流インフラが被害を受けた場合、復旧のための費用、販売機会損失、商品等への損害等により経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。 また、これらの自然災害または有事等により、当社グループのITシステムに障害等が生じた場合、インターネット関連でのサービス提供が困難となり、当社グループの顧客満足度が低下し、当社グループの業績、事業運営及び社会的信用に重大な悪影響を及ぼす可能性があります。また、大規模な自然災害等が発生した場合、当社グループの顧客事業の中断並びにイベント活動及び日常消費活動の萎縮等の二次的影響が生じ、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。 (8)訴訟等のリスク 当社グループは、特殊紙を中心とする紙の流通・販売事業を主に営んでおり、業務の遂行に当たっては、法令順守等コンプライアンス経営に努めておりますが、その事業活動の遂行過程において、当社グループは、お客様、仕入先及び競合他社その他の関係者から、当社グループが提供する商品・サービスの不備、社員の労務管理、個人情報及び機密情報の漏洩または知的財産の侵害等に関する訴訟その他の法的手続きを提起される恐れがあります。また、当局による捜査や処分等の対象となり、これらの法的手続きに関連して多額の費用を支出した場合には、事業活動に支障をきたす恐れがあります。かかる法的手続きは長期かつ多額となることがあり、また、結果の予測が困難となる場合があり、当社グループに不利な判断がなされた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,456字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績等の状況 <経営成績> 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果等に支えられ、緩やかな回復基調で推移しました。一方で、アメリカの通商政策の影響や中東情勢等の地政学的リスクによる懸念、物価上昇による個人消費の下振れや金利および為替相場変動等の影響により、景気の先行きは不透明な状況が続いております。 紙パルプ業界におきましては、印刷・情報用紙の構造的な需要減少や物価上昇の継続に伴う需要の冷え込みが依然として続いており、紙・板紙での国内出荷量(日本製紙連合会発表値)は、前年実績を下回りました。 このような中で当社グループは、主力である高付加価値特殊紙の販売強化に加え、成長が期待される高級パッケージ用途や各種技術紙分野、機能紙分野への事業拡大を推進しました。また、展示会、商品説明会、SNS等を活用した継続的な情報発信を強化して、ブランドの認知拡大と新規顧客の獲得に努めました。脱炭素・脱プラスチック・SDGs等の社会要請に対応したサステナブル商材の開発や付加価値創出による新規需要の開拓を進めるとともに、紙・板紙の枠を超えた特殊素材分野への事業展開を図っています。 この結果、当連結会計年度の業績は、売上高157億96百万円(前期比1.5%減)、経常利益1億46百万円(前期比29.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は78百万円(前期比32.8%減)となりました。 当連結会計年度におけるセグメントごとの経営成績は、次のとおりです。なお、以下の数値はセグメント間の取引消去前となっております。 [和洋紙卸売業] 和洋紙卸売業は、国内市場では、印刷・情報用紙分野での情報伝達媒体のデジタルシフトによる構造的な需要縮減や物価上昇の継続による個人消費の冷え込みが影響、販売拡大に注力しましたが、対前年で若干の減少となりました。海外市場においては、アメリカの関税措置等の影響もあり、中国および東南アジア市場における販売量が大きく減少し、この結果、売上高は164億4百万円(前期比1.4%減)、営業利益は92百万円(前期比24.2%減)となりました。 [不動産賃貸業] 不動産の売買、賃貸借、管理及び仲介で構成される不動産賃貸業は、既存物件における賃貸面積の増加により売上が増加しましたが、大阪事務所ビル(HSK南船場ビル)において当期内に賃貸が成約せず、減価償却費及び管理費が先行して発生、売上高28百万円(前期比8.2%増)、営業利益は7百万円(前期比62.3%減)となりました。 <財政状態> [資産] 資産合計は、177億74百万円(前期比1億96百万円減)となりました。 流動資産の減少(前期比11億14百万円減)は、現金及び預金4億49百万円、受取手形及び売掛金6億85百万円の減少が主な要因となっております。 固定資産の増加(前期比9億18百万円増)は、建設仮勘定12億円が減少しましたが、建物及び構築物8億9百万円、土地5億72百万円、投資有価証券6億36百万円の増加が主な要因となっております。 [負債] 負債合計は、75億27百万円(前期比5億26百万円減)となりました。 流動負債の減少(前期比6億29百万円減)は、短期借入金の減少5億21百万円が主な要因となっております。 固定負債の増加(前期比1億2百万円増)は、リース債務78百万円が減少しましたが、繰延税金負債1億78百万円の増加が主な要因となっております。 [純資産] 純資産合計は、102億46百万円(前期比3億30百万円増)となりました。 自己株式の取得により92百万円が減少しましたが、その他有価証券評価差額金4億27百万円の増加が主な要因となっております。 (参考) 当社単体の和洋紙卸売業の品目別の営業成績 品目別   前事業年度 (自 2024年4月1日   至 2025年3月31日)   当事業年度 (自 2025年4月1日   至 2026年3月31日)   増減率(%) 金額(百万円)   構成比 (%)   金額(百万円)   構成比 (%) ファンシーペーパー   3,522   23.4   3,500   23.4   △0.6 ファインボード   1,974   13.1   1,882   12.6   △4.7 高級印刷紙   3,523   23.4   3,506   23.4   △0.5 ベーシックペーパー   3,774   25.1   3,709   24.8   △1.7 技術紙   2,079   13.8   2,225   14.9   7.0 その他   156   1.2   137   0.9   △12.2 合計   15,031   100.0   14,961   100.0   △0.5 [ファンシーペーパー] 多様な色、表面性、風合いを持つ高付加価値特殊紙のファンシーペーパーは、書籍等出版物用途や封筒・カード等の紙製品用途が堅調に推移しましたが、商業印刷、高級パッケージ用途が伸び悩み、売上高は35億円、前期比0.6%の減少となりました。 [ファインボード] ファンシーペーパーの厚物(板紙)であるファインボードは、紙製品用途での販売は堅調に推移しましたが、高級パッケージや商業印刷用途が伸び悩み、売上高は18億82百万円、前期比4.7%の減少となりました。 [高級印刷紙] 独自の風合いを持ち、通常の印刷用紙より高価格帯の高級印刷紙は、出版物および映像・音楽関連用途、封筒等紙製品用途が増加しましたが、販促用印刷物向けの販売が減少し、売上高は35億6百万円、前期比0.5%の減少となりました。 [ベーシックペーパー] 上質紙、塗工紙、色上質紙等の印刷用紙、包装用紙、各種パッケージ向け板紙等で構成されるベーシックペーパーは、パッケージ用途が増加しましたが、商業印刷物、出版物用途の販売が減少し、売上高は37億9百万円、前期比1.7%の減少となりました。 [技術紙] 通常の紙にはない特殊機能が付与されている技術紙は、耐水撥水性機能紙や工業製品製造用紙の販売が減少しましたが、合成紙、偽造防止用紙等の販売が堅調に推移し、売上高は22億25百万円、前期比7.0%の増加となりました。 [その他] 家庭紙、紙加工品、製紙関連資材等で構成される当区分では、ペーパータオル等家庭紙の販売および製紙関連資材等の販売が減少し、売上高は1億37百万円、前期比12.2%の減少となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて1億79百万円減少し、21億94百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は10億46百万円(前期比301.3%増)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益1億41百万円に減価償却費1億87百万円、売上債権の減少額4億32百万円および棚卸資産の減少額2億22百万円の加算調整を行ったこと等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は3億83百万円(前期比30.8%減)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出5億13百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は8億38百万円(前期比388.9%増)となりました。これは主に、 短期借入金の減少5億33百万円、ファイナンス・リース債務の返済による支出99百万円、 自己株式の取得による支出92百万円および配当金の支払額1億13百万円によるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 該当事項はありません。 b.受注実績 該当事項はありません。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日)   前期比(%) 和洋紙卸売業(千円)   15,786,630   98.5 不動産賃貸業(千円)   10,295   103.4 合計(千円)   15,796,925   98.5 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、当該割合が10%以上の相手先がないため、記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 <当連結会計年度の財政状態及び経営成績に関する認識及び分析・検討内容> 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績等の状況」に記載のとおりであります。 <経営成績に重要な影響を与える要因> 当社グループは「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、経営環境、事業の内容、事業体制等、様々なリスク要因が経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。そのため、当社は常に市場動向及び業界動向を注視しつつ、優秀な人材の確保及び適切な教育を実施するとともに、事業体制及び内部管理体制を強化し、社会のニーズに合ったサービスを展開していくことにより、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因に対し適切な対応を行ってまいります。 <セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容> 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績等の状況」に記載のとおりであります。 <経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等> 当社グループは、安定的な収益基盤を構築するため、売上高、営業利益及び収益性を判断する観点から売上高営業利益率を重視しております。また、株主資本利益率(ROE)を重要な指標として位置づけ、総資産利益率(ROA)も意識しております。 当連結会計年度においては、当初2025年5月13日の時点で、売上高が2025年3月期比2.3%増の164億円、営業利益が同13.5%増の1億62百万円と予想し、その達成に努めてまいりました。高付加価値特殊紙の販売強化、高級パッケージ用途や各種技術紙分野および機能紙分野への事業拡大、ブランドの認知拡大と新規顧客の獲得に努めましたが、情報伝達媒体のデジタルシフト進行に伴う構造的な需要縮減が想定を上回って推移したことに加え、アメリカの関税措置による影響等により、中国および東南アジア市場における販売量が減少し、売上高は157億96百万円と、計画比6億3百万円減(3.7%減)、営業利益については99百万円と、計画比62百万円減(38.6%減)となりました。 なお、売上高営業利益率、株主資本利益率(ROE)及び総資産利益率(ROA)については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおりであります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 <キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容> 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 <資本の財源及び資金の流動性> (a)資本の財源 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。当社グループの運転資金需要のうち主なものは商品の仕入、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。設備投資を目的とした資金需要は、主に倉庫等における機械装置等の固定資産購入によるものであります。運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入金を基本としており、設備資金の調達につきましては、自己資金を基本としております。 なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は18億33百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は21億94百万円となっております。 (b)資本政策 当社グループが創出したフリー・キャッシュ・フローについては、有事の際に機動的な対応がとれるよう備えつつも、平時においては手元資金の適正な範囲内で、成長投資と株主還元とをバランスよく保ちながら、分配することとしております。 株主還元につきましては安定的な配当として中間配当と期末配当の年2回を基本方針としております。原則として、連結による損益を基礎とし、特別な損益の状態である場合を除き、中間配当と期末配当の年間2回配当を確実に実施することで、安定的・継続的な利益還元に努めていくこととしております。 なお、2026年3月期の連結業績を踏まえ、期末配当については、1株につき6円(年間配当金としては1株につき12円)を2026年6月25日開催予定の定時株主総会の決議事項としております。今後の市場回復傾向や、それに伴う業績の見通しを踏まえながらではございますが、株主の皆様に還元できるよう、努力してまいります。 成長投資については、経営状況を判断しながら、さまざまな施策の優先順位を検討してまいります。特殊紙を中心とする紙の販売・流通を軸としたオーガニックな成長に加え、M&A等による成長機会に関しては、常時、情報を収集し、案件次第で検討してまいります。その際には、当社の事業領域との親和性に加え、事業成長性を重視した上で、成長投資としてキャッシュを一定量振り向ける準備もしてまいります。また、2025年3月に大阪事務所ビル(HSK南船場ビル)の耐震補強工事とリニューアルが完了、その一部を賃貸区分とし、2026年4月より一部賃貸区分の賃貸借契約が成立しております。名古屋地区においても等価交換等により取得したオフィスおよび賃貸用住戸の完成引き渡しが2026年2月に完了し、2026年度の収益化を計画しております。当社グループにおいては、引き続き利益成長を図りながらキャッシュの創出力を高め、資本コストと財務の柔軟性のバランスを考慮した適切な資本構成を維持していく考えです。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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