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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

岐阜造園

1438 · Standard · 建設業

岐阜を拠点に約100年続く造園緑化会社。戸建住宅の外構から公共公園まで、樹木と天然石を活かした緑空間を設計・施工する。

概要

岐阜造園は1927年に創業した造園緑化事業者である。1966年に株式会社化し、現在は岐阜県岐阜市に本社を置く。売上高は2025年9月期に63億円、従業員数は151名。住宅の外構を中心とする「ガーデンエクステリア」と、公共・商業空間の緑化を担う「ランドスケープ」の2領域で事業を展開する。名古屋証券取引所メイン市場および東京証券取引所スタンダード市場に上場する。

ガーデンエクステリアとランドスケープの二本柱

当社グループは造園緑化事業の単一セグメントであるが、対象物件により「ガーデンエクステリア」と「ランドスケープ」に区分する。ガーデンエクステリアは戸建住宅や集合住宅の外構造園、住宅分譲地の設計施工、ショールーム「パインズ」での一般顧客向け販売からなる。ランドスケープは官公庁発注の公共工事、民間の商業施設やリゾートホテルの造園、緑地メンテナンス、指定管理事業を対象とする。2025年9月期の売上高はガーデンエクステリアが33.6億円、ランドスケープが29.1億円である。

安定的な売上成長と収益力の向上

財務数値は2012年9月期の売上高20億円から2025年9月期の63億円へと拡大した。営業利益は同期間の2025年9月期に4億円、経常利益は5.5億円、親会社株主に帰属する当期純利益は3.8億円を計上した。売上総利益率は28.7%(2025年9月期)であり、経営指標として売上高、売上総利益率、売上高経常利益率を重視する。2025年9月期の経常利益率は8.8%である。受注高は63.4億円(前年比7.9%増)、受注残高は21.3億円である。

東海地方から首都圏へ広がる営業拠点

本社は岐阜市茜部菱野に置き、1969年に同地へ移転した。1972年に名古屋市中区に名古屋営業所を開設、1998年に名古屋市西区へ移転し支店化した。2019年には東京都千代田区に東京営業所を開設、2022年に東京支店へ昇格した。このほか愛知県長久手市に「パインズ長久手」、岐阜市に「パインズ岐阜」のショールームを展開する。拠点網は東海3県(岐阜・愛知・三重)と首都圏をカバーし、営業エリア拡大の基盤となっている。

子会社と関連会社からなるグループ体制

当社グループは当社、連結子会社1社(株式会社景匠館)、持分法適用関連会社1社、その他の関係会社1社で構成される。2005年に株式会社景匠館(本社大阪市淀川区)の株式を取得し子会社化した。同社は大阪を地盤とし、関西圏での造園緑化工事を手掛ける。グループ全体で「ガーデンエクステリア」「ランドスケープ」の両領域を連携しながら、東海・関西・首都圏の3地域で事業を展開している。

業界の中での役割は造園緑化工事の設計・施工・メンテナンス事業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
63億円
営業利益
5億円
営業利益率
7.9%
純利益
4億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01戸建住宅・集合住宅主力

住宅メーカーが受注した新築案件の門・塀・庭園など外構の景観構築を設計・施工。富裕層向けの高級案件が多く、樹木や天然石を多用した付加価値の高い外構を提供。住宅分譲地では計画段階から参画し、指定業者として全棟のガーデンエクステリアを手掛ける。一般顧客向けにはショールーム「パインズ」を運営し、オーダーメイドの設計・施工を実施。

同業他社にとって難易度が高い富裕層向けの高級案件の依頼が多い。

主な製品・サービス2
ガーデンエクステリア
住宅の庭と外構を一体化してデザインする設計・施工サービス。樹木や天然石を多用し、緑豊かな景観を創出する。
パインズ
一般顧客向けのガーデンエクステリアショールーム。東海地方に2店舗展開し、オーダーメイドの設計・施工を提案する。

02官公庁・公共施設準主力

国土交通省や地方自治体が発注する庁舎、都市公園、街路、公立学校などの造園緑化工事を施工。競争入札による直接受注に加え、大手建設会社からの協力会社としての請負も行う。工事後の緑地メンテナンスや、指定管理者として市営公園の運営・管理も受託している。

主な製品・サービス3
公共造園緑化工事
公共施設や都市公園、街路などの植栽・緑化を施工する。官公庁の仕様に従い、伝統的な造園技法を用いる。
緑地メンテナンス
公園や公共施設の緑地を維持管理する。樹木の剪定、施肥、病害虫駆除、草花の植え替えなどを行う。
公園指定管理
指定管理者として市営公園全体の運営・管理を行う。岐阜市内6か所の公園で、イベント企画や施設管理など市民の憩いの場を提供する。

03民間企業施設準主力

商業施設、工場、リゾートホテル、ゴルフ場、ショッピングモール、病院、介護施設などの造園緑化工事を施工。直接受注に加え、大手建設会社の協力会社として請け負う。屋上・壁面緑化、ビオトープ造成、森づくりなど多様な緑化ニーズに対応。

主な製品・サービス1
民間造園緑化工事
商業施設や工場など民間企業の施設向けに、植栽・緑化・外構を設計施工する。屋上緑化やビオトープなど特殊な緑化にも対応する。

製品と技術

住宅外構を彩るガーデンエクステリア

ガーデンエクステリアは住宅の門・塀・庭園など、建物周辺の景観構築を指す。当社は大手住宅メーカーから受注した新築戸建・集合住宅の外構造園工事を主な業務とする。特に富裕層向けの高級案件が多く、樹木や天然石を多用し、既製品ではないオーダーメイドのデザインを提供する。ショールーム「パインズ」では顧客にデジタルコンテンツで完成イメージを提示し、施工は自社監督のもと協力会社と行う。引渡し後の定期訪問や剪定などのアフターメンテナンスを通じ、リガーデン(リフォーム)受注にもつなげている。

公共と民間の空間を緑化するランドスケープ

ランドスケープは不特定多数の人が利用するパブリックスペースの緑化事業である。官公庁発注の公共工事では、庁舎、都市公園、街路、学校などの造園を手掛ける。民間工事では商業施設、リゾートホテル、ゴルフ場、ショッピングモール、病院など多岐にわたる。2025年9月期のランドスケープ売上高は29.1億円で、前年比26.8%増と伸長した。具体例として富士山を臨む高級旅館の造園工事、大阪・関西万博関連の造園工事、愛知県の複合商業施設の植栽工事などがある。また岐阜市内6か所の市営公園の指定管理者として運営・管理も行う。

創業以来の技術と「職人型現場力」

当社の技術的な強みは「職人型現場力」と称される。創業者小栗弥一は京都の名庭師「植治」七代目小川治兵衛のもとで修業し、伝統的な日本庭園の技法を習得した。現在の社員は工事監督やデザイナーであってもスコップや重機を扱う技能、植物の知識を併せ持ち、現場で直接施工できる。また樹木や石材の選別にも独自のノウハウがあり、東北地方から調達した落葉樹を圃場で育てて名木素材に仕立てるほか、地元の石材を選別して使用する。これらにより付加価値の高い造園施設を提供し、CO2削減にも貢献している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

建設業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 戸建住宅・集合住宅同業他社にとって難易度が高い富裕層向けの高級案件の依頼が多い。

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

地域密着の造園工事で存在感、内需依存型

岐阜県を中心に造園工事と緑地管理を手掛ける。同業他社と比較して規模は小さく、特定地域に依存する。業界はショーボンドホールディングスなどがインフラ補修で先行する一方、岐阜造園は地域密着型で差別化を図る。近年の売上高は50億円から63億円へ拡大、営業利益率は7%台と安定。地元自治体や民間からの受注に強みを持つが、全国展開や海外事業は未着手。地域経済の動向や公共投資に業績が左右されやすく、成長の持続には周辺エリアへの展開が求められる。

強み

  • 岐阜県内の自治体や民間との強固なネットワークを持ち、安定受注を実現している。
  • 過去2期で売上高が50億円から63億円へ約26%増加、堅調な拡大基調にある。
  • 営業利益率は7.7%前後で推移し、収益基盤が安定している。
  • 造園工事における専門的な技術とノウハウを保有し、品質面で評価を得ている。

課題

  • 売上高が100億円未満で、同業他社と比べ規模が小さく、受注拡大に限界がある。
  • 収益が岐阜県内に依存しており、地域経済の変動の影響を受けやすい。
  • 海外事業がなく、国内市場の縮小リスクに対する備えが不足している。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

建設業の時価総額近傍。太字が岐阜造園

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
11997暁飯島工業85億円7.8倍
21420サンヨーホームズ85億円5.2倍
31718美樹工業83億円5.0倍
41992神田通信機78億円18.3倍
51768ソネック78億円5.5倍
61438岐阜造園75億円14.9倍
71436グリーンエナジー&カンパニー70億円42.3倍
8253AETSグループ66億円9.8倍
91840土屋ホールディングス66億円
10205Aロゴスホールディングス64億円8.0倍
111758太洋基礎工業61億円10.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 14件

個人事業から株式会社へ改組した1966年

1927年に小栗弥一が「植弥」として創業し、岐阜を中心に造園業を開始した。1966年1月に株式会社に改組し、商号を株式会社岐阜造園に変更した。資本金は2,000千円。同時に本格的な法人経営へ移行し、その後1969年1月に本社を岐阜市茜部菱野へ移転した。この時期までに基礎的な施工技術と顧客基盤を確立した。

名古屋営業所開設と許可取得による事業基盤の強化

1972年9月に名古屋市中区に名古屋営業所を開設し、東海地方での営業網を拡大した。1976年12月には特定建設業許可(造園工事業)を国土交通大臣から取得し、公共工事の受注が可能となった。1998年9月には名古屋営業所を閉鎖し、名古屋市西区に名古屋支店を開設して体制を強化した。この間、1970年代から1990年代にかけて、住宅メーカーとの協業や公共工事の受注を通じて事業規模を拡大した。

パインズ開設と子会社化で事業領域を拡大

2004年4月、岐阜市の本社所在地に一般顧客向けショールーム「パインズ岐阜」を開設した。これはガーデンエクステリア分野における直販・アフターメンテナンスの拠点である。2005年1月には大阪市淀川区の株式会社景匠館の株式を取得し子会社化、関西エリアへの進出を果たした。2012年9月には愛知県長久手市に「パインズ長久手」を開設し、東海地方でのショールーム網を2店舗に拡大した。

上場と市場移行で資本基盤を強化

2016年11月、名古屋証券取引所市場第二部に上場した。2019年3月には東京都千代田区に東京営業所を開設し、首都圏への本格進出を開始した。2022年4月の市場再編に伴い名古屋証券取引所メイン市場に移行、同年9月には東京証券取引所スタンダード市場に上場し、二重上場となった。これにより資金調達力と知名度を向上させ、首都圏を含む営業エリア拡大の基盤を整えた。

年表14件を開く

1960年代

  • 1966年1月商号変更株式会社に改組するとともに、商号を株式会社岐阜造園に変更(資本金 2,000千円)
  • 1969年1月岐阜市茜部菱野に本社を移転

1970年代

  • 1972年9月名古屋市中区に名古屋営業所を開設
  • 1976年12月特定建設業許可(造園工事業)(国土交通大臣)を取得

1990年代

  • 1998年9月名古屋営業所を閉鎖し、名古屋市西区に名古屋支店を開設

2000年代

  • 2004年4月岐阜市茜部菱野(本社所在地)にパインズ岐阜を開設
  • 2005年1月M&A株式会社景匠館(本社所在地 大阪市淀川区)の株式を取得し、子会社化

2010年代

  • 2012年2月特定建設業許可(土木工事業、とび・土工工事業)(国土交通大臣)を取得
  • 2012年9月愛知県長久手市にパインズ長久手を開設
  • 2016年11月上場名古屋証券取引所市場第二部上場
  • 2019年3月東京都千代田区に東京営業所を開設

2020年代

  • 2022年4月市場再編に伴い名古屋証券取引所メイン市場に市場移行
  • 2022年7月東京営業所を東京支店(東京都千代田区)に移転
  • 2022年9月上場東京証券取引所スタンダード市場上場

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高第61期業績予測 6,312,000千円
  • 売上総利益率第61期業績予測 27.7%
  • 売上高経常利益率第61期業績予測 9.1%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    環境創造企業への進化

    創業100年に向けて「環境創造企業」への変革を目指す。景観産業と環境保全の役割を両立し、匠の造園技術を活用して人と自然が共生する「こころを満たす」環境を創造する。

  2. 02

    職人型現場力の活用

    創業以来培った職人型現場力を強みに、付加価値の高い造園緑化施設を提供。工事監督やデザイナーも実作業ができる能力を活かし、独創的なデザイン提案と高品質な施工を実現する。

  3. 03

    関東エリアおよびM&Aによる事業拡大

    関東地区での事業拡大を最優先とし、東京支店の組織強化や埼玉植物園との業務提携を推進。また、後継者不足など業界課題に対応するため戦略的M&Aを推進し、営業エリア拡大と施工能力強化を図る。

  4. 04

    積水ハウスグループとの連携強化

    積水ハウスグループとの業務・資本提携を深化し、協業による大型ランドスケープ案件や大規模プロジェクトへの参画を事業拡大の機会と捉え、相互の知見や技術を活用する。

  5. 05

    SDGs貢献とサステナビリティ経営

    通常は廃棄される樹木や石材を匠の技術で有効活用し、CO2削減に貢献。また、岐阜造園アカデミーで技術の次世代継承を行い、サステナビリティを意識した経営を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で151人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は574万円で、9期前と比べて+12.4%平均年齢は41.3歳、平均勤続年数は7.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年9月94
2017年9月100
2018年9月95
2019年9月51041.010.2102
2020年9月48038.98.9115
2021年9月50641.28.5121
2022年9月50741.07.9137
2023年9月54742.68.1134
2024年9月53642.17.6152263
2025年9月57441.37.7151331

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年9月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.9%
縦線は目安の30%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
本社・パインズ岐阜 — 岐阜県岐阜市720百万円
東京支店 — 東京都千代田区423百万円
パインズ長久手 — 愛知県長久手市98百万円
名古屋支店 — 名古屋市西区54百万円
本社 — 大阪市淀川区51百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社景匠館(注)2、3
    大阪市淀川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社晃連
    岐阜県羽島郡 岐南町 · 持分法適用会社
    議決権30.0%
  • 国内
    積水ハウス株式会社(注)4
    大阪市北区 · その他の関係会社
    議決権20.2%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は63億円営業利益5億円前期と比べると増収増益で、売上が+21.2%、利益が+25.0%。

売上高
+21.2%
63億円
営業利益
+25.0%
5億円
純利益
+33.3%
4億円
営業利益率
7.9%
前期比 +0.2%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高65億円63億円
営業利益7億円5億円
純利益5億円4億円
1株あたり配当¥40¥40

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は15億円、営業利益は1億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+25.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q12216.71
2023年3Q1200.00
2023年4Q121
2024年1Q14214.31
2024年2Q1317.71
2024年4Q2514.01
2025年2Q30310.02
2025年4Q3326.12
2026年2Q34514.73
2026年3Q1516.71

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年9月期からの14期で、売上は20億円から63億円へ3.1倍に増えた。直近期の営業利益率は7.9%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
愛知県長久手市にパインズ長久手を開設
2012年9月2010
2013年9月2011
2014年9月3931
2015年9月4232
名古屋証券取引所市場第二部上場
2016年9月4143
2017年9月3822
2018年9月3832
東京都千代田区に東京営業所を開設
2019年9月4132
2020年9月3932
2021年9月4332
東京証券取引所スタンダード市場上場
2022年9月4942
2023年9月5043
2024年9月52457.73
2025年9月63557.94

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高63億円のうち、営業利益として残るのは5億円7.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の6.3%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金71.4%45億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.6%13億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.9%5億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
28.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.6pt
7.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.9pt
6.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.2pt
9.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
10.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 12期分

2025年9月期は営業CFが3億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは3億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は26億円で、売上の5.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2014年9月20−125
2015年9月600610
2016年9月200211
2017年9月2−14116
2018年9月31−1418
2019年9月3−4−1−117
2020年9月1−12018
2021年9月30−1320
2022年9月3−4−1−118
2023年9月20−1218
2024年9月7−10624
2025年9月30−1326

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年9月期の総資産は58億円。このうち返さなくてよい自己資本が41億円で、自己資本比率は71.7%(業種中央値55.5%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年9月1810858.4
2013年9月1911857.8
2014年9月25121349.1
2015年9月28151352.4
2016年9月29171259.5
2017年9月34231168.4
2018年9月35241169.4
2019年9月37251268.7
2020年9月41291270.6
2021年9月43311271.8
2022年9月45331272.9
2023年9月47351275.1
2024年9月53381572.2
2025年9月58411671.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳
現金及び預金
26億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
33億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
16億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
86
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率16 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

建設業 140社との比較

同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率140社中18位あたり、逆に低いのは配当利回り140社中127位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.7%/中央値 10.9%
P25 7.9%P75 14.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.9%/中央値 7.3%
P25 5.1%P75 9.4%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
71.7%/中央値 55.5%
P25 43.8%P75 66.2%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
21.1%/中央値 4.8%
P25 -1.9%P75 12.7%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.7%/中央値 3.5%
P25 2.7%P75 4.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,297で、1年前と比べて+20.2%過去52週の値幅のなかでは84%の位置にある。

¥2,297-2.2%1ヶ月+13.7%1年+20.2%時価総額75億円
過去52週の値幅
安値¥1,758高値¥2,396

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.9倍
PER (会社予想)15.9倍
PBR1.66倍
配当利回り1.74%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1日で6.31%上昇し2089円。これは52週高値に一致し、年初来の高値圏での推移。25日移動平均線(1917.84円)を約8.9%上回っており、短期の上昇トレンドが鮮明。出来高は7月2日に11800株と急増後、8月3日に4100株と高水準を維持。RSIは87.46と過熱感があるが、需給は強く、価格は底堅い。一方、1ヶ月で11.18%上昇と短期の上昇が加速しており、利益確定売りに注意が必要。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PER 12.23倍、PBR 1.36倍は業界平均(14.22倍、1.54倍)を下回り割安感があるが、配当利回り0.95%は平均2.83%を大きく下回り株主還元が弱い。利益水準に対しては割安だが、配当面で割高感があるため総合的にほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.9倍14.4倍
PER (予想)15.9倍
PBR1.66倍1.55倍
ROE9.7%11.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高は緩やかに増加し、2025年9月期は63億円と前期比で約21%増と拡大した。営業利益率も7.9%前後と改善傾向にある。強気派は、公共投資やインフラ老朽化対策需要の追い風と、地域に根差した確実な施工能力で受注が増え、収益が拡大すると見る。一方、弱気派は、公共工事予算の変動や自治体の財政状況に業績が左右されやすく、民間需要も地域経済に依存するため、持続的な成長には不確実性があると指摘する。また、人員不足や原価高騰が利益を圧迫するリスクも議論の焦点となっている。

プラスに働く材料7
  • 公共投資の増加

    2025年9月期の売上高が前期比2割超増加し、受注環境の改善を示唆

  • 収益性の改善

    営業利益率が2024年9月期の7.7%から2025年9月期は7.9%へと上昇

  • 地域インフラ需要

    老朽化した社会資本の更新需要が中期的な仕事量を下支え

  • 売上高63億円と前期比21%増2026年Q2影響

    24/9期52億円→25/9期63億円。2期連続増収で営業利益5億円

  • 営業利益率7.94%と改善基調継続影響

    24/9期7.69%→25/9期7.94%に0.25pt上昇。収益性向上が続く

  • PER13.6倍と小型株としては割安不定影響

    時価総額68億円、純利益4億円。ROE9.7%を踏まえれば見直し余地

  • 株価1年+11%と上昇トレンド継続影響

    過去1年10.97%上昇。堅調な業績が株価を下支え

マイナスに働く材料7
  • 公共工事依存

    売上の大半が公共工事で、自治体の予算削減が直撃するリスク

  • 規模の限界

    売上高63億円と小規模で、大口案件の受注や価格競争力で大手に劣る

  • コスト上昇

    資材費や人件費の高騰が工事原価を圧迫し、利益率を低下させる恐れ

  • 前期21%増の反動減リスク2026年Q2影響

    25/9期売上高63億円は前期比+21%。大型工事完了で減収なら営業利益5億円割れ

  • 資材・人件費高騰で利益率逆転継続影響

    営業利益率7.9%。材料費が1pt上昇すれば営業利益約0.6億円減

  • 時価総額68億円と非常に小型不定影響

    時価総額68億円、外国人保有0.3%。流動性薄く売りが膨らみやすい

  • 業績予想を非開示、透明性低い決算発表後影響

    予想PERが未公表で会社ガイダンスなし。市場の信頼が得にくい

次の決算で確かめる点
完成工事高
受注動向と施工能力の総合指標。増加が続けば業績拡大の裏付けになる
営業利益率
原価管理の巧拙を示し、コスト上昇を吸収できるか確認するため
受注残高
将来の売上高の先行指標であり、手持ち工事の量を把握するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり40で、前期から+20.0%いまの株価に対する利回りは1.74%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥40
1株あたり
配当利回り
1.74%
いまの株価に対して
配当性向
32.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2023年9月2527.6
2024年9月3020.031.8
2025年9月3620.032.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥40

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ1,094人。区分でいちばん多いのは個人・その他63.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が35.0%を占め、残る65.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年9月%2021年9月%2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
個人・その他64.865.265.361.964.063.4
事業法人29.829.829.535.635.134.9
証券会社0.40.00.11.80.51.4
外国法人0.70.70.70.50.40.3
金融機関4.44.44.50.20.10.0
外国人個人0.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01積水ハウス株式会社20.20
02合同会社小栗達弘オフィス14.19
03小栗 洋行9.58
04岐阜造園社員持株会5.03
05小栗 博文3.39
06小栗 栄一3.36
07大橋 美智子3.22
08岡崎 衛2.72
09小栗 勝郎2.36
10小栗 正広2.09

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+133%、1株純資産は14期で−87%。直近期のROEは9.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年9月−36310,111
2013年9月87311,0218.334.4
2014年9月1391,22111.913.6
2015年9月2321,45217.415.9
2016年9月2811,69117.913.3
2017年9月628018.710.628.9
2018年9月608297.411.734.6
2019年9月608767.011.331.5
2020年9月679027.310.830.3
2021年9月699557.415.138.7
2022年9月771,0207.813.325.9
2023年9月931,1008.816.627.6
2024年9月1061,1789.319.131.8
2025年9月1191,2779.716.332.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2025/9期の役員報酬は総額144百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
小栗達弘代表取締役会長82470,100
山田準代表取締役社長7542,800
小栗栄一常務取締役 中部地区担当54108,900
舟橋恵一取締役 ガーデンエクステリア 事業部長7236,100
茨宣晴取締役大阪営業所長 関西地区担当517,100
兼松正道取締役管理部長5122,800
佐藤雅大取締役東京支店長 関東地区担当4215,800
山本秀樹取締役584,900
横井良栄取締役58
井川智康常勤監査役79
加藤孝浩監査役574,900
川島典子監査役57
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
小松慶子監査役47

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円退職慰労百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)76253812418
社外取締役5133163
監査役130144

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,693字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社1社、持分法適用関連会社1社及びその他の関係会社1社で構成されており、造園緑化工事の設計・施工・メンテナンスを主たる業務としております。 当社グループでは、「街や暮らしに潤いを与える緑空間の創造」をコンセプトに掲げ、1927年の当社創業以来、蓄積したノウハウや造園技法の伝承に努めるとともに、人と自然とが共生でき、エコや地球環境や時代の変化に対応できるような技術開発に取り組み、事業を展開しております。 当社グループの事業は、造園緑化事業の単一セグメントでありますが、対象とする物件により「ガーデンエクステリア」と「ランドスケープ」に区分しております。 (1)ガーデンエクステリア 「ガーデンエクステリア」は、ガーデン(庭)とエクステリア(外構)を組み合わせたものであります。当社グループでは、住宅の周辺環境を総称してエクステリアと位置付け、庭園(ガーデン)のテイストをより多く盛り込んだ「ガーデン+エクステリア」の設計・施工を通じて、顧客の家庭での暮らしが緑に溢れ、より豊かなものになるよう設計・施工に努めております。既製品を組み合わせた定型的なエクステリアではなく、樹木や天然石を多用し、個々の緑豊かなガーデンエクステリアが集まり、美しい街並みを形成することをコンセプトに設計や施工を行っております。 なお、対象となる物件は、付加価値の高い戸建住宅・集合住宅の景観構築、住宅メーカーとの協働による新規の住宅分譲地での設計・施工、一般顧客向けの「パインズ」でのショールーム展開等によるものであります。 ① 戸建住宅・集合住宅の景観構築 当社グループが手掛ける戸建住宅や集合住宅(アパート等)の外構造園は、主に住宅メーカーが受注した新築案件の門・塀・庭園など、建物周辺の景観構築に関して設計・施工を行っております。同業他社にとって難易度が高い富裕層向けの高級案件の依頼も多く、素材には樹木や天然石などを多く取り入れ、付加価値の高い外構造園を提供しております。 ② 住宅分譲地での設計・施工 住宅メーカーや不動産デベロッパー等とともに、大型分譲地の計画段階から携わっております。住宅の敷地や道路の配置、そして全体に繋がりのある緑地や公園等を総合的に計画することで、全体が統一された美しい分譲地となります。また、個々の住宅のガーデンエクステリアは、当社グループが指定業者として全棟を任されることが多く、顧客ごとの要望を満たしながら、分譲地全体の樹木や石材等素材の連続性を保つことが可能となります。なお、10から20区画の小規模分譲地については、当社が分譲用の土地を取得し、住宅メーカーと協働して同様の計画、販売及び施工を行うこともあります。 ③ 「パインズ」でのショールーム展開 「パインズ」は、一般顧客向けのガーデンエクステリアショールームとして、東海地方に2店舗を展開しております。主にホームページや地域タウン誌をはじめ、既存顧客や住宅メーカーの紹介により集客しております。当社グループでは、全てオーダーメイドにて提案し、顧客の思いの実現に繋げております。また、顧客が完成後のイメージを視覚的に認識できる様、素材やデザインの提示は主にデジタルコンテンツによって行っております。施工では当社グループの監督・指揮の下、自社及び専属の協力会社にて行っております。定期的な現場への巡回や協力会社を交えた勉強会を実施し、品質と安全の向上に努めております。 その他の受注活動として、引渡し後の顧客への定期訪問や、樹木の剪定等のアフターメンテナンスを通じ、リガーデン(ガーデンエクステリアのリフォーム)の受注に繋げております。 (2)ランドスケープ 不特定多数の人が訪れるパブリックスペース(景観を構成する諸要素のことや、景観そのものを意味します。)に、樹木の緑あふれる憩いの空間を創り出しております。当社グループは、造園技法を用いた、主に緑化によるランドスケープの構築を行っており、樹木や石材を使った伝統的な造園工事から、建物の屋上や壁面を緑で覆う屋上・壁面緑化工事、生き物との共生を目的としたビオトープ(※)工事、大手ショッピングモールが取り組んでいる森づくりによる環境再生に配慮した工事など多岐に亘っております。 なお、対象となる物件は、公共工事、民間工事、また、工事施工後の緑地メンテナンスや公共公園の指定管理事業によるものであります。 ① 公共工事 官公庁(国土交通省、地方自治体等)が発注する物件であり、庁舎等の施設、都市公園、街路、公立学校等の施工・整備に係る造園緑化工事を行っております。受注の形態としては、官公庁が発注する工事における競争入札によるものと、大手建設会社や地元建設会社が受注した工事の造園緑化工事部分を協力会社として請け負うものがあります。いずれも、官公庁が定めた仕様に従い施工を行いますが、施工技術、品質、安全管理、提案力などが受注に際してのポイントとなります。 ② 民間工事 民間企業が発注する物件であり、商業施設、工場、リゾートホテル、ゴルフ場、飲食店、ショッピングモール、温浴施設、住宅マンション、私立学校、病院、老人介護施設等の施工・整備に係る造園緑化工事を行っております。受注の形態としては、民間企業より直接受注するものと、大手建設会社や地元建設会社が受注した工事の造園緑化工事を協力会社として請け負うものがあります。公共工事と同様、施工技術、品質、安全管理、提案力などが受注に際してのポイントとなります。 ③ 緑地メンテナンス 官公庁からの委託を受け、公園や公共施設等の緑地のメンテナンスを行っております。主な内容としては、樹木の剪定、施肥、病害虫駆除、草花の植え替えなどがあります。また、歴史的価値のある樹木の保存や、病気に侵された樹木の治療なども行っております。 ④ 公共公園の指定管理事業 官公庁からの委託を受け、指定管理者として市営公園全体の運営・管理を行っております。現在、岐阜市内6か所の公園の指定管理者となっており、来園者の誘導、イベントの企画・運営、売店の営業、遊具等のメンテナンス、サッカー場やテニスコート等運動場の整備、そして緑地のメンテナンスなど、市民の憩いの場所となるような公園運営に努めております。 (※)ビオトープ 生命(バイオbio)と場所(トポスtopos)の合成語で生物の生息空間のこと。 [事業系統図] 以上の事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題6,562字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 私たち岐阜造園グループは、創業者である小栗弥一が「植弥」として1927年に創業して以来、一貫して街並みや住まいに緑の空間を提供する造園緑化事業を行ってまいりました。当社グループは、造園緑化事業を「ガーデンエクステリア」、「ランドスケープ」という2つの領域に細分化し、それぞれの領域、ときにはそれらを融合した領域において、創業者が確立した技術やDNAを最大限活用することで最高の作品を社会に提供することを経営の根幹としております。第62期(2027年9月期)においては、創業者である小栗弥一が「植弥」として1927年に創業して以来100年目を迎える節目に当たります。当社グループの現在のステージは、「造園業」から「景観産業会社」へと変革した時点であると認識しておりますが、創業100年の節目を前に新たなステージとして「環境創造企業」への更なる進化を目指し、これを目標としております。「環境創造企業」とは「景観産業」+「環境保全」の役割を果たす企業をいい、匠の造園技術を活用し、美しい空間を作るだけでなく、人と自然が共生できる「こころを満たす」環境を創造する企業であります。当社グループは、「環境創造企業」としての使命を全うすることで、社会問題を解決する一助になるとともに、企業価値の継続的な向上を目指します。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、営業エリア展開等による事業規模の拡大と、予実管理の徹底による収益力の向上を目指しており、これらの目標を管理し実現するため、売上高、売上総利益率及び売上高経常利益率を経営指標として重視しております。 第60期実績   第61期業績予測 金額(千円)   比率(%)   金額(千円)   比率(%) 売上高   6,271,357   -   6,312,000   - 売上総利益   1,800,159   28.7   1,750,420   27.7 経常利益   549,108   8.8   575,722   9.1 (3)経営戦略等 当社グループは、2030年に向けた成長戦略を策定しており、その達成のために必要な姿勢として、私たちがありたい姿を以下のように掲げております。 ・「その景色は、こころを打つか。」を私たちの絶対的な品質基準とします。 ・日本全国で「質の高い造園工事は岐阜造園に」という流れをつくります。 ・社員とその家族が誇れる「業界一働きがいのある会社」を目指します。 なお、具体的な数値目標としては以下のように掲げております。 これらの目標を達成するために成長を支える3つ基本戦略を策定しております。 この成長を支える3つの基本戦略を実行するための方策としては、以下のように10の方策を実施してまいります。 ①職人型現場力による付加価値の高い造園緑化施設の提供 当社グループは、創業98年で培ったDNAを財産とし、工事監督やデザイナーであっても、いざとなればスコップを持って作業する能力や、重機等を操縦する技能、植物の取り扱いに関する知識を合わせ持っている「職人型現場力」を最大の強みとしております。この強みは、創業以来培った匠の技術が織りなす、観る人に感動を与えるエクステリアデザインによる顧客への提案力であり、当社グループが提案するエクステリアデザインを現実の造園緑化施設として実現する技術力の高さであることや、定められた期日までに安全かつ効率的に施工を完了させる長年の経験に裏付けされた施工管理のことであります。この強みを最大限活用することで、付加価値の高い造園緑化施設を提供することを目指しております。 ②新たなイノベーションの創出 創業者は、明治後期から大正時代にかけて造園業界でNo.1と言われた京都「植治」七代目小川治兵衛(山縣有朋の別邸「無鄰菴」等を作庭)の下で修業しました。数々の修業を経て培った高い技術を駆使し、地元の岐阜で本格的な日本庭園を数多く作庭しておりました。高度成長期には、伝統的な造園技術と東京で主流となっていた、「さつき」や「つつじ」の密植の大刈込の造形美で、モダンかつ革新的な和風庭園を作庭しておりました。当社は創業当時から常に「技術の探索」を行い、それを深掘りし「技術を更に深化」させることで、今で言うところのイノベーションを行っており、現在の市場における当社の優位性に繋がっております。 今後も、造園技術に裏打ちされた斬新で独創的なデザイン提案等「技術の探索」を推進し、営業から施工、完成後のメンテナンスまで一気通貫で行える当社のシステムを、さらに深掘りしていく事で「技術の深化」をはかり、新たなイノベーションの創出につなげてまいります。 ③SDGsへの貢献・サステナビリティ経営推進 当社では4~5年ほど前から毎年、東北の雪深い産地の落葉樹を700~1,000本調達し、当社の圃場にて植木材料として大切に育て、造園資材として利用すると言う取組みをおこなっております。これらの樹木は林業素材としては殆ど価値がなく、通常は伐採されるものですが、冬の雪の重さや強風により特徴のある樹形となり、庭園木として「わび・さび」を表現するとても貴重な造園資材となっています。これらを当社の匠の技により時間をかけて一流の名木素材に仕立てています。また、当社は石組みによる造形美の表現を得意としております。石積などに使用する石材についても、地元の人たちが見過ごすような石の中から味わいのある石を選別し、地産地消も進めています。一見あまり価値のないような樹木や石ですが、当社の匠の技術力により付加価値を高め、自然の美しさ、経年変化の魅力や奥深さを表現しています。また、このように有効利用することで、CO2の削減にも貢献しております。今後も社会的責任を果たせるよう「サステナビリティ」を意識した経営を行ってまいります。 人財への投資に関する取り組みに関しましても、当社は、人材育成機関として岐阜造園アカデミーを設立し、創業以来培った匠の技術を次世代へ繋ぐための学びの場としております。なお、詳細については、「第2事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載しております。 ④積水ハウス株式会社グループからの受注・連携強化 当社は、積水ハウス株式会社と2020年5月に業務提携契約を、2020年6月、2023年2月には資本提携を行い、同社グループとの関係をより強化しております。同社の第6次中期経営計画においては、日本一の外構設計施工会社になることが表明されております。その達成に向けて「鳳コンサルタント株式会社」、「株式会社鴻池組」及び当社グループが一体として協業することが示されております。当社グループは、この協業による大型ランドスケープ案件や大規模プロジェクトへの参画を期待しており、事業拡大のチャンスと捉えております。今後も同社グループとは、取引関係だけでなく、相互の知見や技術を有効活用し、より一層、街や暮らしに潤いを与える緑空間創造企業としての使命を果たしてまいります。 ⑤関東における事業拡大 当社グループは、当社において、本社・パインズ岐阜(岐阜県岐阜市)、名古屋支店(名古屋市西区)、東京支店(東京都千代田区)、長久手営業所・パインズ長久手(愛知県長久手市)、大阪営業所(大阪市淀川区)の5拠点、そして、子会社である株式会社景匠館(大阪市淀川区)の合計6拠点で営業活動を実施しております。特に中部及び関西エリアに拠点が多く、重点的な営業活動エリアではありますが、今後、事業を拡大するにあたっては、関東地区での事業拡大を第一に考えております。関東地区では、設計事務所やデベロッパーなどへプロジェクトの初期段階から提案営業を重ねることで、大型ランドスケープ案件や、富裕層向けの高額案件を受注しています。引き続き東京支店の組織強化を図り、更なる受注の拡大に繋げていきます。また、営業エリア拡大との視点では、福岡営業所の開設を計画しております。 ⑥埼玉植物園との業務提携 当社は、2024年3月に、株式会社埼玉植物園との間で資本提携を視野に入れた業務提携を行いました。同社は埼玉県川口市を拠点とする老舗造園会社であり、関東エリアを中心に苗木の生産・卸売、緑化造園事業を展開しております。上述の通り、当社グループは、成長戦略の一つとして関東エリアでの事業規模の拡大を目指しております。また、同エリアでは特に、一般顧客に向けたガーデンエクステリアのニーズがあると考えております。当社グループは、同社との協業を通じて関東地区における施工拠点と位置付けさせていただくと共に、里山植栽と自然石を利用したモデルガーデンとして一般顧客に展示させていただくことでニーズに応えてまいります。当社グループは、これらの活動を通じて、同社と新たな付加価値を創出し、両社の業容の拡大と企業価値の向上に貢献してまいります。 ⑦戦略的M&Aの推進 造園業界においては、後継者問題や職人の高齢化、新卒中途採用の求人難等により、廃業する業者も多く、造園事業許可業者数が減少しています。一方、地球温暖化や都市部の再開発事業におけるランドスケープ需要の拡大、国の緑化政策等、造園に対する社会的需要が高まっています。このような状況に対応すべく、戦略的M&Aを推進し、持続的な成長を目指します。また、M&Aを行うにあたっては、営業エリアの拡大、施工能力の強化、優秀な人材確保、強みを最大化する相乗効果の発揮、スケールメリットの獲得という視点を重視しております。 ⑧海外事業の推進 当社は、2018年に中国青島における日本庭園の設計業務、2023年にカナダバンクーバーにおける大規模体験型農場ガーデンの設計業務を受注しました。今後も世界各国の自然環境に沿った日本独自の庭園手法や植栽技術を提案することにより、海外における受注活動も進めてまいります。 ⑨PFI事業の推進 PFI(Private Finance Initiative)事業とは、公共施設等の整備・改修等事業を実施する手法の一つであり、施設の設計・建設・維持管理・運営を、民間の資金や経営能力、技術的能力などのノウハウを活用して行う事業手法をいい、これにより、地方自治体は、低廉で良質な公共サービスを地域住民やその利用者に提供することが可能となります。当社グループは、PFI事業を新たな事業機会と捉えて、これまで培ってきた公園等の指定管理業務のノウハウを活用しつつ、すでに複数のPFI事業を受注している積水ハウス株式会社の協力も得ることで、売上拡大を目指してまいります。 ⑩話題性があり、ランドマークとなる案件の受注促進 当社は、日本中で大きな話題となっているテーマパークの緑化事業、有名な高級リゾートホテルの庭園及び地域のランドマークとなるような公園の施工を受注しております。今後もこのような話題性がありランドマークとなる案件の積極的な受注を推進し、業界の地位や当社グループの認知度の向上に努めてまいります。 (4)経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループを取り巻く経営環境は、物価上昇の継続と海外経済の不透明感などが懸念されるものの、公共建設投資においては、国土強靭化に向けた施策やインフラ老朽化対策の継続、民間建設投資においては、都市部を中心とした再開発事業や物流施設・ホテル等の非住宅分野における投資が継続したことから、堅調に推移してきました。その一方で、インフレや円安を背景とする建設資材価格の高騰や賃金の上昇、人手不足による工期の長期化が経営課題となっております。 当社グループは、そのような状況の中、以下の項目を優先的に対処すべき事業上の課題として取り組んでまいります。 ①人材の確保、育成及び技能の伝承 当社グループが行う造園緑化事業では、設計や施工に関する技術は専門性が高く、熟練を要するため、一朝一夕では習得することが困難です。しかしながら、顧客に求められる品質・納期・価格を達成するためには、より多くの技術者を擁し、技術力を一層向上させることが必須であります。このため、今後の事業展開においては、優秀な人材の確保、育成及び技能の伝承が重要な課題となります。 採用に関しては、優秀な人材という点においては、新卒・中途採用ともに業種を超えた競争状態にあります。このような状況において、当社では、主要な高校や大学に定期的に訪問し、当社の認知度を上げることで、新卒採用に向けた高校や大学との連携を強化してまいります。中途採用に関しても、複数の転職エージェントとの連携を強化し、積極的に優秀な人材の採用に努めてまいります。これら採用活動とともに、人材の定着化を図るために、新入社員とは、定期的な面談を実施し、課題や意見を抽出し、早期解決に取り組みます。また、成果に応じた適切な人材評価制度と給与体系を構築することで、評価制度の見える化を推進してまいります。これらに加えて、労働時間のモニタリングを強化することで、時間外労働を削減し、ワークライフバランスの実現を図ります。 人材の育成及び技能の伝承に関しては、現場技術者の教育訓練を強化するために社内教育機関として「岐阜造園アカデミー」を設置しております。「岐阜造園アカデミー」では、月に1回以上開催する講習会や講習会の模様を撮影した動画作成を行っております。これにより、人材育成を加速させ、多くの現場経験を積むことで技能を伝承してまいります。また、造園・土木施工管理技能士、造園技能士、樹木医等の資格取得についても重要な方針としております。 ②営業エリアの拡大 事業規模の拡大に向けては、現在の商圏にとどまることなく、営業エリアの拡大を通じて新規顧客を開拓することが不可欠であると認識しております。現在、東京・大阪・名古屋の三大都市圏を拠点とし、その近郊地域にも受注活動を展開しておりますが、今後の具体的なエリア戦略として、東京・大阪・名古屋に次ぐ主要商業都市である福岡への営業拠点開設を視野に入れ、四大都市を中心とした営業基盤の強化を図ってまいります。これにより、持続的な事業規模の拡大を目指してまいります。また、営業エリア拡大に加え、同業他社や異業種を対象としたM&Aの実施、並びに相乗効果が期待できる企業との事業提携など、戦略的アライアンスの推進にも積極的に取り組んでまいります。 ③内部管理体制の強化 経営環境の変化に適応しつつ、更なる事業拡大を推進し企業価値を向上させるためには、内部管理体制の強化を通じた業務の標準化と効率化が重要な課題であると認識しております。当社では、社内における情報共有を目的としたITインフラを構築し、一定規模の受注案件に関する情報共有や拠点間における情報交換、他部門との情報共有などに関しては、定期的な会議体を設置し、早期の問題解決、業務改善につなげてまいります。また、社外との情報共有としては、お客様評価アンケートを実施してまいります。お客様評価アンケートの回答を解析することにより、継続的な受注の獲得やクレームの事前察知に役立ててまいります。 ④ITの導入 企業価値の向上のためには、業務をより効率的に行うことが必須となります。当社グループは、業務を効率化するためには、ITを活用した業務システムを構築することが必要となります。当社においては、全社基幹システムを導入することで、バックオフィス業務を効率化すると共に業績の見える化を目指します。また、同時に、IT全般のセキュリティー確保、保存文書のペーパーレス化、生成AIの活用による業務の効率化を実施してまいります。
事業等のリスク1,929字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがありますが、これらに限定されるものではありません。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経済情勢について 当社グループは、公共工事をはじめ、法人からの発注による緑地工事、個人の住宅等の造園工事等を行い、取引先は官公庁・法人・個人と幅広く展開しております。 しかしながら、官公庁並びに法人の投資動向、個人の消費動向等は経済情勢の影響を受けやすく、これらの動向によっては、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2)特定の取引先への依存について 当社グループの売上高のうち、積水ハウス株式会社、積水ハウス建設中部株式会社及び大和ハウス工業株式会社に対する売上高の割合は、当連結会計年度において、それぞれ16.7%、11.8%及び8.8%を占めております。 当社グループでは、今後とも新たな取引先の獲得や収益基盤の拡大を図っていくとともに、これら3社との取引も引き続き拡大していく方針であります。 しかしながら、これら3社からの受注が減少した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3)材料価格、外注コストの変動について 当社グループの造園緑化工事で使用する材料は、需給のバランス等により価格が変動しております。また、当該工事の施工では外注を活用しており、建設需要の繁閑等によりコストが変動しております。 材料価格並びに外注コストが当社グループの想定を超えて上昇した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4)法的規制等について 当社グループの事業は、「建設業法」等の法的規制を受けております。 当社グループでは法令等を遵守して、事業を運営しております。しかしながら、法令違反が発生した場合、予期しない法令等の改正や新たな法令等の制定により当社グループの事業が何らかの制約を受けた場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループの事業運営に際しては、建設業に定める許可を得ております。現状、当該許可が取消しとなる事由はありません。しかしながら、何らかの事情により、許可の取消し等が生じた場合には、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (許認可等の状況) ① 当社 許認可等の名称   許認可等の番号   取得年月   有効期限   関連法令   許認可等の 取消事由 建設業許可 (注)   国土交通大臣許可 (特-4)第275号   1976年12月   2027年12月26日 (5年ごとの更新)   建設業法   同法第29条 (注)特定建設業 造園工事業 ② 株式会社景匠館 許認可等の名称   許認可等の番号   取得年月   有効期限   関連法令   許認可等の 取消事由 建設業許可(注)   大阪府知事許可 (特-7)第163438号   2025年7月   2030年7月3日 (5年ごとの更新)   建設業法   同法第29条 (注)特定建設業 造園工事業 (5)人材の確保及び育成について 当社グループの事業展開には、施工品質を維持・向上するための知識・技術、また、時間とともに成長する生きた樹木を扱うことから美的創造力等の感性を持った人材の確保及び育成が必要であると認識しております。 しかしながら、当社グループの求めるこうした人材の確保及び育成が計画どおりにできなかった場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6)労働災害について 当社グループの業務は屋外での作業に従事する場面が多く、作業現場での安全衛生管理の徹底を図り、工事部門長による現場巡回等を実施し、労働災害の予防に努めております。 当社グループでは、これまでに重大な労働災害が発生したことはありません。 しかしながら、万が一、重大な労働災害が発生した場合には、工事案件の完成遅延等が生じる可能性があり、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7)天候・自然災害について 当社グループの業務は屋外での作業が多く、天候や自然災害による影響を受けます。 長雨、大雪などの悪天候、自然災害により工事案件の完成遅延等が生じた場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,419字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 経営成績等の状況 (1)経営成績 当連結会計年度におけるわが国経済は、緩やかな回復基調が続いたものの、物価上昇の継続と海外経済の不透明感が景気の重石となり、全体としては力強さを欠く推移となりました。個人消費については、賃金の上昇や各種支援策が下支えとなったものの、実質購買力の回復には至らず、回復の足取りは鈍い状況となりました。一方、訪日外国人観光客の増加は引き続きサービス消費の拡大に寄与し、地方都市を含めた観光関連業の活性化に貢献いたしました。企業の設備投資は堅調に推移したものの、中国や欧州経済の減速により輸出は伸び悩み、製造業の一部では慎重な姿勢が見られました。 建設業界においては、公共建設投資は、国土強靭化に向けた施策やインフラ老朽化対策が継続されたことから、堅調に推移いたしました。民間建設投資についても、都市部を中心とした再開発事業や物流施設・ホテル等の非住宅分野における投資が継続し、総じて底堅い動きとなりました。しかしながら、建設資材価格は依然として高止まりしており、加えて人手不足による工期の長期化やコスト上昇への対応が各社の経営課題となっております。 このような状況の下で、当社グループは、持続可能な成長を図るべく、施工力・提案力の強化と人材育成に注力 してまいりました。人材面では、若手層・中堅層の育成を目的とした研修制度「岐阜造園アカデミー」の充実を図るとともに、働き方改革を背景に、多様な働き方への対応と生産性向上に取り組みました。事業面では、ガーデンエクステリアにおいて、大手ハウスメーカーとの連携強化を進め、案件規模の拡大や地域別の提案強化が奏功し、受注高は堅調に推移しております。ランドスケープにおいても、首都圏の高級商業施設や宿泊施設を中心に、新規案件の受注が進みました。売上・利益面では、大阪・関西万博に関連する造園工事の完工が寄与したほか、富士山を臨む高級旅館の大型造園工事が順調に進捗し、計画を上回る水準で推移しております。 なお、当社グループは造園緑化事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しておりますが、対象とする物件により、「ガーデンエクステリア」と「ランドスケープ」に区分しております。「ガーデンエクステリア」、「ランドスケープ」についての詳細は「第1 企業の概況 3 事業の内容」に記載しております。 <ガーデンエクステリア> ガーデンエクステリアに関しては、売上高は3,357,333千円(前連結会計年度比15.8%増)となりました。当連結会計年度においても、前連結会計年度から引き続き、当社グループは、大手住宅メーカーとの協力関係の強化に努めております。その結果、当社の得意分野である戸建及び集合住宅における高価格帯の外構造園工事が増加し、売上高拡大に寄与しております。 <ランドスケープ> ランドスケープに関しては、売上高は2,914,023千円(前連結会計年度比26.8%増)となりました。当連結会計年度においては、特に民間からの受注が好調であり、内容としても大型の外構造園工事が多くありました。具体的には、富士高級旅館の造園工事、大阪・関西万博の造園工事、愛知県岡崎市及び安城市の複合商業施設の植栽工事、高級会員制リゾートホテルの外構・植栽工事、県立医科大学の植栽工事、愛知県長久手市ジブリパークの管理業務等であります。また、官公庁からの案件としては、公園の指定管理業務や全国緑化フェスティバルの会場演出業務等があり、売上高増加に貢献しております。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は6,271,357千円(前連結会計年度比20.6%増)、営業利益は538,282千円(同20.4%増)、経常利益は549,108千円(同20.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は384,527千円(同12.9%増)となりました。 (2)キャッシュ・フロー 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ233,781千円増加し、当連結会計年度末には2,618,800千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は317,228千円(前連結会計年度は715,786千円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益544,744千円、未払金の増減額144,439千円、仕入債務の増減額58,309千円、減価償却費38,114千円、販売用不動産の増減額29,366千円等の資金の増加に対して、売上債権の増減額263,509千円、法人税等の支払額178,426千円、役員退職慰労引当金の増減額35,016千円等の資金の減少によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は3,296千円(前連結会計年度は114,111千円の使用)となりました。これは主に、定期預金の払戻による収入62,613千円等の資金の増加に対して、保険積立金の積立による支出23,015千円、無形固定資産の取得による支出19,327千円、定期預金の預入による支出12,623千円等の資金の減少によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は80,150千円(前連結会計年度は42,727千円の使用)となりました。これは主に、長期借入れによる収入50,000千円等の資金の増加に対して、配当金の支払額106,976千円、長期借入金の返済による支出24,736千円の資金の減少によるものであります。 生産、受注及び販売の実績 (1)生産実績 該当事項はありません。 (2)受注実績 当連結会計年度における受注実績は、次のとおりであります。 区分   受注高 (千円)   前年同期比 (%)   受注残高 (千円)   前年同期比 (%) ガーデンエクステリア   3,552,969   111.3   971,763   125.2 ランドスケープ   2,784,733   103.8   1,153,737   89.9 合計   6,337,702   107.9   2,125,500   103.2 (注)当社グループの事業は、造園緑化事業の単一セグメントであるため、対象とする物件による区分にて記載しております。 (3)販売実績 当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。 区分   当連結会計年度 (自 2024年10月1日 至 2025年9月30日) (千円)   前年同期比(%) ガーデンエクステリア   3,357,333   115.8 ランドスケープ   2,914,023   126.8 合計   6,271,357   120.6 (注)1.当社グループの事業は、造園緑化事業の単一セグメントであるため、対象とする物件による区分にて記載しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2023年10月1日 至 2024年9月30日)   当連結会計年度 (自 2024年10月1日 至 2025年9月30日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 積水ハウス株式会社   1,418,783   27.3   1,047,982   16.7 積水ハウス建設中部株式会社   110,697   2.1   738,074   11.8 大和ハウス工業株式会社   445,808   8.6   548,757   8.8 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積りによる不確実性があるため、実際の結果は、これらの見積りとは異なる場合があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 (2)財政状態の分析 (資産) 当連結会計年度末の総資産につきましては、前連結会計年度末に比べて482,201千円増加し、5,776,333千円となりました。これは主に販売用不動産が29,366千円、建物及び構築物が26,102千円減少したものの、現金及び預金が183,792千円、受取手形・完成工事未収入金が263,509千円、投資有価証券が59,680千円、保険積立金が23,015千円等増加したことによるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末に比べて158,346千円増加し、1,631,851千円となりました。これは主に未成工事受入金が19,571千円、役員退職慰労引当金が35,016千円等減少したものの、支払手形・工事未払金が58,309千円、その他流動負債が124,023千円、長期借入金が13,620千円等増加したことによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べて323,855千円増加し、4,144,481千円となりました。これは、主に利益剰余金が277,534千円、その他有価証券評価差額金が44,758千円等増加したことによるものであります。 (3)経営成績の分析 経営成績を売上高及び段階損益ごとに、前連結会計年度と比較すると下表のようになります。 第59期   第60期   前連結会計年度比 金額 (千円)   構成比率 (%)   金額 (千円)   構成比率 (%)   増減金額 (千円)   増減比率 (%) 売上高   ガーデンエクステリア   2,900,272   55.8   3,357,333   53.5   457,061   15.8   ↑ ランドスケープ   2,298,404   44.2   2,914,023   46.5   615,618   26.8   ↑ 小計   5,198,677   100.0   6,271,357   100.0   1,072,680   20.6   ↑ 売上総利益   1,506,576   29.0   1,800,159   28.7   293,582   19.5   ↑ 営業利益   447,218   8.6   538,282   8.6   91,064   20.4   ↑ 経常利益   455,947   8.8   549,108   8.8   93,161   20.4   ↑ 親会社株主に帰属する当期純利益   340,464   6.5   384,527   6.1   44,062   12.9   ↑ (売上高) 当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べて1,072,680千円増加し、6,271,357千円となりました。これは前連結会計年度と比較して、ガーデンエクステリアが457,061千円、ランドスケープが615,618千円増加したことによります。 (売上総利益) 当連結会計年度の売上原価は、前連結会計年度に比べて779,097千円増加し、4,471,198千円となりました。これは主に主要材料費が336,123千円、外注加工費が316,778千円、賃金給料が49,566千円、賃借料が22,134千円等増加したことによります。 この結果、当連結会計年度の売上総利益は、前連結会計年度に比べて293,582千円増加し、1,800,159千円となりました。 なお、売上総利益率は、28.7%(前連結会計年度は29.0%)となりました。 (営業利益) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べて202,517千円増加し、1,261,876千円となりました。これは主に従業員給与及び手当が70,280千円、役員報酬が50,337千円、支払報酬が39,980千円等増加したことによります。 この結果、当連結会計年度の営業利益は、前連結会計年度に比べて91,064千円増加し、538,282千円となりました。 (経常利益) 当連結会計年度の営業外収益は、前連結会計年度に比べて2,654千円増加し、21,051千円となりました。また、営業外費用は、前連結会計年度に比べて557千円増加し、10,226千円となりました。 この結果、当連結会計年度の経常利益は、前連結会計年度に比べて93,161千円増加し、549,108千円となりました。 なお、売上高経常利益率は、8.8%(前連結会計年度は8.8%)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度の特別損失は、前連結会計年度に比べ4,364千円増加して、4,364千円となりました。 この結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べて44,062千円増加し、384,527千円となりました。 (4)キャッシュ・フローの状況の分析 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 経営成績等の状況 (2)キャッシュ・フロー」に記載のとおりであります。 (資本の財源及び資金の流動性) 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、工事の完成に必要となる外注加工費等及び人件費等の販売費及び一般管理費であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。 当社グループは、事業運営上必要な資金を安定的に確保することを基本方針としており、自己資金及び金融機関からの借入を基本としております。 (5)経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)目標とする経営指標」に記載のとおり、売上高、売上総利益率及び売上高経常利益率を経営指標として重視しております。 当連結会計年度においては、売上高6,000,000千円、売上総利益率27.7%、売上高経常利益率8.4%を目標としておりましたが、実績は売上高6,271,357千円、売上総利益率28.7%、売上高経常利益率8.8%となり、目標を上回る結果となりました。なお、翌連結会計年度は、売上高6,312,000千円、売上総利益率27.7%、売上高経常利益率9.1%を目標に掲げております。引き続きこれらの指標について、向上に努めてまいります。

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開示資料

出典

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