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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

キャンディル

CANDEAL Co., Ltd.1446 · Standard · 建設業

建物のキズを部材交換せず補修するリペアサービスが強み。住宅から商業施設まで、全国49拠点のネットワークで機動的な建築サービスを提供する。

概要

キャンディルは、建物の修繕・改修・維持・管理を専門とする建築サービス関連企業の純粋持株会社である。2014年設立、2018年に東証マザーズに上場し、2022年からスタンダード市場に所属する。2025年9月期の連結売上高は139億円、従業員数は591名。本社は東京都新宿区に置き、全国に49のサービス拠点を持つ。

4つのサービスで構成される単一セグメント

当社グループは建築サービス関連事業の単一セグメントであるが、報告上はリペアサービス、住環境向け建築サービス、商環境向け建築サービス、商材販売の4区分に分けられる。2025年9月期の売上高はリペアが44.9億円、住環境向けが41.5億円、商環境向けが45.5億円、商材販売が6.7億円であり、ほぼ均等に収益を分散している。全国49拠点のネットワークと独自の技術教育研修プログラムにより、均一なサービス品質を実現している。

持株会社体制と4つの連結子会社

純粋持株会社であるキャンディルの傘下に、株式会社バーンリペア、株式会社キャンディルテクト、株式会社キャンディルデザイン、株式会社キャンディルパートナーズの4社を置く。子会社はそれぞれリペア、住宅関連、商業施設関連、パートナーズ事業を担当し、グループ全体でワンストップの建物サービスを提供する。2020年11月にはキャンディルパートナーズを新設し、事業基盤を強化した。

売上高は過去最高を更新、営業利益4.2億円

2025年9月期の連結売上高は138.6億円(前期比4.8%増)で過去最高を記録した。営業利益は4.2億円(同17.1%増)となり、増収増益を達成。受注単価の上昇と協力会社網の拡充が寄与した。一方、のれん償却費は1.9億円発生しており、M&Aに伴うのれんが利益を圧迫している。純資産は29.6億円、自己資本比率は約47%である。

新築減少下でも堅調な需要を取り込む

国内の新設住宅着工戸数は減少傾向にあるが、当社グループは既存建物のメンテナンス・リフォーム市場に軸足を置くため、影響は限定的である。2025年9月期の住環境向けサービスは定期点検や検査の受注増で6.5%増収。商環境向けもインバウンド需要や再開発で6.7%増と堅調。新築市場の縮小をカバーする形で事業は成長を続けている。

業界の中での役割は建築物のライフサイクルを支えるサービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
139億円
営業利益
4億円
営業利益率
2.9%
純利益
2億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/9
事業売上構成比利益利益率
商環境向け 建築サービス46億円33.1%
リペア サービス45億円32.4%
住環境向け 建築サービス41億円29.5%
商材販売7億円5.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01リペアサービス主力

建物の内外装建材や家具のキズ・不具合を、部材交換せずに元の部材を活かして補修し、美観を回復するサービス。ハウスメーカー・ゼネコン・商業施設などから受注し、全国的に対応。

業界随一の独自技術

02住環境向け建築サービス準主力

住宅の引渡し前後の検査、定期点検、メンテナンス、小規模リフォーム、コーティング、リコール対応、コールセンターなどを提供。住宅ライフサイクル全体をワンストップでカバーし、住宅建設業者のアフターフォローを支援する。

主な製品・サービス3
定期点検・メンテナンス
住宅の定期的な点検や維持管理を行い、住まいの安全性と快適性を保つ。
リフィットサービス
住宅設備や施工不良によるリコールに一斉対応するサービス。全国の同時多発的な作業に機動的に対応。
ツナゲルクラウド
住宅建設業者向けのクラウド型コミュニケーションツール。住宅オーナーとの関係性強化を図り、生涯顧客化を支援。

03商環境向け建築サービス準主力

商業施設の内装工事、オフィス移転時の家具搬入・設置、内装工事、家具組立、建材揚重などを提供。多店舗一斉工事や同時多発的な現場対応に強み。

04商材販売副次

リペア材料やメンテナンス商材を国内外から仕入れ、ホームセンターやECサイトで販売。オリジナル商品も開発。

製品と技術

部材を交換しないリペア技術

リペアサービスは、建物の内外装や家具のキズ・不具合を、部材交換せずに部分補修で美観を回復する。住宅から商業施設、寺社仏閣まで幅広く対応。ハウスメーカーやゼネコンからの依頼に基づき、直接雇用の技術者や協力会社が現場でサービスを提供する。部材交換に比べコスト削減と廃材削減を実現し、環境負荷も低減する。

住宅ライフサイクルを支える住環境サービス

住環境向け建築サービスは、住宅引渡し前後の検査、定期点検、メンテナンス、小規模リフォーム、コーティング、リコール対応、コールセンターなどをワンストップで提供。また、住宅建設業者向けにクラウド型コミュニケーションツール「ツナゲルクラウド」を提供し、住宅オーナーとの関係強化を支援する。定期点検やメンテナンスは継続的な収益源となっている。

商業施設の内装から建材揚重まで

商環境向け建築サービスは、商業施設の内装工事、オフィス移転に伴う家具什器の搬入設置、家具組立て、建材揚重などを手掛ける。特に北欧系大手家具メーカーの日本国内全店舗の組立サービスを請け負うなど、機動性と規模が強み。大型内装工事案件の増加により、2025年9月期は45.5億円の売上を計上した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

建設業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • リペアサービス業界随一の独自技術

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

建設業の中堅、低収益で成長鈍化

当社は建設業に属し、売上高は130億円前後で微増傾向にあるが、営業利益率は3%前後と低水準。同業のショーボンドHDやミライト・ワンは売上規模が大きく、収益性も高い。ウエストHDも高収益を誇る一方、当社は低採算が課題。建設業界全体で人手不足と資材高騰が収益を圧迫しており、当社も例外ではない。競合との差別化が難しく、規模の面でも劣るため、受注競争で苦戦する可能性がある。

強み

  • 直近3期で売上高が123億→132億→139億円と着実に伸長。
  • 詳細は不明だが、建設業界での専門性を持つ可能性。
  • 低収益ながら赤字ではなく、一定の安定性を維持。
  • 特定地域に強みを持ち、地元需要を安定的に獲得。

課題

  • 営業利益率3%前後と低く、コスト削減や高付加価値化が必要。
  • 建設業界全体の人材不足が受注制約や人件費増に直結。
  • ショーボンドHDなど大規模競合に対し、規模面で劣る。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

建設業の時価総額近傍。太字がキャンディル

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
1253AETSグループ66億円9.8倍
21840土屋ホールディングス66億円
3205Aロゴスホールディングス64億円8.0倍
41758太洋基礎工業61億円10.6倍
51994高橋カーテンウォール工業59億円7.1倍
61446キャンディル58億円19.5倍
71795マサル50億円11.8倍
81443技研ホールディングス45億円7.3倍
93267フィル・カンパニー37億円13.7倍
101764工藤建設37億円6.5倍
111724シンクレイヤ35億円9.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 11件

株式会社BHとして設立された2014年

2014年8月、東京都千代田区に株式会社BHを設立。翌9月には旧株式会社バーンホールディングスを子会社化し、建築サービス事業への参入を果たした。設立からわずか1年で子会社を吸収合併する積極的な経営戦略がこの時点で始まっている。

合併・商号変更と本社移転の2015年

2015年4月、旧株式会社バーンホールディングスを吸収合併し、自らを株式会社バーンホールディングスに商号変更。同時に本店を東京都新宿区北山伏町に移転し、林晃生が代表取締役に就任した。同年11月にはレイオンコンサルティング株式会社を子会社化し、事業領域を拡大した。

キャンディルへの改名と上場への道

2016年10月、商号を株式会社キャンディルに変更。この名称は現在のグループブランドの中核となる。2018年7月には東京証券取引所マザーズに上場し、資金調達力と認知度を高めた。上場時の売上高は122億円、当期純利益2億円であった。

市場第一部指定替えと子会社設立

2019年12月、東証市場第一部(現在のプライム)に指定替え。上場からわずか1年半での昇格は、成長性が評価された証左である。2020年11月には子会社キャンディルパートナーズを設立し、事業基盤をさらに強化した。

スタンダード市場へ移行した2022年

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、スタンダード市場に移行した。上場市場は変わったが、事業は順調に拡大。2025年9月期には連結売上高139億円と上場以来最高を更新し、営業利益も4.2億円と堅調に推移している。

過去10年で売上高が130倍超に成長

2015年9月期の売上高は1億円だったが、M&Aと既存事業の拡大により2025年9月期には139億円に達した。10年間で約139倍の成長を遂げた。ただし、のれん償却が利益の足かせとなっており、純利益は2億円前後で推移している。

年表11件を開く

2010年代

  • 2014年8月創業東京都千代田区に株式会社BHを設立
  • 2014年9月M&A旧株式会社バーンホールディングスを子会社化
  • 2015年4月M&A旧株式会社バーンホールディングスを吸収合併し、株式会社バーンホールディングスに商号変更
  • 2015年4月東京都新宿区北山伏町に本店移転
  • 2015年4月林晃生が代表取締役に就任
  • 2015年11月M&Aレイオンコンサルティング株式会社を子会社化
  • 2016年10月商号変更株式会社キャンディルに商号変更
  • 2018年7月上場東京証券取引所新興企業市場(マザーズ)に上場
  • 2019年12月東京証券取引所市場第一部に指定替え

2020年代

  • 2020年11月子会社として株式会社キャンディルパートナーズを設立
  • 2022年4月東京証券取引所スタンダード市場に移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    売価アップの推進

    物価・人件費上昇に対応するため、サービス価格の見直しや既存顧客への値上げ交渉、不採算顧客の適正価格化、採算性を重視した受注判断と見積精度向上を進める。

  2. 02

    労働力・施工力の拡大

    協力会社やフランチャイズ加盟店などの外部戦力拡大に加え、自社技術者・施工管理者の確保・育成に注力し、内部・外部戦力のバランスを取りながら市場需要を取り込む体制を構築する。

  3. 03

    生産性の向上

    原価高騰などの外部環境に影響されずに利益を確保するため、特にオペレーション部門など販管部門で業務改善を推し進め、体制強化により生産性向上と利益改善を図る。

  4. 04

    アライアンスの推進

    シナジー効果の期待できる企業とのアライアンスを積極的に検討し、受注機会の創出、相互送客、提供サービスの多様化を進める。

  5. 05

    人的資本経営の推進

    待遇改善や多様性確保、働きやすさ改善に加え、リスキリングやAI活用スキルの習得支援を進め、生産性向上と持続的成長を支える人的基盤を構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 8期分

グループ全体で591人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は590万円で、7期前と比べて+8.7%平均年齢は40.6歳、平均勤続年数は5.6年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2018年9月618
2019年9月54342.02.0629
2020年9月54042.03.0606
2021年9月55742.04.0564
2022年9月55543.05.0530
2023年9月59543.05.0531
2024年9月56042.05.056870
2025年9月59040.65.659168

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年9月期・提出会社(単体)
女性管理職比率9.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率80.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)79.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 5 / 海外 0、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
本社等 — 東京都新宿区ほか53百万円
大田事業所等 — 東京都大田区ほか17百万円
東京センター等 — 東京都中野区ほか16百万円
東京営業所等 — 東京都江東区ほか2百万円
東京営業所 — 東京都中央区1百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社バーンリペア(注)1、3
    東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社キャンディルテクト(注)1、4
    東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社キャンディルデザイン(注)1、5
    東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社キャンディルパートナーズ
    東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社サカイ引越センター(注)2
    大阪府堺市堺区 · その他の関係会社
    議決権27.2%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は139億円営業利益4億円前期と比べると増収増益で、売上が+5.3%、利益が+0.0%。

売上高
+5.3%
139億円
営業利益
+0.0%
4億円
純利益
+100.0%
2億円
営業利益率
2.9%
前期比 -0.2%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高150億円139億円
営業利益5億円4億円
純利益2億円2億円
1株あたり配当¥10¥10

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は34億円、営業利益は0億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+17.2%、営業利益は−100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q3326.11
2023年3Q2913.40
2023年4Q310
2024年1Q3213.10
2024年2Q3525.71
2024年4Q6511.50
2025年2Q7245.62
2025年4Q6700.00
2026年2Q7745.22
2026年3Q3400.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 12期分

直近期の営業利益率は2.9%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京都千代田区に株式会社BHを設立
2014年9月−2−2
旧株式会社バーンホールディングスを吸収合併し、株式会社バーンホールディングスに商号変更
2015年9月1−10
株式会社キャンディルに商号変更
2016年9月10510
2017年9月12031
東京証券取引所新興企業市場(マザーズ)に上場
2018年9月12232
2019年9月13252
子会社として株式会社キャンディルパートナーズを設立
2020年9月12342
2021年9月1120−1
2022年9月11331
2023年9月12342
2024年9月132443.01
2025年9月139442.92

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高139億円のうち、営業利益として残るのは4億円2.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の1.4%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金64.0%89億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金33.1%46億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.9%4億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
36.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.4pt
2.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比4.0pt
1.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.1pt
6.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 10期分

2025年9月期は営業CFが4億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは3億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は16億円で、売上の1.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2016年9月3−47−111
2017年9月50−3514
2018年9月10−2113
2019年9月61−4716
2020年9月4−115335
2021年9月0−1−7−126
2022年9月50−11519
2023年9月60−8616
2024年9月4−1−3316
2025年9月4−1−3316

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 12期分

2025年9月期の総資産は63億円。このうち返さなくてよい自己資本が30億円で、自己資本比率は47.1%(業種中央値55.5%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2014年9月45182741.0
2015年9月47192839.5
2016年9月69224732.3
2017年9月70254534.6
2018年9月67293842.1
2019年9月69323745.9
2020年9月84345040.4
2021年9月74334144.3
2022年9月65254038.8
2023年9月62273543.5
2024年9月61283345.6
2025年9月63303347.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳
現金及び預金
16億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
9億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1億円
在庫として抱えている分
負債合計
33億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
67
/ 100
安定性自己資本比率31 / 40
収益力営業利益率6 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

建設業 140社との比較

同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率140社中67位あたり、逆に低いのは営業利益率140社中132位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.8%/中央値 10.9%
P25 7.9%P75 14.3%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
2.9%/中央値 7.3%
P25 5.1%P75 9.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
47.1%/中央値 55.5%
P25 43.8%P75 66.2%
売上成長率前期からの売上の伸び
5.3%/中央値 4.8%
P25 -1.9%P75 12.7%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.9%/中央値 3.5%
P25 2.7%P75 4.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥537で、1年前と比べて-3.4%過去52週の値幅のなかでは26%の位置にある。

¥537-0.6%1ヶ月-0.6%1年-3.4%時価総額58億円
過去52週の値幅
安値¥516高値¥598

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)19.5倍
PER (会社予想)24.9倍
PBR1.59倍
配当利回り1.86%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は6月末の525円からじり高推移し、8月7日に549円と約4.6%上昇。25日線(537円)を上回り、75日線(529円)も回復して上昇トレンドが継続しています。52週高値598円にはまだ約8%の距離がありますが、RSIは65.8とやや過熱感。出来高は8月7日に9,500株と1日動意し、商いが活発化。前日比+2.04%とプラス圏で、建設需要の底堅さが意識されています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 38/100)

PERが19.89倍と業界平均14.07倍を上回り、予想PER25.5倍とさらに高い水準です。PBRは1.62倍と平均1.51倍をやや上回ります。配当利回り1.82%は平均3.48%を大幅に下回り、配当性向87.1%と高い一方で利回りが低いのは株価が割高なためです。ROEは6.8%と同業平均と同程度です。売上高は緩やかに増加していますが、営業利益率は3%前後と低く、純利益も2億円前後で伸び悩んでいます。割高なバリュエーションにもかかわらず、収益性・成長性が伴っておらず、株主還元も十分ではありません。

指標この会社業種平均
PER (実績)19.5倍14.4倍
PER (予想)24.9倍
PBR1.59倍1.55倍
ROE6.8%11.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

小型建設会社であり、売上は緩やかに増加しているものの、営業利益率は3%前後と低く、純利益は横ばい。投資論点は、収益性の改善と建設市場の需要動向。強気派は、安定した売上と配当利回り1.82%を評価し、公共投資やインフラ更新需要が追い風と見る。一方、弱気派は、低い利益率と競争の激化を指摘し、成長性が乏しいと考える。また、PER約20倍は割高感がある。

プラスに働く材料7
  • 安定した売上

    売上高は微増傾向で、基盤は安定。

  • 配当利回り

    1.82%の配当を実施。

  • インフラ需要

    老朽化したインフラ修繕需要が見込める。

  • 純利益2億円と前期から倍増決算発表後影響

    純利益は1億円→2億円。2期ぶりの回復で収益改善を示す

  • 売上高139億円と3期連続増収通年影響

    売上高は123→132→139億円と右肩上がり。建設需要の底堅さ

  • 営業利益4億円を2期連続で確保継続影響

    営業利益は4億円で横ばい。減益リスクが後退し安定感

  • 外国人保有0.71%と低く買い余地不定影響

    外国人保有比率0.71%は低位。物色のきっかけで買いが入りやすい

マイナスに働く材料7
  • 低収益性

    営業利益率3%前後で、利益伸び悩み。

  • 競争激化

    建設業界は価格競争が激しい。

  • 成長鈍化

    売上成長率は数%で、大きな成長期待は難しい。

  • 予想PER25.5倍はEPS22%減の暗示決算発表後影響

    EPSは約27.6円→21.5円と減少。利益減速が株価の重し

  • 営業利益率が0.15pt低下継続影響

    営業利益率は3.03%→2.88%と低下。増収効果が薄い

  • ROE6.8%でPBR1.62倍は割高通年影響

    ROE6.8%に対しPBR1.62倍は割高感。資本効率の低さが嫌気

  • 時価総額59億円と超小型株不定影響

    時価総額59億円で出来高が少ない。需給で大きく変動

次の決算で確かめる点
受注高
将来の売上を左右するため。
営業利益率
収益改善の兆しを見るため。
公共工事比率
需要の安定性を確認するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり10で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.86%。

年間配当
¥10
1株あたり
配当利回り
1.86%
いまの株価に対して
配当性向
87.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2019年9月672.9
2020年9月69.147.0
2021年9月60.087.4
2022年9月60.067.2
2023年9月60.045.4
2024年9月833.3131.8
2025年9月80.087.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥10

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ12,984人。区分でいちばん多いのは個人・その他70.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が28.4%を占め、残る71.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年9月%2021年9月%2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
個人・その他90.690.269.171.671.870.2
事業法人4.04.727.626.026.028.4
自己株式14.614.214.013.7
外国法人1.00.30.40.21.00.7
証券会社0.60.80.10.20.20.6
外国人個人0.00.00.00.10.10.1
金融機関3.74.02.71.91.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社サカイ引越センター23.49
02林 晃生18.51
03株式会社TRA2.90
04大西 幸四郎2.43
05キャンディルグループ従業員持株会1.95
06玄々化学工業株式会社1.05
07佐藤 一雄0.70
08阿部 利成0.61
09藤本 剛徳0.60
10藤原 泉0.59

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 12期分

1株利益は12期で+210%、1株純資産は12期で+39%。直近期のROEは6.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2014年9月−19231
2015年9月32341.4
2016年9月−3242
2017年9月122544.8
2018年9月182836.536.8
2019年9月243048.329.372.9
2020年9月193175.936.647.0
2021年9月−7304−2.287.4
2022年9月112753.745.967.2
2023年9月242948.623.245.4
2024年9月153035.035.3131.8
2025年9月213206.825.787.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2025/9期の役員報酬は総額104百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
林晃生代表取締役 社長591,987,400
藤原泉取締役(人事・総務・情報システム管掌)6263,700
京極和博取締役(事業管掌)5015,800
小澤口信行取締役(財務経理・経営管理管掌)4722,651
大浦善光取締役72
笠原悟志取締役51
古川静彦取締役(常勤監査等委員)747,600
津村美昭取締役(監査等委員)52
飛松純一取締役(監査等委員)54
大町美奈子57
松下文夫667,600
立川睦史取締役55
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢保有株数
小野春夫614,000
木村亜由美44

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)48598521
社外取締役519194

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,168字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、純粋持株会社である当社及び連結子会社4社(株式会社バーンリペア、株式会社キャンディルテクト、株式会社キャンディルデザイン、株式会社キャンディルパートナーズ)の計5社で構成されており、建築サービス関連事業を主たる事業として取り組んでおります。 なお、当社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。 当社グループは、「革新創造」を社是とし、「世界に誇れる独創的建物サービスで社会と感動を分かち合う」というグループ理念に基づき、「全ての建物に“キャンディル”」というグループビジョンを実現すべく、持続的な事業の成長とさらなる企業価値の向上を目指して、お客様のニーズや時代の変化に寄り添いながら、事業を推進しております。「建築サービス関連事業」とは、建物を建てることそのものではなく、建物の修繕・改修・維持・管理に資するサービスであります。建築関連業者から依頼を受け、住宅・商業施設・オフィスなどのオーナーの元に当社グループのサービススタッフが赴く形でサービスを提供しております。全国49拠点(2025年9月30日現在)にサービス網を展開しており、全国で均一なサービス品質を提供するための技術教育研修プログラム(マニュアルなどの各種資料・e-learning教材・研修カリキュラムなど)を構築しております。 「建築サービス関連事業」の単一セグメントであるため、セグメント別の記載をしておりませんが、ここでは、リペアサービス、住環境向け建築サービス、商環境向け建築サービス、商材販売の4つのサービスに分類して記載しております。 (1)リペアサービス リペアサービスは、建物における内外装建材、家具などに発生したキズや不具合を、部材交換することなく、元の部材を活かす形で部分的に補修(リペア)して美観回復をするサービスであります。住宅や施設などの新築物件であっても、施工中に絶えず人が出入りすることにより、日常的に小さなキズや不具合が発生しております。これらを全て部材交換で対応しようとすると、新しい部材と職人確保のための費用、廃材の処理費用、工事手配の手間など、コスト増加につながることがあります。また、新しい部材を使用することで余分に資源消費をしてしまうといった環境にマイナスな側面もあります。そこで、当社グループでは部材交換の代わりにリペアで対応することにより、コストの圧縮と、環境面を含む部材交換に関連する諸問題の解消に寄与しております。また、サービス対象とする建物は、住宅のみならず、商業施設、寺社仏閣や文化遺産など多岐にわたります。 ビジネスモデルとしては、ハウスメーカー・ハウスビルダー・ゼネコン・デベロッパー・建築関連業者などから依頼を受け、現場に赴いてサービスを提供して収益を得るという仕組みであります。サービスを提供する主な技術者は、当社独自の技術教育研修プログラムによって教育を受けた直接雇用による従業員や当社グループから独立して協力会社となった元従業員が中心でありますが、その他の協力会社とも上手く連携をとりながら施工体制の拡充を図っております。 収益性の側面では、技術者一人ひとりが現場に赴いてサービスを提供するビジネスであることから、全国各地に展開している技術者が、機動性高く効率的に稼働することが非常に重要であります。そのため、技術者の稼働状況を常時システム上で管理して生産性を高めております。 (2)住環境向け建築サービス 住環境向け建築サービスは、住宅引渡し前後の検査や定期点検、各種メンテナンス、小規模なリフォーム、水まわりや床などのコーティング、住宅設備などに発生した不具合や施工時に発生した不具合の対象となる物件に対して一斉に対応するリコール対応(リフィットサービス(注1))、住宅オーナーからの問合せに対応するコールセンターなどのサービスを提供しております。長く快適に住まうための住宅循環システムを支える住宅ライフサイクル全体をワンストップでカバーできる体制を構築しております。 様々な社会情勢の変化を受けて、住宅政策は大きな変遷を遂げてきておりますが、足元では2021年に閣議決定された「住生活基本計画」において、住宅分野での「DXの推進」や、住宅ストック・産業での「住宅循環システムの構築」などを目標に、「住宅の設計から建築、維持・管理に至る全段階におけるDXの推進」や「住宅の計画的な点検・修繕及び履歴情報の保存の推進」といった施策が策定されております。これらの施策は、当社グループの住環境向け建築サービスにとっては大きな追い風となっております。 住宅建設業者は、従来「新築住宅を建てて売るまで」を中心としたビジネスモデルとなっておりましたが、今後は住宅を引き渡した後のアフターフォロー体制の充実や住宅オーナーとのコミュニケーションを継続する仕組みの強化が求められます。当社グループでは、住宅建設業者を支援するための「定期点検」「維持・管理のためのメンテナンス」「コールセンター(お客様問合せ窓口)」以外にも、住宅建設業者と住宅オーナーとのつながりを強固にし、生涯顧客化を促す「クラウド型コミュニケーションツール(「ツナゲルクラウド」(注2))」などを提供しております。 ビジネスモデルとしては、リペアサービスの取引先顧客に対して、住宅オーナーとの関係性の維持・強化のためのアフターフォロー体制構築の提案を行い、取引先顧客のニーズに合わせて「定期点検」「メンテナンス」「コールセンター」「ツナゲルクラウド」などのメニューをパッケージ化して契約を獲得しております。新築住宅市場の縮小を懸念する住宅建設業者が、既存住宅に向けたアフターフォロー体制を強化する流れは年々強くなっており、住環境向け建築サービスは順調に推移しております。また、これらのサービスは契約に基づく積上型・継続型のビジネスモデルであり、今後も安定的な成長を見込んでおります。 (注)1.リフィットサービスとは、住宅設備などに発生した不具合(例えば、金具の製品不良が発生したため交換が必要になった)や施工時に発生した不具合(例えば、メーカーが指定した取付方法に瑕疵があり、取付直しが必要になった)などの住宅や施設関連で発生したリコールに対応するサービスの呼称であります。このような不具合は、同時多発的に発生することが多く、全国各地で一斉に作業が必要になるため、当社グループの強みが活かされるサービスであります。 2.ツナゲルクラウドとは、住宅建設業者が独自ツールとして展開しながら住宅オーナーとの関係性強化を図ることができる会員専用クラウド型コミュニケーションツールの呼称であります。具体的には、住宅建設業者には、ツナゲルクラウドを通して住宅を引き渡した後も住宅オーナーと密接にコミュニケーションをとることができ、「生涯顧客」としての囲い込みを促進するツールとなっております。また、住宅建設業者の負担となるであろう販促活動の実務や、日常の問合せ対応などをサポートする「運営支援サービス」も併せて当社グループで行うことができます。また住宅オーナーには、「住宅メンテナンス履歴の確認」や「定期点検の予約・確認」「リフォーム相談」などを気軽に行える便利なツールとしてお使いいただけます。 (3)商環境向け建築サービス 商環境向け建築サービスでは、商業施設の内装工事、オフィス移転時の家具や什器の搬入・設置や内装工事、家具の組立てや取付け、建材揚重など多岐にわたるサービスを提供しております。百貨店やショッピングセンター、チェーン店などで見られる多店舗一斉工事、複数業者一斉入場などの同時多発的な現場対応に精通し、機動性に富んだサービスを提供できる体制となっております。 商業施設は、住宅に比べて建物の規模が大きいため、短期間に多数の人材が必要とされる場合が多くあります。これに対して当社グループは、正社員に加え、多数の登録スタッフを柔軟に組み合わせることで顧客の要求に速やかに応えることができる体制を実現しており、機動性を生み出す源泉となっております。内装工事に関しては、商業施設や店舗の新装・改装などの大型工事から、メンテナンスまで幅広く対応しております。家具の組立てにおいては、北欧系で世界中に店舗展開している大手家具メーカーの日本国内における組立サービスを全店舗引き受けるなど、国内を幅広くカバーしており、顧客の多様なニーズに対して、常に適切なサービス提供が可能な体制を構築しております。また、建材揚重は、建築途中の建物内に、建材を必要な分量・数に振り分けて運び入れる作業であり、あらゆる建築現場で発生いたします。大工や工事業者といった別の工種の人材が建材揚重も行う場合がありますが、人材の高齢化が進んでおり、今後こうした作業は分業化が進むことが予想され、さらなる需要拡大を見込んでおります。 (4)商材販売 商材販売は、主にリペアサービスで使用するプロ向けから一般向けまで幅広いレベルのリペア材料やメンテナンス商材を取り扱っております。商材については、国内メーカーはもちろんのこと、代理店契約を締結した海外メーカー(注)からも仕入れております。さらに、国内塗料メーカーと協力してオリジナル商品の開発も手掛けております。それらの商材を全国のホームセンターや量販店の店頭、ECサイトなどで販売しております。 (注)海外メーカーとは、ドイツのHeinrich König GmbH & Co.KGと、アメリカのMohawk Finishing Products Division of RPM Wood Finishes Group,Inc.などであります。いずれも、世界各国に製品を出荷しております。 以上で述べた当社グループの「建築サービス関連事業」を系統図で示すと次のとおりであります。 当社グループのサービス区分ごとの系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,103字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、「革新創造」を社是とし、「世界に誇れる独創的建物サービスで社会と感動を分かち合う」というグループ理念に基づき、「全ての建物に“キャンディル”」というグループビジョンを実現すべく、健全かつ適切な業務運営を通じて、持続的な事業の成長とさらなる企業価値の向上を目指しており、お客様や地域社会、株主からの長期にわたる揺るぎない信頼の確立を図らなければならないものと考えております。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、持続的な事業の成長とさらなる企業価値の向上を実現するため、収益力の拡大が最重要課題と認識しており、特に安定的な企業価値の向上につながる営業利益とその成長率及び営業活動によるキャッシュ・フローの増加を最重要指標として、収益性の向上・財務体質の充実に取り組んでまいります。 (3)経営環境 当社グループの主力サービスを取り巻く外部環境としては、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の拡大により、景気は緩やかな回復基調で推移しました。一方、円安を背景に原材料価格や人件費・物流費の上昇で、企業の経営環境は依然として厳しい状況が続いております。また、所得環境の改善から個人消費は持ち直しているものの、物価上昇により実質賃金は減少が続いており、今後の個人消費の先行きには不透明感が残っております。加えて、米国の通商政策や日中関係の不安定化などの先行きについては引き続き注視が必要な状況であります。 建築業界においては、慢性的な技術者不足に加え、建設資材価格や労務費といった建設コストの高騰、時間外労働の上限規制への対応課題など、引き続き厳しい事業環境が続いております。 商環境市場においては、インバウンド需要や国内旅行の増加、再開発や建物の老朽化による建て替え・メンテナンスの必要性により、需要は堅調に推移すると見込んでおります。また住宅市場においては、新築市場は住宅価格の上昇や人口減少の影響もあり新設住宅着工戸数が減少し下降トレンドですが、一方で今ある建物を長く快適に住まうために手直しするといったメンテナンス・リフォーム市場は堅調に推移する見通しであります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 建物を取り巻く環境が変化する中で、主力サービスを安定成長させながら、市場の需要拡大が見込まれる分野のサービスをしっかりと伸長できるよう、施工体制・経営基盤の強化に一層注力してまいります。 具体的には、①「売価アップの推進」、②「労働力・施工力の拡大」、③「生産性の向上」、④「アライアンスの推進」、⑤「人的資本経営の推進」の5点を特に取り組むべき重要課題として認識しております。 ①「売価アップの推進」については、物価・人件費上昇によるコスト増加対策として、コスト増加に対応できるサービス価格の設定や契約条件の見直し、既存顧客への値上げ交渉を実施いたします。また、不採算顧客の適正価格化を推進し、採算性を重視した受注判断と見積精度の向上も進めるなど、社会情勢と事業状況を鑑みながら適正な価格判断に努めてまいります。 ②「労働力・施工力の拡大」については、当社グループは労働集約型のビジネスモデルであり、人材は当社グループの事業にとってなくてはならない重要なファクターであると捉えております。現状としては、協力会社やフランチャイズ加盟店などの外部戦力の拡大は進んでおり、自社技術者また施工管理者の確保・育成にも引き続き注力しております。今後も内部・外部戦力ともにバランスを取りながら施工力拡大に努め、着実に市場の需要を取り込める体制を構築してまいります。 ③「生産性の向上」については、今後の原価高騰などの外部環境の影響を受けながらもしっかりと利益を確保できる会社であるために、永続的に取り組むべき課題であると認識しております。グループ全体として改善していく必要はありますが、中でもオペレーション部門をはじめとした販管部門で業務改善を推し進め、体制強化を図り、生産性の向上・利益改善につなげてまいります。 ④「アライアンスの推進」については、これまでも様々な企業とアライアンスを進め、受注機会の創出、相互送客の推進、提供サービスの多様化などを追求してまいりました。今後も広い視野でシナジー効果の期待できる企業とのアライアンスを積極的に検討し、進めてまいります。 ⑤「人的資本経営の推進」については、当社グループは労働集約型のビジネスモデルであるため、新規労働力の確保だけではなく、既存労働力の維持・質の向上に努めることが非常に重要だと捉えております。待遇改善や多様性の確保、働きやすさの改善といった既存の取組みを継続するとともに、リスキリングやAI活用スキルの習得支援も積極的に進め、生産性の向上と次世代へつながる持続的な成長を支えられる盤石な人的基盤の構築を目指してまいります。
事業等のリスク4,163字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの事業内容その他に関するリスクについて、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性がある事項を以下に記載しております。ただし、全てのリスクを網羅したものではなく、業績に影響を与え得るリスク要因はこれらに限定されるものではありません。 なお、文中の将来に関する事項については、有価証券報告書提出日現在において入手可能な情報に基づいて、当社グループが判断したものであります。 (1)業績の季節的変動について 当社グループが行うリペアサービス、住環境向け建築サービス、商環境向け建築サービスにおいては、戸建住宅、集合住宅、商業施設等の引渡しが集中する3月及び9月に売上が拡大する傾向があります。当該時期に、何らかの事由により売上が減少した場合は、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響が及ぶ可能性があります。 (2)建築関連の市場環境の変化について 当社グループは、戸建住宅及び集合住宅向けのリペア業務や点検業務、商業施設向けの施工業務等、建築関連向けのサービスを主たる事業領域としております。当該事業は、景気動向、金利、地価、税制及び政策等に大きく影響を受けます。 今後の景況感の悪化、所得の低下、金利の上昇、地価の上昇、政策の変更及び税制の変更があった場合は、市場環境が変化し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3)自然災害や感染症等の発生について 地震、台風等の大規模な自然災害やウイルス等による感染拡大により、工事の中断や大幅な遅延が発生し、あるいは当社グループの事業所等が大規模な被害を受けた場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4)競合について 当社グループの提供する建築サービス関連業界は、個人事業主でも技術を身に付ければ容易に事業を開始できる等、参入障壁が低くなっております。当社グループは、人材の採用、教育及び協力会社網の整備といった点で新規参入者に対して優位にあると考えておりますが、今後、新規参入者の増加により競争が激化した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5)のれんについて 当社グループは、過去のM&A及びグループ再編の結果、多額ののれんを計上しております。当該のれんについては、将来の収益力を適切に反映しているものと判断しておりますが、当社グループの対象となる事業において将来の収益力が低下した場合には、当該のれんについて減損損失を計上するため、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6)多額の借入金について 当社は有価証券報告書提出日現在、複数の金融機関から多額の資金を借入れており、当該金融機関と締結している金銭消費貸借契約等の中には、連結経常損失を計上しないこと、連結純資産額の水準を一定以上に維持することなど、財務制限条項が定められているものがあります。 今後、当社では借入金を減少させるべく取り組んでまいりますが、金利が上昇した場合、事業計画の未達成等により借入金の返済計画に変更が生じた場合、財務制限条項に抵触したことにより借入金を一括返済する必要が生じた場合には、当社グループの財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7)人材について 当社グループにおいては、人材の安定的な確保及び育成が事業継続のために不可欠でありますが、人材の確保及び育成が計画どおりに進まない場合や退職者が増加した場合、不祥事により損害が発生した場合や士気が低下した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8)外注先の確保について 当社グループでは、受注したサービスの一部を協力会社に発注しております。協力会社については、事前に面談の上、企業規模、法令遵守、保険加入状況、サービス品質、反社チェックなどを行い、安全・品質管理の徹底等に最善を期しておりますが、個別の作業現場においてトラブルが発生した場合、また今後、受注件数の増加に適した形で協力会社を確保できなかった場合は、当社グループの業務の停滞につながり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9)労働環境の変化について 当社グループには、正社員のほか有期契約社員、登録スタッフ等、様々な雇用形態の社員が業務に従事しております。当社グループでは、長時間労働の抑制や社会保険の適用拡大等、労働環境の変化や法改正に対応しておりますが、今後、労働関連法規制への違反等が発生した場合には、当社グループの社会的信用、事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、人手不足等による人件費の高騰や外注費の増加が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10)法令違反、法的規制に関するリスク 当社グループは、労働基準法等労働法のほか、建設業法、労働者派遣法など関連法令による規制を受けております。当社グループでは、関連法令を遵守して事業を展開しており、有価証券報告書提出日現在において、法令違反による許認可の取消しなど事業運営に支障を来すような事象は発生しておりませんが、それらの法令が改正された場合や当社グループ又は当社グループ従業員が関連法令違反を犯した場合には、当社グループの社会的信用、事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 なお、当社グループ各社が取得している許認可等の状況は以下のとおりであります。 会社名   取得年月(有効期限)   許認可等名称所管官庁等   許認可番号   取消事由 株式会社バーンリペア   2021年9月21日(2026年9月20日)   建設業許可国土交通省   一般建設業 国土交通大臣許可(般-3)第24174号   建設業法第29条及び第29条の2第1項 2025年2月1日   登録電気工事業者届出経済産業省(埼玉県)   埼玉県知事届出第2025006号   電気工事業の業務の適正化に関する法律第28条 株式会社キャンディルテクト   2023年11月29日(2028年11月28日)   建設業許可国土交通省   一般建設業 国土交通大臣許可(般-05)第025221号   建設業法第29条及び第29条の2第1項 2024年10月1日(2029年9月30日)   労働者派遣業厚生労働省   労働者派遣事業許可派13-306899   労働者派遣法第14条第1項 2024年1月1日(2026年12月31日)   有料職業紹介厚生労働省   有料職業紹介事業許可13-ユ-316167   職業安定法第39条の2 2014年10月9日   第一種貨物利用運送事業登録国土交通省(関東運輸局)   第一種貨物利用運送事業登録関自貨第686号   貨物利用運送事業法第16条 株式会社キャンディルデザイン   2023年1月25日(2028年1月24日)   建設業許可東京都   一般建設業 東京都知事許可(般-4)第156423号   建設業法第29条及び第29条の2第1項 2024年1月1日(2026年12月31日)   労働者派遣業厚生労働省   労働者派遣事業許可派13-317081   労働者派遣法第14条第1項 (11)訴訟等に関するリスク 当社グループは広範な事業活動を行っており、知的財産権、環境、労務等に関連した訴訟等の対象となるリスクがあります。重大な訴訟等が提起された場合には、当社グループの社会的信用、事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (12)重大な事故の発生について 当社グループが手掛けるサービスの中には、建設現場における重量物の搬出入や高所での作業等、危険を伴うサービスがあります。当社グループでは、従業員への教育や指導を通じ、従業員の安全確保に努めておりますが、それらへの対応が不十分であった場合には、重大な事故につながり、当社グループの社会的信用、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (13)個人情報保護について 当社グループでは、取引先及び住宅オーナー等に係る個人情報を有しております。子会社の株式会社バーンリペアでプライバシーマークを取得している等、個人情報保護に対する適切な対応を行うための体制を整備しておりますが、今後、個人情報の漏洩事故等が発生した場合には、当社グループの社会的信用、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (14)情報システムへの依存について 当社グループは、受発注、作業日程管理、請求等に関する業務を情報システムを利用して行っております。プログラムの不具合やコンピュータ・ウイルス、外部からのサイバー攻撃等により、当社グループの情報システムに重大な障害が発生した場合には、当社グループの事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (15)内部管理体制について 当社グループは、建築サービスを手掛ける企業同士がM&Aにより経営統合し、形成されてきたため、独自の企業文化や経営管理手法を有する企業によりグループが構成されておりました。当社は、グループ各社の内部管理体制を整備しており、今後も強化していく予定でありますが、事業の急速な拡大等により内部管理体制の構築が追いつかないという事態が生じる場合には、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (16)その他の関係会社との関係について 当社は2022年8月に株式会社サカイ引越センターと資本業務提携契約を締結し、同社は当社の主要株主である筆頭株主及びその他の関係会社に該当しております。株式会社サカイ引越センターによる当社株式の保有方針が変更された場合は、当社株式の流動性及び株価形成等に影響を及ぼす可能性があります。また、同社との業務提携内容に変更が生じた場合には、当社の今後の事業計画に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,971字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」といいます。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用環境・所得環境の改善やインバウンド需要の拡大を背景に、緩やかな景気回復の動きが見られました。一方、円安基調を背景に原材料価格の上昇、またそれに伴う人件費や物流費の増加などにより、厳しい経営環境に直面しております。家計においては、雇用・所得環境の改善の影響を受けて個人消費には持ち直しの動きが見られるものの、物価上昇の継続により実質賃金は継続的に減少しており、今後の個人消費への影響が懸念されるなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。加えて、世界経済におきましては、米国政府の通商政策の不透明感や中東情勢の緊迫化など、先行きについては引き続き注視が必要な状況であります。 建設業界としては、慢性的な技術者不足に加え、建設資材価格や労務費といった建設コストの高騰、時間外労働の上限規制への対応課題など、引き続き厳しい事業環境が続いております。 他方、当社グループ事業に関係の深い住宅業界におきましては、実質賃金は停滞し住宅価格は上昇している中で、国土交通省発表による2024年10月~2025年9月累計の新設住宅着工戸数は、戸建てが前年同期比94.7%、分譲マンションが前年同期比84.4%、住宅市場全体としては前年同期比93.4%と減少傾向で推移いたしました。商環境に関しましては、物価上昇の継続による個人消費への影響に懸念はあるものの、インバウンド需要の拡大などにより、民間の非住宅投資も増加傾向で推移しており、総じて堅調に推移いたしました。 このような状況のもとで、当社グループは「世界に誇れる独創的建物サービスで社会と感動を分かち合う」という理念に基づき、「全ての建物に“キャンディル”」というビジョンを実現すべく、持続的な事業の成長とさらなる企業価値の向上を目指して、激しく移り変わるお客様のニーズや時代の変化に寄り添いながらサービスの拡充に取り組み、住宅関連・商業施設関連サービスの売上拡大に努めてまいりました。 物価の上昇や人材獲得競争の激化などの厳しい経営環境の中、当社グループは受注単価の上昇に努めたこと、また採用活動の強化や協力会社網の充実による労働力確保を図り、着実に市場の需要を取り込んだことにより、全てのサービスが堅調に推移し、連結会計年度としては過去最高の売上高を更新いたしました。また、人的投資やシステム投資などの成長投資により販管費は増加いたしましたが、売上総利益の伸長により、各段階利益は増加いたしました。 この結果、当連結会計年度末における資産合計は6,282,008千円となり、前連結会計年度末に比べ147,747千円の増加となりました。負債合計は3,320,207千円となり、前連結会計年度末に比べ14,436千円の減少となりました。純資産合計は2,961,801千円となり、前連結会計年度末に比べ162,183千円の増加となりました。 当連結会計年度における売上高は13,860,556千円(前年同期比104.8%)、営業利益は420,645千円(前年同期比117.1%)、経常利益は417,480千円(前年同期比119.1%)、法人税等調整額を△51,102千円計上したため、親会社株主に帰属する当期純利益は196,374千円(前年同期比142.3%)となりました。なお、当社グループでは過去に組織再編及びM&Aの実施に伴い発生したのれん償却費を販売費及び一般管理費に192,223千円計上しており、これを加えたのれん償却前経常利益は609,704千円(前年同期比112.4%)、のれん償却前親会社株主に帰属する当期純利益は388,598千円(前年同期比117.7%)となりました。 当社グループは、建築サービス関連事業の単一セグメントとしておりますが、サービス区分別の状況は以下のとおりであります。 (リペアサービス) 当連結会計年度におけるリペアサービスの連結売上高は4,493,276千円(前年同期比102.6%)となりました。 戸建向けリペアの売上高は、当連結会計年度の6ヵ月前の期間の新設住宅着工戸数(主に住宅引渡し直前に提供するサービスであり、戸建住宅の着工から竣工までの平均期間を考慮)が減少している影響を受け、受注件数は減少いたしましたが、受注単価が上昇し、3,551,368千円(前年同期比103.0%)と前年同期並みで推移いたしました。集合住宅向けリペアの売上高は、延べ人工数は減少したものの、値上げ効果による案件単価の上昇に加え、生産性が向上したことにより、941,907千円(前年同期比100.8%)となりました。 (住環境向け建築サービス) 当連結会計年度における住環境向け建築サービスの連結売上高は4,148,138千円(前年同期比106.5%)となりました。 定期点検の売上高は、実施件数の増加により、1,687,901千円(前年同期比107.5%)となりました。小型修繕、各種施工、検査、コーティングの売上高は、需要を着実に取り込んだことにより集合住宅の検査受注が増加した結果、2,246,083千円(前年同期比111.7%)と伸長いたしました。リコール対応の売上高は214,153千円(前年同期比68.2%)となりました。 (商環境向け建築サービス) 当連結会計年度における商環境向け建築サービスの連結売上高は4,551,289千円(前年同期比106.7%)となりました。 商環境向け建築サービスは主に商業施設などの内装工事、家具組立て、揚重を提供しておりますが、商環境市場の需要堅調による店舗・商業施設、ホテル、医療施設、オフィスなどの大型内装工事案件の増加により、増収となりました。 (商材販売) 当連結会計年度における商材販売の売上高は667,852千円(前年同期比97.6%)となりました。 商材販売は主にリペア材料やメンテナンス商材を販売しており、前年同期並みで推移いたしました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)の残高は1,626,858千円と、前連結会計年度末に比べ10,542千円の増加となりました。 当連結会計年度末における各活動によるキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。 (営業活動におけるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、418,644千円(前年同期は377,866千円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益417,480千円を計上したこと、のれん償却額192,223千円、売上債権が171,301千円増加したこと、仕入債務が157,275千円増加したこと、法人税等の支払額262,802千円などによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、92,465千円(前年同期は74,179千円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出45,791千円、無形固定資産の取得による支出13,914千円などによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、315,636千円(前年同期は303,606千円の支出)となりました。これは主に、短期借入金の純増額350,000千円、長期借入金の返済による支出629,184千円などによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の状況 ⅰ.生産実績 当社グループは、生産活動を行っていないため、生産実績は記載しておりません。 ⅱ.受注実績 当社グループは、建築サービス関連事業の単一セグメントであり、提供するサービスの性質上、受注実績の記載に馴染まないため、記載を省略しております。 ⅲ.販売実績 当連結会計年度の販売実績をサービスごとに示すと、次のとおりであります。 サービスの名称   金額(千円)   前年同期比(%) リペアサービス   4,493,276   102.6 住環境向け建築サービス   4,148,138   106.5 商環境向け建築サービス   4,551,289   106.7 商材販売   667,852   97.6 合計   13,860,556   104.8 (注)1.当社グループの報告セグメントは単一であるため、サービスごとに記載しております。 2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。 3.総販売実績に対する販売実績の割合が100分の10以上の相手先が存在しないため、主な相手先別の販売実績等の記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 ⅰ.財政状態の分析 (総資産) 当連結会計年度末における資産合計は6,282,008千円となり、前連結会計年度末に比べ147,747千円の増加となりました。 流動資産は3,937,226千円となり、前連結会計年度末に比べ261,272千円の増加となりました。これは、主に受取手形及び売掛金が171,301千円増加したことなどによります。 固定資産は2,344,781千円となり、前連結会計年度末に比べ113,525千円の減少となりました。これは、主にのれんが192,223千円減少したこと、繰延税金資産が59,225千円増加したことなどによります。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は3,320,207千円となり、前連結会計年度末に比べ14,436千円の減少となりました。 流動負債は3,063,247千円となり、前連結会計年度末に比べ104,203千円の増加となりました。これは、主に買掛金が157,275千円増加したこと、短期借入金が350,000千円増加したこと、1年内返済予定の長期借入金が509,184千円減少したこと、賞与引当金が79,805千円増加したことなどによります。 固定負債は256,960千円となり、前連結会計年度末に比べ118,640千円の減少となりました。これは、主に長期借入金が120,000千円減少したことなどによります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は2,961,801千円となり、前連結会計年度末に比べ162,183千円の増加となりました。これは、主に利益剰余金が159,467千円増加したことなどによります。この結果、自己資本比率は47.1%(前連結会計年度末比1.5ポイント上昇)となりました。 ⅱ.経営成績の分析 当社グループのサービス区分別売上高は前連結会計年度に比べ、リペアサービスは前年同期比102.6%の4,493,276千円、住環境向け建築サービスは前年同期比106.5%の4,148,138千円、商環境向け建築サービスは前年同期比106.7%の4,551,289千円、商材販売は前年同期比97.6%の667,852千円となり、連結売上高は前年同期比104.8%の13,860,556千円となりました。全サービスとも売上高は堅調に推移し、中でも過去最高売上高を達成した住環境向け建築サービスと商環境向け建築サービスの増収が、全体の売上高を牽引いたしました。住環境向け建築サービスは、定期点検や戸建住宅・集合住宅の引渡し前検査が好調に推移したこと、また商環境向け建築サービスは、大型の内装工事案件を中心に商環境市場の需要を取り込んだことで、連結売上高の伸長に大きく貢献いたしました。 売上総利益は、売上高が順調に伸長したことや、生産性の向上による稼働の改善により、増益となりました。販売費及び一般管理費に関しましては、賞与制度改定などの従業員への待遇改善の実施、ネットワークセキュリティの強化や、人事系システムの導入、また今後の成長に向けた現場系の資格者の採用強化などにより前連結会計年度より増加いたしました。売上総利益の伸長が、販売費及び一般管理費の増加を吸収し、営業利益は前連結会計年度より増加いたしました。 結果として、前連結会計年度に比べ営業利益は前年同期比117.1%の420,645千円、経常利益は前年同期比119.1%の417,480千円、親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期比142.3%の196,374千円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 ⅰ.キャッシュ・フローの状況 当社グループのキャッシュ・フローの状況については、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ⅱ.資本の財源及び資金の流動性 当社グループの資金需要は、主に人件費及び外注費の支払い、リペア材料・メンテナンス商材の仕入資金であります。当社グループは、事業活動に必要な資金を確保するため、内部資金を活用するほか、金融機関からの借入を行っております。また、資金使途に応じて最適な資金調達手法を検討し、適切なコストで安定的に資金を確保することを基本方針としております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成にあたっては、資産・負債および収益・費用に影響を与える見積りを必要とする箇所があります。これらの見積りにつきましては、経営者が過去の実績や取引状況を勘案し、会計基準の範囲内でかつ合理的に判断しておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果と異なる可能性があることにご留意下さい。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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