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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

安藤・間

HAZAMA ANDO CORPORATION1719 · Prime · 建設業

大手ゼネコン。土木・建築の両分野で社会インフラから都市開発まで手がけ、海外でも建設事業を展開。

概要

安藤・間は、大成建設グループに属する大手総合建設会社(ゼネコン)である。2026年3月期の売上高は4,396億円、営業利益336億円、従業員数は3,957人。公共インフラを中心とした土木工事と、オフィスビルや工場などの建築工事を両輪とし、安定した受注基盤を持つ。近年はシンガポールの建設会社買収など海外事業の拡大も進めている。

大成建設グループの一員としての事業基盤

安藤・間は、2003年10月に旧ハザマ(青山管財株式会社)の会社分割により設立された総合建設会社である。設立と同時に東証一部に上場し、国土交通大臣許可の建設業許可と東京都知事免許の宅地建物取引業免許を取得した。本社は東京都港区東新橋にあり、連結従業員数は3,957人。大成建設グループの一員として、グループの資源を活用しながら事業を展開している。グループは子会社10社、関連会社15社で構成され、建設資材販売や不動産、海外建設など多岐にわたる。

公共土木と民間建築の二本柱

当社の事業は土木事業と建築事業が二本柱である。土木事業は道路、橋梁、トンネルなどの公共インフラ工事を主とし、官公庁からの受注が中心である。建築事業はオフィスビル、工場、商業施設などの民間建築物を対象とし、特命受注の比率が高い。2026年3月期のセグメント別売上高は、土木1,408億円、建築2,622億円で、両セグメントで連結売上高の約92%を占める。土木事業の営業利益は154億円、建築事業は243億円であり、高い収益性を示している。特に建築事業では、2026年3月期の受注高が3,900億円と前期比31.0%増加し、大型案件の獲得が業績を押し上げた。

堅調に拡大する収益と財務体質

2026年3月期の連結業績は、売上高4,396億円(前期比3.4%増)、営業利益336億円、経常利益332億円、親会社株主に帰属する当期純利益297億円であった。営業活動によるキャッシュ・フローは284億円のプラスで、財務基盤は安定している。純資産は2,093億円、負債は2,021億円とバランスが取れており、自己資本比率は約51%と試算される。長期ビジョン「安藤ハザマVISION2030」のもと、中期経営計画を推進し、株主還元として増配を継続している。2029年3月期の目標として、経常利益365億円、ROE12%以上、配当金80円以上を掲げる。また、GHG排出削減や従業員エンゲージメント向上などの非財務目標も設定している。

多様なグループ企業と海外事業

安藤・間の連結グループは、子会社10社と関連会社15社で構成される。主要な連結子会社として、建設資材の販売・リースを手掛ける安藤ハザマ興業、土木・建築工事の施工を担う青山機工、不動産の売買・賃貸・仲介を行う菱晃開発がある。海外では、タイのハザマアンドウ(タイランド)やシンガポールの建設会社を通じて東南アジアでの事業を展開している。また、エネルギー事業として坂出バイオマス発電所の営業運転や太陽光PPA事業を推進し、脱炭素社会への貢献を目指している。グループ事業の売上高は265億円、営業利益20億円であり、これらの多角化事業が収益源の多様化に寄与している。

業界の中での役割は総合建設業(ゼネコン)。国内外で土木・建築工事を請け負う。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
4,396億円
営業利益
336億円
営業利益率
7.6%
純利益
297億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01土木主力

道路、橋梁、トンネル、ダム、河川、港湾などの社会インフラ整備工事を手がける。公共事業から民間開発まで幅広い土木工事に対応。

主な製品・サービス1
土木工事
道路・橋梁・トンネル・ダム・河川・港湾などの土木構造物の建設工事。

02建築主力

オフィスビル、商業施設、工場、物流倉庫、住宅などの建築工事を手がける。設計・施工一貫体制で高品質な建築物を提供。

主な製品・サービス1
建築工事
オフィスビル、商業施設、工場、物流倉庫、住宅などの建築工事。

03グループ事業(建設関連)準主力

建設用資材の販売・リース、土木・建築工事の施工、不動産売買・賃貸・仲介、海外建設事業などを連結子会社が展開。

主な製品・サービス2
建設用資材販売・リース
建設現場で使用する資材の販売やリースを提供。
不動産売買・賃貸・仲介
不動産の売買、賃貸、仲介業務。

製品と技術

道路・橋梁・トンネルを核とする土木事業

土木事業は安藤・間の主要セグメントの一つであり、道路、橋梁、トンネルなどの公共インフラ工事を中心に手掛ける。2026年3月期の売上高は1,408億円、営業利益154億円で営業利益率は約10.9%と高い。受注高は1,435億円で前期比10.5%増加した。官公庁からの特命受注は13.7%だが、競争入札での受注が多く、公共投資の動向に依存する。しかし、長年の実績と技術力で競争力を維持している。特にトンネル工事では山岳トンネルやシールド工法、橋梁工事では長大橋やPC橋など難易度の高い案件に対応し、ICTやAIを活用した施工の自動化・省人化にも取り組んでいる。

オフィスビル・工場を中心とした建築事業

建築事業では、オフィスビル、工場、商業施設、物流施設などの民間建築物を主な対象とする。2026年3月期の売上高は2,622億円、営業利益243億円で営業利益率は約9.3%である。受注高は3,900億円と前期比31.0%増加し、特命受注が74.5%と高い比率を占める。これは顧客からの信頼とリピート受注の多さを示している。大型案件の獲得が業績を牽引し、建築事業は全社売上高の約60%を占める最大セグメントである。ZEBや省エネ建築など環境配慮型の施工実績も積み、データセンターや半導体工場などの需要取り込みも目指している。

グループ事業とエネルギー・海外展開

グループ事業として、安藤ハザマ興業は建設資材の販売・リース、青山機工は土木・建築工事の施工、菱晃開発は不動産の売買・賃貸・仲介を手掛ける。2026年3月期のグループ事業売上高は265億円、営業利益20億円で前期比90.5%の大幅増益となった。エネルギー事業では坂出バイオマス発電所の営業運転を開始し、太陽光PPA事業にも取り組んでいる。海外ではタイのハザマアンドウ(タイランド)に加え、シンガポールの建設会社を買収し東南アジアでの事業拡大を加速させている。これらの多角化事業は本業と連携し、収益源の多様化に貢献している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

建設業のなかでの位置

中堅ゼネコンの安藤ハザマ、受注回復で首位級の実力

安藤・間は建設業界で中堅ゼネコンとして、強固な技術力と実績に基づく受注基盤を持つ。同業のミライト・ワンやショーボンドホールディングスが設備工事や補修に特化するのに対し、安藤・間は大型建築や土木一式で総合力を発揮。売上高は4000億円超で安定的な成長を続け、営業利益率は8%前後と収益性も良好。東日本大震災後の復興需要や首都圏再開発を追い風に、公共工事と民間投資の両面で堅調な受注を確保。財務体質も健全で、今後のインフラ老朽化対策需要でさらなる拡大が期待される。

強み

  • 営業利益率8%超を維持し、建設不況でも利益を確保する体質を持つ。
  • 地下鉄やダムなど大型プロジェクトを多数手掛け、信頼性が高い。
  • 施工管理や省人化技術に投資し、生産性向上で競争力を強化している。
  • 自己資本比率が高く、景気変動に耐える底堅い財務基盤を持つ。

課題

  • 建設技能者の高齢化と不足で、工事遅延やコスト増の懸念が強い。
  • 政府支出に左右されやすく、財政縮小で受注変動リスクがある。
  • 鋼材やセメントの値上げが工事採算を圧迫するリスクが続く。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

建設業の時価総額近傍。太字が安藤・間

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
11959クラフティア5,737億円14.3倍
21951エクシオグループ5,398億円17.4倍
31860戸田建設4,880億円12.4倍
41893五洋建設4,097億円11.4倍
51980ダイダン3,767億円13.2倍
61719安藤・間3,477億円10.1倍
71417ミライト・ワン3,286億円13.7倍
86366千代田化工建設3,086億円8.7倍
91941中電工3,000億円15.1倍
101979大氣社2,459億円15.8倍
111950日本電設工業2,446億円12.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 4件

旧ハザマの建設事業を承継して設立

2003年10月、安藤・間は旧ハザマ(青山管財株式会社)の会社分割により建設事業部門を承継する会社として設立された。この分割は、旧ハザマが抱えていた建設事業を切り離し、新たな法人として再出発させる目的で行われた。安藤・間は旧ハザマの豊富な施工実績と技術力を継承し、特に道路・橋梁・トンネルといった公共土木工事の分野で確固たる地位を築く基礎を得た。設立と同時に東証一部上場や建設業許可の取得も行われ、総合建設会社としての体制が整えられた。旧ハザマの受注実績や顧客関係も引き継ぎ、安定した事業基盤を構築した。

東証一部に上場した2003年

2003年10月、安藤・間は東京証券取引所市場第一部に上場した。設立と同日の上場は異例であり、投資家からの期待の高さを示している。上場により資金調達の多様化や企業認知度の向上が図られ、ガバナンス強化や情報開示の充実が進んだ。この上場は、同社が独立した総合建設会社として市場で認められる重要なステップとなった。上場以来、累進配当を継続するなど株主還元を重視し、長期ビジョンや中期経営計画においても株主価値の創造を重要な柱と位置づけている。

建設業許可と宅建免許を取得

設立と同時の2003年10月、安藤・間は国土交通大臣許可(特-15)第20330号の建設業許可と、東京都知事(1)第82456号の宅地建物取引業免許を取得した。建設業許可は特定建設業の許可であり、大規模な公共工事や民間工事を受注するために必須である。宅地建物取引業免許は不動産売買や仲介に必要であり、菱晃開発などを通じた不動産事業の基盤となった。これらの許認可取得により、総合建設業者としての資格を正式に得て、公共工事の入札参加資格も確保した。現在も事業運営の根幹を支えている。

2005年に本店を虎ノ門へ移転

2005年5月、安藤・間は本店を東京都港区北青山二丁目から同区虎ノ門二丁目へ移転した。虎ノ門は東京のビジネス中心地の一つであり、交通の利便性が高い。この移転により顧客や取引先とのアクセスが改善され、営業活動の効率化が図られた。また、本店機能を統合することで経営管理の効率化や社内コミュニケーションの活性化にもつながった。旧本店の北青山からよりビジネス街の虎ノ門への移転は、会社の成長に伴う規模拡大に対応するものであり、企業イメージの向上にも寄与した。

年表4件を開く

2000年代

  • 2003年10月創業旧ハザマ(青山管財株式会社)の会社分割により建設事業部門の承継会社として設立。
  • 2003年10月上場東京証券取引所市場第一部に上場。
  • 2003年10月建設業許可「国土交通大臣許可(特-15)第20330号」並びに宅地建物取引業免許「東京都知事(1)第82456号」を取得。
  • 2005年5月本店等を東京都港区北青山二丁目5番8号から、港区虎ノ門二丁目2番5号へと移転。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結経常利益2029年3月期まで365億円
  • 連結ROE2029年3月期まで12%以上
  • 1株当たり配当金2029年3月期まで80円以上(累進配当)
  • エンゲージメント・レーティング2029年3月期までA
  • GHG排出削減率(2024年度基準)2029年3月期までScope1+2 23%、Scope3 14%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    5つの価値創造による企業価値向上

    お客様、株主、環境、ビジネスパートナー、従業員の5つの価値創造を基本方針とし、事業戦略の深化と経営基盤の強化を通じて持続的な成長と企業価値向上を目指す。

  2. 02

    事業ポートフォリオの変革

    フロービジネスとストックビジネスのバランスの取れたポートフォリオへ変革し、本業強化と新たな価値創造に向けた継続的かつ戦略的な成長投資を行う。

  3. 03

    技術開発と施工の自動化推進

    ICTやAIを活用した技術開発により施工の自動化・省人化を推進し、生産性向上と労働力不足対策を図る。

  4. 04

    脱炭素とサステナビリティへの取り組み

    カーボンニュートラル・ロードマップに基づきGHG排出削減を推進するとともに、太陽光PPA事業等の再生可能エネルギー事業に取り組む。

  5. 05

    人的資本の価値向上

    「建設業界で最も社員を大切にする会社」を目指し、人事制度の改定や従業員エンゲージメント向上施策を実施する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で3,957人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,063万円で、9期前と比べて+25.4%平均年齢は46.3歳、平均勤続年数は17.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月3,850
2018年3月3,852
2019年3月84845.518.13,966
2020年3月84545.918.13,998
2021年3月85345.717.73,857
2022年3月86145.717.63,669
2023年3月88246.017.63,677
2024年3月96346.317.73,691
2025年3月1,00546.317.63,753938
2026年3月1,06346.317.23,957849

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率101.6%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)52.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社8(国内 4 / 海外 4、うち連結子会社 7) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社他(東京都港区)(注)4123億円
技術研究所(茨城県つくば市)(注)59,116百万円
本社他 — 東京都港区4,079百万円
グループ事業
東北支店 — 仙台市青葉区2,705百万円
本社他 — 東京都江東区1,920百万円
グループ事業
九州支店 — 福岡市中央区862百万円
静岡支店 — 静岡市葵区861百万円
大阪支店 — 大阪市福島区831百万円
本社他 — 東京都台東区550百万円
グループ事業
四国支店 — 香川県高松市260百万円
ほか8件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    安藤ハザマ興業株式会社(注)3
    東京都江東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    青山機工株式会社
    東京都台東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    菱晃開発株式会社
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ハザマアンドウ(タイランド)
    タイ バンコク市 · 連結子会社
    議決権50.0%
  • 海外
    ハザマアンドウ ムリンダ
    インドネシア ジャカルタ市 · 連結子会社
    議決権67.0%
  • 海外
    ベトナムディベロップメントコンストラクション
    ベトナム ホーチミン市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    QXYリソーシズ
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    坂出バイオマスパワー合同会社
    香川県坂出市 · 持分法適用会社
    議決権20.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    グリーンイノベーション基金事業/CO2を用いたコンクリート等製造技術開発CO2排出削減・固定量最大化コンクリートの開発CARBON POOLコンクリートの開発と舗装および構造物への実装
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-03-24
    18.2億円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は4,396億円営業利益336億円前期と比べると増収減益で、売上が+3.4%、利益が-4.5%。

売上高
+3.4%
4,396億円
営業利益
-4.5%
336億円
純利益
+12.5%
297億円
営業利益率
7.6%
前期比 -0.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高4,900億円4,396億円
営業利益340億円336億円
純利益222億円297億円
1株あたり配当¥84¥84

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は1,050億円、営業利益は65億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+28.4%、営業利益は+140.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1,13141
2024年1Q818273.320
2024年2Q979252.617
2024年3Q1,002474.728
2024年4Q1,14274
2025年2Q1,869975.266
2025年4Q2,38325510.7198
2026年2Q2,0101216.078
2026年4Q2,3862159.0219
2027年1Q1,050656.242

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,979億円から4,396億円へ2.2倍に増えた。直近期の営業利益率は7.6%。売上は4期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1,9795323
2014年3月3,712113164
2015年3月3,69718172
2016年3月3,793233150
2017年3月4,080362263
2018年3月3,770348239
2019年3月3,60022589
2020年3月3,781240168
2021年3月3,521259172
2022年3月3,403258177
2023年3月3,721196152
2024年3月3,941185139
2025年3月4,2523523418.3264
2026年3月4,3963363337.6297

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高4,396億円のうち、営業利益として残るのは336億円7.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は297億円、売上の6.8%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金85.4%3,756億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金6.9%303億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.6%336億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
14.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.3pt
7.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.3pt
6.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+4.8pt
15.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが284億円、投資CFが−64億円で、差し引きのフリーCFは220億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は646億円で、売上の1.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月79−7−4372327
2014年3月7536−1111700
2015年3月157−1−75156796
2016年3月347−120592271,069
2017年3月−1863−34451,077
2018年3月381−23−403581,392
2019年3月59−24−78351,351
2020年3月−31−30−132−611,155
2021年3月292−40−1272521,280
2022年3月−361−45−226−406647
2023年3月323−47−184276743
2024年3月−111−61−91−172488
2025年3月11216−58128558
2026年3月284−64−138220646

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は4,116億円。このうち返さなくてよい自己資本が2,094億円で、自己資本比率は50.6%(業種中央値55.5%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,4193281,09123.1
2014年3月2,6065442,06220.6
2015年3月2,6976462,05123.7
2016年3月3,0047702,23425.4
2017年3月3,1841,0072,17731.4
2018年3月3,2981,2242,07436.9
2019年3月3,4971,3372,16038.0
2020年3月3,3981,3692,02940.0
2021年3月3,3941,4671,92743.0
2022年3月2,9531,4171,53647.7
2023年3月3,1801,4131,76744.2
2024年3月3,3411,5451,79646.0
2025年3月3,7201,7221,99846.0
2026年3月4,1162,0942,02250.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
662億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,623億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
2,022億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
69
/ 100
安定性自己資本比率34 / 40
収益力営業利益率15 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

建設業 140社との比較

同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE140社中26位あたり、逆に低いのは自己資本比率140社中83位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
15.7%/中央値 10.9%
P25 7.9%P75 14.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.6%/中央値 7.3%
P25 5.1%P75 9.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
50.6%/中央値 55.5%
P25 43.8%P75 66.2%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.4%/中央値 4.8%
P25 -1.9%P75 12.7%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.4%/中央値 3.5%
P25 2.7%P75 4.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,920.5で、1年前と比べて+15.8%過去52週の値幅のなかでは47%の位置にある。

¥1,920.5-2.0%1ヶ月+7.5%1年+15.8%時価総額3,477億円
過去52週の値幅
安値¥1,610高値¥2,270

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.1倍
PER (会社予想)13.6倍
PBR1.40倍
配当利回り4.37%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に1888.5円と、25日移動平均線を2.4%上回りました。8月5日に1825円まで下落しましたが、その後の戻りが続き、8月17日には1903円まで上昇しています。52週高値2270円に対しては約17%下の水準で、75日線からも5%程度上回りました。出来高は直近50-70万株と活発で、週足では上昇基調が見られます。ただし、5日移動平均線を下回る場面もあり、やや不安定な動きです。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERは9.95倍と同業界平均の13.75倍を下回り、予想PERも13.3倍と業績悪化を織り込んでも平均並み。PBRは1.37倍で平均の1.53倍をやや下回る。ROEは15.7%と高く、収益性も良好。配当利回りは4.45%と平均の3.39%を大きく上回り、株主還元が手厚い。配当性向は43.3%と安定しており、今後の増配余地もある。割安だが、建設業界の受注環境の変動リスクは考慮すべき。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.1倍14.4倍
PER (予想)13.6倍
PBR1.40倍1.55倍
ROE15.7%11.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、公共投資の堅調と大成グループとの連携による受注拡大、収益性改善、株主還元強化を評価する。弱気派は、建設コスト上昇と人件費圧力、土木中心の事業構成による成長鈍化、並びに首都圏や都市部に偏重しないため民間需要の取り込みに限界があると懸念する。受注単価と利益率の維持、働き方改革に対応した生産性向上が焦点。

プラスに働く材料7
  • 公共投資の安定

    2025年3月期は売上・利益とも増加し、公共インフラ需要が底堅く推移。

  • 収益性の改善

    営業利益率が8%超まで改善し、原価管理と高付加価値工事の寄与。

  • グループ連携の強み

    大成建設グループとしての技術・資金力が受注競争で有利。

  • 2026年3月期売上高4,396億円へ増収通年影響

    売上高は前期比3.4%増の4,396億円、建設需要の取り込みで増収

  • 2026年3月期純利益297億円へ増益通年影響

    純利益は前期264億円から297億円、12.5%の増益

  • ROE15.7%の高収益とPBR1.4倍の割安感継続影響

    ROE15.7%に対しPBR1.4倍、自己資本利益率の割に株価が低位

  • 配当利回り4.53%の高い株主還元継続影響

    配当利回り4.53%は堅調な投資家層に支えられる

マイナスに働く材料7
  • コスト上昇リスク

    資材価格・労務費の高止まりが利益率を圧迫する可能性。

  • 民間需要の偏り

    土木中心の構造で民間建築・海外需要の取り込みが不十分。

  • 生産性の限界

    働き方改革で工期延長・残業削減が進むと収益を圧迫。

  • 2026年3月期営業利益336億円へ減益通年影響

    営業利益は352億円から336億円、4.5%の減益

  • 予想PER13.1倍と将来の減益を織り込み不定影響

    現在PER9.77倍に対し予想13.1倍、市場は収益低下を警戒

  • 1年間で14.7%上昇、短期的な過熱感不定影響

    株価は1年で14.7%上昇、利益確定売りのリスク

  • 外国人保有比率20.14%と低く需給が限定的継続影響

    外国人保有は20.14%で、海外投資家の買いが進みにくい

次の決算で確かめる点
受注高・受注残
建設業は受注ベースで将来の売上を判断するため。
営業利益率
コスト管理と工事採算性の改善度合いを示すため。
完成工事高
工事進捗と売上計上ペースを確認するため。
株主還元
増配・自社株買いの方針が株主価値に直結するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり84で、前期から+14.3%いまの株価に対する利回りは4.37%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥84
1株あたり
配当利回り
4.37%
いまの株価に対して
配当性向
43.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2014.4
2018年3月2525.019.8
2019年3月3020.069.4
2020年3月300.036.9
2021年3月300.035.5
2022年3月4033.343.2
2023年3月400.044.5
2024年3月6050.072.3
2025年3月7016.742.6
2026年3月8014.343.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥84

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ90,553人。区分でいちばん多いのは個人・その他39.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が34.5%を占め、残る65.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他21.822.128.636.138.939.7
金融機関27.625.727.229.430.127.0
外国法人41.040.234.224.017.020.1
自己株式6.76.312.811.611.611.6
事業法人6.87.87.37.97.97.6
証券会社2.84.12.62.56.15.6
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社15.10
02株式会社日本カストディ銀行4.90
03安藤ハザマグループ取引先持株会4.18
04STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.64
05HSBC-FUND SERVICES HSBC - 006 MF EFM(常任代理人 香港上海銀行東京支店)1.55
06朝日生命保険相互会社1.45
07JPモルガン証券株式会社1.30
08ゴールドマン・サックス証券株式会社 BNYM1.30
09JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.18
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.15

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-08-20
    ブラックロック・ジャパン株式会社
    新規の大量保有報告
    4.09%
    -1.13pt
  • 2026-07-23
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    0.82%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+817%、1株純資産は14期で+524%。直近期のROEは15.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月212137.210.216.9
2014年3月9629137.94.05.4
2015年3月3934612.317.522.5
2016年3月8141221.46.815.3
2017年3月14254129.95.314.4
2018年3月12965221.56.219.8
2019年3月456657.016.469.4
2020年3月8470512.58.236.9
2021年3月9078212.29.435.5
2022年3月9983412.39.243.2
2023年3月9489810.89.144.5
2024年3月899809.413.472.3
2025年3月1691,09216.38.142.6
2026年3月1901,32815.710.343.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

37名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は37名。2026/3期の役員報酬は総額303百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
国谷一彦代表取締役 社長6210,000
小松健取締役専務執行役員 建築事業本部長688,000
藤田正美取締役696,000
北川真理子取締役611,000
桑山三恵子取締役784,000
宮森伸也取締役 常勤監査等委員672,000
望月晴文取締役 監査等委員772,000
川口理恵取締役 監査等委員612,000
伊藤勝彦取締役 監査等委員54
池上徹副社長
菅尾睦
文珠川新一取締役常務執行役員 審査・財務担当 管理本部長 兼 防災担当592,000
残りの役員25名を開く
氏名役職年齢
宮川隆太郎
曽根浩
中西弘
藤本明生
五所久和
酒井喜壽
飯塚泰人
井上武明執行役員
木下真
清水公
谷口裕史
永井一郎
遠藤勝男
黒田二郎
本重信太朗
吉柳斉
西尾朗
松野聡
谷口栄朗
有賀千尋
上原啓生
若山裕介
石田主税
松尾省吾
後藤勉

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)21302715779
社外取締役610810818
取締役(社内)1383838

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容369字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、2026年3月31日現在、当社、子会社10社、関連会社15社で構成され、建設事業(土木・建築)を主な事業とし、さらに各事業に関連する事業活動を展開しています。 当社グループの事業に係わる位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりです。 建設事業(土木事業・建築事業) 当社は総合建設業を営んでおり、セグメントを土木事業、建築事業に区分しています。 グループ事業 連結子会社である、安藤ハザマ興業株式会社は建設用資材の販売及びリースを、青山機工株式会社は土木及び建築工事の施工等を、菱晃開発株式会社は不動産の売買、賃貸並びにその仲介を、在外子会社であるハザマアンドウ(タイランド)等は現地国における建設事業を、それぞれ主要事業としています。 事業の系統図は次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題1,794字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループは、変化が激しく先行き不透明な今の時代において持続的な成長を実現していくため、長期ビジョン「安藤ハザマVISION2030」に基づき、2023年5月に「中期経営計画2025」を策定し、「企業価値向上」と「会社の魅力向上」を基本方針に掲げて各種施策を推進してきました。 計画最終年度となる当連結会計年度においては、ICTやAIに関する技術開発による施工の自動化・省人化の推進、坂出バイオマス発電所の営業運転開始、太陽光PPA事業への取り組み継続、東南アジアでの長期的な事業成長を目的としたシンガポールの建設会社の全株式取得等、事業強化に向けた取り組みにおいて成果を残しました。 また、人的資本の価値向上及び脱炭素社会の実現に向け、「建設業界で最も社員を大切にする会社」を目指した人事諸制度の改定、カーボンニュートラル・ロードマップの策定、SBT認証の再取得など、各種施策を着実に推進しました。 3年間の取り組みの結果、堅調な建設投資の後押しもあり、KPIのうち連結経常利益・ROEは目標を達成し、GHG排出削減率・従業員エンゲージメントスコアも概ね目標の水準に達しました。株主還元は、総還元性向は未達となったものの、継続的に増配し総額目標は達成しました。 2026年4月より開始した「中期経営計画2028」においては、策定当時の長期ビジョンで掲げた4つの価値創造(お客様価値・株主価値・環境価値・従業員価値)に「ビジネスパートナー価値の創造」を追加し、「5つの価値創造に向けて~魅力的な企業であり続ける~」を基本方針と定めて各種施策を展開します。人財力と技術力を最大限に活用するとともに、技術開発をはじめとする戦略投資を積極的に行い、「魅力的な企業であり続ける」ために、グループ一丸となりスピード感をもって事業に邁進していきます。 なお、「安藤ハザマVISION2030」、「中期経営計画2028」の概要は以下のとおりです。 <「安藤ハザマVISION2030」及び「中期経営計画2028」の概要> (1)長期ビジョン ~イノベーションの加速とたゆまぬチャレンジで新たな価値を創造、社会課題の解決に貢献~ ・フロービジネスとストックビジネスのバランスの取れた事業ポートフォリオへの変革 ・本業強化と新たな価値創造に向けた継続的かつ戦略的な成長投資 (2)中期経営計画2028 ①計画期間 2027年3月期~2029年3月期 ②基本方針 5つの価値創造に向けて ~ 魅力的な企業であり続ける ~ 「お客様価値の創造」/「株主価値の創造」/「環境価値の創造」/ 「ビジネスパートナー価値の創造」/「従業員価値の創造」 ③計画の骨子 事業戦略を深化させ、経営基盤を強化していくことで、持続的な事業成長と企業価値の向上を目指す 事業戦略の深化 ・国内土木事業・国内建築事業・LCS事業・エネルギー事業・海外事業・グループ事業 ・建設外事業 経営基盤の強化 ・人的資本戦略・技術開発戦略・DX戦略・ビジネスパートナー戦略・サステナビリティ戦略 ④目標数値 2029年3月期(計画最終期) 連結経常利益   365億円 連結R O E   12%以上 1株当たり配当金/年   80円以上(累進配当) エンゲージメント・レーティング※   A GHG排出削減率(2024年度基準)   Scope1+2 23%Scope3   14% ※第三者調査会社による調査結果に即したレーティング 今後の事業環境につきましては、回復基調が続くと期待されますが、中東情勢の影響や米国の通商政策をめぐる動向など、景気を下押しするリスクに留意する必要があります。また、金融資本市場の変動等の影響に引き続き注意する必要があります。 建設業界では、人口減少等を背景にした建設投資の長期的な縮小傾向や、建設技能労働者の減少と高齢化による担い手不足等が課題になっており、働き方改革や技術革新による生産性向上、並びに人的資本の向上に資する人財育成や処遇改善等への継続的な対応が必要になっています。加えて、気候変動や脱炭素への対応等、サステナブルな社会の実現への貢献が求められるとともに、足元では労務費や資材価格の動向等に対して注視が必要な状況が継続しています。
事業等のリスク4,047字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社は、リスクの発生防止及びリスクが発生した場合の損失の最小化を図り、会社業務の円滑な運営に資するため、リスクマネジメントに関する規定類及び体制を整備し、当社グループ全体で対応すべき重要なリスクの評価、当該リスクへの対応策のとりまとめ、及び当該対応策の推進を図っています。また、内部統制システム全般についての継続的改善を目的に、内部統制・リスク管理委員会が、リスクマネジメントの運営状況について、定期的に検証し、取締役会の諮問委員会として設置されたサステナビリティ委員会に報告し、サステナビリティ委員会は、当該運営状況を監督し、取締役会に報告する体制としています。 リスクマネジメント体制を含む内部統制システムの詳細については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 (2)提出会社の企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由 ④その他の提出会社の企業統治に関する事項」に記載のとおりです。 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末(2026年3月31日)現在において当社グループが判断したものです。 (1) 競争環境の悪化 想定を上回る建設市場の縮小や競争激化が生じた場合には、業績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、当社グループを取り巻く事業環境の変化に対応すべく、長期ビジョン、中期経営計画及び事業計画(単年度)を策定した上で事業活動を営んでいますが、想定を上回る環境の変化が発生した場合には、適宜計画等の見直しを行い、業績等への影響を極小化すべく取組む方針です。 (2) 法令諸規制 当社グループは会社法、金融商品取引法、労働基準法、独占禁止法、建設業法、建築基準法、宅地建物取引業法等の適用を受けています。役職員に対するコンプライアンスの徹底や法令リスク管理等を行っていますが、法令諸規制の改廃や新設が行われて、もしくは法令諸規制の違反が発生して当社グループの営業活動に大きな制約が生じた場合には、業績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、当社グループにおいて一貫した方針のもと公正かつ透明な事業運営を確保するために、コンプライアンス推進委員会を設置するとともに各部門及び主要グループ会社にはコンプライアンス責任者・担当者を配置し、総務部主管のもと、各種推進活動の効果的な展開を図っています。 (3) 諸外国における事業環境の変化 諸外国で事業を行っているため、その国の法令諸規制・税制の予期せぬ改廃・新設、政治・経済・社会情勢の著しい変化、為替相場の大きな変動が発生した場合には、業績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、既進出国の法令諸規則、税制、政治・経済・社会情勢に関する情報を当該国の専門家から入手し、重大な変更が見込まれる場合は事前に社内体制を強化する等、変化に対応すべく取組んでいます。また、新規進出国の事業環境に関する情報は、外部の専門家を使い情報を入手し、入手した情報に基づいて取締役会で進出の可否に関して慎重に検討しています。 (4) 気候変動リスク 「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)重要なサステナビリティ項目 ②環境(気候変動) (ハ)戦略」に記載の「リスク要因」が顕在化した場合、当社の業績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、事業継続に向けて自然災害に対する備えを適切に行うとともに、2020年2月に制定した長期ビジョン「安藤ハザマVISION2030」の中で「環境価値の創造」を掲げ、「脱炭素で低負荷な循環型社会の実現」への貢献を目指しており、SBT、RE100の計画に基づいた、事業活動における再生可能エネルギーの利用拡大や、建物のCO2排出量削減につながる環境配慮型技術の開発等、脱炭素社会の実現に向けた取組を推進しています。 また、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)重要なサステナビリティ項目 ②環境(気候変動) (イ)ガバナンス」に記載のとおり、気候変動に対するガバナンス体制を構築しています。 (5) 労務費・資材価格の高騰 国内外の急激な経済情勢の変化を受けて、労務・資材・エネルギーの不足や価格の急激な高騰により建設コストが大幅に増加した場合には、業績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、集中購買や海外調達等によるコストダウンを図るとともに、物価及び賃金等の変動に基づく請負代金額の変更に関する規定を、発注者と締結する契約書の条項に含める等の対策を実施しています。 (6) 技術者の不足 当社では計画的な人員計画により、継続的に新規人材を採用していますが、技術系社員について必要な採用数が確保できない場合、事業規模の縮小を余儀なくされ、業績等に影響を及ぼす可能性があります。また、建設業界においては技能労働者が減少傾向にあり、必要な労務が確保できなくなること、あるいは労務調達コストの上昇により、業績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、2026年3月に策定した「中期経営計画2028」において掲げた人的資本戦略の各種施策を推進することにより、エンゲージメントの向上を図り、将来を見据えた体制整備に積極的に取り組んでいます。また、協力会社に対してDX化対応支援、人材育成支援、採用支援等を実施し、協力会社との関係強化を図り、将来の施工体制の維持に向けて積極的に取り組んでいます。 (7) 労働災害、第三者災害 労働災害等を未然に防止するため様々な安全対策の徹底を図っていますが、労働災害等が発生した場合、工事の一時中断、被災者に対する損害賠償等により、業績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、安全衛生基本方針に「安全はすべてに優先する」を掲げ、労働安全衛生マネジメントシステムを構築、運用し、協力会社を含む全工事従事者に対し安全衛生管理の徹底を図っていますが、万が一労働災害等が発生した場合には、各支店に設置している安全環境部を中心に、営業、施工、管理の各部門と連携して迅速に対応する体制を整えています。 (8) 火災・爆発 施工中の工事現場で火災事故等が発生した場合には、工事の一時中断による収益減少、復旧費用や被災者に対する損害賠償等により、業績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、2018年7月26日に発生した東京都多摩市の当時施工中の建築物件における火災事故を踏まえ、再発防止策を策定し、すべての作業所で適切に運用を行っています。また、土木事業本部、建築事業本部、各支店において運用状況の点検、パトロール等を行い、策定したルールを順守するよう指導を行っています。 (9) 潜在的な契約不適合 工事目的物の品質管理には万全を期していますが、重大な契約不適合が発生した場合には顧客からの信頼喪失、契約不適合責任等による損害賠償等の発生により、業績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、品質マネジメントシステムに基づき、営業、設計、施工、アフターケアの各段階で顧客満足の向上に向けた生産活動に取組んでいますが、重大な契約不適合が発生した場合は、各支店に設置しているお客さま相談室を中心に、営業、施工の各部門と連携して迅速に対応する体制を整えています。 なお、経営上重要な潜在的なリスクを抱えている、又は一部リスクが顕在化している大型高難度工事に対して、的確かつ可及的速やかに対応していくため、施工と技術の両面からより一体的にリスクを抑制する対策、及びリスク発現後の的確な是正策を検討・実施する組織を設置しています。 (10) 情報漏洩 顧客の情報管理には細心の注意を払っていますが、万が一重要な情報が外部へ漏洩した場合には顧客や社会からの信用喪失、損害賠償等の発生により、業績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、日々の情報管理の徹底に加えて、政府の定めるサイバーセキュリティ月間の活動にあわせた各種取組も実施し、グループ会社の全従業員に周知徹底すべく、啓発活動を行っています。 (11) DX(デジタルトランスフォーメーション)への対応遅れ DXへの対応が遅れた場合には、業務の効率化が進まず、競合他社と比較して生産性の低下や人件費の増加等が発生し、価格競争に対応できなくなることで、業績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、全社的なDX戦略策定と、個別プロジェクト推進のスピードアップを図るため、DX推進を担当する専門部署を設置しています。また、2022年11月には「DX VISION」を作成・公開しており、DX推進により当社が目指す姿を明確にした上で、各施策への取組を加速させています。あわせて、2026年4月にはDX推進に加え、会社のデジタル戦略全般に関して、意思決定機関等に対する審議・諮問機関として「デジタル戦略委員会」を新設し、デジタル領域における全体戦略との整合性と意思決定の迅速化を図っています。 (12) 反社会的勢力との接触 工事現場や各拠点において、錯誤等何らかの要因により反社会的勢力と取引等を行った場合、社会的信用の失墜により業績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、行動規範において反社会的勢力との関係遮断を掲げ、また、反社会的勢力対応マニュアルを策定し、全役職員に対して周知徹底を図っています。また、調達基本方針の中でも反社会的勢力の排除を掲げており、取引先に対しても当方針の理念を説明し、理解した上で当社との取引を行っていただいています。
経営成績の分析 (MD&A)8,736字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用関連会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善が進む中で、緩やかな回復が続きました。 今後についても、回復基調が続くと期待されますが、中東情勢の影響や米国の通商政策をめぐる動向など、景気を下押しするリスクに留意する必要があります。また、金融資本市場の変動等の影響に引き続き注意する必要があります。 建設業界におきましては、政府建設投資、民間建設投資ともに概ね堅調に推移しました。一方で、資材価格や労務費等の動向に注視が必要な状況が継続しています。 このような状況の中、当社グループの当連結会計年度の業績は、売上高4,396億円(前連結会計年度比3.4%増加)、営業利益336億円(前連結会計年度比4.6%減少)、経常利益332億円(前連結会計年度比2.3%減少)、親会社株主に帰属する当期純利益は297億円(前連結会計年度比12.5%増加)となりました。 セグメントの業績は、次のとおりです。 (土木事業) 受注高は1,435億円(前連結会計年度比10.5%増加)、売上高は1,408億円(前連結会計年度比6.1%増加)、営業利益は154億円(前連結会計年度比2.0%増加)となりました。 (建築事業) 受注高は3,900億円(前連結会計年度比31.0%増加)、売上高は2,622億円(前連結会計年度比0.4%増加)、営業利益は243億円(前連結会計年度比9.4%減少)となりました。 (グループ事業) 売上高は265億円(前連結会計年度比11.5%増加)、営業利益は20億円(前連結会計年度比90.5%増加)となりました。 (その他) 売上高は99億円(前連結会計年度比37.6%増加)、営業利益は9億円(前連結会計年度比46.5%増加)となりました。 当連結会計年度末における財政状態は次のとおりです。 資産は、前連結会計年度末より396億円増加し、4,115億円となりました。これは投資有価証券214億円の増加が、受取手形・完成工事未収入金等135億円の減少を上回ったことによります。 負債は、前連結会計年度末より24億円増加し、2,021億円となりました。これは繰延税金負債35億円の増加及び預り金19億円の増加が、未成工事受入金36億円の減少を上回ったことによります。 純資産は、前連結会計年度末より371億円増加し、2,093億円となりました。これは利益剰余金169億円の増加や、その他有価証券評価差額金151億円の増加などによります。 ② キャッシュ・フローの状況 現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、期首残高と比較して88億円増加し、645億円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況及び要因は次のとおりです。 営業活動によるキャッシュ・フローは、284億円の資金増加(前連結会計年度は111億円の資金増加)となりました。これは税金等調整前当期純利益430億円の計上などの資金増加要因が、法人税等の支払額134億円などの資金減少要因を上回ったことによります。 投資活動によるキャッシュ・フローは、63億円の資金減少(前連結会計年度は16億円の資金増加)となりました。これは連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出34億円などの資金減少要因が、有価証券及び投資有価証券の売却による収入25億円などの資金増加要因を上回ったことによります。 財務活動によるキャッシュ・フローは、137億円の資金減少(前連結会計年度は57億円の資金減少)となりました。これは配当金の支払額128億円、長期借入金の返済による支出42億円などの資金減少要因が、長期借入れによる収入37億円などの資金増加要因を上回ったことによります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当社グループが営んでいる事業の大部分を占める土木事業、建築事業及びグループ事業の一部では生産実績を定義することが困難であり、これらの事業においては請負形態をとっているため、販売実績という定義は実態にそぐいません。 よって、受注及び販売の実績については、可能な限り「(1)経営成績等の状況の概要」において報告セグメントの種類に関連付けて記載しています。 なお、参考のため個別の事業の実績は次のとおりです。 建設事業における受注工事高及び完成工事高の実績 a.受注工事高、完成工事高及び次期繰越工事高 期別   区分   前期繰越 工事高(百万円)   当期受注 工事高(百万円)   計(百万円)   当期完成 工事高(百万円)   次期繰越 工事高(百万円) 前事業年度自 2024年4月1日至 2025年3月31日   土木工事   (272,819)272,800   129,941   402,741   131,261   271,480 建築工事   (250,166)250,329   297,672   548,001   261,419   286,582 合計   (522,985)523,129   427,614   950,743   392,680   558,062 当事業年度自 2025年4月1日至 2026年3月31日   土木工事   (271,480)271,519   143,578   415,098   141,127   273,971 建築工事   (286,582)286,472   390,005   676,477   262,257   414,219 合計   (558,062)557,991   533,583   1,091,575   403,384   688,190 (注) 1.前期繰越工事高の上段( )内表示額は、期首における前期末の次期繰越工事高を表し、下段表示額は為替の影響を受ける海外工事について換算修正したものです。 2.前期繰越工事で、契約の更改により請負金額に変更があるものについては、当期受注工事高にその増減額を含みます。したがって、当期完成工事高にもかかる増減額が含まれます。 3.次期繰越工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期完成工事高)です。 b.受注工事高の受注方法別比率 工事の受注方法は、特命と競争に大別されます。 期別   区分   特命(%)   競争(%)   計(%) 前事業年度自 2024年4月1日至 2025年3月31日   土木工事   14.6   85.4   100.0 建築工事   47.4   52.6   100.0 当事業年度自 2025年4月1日至 2026年3月31日   土木工事   13.7   86.3   100.0 建築工事   74.5   25.5   100.0 (注) 百分比は請負金額比です。 c.完成工事高 期別   区分   国内   海外   計(B)(百万円) 官公庁(百万円)   民間(百万円)   (A)(百万円)   (A)/(B)(%) 前事業年度自 2024年4月1日至 2025年3月31日   土木工事   81,606   43,760   5,894   4.5   131,261 建築工事   52,028   183,565   25,824   9.9   261,419 合計   133,635   227,326   31,719   8.1   392,680 当事業年度自 2025年4月1日至 2026年3月31日   土木工事   90,484   46,056   4,586   3.2   141,127 建築工事   34,496   207,727   20,034   7.6   262,257 合計   124,980   253,783   24,620   6.1   403,384 (注) 1.海外工事の地域別割合は、次のとおりです。 地域   前事業年度(%)   当事業年度(%) 北米   68.9   66.2 東南アジア   12.3   12.6 中近東・アフリカ   0.0   2.7 中南米   3.4   3.3 南アジア   15.4   11.6 大洋州   -   3.6 計   100.0   100.0 2.完成工事のうち主なものは、次のとおりです。 前事業年度の主なもの 西日本鉄道株式会社   福岡広域都市計画都市高速鉄道事業5号西日本鉄道天神大牟田線新線工事3工区 国土交通省関東地方整備局   R3霞ヶ浦導水石岡トンネル(第1工区)新設工事 国土交通省北陸地方整備局   R1-4朝日温海道路4号トンネル工事 RIMOND JAPAN 株式会社   EXPO2025 大阪・関西万博サウジアラビア館建設工事 国立研究開発法人産業技術総合研究所   量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル拠点(仮称)整備事業 株式会社クボタ   株式会社クボタ 枚方製造所 T棟新築工事(1~9) 当事業年度の主なもの 東京電力パワーグリッド株式会社   葛西橋通り付近管路新設工事 岩手県   一般国道107号大石地区道路災害復旧(トンネル築造)工事 インドネシア公共事業省   ウォノギリ多目的貯水池堆砂対策計画(その2工事) 東京建物株式会社   (仮称)T-LOGI相模原新築工事 株式会社堀場エステック   堀場エステック 京都福知山工場建設工事 North American Lighting Mexico,S.A. de C.V.   小糸製作所メキシコ第2工場新築工事 3.完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の完成工事高及びその割合は、次のとおりです。 前事業年度 該当する相手先はありません。 当事業年度 該当する相手先はありません。 d.手持工事高(2026年3月31日現在) 区分   官公庁(百万円)   民間(百万円)   計(百万円) 土木工事   132,824   141,146   273,971 建築工事   39,830   374,389   414,219 合計   172,654   515,536   688,190 (注) 手持工事のうち主なもの 東日本高速道路株式会社   東京外かく環状道路 東名ジャンクションランプシールドトンネル・地中拡幅(南行)工事 青森県東青地域県民局   駒込ダム本体建設工事 東北電力株式会社   新上松沢発電所新設工事のうち土木本工事 三井不動産株式会社   (仮称)水戸ロジセンター新築工事 医療法人財団明理会   (仮称)新越谷病院移転新築工事 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末(2026年3月31日)現在において判断したものです。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。 この連結財務諸表の作成にあたっては、資産・負債並びに収益・費用の数値に影響を与える見積り、判断が一定の会計基準の範囲内で行われています。これらの見積り等については、継続して評価し、事象の変化等により必要に応じて見直しを行っていますが、見積りには不確実性を伴うため、実際の結果はこれらとは異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載していますが、特に次の重要な会計方針が連結財務諸表作成における重要な見積りの判断に影響を及ぼすと考えています。 完成工事高、完成工事原価及び工事損失引当金の計上 完成工事高及び完成工事原価の計上は、財又はサービスに対する支配が顧客に一定の期間にわたり移転する場合には、財又はサービスを顧客に移転する履行義務を充足するにつれて、一定の期間にわたり収益を認識する方法を適用しています。履行義務の充足に係る進捗度の測定は、各報告期間の期末日までに発生した工事原価が、予想される工事原価総額に占める割合に基づいて行っています。 また、工事原価総額の見積りが工事収益総額を上回る可能性が高く、かつ、その損失見込額を合理的に算定できる場合、当該損失見込額を損失が見込まれた期に工事損失引当金として計上しています。 なお、工事原価総額には、過去の工事の施工実績を基礎として、個々の案件に特有の状況を織り込んでおり、決算日ごとに見直していますが、外注価格及び資機材価格の高騰、手直し等による施工中の追加原価の発生など想定外の事象により工事原価総額が増加した場合は、将来の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績等 (ⅰ) 財政状態 当連結会計年度末における資産は、前連結会計年度末より396億円増加し、4,115億円となりました。これは投資有価証券214億円の増加が、受取手形・完成工事未収入金等135億円の減少を上回ったことによります。 負債は、前連結会計年度末より24億円増加し、2,021億円となりました。これは繰延税金負債35億円の増加及び預り金19億円の増加が、未成工事受入金36億円の減少を上回ったことによります。 純資産は、前連結会計年度末より371億円増加し、2,093億円となりました。これは利益剰余金169億円の増加や、その他有価証券評価差額金151億円の増加などによります。 (ⅱ) 経営成績 売上高は、完成工事高が前連結会計年度比2.8%増加したこと等により、前連結会計年度比3.4%増加の4,396億円となり、売上総利益は前連結会計年度比4.9%増加し639億円となりました。 営業利益は、販売費及び一般管理費の増加が売上総利益の増加を上回ったことにより、前連結会計年度比4.6%減少の336億円となりました。 営業外収支は、前連結会計年度に比べ損害賠償金の減少等により8億円改善したものの、営業利益の減少により、経常利益は332億円と前連結会計年度比2.3%の減少となりました。 特別損益は、前連結会計年度に比べ投資有価証券売却益の増加等により55億円増加しました。 以上により、親会社株主に帰属する当期純利益は297億円(前連結会計年度比12.5%の増加)となり、前連結会計年度に比べ33億円の増益という結果となりました。 (ⅲ) キャッシュ・フローの状況 現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、期首残高と比較して88億円増加し、645億円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況及び要因は次のとおりです。 営業活動によるキャッシュ・フローは、284億円の資金増加(前連結会計年度は111億円の資金増加)となりました。これは税金等調整前当期純利益430億円の計上などの資金増加要因が、法人税等の支払額134億円などの資金減少要因を上回ったことによります。 投資活動によるキャッシュ・フローは、63億円の資金減少(前連結会計年度は16億円の資金増加)となりました。これは連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出34億円などの資金減少要因が、有価証券及び投資有価証券の売却による収入25億円などの資金増加要因を上回ったことによります。 財務活動によるキャッシュ・フローは、137億円の資金減少(前連結会計年度は57億円の資金減少)となりました。これは配当金の支払額128億円、長期借入金の返済による支出42億円などの資金減少要因が、長期借入れによる収入37億円などの資金増加要因を上回ったことによります。 b.経営成績に重要な影響を与える要因 当社グループの本業である建設産業は、景気動向の影響を受けやすい傾向にあります。 今後の事業環境につきましては、回復基調が続くと期待されますが、中東情勢の影響や米国の通商政策をめぐる動向など、景気を下押しするリスクに留意する必要があります。また、金融資本市場の変動等の影響に引き続き注意する必要があります。 建設業界では、人口減少等を背景にした建設投資の長期的な縮小傾向や、建設技能労働者の減少と高齢化による担い手不足等が課題になっており、働き方改革や技術革新による生産性向上、並びに人的資本の向上に資する人財育成や処遇改善等への継続的な対応が必要になっています。加えて、気候変動や脱炭素への対応等、サステナブルな社会の実現への貢献が求められるとともに、足元では労務費や資材価格の動向等に対して注視が必要な状況が継続しています。 c.資本の財源及び資金の流動性 (ⅰ) 資金需要 当社グループの事業活動における資金需要の主なものは、本業である建設事業の生産活動に必要な運転資金、販売費及び一般管理費、事業用資産の取得、維持・更新にかかる設備投資資金、研究開発投資等です。 (ⅱ) 財務政策 当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、内部資金の活用及び金融機関からの借入により資金調達を行っています。 長期借入金等の長期資金の調達については、事業計画に基づく資金需要、金利動向等の調達環境、既存借入金の返済時期等を考慮の上、調達規模、調達手段を適宜判断して実施しています。 当社においては、運転資金の効率的な調達を行うため、取引銀行とコミットメントライン(特定融資枠)契約(500億円)を締結しています。なお、当連結会計年度末において、コミットメントライン契約による借入残高はありません。 また、長期借入金の一部については、金利変動リスクを回避するため、金利スワップ取引を利用しています。 d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 中期経営計画2025目標数値と計画期間中の実績 2026年3月期目標数値(計画最終期)   2026年3月期実績 連結経常利益   265億円   332億円 連結R O E   12%以上   15.7% 連結総還元性向   70%以上   43.1% 従業員エンゲージメントスコア   80%以上   79% (注)上記のほか、GHG排出削減率を目標数値としています(実績値は2026年7月に確定予定)。 (参考)2026年3月期の年度事業計画と実績の差異 2026年3月期計画   2026年3月期実績 連結売上高   4,382億円   4,396億円 連結経常利益   265億円   332億円 連結R O E   12%以上   15.7% 売上高については、工事が概ね順調に進捗したことにより、計画数値を上回りました。 利益面では、主に建築工事の採算性向上に伴い完成工事総利益が計画数値を上回ったため、経常利益は計画数値を上回りました。 e.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 (土木事業) 受注高は、前連結会計年度比10.5%増加の1,435億円となりました。完成工事高は、前連結会計年度比6.1%増加の1,408億円となりました。営業利益は、販売費及び一般管理費の増加があったものの、国内工事が順調に進捗したことなどにより、前連結会計年度比2.0%増加の154億円となりました。 当社個別の完成工事総利益率は、前期実績から1.2ポイント増加し、16.2%となりました。 (建築事業) 受注高は、前連結会計年度比31.0%増加の3,900億円となりました。完成工事高は、工事が概ね順調に進捗したことなどから、前連結会計年度比0.4%増加の2,622億円となりました。営業利益は、販売費及び一般管理費の増加などにより、前連結会計年度比9.4%減少の243億円となりました。 当社個別の完成工事総利益率は、前期実績から0.6ポイント減少し、13.7%となりました。 土木事業及び建築事業に係るセグメント資産は、受取手形・完成工事未収入金等の減少などにより、前連結会計年度末から158億円減少の2,326億円となりました。 (グループ事業) 売上高は265億円(前連結会計年度比11.5%増加)、営業利益は20億円(前連結会計年度比90.5%増加)となりました。 セグメント資産は、前連結会計年度末から83億円増加の469億円となりました。 (その他) 売上高は99億円(前連結会計年度比37.6%増加)、営業利益は9億円(前連結会計年度比46.5%増加)となりました。 セグメント資産は、前連結会計年度末から8億円増加の121億円となりました。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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