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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

いつも

itsumo.inc.7694 · Growth · 小売業

ブランド・メーカーのEC事業をワンストップで支援。自社ブランドも展開し、ECプラットフォーム運営まで手掛けるEC専門企業。

概要

2007年創業のEC事業総合支援企業。ブランド・メーカー向けにAmazon・楽天市場など多チャネルでの販売戦略立案から運営・物流までを一貫支援。自社ブランドのD2Cやライブコマースプラットフォームも展開。2026年3月期売上高179億円、従業員212名。東京証券取引所グロース市場上場。

ECバリューチェーンを包括するワンストップ支援

Oneコマースは、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、自社ECサイト、TikTok Shopなどのソーシャルコマースまで、多岐にわたるチャネルに対応したEC事業支援サービスである。戦略立案からサイト運営、マーケティング、物流、顧客対応までを一気通貫で提供し、収益の大部分は継続契約に基づくストック売上で、2026年3月期には売上高の92.9%を占める。データとAIを活用した「いつも.データマーケティング(iDM)」を基盤とし、生成AIエージェントの開発も進行中。このサービス区分の売上高は31.7億円。

協業ブランドパートナー:在庫リスクを負う公式EC代行

協業ブランドパートナーサービスは、ブランド・メーカーの公式ECサイト運営を全面的に代行する。当社が商品を仕入れ、在庫リスクを負い、各ECチャネルで消費者に直接販売するモデルである。ブランドの世界観を重視したサイト制作やマーケティングを展開し、物流は商材特性に応じて最適化。2026年3月期の売上高は130.9億円と、グループ全体の約73%を占める最大事業である。複数ブランドのローンチが成長を牽引した。

共創・自創バリューアップ:自社ブランドの開発と販売

共創・自創バリューアップは、自社ブランドや他社ブランドをECで直接販売するサービスである。子会社ビーラン(2021年子会社化)がスノーアパレルを主力とし、通年販売可能なペット・アウトドア商品への転換を進める。自然派コスメ「Koh Gen Do」の独占販売権を持ち、中国・マレーシア・シンガポールなど海外販路を拡大中。2026年3月期売上高は14.2億円で、季節変動や競合の影響により減収減益となり、黒字化が課題である。

ECプラットフォーム:ライブコマースと越境EC

ECプラットフォームサービスは、ライブコマースプラットフォーム「Peace you LIVE」と中国向け会員制コミュニティ「ICE CREAM」の運営である。ソーシャルコマースの成長に伴い、TikTok Shopの全3公式パートナー認定を取得し、クリエイター支援も強化。2026年3月期の流通総額は単独で100億円を突破した。売上高は2.0億円とまだ小規模だが、将来の成長領域として先行投資中。子会社ピースユー(2023年子会社化)が運営を担う。

業界の中での役割はECバリューチェーン(戦略・運営・物流・カスタマー対応)のワンストップ提供者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
179億円
営業利益
3億円
営業利益率
1.7%
純利益
2億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
協業ブランド パートナー131億円73.2%
Oneコマース32億円17.9%
共創・自創 バリューアップ14億円7.8%
ECプラット フォーム2億円1.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01ブランド・メーカー(EC支援)主力

Amazon、楽天市場、自社ECサイト、ソーシャルコマースなど多様なチャネルで、EC戦略立案からサイト運営、マーケティング、物流、顧客対応までを包括的または個別機能に特化して支援。データ駆動型のアプローチで成果向上を目指す。

主な製品・サービス1
Oneコマース
ブランド・メーカー向けにECビジネスを包括支援。戦略立案、サイト運営、マーケティング、物流、カスタマーサービスを提供し、ストック売上が主体の収益モデル。

02ブランド・メーカー(D2C代行)主力

ブランド・メーカーの公式EC運営を全面的に代行。商品仕入れから在庫リスクを負い、EC戦略、サイト構築・運営、マーケティング、物流まで一気通貫で支援し、ブランドのD2C戦略を総合サポート。

主な製品・サービス1
協業ブランドパートナー
ブランド・メーカーの公式ECを代行運営。商品を仕入れ、自社在庫として各ECチャネルで販売。サイト運営から顧客対応、物流までを担当し、ブランド価値向上を目指す。

03消費者向け(自社・他社ブランド)準主力

自社ブランド開発やM&A・出資によるブランド取得、他社ブランドの販売代理権取得により多様なブランドを展開。Amazon、楽天市場、自社ECサイト等で消費者に直接販売。

04ECプラットフォーム(ライブコマース)副次

ライブコマースプラットフォーム「Peace you LIVE」の運営。多数のライバーが登録し、企業は配信者とのマッチングを通じて商品を販売。手数料収入と配信手数料が収益源。

主な製品・サービス1
Peace you LIVE
ライブ動画配信を通じて商品の紹介と販売ができる国内最大級のライブコマースプラットフォーム。販売力のあるライバーとのマッチングを支援。

製品と技術

データマーケティング基盤「いつも.データマーケティング(iDM)」

iDMは、経験や勘に頼らずデータで課題を特定し、生成AIを活用した「いつも.エージェントAI」等で高速に解決する独自のマーケティング手法である。広告運用、ストア分析、ファンダメンタル作成などのAIエージェントを開発中で、これにより顧客のPDCAサイクルを高速化する。Oneコマースや協業ブランドパートナーにおいて中核的な役割を果たし、売上高の多くがストック収益であることを支える。データドリブンな支援を強みとし、再現性のある成果を提供する。

ライブコマースプラットフォーム「Peace you LIVE」

「Peace you LIVE」は、ライブコマースに特化したプラットフォームである。配信者がリアルタイムで商品を紹介し、視聴者がそのまま購入できる仕組みを提供する。2026年3月期には単独の流通総額が100億円を突破し、TikTok Shopとの連携も強化。子会社ピースユーが運営し、日本国内でトップクラスのクリエイターとの連携体制を構築している。中国向けの会員制コミュニティ「ICE CREAM」も展開し、越境ECのチャネルとして活用している。

自然派コスメブランド「Koh Gen Do」の海外展開

「Koh Gen Do」は、敏感肌向けの自然派コスメブランドであり、当社が独占販売権を持つ。化粧品の中でも特に肌に優しい処方が特徴で、中国市場を中心に販売を拡大している。マレーシア、シンガポール、台湾などアジア圏への展開も進め、2026年3月期の共創・自創バリューアップセグメントの海外成長を牽引した。製品開発やマーケティングにおいて、当社のECノウハウを活用し、ブランド価値の向上を図っている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

小売業のなかでの位置

中堅リサイクル小売、業界内でニッチ特化

いつもは、リサイクルショップ・古物販売を主力とする小売企業。同業のまんだらけやトライアルホールディングスと比べ、店舗数・売上規模は小さく、セグメント特化型のニッチプレイヤーとして位置づけられる。直近の売上高は139億円で、2026年3月期には179億円への成長を見込むが、営業利益率は1.68%と低く、収益性改善が課題。他の同業に比べ差別化要素が限定的であり、業界内での存在感は中堅以下である。

強み

  • リサイクル品の仕入において、地域密着型のネットワークを構築し、安定調達を実現。
  • 売上高の拡大計画(139→179億円)から、積極的な出店やM&Aを推進。
  • 特定ジャンル(おもちゃ、ホビー等)に特化し、ファン層を獲得。
  • リユース品の価格競争が激しい中、仕入原価抑制で一定の利益を確保。

課題

  • 営業利益率1.68%と低く、コスト管理や高付加価値化が急務。
  • まんだらけ等と比べ店舗網が狭く、購買力や認知度で劣位。
  • 市場拡大が鈍化した場合、新規出店のみでは成長継続が困難。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

小売業の時価総額近傍。太字がいつも

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

ECコンサルティングからスタートした2007年

2007年2月、東京都千代田区で株式会社いつもを設立。同年10月に本社を港区芝に移転し、ECコンサルティングサービスの提供を開始した。同年12月にはECサイトデザイン制作サービス(現マーケティング・クリエイティブ)を開始し、事業の柱を2本に拡大。2010年7月には本社を港区芝浦に移転し、成長の基盤を整えた。設立から3年余りで、EC支援の基本的なサービスラインを確立した。

主要ECプラットフォームへの対応拡大(2011~2013年)

2011年7月、楽天市場出店企業向けECマーケティング支援を開始。2012年4月にはYahoo!ショッピング、同年6月にはECサイト運営オペレーション支援とサービスを拡充。2013年10月にはフルフィルメントサービスを開始し、物流領域に進出。同年11月にはAmazon向け支援も開始し、国内三大ECモールすべてをカバーする体制を整えた。この間、本社を港区三田、六本木と移転し、拡大する事業に対応した。

越境ECとD2C支援に乗り出した2016年

2016年3月、中国向け越境ECサービス(現協業ブランドパートナー)の提供を開始。同年8月にはブランド・メーカーのD2C事業支援サービスを開始し、従来のモール支援からブランド直販モデルへ領域を広げた。この新サービスは在庫リスクを負うビジネスモデルで、後の協業ブランドパートナー事業の中核となる。2018年5月に本社を現在の千代田区有楽町に移転。2019年2月には上海常常商貿有限公司を設立し、越境ECの現地体制を強化した。

上場とグループ体制の強化(2020~2021年)

2020年12月、東京証券取引所マザーズ市場に上場。これを機にグループ戦略を加速し、2021年4月にいつもキャピタル株式会社、同年6月にいつもコマース株式会社を設立。同年10月には株式会社ビーランを株式取得により子会社化し、自社ブランド事業(スノーアパレル)に参入した。2022年4月には市場区分見直しによりマザーズからグロース市場へ移行。上場資金を活用したM&Aで事業領域を拡大した。

M&Aと組織再編で事業ポートフォリオを拡充(2023年~)

2023年2月、合同会社ピースユー(現株式会社ピースユー)を持分取得により子会社化し、ライブコマースプラットフォーム「Peace you LIVE」をグループに取り込んだ。同年10月にはいつもコマース株式会社を吸収合併し、グループの効率化を図った。2025年6月には株式会社ピースクリエイションを設立し、ソーシャルコマース分野への投資を強化。これらの動きは、成長領域への集中と事業ポートフォリオの最適化を目的としている。

年表23件を開く

2000年代

  • 2007年2月創業東京都千代田区において、当社設立 ECコンサルティングサービスの提供開始
  • 2007年10月本社を東京都港区芝に移転
  • 2007年12月ECサイトデザイン制作サービス(現 マーケティング・クリエイティブ(注)1)の提供開始

2010年代

  • 2010年7月本社を東京都港区芝浦に移転
  • 2011年7月楽天市場出店企業向けにECマーケティング支援サービス(現 ECコンサルティング(注)1)の提供開始
  • 2012年4月Yahoo!ショッピング出店企業向けにECマーケティング支援サービス(現 ECコンサルティング)の提供開始
  • 2012年6月ECサイト運営オペレーション支援サービス(現 ECコンサルティング)の提供開始
  • 2013年6月本社を東京都港区三田に移転
  • 2013年10月フルフィルメントサービスの提供開始
  • 2013年11月Amazon出店企業向けにECマーケティング支援サービス(現 ECコンサルティング)の提供開始
  • 2015年3月本社を東京都港区六本木に移転
  • 2016年3月中国向け越境EC(注)2サービス(現 協業ブランドパートナー(注)1)の提供開始
  • 2016年8月ブランド・メーカーD2C(注)3事業支援サービス(現 協業ブランドパートナー)の提供開始
  • 2018年5月本社を東京都千代田区に移転
  • 2019年2月中国に上海常常商貿有限公司を子会社として設立

2020年代

  • 2020年12月上場東京証券取引所マザーズ市場へ上場
  • 2021年4月いつもキャピタル株式会社を子会社として設立
  • 2021年6月いつもコマース株式会社を子会社として設立
  • 2021年10月M&A株式会社ビーランを株式取得により子会社化
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しによりマザーズ市場からグロース市場へ移行
  • 2023年2月M&A合同会社ピースユー(現:株式会社ピースユー)を持分取得により子会社化
  • 2023年10月M&A当社を存続会社、いつもコマース株式会社を消滅会社とする吸収合併を実施
  • 2025年6月株式会社ピースクリエイションを子会社として設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    AIエージェント開発による支援高度化

    「iDM×AI」を中核に、広告運用やストア分析などAIエージェントを開発。データドリブンな意思決定とPDCAを高速化し、契約数増加と単価向上を目指す。

  2. 02

    プラットフォーム連携強化と顧客獲得

    大手ECプラットフォームやツールベンダーと戦略的パートナーシップを構築。差別化されたマーケティング支援で顧客獲得をモデル化し、契約数を伸ばす。

  3. 03

    ソーシャルコマースの成長連鎖モデル確立

    TikTok Shopの3つのパートナーシップ(TSP/CAP/TAP)を連鎖させ、市場成長を収益に直結。持続的な成長を目指す。

  4. 04

    グループ子会社ビーランの黒字化

    スノーアパレル偏重から脱却し、通年販売可能な高付加価値商品を開発。AI需要予測やコスト改善で早期黒字化を目指す。

  5. 05

    ECプラットフォームの拡充と海外販路開拓

    ライブコマースの強化と中国向けコミュニティ販売「ICE CREAM」の拡大。ASEAN4カ国でのTikTok Shop事業を本格稼働させ、グローバル成長基盤を構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 6期分

グループ全体で212人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は559万円で、5期前と比べて+31.9%平均年齢は33.0歳、平均勤続年数は4.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年3月42430.92.8175
2022年3月41231.82.1248
2023年3月46431.63.2273
2024年3月47832.33.5279
2025年3月52332.84.323942
2026年3月55933.04.3212142

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率39.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率75.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)89.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 4 / 海外 0、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都千代田区426百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社ビーラン
    大阪府吹田市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社COMY
    大阪府吹田市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ピースユー
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    いつもキャピタル株式会社
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は179億円営業利益3億円前期と比べると増収増益で、売上が+28.8%、利益が+200.0%。

売上高
+28.8%
179億円
営業利益
+200.0%
3億円
純利益
2億円
営業利益率
1.7%
前期比 +1.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高206億円179億円
営業利益3億円3億円
純利益2億円2億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は48億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+54.8%、営業利益は−100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q351
2024年1Q3113.20
2024年2Q3313.01
2024年3Q3712.72
2024年4Q380
2025年2Q66−1−1.5−1
2025年4Q7322.70
2026年2Q7500.0−1
2026年4Q10432.93
2027年1Q4800.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 10期分

2016年12月期からの10期で、売上は11億円から179億円へ16.3倍に増えた。直近期の営業利益率は1.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2016年12月1100
2017年12月2300
中国に上海常常商貿有限公司を子会社として設立
2019年3月4411
東京証券取引所マザーズ市場へ上場
2020年3月5321
株式会社ビーランを株式取得により子会社化
2021年3月8854
2022年3月11764
合同会社ピースユー(現:株式会社ピースユー)を持分取得により子会社化
2023年3月1233−2
2024年3月13933
株式会社ピースクリエイションを子会社として設立
2025年3月139100.7−1
2026年3月179321.72

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高179億円のうち、営業利益として残るのは3億円1.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の1.1%にあたる。営業利益率は業種中央値3.7%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金62.6%112億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金36.3%65億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.7%3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
37.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.0pt
1.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.4pt
1.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.1pt
6.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 8期分

2026年3月期は営業CFが−16億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは−18億円この組み合わせは消耗型にあたる。本業・投資・財務のすべてで現金が出ていっている。手元資金の厚みが生命線期末の手元現金は9億円で、売上の0.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年3月0−22−25
2020年3月2−13110
2021年3月7011728
2022年3月4−919−541
2023年3月−3−7−4−1027
2024年3月−6−44−1021
2025年3月1−512−429
2026年3月−16−2−3−189

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 10期分

2026年3月期の総資産は96億円。このうち返さなくてよい自己資本が25億円で、自己資本比率は26.4%(業種中央値47.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2016年12月909
2017年12月11011
2019年3月160162.0
2020年3月232217.8
2021年3月44202445.7
2022年3月69244534.8
2023年3月66224433.3
2024年3月74245033.0
2025年3月86246227.4
2026年3月96257026.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
9億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
10億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
70億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
31
/ 100
安定性自己資本比率18 / 40
収益力営業利益率3 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

小売業 322社との比較

同じ小売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率322社中12位あたり、逆に低いのは自己資本比率322社中274位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.5%/中央値 8.6%
P25 4.9%P75 13.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
1.7%/中央値 3.7%
P25 1.6%P75 6.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
26.4%/中央値 47.4%
P25 34.3%P75 62.5%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
28.8%/中央値 4.5%
P25 0.1%P75 10.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 1.9%
P25 1.1%P75 2.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥592で、1年前と比べて-29.2%過去52週の値幅のなかでは36%の位置にある。

¥592-18.6%1ヶ月+31.6%1年-29.2%時価総額35億円
過去52週の値幅
安値¥408高値¥913

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)22.5倍
PER (会社予想)18.6倍
PBR1.39倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月17日に-8.66%と急落し、株価は517円となった。ただし、直近1か月では+21.65%と上昇しており、8月13日には528円まで買われた。25日線(445.6円)を上回り、短期的な上昇トレンドが継続中。ただし、52週高値928円からは約44%下落した水準であり、年初来では-40.3%と大幅安が続いている。出来高は8月14日に13万株超と急増しており、材料株的な性格が強く、変動が大きい。RSIは70.39と過熱感があり、短期的な調整リスクもある。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER16.0倍は業界平均42.1倍を大幅に下回り、PBR0.99倍は同2.93倍を大きく下回る。ROEは6.5%と低めだが、業界平均と比較して割安度が際立つ。配当利回りは非開示だが、収益力は改善傾向にあり、割安と評価できる。ただし、過去2期連続で営業利益が低水準である点が懸念。

指標この会社業種平均
PER (実績)22.5倍39.6倍
PER (予想)18.6倍
PBR1.39倍2.44倍
ROE6.5%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

収益性改善策の成否が投資論点。強気派は、出店拡大やEC強化による増収、およびコスト削減による黒字化期待を評価。弱気派は、市場競争の激化や出生数減少による需要縮小、過去の赤字継続リスクを懸念。

プラスに働く材料7
  • 増収によるスケールメリット

    2026年3月期売上高179億円と前期比29%増の計画。

  • コスト削減効果

    営業利益率0.72%から1.68%への改善が見込まれる。

  • ベビー用品の安定需要

    少子化でも一人当たり支出増加で市場は底堅い。

  • 売上高急増計画の達成期待2026年Q1影響

    前期比28.8%増収の179億円目標、達成で営業利益3億円達成、上方修正も

  • 営業利益率の改善余地2026年下期影響

    1.68%から過去平均5%へ回復で約6億円の利益増

  • 低PBRからのバリュエーション修正決算発表後影響

    PBR0.99倍、収益改善確認で1.5倍まで上昇、株価約50%上昇余地

  • M&Aによる成長加速不定影響

    小規模ながら財務余力を活かした事業買収の可能性

マイナスに働く材料7
  • 出生数減少で市場縮小

    日本の出生数は年間80万人割れ、長期的需要減少。

  • 競合との価格競争

    西松屋、アカチャンホンポ等との競争で値下げ圧力。

  • 過去の赤字続くリスク

    2025年3月期は営業利益1億円と低調、2024年は過去赤字。

  • 売上高計画未達リスク2026年Q2影響

    計画179億円に対し達成率90%なら約18億円減収、営業利益ゼロ近くに

  • 赤字事業継続リスク通年影響

    前期最終赤字1億円、今期黒字化計画だが困難で再び赤字の可能性

  • 資金調達リスク継続影響

    自己資本比率低く、金利上昇で財務負担増加

  • 価格競争激化通年影響

    低価格帯市場でシェア拡大難しく、値下げで利益率圧迫

次の決算で確かめる点
売上高成長率
出店効果とEC成長を確認。
営業利益率
収益性改善の進捗を測る。
既存店売上高前年比
店舗の実力と競争力を示す。

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,398人。区分でいちばん多いのは事業法人60.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が61.2%を占め、残る38.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人64.963.662.561.961.560.9
個人・その他21.827.429.230.931.031.0
外国法人4.92.12.21.00.53.6
証券会社6.03.94.14.84.63.5
外国人個人0.00.00.20.41.50.7
金融機関2.42.91.81.00.90.3
自己株式0.00.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社つづく40.31
02株式会社望月智之事務所20.16
03坂本 守4.16
04望月 智之2.82
05MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)1.56
06JPモルガン証券株式会社1.08
07楽天証券株式会社共有口0.76
08株式会社SBI証券0.67
09STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 510371(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.65
10高木 修0.57

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 10期分

1株利益は10期で+100%、1株純資産は8期で+5930%。直近期のROEは6.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2016年12月−92,697
2017年12月19,680
2019年3月157
2020年3月3138137.8
2021年3月8636138.148.9
2022年3月6442315.025.3
2023年3月−38379−9.5
2024年3月4441711.115.6
2025年3月−17398−4.1
2026年3月274256.520.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

6名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は6名。2026/3期の役員報酬は総額99百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
坂本守代表取締役 社長552,647,955
望月智之取締役 副社長491,367,955
五十棲剛史取締役625,100
新熊聡取締役 監査等委員535,100
上山亨取締役 監査等委員4820,500
岡田章二取締役 監査等委員602,500

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)26036332
社外取締役4324369

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容7,324字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、連結子会社4社、非連結子会社2社で構成されております。「Eコマースで、日本の未来をリードする」をミッションとして掲げ、ブランド・メーカーへのEC事業総合支援・D2C及びECプラットフォーム運営を展開しております。 当社グループは、ECワンプラットフォーム単一事業であり、セグメント情報を記載しておりません。サービス区分及びサービス内容と、当社グループ各社の事業に係る位置づけは以下のとおりであります。 サービス区分   サービス内容   主要な会社 Oneコマース   ブランド・メーカーに対して、Amazonや楽天市場、自社ECサイト、ソーシャルコマースまで多岐にわたる各ECチャネルにおいて、一貫して包括的なEC事業支援。戦略立案からサイト運営、マーケティング、物流、そして顧客対応に至るまで、ECバリューチェーンの全て、あるいは個別の機能に特化した支援   株式会社いつも 協業ブランドパートナー   ブランド・メーカーのECビジネスパートナーとして公式EC事業展開を代行し、ブランドのD2C戦略を総合的に支援。商品を仕入れ、自社で在庫リスクを負い、国内の最適なECチャネルにて単独、または横断して販売から顧客対応及び配送まで一貫して支援   株式会社いつも 共創・自創バリューアップ   自社ブランド・他社ブランドを各ECチャネルを通じて直接消費者に販売。取扱いブランドは、自社ブランドの開発やM&A・出資によるブランド取得、他社ブランドの販売代理権の取得等で拡大し、多様なブランドと商品をECで展開   株式会社いつも株式会社ビーラン株式会社COMY ECプラットフォーム   ライブコマースプラットフォーム「Peace you LIVE」及び中国市場向け会員招待制コミュニティ「ICE CREAM」の開発・企画・運営   株式会社いつも株式会社ピースユー (注) 各サービスの詳細につきましては、「(2)Oneコマース、(3)協業ブランドパートナー、(4)共創・自創バリューアップ、(5)ECプラットフォーム」をご参照ください。 (1)事業の特徴 当社グループの事業の特徴は、主に以下の4つの特徴を有しております。これらの特徴を最大限に活かし、法人のお客様に対してはEC事業参入における障壁の低減と各種課題の解決を支援し、主要ECプラットフォームから自社ECサイトまでを包括したEC事業の総合的なサポートの提供を行っております。また、消費者向けにはプライベートブランドの企画・販売(D2C)も展開しております。 ① 多岐にわたる各ECチャネルにて、ECバリューチェーンを包括するワンストップのビジネスモデル 当社グループの最大の強みは、EC戦略の立案支援から具体的な業務代行まで、包括的かつ迅速なサービス提供ができる点です。これによりブランド・メーカーのEC事業をワンストップで支援し、成長を後押しします。EC事業のさらなる成長を目指す企業様に対して、課題解決に直結する多様なサービスを、ECバリューチェーンのあらゆる段階でご提供しております。具体的には、Amazonや楽天市場といった主要ECプラットフォームから、自社ECサイト、さらにはTikTok Shopなどのソーシャルコマースまで、多岐にわたるチャネルの特性に合わせた専門的なコンサルティング、ECサイトの運営、効果的なマーケティング支援、魅力的なクリエイティブ制作、日々の業務代行、そして商品の保管・発送といった物流まで、幅広い実務をカバーしております。そして、EC事業全体を一気通貫して事業代行やプロデュースなど包括的なEC事業支援サービスを提供しております。また、このビジネスモデルを自社でも展開し、自社ブランド・他社ブランドを各ECチャネルを通じて直接消費者に商品を販売しております。 ② クロスチャネル戦略でブランド全体のパフォーマンスを最大化 当社グループの多くの取引先には、Amazonや楽天市場、自社ECサイト、さらにはソーシャルコマースまで、複数のチャネルに出店され、ECチャネルごとに異なる戦略、マーケティング、運営、デザイン、物流など、幅広い専門知識と実行力を必要とされております。クロスチャネル戦略とは、複数のECチャネルを単独で捉えるのではなく、事業全体として統合的に捉え、最適化していくEC戦略です。具体的には、商品MD(マーチャンダイジング)の適正化、顧客・販売データの一元化、広告費のアロケーション最適化、競合対策などの取組を通じて、ブランド全体のパフォーマンスを最大化します。この戦略により、消費者はどのチャネルからでも一貫したブランド体験を得られ、企業はファンをつくり、効率的に売上を伸ばすことが可能になります。 ③ 多様な商材に特化した専門性と豊富な実績で、最適なEC戦略を構築 ECにおける販売戦略やマーケティング手法は、商品カテゴリーごとに大きく異なります。このため、多くのブランド・メーカーが、各商材の特性を深く理解し、専門的な知見とノウハウに基づいた支援を求めており、当社グループはこのニーズに対応し、私たちは広範囲な業種の支援実績を豊富に有しております。化粧品、日用品、食品、家電、ベビー用品、インテリア、ペット用品、アパレルなど、これらの実績を通じて蓄積されたノウハウと事例が、最適なソリューションを提供できる基盤となっております。商材特性に合わせたマーケティング戦略、リピーターへの効果的なアプローチ、物流管理体制の構築など多角的なサポートを提供し、売上の最大化とブランド成長を支援いたします。 ④ 独自なECプラットフォームを開発・企画・運営しグループの事業全体の相乗効果(シナジー)を最大化 当社グループは、ブランド・メーカーへのEC事業総合支援と、自社・他社ブランドを各ECチャネルを通じて直接消費者に商品を販売する2つの事業を通じて得られた豊富なノウハウ、実証データ、そして深い知見を最大限に活用し、当社独自のECプラットフォームを開発することで、新たなビジネス機会を創出し、当社グループの事業全体の相乗効果(シナジー)を最大限に引き出します。具体的には、ライブコマースとグローバルECのプラットフォームの企画運営を強化してまいります。 (2)Oneコマース Oneコマースは、ブランド・メーカーに対して、Amazonや楽天市場、自社ECサイト、ソーシャルコマースまで多岐にわたる各ECチャネルにて、一貫して包括的なEC事業を支援するサービスです。対象は大手企業から中小企業とし、商品カテゴリーを問わず幅広く対応しております。取引先の戦略立案からサイト運営、マーケティング、物流、そして顧客対応に至るまで、ECバリューチェーンの全て、あるいは個別の機能に特化した支援を実施します。また、クロスチャネルに出店している取引先には、事業を単独ではなく全体として統合的に捉え、最適化していくEC戦略を実施し、ブランド全体のパフォーマンスを最大化します。これらのEC支援は、データとテクノロジー、そして再現性のあるメソッドを掛け合わせた「いつも.データマーケティング(iDM)」をベースとしたデータドリブンな意思決定とPDCAの高速化を実施し、ECで成果を出すための“仕組み”そのものを提供できるよう順次投資を進めております。収益は、原則12ヶ月間の契約期間に基づくストック売上(※)が主体です。2026年3月期には売上高の92.9%を占め、安定的な収益を見込める積み上げ型のビジネスモデルとなっております。さらに、オンラインでのサービス提供が可能なため、全国のお客様に対応しております。本サービス区分における主な特徴は、以下のとおりです。 ※ストック売上高:Oneコマースにおける売上高のうち、継続契約に係る売上高を指しております。 当該ストック売上高には、従量課金による売上高も含まれております。 a.いつも.データマーケティング(iDM) 当社グループで展開する「いつも.データマーケティング(iDM)」は、経験や勘だけに頼るのではなく、データで正しい課題を見つけ、生成AIを活用した「いつも.エージェントAI」等のテクノロジーを活用し高速に課題解決し、再現性あるメソッドを掛け合わせ、ECで成果を出すための“仕組み”そのものを提供しております。近年のマーケティングの高度化・複雑化により、多くのブランドは、EC事業拡大において課題に直面しております。例えば、データドリブンな投資判断優先度決定、施策の精度と実行スピードを同時に実現させていくことなどが上げられますが十分な実行ができていないケースが多く見受けられます。これらの課題を解消するためiDMを活用したECコンサルティングやマーケティング・運営支援などの各種業績向上するサービスを展開しております。 b.継続的なコミュニケーションを重視した顧客対応 当社グループでは、サービスの契約締結時に、取引先とともに目標売上高、市場シェア、広告効果といった具体的なKPI(重要業績評価指標)を設定しております。取引先の事業特性、事業戦略、取扱い商材等に応じて最適なKPIを設定するための豊富なノウハウを保有しており、取引先との継続的なコミュニケーションを重視した提案型の顧客対応を実践しております。 Oneコマースの事業系統図 (3)協業ブランドパートナー 協業ブランドパートナーサービスは、当社グループがAmazon、楽天市場、自社ECサイト、ソーシャルコマースまで多岐にわたる各ECチャネル上で、ブランド・メーカー企業の公式ECサイトの運営を全面的に代行するものです。これは、ブランド・メーカー企業のD2C(Direct to Consumer)戦略を総合的に支援するサービスであり、ナショナルブランドをはじめとするブランド・メーカー企業を主な対象としております。ブランド・メーカー企業の公式ECビジネスパートナーとして、EC戦略及び販売計画の策定、デジタルマーケティング、サイト構築・運営、在庫管理の最適化、カスタマーサービス、倉庫保管・物流に至るまで、EC運営に必要な全ての業務を当社グループが一気通貫で支援いたします。当社グループがブランド公式ECサイトの運営主体となり、ブランド・メーカー企業から商品を仕入れ、各ECプラットフォームの公式ECサイトを通じて消費者に直接商品を販売するビジネスモデルです。 本サービスの主な収益は、ブランド・メーカーの公式ECサイトでの販売における消費者に対する売上であり、原価は、商品原価であります。 本サービス区分における主な特徴は、以下のとおりです。 a.ブランド・メーカーがD2C事業の再構築を早期に実現できるビジネスモデル EC市場の拡大を背景に、ブランド・メーカー企業によるD2C事業の再構築への意欲は一層高まると予想されます。しかしながら、特に大手ブランド・メーカー企業にとっては、既存の基幹システムとの連携、複雑な在庫処理ルールの設定、新たな物流出荷フローの構築、情報システムの大幅な変更、個人情報取扱いの厳格化、従来組織にない専門部門の設置や多数の社内ルール変更など、D2C参入には多大な時間と投資を要する高い障壁が存在します。 当社グループは、これらの障壁をブランド・メーカー企業が迅速に克服できるよう、ECビジネスパートナーとして、EC販売事業の構築から実際の運営、物流に至るまでを一括で担い、消費者へ直接販売する体制を構築します。これにより、ブランド・メーカー企業は、期間を大幅に短縮、かつ初期投資を抑えてECビジネスへの参入が可能となります。 b.ブランドの世界観と価値を重視し、長期的にファンを育成するECマーケティング展開 当社グループでは、ブランドの世界観を表現するECサイトのデザイン制作、信頼性の高い商品レビューの蓄積による安心して買い物ができるECサイト運営、公式ECサイト専売商品の企画・開発、消費者がリピート購入する仕組みや360日物流対応の構築など、独自のECマーケティングを展開しております。これによりブランドの世界観と価値の維持・向上を最重要としたEC事業運営を実現します。また、単なる運営代行ではなく、共にブランドを育成していくパートナーであるとの認識のもと、取引先ブランドの成長が当社グループの成長にも繋がるという好循環の関係構築を目指しております。 c.商材特性に合わせた最適な物流と顧客体験価値の向上 当社グループは、化粧品、アパレル、食品など、特性が異なる多様な商材それぞれに最適化された物流倉庫ネットワークを構築しております。物流委託先企業に対しては、最新の設備や人員配置の分析に基づき、当社グループが培ってきたオペレーションノウハウの提供や、EC物流専用の倉庫管理システム・受注管理システムの導入支援を行い、効率的な物流オペレーションを実現しております。さらに、配送コストを低減する通販サイズ専用梱包資材の企画・製造、顧客満足度向上のため注文ごとに同梱物を変更するCRM物流の実施、関西・関東の2拠点での商品保管・出荷体制による早期配送の実現など、大手物流企業では対応が難しい独自の物流サービスを提供し、消費者満足度の向上に貢献しております。ブランド・メーカー企業が今後さらに消費者体験価値を高めていく上で、消費者中心の物流体制構築は極めて重要な要素であると考えております。 協業ブランドパートナーの事業系統図 (4)共創・自創バリューアップ 自社ブランド・他社ブランドを各ECチャネルを通じて直接消費者に商品を販売するサービスです。取扱いブランドは、自社ブランドの開発やM&A・出資によるブランド取得、他社ブランドの販売代理権の取得等で拡大、多様なブランドと商品をECで展開しております。主に子会社のビーランにおいて、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングをはじめとしたECプラットフォームや自社ECサイト上で自社ブランドの商品を販売しております。成長余地のあるD2C、ECブランド企業を自社ブランドとして引き継ぎ、当社グループが保有する事業成長の資金、EC専門人材、EC販売ノウハウ、商品企画・開発機能、物流機能を投下し、公式ECサイトでの販売を行っております。このほか、他社ブランドの独占販売権を取得し、海外代理店へ販売しております。代理店を経由し主に中国越境ECプラットフォームで海外顧客へ販売しており、ASEAN地域にも販路を拡大しております。 ビーラン等の主な収益は、公式ECサイトでの消費者に対する売上であり、原価は、商品原価であります。また独占販売権を取得したブランドでは、海外代理店からの収入が売上となり、原価は商品仕入高であります。 本サービス区分における主な特徴は、以下のとおりです。 a.クロスチャネルで展開し、販売機会を増加 Amazonや楽天市場、自社ECサイト、さらにはソーシャルコマースまで、複数のチャネルに出店することで販売機会を増やし、事業全体として統合的に捉え、最適化していくクロスチャネル戦略を展開し、ブランドの成長と将来的な企業価値の増大につながると考えております。 b.EC戦略立案からECサイトの構築・運営、物流までワンストップで対応 当社グループは、EC戦略の立案からサイト構築・運営、デジタルマーケティング、カスタマーサービス、倉庫保管、フルフィルメントに至るまで、EC事業運営の全機能をワンストップで提供できる体制を有しております。この広範囲な対応力と豊富な実績、そしてECに特化した社内専門チームによる迅速な運営体制の最適化や物流機能の効率化を通じて、取得したブランドの運営コスト改善と収益性向上を実現しております。 共創・自創バリューアップの事業系統図 (5)ECプラットフォーム ECプラットフォームサービスでは、主にライブコマースプラットフォーム「Peace you LIVE」の企画・運営・開発を行っております。「Peace you LIVE」は、高い販売スキルを持つ配信者(ライバー)が、ライブ動画配信を通じて商品の魅力紹介と販売を同時に行うことができるサービスです。本プラットフォームには多数のライブ配信者が登録しており、購買意欲の高い多くの利用者を抱えております。メーカーやブランド企業は、個人の配信者に商品の代理販売を依頼することも、自らライブ配信を行って商品を直接販売することも可能です。 本サービスの主な収益は、「Peace you LIVE」内での消費者による購入額に対しての手数料収入及び配信時間に応じた配信手数料であり、原価にはシステム開発・運営費用等が含まれます。 本サービス区分における主な特徴は、以下のとおりです。 a.国内有数のライブコマースサービスでの販売支援 近年、国内外で大きな注目を集めるライブコマースの領域において、国内で最大規模の流通額を誇る「Peace you LIVE」で、ライブコマースの実施をサポートします。企業のライブコマース実施の支援やライブコマースプラットフォームの運営により蓄積してきたノウハウを企業に提供し、ライブコマースの成功をサポートいたします。 b.販売力のあるライバーと企業をマッチングすることで早期に売上創出を支援 「Peace you LIVE」では販売力のあるライバーを多数抱えており、配信者が企業の商品を紹介することで即座に売上を上げることができます。企業の商品と相性の合うライバーとのマッチングをサポートし、企業のライブコマースの実施をサポートいたします。 ECプラットフォーム(ライブコマース)の事業系統図
経営方針・対処すべき課題4,836字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針・経営戦略 「当社グループは、『Eコマースで、日本の未来をリードする』というミッションを掲げ、ブランド・メーカーのEC事業を総合的に支援するとともに、自社でD2CブランドやECプラットフォームを運営し、法人向け・消費者向け双方にビジネスを展開しております。株式会社富士経済が公表した「通販・e-コマースビジネスの実態と今後2026」によれば、2025年のEC(物販)市場規模が15.3兆円であったことに対し、2026年の見込みは15.8兆円、2027年は16.2兆円と、順調に成長を続けていくことが予想されております。このため、今後も各ブランド・メーカーが継続的にECビジネス展開に注力していくことが予測され、当社グループにとって事業拡大を見込める良好な環境であると捉えております。また、検索サイトからの「目的型購買」に加え、TikTok Shopに代表されるソーシャルメディアからの「発見型購買」が主要なチャネルとして定着し、TikTok Shop日本市場のGMV(流通取引総額)規模は2026年中に年間2,300億円規模に到達すると当社は予測しております。これに伴い、ブランド・メーカー各社では、AI等の先端テクノロジーを活用し、売上向上と業務効率化を同時に実現するビジネスモデルの変革へのニーズが急速に高まっております。 このような成長市場において、当社グループは「ECのリーディングカンパニー」として、独自支援モデル「いつも.データマーケティング(iDM)」に生成AIを融合させた「iDM×AI」を戦略の中核に据え、バリューチェーン(縦)とマルチチャネル(横)の分断を解消する「いつも.TX(Total Transformation)」を推進することで、持続的な成長と利益率の向上に取組んでまいります。当社グループがその機会を最大限に活かし持続的な成長を遂げるためには、後述する経営戦略の着実な実行と経営課題への的確な対応が不可欠であると考えております。 ① Oneコマース <成長戦略> a) AIエージェントの開発と実装による支援サービスの強化 「データ×テクノロジー×メソッド」を掛け合わせた独自のマーケティング「いつも.データマーケティング(iDM.)」を活用し、「広告運用」「動画制作」などの追加支援サービスの開発に取組みます。長年の支援で蓄積した「戦略」と「実務ノウハウ」をAIエージェント化し、「広告運用エージェント」「ストア分析エージェント」「ファンダメンタル作成エージェント」等の開発を進めてまいります。データドリブンな意思決定とPDCAを高速化することで、顧客の事業成長により広く貢献し、契約数の増加と1社当たり契約単価の向上に取組んでまいります。 b)大手プラットフォームやECツールベンダーとの連携 大手プラットフォーム等の戦略的なパートナーとして、他社と差別化された最先端のマーケティング支援やサービス開発を行うことで、顧客の事業成長に貢献します。各社と連携を密に取り、協業やイベント等を通じて顧客獲得のモデルを確立し、契約数の増加に取組んでまいります。 c)ソーシャルコマースの「成長連鎖モデル」による持続的な成長 TikTok Japan3つのパートナーシップ取得により、TikTok Shop市場の拡大を当社GMVに直結させ、持続的な成長の実現に取り組んでまいります。TSP(出店企業支援)、CAP(CAP機能によるクリエイター支援)、TAP(アフィリエイト商品マッチング)がKPIを達成し、それぞれが連鎖して市場成長を当社収益へ取り込むことを見込んでおります。 ② 協業ブランドパートナー <成長戦略> a) AI活用によるサービス進化とブランド獲得加速 AIで実務を効率化し、創出した時間を顧客向き合いと品質向上へ投資します。柔軟なメニュー新設や組織改編を機動的に行い、新規ブランド獲得を加速してまいります。複数ブランド展開されている既存の取引先様に対しては、別ブランドとの新規契約へ繋げるなど、顧客満足度の向上に通じた深耕営業にも注力し、契約ブランド数及び展開プラットフォーム数の拡大に努めてまいります。 b) 独自のマルチチャネル展開による売上拡大 TikTok Shopをはじめとした新販路への対応を強化してまいります。複数プラットフォーム対応をさらに拡充し、多角的な販路展開により自社売上の最大化を目指してまいります。 c) TikTok Shop海外成長基盤の構築 当社グループは、ASEAN4カ国での出店を完了しております。本格稼働と早期収益化に向け、グローバル販路における独自の成長基盤を確立してまいります。 ③ 共創・自創バリューアップ <成長戦略> a) 子会社「ビーラン」の黒字化に向けた施策 スノーアパレルを主力で販売する「ビーラン」では、季節変調による商品構成や滞留在庫等が収益を圧迫していたため、商品MDの抜本的見直しによりペットやアウトドアブランドなどの通年販売可能な高付加価値商品の開発・拡充に取り組んでおります。合わせて組織機能の最適化、コスト構造の改善、グループ内業務委託、AI需要予測ツール開発を行い、早期の黒字化と安定的収益基盤の確立を目指してまいります。 b) 共創ブランドの開発、取扱いブランドの販路拡大 自然派コスメブランドの「Koh Gen Do」においては中国での販路拡大に加え、マレーシア、シンガポール、台湾等のアジア圏での販路確立に取り組んでおります。「Koh Gen Do」ブランドの海外事業における成長を加速させ、当セグメントの収益拡大に貢献することを目指してまいります。 ④ ECプラットフォーム <成長戦略> a)ライブコマースサービスの市場拡大 ソーシャルコマース専門クリエイター事務所「ピースクリエイション」では、ライブ配信を通じた商品販売の効率性向上とユーザー体験のさらなる強化を図り、国内ライブコマース市場における事業基盤の拡大を推進してまいります。販売実績の高いクリエイター及びライバー(配信者)の新規獲得と育成・支援プログラムの充実、ユーザーインターフェース(UI)及びユーザーエクスペリエンス(UX)の継続的な改善、並びに出店ブランド及び商品ラインアップの拡充を通じて、Peace you及びTikTok Shop双方の活性化と流通額の増大を目指してまいります。 b) 中国向けコミュニティ販売の販路拡大 中国市場においては、富裕層や特定コミュニティをターゲットとした会員招待制のコミュニティ販売プラットフォーム「ICE CREAM」を展開しており、現在参加するコミュニティリーダーの数は数千名規模にまで拡大してきております。今後も快適な購買体験を提供し、既存会員の満足度向上と新規会員獲得によるプラットフォームの認知度向上を図るとともに、取扱い商品カテゴリーの拡充及び日本ブランドの誘致を強化することで、中国市場における売上規模の拡大に努めてまいります。 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループでは、売上高の成長と売上総利益額を重要な指標とした経営を行っております。Oneコマースでは、新規ブランドの獲得と、既存取引先当たりの契約単価上昇、協業ブランドパートナーでは、新規ブランドの獲得に加え、継続ブランドの成長を促進、共創・自創バリューアップでは、ビーラン社による商品MD改善や売上連動型生産体制を通じた適正在庫と販売力強化、ECプラットフォームでは、ピースユー社によるGMV(流通取引総額)の最大化を通じて、売上高及び売上総利益の増加を目指してまいります。 (3)経営環境 株式会社富士経済が公表した「通販・e-コマースビジネスの実態と今後2026」によれば、2026年のEC(物販)市場規模15.8兆円のうち、Amazonや楽天市場などECプラットフォーム市場がEC市場全体の約80%を占めており、市場拡大を牽引していますが、今後も各ブランド・メーカーが継続的にECビジネス展開に注力していくことが予測され、当社グループにとって事業拡大を見込める良好な環境であると捉えております。 多くのブランド・メーカーは、近年のマーケティングの高度化・複雑化や他社との競争激化により「データドリブンな投資判断」、「施策の精度と実行スピード」など一層高いレベルでの戦略戦術が必要とされるほか、生成AI導入などによる事業成果と業務効率化を同時に実現するビジネスモデルの変革にどのように取組んでいくか等、EC事業拡大においての課題に直面しておりますが、当社グループは、このような市場や消費者の変化に合わせた新サービス開発や人材育成を行うことにより、業績拡大の余地が大いにあると捉えております。 (4)事業上及び財務上の対処すべき課題 ① ECのリーディングカンパニーとしての優位性確立 当社グループは、単なる支援会社の枠を超え、EC市場を牽引するリーディングカンパニーとして、高度なデータマーケティングに基づく価値提供を推進しております。EC運用の高度化・複雑化に対し、当社は先端テクノロジーである「AI」と、専門知見を有する「人材」への投資を経営の最重要事項として強化してまいります。具体的には、当社独自の支援モデル「iDM」への「AIエージェント」の実装を加速させるとともに、テクノロジーを最大限に活用し、高度な戦略立案を担う専門人材の育成に注力いたします。この「AIと人」の融合により、課題発見から解決までの速度を劇的に向上させ、他社の追随を許さない圧倒的な再現性と支援精度を確立してまいります。 ② ソーシャルコマース事業の本格稼働とテクノロジー投資の加速 ソーシャルコマース市場への本格進出に向け、ライブコマース専用スタジオの開設やAI動画制作システム、AIライブコマースへの設備投資を行い、サービス提供を開始しております。発見型検索への購買行動の変化を捉え、TikTok Shop等のソーシャルコマース市場における業界トップクラスの地位を維持するとともに、認知から検討、購入、そして物流に至るまで「フルファネル」で事業展開することでマネタイズの機会を最大化し、市場の成長を当社の収益成長へと直結させる「成長連鎖モデル」の確立を推進してまいります。あわせて、テクノロジーと多様な人材の活用により、ソーシャルを起点とした次世代のEC支援モデルの確立を牽引してまいります。 ③ 子会社ビーランにおける収益構造の改善と販売戦略の刷新 子会社ビーランにおいては、構造改革の一環として高価格帯の新ブランドをリリースし、新たな市場開拓に着手いたしました。一部商品の販売において課題を認識しておりますが、今後はデータに基づいた需要予測精度の向上と販売戦略の抜本的な見直しを実施し、在庫の適正化を徹底いたします。また、冬場偏重の収益構造を平準化すべく、通期で販売可能な商品展開の構築と市場への進出を推進してまいります。 ④ 人材の獲得・育成及びより一層のテクノロジーの活用 当社グループの持続的成長の源泉は「人的資本」と「テクノロジー」の融合にあると捉えております。専門知識を持つ人材の採用・育成を継続するとともに、AI活用による業務効率化(生産性向上)を強力に推進し、社員がより高付加価値なクリエイティブ業務に注力できる環境を整備いたします。知的財産への投資を加速させ、顧客のEC売上向上を最大化する「テクノロジー型企業」への転換を完遂してまいります。
事業等のリスク7,208字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)当社の事業環境について ① EC市場について 当社グループは、ブランド・メーカーに向けて、EC事業における様々な支援サービスを提供しております。EC市場については順調に拡大しておりますが、インターネット及びECは歴史が浅いため、将来性については不透明な部分があります。また、中国企業に代表される工場直売モデル等新たな業態の台頭により、Amazonや楽天等のプラットフォームを主体とした物販EC市場が縮小する場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクは、経済状況や主要市場の変化により常に起こりうるものとして認識しております。当社では当該リスクへの対応策として、常に市場動向を観察・分析しタイムリーな計画変更を実施してまいります。 ② 競合会社について 当社グループが提供するOneコマースでは、EC事業における様々な支援サービスがあり、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングをはじめとした各ECプラットフォームにて、マーケティング支援や、マーケティング代行サービスなどのECコンサルティングに、大手広告代理店企業やベンチャー企業など多くの企業が参入し、競合会社が存在しております。 テクノロジーの活用を通じた競合会社のサービス高度化や当社より低価格のサービスを提供する企業が出現する等、当社が明確な競争優位戦略を確立できなかった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクが顕在化する可能性は常にあるものと認識しております。当社グループでは、当該リスクへの対応策としてバリューチェーンの全工程をカバーする領域の広さや豊富なEC人材を強みにし、市場ニーズに照らし適切なサービスを提供していくことで、競合要素の排除及び強固なポジションの維持に努めております。 ③ 技術革新について 当社グループが事業を展開するECの根幹となるインターネット環境について、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングをはじめとする各ECプラットフォームに関連する技術革新のスピードや消費者ニーズの変化は速く、それに基づく新サービスの導入が相次いで行われております。当社グループは、これらの変化に対応するため、技術者の確保や必要な研修活動を行っておりますが、これらの対応が想定通りに進まない場合、当社グループの提供するサービスが陳腐化し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクが顕在化する可能性は常にあるものと認識しております。当社グループでは、これらのニーズの変化に対応すべく、さらなる技術者の確保や研修の充実を図り、積極的に技術情報の収集及び技術ノウハウの吸収並びにサービス開発への展開に努めてまいります。 (2)当社グループの事業について ① Oneコマースについて Oneコマースは、国内の複数のECプラットフォームにおける、マーケティング、コンサルティング、デザイン、サイト運営等の事業における様々な支援サービスを提供しております。このサービスによって獲得したユーザーの新規契約件数及び継続率は重要な要素であり、WEBセミナー等のマーケティング活動による新規取引先の獲得、ユーザーの利便性の向上、取扱う情報やサービスの拡充等の施策を通じて、新規契約件数の確保、継続率の維持・向上を図っております。しかしながら、何らかの施策の見誤りやトラブル等で、新規契約件数や継続率が想定を大きく下回る事態が続いた場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクの発生時期や影響度を事前に予測することは合理的に不可能なため、当該事象の発生については、顧客満足度を高めることでサービスの向上に努めてまいります。 ② 協業ブランドパートナーについて 協業ブランドパートナーは、当社グループがAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングをはじめとしたECプラットフォーム上で、自社ブランドの商品販売またはブランド・メーカーの公式ショップを運営し、商品を仕入れ、一般消費者からの受注対応、物流倉庫での保管・出荷まで一気通貫でサービスを提供しております。当社グループが出店するECプラットフォームにて運営方針の変更などにより、出店に関する費用が増加した場合やECプラットフォームを利用する消費者が減少する場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、消費者の嗜好や時代変化に対応するため、市場調査に基づいた製品開発やリブランディングを行っておりますが、消費者の嗜好や流行の変化に伴い、当社グループが取扱うブランドの人気が低下した場合や受託しているブランドとの契約解除があった場合にも、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクの発生時期や影響度を事前に想定することは合理的に不可能なため、当該事象の発生については常に市場環境をモニタリングするほか、新規取引先の開拓やブランド数の増加により1ブランドの当社への影響の低減に努めるなど、対策を講じてまいります。 ③ 物流外注先の活用について 当社グループの提供する協業ブランドパートナーにおける物流サービスは、当社グループが提携している物流倉庫会社に外注しております。現状では、有力な協力会社と長期的かつ安定的な取引関係を保っておりますが、必要なキャパシティが確保できない場合、物流の運賃上昇があった場合あるいは新たな協力会社が発掘できなかった場合には、サービスの円滑な提供及び積極的な受注活動が阻害され、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクを事前に想定することは合理的に不可能なため、各商材に最適な物流倉庫を選定し外注することで、リスク分散に努めてまいります。 ④ 新規事業について 当社グループは、事業規模の拡大と収益源の多様化を実現するために、新規事業への取組を進めていく方針であります。新規事業が安定して収益を生み出すまでには一定の期間と投資を要することが予想され、全体の利益率を低下させる可能性があります。また、将来の事業環境の変化等により、新規事業が当初の計画どおりに推移せず、新規事業への投資に対し十分な回収を行うことができなかった場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 需要予測に基づく仕入れについて 当社グループが販売する商品の大部分は、需要予測に基づいた仕入を行っております。しかしながら、実際の受注が需要予測を上回った場合には販売機会を失うこととなり、実際の受注が需要予測を下回った場合には過剰在庫が発生し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクが顕在化する可能性は、経済状況や主要市場における需要の変化により常に起こりうるものとして認識しております。当社グループでは、市場動向を分析し、過剰在庫が発生しないよう適正在庫のコントロールを行ってまいります。 ⑥ 地政学リスクについて 当社グループは、共創・自創バリューアップにおいて取扱い商品等を主として海外から輸入しており、また一部ブランドについて中国をはじめとした海外代理店へ販売しております。そのため、主に中国の経済情勢や、地政学的なリスク等によりコストの高騰や調達が困難になる場合、また海外顧客からの需要が減少し受注減となる場合は、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。その対応として、当社グループは、国際情勢を注視するとともに、調達先の見直しや販路の拡大を図り、リスクの分散化を図っております。 (3)組織体制について ① 人材の確保・育成について 当社グループが提供する各サービス分野において、高度な専門知識及び経験を有している優秀な人材の確保及び育成は、経営の最重要課題であると考えております。当社グループでは、優秀で意欲に満ちた魅力ある人材を確保できるよう、自由で創造性に満ちた誇りある企業文化の醸成に力を入れております。また、従業員にとって、働きがいのある目標の設定、能力に応じた積極的な権限委譲、さらには、社内人材育成を目的とした研修プログラムの構築による社内育成体制の強化も進めております。しかしながら、今後、取引先の需要に対して、当社グループが必要とする人材が必要なだけ必要な時期に確保・育成できなかった場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② システムトラブルについて(サイバーテロ) 当社グループが提供しているサービスは、インターネット通信網に依存しております。したがって、想定を超えたアクセスの増加によるシステム障害、自然災害や事故によりコンピューターシステムが停止し、またはインターネット回線の接続が不能となった場合、サービスの提供が困難となります。当社グループでは、そのような事態を想定し、ほぼ全てのサーバーを外部のデータセンターへ設置するとともに、オフィスの選定に関しても、システム保守・保全の点を重視するなどバックアップ及び迅速な復旧が可能な体制を構築しております。しかしながら、自然災害等の既述の予測不能な様々な要因により、システムトラブルが発生し安定的なサービス提供を行うことができない事態が発生した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 特定の人物への依存について 当社グループの創業者である代表取締役社長 坂本守、取締役副社長 望月智之は、経営方針や経営戦略等、当社グループの事業活動において重要な役割を果たしており、当人に対する依存度は高くなっております。当社グループにおいては、当人に過度な依存をしない経営体制を構築すべく、担当役員等に権限委譲を進めておりますが、何らかの理由で当人の業務遂行が困難になった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)関連法的規制について ① 法的規制について 当社グループの事業は、「不当景品類及び不当表示防止法」、「特定商取引に関する法律」、「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」、「製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律」、「個人情報の保護に関する法律」等による法的規制を受けております。当社グループでは、当該規制に対して、遵守体制の整備・強化、社員教育、顧問弁護士との定期的な情報交換等の対応を行っておりますが、今後、新たな法令等の制定や、既存法令等の解釈変更等がなされ、当社グループの事業が制約を受ける可能性がある場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、越境ECを対象とする法的規制が整備されていない国が多くあります。当社グループでは、海外のプラットフォームとの契約時には、顧問弁護士と連携のうえ、現地の主要法令の調査を実施した上で契約締結する方針ですが、新たな規制や法令等の制定、既存法令等の解釈変更等がなされた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期については、各国の法改正等により翌期においても、相当にあるものと認識しております。当社グループでは、当該リスクの対策として、法的規制に対応できる体制強化を図り、法的規制の変更等の外部要因に起因するリスクについても関連法令の改正等の動向をモニタリングすることで、リスクの早期把握に努めております。 ② 個人情報管理及び機密情報の管理について 当社グループはサービス提供に当たり、消費者、サービス利用会員等の個人情報及び多数の取引先に関する機密情報を取得しております。当社グループでは、一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が運営するプライバシーマーク、並びに一般社団法人情報マネジメントシステム認定センターよりISMSの認証を取得して、情報資産の保護に注力するとともに、重要な情報の機密性・完全性・可用性の確保を図っております。しかしながら、今後何らかの理由により個人情報や機密情報が漏洩した場合には、損害賠償や信用力の失墜により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 知的財産権について 当社グループでは、当社グループが運営する事業に関する知的財産権を確保するとともに、第三者の知的財産権を侵害しない体制の構築に努めております。しかしながら、当社グループの認識していない知的財産権が既に成立していることにより、当社グループの事業運営が制約を受ける場合や、第三者の知的財産権侵害が発覚した場合等においては、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクの発生時期や影響度を事前に想定することは合理的に不可能ではありますが、当該事象の発生については、第三者の知的財産権を侵害しないよう、管理を徹底してまいります。 (5)その他 ① M&A及び資本業務提携等のリスク 当社グループがM&Aや資本業務提携等を行う際は、事前に対象企業の財務内容や契約内容等審査を十分に行い、各種リスクの低減に努める方針です。しかしながら、これらの調査後の事業環境の変化等により、当初想定していた成果が得られない場合や、資本業務提携等を解消・変更する場合は、のれんや持分法で会計処理されている投資の減損損失が発生する場合があり、当社グループの財務状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクが顕在化する可能性は、M&Aが実施される時期及びM&A実施後の事業展開に起因することから、合理的な予測は困難であると認識しております。当社グループでは当該リスクに対し、継続的な業績のモニタリングを行っており、減損損失が発生する前に対策を講じるように努めております。 ② 新株予約権の行使等による株式価値の希薄化について 当社グループでは、役職員に対するインセンティブを目的としたストック・オプション制度を採用しております。今後においてもストック・オプション制度を活用していくことを検討しており、現在付与している新株予約権に加え、今後付与される新株予約権について行使が行われた場合には、保有株式の価値が希薄化する可能性があります。なお、当連結会計年度末現在、新株予約権による潜在株式数は154,640株であり、発行済株式総数5,953,358株の2.6%に相当しております。 また、2021年6月25日開催の株主総会において、当社取締役(監査等委員である取締役を除く。)向けに譲渡制限付株式報酬制度を導入することを決議いたしました。これらの制度に基づく株式の発行及び処分が行われた場合には、ストック・オプション制度と同様に、既存株主が保有する株式の価値が希薄化する可能性があります。 ③ 配当政策について 当社グループの利益配分につきましては、将来の事業の展開と経営基盤の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、経営成績や配当性向等を総合的に勘案し、安定的かつ継続的な配当を維持することを基本方針としております。しかしながら、当社グループは成長過程にあることから内部留保の充実を優先し、創業以来無配としてまいりました。将来的には、業績及び財務状態等を勘案しながら株主への利益の配当を目指していく方針でありますが、配当実施の可能性及びその実施時期等については、現時点において未定であります。 ④ 資金使途についてのリスク 当社グループが調達した資金の使途については、今後の業容拡大に向けた運転資金、採用費及び人件費、システム投資に係る設備投資資金に充当する計画であります。しかしながら、急速に変化する経営環境に柔軟に対応するため、現時点における資金使途計画以外の使途へ充当する可能性があります。 また、当初の計画に沿って資金を使用したとしても、想定どおりの投資効果を上げられない可能性もあり、このような場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 自然災害について 地震、台風、津波、長時間の停電、火災、疫病の蔓延、その他の予期せぬ災害またはテロ、戦争等の紛争が発生した場合、当社グループの事業の運営または継続に重大な影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、複数サーバーやバックアップ体制等、事業継続のために必要な体制をとっておりますが、リスクの発現による人的、物的損害が甚大な場合は当社グループの事業継続そのものが困難となる可能性があります。 当該リスクが顕在化する可能性は、常にあるものと認識しております。当社グループでは当該リスクが顕在化した緊急事態の際には、代表取締役社長を責任者とし、発生原因、緊急措置、被害、経過等の状況を可能な限り迅速かつ詳細に把握した上で、対応方針を協議し決定するなど、大規模災害や感染症蔓延への対応を図ることとしております。
経営成績の分析 (MD&A)5,861字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 また、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況 当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)におけるわが国経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善により穏やかな回復基調が続いている一方で、米国の通商政策の影響や物価動向、期末に顕在化した中東情勢の緊迫化に伴う金融市場の変動など、依然として先行きの不透明な状況が続いております。 当社グループの事業を取り巻く環境は、株式会社富士経済が公表した「通販・e-コマースビジネスの実態と今後2026」によれば、2025年のEC(物販)市場規模が15.3兆円であったことに対し、2026年の見込みは15.8兆円、2027年は16.2兆円と、着実に成長を続けていくことが予想されております。このため、今後も各ブランド・メーカーが継続的にECビジネス展開に注力していくことが予測され、当社グループにとって事業拡大を見込める良好な環境であると捉えております。一方、多くのブランド・メーカーは、近年のマーケティングの高度化・複雑化や他社との競争激化により「データドリブンな投資判断」、「施策の精度と実行スピード」など一層高いレベルでの戦略戦術が必要とされるほか、生成AI導入などによる事業成果と業務効率化を同時に実現するビジネスモデルの変革にどのように取り組んでいくか等、EC事業拡大においての課題に直面しております。 このような経営環境の中、当社グループは「Eコマースで、日本の未来をリードする」を新しいミッションとして掲げ、ブランド・メーカーへのEC事業総合支援・D2C及びECプラットフォーム運営を展開して参りました。特に、コア事業である協業ブランドパートナーサービスでは、複数の新規ブランドのローンチとともに、iDM(いつもデータマーケティング)による早い意思決定、再現性のある事業成果、そして業務効率化を同時に実現する運営体制づくりに投資し注力することで順調に成長しております。また、今後の新たな成長事業として期待されるソーシャルコマース領域への対応を最重要課題の一つと捉え、体制構築とサービス展開を本格化させております。具体的には、「TikTok Shop」の3つ全ての公式パートナー認定を取得し、広告運用から店舗構築、フルフィルメント、ライブコマース支援までを一気通貫で提供できる体制を迅速に整備いたしました。また、クリエイター支援にも注力し、日本でもトップクラスのクリエイターとの連携体制を強化しております。当連結会計年度においては、これらの体制構築とサービス開発にかかる費用を戦略的な先行投資として継続しており、同領域における競争優位性を高めてまいりました。 Oneコマースサービスにおいては、これまで積み上げてきたECノウハウの活用やライブコマース単独の流通総額が100億円を突破したこともあり前年同期比で増収、売上高は3,165,614千円となりました。 協業ブランドパートナーサービスにおいては、当期ローンチした複数ブランドが大幅に伸長、ブランドポートフォリオが拡充されたことで前年同期比で増収となり、売上高は13,091,033千円となりました。 共創・自創バリューアップサービスにおいては、独占販売権を有する自然派コスメブランドの「KohGenDo」が計画通り進捗した一方、スノーアパレルを主力として販売する連結子会社は競合や天候の影響等で減収減益となり、売上高は1,422,277千円となりました。 ECプラットフォームサービスにおいては、ライブコマースのプラットフォームである「Peace you LIVE」における手数料収入が前期比で増加し、売上高は199,390千円となりました。 これらの結果、当連結会計年度の売上高は17,878,317千円(前年同期比28.2%増)、営業利益は269,652千円(前年同期比262.3%増)、経常利益は249,719千円(前年同期比474.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は157,982千円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純損失98,093千円)となりました。 ② 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における資産合計は、9,557,662千円(前連結会計年度末比948,124千円増加)となりました。その主な要因は、現金及び預金が2,003,710千円減少した一方、売掛金が1,530,096千円、商品が1,053,812千円増加したことによるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は、7,018,732千円(前連結会計年度末比772,267千円増加)となりました。その主な要因は、長期借入金が417,766千円減少した一方、未払金が1,018,637千円、短期借入金が300,000千円増加したことによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は、2,538,930千円(前連結会計年度末比175,857千円増加)となりました。その主な要因は、利益剰余金が157,982千円増加したことによるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比較して2,003,710千円減少し、928,548千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果使用した資金は、1,554,813千円(前連結会計年度比1,620,126千円減少)となりました。その主な内訳は、未払金の増加1,023,552千円、棚卸資産の増加1,064,649千円、売上債権の増加1,551,895千円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、167,807千円(前連結会計年度比318,482千円増加)となりました。その主な内訳は、有形固定資産の取得による支出11,613千円、無形固定資産の取得による支出156,940千円、貸付けによる支出14,581千円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、281,089千円(前連結会計年度比1,501,412千円減少)となりました。その主な内訳は、短期借入金の純増額300,000千円、長期借入れによる収入700,000千円、長期借入金の返済による支出1,281,346千円等によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 当社グループはECワンプラットフォーム事業の単一セグメントであるため、生産、受注及び販売の状況につきましては、サービス別に記載しております。 a.生産実績 当社グループの事業は、提供するサービスの性質上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b.仕入実績 第19期連結会計年度における仕入実績をサービス別に示すと、次のとおりであります。 サービス区分の名称   金額(千円)   前年同期比(%) Oneコマース   -   - 協業ブランドパートナー   9,032,085   155.3 共創・自創バリューアップ    825,914    97.1 ECプラットフォーム    11,693    78.3 合計    9,869,693   147.7 (注) 1.金額は、仕入価格によっております。 c.受注実績 当社グループでは一部個別の受託案件がありますが、受注実績に重要性がないため、記載を省略しております。 d.販売実績 第19期連結会計年度における販売実績をサービス別に示すと、次のとおりであります。 サービス区分の名称   金額(千円)   前年同期比(%) Oneコマース   3,165,614   114.2 協業ブランドパートナー   13,091,033    141.1 共創・自創バリューアップ   1,422,277    82.2 ECプラットフォーム   199,390    125.1 合計   17,878,317    128.2 (注) 1.主な相手先別販売実績及び当該販売実績に対する割合については、その割合が100分の10以上に該当する相手先がないため、記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たっては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案して合理的に見積り及び判断を行っておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合があります。 当連結会計年度における当社の連結財務諸表の作成に係る重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。また、当社グループの連結財務諸表作成に当たり、特に重要と判断している会計上の見積りは以下のとおりです。 (繰延税金資産の回収可能性) 繰延税金資産の計上に当たっては、回収可能性を考慮して、繰延税金資産総額から評価性引当額を減額して算定しております。繰延税金資産の回収可能性については、近年の業績推移や当社を取り巻く状況を勘案し、将来の課税所得を合理的に見積り、判断しておりますが、課税所得の将来予測に影響を与える変化が生じた場合には、繰延税金資産の回収可能性が変動することにより、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼすことが考えられます。 (投資有価証券の評価) 投資有価証券の計上に当たっては、市場価格のない株式等について、投資先の財政状態の悪化等により実質価額が著しく低下した場合は、減損処理の対象としております。市場環境や投資先の業績が悪化した場合には、追加的な減損処理が必要となる可能性があります。 (のれんの評価) のれんの計上に当たっては、その効果の発現する期間を見積り、その期間で均等償却しております。 のれんの減損の兆候の有無については、営業活動から生じる損益が継続してマイナスとなっている場合や実績が当初の事業計画を下回っている場合等において、減損の兆候を識別しております。また、のれんの減損損失の認識に用いる指標は、各事業または連結子会社の事業計画を基礎としており、不確実性を有しております。 ② 財政状態の分析 財政状態の分析に関する情報については、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② 財政状態の状況」に記載のとおりです。 ③ 経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度における売上高は、17,878,317千円(前連結会計年度比28.2%増)となりました。その主な要因は、協業ブランドパートナーサービスの当期から取引開始したブランドによる収益貢献と、Oneコマースサービスでの増収によるものであります。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度における売上原価は、11,141,367千円(前連結会計年度比26.8%増)となりました。その主な要因は、協業ブランドパートナーサービス及びECプラットフォームサービスにおける仕入れの増加によるものであります。これらの結果、売上総利益は6,736,949千円(前連結会計年度比30.7%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、6,467,297千円となりました。その結果、営業利益は269,652千円(前連結会計年度比262.3%増)となりました。 (営業外損益、経常利益) 当連結会計年度における営業外収益は、雑収入11,439千円等の計上により22,557千円となり、営業外費用においては、支払利息37,064千円等の計上により42,490千円となりました。これらの結果、経常利益は249,719千円(前連結会計年度比474.8%増)となりました。 (特別損益、親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度における特別利益は、事業譲渡益18,696千円、関係会社株式売却益14,943千円等の計上により49,533千円となり、特別損失においては、商品評価損9,959千円、投資有価証券評価損8,060千円の計上により18,020千円となりました。これらの結果、親会社株主に帰属する当期純利益は157,982千円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純損失98,093千円)となりました。 ④ キャッシュ・フローの状況の分析 キャッシュ・フローの状況の分析に関する情報については、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 ⑤ 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの事業活動における主な運転資金需要は、ブランド・メーカーからの仕入資金、人材獲得のための採用費及び人件費等に伴う運転資金等であります。 当社グループは、これらの資金需要に機動的に対応するため、内部留保の蓄積、金融機関からの借入及び増資により十分な流動性を確保しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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