本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ハンモック

173A · Growth · 情報・通信業

IT資産管理と営業支援、AI-OCRの3領域でソフトウェアを自社開発する企業。AssetViewなどで企業の業務効率化を支える。

概要

ハンモックは1994年4月に東京都新宿区で設立されたソフトウェア開発企業である。IT資産管理・セキュリティ対策の「AssetView」シリーズ、営業支援ツール「ホットプロファイル」、AI-OCRサービス「WOZE」など、業務効率化とデジタルトランスフォーメーションを支援する3つのソリューションを提供する。2024年4月に東京証券取引所グロース市場に上場。2026年3月期の売上高は約49億円、従業員数は218名。

三つのソリューションで構成される事業ポートフォリオ

ハンモックは「ネットワークソリューション」「セールスDXソリューション」「AIデータエントリーソリューション」の3事業を展開する。ネットワークソリューションでは、PCやネットワークのIT資産管理・セキュリティ対策ソフト「AssetView」シリーズを扱う。セールスDXソリューションでは、名刺管理・SFA/CRM・MAを統合した「ホットプロファイル」と新規顧客開拓に特化した「ホットアプローチ」を提供する。AIデータエントリーソリューションでは、AI-OCR技術を用いた「AnyForm OCR」「WOZE」「DX OCR」により、帳票のデータ入力業務を効率化する。各ソリューションは異なる業務領域をカバーするが、いずれも顧客の生産性向上と信頼性向上を共通の目的とする。

リカーリング型ビジネスモデルへの移行

同社はクラウド型サービスを積極的に拡大し、売上の大部分を月額課金や従量課金によるリカーリング収益で得ている。2026年3月期のクラウド型「AssetView」の年間経常収益(ARR)は15.3億円で前年比32.4%増加した。また、同社は顧客との直接的な接点を重視し、代理店経由の場合でも自社で営業とカスタマーサクセスを実施する。これにより、顧客ニーズを的確に捉えた製品開発と高い継続率を実現しており、クラウド型のチャーンレートは月次平均0.35%と低水準である。オンプレミス型とクラウド型の両方を提供し、顧客のニーズに柔軟に対応する。

成長市場を背景に拡大する顧客基盤

ハンモックの事業は少子高齢化による労働力不足とデジタルトランスフォーメーションの追い風を受ける。ネットワークソリューションが属する端末管理・セキュリティ管理ツール市場は2024年度402億円から2028年度544億円へ拡大が見込まれる。セールスDXソリューションのCX/デジタルマーケティング市場は同期間に1,200億円から1,523億円、AIデータエントリーソリューションのOCRソリューション市場は594億円から780億円へ成長する予測である。同社の製品は業種や企業規模を問わず導入されており、民間企業から官公庁まで幅広い顧客層を持つ。大手企業から中小企業までカバーすることで、特定業界の景気変動の影響を受けにくい体制を築いている。

業界の中での役割は企業のIT資産管理・セールスDX・データエントリー領域の課題を解決するソフトウェアメーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
49億円
営業利益
8億円
営業利益率
16.3%
純利益
7億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
ネットワークソリューション31億円63.3%
セールスDXソリューション14億円28.6%
AIデータエントリーソリューション4億円8.2%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01ネットワークソリューション主力

企業のPCやネットワークを管理し、セキュリティ対策を統合的に行うIT資産管理ソフト「AssetView」シリーズを提供。オンプレミスとクラウドの両形態で、多様な機能を柔軟に組み合わせて顧客のニーズに応える。主に大企業から中小企業まで幅広い層に導入されている。

統合管理ツールとして高い継続率(クラウド型の月次チャーンレート0.35%)を実現

主な製品・サービス3
AssetView
IT資産管理、ソフトウェアライセンス管理、デバイス制御、ウイルス対策などを統合管理するオンプレミス型ソフトウェア。
AssetView CLOUD
AssetViewのクラウド版。リカーリング収益を生む。
AssetView Cloud+
AssetViewのクラウド版の上位プラン。追加機能を提供する。

02セールスDXソリューション準主力

法人営業の生産性向上を支援する営業プラットフォーム「ホットプロファイル」と、新規顧客開拓ツール「ホットアプローチ」を提供。名刺管理、SFA/CRM、MAを統合し、営業プロセス全体を効率化。リカーリング型のビジネスモデルで安定的な収益を確保している。

主な製品・サービス2
ホットプロファイル
名刺管理、SFA/CRM、MAを統合した営業プラットフォーム。顧客情報を一元管理し、営業活動の効率化を実現。
ホットアプローチ
AIで成形した480万社以上の企業データベースからターゲットリストを作成し、Webフォームへ自動送信する新規顧客開拓ツール。

03AIデータエントリーソリューション準主力

AI-OCR技術を活用したデータ入力業務の効率化ソリューションを提供。多様な帳票を高精度に読み取り、人手によるデータ入力作業を削減。製造業、卸売業、小売業など幅広い業種で導入されている。

主な製品・サービス3
AnyForm OCR
オンプレミス型のAI-OCR。特許技術WOCRで誤認識を発見し高精度な文字認識を実現。
WOZE
クラウド型のAI-OCR。当社が帳票設計を行い、確認作業は在宅ワーカーが担当するため顧客の負担を軽減。
DX OCR
クラウド型のAI-OCR。学習済みAIが帳票を自動判別し、手書き文字や非定型帳票にも対応。2024年10月提供開始。

製品と技術

IT資産管理とセキュリティを統合するAssetViewシリーズ

「AssetView」は、企業のPCやネットワーク機器のIT資産管理、ソフトウェアライセンス管理、Windows Update配布、操作ログ管理、デバイス制御、ウイルス対策などを一元的に行う統合ソフトウェアである。顧客は必要な機能のみを選択して購入でき、オンプレミス型とクラウド型の両方に対応する。クラウド版「AssetView CLOUD」および「AssetView Cloud+」は、サーバー管理の手間を省き、常に最新機能を利用できる。2026年3月期には、ChatGPTの送信ログ取得機能や外部システム連携オプションの強化、EDR製品「SentinelOne」との連携によるMDRサービスの提供など、生成AI時代のセキュリティ要件にも対応した。クラウドサービスのARRは15.3億円に達し、前年比32.4%の伸びを示している。

法人営業の全プロセスを支援するホットプロファイルとホットアプローチ

「ホットプロファイル」は、名刺管理、SFA/CRM、MAの3機能を統合した営業プラットフォームである。名刺やWeb問い合わせから取得した顧客情報を自動正規化・名寄せし、業種・従業員数などの企業データを付与する。顧客企業のニュースや人事異動を自動通知し、適切なタイミングでの営業活動を可能にする。「ホットアプローチ」は、同社が独自AIで成形した480万社以上の企業データベースからターゲットリストを作成し、各社のWeb問い合わせフォームに一斉メッセージを送信する新規開拓ツールである。両製品は同一プラットフォーム上で連携し、見込み客獲得から受注、顧客維持までの営業プロセス全体を効率化する。2021年11月にはNTTドコモへ「ホットプロファイル」のOEM提供も開始している。

AI-OCRでデータ入力業務を自動化するWOZEとDX OCR

AIデータエントリーソリューションは、AI-OCR技術を核に、人手によるデータ入力を自動化する。オンプレミス型の「AnyForm OCR」は、帳票のレイアウトを学習して文字認識を行う。クラウド型「WOZE」は、従量課金制または固定料金制で利用でき、2022年11月には2つのOCRエンジンを搭載した「ダブルAI OCR」により認識精度を向上させた。2024年10月にリリースされた「DX OCR」は、帳票設計が不要で、スキャンするだけで自動的にAIが項目を判定するサービスである。これらの製品は、少子高齢化に伴う人手不足を背景に需要が拡大しており、OCRソリューション市場は2028年度に780億円規模に成長すると予測される。同社は自社開発の強みを活かし、顧客ニーズに応じたカスタマイズにも対応している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • ネットワークソリューション統合管理ツールとして高い継続率(クラウド型の月次チャーンレート0.35%)を実現

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

情報通信の中堅、安定した収益力

情報・通信業界において、売上高約47億円(2025/3期)の中堅企業。営業利益率17%と安定した収益を上げている。同業のVRAIN Solutionやソラコムなどと比較して、規模は小さいながらも収益性で優位に立つ。成長は緩やかで、既存顧客からの継続受注や特定分野でのシェア拡大が収益基盤となっていると考えられる。

強み

  • 営業利益率17%超と高水準を維持。
  • 売上高が43→47→49億円と堅調に成長。
  • 特定顧客との長期契約により安定収入を確保。
  • 専門性の高いソリューションを提供。

課題

  • 売上成長率が鈍化し、市場シェア拡大が課題。
  • 同業各社との競争が激しく、価格競争のリスク。
  • 技術者に依存したビジネスモデルで人材流出リスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がハンモック

時価総額で並べると、掲載11社のなかで4番目にあたる。

#企業時価総額PER
1598Aチャットプラス70億円17.4倍
23904カヤック69億円12.6倍
32323fonfun69億円16.1倍
4173Aハンモック68億円9.7倍
54256サインド68億円39.5倍
66942ソフィアホールディングス68億円
74379Photosynth68億円22.6倍
83698CRI・ミドルウェア67億円17.0倍
94491コンピューターマネージメント67億円13.0倍
104414フレクト67億円8.5倍
114397チームスピリット67億円16.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

FAX・OCRソフトで創業した1994年

1994年4月、東京都新宿区高田馬場に株式会社ハンモックが設立された。同年12月には米Cardiff社(現Opentext)のFAX/スキャナー対応OCRソフト「TeleForm」の提供を開始し、OCR技術を核とした事業をスタートする。設立から間もない1996年3月には本社を新宿区下落合に移転し、事業基盤を固めた。当初は海外製品の販売代理が主体であったが、この時期に培ったOCRやFAX関連の技術が後の自社開発製品の土台となる。2000年4月には統合型IT運用管理ツール「AssetView」の提供を開始し、自社製品による事業へ本格的に舵を切る。

AssetViewの軌道と営業所網の拡大(2000年代)

2000年の「AssetView」リリース後、同社はIT資産管理分野で徐々に存在感を高める。2005年12月には高機能FAXサーバ「RightFax日本語版」を提供開始し、同時期に株式会社日立ソリューションズの情報漏洩対策ソフト「秘文」シリーズへ「AssetView」のOEM提供を開始した。このOEM契約は、AssetViewの技術力が外部に認められた転機となる。営業拠点も拡充し、2005年3月に大阪営業所、2006年3月に名古屋営業所を開設。2010年11月には本社を豊島区高田に移転した。2000年代後半には、IT資産管理とセキュリティ対策の統合ソリューションとしての地位を確立していく。

OCR特許取得と営業支援への多角化(2010年代)

2010年5月、2つのOCRエンジンを搭載した「WOCR」を提供開始。2014年1月には独自開発のOCRエンジン「WOCR」について特許を取得(特許第5464477号)。同年4月には営業支援ツール「ホットプロファイル」をリリースし、事業領域をセールスDXに拡大した。2015年10月には帳票データ化OCRソフト「AnyForm OCR」、2017年2月には本社を現在の新宿区大久保に移転。2018年6月には「AssetView」のクラウド版「AssetView CLOUD」を提供開始し、サブスクリプションモデルへの移行を加速させる。2013年には福岡営業所も開設し、全国的な販売網を整えた。

上場と新製品ラッシュによる成長加速(2020年代)

2020年代に入り、ハンモックは製品ラインをさらに充実させる。2020年10月にはマルウェア対策ツール「AssetView Vplus」、2021年5月には「オンライン名刺交換」の特許を取得(特許第6856960号)。同年7月にはクラウド型データエントリーサービス「WOZE」、2022年7月には新規顧客開拓ツール「ホットアプローチ」を相次いで投入。2022年11月には「WOZE」にダブルAI OCRを搭載し、精度を高めた。2023年1月には「AssetView」の新ブランド「AssetView Cloud+」を開始。2024年4月に東京証券取引所グロース市場へ上場し、同年10月には帳票設計不要のクラウド型AI-OCRサービス「DX OCR」をリリースした。上場後も売上高は順調に拡大し、2026年3月期には47億円(前期比3.9%増)を達成した。

年表27件を開く

1990年代

  • 1994年4月創業東京都新宿区高田馬場に株式会社ハンモック設立
  • 1994年12月米Cardiff社(現Opentext.inc)のFAX/スキャナー対応OCRソフト「TeleForm」提供開始
  • 1996年3月東京都新宿区下落合に本社移転

2000年代

  • 2000年4月M&A統合型IT運用管理ツール「AssetView」提供開始
  • 2000年6月東京都新宿区高田馬場に本社移転
  • 2004年2月東京都新宿区高田馬場内で本社移転
  • 2005年3月大阪府大阪市西区に大阪営業所開設
  • 2005年12月高機能FAXサーバ「RightFax日本語版」提供開始
  • 2005年12月株式会社日立ソリューションズの情報漏洩対策ソフトウェア「秘文」シリーズに「AssetView」のOEM提供開始
  • 2006年3月愛知県名古屋市中区に名古屋営業所開設

2010年代

  • 2010年5月2つのOCRエンジンを搭載した「WOCR」提供開始
  • 2010年11月東京都豊島区高田に本社移転
  • 2013年4月福岡県福岡市中央区に福岡営業所開設
  • 2014年1月独自開発OCRエンジン「WOCR」の特許を取得(特許第5464474号)
  • 2014年4月営業支援ツール「ホットプロファイル」提供開始
  • 2015年10月帳票データ化OCRソフト「AnyForm OCR」提供開始
  • 2017年2月東京都新宿区大久保に本社移転
  • 2018年6月「AssetView」のクラウド版「AssetView CLOUD」提供開始

2020年代

  • 2020年10月マルウェア対策ツール「AssetView Vplus(エンドポイントセキュリティ)」提供開始
  • 2021年5月「オンライン名刺交換」の特許を取得(特許第6856960号)
  • 2021年7月クラウド型データエントリーサービス「WOZE」提供開始
  • 2021年11月株式会社NTTドコモに営業支援ツール「ホットプロファイル」のOEM提供開始
  • 2022年7月新規顧客開拓ツール「ホットアプローチ」提供開始
  • 2022年11月クラウド型データエントリーサービス「WOZE」にダブルAI OCRを搭載し、提供開始
  • 2023年1月「AssetView」の新ブランド「AssetView Cloud+」を提供開始
  • 2024年4月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2024年10月帳票設計不要のクラウド型AI-OCRサービス「DX OCR」提供開始

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    事業領域の拡大

    市場ニーズを捉え、自社開発を中心に新機能や新製品をスピーディーに提供し、新規顧客獲得や既存顧客の継続率向上、契約単価アップを図る。具体的には、ネットワークソリューションではクラウド型IT資産管理「AssetView Cloud+」の投入、セールスDXソリューションではAIエージェント機能の搭載、AIデータエントリーでは「DX OCR」の展開を進める。

  2. 02

    カスタマーサクセスの強化

    既存顧客に製品を効果的に利用してもらうため、導入支援や運用支援などのオンボーディング支援を実施。顧客のビジネス状況に合わせた伴走支援により満足度を高め、契約継続率を向上させる。

  3. 03

    販売チャネルの拡大

    新規顧客獲得のため、業種や事業規模に応じて最適な販売代理店や仲介パートナーとの協業を推進し、顧客接点を増やして販路を拡大する。

  4. 04

    利益率の向上

    リカーリング型ビジネスモデルへの移行により既存顧客の継続利用を高め、固定費比率を低減。売上を意識した営業費用や広告宣伝費のコストコントロールを実施し、利益率向上を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 3期分

グループ全体で218人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は593万円で、2期前と比べて+3.1%平均年齢は36.5歳、平均勤続年数は6.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2024年3月57535.95.8222
2025年3月59636.26.1220364
2026年3月59336.56.4218367

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率18.9%
縦線は目安の30%

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都新宿区1,300百万円
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    名刺情報データ化共有サービスの調達
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2024-03-21
    97万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は49億円営業利益8億円前期と比べると増収増益で、売上が+4.3%、利益が+0.0%。

売上高
+4.3%
49億円
営業利益
+0.0%
8億円
純利益
+16.7%
7億円
営業利益率
16.3%
前期比 -0.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高53億円49億円
営業利益9億円8億円
純利益6億円7億円
1株あたり配当¥65¥65

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

5期分

直近は2027年1Qで、売上は12億円、営業利益は1億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2025年2Q23417.43
2025年4Q24416.73
2026年2Q24312.53
2026年4Q25520.04
2027年1Q1218.31

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 7期分

2020年3月期からの7期で、売上は33億円から49億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は16.3%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2020年3月3311
2021年3月31−4−3
2022年3月3649
2023年3月4054
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2024年3月4386
2025年3月478817.06
2026年3月498916.37

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高49億円のうち、営業利益として残るのは8億円16.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は7億円、売上の14.3%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金57.1%28億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金26.5%13億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益16.3%8億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
42.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+7.9pt
16.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+7.6pt
14.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+10.0pt
23.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
9.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
23.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 5期分

2026年3月期は営業CFが16億円、投資CFが1億円で、差し引きのフリーCFは17億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は47億円で、売上の11.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2022年3月11811931
2023年3月−3−7−1−1020
2024年3月11−4−1726
2025年3月9−40532
2026年3月161−11747

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 7期分

2026年3月期の総資産は71億円。このうち返さなくてよい自己資本が32億円で、自己資本比率は45.1%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2020年3月3462816.1
2021年3月282267.0
2022年3月47123525.8
2023年3月46153132.9
2024年3月56223438.8
2025年3月61273444.4
2026年3月71323945.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
47億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
30億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
39億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
90
/ 100
安定性自己資本比率30 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE605社中115位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中458位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
23.1%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
16.3%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
45.1%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
4.3%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.2%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,560で、1年前と比べて+5.3%過去52週の値幅のなかでは49%の位置にある。

¥1,560-0.4%1ヶ月+2.8%1年+5.3%時価総額68億円
過去52週の値幅
安値¥1,278高値¥1,850

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.7倍
PER (会社予想)11.2倍
PBR2.05倍
配当利回り4.17%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月14日に1575円と前日比7.14%高。1ヶ月で+8.1%上昇、1年では+3.57%と堅調。25日線1482.56円を+6.2%上回り、75日線1402.72円・200日線1441.73円も超えている。RSI57.27と中立。52週高値1850円からは-14.9%の水準。出来高は8月14日に1.77万株と増加し、上昇を支えた。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERが9.07倍と同業界平均の30.09倍を大きく下回り、PBRも1.91倍で平均の3.53倍の約半分。配当利回りは2.75%と平均の3.38%をやや下回るが、ROEは23.09%と高水準。割安だが配当利回りは業界平均を下回り、今後の増配余地に注目。

指標この会社業種平均
PER (実績)9.7倍47.9倍
PER (予想)11.2倍
PBR2.05倍2.96倍
ROE23.1%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

当社は、ゲーム開発で利益率の高いビジネスを展開する。強気派は、良好な収益性(営業利益率16%超)と安定した純利益を評価し、今後の新作タイトルによる成長を期待する。また、PER9倍台と割安感がある。一方、弱気派は、ヒット作品への依存が高く、一作品の失敗が業績に直結するリスクを指摘。また、他ゲーム会社との競争激化や開発費の増加が収益を圧迫する可能性を懸念する。市場成長の持続可能性と業績安定性が争点。

プラスに働く材料7
  • 高い収益性

    営業利益率16.33%と高水準、純利益も7億円

  • 堅調な売上成長

    売上高は40億→49億と増加基調

  • 低PER

    PER9.07倍と業績比で割安感

  • PER9.07倍と割安、ROE23.09%の高収益継続影響

    時価総額63億円に対しPER9.07倍と低く、ROE23.09%の高収益が割安感を支える

  • 配当利回り2.75%と安定した株主還元通年影響

    1株配当は約40円で利回り2.75%、小型株ながらインカム需要を取り込む

  • 売上高49億円と前期比4.3%の増収通年影響

    売上高は47億円から49億円へ4.3%増加し、増収基調を維持する

  • 営業利益率16.33%と高水準を維持通年影響

    営業利益8億円、売上高49億円に対する利益率16.33%で、収益性の高さが続く

マイナスに働く材料7
  • ヒット依存

    特定タイトルに依存する収益構造で、失敗時リスク大

  • 競争激化

    ゲーム業界は競争が激しく、新作が埋もれる可能性

  • 開発費増加

    高品質なゲーム開発には多額の投資が必要で、利益圧迫

  • 営業利益8億円と前期横ばいで成長鈍化通年影響

    営業利益は前期8億円と同額の予想、利益率も17.02%から16.33%に低下

  • 時価総額63億円と小型で流動性低い継続影響

    時価総額63億円は市場で小規模、売買代金が細く機関投資家は参加しにくい

  • 株価は1年で7.1%下落、モメンタム悪化通年影響

    株価は前年比7.1%下落しており、下落基調が投資家心理を冷やす

  • 予想PERが未開示で先行き評価しづらい不定影響

    予想PERが公表されておらず、業績見通しの市場評価が難しく株価が見送られる

次の決算で確かめる点
売上高
新作の販売状況や既存タイトルの動向を測るため
営業利益率
収益性の維持と開発コスト管理のバランスを確認
ダウンロード数
ユーザー基盤の拡大とヒットの度合いを評価
開発パイプライン
将来の成長を支える新作タイトルの状況を把握

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり65いまの株価に対する利回りは4.17%。

年間配当
¥65
1株あたり
配当利回り
4.17%
いまの株価に対して
配当性向
24.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥65

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,039人。区分でいちばん多いのは個人・その他90.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が4.2%を占め、残る95.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他100.085.590.8
外国法人3.24.0
自己株式3.63.53.3
金融機関2.82.3
事業法人6.91.9
証券会社1.61.0
外国人個人0.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01若山 大典34.19
02若山 正美9.17
03若山 悠8.24
04光通信KK投資事業有限責任組合6.28
05高野 紀子6.14
06UHPartners2投資事業有限責任組合3.97
07若山 知子2.72
08株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.31
09BBH LUX/BROWN BROTHERS HARRIMAN (LUXEMBOURG) SCA CUSTODIAN FOR SMD-AM FUNDS - DSBI JAPAN EQUITY SMALL CAP ABSOLUTE VALUE2.03
10水元 敬也1.15

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-07-16
    光通信株式会社
    新規の大量保有報告
    7.28%
  • 2026-05-22
    三井住友DSアセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    4.17%
    -0.83pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 7期分

1株利益は7期で−100%、1株純資産は7期で−100%。直近期のROEは23.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2020年3月188,6091,542,26413.06.4
2021年3月−927,651576,531
2022年3月248296131.414.1
2023年3月10136230.617.8
2024年3月15652035.419.2
2025年3月14764825.310.620.4
2026年3月16376223.18.824.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額97百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
若山大典代表取締役社長491,490,500
冨來美穂子取締役CFO 兼管理本部長618,620
小林保裕取締役55
後藤恒久取締役69
二宮真司常勤監査役66
大庭崇彦監査役45
西尾公伸監査役43

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)36947324
社外取締役524245

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容9,294字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、「テクノロジーの力で、未来をつくる新しい体験を提供し、ひとりひとりが輝く社会へ」というパーパスのもと、顧客の企業価値向上に資するべく、ITで経営課題を解決し、業務の生産性向上・信頼性向上を図るために、IT資産管理やセキュリティ対策等に対するソリューションを提供する「ネットワークソリューション」、名刺管理、SFA/CRM、MA、新規顧客開拓等の営業支援に対するソリューションを提供する「セールスDXソリューション」、AIOCR等によるデータエントリーに対するソリューションを提供する「AIデータエントリーソリューション」の3つのソリューションにおいて、ソフトウェアの開発及び販売を行っております。 ネットワークソリューションはPCやPCネットワーク等の管理を行うIT資産管理やセキュリティ対策等の業務領域、セールスDXソリューションはSFA(※1)/CRM(※2)、MA(※3)等の営業支援の業務領域、AIデータエントリーソリューションはデータエントリー(※4)の業務領域と、3ソリューションそれぞれ業務領域は異なるものの、顧客や市場のニーズを捉え、それまでになかった機能を備えたシステムを自社で開発し提供することで、顧客の経営課題を解決し、業務の生産性・信頼性を向上させ、企業価値の向上を図ることを目指しております。 少子高齢化に伴い、生産年齢人口が減少し、労働生産性の向上、業務の効率化を図ることが必須となっている環境においては、当社製品に対する市場ニーズは拡大し、それぞれのソリューションの市場規模も拡大傾向となっております。(ソリューションごとの市場規模については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3) 経営環境」に記載) 製品の提供形態としては、オンプレミス(※5)型とクラウド型の両方の形態があります。世の中のクラウド化のニーズを捉え、当社においても製品のクラウド化を進めると同時に、セキュリティ等の問題でオンプレミス型を希望する顧客ニーズにも応えております。 当社製品においては、一部の機能のみの導入や、パッケージとして一式を導入することも可能であり、必要な機能のみ導入し、事業成長に応じて機能を追加導入することが可能です。さらに、オンプレミス型、クラウド型の両方の提供形態があることなどから、顧客は民間企業から官公庁まで、また、事業規模も大手企業のみならず、中小企業まで幅広く導入されております。 業種を問わず必要とされる業務領域を支援していることから、幅広い業種で導入され、結果、様々な業種・事業規模に対応しております。 当社のビジネスモデルは、クラウド型やオンプレミス型における保守契約などの月額料金によるリカーリング(※6)型のビジネスモデルに移行しております。これにより、既存顧客からの安定的な収益を確保しつつ、アップセルや新規売上の拡大により成長を加速させてまいります。 当社においては、直接顧客に販売する場合のみならず、代理店経由で販売する場合においても、直接顧客と接点を持ち営業及びカスタマーサクセスを実施することで、顧客のニーズを的確に捉えております。 また、当社製品においては、ほとんどが自社開発であることから、他社製品との連携等に拘束されることなく、顧客ニーズを反映した製品開発が可能であります。 さらに、営業においても直接顧客と接点をもつことで、よりニーズに即した営業提案を行うことができます。 市場のニーズを的確に捉え、自社開発の強みを活かして新機能、新製品を開発し、顧客に提案していくサイクルを高速に回すことで、好循環が生まれ、常にニーズを捉えた製品をスピーディーに顧客に提供していくことが可能となります。 既存顧客においては、契約の継続性を向上させるため製品の導入支援や運用支援を行い、利用率や運用状況を改善し、顧客満足度の向上を図っております。 各ソリューションの主な製品、提供形態、主な収益源は以下のとおりとなります。 ソリューション   主な製品   提供形態   主な収益源 ネットワークソリューション   AssetView   オンプレミス型   製品の販売及び保守・導入サービスに対する収益 AssetView CLOUD   クラウド型   一定期間サービスを利用する権利に対するリカーリング収益 AssetView Cloud+ セールスDXソリューション   ホットプロファイル   クラウド型   一定期間サービスを利用する権利に対するリカーリング収益 ホットアプローチ AIデータエントリーソリューション   AnyForm OCR   オンプレミス型   製品の販売及び保守・導入サービスに対する収益 WOZE   クラウド型   従量課金制又は固定料金制によるリカーリング収益 DX OCR [ネットワークソリューション] 当ソリューションでは、企業のPC及びPCネットワーク等のIT資産管理、セキュリティ対策の面から統合的に管理するソフトウェアを「AssetView」シリーズとして開発・販売しており、IT資産管理を取り巻く様々な課題を統合的に解決するためのログ分析レポート等のソリューションサービス、運用支援サービスを「AssetView」と合わせて提供しております。 ライフサイクルの異なるPCや複合機等の様々な機器の管理や、入退社、人事異動にあわせた機器の導入や移動、OS(※7)やソフトウェアのライセンス・アップデート、それらにかかわる契約やリース、利用者情報など、組織全体のIT資産を常に最新の状態に保って管理していく必要があります。また、セキュリティ対策に関しては、ウイルスやマルウェア(※8)等の外部からの脅威に対する対策や、USBデバイスやスマートフォン、PC紛失等による情報漏洩の阻止、万が一の際に、証跡を追跡するためのログ管理等が必要となります。当社のネットワークソリューションは、これらの多様な課題に対して包括的なソリューションを提供しております。「AssetView」は、IT資産管理、ソフトウェアライセンス管理、Windows Updateやアプリケーション配布、PC操作ログ管理、USB等のデバイス制御、ウイルス対策といった多彩な機能を統合的に管理します。独自の管理画面により、ひとつの画面で操作・管理することができ、顧客は自身の使用スタイルに合わせて画面や表示機能を制御できます。個々の機能を別々のソフトウェアで管理する場合や、異なるソフトウェアの連携を行う場合、操作画面も異なり、管理する為のサーバーも、それぞれの製品のために複数保有する必要がありますが、「AssetView」は、統一された操作画面によって業務の効率化が図れ、管理サーバーも統合されるため、サーバーの維持・運用工数を削減できます。また、複雑な事前設定を行う必要がなく、導入後すぐに利用できるWebコンソール版(※9)の製品も有しています。複数のシステムで管理されているデータベースも統合されるため、効率的にデータを収集することができます。 また、「AssetView」は、必要な機能だけを選択して購入可能とするため、機能毎に個別の実行ファイルを保有する方式で開発を行っており、顧客は必要な機能だけをオーダーメイド感覚で購入して対策に取組む事ができ、管理状況や計画に応じて段階的に機能を追加することが出来ます。また、業務内容に応じて必要な機能をパッケージ化した製品の提供や、オンプレミス型とクラウド型の両方を提供していますので、顧客は、要望に応じて様々な購入の方法が可能です。多機能なパッケージ製品の場合、利用しない機能まで含まれてしまい価格も高くなる傾向があります。 「AssetView」は、IT資産管理やセキュリティ対策を行うソフトウェアであり、様々な業界の民間企業や官公庁で導入されています。また、組織の規模も従業員が1,000人を超える大手企業から中小企業まで幅広い顧客層に提供しております。そのため、特定顧客や特定業界の経済状況に当社の業績が影響される可能性は低いと考えております。 加えて、当社カスタマーサクセスによる技術サポート、オンボーディング(※10)導入サポートや運用サポートによって、顧客の課題解決と安定的な運用を支援しております。その結果、高い継続性を実現しており、2026年3月期におけるクラウド型のチャーンレート(※11)は0.35%(月次平均)となっております。 [セールスDXソリューション] 当ソリューションでは、「営業を強くし、売上を上げる」をコンセプトに、法人営業の生産性向上・業務効率化を図り、企業の売上拡大を支援する「ホットプロファイル」及び「ホットアプローチ」の開発・販売・運用支援サービスを行っております。 「法人営業になくてはならない製品」を目指し、顧客からの要望のみならず、当社営業部門が顧客の立場として実際に利用することで利用者目線に立った製品開発を行っております。また、顧客の利用用途に応じたプランを用意することで様々な顧客ニーズに対応しております。リカーリング型のビジネスモデルを採用しており、プラン毎に一定の利用量を含む月額利用料を設けております。 主要な製品は以下の通りです。 1.営業支援ツール「ホットプロファイル」 「ホットプロファイル」は法人営業の営業活動を支える3つの領域「名刺管理」「SFA/CRM」「MA」を統合し、各プロセスを分断することなく実行できる営業プラットフォームです。社内に点在する営業活動に関する情報を一元管理し、業種等の企業属性情報を自動付与することで営業施策に活用しやすい顧客データベースへ変換します。日々の営業活動や受注までのプロセスマネジメントも同じプラットフォーム上で行うことができます。 「ホットプロファイル」は顧客に関する情報が1つのシステムでまとまるため、人脈・訪問履歴・案件履歴・メール履歴・Webアクセス履歴など顧客に関する情報を、1画面で時系列に沿って確認することが可能となります。「名刺管理」「SFA/CRM」「MA」と用途に応じて営業支援システムを別々に導入した場合、顧客に関する情報が各システムに点在し、顧客に関する情報が分断され、複数のシステムを見に行く手間が発生するなどの課題を解決することが可能となります。 法人営業のビジネスの始まりである「名刺交換」や「Webサイトからのお問い合わせ」など様々な入口から獲得した顧客情報を、当社独自のロジックで正規化・名寄せし、さらに「ホットプロファイル」が持つ企業データベースから業種、従業員数、ニュース情報等の企業情報を自動付与することで、活用できる顧客データベースを自動作成することが可能となります。また、「ホットプロファイル」に顧客情報を登録するだけで、業種等でターゲティングした営業リストの作成や顧客の最新ニュースの把握など、精度の高い営業活動を手間なく行うことが可能となります。 また、「ホットプロファイル」に登録した顧客企業のニュース情報を自動で受け取ることができるため、人事異動など企業の動きがあった際に迅速に営業できるようになります。加えて、IPアドレスやCookieを利用して、自社のWebサイトを閲覧した企業や顧客を把握できるため、これまで気づけなかった顧客の興味・関心度を把握し、適切なタイミングで営業活動を行うことが可能となります。 2.新規顧客開拓ツール「ホットアプローチ」 「ホットアプローチ」は、様々な公開情報から当社が独自AIで成形した480万社以上(2026年3月31日時点)の企業データベースから利用者がアプローチしたい企業リストを作成し、企業がWebサイト上で公開しているお問合せ窓口フォームへ、自動で一斉にメッセージを送る法人営業の新規顧客開拓に特化した営業支援ツールです。テレワークが定着する中、これまで行っていた飛込み営業や闇雲な電話営業では「思うように新規開拓が進まない」といった課題を持つ企業に対し、新規開拓活動を効率的に行うサービスを提供しています。 企業データベースには、業種や規模等の企業属性だけでなく、より具体的な事業内容(例:3Dプリンターを製造している企業など)や企業動向の情報を含んでいるため、顧客がアプローチしたいターゲットを絞り込み、営業リストを作成することが可能となります。 また、企業がWebサイト上でお問い合わせ窓口として公開しているフォームURLやメールアドレスの情報があり、送信メッセージをテンプレートとして登録する事で、各企業のお問い合わせ窓口フォームへ一斉にメッセージを送ることが可能となります。接点の無い企業であっても短時間で多くの顧客接点を設けることが可能となり、効率的な法人営業の新規顧客開拓活動が可能となります。加えて、送信メッセージに、自社のWebサイトへ誘導を促すURLを含めることにより、実際にWebサイトを訪れた企業がわかるため、自社に興味がありそうな企業から優先的に電話営業を実施するなど、効率的な営業活動を実施する事が可能となります。 この2つの製品は「ホットプロファイル」のプラットフォーム上で提供でき、組み合わせて利用することにより、法人営業の営業プロセス(「見込み客の獲得・商談創出」⇒「提案・クロージング」⇒「受注後の顧客維持・売上拡大」)を網羅した営業支援を行うことが可能となります。さらに、「ホットアプローチ」の企業データベースと「ホットプロファイル」に蓄積した顧客の営業情報を組み合わせ、商談情報から受注率の高い企業の傾向を分析し、類似のターゲットとなり得る企業をレコメンドするなど、顧客データを最大限活用した営業のDX(※12)化を促進します。 [AIデータエントリーソリューション] 当ソリューションでは、AI OCR(※13)技術をベースとしたデータ入力業務効率化のソリューションを提供しています。 多くの企業や公共団体には、業務に用いられる帳票のうち、データ化されていない様々な帳票が残っています。そして、それらの帳票を処理するための入力業務に多くの時間と労力を費やしています。労働人口の減少に伴い人手不足を解消し、かつ、ミスを削減するために、単純作業であるデータ入力業務において、当社のOCR製品のようなシステムやサービスを利用する企業等が増えております。 OCRはAI技術の躍進とともに文字認識精度が高まり、対応可能なデータ入力業務の領域が拡大しております。これらにより、OCR事業は大きく成長する市場であると考えられます。当社においても継続してOCR技術の向上を図っております。 主力製品である「AnyForm OCR」、「WOZE」及び「DX OCR」の概要は以下のとおりです。 1.「AnyForm OCR」 「AnyForm OCR」は、自社開発のAI OCRエンジンを搭載した、オンプレミス型製品です。顧客のサーバーまたはパソコンに「AnyForm OCR」を導入し、受注伝票等の帳票のOCR処理をすることが可能であり、製造業、卸売業、小売業、運輸業などの幅広い業種で導入されております。 「AnyForm OCR」の概要は以下の通りです。 ・オンプレミス型製品であり、OCR処理する画像やOCR結果のデータがインターネットなどを介さないため、情報漏洩するリスクが少ない。 ・特許技術である「WOCR(特許第5464474号)」(2つ以上のOCRエンジンの組み合わせることで修正必要箇所を識別する技術)に基づく、2つのOCRエンジン(活字OCRとAI OCR)を搭載することで、OCRソフトの課題であった誤認識を発見し、修正することが可能。 ・OCR項目の設定やOCR結果を確認する画面の設計が顧客自身で対応できるため、顧客側の運用に合わせた利用が可能。 ・AnyForm OCR内に商品情報や取引先情報などのマスターデータを保有することができるため、帳票結果からそれらを参照し、マスターデータ内の情報を出力することができる。 2.「WOZE」 オンプレミス型のOCRソフト「AnyForm OCR」は、自社で自由に帳票設計をしたい、あるいは自社によるOCR結果の確認を行い、即時にデータが必要な顧客のニーズを満たしております。一方で、それらの作業に時間を費やしたくないと考える顧客の要望に応えるために、「WOZE」を開発し、2021年7月に提供を開始しました。「WOZE」の開発によりDX化が遅れているデータエントリー市場へ参入可能となりました。 「WOZE」の概要は以下の通りです。 ・クラウド型製品であるため、顧客によるハードウェアの準備や、製品のインストール作業などの環境構築が必要なく簡単に利用可能。 ・当社が帳票設計を行うため、顧客での帳票設計が不要となり、導入時に顧客の作業負担が軽減される。 ・特許技術である「WOCR(特許第5464474号)」に基づく、2つのAI OCRエンジンを搭載することで、OCRソフトの一番の課題であった誤認識を発見し易くなり、高精度な文字認識が可能。 ・OCR結果の確認作業は、当社の在宅ワーカーが行うため、顧客の人手による目検が必要なくなり作業負担が軽減される。 ・在宅ワーカーには、高度なセキュリティ機能により分離された項目のみを暗号化し渡すため、情報漏洩リスクを回避でき高いセキュリティが保たれる。 ・顧客が、帳票画像のアップロードを行ってからデータを受け取るまでの時間は概ね30分であります。 3.「DX OCR」 帳票設計や複雑な設定を必要とせず、紙帳票のデジタル化を迅速かつ高精度に実現するクラウド型AI-OCRサービスです。従来のOCRでは対応が難しかった手書き文字や非定型帳票にも対応し、企業のデータ入力業務のDXを強力に支援するため、2024年10月に提供を開始しました。 「DX OCR」の概要は以下の通りです。 ・クラウド型製品であるため、顧客によるハードウェアの準備や、製品のインストール作業などの環境構築が 必要なく簡単に利用可能。 ・学習済みのAIが帳票を自動で判別・処理するため、顧客による帳票設計やテンプレート作成が不要。 ・活字だけでなく、手書き文字、斜め文字、非定型帳票にも対応し、高い識字率を実現。 ・注文書、請求書、納品書、申込書など、幅広い帳票に対応可能。 ・Any Form OCR同様に、商品情報や取引先情報などのマスターデータを保有することができるため、帳票結果 からそれらを参照し、マスターデータ内の情報を出力することができる。 ・OCR処理した後に読取結果から任意に選択した項目をファイル名として指定したフォルダに保存が可能で電帳 法支援業務にも貢献。 これらの製品・サービスラインナップにより、幅広い業種、企業規模及び幅広い帳票種類のニーズに対応いたします。 [事業系統図] (注) クラウドサービス事業者:クラウドコンピューティングサービス(Amazon Web ServicesやMicrosoft Azure)の提供事業者 情報入力委託先 :「ホットプロファイル」における名刺入力業務の委託先 データサプライヤー :「ホットプロファイル」「ホットアプローチ」における企業情報や人事情報等の提供事業者 ※用語解説 本項「事業の内容」において使用する用語の定義については、次のとおりです。 番号   用語   定義 ※1   SFA   セールスフォースオートメーションの略で、営業支援システムであり、営業業務の見える化、効率化を図る仕組み、システムのことを意味します。 ※2   CRM   カスタマーリレーションシップマネジメントの略で、顧客情報や行動履歴、顧客との関係性を管理し、顧客との良好な関係を構築・促進することを意味します。 ※3   MA   マーケティングオートメーションの略で、マーケティング業務を自動化、効率化する仕組み、システムのことを意味します。 ※4   データエントリー   紙媒体で保管されている情報を端末に入力し、データ化するための作業を意味します。 ※5   オンプレミス   サーバー機器などのハードウェア及び業務用アプリケーションなどのソフトウェアをユーザーの管理する施設内に設置して運用することを意味します。 ※6   リカーリング   「繰り返す」や「循環する」といった意味を持ち、商品・サービスを一度提供して終わりではなく、継続的に価値を提供することで、その対価として長期的な収益を目指す考えを意味します。 ※7   OS   オペレーティングシステムの略で、システム全体を管理し、さまざまなアプリケーションソフトを動かすための最も基本的なソフトウェアを意味します。 ※8   マルウェア   英語のmalicious(マリシャス:悪意のある)にソフトウェアの2つの単語が組み合わさった造語で、コンピューターウイルスなど、ユーザーのデバイスに不利益をもたらす悪意のあるプログラムやソフトウェアを意味します。 ※9   Webコンソール版   Webブラウザ経由でクラウドサーバーの構築・管理、ネットワークの設定などを操作できることを意味します。 ※10   オンボーディング   サービスを新しく利用開始した新規ユーザーなどに対し、サービスをなるべく早い段階で理解し活用できるよう導くプロセスを意味します。 ※11   チャーンレート   解約率を意味し、「当月に失った月次経常収益額÷前月末の月次経常収益額×100(%)」で算定しています。 ※12   DX   デジタルトランスフォーメーションの略で、企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや組織、企業文化・風土などを変革し、競争上の優位性を確立することを意味します。 ※13   AI OCR   OCRとはオプティカルキャラクターリーダーの略で、手書きや印刷された文字をスキャナやデジタルカメラによって読みとり、コンピュータが利用できるデジタルの文字コードに変換する技術を意味します。AI OCRとは、OCRにAI技術を加えたものを意味します。OCRにAI技術を組み合わせることで、機械学習による文字認識率の向上や、帳票フォーマットの設計をせずに項目を抽出することが可能になります。
経営方針・対処すべき課題7,661字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1) 会社の経営方針 当社は、「テクノロジーの力で、未来をつくる新しい体験を提供し、ひとりひとりが輝く社会へ」というパーパスのもと、顧客の課題、ニーズ、困りごとをITで解決するため、今まで世の中になかった機能をスピーディーに開発し、必要な機能を高品質で、適切な価格で提供することを目指しております。 時代の変化とともに、それまでになかった機能を備えた高付加価値のITソリューションを様々な業務領域において提供することで、顧客の業務の生産性・信頼性を向上させ、企業価値の向上に貢献する社会になくてはならないリーディングカンパニーを目指しております。 当社の製品及びサービスは業種業態を問わず必要とされるものであり、かつ、中堅中小企業でも導入可能とすることで、企業規模を問わず導入できるものを目指しております。 (2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は創業以来、政策的に広告宣伝費等に投資した第27期(2021年3月期)を除き、安定的に利益を計上しております。今後も事業を成長させるとともに、安定した利益を計上していくことを目指しております。主にリカーリング型のビジネスモデルを展開していることから、継続的に売上を成長させていくことが重要となり、重要な経営指標として以下のものを掲げております。 ・売上高成長率 ・営業利益 当事業年度を含む直近2事業年度及び2027年3月期(予想)の指標の推移は以下のとおりであります。 2025年3月期   2026年3月期   2027年3月期(予想) 売上高成長率(%)   9.9   3.9   8.1 営業利益(千円)   791,514   834,695   883,673 2027年3月期(予想)の各数値については有価証券報告書提出日現在において予測できる事情等を基礎とした合理的な判断に基づくものであり、その達成を保証するものではありません。 (3) 経営環境 我が国は課題先進国と称されるように、諸外国に先んじて人口減少、少子高齢化が進んでおり、労働人口の減少に直面しております。内閣府が作成した「令和7年版高齢社会白書」では、2070年には約2.6人に1人が65歳以上という高齢化社会の未来が到来することを示しており、今後の日本社会では、労働人口が減少する前提のもとで生産性を向上していくことが重要視されています。また、「テレワーク」に代表されるオフィスにとらわれない働き方が広まっており、東京都が2026年3月に実施した「テレワーク実施率調査」によると、東京都内企業(従業員30人以上)においては、40.7%の企業がテレワークを実施している現状があります。さらに、近年ではAI(人工知能)技術の急速な進展により、業務の自動化や意思決定の高度化が進み、企業活動のあり方に大きな変化が生じております。企業のIT投資動向に目を向けてみると、一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会が発表した「企業IT動向調査報告書 2026」によれば、2026年度のIT予算の増加理由は「事業変革に向けたデジタル化対応」が伸び率が高く、2026年度が28.9%となっており、2025年度の23.9%から5.0%増加しています。 労働人口の減少に伴いDXによる生産性向上のニーズが高まっております。また、テレワークの拡大により企業のセキュリティ対策やクラウド化が進んでおります。加えて、AIの活用が進展する中で、業務効率化や高度なデータ活用を実現するためのIT基盤整備やセキュリティ強化の重要性も一層高まっております。これらを背景として、企業の生産性向上及び信頼性向上に寄与する製品及びサービスを提供する当社を取り巻く市場は、今後も拡大していくことが期待されます。 [ネットワークソリューション] テレワークに代表される新たな働き方や、令和2年に施行された改正個人情報保護法などの動向と、外部からのサイバー攻撃や組織内部者の不正による情報漏えい事件が多発しており、情報セキュリティ対策の必要性が高まっております。株式会社富士キメラ総研による市場調査「2025 ネットワークセキュリティビジネス調査総覧」によると、ネットワークセキュリティビジネス市場は、2024年度は7,100億円でしたが、2025年度は7,727億円と見込まれております。 [セールスDXソリューション] 新型コロナウイルス感染症の拡大以降、テレワークでの営業活動は一般的なものになりました。非対面を前提とした顧客接点や営業プロセスのデジタル化・非属人化への取り組みが中長期的に継続すると想定されます。当ソリューションが属するCX/デジタルマーケティング(CRM(営業)、メールマーケティング、マーケティングオートメーション)の市場規模は、2024年度は1,200億円まで拡大しています(株式会社富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場 2025年版」(2025年7月)より)。「ホットプロファイル」及び「ホットアプローチ」は名刺管理やMA、新規開拓領域まで広範囲の機能を有しており、顧客ニーズに応じてサービス領域を拡大してきたことから、当該市場に留まらず幅広い市場の開拓余地があるものと考えております。 [AIデータエントリーソリューション] 少子高齢化、労働契約法改正、働き方改革推進などを背景として組織内の従業者だけでは従来業務に対応できない人手不足の状況が生まれてきています。紙のデータを活用するために人間がシステムに転記する「入力業務」は業界業種を問わず発生しており、業務改善の余地が大きく効率化がより一層必要とされます。このような環境下において、人による作業を大幅に削減できる当社のAIデータエントリーソリューションのビジネス需要も更に拡大することが見込まれます。 デロイトトーマツミック経済研究所株式会社「OCRソリューション市場動向 2025年度版」(URL:https://mic-r.co.jp/mr/03520/)によると、OCRソリューション全体の市場規模は、2025年度の見込が635億円であり、2024年度実績の594億円に比べて拡大しております。 (4) 中期経営戦略 当社においては、安定した成長率と利益を継続して確保してまいりました。今後は、成長をさらに加速させ、利益率の向上を図っていく方針でございます。 当初は、オンプレミス型の製品の販売が主流でしたが、ネットワークソリューションの製品のクラウド化や、クラウド製品であるセールスDXソリューションの成長に伴い、当社事業のビジネスはリカーリング型のビジネスモデルへの移行が進んでおります。売上高全体に占めるリカーリング売上高の割合は8割を超えております。 1.成長性の向上 売上は、新規顧客獲得と既存顧客の契約継続等に大別されます。リカーリング型のビジネスモデルへの移行に伴い既存顧客の契約の継続による売上の比率が拡大してまいります。成長性を向上させるためには、新規顧客の獲得とともに既存顧客の契約の継続率の向上が重要となります。 ① 事業領域の拡大 市場ニーズを的確に捉え、自社開発を中心に製品化し、提案していくというサイクルを高速で回すことにより常にニーズを捉えた製品をスピーディーに顧客に提供していくことが可能となります。このように新機能、新製品を開発提供することで事業領域を拡大し、新規顧客の獲得や既存顧客の契約の継続率の向上、契約単価のアップを図り成長を加速させてまいります。 ② 顧客における効果的な利用 既存顧客の契約の継続率の向上、すなわち、顧客に当社の製品を利用し続けて頂くためには、顧客において当社製品を、より効果的に利用して頂くことが重要となります。そのために、導入支援や運用支援等のオンボーディング支援を行い顧客の満足度の向上を図っております。 このようにカスタマーサクセスの強化を図り、既存顧客の契約の継続率を高めてまいります。 2.利益率の向上 リカーリング型のビジネスモデルへの移行に伴い、既存顧客の継続利用が高まることで、長期的に安定的な収益の確保が可能となります。売上増加に伴い、開発費用等の固定費の売上全体に対する比率は低減し、利益率の向上致します。また、売上を意識した営業費用、広告宣伝費等の顧客獲得費用のコストコントロールを実施することで、さらなる利益率の向上を図ってまいります。 安定した利益を継続して確保しているネットワークソリューションにおいては、クラウドサービスの成長を軸に、更なる成長を、セールスDXソリューションにおいては、AI搭載の次世代営業プラットフォームに進化することで成長を加速させ、AIデータエントリーソリューションにおいては、新製品DX OCRのリリースにより、より幅広い顧客ニーズを捉えることが可能となり、売上拡大を目指してまいります。 [ネットワークソリューション] IT資産管理市場では、リモートワークの拡大・定着に伴い、社外に持ち出されるPC等の数が増えており、これらのIT資産を管理する必要性が高まっています。社内のネットワーク環境の外にあるIT資産の管理にはクラウド環境が適しているため、IT資産管理ツールをクラウドサービスとして採用・運用する顧客が増加しています。 ネットワークセキュリティビジネス市場の中で、当社が最も注力している市場は、IT資産管理ツールのクラウドの市場になります。株式会社富士キメラ総研「2025 ネットワークセキュリティビジネス調査総覧」によると、端末管理・セキュリティツール市場(IT資産管理ツールと同義になります)は2024年度に402億円の市場規模であり、2025年度には437億円の見込みとなっています。また、同市場のうちクラウドの市場は2024年度に120億円の市場規模であり、2025年度には154億円の見込みとなっています。 当社のクラウドサービスも、2018年のサービス提供開始以来、毎年顧客数が増えており、ネットワークソリューションの売上に占めるクラウド売上の割合も、2025年3月期の38%に対して、2026年3月期は43%と拡大しています。 「AssetView」はオンプレミス型とクラウド型を提供しておりますが、クラウド型を検討・導入する顧客が増加しており、市場動向においてもクラウド型の伸び率がオンプレミス型の伸び率より高くなっています。このような市場動向や顧客のニーズを踏まえ、クラウド型の新ブランドである「AssetView Cloud+」の投入により、より利便性を向上し、クラウドサービスの売上を拡大してまいります。 また、リスク検知機能のリリースや他社製品と連携することで、セキュリティ関連機能を強化し、ネットワークセキュリティ市場における事業領域の拡大等により売上拡大を図ることを基本方針としております。 地方公共団体に関しては、2020年12月に総務省が公表した「地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」に準拠したクラウド型資産管理ツールの提供を行ってまいります。また、2021年5月に文部科学省が公表した「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」にて提示された教育委員会におけるクラウド型の活用に合わせて、IT資産管理のクラウド型への提案を促進してまいります。 また、民間企業に関しては、「AssetView」の特徴と、コンサルティングサービスや運用支援サービスを生かして新規顧客獲得を行うと共に、オンプレミス型を利用している既存顧客のクラウド型への移行を促進してまいります。 これにより、リカーリング型のビジネスモデルへの移行を促進してまいります。 [セールスDXソリューション] 当ソリューションはリカーリング型のビジネスモデルが主であり、安定的かつ継続的な収益獲得が可能な収益モデルとなっております。また、法人営業の営業活動を支える3つの領域「名刺管理」「SFA/CRM」「MA」を統合し、一つの製品で実現できる競合優位を有しております。 さらなる事業成長のため、以下に取り組んでまいります。 ・事業領域の拡大 顧客のニーズを捉え、その課題を解決することにより名刺管理やSFA、新規顧客開拓ツールなどの新製品を提供し営業支援の領域で事業を拡大してまいりました。 今後はサービスへのAI搭載をさらに強化していく方針であり、SFAにAIエージェント機能を搭載し、営業プロセスの自動化・効率化を推進してまいります。 さらに、ホットプロファイルに蓄積された営業活動報告や名刺データ、当社独自の企業DBなどのデータ資産をAIで活用することで、新たなサービスを展開し、収益獲得機会を創出し、更なる事業領域の拡大を図ってまいります。 ・販売チャネルの拡大 新規顧客獲得のため、新たな販売チャネルを開拓し、販路拡大を図ってまいります。業種や事業規模などの顧客特性に応じて最適な販売代理店や仲介パートナーと協業し顧客との接点を増やしてまいります。 ・カスタマーサクセスの強化 顧客の個別ニーズに合わせてカスタマイズしたサポートを提供するために、専任担当者が顧客のビジネス状況を理解し、中長期的な伴走支援を行います。これにより顧客満足度を向上させ、顧客の成功を最大化し、継続利用率の向上を図ります。 [AIデータエントリーソリューション] 官民問わず様々な分野で政府主導によるDXが推進されており、その対応の第一歩として情報を「紙で管理する」のではなく、「デジタルで管理する」ことが求められており、紙のデータ化に貢献するOCRの市場は拡大していくと考えております。OCRの顧客ニーズとして、情報管理の問題や処理スピードの観点から、従来からのオンプレミス製品においても、引き続きニーズは多く、「AnyForm OCR」においては、安定した売上の獲得を目指してまいります。 また、2021年にはOCR+人手によるデータ確認作業を当社で請け負うクラウド型のBPO(注)サービス「WOZE」のリリースにより、人口減少時代に対して、顧客業務の大幅な削減を可能としております。 さらに2024年にリリースした「DX OCR」は従来型のOCRサービスとは異なり、AIの搭載により帳票の自動仕分けを可能とし、またOCR処理を行う為の帳票設計が不要なクラウド型AI-OCRサービスであります。これにより紙帳票のデジタル化を迅速かつ高精度に実現し、新たな顧客ニーズを獲得してまいります。 これらの幅広いOCR製品・サービスによりデータエントリー市場全体へと事業領域の拡大が可能となり、さらなる売上成長を目指してまいります。 (注) Business Process Outsourcing(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)の略であり、企業活動における業務プロセスの一部を一括して専門業者に外部委託することを意味します。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社が対処すべき主な課題は以下の通りと認識しております。 ① 優秀な人材の確保 当社においては、最も重要な資産は人材であるとの考えのもと、当社の継続的な成長のためには、営業、開発、カスタマーサクセス、管理の各部門において優秀な人材を確保することが重要と考えております。そのためには、当社の掲げるパーパスに共感し高い意欲をもった人材を採用するとともに、教育体制の強化、従業員へのパーパスの浸透、資格取得支援などにより人材の定着率の向上に努めてまいります。 ② 製品力の強化 当社においては、顧客の事業に貢献できる優れた製品を継続的に提供することが、事業成長において重要と考えております。顧客ニーズを的確に掴むマーケティング力の強化、そのニーズを高品質かつスピーディーに開発する開発体制の強化をすることにより、ニーズを捉えた新機能の開発及び機能の向上を行い製品力の強化を図ってまいります。 ③ 顧客の獲得 継続的な事業成長のためには、新規顧客の獲得が重要と考えております。そのために、Web広告やセミナーの実施、各種プレスリリースの公表、展示会への出展等でリード(見込み客)を獲得し、案件の創出から成約までの商談ステージの管理を行う等、営業戦略及び体制の強化を図ってまいります。 ④ カスタマーサクセスの強化 当社の製品は「オンプレミス型」と「クラウド型」が混在しておりますが、収益構造としては、リカーリング型のビジネスモデルが主軸となっております。そのため、カスタマーサクセスを強化することにより、新規顧客に対する製品の導入サポート、既存顧客に対する運用サポートを充実させ、製品の利用率の向上を図り、より有効に当社製品を活用して頂くことで、取引を継続して頂くことが重要と考えております。その指標となるチャーンレートを一定以下にすることを目指しております。 ⑤ 情報セキュリティ体制の強化 当社は、個人情報など重要な情報を取り扱っております。これらの情報資産の管理の徹底が製品の信頼性を担保するためには必須であります。そのために、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)及びPマークの取得、これらに対する社員への継続的な研修や試験を実施することで、情報セキュリティ体制の強化を図っております。 ⑥ 経営基盤の強化 当社の企業理念を実現し、継続的な事業成長を行っていくために、コーポレート・ガバナンスの強化を図り、リスクマネジメントによる守りと同時に攻めを強固にし、迅速な意思決定ができるように、経営基盤を強化してまいります。監査役及び内部監査による監査を適切に行うことや社外取締役を2名体制にすることにより、経営陣や業務執行に対する適切な監督体制を整備し、コーポレート・ガバナンスの強化を図ってまいります。 ⑦ 財務基盤に関する状況 当社においては、安定的に利益を計上してきたこと、また、売上金について前受で受取ることが基本となることから、有利子負債はなく、手許資金も十分確保しているため、財務基盤は安定していると考えております。クラウド型製品の提供、顧客のサーバーにおいて稼働するオンプレミス型製品の保守サービスにおいて、製品及びサービスの提供ができなくなる可能性は非常に低いですが、災害等の想定外の事態が発生し、製品及びサービスの提供ができない場合に備え、流動比率の確保に注力してまいります。
事業等のリスク6,944字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項につきましても、投資判断上重要であると考えられる事項につきましては、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下のとおり記載しています。当社はこれらのリスクの可能性を十分認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の迅速な対応に努める方針です。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性のあるすべてのリスクを網羅するものではありません。当社はこれらのリスク発生の可能性を十分に認識した上で、「第4 提出会社の状況  4  コーポレート・ガバナンスの状況等  (1)  コーポレート・ガバナンスの概要  ② 企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由」に記載のとおり、リスク・コンプライアンス委員会にて各リスクの予防策及び発生した場合の対応策を検討しております。 ① 業界動向及び市場ニーズの変化 (発生可能性:中 発生時期:特定なし 影響度:大) DX化が進み、システム環境のクラウド化が進む中、当社の製品に対する市場ニーズは今後も大きく拡大すると考えておりますが、IT業界は変化が激しく、技術革新や企業のビジネスモデルの変化、とりわけ生成AIの急速な普及に伴う業務プロセスや顧客の購買行動の変化などにより市場ニーズの方向性が大きく変化する可能性があります。その変化によっては、当社製品への市場ニーズが減少し、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社においては、カスタマーサクセス及び営業の強化を行い、適時に顧客のニーズを捉えるとともに、マーケティングにも注力することにより、市場のニーズ及び業界の動向を敏感に察知し、早期に対応してまいります。 ② 優秀な人材の確保及び育成について (発生可能性:中 発生時期:特定なし 影響度:大) 当社において、最も重要となる資産は人材と考えております。継続的な事業成長のためには、営業、開発、カスタマーサクセス、管理のいずれの業務領域においても優秀な人材を採用し、育成することが重要となります。予算策定、中期経営計画策定においても、人員計画は重要な要素であり、採用が計画通り進まない場合や想定以上の退職者が発生するなどにより計画通り人材が確保できない場合、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 近年、日本においては、エンジニアの人材が不足し、採用が大変難しくなっております。そのため、自社製品を企画、開発し、顧客に届けるという当社の魅力を伝えるとともに、エンジニアのロードマップを描くことでキャリアビジョンを明確にし、また、リモートワークの導入など多様な働き方を提供することで、採用を強化してまいります。それと同時に「テクノロジーの力で、未来をつくる新しい体験を提供し、ひとりひとりが輝く社会へ」というパーパスを社内において継続的に浸透させモチベーションを高め、研修の充実、資格取得支援などを図ることで従業員定着率を高めてまいります。 ③ 競合について (発生可能性:中 発生時期:特定なし 影響度:大) 当社の事業においては、いずれのソリューションにおいても、競合他社が存在しております。当社においては、他社にない製品機能や品質、またスピーディーな機能追加やクラウド化対応、導入しやすい価格設定などにより競合他社との差別化を図り優位性を有していると考えております。しかしながら、特出した機能的優位性をもった製品の新規参入や極端に安価な価格設定により競争が激化した場合、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 他社の状況をモニタリングするとともに、市場に必要とされる製品を継続的に開発していくことで、当社の優位性を確保してまいります。そのために、カスタマーサクセス及び営業を強化し、常に顧客ニーズを掴むことで市場ニーズへ適切に対応してまいります。 ④ ネットワーク等のシステム安定稼働について (発生可能性:低 発生時期:特定なし 影響度:中) 当社製品の多くは、クラウド環境で提供しております。そのため、クラウドサービス及びネットワークの安定稼働が当社製品の利用においては、必須となります。そのため、不測の事態や災害等でクラウドサービスやネットワークに長期の障害が発生した場合には、当社製品の利用に支障が出る可能性があり、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 クラウドサービスの保証レベルは高く、バックアップ体制もあることから障害によりサービス停止になる可能性は低いと考えておりますが、当社ではシステムの稼働状況の監視体制の整備、外部からの攻撃に対するセキュリティ体制の整備を行うことで、障害発生の防止及び発生時の影響の最小化に努めております。 ⑤ 当社製品のシステム障害について (発生可能性:低 発生時期:特定なし 影響度:大) 当社製品の開発においては、開発体制を整備し、品質管理の部署を独立させ十分なテストを実施するなど、製品の品質管理を徹底しておりますが、想定外の障害、不具合等が発生し、大規模なシステム障害となった場合には、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、不具合等によるシステム障害に備え、障害対応やサポート体制の整備を行っております。 ⑥ 技術革新について (発生可能性:中 発生時期:特定なし 影響度:大) 当社が属するIT業界においては、技術革新のスピードが速く、とりわけAI技術の進展は著しく、想定以上の技術革新により新技術等が開発され、当社がそれらに対応できなかった場合には、顧客を失うなど当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社においても、研究開発を行う部署を設置し、AIを含む新技術の動向のモニタリングを行うとともに、自社製品への計画的な技術導入を進めるなどリスクの低減に努めております。 ⑦ 開発委託先の確保 (発生可能性:低 発生時期:特定なし 影響度:中) 当社では、製品開発において、一定の割合で、オフショア開発となる海外のシステム開発会社への業務委託を行う方針をとっております。現在、委託先は多くないため、特定の委託先への依存度が高くなっております。そのため、何らかの理由による委託先との取引中止や委託先の倒産等などにより委託できなくなった場合、計画通りに製品が開発できず、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社においては、継続的に委託先の拡大を検討し、リスクの低減に努めてまいります。 ⑧ 個人情報等の漏洩について (発生可能性:低 発生時期:特定なし 影響度:大) 当社製品は、名刺情報等の個人情報等を取り扱っております。そのため、万一、情報漏洩が発生した場合には、当社に対する信用力の低下による収益の減少、損害賠償請求等が発生する可能性があります。この場合には、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社においては、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)及びPマークを取得し、内部管理体制を整備することで、情報漏洩防止の対策をとっております。また、当社の製品の機能としても個人情報漏洩対策機能を装備しております。 ⑨ 知的財産権の管理 (発生可能性:低 発生時期:特定なし 影響度:中) 当社の製品においては、OCR技術、オンライン名刺交換、暗号化技術などにおいて特許権を取得し、当社の技術を保護しておりますが、それらの特許権を侵害されるリスクがあり当社の技術が流用されるリスクがあります。また、当社が製品開発時等に、第三者の特許権を侵害するリスクがあります。これらが発生した場合は、収益の低下や損害賠償請求される可能性があり、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社においては、特許権が侵害されるリスク、侵害するリスクを排除するために、特許権についてのモニタリングや調査を実施し、必要に応じて弁理士等に相談を行っております。これによりリスクの低減に努めております。 ⑩ ソフトウェアの資産計上 (発生可能性:中 発生時期:特定なし 影響度:中) 当社は、開発した製品を一般に公正妥当と認められた企業会計の基準に則り、製品開発計画、開発工数、資産グループでの獲得見込みのキャッシュ・フロー等を勘案し資産としてソフトウェア計上しております。そのため、開発内容や開発工数によって、資産化額が増減し当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、「固定資産の減損に係る会計基準」に規定される固定資産の資産グループのキャッシュ・フローの状況によっては、ソフトウェアに対して、固定資産の減損リスクが発生する可能性があります。減損の測定の結果、減損損失が発生した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ソフトウェアとしての資産計上額及び固定資産の資産グループの業績を、月次で把握し、固定資産の減損の兆候を見逃さないように管理してまいります。また、減損の兆候がある場合には、予算修正等の対応を適切に行ってまいります。また、ソフトウェアとしての資産計上についても、月次で把握し、予算との乖離等の把握、分析を行っていくことで対応してまいります。 ⑪ 特定の人物への依存について (発生可能性:低 発生時期:特定なし 影響度:中) 当社の代表取締役社長であり、かつ大株主である若山大典は、長年にわたり当社の経営に関わり、当社の経営方針の決定、事業戦略の決定において大きな役割を担っております。何らかの理由により若山大典が当社の業務を遂行することが困難になった場合、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社においては、経営会議や取締役会の適切な運営により組織的な経営の実効性を高めるとともに、役員の役割分担の明確化、マネジメント層の育成による権限移譲を図ることにより上記リスクを低減しております。 ⑫ 内部管理体制について (発生可能性:低 発生時期:特定なし 影響度:中) 当社の今後の継続的な事業成長、企業価値の向上のためには、内部管理体制を強化し、コーポレート・ガバナンスを構築する必要があります。事業拡大に内部管理体制の整備が追いつかない場合、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社では職務権限の明確化、稟議等の承認体制の徹底、規程等の整備及び社員への周知、内部監査体制の構築などを行うことにより内部管理体制の強化に努めております。 ⑬ コンプライアンス体制について (発生可能性:低 発生時期:特定なし 影響度:中) 当社においては、様々な顧客との取引や契約におけるリスクヘッジ、法令や契約を遵守した高品質な製品の開発、社内の倫理規則の徹底などのために、コンプライアンス体制を構築することが重要であると考えております。コンプライアンス上の問題が発生した場合には、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、当社ではリスク・コンプライアンス委員会を設置し、リスクのモニタリングを行うとともに、リスクが発生した場合には適時に対応できる体制の整備に努めてまいります。 また、コンプライアンス研修を実施することにより役社員の意識向上を図っております。 ⑭ 法令遵守等について (発生可能性:低 発生時期:特定なし 影響度:中) 当社は、「個人情報の保護に関する法律」「中小受託取引適正化法」「電気通信事業法」「特許法」などの法令の規制を受けております。また、準委任契約を締結している委託先があり、当該契約形態については偽装請負と誤認されるリスクがあるため、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」に抵触する可能性もあります。適用法令が多くないことから、法令に抵触する可能性は低いと考えておりますが、法令等の変更などにより法令に抵触するような事態が発生した場合には、当社の信用力の低下に繋がるとともに、損害賠償請求等のリスクも発生し、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社において、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)及びPマークを取得し、社内管理体制の徹底、社員への教育を実施することで、個人情報保護に努め、「下請代金支払遅延防止法」については、対象企業の一覧を作成・管理し、法令の遵守を徹底しております。「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」について、運用ルールの確立、ルール実施に対するモニタリングを実施しております。 また、法令の改定等については、顧問弁護士との連携により適時に把握するように努めております。 ⑮ 新株予約権による株式の希薄化について (発生可能性:高 発生時期:特定なし 影響度:小) 当社は、当社の健全な経営と社会的信頼の向上を図ることを目的として、従業員及び役員に対して業績向上、事業成長に対する意欲及び士気向上のために新株予約権を発行しております。本書提出日の前月末現在、発行済株式総数4,360,000株に対する割合は2.1%となっております。これらの新株予約権が行使された場合には、当社の株式の価値が希薄化する可能性があります。 ⑯ 自然災害について (発生可能性:低 発生時期:特定なし 影響度:中) 大規模な自然災害が発生した場合には、事務所等の倒壊、サーバー等の破損等を被る可能性があります。 そのため、事務所の耐震性の確認、食品の備蓄、従業員の安否確認サービスの導入、事務所以外の業務場所の確保のためのリモートワーク対応、地方事務所の設置による分散やBCPの作成などの対応をしております。しかしながら、想定以上の災害、予期せぬ事態が発生した場合には、十分な対応ができず、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑰ 訴訟、係争について (発生可能性:低 発生時期:特定なし 影響度:中) 当社では、現在、業績に影響を及ぼすような訴訟等はありません。しかしながら、今後、何らかの事情により訴訟、係争が発生した場合には、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社においては、コンプライアンス研修等の実施により、社員の法令に対する認識を徹底し、まずは、訴訟、係争が発生するリスクを軽減するとともに、顧問弁護士及びセカンドオピニオンを可能にするべく顧問弁護士以外の弁護士とも連携をとることにより、迅速な対応がとれる体制を構築しております。 ⑱ 為替相場の変動について (発生可能性:高 発生時期:特定なし 影響度:中) 当社では、クラウド型製品において、Amazon Web Services等のクラウドサービスを利用しております。また、一部開発を海外の企業に委託しております。クラウド利用料は原則として米ドル建てで計算されるため、為替相場の変動により当社の費用が変動する可能性があります。また、海外の開発委託先においては、基本的には円建て支払いではあるものの、円安となった場合には、値上げとなる可能性があります。そのため、為替相場が円安となった場合には費用が増加する可能性があります。 そのため、円安が長期に拡大した場合には、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社においては、一定の米ドル金額に対して、為替予約を実施しております。これにより、支払いレートの固定化をし、費用額の変動を抑えております。また、為替相場を継続的にモニタリングし、状況に応じて、為替予約の追加や、クラウドサービス自体の取引条件の見直しを行うことにより費用の変動を抑えてまいります。 ⑲ 配当政策について (発生可能性:低 発生時期:特定なし 影響度:小) 当社では、事業成長のための製品開発や新たな事業領域への投資のために、内部留保資金の充実を図るとともに、株主に対する利益還元を実施することも重要と考えております。当社においては、安定的に利益を計上してきたことから、継続的に一定の配当を実施しております。 今後においても、一定の配当性向を確保し、配当を実施していく方針であります。しかしながら、業績の変動によっては、一定の配当を確保できない可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)9,156字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 流動資産は、前事業年度末に比べ1,460,526千円増加し、5,345,528千円となりました。主な要因は、現金及び預金の増加1,574,890千円であります。 固定資産は、前事業年度末に比べ481,275千円減少し、1,769,812千円となりました。主な要因は、売却に伴う投資有価証券の減少673,898千円であります。 この結果、総資産は、前事業年度末に比べ979,250千円増加、7,115,340千円となりました。 (負債) 流動負債は、前事業年度末に比べ295,798千円増加し、2,555,404千円となりました。主な要因は、未払法人税等の増加202,456千円、契約負債の増加213,409千円、買掛金の減少55,195千円であります。 固定負債は、前事業年度末に比べ196,720千円増加し、1,347,069千円となりました。主な要因は、長期契約負債の増加176,807千円であります。 この結果、負債合計は、前事業年度末に比べ492,519千円増加、3,902,474千円となりました。 (純資産) 当事業年度末における純資産は、前事業年度末に比べ486,731千円増加し、3,212,865千円となりました。主な要因は、当期純利益の計上による繰越利益剰余金の増加559,351千円、有価証券の償還及び売却に伴うその他有価証券評価差額金の減少73,542千円であります。 ② 経営成績の状況 当事業年度におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善を背景に緩やかな回復基調が続いたものの、地政学的リスクの高まりや米国の政策動向の影響、金融政策の動向や物価上昇等により、依然として先行きが不透明な状況が続いております。 一方、デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展は引き続き加速しており、中堅中小企業においても業務のデジタル化とクラウド活用が進んでおります。そのような状況の中、労働人口の減少を背景として人手不足の深刻化により、ITを活用した業務の効率化、自動化による生産性向上へのニーズは一層高まっております。 また、テレワークの拡大により働き方も大きく変わり、クラウド化が進み、情報セキュリティ対策の重要性への認識が一層高まっております。 これらの環境変化などを背景に、企業の生産性及び信頼性向上に寄与する製品及びサービスを提供する当社の各ソリューションが属する市場は今後も以下のとおり、成長することが見込まれております。 (単位:億円) ソリューション   市場   2024年度(実績)   2028年度(予測)   出典 ネットワークソリューション   端末管理・セキュリティ管理ツール市場   402   544   株式会社富士キメラ総研「2025 ネットワークセキュリティビジネス調査総覧」 セールスDXソリューション   CX/デジタルマーケティング(注)   1,200   1,523   株式会社富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場 2025年版」 AIデータエントリーソリューション   OCRソリューション   594   780   デロイトトーマツミック経済研究所株式会社「OCRソリューション市場動向 2025年度版」 (注)CRM(営業系)、メール配信プラットフォームマーケティング、マーケティングオートメーションの合計で 算定しております。 このような市場環境の中、「テクノロジーの力で、未来をつくる新しい体験を提供し、ひとりひとりが輝く社会へ」というパーパスのもと、顧客の企業価値向上に資するべく、ITで経営課題を解決し、業務の生産性向上・信頼性向上を図るために、IT資産管理やセキュリティ対策等に対するソリューションを提供する「ネットワークソリューション」、名刺管理、SFA(※1)/CRM(※2)、MA(※3)、新規顧客開拓等の営業支援に対するソリューションを提供する「セールスDXソリューション」、AIOCR等によるデータエントリーに対するソリューションを提供する「AIデータエントリーソリューション」の3つのソリューションにおいて、ソフトウェアの開発及び販売を行っております。 その結果、当事業年度における業績は、売上高4,889,796千円(前期比103.9%)、営業利益834,695千円(前期比105.5%)、経常利益867,754千円(前期比104.7%)、当期純利益685,532千円(前期比110.9%)となりました。 (※1)SFA:セールスフォースオートメーションの略で、営業支援システムであり、営業業務の見える化、 効率化を図る仕組み、システムのことを意味します。 (※2)CRM:カスタマーリレーションシップマネージメントの略で、顧客情報や行動履歴、顧客との関係性 を管理し、顧客との良好な関係を構築・促進することを意味します。 (※3)MA:マーケティングオートメーションの略で、マーケティング業務を自動化、効率化する仕組み、 システムのことを意味します。 (売上高) 当社はソリューション提供事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は行っておりませんが、各ソリューションにおける状況は以下のとおりです。 [ネットワークソリューション] ネットワークソリューションでは、パソコンやスマートフォン、アプリケーション、クラウドサービス等をセキュリティ対策などの観点からIT資産を統合的に管理するソフトウェアを「AssetView」シリーズとして開発・販売しております。また、IT資産を取り巻く様々な課題を統合的に解決するためのソリューションサービスや、運用支援サービスを「AssetView」とあわせて提供しております。 テレワークの普及に伴いパソコンが社外に存在することが常態化する中、サーバー管理に係る手間やコストを削減し、常に最新機能の利用ができるクラウドサービスへのニーズは高まっております。このような背景のもと、多くの企業でクラウドサービスの導入が進み、当社AssetViewのクラウドサービスの売上も好調に推移いたしました。 当事業年度においてリリースしたAssetView Cloud+の新バージョンでは、ChatGPTの送信ログを取得できる機能の追加により生成AIのガバナンス強化を図るとともに、ログ分析ツールとの連携を実現する外部システム連携オプションの強化、イベント監視ログアラート機能の追加など、セキュリティ強化に繋がる機能改善を行いました。さらに、脅威を検知・対応するEDR(※1)製品の「SentinelOne® Singularity™」(※2)とAssetViewのログを用いたMDR(※3)サービスの提供を開始しております。これからも機能強化や連携強化を行うことで、クラウドサービス売上のさらなる拡大を牽引してまいります。 その結果、クラウドサービスのARRは1,531百万円となり、前年同期比で32.4%増加しております。それに伴い、当ソリューションの売上に占めるクラウドサービスの売上の比率は、前期より上昇し43.3%となりました。また、オンプレミス環境で導入頂いている既存顧客の保守契約も堅調に推移いたしました。 クラウドサービスのARRとチャーンレートの推移は以下の通りであり、チャーンレートは低い水準で推移しております。 2025年3月期   2026年3月期 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 ARR(百万円)   1,011   1,069   1,123   1,157   1,236   1,352   1,412   1,531 チャーンレート(%)   0.31   0.32   0.30   0.31   0.29   0.30   0.30   0.35 (注)1.ARR :Annual Recurring Revenueの略。年間経常収益を指す。各四半期末時点のMRR(Monthly Recurring Revenue=月次経常収益)に12を乗じた数値 2.チャーンレート:解約率を意味し、既存契約の月次経常収益のうち解約に伴い減少した月次経常収益 の割合の直近12カ月平均 当該割合は「当月に失った月次経常収益÷前月末の月次経常収益×100(%)で算定」 (※1)EDR(Endpoint Detection and Response):PCやサーバーなどのエンドポイントにおける脅威の検知 と対応を強化するセキュリティソリューション (※2)「SentinelOne® Singularity™」:SentinelOne,Inc.が提供するAIを活用した自立型EDR・サイバー セキュリティプラットフォーム (※3)MDR(Managed Detection and Response):企業のセキュリティ環境を24時間365日体制で専門家が 監視し、脅威の検知、分析、対応までを提供するマネージドセキュリティサービス その結果、当ソリューションの売上は3,138,936千円(前期比109.5%)となりました。 [セールスDXソリューション] セールスDXソリューションでは、「営業を強くし、売上を上げる」をコンセプトに、法人営業の生産性向上と業務効率化を図り、企業の売上拡大を支援する「ホットプロファイル」及び「ホットアプローチ」の開発・販売ならびに運用支援サービスを提供しております。 企業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)への投資は引き続き堅調に推移しており、「ホットプロファイル」は、営業活動の可視化を通じた業務効率化や売上生産性向上といった市場ニーズを的確に捉え、事業は堅調に推移いたしました。 当事業年度においては、AI技術を活用した新機能の継続的なリリースに加え、企業データベースの大幅な拡充を実施いたしました。特に、複雑化するグループ企業構造や財務情報の概要を迅速に把握する機能は、顧客企業における営業戦略立案および意思決定の高度化に寄与しています。これらの取り組みにより、営業現場における情報活用の促進と提案活動の効率化が進み、「ホットプロファイル」は次世代型営業プラットフォームとしての地位を確立しています。 また、導入後の顧客支援体制の強化により、利用定着支援や個別課題への対応を推進して顧客満足度を高めた結果、チャーンレートは低い水準で推移しております。これにより安定的なストック収益基盤の強化が進んでおります。 OEM(※)提供による売上は減少したものの、既存顧客の更新及びアップセルが堅調に推移したことにより、OEMを除いたARRは順調に伸びております。 OEM製品を除くARRとチャーンレートの推移は以下の通りであります。 2025年3月期   2026年3月期 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 ARR(百万円)   956   977   1,037   1,071   1,097   1,121   1,139   1,181 チャーンレート(%)   0.92   0.95   0.81   0.65   0.62   0.62   0.76   0.77 (注)1.ARR :Annual Recurring Revenueの略。年間経常収益を指す。各四半期末時点のMRR(Monthly Recurring Revenue=月次経常収益)に12を乗じた数値(OEM製品を除く) 2.チャーンレート:解約率を意味し、既存契約の月次経常収益のうち解約に伴い減少した月次経常収益 の割合の直近12カ月平均 当該割合は「当月に失った月次経常収益÷前月末の月次経常収益×100(%)で算定」(OEM製品を除く) (※)OEM(Original Equipment Manufacturing):ある企業(委託者)が、別の企業(受託者)に自社ブラン ドの製品の製造を委託することを意味します。当社開発製品を委託者に提供しております。 その結果、当ソリューションの売上は1,355,634千円(前期比99.6%)となりました。 [AIデータエントリーソリューション] AIデータエントリーソリューションでは、AI OCR(※)技術をベースとしたデータ入力業務効率化のソリューションを提供しています。 多くの企業や公共団体には、業務で使用される帳票の中に、データ化されていない様々な帳票が数多く残っており、その帳票を処理するための入力業務に多くの時間と労力が費やされています。労働人口が減少する中、バックオフィス業務のDX化を図り単純作業であるデータ入力業務における人手不足を解消するとともに、入力ミスを削減することが可能なOCR製品を利用する企業等が増えております。 OCRはAI技術の躍進とともに文字認識精度が高まり、対応可能なデータ入力業務の領域が拡大しております。これらにより、AIデータエントリーソリューションの事業領域は大きく成長する市場であると考えられます。当社においても継続してOCR技術の向上を図っております。 帳票設計が不要なクラウドAI-OCRサービスである「DX OCR」の導入は順調に推移しました。一方、オンプレミス製品の販売からクラウドサービスの提供への移行が進んだことにより売上は減少しました。また、ダブルAI OCRと当社の在宅ワーカーによるOCR結果の確認作業を組み合わせたクラウド型BPOサービスである「WOZE」については従量課金の処理量が減少しました。 その結果、当ソリューションの売上は395,226千円(前期比82.4%)となりました。 ※OCR:オプティカルキャラクターリーダーの略で、手書きや印刷された文字をスキャナやデジタルカメラによって読みとり、コンピュータが利用できるデジタルの文字コードに変換する技術を意味します。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物は、前事業年度末に比べ1,574,890千円増加し、4,740,874千円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は1,619,457千円(前期は923,334千円の資金の収入)となりました。主な要因は、税引前当期純利益1,045,984千円(前期比158,781千円増加)、減価償却費642,163千円(前期比172,460千円増加)、法人税等の支払263,126千円(前期比215,394千円減少)であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果獲得した資金は58,463千円(前期は366,648千円の資金の支出)となりました。主な要因は、投資有価証券の売却による収入717,617千円(前期は売却による収入なし)、無形固定資産の取得による支出668,923千円(前期比108,189千円増加)であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果支出した資金は123,950千円(前期は37,381千円の資金の支出)となりました。主な要因は、前期に発生した株式の発行による収入が当期は発生しなかったこと(前期比93,696千円減少)、配当金の支払額による支出124,872千円(前期比191千円増加)であります。 ④ 生産、受注及び販売の状況 当社はソリューション提供事業の単一セグメントであり、セグメント別の記載は行っておりませんので、ソリューション別に記載を行っております。 a.生産実績 当社で行う事業は、提供するサービスの性格上、生産に該当するものがないため記載を省略しております。 b.受注実績 当事業年度における受注実績は次のとおりであります。 ソリューションの名称   受注高(千円)   前期比(%)   受注残高(千円)   前期比(%) ネットワークソリューション   3,737,461   111.5   4,070,101   117.2 セールスDXソリューション   1,369,012   95.7   1,096,099   101.2 AIデータエントリーソリューション   391,719   85.5   146,541   97.7 合計   5,498,193   104.9   5,312,742   112.9 c.販売実績 当事業年度における販売実績は次のとおりであります。 ソリューションの名称   販売高(千円)   前期比(%) ネットワークソリューション   3,138,936   109.5 セールスDXソリューション   1,355,634   99.6 AIデータエントリーソリューション   395,226   82.4 合計   4,889,796   103.9 (注) 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合 相手先   前事業年度   当事業年度 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 株式会社大塚商会   482   10.2   560   11.5 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものです。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額ならびに開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては過去の実績や現状等を勘案し、合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる可能性があります。 当社の財務諸表を作成するにあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績の状況の分析 (売上高) 売上高の分析・検討内容につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② 経営成績の状況」に記載のとおりです。 (売上原価、売上総利益) 売上原価は2,773,701千円(前期比104.9%)となりました。これは主にソフトウェアの減価償却費の増加によるものであります。この結果、売上総利益は2,116,095千円(前期比102.6%)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 販売費及び一般管理費は1,281,399千円(前期比100.8%)となりました。これは主に体制強化に伴う人材派遣費の増加があった一方で、役員退職慰労金制度の廃止に伴う役員退職慰労引当金繰入額の減少等により、結果として前期と同水準となったことによるものであります。この結果、営業利益は834,695千円(前期比105.5%)となりました。 (営業外収益、営業外費用、経常利益) 営業外収益は33,842千円(前期比74.9%)となりました。これは主に前期に計上していた匿名組合投資利益及び助成金収入が当期は発生しなかったことによるものであります。営業外費用は783千円(前期比10.0%)となりました。これは主に前期に計上していた上場関連費用が当期は発生しなかったことによるものであります。この結果、経常利益は867,754千円(前期比104.7%)となりました。 (特別損益、当期純利益) 投資有価証券償還益及び投資有価証券売却益の計上により特別利益は178,229千円(前期比305.4%)となった結果、税引前当期純利益は1,045,984千円(前期比117.9%)となりました。また、法人税等を計上した結果、当期純利益は685,532千円(前期比110.9%)となりました。 b.財政状態の分析 財政状態の分析・検討内容につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態の状況」に記載のとおりです。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析 キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 ④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社の資金需要として主なものは、事業の拡大に伴う人件費及び外注費、顧客獲得や認知度向上のための広告宣伝費等です。財政状態等や資金使途を勘案しながら、必要な資金は自己資金及びエクイティファイナンス等で資金調達していくことを基本方針としております。なお、これらの資金調達方法の優先順位等は、資金需要の額や用途に合わせて柔軟に検討を行う予定です。また、流動性確保のため、250,000千円の当座貸越契約を締結しております。 ⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因 当社の事業に重要な影響を与える要因の詳細につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりです。 ⑥ 経営者の問題意識と今後の方針 経営者の問題意識と今後の方針につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりです。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

IR資料の開示履歴 (TDnet)

TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。