本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

Photosynth

4379 · Growth · 情報・通信業

スマートロック「Akerun」を軸に、オフィスや住宅の入退室管理をクラウドで提供する企業。施設運営BPaaSや店舗運営SaaSも展開し、あらゆる空間の無人化・省人化を推進する。

概要

Photosynthは、法人向けスマートロック「Akerun」を中核に、空間の無人化・省人化を支援する空間DX事業を展開する企業である。2014年9月に東京都品川区で設立、2021年11月に東京証券取引所マザーズに上場した。2025年12月期の連結売上高は34億円、従業員数は155名。本社は東京都港区に置く。中核サービスの「Akerun入退室管理システム」は、クラウド型入退室管理システム分野で国内シェアNo.1を獲得し、5,700社以上の契約企業を持つ。

三つの事業ポートフォリオで構成される空間DX

当社グループの空間DX事業は、三つの主要サービスから構成される。中核は「Akerun」ブランドのクラウド型IoTサービスで、スマートロック等のハードウエアとクラウド上の認証プラットフォーム「Akerun Access Intelligence」を組み合わせたHESaaSモデルを提供する。これに加え、ギグワーカープラットフォームを活用した施設運営BPaaS「Migakun」、そしてコワーキング施設等向けの顧客管理・予約・決済SaaS「fixU」がある。2025年10月には株式会社fixUを完全子会社化し、事業基盤を強化した。これらのサービスは相互に強固なシナジーを発揮し、クロスセルが進展することで、売上高と調整後EBITDAの継続的な成長を実現している。

リカーリング収益が売上の80%台後半を占める収益構造

当社グループの収益構造の特徴は、リカーリング収益の比率が高いことである。空間DX事業全体のリカーリング収益比率は80%台後半を継続的に維持している。それにより、安定的な収益基盤を構築している。2025年12月期のChurn Rate(解約率)は0.93%と低水準であり、顧客の定着率が高い。また、クロスセル施策の成果として、ARPU(1社あたり月次売上)は過去最高の48,536円に達した。これらの指標は、サービスの「インフラ化」が進んでいることを示している。一方、財務面では、設立以来しばらくは営業赤字が続いたが、2024年12月期に初めて営業利益1億円を計上し、2025年12月期には営業利益2億円、純利益3億円と黒字化を達成している。

全国に広がる拠点と連携パートナー

本社は東京都港区に所在するが、全国に複数の拠点を設置している。2020年には大阪オフィスと福岡オフィスを設立、2021年には名古屋オフィス(後に大阪に統合)、2022年には札幌オフィスを開設し、各地域での営業・サポート体制を強化している。また、ロジスティクス・センターを東京都港区に設置し、製品の物流基盤を整えた。外部パートナーとの連携も積極的であり、三井不動産との資本業務提携や、美和ロックとの合弁会社「MIWA Akerun Technologies」の設立、さらにソフトバンク、JBアドバンスト・テクノロジー、凸版印刷等とのサービス連携を進めている。これにより、販路拡大とソリューションの多様化を実現している。

フルスタック開発力と社会インフラとしての認証基盤

当社グループの市場優位性の一つは、ハードウエアからソフトウエア、Web、モバイルまでを網羅するフルスタックの開発体制にある。Akerunのスマートロック等のIoT機器の自社開発に加え、クラウドプラットフォーム、モバイルアプリ、API連携までを一貫して手がける。この開発力により、法人利用に耐える高品質な製品と、柔軟なシステム連携を実現している。また、中核となる認証プラットフォーム「Akerun Access Intelligence」は、5,700社以上の契約企業から集まる入退室データを活用し、ユーザー認証・権限管理の基盤として機能する。この社会インフラ的な地位が、新規サービスの展開や競合との差別化につながっている。

業界の中での役割は法人向けクラウド型入退室管理システムの国内リーディングカンパニーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
34億円
営業利益
2億円
営業利益率
5.9%
純利益
3億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01オフィス・法人向け入退室管理主力

法人向けに「Akerun入退室管理システム」を提供。工事不要で導入できるスマートロックやコントローラー、クラウド管理ツールにより、入退室の権限管理や履歴管理を実現する。国内No.1の実績を持ち、大規模企業から中小企業まで幅広く導入されている。

クラウド型入退室管理システム市場で国内No.1

主な製品・サービス4
Akerun入退室管理システム世界シェア首位
スマートロックやICカードリーダー、クラウド管理ツールで構成され、入退室の権限管理や履歴の閲覧ができるクラウド型システム。
Akerun Pro
サムターン錠に工事不要で後付けできるスマートロック。初期費用0円で導入可能。
Akerunコントローラー
電気錠や自動ドアに後付けで対応するスマートロック。簡易工事で導入できる。
Akerunデジタル身分証
従来の身分証や社員証をスマートフォンのウォレット機能でデジタル化する認証サービス。

02住宅・不動産準主力

美和ロックとの合弁会社MIWA Akerun Technologiesを通じて、賃貸住宅向けのスマートロックシステム「Akerun.Mキーレス賃貸システム」を提供。内見から入居・退去までの物理鍵の管理業務を効率化する。

主な製品・サービス1
Akerun.Mキーレス賃貸システム
賃貸物件のスマートロック化により、鍵の受け渡しや交換といった管理業務をクラウドで効率化するサービス。

03施設運営BPaaS(Migakun)準主力

ギグワーカーを活用した施設運営代行サービス「Migakun」を提供。オフィスやコワーキングスペース、フィットネスジムなどの施設管理・清掃・受付業務を代行し、人手不足を解決する。

主な製品・サービス1
Migakun
ギグワーカーをマッチングし、施設の清掃・管理・運営を代行するBPaaS。

04店舗運営SaaS(fixU)副次

コワーキング施設等の会員制施設向けに、顧客管理・予約・決済を一元化するSaaS「fixU」を提供。Akerunとの連携により店舗の無人化・省人化を実現する。

主な製品・サービス1
fixU
会員管理、予約管理、決済、請求管理など店舗運営に必要な機能を備えたクラウド型SaaS。

製品と技術

法人向け中核製品「Akerun入退室管理システム」

Akerun入退室管理システムは、当社グループの中核サービスである。スマートロック等のIoTエッジ端末とクラウド上の認証プラットフォーム「Akerun Access Intelligence」を組み合わせ、ICカードやスマートフォンによる入退室管理を実現する。物理鍵のデジタル化により、管理者はWeb上でリアルタイムに権限設定や入退室ログの確認が可能となる。勤怠管理システムや会員管理システムとのAPI連携にも対応し、バックオフィス業務の効率化に貢献する。2025年12月時点で5,700社以上の契約企業を持ち、クラウド型入退室管理システム市場で国内シェアNo.1を獲得している。

住宅向け「Akerun.M」とキーレス賃貸システム

住宅向けには、美和ロックとの合弁会社MIWA Akerun Technologiesが「Akerun.M」ブランドを展開する。2021年9月に発表されたスマートライフシステム「Akerun.M」は、住宅向けスマートロックを活用し、玄関の施解錠をスマートフォンで行えるようにする。2022年7月には「Akerun.Mキーレス賃貸システム」を発表し、賃貸物件の内見、入居、退去までの工程をキーレスで効率的に管理できるサービスを開始した。このシステムは、株式会社プレジオが展開する賃貸マンション「プレジオ」に標準採用されるなど、不動産管理会社からの需要を獲得している。

Akerunデジタル身分証と学生証への展開

Akerunデジタル身分証は、当社の認証テクノロジーを応用し、従来の物理的な社員証や学生証をスマートフォンにデジタル化するサービスである。Apple社との技術提携を通じて機能開発を進め、教育機関での実証実験が進んでいる。デジタル学生証としての用途では、教室への入退室管理や図書館の利用認証などに活用される。法人向けには、従業員の入館管理と勤怠管理を一元化できるソリューションとして提案されている。これにより、物理的なカード発行コストの削減とセキュリティ強化を実現する。

ギグワーカー活用の施設運営BPaaS「Migakun」

「Migakun」は、ギグワーカーを活用した施設運営代行サービス(BPaaS)である。人手不足に悩む商業施設やオフィス、ホテルなどの運営業務を、Migakunスタッフがリアルタイムなコミュニケーションを通じて支援する。例えば、受付業務、清掃、巡回点検などのタスクを柔軟に代行できる。Akerunとの連携により、入退室権限の付与・剥奪や勤怠管理がシームレスに行える。2025年にはGOLFZON Japanとのパートナーシップや、大和ハウスグループとのシェアオフィス協業を発表し、事業拡大を加速している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 世界シェア首位Akerun入退室管理システムクラウド型入退室管理システム・スマートロック領域で国内No.1オフィス・法人向け入退室管理
  • オフィス・法人向け入退室管理クラウド型入退室管理システム市場で国内No.1

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

クラウド型SaaSで急成長、小規模

情報・通信業に属し、クラウド型SaaSを提供。2024/12期売上30億円と小規模だが、営業利益率3.33%と収益化途上。同業のVRain SolutionやCocoliveと比較すると規模は小さいが、成長率は高い。業界内でのプレゼンスは限定的だが、ニッチ市場での成長が期待される。

強み

  • 2023→24年度売上20%増、成長継続中。
  • サブスクモデルで安定収益基盤構築。
  • 特定領域に特化し差別化。
  • 利益率改善傾向、損益分岐点低い。

課題

  • 営業利益率3%台、利益率向上が課題。
  • 多数のSaaS企業が参入、差別化必要。
  • 売上30億円規模、大企業対抗に規模不足。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がPhotosynth

時価総額で並べると、掲載11社のなかで3番目にあたる。

#企業時価総額PER
13904カヤック69億円12.6倍
22323fonfun69億円16.1倍
34379Photosynth68億円22.6倍
44256サインド68億円39.5倍
56942ソフィアホールディングス68億円
6173Aハンモック68億円9.7倍
73698CRI・ミドルウェア67億円17.0倍
84491コンピューターマネージメント67億円13.0倍
94414フレクト67億円8.5倍
104397チームスピリット67億円16.2倍
114176ココナラ66億円21.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 34件

2014年:品川区での創業とNEDO支援の採択

2014年9月、東京都品川区に資本金100千円で株式会社Photosynthが設立された。創業間もない同年10月には、経済産業省所管の独立行政法人(国立研究開発法人)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から研究開発型ベンチャー支援事業(スタートアップイノベーター支援)の委託及び助成先に採択された。この採択により、研究開発型ベンチャーとしての基盤を固め、後の製品開発につながる資金と支援を得た。設立直後から公的機関に認められたことが、その後の事業展開の起点となった。

2015年:初のスマートロック製品発表と受賞

2015年3月、家庭向け後付け型スマートロック「Akerun Smart Lock Robot」を発表した。同年7月にはWebで遠隔解錠・状態確認ができる「Akerun Remote」を発表し、製品ラインを拡充した。これらの製品発表により、スマートロック市場への参入を果たした。同年12月には、朝日インタラクティブ株式会社等が主催する「第3回CNET Japan Startup Award」でCNET Japan賞を受賞し、技術力が外部から評価された。この時期、本社の品川区内での移転も行い、事業拡大の準備を進めた。

2016〜2018年:法人向け製品投入とパートナーシップの拡大

2016年7月、法人向けICカード対応スマートロック「Akerun Pro」を発表し、法人市場への本格参入を開始した。2017年にはNEDOの企業間連携支援制度に採択され、大企業との連携の足掛かりを得た。2018年3月には本社を東京都港区に移転し、事業規模の拡大に対応した。同年10月には、公益社団法人日本ニュービジネス協議会連合会が主催する「第13回ニッポン新事業創出大賞」のアントレプレナー部門で最優秀賞(経済産業大臣賞等)を受賞した。同じ月には日本電気株式会社(NEC)の顔認証技術との技術連携を発表し、セキュリティ分野での協業を開始した。

2019〜2020年:新製品・新拠点とISMS認証の取得

2019年5月、既設の電気錠や自動ドアを直接制御する「Akerunコントローラー」を法人向けに発表し、既存施設への導入障壁を低減した。同年6月には大阪オフィス、2020年6月には福岡オフィスを設立し、関西・九州への営業基盤を拡大した。2020年8月には、三井不動産株式会社との資本業務提携を発表し、ビル向けの入退館管理システム「Akerun来訪管理システム」の実証実験を開始した。同時期に情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格「JIS Q 27001:2014(ISO/IEC 27001:2013)」の認証を取得し、セキュリティ体制の強化を図った。また、同年11月にはJR東日本スタートアッププログラム2020でスタートアップ大賞(総合グランプリ)を受賞した。

2021年:合弁会社設立とマザーズ上場

2021年1月、美和ロック株式会社との合弁会社「株式会社MIWA Akerun Technologies」を設立し、住宅向けスマートロック市場への本格参入を準備した。同年7月には、日本マーケティングリサーチ機構の調査で「クラウド型入退室管理システムの国内シェアNo.1」「スマートロック国内利用者数No.1」「法人向けスマートロック国内導入社数No.1」の3冠を達成し、市場におけるリーダー的地位を確立した。同年9月には合弁会社から住宅向け初製品「Akerun.M」を発表。そして2021年11月、東京証券取引所マザーズに株式を上場し、資本市場からの資金調達を可能にした。

2022年:グロース市場移行と体制強化

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、マザーズからグロース市場に移行した。同年7月には、情報セキュリティへの取り組みを強化するため、最高情報セキュリティ責任者(CISO)を新設した。また、合弁会社MIWA Akerun Technologiesが「Akerun.Mキーレス賃貸システム」を発表し、賃貸物件の内見から退去までをキーレスで管理するサービスを開始した。同年8月には北海道札幌市に札幌オフィスを設立し、北海道エリアへの展開を開始した。これらの施策により、事業の拡大と組織の成長に対応した。

2023年以降:ブランド刷新と黒字化への転換

2023年2月、Akerunのブランドイメージをリニューアルし、アクセス認証基盤としての位置づけを強化した。同年以降、財務面では損失が縮小傾向にあり、2024年12月期に営業利益1億円を計上、当期純利益2億円と初の黒字化を達成した。2025年12月期には売上高34億円、営業利益2億円、純利益3億円と増益を続け、事業の収益基盤が固まりつつある。同年10月には株式会社fixUを完全子会社化し、SaaS事業の強化を図った。現契約社数は5,700社を超え、空間DX事業の拡大が継続している。

年表34件を開く

2010年代

  • 2014年9月創業東京都品川区に株式会社Photosynth(資本金100千円)を設立
  • 2014年10月経済産業省所管の独立行政法人(現:国立研究開発法人)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から研究開発型ベンチャー支援事業(スタートアップイノベーター支援)の委託及び助成先に採択
  • 2015年1月本社を東京都品川区、同区内での移転
  • 2015年3月家庭向けの後付け型スマートロック「Akerun Smart Lock Robot」を発表
  • 2015年7月Webで遠隔解錠・状態確認できる「Akerun Remote」を発表
  • 2015年12月テクノロジーメディアであるCNET Japanを運営する朝日インタラクティブ株式会社等が主催する「第3回 CNET Japan Startup Award」でCNET Japan賞を受賞
  • 2016年1月本社を東京都品川区、同区内での移転
  • 2016年7月法人向けにICカードで鍵が開くスマートロック「Akerun Pro」を発表
  • 2017年3月経済産業省所管の国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施するベンチャー企業と大企業の連携支援プログラム「企業間連携支援制度」に採択
  • 2017年4月経済誌「Forbes」が選ぶアジア版「30 UNDER 30」のコンシューマーテクノロジー部門に当社代表取締役社長河瀬航大が選出
  • 2018年3月本社を東京都港区に移転
  • 2018年10月公益社団法人日本ニュービジネス協議会連合会が主催する「第13回ニッポン新事業創出大賞」のアントレプレナー部門で最優秀賞(副賞:経済産業大臣賞、公益社団法人日本ニュービジネス協議会連合会会長賞)を受賞
  • 2018年10月日本電気株式会社の顔認証技術と技術連携
  • 2019年5月法人向けに既設の電気錠や自動ドアを直接制御する「Akerunコントローラー」を発表
  • 2019年6月創業大阪府大阪市に大阪オフィスを設立

2020年代

  • 2020年6月創業福岡県福岡市に福岡オフィスを設立
  • 2020年8月アクセス認証基盤「Akerun Access Intelligence」をイメージしたAkerunロゴのリニューアルを発表
  • 2020年8月三井不動産株式会社との資本業務提携と、ビル向けの入退館管理システムである「Akerun来訪管理システム」における実証実験の開始を発表
  • 2020年8月情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)に関する国際規格「JIS Q 27001:2014(ISO/IEC 27001:2013)」の認証を取得
  • 2020年10月創業東京都港区にロジスティクス・センターを設立
  • 2020年10月「Akerun入退室管理システム」の新しいWeb管理ツール「Akerun Connect」をリリース
  • 2020年11月JR東日本スタートアップ株式会社が主催する「JR東日本スタートアッププログラム2020」において総合グランプリとなる「スタートアップ大賞」を受賞
  • 2021年1月美和ロック株式会社との合弁会社「株式会社MIWA Akerun Technologies」を設立
  • 2021年7月「クラウド型入退室管理システムの国内導入社数並びに国内シェアNO.1」、「スマートロック国内利用者数並びに国内シェアNO.1」、「法人向けスマートロック国内導入社数並びに国内シェアNO.1」を獲得(日本マーケティングリサーチ機構調べ(2021年6-7月期_指定領域・日本国内における検証調査))
  • 2021年8月創業愛知県名古屋市に名古屋オフィスを設立(2023年2月1日付で大阪オフィスに統合)
  • 2021年9月株式会社MIWA Akerun Technologiesの住宅向けスマートロックを活用した最初の製品となる、スマートライフシステム「Akerun.M(アケルン・エム)」を発表
  • 2021年11月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2022年3月株式会社MIWA Akerun Technologiesがヤマト運輸株式会社が提供する「マルチ デジタルキー プラットフォーム」との連携を発表
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所マザーズからグロース市場に移行
  • 2022年7月インフラ企業として情報セキュリティへの取り組みをさらに強化するため、新たに最高情報セキュリティ責任者(CISO)を創設
  • 2022年7月株式会社MIWA Akerun Technologiesが賃貸物件の内見〜入居〜退去までをキーレスで効率的に管理できる「Akerun.Mキーレス賃貸システム」を発表
  • 2022年8月創業北海道札幌市に札幌オフィスを設立
  • 2023年2月Akerunのブランドイメージをリニューアル
  • 「Akerun入退室管理システム」が、ソフトバンク株式会社、JBアドバンスト・テクノロジー株式会社、凸版印刷株式会社等が提供する各種サービスと順次連携開始

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    Akerunの顧客基盤拡大によるマーケット開拓

    中核サービスであるAkerunを起点に、法人オフィスに加えて商業施設・住宅・教育機関・医療機関・自治体など新たな市場へ展開。外部パートナー(システム連携、OA機器ベンダー、不動産事業者等)の開拓・拡充により販売機会を増やし、顧客数の最大化を図る。

  2. 02

    Akerun周辺領域のサービス開発による顧客単価向上

    Akerunとデータ連携やターゲット顧客のシナジーが高い周辺サービス(Migakun、fixU、勤怠管理、決済システム、AIカメラ等)を自社開発・提携・M&Aで拡充し、アップセル/クロスセルによる顧客単価の最大化を目指す。

  3. 03

    複数サービスのパッケージ化によるクロスセル推進

    Akerun、Migakun、fixU及び外部API連携サービスを組み合わせた統合的な無人化・省人化ソリューションをワンストップで提供。パッケージ提案によりクロスセルを加速し、売上拡大とARPU向上を図る。

  4. 04

    フィジカルAI領域への新規参入とサービス開発

    ハード・ソフト・AI・製造を網羅するフルスタック開発体制を活かし、フィジカルAI領域に新たに参入。中核のAkerunと連携する新サービスを効率的かつアセットライトに開発し、顧客への付加価値向上と新事業創出を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 5期分

グループ全体で155人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は656万円で、4期前と比べて+9.9%平均年齢は35.4歳、平均勤続年数は3.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年12月59633.71.7167
2022年12月62634.22.0167
2023年12月65534.72.9150
2024年12月65835.73.114370
2025年12月65635.43.0155129

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 4 / 海外 0、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都港区1,260百万円
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    株式会社MIWA Akerun Technologies (注)2
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 国内
    株式会社Migakun (注)2、3
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社fixU (注)2
    兵庫県神戸市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社D分割準備会社
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は34億円営業利益2億円前期と比べると増収増益で、売上が+13.3%、利益が+100.0%。

売上高
+13.3%
34億円
営業利益
+100.0%
2億円
純利益
+50.0%
3億円
営業利益率
5.9%
前期比 +2.5%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高41億円34億円
営業利益2億円2億円
純利益3億円3億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は11億円、営業利益は1億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は−31.3%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q600.0−1
2023年3Q600.00
2023年4Q7−1
2024年1Q7114.31
2024年2Q700.00
2024年4Q1600.01
2025年2Q1616.32
2025年4Q1815.61
2026年1Q10110.01
2026年2Q1119.11

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 9期分

2017年12月期からの9期で、売上は2億円から34億円へ17.0倍に増えた。直近期の営業利益率は5.9%。売上は8期、純利益は5期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2017年12月2−3−3
2018年12月4−5−5
大阪府大阪市に大阪オフィスを設立
2019年12月8−7−7
福岡県福岡市に福岡オフィスを設立
2020年12月12−7−12
愛知県名古屋市に名古屋オフィスを設立(2023年2月1日付で大阪オフィスに統合)
2021年12月16−9−9
北海道札幌市に札幌オフィスを設立
2022年12月20−6−6
2023年12月25−2−2
2024年12月30113.32
2025年12月34225.93

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高34億円のうち、営業利益として残るのは2億円5.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の8.8%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金26.5%9億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金67.6%23億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.9%2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
73.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.5pt
5.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.2pt
8.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.2pt
12.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 7期分

2025年12月期は営業CFが5億円、投資CFが−5億円で、差し引きのフリーCFは0億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は17億円で、売上の6.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年12月−6−26−87
2020年12月−5−216−716
2021年12月−6−429−1035
2022年12月−4−9−3−1319
2023年12月2−61−416
2024年12月4−2−2216
2025年12月5−50017

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 9期分

2025年12月期の総資産は39億円。このうち返さなくてよい自己資本が25億円で、自己資本比率は62.0%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年12月83538.5
2018年12月145935.9
2019年12月141136.6
2020年12月1951425.0
2021年12月43271661.3
2022年12月35221360.5
2023年12月36211554.2
2024年12月34221362.1
2025年12月39251462.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
17億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
3億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
0億円
在庫として抱えている分
負債合計
14億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
82
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率12 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中234位あたり、逆に低いのは営業利益率605社中394位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.9%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.9%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
62.0%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
13.3%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥435で、1年前と比べて+30.6%過去52週の値幅のなかでは52%の位置にある。

¥435+0.2%1ヶ月+6.1%1年+30.6%時価総額68億円
過去52週の値幅
安値¥325高値¥538

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)22.6倍
PER (会社予想)22.8倍
PBR2.68倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月14日に431円と下落したが、直近1カ月では7.2%上昇した。8月6日から急上昇し、8月13日には452円をつけた。25日移動平均線(409円)を上回っており、短期トレンドは上向き。52週高値(538円)からは約20%低いが、52週安値(325円)からは約33%高い。出来高は8月14日に11.7万株と急増し、売買が活発。RSIは67.2とやや過熱気味だが、上昇基調。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERは22.97倍で同業界平均の31.11倍を下回り、予想PERも22.6倍と同水準。PBRは2.65倍で同業界平均の3.64倍を下回る。ROEは12.87%と良好だが無配当。業績は増収増益傾向で、株価は妥当圏内と判断した。

指標この会社業種平均
PER (実績)22.6倍47.9倍
PER (予想)22.8倍
PBR2.68倍2.96倍
ROE12.9%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

デジタル広告市場は成長が続くが、競争激化と広告効果測定の厳格化が課題。強気派は売上高の着実な増加と赤字からの脱却を評価し、将来の利益拡大に期待する。弱気派は利益率の低さと市場の成長鈍化、クライアントの広告予算削減リスクを指摘する。また、同社の技術力や独自性が持続的な競争優位につながるかが争点となる。

プラスに働く材料7
  • 売上高成長

    2022/12期から2025/12期まで売上高が20→34億円と順調に増加。

  • 黒字化達成

    2024/12期に最終黒字化し、2025/12期も営業利益率改善。

  • 成長市場

    デジタル広告市場は中長期的に拡大が見込まれる。

  • 売上高が2桁成長続く2026年Q2影響

    売上高は25→34億円と2年で36%増、成長が続けば業績上振れ

  • 営業利益率の改善トレンド通年影響

    営業利益率3.33%→5.88%と2.55ポイント改善、黒字化が進展

  • 最終利益の拡大2025年12月期影響

    純利益は2→3億円と1.5倍増、来期も増益見通し

  • 外国人保有率が高く買い意欲継続影響

    外国人保有11.41%は中小型株で高く、資金流入が期待

マイナスに働く材料7
  • 低い利益率

    営業利益率は2025/12期でも5.88%と低水準。

  • 競争の激化

    広告代理店やSaaS企業が多数参入し、手数料引き下げ圧力が強い。

  • 景気感応度

    広告需要は企業の広告予算に左右され、景気後退で縮小リスク。

  • 無配当で株主還元が乏しい次回株主総会影響

    配当利回り0%で、株主への現金還元がない

  • PBR2.78倍と割高継続影響

    PBR2.78倍は中小型株では高めで、ROE13%では正当化しにくい

  • 営業利益率が低く競争に脆弱継続影響

    営業利益率5.88%は低く、価格競争で利益が圧迫されやすい

  • 小型株で流動性が低い不定影響

    時価総額71億円、売買代金が細く大口売りに弱い

次の決算で確かめる点
広告運用の顧客数
収益基盤の広がりを示し、今後の成長の原動力となる。
顧客単価
1社あたりの売上が増加しているかどうかでサービス価値を測る。
解約率
クライアントの継続率が収益の安定性に影響するため。

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ5,436人。区分でいちばん多いのは個人・その他73.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が7.3%を占め、残る92.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他43.674.370.771.573.0
外国法人15.912.013.511.011.4
証券会社8.44.56.66.08.3
事業法人20.98.28.48.67.1
自己株式0.00.10.21.3
金融機関11.10.90.82.90.2
外国人個人0.00.10.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01河瀬 航大15.62
02UH Partners 2投資事業有限責任組合7.68
03光通信KK投資事業有限責任組合6.67
04BBH(LUX)FOR FIDELITY FUNDS PACIFIC POOL(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)5.73
05MF-GB2号投資事業有限責任組合2.67
06株式会社SBI証券2.57
07渡邉 宏明2.25
08楽天証券株式会社2.03
09BSP第3号投資事業有限責任組合1.97
10熊谷 悠哉1.76

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近7
  • 2026-06-26
    光通信株式会社
    新規の大量保有報告
    7.44%
    +0.77pt
  • 2026-06-05
    フィデリティ投信株式会社
    変更報告
    8.53%
    +1.30pt
  • 2026-06-05
    フィデリティ投信株式会社
    変更報告
    9.99%
  • 2026-06-05
    フィデリティ投信株式会社
    変更報告
    8.64%
    -1.35pt
  • 2026-06-05
    フィデリティ投信株式会社
    変更報告
    7.23%
    -1.41pt
  • 2026-06-05
    エフアイエル インベストメント マネジメント ホンコン リミテッド(FIL Investment Management (Hong Kong) Limited)
    新規の大量保有報告
    7.68%
    +1.09pt
  • 2026-06-05
    エフアイエル インベストメント マネジメント ホンコン リミテッド(FIL Investment Management (Hong Kong) Limited)
    新規の大量保有報告
    8.70%
    +1.02pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 9期分

1株利益は9期で+100%、1株純資産は5期で−9%。直近期のROEは12.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2017年12月−19,079
2018年12月−25,526
2019年12月−75
2020年12月−96
2021年12月−63172
2022年12月−37136
2023年12月−11125
2024年12月101377.634.1
2025年12月1915512.923.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/12期の役員報酬は総額62百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
河瀬航大代表取締役社長372,443,800
渡邉宏明取締役副社長38352,200
熊谷悠哉取締役37276,200
島田和衛社外取締役75
鈴木敦子社外取締役54
中嶋靖雄常勤社外監査役68
矢澤昌史非常勤社外監査役49
西本俊介非常勤社外監査役46

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4515113
社外取締役711112

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容20,966字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、厳格な要件が求められる法人向けで実績豊富なスマートロック(注1)等のIoT機器やソフトウエアを活用したAkerun(アケルン)ブランドのHESaaS(注2)のサービスに加えて、ギグワーカーが様々な空間における人手不足を解決する施設運営BPaaS「Migakun(ミガクン)」やコワーキング施設等を中心としたレンタル施設及び会員制施設の無人化・省人化のための顧客管理・予約・決済SaaS「fixU」を子会社を通じて展開しております。 これらのサービスの提供を通じて、あらゆる空間の無人化・省人化を促進する新たな社会モデルの創出に取り組む空間DX事業を、法人、住宅、商業施設、教育機関、自治体等の幅広い業界で展開し、リカーリング収益(注3)の最大化を通じた事業拡大を推進しております。 (注) 1.スマートロックとは、電気制御により鍵を開閉することができるインターネットに接続された錠前のことであります。 2.HESaaSとは、Hardware Enabled Software as a Serviceの略で、アプリケーションソフトウエアをインターネット経由で提供するクラウドサービスであるSaaSと、ハードウエアのサブスクリプションモデルを組み合わせた提供モデルであります。 3. リカーリング収益とは、サービスや製品の提供を通じて、定期的かつ継続的に発生する収益のことであります。 <当社グループのミッション/ビジョン> 当社グループは、「つながるモノづくりで感動体験を未来に組み込む」をミッションに掲げ、ハードウエアからソフトウエア、Web、モバイルまでを網羅するフルスタックの開発体制を備えたモノづくり企業として、またクラウドやIoT、認証、フィジカルAI等の最先端技術及びプロダクト/サービスを開発するテクノロジー企業として、少子高齢化に伴う人手不足等の社会課題の解決を目指しております。 また、このミッションの実現に向けては、新たに「人手に依存しない、自律型の物理空間で、社会を自由化する。」というビジョンを策定し、Akerun、Migakun、fixU等の各サービスを通じて、オフィス、住宅、商業施設、教育機関、医療機関、自治体等のあらゆる物理空間の管理や運営をテクノロジーの力で自動化し、企業や法人だけにとどまらず、社会そのものを人手不足や物理的な業務に伴う様々な制約から解放することを目指しております。 <当社事業を取り巻く社会的背景> 現在、日本国内では、少子高齢化に伴う深刻な人手不足や生産年齢人口(15〜64歳)の減少といった社会課題に直面しており、統計によると生産年齢人口は1995年頃をピークに減少を続け、2025年時点の東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の生産年齢人口が2045年にはほぼ消失すると推計されています(注)。この影響はすでに様々な業界で顕著になってきており、オフィスにおける人手不足に起因する過重労働や生産性の低下、観光業界における訪日外国人旅行客の増加に伴う人手不足や機会損失、教育機関等における働き方改革の要請、そして小売店舗や飲食店等におけるアルバイトを含む人材不足による営業時間の短縮や機会損失等、現在そして将来にわたって企業だけでなく日本経済自体の成長への大きな課題となっております。 この不可避の社会課題に対して、人手不足を補うためのデジタル化やDXが様々な業界で求められるなか、当社グループでは、市場での実績が豊富で現契約社数5,700社超という相当規模のユーザー基盤を有する認証プラットフォームを活用したAkerunを基軸に、オフィス、住宅、商業施設、教育機関、医療機関、自治体等のあらゆる空間に適用可能なMigakunやfixU等の空間管理ソリューションをトータルで提供しております。これにより、空間や施設の運営の無人化・省人化という将来におけるスタンダードとなる新たな市場を創出するとともに、ビジネスの領域だけでなく日本社会全体における課題の解決を支援することを目指しております。 (注)国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5(2023)年推計)」 [空間DX事業の概要] 当社グループは、オフィス、住宅、商業施設、医療機関、教育機関、自治体等のあらゆる空間の管理を無人化・省人化するテクノロジーやソリューションを提供することで、少子高齢化等に伴う深刻な人手不足や生産年齢人口の減少といった社会課題の解決を支援する空間DX事業を展開しております。 この空間DX事業では、中核サービスである「Akerun入退室管理システム」をはじめとしたAkerunブランドのHESaaSのサービスを法人向け及び住宅向けに、Akerunと大きなシナジーを有するギグワーカーを活用した施設運営BPaaSである「Migakun」を法人向けに、そして2025年10月に完全子会社化した、コワーキング施設等を中心とした施設の無人化・省人化のためのSaaSのサービスである顧客管理・予約・決済システム「fixU」を法人向けに、それぞれ提供しております。 <Akerunを起点とした空間DXと施設の無人化・省人化のイメージ> 空間DX事業の特徴及び市場優位性は主に以下の3点であります。 ① 認証プラットフォーム「Akerun Access Intelligence」(注1)の価値 空間DX事業の市場優位性の1つ目は、利用企業の規模や業種業態を問わない広範なユーザー基盤に裏付けられた認証プラットフォームの社会インフラとしての価値であります。2025年12月末時点で5,700社以上の現契約社数を抱える認証プラットフォームを基盤に、中核サービスである法人向け「Akerun入退室管理システム」は、クラウド型入退室管理システムやスマートロック等の領域で国内No.1(注2)を獲得するなど、両市場をけん引する実績を有しております。 セキュリティ及び認証の社会インフラとしての地位を確立している法人向けAkerunに加え、建築用錠前で国内大手の美和ロック株式会社(以下、美和ロック)との合弁会社である株式会社MIWA Akerun Technologies(以下、MIWA Akerun Technologies)による住宅領域でのスマートロックを活用したサービスの提供や、従来の身分証/社員証/学生証/会員証等の物理的なIDをデジタル化してスマートフォンで利用できる「Akerunデジタル身分証」の提供など、オフィス、住宅、商業施設、教育機関、医療機関、自治体等の利用場所を問わない広範なユースケースや顧客基盤を通じたビッグデータの取得・活用により、様々な周辺領域へのサービス展開も可能となっております。また、MigakunやfixUにおいてもAkerunと認証プラットフォームを活用することで、Akerunとの併用による柔軟な入退室権限の付与/剥奪やサービス品質向上のためのギグワーカーのモニタリング等が可能になるなど、事業間の大きなシナジーを発揮しております。 ② HESaaS、BPaaS、SaaSの各事業で培われたハードウエア/ソフトウエア開発力とギグワーカープラットフォーム 空間DX事業の特徴の2つ目は、Akerunブランドのクラウド型IoTサービスで採用するハードウエアとソフトウエアを組み合わせたサブスクリプションモデルであるHESaaS、ギグワーカーを活用した施設運営代行サービスのMigakunで採用するBPaaS、そしてソフトウエアの機能をサブスクリプションモデルで提供するfixUのSaaSで培われた、ハードウエア領域からソフトウエア領域までのフルスタックを網羅する開発力であります。 Akerunでは、IoT機器等のハードウエア技術とクラウドを含むソフトウエア技術を組み合わせることで、法人利用に耐える高品質なハードウエアと、無線通信やセキュリティにおける信頼性や堅牢性に加えてAPIによる外部の勤怠管理/会員管理システム等との連携を通じた様々なニーズに対応できる柔軟性により、人々の入退室データを起点とした“あらゆる物理空間における基幹システム化”を実現しております。 また、Migakunは、コミュニケーションツール等のテクノロジーを活用した、利用企業とギグワーカーを含むMigakunスタッフとのリアルタイムのコミュニケーションにより、BPaaSとして様々な施設運営ニーズに即応可能な柔軟なサービス提供モデルを確立しております。 さらに、fixUは、コワーキング施設や会員制施設等の店舗運営における、高騰する人件費や高難度のデジタル化への対応といった課題に対して、会員登録〜予約〜決済までの店舗運営業務を自動化し、店舗の無人化‧省人化をワンストップで実現できる高機能なSaaSとして業種業態を問わないユースケースで活用されております。 これらのハードウエアからソフトウエアまでを網羅するテクノロジー領域におけるフルスタックの開発体制、さらにはハードウエアの製造や量産も含めた統合的な開発力は、当社グループの大きな市場優位性であると考えております。 ③ 各事業間における強固なシナジーを通じたリニアな事業成長 空間DX事業の特徴の3つ目は、これらAkerun/Migakun/fixUを組み合わせた統合ソリューションとしての各サービス間の強固なシナジーであります。各サービスは、前述の当社グループが有する認証プラットフォームや統合的な開発力により、導入の容易さ、機能の拡張性、様々な業種業態に適用可能な柔軟性を実現することで、各サービスの複数導入を含むクロスセルが堅調に進展しております。その結果、売上高及び調整後EBITDA(Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation and Amortization:利払い前、税引前、減価償却前利益)(注3)は堅調に拡大しており、さらに、この売上高及び調整後EBITDAを支える空間DX事業全体におけるリカーリング収益の比率も事業収益全体の80%台後半の高水準を継続的に維持しております。 そして、Akerunの“オフィスや施設における基幹システム化”や大規模顧客へのさらなる拡販、人手不足等を背景としたMigakunへのニーズの拡大と柔軟なサービス提供モデルによる利便性、そしてfixUの店舗運営におけるワンストップ・デジタル化ソリューション等を通じた拡販、さらには各サービスを組み合わせたパッケージ化によるクロスセル等により、顧客企業における当社グループのサービスの“インフラ化”が進展したことで、空間DX事業全体でのMRR(Monthly Recurring Revenue:毎月繰り返し得られる月次経常収益)ベースのChurn Rate(サービスに関する解約率)は平常時で1%以下の低い水準に抑えられております(注4)。具体的には、継続的なChurn Rateの改善により、空間DX事業全体で2025年12月期には0.93%まで改善しております。さらに、このパッケージ化によるクロスセル施策が奏功していることで、ARPU(注5)も継続的に増加し、当期には過去最高の1社あたり48,536円を達成するなど当社グループ全体での事業成長に向けた事業ポートフォリオ間のシナジーを実現しております。 当社グループでは、中核サービスであるAkerunを起点として、Akerunと高いシナジーを発揮するMigakunやfixUを組み合わせたソリューション提供やクロスセル施策を促進することで、空間DXによる無人化・省人化市場の創出を通じた売上高及び調整後EBITDAのさらなる拡大とARPUの増加、そしてChurn Rateのさらなる低減が可能であると考えており、今後もそれらの取り組みを通じて空間DX事業のより一層の成長を目指しております。 (注) 1.ユーザーの基本情報(氏名や所属等)、デジタルID情報(電話番号や電子メール等)、物理ID情報(所有するICカードや生体認証情報等)、認証権限情報(アクセスが許可されている扉、有効な日にち、曜日、時間帯等)等の情報を保有するクラウド上のデータベースであります。 2.日本マーケティングリサーチ機構調べ(2021年6-7月期_指定領域・日本国内における検証調査) 3.当社グループにおける調整後EBITDAは、営業利益に減価償却費、のれん償却費、株式報酬費用、フィジカルAI領域の研究開発費の各項目を加算したものであります。 4.各期のChurn Rateは、当該期の期末月における12か月移動平均であります。 5.ARPUとは、Average Revenue Per Userの略で、ユーザーや利用企業における1人/1社あたりの売上金額を表す指標であります。 <各事業ポートフォリオの詳細> ① Akerun事業 当社グループの中核サービスである「Akerun入退室管理システム」等を展開するAkerunブランドのクラウド型IoTサービスは、クラウドとインターネットでつながるスマートロック等のエッジ端末(注)による個人認証とセキュリティ、そしてクラウド上の認証プラットフォームを通じた個人認証を主軸とした関連サービスを法人向け、住宅向けに展開しております。 Akerunでは、物理的な鍵によるセキュリティや管理性等の様々な制約や課題を無くし、1つのICカードや個人を特定する物理的またはデジタルなIDであらゆる扉やゲートにスムーズにアクセスできる、物理空間におけるシングルサインオンともいえる世界の実現を目指しております。またこの中核サービスであるAkerunを起点として、空間DX事業の各サービスを展開することで、あらゆる空間の無人化・省人化で人手不足等の社会課題の解決を支援しております。 (注)エッジ端末とは、 エッジ(末端)の端末の意味であり、IoT等においてはインターネットに接続され、システム全体の末端に位置する端末のことであります。インターネットで接続されたシステム全体における末端の端末として、データの収集/処理や上位システムへのデータの送信等に加え、上位システムからの指令やデータ等を受信して稼働したり、利用者に伝達する等の機能を担うハードウエアであります。 ①-2 オフィス領域におけるAkerun (1)市場機会 Ⅰ.市場環境の変化 現在、国内では少子高齢化の昂進等による生産年齢人口の減少が喫緊の社会課題となっており、オフィスや商業施設、店舗等においても人手不足への対応や労働生産性の向上等を目的に、DXや無人化・省人化への取り組みが活発化しております。具体的には、セキュリティを含む入退室管理、勤怠管理、受付管理、予約管理等の各種業務へのテクノロジー活用により、オフィスや会員制施設の運営にかかわるワークフローを自動化する等の取り組みが業界や業態を問わず進展しております。 さらに、従来からの法改正を含む日本政府や企業による働き方改革の推進により、従業員の勤務時間を正確に記録、管理することが求められており、加えて個人情報保護の強化により、企業ではこれまで以上のセキュリティ対策を求められるようになっております。 Ⅱ.従来の入退室管理システムの課題とAkerunの市場優位性 従来の法人向け入退室管理システムは、サーバーや管理用PC等のハードウエア機器の購入・設定、システム設定やネットワーク工事のための外注費、そして機器の改修や保守の費用等、初期費用や経年による費用など高額な投資が必要となり、加えてデータの利活用の難易度の高さ等が企業の大きな導入障壁となっておりました。 当社グループでは、このような導入時の障壁を低減し、より少ない負担で入退室管理システムを導入・活用できる「Akerun入退室管理システム」を法人向けに提供しております。特別な工事やシステム構築が不要かつ後付けで手軽に導入可能、クラウド型システムによる専用IT機器の排除とシンプルに利用できる管理画面等によるデータ利活用の支援、サブスクリプションモデルによる保守・運用に要する費用負担の軽減等により、導入障壁の低減と継続運用のしやすさを実現することで今後も広く需要を取り込み、継続的に売上を拡大できるものと考えております。 (2)サービス構成 Akerunの中核サービスである法人向けの「Akerun入退室管理システム」は、鍵の物理的開閉やデータ通信等を担うスマートロックやICカードリーダー等のIoTハードウエアと、それを施解錠するスマートフォン(注) 向けアプリケーション、スマートフォンのモバイルICカード等のスマートキー、そして認証、鍵権限の管理、履歴の閲覧等を行う、スマートデバイス向けアプリケーション及びWebアプリケーション等の管理ツールで構成されております。 なお、ユーザーを識別する認証基盤には、市場における実績が豊富な認証プラットフォーム「Akerun Access Intelligence」を活用し、安全かつ信頼性に優れた個人認証を実現しております。 (注)対応するスマートフォンは、Apple社が提供するiOS及びGoogle社が提供するAndroidにて稼働するスマートフォンであります。 Ⅰ.ハードウエアの特徴 「Akerun入退室管理システム」で提供されるハードウエアとして、サムターン錠(注1)に対応する「Akerun Pro」と、電気錠(注2)や自動ドア、セキュリティゲート等の電気制御の扉に対応する「Akerunコントローラー」を提供しております。(住宅向けは後述) Akerun Proは、工事なしで既存の扉に後付け可能なスマートロックとして、取り付け工事不要、初期費用0円で導入できるため、従来の入退室管理システムと比較して導入にかかる工数や費用を大きく低減しております。 Akerunコントローラーは、既存の自動ドアや電磁錠等の電気錠に後付けで導入でき、簡易的な工事のみで導入し、運用できるスマートロックとして電気錠に対応することでAkerunのユースケースをさらに拡大し、さらに多くのオフィスや施設のニーズに対応することが可能になっております。 また、Akerun Pro及びAkerunコントローラーに共通のハードウエアとして付帯するICカードリーダーにより、日常的に使用している交通系ICカードや社員証、ビル入館カード等のFeliCa及びMifareの各規格(注3)に対応するICカードに加え、スマートフォンのアプリケーションとして利用できるモバイルICカード等のスマートキーによる認証を通じた施錠・解錠が可能となっております。 (注) 1.サムターン錠とは、扉の室内側についているツマミ式の金具で開閉を行う錠前のことであります。 2.電気錠とは、電気的に鍵を施解錠する機構を組み込んだ錠前のことであります。 3.FeliCaは、ソニー株式会社の登録商標です。Mifareは、NXPセミコンダクターズ社の登録商標です。 Ⅱ.ソフトウエアの特徴 「Akerun入退室管理システム」は、ソフトウエアにより以下の機能を提供しております。 i.使いやすいWeb管理ツールによる鍵権限の柔軟な設定 Web管理ツールを通じて、ユーザーが入退室できる日時等を柔軟に設定でき、ユーザーごとの入退室権限等、柔軟な鍵権限の運用が可能になっております。また、クラウドを通じて労務関連の法改正やオフィストレンドの変化等に合わせて継続的にアップデートすることが可能となっております。 ⅱ.取得データの利活用 ユーザーの利用履歴を永続的に保持し、Web管理ツール等でいつでも確認できる機能を備えており、この履歴の活用により、セキュリティだけでなくユーザーの動静を把握・確認するための空間管理やMigakun等の当社グループの各サービス利用のエビデンスとしての活用等、さらなる価値提供が可能になっております。 ⅲ.APIによる外部システムとの連携 Akerunでは外部システムからの入退室履歴等の情報の取得や遠隔での解錠・施錠の操作、日時を指定した鍵権限の発行等が可能になるAPIを提供しており、また、ユーザーが独自開発したシステムと連携させたり、当社がAPI連携を行っている勤怠管理、生体認証、会員管理、決済等のシステムとの共同ソリューションも活用できます。 (3) サービスの強み 「Akerun入退室管理システム」は、市場優位性として、セキュリティやサービス品質等の要件の厳しい法人向け事業で培った広範な実績に加え、高水準の利用体験を可能にするハードウエアの開発及び無線通信やセキュリティにおけるソフトウエアの開発に強みを有しております。 Akerun事業における強みの詳細は、以下の通りであります。 Ⅰ.法人向け事業における強固な実績とそれに支えられたアクセス認証基盤 法人における豊富な導入実績を通じて現契約社数5,700社以上を抱えるアクセス認証基盤「Akerun Access Intelligence」を保持しております。この相当規模の認証基盤を活用することで、ユーザー認証に加えて勤怠管理や会員管理等の法人向けに提供される様々なクラウド型サービスや認証シーンにも活用できます。今後も、オフィスに導入されたAkerunのスマートロックを起点に、入退室管理やセキュリティに加え、API連携を通じた勤怠管理、会員管理、予約管理、決済等の外部サービスとの連携を継続的に推進することで付加価値のさらなる向上を目指しております。 Ⅱ.要件の厳しい法人利用に応える高水準のハードウエア性能 「Akerun入退室管理システム」で提供される各種ハードウエアは、多人数に触れる機器としてのハードウエア品質の強化に注力しており、実際にAkerun Proにおいては100万回の開閉試験の実施、高トルクモーター、省電力性能を追求した専用設計回路、耐久性強化のための部品設計や特許取得済みの独自機構等、ユーザーの利用体験を高め、法人利用における厳しい要件にも応える、市場でも高水準のハードウエア品質を実現しております。 Ⅲ.信頼性と堅牢性に優れた無線通信技術及びセキュリティ技術 当社グループでは、システムとしての安定的な稼働が非常に重要であると考えており、認証に使用するBLE(注)通信の制御技術、特に施解錠に用いるスマートデバイスを含む複数のハードウエア機器間での安定的な通信制御技術に強みを持っております。これにより、オフィスや施設における高速かつ安定したユーザー認証が可能になっており、また、継続的なソフトウエアの改善を通じて、さらなる利用体験と信頼性の向上を図っております。 加えて、各ハードウエア機器間の通信には、特許取得済みの通信技術や高度な暗号化通信技術を採用することで、市場でも高水準の信頼性と堅牢性に優れたユーザー認証プロセス及び認証基盤を確立しております。さらに、Akerun事業のサービスを支えるクラウド基盤に関しても、社内で「情報セキュリティ基本方針」を定めるとともに、本社及び各拠点で情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)に関する国際規格「JIS Q 27001:2023(ISO/IEC 27001:2022)」の認証を取得し、さらにクラウドインフラの保守運用の専任担当者を設置することで、安定的なサービス基盤の構築に積極的に取り組んでおります。 (注) BLEとは、Bluetooth Low Energyの略で、低電力通信を可能にする近距離無線通信技術Bluetoothの拡張仕様の1つであります。 (4)今後の成長拡大のための取り組み Ⅰ.企業規模を問わない新規ユーザーの獲得 オフィス領域におけるさらなる成長拡大に向けて、主要導入企業である従業員10名以上の中小企業及び事業所への販売促進施策を継続的に強化し、新規ユーザーのさらなる獲得を目指しております。提供拡大にあたっては、地方拠点の活用に加え、紹介取次や再販等の販売パートナーとの関係強化を通じて潜在ユーザーへの提案機会の増加を図る専任チームの強化・拡充を継続的に実施しております。 さらに、直近において堅調な受注実績をあげている大規模企業や大型ビル、教育機関、医療機関、自治体等に対しても、継続的に営業チームを強化し、これらユーザーの新規獲得にも積極的に注力する計画であります。 Ⅱ.既存ユーザーへの追加導入の提案(アップセル施策) 当社グループでは、さらなる売上拡大にあたって、ユーザーとの関係性強化や市場動向の調査・分析を通じて、変化する市場ニーズに合わせた空間利用を提案することで、1事業所あたりの導入台数の増加を目指しております。 さらに大規模企業では、複数台の契約を獲得しやすい利用環境であることから、契約の新規獲得や試験導入を契機とした関係性の強化や継続的なヒアリング、提案力の強化等を通じて複数台の契約を追求してまいります。 これらのアップセル施策を促進することで、ユーザーからもたらされるLTV(注)及びARPUの最大化を目指し、事業成長を加速する考えであります。 (注) LTVとは、Life Time Valueの略で、顧客との取引の開始から終了までの期間にもたらされる総利益(顧客生涯価値)のことであります。 Ⅲ.周辺領域でのソリューションの開発と提供(クロスセル施策) 現在、当社グループでは、空間管理の無人化・省人化での活用を軸にユースケースの多様化に積極的に取り組んでおり、特に外部パートナーが提供する勤怠管理、会員管理、決済、認証等のシステムとのAPIを通じたサービス連携に注力しております。実際に、このAPI連携の有用性が評価され、オフィスだけでなく会員制施設及び商業施設での導入やAPIの利用も堅調に増加するなど、「Akerun入退室管理システム」は顧客のバックオフィス業務を支える基幹システムへと進化しております。 さらに直近では、受付業務の無人化・省人化を実現する「Akerun QR受付システム」の提供や、市場トレンドやニーズに合わせたAkerunの機能強化/新機能、そして様々な空間や施設の運営を支援する施設運営代行BPaaS「Migakun」や店舗の無人化・省人化のためのSaaS「fixU」とのパッケージ提供など、周辺領域でのサービス開発やM&Aを強化しており、当社グループのサービス全体として空間におけるインフラ化のための取り組みを今後も推進する計画です。 ①-3 住宅領域におけるAkerun (1)市場機会 現在、住宅領域におけるデジタルサービスの普及に伴い、家事代行や宅配、空きスペース等の活用が促進され、さらに非対面や自宅不在時のサービス利用や荷物の受け取り等にデジタルを活用するなど消費者の行動態様は大きく変化しております(注1)。この流れは、住宅関連のサービス事業者や不動産事業者にも拡大しており、物件の内覧や管理のデジタル化、不動産契約の一部電子化等を通じて業務を効率化する取り組みなど、不動産テックと呼ばれる市場も拡大しております(注2)。 一方で、これらのサービス利用の課題として、宅配便の増加やドライバーの不足に伴う物流業界の業務負荷の高まりと業務効率化の要請、居住者の在宅の必要性、利用時の鍵受け渡しの手間、集合住宅エントランスの入退館時のセキュリティ、ユーザーの心理的不安等がサービスの利用拡大の障壁となっております。 当社グループの住宅領域におけるAkerunでは、建築用錠前の提供で国内大手の美和ロックとの合弁会社となるMIWA Akerun Technologiesを通じて、住宅領域におけるスマートロック及び関連サービスの普及と事業成長を目指しております。この合弁会社を通じて、住宅の扉を起点としたサービスを提供することで、前述の課題を解決し、住宅領域でのさらなる事業成長を目指しております。 (注) 1.株式会社矢野経済研究所「2021 シェアリングエコノミー市場の実態と展望」(2021年9月30日発刊) 2.株式会社矢野経済研究所「2021年版 不動産テック市場の実態と展望」(2021年7月28日発刊) (2)提供サービス/製品 住宅領域においては、美和ロックの提供するスマートロックと当社の提供するクラウド上の認証プラットフォームやサービス基盤を組み合わせたサービスとして、賃貸用住宅物件の管理業務を大幅に効率化する「Akerun.Mキーレス賃貸システム」提供しております。このサービスにより、賃貸物件の内見〜入居〜退去の各フェーズにおける、物理鍵の受け渡しのための移動にかかる手間と時間、トラブルへの対応業務、そして退去時の鍵の交換や回収にかかる手間やコスト等、物理鍵の運用に伴う様々な非効率業務を大幅に解消すると同時に、入居者の利便性や安全・安心の向上を実現できます。 さらに今後は、住宅における鍵の施解錠だけでなく、認証、住宅向けの各種サービスの利用、決済等の様々な住宅向けサービスを利用するためのプラットフォームとしての機能の提供に向けて積極的に取り組み、社会環境やライフスタイルの変化に合わせたイエナカサービス(家事代行、ペットシッター、介護等)との連携等、安全・安心で快適な暮らしを支えるための取り組みを推進してまいります。 (3)市場優位性のあるサービス提供スキーム 住宅領域では、サービスや製品の提供にあたり、当社が51%、美和ロックが49%を出資する合弁会社であるMIWA Akerun Technologiesを設立しております。当社のクラウド上の認証プラットフォーム及びスマートデバイス向けアプリケーションといったソフトウエア技術における信頼性と実績、美和ロックの住宅向けスマートロック製品に関するハードウエア技術の堅牢性と実績、そして合弁会社によるスマートロックを起点とした住宅向けサービスの開発と提供という各社のそれぞれの強みを組み合わせることで、ユーザーの安全・安心の実現と同時に包括的なサービスを提供し、これまで以上に利便性の高い居住環境の実現に貢献するとともに、様々な社会課題の解決にも資するものと考えております。 また、販売・普及にあたっては建築用錠前の提供で国内大手の美和ロックの有する全国規模の販売網やネットワークに加え、当社グループの販売パートナー各社を活用することで、住宅領域における不動産管理会社や不動産オーナー等の主要プレイヤーへの積極的な提案を推進し、全国規模でのサービスの提供を拡大してまいります。 (4)今後の成長拡大のための取り組み 不動産の開発会社や管理会社等を含む不動産業界では、アナログな方法による業務プロセスや対面を中心とした顧客対応等の業務の非効率性が課題となっており、テクノロジーを活用したDXによる生産性の向上や働き方の改善等が求められております。 この流れを受けて、「Akerun.Mキーレス賃貸システム」では、主に大手の不動産ディベロッパーや不動産管理会社等をターゲットとして、物理鍵に伴う非効率な業務をスマートロックやクラウド等のテクノロジーで効率化するための提案を強化しております。また、クラウドを活用したサービスとしての強みを生かし、内見等の不動産関連プロセスにおける様々な業務を効率化するSaaS等の外部サービスとの機能連携を推進することで、スマートロックや個人認証を起点に不動産関連プロセス全体を効率化するための機能強化を今後も推進する計画です。 そして、美和ロックが有する営業チャネルを活用して住宅向けスマートロック及びサービス利用のためのプラットフォームを展開することで、新規施工及び既築の集合住宅等への広範囲にわたる提案を強化するとともに、家事代行や宅配、見守り等の様々なサービス提供事業者と提携することで、より多くの選択肢をユーザーに提供する計画であります。これらの取り組みを推進することで、鍵を起点とした魅力あるサービスプラットフォームを提案し、ユーザー基盤の拡大とともに事業成長を目指しております。 ①-4 「Akerunデジタル身分証」 (1)市場機会 現在、デジタルIDを活用した認証の分野では、日本政府が推進するマイナンバーカードをはじめ、オンラインでの会員登録や決済、サービス利用等でのデジタルIDの活用も進んでおります。 一方で、ビジネスや日常生活で利用されている従来型のICカードや磁気カード、紙ベースの身分証/社員証/学生証/会員証等では、人々の行動態様や時勢の変化等に伴って、IDの発行及び紛失等による再発行の手続きの手間やコスト、個人情報管理に伴うセキュリティ・リスク、そして様々なサービスの横断利用への拡張性の欠如等の課題があります。 (2)提供サービス/製品 当社グループでは、このIDの利活用に向けた課題の解決に向けて、従来の身分証/社員証/学生証/会員証等の物理的なIDをデジタル化してスマートフォンで利用できる「Akerunデジタル身分証」を提供しております。この「Akerunデジタル身分証」は、当社グループが法人向けAkerunで培った堅牢かつ信頼性に優れたクラウド認証プラットフォームと、スマートフォンのウォレット機能に統合されたアプリを活用することで、管理者向けにIDの発行や管理運用に関わる工数やコストの大幅な低減、個人情報を含むIDの安心・安全かつ統合的な管理、在籍中/離籍後を問わない利用者とのエンゲージメントの強化、そしてAPI等を通じた様々なサービスとの連携による拡張性等のメリットを提供しております。また同時に、利用者はいつも持ち歩いているスマートフォンと統合されたデジタルIDによるタッチ認証等に加え、様々なサービスや空間へのアクセスをシングルサインオンで実現できる利便性を享受できます。 「Akerunデジタル身分証」のサービス構成として、利用者向けにスマートフォンのウォレット機能に統合されたデジタル身分証アプリと、管理者向けにクラウドを通じて利用できる管理ツールを提供しております。このクラウド上の管理ツールにより、ユーザーの作成/登録やプロフィールの編集、デジタル身分証の発行/削除、お知らせの配信、サービスや施設のアクセス管理等が可能になります。また、APIを通じて当社グループ以外の外部システム等と連携できるため、多要素認証によるセキュリティの強化やエンゲージメント機能の強化、そして複数の部門や施設にわたる管理性の強化等、デジタル身分証のさらなる活用に向けた拡張性も備えております。加えて、当社グループの中核サービスである「Akerun入退室管理システム」とのシナジーにより、デジタルIDを活用した入退室管理やセキュリティの強化も可能となっております。 (3)サービスの市場優位性 Ⅰ.法人向けAkerunで培った堅牢かつ信頼性に優れたクラウド上の認証プラットフォーム 当社グループでは、個人情報を含むIDの認証には信頼性及び安定性が必須であると考えております。「Akerunデジタル身分証」は、当社グループの中核サービスである「Akerun入退室管理システム」で培った、利用企業の規模や業種業態を問わない広範なユーザー基盤に裏付けられた認証プラットフォームを活用することで、個人情報を含むIDの管理運用のための堅牢性や信頼性に加え、認証端末とスマートフォンの間の認証方式の最適化等を実現しております。そして、この高信頼の認証プラットフォームを活用することで、業種や業態を問わない様々なユースケースにおけるデジタルIDの需要を取り込めるものと考えております。 Ⅱ.高度な技術連携によるスマートフォンのウォレット機能との統合と利便性の向上 「Akerunデジタル身分証」で提供されるアプリは、世界大手のスマートフォンメーカーとの緊密な技術連携を通じて、スマートフォンのウォレット機能との高度な統合を実現しております。これにより、日常的に利用するスマートフォンで手軽にデジタル身分証を利用できる利便性を提供しております。さらに、スマートフォンのウォレット機能に求められる厳格なセキュリティ要件も充足することで、利用者の安心安全なデジタルIDの活用が可能となっております。一般的に広く普及するスマートフォンのウォレット機能との統合により、より多くの潜在ユーザーへのアプローチが可能になるとともに、法人や教育機関、商業施設等の組織における導入ハードルの低減にも貢献するものと考えております。 (4)今後の成長拡大のための取り組み 当社グループでは、今後、日本国内でも普及が加速するデジタルIDのさらなる導入の促進に向けた取り組みとして、まず大学等の教育機関に対する提案及び採用に注力する計画であります。大学等では、新年度への準備期間となる3〜4月の一定期間において、新入生や進級等への対応に要する業務が山積しており、業務DXへのニーズが旺盛であると当社グループでは考えております。このようなニーズを受けて、「Akerunデジタル身分証」をデジタル学生証として活用することで、教育機関における業務効率化やコストの低減、そしてDXに向けた需要を取り込んでいけるものと考えております。また、当社グループの中核サービスである「Akerun入退室管理システム」の大学等での導入実績や顧客基盤等のシナジーも活用しながら、デジタル学生証だけでなく入退室管理システム、さらにはMigakunによる施設運営代行までを視野に入れたソリューションの提案等に注力する計画であります。 そして、将来的には学生証にとどまらず、Akerunを中心に当社グループが強みを有する大規模オフィスビル等における入館証や法人における社員証への「Akerunデジタル身分証」の提案及び活用を推進していく考えであります。 ② 施設運営BPaaS「Migakun」 (1)市場機会 現在、様々な業種業態で、少子高齢化などを背景とした慢性的な人手不足への対策に加え、日々の業務における生産性の向上などを目指す取り組みが推進されております。特に直近では運輸、医療・福祉、建設、宿泊等の業界での慢性的な人手不足とそれに伴うビジネス上の機会損失、そして事業としての存続の危機が叫ばれております。このような課題の解決に向けては、幅広い業界でDXやギグワーカー/スポットワーカーの活用を通じて、人手不足への対策に取り組んでおります。 (2)提供サービス 当社グループでは、企業によるこの不可避の社会課題への対策を支援するために、施設運営BPaaS事業となる「Migakun」を提供しております。Migakunでは、当社グループが様々な業種業態のバックオフィス業務の効率化を支援してきた「Akerun入退室管理システム」で培った空間の管理運営に関するノウハウをベースに、様々なオフィスや施設ごとの課題に合わせた管理運営業務の設計に加え、ギグワーカープラットフォームを通じて総務業務や施設の清掃・管理、コミュニティスペースの運営などのサービスを提供し、施設運営における無人化・省人化を支援しております。 Migakunはすでに700名規模のギグワーカープラットフォームを擁し、オフィス、コワーキングスペースやシェアオフィス、フィットネスジムやインドアゴルフ、そして短期賃貸物件等の約400の施設の無人化・省人化及び施設管理の効率化を支援するなどの実績を備えております。さらに、テクノロジーを活用するBPaaSによるサービス提供モデルを通じて、コミュニケーションツールを活用した利用企業とのリアルタイムなコミュニケーションと様々な要望への柔軟な対応や、AkerunのIoTやクラウドを活用した入退室管理との組み合わせによるギグワーカーのモニタリングやサービス品質の向上等を実現するなど、テクノロジーによる提供価値と競争優位性の強化に加え、市場での実績が豊富なAkerunとの顧客基盤やサービス提供におけるシナジーを活用した事業を展開しております。直近では、特に施設運営の無人化・省人化に親和性の高い、コワーキングスペース/シェアオフィス、フィットネスジム、インドアゴルフ等の会員制施設、短期賃貸物件等、幅広い施設で導入されるなど、物理的な作業を伴う施設運営業務で活用され、施設運営の効率化や無人化・省人化の実績を有しております。 このMigakunにより、様々な空間や施設における管理業務の効率化、施設の無人化・省人化運営、そして企業によるノンコア業務における外部リソースの活用とコア業務への柔軟なリソース活用等の価値提供を通じて、企業が抱える人手不足等の社会課題の解決を支援するとともに、当社グループの事業成長に貢献するものと考えております。 (3)サービスの強み Ⅰ.従来の施設運営代行における多重下請け構造を排除したサービス提供モデル 従来の施設運営や清掃業務の代行業務においては、発注企業からワーカーまでの多重下請け構造に伴う高コスト構造やワーカーの就労環境の悪化、そして発注企業の要望やニーズへの対応力の欠如等の課題がありました。 これらの従来の課題に対して、Migakunでは、発注企業との直接取引によるサービス提供を行うことで、利用企業の要望やニーズに柔軟に対応可能なサービス提供モデルを確立しております。また、多重下請け構造を排除することで、ギグワーカーの待遇や就業環境の改善も実現しており、その結果として約700名規模にも及ぶ高品質なギグワーカープラットフォームを構築しております。 顧客企業、ギグワーカー、そして当社グループの3者それぞれにメリットをもたらすこのサービス提供モデルを実現したことで、サービス品質における競争優位性を備えた事業展開が可能となっております。 Ⅱ.テクノロジーを活用したBPaaSによるサービスの柔軟性と即応性 Migakunでは、テクノロジーを活用するBPaaSとしての強みを生かし、Migakunのカスタマーサクセスやサポートの担当者を通じた、顧客企業及びギグワーカーとのコミュニケーションツール等を活用したリアルタイムのコミュニケーションにより、清掃や施設運営業務、総務業務におけるサービス提供の柔軟性と即応性を実現しております。さらに、施設運営ノウハウを備えたオペレーターにより、顧客企業の要望やニーズの的確な把握と提案に加え、ギグワーカーのオペレーションの最適化も実現しております。また、Akerunとのシナジーを最大限活用することで、急ぎのサービス提供依頼の際のギグワーカーへのAkerunの施解錠権限の付与/剥奪、入退室管理、サービス品質のモニタリング等も実現できるため、様々な施設ごとのニーズに即応可能なサービス提供体制を確立しております。 Ⅲ.Akerunで培った空間管理におけるノウハウやサービス提供におけるシナジー 当社グループは、中核サービスであるAkerunの提供を通じて培った、あらゆる空間の管理や運営におけるノウハウを備えており、Migakunのサービス提供においてもその専門性やシナジーを最大限活用しております。 具体的には、Migakunのサービス提供にAkerunによる入退室管理を活用した安心安全かつ柔軟なサービス提供体制、空間管理に課題を抱えるAkerun導入企業へのMigakun提案による空間や施設の無人化・省人化とそれに伴う顧客のコア業務への注力と社内リソースの最適化、ギグワーカーのサービスのモニタリングやサービス品質向上のためのAkerunの入退室データの活用等、要件の厳しい法人へのサービス提供において求められる信頼性や安定性、そしてAkerunも活用したサービスの拡張性を備えております。 (4)今後の成長拡大のための取り組み 今後、Migakunのさらなる成長の拡大と加速に向けて以下の取り組みを推進する計画であります。 Ⅰ.Akerunとのシナジーを最大限活用したクロスセル施策の強化 前述の通り、Migakunは当社グループの中核サービスであるAkerunとの大きなシナジーを有しているため、それらシナジーを最大限に活用し、Akerun等の当社グループの提供サービスとMigakunを組み合わせた空間DXのためのソリューションとしてのクロスセル施策をより一層強化していく計画であります。 このクロスセル施策の強化により、人手不足等を背景に施設や空間の無人化・省人化運営への高まる需要を取り込むとともに、Akerunの機能拡張やMigakunのサービス強化等の提供価値のさらなる向上を通じて、事業の拡大を図る考えであります。 Ⅱ.ギグワーカープラットフォームのさらなる拡大とサービス品質の向上 Migakunは、従来の施設運営代行の課題を解消した競争優位性のあるサービス提供モデルを確立し、空間や施設の運営における無人化・省人化や効率化への旺盛なニーズを取り込むとともに、その柔軟性や拡張性、サービス品質等を評価いただき、すでに多くの業種業態及び拠点での空間や施設の運営を支援しております。 今後のさらなる事業成長に向けては、Migakunのサービスを支えるギグワーカープラットフォームの拡大とサービス品質の向上、そしてオペレーションのさらなる効率化を図る計画であります。具体的には、高品質なギグワーカーの採用を今後も加速することで企業の様々なニーズに応えるサービス提供体制の強化を図るとともに、サービス提供範囲の拡大と品質の向上、さらには現場オペレーションのさらなる効率化等を推進します。また、現在の首都圏を中心としたサービス提供エリアを、主要都市や地方にも拡大し、人手不足等を背景とした空間や施設の無人化・省人化及び効率化への旺盛なニーズを全国規模で取り込むことで、さらなる事業成長を目指しております。 ③ 店舗の無人化・省人化のための顧客管理・予約・決済SaaS「fixU」 (1)市場機会 現在、小売店舗や会員制店舗等の商業施設では、少子高齢化を背景とした人手不足に加えて、最低賃金の上昇や採用難に対応するために人件費も高騰しており、人材確保のための防衛的賃上げ(注)の必要に迫られるなど、店舗運営で大きな割合を占める人件費が課題となっております。 また、DXによる店舗の運営効率の改善に加え、利用者の消費活動や行動態様の変化に伴う高度にパーソナライズされた利用体験への要望等、デジタルを活用した店舗運営が求められている一方で、用途別に異なるツールを導入する必要があり、その用途別ツールにより累積する費用負担や管理負荷等の課題が指摘されております。 (注)  経済産業省「2024年版 中小企業白書」 (2)提供サービス 当社グループでは、店舗運営における人手不足に伴う人件費の高騰やデジタル化に向けた障壁を解決するために、クラウド型顧客管理・請求管理・決済システム「fixU」をSaaSモデルで提供しております。店舗運営の無人化・省人化に特化したSaaSであるfixUは、会員登録、予約、決済までの店舗運営業務を自動化することで、高騰する人件費を抑えながら店舗を無人・省人運営するためのワンストップ・ソリューションとして様々な小売店舗や会員制施設等の商業施設で導入されております。 具体的な特徴としては、店舗運営者向けのWeb上のダッシュボードを通じて、施設管理、顧客管理、予約管理、受付管理、請求管理、決済、そして売上管理まで、店舗運営に必要な機能を網羅的に提供しております。さらに、店舗の無人化・省人化に向けて、「Akerun入退室管理システム」とのAPI連携も活用することで、入退室履歴に基づく従量課金(ドロップイン利用)から決済までをワンストップで行うことで収益性を高められることに加え、厳格な権限管理や入退室管理により無人化・省人化で人件費を削減しながら利用者の安心安全も確保できることで、店舗の収益性の向上を支援しております。 (3)サービスの強み Ⅰ.店舗運営に必要な様々な機能をワンストップで提供 fixUは、これまでの機能ごとに導入が必要だったサイロ型のサービスとは異なり、店舗運営に必要な施設管理、顧客管理、予約管理、受付管理、請求管理、決済、そして売上管理までのワンストップ・ソリューションとしての機能を備えております。これにより、店舗運営者は複数サービスの導入によるコスト増加や管理負荷から解放され、店舗運営の収益性や効率性を向上できると同時に、より戦略的な業務に注力できます。 Ⅱ.Akerun連携を通じた物理店舗の無人化・省人化による収益性やセキュリティの強化 fixUとAkerunはこれまでもAPI連携を通じてセキュリティと店舗運営のための統合ソリューションとして多くの空間で導入されるなど豊富な導入実績を有しております。このサービス連携により、店舗では利用者の安心安全を確保しながら無人・省人運営が可能になり、人件費を削減しながら営業時間を延長できるなど収益機会を拡大できるようになります。また、Akerunの入退室履歴に基づく従量課金(ドロップイン利用)も可能になり、さらに収益性を改善できます。 Ⅲ.AkerunやMigakunとの強固なシナジー fixUの主要顧客である、コワーキングスペースやレンタルスペース、フィットネスジム等の会員制商業施設は、AkerunやMigakunの顧客層と強固なシナジーを有しており、fixU、Akerun、Migakunを合わせて導入することで、店舗の完全な無人化を実現できるとともに、収益機会の拡大と人件費の削減による収益性の大幅な改善を実現できます。 (4)今後の成長拡大のための取り組み fixUは、2025年10月の完全子会社化以前から、Akerunとのサービス連携を通じた相互送客や共同での顧客獲得で豊富な実績を有しております。また、機能の網羅性により、これまでの主要顧客である会員制商業施設だけにとどまらない、幅広い業種業態に展開可能な柔軟性も備えており、AkerunやMigakunの主要顧客層への導入余地も大きいと考えております。 今後は、当社グループが推進する物理空間の無人化・省人化を通じた人手不足等の社会課題の解決のための統合ソリューションを担うサービスとして、AkerunやMigakunとのクロスセルを積極的に推進することに加え、当社グループ全体の営業力を活用し、新たな顧客セグメントの開拓やサービス提供エリアの拡大等を積極的に推進する計画です。 [事業系統図] (注) 1.顧客紹介を受けて、当社が顧客との契約及びサービスの提供を行います。 2.HESaaS事業のオフィス領域の対象顧客とBPaaS事業の対象顧客は同様の顧客を想定しております。
経営方針・対処すべき課題10,368字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、厳格な要件が求められる法人向けで実績豊富なクラウド型認証プラットフォームである「Akerun Access Intelligence」を基盤に、スマートロック等のIoT機器やソフトウエアを活用したAkerunブランドのHESaaSのサービスの普及拡大に加え、ギグワーカーを通じて様々な空間における人手不足の解決を支援する「Migakun」の施設運営BPaaSのサービス、さらに新たに当社グループに加わった店舗の無人化・省人化に特化したクラウド型顧客管理・請求管理・決済システム「fixU」によるSaaSのサービスを展開することで、少子高齢化に伴う人手不足等の社会課題の解決に向けて、あらゆる空間の無人化・省人化を促進する新たな社会モデルの構築に取り組んでおります。 そして、これら社会課題の解決を目指す空間DX事業を法人、住宅、商業施設、教育機関、自治体等の幅広い業界で展開し、リカーリング収益の最大化を通じた事業拡大を推進しております。 当社グループでは今後の経営方針として、中核サービスであり市場における実績が豊富なAkerunを起点として、Akerunにおける機能強化や営業活動の効率化、そしてAkerunの周辺領域における新規サービスの拡充等により、無人化・省人化のためのソリューション提案に注力することで事業成長を追求する計画であります。 <Akerun、Migakun、fixU等の既存事業> 営業活動における効率性と収益性を強化しながら、当社グループの各サービスを組み合わせたソリューション提案を通じた売上高と調整後EBITDAの継続的な成長、ARPUやLTVの最大化、そしてChurn Rate(解約率)の最小化による事業拡大を目指しております。また、開発においては新たに新規事業の創設を目指してフィジカルAI領域への参入に加えて、既存サービス/製品のさらなる進化と安定的な運用に注力する計画であります。 <Akerunの周辺領域を中心とした新規事業> 顧客や市場のニーズを的確に捉えた新サービスの効率的かつアセットライト(注)な開発を推進する計画であります。また同時に、中核サービスであるAkerunの周辺領域のプロダクトやサービスをアライアンスやM&A等を通じて取り込むことで、早期の収益化を実現するポートフォリオの拡充と事業基盤の強化を目指しております。 (注)アセットライトとは、資産(Asset)の保有を抑えながら、外部委託やリース等を活用して財務負担を軽く(Light)することで、市場環境等の変化への対応を目指す経営手法のことであります。 具体的な経営方針及び成長戦略は以下の通りであります。 当社グループの事業成長にあたっては、Akerunの顧客数の最大化を目指す“マーケット開拓”と、Akerunを中心としたソリューション提案による顧客単価の最大化を目指す“ソリューション開発”に特に注力する計画であります。この“マーケット開拓”と“ソリューション開発”を掛け合わせることで、顧客数と顧客単価を乗算した事業収益の最大化を目指しております。 ① ソリューション提案の起点となるAkerunの顧客数の最大化(マーケットの開拓) 当社グループとしての事業成長にあたっては、市場における実績が豊富なAkerunを起点として、従来の主要顧客である法人オフィスに加え、商業施設、住宅、教育機関、医療機関、自治体等の新たな市場に向けた価値提供をより一層加速する計画であります。新たな市場の開拓にあたっては、無人化・省人化のニーズが旺盛な商業施設、不動産物件におけるスマート化のニーズが旺盛な住宅、そして従来型システムからの脱却とDXへのニーズが旺盛な教育機関/医療機関/自治体等への提案及びマーケティング活動等の強化により新たな需要を取り込み、Akerunの顧客基盤の拡大を図る考えであります。 また、これらの市場へのアプローチには、当社グループが従来から推進する営業チャネルのさらなる多様化も強化する計画であります。具体的には、Akerunの導入シーンに高い親和性を有する外部のシステム連携パートナー、オフィス複合機等を取り扱うOA機器のベンダーや商社、そして空間や施設そのものを取り扱う不動産事業者等のパートナーの開拓と拡充を通じて、あらゆる空間や施設におけるAkerunの提案機会の獲得と販売拡大を促進する計画であります。 ② ソリューション提案のためのAkerun周辺領域におけるサービス/製品開発を通じた顧客単価の最大化(アップセル/クロスセル商材の開発) 当社グループでは、各マーケットに対するアップセル/クロスセルのためのソリューション提案を促進することで、顧客単価の向上を目指す計画であります。特に、ソリューション提案の起点となるAkerunとのデータ連携、ターゲット顧客、導入タイミング等のシナジーを発揮する、Akerun周辺領域におけるサービス/製品を中心とした商材の拡充により顧客あたりの単価の最大化を目指しております。実際に、当社グループが提供するAkerunとMigakun並びにfixUのクロスセルにおいては、当社グループの顧客における両サービスの重複導入割合や顧客単価の向上等に対して、クロスセルの効率性及び収益性に顕著な成果を生み出しております(注1)。 商材ラインアップの拡充にあたっては、Akerunを起点としてアップセル/クロスセルしやすく、収益性に優れた商材の選定を進める計画であります。具体的には、当社グループで提供する住宅向けAkerun、Akerun QR受付システム、Akerunデジタル身分証、Migakun、fixU等の各サービスに加え、業界最大規模(注2)の勤怠管理/会員管理/決済等のシステム等のAPI連携サービス、そして今後はセキュリティ用途でのシナジーを発揮するAIカメラ、施設環境の向上のための各種サービス、無人化・省人化でのシナジーを発揮する各種システム等の商材の拡充を進める計画であります。 また、商材ラインアップの拡充にあたっては、当社グループの認証、IoT、クラウド等のコアテクノロジーのアセットを活用した自社開発だけでなく、Akerunとの高いシナジーを発揮する商材を提供する企業との業務提携や協業、そして必要に応じてM&A等も視野に、資本効率に優れた商材の拡充をスピーディに進めていくことで、早期の収益化を実現することを目指しております。 (注) 1.当社グループの注力する特定マーケットにおけるテストマーケティングや事業シミュレーションをもとに算出。 2.業界各社の報道発表等を元にした自社調べ。 (2) 2026年度からの中期経営計画を通じた事業成長の再加速 当社グループでは、様々な変化に対応するため、組織としてのレジリエンシーを高めることを目的に、営業利益の黒字化に向けた継続的な事業成長に加え、収益性の強化や生産性の向上を目指し、2023年度を開始年度とした中期経営計画を策定し、中期経営計画の目標の1つであった2023年中の連結営業利益の単月での黒字化を同年12月に達成、また2024年12月期の連結営業利益と連結フリーキャッシュフローの通期黒字化も達成しております。 そして今回、前回の中期経営計画の目標である各指標の黒字化と収益性・生産性の強化における成果を踏まえ、これからの中長期的かつ持続的な事業成長を図るために、売上成長の再加速と調整後EBITDAの拡大を目指して、新たに2026年12月期を開始年度とする中期経営計画を策定しております。 2026年12月期を開始年度とする中期経営計画の概要は以下の通りであります。 <市場機会> 前述の通り、日本国内では、少子高齢化に伴う深刻な人手不足や生産年齢人口(15〜64歳)の減少といった社会課題に直面しており、オフィスにおける人手不足に起因する過重労働や生産性の低下、観光業界における訪日外国人旅行客の増加に伴う人手不足や機会損失、教育機関等における働き方改革の要請、そして小売店舗や飲食店等におけるアルバイトを含む人材不足による営業時間の短縮や機会損失等、現在そして将来にわたって企業だけでなく日本経済自体の成長への大きな課題となっております。 当社グループでは、この社会課題の解決を目指し、新たにビジョンとして掲げる「人手に依存しない、自律型の物理空間で、社会を自由化する。」の理念のもと、中核サービスであるAkerunに加え、堅調な成長を続けるMigakun、新たに当社グループに加わったfixU、そしてAPIで連携する外部サービスや今後開発予定のサービス等を組み合わせた物理空間の無人化・省人化のためのソリューションによる価値提供を通じた事業成長を図る計画であります。 <中期経営計画で注力する施策> 当社グループでは、中期経営計画における具体的な取り組みとして、以下の3つの取り組みを事業成長の柱として位置付け、売上成長の再加速及び調整後EBITDAの拡大を図る計画であります。 ① [マーケット開拓] Akerunの加速度的拡大(Akerunの顧客数の増加に向けた戦略) 当社グループでは、中核サービスであり、また市場での実績も豊富なAkerun事業のさらなる成長が事業成長の再加速に必要であると認識しており、そのための施策として、「光通信グループとの強力なパートナーシップを通じた拡販」と「大規模顧客の獲得に向けた営業活動の強化」に注力する方針であります。 Ⅰ.光通信グループとのパートナーシップを通じた拡販 当社グループは、中核サービスであるAkerunをはじめとした当社グループのサービスの提供拡大に向けて、強固な営業力及び営業ネットワークを有する光通信グループの各社との販売パートナー契約を推進しております。これにより、数多くの営業人員や代理店を有する光通信グループとの協業を通じた売上及び調整後EBITDAの加速度的な増加を図ってまいります。 Ⅱ.大規模顧客の獲得に向けた営業活動の強化 中核サービスであるAkerunのこれまでの市場における実績やその有用性が評価され、従来の主要顧客であった小規模〜中規模の企業に加えて、直近では大手不動産会社や大手自動車メーカーの営業所などを中心に数百拠点規模の導入を獲得しております。また、兵庫県豊岡市による導入をはじめとして自治体が運営する施設における管理の無人化・省人化にAkerunと予約管理等の連携サービスを組み合わせた導入も堅調で、さらに、「Akerunデジタル身分証」の学生証の用途における大型受注案件も好調に推移しております。 当社グループでは、これらの大型導入案件の受注が好調であることから、引き続き大型受注を獲得するための営業体制の強化や整備を積極的に進めることで、Akerunの売上の拡大を図る計画であります。 ② [ソリューション開発]複数サービスのパッケージ化によるクロスセルの推進(顧客単価の増加に向けた戦略) 当社グループでは、大きなシナジーを有するAkerun、Migakun、fixUの各サービスを組み合わせた、空間管理のための統合的な無人化・省人化ソリューションの提供を推進しており、実際に直近ではこれら複数のサービスや、さらにはAPI連携する外部サービスも組み合わせたクロスセル導入が加速しております。その結果、2025年12月期第4四半期におけるARPUは過去最高の48,536円(前年同期比14.5%増)を達成するなど大きな成果を上げております。 当社グループでは、この各サービス間の大きなシナジーを今後も最大限に活用し、さらなる売上の拡大に向けた「サービスのパッケージ化によるクロスセル」と、将来的なさらなる提供価値の向上を目指して「無人化・省人化に資するサービスやテクノロジーを保有する企業とのパートナーシップやM&A」を推進する考えであります。 Ⅰ.サービスのパッケージ化によるクロスセルの推進 人手不足等の課題から、当社グループのAkerunとMigakunを導入し、空間の管理運営におけるセキュリティ強化だけでなく、無人化・省人化を背景とした24時間営業による収益機会及び売上の増加、さらには人件費等のコスト削減を実現する施設が増加しております。実際に、コンビニエンスストア、書店、公民館、自習室、フィットネスジム、セルフ飲食店等では、当社グループが提供する無人化・省人化パッケージを導入し、24時間営業しながら売上の増加とコストの削減を実現しております。 当社グループでは、今後もこのような空間の無人化・省人化をワンストップで提供するためのサービスのパッケージ化を積極的に提案・推進することで、クロスセルによる売上の拡大を図る計画であります。 Ⅱ.M&Aやパートナーシップを通じた無人化・省人化のためのサービスやテクノロジーの拡充 当社グループでは、物理空間の無人化・省人化のための統合ソリューションの拡充を図っており、その一環として2025年10月に完全子会社化したfixUは、これまでもAkerunのAPI連携パートナーとして多くの共同受注実績があり、コワーキングスペースやレンタルスペース等の無人化・省人化を通じた収益性の向上に貢献しております。また、完全子会社化後も共同のソリューション提案の推進により堅調な実績を上げております。 当社グループでは、今後もこのような物理空間の無人化・省人化に資するサービスやテクノロジーを保持する企業とのパートナーシップやM&Aを今後も積極的に推進することで、サービスのパッケージ化を通じた提供価値の向上とクロスセルの強化を図る考えであります。また、M&Aにおいては、有人の小売店やホテル、飲食店等も対象とし、それらを当社グループの無人化・省人化ソリューションによって収益性を改善する等の取り組みも検討してまいります。 ③ [新事業創出]フィジカルAIへの新規参入とサービス開発の推進(顧客への付加価値の強化に向けた戦略) 当社グループは、ハードウエア、組込み、AIを含むソフトウエア、製造までを網羅するフルスタックの開発体制に強みを有しており、さらに法人向け事業で培ったハードウエア/ソフトウエア両面での信頼性や安定性で豊富な実績を有しております。 そして、このフルスタックの開発体制を基盤に、無人化・省人化に資する新規事業の創出を目的として新たにフィジカルAI領域に事業参入しております。そして、このフィジカルAIの開発を推進するために研究開発拠点となる「Photosynth Physical AI Lab」を設立し、無人化・省人化のための業務支援ロボットなどの研究開発とその社会実装を目指しております。 将来的には、清掃、ビルメンテナンス、総務事務、警備、商品陳列、そして福祉・介護などを担う業務支援ロボットなどを想定した研究開発を行うことで、新規事業の創出と少子高齢化等の社会課題の解決に向けた取り組みを加速する考えであります。 当社グループでは、2026年12月期からの中期経営計画においてこれらの注力施策を強力に推進することで、グループ全体における売上成長の再加速及び調整後EBITDAの拡大を図る計画であります。 <中期経営計画における目標数値> 前回の中期経営計画における黒字化と安定的な顧客基盤の構築における一定の成果を達成したこと受け、今回の2026年12月期からの中期経営計画では、当社グループの経済圏のさらなる拡大とそれに伴う本格的な利益創出、そして将来のさらなる事業成長に向けた事業基盤の構築と発展を推進する計画であります。 この2026年12月期からの中期経営計画の定量的な目標は、以下の通りであります。 ① 中期経営計画の期間における毎年の売上成長率(注)で20〜30%を達成 ② 2028年12月期における売上で58〜75億円を達成 ③ 2028年12月期における調整後EBITDAで11.6〜15億円を達成 当社グループでは、前述の注力施策を推進することで、日本における少子高齢化等の社会課題の解決を支援する無人化・省人化産業の創出と、それに伴うさらなる事業成長を通じて上記の①〜③の定量目標の達成に向けて取り組む計画であります。 なお、この定量目標の達成に向けては、中長期的な企業価値の向上のために、資金調達が必要な場合でも株式の希薄化を伴う増資は行わず、財務規律を担保することを前提に有利子負債による調達を行う方針であります。 (注)売上成長率は、2026年12月期から2028年12月期にかけての年次平均売上成長率であります。 (3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は以下の通りであります。 ① 規模や業種業態を問わないさらなる新規顧客及び新規ユーザーの獲得 当社グループの中核サービスである「Akerun入退室管理システム」の導入顧客の新規獲得及びユーザー数の増加が経営方針における最重要課題であると考えております。「Akerun入退室管理システム」は、既存の扉に後付け可能、従来型システムにはないクラウドを活用した入退室ログの活用、勤怠管理/会員管理/決済等の外部システムとの連携によるユースケースの拡張性等の特徴から、国内の企業や商業施設、住宅における導入余地は引き続き非常に大きいものと考えております。 今後も営業体制の強化や生産性の向上、直販に加えて取次/再販等の販売パートナー/チャネルの新規開拓と拡大、従来の中小規模企業に加えて大企業や新たな業界への拡販など対象企業の拡充、そして技術開発や外部サービスとの連携拡大を通じたサービス自体の価値のさらなる向上等を通じて新規導入や追加導入を促進することで、それに伴う新規顧客及びユーザー数の拡大を図ってまいります。 ② 技術開発力の継続的な向上 技術開発は当社グループの市場競争力の強化と持続的成長に欠かせないものであると認識しております。引き続き優秀な技術者の採用・育成を推進するとともに、研究開発への投資を通じた技術力の強化・拡充により、IoT、認証、クラウド、フィジカルAI等に関する先端技術を取り入れるなど、ハードウエア、組込み、アプリケーション、Web、AI等の各開発分野のさらなる技術力及び開発力の強化に取り組む計画であります。 ③ 売上及び調整後EBITDAの中長期的な拡大 当社グループは、中長期的な売上及び調整後EBITDAの拡大を目指しており、第12期連結会計年度(自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)は売上及び調整後EBITDAの継続的な成長を達成しております。 当社グループの収益の中心であるHESaaS、BPaaS、SaaSのビジネスは、リカーリングモデルで顧客にサービスを提供し、継続して利用されることで収益が積み上がるストック型の収益モデルである一方で、顧客獲得費用や開発費用が先行して計上される特徴があり、短期的には赤字が先行することが一般的であります。しかしながら、直近の株式市場を取り巻く環境や競合環境、及びマクロ経済環境等を鑑み、当社グループでは経営の強靭化と売上や本業の儲けを示す調整後EBITDAの拡大が引き続き必要であると認識しております。 当社グループでは、事業の拡大によりストック収益を順調に積み上げるとともに、事業の収益性をより一層高めることで、今後も当社グループの提供するサービスを通じて、中長期的な売上及び調整後EBITDAの最大化に努めてまいります。 ④ Akerunを起点としたソリューション提案によるサービス提供価値のさらなる向上と新規サービスの拡充 当社グループが提供する法人向け/住宅向けAkerun及びAkerunと連携する勤怠管理/会員管理/決済等の外部サービスによる価値提供に加え、MigakunやfixU等のその他の事業とのシナジーを通じたさらなる導入促進とユーザー基盤の拡大、そして既存顧客の満足度の向上のために、従来から提供する入退室管理や勤怠管理にとどまらない、MigakunやfixU等のAkerunの周辺領域の新規商材の提案等の提供価値のさらなる向上が必要であると認識しております。 当社グループでは、顧客環境の様々な課題を解決するソリューション提案及びクロスセルのための組織体制の再編、開発体制の強化・拡充を通じた新規サービスの開発、そして外部のパートナー企業との技術連携による継続的なサービス適用範囲の拡充を積極的に進めることで、市場における実績が豊富なAkerunを起点としたユーザーへのさらなる提供価値の向上を図ってまいります。また、事業成長のための起点としてのAkerunの法人、住宅、商業施設、さらには学校、医療機関、自治体への導入促進と規模を問わない顧客基盤の拡充等、新規事業とのシナジーやさらなる新規事業の開発を検討・推進してまいります。 ⑤ 子会社の事業拡大と収益性の強化 当社グループのさらなる事業成長と収益性の強化に向けて、住宅領域におけるスマートロック及びその関連システムの普及と事業拡大に取り組む子会社のMIWA  Akerun  Technologiesと、ギグワーカープラットフォームを通じた施設運営代行サービスの普及と事業拡大に取り組む子会社のMigakun、そして無人化・省人化に特化した店舗運営のためのワンストップSaaSの普及と事業拡大に取り組む子会社のfixUにおける、サービス導入顧客の新規獲得及び営業利益の黒字化が必要であると認識しております。 当社グループでは、住宅領域における特に集合住宅等における不動産管理会社や不動産オーナー等の管理性の向上を目的とした旺盛な需要の取り込み、人手不足を背景とした施設や空間の運営における無人化・省人化へのニーズへの対応、そして店舗運営における無人化・省人化の要請とワンストップソリューションへの旺盛な需要に対して、当社の販売チャネルの拡大や各サービス間のシナジーを最大限に活かしたプロダクトのパッケージ化を積極的に図ることで、子会社の事業におけるさらなる新規顧客の獲得と売上成長に取り組んでまいります。 ⑥ 情報セキュリティ体制の強化 当社グループの提供するサービスでは、認証に用いる個人情報等の機密情報を取り扱っております。この情報資産を保護するため、当社グループでは情報セキュリティ基本方針を策定し、専任のセキュリティ担当者を設置しております。さらに、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)に関する国際規格「JIS Q 27001:2023(ISO/IEC 27001:2022)」の認証を本社及び大阪オフィス、福岡オフィス、物流拠点の各拠点で取得しております。また、技術開発にあたっては社内に専任の品質保証エンジニアを配置し、さらに外部のセキュリティ診断等も実施することで、システムとしての安全性と堅牢性の向上を図っております。これらの取り組みにより、全社的な情報管理体制を強化するとともに、従業員への継続的な情報セキュリティ教育を実施することで、情報セキュリティ体制を強化してまいります。 ⑦ ガバナンスの強化 当社グループは鍵や認証というセキュリティに関する事業を行う企業として、ユーザーや市場からの信頼が必要不可欠であると考えております。情報管理、財務、IT、その他の社内制度等を含めた内部統制の継続的な策定、強化、改善を実施することで信頼を獲得し、企業価値のさらなる向上に取り組んでまいります。 ⑧ 優秀な人材の採用及び育成と定着 当社グループの将来にわたる持続的成長に向けて、優秀な人材の採用及び育成と定着が欠かせないものと認識しております。特に、サービスの開発や継続的な改善によるサービス価値の拡大を担うエンジニアと、さらなるサービス導入促進のための営業人員及び新規事業担当者の採用及び育成と定着が不可欠であると考えております。当社グループでは、優秀な人材の育成と定着に向けて積極的な人材の採用活動を実施するとともに、人材の育成と定着のための社内トレーニング体制の強化や企業文化の醸成等の施策を推進してまいります。 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、中長期的に安定した売上成長率を維持すること、及び、本業の儲けを示す調整後EBITDAを拡大させることが重要であると考えております。そのため、当社グループは達成状況を判断するための経営上の指標として主に売上、売上成長率、調整後EBITDAを採用しております。また、2026年2月に開示した「事業計画及び成長可能性について」において2026年12月期からの新たな中期経営計画を策定するとともに、2026年12月期の通期における業績目標を設定し、この目標の達成に向けた成長を加速させることに注力する所存であります。
事業等のリスク6,975字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下の通りであります。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を十分に認識したうえで、その発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ではありますが、当社株式に対する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載事項を慎重に検討したうえで行われる必要があると考えております。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 (1) 事業環境に関するリスクについて ① 事業における対象市場について 当社グループは空間DX事業の単一セグメントであり、対象市場としてセキュリティ関連市場及び個人認証・アクセス管理型セキュリティソリューション市場に加え、空間管理ソリューション市場を想定しております。DXの拡大に伴い、クラウドサービスを通じた様々な場所やシーンへのアクセス管理や、多様な状況下におけるセキュリティ強化への更なる需要拡大、そして人手不足等に伴うあらゆる空間における施設運営の無人化・省人化の要請等により、同市場が今後も成長することを前提に、引き続き同市場を基盤とした事業を展開する計画であります。 しかしながら、今後の経済情勢や景気動向、社会環境の変化等により、同市場が成長しない場合や、顧客企業のセキュリティやDXへの投資が抑制され、新規・追加受注が想定通り進まない場合又は解約率が想定を上回る場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 競合他社の動向について 当社グループがサービス提供を行う市場は、競合他社が存在しており、今後の市場規模拡大に伴い新規参入が予測されます。 当社グループは、製品機能や提供サービスの拡充や品質の向上、高度なセキュリティと利便性の追求等により、競争力の維持に努めておりますが、競合企業や新規参入企業との競争激化により、当社グループが想定している事業展開が図られない場合等には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 技術革新について 当社グループの提供するサービスや対象市場を取り巻く環境において、技術革新のスピードが早く、社会環境の変化に伴い顧客ニーズも早期に変化するなど、当社グループの優位性を維持するためには、技術革新をリード又は即座に対応する必要があります。当社グループでは、優秀なエンジニアその他人材の採用・育成による技術やノウハウの蓄積、最新の技術動向や環境変化に関する情報収集、そして最高技術責任者(Chief Technology Officer、CTO)の設置等を通じた技術開発力の強化等に注力し、技術革新や顧客ニーズの変化に迅速に対応できるよう努めております。 しかしながら、何らかの要因により当社グループが技術革新への対応に遅れた場合や、対応できない技術革新が生じた場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 事業内容に関するリスクについて ① 先行投資に伴う財務影響について 当社グループの中核サービスであるAkerunは、サブスクリプションモデルのHESaaSであり、また同様にグループ会社を通じてSaaSモデルで提供されるfixU等も先行的な広告宣伝費投資による知名度向上や営業体制強化を通じて顧客獲得を図っております。また、製品機能や提供サービスの拡充及び品質の向上が最重要であり、先行的な開発活動のためのエンジニア等の人件費や研究開発費を投下しております。このため、当社グループは創業当初より継続して赤字を計上しておりましたが、直近の株式市場を取り巻く環境や競合環境、及びマクロ経済環境等に柔軟に対応するための事業運営体制の強化を目的に、新規事業等も含む収益性の強化と組織の強靱化に向けて取り組んだ結果、昨年度の第11期連結会計年度(自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)から営業利益及びフリーキャッシュフローの黒字化を継続して達成しております。 しかしながら、当社グループは、今後も事業環境や競合他社の動向及び費用対効果を勘案しながら、経営判断として適宜先行的な投資を実施する場合があります。事業環境の急激な変化等により、これらの先行投資が当社グループの想定する成果に繋がらなかった場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります ② 継続的な新規受注獲得について 当社グループの事業が成長していくためには、継続的な新規受注獲得及び顧客によるサービスの継続的な利用、そして各事業で創出するリカーリング収益の拡大が重要であると考えております。これらを促進するために、製品機能や提供サービスの拡充及び品質の向上に加えて、潜在顧客及び新規受注獲得のための最適なマーケティング活動及び販売戦略の立案・遂行に注力しております。 しかしながら、需要に応じたサービスを提供できない場合や広告宣伝費投資による効果が十分に得られない場合、実行した販売戦略が十分な効果を伴わない場合には、新規受注獲得や顧客によるサービスの継続的な利用が減少する可能性があり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ システムトラブルについて 当社グループが中核サービスとして顧客に提供しているAkerunや、SaaSモデルで提供するfixU等の各種アプリケーションは、クラウド型システムという特性上、インターネットを経由して利用されております。当社グループは、システムトラブルによるリスクを最小限に抑えるべく、クラウドプラットフォームとして信頼されているAmazon Web Services社が提供するクラウドプラットフォーム上にアプリケーションを構築しております。また、重要度の高いサーバーの冗長化やデータベースの定期的なバックアップ、サービス提供基盤の継続的な安定化対策、定期的な障害対策訓練等を行うことにより、システムの可用性の向上や復旧時間の短縮のための対策を講じております。 しかしながら、自然災害や事故、プログラム不良、外部からの不正アクセス等により、大規模なシステムトラブルが発生した場合には、第三者に生じた損害を賠償する責任を負うだけでなく、顧客からの信用失墜等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 なお、Akerunでは、クラウドサービスや顧客のネットワークに障害が発生した場合も、エッジ端末上でICカード等を認証する方式を採用しているため、ローカル環境のみで認証し、履歴を記録することが可能なシステムとなっております。また、導入サポートとして、トラブルに備えて補完的に物理鍵による運用も可能である旨の案内やトラブル発生時に緊急解錠するためのキースイッチオプションの提供等を行っております。 ④ 製造委託先への依存について 当社グループの中核サービスであるAkerunにおいては、製造工場を持たず、すべての製品の製造を外部に委託しております。製造委託先に対しては、密なコミュニケーションの実施により、関係強化や過度な負担の軽減に努めるとともに、リスクヘッジのために代替先の選定にも努めております。 しかしながら、製造委託先との関係悪化による取引停止や、被災、事故又は廃業等による生産体制の崩壊等が生じ、代替先の確保が困難な状況となった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 原材料等の調達について 当社グループは、中核サービスであるAkerunで使用する基盤部品等の選定にあたって、可能な限り広く流通し取扱代理店の多いものを採用しており、複数の代理店から購入することにより安定調達を図り、生産に必要な原材料が十分に確保されるよう努めております。また、供給リスクの高い基板部品等の見極めと先行調達、必要に応じた設計変更による部品点数の最適化等を実施しております。 しかしながら、一部の特殊な基盤部品等については調達リードタイムが長く、流通が限定されるものを採用する場合があり、サプライヤーの被災、事故及び廃業等による原材料の供給中断、需要の急増による供給不足が発生した場合には、生産計画通りの製造が困難となり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 特定事業への依存について 当社グループは、空間DX事業におけるAkerunのサブスクリプション収益が当社収益の多くを占めております。 当社グループでは、Akerunを通じて顧客ニーズに合ったサービスを提供するための継続的な改良に加えて、業績の拡大及び安定化を図るために、子会社を通じた住宅領域でのサービスや施設運営代行サービス、そして店舗運営をデジタル化するワンストップSaaSソリューションの提供、さらにはデジタル身分証等のAkerunの強みを生かした新規事業の開発に取り組んでおりますが、市場の変化や顧客ニーズの変化等により当社グループのサービスが競争力を失った場合や、競合他社による魅力的なサービスの出現等により顧客が減少した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 製品の欠陥やサービスの品質低下等について 当社グループは、Akerunにおける製品の品質や安全に関する法令及び規則の遵守に努めるとともに、社内の品質保証担当による十分な検証や、外部の品質保証機関による客観的な検証を行っております。また、Migakunにおけるサービス品質の改善やギグワーカー向けの法令遵守のための教育等を継続的に行なうとともに、2025年10月に完全子会社化したfixUにおいてもAkerunで培った品質保証等のノウハウを生かした事業活動を推進しております。 しかしながら、万が一大規模な製品の欠陥やサービス品質の低下等が発生した場合、アフターサービス費用又はリコール費用、サービス補償費用等が生じ、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 組織体制に関するリスクについて ① 優秀な人材の確保及び育成、定着について 当社グループは、中核サービスであるAkerunの継続的な成長及び規模拡大や、子会社を通じた施設運営サービス及びSaaSの提供を含む事業展開に伴い、当社グループの理念に共感する優秀な人材の確保及び育成、定着が不可欠であると認識しております。 しかしながら、人材採用及び育成、定着が計画通りに実現できなかった場合や優秀な人材の流出が進行した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 内部管理体制の構築について 当社グループは、企業価値を継続的かつ安定的に高めていくためには、コーポレート・ガバナンスが有効に機能するとともに、適切な内部管理体制を整備することが必要不可欠であると認識しております。そのため、業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保のための内部統制システムの適切な整備・運用、また法令・定款・社内規程等の遵守を徹底しております。 しかしながら、事業の急速な拡大等により、十分な内部管理体制の整備が追いつかない状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 事業に関する法的規制に関するリスクについて ① 個人情報の保護について 当社グループは、Akerunの利用による各種ログや入退室記録、認証に用いる個人情報に加え、顧客へのサービス提供のため取得する役職者の情報等の個人情報を保有しております。個人情報の取扱いについては、外部漏えいや不正利用等の防止のため、「情報セキュリティ基本方針」を定め、この方針に従って情報資産を適切に管理するとともに、「個人情報保護管理規程」を策定し、その遵守を徹底しております。また、当社は本社及び各拠点で情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)に関する国際規格「JIS Q 27001:2023(ISO/IEC 27001: 2022)」の認証を取得し、さらに専任のセキュリティ担当者を設置することで、全社的な個人情報の保護に積極的に取り組んでおります。 しかしながら、悪意あるハッキングやコンピューターウィルス等により、万が一当社グループが保有する個人情報が外部に漏えいした場合又は不正使用された場合には、第三者に生じた損害を賠償する責任を負うだけでなく、顧客からの信用失墜等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 知的財産権について 当社グループは、運営する事業に関する技術・商標等の知的財産権の保護を図っております。また、当社グループの提供するサービスが第三者の知的財産権を侵害しないよう留意しており、必要に応じて顧問弁護士や弁理士等の専門家への事前調査依頼による十分な検証を行っております。 しかしながら、当社グループが保有する知的財産権について、第三者により侵害される可能性があります。また、万が一、当社グループが第三者の知的財産権を侵害した場合には、当社に対する訴訟等が発生し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 法的規制について 当社グループの提供するサービスでは、「個人情報保護法」、「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」等の法規制の対象となっております。当社グループは、これらの法規制を遵守した運営を行ってきており、今後も社内教育等を通じて適切な事業体制の構築等を行っていく予定であります。 しかしながら、今後新たな法令の制定や、既存法令の強化等が行われ、当社グループが運営する事業が規制の対象になるなど制約を受ける場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 訴訟等について 当社グループにおいて、現在、事業に重大な影響を及ぼす訴訟等は存在しません。 しかしながら、関連法規や各種契約等に違反し、第三者に損害が発生した場合には訴訟を提起される可能性があります。このような場合には、訴訟の内容及び結果によっては、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) その他のリスクについて ① 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社は、役員及び従業員等に対するインセンティブを目的として新株予約権を付与しております。これらの新株予約権が権利行使された場合、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。なお、当連結会計年度末時点でこれらの新株予約権による潜在株式数は623,600株であり、発行済株式総数15,444,900株の4.0%に相当しております。 ② 配当政策について 当社は、株主に対する利益還元を経営上の重要課題の一つとして位置づけておりますが、創業してから、持続的成長と事業拡大に向けた積極的な投資に充当していくことが株主に対する最大の利益還元につながると考え、創業以来配当は実施しておりません。 今後の配当方針については、内部留保の充実状況及び企業を取り巻く事業環境を勘案した上で、株主に対して利益還元策を実施していく方針ではありますが、現時点において配当実施の可能性及びその時期等については未定であります。 ③ 繰越欠損金について 当社は、事業拡大のための積極的な人材への投資、広告宣伝等を行ってきたことから、当連結会計年度末において税務上の繰越欠損金が存在しております。今後、利益計上が継続した場合には、繰越欠損金が解消されることにより、法人税、住民税及び事業税の金額が増加することとなり、当期純損益及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 ④ 繰延税金資産の回収可能性について 繰延税金資産の回収可能性の判断は、将来の一定期間における事業計画に基づく課税所得に関する見積りを含めたさまざまな予測・仮定に基づいており、実際の結果が当該予測・仮定とは異なる可能性があります。 また、当社グループの事業は今後の市場の成長性が見込まれている一方で、競合他社の存在等により継続的な新規受注獲得には一定の不確実性を伴い、実際の課税所得の発生時期及び金額が見積りと異なった場合にも、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,601字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次の通りであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における総資産は3,871,701千円となり、前連結会計年度末に比べ431,360千円増加しました。これは主に、現金及び預金が108,220千円、売掛金が87,377千円、及びのれんが264,820千円増加したことによるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債は1,387,130千円となり、前連結会計年度末に比べ108,886千円増加しました。これは主に、契約負債が96,462千円増加したことによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は2,484,570千円となり、前連結会計年度末に比べ322,474千円増加しました。これは主に、自己株式の取得により49,989千円減少した一方で、親会社株主に帰属する当期純利益291,784千円を計上したこと、及び非支配株主持分が60,255千円増加したことによるものであります。 ② 経営成績の状況 当社グループは、「つながるモノづくりで感動体験を未来に組み込む」をミッションに掲げ、Photosynthのクラウド型認証プラットフォームを中核に、ハードウエア・ソフトウエア・オペレーションを一体で提供する空間DX事業を展開しております。そして、物理空間の可能性をテクノロジーの力で解放し、「人手に依存しない自律型の物理空間」による様々な課題の解決を目指しております。 具体的には、Akerunブランドのクラウド型入退室管理システムをはじめとする法人向け・住宅向けのIoTサービス、施設運営を支援するBPaaS「Migakun」、ならびに無人化・省人化に特化したクラウド型顧客管理・請求管理・決済システム「fixU」を組み合わせることで、オフィス、住宅、商業施設、自治体、教育機関、医療機関等、あらゆる空間の無人化・省人化を支援しております。 当社は、これらのサービスや、さらにはロボティクスやフィジカルAI等の最新テクノロジーの活用を通じて、少子高齢化や人手不足といった日本において顕著な社会課題を解決する新たな社会モデルの創出を目指すとともに、リカーリング収益の最大化を通じた持続的な事業成長を目指しております。 当連結会計年度における当社グループを取り巻く事業環境としては、出社を前提とした働き方の再定着を背景に、企業によるオフィス環境整備に加えて、セキュリティ強化だけにとどまらない情報統制やコンプライアンスの強化に向けた投資意欲が引き続き高水準で推移しております。また、入退室管理や勤怠管理のデジタル化を通じたバックオフィスDXへの需要も堅調に推移しております。 一方で、円安の昂進や人件費の上昇を背景に、人材確保や業務効率化への対応が企業経営上の重要課題となっており、特に建設・物流・サービス業等では人手不足が顕在化し、それが要因となった人手不足倒産も増加しております。これらの環境変化は、当社が提供する無人化・省人化ソリューションへの需要を構造的に押し上げる要因となっております。 このような事業環境のもと、当連結会計年度においては、Akerunを中心とした既存事業の成長に加えて、「Migakun」及び2025年10月に完全子会社化した株式会社fixUの事業拡大が進展し、当社グループ全体として継続的な事業成長を実現しております。 特に、Akerun、Migakun、fixUを組み合わせた統合型の無人化・省人化ソリューションの導入が進み、アップセル・クロスセル施策が奏功した結果、顧客獲得のためのマーケティング効率の向上、ARPUの上昇、Churn Rateの改善を実現し、現契約社数は5,702社を突破しております。 (ⅰ)法人向け「Akerun入退室管理システム」 Akerun入退室管理システムは、本人認証とセキュリティ強化、物理鍵のデジタル化による管理性や利便性の 向上、勤怠管理や会員管理等の外部サービスとの連携を通じた業務効率化を実現する統合ソリューションとして、新規及び追加導入が引き続き拡大しております。 主要顧客である中小規模企業に加えて、大規模企業におけるセキュリティ強化や勤怠管理を目的とした導入も進み、サービスの信頼性・拡張性・革新性が評価され企業規模を問わない幅広いユースケースでの活用が促進されております。 また、自治体・行政分野においても導入が加速しており、施設予約・決済サービス等と組み合わせた統合ソリューションの提供を通じて、行政事務の効率化や施設運営の省人化を支援しております。今後もAPI連携パートナーとの協業を通じた自治体・行政分野への共同提案を引き続き拡大する計画です。 (ⅱ)住宅向け「Akerun.Mキーレス賃貸システム」(MIWA Akerun Technologies) 住宅領域では、賃貸物件の管理工数の大幅な削減と安全安心かつスマートな居住体験を実現する「Akerun.Mキーレス賃貸システム」が、株式会社プレジオが展開する賃貸マンションシリーズ「プレジオ」で導入されるなど、賃貸マンションにおける標準設備としての採用や既存顧客の賃貸物件への追加導入を中心に、不動産管理会社からの需要を着実に獲得しております。 (ⅲ)「Akerunデジタル身分証/学生証」 実績あるPhotosynthの認証テクノロジーを活用したAkerunデジタル身分証は、デジタル学生証としての用途を中心に教育機関での実証実験や導入検討が進展しております。今後は、Apple社との技術提携を通じた機能開発を進め、社員証・学生証・会員証等のデジタル化による利便性や管理性の向上といった提供価値の拡大を図ってまいります。 (ⅳ)施設運営BPaaS「Migakun」 Migakunは、人手不足対策や施設運営効率の向上を目的に普及する無人化・省人化などへの高まるニーズに対して、ギグワーカープラットフォームを活用した施設運営支援サービスとして、継続的に事業が拡大しております。人手不足対策及び運営効率化への貢献が評価され、商業施設を中心に導入が拡大しており、今後もホテルやオフィス等さらなるサービス提供領域や施設の拡大を図ってまいります。 当連結会計年度においては、GOLFZON Japan株式会社とのパートナーシップや、大和ハウスグループの株式会社コスモスイニシアと株式会社WOOCとのシェアオフィスにおける協業を進めるなど、事業基盤の強化を加速しております。 (ⅴ)クラウド型顧客管理・請求管理・決済システム「fixU」 fixUは、Akerun及びMigakunとの高いシナジーを活かし、コワーキングスペースやフィットネスジム等の会員制施設を中心とした導入が加速しております。今後も、特に無人化・省人化における事業ポートフォリオ同士の高いシナジーを活用し、無人化・省人化を実現する統合ソリューションを担うサービスとして導入を加速していく計画です。 これらの取り組みの結果、当社グループの当連結会計年度の売上高は3,384,833千円(前年同期比14.3%増)、営業利益は231,162千円(前年同期比202.8%増)、経常利益は234,360千円(前年同期比157.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は291,784千円(前年同期比88.0%増)となりました。 なお、当社グループは、空間DX事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ108,220千円増加し、当連結会計年度末には1,664,657千円となりました。 当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により得られた資金は、549,070千円(前連結会計年度は388,731千円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益225,121千円、減価償却費264,147千円、売上債権の増加額82,140千円、契約負債の増加額70,977千円、未払金の増加額29,698千円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により使用した資金は、465,427千円(前連結会計年度は213,351千円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出239,975千円及び連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出220,085千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により獲得した資金は、24,577千円(前連結会計年度は193,865千円の使用)となりました。これは主に、非支配株主からの払込みによる収入122,500千円、長期借入金の返済による支出48,240千円、自己株式の取得による支出49,989千円によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループが営む事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載に馴染まないため、当該記載を省略しております。 b.受注実績 当社グループが営む事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載に馴染まないため、当該記載を省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績は次の通りであります。なお、当社グループは、空間DX事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 当連結会計年度(自 2025年1月1日至 2025年12月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) 3,384,833   14.3 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するに当たって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 当社グループの連結財務諸表作成に当たり採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 4.会計方針に関する事項」に記載しております。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下の通りであります。 (繰延税金資産の回収可能性) 「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 (のれんの評価) 「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 財政状態に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度の財政状態の分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態の状況」に記載の通りであります。 ③ 経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 (売上高、売上原価、売上総利益) 売上高は、主に新規顧客獲得及び既存顧客からの追加受注獲得等により3,384,833千円(前年同期比14.3%増)となりました。なお、当連結会計年度末時点での契約負債は、889,919千円となっております。 売上原価は、Akerun入退室管理システムの稼働台数増加及び施設運営BPaaS「Migakun」の拡大により841,914千円(前年同期比21.6%増)となりました。 この結果、当連結会計年度の売上総利益は2,542,918千円(前年同期比12.1%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 販売費及び一般管理費は2,311,756千円(前年同期比5.4%増)となりました。これは主に、研究開発費の増加によるものであります。 この結果、当連結会計年度の営業利益は231,162千円(前年同期比202.8%増)となりました。 (営業外収益、営業外費用、経常利益) 営業外損益については、営業外収益は9,460千円(前年同期比49.6%減)、営業外費用は6,262千円(前年同期比53.6%増)となりました。営業外収益は主に、助成金収入2,304千円及び違約金収入3,790千円によるものであります。営業外費用は主に、支払補償費1,848千円及び譲渡制限付株式報酬償却損2,604千円によるものであります。 この結果、当連結会計年度の経常利益は234,360千円(前年同期比157.5%増)となりました。 (特別利益、特別損失、税金等調整前当期純損失) 特別利益は発生しておりません。特別損失は9,239千円(前年同期比95.5%減)となりました。これは、固定資産除却損9,239千円によるものであります。 この結果、当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は225,121千円(前年同期は税金等調整前当期純損失112,947千円)となりました。 (法人税等、親会社株主に帰属する当期純利益) 税効果会計適用後の法人税等は△4,418千円(前年同期は△112,973千円)となりました。 以上より、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は291,784千円(前年同期比88.0%増)となりました。 ④ キャッシュ・フローの状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載の通りであります。 ⑤ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループにおける主な資金需要は、継続的な受注獲得及び顧客による継続的なサービスの利用のための人件費や、知名度向上及び潜在顧客獲得のための広告宣伝費、製品機能や提供サービスの拡充及び品質の向上のためのエンジニア等の人件費や研究開発費であります。これらの資金需要に対しては、自己資金及び金融機関からの借入を基本としております。 ⑥ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「3 事業等のリスク」をご参照ください。 ⑦ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の通り、当社グループは、中長期的に安定した売上成長率を維持すること、及び、本業の儲けを示す調整後EBITDAを拡大させることが重要であると考えております。そのため、当社グループは達成状況を判断するための経営上の指標として主に売上、売上成長率、調整後EBITDAを重視しております。 当連結会計年度における当社グループの当該指標については、売上高3,384,833千円、売上成長率14.3%増(前年同期比)、調整後EBITDA512,503千円となっております。 今後も、中核サービスであるAkerunをはじめとしたサービスの機能強化や適用領域の拡大、プラットフォームとしてのさらなる価値提供、そしてMigakunやfixU等の新規事業の事業成長等を通じた、新規受注の獲得、アップセル及びクロスセルによる顧客単価の増加、解約率の抑制により、売上、売上成長率、調整後EBITDAのさらなる拡大を目指してまいります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

IR資料の開示履歴 (TDnet)

TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。