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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

コンピューターマネージメント

4491 · Standard · 情報・通信業

独立系のITトータルソリューションプロバイダー。顧客の経営課題に対し、システム企画から運用保守まで一貫して提供する。

概要

コンピューターマネージメントは、大阪市北区に本社を置く独立系ITトータルソリューションプロバイダーである。金融、産業・流通、公共、医療、教育などの幅広い分野で、システムの企画・設計・構築から運用保守、BPOまでを一貫して提供する。2026年3月期の連結売上高は82億円、従業員数は754名。特定のメーカー資本に属さない柔軟な提案力と、長期取引顧客が売上の約7割を占める安定収益基盤を持つ。

三つのサービスラインで構成される事業構造

コンピューターマネージメントの事業は、システムソリューションサービスの単一セグメントであるが、内部では「ゼネラルソリューションサービス」「インフラソリューションサービス」「ERPソリューションサービス」の3つのサービスラインに区分される。ゼネラルソリューションは中核であり、金融・産業・公共・医療・教育などのエンドユーザーやITメーカー、大手SIerからの受託開発と運用保守を手掛ける。インフラソリューションは、サーバー、ネットワーク、データベース、クラウド(AWS、Azure)の設計・構築・運用をワンストップで提供。ERPソリューションは、SAP S/4HANAやSAP Cloud ERP、mcframeの導入支援、カスタマイズ、保守を担い、連結子会社ノックス株式会社を通じて奉行シリーズの販売・導入支援も行う。

長期安定顧客を基盤とする収益構造

同社グループの売上高の約7割は取引年数10年以上の顧客で構成される。これにより特定産業の景気変動や技術トレンドの変化の影響を受けにくい構造を築いている。また、売上の約4割は継続案件や運用・保守が占め、安定的な収益基盤を確立している。2026年3月期の売上高は82億円、営業利益6億円、親会社株主に帰属する当期純利益5億円を見込む。外注費率は同業他社と比較して低く、プロパー従業員に依存した構造であり、ビジネスパートナー(BP)の増員が課題となっている。

全国6都市に展開する事業拠点

事業拠点は大阪、東京、四国(松山、高松)、仙台、広島、福岡の6か所に配置され、全国規模でのサービス提供が可能である。首都圏においては企業認知度が相対的に低く、エンドユーザーとの直接取引比率が低いため、上流工程の受注機会が限られている。この課題に対し、営業力強化とブランド認知向上に取り組んでいる。また、地方拠点では現地の優秀な人材を確保し、階層別研修、ITスキル研修、選抜研修の3本柱で人材育成を実施。質・量ともに動員力の確保を図っている。

独立系ならではの柔軟な技術選定

特定のメーカーや系列資本に属さない独立系であるため、顧客の課題に応じて最適な製品・技術を自由に選定できる。AWSやAzureといったクラウドサービス、Kubernetesなどのコンテナ技術、AIを活用した開発効率化など、先進技術への対応を強みとする。また、他社との業務提携を含めた柔軟な提案が可能で、顧客の伴走型支援を提供。2025年3月期にはAI活用やアライアンスパートナーとの連携強化を積極的に展開し、ゼネラルソリューション、インフラソリューション、ERPソリューションの各ラインで受注増加を実現した。

連結子会社ノックスを通じた製品販売

連結子会社のノックス株式会社は、株式会社オービックビジネスコンサルタントとの契約に基づき、奉行シリーズの製品販売・導入支援及びアドオン開発を主業務とする。奉行シリーズは会計・人事給与・販売管理などの業務パッケージであり、ノックスはこれに加えて各種サービスや連携ソリューションを提供している。ERPソリューションサービスの中では、SAP系とmcframeに加え、この奉行シリーズが中小企業向けの選択肢として位置づけられている。

業界の中での役割は独立系ITサービス企業。エンドユーザー向けシステム開発に強みを持ち、ハードウェア導入から保守まで幅広く対応。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
82億円
営業利益
6億円
営業利益率
7.3%
純利益
5億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
ゼネラルソリューションサービス54億円65.9%
インフラソリューションサービス16億円19.5%
ERPソリューション サービス12億円14.6%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01金融(銀行・保険・証券)主力

金融業界向けに、情報システムの企画・設計・構築・運用保守を一貫して提供。AIを活用した開発効率化にも取り組み、顧客の業務課題に応じた最適な提案から実行までを伴走型で支援。

02産業・流通業主力

産業・流通業界向けに、受託開発や運用保守を提供。幅広い技術領域を活かし、業務課題に応じたシステムソリューションを提供する。

03ITインフラ主力

特定の業種に偏ることなく、サーバー・ネットワーク・データベースなどシステムインフラ全体の設計・構築・運用保守を提供。AWS、Azureなどのクラウド導入支援に強みを持ち、Kubernetes等の最新技術にも対応。

主な製品・サービス1
インフラソリューションサービス
サーバー、ネットワーク、データベースなどシステムインフラの設計・構築・運用保守。クラウド導入支援やセキュリティコンサルティングも提供。

04公共分野準主力

公共分野向けに、システム開発・運用保守を提供。DX推進やセキュリティ対応など、公共機関のIT課題を支援する。

05医療分野準主力

医療機関向けに、システム開発・運用保守を提供。医療情報の管理やセキュリティ強化など、医療現場のITニーズに対応する。

06ERP準主力

SAP S/4HANAやmcframe、奉行シリーズなどのERPパッケージの導入支援、カスタマイズ、アドオン開発、保守、運用をワンストップで提供。連結子会社ノックスでは奉行シリーズの販売・導入支援を手掛ける。

主な製品・サービス3
SAP S/4HANA導入支援
大企業向けERPの導入・カスタマイズ・運用保守サービス。
mcframe導入支援
製造業向けERPの導入・カスタマイズ・運用保守サービス。
奉行シリーズ
株式会社オービックビジネスコンサルタントのERP製品。販売・導入支援・アドオン開発を提供。

07教育分野副次

教育機関向けに、システム開発・運用保守を提供。学習管理システムや校務システムなど、教育現場のIT化を支援する。

製品と技術

ゼネラルソリューションの受託開発と運用保守

中核サービスであるゼネラルソリューションは、金融(銀行・保険・証券)、産業・流通、公共、医療、教育など幅広い業種向けに、情報システムの企画から設計、構築、運用保守、BPOサービスまでを一貫して提供する。受託開発案件では、エンドユーザーや国内ITメーカー、大手SIerからの発注に対応。2026年3月期の売上高は54.4億円(前期比4.3%増)と全サービスライン中最大。AIを活用した開発プロセスの効率化や、伴走型支援により、生産性向上と高付加価値化を追求している。

インフラソリューションのクラウド・コンテナ対応

インフラソリューションサービスは、特定業種に偏らず、サーバー、ネットワーク、データベース、アプリケーション基盤などシステムインフラ全体の設計・構築・運用を提供する。特にAWS、Azureなどのクラウドサービス導入支援に強みを持ち、Kubernetes等の仮想化・コンテナ技術にも対応。2026年3月期の売上高は16.2億円(前期比5.3%増)。情報システム部門の立ち上げ支援やセキュリティ化支援などのコンサルティングから運用までをワンストップで行う点が特徴。

ERPソリューションのSAP・mcframe・奉行三本柱

ERPソリューションサービスは、大企業向けSAP S/4HANA、中小企業向けSAP Cloud ERP、製造業向けmcframe(ビジネスエンジニアリング社製)の導入支援、カスタマイズ、アドオン開発、保守、運用、BPOをワンストップで提供する。加えて、連結子会社ノックスを通じて奉行シリーズ(オービックビジネスコンサルタント社製)の販売・導入支援も行う。2026年3月期の売上高は11.8億円(前期比2.4%増)。3つのERP製品を扱うことで、顧客規模や業種に応じた最適な選択肢を提供している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

中堅システム開発、成長鈍化傾向

コンピューターマネージメントは情報・通信業の企業で、売上高約79億円(2025/3)の中堅規模です。同業他社であるVRAIN Solutionやハッチ・ワークと比較して、成長率は緩やかであり、売上高伸び率は約10%程度にとどまります。営業利益率は6.33%と業界平均並みですが、受託開発中心で付加価値の高い自社サービスの展開は限定的です。業界内では、汎用的なシステム開発を主軸とし、特定分野での差別化が不十分なため、価格競争に巻き込まれやすい立場にあります。

強み

  • 売上高が順調に増加(72→79→82億円)しており、既存顧客からの安定受注が見込める。
  • 営業利益率が6.33%(2025/3)から7.32%(2026/3予想)へ上昇し、採算が向上傾向。
  • 中堅企業として、技術者の定着率が高く、開発品質が安定している可能性。
  • 自己資本比率が高く、無借金経営に近いと推測され、財務リスクが低い。

課題

  • 売上高成長率が鈍化しており、新規顧客獲得や新市場開拓が急務。
  • 特定領域に強みがなく、同業他社との競合で価格競争に陥るリスク。
  • クラウド・AI技術への投資が遅れれば、需要を取り逃がす可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がコンピューターマネージメント

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
14256サインド68億円39.5倍
26942ソフィアホールディングス68億円
3173Aハンモック68億円9.7倍
44379Photosynth68億円22.6倍
54491コンピューターマネージメント67億円13.0倍
63698CRI・ミドルウェア67億円17.0倍
74414フレクト67億円8.5倍
84397チームスピリット67億円16.2倍
94176ココナラ66億円21.1倍
105033ヌーラボ65億円36.4倍
113695GMOプロダクトプラットフォーム65億円13.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 0件

2016年から続く増収基調の確立

同社グループの連結売上高は、2016年3月期の36億円から2026年3月期見込みの82億円へと10年間で約2.3倍に成長している。特に2018年3月期には50億円を突破し、その後も毎年増収を継続。営業利益は2025年3月期に5億円に達し、2026年3月期は6億円を見込む。純利益も2016年3月期の1億円から2026年3月期見込みの5億円へと着実に拡大した。この背景には、IT投資意欲の堅調な推移と、同社の3サービスラインにおける提案活動強化がある。

独立系プロバイダーとしての基盤構築

同社グループは、特定メーカーや系列資本に依存しない独立系ITトータルソリューションプロバイダーとして事業を展開してきた。社是は「人間性の追求」、経営理念は「現状打破」「率先垂範」「誠心誠意」の3つ。これらの理念のもと、全国6拠点体制を整備し、地方展開による人材確保と育成に注力。売上の約7割を長期顧客が占める安定した収益構造を確立した。一方で、首都圏での認知度不足や常駐型案件の割合の高さが課題として残る。

クラウド・AI対応によるサービス進化

2020年代に入り、DX推進やサイバーセキュリティ対応の重要性が高まる中、同社グループはAWS、Azureなどのクラウドサービス導入支援に本格的に注力。Kubernetes等のコンテナ技術にも対応し、先進的なインフラ構築サービスを展開した。また、AIを活用した開発プロセスの効率化や、伴走型支援サービスのリリースなど、技術革新に対応したサービスラインの拡充を進めた。2025年3月期には、これらの取り組みが受注増加に貢献し、全サービスラインで前年比増収を達成した。

連結子会社ノックスの役割強化

ERPソリューションサービスにおいて、連結子会社ノックス株式会社は重要な役割を担っている。ノックスは、株式会社オービックビジネスコンサルタントとの契約に基づき、奉行シリーズの製品販売・導入支援及びアドオン開発を主業務とする。これにより、SAP系やmcframeに加え、中小企業向けERPソリューションをワンストップで提供できる体制を構築。ノックスを通じた製品販売は、同社グループのERP事業の多様化と収益基盤の強化に寄与している。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    提供価値の拡張と進化

    AIやデータ活用を含む課題解決型サービスへ展開。従来の開発中心のビジネスモデルを基盤に、顧客の業務改革や生産性向上に直結する提案と開発の両面から価値提供を行い、事業構造の転換を進める。

  2. 02

    新たな成長分野への展開

    AIやクラウドサービスを成長領域と位置づけ、新技術基盤開発室のノウハウやアライアンス推進を通じてソリューション拡充と新サービス創出に取り組み、事業領域拡大と成長ドライバーの育成を図る。

  3. 03

    人材及びパートナー戦略の強化

    専門人材の育成やリスキリング推進に加え、パートナー推進部を設立して協働体制を整備。事業拡大に応じた柔軟なリソース確保と安定的なサービス提供の両立を目指す。

  4. 04

    プロジェクトマネジメント力の強化と品質向上

    プロジェクトマネジメント力強化、開発プロセス標準化、ナレッジ共有推進に加え、AI活用による開発効率向上で品質確保と生産性向上の両立を図り、競争力を強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 7期分

グループ全体で754人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は539万円で、6期前と比べて+7.8%平均年齢は38.9歳、平均勤続年数は7.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2020年3月50037.65.9605
2021年3月49238.06.3637
2022年3月49638.56.7657
2023年3月49738.77.2654
2024年3月50438.37.3694
2025年3月50738.57.473168
2026年3月53938.97.975480

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率10.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率92.9%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)80.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
大阪本社 — 大阪市北区45百万円
東京本社 — 東京都千代田区33百万円
本社 — 大阪市福島区8百万円
四国営業所 — 愛媛県松山市4百万円
仙台営業所 — 仙台市青葉区0百万円
主な関係会社
  • 国内
    ノックス株式会社(注)
    大阪市福島区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は82億円営業利益6億円前期と比べると増収増益で、売上が+3.8%、利益が+20.0%。

売上高
+3.8%
82億円
営業利益
+20.0%
6億円
純利益
+25.0%
5億円
営業利益率
7.3%
前期比 +1.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高90億円82億円
営業利益7億円6億円
純利益5億円5億円
1株あたり配当¥60¥60

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は21億円、営業利益は1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+23.5%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q181
2024年1Q1715.90
2024年2Q1815.61
2024年3Q1815.61
2024年4Q191
2025年2Q3825.31
2025年4Q4137.33
2026年2Q3925.12
2026年4Q4349.33
2027年1Q2114.81

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 11期分

2016年3月期からの11期で、売上は36億円から82億円へ2.3倍に増えた。直近期の営業利益率は7.3%。売上は10期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2016年3月3611
2017年3月4121
2018年3月5022
2019年3月5532
2020年3月6132
2021年3月6243
2022年3月6554
2023年3月6953
2024年3月7243
2025年3月79556.34
2026年3月82667.35

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高82億円のうち、営業利益として残るのは6億円7.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は5億円、売上の6.1%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金73.2%60億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金18.3%15億円
  • その他の費用持分法損益などの調整1.2%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.3%6億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
26.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.1pt
7.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.5pt
6.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.1pt
13.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
19.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 9期分

2026年3月期は営業CFが4億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは3億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は35億円で、売上の5.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2018年3月310413
2019年3月100113
2020年3月305321
2021年3月2−1−1120
2022年3月4−10323
2023年3月4−1−1326
2024年3月40−1429
2025年3月50−1533
2026年3月4−1−1335

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 11期分

2026年3月期の総資産は57億円。このうち返さなくてよい自己資本が42億円で、自己資本比率は72.5%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2016年3月1771040.9
2017年3月2081242.4
2018年3月23101341.4
2019年3月25121345.3
2020年3月34201458.6
2021年3月37231463.5
2022年3月40261465.2
2023年3月43291466.3
2024年3月47321567.3
2025年3月51361669.7
2026年3月57421672.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
35億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
30億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
16億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
85
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率15 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中187位あたり、逆に低いのは売上成長率605社中428位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
13.2%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.3%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
72.5%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.8%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.8%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,275で、1年前と比べて+11.7%過去52週の値幅のなかでは58%の位置にある。

¥3,275+0.3%1ヶ月+3.8%1年+11.7%時価総額67億円
過去52週の値幅
安値¥2,475高値¥3,850

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)13.0倍
PER (会社予想)13.0倍
PBR1.55倍
配当利回り1.83%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近は25日線(3123.8円)を上回る水準での推移が続き、7月6日の3170円をピークに一時3135円まで調整したが、その後は概ね3150円前後で底固い動き。52週高値3850円に対して約18%下の位置にあり、200日線(2868.86円)を約10%上回るなど中期トレンドは強い。出来高は6月30日に6100株と増加した後、概ね1000〜3000株で推移し、直近は900株とやや低調。RSIは58.97と中立圏で過熱感はない。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 65/100)

PERが12.55倍と業界平均の29.92倍を大幅に下回り、PBRも1.55倍で平均3.44倍の半分以下。ROEは13.2%と良好で、売上高と利益は増加傾向。配当利回りは1.9%と平均3.55%を下回るが、増配余地はある。割安だが、配当利回りの低さと業界平均に対する配当の見劣りが考慮点。

指標この会社業種平均
PER (実績)13.0倍47.9倍
PER (予想)13.0倍
PBR1.55倍2.96倍
ROE13.2%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

IT投資需要の回復とデジタルトランスフォーメーション推進により、システム開発需要は底堅い。強気派は、受注単価の上昇やクラウドシフトによるストック型収益の拡大、営業利益率の改善傾向を評価する。一方、弱気派は、人材不足による労務費の増加や、競争激化による価格競争のリスク、親会社依存度の高さを懸念する。業績は堅調だが、成長鈍化や市場環境の変化にどう対応するかが焦点。

プラスに働く材料7
  • 受注拡大と収益性改善

    直近2期で売上高・営業利益率ともに増加傾向。

  • ストック型収益の伸長

    クラウドサービスや保守運用の需要増が寄与。

  • 株主還元と資本効率

    ROE13%超、配当利回りは約1.9%と安定。

  • 2026年3月期は営業益6億円の増益通年影響

    営業利益が前期5億円から6億円へ増加し、増益基調が続く

  • 営業利益率7.32%へ改善通年影響

    売上高82億円に対し営業利益6億円、利益率7.32%

  • ROE13.2%の高資本効率継続影響

    自己資本利益率13.2%、PBR1.55倍と株主資本が有効活用されている

  • 配当利回り1.9%の下値支え継続影響

    年間配当利回り1.9%が株価の下支え要因となる

マイナスに働く材料7
  • 成長減速の懸念

    2026年3月期の売上高成長率は前期比3%台と予想。

  • 人材依存の事業構造

    SI業界は人手不足で労務費増の圧力。

  • 特定顧客への依存

    大口顧客のIT予算削減で影響を受けやすい。

  • 売上高増収率が3.8%に鈍化通年影響

    売上高は前期79億円から82億円へ増加も、増収率は9.7%から3.8%へ低下

  • 時価総額64億円の小型株リスク継続影響

    時価総額64億円で売買代金が細り、機関投資家の参入障壁となる

  • 外国人保有比率0.43%と低調継続影響

    外国人持ち株比率0.43%と低く、海外資金の流入が限定的

  • 低PERは成長期待の低さを反映不定影響

    PER12.55倍は市場の低成長予想を映し、バリュエーション拡大は限定的

次の決算で確かめる点
受注高
今後の売上高の先行指標となる。
営業利益率
競争環境と価格競争力を示す指標。
ストック型売上比率
安定的な収益基盤の拡大度合いを測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり60で、前期から+20.0%いまの株価に対する利回りは1.83%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥60
1株あたり
配当利回り
1.83%
いまの株価に対して
配当性向
24.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2021年3月2018.2
2022年3月3050.017.8
2023年3月4033.321.6
2024年3月400.026.5
2025年3月5025.026.1
2026年3月6020.024.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥60

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,828人。区分でいちばん多いのは個人・その他61.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が36.6%を占め、残る63.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他54.148.847.545.341.561.6
事業法人39.747.348.652.756.536.6
証券会社4.53.53.31.61.61.4
外国法人1.60.30.50.40.40.4
外国人個人0.00.0
金融機関0.10.10.00.00.0
自己株式0.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01有限会社シー・エム・ケー35.87
02コンピューターマネージメント社員持株会13.89
03UH Partners 2投資事業有限責任組合6.92
04光通信KK投資事業有限責任組合6.43
05竹中 英之2.16
06槇田 重夫2.06
07竹中 利之2.06
08長平 由美子2.06
09亀井 友廣1.23
10辻下 知充0.98

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 11期分

1株利益は11期で−22%、1株純資産は11期で−26%。直近期のROEは13.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2016年3月3222,76812.24.7
2017年3月4313,28614.211.6
2018年3月2121,28017.715.4
2019年3月11776416.615.1
2020年3月13997313.99.014.4
2021年3月1411,15013.210.218.2
2022年3月1741,27214.49.217.8
2023年3月1661,40312.49.221.6
2024年3月1611,57110.89.826.5
2025年3月1951,75811.78.926.1
2026年3月2512,03713.211.624.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額73百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢
竹中勝昭代表取締役会長
竹中英之代表取締役社長兼社長執行役員 インフラソリューション本部長
吉田徹取締役兼専務執行 役員 経営管理本部長 経営企画室長 新技術基盤開発室長
辻下知充取締役兼執行役員 技術支援本部長 キャリア採用室長
常深雅稔取締役兼執行役員 ERPソリューション本部長
靏田勉取締役兼執行役員 ゼネラルソリューション本部長
西宏章取締役
水島幸子取締役
野見山隆史常勤監査役
尾内啓男監査役
西村良明監査役

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6575710
監査役1888
社外監査役2442
社外取締役2442

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,545字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、顧客の経営課題に対し最適なシステムソリューションを提供する独立系ITトータルソリューションプロバイダーであり、当社及び連結子会社1社により構成されております。近年、DXの推進やサイバーセキュリティ対応の重要性が高まる中、AI、クラウドネイティブ、ノーコード・ローコード等の先進技術の普及により、情報サービス産業における技術革新のスピードは一層加速しております。こうした市場環境の変化を踏まえ、当社グループでは、これらの技術を活用し、顧客ニーズに応じた柔軟な提案と、確実な遂行体制に基づいたシステムソリューションサービスを提供しております。当社グループは、システムソリューションサービスの単一セグメントでありますが、事業領域を「ゼネラルソリューションサービス」、「インフラソリューションサービス」、「ERPソリューションサービス」の3つのサービスラインに区分しております。各サービスラインの概要及び特徴は、以下のとおりであります。 (1)ゼネラルソリューションサービス 当社事業における中核となるサービスであり、金融業(銀行・保険・証券)、産業・流通業、公共分野、医療分野、教育分野等の幅広い分野において、顧客であるエンドユーザーや国内ITメーカー、大手SIerからの受託開発、運用保守を中心に行っております。当社グループは情報システムの企画から設計、構築、運用保守業務、BPOサービス業務までの工程を一貫して手掛けており、包括的なサービスを提供しております。また、幅広い技術領域を横断的に活用し、顧客の業務課題に応じた最適な提案から実行までを伴走型で支援するとともに、AI等を活用し、開発プロセスの効率化を通じた生産性向上にも取組んでおります。 (2)インフラソリューションサービス 特定の業種に偏ることなく、顧客のITシステム基盤となるサーバー等のハードウエア導入をはじめ、ネットワーク、データベース、アプリケーション基盤等といったシステムインフラ全体の設計、構築等を行うとともに、その後の運用や保守までの一連のサービスを提供しております。特にAWS、Azureなどのクラウドサービス導入支援に力を入れており、Kubernetes等の仮想化・コンテナ技術にも対応した先進的なインフラ構築サービスを展開しております。顧客の情報システム部門の立ち上げ支援及びセキュリティ化支援等のコンサルティングサービスから運用支援までワンストップでサービスを提供しております。 (3)ERPソリューションサービス ERPソリューションサービスは、SAPジャパン株式会社(注1)が提供する大企業向けSAP S/4HANA及び中小企業向けSAP Cloud ERP、更にビジネスエンジニアリング株式会社(注2)の製造業向けERPであるmcframeを中核とした導入支援、カスタマイズ、アドオン開発、保守、運用、BPOサービス業務までのワンストップでサービスを提供しております。連結子会社のノックス株式会社では、株式会社オービックビジネスコンサルタントとの契約に基づき、奉行シリーズの製品販売・導入支援及びアドオン開発を主として、各種サービス、連携ソリューションを提供しております。 (注)1.SAPジャパン株式会社は、ERPパッケージ等で知られるソフトウエア会社SAP社の日本法人であります。 2.ビジネスエンジニアリング株式会社は、製造業向けERPパッケージmcframeを開発・提供する独立系ソフトウエア会社です。 [事業系統図] 当社グループの主要なサービスライン別に、当社グループと顧客等との関連を系統図で示すと、以下のとおりであります。 (注)連結子会社
経営方針・対処すべき課題3,578字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、ソフトウエアという無形の財産を世に送り出している企業であります。現在のような高度情報化社会において、ソフトウエアは武器にもなれば、平和を守るための道具にもなります。真に社会に役立つ結果を導き出すのは、豊かな人間性に他なりません。従業員一人ひとりがこの想いを胸に、人格を高めることで、より社会に必要とされる企業に成長することが当社グループの望みでもあります。 そして、自ら行動を起こし、常に本質を追求する姿勢を持ち、積極的なソリューションビジネスを展開し、株主、取引先、従業員といった全てのステークホルダー及び社会に貢献することが当社グループの使命であると考えており、これらを具現化するため当社は、社是を「人間性の追求」と定めております。 また、当社は、以下の3つの経営理念を定め、社是と共に従業員に浸透させております。 一、現状打破の経営 常にステップアップをめざし、現状に甘えず、チャレンジしていく精神が人格を高め、良い商品を世に送り出すことにつながります。 一、率先垂範の経営 情報産業のパイオニアとして、業界を代表し、さらには日本を代表する企業となるため、従業員一人ひとりが率先して経営を考えます。 一、誠心誠意の経営 常に「真」を求める「誠」の精神で経営を推し進めることが社内においても、社外に対しても、厚い信頼を得ることにつながります。 (2)経営戦略等 ① 当社グループの経営上の強み 当社グループは、特定のメーカーや系列資本に属さない独立系のITトータルソリューションプロバイダーであることから、製品やサービスの選定において柔軟性が高く、顧客の課題や要望に応じて最適な製品・技術の提案や、他社との業務提携を含めた対応が可能であります。更に、売上高の約7割を取引年数10年以上の顧客で構成し、特定産業の好況・不況の波や技術トレンドの変遷といった外部環境の影響を受けにくく、長期的かつ安定的な顧客基盤を有していることにより、高い経営の安定性を確保するとともに、中長期的な成長が見込める事業ポートフォリオを構築しております。また、従業員の採用、教育に関し積極的に投資を行っており、地方展開による現地の優秀な人材の確保や、採用した従業員につきましては階層別研修、ITスキル研修、選抜研修の3つの研修を実施し、質、量を伴った動員力の確保を実現しております。 事業といたしましては、ゼネラルソリューションサービス、インフラソリューションサービス、ERPソリューションサービスを展開し、売上の約4割を継続案件や運用・保守等が占めており、安定的な収益基盤を確立していると認識しております。 事業拠点につきましては、大阪、東京、四国(松山、高松)、仙台、広島、福岡に置いており、全国規模でのサービス提供が可能であります。 財務基盤につきましては、安定的な利益の積み上げを実現していることや、保有固定資産が少額であり、重大な評価損の発生リスクが小さいこと等から、健全であると考えております。 ② 当社グループの経営上の弱み 当社グループは中堅規模の独立系ITトータルソリューションプロバイダーとして、関西圏を中心に一定の実績と取引基盤を有しておりますが、首都圏においては企業としての認知度が相対的に低く、ネームバリューやブランドイメージを求めるエンドユーザーや求職者へのアピールにおいて、競合他社に比べて不利となる局面があります。そのため、首都圏ではエンドユーザーとの直接取引の比率が低く、コンサルティングやシステム開発の上流工程といった高付加価値案件の受注機会が限られており、収益性の向上に課題が残っております。加えて、全社的にも常駐型案件の割合が依然として高く、その結果利益率を押し下げる一因となっております。 また、ビジネスパートナー(以下「BP」という)は増加傾向にあるものの、令和8年3月期における当社グループの外注費率は同業他社と比較して低く、プロパー従業員に頼る構造となっております。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、動員力の強化に基づく更なる業容拡大を図り、高い成長性及び収益性を確保する視点から、期末人員数、BP平均人員数、非稼働人員の労務費額を重要な経営指標と捉えております。 (4)経営環境 当社グループが属する情報サービス産業におきましては、企業の業務効率化や競争力強化を目的としたIT投資意欲は堅調に推移しており、全産業においてAIの活用、DXの推進、クラウドサービスの導入・活用に向けた取組みが進展いたしました。ソフトウエア投資は前年に引続き増加基調を維持しており、当業界全体といたしましては概ね安定した成長が見られております。 このような状況の下、当社グループにおきましては、こうした市場動向を的確に捉え、AIの活用やアライアンスパートナーとの連携強化といった取組みを積極的に展開いたしました。また、ゼネラルソリューションサービス、インフラソリューションサービス、ERPソリューションサービスの3つの主要サービスラインにおいて全国規模での提案活動を強化し、既存顧客への深耕と新規顧客開拓の両面で、事業領域の拡大を図っております。今後も引続き、堅調な受注と収益確保のため、営業力の強化による顧客基盤の拡大、AI等の先進技術や多様なソリューションを活用した付加価値の高いサービス提供力の向上、事業拡大を支える体制の整備(積極的な人材採用・育成・定着、ビジネスパートナーの増員)を重点課題として取組んでまいります。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社は、「人間性の追求」の社是の下、更なる事業収益の拡大を図ることにより、持続的かつ着実な成長と、より強固な経営基盤を確立すべく、以下の事項を重要課題と捉え、その対応に引続き取組んでまいります。 ① 提供価値の拡張と進化 デジタル技術の進展やAIの活用が進む中、顧客ニーズは、基幹システムの刷新や業務基盤の強化といった従来型の開発需要に加え、業務変革や付加価値創出を重視するものへと広がっております。当社グループにおいては、これらのニーズに対応するため、従来の開発中心のビジネスモデルを基盤としつつ、AIやデータ活用を含めた課題解決型のサービス提供への展開を重要な課題と認識しております。3つの主要ソリューション領域において、これまで培ってきた技術力や業務知見を活かし、顧客の業務改革や生産性向上に直結する提案と開発の両面から価値提供を行うことで、事業構造の転換を進めてまいります。 ② 新たな成長分野への展開 AIやクラウドサービスをはじめとするデジタル分野における市場は、企業のIT投資の拡大を背景に引続き成長しており、当社グループにとって重要な事業機会となっております。 当社グループでは、これらの分野を成長領域と位置づけ、新技術基盤開発室で培ったAI活用のノウハウも活かしながら、アライアンスの推進を通じて取扱うソリューションの拡充を図るとともに、新たなサービスの創出に取組んでおります。今後も、技術動向を的確に捉えながら、これらの取組みを踏まえて、事業領域の拡大を進め、当社グループの強みとなる成長ドライバーの創出・育成に取組んでまいります。 ③ 人材及びパートナー戦略の強化 持続的な成長を実現するためには、人材の確保・育成に加え、ビジネスパートナーとの連携を含めたリソース戦略の確立が重要な課題であると認識しております。当社グループでは、専門性の高い人材の育成やリスキリングを推進するとともに、パートナーとの協働体制の整備を進めるためにパートナー推進部を設立することで、多様な顧客ニーズに対応可能な体制の構築を図ってまいります。これにより、事業拡大に応じた柔軟なリソース確保と安定的なサービス提供の両立を目指してまいります。 ④ プロジェクトマネジメント力の強化と品質の向上 顧客との取引を安定的に継続、拡大し、収益性を確保するためには、プロジェクトの確実な遂行と品質の確保が不可欠であります。当社グループでは、プロジェクトマネジメント力の強化に加え、開発プロセスの標準化やナレッジ共有の推進に取組んでおります。さらに、AI等の活用による開発効率の向上を図ることで、品質の確保と生産性向上の両立を進め、競争力の強化につなげてまいります。
事業等のリスク3,772字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 当社グループは、これらのリスク発生の可能性を十分に認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ではありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載事項を慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性がある全てのリスクを網羅するものではありません。 (1)景気変動によるリスク 当社グループが提供するシステムソリューションサービスは、景気の影響を受けやすい傾向にあります。国内外の経済情勢や景気動向等の理由による、顧客企業におけるシステム投資の縮小や製品開発の遅れ、事業縮小、システム開発の内製化等により、当社グループが提供するサービスに係る市場規模が縮小される可能性があります。従いまして、国内システム投資動向が悪化した場合及び当社グループの顧客が属する事業分野の市況が悪化した場合等には、既存顧客からの受注の減少や新規顧客開拓の低迷により、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、独立系であるため特定のメーカーや系列資本の製品・サービスに限定されることなく、幅広い提案・対応が可能であり、特定産業の好況・不況の波や技術トレンドの変遷といった環境変化に左右されにくい安定性を保っております。 (2)技術革新によるリスク 当社グループが属する情報サービス産業においては、AI、クラウドネイティブ技術等の進展をはじめとして、技術革新の速度が急速に高まっております。このような環境の中で、当社グループが技術革新の方向性を的確に認識・予測できず、製品やサービスにおいて適時適切な対応が取れなかった場合には、顧客のニーズに対応しきれず、競争力の低下や受注機会の損失等を招く恐れがあり、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、成長事業分野への戦略的投資を継続するとともに、新技術基盤開発室を設立しAI等の先端技術に関する研究・検証を進めております。また、新たなソリューション領域の開拓を通じて、事業ポートフォリオの拡充と持続的成長の実現を図っております。 (3)顧客との関係継続に関するリスク 当社グループは、顧客との関係を強化し、当社グループの提供するサービスをご活用いただくことで顧客の事業パートナーとしてあり続けることを目指しております。しかしながら、顧客のニーズや期待の変化に対応しきれず、これらの顧客が当社グループとの取引又は契約関係を継続しない場合、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、売上高の約7割を取引年数10年以上の顧客で構成し、長期的な安定顧客のポートフォリオを構築しております。今後も顧客にワンストップソリューションを提供するとともに、潜在ニーズまで踏み込んだソリューション提案を継続させることにより、顧客との信頼関係を更に強固に維持してまいります。 (4)システム開発における品質や納期遅延の問題に関するリスク システム開発においては、顧客の要求の「高度化」と新しい技術の発展による「複雑化」が進んでおり、納期厳守と高い品質の確保が要求されることにより、システムエンジニアの負担が増加するケースが多く、開発時間の超過につながる可能性があります。品質や納期遅延の問題が生じた場合、プロジェクトの収支が不採算となるだけでなく、顧客の信頼を失うことにより顧客との間でトラブル・クレームに発展し、訴訟や商流の喪失・風評被害につながる可能性があり、当社グループの業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、請負契約(成果物あり)で受注金額1百万円以上又は1人月以上の案件に関して、QMS認証部所の部所長又は担当者から技術統括部へ毎月20日にプロジェクトの進捗状況の報告を行います。技術統括部において報告を受けた案件の進捗状況を確認し、問題点や懸念事項があれば品質委員会で報告しております。また、請負契約(成果物あり)で受注金額3百万円以上の案件に関して、QMS認証部所の部所長又は担当者から技術統括部へ毎月第5営業日までにプロジェクトの進捗状況の報告を行います。その後、経営会議で各担当役員から案件の実施状況について報告があり、経営会議出席者からの意見や問題点があれば各部所長にフィードバックしております。 (5)人材の確保及び育成に関するリスク 当社グループの成長と利益は、人材に大きく依存します。従いまして、優秀な技術者やシステムエンジニア、管理者等、必要とする人材を採用、育成することは当社グループにとって重要であり、競合他社との人材獲得競争に対し、このような人材を採用又は育成することができない場合、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、従業員の定着率を向上させることが第一であると考えており、従業員満足度の向上や人材教育の充実等の施策を実施しております。従業員満足度の向上といたしましては、時間外労働の圧縮、時間外労働の見える化推進、メンター制度の導入、柔軟な所定休日の設定、育児・介護への支援等を実施しております。人材教育の充実としましては、従業員の学習意欲に応えるために教育研修費予算を十分に確保し、階層別研修、リスキリングを含めたITスキル研修、選抜研修等を実施しております。 (6)外注管理に関するリスク 当社グループは、業務運営上必要に応じて、情報システムの構築等について外部のBPに業務を外注しております。BPの技術者の確保や技術力の水準が当社グループの要求に満たない場合、あるいは外注コストの上昇が継続した場合には、当社グループの事業遂行に支障を来す可能性があり、業績及び財政状態に悪影響を及ぼすおそれがあります。 当社は令和8年4月にパートナー推進部を設立いたしました。これにより、より幅広いニーズに対応可能なサービス提供体制の拡充を図るとともに、BPとの連携強化を進めてまいります。 具体的には、案件情報の積極的な共有を通じた連携機会の拡大や、技術力を相互に補完し合うアライアンス体制の構築を進めており、当社グループ全体でBPとの多角的な協力関係の深化に努めております。 (7)顧客情報等漏洩のリスク 当社グループ又はBPより情報の漏洩が発生した場合は、顧客からの損害賠償請求や当社グループの信用失墜等により、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、業務に関連して顧客や取引先等の個人情報及び機密情報を取り扱う場合があります。当社においては、ISO27001やプライバシーマークの認証取得を行い、各部所担当者と管理者で構成される情報セキュリティ委員会を設置し、従業員教育、各種ソフトウエアの監視、情報資産へのアクセス証跡の記録等各種の情報セキュリティ対策を講じ個人情報を含む重要な情報資産の管理を実施し、情報漏洩のリスクの回避を図っております。 (8)知的財産権について 当社グループが行うシステム開発等において、当社グループの認識の範囲外で他社の所有する著作権及び特許権を侵害する可能性があります。このように、第三者の知的財産権を侵害してしまった場合、多額の費用負担が生じたり、損害賠償請求を受ける等、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、知的財産管理規程に基づき、サービス等の提供前に管理部が事前に開発又は実施予定の技術や製品が他社の特許に抵触していないかを確認する調査を行う他、弁理士などの専門家に調査を依頼することにより、その防止に努めております。また、知的財産業務の担当部所である管理部だけでなく、知的財産保護を浸透させるため、従業員全員に当社グループのコンプライアンスマニュアルに基づき、知的財産保護に関する従業員教育を適宜実施しております。 (9)自然災害等によるリスク 台風、地震、集中豪雨等の自然災害や異常気象によるリスクは年々高まってきております。当社グループにおいて、直接的な被害の発生や通信障害等による情報システムの深刻なトラブルの発生等により、当社グループの業務の遂行に支障が生じた場合、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、自然災害等に備え、事業継続のためのインフラ・人員計画や対応策の優先順位について整備する等、自然災害の発生等を想定したリスク管理体制の整備を実施しております。また、関西と関東でレプリケーション構成にしており、想定外の災害が起こった場合においても被災拠点以外での業務の遂行に支障をきたさないよう備えております。これらの対策を講じることにより、被害の最小化、当社グループの業績や財政状態への影響を低減するよう努めております。
経営成績の分析 (MD&A)6,247字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という)の状況の概要は、以下のとおりであります。 なお、当社グループは、システムソリューションサービスの単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における当社グループの業績は、企業の業務効率化や競争力強化を目的としたIT投資意欲が堅調に推移する中で、AIの活用、DXの推進、クラウドサービス導入・活用に向けた取組みが進展し、安定的な事業運営を維持いたしました。 当社グループでは、ゼネラルソリューションサービス、インフラソリューションサービス、ERPソリューションサービスの3つの主要サービスラインにおいて全国規模での提案活動を強化し、既存顧客への深耕と新規顧客開拓の両面で、事業領域の拡大を図っております。今後も引続き、堅調な受注と収益確保のため、営業力の強化による顧客基盤の拡大、AI等の先進技術や多様なソリューションを活用した付加価値の高いサービス提供力の向上、事業拡大を支える体制の整備(積極的な人材採用・育成・定着、ビジネスパートナーの増員)を重点課題として取組んでまいります。以上の結果、当連結会計年度の売上高は8,235,420千円(前期比4.2%増)、営業利益は628,967千円(同22.3%増)、経常利益は649,692千円(同22.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は511,812千円(同28.6%増)と順調に推移いたしました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ239,299千円増加し、3,542,748千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、得られた資金は406,435千円(前連結会計年度は482,558千円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益の計上額646,455千円、減価償却費の計上額26,125千円、退職給付に係る負債の増加額11,895千円、未払費用の増加額14,851千円の資金増加と、売上債権の増加額59,736千円、棚卸資産の増加額93,187千円、未払消費税等の減少額20,166千円、法人税等の支払額171,074千円の資金減少によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、支出した資金は66,726千円(前連結会計年度は10,644千円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出38,661千円、敷金及び保証金の差入による支出25,479千円の資金減少によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、支出した資金は100,409千円(前連結会計年度は81,559千円の支出)となりました。これは主に、配当金の支払額101,950千円の資金減少によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当社グループはシステムソリューションサービスの単一セグメントであるため、生産、受注及び販売の実績につきましては、システムソリューションサービス別に記載しております。 a.生産実績 当社グループが提供するサービスには、生産に該当する事項がありませんので、生産実績に関する記載を省略しております。 b.受注実績 当連結会計年度の受注実績をシステムソリューションサービス別に示すと、以下のとおりであります。 システムソリューションサービス   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) ゼネラル ソリューションサービス   5,804,436   110.5   2,177,646   119.9 インフラ ソリューションサービス   1,718,006   110.2   433,604   130.7 ERP ソリューションサービス   1,271,642   109.5   457,815   126.2 合計   8,794,085   110.3   3,069,066   122.3 (注)金額は販売価格によっておりシステムソリューションサービス間の取引につきましては、相殺消去しております。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をシステムソリューションサービス別に示すと、以下のとおりであります。 システムソリューションサービス   当連結会計年度 (自 令和7年4月1日 至 令和8年3月31日)   前年同期比(%) ゼネラルソリューションサービス (千円)   5,442,617   104.3 インフラソリューションサービス (千円)   1,616,142   105.3 ERPソリューションサービス  (千円)   1,176,659   102.4 合計(千円)   8,235,420   104.2 (注)1.システムソリューションサービス間の取引につきましては、相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合につきましては、総販売実績に対する割合が10%以上の販売先がないため、省略しております。 3.上記の金額には、受注制作ソフトウエア開発取引に係る販売実績581,335千円(提出会社販売実績490,866千円)が含まれております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度の経営成績は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載しておりますが、その主な要因は以下のとおりであります。 経営成績の分析 (売上高、売上原価及び売上総利益) 当社グループは、市場動向を的確に捉え、AIの活用やアライアンスパートナーとの連携強化、伴走型支援サービスのリリースといった取組みを積極的に展開いたしました。また、全国規模での提案活動を強化し、既存顧客への深耕と新規開拓の両面で、事業領域の拡大を図っております。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は8,235,420千円(前期比4.2%増)、売上原価は6,064,117千円(同2.9%増)、売上総利益は2,171,302千円(同7.9%増)となりました。 また、当社グループはシステムソリューションサービスの単一セグメントでありますが、システムソリューションサービス別の経営成績(売上高)の状況に関する認識及び分析は、以下のとおりであります。 イ.ゼネラルソリューションサービス ゼネラルソリューションサービスにつきましては、エンドユーザービジネス、ノーコード・ローコード開発案件の受注が拡大いたしました。特にエンドユーザービジネスでは、LABO案件や運用・保守案件を軸とした既存顧客の深耕に加え、新規顧客からの受注も増加いたしました。ノーコード・ローコード開発では、「SmartDB®」及び「webMethods」を活用したDX案件に対応する技術者の育成に取組んでおり、受注拡大に向けて技術力の強化に取組んでおります。組織体制につきましては、部門を横断した参画案件の受注を通じて、人的リソースの効率的な活用を推進しております。IT情報メディア「cmkPLUS」(https: //plus.cmknet.co.jp/)での情報発信や、「Japan IT Week」など大規模ITイベントへの出展を契機とした引合いも増加しており、今後も継続的に情報発信を通じて企業認知の向上を図ってまいります。以上の取組みにより、ゼネラルソリューションサービスは順調に推移いたしました。 これらの結果、ゼネラルソリューションサービスの売上高は5,442,617千円(前期比4.3%増)となりました。 ロ.インフラソリューションサービス インフラソリューションサービスにつきましては、オンプレミスからクラウドまで、最適なサービス提供による事業を展開しており、利益率の高い要件定義・設計等の上流工程案件や自社持ち帰り案件を軸に営業活動を行うことで、エンドユーザーを中心に取引が拡大いたしました。特にAWS・Azure・OCI等のクラウド環境構築案件において受注が増加しており、今後もクラウド関連案件への需要は高まっていく見通しです。これらの需要拡大を受け、AWSを中心としたクラウド技術力の底上げを目的として、技術者の育成や学習環境の整備にも継続して取組んでおります。動員力の面では、新規ビジネスパートナーとの協業体制確立を行い、対応力を強化することで取引の拡大を図りました。以上の取組みにより、インフラソリューションサービスは順調に推移いたしました。 これらの結果、インフラソリューションサービスの売上高は1,616,142千円(前期比5.3%増)となりました。 ハ.ERPソリューションサービス ERPソリューションサービスにつきましては、SAP社とパートナー契約を締結しており、双方の情報連携を通じてパートナーシップを深化させ、大企業向け「SAP S/4HANA」の新規導入、アップグレード及び保守案件の受注が拡大いたしました。また、中堅・中小企業向けの包括パッケージである「SAP Cloud ERP」導入案件の受注も拡大しております。製造業向けERP生産管理パッケージシステム分野では、ビジネスエンジニアリング社とパートナー契約を締結し、「mcframe」の導入支援案件において受注が拡大いたしました。さらに、コンサルティング案件では、要件定義等の上位フェーズから参画することにより、高単価の売上の確保を図りました。加えて、顧客の情報システム部門のSAP保守や運用課題の解決をサポートするサービスとして「CMK AMOサービス for SAP」を開始し、受注拡大に向けて推進しております。以上の取組みにより、ERPソリューションサービスは順調に推移いたしました。 これらの結果、ERPソリューションサービスの売上高は1,176,659千円(前期比2.4%増)となりました。 (販売費及び一般管理費並びに営業利益) 人材採用による人件費の増加及び従業員のスキルアップ等の人材育成を積極的に行ったことによる人材投資の増加等の計上により販売費及び一般管理費は1,542,335千円(前期比3.0%増)となり、営業利益は628,967千円(同22.3%増)となりました。 (営業外損益及び経常利益) 営業外収益は、受取利息及び配当金、助成金収入等の計上により20,840千円(前期比26.5%増)となりました。また、営業外費用は、雑損失の計上により115千円(同189.9%増)となりました。 これらの結果、経常利益は649,692千円(同22.5%増)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度において法人税、住民税及び事業税は199,367千円、法人税等調整額は△64,724千円となりました。これらの結果、親会社株主に帰属する当期純利益は511,812千円(前期比28.6%増)となりました。 財政状態の分析 (資産) 当連結会計年度末における総資産は5,727,702千円となり、前連結会計年度末と比較して590,866千円増加(前期比11.5%増)となりました。これは主に、現金及び預金239,299千円、売掛金59,736千円、仕掛品94,656千円、投資有価証券182,386千円、投資その他の資産のその他に含まれる差入保証金19,882千円が増加したことによるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は1,577,031千円となり、前連結会計年度末と比較して20,380千円増加(前期比1.3%増)となりました。これは主に、長期未払金140,400千円、退職給付に係る負債39,875千円、流動負債のその他に含まれる未払消費税等20,166千円の減少がありましたが、未払費用14,851千円、契約負債15,900千円、未払法人税等32,069千円、流動負債のその他に含まれる未払金139,862千円が増加したことによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は4,150,671千円となり、前連結会計年度末と比較して570,486千円増加(前期比15.9%増)となりました。これは主に、配当金101,797千円の支払を行った一方で、その他有価証券評価差額金123,584千円の増加、退職給付に係る調整累計額35,344千円の増加、親会社株主に帰属する当期純利益511,812千円を計上したことによるものであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況の分析 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 資本の財源及び資金の流動性 当社グループは、安定して継続的な営業活動を行うために必要な手元流動性を確保した上で、営業活動から生み出されるキャッシュから資金配分することを基本方針としております。 主な資金需要は、労務費、外注費並びに経費等の支払いを目的とした運転資金であります。これらにつきましては、基本的に営業活動によるキャッシュ・フローや自己資金を充当しておりますが、資金調達が必要な場合には、案件の都度、金融機関からの借入による資金調達の検討を行っております。 なお、健全な財務体質の維持及び継続的な営業活動によるキャッシュ・フロー創出能力により、今後も事業成長を確保する目的で手元流動性を高める資金調達は可能と考えております。株主還元につきましては、財務の健全性等に留意しつつ、配当政策に基づき実施してまいります。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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