概要
株式会社フレクトは、2005年に設立されたマルチクラウド・インテグレーターである。Salesforce、Amazon Web Services、MuleSoftなど複数のクラウドプラットフォームを横断的に活用し、大手企業向けのDX(デジタルトランスフォーメーション)支援サービスを提供する。2026年3月期の売上高は83億円、営業利益12億円。2021年12月に東京証券取引所マザーズに上場後、2022年4月にグロース市場へ移行した。
クラウドインテグレーションを中核とする単一事業構造
フレクトの事業は「クラウドソリューション事業」の単一セグメントで構成される。収益の大部分は、企業のクラウド基盤構築・運用、データ連携、AI導入を統合的に手掛ける「クラウドインテグレーションサービス」から生まれる。売上総利益率を重視し、2026年3月期には高水準を達成した。同社は「攻めのDX」を標榜し、顧客接点の変革からビジネスモデル変革までを支援する。
大手企業への集中と顧客当たり売上の拡大
フレクトは国内大手企業を主な顧客とし、四半期契約顧客数と顧客当たりの四半期平均売上高(ARPA)を重要指標とする。2026年3月期第4四半期の大手企業顧客数は70社、ARPAは29.3百万円。売上高100百万円以上の大口顧客は5社に達した。新規顧客は金融業界を中心に獲得し、自律型AIエージェント「Agentforce」やデータ統合プラットフォーム「Databricks」の案件が寄与した。
複数クラウドベンダーとのパートナーシップ網
2009年にセールスフォース・ジャパンとパートナー契約を結んで以来、フレクトは主要クラウドベンダーとの関係を拡大してきた。現在のパートナーには、Salesforce、Amazon Web Services、Heroku、MuleSoft、Tableau、Oktaなどが含まれる。同社はこれらのプラットフォームを組み合わせたマルチクラウドインテグレーションを強みとし、MuleSoftビジネスでは2022年から5年連続で表彰を受けるなど、パートナーからも高い評価を得ている。
エンジニア主導の組織と人材構成
2026年3月末時点のクラウドエンジニア等の専門職従業員数は415人。フレクトはエンジニアのアサイン最適化や社内AI活用により生産性向上を図る。創業以来20年以上にわたりB2C向けWebモバイルアプリケーション開発の実績を持ち、その技術力を背景に大手企業のDXプロジェクトを担当する。2024年には情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証、2025年には品質マネジメントシステム(ISO9001)認証を取得し、品質管理体制を強化している。
業界の中での役割はクラウドインテグレーションサービスを提供するDX支援企業にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01全業界(企業向けDX)主力
国内大手企業を中心に、データ連携、ID統合、データ統合プラットフォームの構築にAIを加えたトータルサービスを提供。Salesforceを活用したコンタクトセンター、コミュニティ、EC、IoT等のアプリケーション開発も手がけ、既存・新規事業のデジタル変革を支援する。
- クラウドインテグレーションサービス
- クラウドとAIを活用し、データ連携、ID統合、データ統合プラットフォームの構築、AIを組み合わせたトータルサービスを提供。
- Salesforceプラットフォーム活用アプリケーション
- コンタクトセンター、コミュニティ、EC、IoT等のアプリケーションをSalesforce上で開発し、顧客体験の最適化を支援。
製品と技術
Cariot:車両データとクラウドを連携する働き方改革SaaS
Cariotは2016年4月に提供を開始したドライバー働き方改革クラウドサービスである。企業の車両とクラウドを接続し、運行管理、ドライバーの勤怠管理、安全運転評価などを実現する。Salesforceプラットフォーム上に構築され、IoTデータを活用した顧客体験の変革を提供する。2024年10月にフレクトと株式会社ソラコムの合弁会社として分社化され、現在は別法人で運営されている。
Salesforceを軸にしたマルチクラウドインテグレーション
フレクトの中核技術は、Salesforceを中心にAmazon Web Services、Heroku、MuleSoft、Tableau、Oktaなどのクラウドサービスを統合するマルチクラウドアーキテクチャの設計・構築・運用にある。これにより、顧客企業のデータ連携、ID統合、カスタマーエンゲージメント向上を実現する。同社はSalesforceのAI機能「Einstein」を活用した事例で、日本企業として初めて「Salesforce Partner Innovation Awards 2019」を受賞し、技術力の高さを示した。
AI・データ統合ソリューション:Agentforce、Databricks、MuleSoft
2025年度以降、フレクトは自律型AIエージェント「Agentforce」、データ統合プラットフォーム「Databricks」、API連携プラットフォーム「MuleSoft」を用いた案件を複数受注している。特に金融業界向けにAgentforceと「Data 360」を組み合わせたソリューションを提供し、既存顧客にはSalesforceプラットフォーム上のプロジェクトも継続的に納入している。これらのソリューションは、データ統合からAI推論までを一貫して支援する点が特徴である。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
クラウド開発特化で高成長、収益性も良好に維持
同社は情報・通信業に属し、クラウド関連のシステム開発・運用サービスを提供する。売上高は2024/3期の69億円から2025/3期79億円、2026/3期83億円へと二桁成長を続け、クラウド需要の拡大を捉えている。営業利益率は2025/3期の13.92%から2026/3期に14.46%へ微改善し、高収益体質を維持。ライバルであるCocoliveやソラコムなど成長著しい企業と競合しながらも、技術力と顧客基盤で優位に立つ。今後はクラウド市場の競争激化に対応しつつ、高い成長と収益性の両立が課題となる。
強み
- 売上高が69億円から83億円へ拡大し、年率10%超の成長を実現。
- 営業利益率は14%前後で、高収益なビジネスモデルを確立。
- クラウド技術に特化し、顧客企業のデジタル変革を支援。
- 高度なエンジニアリング力で大手企業からの受注を獲得。
課題
- クラウド市場は新興企業が多く、価格・技術競争が厳しい。
- 優秀なエンジニアの採用・育成が成長の鍵であり、人材争奪戦が激化。
- クラウド投資の景気感応度が高く、需要が急変するリスクがある。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がフレクト
時価総額で並べると、掲載11社のなかで4番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 6942ソフィアホールディングス | 68億円 | — |
| 2 | 173Aハンモック | 68億円 | 9.7倍 |
| 3 | 4379Photosynth | 68億円 | 22.6倍 |
| 4 | 4414フレクト | 67億円 | 8.5倍 |
| 5 | 3698CRI・ミドルウェア | 67億円 | 17.0倍 |
| 6 | 4491コンピューターマネージメント | 67億円 | 13.0倍 |
| 7 | 4397チームスピリット | 67億円 | 16.2倍 |
| 8 | 4176ココナラ | 66億円 | 21.1倍 |
| 9 | 5033ヌーラボ | 65億円 | 36.4倍 |
| 10 | 3695GMOプロダクトプラットフォーム | 65億円 | 13.0倍 |
| 11 | 4436ミンカブ・ジ・インフォノイド | 64億円 | 8.5倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 32件
Salesforceパートナー契約でクラウド事業に本格参入した2009年
フレクトは2005年8月、東京都渋谷区本町に資本金10,000千円で設立された。当初は一般消費者向けWebアプリケーション開発を手掛けていたが、2009年6月に株式会社セールスフォース・ドットコム(現セールスフォース・ジャパン)とパートナー契約を締結したことが転機となる。これにより同社はクラウドインテグレーションの領域へ本格的に進出し、後の事業の中核を築いた。
IoTとCariot投入でサービスを多角化した2015年
2015年2月、Salesforce IoTアクセラレータープログラムに登録し「IoTインテグレーションサービス」を開始。同年5月には「Salesforce Partner Award 特別賞」を受賞した。同年9月にはAmazon Web ServicesとAPNテクノロジーパートナー契約を結び、マルチクラウド戦略を加速。2016年4月にはクルマと企業をつなぐドライバー働き方改革クラウド「Cariot」を提供開始し、自社プロダクトを持つベンダーとしての側面も強めた。
SalesforceやDraper Nexusからの増資で成長資金を確保した2018年
2018年3月、Draper Nexus Partners Ⅱ, LLC及びDraper Nexus Technology Partners 2号投資事業有限責任組合を引受先とする第三者割当増資を実施。翌4月にはsalesforce.com, inc.(現Salesforce,Inc.)を引受先とする増資も行った。これにより財務基盤を強化し、エンジニア採用や事業拡大に充てた。同年5月には「Innovation Partner of the Year 2018」を受賞するなど、パートナー評価も高まった。
東証マザーズ上場とグロース市場移行を果たした2021〜2022年
2021年12月、東京証券取引所マザーズに株式を上場。2022年4月の市場区分見直しに伴い、グロース市場へ移行した。上場により知名度と資金調達力が向上し、その後も成長を続ける。上場前の2021年3月期は売上高26億円、純損失2億円だったが、2022年3月期には売上高36億円、純利益3億円と黒字転換を達成した。
MuleSoft・Oktaとの連携強化と継続的なパートナー表彰(2022〜2025年)
2022年3月、本店を東京都港区芝浦に移転すると同時に、MuleSoft Japanより「Partner Enablement Award 2022」を受賞。以降、2023年、2024年、2025年と同賞を連続受賞し、2024年には「Japan Partner of the Year <MuleSoft>」も獲得した。2023年2月にはOkta, Inc.とパートナー契約を締結し、ID統合分野を強化。2025年7月にはOktaより「Service Delivery Partner of the Year Auth0」を受賞した。
Cariot分社化と品質認証取得で体制を刷新した2024〜2025年
2024年10月、Cariotサービスを株式会社ソラコムとの合弁会社として分社化。これにより自社プロダクト事業を独立させ、クラウドインテグレーション事業に集中する体制へ移行した。同年11月には情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証を取得。2025年11月には品質マネジメントシステム(ISO9001)認証も取得し、コーポレートガバナンスとサービスの品質を対外的に担保した。
年表32件を開く
2000年代
- 2005年8月創業東京都渋谷区本町に株式会社フレクト(資本金10,000千円)を設立
- 2009年6月株式会社セールスフォース・ドットコム(現 株式会社セールスフォース・ジャパン)とパートナー契約を締結
2010年代
- 2012年5月本店を東京都渋谷区恵比寿に移転
- 2013年1月Heroku,inc.とパートナー契約を締結
- 2015年2月Salesforce IoTアクセラレータープログラムに登録し「IoTインテグレーションサービス」を提供開始
- 2015年4月本店を東京都中央区京橋に移転
- 2015年5月株式会社セールスフォース・ドットコム(現 株式会社セールスフォース・ジャパン)より「Salesforce Partner Award 特別賞」を受賞
- 2015年9月Amazon Web Services,Inc.とAPN 1 テクノロジーパートナー契約を締結
- 2015年11月salesforce.com, inc.(現 Salesforce,Inc.)を引受先とする第三者割当増資を実施
- 2016年4月株式会社セールスフォース・ドットコム(現 株式会社セールスフォース・ジャパン)とOEMパートナー契約を締結 クルマと企業をつなぐドライバー働き方改革クラウド「Cariot(キャリオット)」を提供開始
- 2017年12月SORACOM SPS 2 Partner Award 2017 年間最優秀パートナーを受賞
- 2018年3月Draper Nexus Partners Ⅱ, LLC及びDraper Nexus Technology Partners 2号投資事業有限責任組合を引受先とする第三者割当増資を実施
- 2018年4月salesforce.com, inc.(現 Salesforce,Inc.)を引受先とする第三者割当増資を実施
- 2018年5月株式会社セールスフォース・ドットコム(現 株式会社セールスフォース・ジャパン)より「Innovation Partner of the Year 2018」を受賞
- 2019年11月Dreamforce(現 Salesforce,Inc.が主催)にて「Salesforce Partner Innovation Awards 2019」を受賞
2020年代
- 2020年3月本店を東京都千代田区内幸町に移転
- 2020年5月株式会社セールスフォース・ドットコム(現 株式会社セールスフォース・ジャパン)より「Innovation Partner of the Year 2020」を受賞
- 2020年6月MuleSoft,LLCとパートナー契約を締結
- 2021年4月Tableau Software,LLCとパートナー契約を締結
- 2021年10月Amazon Chime SDK and Chime Voice Connector Partnersに認定
- 2021年12月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
- 2022年3月本店を東京都港区芝浦に移転 MuleSoft Japanより「MuleSoft Japan Partner Enablement Award 2022」を受賞
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しに伴い、東京証券取引所グロース市場に移行
- 2023年2月Okta, Inc.とパートナー契約を締結
- 2023年5月MuleSoft Japanより「MuleSoft Japan Partner Enablement Award 2023」を受賞
- 2024年4月株式会社セールスフォース・ジャパンより「Japan Partner of the Year <MuleSoft>」を受賞「SPSアワード 2023 ビジネス・パートナー・オブ・ザ・イヤー」を受賞
- 2024年10月Cariotサービスを株式会社ソラコムの合弁会社として分社化
- 2024年11月情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の認証を取得
- 2025年4月株式会社セールスフォース・ジャパンより「Japan Partner of the Year <MuleSoft>」を受賞
- 2025年7月支店を大阪府大阪市北区大深町に開設 Okta, Inc.より「Service Delivery Partner of the Year Auth0」を受賞
- 2025年8月本店を東京都港区東新橋に移転
- 2025年11月品質マネジメントシステム(ISO9001)の認証を取得
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
クラウドとAIで企業DXを支援
コーポレートビジョン「あるべき未来をクラウドでカタチにする」のもと、マルチクラウド・インテグレーターとして企業のDXを支援。顧客中心型のビジネス変革を実現するため、クラウドとAIの先端テクノロジーを活用し、新たな顧客体験を創出する。
- 02
高付加価値サービスの提供と生産性向上
売上総利益率をサービス付加価値の源泉として重視し、マルチクラウド・AIの先端技術による高付加価値サービス提供と、オペレーション徹底・AI活用による生産性向上で利益率を向上させる。
- 03
クラウドエンジニアの採用・育成強化
クラウドエンジニアの採用と教育を重要テーマに位置付け、専門組織によるオンボーディングやトレーナー制度、自社Eラーニングでクラウド未経験者を短期間で戦力化。資格取得支援やエンゲージメント向上施策も実施する。
- 04
研究開発から横展開へ至る事業サイクル
研究開発で得たクラウドとAIの先端テクノロジーを企業や社会の課題に素早く適用し、ノウハウをパッケージ化して同様の課題に横展開。特定領域で先行して競争優位を確立し、自社プロダクトへの展開も視野に入れる。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 5期分
グループ全体で445人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は665万円で、4期前と比べて−3.8%。平均年齢は36.5歳、平均勤続年数は3.2年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年3月 | 692 | 38.8 | 3.3 | 163 | — |
| 2023年3月 | 680 | 37.8 | 2.8 | 243 | — |
| 2024年3月 | 592 | 37.1 | 2.7 | 324 | — |
| 2025年3月 | 732 | 36.5 | 2.9 | 393 | 280 |
| 2026年3月 | 665 | 36.5 | 3.2 | 445 | 270 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
- 調達4億円令和8~11年度職員情報DB及び勤怠管理システムに係る運用・保守業務経済産業省 · 2026-03-12
- 調達2億円令和6~7年度職員情報DB及び勤怠管理システムに係る運用・保守業務経済産業省 · 2024-02-29
- 調達4,500万円在外給付システムの設計・開発一式外務省 · 2025-04-04
- 調達2,256万円令和8年度データ連携基盤(予算管理システム)運用・保守事業経済産業省 · 2026-03-05
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は83億円、営業利益は12億円。前期と比べると増収増益で、売上が+5.1%、利益が+9.1%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 104億円 | 83億円 |
| 営業利益 | 12億円 | 12億円 |
| 純利益 | 8億円 | 7億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は22億円、営業利益は1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+46.7%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 15 | — | — | 1 |
| 2024年1Q | 15 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2024年2Q | 16 | 2 | 12.5 | 2 |
| 2024年3Q | 18 | 3 | 16.7 | 2 |
| 2024年4Q | 20 | — | — | 0 |
| 2025年2Q | 39 | 4 | 10.3 | 3 |
| 2025年4Q | 40 | 7 | 17.5 | 4 |
| 2026年2Q | 38 | 4 | 10.5 | 3 |
| 2026年4Q | 45 | 8 | 17.8 | 4 |
| 2027年1Q | 22 | 1 | 4.5 | 0 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 9期分
2018年3月期からの9期で、売上は12億円から83億円へ6.9倍に増えた。直近期の営業利益率は14.5%。売上は5期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年3月 | 12 | — | −2 | — | −2 |
| 2019年3月 | 19 | — | −1 | — | −1 |
| 2020年3月 | 29 | — | 1 | — | 1 |
| 東京証券取引所マザーズに株式を上場 | |||||
| 2021年3月 | 26 | — | −2 | — | −2 |
| 2022年3月 | 36 | — | 2 | — | 3 |
| 2023年3月 | 53 | — | 3 | — | 2 |
| 2024年3月 | 69 | — | 8 | — | 4 |
| 支店を大阪府大阪市北区大深町に開設 Okta, Inc.より「Service Delivery Partner of the Year Auth0」を受賞 | |||||
| 2025年3月 | 79 | 11 | 11 | 13.9 | 7 |
| 2026年3月 | 83 | 12 | 12 | 14.5 | 7 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高83億円のうち、営業利益として残るのは12億円で14.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は7億円、売上の8.4%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金53.0%44億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金32.5%27億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益14.5%12億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 7期分
2026年3月期は営業CFが3億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは2億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は11億円で、売上の1.6ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020年3月 | 3 | −1 | 1 | 2 | 5 |
| 2021年3月 | −3 | 0 | 6 | −3 | 9 |
| 2022年3月 | 2 | −1 | 7 | 1 | 16 |
| 2023年3月 | −3 | −1 | 0 | −4 | 12 |
| 2024年3月 | 6 | −1 | 0 | 5 | 16 |
| 2025年3月 | 9 | −3 | −1 | 6 | 21 |
| 2026年3月 | 3 | −1 | −13 | 2 | 11 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 9期分
2026年3月期の総資産は37億円。このうち返さなくてよい自己資本が22億円で、自己資本比率は60.5%(業種中央値63.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2018年3月 | 7 | 3 | 4 | 41.8 |
| 2019年3月 | 8 | 4 | 4 | 45.3 |
| 2020年3月 | 12 | 4 | 8 | 36.0 |
| 2021年3月 | 15 | 2 | 13 | 16.2 |
| 2022年3月 | 27 | 13 | 14 | 48.0 |
| 2023年3月 | 29 | 15 | 14 | 53.1 |
| 2024年3月 | 40 | 20 | 20 | 49.6 |
| 2025年3月 | 42 | 27 | 15 | 64.8 |
| 2026年3月 | 37 | 22 | 15 | 60.5 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROEで605社中78位あたり、逆に低いのは売上成長率で605社中403位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,075で、1年前と比べて-45.3%。過去52週の値幅のなかでは12%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 8.5倍 |
| PER (会社予想) | 7.7倍 |
| PBR | 2.77倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は直近1ヶ月で-8.48%と下落し、8月21日には+8.52%と反発したが、25日線1188円、75日線1122円を下回っている。8月14日に前日比-9.14%の1095円へ急落し、その後は安値圏で推移。52週高値2024円からは44%下落し、52週安値950円に接近していたが、8月21日の反発で1133円まで回復。出来高は8月21日に12万株超と急増し、下値での買いが入った。RSIは35.9と弱含む。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 84/100)。
PERが9.74倍と業界平均30.34倍から大きく乖離し、PBRも3.18倍と平均3.5倍を下回ります。ROEは27.6%と非常に高く、資本効率が優れています。ただし、無配当のため配当利回りはゼロで、株主還元の観点では劣ります。売上高は拡大しており、営業利益率も13.92%から14.46%へ改善、純利益も7億円と安定しています。割安かつ高ROEと成長性を兼ね備えており、配当がない点を許容できれば投資妙味があります。同業他社の高PER平均もあり、さらに評価が高まる余地があります。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 8.5倍 | 47.9倍 |
| PER (予想) | 7.7倍 | — |
| PBR | 2.77倍 | 2.96倍 |
| ROE | 27.6% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
クラウド需要を背景に売上は成長(2023年53億→2026年83億円)し、PER9.7倍と割安感がある。強気派は、ROE27.6%の高効率経営で、営業利益率も14%台へ改善、市場の成長に乗り業績拡大が続くとする。弱気派は、株価が1年で-41%と大きく下落しており、市場が成長性を疑っている。競争激化や案件の採算性悪化、大型案件の獲得に依存するリスクを指摘。争点は、業績の伸びが加速するか、減速するか。
- 高成長と高収益
売上は2023年から2026年にかけて53→83億円と56%増、営業利益率は13.9%から14.5%。
- 株主価値の向上
ROE 27.6%は非常に高く、PBR 3.18倍ながらPER 9.7倍と割安。
- 市場の追い風
クラウド・IoT投資は増加基調で、中堅企業の需要も拡大。
- ROE27.6%の高資本効率でPBR3.18倍を正当化通年影響中
ROE27.6%はPER9.74倍と併せ、利益成長余地が大きい
- 2026年3月期は営業利益12億円と増益基調決算発表後影響中
営業利益は前期11億円→12億円、売上高83億円に拡大
- 株価は1年で41%下落、割安感でリバウンド期待不定影響強
下落率41.17%は過剰反応、PER9.74倍は業績成長と乖離
- 営業利益率14.46%と改善、収益構造強化継続影響弱
営業利益率13.92%→14.46%と0.54pt向上
- 株価の大幅下落
1年間で-41%下落し、市場の信頼を失っている。
- 競争激化
同業他社が多く、価格競争や案件の先細りが懸念。
- 案件依存の収益
大型案件の変動が業績を左右し、不確実性が高い。
- 純利益7億円と前期横ばい、増収が利益に結び付かず通年影響強
売上高は4億円増の83億円だが純利益は7億円のまま
- 配当利回り非開示で株主還元不透明継続影響中
配当利回りが非開示、PER9.74倍の低さが反映されず投資判断が困難
- 時価総額77億円の小型株、流動性限定的継続影響中
時価総額77億円、大口売買で株価急変しやすい
- 外国人保有14.07%、中小型株の需給不安定不定影響弱
外国人保有率14.07%は中程度、売り時は需給ギャップ
- 受注残高
- 将来の売上を確保できているかを示す重要指標。
- 営業利益率
- 競争環境下での採算性の維持を確認するため。
- 売上高成長率
- 成長トレンドが続くか、市場の需要を反映する。
- 新規顧客数
- 顧客基盤の拡大が持続可能性を示す。
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ1,812人。区分でいちばん多いのは事業法人で47.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が49.7%を占め、残る50.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|
| 事業法人 | 63.5 | 62.0 | 61.1 | 59.7 | 47.2 |
| 個人・その他 | 23.2 | 25.4 | 18.2 | 22.2 | 31.3 |
| 外国法人 | 5.3 | 8.0 | 13.3 | 8.2 | 14.1 |
| 自己株式 | — | — | — | — | 12.4 |
| 証券会社 | 5.4 | 1.1 | 2.2 | 2.6 | 5.0 |
| 金融機関 | 2.6 | 3.4 | 5.2 | 7.3 | 2.5 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.1 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 合同会社クロ | 46.74 |
| 02 | Salesforce, Inc. (国内連絡先) | 4.45 |
| 03 | CACEIS BANK/QUINTET LUXEMBOURG SUB AC / UCITS CUSTOMERS ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店) | 3.32 |
| 04 | NOMURA PB NOMINEES LIMITED OMNIBUS-MARGIN(CASHPB)(常任代理人 野村證券株式会社) | 2.05 |
| 05 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 1.71 |
| 06 | 大橋 正興 | 1.69 |
| 07 | 株式会社SBI証券 | 1.66 |
| 08 | UBS AG LONDON ASIA EQUITIES(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店) | 1.36 |
| 09 | フレクト従業員持株会 | 1.29 |
| 10 | 楽天証券株式会社共有口 | 1.00 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-07-15光通信株式会社新規の大量保有報告5.06%
- 2026-04-07パーム・インベストメント・マネジメント・ピーティーイー・リミテッド(PALM INVESTMENT MANAGEMENT PTE. LTD.)新規の大量保有報告0.48%-4.64pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 9期分
1株利益は9期で+179%、1株純資産は5期で+87%。直近期のROEは27.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 |
|---|---|---|---|---|
| 2018年3月 | −143 | — | −69.1 | — |
| 2019年3月 | −103 | — | −39.7 | — |
| 2020年3月 | 13 | — | 16.5 | — |
| 2021年3月 | −38 | — | −57.2 | — |
| 2022年3月 | 50 | 221 | 34.7 | 30.3 |
| 2023年3月 | 38 | 257 | 15.8 | 23.2 |
| 2024年3月 | 73 | 329 | 25.0 | 44.5 |
| 2025年3月 | 119 | 444 | 30.6 | 15.5 |
| 2026年3月 | 113 | 414 | 27.6 | 8.7 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
経営陣
5名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は5名。2026/3期の役員報酬は総額50百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 黒川幸治 | 代表取締役CEO クラウドインテグレーション事業部 事業部長 | 47 |
| 大橋正興 | 取締役 Identity&AI事業部 事業部長 | 47 |
| 銕川陽介 | 取締役(監査等委員) | 46 |
| 藤原章一 | 取締役(監査等委員) | 63 |
| 小川周哉 | 取締役(監査等委員) | 45 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 株式報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 2 | 26 | 5 | 31 | 16 |
| 監査等委員 | 3 | 17 | 2 | 19 | 6 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,134字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題7,379字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク6,321字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)7,613字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第21期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-22
- 半期報告書半期報告書-第21期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第20期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-20
- 半期報告書半期報告書-第20期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第19期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-21
- 四半期報告書四半期報告書-第19期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-06
- 四半期報告書四半期報告書-第19期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-07
- 四半期報告書四半期報告書-第19期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第18期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-23
- 四半期報告書四半期報告書-第18期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-09
- 四半期報告書四半期報告書-第18期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第18期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-12
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
関連する企業
関連企業