概要
Will Smartは、モビリティ業界に特化したIoTシステム開発・DX支援企業である。2012年に株式会社ゼンリンデータコムの社内ベンチャーとして設立され、2024年4月に東京証券取引所グロース市場に上場した。東京都江東区に本社を置き、従業員数は50名。カーシェア、バスターミナル、公共交通などの分野で、受託開発と自社プラットフォームの両方を提供し、開発売上に加えて保守売上や利用料売上を収益源とする。直近の2025年12月期の売上高は8億円、営業損失3億円と赤字が続いている。
モビリティ業界に特化した4つのソリューション
当社はモビリティ業界の課題解決を目的に、4つのサービスを展開する。①総合情報配信サービスは、デジタルサイネージを用いて交通機関の運行情報などを統合・配信する「Will-Signコンテンツパッケージ」が主力。②クラウド化支援サービスは、販売・予約システムなどのオンプレミスシステムをクラウドに移行する。③モビリティシステムサービスは、車載デバイスと車両管理機能を備えたIoTゲートウェイパッケージを提供し、カーシェアやレンタカーの予約システムも含む。④AI・データサイエンスサービスは、地方自治体や交通事業者向けに交通利用データの分析・可視化システムを提供する。これらのソリューションは、受託開発とパッケージ販売の両方で提供され、顧客のニーズに応じてカスタマイズが可能である。
顧客との直接取引で築く業界知見と技術力
当社は創業時からモビリティ業界の顧客と直接対話し、共創型の課題解決手法を採る。下請けでは得られない業務フローや法律・業界ルールへの深い理解を強みとする。技術面では、車両などの移動体や屋外環境での安定した通信を実現するIoT技術と、変動する需要に応じた価格設定や予約管理に対応するWeb技術を持つ。また、韓国Altimobility Corporationから車載器関連のライセンス提供を受け、日本向けに追加開発した部分は共同ライセンスとする。この業界特化型のアプローチにより、他社との差別化を図っている。
38の国と地域には及ばないが、国内3拠点で事業展開
当社の事業拠点は国内に限定される。本社は東京都江東区、九州営業所を福岡市博多区、関西営業所を大阪市、開発拠点として和歌山営業所を和歌山市に置く。2017年に九州営業所、2019年に関西営業所、2023年に和歌山営業所を開設し、地域ごとの顧客対応と開発体制を強化した。販売面では、全国に販売網を持つパートナー企業と連携し、Will-Signコンテンツパッケージなどの汎用製品を展開する。海外拠点はなく、事業の国際展開は行っていない。
収益の柱はストック売上だが、ショット売上の変動が大きい
当社の収益は、受託開発やハードウエア納品による一時的なショット売上と、保守サービスやパッケージ利用料によるストック売上から成る。2025年12月期の売上高8億円のうち、既存システムの保守運用やライセンス利用料は堅調に積み上がっている。しかし、EV関連市場の投資慎重化や大口顧客によるカーシェア事業終了により、受託開発とハードウエア納品が減少した。2020年3月期の売上高7億円から2021年3月期は13億円に倍増したが、2022年3月期11億円、2023年3月期8億円、2024年3月期11億円、2025年12月期8億円と変動が激しい。営業損失は2025年12月期に3億円と拡大し、純資産は319万円、自己資本比率0.7%と財務基盤は脆弱である。
業界の中での役割はモビリティ業界向けのシステムインテグレーター。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
事業別の売上と利益
2024/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| モビリティ | 10億円 | 90.9% | 3億円 | 30.0% |
| インポート | 1億円 | 9.1% | 0億円 | 0.0% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01モビリティ業界(交通・物流)主力
交通・物流など人や物の移動に関わる事業者向けに、課題発見のコンサルティングからシステム開発、ハードウェア提供、保守までを一貫提供。バス会社やタクシー会社、自治体などが主な顧客で、運行管理や予約システムなどのDX化を支援している。
モビリティ業界に特化した独自のポジション
- 総合情報配信サービス(Will-Sign)
- デジタルサイネージを通じて交通機関の運行情報や施設案内などの情報を統合配信するシステム。複数フォーマットのデータを統合し、音声案内や制御システムとも連携可能。
- クラウド化支援サービス
- 販売・予約システムなどのフロントエンドシステムをクラウド化するリニューアルや新規開発を支援するサービス。オンプレミスの既存システムをクラウドへ移行し、コスト削減や柔軟な運用を実現する。
- モビリティシステムサービス
- 車載デバイスとIoTゲートウェイパッケージで構成。カーシェア、レンタカー、EV充電器の予約・決済・会員管理システムを提供する。API連携で既存システムとの同期も可能。
- AI・データサイエンスサービス
- 地方自治体や交通事業者向けに、交通利用データの分析・可視化システムを提供。EBPMに基づく政策立案や公共交通の再編を支援する。
製品と技術
総合情報配信サービス「Will-Sign」とその応用
創業時からのサービスで、複数のシステムから異なるフォーマットのデータを統合し、デジタルサイネージで配信する。羽田空港リムジンバスのダイヤ情報表示では、2社のバス会社のデータを統合し、単一画面で行先・発車時刻・空席情報を表示した実績がある。このシステムは音声案内や制御システムとも連携可能で、屋内外の様々な環境に対応する。パッケージ版「Will-Signコンテンツパッケージ」は多言語配信、緊急情報配信、スマートフォン連携を標準搭載し、販売パートナーを通じて地方自治体や交通機関に展開している。
IoTゲートウェイパッケージとモビリティシステム
モビリティシステムサービスの中核は、ガソリン車・EV両方に対応する車載デバイスと、取得した位置情報、燃料残、車両情報を基に鍵の制御や車両管理を行うIoTゲートウェイパッケージである。カーシェアやレンタカーの予約・決済・会員管理システム、EV充電器の予約システムも含む。各機能はAPIで連携可能で、フルパッケージでも一部機能のみでも提供できる。車載器の技術基盤は韓国Altimobility Corporationからのライセンス供与を受け、当社が日本向けに追加開発した部分は共同ライセンスとして保有する。
AI・データサイエンスサービスと公共ライドシェア支援
AI・データサイエンスサービスは、地方自治体や交通事業者向けに交通利用データを分析・可視化するシステムを提供する。これによりEBPM(証拠に基づく政策立案)を支援する。2025年12月期には複数の自治体と公共ライドシェアサービスの導入支援を実施した。また、物流分野では中小トラック運送事業者向けのデジタル式運行記録計を開発し、2025年12月に国土交通省の型式指定を取得。2024年問題(ドライバーの時間外労働上限規制)に対応する業務効率化ニーズに応える製品である。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- モビリティ業界(交通・物流)モビリティ業界に特化した独自のポジション
有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
赤字継続、事業モデル課題
Will Smartは情報・通信業に属し、売上高2024年12月期5億円、2025年12月期8億円と小規模。営業利益率はマイナス37.5%と赤字が続く。同業他社と比較すると、L is BやCocoliveが黒字化しているのに対し、収益性で劣後。業界内での競争力は低く、事業モデルの見直しが必要。VRain Solutionなども赤字だが、Will Smartは特に赤字率が高い。資金調達やコスト削減が急務。
強み
- 売上高が前期比60%増加し、一定の需要はある。
- 特定領域に特化することで差別化の可能性。
- 小規模組織ゆえの迅速な意思決定が可能。
- 先端技術への投資意欲がある。
課題
- 営業赤字が続き、資金繰りリスクが高い。
- 10億円未満で、固定費負担が重い。
- 同業他社と差別化できず、収益改善の目途が立たない。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がWill Smart
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 303Avisumo | 12億円 | 14.4倍 |
| 2 | 184A学びエイド | 11億円 | — |
| 3 | 4059まぐまぐ | 11億円 | 54.6倍 |
| 4 | 3667enish | 11億円 | — |
| 5 | 3787テクノマセマティカル | 10億円 | 11.3倍 |
| 6 | 175AWill Smart | 9億円 | — |
| 7 | 4381ビープラッツ | 8億円 | — |
| 8 | 3986ビーブレイクシステムズ | 7億円 | 21.1倍 |
| 9 | 4316ビーマップ | 4億円 | — |
| 10 | 3681ブイキューブ | 2億円 | — |
| 11 | 593Aティアフォー | — | — |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 12件
ゼンリンデータコムの社内ベンチャーとして2012年に設立
当社は2012年12月、東京都港区に株式会社ゼンリンデータコムの社内ベンチャーとして設立された。創業当初からモビリティ業界の社会課題に注目し、デジタルサイネージによる情報配信サービスを皮切りに事業を開始した。社内ベンチャーという出自から、ゼンリングループの地図情報や位置情報技術を活用した事業展開が可能であった。設立時の資本金は記述がないが、少額のスタートであったと推測される。
事業拡大に伴い本社移転と第三者割当増資を実施(2018年)
2018年6月、事業規模拡大に伴い本社を東京都中央区に移転。同年12月には、九州旅客鉄道株式会社、四国電力株式会社、都築電気株式会社、YKK AP株式会社、岡谷鋼機株式会社、飛島建設株式会社の6社を引受先とする第三者割当増資を実施した。これにより資本業務提携を強化し、モビリティ業界だけでなくエネルギー、建設など異業種との連携を模索した。また、2017年4月には九州営業所を開設しており、地域展開も進めていた。
ENEOSとの提携とゼンリンの子会社化(2021年)
2021年3月、ENEOS株式会社を引受先とする第三者割当増資を実施し、資本業務提携を結んだ。ENEOSは全国にガソリンスタンド網を持ち、EV充電インフラなどモビリティ関連事業を展開しており、両社のシナジーが期待された。しかし同年3月、株式会社ゼンリンデータコムからの株式異動により、株式会社ゼンリンの子会社となる。これにより、当社はゼンリングループの一員となり、ゼンリンの持つ地図データや販売チャネルを活用できる立場になった。
ファニテックを子会社化し吸収合併(2022年)
2022年7月、ソフトウエア開発事業を営むファニテック株式会社を完全子会社化。同社は和歌山県に拠点を持ち、組み込み系ソフトウエアの開発実績があった。わずか1か月後の8月には吸収合併し、技術基盤と人材を一気に取り込んだ。この合併により、当社の開発体制が強化され、和歌山営業所の開設(2023年4月)につながった。ただし、のれんの減損が後年に発生しており、統合効果が想定通りに発揮されなかった可能性がある。
グロース市場に上場した2024年、累積赤字が拡大
2024年4月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場。上場時点の時価総額は不明だが、グロース市場は成長企業向けの市場である。しかし、経営成績は振るわず、2024年12月期(決算期変更により15か月決算)の売上高は5億円と減少し、営業損失2億円、当期純損失2億円を計上。2025年12月期も営業損失3億円、当期純損失4億円と赤字幅が拡大した。純資産は319万円と資本のほとんどを消失し、自己資本比率は0.7%に低下。上場後も業績改善の兆しは見えていない。
年表12件を開く
2010年代
- 2012年12月創業株式会社ゼンリンデータコムの社内ベンチャーとして東京都港区に設立
- 2017年4月九州地区での業務・規模拡大に伴い福岡市博多区に九州営業所を開設
- 2018年6月事業規模拡大に伴い東京都中央区に本社移転
- 2018年12月資本業務提携を目的として九州旅客鉄道株式会社、四国電力株式会社、都築電気株式会社、YKK AP株式会社、岡谷鋼機株式会社及び飛島建設株式会社に対して第三者割当増資及び株式異動を実施
- 2019年12月関西地区での業務・規模拡大に伴い大阪府大阪市に関西営業所を開設
2020年代
- 2020年5月事業規模拡大に伴い東京都江東区に本社移転
- 2021年3月資本業務提携を目的としてENEOS株式会社と第三者割当増資を実施
- 2021年3月株式会社ゼンリンデータコムからの株式異動により株式会社ゼンリンの子会社となる
- 2022年7月M&Aソフトウエア開発事業を営むファニテック株式会社を完全子会社化
- 2022年8月M&Aファニテック株式会社を吸収合併
- 2023年4月開発拠点として和歌山県和歌山市に和歌山営業所を開設
- 2024年4月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/12期の経営方針より
会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
事業基盤の強化
顧客との直接取引の拡大、マーケティングによる潜在顧客発掘、従業員の能力向上とマネジメント人材の採用強化、販売パートナーを通じたパッケージ商材の販売拡大に取り組む。
- 02
事業領域の拡大
従来のモビリティ業界に加え、国や地方自治体との連携を強化し、MaaSなど地域交通の新たなビジネス形態へ事業を拡大する。
- 03
プラットフォームの機能拡大
既存ソリューションの知見を活用し、機能パッケージの一般化・改良を進め、独自プラットフォームの機能拡大を継続的に行う。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 3期分
グループ全体で50人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は742万円で、2期前と比べて+5.3%。平均年齢は41.8歳、平均勤続年数は3.1年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年12月 | 704 | 37.7 | 3.6 | 50 | −400 |
| 2024年3月 | 666 | 36.9 | 3.8 | 50 | — |
| 2025年12月 | 742 | 41.8 | 3.1 | 50 | −600 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年12月期の売上高は8億円、営業利益は-3億円。前期と比べると増収で、売上が+60.0%。
会社が出している今期の予想2026年12月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 12億円 | 8億円 |
| 営業利益 | 1億円 | -3億円 |
| 純利益 | 0億円 | -4億円 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
半期ごとの推移
5期分
直近は2026年上期で、売上は3億円、営業利益は−2億円。前年の2025年上期と比べると、売上は−25.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年上期 | 2 | −2 | −100.0 | −2 |
| 2024年下期 | 9 | — | — | 2 |
| 2025年上期 | 4 | −2 | −50.0 | −2 |
| 2025年下期 | 4 | −1 | −25.0 | −2 |
| 2026年上期 | 3 | −2 | −66.7 | −2 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。四半期報告書の廃止(2024年)以降は半期の粒度になります。
業績の推移
有価証券報告書 7期分
2020年3月期からの7期で、売上は7億円から8億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は-37.5%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020年3月 | 7 | — | −2 | — | −2 |
| 2021年3月 | 13 | — | 0 | — | 0 |
| ソフトウエア開発事業を営むファニテック株式会社を完全子会社化 | |||||
| 2022年3月 | 11 | — | 0 | — | 0 |
| 開発拠点として和歌山県和歌山市に和歌山営業所を開設 | |||||
| 2023年3月 | 8 | — | −2 | — | −3 |
| 東京証券取引所グロース市場に株式を上場 | |||||
| 2024年3月 | 11 | — | 0 | — | 0 |
| 2024年12月 | 5 | −2 | −2 | −40.0 | −2 |
| 2025年12月 | 8 | −3 | −3 | −37.5 | −4 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年12月期
売上高8億円のうち、営業利益として残るのは-3億円で-37.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-4億円、売上の-50.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金75.0%6億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金62.5%5億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-37.5%-3億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 5期分
2025年12月期は営業CFが−1億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは−2億円。この組み合わせは「先行投資型」にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型。期末の手元現金は1億円で、売上の1.5ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年3月 | −2 | −1 | 1 | −3 | 1 |
| 2023年3月 | 1 | −1 | −1 | 0 | 1 |
| 2024年3月 | 0 | −1 | 2 | −1 | 1 |
| 2024年12月 | −2 | 0 | 2 | −2 | 1 |
| 2025年12月 | −1 | −1 | 2 | −2 | 1 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 7期分
2025年12月期の総資産は4億円。このうち返さなくてよい自己資本が0億円で、自己資本比率は0.7%(業種中央値63.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2020年3月 | 8 | 6 | 2 | 76.0 |
| 2021年3月 | 10 | 7 | 3 | 67.7 |
| 2022年3月 | 11 | 7 | 4 | 63.1 |
| 2023年3月 | 6 | 3 | 3 | 46.9 |
| 2024年3月 | 8 | 3 | 5 | 40.2 |
| 2024年12月 | 7 | 4 | 2 | 62.3 |
| 2025年12月 | 4 | 0 | 4 | 0.7 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で605社中13位あたり、逆に低いのは営業利益率で605社中590位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥628で、1年前と比べて-48.4%。過去52週の値幅のなかでは4%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (会社予想) | 23.1倍 |
| PBR | 3.69倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は7月16日に690円まで急騰しましたが、その後は調整し、8月10日には605円と25日移動平均線(604.76円)近辺で推移しています。RSIは38.46と弱含みで、75日線(625.53円)を下回る軟調な展開です。52週高値1612円からは-62.5%と大幅な下落圏にあり、年初来では-49.58%と厳しい状況です。ただし、7月16日の急騰で出来高が222,100株と急増しており、投機的な売買が入ったようです。直近では出来高が減少し、様子見姿勢が強まっています。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)。
PERは開示されていないが、PBRが-17.45倍と債務超過で、財務状態は極めて悪い。業界平均PBRが3.56倍であるのに対し、自社はマイナスで、通常のバリュエーションが適用できない状況。ROEは9.1%だが、直近の純利益は赤字に転落し、収益性は悪化している。配当利回りは無配で、株主への還元は一切ない。業績は売上高が減少・赤字が継続しており、割高どころか実質価値はマイナスとみなされ、投資対象として不適切。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (予想) | 23.1倍 | — |
| PBR | 3.69倍 | 2.96倍 |
| ROE | 9.1% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
AI関連の新興企業として注目されるが、業績は赤字で株価も低迷。強気派は、技術力や成長市場での潜在性を評価し、将来の収益転換に期待する。一方、弱気派は、売上高が減少し、赤字幅が拡大していることを指摘。2024年12月期は売上高5億円、営業利益率-40%と悪化。ビジネスモデルの確立や資金調達のリスクも懸念される。投資判断は不透明な要素が多く、両論が対立。
- AI市場の成長性
AI需要の拡大で、データ解析などのサービスに追い風が吹く可能性。
- 技術開発の潜在力
赤字ながら研究開発に注力し、今後の製品化・収益化が期待される。
- 再生への転換期待
2024年3月期は売上11億円と一定の規模感があり、黒字化の土台はある。
- 2025年12月期売上高8億円、前期比60%増通年影響中
売上高は5億円から8億円へ増加、営業赤字縮小の基礎が整う
- 営業損失率-40%から-37.5%へ改善通年影響中
売上高増にもかかわらず損失率が2.5ポイント改善、固定費比率の低下を示す
- 2024年3月期に黒字実績、再建への裏付け決算発表後影響中
2024年3月期は売上高11億円・純利益0億円、現状売上高8億円からの増収で黒字転換余地
- 株価49.6%下落で売られ過ぎ感継続影響弱
1年間で49.58%下落、時価総額9億円と小さく反発時の値動きが大きい
- 売上高の減少
2023年8億円→2024年5億円→2025年8億円と不安定で、成長が鈍い。
- 赤字の拡大
営業利益率が-37.5%と悪化、資金繰りリスクが顕在化する恐れ。
- 株価の低迷
前年比-49.6%と半減、市場の信頼を失い上場継続も危ぶまれる。
- 営業損失3億円と赤字拡大通年影響中
営業損益は-2億円→-3億円、売上高が増えても赤字が膨らむ
- 最終損失4億円、自己資本の毀損続く通年影響中
純損益は-2→-4億円、PBR-17.45倍と債務超過が深刻化
- PER・予想PERが非開示で評価不能継続影響弱
実績PERと予想PERがともに空値で、投資判断の材料が欠落
- 時価総額9億円と超小型で流動性リスク継続影響弱
時価総額9億円は売買代金が薄く、わずかな売買で株価が乱高下
- 売上高推移
- 事業の拡大・縮小の傾向を確認し、成長性を評価するため。
- 営業損益
- 赤字幅の縮小・黒字化の兆しを見極め、事業の持続可能性を判断。
- 現金の残高
- 赤字が続く中、資金枯渇リスクを監視する重要指標。
株主
有価証券報告書より
2025年12月期末の株主数は延べ1,455人。区分でいちばん多いのは事業法人で54.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が58.9%を占め、残る41.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2024年3月% | 2024年12月% | 2025年12月% |
|---|---|---|---|
| 事業法人 | 92.6 | 55.0 | 54.0 |
| 個人・その他 | 7.4 | 32.5 | 33.2 |
| 証券会社 | — | 8.6 | 5.2 |
| 金融機関 | — | 3.2 | 5.0 |
| 外国法人 | — | 0.7 | 2.6 |
| 外国人個人 | — | 0.1 | 0.0 |
| 自己株式 | 7.4 | — | — |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社ゼンリン | 43.84 |
| 02 | ENEOS株式会社 | 5.64 |
| 03 | 日本証券金融株式会社 | 4.87 |
| 04 | 株式会社SBI証券 | 2.14 |
| 05 | 岡谷鋼機株式会社 | 1.50 |
| 06 | 飛島建設株式会社 | 1.50 |
| 07 | 石井康弘 | 1.27 |
| 08 | NOMURA INTERNATIONAL PLC A/C JAPAN FLOW (常任代理人 野村證券株式会社) | 1.12 |
| 09 | J.P.Morgan Securiti es plc(常任代理人 JPモルガン証券株式会社) | 0.88 |
| 10 | WillSmart社員持株会 | 0.60 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-07-24泉陽興業株式会社変更報告6.90%
- 2026-07-24泉陽興業株式会社変更報告6.90%
- 2026-07-14泉陽興業株式会社新規の大量保有報告6.90%
- 2026-06-24泉陽興業株式会社新規の大量保有報告6.90%
- 2026-06-04株式会社ゼンリン新規の大量保有報告54.06%+9.39pt
- 2026-04-15ENEOS株式会社変更報告4.72%-1.03pt
- 2026-04-10ENEOS株式会社新規の大量保有報告4.72%-1.03pt
- 2026-04-10ENEOS株式会社変更報告5.75%
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 7期分
1株利益は7期で+98%、1株純資産は6期で−99%。直近期のROEは9.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% |
|---|---|---|---|
| 2020年3月 | −14,063 | 45,355 | — |
| 2021年3月 | 1,938 | 51,789 | 3.9 |
| 2022年3月 | −25 | 493 | — |
| 2023年3月 | −225 | 229 | — |
| 2024年3月 | 22 | 251 | 9.1 |
| 2024年12月 | −155 | 280 | — |
| 2025年12月 | −283 | — | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
経営陣
8名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/12期の役員報酬は総額52百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 石井康弘 | 代表取締役社長 CEO | 48 | 18,700 |
| 布目章次 | 取締役副社長 COO | 55 | 4,000 |
| 青木正太 | 取締役 | 62 | — |
| 安達俊彦 | 取締役 | 71 | — |
| 奥田浩三 | 常勤監査役 | 62 | — |
| 田中裕幸 | 監査役 | 55 | — |
| 水澤良 | 監査役 | 50 | — |
| 菊池和博 | 取締役 | 65 | — |
役員報酬の内訳2025/12期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 3 | 35 | 4 | 39 | 13 |
| 社外取締役 | 4 | 13 | — | 13 | 3 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/12期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容3,223字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題4,185字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク7,481字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,044字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第15期(2026/01/01-2026/12/31)2026-08-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第14期(2025/01/01-2025/12/31)2026-03-24
- 半期報告書半期報告書-第14期(2025/01/01-2025/12/31)2025-08-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第13期(2024/04/01-2024/12/31)2025-03-28
- 半期報告書半期報告書-第13期(2024/04/01-2024/12/31)2024-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第12期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-26
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