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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

学びエイド

184A · Growth · 情報・通信業

5分刻みの「マイクロ講義」で、学習塾や個人に映像授業を提供する教育デジタル専業。70,000コマ超のコンテンツが強み。

概要

学びエイドは2015年5月に東京都文京区で設立された教育デジタル事業の企業である。鉄人講師と呼ばれる講師陣が制作した約70,000コマ以上の映像授業を、個人向け有料サービス(月額898円~)や学習塾向けプラットフォームとして提供する。2024年5月に東京証券取引所グロース市場へ上場。2025年4月期の売上高は289百万円、従業員数は33名。

映像授業と管理機能で学習塾を支援するBtoBtoCモデル

映像授業の調達は、鉄人講師とのコンテンツ使用許諾契約に基づくレベニューシェア方式(売上高の約5%を提供本数で按分)で行われる。鉄人講師は大手予備校での指導経験者を中心に110名以上(科目換算)が登録され、継続的にコンテンツを供給するネットワークを形成している。同方式は、コンテンツの買い取りに比べて初期コストを抑制し、売上成長に応じて講師への報酬が増える仕組みとなっている。また、登録講師(鉄人講師デビュー前)も含めたネットワークは、受託コンテンツ制作の拡大にも寄与している。

教育関連事業者向けの映像制作・配信サービス

学びエイドは、教育関連事業者(教科書会社・参考書出版会社など)向けに「学びエイドforEnterprise」を提供する。このサービスでは、紙媒体の教材を映像授業化し、配信するためのシステムを一括で開発・提供する。創業以来蓄積した95,000コマ以上のコンテンツ制作ノウハウと講師ネットワークを活用し、デジタル化の導入コストを削減する点が強みである。収益は、コンテンツ・システム開発費(一定期間按分)、システム利用料、動画利用料、レベニューシェアなど多様な形態で得られる。2025年4月期の売上高は116百万円(40.3%)と前期比69.2%減となったが、これは複数の大型プロジェクトの失注や規模縮小によるものである。同サービスは、GIGAスクール構想や学習用デジタル教科書の導入など教育現場のデジタル化需要に対応する位置づけにある。

個人向け直接販売と直営学習塾の運営

個人向けには、無料会員(1日3コマ視聴可能)と有料のプレミアム会員(月額898円から全科目見放題)を提供する「学びエイド」サービスがある。プレミアム会員は倍速再生や教材テキスト購入も可能で、学生のみならず大人の学び直しにも利用される。また、直営学習塾「サテライトスタディサロン ザ・ドア」を運営し、学びエイドマスターを活用した個別学習プログラムを提供する。この塾は、サービス利用促進のためのノウハウ蓄積・提供の役割も担う。2025年4月期の「その他」売上は9百万円(3.3%)と小規模だが、直営塾の運営はサービスの実証実験としての意義を持つ。

上場後の経営環境と資本業務提携による成長戦略

学びエイドは2024年5月に東京証券取引所グロース市場に上場した。上場後、2025年2月に本社を文京区向丘へ移転し、同年5月にはいなよしキャピタルパートナーズ株式会社およびNOVAホールディングス株式会社と資本業務提携を実施した。提携目的は新規顧客獲得によるシェア拡大と提供コンテンツ等の共同開発である。また、2023年11月には共同印刷株式会社と営業連携・新事業開発を目的とした資本業務提携を行っている。2025年4月期の売上高は前期比53.9%減の289百万円、営業損失297百万円と業績は悪化したが、複数の大型案件の失注が主因であり、経営陣は引き続き大手学習塾向けの販売強化と学びエイドforEnterpriseの展開に注力する方針を示している。

業界の中での役割は教育コンテンツ(映像授業)と学習管理システムの提供者。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
4億円
営業利益
-2億円
営業利益率
-50.0%
純利益
-2億円
2026/4 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01個人向け(BtoC)主力

無料会員向けに映像授業を1日3コマまで視聴できるサービスを提供し、有料プレミアム会員には全科目見放題、倍速再生、教材テキスト購入などの機能を提供する。中学生から高校生までの学習需要を中心に、大人の学び直しにも対応。

主な製品・サービス2
学びエイド(無料会員向け)
無料会員登録で1日3コマまで映像授業を視聴できるオンライン学習サービス。
学びエイド(プレミアム会員)
月額定額制で全科目見放題、倍速再生、教材テキスト購入などが可能な有料サービス。

02学習塾(BtoBtoC)主力

個人経営から大手までの学習塾向けに、映像授業と学習管理機能を提供する。小規模~中規模の塾には「学びエイドマスター」、大手チェーンにはカスタマイズ可能な「学びエイドマスターforSchool」を提供し、入退室管理や月謝管理、成績管理等の機能も提供する。

主な製品・サービス4
学びエイドマスター
小規模~中規模の学習塾向けに、映像授業と入退室管理、月謝管理、学習管理などの機能を提供する。
学びエイドマスターforSchool
中規模~大手の学習塾本部向けに、映像授業や管理機能をカスタマイズして提供し、オリジナル映像授業の開発も行う。
総合型選抜対策 添削道場
オンラインで小論文の添削を行い、添削結果を動画で返却するサービス。
テツヨビ
学習塾の生徒を当社が直接指導するオンライン学習指導サービス。

03教育関連事業者(BtoB)準主力

教科書会社や参考書出版社などの教育関連事業者向けに、紙媒体の教材を映像授業化するコンテンツ制作と、配信システムの提供をワンストップで行う。映像制作とシステム構築を一社で請け負うことで顧客の導入コストを削減する。

主要顧客教科書会社、参考書出版会社

主な製品・サービス1
学びエイドforEnterprise
教育関連事業者の紙教材を映像授業化し、配信するためのシステムを開発・提供するサービス。

製品と技術

学びエイドマスター:小中規模塾向け映像授業+管理機能

学びエイドマスターは、個人経営から中規模の学習塾を対象とするサービスである。鉄人講師が制作した1コマ5分程度のマイクロ講義(中学・高校範囲をカバー)と、入退室管理、月謝管理、学習管理、成績管理、お知らせ連絡、オリジナル動画配信などの管理機能を提供する。塾は月額基本費用と生徒アカウント費用を支払うことで、映像授業とシステムを利用できる。2025年4月期の売上高は84百万円で、全社売上の29.3%を占める。契約教室数は400教室以上に達し、講師不足やアナログ管理の課題解決に貢献している。付加サービスとして、オンライン小論添削「総合型選抜対策 添削道場」やオンライン学習指導「テツヨビ」も展開し、塾運営の多様なニーズに対応する。

学びエイドマスターforSchool:大手塾向けカスタマイズ型プラットフォーム

学びエイドマスターforSchoolは、中規模から大手全国展開学習塾向けに、標準の学びエイドマスターを顧客の指導スタイルや運営方法に合わせてカスタマイズするサービスである。映像コンテンツの追加や管理機能の改変が可能で、塾本部は傘下の教室に統一した教育システムを導入できる。収益は利用料のほか、カスタマイズ開発費(請負契約に準じる場合は工数按分や検収基準で計上)から得られる。近年は学校推薦型選抜・総合型選抜対策講座の開発も手掛ける。2025年4月期の売上高は78百万円(27.1%)だが、前期比46.0%減と大きく落ち込んだ。

学びエイドforEnterprise:教育関連事業者の教材デジタル化支援

学びエイドforEnterpriseは、教科書会社や参考書出版社などの教育関連事業者に対して、紙媒体教材の映像授業化と配信システムを一括提供するサービスである。当社の鉄人講師ネットワークと95,000コマ以上の制作実績を活かし、デジタル化の導入コストを削減する。収益は、コンテンツ・システム開発費(一定期間按分)、システム利用料、動画利用料、レベニューシェアなど多様な形態がある。2025年4月期の売上高は116百万円(40.3%)と全社最大のセグメントだが、前期比69.2%減と大幅に減少した。失注やプロジェクト縮小が主因であり、大型案件への依存体質が課題となっている。

学びエイド(個人向け):無料会員とプレミアム会員

学びエイドの個人向けサービスは、無料の一般会員と有料のプレミアム会員の2階層で構成される。無料会員は1日3コマまで映像授業を視聴可能。プレミアム会員は月額898円から全科目見放題となり、倍速再生や教材テキスト購入ができる。提供する映像コンテンツは約70,000コマ以上、鉄人講師110名以上(科目換算)が制作する。利用料は月額・半年・年額払いがあり、いずれも期間にわたって月次売上計上される。収益規模は小さいが(2025年4月期の「その他」に含まれる)、教育の「意欲」の機会均等を理念とする同社の象徴的なサービスである。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

オンライン学習で国内首位、内需依存度高

同社はオンライン学習サービス「学びエイド」を展開する教育系ベンチャーです。業界内では、学習塾向け映像教材で国内首位のシェアを持つとされるが、同業他社(VRAIN SolutionやCocolive)と比較して売上規模は小さい。直近の業績は減収赤字が続いており、競合との差別化や収益改善が課題。内需依存度が高く、国内の教育市場縮小リスクに脆弱。

強み

  • 学習塾向け映像教材で国内首位の市場シェアを確保し、ブランド認知度が高い。
  • オンラインプラットフォームにより、従来型教材より低コストで提供可能。
  • 大学受験から学校補習まで幅広い講座を揃え、ニーズに応える。
  • ユーザーの学習効果向上に定評があり、リピート率が高い。

課題

  • 直近2期連続で赤字であり、早期の収益改善が急務。
  • 少子化で国内学習塾市場が縮小傾向にあり、成長鈍化。
  • VRAINやCocoliveなど競合が増加し、差別化が困難。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字が学びエイド

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 11件

2015年創業、教育デジタル事業の準備開始

学びエイドは2015年5月、東京都文京区に資本金10,000千円で設立された。創業当初から教育デジタル事業に特化し、コンテンツ・システム開発の準備を開始した。起業の背景には、教育の「意欲」の機会均等が達成されていないという課題認識があり、鉄人講師ネットワークを通じて質の高い映像授業を広く届けるビジネスモデルが構想された。

2016年、個人向け無料・有料サービスと学習塾向けサービスの同時リリース

2016年1月、一般個人ユーザー向けに映像学習サービス「学びエイド」を開始。無料会員は1日3コマまで視聴可能、有料のプレミアム会員は全科目見放題とした。同年4月には、学習塾専用の映像授業と管理機能を搭載した「学びエイドマスター」を個人経営塾や中規模塾向けに提供開始した。これによりB2CとB2BtoCの両方のチャネルを同時に立ち上げ、事業の基盤を形成した。

2019年、大手塾向けカスタマイズサービス「forSchool」の開始

2019年3月、中規模から大手全国展開学習塾向けに「学びエイドマスターforSchool」の提供を開始した。これは「学びエイドマスター」の映像授業と管理機能を顧客の仕様にカスタマイズできるサービスであり、大手塾本部との契約を通じて傘下教室への展開を可能にした。このサービス開始により、ターゲットを個人塾から大手チェーン塾へ拡大し、売上の成長基盤を築いた。

2021年、直営塾開校と法人向けサービス「forEnterprise」の投入

2021年1月、学びエイド直営の学習塾「サテライトスタディサロン ザ・ドア」を開校した。同塾では学びエイドマスターを活用し、運営ノウハウの蓄積と外部塾への展開に役立てている。同時期に、教育関連事業者向け「学びエイドforEnterprise」の提供を開始。紙媒体教材の映像授業化と配信サービスをワンストップで提供することで、出版社などのデジタル化需要を取り込む狙いがあった。

2023年〜2024年、共同印刷との提携とグロース市場上場

2023年11月、共同印刷株式会社と資本業務提携を締結。営業連携と新事業開発を目的とし、印刷・出版分野での協業を視野に入れた。2024年5月には東京証券取引所グロース市場に株式を上場。上場により資金調達と知名度向上を図った。

2025年、本社移転と新たな資本業務提携の実施

2025年2月、東京都文京区向丘に本社を移転。同年5月には、いなよしキャピタルパートナーズ株式会社及びNOVAホールディングス株式会社と資本業務提携を実施した。提携目的は新規顧客獲得によるシェア拡大と提供コンテンツ等の共同開発であり、上場後の成長加速を狙う。しかし2025年4月期の業績は売上高289百万円、営業損失297百万円と大幅に悪化しており、失注や規模縮小の影響が大きく、今後の立て直しが課題となっている。

年表11件を開く

2010年代

  • 2015年5月創業東京都文京区に株式会社学びエイドを設立(資本金10,000千円)コンテンツ・システム開発等の 教育デジタル事業の準備を開始
  • 2016年1月一般個人ユーザー向けに映像授業が1日3コマまで無料視聴できる映像学習サービス「学びエイド」、映像授業が見放題となる有料サービス「学びエイドプレミアム会員」サービスの提供開始
  • 2016年4月「学びエイド」で提供する映像授業に加え、学習塾専用の「映像授業」と塾運営の効率化を支援する「管理機能」を搭載した個人経営塾または中規模学習塾向けの映像学習サービス「学びエイドマスター」の提供開始
  • 2019年3月中規模学習塾~大手全国展開学習塾向けに「学びエイドマスター」の「映像授業」と「管理機能」を顧客仕様へとカスタマイズし「学びエイドマスターforSchool」として提供開始

2020年代

  • 2021年1月学びエイド直営学習塾「サテライトスタディサロンザ・ドア」の開校 教育関連事業を行っている企業向けに、教材の「映像授業化」とそれを配信する「配信サービス」を提供する「学びエイドforEnterprise」の提供開始
  • 2022年8月プライバシーマーク取得
  • 2023年11月共同印刷株式会社と 営業連携・新事業開発を目的とした 資本業務提携を実施
  • 2024年5月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2025年2月東京都文京区向丘に本社移転
  • 2025年5月いなよしキャピタルパートナーズ株式会社、NOVAホールディングス株式会社と新規顧客獲得によるシェア拡大・提供コンテンツ等の共同開発を目的とした資本業務提携を実施
  • 2026年6月上場NOVAホールディングス株式会社による当社への株式公開買付け(TOB)が実施され、同社の子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/4期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    ガバナンス強化と信頼回復

    監査等委員会設置会社への移行や執行役員制度の導入により意思決定の迅速化と取締役会の実効性向上を図り、コーポレート・ガバナンス体制強化と適切な情報開示を推進し、ステークホルダーとの信頼関係を構築する。

  2. 02

    教育DXプラットフォームへの進化

    主力サービス「学びエイドマスター」をリニューアルし、教材連携機能、添削機能、講師ネットワークを統合した教育DXプラットフォームとして機能強化を図る。これにより顧客接点の多層化と顧客生涯価値の向上を目指し、学習塾市場を中心に顧客基盤を拡張する。

  3. 03

    ストック型収益モデルへの変革

    学習塾運営受託による安定収益の確保と塾運営管理システムの外販を推進する。継続課金型サービスを拡大し、フロー型収益への依存を低減してストック型収益を中心とした安定的な収益基盤を構築する。

  4. 04

    アライアンスによるスケール拡大

    NOVAホールディングスとの資本業務提携を活用し、グループ内学習塾へのサービス展開と塾運営管理システムの共同開発を進める。共同開発したシステムやコンテンツの外販化に加え、語学教育や公教育領域へ展開して新たな収益機会を創出し事業規模を拡大する。

  5. 05

    現場知見を活かしたサービス改善

    映像授業制作のノウハウと学習塾運営受託で得た現場の知見を形式知化し、蓄積した知識をサービスやプロダクトに反映する。これにより教育現場の課題解決力を高め、組織全体の学習能力と実行力を向上させる。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 3期分

グループ全体で30人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は459万円で、2期前と比べて9.7%平均年齢は41.4歳、平均勤続年数は3.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2024年4月50842.32.831323
2025年4月49440.73.533−909
2026年4月45941.43.830−667

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
THE DOOR(塾) — 埼玉県さいたま市緑区35百万円
本社 — 東京都文京区25百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年4月期の売上高は4億円営業利益-2億円前期と比べると増収で、売上が+33.3%。

売上高
+33.3%
4億円
営業利益
-2億円
純利益
-2億円
営業利益率
-50.0%
前期比 +50.0%pt

会社が出している今期の予想2027年4月期

項目会社予想前期実績
売上高7億円4億円
営業利益1億円-2億円
純利益1億円-2億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

半期ごとの推移

4期分

直近は2026年下期で、売上は3億円、営業利益は−1億円。前年の2025年下期と比べると、売上は+50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2025年上期1−2−200.0−1
2025年下期2−1−50.0−2
2026年上期1−1−100.0−1
2026年下期3−1−33.3−1

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。四半期報告書の廃止(2024年)以降は半期の粒度になります。

業績の推移

有価証券報告書 8期分

2019年12月期からの8期で、売上は2億円から4億円へ2.0倍に増えた。直近期の営業利益率は-50.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2019年12月200
2020年4月100
2021年4月300
2022年4月30−1
2023年4月511
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2024年4月61116.71
2025年4月3−3−3−100.0−3
NOVAホールディングス株式会社による当社への株式公開買付け(TOB)が実施され、同社の子会社化
2026年4月4−2−2−50.0−2

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年4月期

売上高4億円のうち、営業利益として残るのは-2億円-50.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-2億円、売上の-50.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金50.0%2億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金75.0%3億円
  • その他の費用持分法損益などの調整25.0%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-50.0%-2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
50.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比58.4pt
-50.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比56.6pt
-50.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROA
-33.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-140.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 5期分

2026年4月期は営業CFが−1億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは−1億円この組み合わせは立て直し型にあたる。本業の赤字を資産売却と資金調達で補っている。事業転換の途上期末の手元現金は5億円で、売上の15.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2022年4月−100−11
2023年4月00101
2024年4月10011
2025年4月−201−20
2026年4月−105−15

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 8期分

2026年4月期の総資産は6億円。このうち返さなくてよい自己資本が5億円で、自己資本比率は86.7%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2019年12月11047.6
2020年4月22070.3
2021年4月32163.7
2022年4月21140.4
2023年4月42246.3
2024年4月53264.0
2025年4月21161.6
2026年4月65186.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年4月期の内訳単体ベース
現金及び預金
5億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-4億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
1億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
50
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中31位あたり、逆に低いのは営業利益率605社中600位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-50.0%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
86.7%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
33.3%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥322で、1年前と比べて-51.2%過去52週の値幅のなかでは6%の位置にある。

¥322+0.6%1ヶ月-10.3%1年-51.2%時価総額11億円
過去52週の値幅
安値¥298高値¥713

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)13.1倍
PBR2.95倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月13日終値は329円で前日比-2.37%と反落。直近1ヶ月では+6.82%と上昇していますが、年初来では-45.35%と大幅安の状況です。25日移動平均線(324円)を約1.5%上回り、75日線(324円)もほぼ同水準にありますが、200日線(396円)は大きく下回っており、中長期の下降トレンドが続いています。52週高値713円からは約53.9%下落、52週安値298円からは約10.4%上昇。出来高は8月4日に361100株まで急増した後、8月13日には4700株まで減少しており、投機的な動きが一服しています。RSIは53.9と中立ですが、ボラティリティの高さには注意が必要です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 45/100)

PERは実績が不明だが、予想PERは13.4倍と同業界平均の30.56倍を大きく下回る。PBRは3.02倍と平均の3.57倍を下回るが、ROEは51.42%と非常に高く、収益性は優れる。無配当で配当利回りは0%と、株主還元が乏しい。直近の業績は赤字で悪化しており、割安感はあるが、業績の悪化が懸念される。

指標この会社業種平均
PER (予想)13.1倍
PBR2.95倍2.96倍
ROE51.4%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

教育のデジタル化で市場拡大が期待されるが、直近の業績は大幅悪化。強気派はオンライン学習需要の長期的な成長性を評価し、反転の可能性に注目。弱気派は収益の急減と赤字拡大を懸念し、事業の持続可能性に疑問を投げかける。

プラスに働く材料7
  • オンライン教育の成長

    学習のデジタル化で市場は拡大しており、中長期の需要が見込める。

  • 高いROE

    過去のROEは高く、少ない資本で利益を生む体質。

  • 低い時価総額

    時価総額11億円と小さく、成長すれば上昇余地が大きい。

  • 2026年4月期は営業赤字が3億円から2億円に縮小2026年4月期影響

    営業利益率-100%→-50%、赤字幅1億円改善

  • 売上高4億円へ前期比33%の回復2026年4月期影響

    売上高3→4億円、増収で赤字縮小に寄与

  • 予想PER13.4倍は黒字転換前提の期待決算発表後影響

    時価総額11億円、予想PER13.4倍は市場が来期黒字を織り込む

  • 株価45.35%下落後の自律反発余地不定影響

    下落率45.35%、売られ過ぎ感が強く反発の可能性

マイナスに働く材料7
  • 売上の急減

    最新期の売上は前期比半減、営業赤字に転落し、事業が縮小。

  • 競争の激化

    無料の学習アプリや大手塾のオンライン進出で差別化困難。

  • 株価の低迷

    1年で-45%と大きく下落し、市場の信頼を失っている。

  • 売上高が6億円から3億円へ半減した反動2025年4月期影響

    前期比50%減収、事業立て直しに時間を要する

  • 純利益が2期連続で赤字2026年4月期影響

    純利益-3→-2億円、黒字転換時期が不透明

  • 無配当で株主還元ができない通年影響

    配当利回り0%、投資家の選別対象になりやすい

  • PBR3.02倍と資産価値対比で割高継続影響

    PBR3.02倍、赤字継続なら評価がさらに低下する

次の決算で確かめる点
売上高
業績悪化の回復度合いを示す最重要指標。
会員数・受講者数
売上変動の主要因で、需要動向を反映。
解約率
顧客定着度が収益の安定に直結。

株主

有価証券報告書より

2026年4月期末の株主数は延べ1,018人。区分でいちばん多いのは個人・その他54.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が37.7%を占め、残る62.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2024年4月%2025年4月%2026年4月%
個人・その他62.488.654.4
事業法人37.63.337.7
証券会社6.75.2
外国法人1.22.6
外国人個人0.20.2
金融機関0.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01いなよしキャピタルパートナーズ株式会社33.35
02廣政 愁一23.71
03K&Pパートナーズ2号投資事業有限責任組合11.93
04K&Pパートナーズ3号投資事業有限責任組合4.01
05株式会社SBI証券2.63
06株式会社HR2.17
07共同印刷株式会社2.05
08J.P.MORGAN SECURITIES PLC(JPモルガン証券株式会社)1.77
09楽天証券株式会社1.66
10星野 惠美子1.36

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近13
  • 2026-07-08
    NOVAホールディングス株式会社 代表取締役 稲吉正樹
    新規の大量保有報告
    51.63%
  • 2026-06-11
    NOVAホールディングス株式会社 代表取締役 稲吉正樹
    新規の大量保有報告
    51.63%
    +33.35pt
  • 2026-06-11
    いなよしキャピタルパートナーズ株式会社 代表取締役 稲吉正樹
    新規の大量保有報告
    0.00%
    -33.35pt
  • 2026-06-04
    K&Pパートナーズ株式会社
    新規の大量保有報告
    9.94%
    -6.01pt
  • 2026-06-04
    NOVAホールディングス株式会社 代表取締役 稲吉正樹
    新規の大量保有報告
    18.28%
    +18.28pt
  • 2026-06-04
    いなよしキャピタルパートナーズ株式会社 代表取締役 稲吉正樹
    新規の大量保有報告
    33.35%
  • 2026-06-01
    廣政 愁一
    新規の大量保有報告
    12.03%
    -12.20pt
  • 2026-05-08
    K&Pパートナーズ株式会社
    新規の大量保有報告
    15.95%
    -8.44pt
  • 2026-05-07
    NOVAホールディングス株式会社 代表取締役 稲吉正樹
    新規の大量保有報告
    0.00%
    -33.38pt
  • 2026-05-07
    いなよしキャピタルパートナーズ株式会社 代表取締役 稲吉正樹
    変更報告
    33.38%
  • 2026-05-07
    いなよしキャピタルパートナーズ株式会社 代表取締役 稲吉正樹
    新規の大量保有報告
    33.35%
    -0.03pt
  • 2026-04-30
    廣政 愁一
    変更報告
    36.65%
    -2.25pt
  • 2026-04-30
    廣政 愁一
    新規の大量保有報告
    24.23%
    -12.42pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 8期分

1株利益は8期で−985%、1株純資産は3期で+12%。直近期のROEは51.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%
2019年12月619.4
2020年4月24.0
2021年4月22.3
2022年4月−29
2023年4月4575.0
2024年4月5714051.4
2025年4月−14260
2026年4月−55157

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/4期の役員報酬は総額49百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
廣政愁一代表取締役 社長59390,200
杉浦久恵取締役 管理部長兼 総務課長42
鈴木健一取締役5237,500
平林明日樹取締役 営業部長兼 営業1課長41
隈井恭子取締役50
小野誉之取締役 監査等委員61
石塚亮平取締役 監査等委員46
大西ひとみ取締役 監査等委員36
森光直代取締役64
亀山菜美子取締役 監査等委員44

役員報酬の内訳2026/4

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)543439
社外取締役3331
社外監査役3331

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/4期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容9,309字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、『Be a Player.~教育の「意欲」の機会均等をあまねく達成し、前向きなひとをたくさん作る企業~』という企業理念及び『「教えたい」と「教わりたい」をていねいに紡ぐ。』という経営理念を掲げ、創業以来、教育デジタル事業を単一セグメントにて行っております。 当社が事業を行うに際して、現状では教育の「意欲」の機会均等が達成されていないという課題を認識しております。教育の「意欲」の機会均等は、「教えたい」という衝動がまずありきであり、「教えたい」という衝動があって、「教わった」ひとが、次の「教えたい」衝動へとつながり、教育の「意欲」の力強い循環を達成することになると考えております。 当社ではこの認識・考えのもと、「教育の機会均等を達成すること」、「教わるだけではなく、教えたい、というひとの場を提供すること」という大義を有しており、その大義に賛同してくれた「教えたい」ひととのつながりが、当社のビジネスモデルを構築するに至った経緯であります。 当社の主なビジネスモデルは、鉄人講師(※1)や教育関連事業者の「教えたい」ひとから映像授業のコンテンツを調達し、学習塾等の「教えたい」ひとに、当社が開発した映像授業・学習管理サービスを提供することで、エンドユーザー(生徒)等の「教わりたい」ひとに教育を届けるほか、当社の映像学習サービスを直接「教わりたい」ひとに届けることであります。「学びエイドマスター」「学びエイドマスターforSchool」「学びエイドforEnterprise」が主要サービスであり、3サービスで売上の97.6%(2026年4月期時点)を占めております。 ※1 鉄人講師とは、当社が定めた名称であり、「当社の企業理念に賛同し、高い指導力を持つ講師であって、当社の審査を経て、鉄人講師として登録された者」をいいます。 当社の教育デジタル事業における主なサービスは、以下のとおりであります。 サービス名称   商流   サービスの内容 学びエイド   BtoC(当社to無料の一般会員)   無料会員登録で「映像授業」が1日3コマまで視聴可能。 BtoC(当社to有料のプレミアム会員)   有料会員登録で「映像授業」が全科目見放題となることに加え、倍速再生、教材テキストの購入が可能。 学びエイドマスター   BtoBtoC(当社to個人経営~中規模の学習塾to生徒)   「学びエイド」で提供する映像授業に加え、学習塾専用の「映像授業」と塾運営の効率化を支援する「管理機能」を提供。 学びエイドマスターforSchool   BtoBtoBtoC(当社to中規模~大手(全国展開)学習塾本部to傘下の学習塾to生徒)   「学びエイドマスター」の映像授業や管理機能を自社仕様へとカスタマイズして提供するほか、オリジナルの映像授業や学習管理システムの開発・構築に対応。 学びエイドforEnterprise   BtoB(当社to教育関連事業者)   教育関連事業者の教材(紙媒体)の「映像授業化」と映像授業化したコンテンツを配信するための「配信サービス」を開発・提供。 学習塾   BtoC(当社to高校生・既卒生)   当社直営学習塾。「学びエイドマスター」を使用し、多様な映像授業と生徒一人ひとりにあわせた独自学習プログラムで効率的に学べる。 各サービスの内容は以下のとおりです。 (a) 学びエイド(無料の一般会員/有料のプレミアム会員) ・サービスの概要 「学びエイド」とは、無料の一般会員及び有料のプレミアム会員向けに、オンラインで視聴できる映像学習サービスです。最大の特徴は、1コマ5分程度で構成される「マイクロ講義」(※2)を採用している点です。中学から高校までの幅広い学習範囲に対応しており、生徒は「参考書を読んでも理解が難しい箇所」や「自分がわからないピンポイントの箇所」だけを能動的かつ効率的に学習することができます。配信している映像授業は、大手予備校等での豊富な指導実績を持つ講師(以下「鉄人講師」)自らが制作に関わっており、これまで大手予備校で提供されるような質の高い授業は大手予備校に通わなければ、受講することができなかった高いクオリティと多様性に富んだコンテンツを視聴することができます。現在、提供している映像コンテンツは70,000コマ以上、登録している鉄人講師は110名以上(科目換算(※3))にのぼります。 ・利用形態と料金体系 教育の「意欲」の機会均等という当社理念のもと、学生から大人の学び直しニーズまで幅広く対応した以下の料金プランを提供しています。 ・無料の一般会員:1日3コマまでの受講が可能です。 ・プレミアム会員:月額898円(税込)からの定額制(サブスクリプション)です。中学・高校の全科目の講義が見放題となるほか、倍速再生機能や教材テキストの購入が可能となります。 ・ビジネスモデルと収益認識 当社は鉄人講師とコンテンツ使用許諾契約を締結して映像コンテンツを調達し、これを会員に提供しております。 ・売上計上(収益認識)の基準 利用料の受領形態には月額払い・半年払い・年間払いがありますが、いずれの決済方法においても、顧客へのサービス利用期間にわたって月次で売上計上を行っております。 ・仕入・費用の発生仕組み 当社から鉄人講師へのコンテンツ使用許諾料の支払いはレベニューシェア方式を採用しており、当該コンテンツから得られた売上高の約5%を、提供本数に応じて按分して支払うこととしております。 ※2 マイクロ講義とは、当社では、「講義を短く区切ることで、わからない箇所だけを繰り返し視聴することや、キーワード検索でピンポイント視聴できる等、能動的・効果的に学習することが可能となる講義方式」としています。 ※3 科目換算とは、1人の講師が複数科目担当している場合には、科目ごとに1名とカウントしております。(例:1名の講師が古文、漢文を担当している場合は、2名とカウント) 当該サービスの商流を図示すると以下のとおりであります。 (b) 学びエイドマスター及び学びエイドマスターforSchool ・サービス概要 本サービスは、主に小規模から大手までの学習塾(BtoB)向けに展開しており、「学びエイド」で提供する映像授業に加え、学習塾専用の「映像授業」、塾運営の効率化を支援する「管理機能」を提供するサービスです。また、提出した小論文の添削が自分専用の動画で届くオンライン小論添削サービス「総合型選抜対策 添削道場」や学習塾の生徒を当社が直接指導し、専門性が必要となる高校生・大学受験指導や人員不足を解決するオンライン学習指導サービス「テツヨビ」といった、学習塾の教室運営を支えるオプションサービスも展開しております。 ①学びエイドマスター ・サービス概要 「学びエイドマスター」は、小規模~中規模の学習塾むけに提供しております。映像授業は、「学びエイド」サービスと同様に、1コマ5分程度のマイクロ講義で、中学から高校まで幅広く対応しているためあらゆる指導スタイルに対応することができます。また、映像授業や管理機能を用いることで、講師不足やアナログ管理といった課題に対応することができます。なお、2026年4月末日現在において、契約教室数300教室以上となります。 学びエイドマスターでは映像授業に加え、以下の管理機能も提供しており、学習塾の運営方法に合わせて使いたい機能を組み合わせて利用することができます。 機能   機能の内容 入退室管理   カードリーダー不要、生徒番号でお手軽に入退室登録 月謝管理   クレジットカード払いに対応(別途決済代行会社と契約が必要) 学習管理   生徒毎の「やることリスト」を設定でき進捗確認も可能 成績管理    画像ファイルのアップロードで紙管理から解放、指導報告書もフォーマットがあるため簡単に作成できる お知らせ・連絡機能    メールアドレス登録不要で保護者・生徒と連絡のやりとりが可能、プライベートと学習空間をしっかり切り分けできる オリジナル動画配信機能   定期テスト対策授業や、生徒への激励メッセージ等、塾オリジナル動画を塾生に限定配信できる ・利用形態と料金体系 当社サービスを導入する学習塾(小規模~中規模)向けに、以下の料金体系を提供しています。 ・初期導入費用:サービス開始時に一時に受領する費用です。 ・月額料金:以下の2種類で構成されています。 ・月額基本費用:1教室あたりの定額費用。 生徒アカウント費用:利用する生徒数(アカウント数)に応じた従量課金費用。 ・ビジネスモデルと収益認識 当社は、導入先の学習塾から初期導入費用および月額料金を受領し、学習塾は当社システムを活用して生徒への教育サービスを提供します。 ・売上計上(収益認識)の基準 初期導入費用:一時に受領した対価を、本サービスの平均契約期間にわたって按分し、毎月売上計上しております。 月額料金(月額基本費用・生徒アカウント費用):いずれも顧客へのサービス利用期間にわたって、月次で売上計上しております。 当該サービスの商流を図示すると以下のとおりであります。 ②学びエイドマスターforSchool ・サービス概要 「学びエイドマスターforSchool」は、主として中規模から大手の全国展開する学習塾本部向けに提供しております。「学びエイドマスター」の映像授業や管理機能を各塾の指導形態に沿ってカスタマイズして提供するほか、顧客ごとのオリジナル映像授業や独自の学習管理システムの開発・構築に対応しております。近年増加している、新入試に対応した「学校推薦型選抜」や「総合型選抜」向けの対策講座の開発・カスタマイズに対応できる点が大きな特徴です。 ・利用形態と料金体系 大手の学習塾本部向けに、カスタマイズの規模や用途に応じた柔軟な料金体系を提供しています。 ・システム利用料:カスタマイズされたシステムの利用および動画利用の対価として受領する費用です。 ・カスタマイズ開発費等:オリジナルの映像授業や学習管理システムの構築規模、あるいは各種対策講座の開発規模に応じて、個別の開発・制作費用を受領しております。 ・ビジネスモデルと収益認識 大手の学習塾本部からシステム利用料およびカスタマイズ開発費等を受領し、塾本部は全国の自社教室等を通じてエンドユーザー(生徒)へ独自の教育サービスを提供します。 ・売上計上(収益認識)の基準 実質的に請負契約と判断されるカスタマイズ開発費等:システム開発部分については、進捗度を合理的に見積もるため作業工数に基づく「インプット法」等により売上計上しております。また、コンテンツ(映像授業等)の制作部分については、顧客への引渡し(検収)が完了した時点で売上を計上する「アウトプット法」を採用しております。 実質的に請負契約と判断される場合以外(システム利用料・動画利用料):顧客へのサービス提供期間(契約期間)にわたって、月次で売上計上しております。 ・仕入・費用の発生仕組み 鉄人講師や制作に関わる講師との契約に基づき、映像の利用実績や契約内容に応じた許諾料、またはコンテンツ制作に関わる費用を支払っております。 当該サービスの商流を図示すると以下のとおりであります。 (c) 学びエイドforEnterprise ・サービス概要 「学びエイドforEnterprise」は、教育現場におけるデジタル化のニーズに対応するため、参考書や教科書などの紙媒体を「映像授業化」するコンテンツ制作と、それらを配信するための「配信サービス(システム)」を一体として開発・提供するサービスです。 最大の特徴は、映像制作とシステム構築を当社1社でワンストップ提供できる点にあり、これにより顧客のデジタル化導入コストを大幅に削減することが可能です。当社には、創業以来「学びエイド」等で培ってきた95,000コマ以上(※他サービスとの合算)の豊富な映像制作ノウハウ、鉄人講師・登録講師(※4)との強力なネットワーク、そして現場の声を反映した確かなシステム構築力があり、これらを結集して高品質なサービスを実現しています。 ・利用形態と料金体系 教科書会社や参考書出版会社などの教育関連事業者を主な顧客(BtoB)としており、契約内容や開発規模に応じて以下の料金体系を組み合わせて提供しています。 ・コンテンツ・システム開発費:初期の映像授業の制作、および独自の配信システム構築の対価として受領する費用です。 ・運用・利用料:システムの稼働に応じた「システム利用料」や「動画利用料」です。 ・成果報酬(レベニューシェア):顧客(教育関連事業者)が提供するサービスの売上や実績に応じて受領する費用です。 ・ビジネスモデルと収益認識 当社は、鉄人講師・登録講師と共に制作した映像とシステムを教育関連事業者へ提供し、事業者はこれらを活用して一般の学習者(エンドユーザー)に対してデジタル教育サービスを提供するビジネスモデル(BtoBtoC)です。 ・売上計上(収益認識)の基準 コンテンツ・システム開発費:契約内容(実質的な契約性質)等に応じて、主としてサービス(開発・制作)の提供が行われる「一定期間にわたって」売上計上しております。 システム利用料・動画利用料・レベニューシェア:教育関連事業者がエンドユーザーへサービスを提供した対価(利用実績等)に応じて当社へ支払われるものであり、一定期間において計算(確定)された結果に基づき、月次等で売上計上しております。 ・仕入・費用の発生仕組み 映像授業の制作に関わる鉄人講師や登録講師(※4)等に対し、契約やコンテンツの利用実績に基づいた制作料や使用許諾料を支払っております 当該サービスの商流を図示すると以下のとおりであります。 ※4 登録講師とは、当社が定めた名称であり、「鉄人講師としてデビュー前の講師であり、当社コンテンツの制作等を通じて、講義力を高め鉄人講師を目指す者」を指します。 (d) 学習塾 学習塾とは、当社が運営する学習塾空間にて、「学びエイドマスター」による指導を提供するサービスであります。 学習塾では、「学びエイドマスター」を使用し、多様な映像授業と生徒一人ひとりにあわせた独自学習プログラムで効率的に学べる指導を行っております。また、学びエイドマスターの効率的な利用方法等を活かした運営ノウハウを、「学びエイドマスター」等のサービス提供を行っている学習塾に提供することにより、「学びエイドマスター」の利用促進のために活かしております。 当該サービスの商流を図示すると以下のとおりであります。 当社の事業及びサービスの特徴として、以下があげられます。 (a) 豊富な鉄人講師・登録講師ネットワークが生み出す個別最適化への対応 当社が顧客に提供する映像授業・学習管理サービスや参考書や教科書など紙媒体の「映像授業化」は、良質な映像コンテンツを、網羅的に調達することが可能であります。これらが可能になる理由としては、当社の「教育意欲の機会均等を達成すること」、「教わるだけではなく『教えたい』ひとに場を提供すること」という大義に対し、創業当時からご賛同いただいた鉄人講師とのネットワークがあげられます。また、「登録講師」という形で、鉄人講師としてデビュー前の講師とのネットワークも広がっており、当社の受託コンテンツの制作等を通じて、講義力を高め鉄人講師を目指す講師も増えてきております。 学びエイドマスター(forSchoolを含む)のような映像授業配信サービスは、一般的には、映像コンテンツを買い取り、買い取った時点では最新の情報に基づき制作されていたとしても、いずれは陳腐化する可能性があるほか、映像コンテンツの質を求めると価格が高くなる傾向にあります。当社では、鉄人講師が制作した映像コンテンツを調達し、これを顧客に提供しておりますが、当社は鉄人講師とコンテンツ使用許諾を締結し、その使用許諾料を、顧客に提供した実績に応じて、レベニューシェアの方式(当該コンテンツを利用して得られた売上高の約5%を提供本数に応じて按分)により支払うこととしております。鉄人講師からみると、使用許諾料は一般的な映像コンテンツの販売価格と比較して、一時的には必ずしも有利な価格とは言えませんが、当社の売上高が増えれば、継続的に使用許諾料を受け取ることができ、鉄人講師が得られる使用許諾料も高くなる可能性があります。 一方で、鉄人講師は、当社の経営理念に賛同し、「教えたい」という自らの使命感をもって、当社にご協力いただいております。一般的な予備校で講師が生徒に教える場合、使用する教材等の制約がありますが、当社の映像コンテンツの場合、「講師の顔は出さない」、「1コマ5分」といった最低限の制約のみとしており、教えるにあたっての自由度が高く設定されております。鉄人講師は自らが理想と考える映像コンテンツを制作することが可能となり、自らの「教えたい」という使命を果たすことができます。 また、学びエイドforEnterprise(学びエイドマスターforSchoolのカスタマイズを含む)では、これらの鉄人講師・登録講師の豊富なネットワークを持つことで、顧客からの指導法、対象学年、求める講師のキャラクターといった細かなニーズに応えるオリジナルな映像コンテンツの制作が可能となります。予備校講師を始めとする鉄人講師は、少子化、浪人生の減少、総合型選抜の増加による一般入試の減少により、「教える場」が減りつつあります。教育関連事業者からの学習コンテンツ制作やテキストの映像化といった需要は、講師にとっても新たな「教える場」となり、指導力をもつ講師の新たな活躍の場を提供することに繋がっていると考えております。 以上のことから、当社としても良質な映像コンテンツを、網羅的に調達・制作ができ、常に最新の情報に基づいた映像コンテンツを提供することが可能になります。 (b) タイムパフォーマンスを重視した映像授業の制作実績 当社では、映像コンテンツの開発コンセプトとしてマイクロ講義という形態を採用しております。マイクロ講義では、1コマを5分で区切ることで、生徒が能動的・効果的に学習することが可能になります。具体的には、分からない箇所だけを繰り返し視聴することができる、キーワード検索でピンポイント視聴ができるなどがあげられます。 エンドユーザーである生徒は「Z世代(※5)」と呼ばれ、タイムパフォーマンス(※6)を重視する傾向が強まり、対応したSNSを中心としたサービスや商品(※7)が増加しています。 特に動画分野においては、「短時間」「倍速再生」「要点まとめ」 等をキーワードに、対応したサービスやコンテンツが増加しています。当社の映像授業は、こうした個別最適化をはじめとする教育業界のニーズと、タイムパフォーマンスを向上させたいエンドユーザーのニーズに対して、マイクロ講義の形態を採用しております。 ※5 野村総合研究所(NRI)の用語解説によると、1990年代半ばから2010年代序盤に生まれた世代で、デジタルネイティブ、タイムパフォーマンス重視の効率主義、多様性を重んじる等の特徴的な価値観を持つ。 ※6 費やした時間に対して得られた効果の割合(時間対効果)を表す言葉で、略称である「タイパ」は三省堂辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2022」において大賞を受賞している。 ※7 代表例として、効率的に必要な栄養を取得できる「完全栄養食」やスキマ時間でアルバイトを可能とする「スキマバイト募集サービス」、注文から短時間で商品が届く「クイックコマース」等が挙げられる。 従来の映像授業とマイクロ講義を採用した当社の映像授業の違いは以下のとおりであります。 従来の一般的な映像授業では、映像授業が60分~90分と長尺であり、学習する際には既習範囲、不要なところも見なければなりませんでした。また、料金は1教科あたりで発生し(従量制)、比較的高額でありました。一方、学びエイドの場合、1コマ5分程度で、かつ顔なしの映像授業となっているため、板書や言い直し等がないことから、本来学習に必要のない部分を削ることができるため、履修時間を従来の映像授業を視聴するよりも短縮できるほか、わからない箇所だけを繰り返し視聴することができます。また、キーワード検索機能を設けているため、ピンポイントで視聴することが可能になります。これらの違いは、これまでの一方的に講義を聞く受身的な学習の姿勢から、自ら学習する分野を探索する能動的な学習姿勢を育みます。更には、低額・定額制ですべての映像授業を見ることができます。 学びエイドforEnterpriseサービスでも、これらの映像コンテンツ制作に関するノウハウは活用しております。学びエイドforEnterpriseは、顧客からのニーズに応えるため、必ずしもマイクロ講義の形態をとるわけではありませんが、4年・10年に1度行われる学習指導要領の改訂により一部もしくは大半の映像コンテンツを定期的に制作しなおす必要があります。その負担は映像関連事業者に課せられるため、改訂に対して柔軟に対応していくことが必要となります。例えば、マイクロ化した講義を改訂部分のみ差替えできるように映像コンテンツを設計する、また、改訂に左右されない普遍的な講義を制作することなどがあげられます。 当社では、これまでの映像コンテンツに関する制作のノウハウだけではなく、教務的な効果を踏まえたノウハウを顧客に提案できることが強みと考えております。 当社の制作した延べコンテンツ数の推移は以下のとおりです。 ※コンテンツ制作数とは、「学びエイド」「学びエイドマスター」で公開しているコンテンツ数に、「学びエイドforEnterprise」で制作したコンテンツ数を含みます。 (c) 教育分野に特化した映像制作による専門性と安心感の提供 教育現場では、「教材の著作権処理」「学習指導要領への対応」「教育的配慮に基づいた指導である事」等、通常の動画制作とは異なる専門性が求められます。創業より教育分野に特化した映像授業の制作を継続し、専門性と教育的配慮に基づいた内容であるか、学習指導要領と逸脱がないか等をチェックし、安心感のあるサービスを提供していると考えております。 以上に述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題6,392字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営方針 当社は、「Be a player.~教育の「意欲」の機会均等をあまねく達成し、前向きなひとをたくさんつくる企業~」を企業理念に掲げ、「教えたいと教わりたいをていねいに紡ぐ」を経営理念としております。この経営理念に基づき、学習塾等教育関連事業者に対し、鉄人講師等と共に制作した映像授業、塾運営の効率化を支援する管理機能を提供する「学びエイドマスター」、教育関連事業者の教材(紙媒体)の映像授業化と映像授業化したコンテンツを配信するための配信サービスを開発・提供する「学びエイドforEnterprise」の開発・運営を行っております。 「教えたいと教わりたいをていねいに紡ぐ」という経営理念の実現にむけて、良質な映像コンテンツの提供、経営管理体制、人材育成を強化し、「教わった」ひとが、次の「教えたい」衝動へとつながり、情報的・経済的・地域的・世代的格差を超えて、教育の「意欲」の力強い循環を達成し、教育の熱き意欲をていねいに紡ぐ企業となるべく取り組んでいく方針であります。 (2) 経営環境及び経営戦略等 当社の属する業界は、大きくは教育産業市場であり、また、教育におけるICT、AI、データ等のテクノロジーを活用した「EdTech(Education Technology)」及びデジタル教育関連市場にも属するものと認識しております。 教育産業全体については、少子化の進行により学齢人口は減少傾向にあるものの、教育サービスに対する需要は底堅く推移しております。矢野経済研究所「2025年版教育産業白書」によれば、2025年度の教育産業市場規模は、主要15分野計で前年度比0.6%増の約2兆8,000億円と予測されております。(※1) 一方で、学習塾・予備校市場においては、生徒数の減少に加え、講師やアルバイトスタッフ等の人材確保の難易度が高まっており、教育品質を維持しながら効率的な教室運営を実現することが重要な経営課題となっております。 また、大学進学時の大都市圏への学生流入傾向は継続しており、地方においては学齢人口の減少も進行しております。このような環境のもと、学習塾や教育事業者においては、生徒確保に加え、人材の採用・定着や教室運営の効率化が重要な経営課題となっております。当社は、こうした課題への対応策として、映像授業やオンライン学習サービス、学習管理システム等の活用ニーズは今後も高まるものと認識しております。 デジタル教育領域においては、政府が推進するGIGAスクール構想(※2)により、学校現場での1人1台端末環境の整備が進み、現在は端末更新を含む第2期の段階へ移行しております。また、学習者用デジタル教科書についても段階的な導入が進められており、小学校及び中学校において活用機会が拡大しております。これらの取り組みにより、学校教育におけるICT活用や個別最適な学び、学習履歴やデータを活用した教育の高度化に向けた環境整備が着実に進展しているものと認識しております。 さらに、教科書へのQRコード掲載やデジタルコンテンツとの連携が進展し、紙媒体と映像・音声・Web教材を組み合わせた学習スタイルが一般化しつつあります。こうした変化は、教科書準拠教材や参考書、補助教材市場にも影響を与えており、従来の紙媒体中心の教材提供から、デジタル教材を組み合わせたハイブリッド型の学習環境への移行が進んでおります。 eラーニング市場については、矢野経済研究所「2025 eラーニング・デジタル教育ビジネスレポート」の調査によれば、2025年度の国内eラーニング市場規模は前年度比1.0%増の3,849億円(※3)と予測されております。企業向け研修やリスキリング需要の拡大に加え、学習塾・予備校や学校教育におけるデジタル活用の浸透により、市場は継続的に拡大していくものと考えられます。 また、大学入学者選抜制度においても大きな変化が進んでおります。総合型選抜及び学校推薦型選抜による大学入学者の割合は年々上昇しており、現在では大学入学者の過半数を占める状況となっております。これにより、従来の学力試験中心の受験対策に加え、主体性、多面的な思考力、表現力、探究活動の成果等を評価する入試制度への対応が求められております。 このような変化を背景に、高等学校においては探究学習やキャリア教育の重要性が高まっており、生徒一人ひとりの学習履歴や成長過程を支援する教育サービスへの需要も拡大しております。教育サービスにおいては、単なる知識習得や受験対策に留まらず、学習支援、進路指導、キャリア形成支援を含めた総合的な学習支援へのニーズが高まっているものと認識しております。 このような経営環境のもと、当社は、映像授業コンテンツ、学習支援システム及びデジタル教材等を通じて、教育現場における人材不足や運営効率化、教材のデジタル化、個別最適化された学習環境の実現といった課題解決に取り組むとともに、変化する教育制度や学習ニーズに対応したサービスの提供を推進してまいります。 ※1 矢野経済研究所「教育産業白書2025年版」 ※2 GIGAスクール構想とは以下を目標に掲げたものであります。(文部科学省GIGAスクール構想パンフレットより) ・1人1台端末と、高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備することで、特別な支援を必要とする子供を含め、多様な子供たちを誰一人取り残すことなく、公正に個別最適化され、資質・能力が一層確実に育成できる教育環境を実現する ・これまでの我が国の教育実践と最先端のICTのベストミックスを図ることにより、教師・児童生徒の力を最大限に引き出す ※3 矢野経済研究所「2025 eラーニング・デジタル教育ビジネスレポート」 このような状況の中、当社では、(1)の企業理念等に基づき、企業理念の実現及び企業価値向上に向けて、以下の5つの成長戦略に基づき事業を推進しております。 ① 信頼回復とガバナンスの強化 当社は、監査等委員会設置会社への移行及び執行役員制度の導入を通じて、意思決定の迅速化及び取締役会の実効性向上を図っております。今後もコーポレート・ガバナンス体制の強化及び適切な情報開示を推進し、ステークホルダーとの信頼関係の構築に努めてまいります。 ② 主力サービスの再定義と顧客基盤の拡張 当社は、「学びエイドマスター」のリニューアルを進めるとともに、教材連携機能、添削機能及び講師ネットワーク等を統合した教育DXプラットフォームとしての機能強化を図っております。これにより顧客接点の多層化及び顧客生涯価値(Life Time Value:顧客生涯価値)の向上を目指すとともに、学習塾市場を中心とした顧客基盤の拡張を推進してまいります。 ③ 収益モデルの変革 当社は、学習塾運営受託による安定収益の確保及び学習塾運営管理システム等の外販に向けた取り組みを推進しております。また、継続課金型サービスの拡大を通じてフロー型収益への依存を低減し、ストック型収益を中心とした安定的な収益基盤の構築を目指してまいります。 ④ アライアンスによるスケール戦略 当社は、NOVAホールディングスグループとの資本業務提携を通じて、グループ内学習塾へのサービス展開及び塾運営管理システムの共同開発を推進しております。今後は共同開発したシステム及びコンテンツの外販化を進めるとともに、語学教育領域や公教育領域への展開を通じて、新たな収益機会の創出及び事業規模の拡大を図ってまいります。 ⑤ 現場力の底上げ 当社は、映像授業制作で培ったノウハウに加え、学習塾運営受託を通じて得られる現場の知見を蓄積し、サービス及びプロダクトへ反映してまいります。これにより、教育現場の課題解決力を高めるとともに、組織全体の学習能力及び実行力の向上を図ってまいります。 (3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は以下のとおりであります。 ① 収益構造の抜本的改革 当社は教材連携や添削機能を統合した「教育DXプラットフォーム」への進化を進めております。従来の単発収益依存から脱却し、サブスクリプション型等のストック売上の積み上げを強化してまいります。変革を確実にするため、NOVAホールディングス株式会社(以下、「NOVAホールディングス」といいます。)との学習塾の共同運営を本格稼働させ、下期への過度な業績偏重を大幅に解消することで経営基盤の安定化と持続的成長を推進してまいります。 ② 戦略的アライアンスの深化とグループシナジーの創出 当社は、NOVAホールディングスとの資本業務提携による協業を、最も相乗効果が見込める「学習塾ドメイン」において深化・拡大させております。今後は同ドメインでのサクセスモデル確立や継続的な大型案件受託に向けたシステム基盤構築を最優先で進めるほか、当社既存コンテンツを他のグループ会社へスピーディーに横展開いたします。開発コストを抑制しながらグループの強固な顧客基盤を活かし、早期の収益化と中長期的な成長加速を図ってまいります。 ③ 営業体制の再構築と運営ナレッジの蓄積による現場力の向上 通期黒字化の達成にむけ、既存顧客との関係深化と新規開拓を着実に進める営業体制の再構築に努め、確実な受注活動にむけて営業活動を進化させてまいります。さらに、映像授業の制作ノウハウの形式知化を進めることに加え、新たに開始した学習塾の共同運営を通じて現場の運営実務や知見を直接当社に蓄積いたします。これを早期にプロダクトやサービス改善へ還元することで、短期的・長期的なサービス価値を最大化してまいります。 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社の売上高は主に、「学びエイドマスター」、「学びエイドマスターforSchool」及び「学びエイドforEnterprise」で構成されております。当社は、持続的な成長及び企業価値向上を実現するため、売上高成長率及び営業利益率を重要な経営指標としております。また、サービスの成長性及び収益性を把握するための参考指標として、「顧客数」及び「顧客単価」を継続的にモニタリングしております。 2026年4月期は、学習塾領域への経営資源の集中、NOVAホールディングスとの資本業務提携による協業推進及びストック型収益基盤の構築を進める一方で、前期に発生した大型案件失注の影響やEnterprise領域における新規受注の回復遅れ等により、売上高及び利益面で厳しい結果となりました。 各サービスの「顧客数」「顧客単価」の定義、及び経営指標等の推移は以下の通りです。 各サービスの「顧客数」「顧客単価」の定義 サービスの名称   顧客数の定義   顧客単価の定義 学びエイドマスター   顧客数は契約教室数と定義しております。当社では、契約教室数の拡大は、利用生徒数の拡大につながること、契約教室数は、現在の売上だけでなく、今後学習塾向けに新たな機能やサービスを提供する際の基盤となるため、指標として設定しております。   学びエイドサービスの売上高を顧客数(契約教室数)で割って算出しております。当社では、学びエイドマスターの利用者数の増加、付帯サービスのアップセルが売上高の増加に必要となるため、指標として設定しております。 学びエイドマスターforSchool   顧客数は契約法人数と定義しております。契約法人数の拡大は、利用生徒数の拡大につながることから当サービスの指標として設定しております。   学びエイドマスターforSchoolの売上高を顧客数(契約法人数)で割って算出しております。当社では、学びエイドマスターの継続利用に加えて、映像授業やシステムのカスタマイズ受注等のアップセルが売上高の増加に必要となるため、指標として設定しております。 学びエイドforEnterprise   顧客数は契約法人数と定義しております。契約法人数の拡大は、案件数の増加につながることから、当サービスの指標として設定しております。   学びエイドforEnterpriseの売上高を顧客数(契約法人数)で割って算出しております。当社では、契約法人に対し既存の受注に加え、映像コンテンツやシステム開発のアップセル・クロスセルが売上高の増加に必要となるため、指標として設定しております。 経営指標等の推移 セグメントの名称   経営指標   2025年4月期   2026年4月期 教育デジタル事業   売上高成長率(%)   △53.9   26.3 営業利益率(%)   ―   ― サービスの名称   参考指標   2025年4月期   2026年4月期 学びエイドマスター   顧客数(契約教室数)   423    352 顧客単価(千円)   200    208 学びエイドマスターforSchool   顧客数(契約法人数)   7    13 顧客単価(千円)   11,219    14,983 学びエイドforEnterprise   顧客数(契約法人数)   27    28 顧客単価(千円)   4,324    3,187 ・「教育デジタル事業」 2026年4月期は、学習塾領域サービスである「学びエイドマスター」及び「学びエイドマスター forSchool」を中心に、経営資源の集中を進めるとともに、NOVAホールディングスとの資本業務提携による協業体制の構築を進めてまいりました。「学びエイドマスター forSchool」は、ITTO個別指導学院との取組が進展し伸長したことにより、前期を上回る実績となりました。 ・「学びエイドマスター」 個人~中小規模学習塾を取り巻く環境は、少子化や後継者不足等を背景として引き続き厳しい状況が続いております。一方で、既存顧客に対するサービス価値向上の取り組みにより解約率は改善傾向にあります。今後は、「テツヨビ」や添削サービス等の付加価値サービスとの連携を進めることで顧客満足度の向上を図り、顧客基盤の維持・拡大及び顧客単価の向上に取り組んでまいります。 ・「学びエイドマスターforSchool」 中~大手規模の学習塾においては、ICTを活用した教育サービスへの需要は引き続き高い水準にあります。2026年4月期においては、NOVAホールディングスグループとの連携を進めるとともに、ITTO個別指導学院への導入を開始するなど、顧客基盤の拡大に向けた取り組みを推進いたしました。今後は、「学びエイドマスター」の機能強化に加え、学習塾運営管理システムの開発等を通じてサービス価値の向上を図り、継続的な収益基盤の拡充を目指してまいります。 ・「学びエイドforEnterprise」 2026年4月期は、新規案件獲得の遅れ等により売上高が低調に推移いたしました。一方で、当社が保有する映像授業コンテンツを活用したライセンス提供やコンテンツ活用の取り組みを進めております。今後は、既存コンテンツの二次利用やレンタル提供を拡大するとともに、システム及びコンテンツの外販を推進し、継続的な収益獲得につながる事業基盤の構築を目指してまいります。
事業等のリスク12,818字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。当社は、これらのリスク発生の可能性を十分に認識したうえで、その発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ではありますが、当社株式に対する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載事項を慎重に検討したうえで行われる必要があると考えております。当社のリスク管理体制に関しましては、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要」に記載しております。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 (1) 市場動向について ① EdTech市場の動向について(発生可能性:中/発生時期:特定時期なし/影響度:中) 当社の教育デジタル事業は、いわゆる「EdTech(Education(教育)×Technology(技術)の造語)」と呼ばれる市場に属しております。EdTech市場のうち、特に教科学習コンテンツの市場規模は、GIGAスクール構想等のユーザー環境変化もあり、今後も拡大していくものと見込んでおりますが、将来において教育環境及びユーザー環境が当社の見込みと著しく異なる場合や、市場規模が急激に縮小していった場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 少子化による影響について(発生可能性:中/発生時期:特定時期なし/影響度:中) 当社の教育デジタル事業は、主に中学・高校学習範囲を対象とした学習塾等教育関連事業者を主要顧客としております。教育産業全体は、長期にわたる出生率低下に伴う少子化により、学齢人口の減少という問題に直面しております。このような状況の下、当社は、当社のサービスを通じて、主要顧客の経営改善を目指して新たなサービスの拡充や機能追加を進める方針ではありますが、今後、少子化が急速に進行し、当社の顧客である学習塾に所属する生徒数の減少または学習塾の閉鎖の増加、また、教育関連事業者の業績が悪化した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ インターネット利用者の動向について(発生可能性:低/発生時期:特定時期なし/影響度:中) 当社の教育デジタル事業は、インターネットを介してサービスを提供しており、インターネットの活用を前提としていることから、インターネット利用が今後も継続・発展していくことが事業展開の基本条件であると考えております。インターネットの人口普及率は2010年頃から概ね8割程度(出所:総務省「令和6年版情報通信白書」、2024年7月公表)で推移しており、一般的に普及していると言えるなか、スマートフォン及びタブレット端末や高速通信手段の普及が急速に進むなど、インターネットの利用環境は年々改善されており、今後についても同様の傾向が続くと思われます。当社では、法改正などの早期情報収集、市場動向のモニタリングなどを行っておりますが、仮に新たな法的規制の導入、技術革新の遅れ、利用料金の改訂を含む通信事業者の動向など、予期せぬ要因によりインターネットの利用が阻害される場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 教育制度の変化について(発生可能性:低/発生時期:特定時期なし/影響度:中) 近年、教育分野においては、ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)化の必要性や、デジタル教科書の導入、大学入試の新制度導入等の環境変化が進んでおり、今後も子どもや保護者の教育に対するニーズも急速に多様化、個別化していくことが予想されます。 このような状況の下、当社は、顧客ニーズに対応した商品・サービスを提供するよう、新技術の開発やノウハウの取得を推進しております。しかしながら、将来において教育環境及び顧客ニーズが当社における対応を上回る規模で急激に変化した場合、経営成績及び財務状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 事業に関するリスクについて ① 業績変動の季節性(発生可能性:高/発生時期:1年内/影響度:大) 当社が顧客に提供している各サービスは、導入企業において事業年度等に合わせて新規導入・追加発注される傾向にあります。「学びエイドforEnterprise」の伸長により当社の売上高は各導入企業における年度末、年度期首(3月・4月)に増加する傾向があり、第4四半期(2月~4月)に売上高が偏る傾向にあることから、期ずれなどにより翌期へ売上が計上されることがあります。 当社では、営業体制の強化により早期受注を獲得するとともに、コンテンツ制作、システム開発の強化によりリスク軽減に努めてまいります。 過去事業年度における四半期毎の売上高の推移は以下のとおりです。 2025年4月期 第1四半期   2025年4月期 第2四半期   2025年4月期 第3四半期   2025年4月期 第4四半期 売上高(千円)   52,743   71,350   71,528   94,288 2026年4月期 第1四半期   2026年4月期 第2四半期   2026年4月期 第3四半期   2026年4月期 第4四半期 売上高(千円)   57,276   81,664   115,067   112,066 ② 売上計上の期ずれが業績に与える影響について(発生可能性:中/発生時期:1年内/影響度:大) 「学びエイドforEnterprise」においては、取引先の都合による検収時期の変動や、受注後の仕様変更等により納入時期が変更となり、売上高及び利益の計上について当初の予定から翌四半期あるいは翌事業年度にずれる場合があります。これらの期ずれが発生した場合には、各四半期あるいは会計年度における当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、コンテンツ生産体制の強化、プロジェクトマネジメント人材の育成等の対応を強化し、リスク軽減に努めてまいります。 ③ システム障害について(発生可能性:中/発生時期:特定時期なし/影響度:大) 当社の主力サービスである「学びエイドマスター」「学びエイドマスターforSchool」「学びエイドforEnterprise」は、インターネット環境が十分に整備されていることを前提に運営しておりますため、システム障害や外部からの攻撃により通信ネットワークやシステムが切断された場合には、当社サービスの運営に重大な影響を及ぼす可能性があります。何らかの理由によりシステムトラブルが発生した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社ではサービスを安定的に運用するために、セキュリティ対策や外部機関による脆弱性調査を実施し、システムの安全性確保にむけた取り組みにより、リスクの軽減を図っております。 ④ 競合について(発生可能性:中/発生時期:特定時期なし/影響度:中) 当社は、各種サービスの提供にあたって、良質なコンテンツを網羅的かつタイムリーに調達するほか、主要顧客である学習塾の悩みを解決することができるようなサービスラインナップの充実や当社営業体制の強化等に継続的に取り組み、競争力の向上を図っております。しかしながら、当社と同様にEdTechを提供している企業や新規参入企業との競争激化による顧客の流出やコストの増加等により、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、日々変化する顧客のニーズに早期に対応できるよう、教育ビジネス、教育コンテンツの研修会を実施する等知見を深めており、さらにコンテンツ制作、システム開発の強化に努めてまいります。 ⑤ コンテンツ開発について(発生可能性:低/発生時期:特定時期なし/影響度:大) 当社が顧客に提供する動画コンテンツの多くは、使用許諾を受けて利用しているものであります。当社が提供する動画コンテンツは、時代の変化による教育内容の陳腐化を避けるため、継続的に新たな動画コンテンツを開発・提供し続けることが必要となります。当社は、鉄人講師と長期安定的に良好な関係を築きながら、安定的な動画コンテンツの開発を行っておりますが、多数の鉄人講師から映像授業の許諾契約が終了した場合には、一時的に科目の網羅性を保つことができなくなることに加え、安定的な動画コンテンツの開発ができなくなった場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、科目・鉄人講師毎に担当を配置し、綿密なコミュニケーションを図り良好な関係を築くことにより、リスクの軽減を図っております。 ⑥ 新規顧客の獲得について(発生可能性:中/発生時期:特定時期なし/影響度:大) 当社の主要サービスである「学びエイドマスター」「学びエイドマスターforSchool」「学びエイドforEnterprise」について、営業活動を強化しております。しかしながら、顧客への当社サービスの新規導入や事業連携が拡大しないことにより、契約教室数や契約法人数の新規獲得数が想定を下回る場合には、当社の経営成績及び財務状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、契約教室数、契約法人数の新規獲得にむけて広告宣伝活動、営業活動を強化することにより、新規顧客獲得に努めてまいります。 ⑦ 既存顧客の継続率及び単価向上について(発生可能性:中/発生時期:特定時期なし/影響度:大) 「学びエイドマスター」「学びエイドマスターforSchool」「学びエイドforEnterprise」の継続的な成長には、新規顧客の獲得のみならず、既存顧客との取引継続及び単価向上が重要であると考えております。新規顧客の獲得、既存顧客との契約継続率、顧客単価向上のために、機能追加やコンテンツの質の向上を図っておりますが、顧客の事業が成長しない、当社のコンテンツや管理機能に対する満足度の低下、顧客のニーズと合致しないこと等により、契約が継続しない、もしくは想定した顧客単価を得られない場合には、当社の経営成績及び財務状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、営業体制を強化し、顧客満足度を高めることでサービスの向上に努めてまいります。 ⑧ 特定サービスへの依存(発生可能性:中/発生時期:特定時期なし/影響度:大) 当社の売上高に占める「学びエイドマスター」「学びエイドマスターforSchool」「学びエイドforEnterprise」のサービスの割合が高く(2026年4月期97.6%)、同サービスに依存しております。当該サービスに何らかの深刻な問題が生じた場合や、競合企業や新規参入企業との競争激化等が、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、主要サービスのサービス内容の充実を図るとともに、新たなサービス開発に努めてまいります。 ⑨ 技術動向について(発生可能性:低/発生時期:特定時期なし/影響度:中) 当社が事業を展開するインターネット業界においては、関連技術の進歩が著しく、また、それに応じた業界標準および利用者ニーズが急速に変化するため、新サービス・製品も相次いで登場しております。当社は、これらの変化に対応するため、提供するサービスの機能追加や性能向上等に努めておりますが、当社が想定する以上の技術革新により、当社の技術やサービスが競争力を失うような事態が生じた場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、急速な技術革新に対応すべく技術者の採用・育成等に取り組み、顧客ニーズの変化や規制の変更に迅速に対応できるよう努めております。 (3)法的規制等について(発生可能性:低/発生時期:特定時期なし/影響度:中) 当社事業は、「電気通信事業法」、「個人情報の保護に関する法律」、「製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律」等による法的規制を受けております。当社では、社内管理体制の構築等により、これら法令を遵守する体制を整備・強化しておりますが、今後、新たに当社の事業に関する規制等の制定等又は改正が実施された場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、顧問弁護士と連携し関連する法令等の制定・改正についての情報の事前収集を実施するとともに、コンプライアンス徹底に向けて全社的な意識強化と定着に努めております。 (4)個人情報保護を含めた情報セキュリティ管理について(発生可能性:中/発生時期:特定時期なし/影響度:大) 当社は、提供するサービスに関連して得意先である塾、生徒等に関する個人情報を取り扱っております。これらの情報資産を保護するため情報システム管理規程、個人情報保護規程を定め、これらに従って情報資産を適切に管理、保護しております。また、当社は2022年8月にプライバシーマークを取得しており、2年毎に審査を受けて更新を実施しております。また、従業員への教育、アクセス権限の設定、アクセスログの管理等の対策により、情報漏洩のリスクの回避を図っております。このような対策にもかかわらず重要な情報資産が外部に漏洩した場合には、当社の社会的信用に与える影響は大きく、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5)知的財産について(発生可能性:低/発生時期:特定時期なし/影響度:中) 当社では、主力サービスである「学びエイドマスター」で公開している映像授業は鉄人講師が知的財産権を保有しており、当社は鉄人講師より映像授業の使用許諾を得ておりますが、映像授業の公開前には製品開発部にて第三者の知的財産権を侵害していないか、適正に許諾を得ているかについて確認を行っております。当社または当社が確認した鉄人講師の映像授業による第三者の知的財産権侵害の可能性については、必要に応じて専門家と連携を取り可能な範囲で調査対応を行っておりますが、当社の事業に関する第三者の知的財産権の完全な把握は困難であり、当社が認識せずに他社の知的財産等を侵害してしまう可能性は否定できません。この場合、損害賠償請求や使用差止請求等により、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、引き続き製品開発部門担当者に対する研修実施をするほか、全社的な啓蒙活動及び社内管理体制を強化するとともに、上記判明時には、事例に応じて顧問弁護士と連携し、解決に努めてまいります。 (6)人材の確保・育成について(発生可能性:中/発生時期:特定時期なし/影響度:中) 当社は、今後の事業拡大のために教育業界経験者、営業や開発部門等に必要な優秀な人材の確保、育成を重要な課題であると認識しており、積極的に人材を採用していくとともに、研修の実施等により人材の育成に取り組んでいく方針であります。しかしながら、これらの施策が効果的である保証はなく、必要な人材を確保できない可能性や育成した人材が当社の事業に十分に寄与できない可能性があります。そのような場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、人材紹介会社等と連携しながら、継続的な採用活動を行い、優秀な人材確保に努めております。 (7)売掛金回収リスク(発生可能性:低/発生時期:特定時期なし/影響度:中) 当社は、取引先各社との売掛取引に際しては、十分な与信管理の下で販売を行っておりますが、予期せぬ取引先の倒産等により貸倒れが発生した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、当社は提供するサービスに係る利用料金については、決済代行会社を通じて回収を行っております。したがって、決済代行会社との取引関係において取引解消を含む何らかの変化、もしくは決済代行会社のシステム不良等、何らかの事情によりサービス利用料金の決済に支障が生じた場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、決済代行会社のシステム不良等が起きた際には、銀行振込等の対応により売掛金回収ができるよう体制を図っております。 (8)繰越欠損金の解消による影響等について(発生可能性:低/発生時期:数年内/影響度:中) 当事業年度末において、税務上の繰越欠損金が存在しております。当社の業績が順調に推移し、繰越欠損金が解消した場合や税法改正により繰越欠損金による課税所得の控除が認められなくなった場合には、通常の税率に基づく法人税、住民税及び事業税が計上されることとなり、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9)中長期経営計画の達成に関するリスク(発生可能性:中/発生時期:3年以内/影響度:中) 当社が策定した中期経営計画では、「学びエイドサービスを通じてより高品質な教育デジタルサービスを多くの教わりたい人に提供し、安定的な収益を通じて持続的な企業価値向上を目指す」ことを目標に、主に売上高成長率を始めとしたKPIを掲げておりますが、当社がかかる目標を達成することができるか否かは、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載された事項を含む多くのリスクや課題の影響を受けます。したがって、これらリスクを回避できなかった場合、または課題を克服できなかった場合等には、当社の想定どおりの売上高成長率を達成することができず、結果として中期経営計画が達成できない可能性があります。 (10)大規模な自然災害・感染症について(発生可能性:低/発生時期:特定時期なし/影響度:大) 当社では、有事に備えた危機管理体制の整備に努め対策を講じておりますが、台風、地震、津波等の自然災害及び新型インフルエンザ等の感染症の流行が想定を大きく上回る規模で発生した場合には、当社又は当社の取引先の事業活動に影響を及ぼし、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 当社では、新型コロナウイルス感染症の流行以降、リモートワークを導入する等、柔軟に事業を継続できる体制の整備を図っております。 (11)特定人物への依存について(発生可能性:低/発生時期:特定時期なし/影響度:中) 当社の代表取締役社長である廣政愁一は、創業者であると同時に創業以来、当社の経営方針や事業戦略の決定及びその遂行において、重要な役割を果たしております。当社では取締役会等において役員及び社員への情報共有や権限委譲を進めるなど組織体制の強化を図りながら、経営体制の整備を進めており、同氏に過度に依存しない経営体制の構築を進めておりますが、何らかの事情により、同氏に不測の事態が生じた場合、または、同氏が退任するような事態が生じた場合は、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (12)小規模組織であることについて(発生可能性:低/発生時期:特定時期なし/影響度:小) 当社は小規模な組織であり、現在の人員構成における最適と考えられる内部管理体制や業務執行体制を構築しておりますが、今後の業容拡大及び業務内容の多様化に対応するため、人員の増強及び内部管理体制及び業務執行体制の一層の充実を図っていく方針としております。また、現状において一部の取締役が部長職及び課長職を兼務しており、今後、社内人員の育成、採用の強化によって取締役の兼務解消に取り組む方針としております。これらの施策が適時適切に進行しなかった場合には、円滑な事業活動を行うことができず、結果として当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (13)大株主について(発生可能性:低/発生時期:特定時期なし/影響度:中) 当社は、2025年5月30日開催の取締役会において、いなよしキャピタルパートナーズ株式会社(以下「ICP」)及び同社の子会社であるNOVAホールディングス株式会社(以下「NOVAホールディングス」)との間で、2025年5月30日付で資本業務提携を締結すること、及びICPに対して第三者割当による新株式発行を行うことを決議し、同年6月16日に払込が完了しました。また、2026年4月27日、ICPの子会社であるNOVAホールディングスが当社の普通株式に対する公開買付けを実施し、2026年5月28日をもって終了しました。その結果、2026年6月4日付で、NOVAホールディングスは新たに当社の親会社、その他の関係会社、主要株主及び主要株主である筆頭株主に該当し、本書提出日現在で発行済株式総数の51.63%を保有しています。さらに、当社代表取締役社長である廣政愁一は、大株主に該当し、本書提出日現在で11.43%の株式を保有しています。 NOVAホールディングス及び廣政愁一は、現時点では安定株主として引き続き一定の議決権を保有しており、その議決権行使にあたっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針であると認識しています。当社といたしましても、両者は安定株主であると認識していますが、何らかの事情により、筆頭株主及び大株主である両者の保有株式が大幅に減少した場合、当社株式の市場価格や議決権行使の状況等に影響を及ぼす可能性があります。 (14)親会社グループとの関係について ① 親会社グループにおける当社の位置づけについて(発生可能性:低/発生時期:特定時期なし/影響度:低) 本書提出日現在において、NOVAホールディングス株式会社(以下、「NOVAホールディングス」)は当社発行済株式総数の51.63%を保有しておりますため、当社の親会社に該当します。当社はNOVAホールディングスとの資本業務提携に基づき、NOVAホールディングス及びその子会社(以下、「NOVAグループ」)との間で教育コンテンツの提供、システム開発等を通じた協業を推進しております。また、当事業年度末現在において、NOVAグループから監査等委員である取締役小野誉之、取締役隈井恭子の2名を受け入れておりますが、当該取締役は教育事業及び企業経営に関する豊富な知見を有しており、当社の経営に対する助言を得ることを目的に招聘したものであります。 当社は、自ら経営責任を負い、独立した経営判断に基づき事業運営を行っております。しかしながら、今後、NOVAグループの事業戦略又は当社内における位置付けに重要な変更が生じた場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 親会社グループとの取引について(発生可能性:低/発生時期:特定時期なし/影響度:高) 当社はNOVAグループとの間で教育コンテンツの提供、システム開発等の取引を行っており、当事業年度におけるNOVAグループに対する売上高は当社売上高の約3割を占めております。当社はNOVAグループとの協業を重要な成長施策の一つと位置づけており、今後、協業の進展に伴い、NOVAグループ向けの売上高が高まる可能性があります。そのため、NOVAグループの事業戦略もしくは協業方針の変更、又は取引の縮小もしくは終了等が生じた場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、これらの取引については、関連当事者取引管理規程に基づき、取引の必要性及び取引条件の妥当性、取引内容について確認し、取締役会における審議及び承認を経て実施するなど、取引の健全性及び適正性を確保する体制を整備しております。上記取引については今後も継続的に発生する予定でありますが、取引条件が変更された場合等には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (15)新株予約権の行使による株式価値の希薄化について(発生可能性:中/発生時期:数年以内/影響度:小) 当社は、当社役員及び従業員に対するインセンティブを目的とし、新株予約権(以下「ストック・オプション」)を付与しております。また、今後におきましても、役員及び従業員に対するインセンティブとしてストック・オプションを付与する可能性があります。これらのストック・オプションが権利行使された場合、当社株式が新たに発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。なお、本書提出日現在におけるストック・オプションによる潜在株式数は104,300株であり、発行済株式総数3,413,500株の3.1%に相当します。 (16)ベンチャーキャピタル等の株式所有割合に伴うリスク(発生可能性:高/発生時期:数年以内/影響度:中) 本書提出日現在におけるベンチャーキャピタル及びベンチャーキャピタルが組成した投資事業組合(以下、「ベンチャーキャピタル等」という。)が所有している株式数は339,200株であり、発行済株式総数3,413,500株に占める割合は9.9%となっております。一般的に、ベンチャーキャピタル等が未上場会社の株式を取得する場合、上場後には保有する株式を売却しキャピタルゲインを得ることがその目的のひとつであり、当社におきましてもベンチャーキャピタル等により株式が売却されることが想定されます。そのような場合には、短期的に需要バランスが悪化し、当社株価の市場価格形成に影響を及ぼす可能性があります。 (17)配当政策について(発生可能性:中/発生時期:特定時期なし/影響度:小) 当社は、設立以来配当を実施した実績はありませんが、株主に対する利益還元を重要な経営課題として認識しております。しかしながら、当社は現在、成長過程にあると考えており、内部留保の充実を図り、将来の事業展開及び経営体質の強化のための投資等に充当し、なお一層の事業拡大を目指すことが、株主に対する最大の利益還元につながると考えております。将来的には、各期の経営成績及び財政状態を勘案しながら株主に対して利益還元を実施していく方針ではありますが、現時点において配当実施の可能性及びその実施時期等については未定であります。 (18)継続企業の前提に関する重要事象等(発生可能性:低/発生時期:1年以内/影響度:大) 当社は、当事業年度において、現金及び現金同等物を459,872千円保有しておりますが、前事業年度において営業損失は297,060千円、営業活動によるキャッシュ・フローは△218,387千円となり、当事業年度においても営業損失は171,739千円、営業活動によるキャッシュ・フローは△108,105千円であることから引き続き継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象が存在しております。 当社は、当該事象を解消すべく、2025年5月30日開催の取締役会において第三者割当の方法による新株式の発行について決議すると共に、第三者割当の引受先であるいなよしキャピタルパートナーズ株式会社(以下「ICP」といいます。)及びICPの子会社であるNOVAホールディングス株式会社(以下「NOVAホールディングス」といいます。)との間で2025年5月30日付で資本業務提携契約を締結し、以下の取り組みを進めております。 なお、これらの払込及び割当の払込が2025年6月16日に完了したことにより、当事業年度末の現金及び現金同等物の残高は459,872千円であり、資金繰りに重要な懸念はないと判断しております。 ① NOVAホールディングス株式会社との業務提携による販路拡大、売上成長 当社は主に学習塾をはじめとする教育関連事業者向けにサービスを提供している一方、NOVAホールディングス株式会社およびその子会社(以下「NOVAグループ」といいます。)は、英会話事業や学習塾事業、保育・療育事業など多岐にわたる教育サービスを展開しております。本提携により、NOVAグループが保有する全国の教室ネットワークおよび強固な法人営業チャネルとの連携を図り、当社プロダクトの販路拡張と顧客基盤の拡大を進めております。これにより、従来はリーチが困難であった新規顧客層へのアプローチが可能となり、中長期的な売上成長に資する相乗効果が期待されます。 当事業年度におきましては、資本業務提携施策の第1弾として、2025年10月より「学びエイドマスター」をNOVAグループが運営するITTO個別指導学院をはじめとする学習塾チェーンへ導入いたしました。今後も学習塾領域にとどまらず、同グループの多様な教育チャネルを通じて、さらなる販路拡大を推進していく方針です。 ② 教育プロダクトの融合による新規サービスの開発 当社が有する映像授業や学習教材の開発ノウハウと、NOVAグループが培ってきた学習塾運営ノウハウや語学教育の知見を融合させることにより、新たな学習サービスの共同開発を進めております。これにより、ユーザーのライフステージや個々の学習目的に応じた柔軟なプロダクトの提供が実現し、顧客単価の向上およびLTV(顧客生涯価値)の最大化が期待されます。 ③ 両社の知見・人材の補完による経営体制の強化 本提携に伴い、NOVAグループからの戦略的な人材登用や、同グループが有する業界知見の共有を通じて、当社の経営体制および事業推進能力のさらなる強化を図ってまいります。特に、全国規模での事業運営ノウハウや強固な人材マネジメントの知見を取り入れることは、今後の当社事業のスケーラビリティ向上に大きく寄与するものと考えております。 上記のシナジー効果等による対応策により、継続企業の前提に重要な不確実性は認められないと判断しております。 (19)東京証券取引所グロース市場の上場維持に係るリスクについて(発生可能性:低/発生時期:1年以内/影響度:大) 当社は、2026年4月30日時点において、東京証券取引所グロース市場の上場維持基準のうち流通株式時価総額について、上場維持基準である5億円以上を充たさない状況となったことから、2026年7月29日に「上場維持基準の適合に向けた計画書」を株式会社東京証券取引所に提出しております。 当社といたしましては、流通株式時価総額の上場維持基準に適合するため、安定した財務基盤の確保および早期業績の回復を目指すとともに、業績見通しや中期的な戦略に関する開示の頻度および内容の充実を図ることを通じて、IR活動の促進・強化に取り組んでまいりますが、改善期間内に基準に適合しない場合は、6ヶ月間の監理銘柄及び整理銘柄指定期間を経て、2027年11月1日に当社株式は上場廃止となり、株価又は流動性に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,084字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 a.財政状態 (資産) 当事業年度末における流動資産は548,519千円となり、前事業年度末に比べ397,143千円増加いたしました。 これは主に現金及び預金が429,915千円、売掛金及び契約資産が21,562千円増加したことによるものであります。 固定資産は70,495千円となり、前事業年度末に比べ2,198千円増加いたしました。これは主に有形固定資産が5,158千円減少、無形固定資産が8,710千円増加したことによるものであります。 この結果、総資産は、619,014千円となり、前事業年度末に比べ399,342千円増加いたしました。 (負債) 当事業年度末における流動負債は67,784千円となり、前事業年度末に比べ14,403千円増加いたしました。 これは主に未払金が4,631千円、未払法人税等が4,598千円増加したことによるものであります。 固定負債は14,759千円となり、前事業年度末に比べ16,114千円減少いたしました。これは主に長期借入金が15,996千円減少したことによるものであります。 この結果、負債合計は、82,543千円となり、前事業年度末に比べ1,711千円減少いたしました。 (純資産) 当事業年度末における純資産合計は536,471千円となり、前事業年度末に比べ401,053千円増加いたしました。これは当期純損失の計上により、利益剰余金が179,129千円減少した一方で、第三者割当増資等による株式の発行により資本金及び資本剰余金がそれぞれ290,091千円増加したことによるものであります。 b.経営成績 当事業年度における我が国経済は、雇用情勢に持ち直しの動きが見られるものの、物価上昇に伴う実質購買力の低下や海外景気の不確実性などを背景に、先行きが不透明な状況で推移いたしました。こうしたなか、家計の生活防衛志向は一段と強まっており、教育投資に対する費用対効果への目線も厳しさを増しております。そのため、学習塾をはじめとする教育事業者には、顧客から選抜されるための「高付加価値なサービスの提供」が強く求められております。 教育業界におきましては、少子化の進行や深刻な人手不足に加え、市場の構造変化へ適応するため、ICTの利活用による生産性の向上と他社との差別化が急務となっております。また、政府の「GIGAスクール構想」による端末配備が概ね完了したことで、教育現場のDXは「ICTの導入」から「具体的な利活用と定着」という実践的なフェーズへ移行いたしました。AIやIoT等の先進技術を活用した個別最適化された学びの提供や、業務効率化を通じた労働生産性の改善は、教育事業者が高品質な映像授業の利活用による効率的な学習塾運営と持続的な成長を両立させるための不可欠な要素として、その重要性を増しております。 このような状況の中、当社は、『Be a Player.(教育の「意欲」の機会均等をあまねく達成し、前向きなひとをたくさん作る企業)』という企業理念及び『「教えたい」と「教わりたい」をていねいに紡ぐ。』という経営理念を掲げ、その実現に向かって取り組んでおります。 その中でも、効果の上がる「映像授業」と効率の上がる「管理機能」を搭載した映像学習サービス「学びエイドマスターforSchool」を大手学習塾に対して重点的に販売活動を行うほか、大学入試改革により総合型選抜をはじめとする推薦型入試に対応した学習塾のためのサービス「オンライン鉄人予備校 テツヨビ」「小論文添削道場」など、首都圏のみならず地方学習塾の教育サービスの充実をはかるための販売活動を行ってまいりました。加えて、2025年5月の資本業務提携に基づく協業プロジェクトの一環として、NOVAホールディングス株式会社が運営するITTO個別指導学院をはじめとする学習塾チェーンに「学びエイドマスター」を導入し、学習塾の運営システムの共同開発を行うなど、早期のシナジー効果の発揮にむけて取り組んでまいりました。また、これまで同様、教材の「映像授業化」とそれを配信する「配信サービス」を提供する「学びエイド for Enterprise」を教育関連事業者に対して提供してまいりました。 その結果、当事業年度における売上高は、大手学習塾向けサービスの「学びエイドマスターforSchool」におきましては、中長期的な収益最大化に向け、システム基盤構築とサクセスモデル確立を最優先課題として取り組んだことから、194,783千円(前事業年度比148.0%増)と増加いたしました。一方、出版社をはじめとした教育関連事業者向けサービス「学びエイドforEnterprise」は前期末に発生した大型案件の失注影響からの受注活動の立て直しに想定以上の時間を要し、当期中の新規受注が当初計画に対して未達となった結果、89,258千円(前事業年度比23.6%減)と減少し、全体で366,074千円(前事業年度比26.3%増)となりました。 営業損失は171,739千円(前事業年度は営業損失297,060千円)、経常損失は178,797千円(前事業年度は経常損失312,076千円)、当期純損失は179,129千円(前事業年度は当期純損失318,036千円)となりました。 また、当社は教育デジタル事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しておりますが当事業年度におけるサービス区分別の売上高は以下のとおりとなります。 サービス区分   売上高(千円)   割合(%)   前期比(%) 学びエイドマスター   73,251   20.0   86.2 学びエイドマスターforSchool   194,783   53.2   248.0 学びエイドforEnterprise   89,258   24.4   76.4 その他   8,781   2.4   91.2 合計   366,074   100.0   126.3 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末と比べて429,915千円増加し、459,872千円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの変動要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において営業活動により使用した資金は108,105千円(前事業年度は218,387千円の使用)となりました。これは、税引前当期純損失178,802千円(前事業年度は税引前当期純損失312,076千円)、未収消費税の減少21,663千円(前事業年度は21,663千円の増加)等があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において投資活動により使用した資金は11,907千円(前事業年度は21,969千円の使用)となりました。これは主として、有形固定資産の取得による2,425千円の支出(前事業年度は12,967千円の支出)、無形固定資産の取得による9,650千円の支出(前事業年度は142千円の支出)によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において財務活動により獲得した資金は549,929千円(前事業年度は128,706千円の獲得)となりました。これは株式発行による569,925千円の収入(前事業年度は159,912千円の収入)、長期借入金の返済による19,996千円の支出(前事業年度は24,496千円の支出)によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社で行う事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b.受注実績 当社で行う事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 c.販売実績 当事業年度における販売実績は次のとおりであります。なお、当社は教育デジタル事業の単一セグメントであるため、サービス区分別で記載しております。 サービス区分の名称   金額(千円)   前年同期比(%) 学びエイドマスター   73,251   86.2 学びエイドマスターforSchool   194,783   248.0 学びエイドforEnterprise   89,258   76.4 その他   8,781   91.2 合計   366,074   126.3 (注)当事業年度における販売実績の著しい変動の要因については、「(1)経営成績等の状況の概要①財政状態及び経営成績の状況b.経営成績」に記載のとおりであります。 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、次のとおりであります。 相手先   前事業年度   当事業年度 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 株式会社自分未来ホールディングス   ―   ―   69,651   19.0 共同印刷株式会社   42,015   14.5   -   - 株式会社やる気スイッチグループ   31,294   10.8   36,851   10.0 (注) 前事業年度における株式会社自分未来ホールディングス及び当事業年度における共同印刷株式会社に対する販売実績は、当該販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10未満であるため記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び重要な会計上の見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて過去の実績や現状等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積りによる不確実性があるため、実際の結果は、これらの見積りと異なる場合があります。 当社の財務諸表で採用する重要な会計方針は後記「第5 経理の状況 1 財務諸表 (1) 財務諸表 注記事項 (重要な会計方針)」に記載しております。 また、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、特に重要なものについては、後記「第5 経理の状況 1 財務諸表 (1) 財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の分析 前述の「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 a.財政状態」に記載のとおりであります。 b.経営成績の分析 (売上高) 当事業年度における売上高は366,074千円(前事業年度比26.3%増)となりました。その主な内訳は、前述の「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 b.経営成績」に記載のとおりであります。 (売上原価、売上総利益、販売費及び一般管理費、営業利益) 当事業年度における売上原価は208,343千円(同6.4%増)となりました。その主な内訳は、労務費が8,501千円、コンテンツ制作費が5,944千円増加したことによるものであります。 これらの結果、売上総利益は157,730千円(同67.7%増)となりました。 当事業年度における販売費及び一般管理費は329,470千円(同15.8%減)となりました。その主な内訳は、役員報酬が21,783千円、給料手当が4,971千円減少したことによるものであります。 これらの結果、営業損失は171,739千円(前事業年度は営業損失297,060千円)となりました。 (営業外収益、営業外費用、経常利益) 当事業年度における営業外収益は、1,053千円(同54.7%増)となりました。その主な内訳は、受取利息が624千円増加したことによるものであります。営業外費用は8,111千円(同48.3%減)となりました。その主な内訳は、上場関連費用が6,710千円、事務所移転費用が3,319千円減少したことによるものであります。 これらの結果、経常損失は178,797千円(前事業年度は経常損失312,076千円)となりました。 (特別利益、特別損失、法人税等、当期純利益) 当事業年度における特別利益は、61千円(前事業年度は該当ありません。)これは固定資産売却益によるものであります。特別損失は、65千円(前事業年度は該当ありません。)これは、固定資産除却損によるものであります。また、法人税、住民税及び事業税(法人税等調整額含む)は327千円(同94.5%減)となりました。 これらの結果、当期純損失は179,129千円(前事業年度は当期純損失318,036千円)となりました。 c.キャッシュ・フローの分析 前述の「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ③ 資本の財源及び資金の流動性の分析 当社の事業活動における資金需要の主なものは、継続的な受注獲得及び顧客に対するサービス提供等のための人件費、知名度向上及び顧客獲得のための広告宣伝費のほか、販売費および一般管理費の営業費用であります。これらの資金につきましては、営業活動によって得られる資金でまかなうことを基本として、必要に応じて金融機関から調達を実施する方針であります。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社の経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」をご参照ください。 ⑤ 経営者の問題意識と今後の方針について 当社が継続的に成長していくためには、経営者は「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」及び「3 事業等のリスク」に記載の様々な課題に対応していくことが必要であると認識しております。これらの課題に対応するために経営者は常に事業環境の変化に関する情報の入手及び分析を行い、最善の解決策を実施していく方針であります。

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開示資料

出典

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