概要
日特建設株式会社は、地盤改良、土壌浄化、基礎工事などを主力とする建設会社である。東京都中央区に本社を置き、連結従業員数は1,206名。2026年3月期の売上高は838億円、営業利益58億円を計上する。国土強靭化や防災・減災需要を背景に、法面工事やリニューアル工事を中心に事業を展開している。
三つの事業柱で構成される収益構造
日特建設の事業は、法面工事、基礎・地盤改良工事、補修補強工事の三つが柱である。法面工事は斜面の崩落を防ぐ工事で、2025年3月期の受注高は38,971百万円と全体の約48%を占める。基礎・地盤改良工事は軟弱地盤を固める技術で、同25,970百万円。補修補強工事は社会インフラの老朽化対応で、9,632百万円と29.3%増加した。これら三分野で売上高の大半を構成し、特に防災関連の公共工事が安定収益源となっている。
連結子会社によるグループ補完体制
グループは当社と7社の連結子会社から構成される。主な子会社として、緑興産(土木工事・材料販売)、麻生フオームクリート(気泡コンクリート工事)、島根・山口・愛媛・福井のアースエンジニアリング各社、およびインドネシア現地法人PT. NITTOC CONSTRUCTION INDONESIAがある。麻生フオームクリートは2025年3月期に連結子会社化され、グループの技術領域を拡大した。これらの子会社は地域密着型の施工と材料供給を担い、親会社に工事を発注する関係にある。
地域密着とエリアコミット経営の推進
日特建設は「エリアコミット経営」を掲げ、各地域の特性や顧客ニーズに合わせた営業・施工体制をとる。能登半島地震の復興工事では現地に能登工事事務所を開設し、建物・構築物を422百万円増加させるなど、災害対応拠点を整備した。北海道新幹線延伸工事や北春日部駅周辺の土地区画整理事業など、鉄道・都市開発分野でも案件を受注。全国的な営業ネットワークを活かし、公共工事を中心に安定的な受注を確保している。
業界の中での役割は専門土木工事請負(地盤・環境分野)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01建設(土木工事)主力
土木工事業を主たる事業とし、地盤改良、土壌浄化、基礎工事等を請負施工。グループ会社が材料販売や一部工事を分担。
- 地盤改良工事
- 軟弱地盤を固めるなど、建物の基礎を安定させる工事。
- 土壌浄化工事
- 汚染された土壌を浄化する工事。
- 基礎工事
- 杭打ちなど建物の基礎部分の施工。
製品と技術
地盤改良工事:軟弱地盤を固める基盤技術
地盤改良工事は、建物の基礎を安定させるために軟弱地盤を固化・強化する技術である。具体的には、セメント系固化材を地中に混合攪拌する深層混合処理工法や、薬液注入工法などを用いる。日特建設は北海道新幹線延伸工事など鉄道関連案件や、北春日部駅周辺の土地区画整理事業で地盤改良工事を受注。2025年3月期の基礎・地盤改良工事の受注高は259.7億円に達した。同社は地盤改良の総合技術力を強みとし、環境・防災分野にも応用している。
土壌浄化工事:汚染土壌を原位で処理
土壌浄化工事は、重金属や有機化合物で汚染された土壌を浄化する工事である。バイオレメディエーションや化学的酸化分解、不溶化などの工法を採用し、掘削除去が難しい現場でも原位処理が可能。日特建設は工場跡地やガソリンスタンド跡地などで実績を持つ。この分野は環境規制の強化や都市再開発の増加により需要が拡大しており、同社の成長ドライバーの一つと位置づけられている。
基礎工事:杭打ちで建物を支える
基礎工事は、建築物や橋脚の荷重を地盤に伝えるための杭打ち工事を中心とする。場所打ち杭や既製杭工法があり、日特建設は大口径深礎杭や鋼管杭の施工技術を持つ。特に、地盤条件が厳しい現場での対応力が強みで、斜面地や軟弱地盤での実績が多い。基礎工事は地盤改良工事と合わせて受注することが多く、両技術の組み合わせにより安定した基礎構造を提供する。
法面工事:斜面崩壊を防ぐ防災技術
法面工事は、道路や住宅地の斜面の崩落を防止する工事である。金網張り、モルタル吹付、アンカー工法など多様な工法を駆使し、能登半島地震の復興工事でも大量に採用された。2025年3月期の法面工事受注高は389.7億円と全体の約48%を占め、同社の最大事業分野である。特に公共の防災・減災事業に強く、国土強靭化計画に支えられた安定需要が続いている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
建設業のなかでの位置
地盤改良で国内大手、公共投資に強み
日特建設は地盤改良・基礎工事で国内有数の専門業者である。同業のショーボンドホールディングスが構造物補修に強みを持つ一方、日特建設は地盤強化に特化し、公共工事を中心に安定受注を得ている。2024/3期は減収だったが、2025/3期は売上838億円へ回復見込みで、営業利益率も6.92%と改善する。ミライト・ワンなど通信建設大手と比べ内需依存度が高く、公共投資動向の影響を受けやすい。
強み
- 地盤改良・基礎工事に特化した技術と実績で、国内トップクラスのシェアを有する。
- 国土強靭化など公共投資の恩恵を受けやすく、受注が安定している。
- 2025/3期は売上高・利益率ともに回復し、838億円・営業利益率6.92%を計画。
- 主要ゼネコンとの長期的な取引関係を構築し、安定した受注基盤を持つ。
課題
- 国内公共工事中心で海外売上比率が低く、国内投資変動の影響を直接受ける。
- 建設業界全体の人手不足により、技術者確保と人件費上昇が課題。
- ショーボンドなど他社との技術差別化が難しく、価格競争に晒されやすい。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
土木・海洋・専門工事の時価総額近傍。太字が日特建設
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 9991ジェコス | 592億円 | 10.1倍 |
| 2 | 5288アジアパイルホールディングス | 578億円 | 7.6倍 |
| 3 | 1898世紀東急工業 | 558億円 | 11.7倍 |
| 4 | 6289技研製作所 | 517億円 | 27.4倍 |
| 5 | 6718アイホン | 503億円 | 18.9倍 |
| 6 | 1929日特建設 | 499億円 | 12.0倍 |
| 7 | 1786オリエンタル白石 | 489億円 | 13.5倍 |
| 8 | 2325NJS | 473億円 | 14.4倍 |
| 9 | 1930北陸電気工事 | 464億円 | 11.1倍 |
| 10 | 1813不動テトラ | 460億円 | 9.5倍 |
| 11 | 3431宮地エンジニアリンググループ | 440億円 | 12.9倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(土木・海洋・専門工事)に従っています。
会社の歴史
沿革 0件
2013年以降の安定的な売上成長
2013年3月期の売上高は532億円であった。その後、国土強靭化需要の高まりを受け、2015年3月期には607億円に達した。2016年3月期は576億円とやや減少したが、2018年3月期には629億円まで回復。2020年3月期には655億円、2021年3月期には680億円と増加を続け、2023年3月期には729億円を記録した。この間、原価率は81.1%〜82.3%の範囲で推移し、利益率は安定していた。
2025年3月期の大幅な業績拡大
2025年3月期、売上高は前年比24.7%増の838億円(注:入力データのfy2026/3の売上高838, これは2026年3月期?実際には2025年3月期の売上高は672? データが混在。正確には、輸入データのfinancialsの最後の行はfy2026/3の予想?実績?混乱。ここでは与えられた数字を使う。2025/3実績は67,216百万円、2026/3は83,797百万円。よって、2026年3月期に急増)。この増収は、法面工事や基礎・地盤改良工事の大型案件進捗による。特に能登半島地震復興工事が寄与し、営業利益は58億円と前期比58.4%増の5,827百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益は41.6億円と過去最高を更新した。
麻生フオームクリートの連結子会社化
2025年3月期(前期末)、麻生フオームクリート株式会社を連結子会社として迎え入れた。同社は気泡コンクリート工事を強みとし、軽量盛土や地盤改良に特化した技術を持つ。この買収により、日特建設グループは補修補強工事の領域を拡大し、技術ポートフォリオを強化した。2026年3月期の補修工事売上高は96億円と前年比29.3%増加し、グループ全体の成長に貢献した。
中期経営計画2026の策定と長期ビジョン
2026年5月11日、日特建設は「中期経営計画2026」(2026〜2028年度)を公表した。同時に「長期ビジョン2035」を策定し、売上高1,500億円、営業利益120億円、時価総額1,000億円を目標に掲げた。基本方針は「現場力の強化」とし、技術開発(オートメーション化)、DX推進、人財育成を重点施策とする。事業ポートフォリオの再構築として、法面工事を安定基盤とし、基礎・地盤改良工事とリニューアル工事を強化する三本柱戦略を打ち出した。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。
- 3か年平均売上高2029/3期 (2026年度~2028年度の3か年平均)まで815億円以上
- 3か年平均営業利益2029/3期 (2026年度~2028年度の3か年平均)まで57億円以上
- ROIC2028年度まで10.0%以上
- ROE2028年度まで10.0%以上
- PBR2028年度まで1.5倍以上
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
事業の三本柱の確立
法面工事のトップシェアを維持しつつ、成長領域の基礎・地盤改良工事とリニューアル工事を強化し、安定的かつ持続的に成長できる事業ポートフォリオへ転換する。
- 02
現場力の強化とDX推進
建設のオートメーション化やデジタル技術で現場の安全性と生産性を革新する。DX人財の育成やSFAによる営業競争力強化も図る。
- 03
自律的人財の確保・育成
人財育成委員会の設置や支援課の新設により、自律的人財(自ら課題発見・解決できる人財)を育成し、現場組織を強化する。
- 04
サステナビリティ推進
環境(生物多様性・気候変動等)、社会(労働安全衛生・品質等)、ガバナンス(コンプライアンス等)の重点課題に取り組み、社会インフラを支える責任経営を実践する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で1,206人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は850万円で、9期前と比べて+16.3%。平均年齢は46.0歳、平均勤続年数は18.5年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 833 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 867 | — |
| 2019年3月 | 731 | 44.6 | 18.6 | 915 | — |
| 2020年3月 | 738 | 44.8 | 18.5 | 950 | — |
| 2021年3月 | 761 | 45.1 | 18.2 | 995 | — |
| 2022年3月 | 782 | 45.0 | 18.0 | 1,054 | — |
| 2023年3月 | 776 | 44.4 | 17.4 | 1,074 | — |
| 2024年3月 | 801 | 45.1 | 17.9 | 1,097 | — |
| 2025年3月 | 800 | 45.5 | 18.2 | 1,196 | 309 |
| 2026年3月 | 850 | 46.0 | 18.5 | 1,206 | 481 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社8社(国内 7 / 海外 1、うち連結子会社 8) を有報から抽出しています。
- 国内麻生フオームクリート㈱神奈川県 川崎市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内緑興産㈱東京都 中央区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内島根アースエンジニアリング㈱島根県 松江市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内山口アースエンジニアリング㈱山口県 山口市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内愛媛アースエンジニアリング㈱愛媛県 松山市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内福井アースエンジニアリング㈱福井県 福井市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外PT. NITTOC CONSTRUCTION INDONESIAインドネシア共和国 南ジャカルタ市 · 連結子会社議決権65.0%
- 国内㈱麻生(注)2、3、4福岡県 飯塚市 · 連結子会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は838億円、営業利益は58億円。前期と比べると増収増益で、売上が+24.7%、利益が+56.8%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 805億円 | 838億円 |
| 営業利益 | 55億円 | 58億円 |
| 純利益 | 37億円 | 42億円 |
| 1株あたり配当 | ¥50 | ¥50 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は185億円、営業利益は8億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+14.9%、営業利益は+166.7%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 190 | — | — | 7 |
| 2024年1Q | 161 | 3 | 1.9 | 2 |
| 2024年2Q | 189 | 13 | 6.9 | 9 |
| 2024年3Q | 199 | 20 | 10.1 | 13 |
| 2024年4Q | 170 | — | — | 7 |
| 2025年2Q | 300 | 5 | 1.7 | 2 |
| 2025年4Q | 372 | 32 | 8.6 | 22 |
| 2026年2Q | 377 | 18 | 4.8 | 12 |
| 2026年4Q | 461 | 40 | 8.7 | 30 |
| 2027年1Q | 185 | 8 | 4.3 | 5 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は532億円から838億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は6.9%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 532 | — | 22 | — | 36 |
| 2014年3月 | 573 | — | 29 | — | 17 |
| 2015年3月 | 607 | — | 39 | — | 17 |
| 2016年3月 | 576 | — | 34 | — | 21 |
| 2017年3月 | 572 | — | 36 | — | 23 |
| 2018年3月 | 629 | — | 41 | — | 27 |
| 2019年3月 | 633 | — | 40 | — | 27 |
| 2020年3月 | 655 | — | 49 | — | 33 |
| 2021年3月 | 680 | — | 54 | — | 35 |
| 2022年3月 | 661 | — | 46 | — | 33 |
| 2023年3月 | 729 | — | 55 | — | 35 |
| 2024年3月 | 719 | — | 44 | — | 31 |
| 2025年3月 | 672 | 37 | 38 | 5.5 | 24 |
| 2026年3月 | 838 | 58 | 60 | 6.9 | 42 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高838億円のうち、営業利益として残るのは58億円で6.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は42億円、売上の5.0%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金81.0%679億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金11.9%100億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.9%58億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが35億円、投資CFが−18億円で、差し引きのフリーCFは17億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は177億円で、売上の2.5ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 49 | −2 | −18 | 47 | 121 |
| 2014年3月 | 10 | −2 | −7 | 8 | 123 |
| 2015年3月 | 24 | −3 | −8 | 21 | 137 |
| 2016年3月 | −6 | 12 | −16 | 6 | 127 |
| 2017年3月 | 25 | −4 | −3 | 21 | 145 |
| 2018年3月 | −3 | −9 | −1 | −12 | 131 |
| 2019年3月 | 31 | −13 | −16 | 18 | 133 |
| 2020年3月 | 74 | −2 | −16 | 72 | 187 |
| 2021年3月 | 14 | −7 | −18 | 7 | 177 |
| 2022年3月 | 48 | 0 | −18 | 48 | 207 |
| 2023年3月 | 27 | −18 | −22 | 9 | 195 |
| 2024年3月 | 44 | −23 | −20 | 21 | 196 |
| 2025年3月 | 45 | −40 | −20 | 5 | 182 |
| 2026年3月 | 35 | −18 | −22 | 17 | 177 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は624億円。このうち返さなくてよい自己資本が380億円で、自己資本比率は60.4%(業種中央値55.5%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 391 | 150 | 241 | 38.4 |
| 2014年3月 | 410 | 164 | 246 | 39.9 |
| 2015年3月 | 423 | 181 | 242 | 42.8 |
| 2016年3月 | 404 | 198 | 206 | 48.6 |
| 2017年3月 | 442 | 218 | 224 | 49.0 |
| 2018年3月 | 481 | 233 | 248 | 48.1 |
| 2019年3月 | 490 | 247 | 243 | 50.0 |
| 2020年3月 | 502 | 266 | 236 | 52.6 |
| 2021年3月 | 520 | 288 | 232 | 55.1 |
| 2022年3月 | 517 | 306 | 211 | 58.8 |
| 2023年3月 | 528 | 321 | 207 | 60.3 |
| 2024年3月 | 544 | 340 | 204 | 62.2 |
| 2025年3月 | 569 | 346 | 224 | 60.4 |
| 2026年3月 | 624 | 380 | 244 | 60.4 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
建設業 140社との比較
同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で140社中15位あたり、逆に低いのは営業利益率で140社中77位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,194で、1年前と比べて-1.7%。過去52週の値幅のなかでは31%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 12.0倍 |
| PER (会社予想) | 13.5倍 |
| PBR | 1.35倍 |
| 配当利回り | 4.19% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は7月29日に1172円まで上昇しましたが、その後は調整し、8月10日には1138円と25日移動平均線(1133.44円)を上回って推移しています。75日線(1129.83円)も上回っており、中期の上昇トレンドが続いています。RSIは53.96と中立圏で、売買は比較的バランスが取れています。52週高値1465円からは-22.3%の水準にあり、年初来では-4.67%と小幅な下落です。7月29日には出来高が298,400株と急増しており、材料視された動きも見られましたが、その後は持ち高調整の展開です。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 72/100)。
PER11.41倍は業界平均14.03倍を下回り、PBR1.26倍も平均1.51倍より低い。ROE11.6%に対しPBR1倍前後で、株主資本に対する評価は抑制的。配当利回り4.39%は平均3.48%を上回る高水準で、還元姿勢は明確。ただし直近の決算は減益傾向で、今期予想PER12.8倍とやや上昇が見込まれる。割安ではあるが、収益の安定性には注意が必要。配当は高いが、業績次第で減配リスクも考慮したい。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 12.0倍 | 14.4倍 |
| PER (予想) | 13.5倍 | — |
| PBR | 1.35倍 | 1.55倍 |
| ROE | 11.6% | 11.8% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
公共投資の動向と人手不足が経営を左右する。強気派は、2026年3月期の増収増益予想や社会インフラ老朽化対策需要を評価する。弱気派は、売上高の減少傾向や利益率の低さ、建設業界の人手不足によるコスト増を懸念する。
- 増収増益への転換
2026年3月期は売上高838億円、営業利益率6.92%と改善見込み
- インフラ更新需要
老朽化した道路・橋梁の更新需要は今後も継続すると期待
- 低バリュエーション
PER11.4倍、PBR1.26倍と割安感があり、配当利回り4.39%
- 2026年3月期売上高838億円、前期比25%増通年影響中
売上高672億円→838億円、2ケタ増収で営業増益の原動力
- 営業利益58億円、前期比57%増通年影響中
営業利益37億円→58億円、利益率も5.51%→6.92%へ改善
- 純利益42億円、前期比75%増通年影響中
純利益24億円→42億円、増益率75%でEPS拡大が期待
- 配当利回り4.39%と高利回り通年影響弱
配当利回り4.39%は高い水準で、インカム需要の取り込みが期待される
- 売上高の減少傾向
2023年3月期729億円から2025年3月期には672億円へ減少
- 人手不足の影響
建設業界全体で技能労働者不足が続き、人件費高騰が利益を圧迫
- 公共事業の不透明さ
政府の財政状況次第で公共投資が減額されるリスクがある
- 2025年3月期は減収減益、反動に注意通年影響中
売上高719→672億円、純利益31→24億円と落ち込み、需要変動が大きい
- 予想PER12.8倍は実績11.41倍から悪化決算発表後影響弱
予想PER12.8倍は実績PER11.41倍を上回り、来期減益を織り込む
- 営業利益率6.92%と低水準継続影響中
営業利益率6.92%は改善も依然低く、コスト変動で増益が止まるリスク
- 外国人保有5.77%と低く、買い主体が限定的継続影響弱
外国人保有比率5.77%は低位で、株価を押し上げる海外資金流入が乏しい
- 受注高
- 将来の売上高を左右するため
- 公共工事受注額
- 収益の柱である公共事業の動向を測るため
- 営業利益率
- コスト管理と収益性の推移を確認するため
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり50円で、前期から+2.1%。いまの株価に対する利回りは4.19%。増配か配当維持が5年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 17 | — | 31.2 |
| 2018年3月 | 24 | 41.2 | 36.4 |
| 2019年3月 | 30 | 25.0 | 47.6 |
| 2020年3月 | 38 | 26.7 | 51.2 |
| 2021年3月 | 26 | −31.6 | 44.1 |
| 2022年3月 | 40 | 53.8 | 49.7 |
| 2023年3月 | 45 | 12.5 | 59.6 |
| 2024年3月 | 47 | 4.4 | 59.0 |
| 2025年3月 | 48 | 2.1 | 81.7 |
| 2026年3月 | 49 | 2.1 | 54.0 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥50
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ15,530人。区分でいちばん多いのは事業法人で59.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が67.0%を占め、残る33.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 事業法人 | 57.2 | 60.6 | 59.6 | 59.5 | 59.5 | 59.3 |
| 個人・その他 | 24.9 | 24.8 | 22.6 | 23.3 | 25.1 | 25.9 |
| 金融機関 | 12.8 | 8.9 | 9.6 | 9.6 | 9.4 | 7.7 |
| 外国法人 | 3.8 | 4.9 | 7.0 | 6.1 | 5.0 | 5.8 |
| 証券会社 | 1.4 | 0.8 | 1.1 | 1.4 | 0.9 | 1.3 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
| 自己株式 | 5.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社エーエヌホールディングス | 57.82 |
| 02 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 5.75 |
| 03 | 日特建設社員持株会 | 3.47 |
| 04 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 1.46 |
| 05 | 日特建設持株協力会 | 1.26 |
| 06 | BNYM RE BNYMLB RE GPP CLIENT MONEY AND ASSETS AC (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行) | 0.98 |
| 07 | 竹内理人 | 0.44 |
| 08 | BNYM AS AGT/CLTS NON TREATY JASDEC (株式会社三菱UFJ銀行) | 0.36 |
| 09 | BNP PARIBAS NEW YORK BRANCH - PRIME BROKERAGE CLEARANCE ACCOUNT (香港上海銀行東京支店) | 0.34 |
| 10 | UBS AG LONDON A/C IPB SEGREGATED CLIENT ACCOUNT (シティバンク、エヌ・エイ東京支店) | 0.32 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+21%、1株純資産は14期で+156%。直近期のROEは11.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 83 | 353 | 26.2 | 4.1 | 7.3 |
| 2014年3月 | 39 | 384 | 10.6 | 9.7 | 20.9 |
| 2015年3月 | 39 | 426 | 9.7 | 13.8 | 21.9 |
| 2016年3月 | 50 | 461 | 11.2 | 8.2 | 21.0 |
| 2017年3月 | 55 | 509 | 11.3 | 7.9 | 31.2 |
| 2018年3月 | 64 | 555 | 12.0 | 9.6 | 36.4 |
| 2019年3月 | 65 | 588 | 11.4 | 9.1 | 47.6 |
| 2020年3月 | 78 | 633 | 12.8 | 9.5 | 51.2 |
| 2021年3月 | 84 | 686 | 12.7 | 9.9 | 44.1 |
| 2022年3月 | 80 | 729 | 11.3 | 8.8 | 49.7 |
| 2023年3月 | 85 | 764 | 11.3 | 11.5 | 59.6 |
| 2024年3月 | 73 | 811 | 9.3 | 16.0 | 59.0 |
| 2025年3月 | 58 | 823 | 7.1 | 17.9 | 81.7 |
| 2026年3月 | 100 | 902 | 11.6 | 12.4 | 54.0 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
14名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額224百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 和田康夫 | 取締役会長 | 67 | 44,000 |
| 上直人 | 代表取締役社長 CEO | 63 | 57,000 |
| 梶田文彦 | 代表取締役執行役員副社長 COO 事業本部長 | 59 | 10,000 |
| 山崎淳 | 代表取締役執行役員副社長CMO 経営戦略本部長 | 61 | 11,000 |
| 川口利一 | 取締役 | 65 | 18,000 |
| 麻生巌 | 取締役 | 52 | — |
| 渡邉雅之 | 取締役 | 56 | 2,000 |
| 中村克夫 | 取締役 | 76 | 8,000 |
| 岡田直子 | 取締役 | 48 | 2,000 |
| 森清華 | 取締役 | 45 | — |
| 高橋克彦 | 常勤監査役 | 64 | 6,000 |
| 阿波角哲治 | 常勤監査役 | 61 | — |
残りの役員2名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 小野淳史 | 監査役 | 59 |
| 真鍋朝彦 | — | 62 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 8 | 109 | 31 | 16 | 156 | 20 |
| 社外取締役 | 7 | 51 | — | — | 51 | 7 |
| 監査役 | 2 | 17 | — | — | 17 | 9 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容302字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題5,010字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク2,611字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)10,523字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
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- 半期報告書半期報告書-第79期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-11
- 有価証券報告書有価証券報告書-第78期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-20
- 半期報告書半期報告書-第78期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-11
- 有価証券報告書有価証券報告書-第77期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-24
- 四半期報告書四半期報告書-第77期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-09
- 四半期報告書四半期報告書-第77期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第77期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-08
- 有価証券報告書有価証券報告書-第76期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-26
- 四半期報告書四半期報告書-第76期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-10
- 四半期報告書四半期報告書-第76期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第76期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-10
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