本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

大本組

OHMOTO GUMI CO.,LTD1793 · Standard · 建設業

概要

大本組は岡山県岡山市に本社を置く総合建設会社である。1937年の創業以来、建築事業と土木事業を二本柱に、公共・民間の建設工事を手掛けてきた。2026年3月期の売上高は874億円、従業員数は823名。東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

建築事業と土木事業の二本柱

大本組の事業は建築事業と土木事業の二つに大別される。2026年3月期のセグメント売上高は、建築事業が445億8百万円、土木事業が429億40百万円である。建築事業では商業施設や公共建築工事、土木事業では国土強靭化関連の公共工事を中心に受注している。両事業とも増収増益を達成し、営業利益はそれぞれ41億63百万円、38億20百万円であった。

全国に広がる支店網

創業後、大本組は営業拠点を徐々に拡大した。1963年に大阪出張所と東京出張所を支店に昇格させたのを皮切りに、1965年に名古屋、1967年に広島・福岡、1974年に仙台、1979年に高松をそれぞれ支店化。1985年には横浜営業所を支店に昇格させた。現在は岡山本社と東京本社を置き、東北から九州までの主要都市に支店を構える。

グループ企業と関連事業

大本組は非連結子会社3社、関連会社1社で構成される。子会社テクノアシスト株式会社は環境整備事業を、関連会社クイント企画株式会社は保険代理業を営む。本体の建設事業に加え、これらの関連事業を通じて事業領域を広げている。なお、グループ全体としても建築・土木が中核であり、その他事業の規模は限定的である。

堅実な財務体質と収益動向

2026年3月期末の自己資本比率は66.3%と高水準を維持する。売上高営業利益率は2.7%、自己資本利益率は2.7%である。過去5期の売上高は700億円台から800億円台で推移し、2026年3月期は874億円と前期比24.8%増加した。当期純利益は18億13百万円で、配当性向は70.1%と株主還元を重視している。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
874億円
営業利益
24億円
営業利益率
2.7%
純利益
18億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書のセグメント情報(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
建築445億円50.9%42億円9.4%
土木429億円49.1%38億円8.9%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

製品と技術

建築事業:商業施設から公共建築まで幅広く手掛ける

建築事業はオフィスビル、商業施設、公共建築物など多様な建築工事を対象とする。2026年3月期の受注高は631億83百万円、売上高は445億8百万円、セグメント利益は41億63百万円であった。大型の商業施設や公共建築工事の受注が増加し、前年同期比で増収増益を達成した。手持工事の順調な消化も売上増に寄与している。

土木事業:国土強靭化を支える公共インフラ工事

土木事業は道路、河川、港湾などの社会基盤整備を中心とする。2026年3月期の受注高は515億50百万円、売上高は429億40百万円、セグメント利益は38億20百万円であった。国土強靭化政策や防災・減災事業の推進により公共投資が堅調で、受注・売上とも前年を上回った。工事採算性の改善にも取り組んでいる。

子会社による環境整備と保険代理業

グループ内で大本組本体以外の事業として、テクノアシスト株式会社が環境整備事業を営む。また、関連会社のクイント企画株式会社は保険代理業を運営する。これらの事業は建設事業と直接的な技術的関連は薄いが、グループ全体の収益源の多様化に寄与している。ただし、売上高や利益に占める割合は小さい。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

建設業のなかでの位置

建設大手に次ぐ中堅ゼネコン、収益力課題

大本組は建設業セクターに属し、売上高700~874億円で中堅ゼネコン。同業のミライト・ワンやショーボンドホールディングスと比較すると規模は小さいが、特定地域や分野に強みを持つ可能性。2025年3月期は売上高が701億円と減少し、営業利益率2.57%と低水準。2026年3月期には売上高874億円、利益率2.75%へ回復見込みだが、収益力は依然課題。内需依存で公共工事や民間建設需要に左右される。

強み

  • 特定地域での強固なネットワークと顧客基盤。
  • 2026年3月期は売上高が大幅増加見込み。
  • 公共・民間ともに幅広い工事実績を有する。
  • 長年にわたり建設業で事業を継続。

課題

  • 営業利益率が3%未満と低く、改善が必要。
  • 受注変動が大きく、業績が不安定。
  • 建設業界全体の人手不足が事業リスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

建設業の時価総額近傍。太字が大本組

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
11921巴コーポレーション657億円11.4倍
21982日比谷総合設備646億円14.7倍
31938日本リーテック623億円11.1倍
41811錢高組567億円13.0倍
51898世紀東急工業558億円11.7倍
61793大本組557億円29.2倍
71967ヤマト505億円10.6倍
81929日特建設499億円12.0倍
91786オリエンタル白石489億円13.5倍
101887日本国土開発484億円7.9倍
111888若築建設481億円10.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 25件

岡山で創業し建設業許可を取得した1937年

1937年12月、大本組は岡山県岡山市に株式会社として設立された。1949年10月には建設業法に基づく建設大臣登録(い)第61号を完了し、以後2年ごとに登録を更新した。創業時の事業内容は建築・土木工事が中心であり、この認可を足がかりに公共工事への参入を進めた。

支店網の拡充と東京本社の設置(1963〜1971年)

1963年9月、大阪出張所と東京出張所を支店に昇格。1965年1月に名古屋営業所を、1967年5月に広島営業所と福岡営業所をそれぞれ支店とした。1971年8月には東京本社を設置し、岡山と東京の二本社体制を敷いた。同年2月には定款を変更し、不動産事業及び住宅事業を事業目的に追加した。

営業所の支店昇格と名称変更(1974〜1991年)

1974年4月に仙台営業所を支店に昇格、1978年12月に岡山支店を設置。1979年5月に高松営業所を支店へ昇格後、1983年11月に四国支店と名称変更した。1985年4月には横浜営業所を支店に昇格。1991年4月には仙台支店を東北支店、福岡支店を九州支店に改称し、地域区分を明確化した。

株式の店頭登録とジャスダック上場(1994〜2004年)

1994年12月、大本組の株式は日本証券業協会の店頭登録銘柄となった。その後、2004年12月にジャスダック証券取引所に上場し、店頭登録を取消した。この上場により資金調達の多様化と知名度向上を図った。併せて1998年にはISO9001、2000年にはISO14001の認証を全社で取得し、品質管理体制を強化した。

市場統合を経て東証スタンダードへ(2010〜2022年)

2010年4月、ジャスダックと大阪証券取引所の合併に伴い大証JASDAQ市場に移行。同年10月にはヘラクレス・JASDAQ・NEOの統合で大証JASDAQ(スタンダード)に上場した。2013年7月の東証・大証統合により東証JASDAQ(スタンダード)へ移行。2022年4月の市場区分見直しでスタンダード市場に上場している。

年表25件を開く

1930年代

  • 1937年12月創業株式会社大本組を岡山県岡山市に設立

1940年代

  • 1949年10月建設業法による建設大臣登録(い)第61号の登録完了(以後2年ごとに登録更新)

1960年代

  • 1963年9月大阪出張所、東京出張所を支店に昇格
  • 1965年1月名古屋営業所を支店に昇格
  • 1967年5月広島営業所、福岡営業所を支店に昇格

1970年代

  • 1971年2月定款を一部変更し、事業目的として不動産事業及び住宅事業を追加
  • 1971年8月東京本社設置
  • 1973年12月建設業法の改正に伴い、建設大臣許可(特―48)第2646号の許可を受ける。(以後3年ごとに更新)
  • 1974年4月仙台営業所を支店に昇格
  • 1977年6月宅地建物取引業法による建設大臣免許(1)第2381号取得(以後3年ごとに更新)
  • 1978年12月岡山支店設置
  • 1979年5月高松営業所を支店に昇格

1980年代

  • 1983年11月高松支店を四国支店に名称変更
  • 1985年4月横浜営業所を支店に昇格

1990年代

  • 1991年4月仙台支店を東北支店に、福岡支店を九州支店に名称変更
  • 1994年12月当社株式を日本証券業協会の店頭登録銘柄として登録
  • 1997年12月建設業法の改正に伴い、建設大臣許可(特─9)第2646号の許可を受ける。(以後5年ごとに更新)
  • 1998年4月ISO9001認証を全社4部門で取得完了
  • 1998年6月宅地建物取引業法の改正に伴い、建設大臣免許(8)第2381号の免許を受ける。(以後5年ごとに更新)

2000年代

  • 2000年4月ISO14001認証を全社2部門で取得完了
  • 2004年12月上場日本証券業協会の株式会社ジャスダック証券取引所への移行に伴い、当社株式について日本証券業協会における登録を取消し、株式会社ジャスダック証券取引所に上場

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所(JASDAQ市場)に株式を上場
  • 2010年10月上場大阪証券取引所ヘラクレス市場、同取引所JASDAQ市場及び同取引所NEO市場の各市場の統合に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場
  • 2013年7月上場東京証券取引所及び大阪証券取引所の市場統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しによりJASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場へ移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 受注高2027年3月期まで850億円
  • 売上高2027年3月期まで850億円
  • 営業利益2027年3月期まで40億円
  • 自己資本利益率(ROE)2027年3月期まで4.0%以上
  • 自己資本比率2027年3月期まで70%台目安

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    中期経営計画の推進

    「中期経営計画(2024~2026年度)」の最終年度目標達成に向けて、事業戦略、財務・資本戦略、非財務戦略を三位一体で推進し、企業価値の向上を図る。

  2. 02

    人的資本経営の推進

    これまで築いてきた社会的信用と実績を基盤に、人的資本経営を推進し、技術力・組織力を強化することで、事業環境の変化に柔軟かつ機動的に対応できる体制を構築し、総合力の向上を図る。

  3. 03

    長期的な成長戦略の策定

    「長期ビジョン2036」を策定し、中長期的な視点に立った経営戦略を展開する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で823人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は868万円で、9期前と比べて4.7%平均年齢は44.3歳、平均勤続年数は19.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月805
2018年3月809
2019年3月91046.121.8812
2020年3月85346.121.8814
2021年3月82845.921.7808
2022年3月82245.421.2821
2023年3月86045.020.8810
2024年3月90645.220.8787
2025年3月87644.920.2792227
2026年3月86844.319.2823292

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率65.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)49.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
岡山支店 — 岡山市北区2,241百万円
(注)3
東京本社 — 東京都港区2,181百万円
(注)3
本店 — 岡山市北区2,052百万円
(注)3
東京支店 — 東京都港区973百万円
(注)3
岡山工作所 — 岡山市南区757百万円
(注)3
大阪支店 — 大阪市北区187百万円
(注)3
広島支店 — 広島市中区21百万円
(注)3
九州支店 — 福岡市中央区12百万円
(注)3
名古屋支店 — 名古屋市千種区10百万円
(注)3
東北支店 — 仙台市青葉区2百万円
(注)3
主な関係会社
  • 国内
    ㈱OHMOTOホール ディングス
    東京都港区 · その他の関係会社

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は874億円営業利益24億円前期と比べると増収増益で、売上が+24.7%、利益が+33.3%。

売上高
+24.7%
874億円
営業利益
+33.3%
24億円
純利益
+0.0%
18億円
営業利益率
2.7%
前期比 +0.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高980億円874億円
営業利益42億円24億円
純利益27億円18億円
1株あたり配当¥74¥74

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は254億円、営業利益は13億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+10.0%、営業利益は+550.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q2554
2024年1Q23120.93
2024年2Q20310.50
2024年3Q19531.53
2024年4Q2024
2025年2Q32882.411
2025年4Q373102.77
2026年2Q35182.36
2026年4Q523163.112
2027年1Q254135.110

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は681億円から874億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は2.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所及び大阪証券取引所の市場統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場
2013年3月68189
2014年3月9771622
2015年3月8624438
2016年3月9134729
2017年3月7584831
2018年3月9635738
2019年3月8395640
2020年3月7913323
2021年3月7344026
2022年3月7132518
2023年3月94585
2024年3月8311910
2025年3月70118212.618
2026年3月87424272.718

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高874億円のうち、営業利益として残るのは24億円2.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は18億円、売上の2.1%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金90.0%787億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金7.2%63億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.7%24億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
9.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.6pt
2.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.4pt
2.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比8.2pt
2.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−51億円、投資CFが−6億円で、差し引きのフリーCFは−57億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は69億円で、売上の0.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月59−82−9−23144
2014年3月−10361−11−4291
2015年3月4030−370158
2016年3月−17−22−4−39115
2017年3月43−32−1611111
2018年3月−199−13−1087
2019年3月90−21−569151
2020年3月−46−62148
2021年3月177−65−8112252
2022年3月−6236−17−26208
2023年3月−2112990−182116
2024年3月123−16−37107186
2025年3月−419−10015102
2026年3月−51−624−5769

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,036億円。このうち返さなくてよい自己資本が687億円で、自己資本比率は66.3%(業種中央値55.5%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月73949024966.3
2014年3月78350328064.2
2015年3月82554528066.0
2016年3月89956433562.7
2017年3月91258432864.0
2018年3月92761031765.8
2019年3月95064430667.8
2020年3月92564927670.1
2021年3月92567225372.6
2022年3月90966924073.6
2023年3月1,03165637563.6
2024年3月99467332167.7
2025年3月90164925372.0
2026年3月1,03668734966.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
69億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
529億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
349億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
55
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率5 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

建設業 140社との比較

同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率140社中16位あたり、逆に低いのはROE140社中138位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
2.7%/中央値 10.9%
P25 7.9%P75 14.3%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
2.8%/中央値 7.3%
P25 5.1%P75 9.4%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
66.3%/中央値 55.5%
P25 43.8%P75 66.2%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
24.7%/中央値 4.8%
P25 -1.9%P75 12.7%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.6%/中央値 3.5%
P25 2.7%P75 4.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,080で、1年前と比べて+55.5%過去52週の値幅のなかでは86%の位置にある。

¥2,080-2.0%1ヶ月+4.6%1年+55.5%時価総額557億円
過去52週の値幅
安値¥1,366高値¥2,200

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)29.2倍
PER (会社予想)19.6倍
PBR1.48倍
配当利回り3.56%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月5日から6日にかけて急騰し、6日には2095円まで上昇しましたが、その後は2020円〜2040円のレンジで推移しています。8月21日は2035円で、25日移動平均線(2029.96円)をわずかに上回っています。52週高値2184円に対して約6.8%下、52週安値1352円からは約50.5%高い水準です。出来高は全体的に低調で、8月18日には800株と散発的です。1年で約53%上昇しており、中期的な上昇トレンドは維持していますが、高値圏での上値の重さも感じられます。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 42/100)

PERが28.49倍と業界平均の14.36倍を大きく上回り、予想PERも19.2倍と高め。ROEは2.72%と低く、同業他社と比較して資本効率が劣る。配当利回りは3.64%で業界平均を上回るものの、配当性向が70.1%と高く、今後の増配余地は限定的。PBRは1.45倍で業界平均と同水準。業績回復期待が株価に織り込み済みで、現時点の評価はやや割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)29.2倍14.4倍
PER (予想)19.6倍
PBR1.48倍1.55倍
ROE2.7%11.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

建設需要の回復とインフラ老朽化対策が追い風となる一方、利益率の低さと公共工事依存が課題。強気派は2026年3月期の増収見込みと今後の公共投資拡大を評価する。弱気派は競争激化による採算悪化や、需要変動による業績の不安定さを懸念。株価は1年で53%上昇し、PER28.5倍と割高感がある。

プラスに働く材料7
  • 公共投資の拡大

    防災・減災事業の予算増で公共工事の受注環境は良好

  • 増収計画

    2026年3月期は売上高が前期比25%増の874億円を見込む

  • 株主還元

    配当利回り3.6%と安定的な株主還元を実施

  • 2026/3期は売上高874億円、営業利益24億円へ決算発表後影響

    売上高701億円から874億円、営業利益18億円から24億円へ増収増益。回復基調が鮮明。

  • 予想PER19.2倍と実績PER28.49倍から改善次の決算発表後影響

    実績PER28.49倍に対し予想PER19.2倍。業績進捗で割高感が和らぐ。

  • 営業利益率が2.57%から2.75%へ改善決算発表後影響

    2026/3期は営業利益24億円、売上高874億円で営業利益率2.75%。前期の2.57%から上昇。

  • 外国人保有比率0.7%と極端に低く買い余地不定影響

    外国人保有0.7%と皆無に近い。買いが入れば株価への効きやすい需給構造。

マイナスに働く材料7
  • 利益率の低さ

    営業利益率2.5%と低く、価格競争の影響を受けやすい

  • 公共依存の高さ

    受注の多くが公共工事で、政府予算に業績が左右される

  • 割高な評価

    PER28.5倍は同業他社と比べて割高で、業績下振れ時に大きな調整リスク

  • 配当利回り3.64%は純利益18億円を上回る継続影響

    時価総額545億円×3.64%で配当総額約19.8億円。純利益18億円を超える可能性。

  • ROE2.72%と資本効率が極めて低い通年影響

    ROE2.72%はPBR1.45倍に対し見劣りし、資本コスト割れの懸念がある。

  • 売上高は831億円→701億円→874億円と変動通年影響

    2024/3期から2025/3期に15.6%減収。工事受注の波で業績が大きくぶれる。

  • 株価は1年で53.52%上昇し反動安懸念不定影響

    前年比+53.5%上昇後で、業績以上の値動きに利益確定売りが出やすい。

次の決算で確かめる点
受注高
公共工事の受注動向を把握し、今後の売上高を予測するため
営業利益率
低収益体質からの改善度合いを確認するため
公共工事前年比
政府投資の動向が業績に直結するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり74で、前期から+22.0%いまの株価に対する利回りは3.56%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥74
1株あたり
配当利回り
3.56%
いまの株価に対して
配当性向
70.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1717.4
2018年3月170.013.6
2019年3月2020.015.5
2020年3月2525.033.2
2021年3月250.033.5
2022年3月2813.348.3
2023年3月280.0161.5
2024年3月3314.790.9
2025年3月4126.264.6
2026年3月5022.070.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥74

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,731人。区分でいちばん多いのは事業法人62.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が71.2%を占め、残る28.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人57.957.354.553.861.862.3
個人・その他23.825.528.327.827.827.8
金融機関9.07.66.96.99.38.9
自己株式0.53.47.27.23.63.5
外国法人9.19.310.011.20.80.7
証券会社0.20.30.30.30.30.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社OHMOTOホールディングス31.05
02公益財団法人大本育英会22.81
03有限会社大百興産6.00
04株式会社中国銀行4.81
05大本組従業員持株会2.68
06古田安人1.93
07日本マスタートラスト信託銀行株式会社(株式付与ESOP信託口・80096口)1.55
08株式会社広島銀行0.82
09小倉順子0.79
10古田嘉男0.68

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-08-04
    公益財団法人大本育英会 代表理事 富塚照彦
    変更報告
    22.81%
    +6.74pt
  • 2026-07-24
    公益財団法人大本育英会
    新規の大量保有報告
    22.81%
    +6.74pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+122%、1株純資産は14期で+62%。直近期のROEは2.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月321,6661.911.836.2
2014年3月761,7974.48.615.2
2015年3月1371,9477.36.89.5
2016年3月1032,0175.26.914.5
2017年3月57611,1085.56.917.4
2018年3月73511,9386.47.213.6
2019年3月77412,6046.36.515.5
2020年3月45212,7063.69.233.2
2021年3月50713,1493.911.433.5
2022年3月35213,5032.718.148.3
2023年3月354,5910.869.8161.5
2024年3月362,3531.535.490.9
2025年3月632,5522.719.564.6
2026年3月712,7012.723.870.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額220百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
三宅啓一代表取締役 社長5821,000
青木一也取締役 建築本部長679,000
富塚照彦取締役 管理本部長 兼コンプライアンス担当703,000
福武栄一取締役 土木本部長647,000
五十嵐裕取締役 営業本部長6119,000
光岡敬一取締役79
河野裕行取締役55
渡邉由子取締役60
吉岡敬二常勤監査役684,000
植村義人監査役78
小亀康太郎監査役65

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6118431117329
社外取締役630305
監査役1171717

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容345字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、非連結子会社3社、関連会社1社及びその他の関係会社1社で構成され、建築事業、土木事業を主な内容とし、さらに環境整備事業、保険代理業等に関係する事業を営んでおり、各事業に係わる当社及び関係会社の位置付け等は次のとおりであります。 なお、次の建築事業及び土木事業は、「第5 経理の状況 1財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (建築事業、土木事業)当社が、建築工事全般から構成される建築事業及び土木工事全般から構成される土木事業を行っております。 (その他)子会社であるテクノアシスト㈱が環境整備事業、関連会社であるクイント企画㈱が保険代理業等の経営を行っております。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,899字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、当事業年度末(2026年3月31日)現在において、当社が判断したものであります。 (1) 会社の経営方針等 ① 基本的な経営方針 当社は「健全な建設事業の経営を通じて、会社の永続的な発展を図り、それによって社会国家の繁栄に寄与すると共に、株主各位の負託に応え、社員の人間成長と福祉を増進する」ことを経営理念として、また「安全第一、技術と信用、誠実と努力、経営の健全」を社是として掲げ、永年にわたり良質な社会資本の整備並びに提供に向けて努力しております。 ② 目標とする経営指標 当社が目標とする経営指標といたしましては、株主価値の向上や安定した経営の持続に向けて、売上高総利益率、売上高営業利益率、自己資本比率、自己資本利益率、配当性向などの指標の向上を目指しております。 これら各指標の推移は以下のとおりであります。 決算期   2022年3月期   2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 売上高総利益率    (%)   10.3   6.5   9.6   11.1   10.0 売上高営業利益率    (%)   3.3   0.6   2.0   2.6   2.7 自己資本比率 (%)   73.6   63.6   67.7   72.0   66.3 自己資本利益率 (%)   2.7   0.8   1.5   2.7   2.7 配当性向  (%)   48.3   161.5   90.9   64.6   70.1 (2) 経営環境、優先的に対処すべき課題及び中長期的な会社の経営戦略等 今後のわが国経済は、政府による各種経済対策や賃上げの定着による雇用・所得環境の改善、堅調な企業収益を背景に、景気は緩やかな回復基調で推移することが期待されます。一方、中東情勢の緊迫化に伴う地政学的リスクの高まりなどにより、世界的なサプライチェーンの混乱やエネルギー・資源価格の高騰などが懸念されます。加えて、海外経済の減速リスクなど不確実性も多く、景気の先行きは依然として不透明な状況が続くものと予想されます。 建設業界におきましては、国土強靭化対策や防災・減災事業の推進、港湾機能の強化、防衛関連施設の整備などを背景に、公共投資は引き続き底堅く推移するものと見込まれます。また、民間設備投資についても、企業の成長投資や更新投資需要を中心に、緩やかな回復基調が続くことが期待されます。その一方で、中東情勢の影響による資機材価格やエネルギーコストの上昇、供給制限、労務ひっ迫による建設コストの上昇や投資マインドへの影響などが懸念されます。 このような事業環境のもと、当社といたしましては、「中期経営計画(2024〜2026年度)」の最終年度における目標達成に向け、事業戦略、財務・資本戦略、非財務戦略を三位一体で推進し、全社を挙げて企業価値の更なる向上に取り組んでまいります。 あわせて、これまで築いてきた社会的信用と実績を基盤に、人的資本経営の推進、技術力・組織力の強化を通じて、事業環境の変化に柔軟かつ機動的に対応できる体制を構築し、総合力の更なる向上を図ってまいります。 「長期ビジョン2036」及び「中期経営計画(2024~2026年度)」、経営目標の概要は、以下のとおりであります。 ① 「長期ビジョン2036」 ② 「中期経営計画(2024~2026年度)」 ③ 経営目標 項目   目標指標   第89期(2025年度)   第90期業績予想(2026年度)   中期経営計画目標第90期(2026年度) 業績   受注高   (百万円)   114,734   95,000   85,000 売上高   (百万円)   87,448   98,000   85,000 売上総利益   (百万円)   8,705   10,500   9,500 営業利益   (百万円)   2,362   4,200   4,000 当期純利益   (百万円)   1,813   2,700   2,700 資本収益性資本構成   自己資本利益率(ROE)   (%)   2.7   4.0   4.0%以上 自己資本比率   (%)   66.3   70%台目安   70%台目安 株主還元   1株当たり配当金   (円)   50   74   累進配当 配当性向   (%)   70.1   69.7   70%目安
事業等のリスク2,584字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、当社では、事業等のリスクを、将来の経営成績等に与える影響の程度や発生の蓋然性等に応じて、「特に重要なリスク」「重要なリスク」に分類しております。 文中における将来に関する事項は、当事業年度末(2026年3月31日)現在において当社が判断したものであります。 (特に重要なリスク) リスクの内容   リスクに対する対応策 (1)建設市場の縮小   当社の主要事業である建設事業におきましては、民間企業による設備投資及び国や地方公共団体等による公共投資の動向に大きく影響を受けます。今後、民間建設需要及び公共建設需要が予想以上に抑制され、国内建設市場が縮小した場合には、受注及び売上の減少など、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。    市場構造や競争環境に即した営業活動を展開するため、マーケティングを強化し、既存の顧客をしっかりとフォローしつつ、将来性のある優良企業等の新規開拓にも注力しております。また、将来の環境変化に柔軟に対応できるよう、人員計画を実施するなど、リスクの軽減に取り組んでおります。 (2)取引先の信用リスク   当社の主要事業である建設事業におきましては、一取引における請負金額が大きく、請負代金の回収が工事目的物の引渡時に行われる条件で契約が締結される場合があります。予想しない取引先の倒産等により貸倒れが発生した場合には、貸倒損失の発生など、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。    取引先の与信管理については、社内の営業管理規程に従い、営業債権について、各事業本部及び各支店が連携して与信管理を行うことによりリスクの低減を図るとともに、情報管理を徹底し、貸倒損失等の発生防止に取り組んでおります。 (3)事故又は災害等の発生   当社の主要事業である建設事業におきましては、施工中に予期しない重大事故が発生した場合、受注機会の逸失や企業イメージの棄損など、業績や企業評価に影響を及ぼす可能性があります。また地震、風水害等の大規模災害や感染症等の疫病の流行が発生した場合にも、事業活動の休止など、業績等に影響を及ぼす可能性があります。   重大事故又は災害のリスクの低減を図るため、安全教育の充実を図るとともに、各施工部門及び社内の専門部署が工事現場の安全管理を補完しております。 災害に強い事業拠点を東京本社及び岡山本店の二箇所に整備するとともに、災害等緊急時に迅速かつ効果的な対応が行えるよう、BCP(事業継続計画)を作成、定期的な全社訓練の実施及びそれに基づく計画内容の見直しを行うなど、リスクの低減に取り組んでおります。 (4)資材価格の変動等   主要な建設資材である鋼材等の原材料価格及び労務コストが上昇し、その価格上昇分が請負金額に反映されない場合及び建設材料等の納期が大幅に遅延する状況が発生した場合には、当社の建設事業売上粗利益額の減少や工期遅延による損失等の発生を招き、業績に影響を及ぼす可能性があります。    資機材購買業務において、市況や地域特性の早期把握と共有に基づく価格交渉によりコスト低減を図るとともに、サプライヤーと連携した輸入原料動向など多角的な情報収集に努めております。併せて、安定的な建設資材の確保に向けて、サプライチェーンの強化や代替材料の検討などを進めております。また、請負契約の交渉段階でのリスク管理及び受注プロセスでの社内管理体制の見直しと強化を進めております。 (重要なリスク) リスクの内容   リスクに対する対応策 (1)退職給付債務   当社は、確定給付型の退職給付制度を採用しており、退職給付債務及び退職給付費用は、割引率等数理計算上で設定される前提条件や年金資産の期待運用収益率に基づいて算出しております。運用している年金資産の時価が著しく変動した場合、または割引率、期待運用収益率等の前提条件に変更があった場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。    年金資産の時価、割引率、期待運用収益率等の前提条件の変更に関して適時に情報を収集することで、経営成績及び財務状況に与える影響を早期に把握するよう努めております。 (2)製品の欠陥   建設工事の品質につきましては、予想しない契約不適合責任による損害賠償が発生した場合、またその結果、当社への社会的信用が著しく低下した場合には、損失の発生や受注機会の逸失など、業績に影響を及ぼす可能性があります。    品質マネジメントシステム(ISO9001)の運用と継続的改善により、徹底した品質管理を実施しております。また、社内での品質検査体制を整備、運用し、品質事故を未然に防止するよう努めております。 (3)法的規制等   当社の主要事業である建設事業におきましては、建設業法、建築基準法、宅地建物取引業法、国土利用計画法、都市計画法、独占禁止法等により法的規制を受けております。そのため、上記法律の改廃や新たな法的規制の新設、適用基準の変更等によっては、業績等に影響を及ぼす可能性があります。なお、当社に対する訴訟等につきまして、当社側の主張・予測と相違する結果となった場合には、損失の発生や企業イメージの棄損など、業績等に影響を及ぼす可能性があります。    社内に独立した法務専門部署として法務部を設置し、法令の遵守及び運用状況、改訂動向に関する情報収集に努めるとともに、逐次法令適合性についての確認を行い、コンプライアンス違反を未然に防ぐよう努めております。訴訟等につきましては、顧問弁護士等外部の専門機関と緊密に連携し対応できる体制を構築しております。 (4)金融市場の変動   金利水準及び株式市場に大幅な変動が生じた場合には、株式評価損の計上など、業績等に影響を及ぼす可能性があります。   定期的に金利動向や金融機関の融資姿勢についてモニタリングを行うとともに、借入における機動的な資金確保のための融資枠設定等、安定的かつ経済的な資金調達に努めております。
経営成績の分析 (MD&A)6,500字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 (経営成績) 当期のわが国経済は、雇用・所得環境の改善や個人消費の持ち直し、堅調なインバウンド需要などを背景に、景気は引き続き緩やかな回復傾向で推移しました。一方、米国の通商政策を巡る不確実性や物価上昇の継続、為替変動の影響に加え、中東情勢の緊迫化に伴う地政学的リスクの高まりなどから、景気の先行きは不透明さが強まる状況となりました。 建設業界におきましては、国土強靭化政策の推進や防災・減災関連事業を中心に公共投資は堅調に推移しました。企業収益の改善に伴い民間設備投資にも持ち直しの動きが見られたものの、建設資材価格の高止まりや労務ひっ迫を背景とした建設コストの上昇など、収益環境には引き続き厳しさも見られました。 このような経営環境のもと、当社は会社設立100年となる2036年に向け、「想いを築き、幸せを創造する」企業であり続けることを目指し策定した「長期ビジョン2036」の実現に取り組んでおります。当期は、そのフェーズ1として位置付ける3ヵ年中期経営計画(2024~2026年度)の2年目として、受注基盤の強化や工事採算性の改善、生産性向上や人的資本への投資など、各種施策を着実に推進してまいりました。 その結果、当期の業績は、受注高が前期比26.2%増の1,147億34百万円、売上高が前期比24.8%増の874億48百万円となりました。利益面においても、営業利益は前期比30.2%増の23億62百万円、経常利益は前期比28.3%増の27億8百万円、当期純利益は前期比1.4%増の18億13百万円となり、前期比で増収増益を確保することができました。 (財政状態) 〈資産〉 当事業年度末の資産合計は、1,035億74百万円(前年同期比134億35百万円増)となりました。 流動資産は、完成工事未収入金の増加等により、前年同期比86億94百万円の増加となりました。 固定資産は、保有株式の株価の上昇に伴う投資有価証券の増加等により、前年同期比47億40百万円の増加となりました。 〈負債〉 当事業年度末の負債合計は、348億74百万円(前年同期比95億97百万円増)となりました。 流動負債は、短期借入金の増加等により、前年同期比83億13百万円の増加となりました。 固定負債は、繰延税金負債の増加等により、前年同期比12億84百万円の増加となりました。 〈純資産〉 当事業年度末の純資産合計は、前年同期比38億37百万円増の687億円となりました。これは、その他有価証券評価差額金の増加等によるものであります。 セグメントごとの経営成績及び財政状態は、以下のとおりであります。 ・建築事業 建築事業の当事業年度のセグメント受注高は631億83百万円(前年同期比38.3%増)となりました。セグメント売上高は445億8百万円(前年同期比32.2%増)となり、セグメント利益は41億63百万円(前年同期比17.4%増)となりました。当事業年度末のセグメント資産は、完成工事未収入金の増加等により291億79百万円(前年同期比11.6%増)となりました。 当事業年度の事業環境は、企業収益の改善に伴い民間設備投資は持ち直しの動きが見られました。受注高は大型の商業施設や公共建築工事などの受注が重なったことにより前年同期比で増加となりました。手持工事の施工状況等から売上高は前年同期比で増加となり、利益面においても売上高の増加等により前年実績を上回る結果となりました。 ・土木事業 土木事業の当事業年度のセグメント受注高は515億50百万円(前年同期比14.1%増)となりました。セグメント売上高は429億40百万円(前年同期比17.9%増)となり、セグメント利益は38億20百万円(前年同期比26.2%増)となりました。当事業年度末のセグメント資産は、完成工事未収入金の増加等により402億88百万円(前年同期比29.3%増)となりました。 当事業年度の事業環境は、国土強靭化政策の推進等により、公共投資は堅調に推移しました。受注高は順調に推移し前年同期比で増加となり、売上高についても受注高の増加や手持工事の順調な施工消化等により前年同期比で増加となりました。利益面においても、売上高の増加等により前年実績を上回る結果となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における「現金及び現金同等物の期末残高」は、前事業年度末残高から32億88百万円減少し、68億88百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期の△3億55百万円に対し△51億14百万円となりました。これは、主に売上債権の増加等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、前年同期の19億36百万円に対し△6億20百万円となりました。これは、主に有形固定資産及び無形固定資産の取得による支出の増加等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同期の△99億72百万円に対し24億45百万円となりました。これは、主に短期借入金の純増減額が増加したことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a. 受注実績 セグメントの名称   当事業年度(百万円)   前年同期比(%) 建築事業   63,183   38.3 土木事業   51,550   14.1 合計   114,734   26.2 b. 売上実績 セグメントの名称   当事業年度(百万円)   前年同期比(%) 建築事業   44,508   32.2 土木事業   42,940   17.9 合計   87,448   24.8 (注) 当社では生産実績を定義することが困難であるため、「生産の状況」は記載しておりません。 c. 受注工事高、完成工事高及び繰越工事高 期別   工事別   前期繰越 工事高 (百万円)   当期受注 工事高 (百万円)   計(百万円)   当期完成 工事高 (百万円)   次期繰越 工事高 (百万円) 第88期(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   建築   30,693   45,689   76,383   33,678   42,705 土木   69,534   45,199   114,734   36,414   78,320 計   100,228   90,889   191,118   70,092   121,025 第89期(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)   建築   42,705   63,183   105,889   44,508   61,380 土木   78,320   51,550   129,871   42,940   86,930 計   121,025   114,734   235,760   87,448   148,311 (注) 1.前期以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額の増減がある場合は、当期受注工事高にその増減額を含んでおります。したがって、当期完成工事高にもかかる増減額が含まれております。 2.次期繰越工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期完成工事高)であります。 d. 受注工事高の受注方法別比率 工事受注方法は、特命と競争に大別されます。 期別   区分   特命(%)   競争(%)   計(%) 第88期(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   建築工事   30.3   69.7   100 土木工事   44.4   55.6   100 第89期(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)   建築工事   69.3   30.7   100 土木工事   22.8   77.2   100 (注) 百分比は請負金額比であります。 e. 完成工事高 期別   区分   民間(百万円)   官公庁(百万円)   計(百万円) 第88期(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   建築工事   30,546   3,132   33,678 土木工事   8,389   28,024   36,414 計   38,935   31,156   70,092 第89期(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)   建築工事   42,880   1,628   44,508 土木工事   11,895   31,045   42,940 計   54,775   32,673   87,448 (注) 1.完成工事のうち主なものは、次のとおりであります。 第88期 請負金額10億円以上の主なもの GLP小郡ロジスティック特定目的会社       GLP福岡小郡プロジェクト イオンモール㈱       イオンモール太田増床活性化工事 総社市       総社市新庁舎(庁舎棟・議会棟)建設工事 東日本高速道路㈱       首都圏中央連絡自動車道 谷田川高架橋(下部工)工事 富谷市明石台東土地区画整理組合       富谷市明石台東土地区画整理事業 第89期 請負金額10億円以上の主なもの 三井不動産㈱       北綾瀬駅前商業施設計画 新築工事 オカモト㈱       オカモト㈱ 岡山工場新築工事 西日本高速道路㈱       岡山自動車道 有漢工事 国土交通省       七尾港(大田地区)岸壁(-10m)(大田2号・物専)(災害復旧)改良外1件工事 日本下水道事業団       堺市古川下水ポンプ場建設工事 2.完成工事高総額に対する割合が100分の10以上に該当する相手先別の完成工事高及びその割合は、次のとおりであります。 第88期 国土交通省   13,038百万円   18.6% 第89期 国土交通省   16,111百万円   18.4% f. 手持工事高(2026年3月31日現在) 区分   民間(百万円)   官公庁(百万円)   計(百万円) 建築工事   46,227   15,153   61,380 土木工事   26,467   60,462   86,930 計   72,694   75,616   148,311 (注) 手持工事のうち請負金額10億円以上の主なものは、次のとおりであります。 イオンモール㈱       八王子インターチェンジ北計画 B街区 倉敷市       倉敷市庁舎等再編整備事業(市民交流ゾーン整備) 国土交通省       R4国道20号新笹子トンネルその1工事 環境省       令和7~10年度中間貯蔵双葉地区受入分別処理・貯蔵工事 東京都       勝どきポンプ所ポンプ棟建設工事 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末(2026年3月31日)現在において当社が判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 財政状態及び経営成績の状況 財政状態及び経営成績の状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 b. 目標とする経営指標の達成状況等 当社が目標とする経営指標といたしましては、株主価値向上及び安定した経営を持続していくため、売上高総利益率、売上高営業利益率、自己資本比率、自己資本利益率、配当性向などの指標の向上を目指しております。 当事業年度における各経営指標の実績及び推移につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (1)会社の経営方針等 ②目標とする経営指標」に記載のとおりであります。 また、当事業年度に設定した経営成績目標とその達成状況は以下のとおりであります。 当事業年度(2026年3月期)   売上高(百万円)   営業利益(百万円)   経常利益(百万円)   当期純利益(百万円)   1株当たり当期純利益(円) 経営成績目標   83,000   2,000   2,250   1,400   55.09 実績値   87,448   2,362   2,708   1,813   71.33 達成率(%)   105.4   118.1   120.4   129.6   129.5 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容 キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b. 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の運転資金の主な使途は、建設工事に係る材料費、外注費、人件費等の経費や販売費及び一般管理費などの営業費用であります。通常の運転資金及び設備投資資金につきましては、営業活動により生じた手元流動資金及び内部資金を充てることとしておりますが、不足が生じた場合には金融機関から借入金の調達を行っております。効率的な調達を行うため取引金融機関9社と借入枠50億円の貸出コミットメント契約を締結しております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 財務諸表の作成にあたっては、当事業年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える見積り及び予測を必要としております。当社は財務諸表作成の基礎となる見積り及び予測を過去の実績や状況に応じて合理的と判断される一定の前提に基づいて継続的に検証し、意思決定を行っております。そのため、実際の結果は、見積り及び予測に伴う不確実性などにより異なる場合があります。 当社の財務諸表で採用した重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載しております。会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 a. 一定の期間にわたり収益を認識する方法による収益認識 「第5 経理の状況 1財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 b. 工事損失引当金 「第5 経理の状況 1財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 c. 貸倒引当金 債権の貸倒損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しております。債権の回収可能性について疑義が生じた場合、追加引当が必要となる可能性があります。 d. 繰延税金資産 繰延税金資産は将来の課税所得の見込等を勘案して、回収可能性を慎重に検討し計上しております。回収可能性に疑義が生じた場合、適正と考えられる金額まで減額する可能性があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。