概要
巴コーポレーションは、鉄構建設と不動産を二本柱とする建設会社である。東京都中央区に本社を置き、グループ全体で518名の従業員を擁する。2026年3月期の連結売上高は350億円、営業利益48億円、純利益62億円を見込む。技術力に裏打ちされた「技術の巴」として知られ、立体構造物や橋梁、鉄骨、鉄塔の設計・施工を手掛けるとともに、不動産の売買・管理・賃貸事業も展開している。
鉄構建設事業が売上の大部分を占める
当社グループの主力事業は鉄構建設事業である。立体構造物、橋梁、鉄骨、鉄塔の設計、製作、施工を一貫して手掛ける。2026年3月期の売上高は279億38百万円と全社売上の約80%を占めるが、前期比11%減少した。受注高は290億50百万円(前期比6%増)で、次期繰越工事高は301億13百万円に達する。営業利益は19億4百万円(前期27億6百万円)と低下したが、受注環境は底堅く推移している。工事の受注方法は競争入札が82.6%を占め、特命は17.4%である。
不動産事業が収益性の高い第二の柱に成長
不動産事業は、不動産の売買、管理、賃貸借及び仲介を行う。2026年3月期の売上高は70億13百万円と前期比115%増加し、営業利益は28億54百万円(前期12億25百万円)と大幅に拡大した。全社営業利益の約60%を稼ぎ出す高収益事業へと変貌した。財政状態でも、投資有価証券の保有や販売用不動産の売却によりキャッシュ・フローを創出している。不動産事業は受注概念になじまず、販売・賃貸の実績が業績を左右する。
子会社5社と関連会社1社からなるグループ体制
当社グループは、当社(巴コーポレーション)、子会社5社、関連会社1社で構成される。鉄構建設事業では、設計・製作・施工の一部を関係会社に発注し、不動産事業では業務の一部を委託している。連結従業員数は518名。2026年3月期の連結純資産は741億85百万円、自己資本比率は約61%と財務体質は強固である。グループ全体の技術力とリソースを結集し、「技術立社」の基本方針のもと、高付加価値・高営業利益率を追求している。
業界の中での役割は鉄鋼構造物の設計・製作・施工と不動産賃貸を手がける建設会社にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 鉄構建設事業 | 279億円 | 79.9% | 19億円 | 6.8% |
| 不動産事業 | 70億円 | 20.1% | 29億円 | 41.4% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01鉄構建設主力
立体構造物、橋梁、鉄骨、鉄塔の設計・製作・施工に加え、総合建設工事の企画・設計・施工を行う。工場や倉庫などの鉄骨建物、道路・鉄道の橋梁、送電鉄塔などが対象。子会社に一部製作を発注する。
- 立体構造物
- 体育館や工場などの大空間を実現する鉄骨構造物の設計・製作・施工。
- 橋梁
- 道路橋や鉄道橋などの鋼橋の設計・製作・施工。
- 鉄骨
- 建築物の骨格となる鉄骨部材の設計・製作・施工。
- 鉄塔
- 送電鉄塔や通信鉄塔などの設計・製作・施工。
02不動産準主力
不動産の売買、管理、賃貸借および仲介を行う。グループで保有する不動産の賃貸管理が中心。
- 不動産賃貸
- 自社所有のオフィスビルや商業施設などの賃貸および管理。
製品と技術
立体構造物・橋梁・鉄骨・鉄塔の設計施工
鉄構建設事業の中核製品は、立体構造物(体育館・展示場など大空間建築)、橋梁、鉄骨(ビル・工場の骨組み)、鉄塔(送電塔・通信塔など)である。設計から製作、現場施工までの一貫体制を強みとし、高品質・高精度を追求する。競争入札が主体であり、官公庁向けと民間向けの両方を手掛ける。2026年3月期の個別受注高は260億84百万円、次期繰越工事高は285億99百万円と豊富な手持ち工事を有する。
不動産事業:売買・賃貸・管理の総合サービス
不動産事業では、当社保有の不動産の有効活用に加え、第三者からの物件取得・販売、賃貸管理、仲介業務を行う。2026年3月期の個別売上高は55億39百万円、グループ全体の不動産売上高は70億13百万円に達した。販売用不動産の売却が収益を牽引しており、キャッシュ・フロー創出にも寄与している。保有する投資有価証券の時価変動も財政状態に影響を与える。同事業は安定した賃貸収入とキャピタルゲインの両面から収益を生み出す。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
建設業のなかでの位置
中堅建設、安定収益と高水準利益率
巴コーポレーションは建設業に属し、同業のショーボンドHDやミライト・ワンと競合。売上高は約350億円で安定成長、営業利益率はFY2026/3に13.71%と高水準。競合と比較しても利益率は良好であり、収益性の高い事業構造を持つ。しかし、同業他社も高い利益率を維持しており、市場内でのポジションは拮抗していると考えられる。規模ではショーボンドHDやミライト・ワンに劣るが、収益効率では優位に立つ可能性がある。
強み
- 営業利益率が13.71%と高く、同業他社と比較しても優れた収益効率を示す。
- 売上高333億→347億→350億と緩やかに増加し、安定した事業基盤を構築。
- 収益性の高さから財務体質が良好と推測され、新規投資や配当の原資を確保。
- 建設業界において特定分野(例:橋梁補修)で高い技術力を有する可能性。
課題
- 売上高の伸び率が低く、市場シェア拡大や新規事業での成長が必要。
- ショーボンドHDやミライト・ワンなどの大手と比べ規模劣勢で、大型案件の受注競争に課題。
- 建設業界全体で深刻な人手不足が続き、受注制限やコスト増加のリスク。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
建設業の時価総額近傍。太字が巴コーポレーション
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 1852淺沼組 | 734億円 | 14.1倍 |
| 2 | 1414ショーボンドホールディングス | 691億円 | 16.6倍 |
| 3 | 1799第一建設工業 | 689億円 | 11.3倍 |
| 4 | 1945東京エネシス | 681億円 | 15.9倍 |
| 5 | 1815鉄建建設 | 669億円 | 12.4倍 |
| 6 | 1921巴コーポレーション | 657億円 | 11.4倍 |
| 7 | 1982日比谷総合設備 | 646億円 | 14.7倍 |
| 8 | 1938日本リーテック | 623億円 | 11.1倍 |
| 9 | 1811錢高組 | 567億円 | 13.0倍 |
| 10 | 1898世紀東急工業 | 558億円 | 11.7倍 |
| 11 | 1793大本組 | 557億円 | 29.2倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 0件
2013年度の赤字から回復した再建期(2013~2015年度)
2013年3月期、当社は連結純利益13億円の赤字を計上した。売上高は171億円にとどまり、収益基盤の脆弱さが露呈した。翌2014年3月期には売上高218億円、純利益10億円と黒字転換。2015年3月期も売上高226億円、純利益10億円を達成し、安定した収益力を回復しつつあった。この期間、事業構造の見直しやコスト削減が進められたと推測されるが、具体的な施策は開示されていない。
受注拡大と利益成長が続いた2016~2020年度
2016年3月期には売上高288億円、純利益21億円に成長。2017年3月期は売上高275億円とやや減少したものの純利益25億円と過去最高を更新した。2018年3月期は売上高334億円、純利益29億円とさらに拡大。2019年3月期は売上高326億円、純利益31億円と高水準を維持。2020年3月期は売上高317億円、純利益20億円とやや減益となったが、長期にわたる成長基調が確立された時期である。
コロナ禍で収益が一時縮小した2021~2023年度
2021年3月期、売上高は232億円に減少し、純利益は17億円まで落ち込んだ。これは新型コロナウイルス感染拡大の影響による工事遅延や需要減退が要因と考えられる。2022年3月期には売上高253億円、純利益28億円と回復傾向を示し、2023年3月期は売上高360億円、純利益32億円と過去最高の売上高を記録した。この間、受注高も堅調に推移し、業績の底堅さが確認された。
中期経営計画下で利益拡大を図る2024~2026年度
2024年3月期は売上高333億円、純利益28億円とやや減益。しかし2025年3月期は売上高347億円、営業利益39億円、純利益148億円と純利益が急拡大した。これは投資有価証券売却益などの特殊要因が含まれている。2026年3月期計画では売上高350億円、営業利益48億円、純利益62億円と堅調な収益を見込む。第3期中期経営計画『TOMOE BUILD up 5』の下、ROE向上とPBR改善に取り組んでいる。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
技術立社と高付加価値経営の深化
『技術立社』を堅持し、ニッチ志向で高付加価値・高営業利益率の製品・工法を創出する。品質第一・低コストで提供し、顧客の信頼と満足を得ることで収益を確保する。
- 02
企業体質の改善・強化と事業領域拡大
基本戦略として『企業体質の改善・強化』『事業領域の拡大・新規事業の創出』『グループ総力の結集』に加え、『事業継続性の確保』と『変革への挑戦』を加えて事業活動を推進する。
- 03
中期経営計画「TOMOE BUILD up 5」の達成
グループ一体となり、第3期中期経営計画の達成に向けて企業価値の向上を目指す。株主重視の経営の観点からROE・PBRを意識した財務体質の構築と収益確保に取り組む。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で518人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は703万円で、9期前と比べて+9.5%。平均年齢は40.8歳、平均勤続年数は13.6年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 427 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 421 | — |
| 2019年3月 | 642 | 43.7 | 17.1 | 426 | — |
| 2020年3月 | 628 | 43.2 | 16.3 | 436 | — |
| 2021年3月 | 627 | 42.7 | 15.5 | 436 | — |
| 2022年3月 | 584 | 41.4 | 14.7 | 440 | — |
| 2023年3月 | 633 | 41.2 | 14.3 | 450 | — |
| 2024年3月 | 659 | 41.3 | 14.0 | 466 | — |
| 2025年3月 | 685 | 41.3 | 13.7 | 531 | 734 |
| 2026年3月 | 703 | 40.8 | 13.6 | 518 | 927 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社4社(国内 4 / 海外 0) を有報から抽出しています。
- 国内㈱東北巴コーポレーション(注)2青森県十和田市議決権100.0%
- 国内㈱泉興産(注)2.3東京都中央区議決権98.0%
- 国内㈱巴技研東京都中央区議決権89.4%
- 国内令和建設㈱茨城県守谷市議決権100.0%
- 調達4.8億円電波吸収体(斜入射)防衛省 · 2022-03-24
- 調達1.1億円電波吸収体(歩行材)の製造防衛省 · 2023-01-25
- 調達3,980万円電波吸収体(垂直入射)防衛省 · 2022-03-30
- 調達3,560万円応急組立橋(鋼橋)補強国土交通省 · 2024-01-17
- 調達1,550万円応急組立橋(11-7400)架設点検国土交通省 · 2026-07-01
- 調達856万円08-0042-0064 船舶レーダー型式検定試験用沿岸測定装置の補修の請負(再度公告)総務省 · 2026-03-27
- 調達680万円05-0042-0151 船舶レーダー型式検定試験用沿岸測定装置の補修の請負総務省 · 2024-02-05
- 調達622万円07-0042-0094 船舶レーダー型式検定試験用沿岸測定装置の補修の請負総務省 · 2025-07-28
- 調達558万円試験装置点検等作業(シールド大扉等)防衛省 · 2026-04-10
- 調達275万円3000420072船舶レーダー型式検定試験用沿岸測定装置の改修等の請負総務省 · 2018-08-21
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は350億円、営業利益は48億円。前期と比べると増収増益で、売上が+0.9%、利益が+23.1%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 320億円 | 350億円 |
| 営業利益 | 28億円 | 48億円 |
| 純利益 | 26億円 | 62億円 |
| 1株あたり配当 | ¥24 | ¥24 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は68億円、営業利益は10億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−16.0%、営業利益は+66.7%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 113 | — | — | 11 |
| 2024年1Q | 81 | 6 | 7.4 | 7 |
| 2024年2Q | 85 | 7 | 8.2 | 7 |
| 2024年3Q | 83 | 7 | 8.4 | 7 |
| 2024年4Q | 84 | — | — | 7 |
| 2025年2Q | 168 | 18 | 10.7 | 134 |
| 2025年4Q | 179 | 21 | 11.7 | 14 |
| 2026年2Q | 127 | 12 | 9.4 | 9 |
| 2026年4Q | 223 | 36 | 16.1 | 53 |
| 2027年1Q | 68 | 10 | 14.7 | 11 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は171億円から350億円へ2.0倍に増えた。直近期の営業利益率は13.7%。売上は2期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 171 | — | −4 | — | −13 |
| 2014年3月 | 218 | — | 11 | — | 10 |
| 2015年3月 | 226 | — | 15 | — | 10 |
| 2016年3月 | 288 | — | 29 | — | 21 |
| 2017年3月 | 275 | — | 30 | — | 25 |
| 2018年3月 | 334 | — | 40 | — | 29 |
| 2019年3月 | 326 | — | 34 | — | 31 |
| 2020年3月 | 317 | — | 28 | — | 20 |
| 2021年3月 | 232 | — | 24 | — | 17 |
| 2022年3月 | 253 | — | 39 | — | 28 |
| 2023年3月 | 360 | — | 43 | — | 32 |
| 2024年3月 | 333 | — | 38 | — | 28 |
| 2025年3月 | 347 | 39 | 47 | 11.2 | 148 |
| 2026年3月 | 350 | 48 | 55 | 13.7 | 62 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高350億円のうち、営業利益として残るのは48億円で13.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は62億円、売上の17.7%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金78.6%275億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金8.0%28億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益13.7%48億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが99億円、投資CFが28億円で、差し引きのフリーCFは127億円。この組み合わせは「資産整理型」にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面。期末の手元現金は95億円で、売上の3.3ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 10 | −3 | −2 | 7 | 45 |
| 2014年3月 | 8 | 3 | −8 | 11 | 47 |
| 2015年3月 | 24 | −2 | −20 | 22 | 49 |
| 2016年3月 | 57 | −1 | −47 | 56 | 58 |
| 2017年3月 | 27 | 8 | −37 | 35 | 56 |
| 2018年3月 | 26 | −9 | −12 | 17 | 61 |
| 2019年3月 | 36 | 5 | −6 | 41 | 96 |
| 2020年3月 | 8 | −9 | −29 | −1 | 65 |
| 2021年3月 | 34 | −17 | 12 | 17 | 95 |
| 2022年3月 | 6 | −47 | −10 | −41 | 45 |
| 2023年3月 | 4 | −14 | 2 | −10 | 36 |
| 2024年3月 | 22 | −40 | 79 | −18 | 98 |
| 2025年3月 | 50 | −45 | 9 | 5 | 111 |
| 2026年3月 | 99 | 28 | −143 | 127 | 95 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は1,214億円。このうち返さなくてよい自己資本が742億円で、自己資本比率は59.8%(業種中央値55.5%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 480 | 193 | 287 | 40.2 |
| 2014年3月 | 494 | 207 | 287 | 41.8 |
| 2015年3月 | 552 | 236 | 316 | 42.8 |
| 2016年3月 | 509 | 234 | 275 | 46.1 |
| 2017年3月 | 494 | 260 | 234 | 52.5 |
| 2018年3月 | 519 | 294 | 225 | 56.6 |
| 2019年3月 | 549 | 314 | 235 | 57.1 |
| 2020年3月 | 434 | 310 | 124 | 71.4 |
| 2021年3月 | 510 | 352 | 158 | 69.0 |
| 2022年3月 | 516 | 377 | 139 | 72.9 |
| 2023年3月 | 566 | 419 | 147 | 74.1 |
| 2024年3月 | 763 | 514 | 249 | 67.3 |
| 2025年3月 | 1,165 | 730 | 435 | 53.5 |
| 2026年3月 | 1,214 | 742 | 472 | 59.8 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
建設業 140社との比較
同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率で140社中12位あたり、逆に低いのは配当利回りで140社中132位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,945で、1年前と比べて+31.2%。過去52週の値幅のなかでは56%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 11.4倍 |
| PER (会社予想) | 25.1倍 |
| PBR | 0.87倍 |
| 配当利回り | 1.23% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は7月末から上昇基調が続き、8月5日には1925円まで上昇しました。8月7日は1922円と高値圏で推移しています。25日移動平均線(1765.88円)を大きく上回っており、上昇トレンドが明確です。RSIは78.29と過熱圏に達しており、短期的な調整リスクがあります。一方で75日線(1798.85円)や200日線(1917.77円)も上回っており、中期・長期のトレンドも強いです。52週高値2339円にはまだ届きませんが、52週安値1450円からは約33%上昇しています。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)。
PERは11.3倍と業界平均14.08倍を下回り、PBRは0.89倍と割安感。ROEは9.23%で、配当利回りは1.25%と業界平均3.48%を大きく下回る。前期は特別利益により純利益が膨らんだが、今期予想PERは24.8倍と急上昇し、収益力の実態は弱い。配当性向は低く、株主還元は限定的。割安ではあるが、業績の安定性に欠け、今後の成長が鍵となる。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 11.4倍 | 14.4倍 |
| PER (予想) | 25.1倍 | — |
| PBR | 0.87倍 | 1.55倍 |
| ROE | 9.2% | 11.8% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
投資論点は、都市再開発やインフラ老朽化対策などの社会需要を背景に、受注環境が堅調に推移する中で、将来の収益成長をどう見るか。強気派は、安定した受注基盤と過去の特別利益による財務体質強化を評価し、今後の工事採算性の改善による収益伸長を期待する。弱気派は、建設業界の人件費・資材費高騰が利益率を圧迫するリスクや、特別利益剥落後の減益を懸念し、成長鈍化を警戒する。
- 大型案件受注の継続
東京都心部の再開発需要を背景に、堅調な受注が続いている。
- 特別利益後の財務基盤
2025年3月期の特別利益で自己資本が拡大し、今後の投資余力がある。
- 営業利益率の改善
2025年3月期に営業利益率11.24%、2026年3月期は13.71%へ改善見込み。
- 2026/3期営業利益48億円、前期比23%増通年影響中
営業利益は39億円から48億円へ23%増加し、営業利益率は13.71%と高水準
- 前期純利益148億円で財務基盤が強化通年影響中
2025/3期の純利益は148億円と前期28億円から大幅増、自己資本厚く受注余力が出る
- PBR0.89倍と1倍割れで出遅れ修正余地継続影響中
PBR0.89倍は解散価値を下回り、株価の下値を支え、反発機運を高める
- 株価は1年で+27.49%上昇し勢いが続く通年影響弱
株価は1922円で1年間に27.49%上昇、上昇トレンドが市場の関心を集める
- コスト上昇のリスク
労務費・資材価格の高騰が、工事採算性を悪化させる可能性。
- 特別利益剥落の影響
2025年3月期の純利益148億円から2026年3月期は62億円へ減少見通し。
- 受注競争の激化
大手ゼネコンとの受注競争により、採算の悪い案件を受注せざるを得ない。
- 純利益62億円、前期比58%減と大幅減益通年影響強
純利益は148億円から62億円へ58%減少し、一株利益の大幅低下が懸念される
- 予想PER24.8倍と実績PER11.3倍から過熱通年影響中
予想PER24.8倍は実績PER11.3倍を大きく上回り、増益期待が織り込み済み
- 売上高350億円、増収率0.9%とほぼ横ばい通年影響弱
売上高は347億円から350億円へ0.9%増にとどまり、有機的な成長が乏しい
- 配当利回り1.25%と低く株主還元魅力薄継続影響弱
配当利回り1.25%と低水準で、インカム投資家の支持を得にくい
- 受注高
- 将来の売上高を左右する先行指標であり、需要動向を確認するため。
- 営業利益率
- コスト管理能力と工事採算性の改善度合いを測るため。
- 完成工事高
- 実際の施工進捗と売上計上の動向を把握するため。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり24円で、前期から+50.0%。いまの株価に対する利回りは1.23%。増配か配当維持が5年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 8 | — | 13.7 |
| 2018年3月 | 8 | 0.0 | 12.1 |
| 2019年3月 | 10 | 25.0 | 13.9 |
| 2020年3月 | 10 | 0.0 | 22.1 |
| 2021年3月 | 8 | −20.0 | 20.7 |
| 2022年3月 | 12 | 50.0 | 19.1 |
| 2023年3月 | 14 | 16.7 | 19.0 |
| 2024年3月 | 16 | 14.3 | 26.4 |
| 2025年3月 | 24 | 50.0 | 31.3 |
| 2026年3月 | 36 | 50.0 | 23.9 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥24
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ2,534人。区分でいちばん多いのは事業法人で39.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が62.2%を占め、残る37.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 事業法人 | 40.7 | 40.9 | 41.2 | 41.6 | 40.5 | 39.4 |
| 個人・その他 | 23.3 | 21.2 | 22.8 | 21.0 | 27.4 | 26.4 |
| 金融機関 | 31.2 | 31.2 | 27.1 | 24.2 | 19.9 | 22.8 |
| 外国法人 | 3.9 | 5.8 | 8.0 | 12.4 | 8.0 | 8.6 |
| 証券会社 | 0.9 | 0.9 | 0.9 | 0.8 | 4.2 | 2.8 |
| 自己株式 | 0.7 | 0.7 | 0.7 | 0.7 | 9.5 | 0.7 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 公益財団法人野澤一郎育英会 | 7.16 |
| 02 | ESG投資事業組合 | 6.27 |
| 03 | 株式会社野澤 | 6.03 |
| 04 | 株式会社三井住友銀行 | 5.45 |
| 05 | 株式会社みずほ銀行 | 5.20 |
| 06 | 株式会社三菱UFJ銀行 | 4.99 |
| 07 | 株式会社ナガワ | 3.32 |
| 08 | 株式会社泉創建エンジニアリング | 2.90 |
| 09 | 住友生命保険相互会社 | 2.88 |
| 10 | 株式会社CACHoldings | 2.82 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-07-08Be Brave株式会社 代表取締役 泉田和人新規の大量保有報告9.37%+1.00pt
- 2026-06-08Be Brave株式会社 代表取締役 泉田和人新規の大量保有報告8.37%+1.02pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+627%、1株純資産は14期で+346%。直近期のROEは9.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | −32 | 485 | −6.6 | — | — |
| 2014年3月 | 25 | 519 | 5.0 | 18.2 | 26.2 |
| 2015年3月 | 25 | 593 | 4.6 | 17.6 | 25.9 |
| 2016年3月 | 53 | 592 | 9.0 | 6.7 | 13.4 |
| 2017年3月 | 64 | 656 | 10.3 | 5.7 | 13.7 |
| 2018年3月 | 74 | 742 | 10.6 | 7.3 | 12.1 |
| 2019年3月 | 78 | 792 | 10.2 | 4.4 | 13.9 |
| 2020年3月 | 51 | 783 | 6.5 | 6.5 | 22.1 |
| 2021年3月 | 42 | 889 | 5.1 | 9.4 | 20.7 |
| 2022年3月 | 70 | 952 | 7.6 | 7.0 | 19.1 |
| 2023年3月 | 80 | 1,058 | 8.0 | 5.4 | 19.0 |
| 2024年3月 | 69 | 1,274 | 6.0 | 10.7 | 26.4 |
| 2025年3月 | 372 | 1,690 | 26.1 | 3.2 | 31.3 |
| 2026年3月 | 170 | 2,160 | 9.2 | 11.7 | 23.9 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
18名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は18名。2026/3期の役員報酬は総額171百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 深沢隆 | 代表取締役 社長 社長執行役員 事業部門総覧 | — | 109,000 |
| 三木康裕 | 取締役 専務執行役員 本社部門長 不動産部門長 人材開発センター統括 | — | 7,000 |
| 大家貴徳 | 取締役 執行役員 経営企画総括 鉄構部門副部門長 事業開発部門副部門長 鉄構営業統括 西日本営業統括 鉄構営業部長 | — | 4,000 |
| 堀切良浩 | 取締役(監査等委員) | — | 4,000 |
| 西山誠弘 | 取締役(監査等委員) | — | — |
| 五十嵐規矩夫 | 取締役(監査等委員) | — | — |
| 髙田明 | 取締役(監査等委員) | — | — |
| 北達夫 | 常務執行役員 | — | — |
| 吉原正樹 | 上席執行役員 | — | — |
| 斎藤豊 | 上席執行役員 | — | — |
| 石田交広 | 上席執行役員 | — | — |
| 近藤浩幸 | 上席執行役員 | — | — |
残りの役員6名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 中原夏生 | 上席執行役員 | — |
| 新井聡 | 執行役員 | — |
| 馬渕祥郎 | 執行役員 | — |
| 高山秀勝 | 執行役員 | — |
| 成重須美子 | 執行役員 | — |
| 吉光洋 | 執行役員 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 5 | 137 | 137 | 27 |
| 社外取締役 | 4 | 34 | 34 | 9 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容316字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題1,106字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク1,881字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)8,837字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第94期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-26
- 半期報告書半期報告書-第94期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第93期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-27
- 半期報告書半期報告書-第93期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第92期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-27
- 四半期報告書四半期報告書-第92期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第92期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-13
- 四半期報告書四半期報告書-第92期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第91期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-29
- 四半期報告書四半期報告書-第91期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第91期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
- 四半期報告書四半期報告書-第91期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-05
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
関連する企業
関連企業