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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

巴コーポレーション

TOMOE CORPORATION1921 · Standard · 建設業

鉄骨構造物から橋梁・鉄塔まで、鉄構建設と不動産を両軸とする総合建設会社。

概要

巴コーポレーションは、鉄構建設と不動産を二本柱とする建設会社である。東京都中央区に本社を置き、グループ全体で518名の従業員を擁する。2026年3月期の連結売上高は350億円、営業利益48億円、純利益62億円を見込む。技術力に裏打ちされた「技術の巴」として知られ、立体構造物や橋梁、鉄骨、鉄塔の設計・施工を手掛けるとともに、不動産の売買・管理・賃貸事業も展開している。

鉄構建設事業が売上の大部分を占める

当社グループの主力事業は鉄構建設事業である。立体構造物、橋梁、鉄骨、鉄塔の設計、製作、施工を一貫して手掛ける。2026年3月期の売上高は279億38百万円と全社売上の約80%を占めるが、前期比11%減少した。受注高は290億50百万円(前期比6%増)で、次期繰越工事高は301億13百万円に達する。営業利益は19億4百万円(前期27億6百万円)と低下したが、受注環境は底堅く推移している。工事の受注方法は競争入札が82.6%を占め、特命は17.4%である。

不動産事業が収益性の高い第二の柱に成長

不動産事業は、不動産の売買、管理、賃貸借及び仲介を行う。2026年3月期の売上高は70億13百万円と前期比115%増加し、営業利益は28億54百万円(前期12億25百万円)と大幅に拡大した。全社営業利益の約60%を稼ぎ出す高収益事業へと変貌した。財政状態でも、投資有価証券の保有や販売用不動産の売却によりキャッシュ・フローを創出している。不動産事業は受注概念になじまず、販売・賃貸の実績が業績を左右する。

子会社5社と関連会社1社からなるグループ体制

当社グループは、当社(巴コーポレーション)、子会社5社、関連会社1社で構成される。鉄構建設事業では、設計・製作・施工の一部を関係会社に発注し、不動産事業では業務の一部を委託している。連結従業員数は518名。2026年3月期の連結純資産は741億85百万円、自己資本比率は約61%と財務体質は強固である。グループ全体の技術力とリソースを結集し、「技術立社」の基本方針のもと、高付加価値・高営業利益率を追求している。

業界の中での役割は鉄鋼構造物の設計・製作・施工と不動産賃貸を手がける建設会社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
350億円
営業利益
48億円
営業利益率
13.7%
純利益
62億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
鉄構建設事業279億円79.9%19億円6.8%
不動産事業70億円20.1%29億円41.4%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01鉄構建設主力

立体構造物、橋梁、鉄骨、鉄塔の設計・製作・施工に加え、総合建設工事の企画・設計・施工を行う。工場や倉庫などの鉄骨建物、道路・鉄道の橋梁、送電鉄塔などが対象。子会社に一部製作を発注する。

主な製品・サービス4
立体構造物
体育館や工場などの大空間を実現する鉄骨構造物の設計・製作・施工。
橋梁
道路橋や鉄道橋などの鋼橋の設計・製作・施工。
鉄骨
建築物の骨格となる鉄骨部材の設計・製作・施工。
鉄塔
送電鉄塔や通信鉄塔などの設計・製作・施工。

02不動産準主力

不動産の売買、管理、賃貸借および仲介を行う。グループで保有する不動産の賃貸管理が中心。

主な製品・サービス1
不動産賃貸
自社所有のオフィスビルや商業施設などの賃貸および管理。

製品と技術

立体構造物・橋梁・鉄骨・鉄塔の設計施工

鉄構建設事業の中核製品は、立体構造物(体育館・展示場など大空間建築)、橋梁、鉄骨(ビル・工場の骨組み)、鉄塔(送電塔・通信塔など)である。設計から製作、現場施工までの一貫体制を強みとし、高品質・高精度を追求する。競争入札が主体であり、官公庁向けと民間向けの両方を手掛ける。2026年3月期の個別受注高は260億84百万円、次期繰越工事高は285億99百万円と豊富な手持ち工事を有する。

不動産事業:売買・賃貸・管理の総合サービス

不動産事業では、当社保有の不動産の有効活用に加え、第三者からの物件取得・販売、賃貸管理、仲介業務を行う。2026年3月期の個別売上高は55億39百万円、グループ全体の不動産売上高は70億13百万円に達した。販売用不動産の売却が収益を牽引しており、キャッシュ・フロー創出にも寄与している。保有する投資有価証券の時価変動も財政状態に影響を与える。同事業は安定した賃貸収入とキャピタルゲインの両面から収益を生み出す。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

建設業のなかでの位置

中堅建設、安定収益と高水準利益率

巴コーポレーションは建設業に属し、同業のショーボンドHDやミライト・ワンと競合。売上高は約350億円で安定成長、営業利益率はFY2026/3に13.71%と高水準。競合と比較しても利益率は良好であり、収益性の高い事業構造を持つ。しかし、同業他社も高い利益率を維持しており、市場内でのポジションは拮抗していると考えられる。規模ではショーボンドHDやミライト・ワンに劣るが、収益効率では優位に立つ可能性がある。

強み

  • 営業利益率が13.71%と高く、同業他社と比較しても優れた収益効率を示す。
  • 売上高333億→347億→350億と緩やかに増加し、安定した事業基盤を構築。
  • 収益性の高さから財務体質が良好と推測され、新規投資や配当の原資を確保。
  • 建設業界において特定分野(例:橋梁補修)で高い技術力を有する可能性。

課題

  • 売上高の伸び率が低く、市場シェア拡大や新規事業での成長が必要。
  • ショーボンドHDやミライト・ワンなどの大手と比べ規模劣勢で、大型案件の受注競争に課題。
  • 建設業界全体で深刻な人手不足が続き、受注制限やコスト増加のリスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

建設業の時価総額近傍。太字が巴コーポレーション

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
11852淺沼組734億円14.1倍
21414ショーボンドホールディングス691億円16.6倍
31799第一建設工業689億円11.3倍
41945東京エネシス681億円15.9倍
51815鉄建建設669億円12.4倍
61921巴コーポレーション657億円11.4倍
71982日比谷総合設備646億円14.7倍
81938日本リーテック623億円11.1倍
91811錢高組567億円13.0倍
101898世紀東急工業558億円11.7倍
111793大本組557億円29.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 0件

2013年度の赤字から回復した再建期(2013~2015年度)

2013年3月期、当社は連結純利益13億円の赤字を計上した。売上高は171億円にとどまり、収益基盤の脆弱さが露呈した。翌2014年3月期には売上高218億円、純利益10億円と黒字転換。2015年3月期も売上高226億円、純利益10億円を達成し、安定した収益力を回復しつつあった。この期間、事業構造の見直しやコスト削減が進められたと推測されるが、具体的な施策は開示されていない。

受注拡大と利益成長が続いた2016~2020年度

2016年3月期には売上高288億円、純利益21億円に成長。2017年3月期は売上高275億円とやや減少したものの純利益25億円と過去最高を更新した。2018年3月期は売上高334億円、純利益29億円とさらに拡大。2019年3月期は売上高326億円、純利益31億円と高水準を維持。2020年3月期は売上高317億円、純利益20億円とやや減益となったが、長期にわたる成長基調が確立された時期である。

コロナ禍で収益が一時縮小した2021~2023年度

2021年3月期、売上高は232億円に減少し、純利益は17億円まで落ち込んだ。これは新型コロナウイルス感染拡大の影響による工事遅延や需要減退が要因と考えられる。2022年3月期には売上高253億円、純利益28億円と回復傾向を示し、2023年3月期は売上高360億円、純利益32億円と過去最高の売上高を記録した。この間、受注高も堅調に推移し、業績の底堅さが確認された。

中期経営計画下で利益拡大を図る2024~2026年度

2024年3月期は売上高333億円、純利益28億円とやや減益。しかし2025年3月期は売上高347億円、営業利益39億円、純利益148億円と純利益が急拡大した。これは投資有価証券売却益などの特殊要因が含まれている。2026年3月期計画では売上高350億円、営業利益48億円、純利益62億円と堅調な収益を見込む。第3期中期経営計画『TOMOE BUILD up 5』の下、ROE向上とPBR改善に取り組んでいる。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    技術立社と高付加価値経営の深化

    『技術立社』を堅持し、ニッチ志向で高付加価値・高営業利益率の製品・工法を創出する。品質第一・低コストで提供し、顧客の信頼と満足を得ることで収益を確保する。

  2. 02

    企業体質の改善・強化と事業領域拡大

    基本戦略として『企業体質の改善・強化』『事業領域の拡大・新規事業の創出』『グループ総力の結集』に加え、『事業継続性の確保』と『変革への挑戦』を加えて事業活動を推進する。

  3. 03

    中期経営計画「TOMOE BUILD up 5」の達成

    グループ一体となり、第3期中期経営計画の達成に向けて企業価値の向上を目指す。株主重視の経営の観点からROE・PBRを意識した財務体質の構築と収益確保に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で518人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は703万円で、9期前と比べて+9.5%平均年齢は40.8歳、平均勤続年数は13.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月427
2018年3月421
2019年3月64243.717.1426
2020年3月62843.216.3436
2021年3月62742.715.5436
2022年3月58441.414.7440
2023年3月63341.214.3450
2024年3月65941.314.0466
2025年3月68541.313.7531734
2026年3月70340.813.6518927

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率60.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)67.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 4 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
本社・賃貸不動産他 — 東京都中央区他7,651百万円
全社 鉄構建設事業 不動産事業
小山工場他 — 栃木県小山市他3,170百万円
鉄構建設事業
千葉事業所他 — 千葉県袖ケ浦市2,441百万円
不動産事業
不動産事業 — ㈱泉興産(東京都中央区)2,165百万円
鉄構建設事業 — ㈱札幌巴コーポレーション(北海道北広島市)1,599百万円
鉄構建設事業 — ㈱東北巴コーポレーション(青森県十和田市)1,430百万円
札幌支店他 — 札幌市中央区他278百万円
鉄構建設事業 不動産事業
東北支店他 — 仙台市宮城野区他123百万円
鉄構建設事業 不動産事業
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱東北巴コーポレーション(注)2
    青森県十和田市
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱泉興産(注)2.3
    東京都中央区
    議決権98.0%
  • 国内
    ㈱巴技研
    東京都中央区
    議決権89.4%
  • 国内
    令和建設㈱
    茨城県守谷市
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    電波吸収体(斜入射)
    防衛省 · 2022-03-24
    4.8億円
  • 調達
    電波吸収体(歩行材)の製造
    防衛省 · 2023-01-25
    1.1億円
  • 調達
    電波吸収体(垂直入射)
    防衛省 · 2022-03-30
    3,980万円
  • 調達
    応急組立橋(鋼橋)補強
    国土交通省 · 2024-01-17
    3,560万円
  • 調達
    応急組立橋(11-7400)架設点検
    国土交通省 · 2026-07-01
    1,550万円
  • 調達
    08-0042-0064 船舶レーダー型式検定試験用沿岸測定装置の補修の請負(再度公告)
    総務省 · 2026-03-27
    856万円
  • 調達
    05-0042-0151 船舶レーダー型式検定試験用沿岸測定装置の補修の請負
    総務省 · 2024-02-05
    680万円
  • 調達
    07-0042-0094 船舶レーダー型式検定試験用沿岸測定装置の補修の請負
    総務省 · 2025-07-28
    622万円
  • 調達
    試験装置点検等作業(シールド大扉等)
    防衛省 · 2026-04-10
    558万円
  • 調達
    3000420072船舶レーダー型式検定試験用沿岸測定装置の改修等の請負
    総務省 · 2018-08-21
    275万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は350億円営業利益48億円前期と比べると増収増益で、売上が+0.9%、利益が+23.1%。

売上高
+0.9%
350億円
営業利益
+23.1%
48億円
純利益
-58.1%
62億円
営業利益率
13.7%
前期比 +2.5%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高320億円350億円
営業利益28億円48億円
純利益26億円62億円
1株あたり配当¥24¥24

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は68億円、営業利益は10億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−16.0%、営業利益は+66.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q11311
2024年1Q8167.47
2024年2Q8578.27
2024年3Q8378.47
2024年4Q847
2025年2Q1681810.7134
2025年4Q1792111.714
2026年2Q127129.49
2026年4Q2233616.153
2027年1Q681014.711

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は171億円から350億円へ2.0倍に増えた。直近期の営業利益率は13.7%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月171−4−13
2014年3月2181110
2015年3月2261510
2016年3月2882921
2017年3月2753025
2018年3月3344029
2019年3月3263431
2020年3月3172820
2021年3月2322417
2022年3月2533928
2023年3月3604332
2024年3月3333828
2025年3月347394711.2148
2026年3月350485513.762

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高350億円のうち、営業利益として残るのは48億円13.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は62億円、売上の17.7%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金78.6%275億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金8.0%28億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益13.7%48億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
21.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+6.4pt
13.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+12.3pt
17.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.7pt
9.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが99億円、投資CFが28億円で、差し引きのフリーCFは127億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は95億円で、売上の3.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月10−3−2745
2014年3月83−81147
2015年3月24−2−202249
2016年3月57−1−475658
2017年3月278−373556
2018年3月26−9−121761
2019年3月365−64196
2020年3月8−9−29−165
2021年3月34−17121795
2022年3月6−47−10−4145
2023年3月4−142−1036
2024年3月22−4079−1898
2025年3月50−4595111
2026年3月9928−14312795

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,214億円。このうち返さなくてよい自己資本が742億円で、自己資本比率は59.8%(業種中央値55.5%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月48019328740.2
2014年3月49420728741.8
2015年3月55223631642.8
2016年3月50923427546.1
2017年3月49426023452.5
2018年3月51929422556.6
2019年3月54931423557.1
2020年3月43431012471.4
2021年3月51035215869.0
2022年3月51637713972.9
2023年3月56641914774.1
2024年3月76351424967.3
2025年3月1,16573043553.5
2026年3月1,21474247259.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
95億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
434億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
472億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
97
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率27 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

建設業 140社との比較

同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率140社中12位あたり、逆に低いのは配当利回り140社中132位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.2%/中央値 10.9%
P25 7.9%P75 14.3%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
13.7%/中央値 7.3%
P25 5.1%P75 9.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
59.8%/中央値 55.5%
P25 43.8%P75 66.2%
売上成長率前期からの売上の伸び
0.9%/中央値 4.8%
P25 -1.9%P75 12.7%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.2%/中央値 3.5%
P25 2.7%P75 4.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,945で、1年前と比べて+31.2%過去52週の値幅のなかでは56%の位置にある。

¥1,945-2.0%1ヶ月+4.1%1年+31.2%時価総額657億円
過去52週の値幅
安値¥1,452高値¥2,339

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.4倍
PER (会社予想)25.1倍
PBR0.87倍
配当利回り1.23%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月末から上昇基調が続き、8月5日には1925円まで上昇しました。8月7日は1922円と高値圏で推移しています。25日移動平均線(1765.88円)を大きく上回っており、上昇トレンドが明確です。RSIは78.29と過熱圏に達しており、短期的な調整リスクがあります。一方で75日線(1798.85円)や200日線(1917.77円)も上回っており、中期・長期のトレンドも強いです。52週高値2339円にはまだ届きませんが、52週安値1450円からは約33%上昇しています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)

PERは11.3倍と業界平均14.08倍を下回り、PBRは0.89倍と割安感。ROEは9.23%で、配当利回りは1.25%と業界平均3.48%を大きく下回る。前期は特別利益により純利益が膨らんだが、今期予想PERは24.8倍と急上昇し、収益力の実態は弱い。配当性向は低く、株主還元は限定的。割安ではあるが、業績の安定性に欠け、今後の成長が鍵となる。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.4倍14.4倍
PER (予想)25.1倍
PBR0.87倍1.55倍
ROE9.2%11.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、都市再開発やインフラ老朽化対策などの社会需要を背景に、受注環境が堅調に推移する中で、将来の収益成長をどう見るか。強気派は、安定した受注基盤と過去の特別利益による財務体質強化を評価し、今後の工事採算性の改善による収益伸長を期待する。弱気派は、建設業界の人件費・資材費高騰が利益率を圧迫するリスクや、特別利益剥落後の減益を懸念し、成長鈍化を警戒する。

プラスに働く材料7
  • 大型案件受注の継続

    東京都心部の再開発需要を背景に、堅調な受注が続いている。

  • 特別利益後の財務基盤

    2025年3月期の特別利益で自己資本が拡大し、今後の投資余力がある。

  • 営業利益率の改善

    2025年3月期に営業利益率11.24%、2026年3月期は13.71%へ改善見込み。

  • 2026/3期営業利益48億円、前期比23%増通年影響

    営業利益は39億円から48億円へ23%増加し、営業利益率は13.71%と高水準

  • 前期純利益148億円で財務基盤が強化通年影響

    2025/3期の純利益は148億円と前期28億円から大幅増、自己資本厚く受注余力が出る

  • PBR0.89倍と1倍割れで出遅れ修正余地継続影響

    PBR0.89倍は解散価値を下回り、株価の下値を支え、反発機運を高める

  • 株価は1年で+27.49%上昇し勢いが続く通年影響

    株価は1922円で1年間に27.49%上昇、上昇トレンドが市場の関心を集める

マイナスに働く材料7
  • コスト上昇のリスク

    労務費・資材価格の高騰が、工事採算性を悪化させる可能性。

  • 特別利益剥落の影響

    2025年3月期の純利益148億円から2026年3月期は62億円へ減少見通し。

  • 受注競争の激化

    大手ゼネコンとの受注競争により、採算の悪い案件を受注せざるを得ない。

  • 純利益62億円、前期比58%減と大幅減益通年影響

    純利益は148億円から62億円へ58%減少し、一株利益の大幅低下が懸念される

  • 予想PER24.8倍と実績PER11.3倍から過熱通年影響

    予想PER24.8倍は実績PER11.3倍を大きく上回り、増益期待が織り込み済み

  • 売上高350億円、増収率0.9%とほぼ横ばい通年影響

    売上高は347億円から350億円へ0.9%増にとどまり、有機的な成長が乏しい

  • 配当利回り1.25%と低く株主還元魅力薄継続影響

    配当利回り1.25%と低水準で、インカム投資家の支持を得にくい

次の決算で確かめる点
受注高
将来の売上高を左右する先行指標であり、需要動向を確認するため。
営業利益率
コスト管理能力と工事採算性の改善度合いを測るため。
完成工事高
実際の施工進捗と売上計上の動向を把握するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり24で、前期から+50.0%いまの株価に対する利回りは1.23%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥24
1株あたり
配当利回り
1.23%
いまの株価に対して
配当性向
23.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月813.7
2018年3月80.012.1
2019年3月1025.013.9
2020年3月100.022.1
2021年3月8−20.020.7
2022年3月1250.019.1
2023年3月1416.719.0
2024年3月1614.326.4
2025年3月2450.031.3
2026年3月3650.023.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥24

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,534人。区分でいちばん多いのは事業法人39.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が62.2%を占め、残る37.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人40.740.941.241.640.539.4
個人・その他23.321.222.821.027.426.4
金融機関31.231.227.124.219.922.8
外国法人3.95.88.012.48.08.6
証券会社0.90.90.90.84.22.8
自己株式0.70.70.70.79.50.7

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01公益財団法人野澤一郎育英会7.16
02ESG投資事業組合6.27
03株式会社野澤6.03
04株式会社三井住友銀行5.45
05株式会社みずほ銀行5.20
06株式会社三菱UFJ銀行4.99
07株式会社ナガワ3.32
08株式会社泉創建エンジニアリング2.90
09住友生命保険相互会社2.88
10株式会社CACHoldings2.82

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-07-08
    Be Brave株式会社 代表取締役 泉田和人
    新規の大量保有報告
    9.37%
    +1.00pt
  • 2026-06-08
    Be Brave株式会社 代表取締役 泉田和人
    新規の大量保有報告
    8.37%
    +1.02pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+627%、1株純資産は14期で+346%。直近期のROEは9.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−32485−6.6
2014年3月255195.018.226.2
2015年3月255934.617.625.9
2016年3月535929.06.713.4
2017年3月6465610.35.713.7
2018年3月7474210.67.312.1
2019年3月7879210.24.413.9
2020年3月517836.56.522.1
2021年3月428895.19.420.7
2022年3月709527.67.019.1
2023年3月801,0588.05.419.0
2024年3月691,2746.010.726.4
2025年3月3721,69026.13.231.3
2026年3月1702,1609.211.723.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

18名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は18名。2026/3期の役員報酬は総額171百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
深沢隆代表取締役 社長 社長執行役員 事業部門総覧109,000
三木康裕取締役 専務執行役員 本社部門長 不動産部門長 人材開発センター統括7,000
大家貴徳取締役 執行役員 経営企画総括 鉄構部門副部門長 事業開発部門副部門長 鉄構営業統括 西日本営業統括 鉄構営業部長4,000
堀切良浩取締役(監査等委員)4,000
西山誠弘取締役(監査等委員)
五十嵐規矩夫取締役(監査等委員)
髙田明取締役(監査等委員)
北達夫常務執行役員
吉原正樹上席執行役員
斎藤豊上席執行役員
石田交広上席執行役員
近藤浩幸上席執行役員
残りの役員6名を開く
氏名役職年齢
中原夏生上席執行役員
新井聡執行役員
馬渕祥郎執行役員
高山秀勝執行役員
成重須美子執行役員
吉光洋執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)513713727
社外取締役434349

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容316字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社5社及び関連会社1社で構成され、鉄構建設事業及び不動産事業の二事業を主な内 容とし、更に各事業に付帯する事業活動を展開している。 当社グループの事業に係る位置付け及びセグメント情報との関連は、次のとおりである。 なお、次の二事業はセグメント情報に記載された区分と同一である。 鉄構建設事業……当社は立体構造物・橋梁・鉄骨・鉄塔の設計、製作、施工並びに総合建設工事の企画、設計、施工を行っており、関係会社にその一部を発注している。 不動産事業………当社は不動産の売買、管理及び賃貸借並びにこれらの仲介を行っており、その業務の一部を関係会社に委託している。 事業の系統図は次のとおりである。
経営方針・対処すべき課題1,106字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりである。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものである。 (1)経営方針 当社グループは、「技術の巴」として幅広く株主及び取引先の信頼を得てきた。今後も技術的に特色のある製品及び工法を創り出すとともに、これらを品質第一、低コストで提供することを通じて社会に貢献し、お客様の信頼と満足を得ることで企業利益を確保していくことを目指している。 (企業方針) 1.創造力を発揮し、信頼と安心の技術で社会に貢献する 2.組織の総力を結集し、時代を先取りした積極的な経営を展開する 3.人を大切にし、明るく活力あふれる企業を構築する (2)経営戦略等 当社グループは、『技術立社』を堅持しつつ、『企業体質の改善・強化』、『事業領域の拡大、新規事業の創出』、『グループ総力の結集』を基本戦略とし、『企業価値の向上』を図るべく愚直かつ真摯に取り組むこととしており、昨今の経営環境を鑑み、これまでの基本戦略に、新たに『事業継続性の確保を図る』ことと、『変革』にチャレンジすることを加え、事業活動を行っている。 (3)経営環境 当社グループを取り巻く経営環境については、国際情勢は、中東情勢や米国の通商政策の影響などが、資源の供給悪化や価格高騰を引き起こしており、それらを通じた世界的なインフレ、景気悪化等、様々な要素によって世界の不確実性が高まっている。一方、国内情勢は設備投資や雇用情勢の改善等、緩やかな回復基調で推移しているが、建設諸資材高騰、人手不足の影響により、今後については見通しが不透明な状況となっている。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 建設業を取り巻く環境は、建設諸資材の高騰や人手不足等の影響もあり、予定されていた工事の着工時期がずれ込む等、厳しくかつ不透明な状況にあるが、「技術立社」「ニッチ志向」「付加価値を付け、収益重視」を企業方針とする当社としては、根幹である「高付加価値、高営業利益率」を守りつつ、グループ一体となり、第3期中期経営計画『TOMOE BUILD up 5』の達成に向け、さらなる企業価値の向上を目指していく所存である。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、株主重視の経営という観点から株主価値の向上による財務体質の強化が重要であると認識し、株主資本利益率(ROE)、株価純資産倍率(PBR)を意識した財務体質の構築、収益の確保に努めていきたいと考えている。
事業等のリスク1,881字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりである。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものである。 (1)建設市場の動向 国内の経済状況が悪化し、前年比大幅な発注量の低下により官公庁事業、民間設備投資の減少があった場合には、企業間競争の激化等により、受注量、受注条件の悪化が業績等に影響を及ぼす場合がある。このリスクに対応するため、営業戦略の見直し・強化、受注前事前検討の充実、コストダウン推進、採算回復力の向上に努めることでリスクの低減に努めている。 (2)取引先の信用リスク 工事代金を受領する前に取引先が信用不安に陥った場合、また、下請業者等が同様の事態に陥った場合、一取引における請負金額が多額の場合も多く、業績等に影響を及ぼす場合がある。このリスクに対応するため、受注時の与信調査を厳格に行うとともに、定期的な再調査を実施する等、与信管理の徹底に努めることでリスクの低減に努めている。 (3)資材価格、労務費の変動 事業活動を行うにあたっては、多くの資材調達と外注労務費が必要であり、原材料価格、労務費が高騰し、請負金額に反映することが困難な場合には、見積時の利益率の低下、工期や原価に影響を与えることになり、業績等に影響を及ぼす場合がある。このリスクに対応するため、資材価格動向のモニタリングや資材の適切な購買を通して価格の上昇を抑制することでリスクの低減に努めている。 (4)資産保有リスク 不動産、有価証券等の資産を保有しているため、不動産については、経済状況の変化等に伴う時価の下落、収益性の低下及び保有方針の変更により資産価値が下落した場合、有価証券については、株式市況により減損処理等を行うことになった場合には、業績等に影響を及ぼす場合がある。このリスクに対応するため、取締役会において個別物件・銘柄ごとに、保有に伴う便益やリスク等を定性面と定量面の両面から総合的に勘案し、保有の継続の適否を検証している。検証の結果、保有の意義が認められないと判断した物件・銘柄については、売却を進めることでリスクの低減に努めている。 (5)製品の欠陥 製品の品質に関しては、常にその特性に応じた最適な品質保持を心掛けて品質管理の徹底に努めており、品質管理部門を中心とする品質マネジメント体制を構築している。しかしながら、各種工事、製品において誤作、納期遅延又は瑕疵担保責任及び製造物責任による損害賠償が生じた場合には、業績等に影響を及ぼす場合がある。 (6)新技術の実用化 新技術の実用化に際し、一定の実績を積み上げるまでに時間を要し、あるいは実用化の過程において問題点の顕在化、その他の不測の事態により思わぬ損害が発生した場合には、業績等に影響を及ぼす場合がある。このリスクに対応するため、事業開発、技術開発の強化・推進を継続し、併せて、今後の改革の中心となるAI、IOT等の活用推進等を図ることでリスクの低減に努めている。 (7)法的規制 当社グループは、現時点における法律、税制、規則、政策、実務慣行等に従って業務を遂行しているが、将来的に業務に関係する法律、税制、規則、政策、実務慣行等の変更が生じた場合には、業績等に影響を及ぼす場合がある。このリスクに対応するため、法改正については関係各所から発信されている情報にアクセスし、早期に対策することでリスクの低減に努めている。 (8)重大事故の発生 建設現場作業等での事業活動にあたって、重大な労働災害の発生を未然に防止する取組みを最重要課題として位置付けており、作業前ミーティングによる危険予知の確認を実施し、危険要素を取り除き、大規模な労災事故を未然に防ぐ取組みを行っている。また、定期的に安全衛生委員会を開催し、労働災害の原因及び再発防止策の確認、職場環境の改善及び従業員の健康管理に取組んでいる。しかしながら、人身や各種工事、製品などに関わる重大な事故が発生した場合、業績等に影響を及ぼす場合がある。 (9)災害リスク 地震等の天災、人災により、事業の継続に思わぬ支障が発生し、業績等に影響を及ぼす場合がある。このリスクに対応するため、事業継続計画を定め、大規模災害発生時の安否確認や、適正な初動活動が行えるように準備することで、リスクの低減に努めている。
経営成績の分析 (MD&A)8,837字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものである。 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりである。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、公共投資が底堅く推移し、雇用情勢の改善や設備投資の緩やかな持ち直しの動きがみられる中、緩やかな回復基調が続いている。しかしながら、中東情勢の影響、物価上昇の継続や米国の通商政策の影響など、今後のわが国の経済に与える影響に十分注意する必要がある。 当業界においては、民間設備投資は緩やかに持ち直しており、公共投資については底堅く推移している。しかしながら、資材価格の高止まり、労働力不足が続いていることから、今後も注視が必要な状況となっている。 このような情勢下において、当社グループは懸命な事業活動を展開した結果、当連結会計年度の受注高は、前連結会計年度を6%上廻る29,050百万円、売上高については前連結会計年度を若干上廻る34,951百万円となり、次期への繰越高は、前連結会計年度を4%上廻る30,113百万円となった。 利益については、営業利益は4,759百万円(前連結会計年度3,932百万円)、経常利益は5,481百万円(同4,716百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は6,227百万円(同14,849百万円)となった。 セグメント別内訳については、売上高は鉄構建設事業が前連結会計年度を11%下廻る27,938百万円となり、不動産事業は、前連結会計年度を115%上廻る7,013百万円となった。営業利益については、鉄構建設事業は1,904百万円(前連結会計年度2,706百万円)、不動産事業は2,854百万円(同1,225百万円)となった。 財政状態については、資産合計は、前連結会計年度末に比べて4,866百万円増加し、121,355百万円(前連結会計年度116,489百万円)となった。 これは、「完成工事未収入金等」等が減少したが、株式相場の上昇により「投資有価証券」等が増加したことによるものである。 負債合計は、前連結会計年度末に比べて3,644百万円増加し、47,170百万円(同43,526百万円)となった。 これは、「短期借入金」等が減少したが、「契約負債」及び「繰延税金負債」の増加等によるものである。 純資産合計は、子会社株式の追加取得による「非支配株主持分」の減少及び「資本剰余金」の増加、また株式相場の上昇に伴う「その他有価証券評価差額金」が増加したこと等により、前連結会計年度末に比べて1,222百万円増加し、74,185百万円(同72,962百万円)となった。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の期末残高は、前連結会計年度末残高に比べ1,665百万円減少し9,466百万円(前連結会計年度比15%減少)となった。 また、営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローを合わせたフリーキャッシュ・フローは、12,666百万円のプラス(前連結会計年度は478百万円のプラス)となった。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりである。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、9,885百万円(前連結会計年度4,980百万円の収入超)となった。これは、販売用不動産の減少及び未成工事受入金の増加等が主な要因である。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果得られた資金は、2,781百万円(同4,502百万円の支出超)となった。これは、投資有価証券の売却による収入等が主な要因である。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果支出した資金は、14,332百万円(同853百万円の収入超)となった。これは、短期借入金の返済、自己株式の取得及び連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出等が主な要因である。 ③受注及び売上の実績 a.受注実績 セグメントの名称   前連結会計年度 (自令和6年4月1日 至令和7年3月31日) (百万円)   当連結会計年度 (自令和7年4月1日 至令和8年3月31日) (百万円) 鉄構建設事業   27,523   29,050(5.5%増) (注)不動産事業については受注概念になじまないため、記載していない。 b.売上実績 セグメントの名称   前連結会計年度 (自令和6年4月1日 至令和7年3月31日) (百万円)   当連結会計年度 (自令和7年4月1日 至令和8年3月31日) (百万円) 鉄構建設事業   31,403   27,938 (11.0%減) 不動産事業   3,267   7,013(114.7%増) 合計   34,670   34,951  (0.8%増) (注)当社及び連結子会社では生産実績を定義することが困難であるため、「生産の状況」は記載していない。 なお、参考のため提出会社個別の事業の実績は次のとおりである。 建設業における受注工事高及び売上高の実績 a.受注工事高、売上高及び次期繰越工事高 期 別   区 分   前期繰越工事高 (百万円)   当期受注工事高 (百万円)   計 (百万円)   当期売上高 (百万円)   次期繰越工事高 (百万円) 前事業年度  (自令和6年4月1日   至令和7年3月31日)     鉄構建設事業   32,129   24,207   56,337   29,648   26,688 不動産事業   -   -   -   2,319   - 合計   -   -   -   31,968   - 当事業年度  (自令和7年4月1日   至令和8年3月31日)     鉄構建設事業   26,688   26,084   52,772   24,173   28,599 不動産事業   -   -   -   5,539   - 合計   -   -   -   29,712   - (注)1.前事業年度以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額の増減がある場合は、当期受注工事高にその 増減額を含む。したがって、当期売上高にもかかる増減額が含まれる。 2.次期繰越工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期売上高)である。 b.受注工事高の受注方法別比率 工事受注方法は、特命と競争に大別される。 期別   区分   特命(%)   競争(%)   計(%) 前事業年度 (自令和6年4月1日 至令和7年3月31日)   鉄構建設事業   22.7   77.3   100 当事業年度 (自令和7年4月1日 至令和8年3月31日)   鉄構建設事業   17.4   82.6   100 (注)百分比は請負金額比である。 c.売上高 イ. 完成工事高 期別   区分   官公庁(百万円)   民間(百万円)   計(百万円) 前事業年度 (自令和6年4月1日 至令和7年3月31日)   鉄構建設事業   16,257   13,391   29,648 当事業年度 (自令和7年4月1日 至令和8年3月31日)   鉄構建設事業   9,516   14,656   24,173 (注)1.完成工事のうち主なものは、次のとおりである。 前事業年度 ロジスティードケミカル㈱ 同社京都亀岡物流センター建設工事 前田建設工業㈱ 愛知県立新体育館新設工事 岩田地崎建設㈱ Rapidus新工場水処理棟建設工事 関東地方整備局 圏央道三坂新田高架橋上部工事 東京電力パワーグリッド㈱ 福島幹線山線鉄塔建替工事 当事業年度 ㈲富修 ロジスポD棟新築工事 ㈱大林組 新田原外(5)格納庫新設等建築その他工事 (一財)建材試験センター 同法人中央試験所第三期施設機器整備事業プロジェクト ㈱DRAFT 横浜Timber Wharf PJ新築工事 アルプスアルパイン㈱ 同社いわき開発センターEMC新棟建築工事 2.完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の完成工事高及びその割合は、次のとおりである。 前事業年度 大成建設㈱ 4,369百万円(14.7%) 当事業年度 該当する相手先なし ロ. 不動産事業売上高 期別   区分   売上高(百万円) 前事業年度 (自令和6年4月1日 至令和7年3月31日)   不動産販売   - 不動産賃貸   2,319 計   2,319 当事業年度 (自令和7年4月1日 至令和8年3月31日)   不動産販売   3,132 不動産賃貸   2,407 計   5,539 d.次期繰越工事高 (令和8年3月31日現在) 区分   官公庁(百万円)   民間(百万円)   計(百万円) 鉄構建設事業   16,165   12,433   28,599 (注)次期繰越工事のうち主なものは、次のとおりである。 江戸川区 江戸川区立上小岩小学校改築工事 令和12年2月完成予定 清水建設㈱ 大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業 令和9年3月完成予定 TDK㈱ 同社Advanced Electromagnetics Campus 令和9年2月完成予定 北関東防衛局 下総(7)補給倉庫新設等建築その他工事 令和9年3月完成予定 栃木県 宇都宮向田線板戸大橋鋼橋上部工建設工事その2 令和10年9月完成予定 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりである。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものである。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループは、鉄構事業を祖業に、大正6年の創業以来、「『技術立社』を標榜し、「信頼と安心の技術」をもって、お客様の信頼を頂く」ことにより、築きあげた有形無形の資産を強みに、建設、不動産と事業の拡大、多角化を進め、永きに亘り、企業経営を継続してきた。 今まで相変わらずに、①『技術立社』を堅持しつつ、②『企業体質の改善・強化』、③『事業領域の拡大、新規事業の創出』、④『グループ総力の結集』を基本戦略とし、⑤『企業価値の向上』を図るべく、愚直かつ真摯に取り組んできた。 昨今の取り巻く経営環境を概観するに、デジタル化による生産性の向上、大規模自然災害等の発生に備えた、国全体のレジリエンス強化等に対し、今まで以上に迅速かつ適切な対応が求められている。更に、本業である鉄構建設事業においては、先行きの仕事量は豊富にあると言われているが、技術者、技能者不足が顕在化することは必至である。 更には、日本経済の脆さや社会問題の変化に対し、今回策定の経営計画に基づく事業運営を邁進することにより、⑥次のステージに続く基盤強化による『事業継続性の確保』を図ると共に、前例踏襲主義からの脱却は必須と考え、DXの更なる適用拡大、あるいは働き方改革等、引き続き⑦『変革』にチャレンジしていかなければならない。 a.経営成績等 (ⅰ)財政状態 当連結会計年度末における財政状態については、資産合計は、前連結会計年度末に比べて4,866百万円増加し、121,355百万円となった。これは、「完成工事未収入金等」等が減少したが、株式相場の上昇により「投資有価証券」等が増加したことによるものである。 負債合計は、前連結会計年度末に比べて3,644百万円増加し、47,170百万円となった。これは、「短期借入金」等が減少したが、「契約負債」及び「繰延税金負債」の増加等によるものである。 純資産合計は、子会社株式の追加取得による「非支配株主持分」の減少及び「資本剰余金」の増加、また株式相場の上昇に伴う「その他有価証券評価差額金」が増加したこと等により、前連結会計年度末に比べて1,222百万円増加し、74,185百万円となった。 (ⅱ)経営成績 当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度を若干上廻る34,951百万円となった。 利益については、営業利益は4,759百万円(前連結会計年度3,932百万円)、経常利益は5,481百万円(同4,716百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は6,227百万円(同14,849百万円)となった。 (ⅲ)セグメント毎の経営成績 (鉄構建設事業) 売上高は前連結会計年度を11%下廻る27,938百万円となり、営業利益については、1,904百万円(前連結会計年度2,706百万円)となった。 (不動産事業) 売上高は前連結会計年度を115%上廻る7,013百万円となり、営業利益については、2,854百万円(同1,225百万円)となった。 b.経営に重要な影響を与える要因 (ⅰ)鉄構建設事業 鉄構建設事業においては、建設市場動向、資材費動向、人員動向、工程厳守、品質確保、事故・災害等がある。 鉄構建設市場動向については、民間設備投資は緩やかに持ち直しており、公共投資については底堅く推移している。しかしながら、資材価格の高止まり、労働力不足が続いていることから、今後も注視が必要な状況となっている。こうした中、当社グループは、取り巻く環境の変化に影響されず利益を確保するため、コストダウン推進を図り、採算回復力の向上に引き続き努める。 資材費動向については、資材取引先との関係を強化し、従来以上に密接な情報交換を行い、更なるコスト削減を推進する。 人員動向については、人材確保のため、高齢者雇用と若手の資格取得や技術継承を推進し、ジョブローテーションによる人材育成を積極的に実施する。 工程厳守については、生産効率化に向けた設備投資や新技術開発を進めると共に、人材確保、育成に取組み、両面からの生産効率アップを推進する。 品質確保については、事前検討の早期着手、スケジュール管理の徹底、外注管理も含めた生産・施工管理体制の強化を図るとともに、これまで以上の部門間連携を強めていく。 事故・災害については、工場、現場作業に携わる作業員の更なる安全意識の醸成を促す等継続的な管理活動により、経営に重大な影響を与えるような事故・災害防止に努めていく。 (ⅱ)不動産事業 不動産事業においては、景気動向、企業業績、個人所得の動向、地価動向、金利等の金融情勢等が不動産事業に与える変動要因と考えており、上記事項の動向を念頭に置きながら、安定した稼働率を維持し、所有不動産の収益動向の変化等に機敏に対応しつつ、適正規模の安定した収益の確保を図り、当社グループの収益の下支えとなるよう事業を推進する。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の期末残高は、前連結会計年度末残高に比べ1,665百万円減少し9,466百万円となった。それらの要因は、営業活動によるキャッシュ・フローで得た資金(9,885百万円)及びコーポレートガバナンス・コードに基づく政策保有株式の見直しによる資本効率の向上、財務体質の強化を目的とした投資有価証券の売却等(投資活動によるキャッシュ・フロー 2,781百万円の収入超)による手持ち資金を基に、短期借入金の返済、自己株式の取得及び連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得等(財務活動によるキャッシュ・フロー 14,332百万円の支出超)に資金を支出したためである。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、鉄構建設事業における資材費、労務費等の工事原価及び不動産事業における管理費、営繕費等の不動産原価並びに各事業についての販売費及び一般管理費等である。また、設備資金需要としては鉄構建設事業の生産の合理化を図るための有形・無形固定資産投資等がある。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、内部資金の活用及び金融機関からの借入により資金調達を行っている。 運転資金の効率的かつ安定的な調達を行うため、複数の取引銀行と当座貸越契約を締結しており安定的に運営するのに充分な資金調達が可能と考えている。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成さ れている。 連結財務諸表の作成にあたっては、連結決算日における資産・負債及び連結会計年度における収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを実施する必要がある。これらの見積りは、過去の実績等を勘案し合理的に判断しているが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合がある。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しているが、特に次の重要な会計方針が、連結財務諸表作成における重要な見積りの判断に大きな影響を及ぼすと考えている。 a.貸倒引当金 当社グループは、売上債権、貸付金等の貸倒による損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上している。従って、顧客の財務状態が悪化し、その支払能力が低下した場合など、追加引当が必要となる可能性がある。また、貸倒損失の発生により貸倒実績率が上昇し、一般債権に係る貸倒引当金の追加計上が発生する可能性がある。 b.棚卸資産 当社グループは、材料貯蔵品・販売用不動産の市場状況等に基づく正味売却価額の見積額と原価との差額について評価減を計上している。実際の市場状況等が見積りより悪化した場合、評価減の追加計上が必要となる可能性がある。 c.有価証券 当社グループは、価格変動性が高い上場会社の株式と市場価格のない非上場会社の有価証券を所有している。当社グループは、社内ルールに従って投資価値の下落が一時的でないと判断した場合、有価証券の減損損失を計上している。このため、将来の市況悪化又は投資先の業績不振により、現在の簿価に反映されていない損失又は簿価の回収不能が発生した場合、評価損の計上が必要となる可能性がある。 d.繰延税金資産 当社グループは、将来減算一時差異に対して繰延税金資産を計上している。ただし、繰延税金資産の回収可能性に不確実性がある場合は、評価性引当額の計上を行い、将来実現する可能性が高いと考えられる金額を繰延税金資産として計上している。繰延税金資産の回収可能性は、主に将来の課税所得の見積りによるところが大きく、課税所得の予測は将来の市場動向や当社グループの事業活動の状況及びその他の要因により変化する。このため、繰延税金資産の回収可能性の変化により、評価性引当額が変動し損益に影響を及ぼす可能性がある。 e.固定資産 当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローを見積り、見積られた割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下廻る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上している。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定にあたっては、慎重に検討しているが、事業計画や経営環境等の諸前提の変化により、追加の減損処理又は新たな減損処理が必要となる可能性がある。 f.収益認識に関する会計基準による完成工事高の計上 当社グループは、完成工事高の計上に際して、工事契約については、主に一定の期間にわたり履行義務が充足されると判断し、履行義務の充足に係る進捗度に基づき収益を認識している。なお、進捗度の測定は、各連結会計年度の期末日までに発生した工事原価が予想される工事原価の合計に占める割合(インプット法)に基づいて行っている。また、納期までに製品を引き渡す履行義務を有している取引については一時点で履行義務が充足されるものと判断し、当該引き渡し時点において収益を認識している。 収益認識に関する会計基準の適用にあたっては、工事収益総額、工事原価総額及び当連結会計年度末における進捗度を合理的に見積っている。また、発注者との仕様変更等による工事収益総額の見直しを行った場合や、工事完成までの作業内容及び工数の見積りの変更等による工事原価総額の見直しが必要となった場合、当社グループの業績に影響を与える可能性がある。 g.退職給付費用及び債務 確定給付型の制度に関わる従業員退職給付費用及び債務は、数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出されている。これらの前提条件には、割引率、将来の報酬水準、退職率、直近の統計数値に基づいて算出される死亡率及び年金資産の長期収益率などが含まれる。実際の結果が前提条件と異なる場合又は前提条件が変更された場合、退職給付費用及び債務が変動する可能性がある。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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