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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

錢高組

THE ZENITAKA CORPORATION1811 · Standard · 建設業

総合建設業を営み、不動産事業も展開する中堅ゼネコン。

概要

錢高組は明治期に大阪で創業した総合建設会社(ゼネコン)である。官公庁および民間の建築・土木工事を核とし、マンション「ルネシリーズ」の分譲事業も展開する。連結売上高は約1250億円、従業員885名。大阪証券取引所第一部への上場を経て、現在は東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場している。

建設事業と不動産事業の二つの収益源

錢高組のセグメントは建設事業と不動産事業の二つである。2026年3月期の連結売上高125,497百万円のうち、建設事業が122,803百万円(97.8%)、不動産事業が2,694百万円(2.2%)を占める。営業利益4,708百万円の大半を建設事業が稼ぎ出す。不動産事業は子会社の五番町ビル株式会社などがマンション分譲や賃貸管理を手掛け、安定的な収益源となっている。

受注の半数以上を競争入札で獲得する構造

錢高組の受注方法は特命と競争に分かれる。2026年3月期の建築工事では特命が35.1%、競争が64.9%である。一方土木工事では特命8.7%、競争91.3%と競争入札が圧倒的に多い。完成工事高における官公庁比率は22.5%(27,651百万円)、民間比率は77.5%(95,151百万円)で、民間工事が主体である。主要顧客として三井不動産など大口取引先が存在する。

全国に広がる支店網と国際事業

錢高組は大阪本社に加え、東京本社を設置する両本社体制をとる。国内には札幌(北海道支店)、仙台(東北支店)、東京、名古屋、北陸、大阪、広島、四国、神戸、九州など主要都市に支店を配置。国際事業部を国際支店に改称し、海外にも進出している。子会社のゼット・ウェスト・アメリカ・コーポレーションを通じて米国事業も展開する。

堅実な財務体質と安定収益基盤

錢高組は「信用第一」「堅実経営」を社是に掲げ、財務体質の健全性を重視する。2026年3月期末の自己資本比率は約53%(純資産115,244百万円÷総資産217,459百万円)。長期にわたり黒字を維持し、2026年3月期の当期純利益は4,254百万円。受注残高は193,837百万円と約2年分の売上高に相当し、安定した収益基盤を支えている。

業界の中での役割は建築・土木工事の請負を手がける建設業者であり、不動産の売買・賃貸も行うデベロッパーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,255億円
営業利益
47億円
営業利益率
3.7%
純利益
43億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01建設事業主力

当社が総合建設業として建築・土木工事の請負を展開。非連結子会社は建設工事用資機材の賃貸等を担当。

主な製品・サービス2
建築工事
ビル、住宅等の建築工事。
土木工事
道路、橋梁等の土木工事。

02不動産事業準主力

当社及び子会社の五番町ビル他が不動産の売買、賃貸、仲介、管理を行う。

主な製品・サービス2
不動産売買
土地・建物の売買。
不動産賃貸
オフィスビル等の賃貸。

製品と技術

建築工事と土木工事の施工実績

錢高組の主力は建築工事と土木工事である。2026年3月期の完成工事高は建築87,100百万円、土木35,702百万円。建築では民間工事が83,811百万円(96.2%)を占め、三井不動産からの大型物件などが寄与する。土木工事は官公庁が24,362百万円(68.2%)と主体で、公共インフラ整備に強みを持つ。

マンション分譲「ルネシリーズ」

錢高組は自社ブランド「ルネシリーズ」のマンション分譲事業を展開する。不動産事業セグメントの売上高2,694百万円の大部分をこのシリーズが占める。主に大阪圏を中心に供給し、分譲後の管理業務もグループ内で行うことで安定収益を確保している。

特命受注によるリピート顧客の確保

錢高組は建築工事において特命受注の比率が35.1%(2026年3月期)と比較的高い。これは過去の施工実績や顧客との信頼関係に基づくもので、民間企業からの継続的な発注につながっている。土木工事は競争入札が主体だが、公共工事での実績を積み重ね、地域インフラの整備に貢献している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

建設業のなかでの位置

ゼネコン中堅、受注競争激化で収益力改善課題

錢高組は総合建設会社(ゼネコン)で、土木・建築工事を手掛ける。同業のショーボンドホールディングスやミライト・ワンとは規模や事業領域が異なる。直近の営業利益率3.07%と低めで、大手ゼネコンに比べ収益力で劣る。2026年3月期には3.75%への改善を見込むが、建設需要の変動や人手不足によるコスト上昇がリスク。受注競争は激しく、価格競争力の強化と高付加価値工事へのシフトが求められる。

強み

  • 地元自治体や地元企業との強いネットワークを有する。
  • 長年の歴史により、多様な工事の施工実績とノウハウを蓄積。
  • 自己資本比率が高く、財務の安定性が強み。
  • 安全教育や現場管理に注力し、労働災害の低減を実現。

課題

  • 営業利益率が3%台と低く、価格競争から脱却が必要。
  • 建設技能者不足により、人件費上昇と工期遅延リスク。
  • 大手ゼネコンや地場他社との競争が激しく、受注確保が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

建設業の時価総額近傍。太字が錢高組

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
11945東京エネシス681億円15.9倍
21815鉄建建設669億円12.4倍
31921巴コーポレーション657億円11.4倍
41982日比谷総合設備646億円14.7倍
51938日本リーテック623億円11.1倍
61811錢高組567億円13.0倍
71898世紀東急工業558億円11.7倍
81793大本組557億円29.2倍
91967ヤマト505億円10.6倍
101929日特建設499億円12.0倍
111786オリエンタル白石489億円13.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 29件

名古屋・福岡支店を設置した戦時中(1942~1944)

錢高組は1942年1月に名古屋支店、1944年12月に福岡支店を設置した。第二次世界大戦中でありながら営業拠点を拡大した。1947年11月には本店を大阪市東区から西区へ移転し、現在の本社所在地となる。1949年10月には建設業法による大臣登録を完了し、戦後復興期の建設需要に備えた。

証券取引所上場と全国支店網の整備(1961~1967)

1961年10月、大阪証券取引所第二部に株式を上場。1963年12月に仙台支店、1965年1月に札幌支店を開設し、東北・北海道へ進出。1966年3月には大阪証券取引所第一部へ指定替え。同年7月には泉地所株式会社(連結子会社)を設立し、不動産事業に本格参入した。

支店拡大と建設業許可取得の1970年代

1974年2月、建設業法改正に伴い大臣許可(特-48)第3250号を取得。1977年4月には大阪・東京の両店を支社に改称。1978年5月には千葉・横浜・四国の3支店を新設。1979年1月には北陸支店を設置し、全国的な支店網がほぼ整った。

両本社制と国際展開の開始(1987~1994)

1987年4月、東京本社を設置し大阪・東京の両本社制を導入。1989年4月には札幌・仙台・福岡の各支店を北海道・東北・九州支店に改称。1994年3月には米国子会社ゼット・ウェスト・アメリカ・コーポレーションを設立し、海外事業に進出した。

バブル期の不動産子会社設立とその後の再編(1985~1997)

1985年1月、大東仮構株式会社をゼニタカ地所株式会社に社名変更。1997年3月には五番町ビル株式会社と京町堀地所株式会社(いずれも連結子会社)を設立し、不動産事業の体制を強化した。これらの子会社は現在もグループの不動産事業の中核を担う。

市場区分の変更と名古屋証券取引所への上場(2003~2022)

2003年6月、国際事業部を国際支店に改称。同年、日本取引所グループ設立に伴い東京証券取引所第一部に株式を移行。2022年4月の市場区分見直しによりスタンダード市場へ移行すると同時に、名古屋証券取引所メイン市場にも上場した。この間も堅実な経営を維持している。

年表29件を開く

1940年代

  • 1942年1月名古屋支店を設置
  • 1944年12月福岡支店を設置
  • 1947年11月本店を「大阪市東区」より「大阪市西区」へ移転
  • 1949年10月建設業法による建設大臣登録(イ)第262号の登録を完了(以後2年毎に登録更新)

1960年代

  • 1961年10月上場大阪証券取引所第二部に当社株式を上場
  • 1963年12月仙台支店を設置
  • 1965年1月札幌支店を設置
  • 1966年3月大阪証券取引所第一部に当社株式を指定
  • 1966年7月泉地所株式会社(連結子会社)を設立
  • 1967年2月広島支店を設置
  • 1969年1月創業大東仮構株式会社を設立

1970年代

  • 1974年2月建設業法の改正に伴い、建設大臣許可(特-48)第3250号を取得(以後3年毎に許可更新)
  • 1977年4月大阪・東京の両店を大阪支社・東京支社に改称
  • 1978年5月千葉・横浜・四国の各支店を設置
  • 1979年1月北陸支店を設置

1980年代

  • 1981年2月宅地建物取引業法による建設大臣免許(1)第2906号を取得(以後3年毎に免許更新)
  • 1981年4月国際事業部を設置
  • 1985年1月商号変更大東仮構株式会社よりゼニタカ地所株式会社(連結子会社)に社名変更
  • 1986年5月北関東支店を設置
  • 1987年4月東京本社を設置し、本社(大阪)・本社(東京)の両本社制とする
  • 1989年4月札幌支店を北海道支店、仙台支店を東北支店並びに福岡支店を九州支店に改称

1990年代

  • 1993年4月神戸支店を設置
  • 1994年3月ゼット・ウェスト・アメリカ・コーポレーション(連結子会社)を設立
  • 1995年2月建設業法による建設大臣許可(特-6)第3250号を取得(以後5年毎に許可更新)
  • 1997年3月五番町ビル株式会社(連結子会社)を設立
  • 1997年3月京町堀地所株式会社(連結子会社)を設立
  • 1999年2月宅地建物取引業法による建設大臣免許(7)第2906号を取得(以後5年毎に免許更新)

2000年代

  • 2003年6月創業国際事業部を国際支店に改称 日本取引所グループの設立に伴い、東京証券取引所第一部に当社株式を移行

2020年代

  • 2022年4月上場東京証券取引所の区分見直しに伴い、スタンダード市場に当社株式を移行 名古屋証券取引所メイン市場に当社株式を上場

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    受注拡大:マーケット解析と技術力強化

    国内外の市場変化を予測し、営業情報の収集・共有・活用を強化するとともに、リスク解析を徹底。技術提案力や価格競争力向上のため、データベース充実、設計・積算力強化、生産性向上工法の導入、産学官連携・異業種協働による技術開発に取り組む。

  2. 02

    生産システムの確立による収益力向上

    顧客が求める価格・品質・工期短縮に応えるため、営業からアフターフォローまでの総力を結集した生産システムを構築。グローバルな人員の確保・育成も進める。

  3. 03

    内部統制システムの強化

    リスクの未然防止・事前対応のため「内部統制に関する基本方針」に基づき、リスクマネジメントを強化。財務報告に係る内部統制報告制度への対応を含め、組織体制と社内風土の醸成に努める。

  4. 04

    社会的責任を果たす経営の実践

    法令遵守教育・チェックシステムの確立、コンプライアンス研修の定期実施、COHSMSによる労働災害防止、環境保全行動指針に基づくゼロエミッション等の環境活動を推進。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で885人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は945万円で、9期前と比べて+14.7%平均年齢は40.0歳、平均勤続年数は13.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月889
2018年3月913
2019年3月82444.718.3953
2020年3月82139.915.1957
2021年3月80239.714.9945
2022年3月80138.714.1906
2023年3月81539.414.1911
2024年3月82539.714.2920
2025年3月86039.613.7907408
2026年3月94540.013.9885531

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率1.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率75.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)56.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社6(国内 6 / 海外 0、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社 — 大阪市西区185億円
東京支社 — 東京都千代田区4,216百万円
五番町ビル株式会社 — 東京都千代田区1,669百万円
不動産事業
大阪支社 — 大阪市西区729百万円
京町堀地所株式会社 — 大阪市西区147百万円
不動産事業
名古屋支店 — 名古屋市中区81百万円
九州支店 — 福岡市博多区72百万円
広島支店 — 広島市南区53百万円
東北支店 — 仙台市青葉区25百万円
泉地所株式会社 — 大阪市西区5百万円
不動産事業
ほか2件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    五番町ビル株式会社 ※1
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    京町堀地所株式会社 ※1
    大阪市西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ゼニタカ地所株式会社
    大阪市西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    泉地所株式会社
    大阪市西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ゼット・ウェスト・アメリカ・コーポレーション ※1
    アメリカ合衆国カリフォルニア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    泉株式会社
    兵庫県西宮市 · その他の関係会社
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    広島刑務所鍛錬場・待機所棟等新営(建築)工事(第5回変更)
    法務省 · 2020-03-06
    6,400万円
  • 調達
    広島刑務所鍛錬場・待機所棟等新営(建築)工事(第4回変更)
    法務省 · 2019-09-20
    330万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,255億円営業利益47億円前期と比べると増収増益で、売上が+4.0%、利益が+27.0%。

売上高
+4.0%
1,255億円
営業利益
+27.0%
47億円
純利益
+22.9%
43億円
営業利益率
3.7%
前期比 +0.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,126億円1,255億円
営業利益13億円47億円
純利益15億円43億円
1株あたり配当¥120

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は246億円、営業利益は−5億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−10.5%、営業利益は−123.8%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q289−8
2024年1Q275217.625
2024年2Q27420.76
2024年3Q286−7−2.40
2024年4Q375−4
2025年2Q525122.316
2025年4Q682253.719
2026年2Q634304.722
2026年4Q621172.721
2027年1Q246−5−2.01

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,136億円から1,255億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は3.7%。純利益は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1,136−45−46
2014年3月1,175732
2015年3月1,13330141
2016年3月1,1504629
2017年3月1,1094243
2018年3月1,2607458
2019年3月1,2817043
2020年3月1,3306945
2021年3月1,0585632
東京証券取引所の区分見直しに伴い、スタンダード市場に当社株式を移行 名古屋証券取引所メイン市場に当社株式を上場
2022年3月1,0193418
2023年3月1,0762922
2024年3月1,2105027
2025年3月1,20737513.135
2026年3月1,25547643.743

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,255億円のうち、営業利益として残るのは47億円3.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は43億円、売上の3.4%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金90.0%1,129億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金6.3%79億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.7%47億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
10.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比3.6pt
3.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.0pt
3.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比6.9pt
4.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが188億円、投資CFが−13億円で、差し引きのフリーCFは175億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は254億円で、売上の2.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−17−4−11−21238
2014年3月−7334−14−39189
2015年3月59149−120208282
2016年3月24−6−6818230
2017年3月101−2−3999288
2018年3月104−10−2994351
2019年3月6−3−93345
2020年3月−35−8−10−43292
2021年3月213−7−9206488
2022年3月−137−14−4−151337
2023年3月−29−130−7−159176
2024年3月−22427193−197175
2025年3月−77027−77125
2026年3月188−13−45175254

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は2,175億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,152億円で、自己資本比率は53.0%(業種中央値55.5%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,4402951,14520.5
2014年3月1,4983611,13724.1
2015年3月1,46952094935.4
2016年3月1,28352076340.5
2017年3月1,45758587240.1
2018年3月1,55466289242.6
2019年3月1,61268992342.7
2020年3月1,7236831,04039.7
2021年3月1,53474678848.6
2022年3月1,55174380847.9
2023年3月1,55779276550.9
2024年3月2,0369291,10745.6
2025年3月2,0689691,09946.8
2026年3月2,1751,1521,02253.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
254億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
606億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
1,022億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
53
/ 100
安定性自己資本比率35 / 40
収益力営業利益率8 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

建設業 140社との比較

同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率140社中73位あたり、逆に低いのはROE140社中135位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.0%/中央値 10.9%
P25 7.9%P75 14.3%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
3.8%/中央値 7.3%
P25 5.1%P75 9.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
53.0%/中央値 55.5%
P25 43.8%P75 66.2%
売上成長率前期からの売上の伸び
4.0%/中央値 4.8%
P25 -1.9%P75 12.7%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.6%/中央値 3.5%
P25 2.7%P75 4.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥7,710で、1年前と比べて+24.9%過去52週の値幅のなかでは44%の位置にある。

¥7,710-2.0%1ヶ月-4.7%1年+24.9%時価総額567億円
過去52週の値幅
安値¥6,060高値¥9,820

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)13.0倍
PER (会社予想)36.6倍
PBR0.47倍
配当利回り1.56%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1日で-2.57%と下落。1ヶ月でも-1.8%と弱含み。25日線(8,114円)を-1.9%下回り、短期トレンドは弱気。52週高値(9,820円)からは-19.0%の位置。出来高は7月29日に6,800株と直近では多いが、全体的に低水準。週足では75日線(8,160円)を割り込んでいる。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERは13.40倍と業界平均13.91倍をやや下回り、PBRは0.49倍と業界平均1.49倍を大幅に下回り割安。ROEは4%と低く収益性に課題があるが、配当利回りは1.51%と業界平均3.44%を下回る。今後営業利益の増加が見込まれるが、配当は伸びない可能性。

指標この会社業種平均
PER (実績)13.0倍14.4倍
PER (予想)36.6倍
PBR0.47倍1.55倍
ROE4.0%11.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

収益性向上と成長性が争点。過去5年で売上はほぼ横ばいだが、2026年3月期は営業利益率3.75%へ改善見込み。強気派は公共投資の堅調さとリニューアル需要増、株価の上昇トレンド(1年で79%高)を評価。弱気派は建設コスト上昇と人手不足、マンション市況の減速リスクを指摘。PBR0.49倍と割安だが、ROE4%と低い。

プラスに働く材料7
  • 公共投資の安定

    官公庁工事が受注の柱で景気変動に強い

  • 収益改善トレンド

    営業利益率が上昇傾向、コスト管理奏功

  • PBR0.49倍の割安感

    解散価値の半分で評価、下値が限定的

  • 営業利益増加と利益率改善2026/3期影響

    営業利益47億円、前期比27%増、営業利益率3.75%

  • PBR0.49倍の極低評価継続影響

    PBR0.49倍は解散価値割れ、株主還元強化で改善余地

  • インフラ需要の取り込み継続影響

    公共投資拡大で受注増加、売上高1255億円見込み

  • 株価上昇トレンド継続短期影響

    1年間で79%上昇、モメンタム継続の可能性

マイナスに働く材料7
  • コスト上昇リスク

    建材価格高騰や人手不足で利益圧迫

  • マンション市況減退

    金利上昇で分譲事業の業績悪化リスク

  • 成長性の壁

    売上高ほぼ横ばいで、拡大戦略が見えにくい

  • 建設コスト上昇リスク通年影響

    資材・人件費上昇で利益率低下、営業利益率3.75%維持困難

  • 受注変動リスク継続影響

    大型工事完了後の受注減少リスク

  • 配当利回り1.51%の低魅力継続影響

    他高配当株と比較して劣後、株主還元不十分

  • PER13.4倍の割高懸念継続影響

    過去1年で株価急騰、PERは同業平均並みに上昇

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益改善の達成度を測る
受注高
公共工事と民間案件の動向把握
マンション販売戸数
分譲事業の収益貢献度を確認

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり120で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.56%。

年間配当
¥120
1株あたり
配当利回り
1.56%
いまの株価に対して
配当性向
20.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月508.4
2018年3月100100.012.5
2019年3月1000.016.6
2020年3月1000.016.1
2021年3月1000.022.2
2022年3月80−20.030.1
2023年3月800.031.7
2024年3月10025.023.4
2025年3月12020.024.5
2026年3月1200.020.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥120

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,062人。区分でいちばん多いのは事業法人57.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が70.6%を占め、残る29.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人57.156.556.657.858.557.6
個人・その他17.617.319.519.521.418.2
金融機関22.022.319.618.313.313.0
外国法人2.93.63.63.54.09.7
自己株式2.62.62.62.62.62.6
証券会社0.30.30.81.02.71.4
外国人個人0.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01泉株式会社34.53
02大泉商事株式会社12.66
03株式会社三菱UFJ銀行4.86
04BNYMSANV RE BNYMIL RE WS ZENNOR JAPAN EQUITY INCOME FUND (常任代理人株式会社三菱UFJ銀行)3.50
05株式会社三井住友銀行2.72
06GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL (常任代理人ゴールドマン・サックス証券株式会社)2.43
07高德会2.24
08内藤 征吾2.05
09株式会社FUJI2.03
10泉エンジニヤリング株式会社1.60

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1032%、1株純資産は14期で+3821%。直近期のROEは4.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−64410−15.5
2014年3月4485,0189.86.4
2015年3月1,9597,23532.02.0
2016年3月4097,2375.611.614.8
2017年3月6028,1677.86.68.4
2018年3月8069,2479.36.212.5
2019年3月6059,6206.48.616.6
2020年3月6239,5406.55.216.1
2021年3月45010,4174.511.522.2
2022年3月25310,3742.416.430.1
2023年3月31411,0622.99.531.7
2024年3月38212,9763.211.323.4
2025年3月48913,5263.77.924.5
2026年3月59416,0924.013.920.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

29名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は29名。2026/3期の役員報酬は総額260百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢
銭高善雄代表取締役 会長82
銭高久善代表取締役 社長 社長役員52
銭高丈善取締役 専務役員 総合支援本部長49
近藤修取締役 専務役員 事業統轄本部 建築事業本部長68
田中好秀取締役 常務役員 事業統轄本部 土木事業本部長58
田尻邦夫取締役83
池田全德取締役73
山崎裕一常勤監査役67
巻尾高澄常勤監査役65
冨永哲夫監査役67
阪口祐康監査役63
松本又吉専務役員
残りの役員17名を開く
氏名役職年齢
小川光洋常務役員
夏原敦之常務役員
下土井節男常務役員
真新哲朗常務役員
土江徹志執行役員
藤本正仁執行役員
阿野浩二執行役員
鈴木明執行役員
鈴木正英執行役員
番睦宏執行役員
西尾嘉洋執行役員
髙塚雅俊執行役員
川端稔執行役員
小栁聰執行役員
清水隆司執行役員
土肥和也執行役員
赤津基博執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6189919833
社外取締役5382408
監査役3211227

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容244字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、建設事業、不動産事業を主な事業の内容としております。 当社グループの事業に係る位置付け及びセグメント情報との関連は、次のとおりであります。 なお、セグメント情報に記載された区分と同一であります。 建設事業   当社は総合建設業を営んでおり、非連結子会社等は建設工事用資機材等の賃貸他を行っております。 不動産事業   当社及び子会社である五番町ビル株式会社他が不動産の売買、賃貸、仲介並びに管理等を行っております。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,797字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、基本方針として「社是」「経営理念」を掲げ、全役員並びに全社員が職務の執行にあたっております。 社是 一.信用第一 一.堅実経営 一.積極的精神 一.和親協同 経営理念 一.社会から認められ社会から求められる企業として永遠に発展する 一.進取の精神を発揮し地球規模企業として世界に躍進する 一.人材を育成し自己の向上をすすめ活力ある企業として繁栄する また、当社グループとして、顧客満足の獲得と組織力の強化、財務体質の強化により「企業価値」を継続的に向上させ、すべてのステークホルダーからの信頼と期待に応えられる企業を目指しております。 (2) 経営戦略等 当社グループは、経営の基本方針に則り、以下の経営戦略に基づく経営を実践しております。 [国内外マーケット解析の徹底による受注の拡大] 国内外の建設市場の多様な変化を予測し、顧客や市場、社会の動向を注視した営業情報の収集・共有・活用を強化するとともに国内外のマーケット解析・リスク解析を徹底することにより、重点地域・有望分野における受注の拡大を目指しております。 また、技術提案力、価格競争力の向上のためのデータベースの充実、設計・積算力の強化、工業化工法・省力化工法等、生産性の向上に繋がる工法の積極的な導入、産・学・官の共同開発、異業種との協働による技術開発と実用化等に取り組んでおります。 [顧客満足に応え収益力を高める生産システムの確立] 国内外の市場や顧客が求める価格・品質・工期短縮に応えるため、営業・設計・工務・調達・施工・アフターフォローに至る総力を結集した生産システムの構築に取り組んでおります。 また、海外スタッフを含めたグローバルな人員の確保・育成に努めております。 [内部統制システムの構築] 当社は、リスクの未然防止や事前対応をはかるべく、「内部統制に関する基本方針」を定め、リスクマネジメントを強化し企業の信用・信頼の確保に努めております。また、2008年4月より施行された財務報告に係る内部統制報告制度への対応を含め、当社グループの内部統制の強化に向け「すべてを予測可能とし、危機・リスクに対する感知能力の向上を目指した」組織体制の構築並びに社内風土の醸成に努めております。 [企業の社会的責任を果たす経営の実践] 法令順守に関する教育、指導、社内チェックシステム制度を確立し、あらゆる事業活動において、高い倫理観の下、企業としての社会的責任を果たす経営の実践に努めております。また、コンプライアンス研修を定期的に実施し、役職員の意識向上に取り組んでおります。労働災害防止については、建設業労働安全衛生マネジメントシステム(COHSMS)を実行し、労働災害の絶滅に取り組んでおります。環境保全については「環境保全行動指針」に基づき、建設活動を通じてゼロエミッション等積極的な取り組みを行っております。 (3) 経営環境 今後の経済環境としましては、世界経済は中東情勢の帰趨により材料・製品供給網の機能不全が深刻化した場合、景気の大幅な悪化が懸念されます。日本経済は、不確実性の高い世界情勢の中、物価上昇の継続も見込まれ、企業業績や雇用・所得環境の回復を継続できるか、先行き不透明な状況で推移すると思われます。 建設市場におきましては、引き続き民間設備投資は堅調に推移すると思われるものの、エネルギー・資材価格や人件費の高騰が想定され、厳しい経営環境が続く見通しであります。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループとしては、多様化する国内外の市場や顧客ニーズを先取りした企画提案、技術提案並びに環境への取り組みを進めるとともに、営業・設計・工務・調達・施工・アフターフォローに至る各分野の能力を一層高め、総力を結集した生産システムの構築に取り組んでおります。また、人財育成、財務体質の強化・健全化、コンプライアンスの徹底並びに内部統制システムの継続的改善等を重視した経営の実践により企業価値の向上に努める所存であります。
事業等のリスク1,612字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 建設市場の動向 建設市場におきましては、国内外の景気後退等の影響により建設市場が急激に縮小した場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 建設資材価格・労務費の高騰 建設資材価格や技能労働者不足による労務費の急激な上昇により、工事利益の減少並びに工期延伸のリスクがあります。当社グループにおいては早期購買等で対応しておりますが、予想を上回る高騰を請負金に反映できない場合は、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 取引先の信用 発注者、協力企業、共同施工会社の信用不安などが顕在化した場合、資金の回収不能や施工遅延などの事態が発生し、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 施工等の契約不適合責任 当社グループでは、品質確保のための生産システムを確立し、品質管理には万全を期しておりますが、万一、品質に不具合があった場合、その対応に要する費用が経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 資産の保有 当社グループでは、有価証券・不動産等の資産を保有しており、時価が著しく下落した場合や収益性が著しく低下した場合に経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 金利の変動 金利が上昇した場合に経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 海外事業に伴うリスク 海外での工事においては、為替レートの大きな変動、法令諸規制・税制の予期せぬ変更、テロ・紛争の発生等による政治・経済状況の急激な変動等が生じた場合に経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 建設活動に伴う事故 当社グループでは、品質マネジメントシステム(ISO9001)、環境マネジメントシステム(ISO14001)、及び建設業労働安全衛生マネジメントシステム(COHSMS)をシステム運用し、事故・災害を撲滅するための施工計画を立案し、作業環境整備等に努めておりますが、万一、重大事故が発生した場合、社会からの信用を失墜するとともに、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 自然災害 地震、津波、風水害等の自然災害により、当社グループの従業員と家族並びに保有資産に被害が及ぶ可能性があります。また、建設投資の見直し、工期遅延、建設資材の高騰等により、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (10)法的規制 当社グループの事業は、建設業法、建築基準法、宅地建物取引業法、国土利用計画法、都市計画法、独占禁止法等、多くの法的規制を受けております。また、水質汚染、大気汚染、廃棄物処理等、自然環境に与える影響も大きく、そのため環境保全・建設副産物処理・CO2(二酸化炭素)削減等の法的規制も受けております。これらの法令等の改廃、法的規制の新設、適用基準の変更等や、法令等に違反した場合、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (11)情報の漏洩 当社グループでは、事業活動で得た顧客の機密情報や個人情報等の取扱いについて細心の注意を払っておりますが、万一、これらの情報が漏洩した場合には、顧客や社会からの信用を失墜するとともに、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (12)サイバーリスク 当社グループでは、情報セキュリティ管理体制の整備を行い、社内教育を実施しておりますが、標的型攻撃メール、ウイルス感染、不正アクセス等のサイバー攻撃の被害にあった場合、顧客や社会からの信用を失墜するとともに、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,704字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度の世界経済は、総じて見れば緩やかな回復基調にありましたが、米国の通商政策、中東情勢の緊迫化などによって不確実性が増大しており、引き続き注視が必要な状況であります。また、わが国経済においては、底堅い企業収益や雇用・所得環境の改善により回復基調が継続しておりましたが、物価上昇は依然継続しており、更に為替相場や金利の動向など、今後の懸念材料は多岐にわたります。 建設市場においては、民間設備投資は好調な企業収益を背景に堅調に推移し、公共投資も横ばいの動きとなりましたが、エネルギー・資材価格の高騰、労務費の上昇基調は継続しており、依然として厳しい経営環境下にあります。 1.経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 (1) 財政状態の状況 当連結会計年度末の資産の部は、前連結会計年度末比10,698百万円増(5.2%増)の217,459百万円、負債の部は、前連結会計年度末比7,678百万円減(7.0%減)の102,214百万円、純資産の部は、前連結会計年度末比18,377百万円増(19.0%増)の115,244百万円であります。 (2) 経営成績の状況 当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度比4,837百万円増(4.0%増)の125,497百万円、営業利益は前連結会計年度比996百万円増(26.8%増)の4,708百万円、経常利益は前連結会計年度比1,315百万円増(25.8%増)の6,413百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度比749百万円増(21.4%増)の4,254百万円となりました。 (3) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度の連結キャッシュ・フローについては、営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権の減少等により18,753百万円の収入超過(前連結会計年度は7,727百万円の支出超過)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出等により1,344百万円の支出超過(前連結会計年度は26百万円の支出超過)となりました。また、財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の減少等により4,480百万円の支出超過(前連結会計年度は2,657百万円の収入超過)となりました。 これにより、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は前連結会計年度末より12,866百万円増加し25,404百万円となりました。 (4) 生産、受注及び販売の実績 ①受注実績 セグメントの名称   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) (百万円)     当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) (百万円) 建設事業   159,985   102,087(36.2%減) (注)当社グループでは建設事業以外は受注生産を行っておりません。 ②売上実績 セグメントの名称   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) (百万円)     当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) (百万円) 建設事業   118,204   122,803(3.9%増) 不動産事業   2,455   2,694(9.7%増) 合計   120,660   125,497(4.0%増) (注)1.当社グループでは生産実績を定義することが困難であるため、「生産の状況」は記載しておりません。 2.売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の完成工事高及びその割合は次のとおりであります。 前連結会計年度 京セラ株式会社 19,076百万円 15.8% 三井不動産株式会社 13,273百万円 11.0% 株式会社シーアールイー 12,987百万円 10.8% 当連結会計年度 三井不動産株式会社 15,986百万円 12.7% なお、参考のため提出会社単独の事業の状況は次のとおりであります。 建設事業における受注工事高及び完成工事高の実績 (イ)受注工事高、完成工事高及び次期繰越工事高 期別   区分   前期繰越 工事高 (百万円)   当期受注 工事高 (百万円)   計   (百万円)   当期完成 工事高 (百万円)   次期繰越 工事高 (百万円) 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   建築工事   91,794   120,167   211,962   82,386   129,576 土木工事   80,976   39,818   120,795   35,818   84,976 計   172,771   159,985   332,757   118,204   214,553 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   建築工事   129,576   80,206   209,783   87,100   122,682 土木工事   84,976   21,880   106,857   35,702   71,155 計   214,553   102,087   316,640   122,803   193,837 (注)1.前事業年度以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額の増減がある場合は、当期受注工事高にその増減額を含みます。したがって、当期完成工事高にもかかる増減額が含まれます。 2.次期繰越工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期完成工事高)であります。 (ロ)受注工事高の受注方法別比率 工事の受注方法は、特命と競争に大別されます。 期別   区分   特命(%)   競争(%)   合計(%) 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   建築工事   43.1   56.9   100 土木工事   2.9   97.1   100 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   建築工事   35.1   64.9   100 土木工事   8.7   91.3   100 (注)百分比は請負金額比であります。 (ハ)完成工事高 期別   区分   官公庁 (百万円)   民間 (百万円)   合計 (百万円) 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   建築工事   5,037   77,348   82,386 土木工事   22,104   13,714   35,818 計   27,141   91,062   118,204 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   建築工事   3,289   83,811   87,100 土木工事   24,362   11,339   35,702 計   27,651   95,151   122,803 (注)1.完成工事のうち主なものは、次のとおりであります。 前事業年度 内閣府沖縄総合事務局       那覇第2合同3号館建築工事   沖縄県 富士フイルムエレクトロニクス マテリアルズ株式会社       富士フイルム株式会社 B1棟工事   熊本県 日本郵便株式会社 西日本旅客鉄道株式会社 大阪ターミナルビル株式会社 株式会社JTB       梅田3丁目計画建設工事   大阪府 国土交通省中部地方整備局       153号新伊勢神トンネル工事   愛知県 横浜市       中部水再生センター高速ろ過施設築造工事   神奈川県 京セラ株式会社       高城京セラ橋架設工事   鹿児島県 当事業年度 京セラ株式会社       鹿児島川内工場第23工場1階~4階、 6階内装設備工事   鹿児島県 三井不動産株式会社       岡崎商業施設新築計画新築工事   愛知県 学校法人北里研究所       北里大学相模原キャンパス大学図書館新築工事   神奈川県 国土交通省関東地方整備局       霞ヶ浦導水石岡トンネル(第4工区)新設工事   茨城県 国土交通省近畿地方整備局       すさみ串本道路鬮野川橋上部工事   和歌山県 西日本高速道路株式会社       高知自動車道辺地床第一高架橋他7橋 耐震補強工事   愛媛県 高知県 2.完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の完成工事高及びその割合は次のとおりであります。 前事業年度 京セラ株式会社 19,076百万円 16.1% 三井不動産株式会社 13,273百万円 11.2% 株式会社シーアールイー 12,987百万円 11.0% 当事業年度 三井不動産株式会社 15,986百万円 13.0% (ニ)次期繰越工事高(2026年3月31日現在) 区分   官公庁 (百万円)   民間 (百万円)   合計  (百万円) 建築工事   8,053   114,628   122,682 土木工事   49,931   21,223   71,155 計   57,985   135,852   193,837 次期繰越工事のうち主なものは、次のとおりであります。 サントリープロダクツ株式会社   サントリープロダクツ高砂工場 第3期増設工事に伴う建築工事(生産棟)   兵庫県   2026年4月完成予定 株式会社ニチレイロジグループ本社   株式会社ニチレイ・ロジスティクス九州東浜物流センター自動庫棟新増設計画のうち本体工事   福岡県   2027年10月  〃 MGM大阪株式会社   大阪IRプロジェクト ブロックB新築工事   大阪府   2029年12月  〃 国土交通省関東地方整備局   国道158号奈川渡改良1号トンネル工事   長野県   2026年12月  〃 西日本高速道路株式会社   阪和自動車道 高田山トンネル工事   和歌山県   2030年3月  〃 ウガンダ共和国農業畜産水産省   アタリ流域地域灌漑施設整備計画   ウガンダ共和国   2027年1月  〃 2.経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 財政状態及び経営成績の状況に関する分析・検討内容 ①財政状態の分析 当連結会計年度末の資産の部は、前連結会計年度末比10,698百万円増(5.2%増)の217,459百万円であります。 その内訳は、流動資産については、前連結会計年度末比11,361百万円減(10.1%減)の101,124百万円であります。これは、主なものとして受取手形・完成工事未収入金等の前連結会計年度末比24,477百万円減(25.6%減)などによるものであります。 また、固定資産については、前連結会計年度末比22,060百万円増(23.4%増)の116,335百万円であります。これは、主なものとして投資有価証券の前連結会計年度末比21,559百万円増(31.7%増)などによるものであります。 当連結会計年度末の負債の部は、前連結会計年度末比7,678百万円減(7.0%減)の102,214百万円であります。これは、主なものとして電子記録債務の前連結会計年度末比5,241百万円減(51.8%減)などによるものであります。 当連結会計年度末の純資産の部は、前連結会計年度末比18,377百万円増(19.0%増)の115,244百万円であります。これは、親会社株主に帰属する当期純利益4,254百万円、その他有価証券評価差額金の増加15,001百万円などによるものであります。 ②経営成績の分析 当連結会計年度の受注高は、前連結会計年度比57,898百万円減(36.2%減)の102,087百万円であります。建設事業の内訳は、建築工事は前連結会計年度比39,960百万円減(33.3%減)の80,206百万円、土木工事は前連結会計年度比17,937百万円減(45.0%減)の21,880百万円であります。 また、当連結会計年度の完成工事高は、前連結会計年度比4,598百万円増(3.9%増)の122,803百万円であります。建設事業の内訳は、建築工事は前連結会計年度比4,714百万円増(5.7%増)の87,100百万円、土木工事は前連結会計年度比116百万円減(0.3%減)の35,702百万円であります。これに不動産事業等売上高、前連結会計年度比238百万円増(9.7%増)の2,694百万円を合わせた当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度比4,837百万円増(4.0%増)の125,497百万円であります。当連結会計年度の完成工事総利益は、前連結会計年度比2,158百万円増(24.4%増)の10,999百万円となりました。これに不動産事業等総利益、前連結会計年度比264百万円増(19.3%増)の1,634百万円を合わせた当連結会計年度の売上総利益は、前連結会計年度比2,423百万円増(23.7%増)の12,634百万円となりました。販売費及び一般管理費は、経費の増加により前連結会計年度比1,427百万円増(22.0%増)の7,925百万円となり、営業利益は前連結会計年度比996百万円増(26.8%増)の4,708百万円となりました。営業外損益は、営業外収益が受取配当金の増加等により前連結会計年度比405百万円増(22.8%増)の2,181百万円となり、営業外費用は支払利息の増加等により前連結会計年度比86百万円増(22.1%増)の476百万円となりました。これにより、当連結会計年度の経常利益は前連結会計年度比1,315百万円増(25.8%増)の6,413百万円となりました。以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度比749百万円増(21.4%増)の4,254百万円となりました。 セグメントの経営成績は次のとおりであります。 (建設事業) 受注高については、建築工事80,206百万円(前連結会計年度比33.3%減)、土木工事21,880百万円(前連結会計年度比45.0%減)の合計102,087百万円(前連結会計年度比36.2%減)となり、完成工事高は、建築工事87,100百万円(前連結会計年度比5.7%増)、土木工事35,702百万円(前連結会計年度比0.3%減)の合計122,803百万円(前連結会計年度比3.9%増)、営業利益は4,199百万円(前連結会計年度比25.6%増)であります。 (不動産事業) 売上高は2,694百万円(前連結会計年度比9.7%増)、営業利益は1,532百万円(前連結会計年度比20.2%増)であります。 (2) キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況に関する分析・検討内容については、「1.経営成績等の状況の概要」に含めて記載しております。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、建設事業に係る工事費、販売費及び一般管理費の営業費用であります。 当社グループは、建設事業において獲得した資金及び金融機関からの借入金を主な資本の源泉とし、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、25,404百万円となりました。また、当連結会計年度末における借入金の残高は、短期借入金18,550百万円及び1年内返済予定の長期借入金14,700百万円の計33,250百万円であります。 (3) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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