概要
錢高組は明治期に大阪で創業した総合建設会社(ゼネコン)である。官公庁および民間の建築・土木工事を核とし、マンション「ルネシリーズ」の分譲事業も展開する。連結売上高は約1250億円、従業員885名。大阪証券取引所第一部への上場を経て、現在は東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場している。
建設事業と不動産事業の二つの収益源
錢高組のセグメントは建設事業と不動産事業の二つである。2026年3月期の連結売上高125,497百万円のうち、建設事業が122,803百万円(97.8%)、不動産事業が2,694百万円(2.2%)を占める。営業利益4,708百万円の大半を建設事業が稼ぎ出す。不動産事業は子会社の五番町ビル株式会社などがマンション分譲や賃貸管理を手掛け、安定的な収益源となっている。
受注の半数以上を競争入札で獲得する構造
錢高組の受注方法は特命と競争に分かれる。2026年3月期の建築工事では特命が35.1%、競争が64.9%である。一方土木工事では特命8.7%、競争91.3%と競争入札が圧倒的に多い。完成工事高における官公庁比率は22.5%(27,651百万円)、民間比率は77.5%(95,151百万円)で、民間工事が主体である。主要顧客として三井不動産など大口取引先が存在する。
全国に広がる支店網と国際事業
錢高組は大阪本社に加え、東京本社を設置する両本社体制をとる。国内には札幌(北海道支店)、仙台(東北支店)、東京、名古屋、北陸、大阪、広島、四国、神戸、九州など主要都市に支店を配置。国際事業部を国際支店に改称し、海外にも進出している。子会社のゼット・ウェスト・アメリカ・コーポレーションを通じて米国事業も展開する。
堅実な財務体質と安定収益基盤
錢高組は「信用第一」「堅実経営」を社是に掲げ、財務体質の健全性を重視する。2026年3月期末の自己資本比率は約53%(純資産115,244百万円÷総資産217,459百万円)。長期にわたり黒字を維持し、2026年3月期の当期純利益は4,254百万円。受注残高は193,837百万円と約2年分の売上高に相当し、安定した収益基盤を支えている。
業界の中での役割は建築・土木工事の請負を手がける建設業者であり、不動産の売買・賃貸も行うデベロッパーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01建設事業主力
当社が総合建設業として建築・土木工事の請負を展開。非連結子会社は建設工事用資機材の賃貸等を担当。
- 建築工事
- ビル、住宅等の建築工事。
- 土木工事
- 道路、橋梁等の土木工事。
02不動産事業準主力
当社及び子会社の五番町ビル他が不動産の売買、賃貸、仲介、管理を行う。
- 不動産売買
- 土地・建物の売買。
- 不動産賃貸
- オフィスビル等の賃貸。
製品と技術
建築工事と土木工事の施工実績
錢高組の主力は建築工事と土木工事である。2026年3月期の完成工事高は建築87,100百万円、土木35,702百万円。建築では民間工事が83,811百万円(96.2%)を占め、三井不動産からの大型物件などが寄与する。土木工事は官公庁が24,362百万円(68.2%)と主体で、公共インフラ整備に強みを持つ。
マンション分譲「ルネシリーズ」
錢高組は自社ブランド「ルネシリーズ」のマンション分譲事業を展開する。不動産事業セグメントの売上高2,694百万円の大部分をこのシリーズが占める。主に大阪圏を中心に供給し、分譲後の管理業務もグループ内で行うことで安定収益を確保している。
特命受注によるリピート顧客の確保
錢高組は建築工事において特命受注の比率が35.1%(2026年3月期)と比較的高い。これは過去の施工実績や顧客との信頼関係に基づくもので、民間企業からの継続的な発注につながっている。土木工事は競争入札が主体だが、公共工事での実績を積み重ね、地域インフラの整備に貢献している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
建設業のなかでの位置
ゼネコン中堅、受注競争激化で収益力改善課題
錢高組は総合建設会社(ゼネコン)で、土木・建築工事を手掛ける。同業のショーボンドホールディングスやミライト・ワンとは規模や事業領域が異なる。直近の営業利益率3.07%と低めで、大手ゼネコンに比べ収益力で劣る。2026年3月期には3.75%への改善を見込むが、建設需要の変動や人手不足によるコスト上昇がリスク。受注競争は激しく、価格競争力の強化と高付加価値工事へのシフトが求められる。
強み
- 地元自治体や地元企業との強いネットワークを有する。
- 長年の歴史により、多様な工事の施工実績とノウハウを蓄積。
- 自己資本比率が高く、財務の安定性が強み。
- 安全教育や現場管理に注力し、労働災害の低減を実現。
課題
- 営業利益率が3%台と低く、価格競争から脱却が必要。
- 建設技能者不足により、人件費上昇と工期遅延リスク。
- 大手ゼネコンや地場他社との競争が激しく、受注確保が課題。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
建設業の時価総額近傍。太字が錢高組
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 1945東京エネシス | 681億円 | 15.9倍 |
| 2 | 1815鉄建建設 | 669億円 | 12.4倍 |
| 3 | 1921巴コーポレーション | 657億円 | 11.4倍 |
| 4 | 1982日比谷総合設備 | 646億円 | 14.7倍 |
| 5 | 1938日本リーテック | 623億円 | 11.1倍 |
| 6 | 1811錢高組 | 567億円 | 13.0倍 |
| 7 | 1898世紀東急工業 | 558億円 | 11.7倍 |
| 8 | 1793大本組 | 557億円 | 29.2倍 |
| 9 | 1967ヤマト | 505億円 | 10.6倍 |
| 10 | 1929日特建設 | 499億円 | 12.0倍 |
| 11 | 1786オリエンタル白石 | 489億円 | 13.5倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 29件
名古屋・福岡支店を設置した戦時中(1942~1944)
錢高組は1942年1月に名古屋支店、1944年12月に福岡支店を設置した。第二次世界大戦中でありながら営業拠点を拡大した。1947年11月には本店を大阪市東区から西区へ移転し、現在の本社所在地となる。1949年10月には建設業法による大臣登録を完了し、戦後復興期の建設需要に備えた。
証券取引所上場と全国支店網の整備(1961~1967)
1961年10月、大阪証券取引所第二部に株式を上場。1963年12月に仙台支店、1965年1月に札幌支店を開設し、東北・北海道へ進出。1966年3月には大阪証券取引所第一部へ指定替え。同年7月には泉地所株式会社(連結子会社)を設立し、不動産事業に本格参入した。
支店拡大と建設業許可取得の1970年代
1974年2月、建設業法改正に伴い大臣許可(特-48)第3250号を取得。1977年4月には大阪・東京の両店を支社に改称。1978年5月には千葉・横浜・四国の3支店を新設。1979年1月には北陸支店を設置し、全国的な支店網がほぼ整った。
両本社制と国際展開の開始(1987~1994)
1987年4月、東京本社を設置し大阪・東京の両本社制を導入。1989年4月には札幌・仙台・福岡の各支店を北海道・東北・九州支店に改称。1994年3月には米国子会社ゼット・ウェスト・アメリカ・コーポレーションを設立し、海外事業に進出した。
バブル期の不動産子会社設立とその後の再編(1985~1997)
1985年1月、大東仮構株式会社をゼニタカ地所株式会社に社名変更。1997年3月には五番町ビル株式会社と京町堀地所株式会社(いずれも連結子会社)を設立し、不動産事業の体制を強化した。これらの子会社は現在もグループの不動産事業の中核を担う。
市場区分の変更と名古屋証券取引所への上場(2003~2022)
2003年6月、国際事業部を国際支店に改称。同年、日本取引所グループ設立に伴い東京証券取引所第一部に株式を移行。2022年4月の市場区分見直しによりスタンダード市場へ移行すると同時に、名古屋証券取引所メイン市場にも上場した。この間も堅実な経営を維持している。
年表29件を開く
1940年代
- 1942年1月名古屋支店を設置
- 1944年12月福岡支店を設置
- 1947年11月本店を「大阪市東区」より「大阪市西区」へ移転
- 1949年10月建設業法による建設大臣登録(イ)第262号の登録を完了(以後2年毎に登録更新)
1960年代
- 1961年10月上場大阪証券取引所第二部に当社株式を上場
- 1963年12月仙台支店を設置
- 1965年1月札幌支店を設置
- 1966年3月大阪証券取引所第一部に当社株式を指定
- 1966年7月泉地所株式会社(連結子会社)を設立
- 1967年2月広島支店を設置
- 1969年1月創業大東仮構株式会社を設立
1970年代
- 1974年2月建設業法の改正に伴い、建設大臣許可(特-48)第3250号を取得(以後3年毎に許可更新)
- 1977年4月大阪・東京の両店を大阪支社・東京支社に改称
- 1978年5月千葉・横浜・四国の各支店を設置
- 1979年1月北陸支店を設置
1980年代
- 1981年2月宅地建物取引業法による建設大臣免許(1)第2906号を取得(以後3年毎に免許更新)
- 1981年4月国際事業部を設置
- 1985年1月商号変更大東仮構株式会社よりゼニタカ地所株式会社(連結子会社)に社名変更
- 1986年5月北関東支店を設置
- 1987年4月東京本社を設置し、本社(大阪)・本社(東京)の両本社制とする
- 1989年4月札幌支店を北海道支店、仙台支店を東北支店並びに福岡支店を九州支店に改称
1990年代
- 1993年4月神戸支店を設置
- 1994年3月ゼット・ウェスト・アメリカ・コーポレーション(連結子会社)を設立
- 1995年2月建設業法による建設大臣許可(特-6)第3250号を取得(以後5年毎に許可更新)
- 1997年3月五番町ビル株式会社(連結子会社)を設立
- 1997年3月京町堀地所株式会社(連結子会社)を設立
- 1999年2月宅地建物取引業法による建設大臣免許(7)第2906号を取得(以後5年毎に免許更新)
2000年代
- 2003年6月創業国際事業部を国際支店に改称 日本取引所グループの設立に伴い、東京証券取引所第一部に当社株式を移行
2020年代
- 2022年4月上場東京証券取引所の区分見直しに伴い、スタンダード市場に当社株式を移行 名古屋証券取引所メイン市場に当社株式を上場
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
受注拡大:マーケット解析と技術力強化
国内外の市場変化を予測し、営業情報の収集・共有・活用を強化するとともに、リスク解析を徹底。技術提案力や価格競争力向上のため、データベース充実、設計・積算力強化、生産性向上工法の導入、産学官連携・異業種協働による技術開発に取り組む。
- 02
生産システムの確立による収益力向上
顧客が求める価格・品質・工期短縮に応えるため、営業からアフターフォローまでの総力を結集した生産システムを構築。グローバルな人員の確保・育成も進める。
- 03
内部統制システムの強化
リスクの未然防止・事前対応のため「内部統制に関する基本方針」に基づき、リスクマネジメントを強化。財務報告に係る内部統制報告制度への対応を含め、組織体制と社内風土の醸成に努める。
- 04
社会的責任を果たす経営の実践
法令遵守教育・チェックシステムの確立、コンプライアンス研修の定期実施、COHSMSによる労働災害防止、環境保全行動指針に基づくゼロエミッション等の環境活動を推進。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で885人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は945万円で、9期前と比べて+14.7%。平均年齢は40.0歳、平均勤続年数は13.9年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 889 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 913 | — |
| 2019年3月 | 824 | 44.7 | 18.3 | 953 | — |
| 2020年3月 | 821 | 39.9 | 15.1 | 957 | — |
| 2021年3月 | 802 | 39.7 | 14.9 | 945 | — |
| 2022年3月 | 801 | 38.7 | 14.1 | 906 | — |
| 2023年3月 | 815 | 39.4 | 14.1 | 911 | — |
| 2024年3月 | 825 | 39.7 | 14.2 | 920 | — |
| 2025年3月 | 860 | 39.6 | 13.7 | 907 | 408 |
| 2026年3月 | 945 | 40.0 | 13.9 | 885 | 531 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社6社(国内 6 / 海外 0、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。
- 国内五番町ビル株式会社 ※1東京都千代田区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内京町堀地所株式会社 ※1大阪市西区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内ゼニタカ地所株式会社大阪市西区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内泉地所株式会社大阪市西区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内ゼット・ウェスト・アメリカ・コーポレーション ※1アメリカ合衆国カリフォルニア州 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内泉株式会社兵庫県西宮市 · その他の関係会社
- 調達6,400万円広島刑務所鍛錬場・待機所棟等新営(建築)工事(第5回変更)法務省 · 2020-03-06
- 調達330万円広島刑務所鍛錬場・待機所棟等新営(建築)工事(第4回変更)法務省 · 2019-09-20
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は1,255億円、営業利益は47億円。前期と比べると増収増益で、売上が+4.0%、利益が+27.0%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,126億円 | 1,255億円 |
| 営業利益 | 13億円 | 47億円 |
| 純利益 | 15億円 | 43億円 |
| 1株あたり配当 | — | ¥120 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は246億円、営業利益は−5億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−10.5%、営業利益は−123.8%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 289 | — | — | −8 |
| 2024年1Q | 275 | 21 | 7.6 | 25 |
| 2024年2Q | 274 | 2 | 0.7 | 6 |
| 2024年3Q | 286 | −7 | −2.4 | 0 |
| 2024年4Q | 375 | — | — | −4 |
| 2025年2Q | 525 | 12 | 2.3 | 16 |
| 2025年4Q | 682 | 25 | 3.7 | 19 |
| 2026年2Q | 634 | 30 | 4.7 | 22 |
| 2026年4Q | 621 | 17 | 2.7 | 21 |
| 2027年1Q | 246 | −5 | −2.0 | 1 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は1,136億円から1,255億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は3.7%。純利益は4期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1,136 | — | −45 | — | −46 |
| 2014年3月 | 1,175 | — | 7 | — | 32 |
| 2015年3月 | 1,133 | — | 30 | — | 141 |
| 2016年3月 | 1,150 | — | 46 | — | 29 |
| 2017年3月 | 1,109 | — | 42 | — | 43 |
| 2018年3月 | 1,260 | — | 74 | — | 58 |
| 2019年3月 | 1,281 | — | 70 | — | 43 |
| 2020年3月 | 1,330 | — | 69 | — | 45 |
| 2021年3月 | 1,058 | — | 56 | — | 32 |
| 東京証券取引所の区分見直しに伴い、スタンダード市場に当社株式を移行 名古屋証券取引所メイン市場に当社株式を上場 | |||||
| 2022年3月 | 1,019 | — | 34 | — | 18 |
| 2023年3月 | 1,076 | — | 29 | — | 22 |
| 2024年3月 | 1,210 | — | 50 | — | 27 |
| 2025年3月 | 1,207 | 37 | 51 | 3.1 | 35 |
| 2026年3月 | 1,255 | 47 | 64 | 3.7 | 43 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高1,255億円のうち、営業利益として残るのは47億円で3.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は43億円、売上の3.4%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金90.0%1,129億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金6.3%79億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.7%47億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが188億円、投資CFが−13億円で、差し引きのフリーCFは175億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は254億円で、売上の2.4ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | −17 | −4 | −11 | −21 | 238 |
| 2014年3月 | −73 | 34 | −14 | −39 | 189 |
| 2015年3月 | 59 | 149 | −120 | 208 | 282 |
| 2016年3月 | 24 | −6 | −68 | 18 | 230 |
| 2017年3月 | 101 | −2 | −39 | 99 | 288 |
| 2018年3月 | 104 | −10 | −29 | 94 | 351 |
| 2019年3月 | 6 | −3 | −9 | 3 | 345 |
| 2020年3月 | −35 | −8 | −10 | −43 | 292 |
| 2021年3月 | 213 | −7 | −9 | 206 | 488 |
| 2022年3月 | −137 | −14 | −4 | −151 | 337 |
| 2023年3月 | −29 | −130 | −7 | −159 | 176 |
| 2024年3月 | −224 | 27 | 193 | −197 | 175 |
| 2025年3月 | −77 | 0 | 27 | −77 | 125 |
| 2026年3月 | 188 | −13 | −45 | 175 | 254 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は2,175億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,152億円で、自己資本比率は53.0%(業種中央値55.5%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1,440 | 295 | 1,145 | 20.5 |
| 2014年3月 | 1,498 | 361 | 1,137 | 24.1 |
| 2015年3月 | 1,469 | 520 | 949 | 35.4 |
| 2016年3月 | 1,283 | 520 | 763 | 40.5 |
| 2017年3月 | 1,457 | 585 | 872 | 40.1 |
| 2018年3月 | 1,554 | 662 | 892 | 42.6 |
| 2019年3月 | 1,612 | 689 | 923 | 42.7 |
| 2020年3月 | 1,723 | 683 | 1,040 | 39.7 |
| 2021年3月 | 1,534 | 746 | 788 | 48.6 |
| 2022年3月 | 1,551 | 743 | 808 | 47.9 |
| 2023年3月 | 1,557 | 792 | 765 | 50.9 |
| 2024年3月 | 2,036 | 929 | 1,107 | 45.6 |
| 2025年3月 | 2,068 | 969 | 1,099 | 46.8 |
| 2026年3月 | 2,175 | 1,152 | 1,022 | 53.0 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
建設業 140社との比較
同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で140社中73位あたり、逆に低いのはROEで140社中135位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥7,710で、1年前と比べて+24.9%。過去52週の値幅のなかでは44%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 13.0倍 |
| PER (会社予想) | 36.6倍 |
| PBR | 0.47倍 |
| 配当利回り | 1.56% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1日で-2.57%と下落。1ヶ月でも-1.8%と弱含み。25日線(8,114円)を-1.9%下回り、短期トレンドは弱気。52週高値(9,820円)からは-19.0%の位置。出来高は7月29日に6,800株と直近では多いが、全体的に低水準。週足では75日線(8,160円)を割り込んでいる。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)。
PERは13.40倍と業界平均13.91倍をやや下回り、PBRは0.49倍と業界平均1.49倍を大幅に下回り割安。ROEは4%と低く収益性に課題があるが、配当利回りは1.51%と業界平均3.44%を下回る。今後営業利益の増加が見込まれるが、配当は伸びない可能性。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 13.0倍 | 14.4倍 |
| PER (予想) | 36.6倍 | — |
| PBR | 0.47倍 | 1.55倍 |
| ROE | 4.0% | 11.8% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
収益性向上と成長性が争点。過去5年で売上はほぼ横ばいだが、2026年3月期は営業利益率3.75%へ改善見込み。強気派は公共投資の堅調さとリニューアル需要増、株価の上昇トレンド(1年で79%高)を評価。弱気派は建設コスト上昇と人手不足、マンション市況の減速リスクを指摘。PBR0.49倍と割安だが、ROE4%と低い。
- 公共投資の安定
官公庁工事が受注の柱で景気変動に強い
- 収益改善トレンド
営業利益率が上昇傾向、コスト管理奏功
- PBR0.49倍の割安感
解散価値の半分で評価、下値が限定的
- 営業利益増加と利益率改善2026/3期影響中
営業利益47億円、前期比27%増、営業利益率3.75%
- PBR0.49倍の極低評価継続影響強
PBR0.49倍は解散価値割れ、株主還元強化で改善余地
- インフラ需要の取り込み継続影響中
公共投資拡大で受注増加、売上高1255億円見込み
- 株価上昇トレンド継続短期影響弱
1年間で79%上昇、モメンタム継続の可能性
- コスト上昇リスク
建材価格高騰や人手不足で利益圧迫
- マンション市況減退
金利上昇で分譲事業の業績悪化リスク
- 成長性の壁
売上高ほぼ横ばいで、拡大戦略が見えにくい
- 建設コスト上昇リスク通年影響強
資材・人件費上昇で利益率低下、営業利益率3.75%維持困難
- 受注変動リスク継続影響中
大型工事完了後の受注減少リスク
- 配当利回り1.51%の低魅力継続影響弱
他高配当株と比較して劣後、株主還元不十分
- PER13.4倍の割高懸念継続影響中
過去1年で株価急騰、PERは同業平均並みに上昇
- 営業利益率
- 収益改善の達成度を測る
- 受注高
- 公共工事と民間案件の動向把握
- マンション販売戸数
- 分譲事業の収益貢献度を確認
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり120円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは1.56%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 50 | — | 8.4 |
| 2018年3月 | 100 | 100.0 | 12.5 |
| 2019年3月 | 100 | 0.0 | 16.6 |
| 2020年3月 | 100 | 0.0 | 16.1 |
| 2021年3月 | 100 | 0.0 | 22.2 |
| 2022年3月 | 80 | −20.0 | 30.1 |
| 2023年3月 | 80 | 0.0 | 31.7 |
| 2024年3月 | 100 | 25.0 | 23.4 |
| 2025年3月 | 120 | 20.0 | 24.5 |
| 2026年3月 | 120 | 0.0 | 20.3 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥120
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ2,062人。区分でいちばん多いのは事業法人で57.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が70.6%を占め、残る29.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 事業法人 | 57.1 | 56.5 | 56.6 | 57.8 | 58.5 | 57.6 |
| 個人・その他 | 17.6 | 17.3 | 19.5 | 19.5 | 21.4 | 18.2 |
| 金融機関 | 22.0 | 22.3 | 19.6 | 18.3 | 13.3 | 13.0 |
| 外国法人 | 2.9 | 3.6 | 3.6 | 3.5 | 4.0 | 9.7 |
| 自己株式 | 2.6 | 2.6 | 2.6 | 2.6 | 2.6 | 2.6 |
| 証券会社 | 0.3 | 0.3 | 0.8 | 1.0 | 2.7 | 1.4 |
| 外国人個人 | — | — | — | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 泉株式会社 | 34.53 |
| 02 | 大泉商事株式会社 | 12.66 |
| 03 | 株式会社三菱UFJ銀行 | 4.86 |
| 04 | BNYMSANV RE BNYMIL RE WS ZENNOR JAPAN EQUITY INCOME FUND (常任代理人株式会社三菱UFJ銀行) | 3.50 |
| 05 | 株式会社三井住友銀行 | 2.72 |
| 06 | GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL (常任代理人ゴールドマン・サックス証券株式会社) | 2.43 |
| 07 | 高德会 | 2.24 |
| 08 | 内藤 征吾 | 2.05 |
| 09 | 株式会社FUJI | 2.03 |
| 10 | 泉エンジニヤリング株式会社 | 1.60 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+1032%、1株純資産は14期で+3821%。直近期のROEは4.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | −64 | 410 | −15.5 | — | — |
| 2014年3月 | 448 | 5,018 | 9.8 | 6.4 | — |
| 2015年3月 | 1,959 | 7,235 | 32.0 | 2.0 | — |
| 2016年3月 | 409 | 7,237 | 5.6 | 11.6 | 14.8 |
| 2017年3月 | 602 | 8,167 | 7.8 | 6.6 | 8.4 |
| 2018年3月 | 806 | 9,247 | 9.3 | 6.2 | 12.5 |
| 2019年3月 | 605 | 9,620 | 6.4 | 8.6 | 16.6 |
| 2020年3月 | 623 | 9,540 | 6.5 | 5.2 | 16.1 |
| 2021年3月 | 450 | 10,417 | 4.5 | 11.5 | 22.2 |
| 2022年3月 | 253 | 10,374 | 2.4 | 16.4 | 30.1 |
| 2023年3月 | 314 | 11,062 | 2.9 | 9.5 | 31.7 |
| 2024年3月 | 382 | 12,976 | 3.2 | 11.3 | 23.4 |
| 2025年3月 | 489 | 13,526 | 3.7 | 7.9 | 24.5 |
| 2026年3月 | 594 | 16,092 | 4.0 | 13.9 | 20.3 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
29名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は29名。2026/3期の役員報酬は総額260百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 銭高善雄 | 代表取締役 会長 | 82 |
| 銭高久善 | 代表取締役 社長 社長役員 | 52 |
| 銭高丈善 | 取締役 専務役員 総合支援本部長 | 49 |
| 近藤修 | 取締役 専務役員 事業統轄本部 建築事業本部長 | 68 |
| 田中好秀 | 取締役 常務役員 事業統轄本部 土木事業本部長 | 58 |
| 田尻邦夫 | 取締役 | 83 |
| 池田全德 | 取締役 | 73 |
| 山崎裕一 | 常勤監査役 | 67 |
| 巻尾高澄 | 常勤監査役 | 65 |
| 冨永哲夫 | 監査役 | 67 |
| 阪口祐康 | 監査役 | 63 |
| 松本又吉 | 専務役員 | — |
残りの役員17名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 小川光洋 | 常務役員 | — |
| 夏原敦之 | 常務役員 | — |
| 下土井節男 | 常務役員 | — |
| 真新哲朗 | 常務役員 | — |
| 土江徹志 | 執行役員 | — |
| 藤本正仁 | 執行役員 | — |
| 阿野浩二 | 執行役員 | — |
| 鈴木明 | 執行役員 | — |
| 鈴木正英 | 執行役員 | — |
| 番睦宏 | 執行役員 | — |
| 西尾嘉洋 | 執行役員 | — |
| 髙塚雅俊 | 執行役員 | — |
| 川端稔 | 執行役員 | — |
| 小栁聰 | 執行役員 | — |
| 清水隆司 | 執行役員 | — |
| 土肥和也 | 執行役員 | — |
| 赤津基博 | 執行役員 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 退職慰労百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 6 | 189 | 9 | 198 | 33 |
| 社外取締役 | 5 | 38 | 2 | 40 | 8 |
| 監査役 | 3 | 21 | 1 | 22 | 7 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容244字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題1,797字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク1,612字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,704字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第95期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-24
- 半期報告書半期報告書-第95期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第94期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-25
- 半期報告書半期報告書-第94期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第93期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-26
- 四半期報告書四半期報告書-第93期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-08
- 四半期報告書四半期報告書-第93期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-09
- 四半期報告書四半期報告書-第93期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-09
- 有価証券報告書有価証券報告書-第92期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-27
- 四半期報告書四半期報告書-第92期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-10
- 四半期報告書四半期報告書-第92期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
- 四半期報告書四半期報告書-第92期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-10
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