概要
トヨコーは1996年に静岡県で創業した建設業の企業であり、老朽化した工場屋根の改修工法「SOSEI」と、高出力レーザーを用いたサビ除去装置「CoolLaser」の二つのインフラメンテナンス技術を柱とする。2026年3月期の売上高は31億円、従業員48名。2025年3月に東京証券取引所グロース市場へ上場した。
SOSEI事業とCoolLaser事業の二本柱
トヨコーは「SOSEI」と「CoolLaser」の二つの事業を展開する。SOSEIは老朽化したスレート屋根に瞬間硬化する特殊樹脂を吹き付け、断熱・補強を行う工法で、2026年3月までに累計170万㎡の施工実績を持つ。主な顧客は自動車や電機メーカーの工場で、責任施工による品質管理が評価されリピート受注につながっている。CoolLaserは橋梁や鉄塔などの鋼構造物向けに開発された5.4kWの高出力レーザー除锈装置で、剥離剤やブラスト工法に代わる次世代技術として期待される。2023年に初の市販モデル「G19-6000」シリーズを発売し、2026年3月期までに12台を納入した。両事業とも社会インフラの老朽化対策として需要が拡大している。
赤字から黒字転換した財務基盤
トヨコーは2021年3月期から2024年3月期まで4期連続で当期純損失を計上していたが、2025年3月期には売上高20億円、営業利益3億円、純利益3億円と黒字化した。2026年3月期はさらに売上高31億円(前期比54.7%増)、営業利益6億円(同108.8%増)と成長を加速させた。黒字化の主因はCoolLaser事業の立ち上がりであり、同事業の売上高は前期比219.3%増の13億円に達した。SOSEI事業も堅調で17.8億円(同11.3%増)を計上。2026年3月期末の純資産は29.7億円、自己資本比率は55.8%と財務体質も改善している。
少子高齢化とインフラ老朽化を追い風に
トヨコーの事業環境は、日本社会の構造的課題と直結している。国土交通省のデータによれば、建設後50年超の道路橋は2030年には全体の約55%に達する見込みであり、老朽化した工場屋根も同様に増加している。一方、建設業の就業者数は1997年の685万人から2024年には477万人に減少し、労働力不足が深刻化している。トヨコーはこうした状況下で、省人化と長寿命化を同時に実現する技術としてCoolLaserを位置づけている。また、予防保全へのシフトが進めば、事後保全に比べて維持管理費を大幅に削減できると主張し、公共工事への採用を目指して国土交通省の研究機関と共同研究を進めている。
協創と現場主義に基づく経営方針
トヨコーは経営の基本方針として「現場主義」「市場創造」「協創」の三つを掲げる。現場主義では、自社が工事会社として現場作業者の視点から道具や工法を開発し、安全基準の整備にこだわる。市場創造では、既存工法の代替ではなく、新しい顧客ニーズに応える市場を創出する姿勢をとる。協創では、自前主義に陥らず、大学や研究機関、企業との協業を積極的に進める。実際に、CoolLaserの開発では光産業創成大学院大学との共同研究や、一般社団法人レーザー施工研究会の設立(130社加盟)などを通じて業界標準の形成に貢献している。2024年には不採算だった子会社を清算し、二つのコア事業に経営資源を集中させた。
業界の中での役割はインフラメンテナンスの専門会社。老朽化した社会インフラ構造物の補強・塗替えを請け負う。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| SOSEI事業 | 18億円 | 56.3% | 6億円 | 33.3% |
| CoolLaser事業 | 14億円 | 43.8% | 2億円 | 14.3% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01工場・建物所有者(メーカー・流通業者)主力
老朽化したスレート屋根に対し、瞬間硬化する特殊な樹脂を吹き付けて補強するSOSEI工法を提供。断熱効果により空調効率を向上させ、脱炭素にも寄与する。自社施工の「責任施工」にこだわり、累計170万㎡の施工実績がある。
- SOSEI工法
- スレート屋根の上に特殊樹脂を吹き付け補強する工法。2層目まで施工することで踏み抜きを防止し、断熱効果も発揮する。
02橋梁・鉄塔等の社会インフラ準主力
高出力レーザーにより鋼材のサビや塗膜を除去するCoolLaserを提供。既存工法に比べ産業廃棄物を出さず、塩分除去効果で再劣化を防ぐ。国土交通省や土木研究所と連携し、ルール整備にも参画している。
- CoolLaser G19-6000シリーズ
- 5.4kWの高出力レーザーでサビや塗膜を除去する装置。円形照射技術により熱影響を抑え、長距離伝送が可能。
製品と技術
SOSEI工法:老朽屋根を再生する吹付補強技術
SOSEI工法は、老朽化したスレート屋根に対し、瞬間硬化する特殊樹脂を吹き付けて補強・防水・断熱を同時に行う技術である。2層構造で、1層目にウレタンフォームによる断熱層、2層目にSOSEIコートを形成することで、作業員が屋根上に乗っても踏み抜けない強度を確保する。この特性を活かし、特許第7332142号では作業員の安全を確保しながら施工する方法を権利化している。断熱効果により夏場の屋根裏温度を最大20℃低下させ、空調負荷とCO2排出量を削減する。2026年3月までの累計施工面積は170万㎡に達し、主に自動車・電機メーカーの工場で採用されている。
CoolLaser G19-6000:5.4kW高出力レーザー除锈装置
CoolLaser G19-6000シリーズは、橋梁や鉄塔などの鋼構造物のサビ・塗膜除去を目的とした高出力レーザー施工装置である。出力5.4kWは一般的なレーザークリーニング装置(100W〜1kW)を大きく上回り、最大100mの光ファイバーによる長距離伝送が可能。レーザー光を高速円形スキャンする独自技術(特許第5574354号、US-9868179)により、熱影響を抑えながら効率的に除去する。ブラスト工法のように研削材を必要とせず、産業廃棄物が発生しない。また、塩分除去効果により再劣化を防ぎ、塗替え周期を長期化できる。2023年の市販化以降、大手インフラオーナー系列や公共工事会社への納入が進み、2026年3月期までに12台を販売した。
レーザーによる一貫施工と環境負荷低減の優位性
CoolLaserは、従来の塗替工事で必要だった剥離剤による塗膜除去、ブラストによる素地調整、ウォータージェットによる塩分除去という三工程を一台で完結できる。これにより工事の省人化と工期短縮が可能となる。また、剥離剤の中毒事故やブラスト粉じんによる健康被害、大量の産業廃棄物といった従来工法の課題を解決する。トヨコーは経済産業省とのJIS規格制定や、国土交通省の土木研究所との共同研究に参画し、安全ガイドラインの整備を主導。一般社団法人レーザー施工研究会には130社が加盟し、業界標準の形成を推進している。これらの取り組みが公共工事への採用を後押ししている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
建設業のなかでの位置
土木施工管理の建設業、急成長も小規模
トヨコーは主に公共土木工事の施工管理を中心とし、道路・河川・上下水道工事を手掛ける建設会社。同業のショーボンドHDやミライト・ワンと比較して規模は極めて小さく、売上高は20億円(2025年3月期)と小粒だが、成長率が高い。2026年3月期は売上高31億円、営業利益率19.35%と急拡大見込み。官公庁案件に依存しているが、受注拡大で利益率も改善。業界内ではニッチなポジションで、競合は中堅・大手がひしめく厳しい環境。
強み
- 売上高が前期比82%増の見込みで、受注が好調に推移している。
- 営業利益率が19%超と高く、効率的な工事管理を実現。
- 公共工事が中心で、景気変動に左右されにくい需要基盤を持つ。
- 道路・河川等の専門工事に強く、現場ノウハウが競争力の源泉。
課題
- 売上高30億円規模で、大手に比べ資金力・人材力で劣る。
- 特定の官公庁案件に依存しており、予算削減リスクがある。
- 建設業界全体の人手不足・高齢化が進行し、技術継承が課題。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
建設業の時価総額近傍。太字がトヨコー
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
会社の歴史
沿革 21件
塗装防水業として創業し法人化した1996〜1997年
トヨコーは1996年3月、静岡県静岡市清水区において塗装防水工事業を目的とする有限会社として設立された。創業から1年後の1997年3月には株式会社へ改組し、法人格を強化した。創業時の事業は一般的な塗装防水工事であり、後の技術開発の基盤となる現場経験が蓄積された。2006年5月には静岡県富士市に本社を移転し、現在に至る拠点を構えた。
SOSEI工法の独自開発と特許取得(2006年)
2006年6月、トヨコーは屋根の防水・断熱・補強を同時に行うスプレーカバー工法「SOSEI」を独自に開発した。この工法は、瞬間硬化する特殊樹脂を吹き付けることで老朽化したスレート屋根を補強し、作業員が乗っても踏み抜けない強度を実現する。断熱層により夏場の屋根裏温度を最大20℃低下させる効果もあり、空調効率向上やCO2削減に寄与する。SOSEIの開発により、トヨコーは単なる塗装業者から技術志向の企業へと転換した。特許第7332142号など複数の特許を取得している。
CoolLaserの研究開始と産学連携(2008〜2014年)
2008年6月、トヨコーはレーザークリーニング工法「CoolLaser」の開発に着手し、光産業創成大学院大学との共同研究を開始した。橋梁や鉄塔などの屋外鋼構造物からサビや塗膜を除去する高出力レーザー装置の実用化が目標であった。2014年1月には浜松研究所を開設し、レーザー技術の研究開発拠点を整備。同年5月には豊澤一晃が代表取締役に就任し、経営体制を刷新した。2016年10月には鈴与建設との合弁でフォーカス・エンジニア株式会社を設立し、CoolLaserの施工体制を強化した。
海外展開と事業構造の見直し(2019〜2024年)
2019年5月に九州営業所を開設し、国内の販路を拡大。同年7月にはSOSEI工法の海外展開を目的にタイ・バンコクに完全子会社Toyokoh (Thailand) Co.,Ltd.を設立した。2020年6月にはSOSEIの開発拠点「SOSEI BASE」を開設。同年7月には建築デザイン子会社デプスデザイン株式会社を設立した。しかし、経営資源の集中を図るため、2023年6月にデプスデザインを清算、2024年1月にはToyokoh (Thailand)とフォーカス・エンジニアを清算した。この結果、SOSEIとCoolLaserの二事業に特化する体制が固まった。
上市と本格事業化のフェーズへ(2023〜2026年)
2023年2月、CoolLaser初の市販モデル「G19-6000」シリーズを発売。同年5月には同工法がNETIS(新技術情報提供システム)に登録され、公共工事への採用が加速した。2025年3月、東京証券取引所グロース市場に上場。2026年2月にはCoolLaser初の海外受注をUAEドバイから獲得し、中東市場への足がかりを得た。同年同月には製造・メンテナンス拠点「HAMAMATSU BASE」を開設。2026年3月期の売上高は31億円に達し、黒字定着への道筋をつけた。
年表21件を開く
1990年代
- 1996年3月創業塗装防水工事業として、静岡県静岡市清水区に㈲トヨコーを設立
- 1997年3月株式会社 トヨコーに改組
2000年代
- 2006年5月静岡県富士市に本社移転
- 2006年6月屋根の防水・断熱・補強等の効果を生み出すスプレーカバー工法(SOSEI)を独自開発
- 2008年6月レーザークリーニング工法(CoolLaser)の開発着手 光産業創成大学院大学との共同開発開始
2010年代
- 2014年1月CoolLaserの開発拠点として浜松研究所を開設
- 2014年5月豊澤一晃が代表取締役に就任
- 2016年10月創業CoolLaserの施工を目的として、静岡県静岡市に当社60%、鈴与建設 株式会社 40%の出資比率でフォーカス・エンジニア 株式会社 を設立
- 2019年5月九州営業所開設
- 2019年7月M&ASOSEI工法の海外展開を目的として、タイ バンコクに完全子会社のToyokoh (Thailand) Co.,Ltd.を設立
2020年代
- 2020年4月国土交通省の土木研究機関である国立研究開発法人土木研究所とCoolLaserの公共工事採用に向けた共同研究「革新的社会資本整備研究開発推進事業」開始
- 2020年6月SOSEIの開発拠点としてSOSEI BASEを開設
- 2020年7月M&A建築デザインを専門的に展開することを目的として、静岡県富士市に完全子会社のデプスデザイン 株式会社 を設立
- 2021年11月土木研究所でCoolLaserの最新機「G19」プロトタイプのデモ実施
- 2023年2月CoolLaser初の市販モデル「G19-6000」シリーズを発売
- 2023年5月回転式レーザー素地調整工法(CoolLaser工法)がNETIS(新技術情報提供システム)に登録
- 2023年6月SOSEI及びCoolLaser事業に経営資源を集中させるため、デプスデザイン 株式会社 を清算
- 2024年1月SOSEIは国内事業に経営資源を集中させるため、 Toyokoh (Thailand) Co.,Ltd.を清算 CoolLaserは装置メーカーとして開発・製造・販売に経営資源を集中させるため、フォーカス・エンジニア 株式会社 を清算
- 2025年3月上場東京証券取引所グロース市場に上場
- 2025年5月東京オフィス開設
- 2026年2月CoolLaser初の海外受注を中東地域(UAE ドバイ)より獲得 CoolLaserの製造・メンテナンス拠点としてHAMAMATSU BASEを開設
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
現場目線の工法開発
工事会社出自の強みを活かし、現場の働き手から支持される製品・工法を開発する。実際の現場課題を本質的に捉え、作業負荷軽減と環境負荷低減を両立する新たな工法を確立する。
- 02
新市場の創造
既存工法の単純な置き換えではなく、顧客の未充足ニーズを捉え、新たな市場を創出する。既存工法では解決できなかった課題に取り組み、新しい価値を提供する工法・装置を開発する。
- 03
協創による事業拡大
自社の強みに経営資源を集中し、協業が必要な分野では積極的に他社と連携する。営業・施工協力会社や販売代理店、太陽光事業者などとの協創を深め、経営スピードとビジネスのスケーラビリティを確保する。
- 04
SOSEI事業の強化
スレート屋根改修技術「SOSEI工法」の品質管理を高め、協創を通じて顧客価値を向上する。特に、老朽化屋根への太陽光パネル設置を可能にする新事業を開始し、環境配慮型素材の採用で差別化を図る。
- 05
CoolLaser事業の収益化
自社施工から装置販売・レンタル・保守・消耗品販売へのビジネスモデル転換を進める。新型レーザーヘッド開発、海外(米国)進出の準備、応用開発を継続し、継続的な収益基盤を構築する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 2期分
グループ全体で48人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は584万円で、1期前と比べて−12.5%。平均年齢は45.0歳、平均勤続年数は5.5年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年3月 | 668 | 43.8 | 5.8 | 39 | 769 |
| 2026年3月 | 584 | 45.0 | 5.5 | 48 | 1,250 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
- 補助金1億円平成30年度「地域経済牽引事業支援事業費補助金(戦略分野における地域経済牽引事業支援事業)」(革新的なレーザークリーニング装置を用いた新工法の市場開拓)経済産業省 · 2018-01-01
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は31億円、営業利益は6億円。前期と比べると増収増益で、売上が+55.0%、利益が+100.0%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 40億円 | 31億円 |
| 営業利益 | 8億円 | 6億円 |
| 純利益 | 7億円 | 6億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
3期分
直近は2027年1Qで、売上は8億円、営業利益は1億円。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年2Q | 16 | 4 | 25.0 | 3 |
| 2026年4Q | 15 | 2 | 13.3 | 3 |
| 2027年1Q | 8 | 1 | 12.5 | 1 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 6期分
2021年3月期からの6期で、売上は9億円から31億円へ3.4倍に増えた。直近期の営業利益率は19.4%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年3月 | 9 | — | −3 | — | −4 |
| 2022年3月 | 10 | — | −6 | — | −9 |
| 2023年3月 | 11 | — | −1 | — | −1 |
| 2024年3月 | 11 | — | −2 | — | −2 |
| 東京証券取引所グロース市場に上場 | |||||
| 2025年3月 | 20 | 3 | 3 | 15.0 | 3 |
| CoolLaser初の海外受注を中東地域(UAE ドバイ)より獲得 CoolLaserの製造・メンテナンス拠点としてHAMAMATSU BASEを開設 | |||||
| 2026年3月 | 31 | 6 | 6 | 19.4 | 6 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高31億円のうち、営業利益として残るのは6億円で19.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は6億円、売上の19.4%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金58.1%18億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金22.6%7億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益19.4%6億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 4期分
2026年3月期は営業CFが1億円、投資CFが−7億円で、差し引きのフリーCFは−6億円。この組み合わせは「積極投資型」にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面。期末の手元現金は21億円で、売上の8.1ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年3月 | −1 | 0 | 0 | −1 | 3 |
| 2024年3月 | −2 | 0 | 7 | −2 | 8 |
| 2025年3月 | 2 | −5 | 15 | −3 | 20 |
| 2026年3月 | 1 | −7 | 7 | −6 | 21 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 6期分
2026年3月期の総資産は53億円。このうち返さなくてよい自己資本が30億円で、自己資本比率は55.8%(業種中央値55.5%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2021年3月 | 14 | 3 | 11 | 18.8 |
| 2022年3月 | 15 | −1 | 16 | — |
| 2023年3月 | 13 | −2 | 15 | — |
| 2024年3月 | 19 | 3 | 16 | 17.1 |
| 2025年3月 | 39 | 20 | 19 | 52.2 |
| 2026年3月 | 53 | 30 | 24 | 55.8 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
建設業 140社との比較
同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で140社中2位あたり、逆に低いのは自己資本比率で140社中70位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,086で、1年前と比べて-35.2%。過去52週の値幅のなかでは21%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 54.2倍 |
| PER (会社予想) | 43.5倍 |
| PBR | 9.14倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
8/18に前日比3.22%下落し2011円。直近1ヶ月では2.34%上昇したが、1年前からは36.06%下落。25日移動平均線(1971.76円)は2.0%上回るものの、75日線(2012.15円)はほぼ同水準、200日線(2122.23円)は5.2%下回る。52週高値3435円からは41.5%下落、52週安値1755円からは14.6%回復。出来高は8/5に108,600株と急増した後、8/6に71,100株、その後は3万株前後で推移。週足では7/17安値1965円から8/17高値2078円まで上昇したが、8/18に下落。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)。
PERは52.32倍と業界平均13.81倍を大きく上回り、予想でも41.9倍と高水準です。PBR8.81倍も平均1.54倍を大幅に超え、ROE22%と高い収益性を反映しているものの、株価は成長を過度に織り込んでいます。配当利回りは0%で無配であり、株主還元がありません。売上高は急成長しているものの、利益率が不安定で、割高感が強いです。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 54.2倍 | 14.4倍 |
| PER (予想) | 43.5倍 | — |
| PBR | 9.14倍 | 1.55倍 |
| ROE | 22.0% | 11.8% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
2025年3月期に売上高が前期比約8割増、営業利益率15%と急拡大したが、株価は1年で34%下落しており、業績と株価の乖離が大きい。強気派は、建設需要の高まりと人手不足による単価上昇が継続し、収益拡大が続くと見る。一方、弱気派は、急成長の反動減、建設業界の慢性的な人手不足による施工能力の限界、受注単価の競争激化を懸念する。さらに、PER53倍と株価が業績に先行して高く評価されており、期待先行のバブル懸念も論点となる。
- 急成長の継続
2026年3月期の売上高予想は31億円とさらに5割増を見込む
- 人手不足の追い風
建設労働者の高齢化で熟練工の価値が上がり、単価上昇が続く
- 高収益体質
営業利益率20%目前と業界平均を上回る収益性を達成
- 売上高が2期で約3倍の31億円通年影響強
2026/3期売上高31億円は2024/3期11億円の約2.8倍
- 営業利益率19.35%に改善通年影響中
2026/3期営業利益6億円、売上高31億円で利益率は19.35%
- ROE22%で収益性が高水準継続影響中
ROE22%は成長企業としての評価を支える
- 予想PER43.3倍と実績から改善決算発表後影響弱
実績PER53.9倍から予想PER43.3倍へ約20%低下
- 業績の反動減リスク
前期の急増は特需の可能性があり、需要の平準化で減速が懸念される
- 人手不足の制約
人員確保ができなければ受注しようにも施工できず成長が止まる
- バリュエーション過大
PER53倍は同業他社と比べて割高で、業績のわずかな下振れで急落する恐れ
- 実績PER53.9倍と割高継続影響強
PER53.9倍は成長鈍化時に急激な修正リスク
- 無配当で株主還元が皆無通年影響中
配当利回り0%は長期保有の魅力が乏しい
- 株価が前年比33.93%下落通年影響中
下落率33.93%は下降トレンド形成の懸念
- PBR9.11倍と純資産の9倍継続影響弱
PBR9.11倍は財務リスク時に大きい下落余地
- 受注高
- 将来の売上高を先行して示す最も重要な指標
- 労務費比率
- 人手確保のためのコスト増が利益を圧迫しないか確認
- 従業員数と稼働率
- 施工能力の拡大が成長の上限を決めるため
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ6,381人。区分でいちばん多いのは事業法人で46.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が58.7%を占め、残る41.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|
| 事業法人 | 50.1 | 46.9 |
| 個人・その他 | 38.8 | 34.0 |
| 金融機関 | 6.0 | 11.8 |
| 外国法人 | 5.1 | 6.0 |
| 証券会社 | — | 1.3 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 豊澤 一晃 | 32.92 |
| 02 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 6.15 |
| 03 | PERSHING SECURITIES LTD CLIENT SAFE CUSTODY ASSET ACCOUNT(常任代理人シティバンク、エヌ・エイ東京支店カストディ業務部) | 4.76 |
| 04 | 白井 元 | 4.36 |
| 05 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 4.03 |
| 06 | 建装工業株式会社 | 3.67 |
| 07 | 大和ハウスグループ共創共生1号投資事業有限責任組合 | 2.91 |
| 08 | 株式会社トヨコー従業員持株会 | 2.63 |
| 09 | 太平電業株式会社 | 2.20 |
| 10 | 株式会社エヌエスティー | 2.11 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-07-10豊澤 一晃新規の大量保有報告3.86%-0.30pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 6期分
1株利益は6期で+122%、1株純資産は4期で+62%。直近期のROEは22.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 |
|---|---|---|---|---|
| 2021年3月 | −181 | 135 | — | — |
| 2022年3月 | −457 | — | — | — |
| 2023年3月 | −12 | — | — | — |
| 2024年3月 | −15 | 30 | — | — |
| 2025年3月 | 27 | 156 | 27.2 | 29.5 |
| 2026年3月 | 41 | 219 | 22.0 | 49.7 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
経営陣
7名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額78百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 豊澤一晃 | 代表取締役CEO | 50 | 4,483,025 |
| 鈴木紀行 | 取締役COO | 50 | 250,000 |
| 白井元 | 取締役CFO | 40 | 594,410 |
| 守屋実 | 取締役 | 57 | — |
| 佐々木輝 | 取締役(常勤監査等委員) | 37 | 25,000 |
| 阿部洋 | 取締役(監査等委員) | 48 | 21,780 |
| 川添文彬 | 取締役(監査等委員) | 40 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 3 | 60 | 60 | 20 |
| 社外取締役 | 5 | 18 | 18 | 4 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容6,206字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題4,597字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク8,016字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)4,899字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
- 決算説明資料2027年3月期1Q 決算説明資料2026-08-05
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